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―北の塔―
[振り返らずに、窓の外の空ばかり見ていた]
聞き覚えがある声ですね――
ひょっとして、私の手当をしてくださった人ですか?
[ゆるりと、振り返る。ナネッテの方を]
ええ。不出来な息子には、それで十分です。
怪談話程度に聞いたことがあります。この国に、人の目に触れぬ暗部を負うものたちがいると。
貴方がそうですね?
……。
…………。
………………えーと。
[太陽と月を奉じる踊りのクライマックス、「蝕」のとき。
ふたつが重なり融け合う一瞬――それを模して、踊っている他の二人組みは次々と抱き合いはじめた。
長い長い別離を経て、重なる今の時――自分たちだけやらないのはマズいのは分かっているのだが。//]
[集会が解散となると、一先ず、先に口にした通り、薬草探しに向かう。
とはいえ属性とまで言い切られた迷子癖には不安があるわけで。
その辺りが、『手を貸していただいて』、という部分に繋がったのだが、そこに気づいた者はいない。はず。
そんな訳で、その辺りに詳しい村人に話を聞いて、薬草探しへと向かう。
手助けを頼んだのは、主に村の子供たち。
集会での出来事で高まっている、何か手伝いたい、という気持ちを無為にせず、実利にもなる、という点では、有効と思えたから。
……は、いいのだが]
……おねぇさんは、十八歳ですっ!
[見た目の幼さを突っ込まれて、どっちが年上なんだか、な状態になっていたのは、ご愛嬌]
― 高級宿 ―
誰かを使って国内にいるその"元"槍兵隊隊長とやらの動きを見張っておけ。
但し、その者が何をしていても一切邪魔はするな。
[結局、あの後アイリらには会えず仕舞いに終わったまま、従者に命じる]
王都から落ち延びた連中の救出、あたしに任せてもらっていいかな?
街道沿いを逃げるわけにもいかんだろうし……森に逃げ込むしか無いと思うんだ。
あそこならマイユマート義賊団の庭さ。
……あと、忘れ物もそろそろ取りに行きたいんでね。
[テオドールの提案(>>1140)には自ら名乗りを挙げた。
こと凪の森の中では自分たちがいちばん効率的に動ける自負があったのと、森の各所に分散して隠した収奪品の数々もそろそろ回収したくなった。
翌朝早くの出撃で準備して……その直前で布告を知ることになる]
[途中の早馬に伝え聞いた布告の内容には、一度目を伏せる。
軍事行動の開始、反乱分子の鎮圧。
……本格的な内乱が幕を開けるのだろう。]
これまで通り、ここに潜伏しておいてくれ。
例の「エリオット」の噂が広まったのはここらが発信源だろ?
俺はこれから向こうに戻って…ああ。流れ次第ではあるが、有志の拠点移動があるかも知れん。今まで通り定期的な連絡を――
…そうだな。常よりも三割増で、最新の情勢に耳を澄ませておくこと。
お前喧嘩っぱやいからな。気をつけろよ。
[近隣に点在する村の元部下に二、三の支持を与え、情報交換を終えたなら帰路につく。
―――行き先は自身の拠点、ボーレンス鉱山。]
/*
まあ、なんというか。
スペック的に、細かい事がやり難い、というのはこういう時に痛いのでした。
とはいえ、色々とできるタイプのPCが多すぎるのも、バランス的にどうか、というのもありますしねぇ……。
そこを考えすぎると、蒼隼の子の二の舞になると思うので、気をつけないと、とは思うのですが。
……嗚呼、手当をした時、
意識があったのですね。
あれだけの傷と毒が回っていて──
流石、剣聖の名を持つだけの方です。
[黒いヴェールの奥で微笑む気配。静かに頷く。]
けれども、欲の無い……。
私が何者かご存知でいらっしゃるなら、
これから何が起きるかも──お察しの事でしょう、ね。
[影の姉妹の1人である事を肯定するように、剣を持たぬヒースの首筋にピタリと当てられる、細く冷たい暗器。]
──……
月の女神の元へおおくりする前に、
ヒースクリフ様に、お声掛けさせていただいたのは、
一つお聞きしてみたい事があったからです。
― 城内 ―
ルートヴィヒ殿に招かれた。
案内を頼む。
[軍事行動の会議並びにヒースクリフの処刑の布告前、まだヒースクリフの大立ち回りの印象が色濃く残っている辺りの一時に、リアンダール候の信任厚き男から招かれ、いつも通りの赤い衣服とシニヨンに編みこまれた金髪に、大剣一本をぶら下げて参内した]
― 王宮そば・隠し通路 ―
[剣を長衣の下に隠し、何食わぬ顔で街を歩く。
途中で石畳の広い表通りから外れて、裏通りに向かう
表通りの華やかさとは裏腹に、暗くて薄汚れた通り。
足早に向かった先には、積み上げた石がほとんど崩れ落ちていて、人の気配もしない建物]
まだ、あるといいんだけどな……。
[かつてカッツェから教わった王宮内に通じる、隠し通路。
建物の最奥、ひとつだけ色の違う床のタイルをずらすと、今もそのまま残っている。
慎重に階段を降りると、地下通路を急いだ]
―浴室でのこと>>*106―
――――、 …
[視界が遮られて、
それから。
声を聞き、
小さく動いた唇は
確かにルート、と名をなぞり**]
ジル、
処刑後のヒースクリフの亡骸についてだが──
処刑の事実を示した後で、ウェルシュの下に送り返してやるつもりはあるか。
[慈悲ではない。
ルートヴィヒの声は抑揚をおさえた冷たい響き。]
搬送を、ナネッテ修道女にさせ、ヒースクリフの亡骸を手土産にウェルシュに接近し、暗殺をと考えている。
[おそらく、ナネッテも無事には戻れないと承知の上で、淡々と告げた。]
姫さんに、言伝?
ああ、いーぜ。
[託された言葉に緩く頷く。
これは、囁きではなく、きちんと本人に会って直接伝えようと、
頭の片隅の記憶の小箱の中に、
ユーリエの紡ぐひとつひとつを丁寧に折りたたんで詰め込んだ。
続くヴェルナーへの伝言には、]
身長を?
[なんて冗談めかして薄く笑ってから]
わーった。そっちも伝えておこう。
あんたが見定めたことと合わせて、な。
―セルベシア城―
[エリオットへ菓子を届け
言葉を向けるも日課のひとつ。
それを終え、廊下を行く。
処刑には、立ち会おうと考えて―――中庭に咲く薔薇を見た。]
…――――
[風が蜂蜜色の髪を撫でていく。
――侵入者のいることを、まだ知らず。]
ああ、伝言――…?
[そこではた、と思い出したような顔を浮かべる]
そうだ、エディって覚えてるか? あんたにデュ・ポック村で求婚したやつ。
『いつでもあんたの道を照らす用意がある>>158』って伝言を頼まれてたのを思い出したんで、一応伝えておこう。
[これで義理は果たした。と妙なところで律儀にしつつ]
…ま、でもあいつも振られたろ。
だってあんたの道を照らしてくれる太陽、あんたはもう見つけちまったしなぁ。
[琥珀の眼差しを薄く細め、視線をずらせば村の奥。
今は見えない、あの挫けぬ柔らかさを持った王太子の顔を、脳裏にしばし遊ばせて]
加護はありがたく頂こう。
俺は、そういう加護を祈ることは出来んが――…
[さっき空手で握った右の掌を、ふ、と見下ろし。
不意に――腕を伸ばして、ぽふっとユーリエの頭を軽く撫でた。
薄紅を見つめる双眸は、冗談を乗せて煌く琥珀色]
ま、俺からの祝福ってことで。
…じゃーな。ユーリエ。
もう迷うなよ。
[言葉に多重の意味を込めて。
そうしてタイガは村の外へと歩き出した*]
― 地下通路 ―
それで……。
何か、俺に用かな?
[足を止めて振り返る。
隠れる場所もない真っ直ぐに伸びた道で、
後を付けてきた男と、相対することになった]
初めまして……じゃないな。
ずっと、後をつけてただろう?
[後をつけていた男は、じりじりと後ずさる]
── セルベシア王城 バルコニー (ヒース処刑布告前のどこか) ──
[ジルの執務室の近くのバルコニーでエディの訪問を歓迎する。
眼下には薔薇園が見えた。]
わざわざのご足労、いたみいります。
──そういえば、まだ正式に名前を伺っていませんでしたね。なんとお呼びすれば?
― セルベシア城 ―
[情報部で、地図の持ち出しは、思ったよりも簡単だった。ベリアンが目をつぶっているときは――暗黙の了解のサイン]
気持ち悪いな。
[長筒に納めた地図を肩から提げて、リアンダール候へ届けるべく、城へ向かう]
……待て!逃がすか!
