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歴史のうねりが奔流となり、時代が戦乱へ押し流される。
避けえぬ戦火が人々を呑み込み始める。
大きな時の流れに巻きこまれ、翻弄されるものたち。
その中にあって、なお歴史を作る力と意思を持つもの。
激流の世に生きる人間達の物語が、始まる。
1人目、薔薇園芸家 ローゼンハイム が参加しました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、セルベシア王太子 ウェルシュ が参加しました。
セルベシア王太子 ウェルシュは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 城内・私室 ―
父上が―――倒れられた?!
[不意の報せに、セルベシア王国第一位王位継承権保持者
―――いわゆる王太子である青年は、乳母に詰め寄る。]
それで…お身体のほうは?
意識はおありなのか?
[頭を下げたまま乳母が首を横に振るのを見て、
唇を噛み、すぐに扉へと向かう。
その腕が、乳母の手に掴まれた。]
『お待ちください。
兵の多くは既にリアンダール閣下の息がかかっております。
この場は一旦城を離れ、御身の安全をお計りください』
[乳母の強い力と重い声に、目を瞠って立ち竦む。]
リアンダール卿が…ジルが私の命を狙うとでも言うのか?
ばかな。彼とは共に学んだこともある仲だ。
私に害をなそうとするような人じゃない!
[言い切って乳母の手を振り払おうとしたができなかった。
思いの外、強い力で握られていたからであり、
そもそも育ててくれた人の――王妃が亡くなってからは
母代わりでさえあった人の手を、振り払うことなどできなかった。]
『ウェルシュ様。
わたしどものような身分の者にしかわからぬこともあります。
今はどうかわたしを信じて、お逃げなさい。』
[王太子の手を離さぬままに、乳母はタペストリーを指し示す。
裏には王族と、近しきものしか知らぬ扉がある。]
『まずは裏門へ。息子が待っております。
裏門を抜けたら南へ。早く。』
[言われるまま、乳母の手を借りて身支度を整え、
秘密の通路を使って城の地下を抜け、裏門へ向かう。]
[だから、知らなかった。]
『ウェルシュ様。どうぞ、ご無事で。』
[隠し通路の痕跡を消して元通りに整え、
椅子などで塞いだ扉の前に座り込んだ乳母の言葉も、]
『そしてお許しを。
こうするしかあなたを守れない、愚かなわたしを。』
[祈りの仕草を残して乳母が毒を呷ったことも、知らなかった。
――― このときは、まだ。 ]
3人目、赤い剣士 エディ が参加しました。
赤い剣士 エディは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
『――戦争だ。戦争が始まる』
[その言葉は特定の誰かが言い出した訳ではない。
明確に後継者を定めぬままの国王が危篤。
今のセルベシア王国の現状を知る者がいれば、多少なりともの不穏な空気を嗅ぎ取る事はできたであろう。それでも事情を知らぬ者や、多少齧った程度である者――大多数の者からすれば、戦争という言葉はあまりに思考が飛躍していると笑うだろう]
『――戦争だ。戦争が始まる』
[それがただの宮廷内の権力闘争で終わるか、周辺諸国を巻き込んだ内紛劇となるかは、今の時点では誰一人予測できない。心ある者、現状に満足している者、平穏を望む者は粛々を事態が収拾する事をそれぞれの立場から目指すなり祈るなりしていることだろう。だが当然、対照的に波乱を望む者も少なくない。常に大望を抱く者、現状に不満を抱いている者、そして―――
『――戦争だ。戦争が始まる』
[戦争。
それを糧として生きている有象無象にとって、今のセルベシア王国は熟した腐りかけの果実のように戦火が、種火として燻っているのを嗅ぎ逃す事はない。近隣の名のある傭兵団は来たる時の仕事を求めて、人を集め募りながら王国に群がってきていた。彼らは知っている。彼らは気づいている。その果実はとうに腐っているのだと。合図として、地面に落ちるのを皆して見守っているだけであるのだと]
― セルベシア王国・城下 ―
間に合ったようだな!
