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前隊長の棺を、王国ではなく草原へ還せと一部の者から反発があります。
抑えておいたのですが、私個人としてもそうして頂けたら良い、という事と、また……今後の事を考えて今は小さな芽は潰しておきたいというのもあり、それが可能かどうかのご相談をしたく。
一度聖なる墓所へと収めたものを取り出す事が、はたしたセルベジアの理として許される事なのか。それすら深く知り得ないわたしの言葉では、納得出来ぬものも多い。
……それだけ、父の影は深いのです。
故に懇意であり大恩あるクラウゼヴィッツ侯爵の口添えあれば、どちだらとしても皆納得するだろう、と思っていたのですが。
[告げる言葉には嘘が混じる。自分や侯爵、一部の者しか知らぬが遺体は既に棺の中にはない。
だがそれを知らぬ一族の者からは確かに反発があり、理知らぬ故に部下へと言いきかせる為に可の人の弁が欲しいというのは真実だった。]
― セルベシア王城:執務室 ―
そうか、助かる。
矢は必要不可欠なものだからな。
ロズベルグ候の手回しした商隊は
やはり凪の森の盗賊どもに襲撃されたと
知らせが入ったな。
[それはカッツェの寄越した報告に含まれていた。]
――今だけ、か。
戦の経験があるものかな。
[少し、考える。]
そのものが訪れるのを待つとしようか。
[すぐさま捕縛の報が入ると思われていた王太子の所在は未だに不明。国外逃亡を選ぶにしろ、王女入国に乗じて王都奪還を選ぶにしろ今は国内潜伏中という塩梅か]
もう少し人となりを知っておくべきであったか。
[暗殺未遂を大衆相手に信じられるには微妙な人物像であった事を思い返す。所詮は上の者同士の争いごと。直接火の粉が降り注がない限りは民草は動かぬと踏んでいたが、王太子の人物次第では断定はできない。現に通報する者がおらず、匿う者がいる以上は]
名だけ王子、などと―――
望みを抱く権利は、誰にでもあるはずだ。王子。
信じた道を進み、切り拓く腕と足もな。
惑うのも、悩むのも、吐き出すのもいい。
それが進むことに繋がるのならば。
[それが己ではなく王子の内心に向けたものであっても、
懸命に自己と向き合おうとしているのは痛いほど伝わるため、静かに耳を傾ける。]
ただ、変えたいと望む者が、居る。
俺もその一人だ。
[そして、内心で苦笑した。
この国の未来を問うつもりが、何故俺は王子を激励しているのだろうか、と。]
[優しき心の惑う様が、
純白の雪を思わせる真摯な言葉が、
男の興味を僅か、引いたのかも知れず。]
……労働者…それも末端に近い位置に属する奴らの望みを、今、俺は託されている。
死を超えてでも成し遂げたい事があると。
子の為、孫の為、よりよい未来を描く為戦いたいと、彼らは語った。
背負うものの重さや率いるものの数は貴方とは桁違いだろうが、此方にも思うところが無いわけでもない。
[国の基盤たる国民の喘ぎ。
今は口にすべき時ではないと思い、彼らについてはそれきり口を噤む。
そう、ウェルシュの苦悩がやがて力に変わる時までは。
国民を思う気持ちがあるのならば、末端に目を向けられない筈がないと、仄かな期待を抱くゆえ。]
貴方の望みが確かならば。
そして剣持ち自らの国がため立ち向かう時が来るならば、
ウェルシュ王子。
貴方の理想の手助けに上がろう。
[条件付きであり、見極める時間も必要かも知れないが。
謝罪には首を振り、ウェルシュに向けて一礼した。]
しかしその思想は余らにとっては願ったりであるが、発言は迂闊に過ぎる。
[各国が必要なだけの軍事力を保有していれば、そもそも傭兵など必要がない]
王になった後なり、太子として摂政の地位を確保するなり、実権と立場を得てからすべきであろう。
温室育ちの苦労しらずのたわ言か?
[だとすれば王太子派は彼と思想を共にする者ではなく、ただの権力闘争でしかない事になる。ならば王太子の先も知れたものになるが]
テオドール将軍のような老境の者ならいざ知らず、今を活きておる者を動かすだけの言葉を持っておるのか。
[森を眺める。商隊襲撃を最後に姿を見せない盗賊団。不自然なまでの静寂を見せる森を、まるで森の奥まで見据えるように暫くの間眺めていた]
/*
おかしいな。
多数の未来を背負う以上、こういう時は「まった無し」で完成した安定牌を選ぶ人間だと思っていたけど。
案外理想に期待して成長を見届ける人だったらしい。
― セルベシア王城:執務室 ―
――ほう?
[>>259緩やかに眼を細める。]
成る程、お前たちの部隊は草原の民であればこそ
そういった声が出るのも致し方ないな。
[顎先に指を添える。
そうして。粛清対象なることは
別段隠すことでもなく。]
……クラウゼヴィッツ候は
先日の布告に対して罪びとを庇い立てなされたのでな。
現在幽閉されている。
候の言葉を得るという言葉に添うことは叶わないな。
柩の件については私から
それが可能かを試みても良い。
/*
僕らのチームちょっと歪んでませんか?
歪んでますかね
気のせいではないですね
皆それぞれ特徴が出てていいですn
― セルベシア王城:リアンダール候執務室 ―
はっ。弓隊へと流す算段も取り付けています。
候の命もありますので、矢切れの心配は今の所は薄いかと。
[>>261短く返し>>1:199命について聞き及んでいる事も伝えながら言う。
戦の経験が、との言葉を聞くと、少しだけ間が開いた。]
……かもしれません。
[融通利かせてくれた相手の事に関しては、触りがある為深く口には出来ず。訪れる可能性は薄いと思いながらも、肯定するように短く頷く。]
風の通らぬ森故に、潜むものも多いでしょう。
ロズベルグ候の荷は、かなり手馴れた者らに奪われたそうで。
今後を考えれば、それも有用な手かと。
ただ……森の理は、森に住まう者の物にありますので、軽々しく手出しする事は出来ませんが。
[>>262狩りについては、その場合は周到な準備と下調べがいるだろう、そう見解含めた意見を返す。
脳裏に二つ、数日前に顔を合わせた者らの影が過ぎったが、静かに奥底に消した。]
私にはまだ、先へ進むための足も、
道を切り拓くための腕もない。
あるのはただ、国の先を描いた絵図だけだ。
セルベシアに暮らす誰もが、命脅かされぬこと無く
平穏で幸福な一生を送れる国。
戦争とは無縁の、豊かな国。
そこへ至る道を、まだ私は見い出せていない。
それでも、多くの者が私の描く未来に賛同してくれるなら、
共に、道を模索することはできるかもしれない。
[変えたいと望むもの。
自分もその一人だという男の目を、
弱さを含みながらも光が戻った瞳で見つめる。]
私には、まだまだ足りないものが多すぎる。
きみが背負っているという者たちの心も、
その望みの強さも、私にはまだわからない。
共に道を歩んでくれるものが、
私の道を正し、先へ進む手助けをしてくれる者が、
もっと必要だ。
私が、立つ力を蓄えた時には、
この心に揺るがぬだけの強さを得たときには、
必ず、きみを呼ぶ。
[誓いめいて掌を掲げ、声音を正す。]
その時に、私が理想を為すに足ると判断してくれたなら、
共に、道の先へ行こう。
[男が一礼する動作を、視線外すことなく見つめる。
まだ、自分は彼の望みを呑むには足りない。
だがいずれ、彼の求めるものを形にすることが
自分の理想の実現に必要なのだろう、と直感する。]
それまで、壮健でいて欲しい。
ジェフロイ・ボーストレーム、
また、―――会おう。
[彼が去ろうとしていることを察して、
再会を望む言葉を添えた。]
/*
なんとなく、みんなが優しいよね。
泣けてくる。
あと>>256、そうね、そうだね。
考えておくよ(←
/*
ちなみに私の想定する役割は
覇道を往く「敵役」なのですが
自分に限って謂えば
対立方は感情的なこっちの事情とか知らなくていいんじゃないかなあ
キャラクター的には同情の余地なしみたいな
そんなもんですよね歴史って!
ウェルシュと腹違い兄弟である暴露はほしいのだけれど!