[逃げる男に、全速力で追い掛ける。
誰の命を受けてかはしらないが、リアンダール候側の手の内のものだろう。
報告されるとやっかいなことになるから、口を塞ぐしかない。
もう少しで追いつくというところで、一気に跳躍すると、背中から斬りかかる。
男の動きが止まった隙に、更にもう一太刀あびせると、どさりと男は倒れこんだ。
その首筋に剣先を当て、つーっと引くと、たちまち首の周りに血溜まりが出来上がり、
そこまでして、一息つくと、再び王宮への出口に向かう]
[祭りの最中、軽く飲んだ酒の味が良かったので、
何処の酒だと聞いてみれば、なんとこの村で造っているらしい。
酒の名前は?と更に聞けば、今日からフリート酒になったと胸を張って言われた。
丁度いいやと、これを土産に買い込むことにする。
それらを愛馬の荷に括りつけ、……もう一度振り返った。
今だ喧騒の覚めやらぬ村を。
ここから、変わるのだろうか。変わっていくのだろうか。
だが――…]
始まりは、此処だけじゃあ、ねぇぜ?
[主が始まりの地と定めた村。
デュ・ポック――――其処に向けて、タイガはベアトリーチェを急ぎ走らせた*]
― セルベシア城 ―
[>>1167かつて、こんな未来が訪れるなど想像もしなかった時。
城には、王家の血筋を守るため、様々な逃げ道が用意されているのだと、ライナーに言ったことがある。
ここもそう、と示した色の違うタイル。王宮へとつながる地下通路――
まさか今、それが使用されているとは思いもせずにいる]
[
名乗りを聞きながら、大理石の手すりにおかれた手を見やった。
よく気のつく従者がいるのか。
爪の先にまで磨きがかけられ、ささくれのひとつも見当たらない。]
エドナ・アバァウンテイン──
きれいな響きの名ですね。
では失礼してエディ殿と呼ばせていただきます。
先日は、いろいろと情報をありがとうございました。
私は、あなたがリアンダール候に雇われたこと、大変、心強く思っています。
[頭を下げた後、苦笑めいた溜め息をこぼす。]
貴族たちは老獪だ。
今は追従をしていても、旗色が悪くなればリアンダール候を見限るでしょう。
そうなると、国軍も統制が執りづらくなります。
実のところ、私がもっとも信を置くのはあなたの率いる軍だ。
こちらがあなたを嵌めようとしない限り、あなたは契約どおりに力を貸してくださると思っています。
[金で購われた関係。
だが、国家へのしがらみがない分、かえって信用できると考えていた。]
[ヒースクリフは笑っている。]
……お聞きしてみたい事、
それは。
ヒースクリフ様が訴えていらした
ウェルシュ殿下の無実は、
──真実ですか?
[静かな瞬き。]
― エーレンフリート村・集会場 ―
そのうち、物足りなくなるだろう?
[おどけた風のテオドールに、
こちらも、冗談めかして言葉を返す。
同時に、将軍という呼称に動じない様子から、
推測を確信の側へ動かしておいた。
傭兵の話を聞くと、暫し目を伏せて感謝の意を表す。]
それは助かる。
少数でも、戦場を知るものが居ると違うだろう。
王都から落ち延びた者たちについては―――
[思案に言葉を途切れさせたところへ、
ダーフィトからの声(>>1163)が掛かる。]
/*
とりあえず、来てはみたが……
あと2時間。
かなりまかないときつい予感がするがががが
ライナーがどこに出てくるのかとかその辺あれそれ誰と遊びたいのかとかもあると思うし。
アイリかな? ジルかな? あんまり割り込みたくは無いのだががが、ふにーん。
(ん? きたか)
[契約主が傭兵を褒める時、大概が紐がついている。煽てられ有頂天になった挙句、死地に向かわされることになっていたり、友誼や出世、叙勲などの形で支払いに差し替えようとするなど、事例に事欠かない。金は貰っているが、それを後で知ったこの者が手を打ってこようとしている可能性を考え、警戒する]
信などと……
こちらからできる事を提示し、値をつけ、
それをそちらが買っただけのことだ。
(嵌めようとしない限り――確かにその通りではある。だが善意の強要や過剰の期待も御免蒙る)
余は初動に於ける数の力を売りに出し、侯はその効果を見極めたからこそ、言い値で買ってくれたのだ。
そこに感謝の言葉は要らぬ。
ただ、候の慧眼を誇るが良い。
[休む間も惜しんで、夜通しセルベシアの大地を駆けた。
二強が動いた。此方ものんびりしてはいられない。
手綱を握る腕が僅かに疲れを訴えているのは、
ジェフロイと大人げなく腕相撲合戦に興じてしまったせいだろう。
負けた! いや負けてない!
――等と、勝負を重ねて、気がつけば幾戦か。
なんだか人だかりも出来て一大イベントのような扱いになったのも
ある意味祭りならではで、それはそれで面白かったと思う]
また …―――― 会う、…よなあ?
[それは確信。
あいつは必ず、戦場に来る――。
ウェルシュとの会話を盗み聞きしていれば、此方の名前も知れただろうに、それでも『クロ』と呼んできた男>>1102。
駆け抜ける青草の匂いを鼻腔に感じながら、
頬を過ぎ行く爽やかな風へ、タイガはにやりと呟きを乗せた]
― セルベシア城内 ―
[地下通路の終着点。
階段を上って、天井を手で押して、動くことを確認すると、ぱたんと向こうに押しやって地上にあがる。
薄暗く黴臭い匂いがするそこは、セルベシア城内にある古い書庫だった。
隠し通路が、正しく隠し通路なら出入り口が塞がれているなんてことはないのだろうが、それでもほっと胸を撫で下ろした]
そういや、あいつこういうの好きだったよな。
[思い浮かべるのは、嬉しそうに歴史の話をする無邪気な姿>>317
そういう話が苦手な自分は、そのたびに少しうんざりするような気持ちに襲われていたけれど、それでもやはり思い出してみると、楽しかった記憶]
あいつとも、晴れて敵ってわけか。
[宣言はしていないけれど、カッツェなら今の所属は知っているのだろう]
義賊団長、通称 ダーフィトは、守備隊長 ライナー を投票先に選びました。
/*
これは誰も釣れんな。
情報部で風伝えでも何でもいいから聞いてくれたらいい…
もう2度は絶対やんない!!!w
― デュ・ポック村 ―
[タイガが到着したのは、イングリッドらが到着してまもなくのこと。
愛馬から降りるや否や、また変なのが来たみたいな顔をされたので、先客でも居たのかと聞いてみれば、「なんと聞いて驚け王女様が来たんだ!」と言う。
しかも「お言葉にお詰まりになっているご様子>>1109が、意外とかわいらしい感じだったんだよなあ」とかそんな情報も聞けたのだが、とりあえず優先事項として、その一行は何処に行ったのかと重ねて問えば、長に挨拶をするために集会場に向かったとの話]
うおう。ぎーーりぎりっ!
[今まで話をしていた相手に硬貨を握らせ、愛馬を宿の厩に運んでくれるよう頼み置いてから、集会場に急ぎ駆けた]
― セルベシア城 ―
[たとえばさ、と笑ったものだ。
『ライナーが偉くなってこの通路から逃げることがあったら、俺に感謝してよ』と。
あり得ない未来を口にして、自分は笑って。
ああ困った顔しかさせたことがない。そんな顔しか思い出せない。
そう交流が深かったわけでもない、むしろ疎であったかもしれない人の顔を思い浮かべる]
…………。
[ふとその通路で立ち止まったのは、何かを感じたのか否か。
そのまままっすぐ行けば執務室へ、右手に曲がっていくらか行けば、己の遊び場――古い書庫]
ええ、あの方のなさることですから。
[ジルを褒められて、頬にかすかに朱がのるくらいには嬉しそうだった。]
エディ殿を雇うのは随分と値が張ったと聞いていますが、リアンダール候から、その件について愚痴を聞いたことはありません。
[ひとつ、呼吸を挟む。]
嗚呼、真実が如何あれ……、
処刑日を待たず、ヒースクリフ様に
口を噤んでいただく事に変わりはないのですが。
処刑場を訪れる者の大半は、
エリオット様擁立に賛成の方ばかり。
けれとも、ヒースクリフ様がの声を聴く耳を持つ、
兵も居りますゆえに──。
[じっとヒースクリフの眸を見詰めた。]
私の名はナネッテと申します。
ジル様ではなく、私が選んだ事でございます。
[時間は少し過ぎて篭手が完成する。]
よし、良いぞ良いぞ、使い分けができる篭手だと思う。
[作成されたのは皮を貴重とした篭手だった。
ただ、板金の部品を取り付けることが前提で作られており、
軽さを求めるときは板金部品を必要に応じてはずし、
重装甲を求める場合は板金部品を全て装着するなどで、
使い分けができるようになっていた。]
うん、これならどのような場面でも使えるはずだー。
ただ念の為、詳細を書いた説明書を作成しよう。
[ロヴィンは筆と紙を取り、
詳細をできるだけわかりやすいようにと丁寧に記す。]
でーきたっと。
あれ??これなんだろ??