[一頭の軍馬に跨り、城塞都市セルベシアの門を潜った甲冑姿の若者が声を張り上げる。胸当てから籠手、脛当てや関節部分に編み込んだ鎖に至るまで紅色に染め上げられた甲冑に、下から除く軍服やサーコートは真っ赤な出で立ちは嫌でも注目を浴びそうな姿であった]
/*
なんか、中バレ上等!な入りっぷりでごめんなさい。
なんとなく漲ってまいりました、ねこみちです。
良い村になると良いなぁ。
危篤との噂の肝心の王はまだ死んでおらぬようだ。賭けは余の勝ちであるぞ。
[周囲の奇異の視線にも気にした様子もなく、城の方を指差しながら堂々と不敬な物言いをする若者は、少し遅れて徒歩で駆けてくる従士に自慢げに語りかけた。従士――其の連れはごくごく普通の有り触れた格好であったが、元々従士が目立つような事はない。彼は目を伏せて次の言葉を待つ]
シダ。まずは宿の手配を。
それが終わればすぐさま傭兵ギルドに行って来い。
わかっているとは思うが、時間との勝負だ。
[金髪を
/*
急に表情が増えて、把握が大変です。
ローカルに一覧を保存しておくべきか否か。
あ。発言欄で表情選ぶと、グラ変わる何かがあるんだっけ。
でも基本はIE使いだしなぁ。うーん。
あと、目閉じの表情が意外と可愛くて、
今回は逆に使いづらい感じかもね、この子。
相場の二倍、いや三倍までは出すぞ。
[求めるのは戦乱の臭いを嗅ぎ付けてやってきた戦争屋達である。恐らくあちこちの傭兵団が、人を掻き集めて固唾を呑んで、状況の変化を待ち望んでいる事だろう。そして今、早めに到着してしまった者達は、その滞在費に頭を抱えているだろう。若者はそれらを全て雇いあげ、一軍として纏めた上で、一兵でも多く手勢を欲する者、この兵力を他所に与えたくない者に何れ然るべき時に一括でお買い上げ頂く]
鼻が利くだけのこそ泥は要らぬ。
恥を知る程度は名が知れた軍団は雇えるだけ全て雇え。
今は数だ。
[十よりも百、百よりも数百。頭数が多ければ多いほど、兵一人当たりの単価が跳ね上がる。それは各傭兵団を率いる団長もそうであり、彼らを雇う側からもそう考える当たり前の計算。そして事態が膠着している今は、堂々と傭兵団を雇える者はおらず、また傭兵団も売り込みができない。今動けるのは大量の傭兵を雇うだけの金があり、まだこの国に関わりがない若者達だけである]
戦争だ。戦争になるのだ!
[若者は笑う。まるで遠足を待つ子供のように。若者――彼女の名前はエドナ・アバァウンテイン。身一つで各地を飛び回り、財貨を兵に変え、軍を国に売る傭兵隊長であった**]
4人目、リアンダール候 ジル が参加しました。
リアンダール候 ジルは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
……――
[人形が如く整った白い横顔、
その氷のような冷たい青の眼は
物謂わぬ屍となった乳母を見下ろしていた。
ウェルシュの母親代わりとなって甲斐甲斐しく世話を焼いていた乳母だ。]
……逃がしたか。
[澄んだ声は温度無く短く響いた。]
……手引きする者が居る か。
[別段の感慨もなく呟くと視線を横へと動かす。]
追え。
そう遠くまでは行っていない筈だ。
[心得たとばかりに兵士は頷き、
その場から走り去っていった。]
[今一度、事切れた乳母を見下ろす。
ジルの長い睫の下、青の眼が深く鋭い光を宿した。]
……愚かなことだ…… 命を捨ててまで。
そんなにも大切か。
[呟く言葉に浅くない棘が浮かぶ。]
/*
とうとう今日までテンションがあがりませんでした。
必死に書いた分投下して一休み。
予定が先になる村への予約って、
その時のテンションで入る村を探す私には難しいです。
[まだ年若き貴族――リアンダール候ジル は踵を返した。
『国王危篤』
『王太子ウェルシュ逃亡』
波紋は幾重にも重なり広がっていく。
動揺は付け入る絶好の隙。
ジルはこの時のために入念に準備をしてきた。
ただ一度の好機を狙って。]
5人目、放浪者 ヴェルナー が参加しました。
放浪者 ヴェルナーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[目が覚める。意識は既にはっきりとしており、夜から朝を告げる静かな時、座って寝ていた...はひんやりとした空気へと触れるように手足を伸ばす。]
ぁー…ぁ…
[低く、冷めた唸り声。
決まって、あの夢を見るときは、その後ひとつの"出来事"が起こる。]
6人目、戦巫女 ユーリエ が参加しました。
戦巫女 ユーリエは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[それが『使命』と
ずっと、引き継がれてきたものなのだと]
[いつまで続くの? と私は問うた。
香ってくる。聞こえてくる。
[血の臭い、人の怒号、高らかな剣戟――――望郷の念にも似た感情が内から滾ってくる。
――かの地こそ我が舞台である!!と