― セルベシア王城:リアンダール候執務室 ―
[>>269細む眼を静かに榛が捉える。
返ってきた言葉の内容に、微かに驚いた表情が浮かんだ。
王太子と懇意にしていたのは知っていたものの、逃げなかったのかと胸中過ぎる。当人の性格考えればそれもまたありうる話ではあったが…。]
庇い立て、ですか。
……賢くのない話、です。
[ぽつりと、感想めいた言葉を落とす。
儀に従ったのだろうかと予想もつくが、なればこそ別の方法は取れなかったのかと思い目を伏せた。
思いが遠くに走りかけたが、目を開けることで引き戻す。
真実がどうかは不明だが、現在幽閉中との言葉に、まだ存命の可能性を知ればそれ以上は踏み込まなかった。
これ以上は何かと危うい。]
お手を煩わせて申し訳ありません。
候からの言葉であれば、皆納得もするでしょう。
[そう締め、感謝するように一礼を取った。]
[ただ自ら、という言葉に少し意外そうな色が乗った。
もっと冷淡に切り捨てられるかとも思っていた故に。]
そうして頂けると……候からの言葉であれば、皆納得もするでしょう。
お手を煩わせて申し訳ありません。
[そう締め、最後は感謝するように一礼を取った。]
―セルベシア城:執務室>>270―
そうか、ご苦労。
[静かに頷く。
刀鍛冶でるロヴィンの打ちし鏃の揃い届くは間もなくか。]
――――…
恩義もある。
その者の名を聞かせてほしいのだが、障りがあるかね?
[一瞬の間を汲んで、静かに問う。]
十分な下調べの後、だな。
賊の調査の手を強めるもひとつだな。
……凪の森で他に気になるところは?例えば―――賊の顔、等だな。
[榛を静かに見据えた。]
―――ああ、
私も引き立てていただいた恩人でもあるゆえ……冷静になっていただけるといいのだが。
―北の塔―
[さて、退出したのち
命がけのかくれんぼをしながらヒースクリフの侵入した場所。
―――そこは罪人の幽閉される場所として知られている。
蔦の絡む、石造りの古めかしく重苦しい牢獄。
粛清対象となったもののうち、“生かしたもの”はそこに在る。
もうひとつ、地下にも牢獄があるのだが、そちらにはウェルシュの乳兄弟、クルトが捕らえられている。
逃走の果て、矢傷を負っていた。]
[未だ決意には至らぬが、
ウェルシュの口から紡がれる言葉は先を見据えたもの。
張りの戻った声音、そして瞳の光。]
―――、光栄。
[幼木が大木へと変化し得る素養。
それを、彼の言葉の中に見出した気がした。]
先の楽しみが出来た。
またお会いしよう。
ウェルシュ・エーレンフリート・クリスティン王子。
[騎士の礼は取れぬ。
しかし、容量を超える思いをも一蹴せず容れようとするその姿勢に、今出来得る限りの最敬礼をとり、その場を辞した。*]
[ヴェルナーにつられて少し歩いていくと、噂の王女とその共の者達が森の中で待ち受けている。
密会するには丁度良い森ではあるが、ここに王女がいると判れば狙いに来る者もいるだろうに。あまり長居すべき場所ではないだろうと、警戒の意味も含めて周囲を見回しながらイングリッドの元へと歩み寄る]
お忙しい所申し訳ない、ヴェルナーの口ぞえでお時間を取らせていただきました。
私、テオドールという名の傭兵でございます。
近隣国では暫し将軍として取り立てて頂いたことも御座います。以後お見知りおきを。
さて、実はこのテオドール、その職を捨て帰郷と共にこの隠居間近の余生を祖国に仕官して過ごそうかと、そう考えておりましたが・・・・・・戻ってくる度この騒ぎ。
はて、何方に仕官すべきかと困っておりまして。
そこで、噂に聞く王女殿に一度面通りさせて頂きたいと思った次第でございます。
私のような老兵など不要かとは思いますが、しかし祖国の為に今一度剣を振りたいと考えております。
故に、王女がどのような方かお会いして確かめたく。
して、今回の争いを王女はどうお考えか。もし宜しければこの老兵にご教授頂けないでしょうか。
― セルベシア王城:リアンダール候執務室 ―
[>>278僅かに逡巡する。
軍に抹消された男の名を告げることでどうなるか。
今更、この時期に捜索されるような事は無いだろうが。
逆に何かしら好転する兆しも薄いように思えた。]
………ジェフ、と申します。
下の名はご容赦を。
[結果半端な上名だけを伝えるに留めた。
障りがある事は、閉ざした口が何より雄弁に語っている。]
― デュ・ポック村 ―
[木柵に軽く腰掛けて空を仰ぐ。
草の乾いた匂いがした。陽は変わらず今日も眩しい。
先程邂逅した者から得た情報を、
いつものように主へ囁き報告しつつ。
さて……、と思考を雲のように薄く引き延ばして、青い空の上に描いた]
/*
課題:どうやって外にでるのか
wwwwwwwwww
やっぱり女装していくしかないかな…。
戦記だし(よくわからない)
偵察目的で。
[理想の実現の為には犠牲すら厭わぬ――
…ならば具体的な犠牲を払うのは誰だ、という話だ。
兵として命散らす民は、何を望んでいるのだという話だ]
なーあ、姫さん。
『父上の無念を晴らす』なんぞ、民にとってはどうでもいいんだぜ。
あんたの我儘と自己満足にすぎねぇんだぜ。
王位を狙って起こす戦なんぞ傍迷惑な内乱だ――その程度の認識だぞ?
民が納得し、自らの意志で支持すると選び、
死を天秤に賭けても行動を起こさせるだけの
民の為の未来を――――…
[鮮明に描け、姫さん。と、言葉と心で、強く告げた]
[>>278提案には肯定的な視線で応える。
問われた事には、こちらは目に見えてわかる程度、考える表情を見せた。]
凪の森の賊ですか。
よく聞く名は、マイユマート義賊団、でしょうか。
[被害よりも、時折目立つ名乗りをする、と聞くので興味を引き耳に残っていた一団の名だ。彼らが王太子と懇意にしている、とまでは知らなかったが。
侯の荷を襲った一団がそこだという話は、カッツェからは聞いていない。重なる事で、より目立つ存在には成り得るか。]
首魁の顔の程と名は知りませんが。
髪の長い男、とだけ聞いております。
[と自分が知るだけの事は口にした。
もっとも、情報部と通じているのなら、これ以上に深い事を知っているかもしれないが。]
[今度は相手へ届かせることのない、其れは空への独白]
……あんたがもっと馬鹿か、もっと賢かったら良かったのかもしれねぇな。
そうすりゃこんな事態でも即座に動けなかったろうし、無念を晴らす為に正面突破なんぞ労力払う真似をしねぇで、別の姑息な手段を考えただろうに。
[…そんな彼女だったら自分はついていかなかったろうけれど、それでも]
あんたは―――― 選んだ。あの日から。ずっと。
何度俺が言っても諦めねぇな。
何度問うても曲げねぇな。
昔っから。…今でも。
[強くあろうとして。理想の実現は本心だと言い切って。
唇を引き結き、真っ直ぐな紫水晶の眼差しで前を睨んで…]
……そんなあんたは、嫌いじゃねぇけどさ。
たまにゃ、素直に笑え。阿呆が。
[本人には届かないからこそ――…彼は本音で毒づいた*]
/*
ああああそうだ補完しようと思っていたことをすっかりわすれていt
ごごごごめんねカッツェ!!
<ヒースの事とか聞いていたログがそういえばあったはz
[男からの深い礼を、姿勢を正して受ける。
引き留めるには、今の自分は足りぬと知るゆえの別れ。]
――― 早く、彼の礼に相応しい人間になりたいものだ…
[立ち去る背が木立の向こうに消えてから、
そっと息を零した。**]
/*
ジルとアイリの間で何かが起きている。
なに か来る……?こわい
それはそうと、陣営きっちり決める感じじゃなくて良い方向なんだろうかな。裏切り陰謀、コウモリありだと色々出来そうでもあり、恐くもあり。
見た目同陣営の間でも負縁故が飛び交うのを見て、うおおと思った。楽しそうだが恐々とするよな!w
/*
英雄-腹心間の愛がすげえ。
そうか、二人のラブが強固な上に何を囁いてるか分からんから、一見味方とはいえ一定以上の団結もしずらいのかな。
3じゃなくて1なんだな、やっぱ。
面白いけど、動き方考えないといかんね。場合によっては取り残される。
/*
そしてそこを見てマイユートの名前も聞いていた事を思い出した(
>>1:370
うっかりすぎる。
/*
まだ初日なのに考えが先へ先へと向きがちなのも、
驚異的なログの伸びの為だろうかなあ……!