[>>626の伝言と金銭に気づくロヴィン。
そして、誰かもすぐにわかったようだ]
あー、ジェフロイさんだ。
なんだかお手数かけてしまって申し訳ないなぁ。
でも御礼は申し訳ないけどあとにして、
ルートヴィヒ様に篭手を届けるために今は神殿へと向かおう。
[篭手に説明書を同梱して包装する。
そして、伝言と金銭を脇に抱えて外へと向かっていった]
リアンダール候は遠からず、出陣の布告を出されるでしょう。
イングリッド公女やウェルシュ王子は、即位式で自らの頭上に王冠を頂くために、このセルベシア城まで攻め上がらなければなりません。
それを迎え撃つ戦術を──
エディ殿が指揮を任されたなら、どう布陣するかという忌憚ない意見をお聞きしたい。
[下の庭園から、風で流されてきた蜜蜂がエディの袖に止まる。
ルートヴィヒはその挙止を見守った。]
/*
タイガちょう乙wwwwwww
ゆっくりでいいwwwww
にしてもこの陣形、心底噴く。ふくわ。
なんでまたこの面子なんだい…
wwwwwwww
わかった。それならこの件はフィーに任せる。
[ダーフィトの申し出に頷いて、信頼の目を向ける。
商人に関する話(>>1143)にはじっと耳を傾けた。]
うん……。そうだね。
[なにか考え込むような顔をしてから、
石版とチョークを持ってきてもらう。
チョークを手に、さらりと描いたのは、
大まかなセルベシアの国土の形。]
まずは、レフ湖の湖畔、
デュ・ボック村のあたりを港町にしたい。
[かつとチョークで点を打つ。
そこから、すい、と線を上へと延ばす。
レフ湖に繋がる川をさらにその北にまで。]
将来的には、ここから水路を
スカルディス峡谷のあたりにまで延ばしたい。
そうすれば、物流はいまよりもっと盛んになるはずだ。
水路があれば、凪の森から木を切り出して
遠方に運ぶ、なんてこともできるようになる。
[瞳を輝かせながらそんなことを話して、
それから、悪戯っぽい目でダーフィトを見る。]
どちらにしても、今はまだ絵に描いたごちそうだ。
これをもとに商人たちに投資させるには、
なにがあればいいと思う?
お、ロヴィン早いね!
説明書きもありがとう。
この村のロヴィンにも、カナランさんの面影を感じることが何度かあるのだが、参加名簿にいないしなー
中の人、誰だろう?
[そっと書庫の扉を開けて、外の様子を窺う。
兵士が巡回しているかどうか。遮蔽物はあるかどうか。
目的地――。
かつて自分が所属していた部隊の詰め所までは、かなりの距離がある。
頭の中に最短、かつ警備の薄そうな経路をざっと描きだした。
額に滲んだ汗をぬぐうと、そろりと書庫を後にする]
―弓騎兵隊詰所―
[部屋を出たのはロヴィンとの話が終わり、彼が退出した後の事だった。]
王城へ上がる。
[部下へと言い残し、先のこともあり、矢と弓は念のため背に負った。
シャムシールは目立つので、代わりにロヴィンから譲られたダガーを身につけて。]
…………。
[それは、音、ではなくて。
香り、だったかもしれない。
古くて、懐かしくて、黴くさくて、埃っぽくて]
誰だ?
[あの部屋の香り。
子供が入り浸ってもせいぜい尻を叩かれるくらいにしか価値のない本が置かれた部屋に、誰が入った?
一度、執務室への道を見た後、進路を、曲げる]
[ナネッテの言葉に耳を傾ける]
そうですか。
言いたいことも言えない時勢で、反リアンダール候の声の兵士がいるのは、ありがたいことです
[目を伏せて]
ナネッテさん。
はじめまして。ヒースクリフと申します。
[そして確信する。王室の権力を、粛清を盾にして一手に収めているように見えても、決して一枚岩ではないことを。リアンダール候と真の意味での賛同者は、傍仕えの修道士くらいしか、いないのではないか? と]
私は陽の女神に誓って、貴女に私の真実を告げます。
ですが真実とは移ろいやすいもの。人は信じたいものを信じますから。目に見えて易いもの、親しい人のもの、声の大きいもの。
ですから、貴女にも誓って欲しい。私がこれから語る真実を"守る"気かどうか。
[笑みが消えて。まるで命の取り合いをしているかのように、剣呑とした雰囲気が、牢を満たした]
[ユーリエからの質問と提案(>>1159)にも、
頷いて、賛同を示した。]
私たちは今、全くの白紙を前にペンを手にしている。
[要は、後方体制なども何もない、ということだ。]
薬草の類が増えるのは助かる。
護身術も、そうだね。できる限り。
[そのあたりは、思うようにしてくれて良い、と任せた後、
緩く頭を傾けた。]
…それと、後で話をする時間はあるだろうか。
― デュ・ポック村/集会場 ―
[集会場の外で目を伏せ佇むヴェルナーの姿>>1155を横目で捉えたし、なんか言われた>>1197も耳には届いたが。
今は声を掛ける時間も無いので、そのまま通り過ぎる。
そうして開いた侭の扉>>1122を抜ければ、大勢の人のざわめきが待っていた。
これから起きることを、期待と、不安と、好奇心と、…そんな様々な感情の色を持って見上げている集会場の上段。
長らしき人物と相対するように正面、凛としたイングリッドの立ち姿がある]
あ、ちょっとすまん…っ
[人を掻き分け、集会場の奥に進む。やっとのことで人垣を通り抜けて前に進めば、護衛の為に前方壁際に立っていたカスパルが小声で「遅いですよ何やってんですか」と詰ってきたが、聞かなかったことにする。
またいきなり何が現れたんだ…と思った村人もいたようだが、腰の大振りな太刀に加え、平然と場に加わってイングリッドの後方に控えた所作に、こいつも関係者なのだろうと黙認された]
[ユーリエとの話を終えた後、
テオドールとも同様の話をする。
夜、二人きりで会いたいと。]
お話と、お願いが。
[ちょっとした用件だと言って笑う。]
/*
ちょ、ロヴィンがかわいすぎる。
律儀すぎる、かわいい。
俺は好きでしているだけなので、気にしなくて いいのよ
そりゃ勿論凄い嬉しいけどさ…!
― 宴の翌日、フリート村近傍、野盗の砦 ―
……んで、ここをこうしたら堅くなると思うんだけど。
そこ? そっちか!?
あー……なるほどなぁ……
[中央に広げられているのはエーレンフリート村の見取り図。
できればこの村を戦闘に巻き込まないようにはしたいが、それを遂行できるかは保証がない。
王太子側についた村として危険な目に遭わされることは充分に考えられるため、防衛体制の強化が可能か協議していた]
ここに見張りが立てるようにすると、このへんからは近付くのが難しいよね。
射手がここをこう通って詰めてくれば、防げるな、うん。
……あ、このスペースだと狭いのか、じゃあここに板を張って――
[自分と、他に懇意にしている盗賊団の首領たちが地図を囲んで有効な防衛策を練る。
村を襲う野盗は、言い換えれば農村攻略のスペシャリストである、そんな彼が知恵を出しあって防御策を講じた。
完成まで時間かかるので、突貫工事に向いている部位をピックアップして優先順位をつけていく。
出来上がればウェルシュに裁可をもらい作業に取り掛からせるつもりである――]
― セルベシア城内/古い書庫前 ―
[足音を忍ばせてしまうのは、予感があったからか。
それでも音よりは速度をとり、かすかな足音を立て、進む。
古い書庫、未だ自分の縄張りのようなそこの前で足を止める。
止めざるを得なかった]
[足音をさせないように注意は出来ても、香りまでは消せない。
それに、よほどあの香りが好きでもない限り、気づかないだろう。
匂いがついてしまったことなど。
とにかく前を目指すだけだった。
アイリが動き出したのも知らずに]
王女の兵は寄せ集めだ。
構成は隣国から借り受けた者や、傭兵、血の気の多い者などだ。立ち寄る村などで甘言に乗った粗忽者もおるであろう。
ヴェルナーはそういうのを操るのが上手いらしいし、テオドール将軍も
[テオドールが王太子陣営に入った事はまだ知らない++]
陽の女神に誓って……
ヒースクリフ様の真実を
お聞かせいただけるので有れば、
それをねじ曲げ、誰かに伝えるような事は致しません。
私は、月の女神に誓いましょう。
[入ったのではない。
出たのだ。
直感する。
自分の音を消しても、かすかな音もしないが。
香り。
追う。もはや足音を隠す意味はない。
城の人間であれば、笑い事ですませばいい]
待て!