烈火の如き思い。それとは裏腹に存在する氷の如き思いも無視はしない。
これより起こる"出来事"が予想にたがわぬならば、出てくるその足音にも耳を傾ける。
次代の芽たちが、少しでも天へと近づこうと力を尽くし、凌ぎを削り合うだろう。
その芽のどれが摘まれるのか、どれが開花するのか。己はそのときどこにいるのか。]
[セルベシア王国にきてさほどの時もないが、情勢を鑑みれば聡いものならば、既に今が、張りぼての平穏であることはわかることだ。
だが...はそういう情報に頼ってきたわけではなく、ただ偶然にこの国に居合わせた。
まだ囚われた心の行先は見えず、あてもなく放浪している己にとって今回の出来事は、ただの無価値なものか。道を照らす灯りであるか。それとも、死への案内となるのか。
それはまだわからない。
ただ、凍てつく焔を宿すその瞳は爛々と輝かせる。
それは国王危篤となる、数日前の出来事であった。]
[答えをくれぬまま、
紅の鋭き月、それだけを遺して]
[答えを得られぬまま、私は彷徨う。
紅の冷たき月、それだけを携えて……]
[時は少し遡り
伝書鳩に括りつけた手紙が
とある神殿へと向けて羽ばたいた。
ジルが最も信を置くものへ。
咲き誇る薔薇へむけ
剣を振り下ろしたことを伝えるため
2人だけが知る伝言を添えて、舞い降りた//]
― 凪の森 ―
……はぁ。
[生い茂る木々の間にふわり、と白が翻る。
森の中では異質なそれは、銀に近い雪色の髪と、真珠の白のドレスの裾。
巨木の陰に簡単に隠れて見えなくなってしまいそうな小柄な体躯の少女は、森の中で小さくため息をついた]
ここまできたのはよい、のですけれど。
[一歩を、踏み出す。
雪色の髪を飾る、薄紅の小さな花を集めた意匠の髪飾りが揺れる]
……まさか、迷ってしまうとは、思いませんでした、わ……。
[足を止め、また小さく息を吐く。
両の手に携えたものを地に立てて、少しの間、それに寄りかかるようにして身体を休めた]
行き着けます、でしょうか。
……いえ……行き着けたとしても、会えるとは、限りませんけれど。
[自分の口にした言葉に、ほんの少しだけ、苦いものを含んだ笑みが浮かぶ。
幼少の頃を過ごした王都。10年ぶりに訪れようとしている場所。
元々少なかった知己が未だにいるとは思い難いのだけれど]
……それでも、行かないわけには、参りません、ね。
不穏な風も、あるようですし。
[不穏な風、戦の気配。
戦場にて、己が定めた唯一の『主』のために、そして一族の奉る英霊に捧げるために。
『勝利』を導くが、スケグルの一族の『使命』。
戦の気配があるというなら、それを果たす期でもある。
だからこそ、断片のような噂の真偽を確かめ、それが真実であるなら、見出さねばならない。
『戦巫女』としての、己が『主』を]
……それにしても。
おなか、すきました、わ……。
[志は、高い。高いつもり、ではあるが。
それを果たすために、直面している現実の問題にどう対すればいいか。
そちらの打開策は、見えていなかった。**]
7人目、義賊団長、通称 ダーフィト が参加しました。
義賊団長、通称 ダーフィトは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 凪の森、根城 ―
[いつ建てられ、いつ廃棄されたかも分からない古い砦。
そこを盗賊団が根城にするのは当然の流れであるが、必要性と手間と予算の天秤がどう傾いたのかは王国の中枢にいる者しか知らないこと。
とにかくこの日まで、自由で細心な一党は略奪と義挙と悪運を混ぜあわせながら生き残っていた。]
『てぇへんだてぇへんだてぇへんだ!!
親分てぇへんだっ……ごがっ!!』
[けたたましく報告にやってきた子分のひとりが、首領室の扉を開けた瞬間、飛来した固形物に迎撃されて倒れ込んだ]
……ったく、このバカヤロが、砦だからって騒ぐんじゃないよ。
小鳥が逃げちまったじゃないか。
[暗めの部屋の中、地図が広げられた机だけに光が差し込んで照らしている。
部屋と古砦の主は机の前の椅子に座ったまま、インク瓶を投げた手首をぷらぷらしていた。
木製の蓋を棒で支えただけの窓を見やれば、枠にとまっていたらしい小鳥の姿はもうない]
『だからってこんな硬ぇモン投げなくてもいいじゃないですかぃ!
用件っすかぃ? あー今ので頭打ってなーんにも覚えちゃ……嘘です嘘です! そんなの握らんでくだせぇ!!
えーとこいつこいつ、4番の荷駄がポイントIIで休憩を取ってるそうですぜ』
[子分が机上にある駒をひとつ動かした。
この凪の森の近辺を通る隊商や輸送隊はひと通りチェックさせてある。
部屋の主は椅子に片足を乗せ、その片膝を抱え込むように座り直すと、膝頭に肘をついて話を聞き……やがて目を輝かせた]
へぇ……勿体ぶってたけどついに来たのかい、さぞいろいろお宝積み込んでるんだろうねぇ。
よし、手の空いてるヤツ全員招集ッ! 全マルいただきに行くよ!
先回りして森の北に出て待ち伏せるんだ、用意急ぎなッ!