表でなかなか投げないけど、皆に心の飴を置いてゆこう。
っ[飴][飴][飴][飴][飴][飴][飴][飴]
[帰還と引き合わせ>>233をイングリッドへと告げ引き合わせる。
紹介を終え、テオドールが王女へとの問いかけ>>282 >>283を少し離れたところにて聞きながら]
おい、さっきまで嬢ちゃんと話していたのは誰だ?…王太子か。ほう…あちらから来たか。どんな会話してたか後で教えてくれ。
[二人の会話に邪魔にならないような声量で話す。そして他には何か?というとセルベシア王国軍斧騎兵隊副隊長、ジェフロイ・ボーストレーム>>95と名乗るものが訪ねてきた後、去っていったことを聞く。]
聞いたことがない名だな。
[最も邪魔にならない声量であるだけで、二人の耳には届いていてもおかしくはないだろう]
[>>279リアンダール候の言葉に頷いて。
ふと、緑色の少年の顔も思い出された。
いや今は青年と呼ぶべき年頃であり腕もあるのだが、過去が相まってか、未だに自分の中では幼い面影が占めていた。
>>1:370彼の名と訪れはカッツェから聞いている。おそらく、の動向も。
胸中では、彼の人は冷静に成る事叶うのだろうか、と。
既知らの薄暗い未来に、内心目を伏せた。]
/*
はっ、ptの減り具合がひどい。
これは人の事は言えない。
とはいえ休日少ないから話しときたいんだ(ごろん
クッキー食べたかったなぁ…。
― 凪の森、王女陣営野営地 ―
[そして、先程南へという声が聞こえた。おそらくそちらに拠点を置いているのか。鉱山か平原のどこかか農村のどこかかビーケン神殿か。
更に、先程のカッツェ・ユン。王太子の部下ならばもっと気の利いた位置で護衛をするだろう]
― セルベシア王城:執務室 >>284 ―
ジェフ、か。
わかった。
[口を閉ざすならば問うは其処まで。
都合をつけられる人間とはどのようなものか。
軍に抹消された人間だと調べがつくかはわからないが
ジルには別段気になることでもない。]
[>>288アイリの答えに、ふむ、と呟き]
その名は私も聞いたことが在る。
派手な名乗りを上げるという
変わり者の集団だったな。
[記憶の中にある、情報部から得た情報と照合する。
さて――ウェルシュがお忍びでであった友人。
その話を果たして聞いたことがあったかは。]
― デュ・ボック村 ―
[祈り捧げ終え、身体を休めた後。漆黒は部屋に置いて、外に出た。
そうやっていると、やはり戦場で生きるようには見えず。
それだけに、ごく自然な様子で、人に話を聞けるという利点もあった。
集めていくのは他愛ない噂話。
時節故にか、翳りがちの話題も多いが、そんな中にこそ、有用なものが潜んでいる事が多い。
少なくとも、今の自分にとって最も重要な情報などは、そんな中にこそ潜みそうなもので]
……南の、神殿の近くの村で、ですか?
[こてり、と首を傾げる。
神殿付近の村で、王太子らしき人物が見かけられたとか、何かしていたとか。>>1:800
そんな話を聞いて]
……まあ。
北方面には、普通にいませんわね……。
[ぽそり、とそんな呟きをもらして、噂話の輪から外れる]
噂話が広まっている、という事は、そちらからは離れられているかしら。
……中々、難しいですわねぇ……。
[周囲に人がいなくなると、ぽつり、呟いた。
とかく、自分には機動力、というものがない。
ついでに、天性の迷子の素質は、人を探す上では致命的だ。
さて、どうしようか、と。
そんな事を考えながら、空を見上げた]
/*
ダーフィトの名前、聞いてたとしても仮名は時々変えてるって書いてたからどうしようか。
……というのもあって言わなかったけど、言った方がよかったかしら。
― デュ・ポック村 ―
[広場に戻って手の空いている村人に声を掛け、
先程の鐘の音の顛末を聞いた。
ルートヴィヒの野郎…と、口には出さず心の中で舌打ちして]
さって、どうすっかな。
テオドールが戻ってくる気配ねぇし。…見切りつけっか。
王太子派が南側に潜伏するってんなら、
ちとそっち様子見くらいはしておきてぇしなあ。
[イングリッドの背後を護るのが己の仕事。
未だ力をつけず脅威にはなっていないとはいえ、
警戒をしておいて損はない]
― 王国南部、ある山賊の根城―
[この日、かねてからの呼びかけにより、王国内の山賊野盗の類の首領が集まっていた。
逃亡した王太子をマイユマート義賊団が匿ったのは周知の通りであり、その本人が挙げる声は良くも悪くも発言力が強かった。
賊とは社会の負の部分であり、ひとつの成れの果ての姿であるーーそのため社会が変化すれば自分たちも影響を受ける、渦中の人物から情報を得られることはそれぞれの野盗団にも大きな意味があった]
ひぃふぅみぃ………………ずいぶん来てるね。
みんな集まってくれてありがとう。
あとここの親分には場所貸してくれたこと感謝するよ。
[ テーブルや椅子は使わない、全員が床に座るような集会のスタイルにした。
どっかと腰を落ち着けて聞いてこそ、半身を隠して喋ったって腹を割って話せやしない。
荒くれ者の長たちと向かい合うように座り、全体を見回す。
入れ替わりの激しい業界だが見知った顔も多い……逆に自分がダーフィトという男を名乗っていることも、実際にそれは偽りであることも知られているだろう。
向かい合ってお互いがそれぞれ目線を交換できるほどゆっくり視線を動かして]
まず噂とか布告とかについてからハッキリさせとく。
マイユマート義賊団がウェルシュ王子を匿っていることは本当。
リアンダール候の手のモンに追われてーー殺されそうになって王都から逃げ出したのも本当。
それでここからが本題……。
[ 少し身を沈め、声も低く]
その王子が、反撃のチャンスを窺ってる。
国軍やら傭兵やら敵に回して、戦える力なんてなーんにもないのに、それでも真っ向から行く気だってさ。
民兵を募ったってたかが知れてる……ま、今ンところ勝ち目は無いわね。
だから!
[ ゴッとが鈍い音が鳴った。
決して大きくも硬くもない拳で床を打ち付けたのだ]
ぇぅ、あ、ええ、と。
[振り返った先に立つ姿に、きょとり、と瞬く。
そう言えば、先に見かけたような、と思いつつ]
困っているといえば…………困っています、はい。
[そこは否定のしようがない現状のため、こく、と頷いた]
/*
う、ううん話が途中っぽくてどうしていいのかわからない(ごろん
退出ロール打ってるどしよって状態。
― セルベシア王城:執務室 ―
[>>295追求されぬ事に胸中安堵覚えた。
情報部と軍部から、どこまで話が零れるかはわからないし。
何よりカッツェから情報が流れればすぐに当たりはつくのだろうが、その事には今は気づけずに。
変わり者の集団、には一つ頷いた。
首魁の男は時折名を変えると聞かされた為に、こちらが聞き及んだ名はもう使われていないかもしれず。
その件に関しては、情報部からの情報の方がより正確で正しいだろうと私見は口に挟まなかった。
>>280後に囚われた者の行き先をどこからか聞くことはあるかもしれないが。今はそれは知らぬ先。
ましてや決死のかくれんぼが行われている事など知らず。]
長々と申し訳ありません。
用向きは終わりました為、これにて失礼させて頂こうかと。
[話のきり良いところで礼を取り、退出しようと―――**]
―セルベシア王城 北の塔―
[兵士に変装したまま、幼い頃の記憶を思い出しながら中を行く]
[確か、牢屋は二つあった気がする。もう一つの地下の牢屋は日ごろから扉が完全に鉄格子で封じられているので悪戯で探検するのも無理だったが]
[こちらの北の塔は、監禁用。よくも悪くも人の面倒を見やすく、そして奪還困難な環境。北の塔は最も城門から離れており人を連れて逃げ込むのは困難を極める]
……だから、あたしが来た。
匿った恩人だからってこと差っ引いても、賊が中枢でサポートしてるのが現状よ。
中身スッカラカンで何にもない状態ーー今はこの近くの民の協力で力をつけようとしているところ。
内乱とか言われてるけど、行使できる軍事力はまともに無いと言っていい。
だから、アンタら賊の力を必要としてる。
なんにも力がない王子が、実戦経験豊富な戦闘のプロとして期待してくれてる。
そのお誘いでこうして集まってもらった。
お天道様みたいな王子サマが、日陰モンのあたしらをだよ!?