[やがて見えるだろう後ろ姿に、声を投げる]
−集会・回想−
[ウェルシュからの誘いに]
おいおい、私はそのような趣味はございませぬぞ。
[などと笑いながら]
冗談です、いつでもお声掛けを。
[そう告げ集会の会場から去っていく]
(回想終了)
勿論、貴方をここで個人的に糾弾する為に、
お尋ねしたい訳でも無く。
[最初から何も信じないのであれば、尋ねる必要が無い。]
>>1211
「そういうこと」ってどういうこと?
思わせぶりなのは通じないからwww
軍議はあるんだ、この先の時間軸だが。
そして、多分、エディは呼ばれてないよね、ということで出陣前に腹案を聞いておきたかったのである。
特に命令系統に関しては、だ。
確かに基本行動は叩き込めるであろうが、咄嗟の判断には指揮通りに動くには正規の兵よりも時間がよりかかるであろうし、何より目先の戦況に弱い。
[そっと微笑む。その際、蜂は激しく羽ばたいて、彼女の頭上を越えて舞い上がる]
そうだな、仮にだ。
凪の森かどこかに兵を伏せられる場所に伏せ、残りの兵で対峙し、わざと敗走する。
王女の軍は
当然起こり得る挟み撃ちの計に対して、目の前の敗軍に追撃する味方を、果たして自在に止める事ができるか? 命令遵守、規律を叩き込まれた正規軍ではない、数日整えただけの寄せ集めの軍で。
どれだけ将が策を見透かして吼えようとも、多数はまんまと掛かるであろうよ。
余が選ばなかった傭兵や、戦を知らぬ者などはな。
命令に従う者、遅れて従う者、従うかどうか迷う者、従わない者に割れればもうその軍は終わりだ。
[足並みの揃わない者は、揃った者を乱し、巻き込む癖がある++]
[薬草を集めて、ついでに子供たちにからかわれながら、色々と話を聞いてみる。
政治的な事情や、諸々の利害からは遠い位置にいる子供たち。
そんな彼らの忌憚ない想いを知っておきたくて]
……んん……そうなんだ。
じゃあ、みんな、王太子様に頑張ってほしいんだ、ね?
[子供たちと接する時は、口調も崩れて素の物になる。
問いに返るのは、口々の肯定。
余計な打算がないからこそ、強くある、想い]
それじゃあ、いっぱい頑張らないとね。
これも、王太子様のお役に立てる、大事なお仕事だから。
[薬草集めに飽き始めている子供に向けて、こんな言葉を投げながら手を動かしていると]
[月は陽の輝きを受けて煌くもの。
自身の紅き月もまた、然り。
そして自らの陽は、定めし一つ以外はなく]
……本気で、負けられないなぁ……。
[鮮烈に記憶に残る赤のひとを思い返して呟く。
彼のひとが自分に拘る理由は、はっきり言って、全くわかっていない。
わかっていないが、連れ攫うとまで言われていては、やはり、思う所はある。
もっとも、身を置き続けていた環境と、幾つかの事情故に。
その『思う所』は色恋方向にはほぼ向かわなかったりするのだが]
[ふる、と首を横に振り、今は赤のひとの事は意識の外へ置いて。
薬草の集まり具合を確かめる]
……これはそのまま使えるから、いいとして。
こっちは、煮出して使うから、乾燥させないと。
集まってる人たち、応急手当とか、どのくらいできるかな。
時間があったら、力技で骨折くらいは直せるように、覚えておいてもらわないと。
[ぶつぶつと呟く言葉は、見方かえると怖いかもしれないが、非常時であれば重要な事でもある。
人員も物資も限られていればこそ。
傷つかぬのが肝要ではあるが、そうも言っていられないのがこの陣の現状である、と感じていたから]
あ……時間、と言えば。
[思い出すのは、先の軍議での事。
話す時間はあるか、と問われ>>1204て。
『必要なら、時間をあけておきます』と返したのだが]
……なんのお話、だろ。
決戦前に伏兵を事前に気づけてもそこに備え、割ける兵力が相手にはない。
下手に兵を割るなら、その本隊を叩けばよい。
[そこまで言うが、さっきまでの空気を霧散させるように軽く肩を竦めた]
まあ机上の空論だ。
実際にはそうそう上手くはいかぬ。
ただ相手の弱みの元を把握しておくぐらいで良い。
それに王太子の傍には凪の森などに詳しい者がおるのだろう? 下手な場所の伏兵は却って悪い場合がある。
策というのは寡兵がするものである。++
[チョークが走っていくさま(>>1199)をよく観察する。
地図を描くのはセンスが要る、頭に叩き込んだものが素直に出てくるかは難しいものだ。
ウェルシュの急激な成長はこの吸収力と表現力にあるのだろうなとか思いつつ]
ンなの簡単さ。
絵に描いたごちそうを実体化させるのが金になるならいくらでもやってくれるよ。
なんてのは勝ってからの話か。
今は……あたしらで儲けさせてやらないとね。
[余っているチョークで、この村を小さく丸をつけ、次に王国の南半分を囲えるぐらいの大きさの円も描く]
あたしらが保証できる、つまり勢力圏は今はここだけ。
この村に商売のタネがあるならそれでいいけど、そこまでのものは無い。
じゃあ商人は金になる場所をとるように言ってくるだろうね……たとえば、こことか。
[もういちど大きい方の円をなぞる……その縁にボーレンス鉱山がかすめた。]
[小さく頷いて]
その言葉を信じます。
私はリアンダール候に、ウェルシュが王を殺害しようとしたという、その証拠を見せてもらいました。
[何を提示されたのか、筋道たてて話をする。確かにそのストーリー、その証拠ならば、何ら無理もないウェルシュの手による殺害容疑、となろう。完璧である]
でも――……僕は、あの日、陽の下で、橋の上で、ウェルシュと再会した。
[用意周到に、完璧すぎる証拠をそろえたが故に出てきた矛盾、その日のウェルシュ殿下の実際の行動と結び付かないのだ]
[乳母家族の機転による早期の脱出と大橋で人目につく"火遊び"があった故の矛盾。この逃避行を目撃した者たちも、リアンダール侯の用意した証拠を見れば、その違和感に気付くだろう。今、どちらも知っているのは、自分と、そして、この自分の証言を聞いた父しかいないことを]
以上から、証拠はでっちあげで、ウェルシュは無実と至りました。
そりゃ、ウェルシュは嫡子です。何もしなければ権力は手に入る。動機の点でも不明瞭ですし、ね。
[物音ひとつしない空間に、突如として響いてきた足音。
たったと早いリズム。
気づかれた――。
逃げ出しそうとして、なんとか押し留める。
自分を敵だとわかりそうな人間は極少数。
であれば、この場を誤魔化したほうがいい。
待て、という言葉に従う。
声を聞いた時に感じた、危険信号はなんだろう。
だけどほんの僅かだったからそれを無視して、
後ろを振り返って。
驚きで声も出なかった]
大軍が少数の敵に掛かる場合、正面からぶつかって勝つのが一番確実で当たり前の勝ち方なのだ。
[敵に一人二人勇者英雄が混ざっていようと、他の者を先に討てば良い。二人が一人、三人が一人と討ち続ければ必ず勝つ]
そして少数の軍はそれを避ける為に、あの手この手を使って、そうならぬようにもがくのだ。
例えば敵の背後、本拠地を脅かすとかな。
軍同士の戦いに於いて数はそれだけで最大の武器である。
故に相手は、こちらの背に不安を抱えさせる手をもう打っておるのであろう。++
―セルベシア城―
[回廊の柱、その間から見える薔薇園からふと目をそらす。
薔薇の花を啄ばむ鳥が羽ばたき飛び立った。]
…――?
[異変の空気とでも謂おうか。
ライナーが忍び込み、それをカッツェが発見したとは知らぬ。
衣を揺らし、兵士を呼び止めた。
巡回を強化しろ、といった旨である。
過ぎる、「抜け道」の存在に注意せよという
エディよりの伝言]
……また、ということも ありうる、か。
[城に張り巡らされた隠し通路はきっと、
王でもすべては把握していないに違いなかった。]
― セルベジア王城 ―
[武器は入り口に居た警備兵に一度預けてから、一端上官に当たる者の所まで行く。今後の事にそなえて場内で常時帯刀、もとい帯弓の許可を得る為に。
得た許可を持って堂々と、弓を装備してから場内を歩く。
頃合はまだヒースが牢に居た頃だっただろうか。
そちらへ向きかけて、ふと血の匂いに気づいて足を止めた。]
[現在地は北の塔からは遠い。
先で負傷した兵が近くに居るからだと――楽観できるほどの性格はしていなかった。
とはいえ匂いだけでは警備兵を動かすには至らず。
警戒色を強めてから、警護さながら周囲を歩いた。]
―ビーケン神殿―
[荷馬を飛ばし、神殿まで到着するロヴィン。
手紙をしまいながら馬を降り、篭手を荷馬から下ろした]
ちょっとまっててねー。
すぐ終わるから、いい子にしてるんだよ??