[椅子を鳴らして立ち上がると、指示を出して子分を走らせた。]
[自分も壁にかけていた得物を手にし身につけると扉から飛び出て行って――]
……っとと、いけないいけない。
[――そしてすぐ戻って来ると、壁際の棚にまで歩を進めた。
置いてあった袋に手を入れてパンくずを摘むと、パラパラと窓際に小鳥の餌となるよう撒いてから、改めて出撃して行った。
……そのままお宝ではなく運命を拾うことになるとはまだ感じ取っていなかった。**]
/*
どうも、おれですよおれおれ。
ジル・A・フォン・リアンダールこと
あずまです。
先日髪の毛をぱっつんにしたらやみーさんに
「ジルみたいな髪形になりましたね」
って謂われました。ばれてるんですかね(真顔)
8人目、猛将 テオドール が参加しました。
猛将 テオドールは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 凪の森 ―
そろそろか。
[故郷ともいえるセルベジア王国。
この地に足を踏み入れるのは幾星霜振りであろうか。
この生い茂る森を背に国を出、傭兵の身になり。
そして近隣国に使える将軍となった。
だが、その身分も捨てこうして祖国への帰路に就いている。
思えば己の目指した戦争とはかくして空虚なものであった。
仕えた国を出れば、また唯の独りの武人。
為し得た物など何も無い。
そして、猛将テオドールは祖国へと戻るのだ。
自らの生きた証を得るために]
9人目、武装修道士 ルートヴィヒ が参加しました。
武装修道士 ルートヴィヒは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
── ビーケン神殿 / 夜明け ──
[空は淡く色づき、旭日が昇ろうとしていた。
月と太陽を祀るビーケン神殿の一角、神庭と呼ばれるバルコニーには、御来光を拝むために集まった信徒たちが膝をついて待っている。
修道士ルートヴィヒは、その付添人として、年経りたバルコニーの端に立っていた。]
[やがて、光の襞をまとって太陽が姿を現す。
信徒たちの間から感嘆の声が漏れた。
光を掌に掬うようにして顔を伏せているのは、眼病を煩っている老人。
抱き合っている若夫婦は、子を授かりたくて来たと話していた。
人々の素朴な信仰が、陽光に照らされて笑みになる。]
[しばらくすると、神殿の下の方で、鐘の音が響いた。
巡礼たちのための朝餉ができたことを知らせる合図だ。
ルートヴィヒは信者たちを促してバルコニーの出口へと向かわせ、全員の退出を見届けた。
忘れ物がないか、修繕の必要な箇所がないかを確認する。
それも、修道士としての役目のひとつ。]
[ふと、背にあたる陽光の温度が失われた気がして、ルートヴィヒは振り返った。
さきほどまで、晴れ渡っていた空に薄い霞がたなびいて太陽の前を過り、そして──]
10人目、セルベシア王女 イングリッド が参加しました。
セルベシア王女 イングリッドは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
─ メリオール城・謁見の間 ─
…ええ、その通りですわ。おじさま。
[謁見の間につめる人々の間を抜けて、涼やかな声が響いた。
中央の玉座に座る人物をおじと呼んで、イングリッドは顔をあげた。
華やかな謁見の間にあって、そぐわぬ装い。
ドレスではなく男装めいた装いで、王女の姿はその場にあった]
叔父、ローゼンハイム王が危篤となれば好都合。
聞けば、叔父は後継を明言しなかったとか。
───叔父にしては、うかつでしたこと。
[くすりと朱唇が弧を描く。
イングリッドはあでやかな笑みを浮かべて、言葉を継いだ]
さて、と。
[ここまで強行軍で進んでいた為、彼の体を疲労が襲う。
自慢のウォーハンマーとタワーシールドを地面に突き立て腰を降ろす。
彼の体を覆うフルプレートが、がちゃりと音を立てる。
宿の無いところで脱ぐわけにはいかないが、この最悪な寝心地の寝袋では体も休まらない。早く休憩を取れる場所に行きたいものだが。
周囲を見回す。にわかに騒がしく感じる静寂の森。
余計な騒ぎに巻き込まないでくれよと心の中で呟きながら、樹に隠れるように休息を取る**]
今更、父を陥れたこと恥じたとは思いませんけど。
なれど元より分不相応の座を戴いていたならば、
お返しを願うまでのこと。
いいえ、ウェルシュが大人しく退くならば争いは致しません。
わたくしとて”我が国”を無用に損ないたくはありませんから。
ウェルシュと───、
……あの者が、おかしな真似をしなければ。
[そうして、メリオール国王マーティンの言葉に頭を下げた]
おじさまの好意、ありがたく存じます。
ええ、その折には是非とも助力を。
正当なる王位の回復には、力も必要でしょうから。
[メリオール国王の武力貸与の申し出に頷き、立ち上がる。
深く優雅に、国王へ対する礼を向けた]
ではごきげんよう、おじさま。
少しの間、お暇を申し上げます。
[セルベシアへ向かう旨を告げ、謁見の間より踵を返す。
その瞳は、もうメリオールを見てはいなかった──*]
/*
この王女って肩書きの破壊力も なかなかだぜ……
なかなかだな。つらwwwwwいwww
戦巫女も結構だな。いくさみこ…(ざわ)
[実際に太陽が割れたわけではあるまい。
光の屈折のいたずらか、あるいは、眼鏡に歪みでも生じたか。
ルートヴィヒは指先で、作って間もない眼鏡の梁を押し上げる。
わずかな間に霞は去り、太陽はふたたびひとつになっていた。
裸眼では正視できない輝きをまとって。]
/*
( д) ゜゜
?!????????????
??????