世間様に顔向けできず、国中の人から恨まれ蔑まされて生きてるのがあたしら賊だよ。
あたしもさ、義賊だなんてカッコつけたってどっかじゃ寂しいだの後ろめたいだのきっと思ってるーーアンタらも覚えあるだろ? そういうのムシャクシャして気晴らしで無辜のド平民襲っても寒い思いしただけってことがさ。
[そしてこちらで姿を見かけなければ――
……最悪が脳裏に過ぎる]
[幼い頃聞かされて夜も眠れなくなったある逸話を思い出す。
城の中にある秘密の井戸。場所は知らない。
これ以上いたずらすると、その井戸の中に落とすぞ、と。
その井戸の中には░▓▒▓█▓░░▓▒
その話を聞いて、その晩は一人で眠れなくなった]
[塔の階段を上がり、敬礼し]
隊長の指示で交代に来ました。
半数詰め所に顔を出すように、と。
[そんな話は聞いていないぞ、といわれれば]
リアンダール候の指示だそうです
[そ、そうか。と。いささか不可解だが隊長が許可しているのだから何か考えか、もしくは別の意図があるのだろう。
そして半数残せというのが隊長の指図という真実味を増す。そういう合点に至り、カードゲームを切り上げて半数は塔を降りていった]
[ボウヤ、カードやるかい? といわれて微笑む。むっとしても笑みがまず浮かぶのがクラウゼヴィッツ家の血というやつなのだろうか]
[謹んで遠慮し、真面目に巡回するふりで――まあ、実際真面目だ。牢の中にいる貴族らを見て廻った。急がなければ。だけれども落ち着いて。そろそろ違和感も蓄積してくる頃だろうし]
― スカルディス峡谷付近 ―
[イングリッド王女が凪の森にいる。
それはちょっとした驚きでもあり、いくらかの危機感も呼び起こす。
手を結ぶ気だろうか?
王女が直接立たないまま、王太子を正式な後継者として支援することは、あり得るだろうか。そのほうが何かとやっかいな気がした]
[楔を打つ必要があるかな。
少し、思案。
しかしこれは上の判断を仰ぐべき問題]
……メリオールにそのまま帰ってくれないかな。
[現実味のない言葉に、息を吐いた]
― セルベシア王城:執務室>>304 ―
[――有能な将を探す。
この己の持つ“本当の目的”を知った上で
共に戦えるような、者。
その糸口として 理不尽な理由で追放されたもの、
国王の意向ひとつで断罪されたものを
調べていた関係から“彼”に辿りつきはできるか。
ジルを縛る鎖は多い。
表立って真の目的を口にすれば
貴族連中を敵に回し立ち行かなくなる。
それでは意味がない。
報告の一通りを聞いて、
少し考えるようにしていたが]
あぁ、好き好んで賊やってるヤツはそんなにいないよ。
今目に見えるアンタたち、どうして山賊やら野盗やらになった?
食うに困ったヤツ、罪を犯してしまったヤツ、自分は何にもしてないのに村からハブられたヤツ……生まれついての賊なんていやしない。
あたしは代替わりで義賊団を受け継いだけど、それだって先代てか親父はかつては立派な騎士でさ、尊敬できる自慢の父だったよ。
それが落ちるところまで落ちて最後は賊の親玉だよ、しかも年端のいかぬ娘に後残して勝手にくたばっちまった。
死なないために名前やら何やら変えて、その成れの果てがこの格好だよ。
それはみんな分かってるよねぇ……ここにいる連中みんな社会が悪いとか政治が悪いとかグチったことあるクチだろ。
そんな救われないし救いようもないあたしらに、チャンスが来た……光が差し込んできたんだ。
だからサァ……この国が変わるってんなら手を貸してやろうじゃないか。
…――ああ、待つといい。
[アイリを呼び止め、改めて、勧めるのは
紅茶とクッキーだった。]
また弓の訓練に伺う。前払いとでも思うがいいよ。
[かすかに微笑んだ。
弓の鍛錬には、幾度となく顔を出していた。
変わり者、とは思われていたかもしれなかった。]
[メリオール、その言葉で思い出すのは、かつて同じセルベシア軍に所属していた人のこと]
どうしてるだろう。
[3年前のさらに前のことだから、相手にとって自分は間違いなく子供だっただろう。
いつも獲物に飛びかかる前の動物の様な躍動感を持っている人、それがカッツェが抱く人物像である]
[伝令を持っていった先で絡まれていた自分を助けてくれた、そんな縁ではあったけれど。
ずいぶん楽しそうな顔をしていたよな。
そう思う。
紐解いてきた歴史の話をしたがった自分の餌食になったときにはさすがに迷惑そうだったが、槍騎兵隊長になったときは、まじめな顔でこちらの祝辞を受けてくれた。
エリク=ライナー隊長。
メリオールが兵を率いてくるようなことになれば、その人も来るだろうか。
その人が、とうにセルベシアの地を踏んでいることを知らず、王宮への道すがら、懐かしさに想いをはせる]
ウェルシュ王子がさ、国王……あのローゼンハイムの野郎を殺したって噂は聞いてるだろ?
それが本当かはさすがに教えちゃくれなかったけど……実の父親を殺してでもこの国を変えたいって意気込み、買ってやりてぇと思わないかい!?
今、ウェルシュ王子以外にも王になろうとするヤツがいる、けど自分で
あたしらは誇り高い賊だ、こそ泥のような連中に世の中変えられること期待できるわけないでしょ!
本気で改革ができるのはウェルシュ王子だけよ!
[父殺しの汚名を逆手に取った。
賊の討伐には苛烈だったローゼンハイム王は野盗業界からは嫌われ者だった……ウェルシュには極力言わないようにしたが。
その王太子もまた血のつながり的に同類視されるのは普通だが……その王を殺すような人物なら逆に信用されるという賭だった。噂を肯定しきらず、各個人に解釈の余地を残すようにーーそんなことをしないと信じる者はしないと思えばいいのだ。
そこまでしなければならないほど自勢力は弱小なわけだが、何もないからこそ思いつけたかもしれな
あ、ええと……ごめんなさい。
[困ったように頬を掻く仕種>>309に、決まり悪そうに謝罪して]
……ただの人攫いさんくらいなら、自力で何とかできますわ。
[冗談混じりの言葉>>310には、こう返し。
聞くだけなら、と促されると、薄紅を軽く伏した]
……ええと、その。
何とかして、お会いしたい方がいるのですけれど。
その方がどの辺りにいるか、の曖昧な情報しか、なくて。
[誰に、とは言わない。
さすがにそれは、表立って言えるものではないから]
それと、私、その……道を、間違えやすいものですから。
どうすれば、上手く探せるかな、って……それで。
何もないからこそ思いつけたかもしれない]
あたしらのような連中がさ、ウェルシュ王子を王に押し上げたら……この国は絶対に変わる。
ド平民の力で成り立ってるって知ってたら絶対に世の中変えてくれる。
こんな日陰モンでもさ、お天道様の下を大手を振って歩けるような国にしてくれるよ。
よーし、感銘を受けたヤツぁ立て、さっさと立つ!
[ 賊の頭領たちはそれぞれお互いの顔を見合わせ、やがてほとんどが立ち上がった。
相互の意思確認をさせて暗黙のうちに結論を統一させる狙いだ]
ウェルシュ王子にお天道様を垣間見たら手下連れてこれから指示するところに来るように!
村と険悪なところは、お詫びの品ーーはいいや、奪ったものの中に誰かの思い出の品っぽいのがあったら返しに持ってきなさいーー話はつけてあげる。
ということでーー
[ 大きく息を吸い込んで……魂を吐き出した]
ーーあたしと一緒に朝日浴びたいヤツぁついて来いッ!!
[ 自分たちの武器と資産は、鉄でも金でもなくーー心そして夢。
傭兵に金を払う代わりに、希望のために願いのために戦えるという光をーー*]
―凪の森→セルベシアの道中―
[王位継承権を持つ二人の会話の盗み聞きを終えたロヴィン。
その後は、順調に荷馬を傭兵団から借りる事に成功した。
そして目的地への道中で考えるのは当然ながら二人の会話だった]
あの二人、王家の二人だったんだ。
それが、あんな所で話してるなんて……。
それに話に出てきたリアンダール候かー。
三人で争うって事なのかなぁ。
ジェフロイさんの言ってた夢が叶うかもってそういう事なんだね。
全部聞こえたわけじゃないけども、
さっき盗み見た二人は、僕の考えの中の王家に近かったよね。
でも、ちゃんと話せたわけじゃないしなぁ、まだわかんないか。
とりあえず、セルベシアにいって残りの一人?
噂のリアンダール候にあえないかな??
どの人に献上すべきか?
それに僕の剣を託すべき人なのか?
色々問題は一杯だなぁ。
そんなわけだから、がんばれ、馬ー!!
[鏃を本人がまっているとは知らず。
ただ、アイリとのなるべく早くとの約束で、
ロヴィンは荷馬をできるだけ早く走らせようとしていた]
……南。
[過ぎるのは、先に聞いた噂話]
あ、あの。
南の、どの辺りへいらっしゃるのでしょう、か!?