[近くの木に荷馬に伸びる紐をつなぐロヴィン。
そして言葉と共に荷馬の頭をなでて神殿へと向かった]
[ちらりと見えた後ろ姿にぎくりとする。
だが足は止まらずに追いかける。
頭の中に鳴り響く警鐘に、体のどれも従わない]
最初にひらめいたのは、すでにメリオールがここまで攻め込んできたのか、ということ。
そしてかつての自分が犯した失敗の大きさに気づく]
なんであんたがここにいる。
[ようやく、足が止まる。
距離は自分の歩幅で10歩ほど]
何であんたがここにいるんだ。
[相手の現在の立ち位置を知るからこそ、なぜという想いがあふれた]
だから篭るというのは賢くない。
この国の兵を用いる者に幾らか話を向けてみたが、この国土の全てを捨てて、王都のみを護るなどという選択を取ろうと言う者がおった。
スカルディス峡谷に陣を張り、大橋を固めれば良いと申す者もいたが、まあ同様であろう。
[頭上でその髪の蜜を探すように、飛び続ける蜂には意識も向けない]
余が攻め手であれば橋の対岸なりに必要なだけの兵を残し、
残り全てでこの国の村々を揺さぶり、
どれだけしても王国からの救援がないことを知らしめた挙句、自分の軍でそれら村や集落を保護をする。
如何に自作自演であろうとも、意図を見透かしつつも、その傘下に下るであろう。
補給も見込めず、援軍のあてもない王都一つ護って何を得られる。天佑か?
寡兵が篭るのであれば同情も沸こうが、
大軍を擁してのザマでは人も離れるであろう。
[一度そこで口を閉ざす。そして履き捨てるように言い放つ]
野戦だ。
ただ只管に野戦を挑むべきであろう。//
[神殿の扉を軽く叩いて入る、その様子はとてもぎこちなかった。
普段、関わるような事がないからなのだろう]
失礼します、自分は鍛冶屋のロヴィンといいます。
セルベシア王城にいるルートヴィヒ修道士様に頼まれた荷物をお持ちしました。
「あ、はい、ルートヴィヒ修道士ですね。
了解しました、お預かりさせていただきます。」
[現れた神殿の人間は慣れた様子で荷物を受け取る]
ええっと、依頼の物が今お渡ししたもので、
これが説明書になりますので、その様にお伝えいただけますか?
「かしこまりました、その様にさせていただきます。」
ありがとうございます、それでは失礼いたします。
[お辞儀をし、神殿の外へと向かうロヴィン。
篭手ができるだけ早く届くようにと願いながらだった]
カッツェ……?
[なんで、と問い詰める声。
先ほどの信号はこれだったのだ。
知っているようで、記憶の中より少し低い声]
答える、義務はない。
[やはり自分が敵だと知っている。
それを知れば十分だった。
再び踵を返して、走る。
この場から逃げるために]
馬鹿! 逃げるな……
[らそっちじゃない。
舌打ちして追いかける。
今なら、まだ間に合うのに。
逃げる、逃がす。
事を起こしていないのならば、自分が口をつぐめばすむだけのこと]
いいから止まれ!
[あまり騒げば収拾がつかなくなってしまうから――
古書庫のあたりは自分の方が知り尽くしている。逃げる相手を最短距離で追い、後ろから飛びかかる、素手]
― 楡の木の下で ―
[たくさんの村人や―――恋人たちがいる中で、
フィーを探し当てるのは、簡単なこと。
…でも、その日は"声"が無くては見つからなかったかもしれない。]
―――今日のフィー、…その 、
……綺麗だね。
[普段は怒られそうだから言わなかった言葉をぽろりと零して、
慌てて、それを誤魔化すように笑う。]
[二人だけの秘密。
いや、別に二人だけだってこともないだろうけど、
他の人は公然とは使わない名前。
いつだったか、"フィーって呼んで良い?"と聞いた時には、
本名がフィーだ、なんて知らなかった。
あとで教えられて、驚いたものだ。
そんなことを考えながら、
フィーをエスコートして踊りの輪まで戻る。]
[カッツェはまだ知らない。
目の前の懐かしき相手が、すでに事を起こしてしまっていることも。
ついでに、大きくなった事に対して疑問符を付けられたことも]
[二人で踊る。
最初は、少しぎこちないリズム。
だんだんと身体が動くようになると気持ちも動き出す。
楽しくなって、もっと動きたくなって、
笑いあいながら、何も考えずに手足を動かす。
そして踊りの最高潮に達して、
皆が次々と抱き合い始めた時、
はっとして、顔を見合わせた。]
[再び荷馬に跨り、工房に帰るか悩むロヴィンの姿がそこにはあった]
鉄とか鉱石については、ジェフロイさんのお陰で
ある程度貯蓄があるけども皮はさっきの篭手で尽きちゃったなぁ。
折角神殿まできたし、デュ・ボック村で仕入れていこうかなぁ。
お金も、皆さんのご好意で困ることは今のところないしねー。
[いろいろと考えた結果、
ロヴィンは馬をデュ・ボック村へと走らせることにした。
このあたりで一番皮の質がよいと普段から考えていたから]
脱出した大橋で──久方ぶりの再会。
偶然の巡り合わせで知った事柄を
──……お父上に委ねられた。
[ヒースクリフの話に注意深く耳を傾けていたナネッテは、大橋での出来事を聞いた時一度だけ息を零した。不思議な人と人とを結びつける縁が、此処にも繋がっているものなのだと。そして、成る程、ヒースが父親を逃がした事に意味はある。それから、ヒースクリフは自分自身よりも父親の命を優先した事も知る。ウェルシュと国に関する重要な事を託すだけの、ヒースの父親への信も。
逆に、ヒースの言葉によって。
ジルがローゼンハイムの危篤を利用して、現国王の嫡子であるウェルシュを退けようとするのも、頷ける。ウェルシュとジルの年齢、彼の夢、野望の異端を考えれば、この機しかなかろう。]
……私のような者に話していただき、
有り難うございます、ヒースクリフ様。
― →セルベシア城内 古い書庫前 ―
[他に不安を与えないよう、視線嶮しいものの足音は静かに、だが早足で。
弓射る為に鍛えた五感を研ぎ澄ませながら、ふいに聞こえた知った声。]
……カッツェ?