た、たい よう
たいようううううう!!!!!wwwwww
しっかりしろたいようwwwwがんばれ太陽wwww
wwwwwwww wwwwwwふいうちすぎたww
[遠くセルベシア王城で起きていることを、ルートヴィヒはまだ知らない。
ただ、巡礼たちを王都へと送ってゆく任務を、読みかけの史料より優先する気になったのは、何かの予感めいたものだったか。]
──…おまえに会いたい、ジル。
[それは、ほどなく翼もつ使者の形をとって現実となる。*]
― メリオール ―
……それで、状況は。
[傍らに問う。
低く応えが返れば、王女の表情は微かに歪んだ]
不穏、か。それはそうだろうな。
今までは叔父に押えつけられて来ただけだ。
不平不満も出てこよう。それに乗じた者どももな。
[事も無げに言い放ち、
鋭い光が、その裡にきらめく]
リアンダール候辺りも、黙ってはいまい?
何を仕掛けてくるかは分からないが……な。
[かの貴族の出自は、明らかにはされていない。
自らも口にするつもりはないし、興味などない。
それだけの付き合いだ。
けれど、たびたびセルベシア宮廷で顔を合わせたかの人の、
冷たい青の瞳と慇懃な仕草は強く印象に残っていた。
…或いは、現王宮への不満という一点においてのみ、
思いの通じるところがあった為、印象は余計鮮烈なものとなったのかも知れないが]
そなたは先行せよ。国内の情勢を探れ。
必要ならば兵を率いても構わないが──、あまり目立たぬよう。
様子と情勢を探り、報告をせよ。
わたくしもすぐに後より向かう。
…なに。何事もなければ構いはせぬ。
”王”の帰還となるだけなのだからな。
[そう告げて、視線を外した。
窓の外、天へと視線は向けられる。
飛翔する鷲、イングリッドの紋章の如くに、誇り高く]
───わたくしは、セルベシアの正しき王統を取り戻す。
[そう、そのためにこそ今までがあった。
腹心へと告げて、支度を急がせる。
見れば東の方、セルベシアの向こうの空が赤く輝いている。
戦いの機が、満ちはじめていた───*]
/*
というわけでIIIよりお世話になっております。
今回は珍しく中心近くに居ることにしました。
ダーフィトで女って珍しいんでしょうか。
PLからは女顔に見えますが。
さて、イングリッドが予想以上にヒール役なので、地勢力は正義路線を貫いで目立たせる方針で行こうと考えています。
ウェルシュを叱るけれど光は消さない方向で。
あとはウェルシュがいじりやすいと嬉しいかも。
さてさて、どうなりますやら。
11人目、守備隊長 ライナー が参加しました。
守備隊長 ライナーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
12人目、情報技官 カサンドラ が参加しました。
情報技官 カサンドラは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―― 数年前 ――
『それで、この懐剣の持ち主を捜している、と』
[蝋燭の炎が揺れる。
橙色がかった光が、懐剣の柄に埋められた青い宝石に吸い込まれた]
―― 数年前 ――
『それで、この懐剣の持ち主を捜している、と』
[蝋燭の炎が揺れる。
橙色がかった光が、懐剣の柄に埋められた青い宝石に吸い込まれていく]
『まあ、お前みたいな素性の知れない餓鬼が情報を得ようって言うなら、方法はふたつだ』
[懐剣を弄ぶ女は、ようやく視線を子供に向けた。
女は自分と同じ色の瞳をしている。そんなことで相手を信じることができるほど、子供は孤独だった]
『ひとつは、いくらでも金を積むことだ。騙されるのを覚悟でね。情報屋でも賄賂でも金さえあれば、まあ、なんとかなる。
もうひとつは――』
[セルベシアとメリオールの国境となるレフ湖から、流れる川の上に架かる橋。
両国の間には関所が設けられ、通常の手順を踏まえて両国を行き来するには、通行税を支払う決まりになっている。
関所には二階建ての頑丈な石造りの詰所。
その屋上で、男はぼんやりと空を眺めていた]
[赤く染めた爪の乗った指が、とんとん、とこめかみの上の方を叩く]
『もう少し真っ当な方法かもねえ。まあ好きな方を選ぶといい』
[それ以上女は何も言わず、懐剣を放る。
子供は、あわてて懐剣を受け取り、受け取った己の手を見た。小さな手、あかぎれと油で汚れた手。割れた爪の乗った指をじっと見つめた後、緩慢な動作で、己の額を、つついた]
『明日、軍のお偉いさんに会わせてやろう。「ループス・サガ」が好きだ、暗唱できる、と言いな』
[言葉と同時に投げられる一冊の書物は、とある王国の興国と滅亡を描いた、戦闘の記録だった]
[男の名はエリク=ライナー。セルベシア王国の出身ではあったが、紆余曲折の末、今はメリオール王国側のカンティヨン関所の守備隊長を務めていた、……が。]
中には、通行税を払わないってヤツもそりゃいるけどな。
友好を保っている国同士の間で、特にキナくさい話があるわけでもなし。
たまには大事件でも起きてくれりゃ、遣り甲斐もあるんだが……。
[若干不謹慎な言葉。
とそこに、部下から知らせが入る]
―凪の森付近―
[デュ・ボック村の者たちに少し出かけてくると残して向かおうとしたのは王都。
始まりはやはりそこであろうとした上での行動であった。
それが既にはじまっていたことなど...は知る由もない。
青毛馬に騎乗し、灰の布を身にまとわせたその内側は見えず、方天戟を背負い弓と矢束を馬にかけるようにした出で立ちで、駆けさせることもなく、凪の森を沿うように歩かせる。
足音は響くことだろう。だがそれはたかだか馬一頭分。大人数が動く音がすればかき消されるだろう。]
……セルベシアから伝令?