[とっさ、こんな言葉が口をつく。
もし、方向が同じなら、と。
そんな思いが、一瞬掠めていた]
/*
うん。まあウェルシュ当てのエールっぽい独白は、完全に中身的エールなので囁きでうまいことやっているなら本当に迷惑なあれそれ。
全体の把握がうまくできませぬ。
こういうのって本当RP村に致命的だなと思う。
[紅月とは、刃の色からつけられた銘。
亡き母はそれを用いて、『紅き月の舞手』という二つ名を名乗っていたりもしていた。
その辺りは、知る者は知っている話だろうが]
……見かけによらない、はよく言われます。
[実際、今のように手にしていなければ、装いとも相まってごく普通の少女にしか見えないわけで。
しげしげと見ながら投げられた言葉には、こく、と頷くも]
……っ!
そ、そういうんじゃないですっ!
大事になるかどうかも……まだ、わかりませんし。
[冗談のような言葉>>327には、慌てたような否定を返して]
旅人さん……ですか。
ええ……聞いた話では、そちらにいらっしゃったらしいので。
確かめるためにも、そちらに向かおうか、と。
― 回想 将軍時代 ―
[賊を油で撒き、平原で戦わず村で…村の門ごと燃やす。幸い民の命は損なわれなかったがそんな行為の報告を終えた後、青毛馬を厩に連れていく。好んで話しかけてくるものはいない。静かだ。とそう思っていたところで急に鈍い音とともに、泣き声>>1:753が聞こえた。それが思い出したくない過去となったりするわけだがその時はそうと知る由もなく。]
…なんだ?
[こんな派手な刺客はいない。とそこに顔を出してみると…同じ主を奉ずることになった、戦巫女アプサラスが戦場に連れ回していた娘の姿であった。当時その迷子が名物扱いだったとは知らない。]
お、…おい。
[まともに会話をすること事態最近では少なく、子供なんて特に話すことはないためか、僅かに声が掠れる。だがそれが恫喝してるように聞こえたのか、こちらをみて更に泣き出したのだ。自分と周囲の評価を...は正確に理解して、これを見られたら確実に己が泣かせたことになる。さすがにそれは情けない]
泣くな、こむす…じゃない、ユーリ…だったか?泣き止め!
[触れようと手を伸ばそうとして、むしろ更に怖がられそうでやめる。
そして小娘といいかけて止め、名前を思い出せないぐらい動揺しながらも、久しぶりに肩の力が抜けた。
それは傍からみたら、泣く子をあやすのに不慣れなただの男でしかなかっただろう。]
[そんな『迅鬼』といわれた将軍最大(?)のピンチを救ったのは、当時まだ名前もつけてなかった青毛馬だった。
困った主にしょうがないなとでもいうようにユーリエに擦り寄ると、そのぬくもりを感じたのかユーリエは泣き止んだ。青毛馬に懐いて笑みを浮かべたユーリエにほっとして...は普段とは別人のように疲れて肩を落とす。
彼女がほとんど普通に笑うことなんてなかったことを...は知らない。ただ名前はユーリじゃなくてユーリエだったなとようやく思い出せていた。]
[その後もユーリエは迷子をしていたが、つい出来心で青毛馬を離してみると青毛馬が予知夢めいた力をもって毎回勝手に見つけては連れ戻したりしていた。
やはり青毛馬にだけ懐いていたがそれでいいと思い]
小娘。それに名前をつけろ。
[馬は、戦場で死ぬ、または逃げたり、はたまた己に怯えたりなどでいなくなることの多かった
それため名前を付けることすら省いていたが、ユーリエも呼び名がないと不便だろう。
そうとは口にはせずただ低く冷たい命令口調を発した]
[その後、その青毛馬に『セオトコス』という名になった。
己の故郷では黒は縁起がいいとされている。自分も黒を好んで身につけるのはそのためだ。
青毛馬の体躯は黒。そして黒は醜くも長寿とされている。]
黒の聖母≪セオトコス≫か。
[そう口に出しながら、ユーリエ―白の少女を見ていた。
己の故郷では白は縁起が悪いとされている。白は美しく短命だからだ。
母と同じ戦巫女を継ぐならばそれはありえること。戦巫女の使命は聞き及んでおりそれを止める権利もない。
そんな、なんともいえない想いを抱いたことを...は、国を離れ、未来―セルベシア王国で再会するまでずっと忘れていた。]
―回想終了―
放浪者 ヴェルナーは、翠の剣聖 ヒース を投票先に選びました。
/*
「泣き止むんだ」で、子供を泣き止ませようとした、某黒いエルフをふと思い出してしまったんですけどwww
というかまったくもうwww
なんでそんなピンポイントにwww
[今でも覚えている、あの一瞬の光景。
あの頃、親から受け継いだ盗賊団を大きくしようと――調子にのってブイブイ言わせたかっただけかもしれない。
だが賊として名声を上げれば国にとって無視できない存在になる……いつしか討伐軍が来るだろうというところまでになっても引き返しようがなかった。]
あン…?
変なガキんちょがあたしに会わせろだ?
[通した理由は何だったか。
誘拐目的で引きこもうとしたのか、ただの気まぐれか――あるいはこのときからもう何かつながりを感じたのかもしれない。]
/*
姐さん格好良いなあとか、
アイリ名前かくしてくれてありがとうとか、
ヴェルナーとユーリエの白黒対比いいなあとか。
タイガは笑うと急に幼くなるよね。特に微笑系。
ギャップ萌えというやつか。
―セルベシア城:応接室/会話の後―
[――さて、怪しげな彷徨い人、
ヒースクリフの動きにより違和感が生じ始めるのは遅いか速いか。
アイリとの会話を終えた後、塔に配置していたはずの兵が
幾らか戻ってきていると聞いた。]
…――私はそのようなこと、命じては居ない。
[す、と剣呑な目つきになる。]
…ときに、翠《ヒースクリフ》は?
[薔薇園のあたりで分かれたとか、
見失ったとか――そういった話が聞かれるか。
ちらとジルはルートヴィヒに目配せした。]
― 王都へ向かう途中・小さな村 ―
[その知らせは、途中で立ち寄った小さな村で知ることになった。
ローゼンハイム王の崩御。それに伴う次期国王として、エリオット・フォン・リルヒェンフェルトが立てられたこと。
そしてまた、もう一つの噂話。
ビーケン神殿の《神託の穴》から、エリオットの名が告げられた、ということ。
信者の間では、神に選ばれたエリオットをリアンダール候も選んだのだろうと、このたびの布告に熱狂しているらしい>>0:110
もちろん一方では不満をこぼす人間もいる。
なぜ、王太子が国王にならないのだろうと。それに対して王太子が国王を暗殺したからだ、と返す声があがる。
前者の真偽のほどは定かではないか、後者に至っては完全な濡れ衣だろう。
王太子が国王を弑い奉ったのなら、国を掌握するまでの行動は練っておくのではないか。
だが、王太子派が工作を行った様子は全く見られない。
イングリッドが言ったとされる言葉も、どういう経緯>>1:569でか広まっているのに]
あるいは、諦めてどこかに落ち延びるつもりか……?
[それなら、それでも一向に構わないのだけれど]
[>>337 視線を向けて、囁いたのは]
親王派クラウゼヴィッツ家の四男、
剣聖のヒースクリフと面会をしたのだがな。
……どうやら嗅ぎまわっているらしい。
…………。
[刹那、過ぎるのは、戸惑い。
けれど、薄紅は琥珀からそれる事はなく]
もし……そう、だと、したら。
どう、なさいます、か?