[主に気づくと榛は開く。
だが常とは違う様子の声色に、反射的に声の聞こえた部屋の扉を開けた。]
ヒースクリフ様にとってのウェルシュ殿下が
どのような方かもお聞きしてみた所ですが、
時間もございません、ね。
機会があれば、私自身が
ウェルシュ様にもお逢いしてみたく存じます。
[それはジルの夢に賛同するのであれば、嫡子であるウェルシュの暗殺を狙っての事となるかもしれないのだが。ナネッテはずっとヒースを見詰めていた眸を伏せて、暗器を相手の首筋から、包帯の巻かれたままの頭部へと滑らせようとする。]
[そして...は集会上から漏れ聞こえる声を聞き、空気を感じる。
彼女が放つ空気、それは暖かいとはお世辞にもいえないか。だがそれは鮮やかに色づき人の意識を惹きつけ、離さないもの。
息をのんで目を逸らすことすらできず意識はイングリッド一点へと絞られ、その声を、その言葉を、脳に胸に心に刻んでいく村人
それは、彼ら一般の生活をしていた普通の民からしたら一種の戦慄、だが同時に沸々と胸の奥に湧きあがるものも感じだしているのを...は周囲の自警団員や村のものたちから感じていた。
それを...は柳に風とばかりに流しながらも無意識に口元を歪め、平静にその音色を聞いている]
[逃げるな、と言われて止まる人間は早々いない。
カッツェが見逃してくれるかもしれない、なんて
全く期待していなかった。
とにかく逃げて、セルベシアからも逃げて、
後はイングリッドの元に――。
後ろから飛び掛られて、避けられない。
つんのめって、掛かった重さのまま、床に倒れこんだ]
[ひとつのはじまりだ。
続々とはじまるだろう。
いや、自分が知らないところでは既にはじまってるかもしれない。
だが...の頭にあるのは一つだけ。王の器、人の器、理想。そんな偉そうなことを口にもしたが、きっと本音はもっと別]
/*
やることリスト
・ライナーを拾う
・軍備関連(村周辺&商人関連)
ウェルシュの動きに呼応して、多少の手を打ってみせること
・ジルの布告を確認
・タイガに家族のことを伝える
ウェルシュの提案を知ったことにして、神殿行き
こんなもんか。
[豊かなセルベシア――…
その言葉が、紙が水を吸っていくようにじわじわと、人々の意識の中に染み渡る。
あるものは、畑仕事でひび割れた己が両手をじっと見たか。
あるものは、腕の赤子をぎゅっと強く掻き抱いたか。
来るかもしれぬ未来。強く豊かさに溢れたセルベシア。
それを、この王女は目指すのだと。
言い切る紫水晶の真っ直ぐで凛とした眼差しに、
…――目を奪われないものはいただろうか。
此処に描かれるのは、力強き未来。
理想を実現しようと羽ばたく意志。
出来るのか…最初はそう問おうとしていた彼らの思いも、うねるように心の奥底から浮かび上がってきた微熱のような希求に飲まれ、ゆるゆると霧散していく。
出来るのか、ではない。――するのだ、と。
問うまでもない。そう王女は眸で告げているのだから]
[>>1242 父の名前が出れば、少し笑って頷いて]
どういたしまして。
まあ、リアンダール候……いえ、ジルは私などとちがって学も見識もあります。
ウェルシュは聡明です。
リアンダール候が権力を手中に収めて何をしたいのか、私にはわからない。知っているのもほんの一握りだと思いますが……
どうして、ウェルシュに打ち明けなかったのか。
それが国の為、民の為ならば。ウェルシュは喜んで話を聞いて、討論して、よりいいものになったでしょうに。
何故こんな、国を割るようなことをしたのか。
あ、これは忘れてくれていいです。個人的なつぶやきですので。
“西から東、二国を跨ぐ貴婦人の膝元”
[ダーフィトの話(>>1223)を聞きながら、
チョークで描かれる円を目で追う。
そのときふと、今朝聞いた伝言(>>1113)が頭に浮かんだ。
自分の書いた地図をしげしげと眺め、
ああ、と声を上げる。]
……鉱山の人の協力が得られると、心強いな。
[呟いてから、ひとつ頷く。]
よし。この話はひとまず保留しよう。
今のところは、商人に繋ぎをつけるだけで良い。
なんでも良いから、興味を引いておけば、
次に繋げられるだろう。
[諄々と戦の実を説くエディの言葉は、ルートヴィヒにもわかりやすく、そして、何よりも聞く者に耳を傾けさせる「力」があった。
これが、傭兵たちに君臨する赤い剣士の器なのだろう。]
―――エリ…っ!
[名を全て呼ぶ前に、見えた姿に走り出した。
目に入った状況がどう見えたとしても、軍人と彼女では分が悪いのは彼女の方で。
矢を番う時間が惜しく、まだ慣れないダガーに手をかけながら。
走り出し、エリクがカッツェに転んだのを見ると、すぐさまその首元にダガーの刃を当てた。]
動くな!
[正直なところ接近戦は得意ではない。
隙見られて動かれては形勢が変わる為、皮膚に押し当て、引けば切れるところまで刃を置いた。]
ありがとうございます、
エドナ・アバァウンテイン。
配下傭兵の損失を恐れて、天険たるスカルディス峡谷に、あるいは王都に篭れという策を提示されたら、リアンダール候は軍議で孤立するところでした。
[胸に手をあてて一礼する。
強い視線をエディから外さないままの、軍礼。]
リアンダール候は──スカルディス渓谷南方に広がる平原での会戦を望んでいます。
ここへ来るまでにエディ殿も通られたはず。
馬を走らせるのに適した、なだらかな扇状地。
村落や農地の少ない草原です。
[蜜蜂の羽音が遠ざかる。
この花は甘くはないと悟ったか。]
野戦で──
あなたの兵の錬度を、存分に発揮していただきたく存じます。
貴女が望めば、きっと機会はきますよ。
[臆することなく、ぴくりとも頭の位置を動かさず、目を閉じる]
夢は、信じればかなう
[それは――聞けば笑われるような理想を掲げ、戦う友に、そして目の前のナネッテ、残してゆく全てに送る言葉だった]
[家を飛び出した時。どれだけの者が、貴族の困った四男坊が剣聖になると思っただろう]
[自分は、叶ったと。自分は叶えられると信じたと。誇らしげに笑みが浮かぶ]
/*
wwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwタイガもヴェルナーも
ほ、ほどほどで いい ですwwwww
はずかしいwwww
[かつて尾行ごっこ(一方的)はしても、追いかけっこなどしたことのない相手を、後ろから飛びついて、自分でも御しきれない勢いで共に床に転がる]
なんでここにいる!
[背後から押さえ込むのが正しいのだろうに]
メリオールにいたんじゃないのか。
[思わず仰向けにして胸ぐらを掴んだ]
[かつて尾行ごっこ(一方的)はしても、追いかけっこなどしたことのない相手を、後ろから飛びついて、自分でも御しきれない勢いで共に床に転がる]
アイリ!
[目の前に突き出されるダガーの刃
それはライナーののど元に突きつけられて]
いや、構わぬ。
天険の要害があるのは紛れもない事。
[軍礼に対し、苦笑と共に手を小さくひらひらと横に振った。そのそよぐ風に招かれたかのように、その手の指先に、蜂が止まる]
……。
[固まる。笑顔も身体も]
[ヒースクリフが口にした疑問に対して、浮かんだ言葉は。]
……血の、歪み?
否、私にはそれは分かりません。
[ジルは最終的にエリオットを平民として暮らせるように出来ればと言っていた。そのジルにウェルシュと手を取る事が出来ない訳を尋ねるような機会はあるのかどうか。
ヒースクリフが誇らしげな笑みを浮かべている事に、少し驚く。その笑みは月の光よりも明るい。
ナネッテの口から零れた言葉は、]
有り難うございます。
……ヒ=スクリフ様。
[陽の元から命を奪い、闇へと奪い去るのは刹那の事だ。
最小限の労力で、命を奪うに容易な箇所は幾つか有る。心の臓、あるいは鮮やかで大きな血の脈を断つ。毒を盛る等々。事前にジルにも伝えた通り──頭蓋に守れた柔らかな場所が傷つけば、それもまた人を死に至らしめる。
この時代、魂の所在は何処にあるとされているのか。
目立たぬよう、頭部の傷口を暗器で//。]
[エディの「軍学」をジルに伝えておく。]
私も会戦は初めてだが、
彼女の軍が我らの中軍にあれば安心に思う。
[待って。
思わず口にしそうになる言葉。
ただ、ライナーの胸元から、ペンダントが見えたなら、唇を噛む行為に変わるだろう]
[幸い、カッツェは軽い。
すぐさま身を起こして、跳ね除けるなど造作もないはずだった。
だが、頭を上げると、すぐさまその首筋にひんやりとした刃が当たる。
少しでも頭を動かしたら、その刃が皮膚を切り裂くだろうから、視線だけを上に向けた。
その榛が印象に残る娘がそこにいた]
そう怒鳴るな。
この状態じゃ動くに動けない。
―デュ・ボック村への道中―
さすがに、遠いねぇ。
王都まで往復に神殿経由でデュ・ボック村は……。
本当、傭兵団で馬を早く走らせるコツを学んでいて助かった。
[そのコツを利用してロヴィンは荷馬を速く走らせる。
故に、一般的な速度よりは多少行軍は早かっただろう]
で、では……な……。
[先ほどの勢いが嘘のように、滑舌悪く、動きもぎこちないまま、数歩下がれば蜂も飛び立つ]
いや下は薔薇園か。色取り取りであるが赤は良いな。
香り豊かで見事だ。はっはっは。
[後はそう笑って、その場を後にした]
― 会議の後 ―
[集会が終わり、村の中を駆け回って
細々とした雑事を片づけていると、
ユーリエと子供たちが薬草集めから戻ったと聞いた。
ひとまずの用事を片づけてから、
彼女が作業をしている場所へと赴く。]
―――今、構わないかな。
[薬草の仕分けをしている彼女へと、
少し離れた場所から声を掛けた。]
[糸が切れたように、体は倒れた。
魂が漏れていってしまったかのように]
[それは、月に抱かれるような静かで安らかな、終わり。
苦しむ時間もまるでなく]
[翠の剣聖は、剣に斃れず。
ただ心のままに生き、短い生涯を終えた**]
―セルベシア城:古書庫の方面―
[動くな ――と、鋭い声が響く。]
あちらか。
[足をまた少し速め、騒ぎの渦中へと向かう。
足音。ライナーの側に居るものには聞こえるだろう。]
何事だ。
…さっすが、姫さんだねぇ。
[小さく独りごちるその声は、高らかな唱和に混じってしまえば、誰の耳にも届かぬ呟きと同義となる]
ま、始まりとしちゃ――上出来、かな。
[イングリッドの立ち姿を愉しげに見つめながら、口の端に浮かべるは評価の文句。
そう、これが全ての第一歩。
譲れない戦いが、此れから始まる…]
[妙なぎこちなさを残して去るエディを見送る。]
…赤?