ローゼンハイム王が、危篤?
伝令はこれからメリオールの王都へ向かう、と……。
[声に出して、確認してみる。]
/*
鬼、弱肉強食。辺りで遊びたいものだ。
凍てつく焔とかやったが、まあいいや。
皮肉屋現実チック。とあるゲームのやつみたいなキャラをしつつ…かねぇ。
― セルベシア城下 ―
[城下町の城壁近く、人の通らぬ道を
数騎の騎馬が疾走する。
それを追って、数倍の騎兵が土煙を上げる。
小さな門を駆け抜けていく集団に紛れるように、
徒歩の数名が、門を抜けていた。
門衛はあらかじめ心付けを渡されていたのか、
襤褸布を被った奇妙な一向を、黙って通す。
兵に追われる騎馬の先頭に居るのは、
兵たちが追い求める王太子ではなく、
王太子の乳兄弟であった。]
クルト―――…。
[門から離れ、南へ向かう徒歩の一団の中央で、
フードを深く被ったまま、王太子は乳兄弟の名を呼ぶ。
お逃げください、ウェルシュ様。
今はどうか、お命を繋いでください。
そして力をつけて、必ずお戻りください。
簒奪者が王位を恣にする前に。
別れる前、乳兄弟に告げられた言葉が、
胸に重く沈む。]
―――どうして、こんなことに…。
私は………――
[遠ざかる土煙を睨みつけるように見ながら、
血の滲む程に唇を噛み締める。
やがて、数少ない供に促され、
まずは馬を隠してあるという渓谷の傍へと歩き出した**]
……念のため守備を強化しろ。
ことはセルベシアの問題だが、こちらも警戒しておくに越したことはない。
厳重に情報の取り扱いには注意するとは思うが、
王家になにか異変が起きたなんて話が漏れれば
何かが起きても不思議じゃない。
[何か起きて欲しい――
そう願っているのは、他ならぬ自分かも知れなかった]
― 凪の森 ―
……はぅ。
ここで止まっていても、どうにかなるわけでは、ないのですよねぇ。
[寄りかかっていた柄から身を離し、地に立てていたそれを、ゆっくりと持ち上げる。
漆黒の柄の先には、覆いのかけられた刃。
独特と言えるそのフォルムは、少女が何を手にしているか、を、端的に物語っていた]
……人のいる所に出られれば、なんとかなるのですけれど……。
[小さく呟き、ゆっくりと歩き出す。
昔、母に手を引かれてここを抜けて行った頃の記憶は曖昧なもの。
否、それが鮮烈だったとしても、今ここで役に立つとは思い難いが]
13人目、護衛長 タイガ が参加しました。
護衛長 タイガは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― メリオール・屋敷 ―
[空に近い場所は、空気が少しだけ澄んでいる。
違うかもしれないが、そう思っていれば、割とそう信じられるものだ。
黒衣の男は、気を抜いたようにも見える格好で、
ごろんと屋根に寝そべっていた]
[メリオール。学問と芸術の都。
文化と華やぎに溢れ、多様な国内外の優秀な若者を誘って囲い育て、
平和的手法で親メリオール派を量産する優れた隣国。
別に望んで来た訳ではない。
だが、……今は悪くないとも、半分程は思う。
先程、イングリッドが謁見の間に呼ばれていった。
幾許か前に届いたローゼンハイム王危篤の報の件だろう]
さぁて。姫さんはどーすんのかね。
[気の無い素振りで呟いた。答えはどうせ解っていた]
…―――― 始まる、か。
[遠くセルベシアの方角を、鋭く細まった琥珀の双眸が映し込んだ]
…………。
[掌を真っ直ぐ、蒼穹に、其の祖国へと――――伸ばす。
駆けるように。掴むように。
息を詰めて。
…ぐっ。と、そのまま拳を握りこんだ]
/*
ウェルシュはnekomichiさんかな。
台詞部分を一段下げする人って中々いないんだよな。
メモを見てもそれっぽいし。
って、まあ隠したいとも思ってなかろうが。
―セルベシア城―
[翼は神殿に舞い降り、馬は駆けよう。
ジルは地図を机の上に広げ、
指先で各地の様子を確かめるように辿った。]
…――メリオールにはあの女がいるか
[国王の姪、イングリッド。
セルベシア城で顔を合わせた時の、
紫水晶の双眸の奥に宿る光をジルは思う。
彼女の経歴を知っていれば何らかの動きを見せるのは必然。メリオールの後ろ盾を持ってしてセルベシアへと向かい来るは道理だろう。]
/*
それと、うゆきさんありがとう!