[『ただの旅人』であれば、ここでこんな問いは向けてはこないだろう、と。
そんな予測が、ふと過ぎる。
何かしら、どこかしらの勢力に関わる者か。
場合によっては、厄介な事になるかしら、と思いつつ。
即答はせず、逆に問いを返した]
[ウェルシュの忠告を受け入れて砦から逃げて危機を回避したのも、また戻ってきたときに別の盗賊団に看板をかけかえて義賊団を名乗るようにしたのも、頭目の風貌も異なっていることをアピールするために髪を束ねたのも――すべて奇跡のようなもの。]
それが、今では――ウェル……。
[ふたりだけの時間ではなく、ふたり力をあわせて歩を進み始めるようになった。
舞い上がる風に行方導かれ、どこへ行こう。
ただひとつ真実は夢に明日に光を届けたいだけ]
── セルベシア王宮 ジルの執務室 ──
[アイリとジルとの会見を見守る。
この1年の間に、アイリも父の後を継いだ部隊長として、一段と貫禄がついてきた気がする。
異文化の地での城勤め。
その苦労は大変なものだろう。
それでも──その力、遊ばせておくわけにはいかないと思う。]
[まだ口を挟むことなく、アイリがもたらす情報に聞き入る。
武器を運んでいた輸送隊が凪の森で襲われたこと。
彼女が個人的に矢の供給に便宜をはかってもらったこと。
ジェフというその手配師が、城へ来るかもしれないということ。
盗賊団の首魁のこと──]
リューフェン隊長の歯切れの悪さが気になるな。
誰かに弱味を握られて、敵の手の者を城へ入れる手引きをさせられているということもあり得るか…
そのジェフという者に会う時は、厳重な注意が必要だと思う。
[暗殺者の可能性を示唆した。]
[話が終わり、アイリが執務室を出ようとしたところをジルが呼び止めて手土産を勧める。
その折にと、自分も馬の件を軽く伝えておいた。]
父から、あなたに、馬を預かってきています。
まだ調教が完全ではないけれど、村のあたりもいろいろキナ臭い。徴発されたら、前金もらっている申し訳がたたないから、先に渡しておきたいと。
ああ、父は元気なものです。
相変わらず、あの短足馬に乗って、放牧地を駆け回っていますよ。
馬は城の厩舎に、あなたの名で預けてあります。
そのまま連れて行っていただいても結構ですし、忙しければ、後で兵舎に届けましょう。
アイリ──
[改めて名で呼んで、眼鏡の奥から見つめる。]
父はあなたの馬を見る眼を褒めていました。
願わくば──
人の資質も、見誤らないでください。
いやあ、俺もさ。
あいつに会えたら愉しいなって、思ってよ。
[別に命を狙うとかそんな物騒な話ではなく。
うちの姫さんが相手する存在を、この目でしかと捉えてみたくて。
口の端に上向きの孤を刻んだ侭、彼は淡雪色の少女に相対する]
あんたは、まだ陣営決めてねぇのかな?
[どうせ王太子一派に会えば、タイガの素性を知る者もいるだろうし、ダーフィトとの一件もある。いずれバレるだろうからと、敢えて己の素性を隠そうとはしない問いかけ]
― ビーケン神殿近傍の村 ―
へぇ……ここでね。
人を集めるにはいいんじゃないか。
[凪の森の根城を引き払った以上、新たな根拠地は必要である――が、難攻不落の要塞があったとしてもそこに籠もるのは必ずしも得策ではない。
悪い言い方をすればウェルシュは偶像だ。
人目につかない山奥に隠せば安全だが、人を集める意味ではこういう村を拠点にしたほうが効果的だろう。]
この辺で守りに向いたところとなると……
[地図をガサガサと確認。
いくらウェルシュをここに置きたいとしても、軍の根拠地をここにするにはいくら何でも守備が不利だ。
政治的中枢であるウェルシュの手元ではないけれど、連携ができる距離あたりに軍を駐屯させればどうにか両立は可能だ。
理由と理屈はどうあれ、政治と軍事を離すという発想は、将来の軍縮に関わる思想と成り得るかもしれない――とはまだ気付いていなかったが。*]
― とある記録・盗賊討伐隊の顛末 ―
[最近、とみに勢力を伸ばしてきた盗賊団に対して、
大規模な討伐隊が組織される。
そんな噂が城下に流れ、実際に軍の準備が整えられていた頃、
ヒースクリフの手引きで王太子が城を抜け出す、
という事件があった。
無論のこと、当時既に卓越した剣技の冴えをみせていた
ヒースクリフも、王太子に同行する予定だったろうが、
国軍への工作のために残っていた、とされている。
結局、王太子は一人で森より戻り、
盗賊団討伐隊の遠征は空振りに終わった。]
[後に、国王より命じられた謹慎を終えた後、
王太子は、学友であったヒースクリフやジルに対して、
『盗賊団はもう大丈夫。改心してくれたから。』
などと語ったというが、詳しい話は決して口にしなかった。
それでもなお、時折長く城を抜け出しては、
"森の人"がくれたという食べ物などを持ち帰り、
ヒースにはつつかれ、ジルにはやや呆れた目を向けられていた、
と、いわれている。]
/*
それにしてもルートヴィヒは勧誘上手だなぁ。これは堕ちる。
でも見定めは上手くできるかどうか!
うん、力のある所に味方になるのは安いんだ。
問題は心の方なわけで〜。
ジェフという男、武器の物流を握っているとなると、鉱山関係の者だろうか。
ボーレンス鉱山では犯罪者を労働に使っていると聞いたことがあるが──
どれほどの数になるんだろう?
窃盗や詐欺はともかく、ローゼンハイム王が処罰した政治犯には、この機会に恩赦を与えるという手もあるな。
貴族たちがあてにできないとなると、こちらの動かせる手勢にも限度がある。
兵というよりも、もっと──それを使える人材が必要か。
恩赦を与えた連中に当面の仕事として事務などさせてみて、使える者がいれば助かるな。
―スカルディス渓谷を少し越えた付近―
「そこの馬、止まれ!!」
[ロヴィンが急がせる荷馬の進路を盗賊がふさぐ。
咄嗟に手綱でストップさせることで正面衝突だけは避けることが出来たようだ]
ん? なになに?
その見てくれだと盗賊かな?
僕急いでるからあとにしてくれないかな?
[当然あとでかまう気などない言葉。
急いでいるのだけは事実だろうけど]
「黙って荷物を置いていけ!!
それか、俺に殺されるか好きなほうを選べ!」
あー、なんというか三流ですか?
ありがち過ぎませんか??
「うるせー、殺されたいのか!?」
[馬から降りるロヴィン。
だけど、荷物渡すつもり等なかったようだ。
表情がそれを物語っていた]
えー、っとじゃあ貴方に習って僕も選ばせて上げます。
黙って通してくれるか、僕に殺されるか、
好きなほうを選んでください。
「喧しい!! どうやら殺されたいみたいだな」
[盗賊は怒り狂い、
手に持った長刀でロヴィンに斬りかかる。
しかし、ロヴィンはそれを回避して
後ろへと周り、素早く剣を抜き盗賊の首に添えた]
僕と戦うには、鍛錬不足ですね。
筋力が足りず武器を使いこなせてません。
だから、こういうことになるんですよ。
じゃあ早く決めてくださいね?
僕に殺されるか、武器を捨てて帰るかを。
「く、クソーーーーー!!」
[盗賊は武器を捨てる。
瞬間、ロヴィンは武器を足で押さえる。
万が一の事態への保険のようだ]
じゃ、どこかに帰ってくださいねー。
さようなら。
[ロヴィンは、去っていく盗賊を手を振りながら見送った]
うーん、やっぱり盗賊程度ならこんなものですねぇ。
ただ、騎士とか部隊の隊長とかだとこうも行きませんよねぇ。
真逆の結果になりそうです。
おっと、そんな事を考えるより道を急ぎましょう。
そして、この長刀は一応もらっていくとしましょうかねー。
戦利品というかお土産というか、最悪溶かして鏃にすればいいですし。
[感想を呟くとロヴィンは長刀を拾い、
荷馬に跨って、再び道を急いだ。]
[アイリを見送った後、少し冷めた紅茶を飲む。
実家の話が出たからと、付け加えておいた。]
父は、他の馬も、巡礼に貸し出すなどして少し分散させると言っていた。
私も、村人たちに軽挙妄動は控えるようにと諭してきたけれど、すでにイングリッド派の手も入り込んでいるようだったしな…
[代わりに、ジルが掴んでいる情報も聞いておく。
赤い蛇を名乗る傭兵団を雇ったこと、テオドールとヒースの来訪など。
そして──ヒースの失踪と塔の異変の知らせがもたらされる。]
/*
やることリスト
・メリオール関連描写
・レフ湖近辺&本拠地決定?
・王都周辺の誰かと接触→タイガに相談
・噂流布関連&傭兵関連
あとなんだ。タスク多いな。
― 凪の森 ―
────…。
[木々の間に走り出す、従兄弟の背を見て思う>>187
ふと胸中に、ひどく場違いな感慨が浮かんだ。
或いは。
父と叔父の不幸な関係がなく、ただのいとことして育ったなら。
彼とはもしかしたら、仲の良いいとこ同士であったのかも知れぬ。
その半ば夢想のような想像に、イングリッドは苦笑した]
… ばかなことを。
[低い呟きが落ちる]
───…あ。
[ふと、紫水晶の瞳が見開かれた。
暗器を操る修道女のこと。その警告。
間違いなく、ウェルシュの手の者ではないだろうとの予感がある]
警告しそびれたな…。
[は。と息をついた。僅かな時間、瞳を閉ざす]
[ローゼンハイム王との王位継承権争いに敗れた父は、
兄という立場にありながら、若くして隠居を余儀なくされた。
隠居というよりも、半ば幽閉にも近かったろう。
不遇の日々。それはある時、唐突に終わった。
事故だという。けれど信じられなかった。
───王国に見え隠れする「影」
ローゼンハイム王がそれらを厭うていたなど、知りはせぬ。
ただ、思ったのだ。…父は殺されたのではなかったかと。
疑惑は追及のしようもなく、自らは程なく半ば国を追われた。
暗殺。その暗い響きの言葉への嫌悪と共に、
それらの記憶と疑惑は胸のうちに沈み続けることとなるのだが]
/*
身分の高い人にご飯を進められて食べ終わったら何ていうんだっけ。
ごちそうさまは何か違ううう(そこで詰まっている人
クラウゼヴィッツ家の四男──剣術大会で名を馳せた者か。
意外と童顔の。
国を離れたと聞いていたが…
剣聖とまで呼ばれた者だ、むやみと刃を交えるのは得策ではないな。
父親に会いに牢へ向かったか…?