[とっさには理解していないようであったが。]
そろそろ、ジルのところに戻らねば──
[そして、エディから聞いた策を伝えるのだ。
ひとつ頷いて、ルートヴィヒもバルコニーを後にする。]
── (布告前の補完時間軸/了) ──
[道中、ふとビーケン神殿を仰ぐ。
修道士や修道女が行き来する、セルベシアの要所。]
ナネッテ……だったか。
間違っちゃいねえよな。確かそう、だ。
[その昔知り合った宮中を彩る華のひとりが「とても頼りになる方です」とよく語っていた。
彼女の向ける視線の意味に気付かぬ程鈍ではなかったが、最早顔も思い出せぬのだから我ながら酷い話だ。もっとも、どちらかと言えばナネッテの方が興味深い存在だったと言えよう。
救護に加われば処置も判断も的確、血にも刃にも動じぬ。更に美人さん。常駐しておらぬ様子なのが残念だ…と、兵の間で持ちきりだった。如何ほどの精神鍛錬を積んだのか、一度聞いてみたい――そう思ったのも、やんちゃばかりでどやされるのが常であった頃を越え、真面目に仕事が楽しくなってきた頃だからか。]
エディの、か。
成る程、机上の戦術教本などよりも
遥かに実になることだ。
……助かる。
[礼は、ルートヴィヒにも向けられており]
/*
ありゃ。拾いにいってしまわれたw
カッツェとアイリの判断にペンダントは任せたかtt
まあ仕方ないw
── セルベシア城 (ジル近辺) ──
[抜け道、との報告を聞く。
これもエディが言っていた「敵の背後、本拠地を脅かす」敵の策かと思う。]
古い城だけに、鼠も多い、か。
[ジルに傍らにあって、警戒を強める。]
[>>1258相手は槍騎兵隊の隊長まで行った男だ、油断は出来ない。
ダガーを動かさないよう注意し、視線はじっとエリクの方を見たまま、名を呼ぶ友人に声をかけた。]
カッツェ、怪我は?
[彼女の胸中、言いかけた言葉には気づけない。
視界の中にペンダントもあるが、そこにすら注意は裂けられず。]
[暗く冷たい牢獄の中、
そこかしこにわだかまる闇のひとつが、ゆらり震える。
『命失われるその時、迎えに行こう。』
声なき声が、笑みを運ぶ。
人ならぬ視線は、身体を離れる命の輝きを追い、
宝玉が如きその魂を迎え入れるべく、
闇の腕を大きく広げた。]
[>>1262怒鳴るなと言う声は比較的冷静に聞こえた。]
五月蝿い、そういう問題じゃ……
[強く言いかけたが、それは途中で途切れ。]
神託、か。
胡散臭いことこの上ない。
……人間ではなく、
神が王を選ぶってのか?
なら、今俺らがしていることは一体何なんだろうな…?
[出来過ぎた神託。そも、自分は神託などというものを信じない。
儀礼信じる神は、自分の中に見出すものだと教えられたものだ。
この地に根付いた信仰心を逆手に取って利用した形、ならば
まず、リアンダール候の息がかかっていると思うのが自然だろう。]
なんで、ここにいる。
[理由を問う意味など、すでに失われたのだと思い知る。
アイリはなにか、口にしただろうか]
なんで……「あの場所」覚えてたんだよ。
[秘密の抜け道の存在。
己の下敷きにする相手に小さく落とすと、口をつぐんだ]
………………立ち去れと言ったのに。
[どうしてこんな中まで、と。
エリクを見据えたまま、意志強い榛は少しだけ、揺れた。]
神託、か。
胡散臭いことこの上ない。
……人間ではなく、
神が王を選ぶってのか?
なら、今俺らがしていることは一体何なんだろうな…?
[出来過ぎた神託。そも、自分は神託などというものを信じない。
信じる神は、自分の中に見出すものだと教えられたものだ。
この地に根付いた信仰心を逆手に取って利用した形、ならば
まず、リアンダール候の息がかかっていると思うのが自然だろう。]
[熱が高まる。人々の声が上がる>>1263
その熱を受けて、王女は紫水晶の瞳をあげた。
白い頬が、高揚に仄かに色づいている]
────ありがとう。
[自然、綻んだ朱唇から村人へと素直に感謝の言葉が零れた。
華やかな笑みが浮かぶ]
[しかし、周到と見え、未だ尻尾は掴めない。
神殿に押し入る訳にも行かぬのだから、捗らないのも無理からぬことではある。]
………
[一睨。
前方に視線を据え、再び蹄は土を蹴る。]
[事切れた剣聖の身体を抱え、傷口を確かめるように覗き込む。手当をした時のようにそっとヒースクリフの髪を撫でて、瞼を閉じさせた。
傷口が目立たぬよう包帯を巻き直す。指先が震えるのは、それは影としての指命ではなく、自分自身で選んで成した事だったから。]
──……
夢は、叶うでしょうか。
[剣聖の身体を自然死として不自然ない姿勢で横たえ、月の女神に捧げる祈りを唱える。来た時と同じように、音も無く牢を立ち去る//。]
/*
ああ。そうか、城組は2人キリングなんだな。
関わるみんなにお疲れ様だ。
出立してしまったので、王子組の内緒話にも加われず姫の演説も拝聴できず。床をばんばんしておく。
侯は善人であるな。
[その場を辞した後>>1271、人のいない場所でそう呟く。話したのは候自身ではないのにも関わらずだ]
善人を謀るのは心苦しいが、余も傭兵達の信を得なくばならぬ。
[雇い主側に立つ傭兵隊長もいるが、傭兵が信頼するのは自分達の側に立つ者である。彼らは命知らずであっても死にたがりではない。この場だけでなく、常に自分達の為の主でなくば、幾ら金を出そうとも従える事が出来るのは限られてしまう]
(多くの傭兵にとって戦場とはより逃げやすい場である方が良いのだ)
[仮に敗走した場合、スカルディス渓谷に向かう正規軍と、そこから外れる傭兵軍とでは、間違いなく正規軍に追撃が向く]
無論すべき事はする。が、それ以上は望むな。
[主力である筈の王国軍も掌握していない候主従。憐憫の情が湧くも、溺れる事はない。できるのは彼らの武運を願うのみ]
[走って、倒れこんだ後だ。
服の中に潜り込ませていたペンダントは、
胸の辺りで揺れていたが、そこに気をとめることはなかった。
観念したのか逃げる様子はない]
俺、記憶力いいんだ。
[これはカッツェに対する答え。
なぜ?には答えないまま]
そりゃ、手ぶらで帰るわけにはいかないだろ。
[これはアイリに対する答え]
わたくしは決して、皆の気持ちを、想いを無にはしない。
必ず。
[胸元に手を当てる。礼をするように]
そう、───…誓おう。
[わっと上がる熱を受けて微笑み、背後を振り返る。
そこに、見慣れた男の姿を見つけて、
紫水晶の瞳はくすりとからかうように細められた]
間に合ったか、タイガ。
[そう、駆けつけた腹心へと声を投げる]
ない。大丈夫……
[>>1274ライナーに視線を向けたまま、答える。
せいぜい床を転がってすりむいたくらいだろう。
下げていた長筒が廊下に転がっていた]
[行く先が書庫とわかれば、神殿のそれを思い出すが、今は余計なことに気を散らしている場合ではなかった。
すでに書庫には人の気配がいくつか。
状況を問うジルをすぐに庇える位置に立ち、ルートヴィヒは書庫の薄暗さに目を慣らそうとする。]
/*
自分の書いていて城組ログが追いきれておらん…っ。
後で読み返す、ぞ!