るがる関係から先に差分揃えてくれたとしって、もうちょっと人気のあるキャラにしとけばよかったか、と少し思った。
ライナーってあまり使われるの見たことないし、村が終われば誰得……だよな。
― 城下・高級宿 ―
余は旅の騎士。些か身分のあるな。
ご覧の通り、金も持っておる。
[来客を前にして、身体が埋まるような豪華なソファーに腰掛けたまま、テーブルの上に無造作に宝石や金貨の袋を広げ、中身を見せる]
だから安全に旅をする為、余の護衛に戦慣れをした傭兵団に頼みたいと思っている。
ああ、無論それだけだ。
用が済めばすぐに引き払う。ははは、心配するな。
[本来ならば、通じない言い訳にもなっていない言い訳をぬけぬけと言って役人を追い払う。無論それなりのお土産も持たせた上で]
やれやれ、やっと出て行ったか。
おう、参ったか。用は済んだぞ……ふむ。
[入れ替わりに恵比須顔で手もみをしながら宿の主人が現れると、脂ぎった顔を寄せエディの耳元に一言二言]
そうかそうか。それは重畳。
[刻々と変化していく状況に薄く笑うも]
あとその顔を近づけるな。
余に触れていいのは美少女と美少年だけだ。
[しかめっ面に戻って、手をしっしと振った]
14人目、刀鍛冶 ロヴィン が参加しました。
刀鍛冶 ロヴィンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―凪の森―
[鉱山寄りの森の端にたつ小さな建物。
そこで、青年は一人ただ静かに剣を打つ。
己の全てを篭めて――]
はぁ…。
[青年の表情が急に曇る。
剣に納得がいかない、そんな表情だった]
これじゃ王家に献上できるのはいつのことになるやら…。
[青年の夢、それは自らの渾身の一振りを王家に献上する事だった]
ただの剣なら、それなりのものでいいけども。
王家に献上するなら、本当に渾身の一本にしたいよ。
だって、王の剣だもんね。
[青年が思い描くのは軍を率いる王の姿。
そして、その手に存在するのが自分の打った剣だった]
だけど、王家のイメージができないんだよね。
軍にでも入れればよかったんだけど、傭兵団に入るの精一杯だったもんね。
それでも剣術や戦を学べたのは悪くなかったなぁ。
父さんも王家のイメージを伝える前に逝っちゃったしなぁ……。
[青年は暫く愚痴をぼやき続けた**]
[広げた地図の上に駒を置いた。
ひとつ。セルベシア。
ひとつ。メリオール。
ひとつ。スカルディス峡谷。
逃亡するウェルシュを追う兵士からの伝達はまだ無い。]
…擁護する者が多い か
それから…――
[兵士の質。
息が掛かっているとはいえ王太子への遠慮があるのだろう。
先を見越しても戦力が必要だった。]
[歩きながら、色々と考える。
何か考えていないと、そのままぱたり、と倒れそうだった。
まず思い返すのは、旅の中の事。
『主』を求める母は、戦地を転々としていて。
自然、戦場の空気には、馴染むようになっていた。
旅自体は数年前、母が自らの『主』を得て落ち着いた事で一度終わり。
2年前、母が英霊の御許へ向かった──つまり、亡くなった事で、再び始まった。
生まれた地に戻ろう、という考えは、すぐに浮かんだ。
他に思いつく行き先がなかった事と、もう一つ。
旅立つ少し前、迷子になっていた時に助けてくれた人。
その人と交わした、「またね」という短い言葉が引っかかっていたから。
名も知らぬ相手に、10年も過ぎてまた会えるなどとは思ってはいないが。
ごく短いそれは言霊として刻まれて。
結果がどうなろうと、一度は戻りたい、とそう思っていた]
……ルートに知らせは届いただろうかな。
[ルート――ルートヴィヒの愛称を小さく呟く。
幼い時分より、実の兄弟のように暮らしてきた彼に
ジルは絶対の信を置いている。
己が計画において、ルートヴィヒは必要不可欠な人材であった。
ノックの音が響く。]
入れ。
15人目、セルベシア王国弓騎兵隊隊長 アイリ が参加しました。
セルベシア王国弓騎兵隊隊長 アイリは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― セルベジア王城・馬小屋 ―
[国王危篤。
その知らせを聞いたのは、馬小屋で愛馬の世話をしていた時だった。]
……こんな事でしたら、無理せず、お弁当をお願いするのでした、わ……。
[それ以前に、森を突っ切る、というルート自体に問題があるのでは、という説もあるのだが。
そこには意識は、至らないらしい。**]
陛下が。
[部下の一人がやや慌てたように知らせてきたが、驚きはあまり無い。
軍部の隊長格には予め通達があった。
それでも、当初それを上から聞いた時には驚きもしたものだったが。
全ての隊長は、事の何処までを部下に全て伝えてあるのだろうか。
部下に伝えるという選択を、まだ就任したばかりの弓騎兵隊長は選んではいなかった。その為若干の温度差を感じつつ、比較的冷静に部下からの伝達を聞いていた。]
/*
さて、問題はここだと簡単に動けないから、基本的に英雄の誰かの接触待ち、になることだな。
なかったら……なにか考えよう。
王太子のことではないな。
…城下に変わった動きがあったと?