それなら、塔ごと閉鎖してしまいたいところだ。
あるいは、燻し出すとか。
猛々しい獣を相手にするつもりで対応せねば。
― スカルディス峡谷を越えた草原 ―
ほう、なかなか壮観だな。
[幾多の傭兵団の宿営地として賑わっている。彼女の息の掛かった軍団もあれば、それに随行して商売をする者も多い。肉の焼ける臭いに混ざって、芸や女を売りに出す呼び声、鍛冶の槌音など様々なテントやキャンプが張られている。ちょっとした集落に見えなくもない]
「やっと着やがったか、赤女」
[その中を馬を渡して歩いていれば、黄色い巾を被った小柄で筋肉質な中年男が、エディの姿を見咎めて声を掛ける]
/*
赤女wwww
エディが良いキャラ過ぎる
くっそーーーwww
わたしもデュ・ボックで覗き見に加わりたかった!!!w
…『戦巫女』?
[耳馴染みのない単語……だがメリオールでの勉学中に何かの文献で読んだ記憶が、埃を被った状態で無事掘り起こされた。
ほう…と興味が双眸の色に宿る]
つまり――それは全員に会う、と言っているな。
いつ戦が始まるかもしれない此の情勢で。
それでも全員に会って、仕える主を見定めると。
[相手が隠し立てせず話しているのを感じたから、
更に一歩踏み込んだ]
あんたの求める『答え』が何か、訊いてもいいか?
…――ああ、そうだな。
常の彼女らしくもない。
警戒を強める。……ジェフ、か。
少々ひっかかるのだが……どこでだったか
[ヒースクリフ・フォン・クラウゼヴィッツの名を聞けば、御前試合を思い出す。
その髪の色同様に鮮やかな勝利を魅せた剣士。]
彼の目的が何であれ、並の兵では阻止できまい。
そうだな──
リューフェン隊長を呼び戻しておくか?
[場合によっては射止める、と。]
おお、山燕。
やはり今回の指揮はそなたか。
「お前さんのような騎馬持ちもいるけどよ、山岳戦を想定するならまず俺らだろうさ。出来た従者が役割分担を決めてってくれたぜ」
ははは、余は余が駆けられる場所さえあれば良い。
よろしく頼むぞ。
「へいへい。これが隊長様のお言葉だから頭が痛いぜ。お前さんもいい加減こんなやくざな家業から足を洗ってどっかに嫁に行っちまえ。金は腐るほどあるんだろ? 向いてねえよ、実際」
向くか向かぬかは余が決める。
それにだ、嫁は見つけたぞ。
[あっさり袖にされたが]
「なにが嫁だ。いい加減現実ってモン見ろよ」
[何度か同陣している間柄なのか、あしらわれ方も慣れたものようだった]
それで何か周辺で変わった事はないか。
「そうだな、王都への物資の輸送が多いせいか、それに引き寄せられたか近くで盗賊の類も出ているようだが、大概が撃退されたり未遂に終わってるようだ」
当然であろう。
この時期に警護も連れず、少数で荷を運ぶ莫迦はそうおるまい。
あるとすれば罠の類というところか。
鉱山の方は実のところ押さえておきたい場所だな。
あそこから得られる資源は
武器の材料にも、後の交易手段にも使える。
――……数は少なくはなかったはずだ。
確か――述べ300弱、ということろではなかったか。
実際はもう少し少ないやもしれないが。
――恩赦を与える、と謂うのは考えていた。
あの国王は、もう居ないのだから。
使えるものがあれば引き込みたく思う。
― 凪の森/古砦前 ―
[ジェフロイが去ったあとも、
彼が消えた方角を眺めて、しばらく物思いに耽っていた。]
――― 斧騎兵隊副隊長…。
ジェフロイ、ボーストレーム―――
[どこかで聞いたことがあるような。
そんなことを考えていると、2年ほど前のことを思い出した。
元修道女だという侍女が、急に辞めていった少し前、
どことなく頬を赤らめて口にした名が、
ジェフロイ、ではなかっただろうか。
どんな関係であったのか、今となってはわからないけれども。]
[それから、一拍の間。]
ああ。
……背は随分と伸びていたよ。
[やや、不機嫌だった。]
並みの兵士では切り伏せられてしまうだろう。
おそらくは父の所在を知るために。
……。あっさりと私の証拠を見て飲んだが、
あれがウェルシュの罪を
簡単に信じるとはとても思えないのだよ。
彼はウェルシュの友人であったのだから。
だから、場合によってはウェルシュの場所を知っているのではないかとも思う。
― セルベシア王城:執務室 ―
[>>313リアンダール候の真の目的はまだ知らない。
知らないが、弓騎兵隊が王城を動く事はない。それが生かすため選んだ道。
大恩あるのは危篤中の現国王、そしてクレメンス侯であり。それを裏切るような格好の現状に痛むものがないわけではない。
服の内側に忍ばせた、一度握りつぶした跡のある紙。
まだ若い長に意見が出せる立場の古い民からの手紙には
「最近不穏な話を聞くが、恩ある国王、王太子への忠節忘れぬよう」と書かれていた。
暗にウェルシュへ着けと言われたようなものだ。
だが逆らった。そして逆らった事実は―――一人で抱えた。
後の、万が一を見据えての事。]
[>>315呼び止められ、は、と顔を上げた際に進められたもの。
紅茶、だけでなく隣に並ぶものに、他者に分かる程度榛が輝いた。
それでもなお、ですが、と言いかけたが。
>>343ルートヴィヒの口添え。
そして弓の訓練と言われれ、逆に気遣われている事も悟り。]
……では、お言葉に甘えて頂かせていただきます。
[ようやく少し力を抜いて、表情に笑みを浮かべみせた。]
[とても美味しい甘いもの、に思考はふわりと浮いていたが。
>>343ルートヴィヒから声をかけられれば、表情はすぐに元に戻った。]
ああ、ありがとう。
いや、いつも十分以上に躾けられているハイ…馬達だ。
本来なら荒れ馬ですら従えるのが我らの仕事。問題ない。
納金は……すぐ渡したいが、こんな情勢だ。
機会がある時まで、少し待っていて欲しい。
[ハイル、と民族語を使いかけて、貴人の前だからといい直す。
そして代金は、早駆けで届けても良いがこの情勢。奪われる確率が高い時期は避けさせて欲しいと伝えて。]
そうか、それは何より。
……壮健な馬だったからな。
[本当は頭に主に似た、とつけかけたのだが。ルートヴィヒの言い様に、短足にかかりかねないので慌てて黙った為少し間が開き繋がりの悪い言い様になったとか。]
わかった、大丈夫だ。
こちらから取りに向かおう。
[やがて、追憶と思索の時を打ちきって立ち上がる。
南へ。
何をするにしても、一度王都から離れた場所へ行くべきだろう。
その判断と共に、供らを呼び寄せて馬を引かせる。
長い逃避行のなか、よく耐えてくれた小柄な馬に跨り、
新たなる道へと赴こうとしたその時、]
―セルベシア城:執務室>>356―
…――ああ、そうか。
賢明だ。……、
[少しばかり眉を寄せる]
巻き込むことなくと謂うのは
ただのきれいごと、だな。
――どうしたって影響は出る。
[クッキーをひとつ齧り。]
…おいしいな。
[ぽつ、と零した後
己の持つ情報を余すことなくルートヴィヒに伝える。]
……戦場にて、多くの『死』を重ねた果てに。
その螺旋、断ち切る事はできるか、否か。
[やや間をおいて、紡いだのはこんな言葉。
真意そのままではなく、曖昧にぼかしてはいるが。
何れにせよ、『戦巫女』のあり方を知るのであれば、どこか、ずれたものと聞こえるやも知れず]
[香りの良い茶も飲み終えて。]
良い物を頂きました。
とても、美味しかった。
[そう立ち二人に礼を言う時は、柔らかい笑みを浮かべられていただろう。
>>344今度こそと立ち去る前に、名を呼ばれ榛は見上げる。
資質、と言われて少し間が開いた。]
私はまだ若輩だ。
期待に沿える程の物は持ち合わせているかどうか。
だが―――。
本当に良い物、魅力ある物、有能な物。
優れたものは、何もしなくても他者を惹き付ける。
それは馬然り、物然り………人然り。
[誰を指した訳ではない。またそれを期待している風でもない。