ヒースもライナーも、落ち際演出イベントうまいなっ。
―デュ・ボック村・入り口―
や、やっとついた。
本当長かったなぁ…。
[ロヴィン荷馬を村人に預けた。
そして自身は皮を購入すべく村の中へと進んだ。]
[こちらの声に、小さな声を上げてユーリエが振り向く。
その仕草に誘われて、微笑みを浮かべながら彼女へと近づいた。]
薬草、たくさん取ってきてくれたんだね。
子供たちともずいぶん仲が良くなったって聞いたよ。
[淡い色彩宿すユーリエを見つめながら、
たわいもない言葉を口にする。
それから、瞳に真剣な光を宿し、
暫し躊躇った後、口を開いた。]
皆が居る前では聞けなかったけど―――
ユーリエ。きみは、私を『選んで』くれたのだろうか。
[覗いているものが居たならば、
青年が、初恋の相手に告白している場面だと、
そんな勘違いをするかもしれない。
王太子の顔は、やや白くなるほどに緊張していた。]
―クラウゼヴィッツ侯クレメンスの合流―
[王都から逃亡してきた貴族一団が、ダーフィト配下のあらくれに案内されてウェルシュの元へやってきたのは、リアンダール候の布告とともに、だった]
[やややつれた様子のクラウゼヴィッツ侯爵だったが、若干痩せた以外は普段と変わらぬどこか皮肉げな様子だった]
[王太子にお目通りがかなえば、臣下の礼を変わらず取る]
[王太子の無事を喜び、その暫く御目にかかれなかった間の成長ぶりを褒め、参上が遅くなったことを詫びる]
[話すべき内容は多い。王都の状況。リアンダール侯が反リアンダールの貴族を粛清すること。自身が投獄されていたこと。ヒースクリフが無理を通して自身は"抜け穴"を使い落ち延びたこと。まだその"抜け穴"がふさがっていることは知らず]
[王国弓騎兵をはじめとした軍部が持つ、王太子への反感を。軍縮により職をなくす恐れがリアンダール侯支持の大きな柱となっていることを]
[そして、人払いが終えた後。リアンダール侯が用意したウェルシュ王子暗殺未遂事件の証拠の"綻び"の話をする。>>1224 この"綻び"はヒースクリフが見つけ、知らされたのは侯爵のみ。この潔白の切り札の存在を明らかにする時は、リアンダール侯が大勢に証拠を提示した後がいいのではないか、と]
[現状、この証拠が公表されたのはリアンダール侯がこの件について説得を必要とする、司法と軍の首脳部と円卓に着席できる貴族達だけでは、というのがクレメンスの考えだった]
[他にもヒースクリフの置き土産はあった。王太子派の貴族らに「今は耐え忍び時を待て」という支持を出していること。これからの戦況次第では、彼らは王都でこちらの手助けとなる動きをするだろうと]
― フリート村郊外、某所 ―
……悪いね。
久しぶりに大口のがあるんだ。
[呼び出したのは、かつて自分たちの収奪品を引きとってもらっていた悪徳商人。
隊商を襲ったとて大量の現金を所持しているケースは稀。
金銀財宝があったとしても、それを金に換えられなければただの光物に過ぎない。
貴族の家に御用商人がいるように、盗賊団にも主要取引相手となる商人が結びついているのだ。
マイユマート義賊団が根城とした古砦に来ていたその商人には、金銀財宝はもちろん、どこに価値があるのかさっぱりわからない怪しい美術品、果てはウェルシュには絶対に言えないような品目まで売り飛ばさせてもらった]
環境変わっちまってね、ちょっと今までのような仕事で稼げなくなっちまったんだけど……
代わりにちょっと商売のタネがあるんだよ。
[そう言って極めて簡素な地図を広げて見せる。
凪の森の、自分たちの根城があった場所を指さし、そのまま西に滑らせ、湖を指す。]
/*
ナネッテの件は結局追われた事件とは絡められなかったという、捏造力の無さに泣 い た。
後手だなあ。何で鉱山はあんなに遠いんだいパトラッシュ…
[そして――息子の話を]
愚息ヒースクリフのことは諦めてください
あれは最期まで忠道とは無縁のものでした。ご迷惑をおかけしました
許されるならば――残されたクラウゼヴィッツ家の全てはあれの分も、今後も貴方様に忠誠を誓います
我らが未来はウェルシュ様があってのもの。私どもの私財も、兵もどうぞお使い下さい
[深く頭を下げた]
[鉱山そばの小さな村。そこにあるクラウゼヴィッツ家の私邸には、落ち延びた時に持ち出した金品が。そして数十人の私兵が、王太子の軍に合流することとなる]
[だが一つ、知っていることを黙した。今は、それを知る時ではない。
リアンダール侯その人はウェルシュの母違いの兄ということを]
―セルベシア城:古書庫―
[廊下に落ちた長筒を拾い上げ、
懐刀を確認しつつ古書庫へ声を向ける]
アイリ、カッツェ。
[彼女らに声をかけ、それからライナーを見た。]
――謀反人か。
[>>1267かすかな足音が聞こえてはいたいたけれど]
嘘付け!
[>>1284声を荒げる。
自分でさえ、忘れていたのに。
隠し通路を教えたこと。
なのに今頃、よりによってこんな形で思い出すことがあるなどとは]
……今まであたしらがアンタに売った品、当然、誰かに売ってきたよねぇ?
そのうちさ、メリオール方面に飛ばしたものと相手を教えて欲しいんだ。
ちょっとあっち方面にコネが欲しくてね……。
……あン?
自分を通せだ?
……言わないと斬るよ? アンタは斬られて当然な品を流してたんだからねぇ?
[流したのは自分だとかいうのはさておき、たまには脅しも使う。
小回りが効いて役には立った男だが、いかんせん今回においては小物過ぎる。
盗賊団の収入ぐらいなら扱えるが、国家の流通経路を揺さぶる大取引なのだからもっと力のある商人にたどり着かなければならない。]
−フリート村−
[村を周回し、はてと思案にふける]
街を囲む外壁が多少低いかも知れぬ。
野生の動物ならばこれで返せるが、軽装兵の侵入となれば多少不安が残る。
[近傍には砦もある様子、見張りがそこに立てるなら多少はましだが、他に据え置きの射撃武器の設置や守城戦用の油や火種も壁沿いに用意しておいたほうがいい]
[などと考え、確かダーフィトがこの村の防衛強化をするとかしないとか言っていた気がして村の広場あたりを見回ったが彼の姿は見えなかった。
もしかしたら砦にいるのかもしれないが、さすがに深い面識も無い野党の砦にぬけぬけと足を踏み入れるのも良くないと考え、とりあえずは控えておいた。
そこへ、一人の使いがテオドールへと尋ねてくる。
デュ・ポック村で世話になった商人からの伝言のようだ]
[入り口からかかる声に、より眉が潜まる。
>>1268応援が現れた事は有り難かったが、リアンダール候の声もする。
賊がと候に答える前に、>>1284エリクの声に眉根を寄せた。]
欲張りすぎだ。……それに時期も悪い。
[ヒースがひと騒動起こした後、警戒も強まらざるを得ず。
もっと他の物、例えば情報などで満足しておけばと。
城内に入った理由は知らないが、要人暗殺にしても盗み――物ではなく兵士を盗まれそうになっていたわけだが――にしても、実入りよりリスクが高すぎる。]
……こんなに早い再会だとは思わなかった。
『明朝にも依頼された品をテオドール殿の今いる村に届ける予定。
数は、槍300、弓200』
・・・・・・かたじけない。
[工面をしてくれたのだろう、当初よりも数字は増えていた。
無論もし王太子が即位した場合は何らかの見返りを要求されるであろうが、それは致し方ない。
しかしそれでも城を攻めるには心もとない。悩みは解消されてはいない]
[謀反人か。
冷たい声が響く。
間違いない。リアンダール候、ジルの声だ
刃は相変わらず、喉を狙っていて、そちらを見ることは叶わなかったけれど]
……謀反人じゃない。
謀反っていうのは一度でも従った相手にするものだろ?
俺はあなたに従ったことはない。
行け。謀反人を捕らえよ。
[兵士らに合図を出す。
ライナーを捕らえるため、アイリの補佐をするように向かった。
>>1287ルートヴィヒにもちらと視線を寄越す。]
[不足している兵数が、ダーフィトの落城組の救出によって水増し出来ればいいのだが。
兵数の配分についてはテオドールの依頼した通りだった。
槍と弓、しかも重装歩兵を中心とした構成。
兵の数では間違いなく劣り、また徴兵した者たちもありていに言えば過度な期待を出来ない。矢面に立つのは傭兵。
ならばと、今回はいつものテオドールの布陣を捨て、守備力を重視した陣形を想定している]
使いご苦労。
商人殿にはよろしく伝えてくれ。またテオドールはウェルシュ王太子の軍として挙兵した、とも。
[その効果がどれ程あるか。
”名声は利用すべき”
とヴェルナーとの会話をふと思い出し苦笑した]
―セルベシア城:古書庫―
[人が来て、刃をエリクに向けるまで、自身は手を離さなかった。]
はっ。
[>>1296謀反人、との言葉に短く肯定する。
だがエリクについてを語るべきか。
瞬時迷い、結局は自分からは口を開く事が出来なかった。]
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