ただ、事実として知る事を、淡々と告げただけ。
受け止めた方がどう思うか、まで図ったわけではないが。]
……期待に添えられるよう、わたしも努力する。
[そう応えてから深く一礼し、執務室を退出した。]
― セルベシア軍/情報部 ―
[ベリアン長官から下された命令の報告のために情報部を訪れる。奪われたロズベルク候の荷を幾ばくか持ち帰ったことで、どうにか建前は保たれて、爪を切るベリアンからの怖い視線は回避された]
あ、カタリナただいま。
うん、回避回避。危ない。
[>>148長官室の外には同僚が待っていて、お疲れ、と差し出される飴を受け取りながら、笑う]
―セルベシア城:執務室で・アイリと>>369―
[>>369表情を見れば表情を緩めて]
…――気に入ったようでよかった。
蜂蜜の香りが良いだろう。
かれの、母君の…私の乳母の手作りなのだ。
[そう、常よりは柔らかな表情で謂った。]
おみやげ? え、そんなの買う暇ないよ。ちょっと待って俺戻ってきたばっかりなんで少し休みたいんだけど――
[土産がないなら飯を奢れ。そういって思わぬ力で腕を引く同僚に、形ばかり抗いつつ。手の中にある飴を見る、ピンクのうさぎは、カタリナと自分が決めた、たわいもない暗号だった]
― 凪の森 ―
[砦から馬首を東に向けて、疾駆する。
カッツェからの伝言とアイリから預かった前金を渡しに。]
戦争とは無縁の、豊かな国―――か。
この世に国がセルベシアひとつならば、為し得るだろうが…
さて、な。
[ウェルシュとの邂逅は意義のあるものだった。
それでも、相容れぬ考えが根底に存在していること、改めて思い知る。]
戦禍が全土へと広がれば、
戦う術を持たぬ一般の民に火の粉が降りかかることもあろう。
いや、セルベシアが平和な国になったとて、
他国の侵攻に耐えうる武力は必要なもの。
まず第一に力なき民を守る役目、
そして国民に無益な争いを強いぬ為…
―――軍がある。
[ひとは、「剣」である一側面に賛美あるいは嫌悪を向ける。
が、男にとって軍とは盾であった。
一払いに敵を薙ぎ倒す戦斧を嬉々として操る身、似合わぬ思いだとも思う。]
[
直感。
親子の絆。
それがなんであるかは知らない。
ただその時、いいようのない不安と、
足元が崩れ落ちるような不確かさを感じたのは事実だった。]
……行こう。
[数瞬の自失から立ち直り、馬首を南へ向ける。
国王、ローゼンハイムの崩御と
エリオット・フォン・リルヒェンフェルトを
次期国王として擁立するという
ジル・A・フォン・リアンダールの名による公布を耳にしたのは、
南へ向かう街道沿いの小村に立ち寄ったときのことだった。]
[身長を気にしているらしいジルに]
私は、この角度で話すのが好きだ…
いや、
きわめて個人的な都合ですまない。
[何故か謝った。]
[過去、ウェルシュの提言した軍縮に関わる私見は、話の中で触れぬままとなった。]
国などと漠然とした言い回しはまどろっこしい。
軍職を失ったら食い扶持に困るもんが、国には山と存在するんだよな。
食い扶持だけじゃない、軍に己の存在意義を見出す者も……軍を拠り所にする者も……色んな奴が居る。
[軍の存在が国に齎すものは多方面にのぼり、事はそう単純ではないのだと。
カッツェが抱く思いとどこか似たものであることは、知らない。]
― スカルディス峡谷 ―
……ふーん。
[立ち止まった少し先。
そこで繰り広げられていた事は、小競り合い、と呼ぶのさえ大袈裟だろう。
それほど事態は一方的にカタがついていた。
逃げてきた盗賊は当然自分のほうへ向かって走ってきたので、槍の柄の底で頭をがつんと殴って昏倒させた]
おーい。
[再び荷馬に跨ったロヴィンに向かって声を掛けてみた。
同じ土地へ旅するもの同士。話をしながらでもいいかもしれない]
[アイリが静かな声で言葉を残した後。
自身の胸に手を当てる、そんなしぐさを見せてから>>362]
…――、彼女と、弓兵隊に通達をしよう。
門はエディより此方が私兵と使ってよしと伝えられている傭兵たちも交えて使う。
侵入罪だ。捕らえねばなるまい。
私も弓を持つもひとつかも知れんな。
[アイリに弓を習った理由、
少しでもちからが、欲しかったのだ。]
で、螺旋ねぇ。
恨みとかそういったモンかな。
誰かを殺し誰かを廃して、上に立つ。
だがそんな負すら飲み込んで寄せ付けず、燐として正で在る。
そういう存在をお求め、かな。
[自分なりに解釈したものを唇の上に載せて紡ぎ上げる。
そうして更なる問いを挑発的に、伏された薄紅へと投げた]
んじゃ、重ねて訊こうか。
まだ、誰もその域に至っていなかったら?
誰もが、その可能性を有するとしたら――?
あんたは、どうすんの。
[ジルの声の調子に血は逸るけれど、あえて冷静を装う。]
ウェルシュ王子の隠れ場所、か。
もう国外に行ったのでは──というのは甘い考えだな、さすがに。
[──ウェルシュには、過去に一度、恩を受けている。
父が急病だという知らせを受けて、ジルが手配してくれた典医を伴って王都を出ようとして、もう閉門時刻だと阻まれた。
その折に、門を開けさせて通してくれたのが彼だった。
その話は、ジルにもしてある。
優しい若者だと思う。
かと言って──ジルへの忠誠は揺るぎもしない。]
わざとヒースクリフを逃がして後をつけさせる?
あるいは、親王太子派と称して、密偵に逃げる手引きをさせ、そのままあちらの陣に密偵として忍び込ませるか?
情報部で動かせる者がいれば──
王国軍の弓騎兵隊の様子がおかしい?
別に全てが侯の味方という訳でもあるまい。
[傭兵団「山燕」のリーダーの張るテントに邪魔し、沸かした茶を啜りながら話を聞く]
「ちげえよ、お前さんだ。お前さん」
[隊の将士らの傭兵団に対する過剰な程の忌避を、口の上手い者や耳の良い者を使って探った結果、因縁らしこものがあるらしいと忠告する]
余はこの国は初めてであるが……異国の流れ者の軍か何かか?
「連中はお前さんを赤い悪魔と呼んでいるらしい。心当たりはあるか」
[「赤い悪魔」大層な呼ばれ方である。が、しかし]
知らぬ。
[仇敵と付け狙われる相手も存在もいないではないが、悪魔呼ばわりされた経験は記憶にない。そもそも切欠は彼女の記憶に残っていてもそれはまるで違う形のものであり、直接聞いてもいない呼ばれ方に心当たりなどはなかった]
ん? なんだろう?
はーい・・・?
[先程の盗賊とは声で違いが分かった。
だけどロヴィンは警戒しながら返事をし、
声のする方向を見つめた]
「じゃああれだろ、その弓隊のお偉いさんの子供に手でも出したんじゃねえか」
ははは、まさかそんな。
ははは。
ははは……
はは…
[何故か笑いが乾いていく]
/*
カッツェの軍が必要理由は多分、あまり先のことを見据えたものじゃないだろうなという予感。
生まれ故郷が襲われた→軍があったらな。くらいかもしれない。あまり先まで行くと、いけない気がする。
[今は、彼の描く理想はただの理想に過ぎない。
しかし―――あの真摯な純粋さは、失いがたいものだ。
庇護欲、いや、期待を持って慈しみ見守りたい存在とも言う。]
弱いんだよなあ、ああいうの。
[それだけに悩ましい、と短い嘆息。
鉱山に近い森の端、ロヴィンの工房が目視出来るのももう直ぐのこと*]
/*
しかしこのままみんなが防御ーって言い出すと、傀儡は戴冠式まで防衛するだけでいいーってなったらなにも怒らなくなってしまうので、なにか動きを考えた方がいい気がする俺。
「お、おい、まさか心当たりあるのかっ!」
し、知らぬ!
[さっきとは同じ言葉であったが、印象はまるで違うものであった。当然、山燕は頭を抱えて吐き捨てる]
「その病気……なんとかしろよ」
何を言う!
余は美童も美少女も平等に大好きなだけだ!
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