[兵士が伝えるには、赤の鮮やかなる者率いる傭兵団が城下へと見えたとのことだった。]
赤の率いる傭兵団――か。
ふん……。
成る程、早々に戦のにおいを嗅ぎつけたか。
……面白い。なかなか嗅覚に優れていると見える。
………そう。
それで、王太子様は。
お逃げになられた、と。
[それは正しいだろうなと、呟く。
そう言いながらも、榛色の瞳は愁い帯びてやや下がった。
軟弱物、とまた囁かれるのだろうか、彼の方は。
そう思うが口にはせず、ただ淡い呼吸のような息をひとつ吐くだけ。
微か、物思いに耽るような間が開いた。
次に顔を上げた時には、そのような色も消えてしまっていたが。]
近衛が動いているだろうから、王城へ向かう必要はない。
各自、持ち場にて待機。
が、矢の確保を忘れないように。
“黒”と“隼”はいつもの倍、“赤”と“緑”は三倍。
[命令には、同時に王太子を追うな、という意味も含んでいる。
その意を汲み、且つ用意せよと告げた矢の量、そして色に、部下の一人の表情が変わる。張り詰めたような顔のまま部下は頷いた。]
[部下の内情気遣って、表情を少し和らげる。]
心配はしなくていい。我らがやる事はいつもと変わりが無い。
“王国に仇成す者を討つだけ”だ。
[それが一体誰になるのか、名言はしなかったが。]
ハイル(馬)をいつも以上に労わってあげるのも忘れないように。
私は……一度城へ上がる。何か有ったら伝令を。
[居場所を告げつつ、体についた飼葉を払い落とし。
愛馬の背を撫でて、部下と別れて小屋を出た。]
―セルベシア城内/部屋―
ご苦労、下がれ。
[そして見るは、窓の方。
見下ろせば城下町を堀の向こうに臨む。]
その傭兵団、使えるかどうか――さて。
[国は、人々は“割れ”よう。
ジルは見目に違わぬ洗練された歩みで部屋を後にした。]
― 高級宿・浴室 ―
戻ったか。
[浴槽と浴室を隔てた幕の向こう側から、自分の従者が戻ってきたのを知れば声を掛ける]
王太子が追われたというのが本当であれば、もうゆっくりしていることもなかろう。
主な後継者候補に繋ぎを入れよ。
その逃亡した王太子のシンパも、まだ国内に幾らかおろう。隣国にいる王女とやらもだ。
[湯をはった浴槽に身を浸しつつ幕越しに指示を出す。どこで買い入れたのか数名の清童が全裸の彼女の全身を洗っていた]
連絡相手の選定には盗賊ギルドを使え。
奴らには幾らでも金を積め。どれだけ出しても見返りに比べれば微々たるものだ。
[隠す気はない。必要もない]
余の傭兵団は一番高く買うところにつくとな。
味方に必要なくとも、敵に回すのも厄介。そのぐらいには思われておくといい。
[一番楽なのはセルベシア城を押さえているリアンダール候にそのまま付く事だが、選択肢を絞る必要はない]
いつでも動ける準備をしておけ。
当然――
[湯船の中で、身体を寝かせると、清童の一人がワインの入った杯を差し出し、それを手にとって口にする]
今、潰されては適わぬからな。
/*
肩書きなっが(
とか思いながらこんばんは、t_nukeと言います。
ルガルは初参戦でお初の方が多そうですが、ひっついていけるように頑張ります。
まず村人になってるよね、と一番大事なところを指差し確認しつつ。
そして独り言はたしか中発言おっけーなローカルルールと。
/*
そしてちょっと思う所があって設定変えたが大丈夫かな。
時期だけだけど…問題あったらごめんなさい。
――手駒は多いに越したことは無い。
ことに傭兵団は、
金さえ払えば裏切りはすまいが。
[それゆえに傭兵団、なのだ。
さて、使いのものを高級宿へと向かわせたのと
リアンダール候宛に>>88何らかの知らせが届くのと
どちらが*早いか*]
/*
縁故、どうしようかなー。
ジル、ウェルシュ、カサンドラあたりとは顔見知りから取れそうですが。
ライナーは微妙な所。
本名知ってる外部時代で取れそうな人が欲しい。誰か居ないかなぁ。
外部組のユーリエ、ヒース、ヴェルナーあたりに後で頼めるかなー。
ラは誰がいいと思いますか→<<武装修道士 ルートヴィヒ>>
エディと全力で負縁故とかでも美味しいわけですが(
(草原時代に対立していた側に付いていた傭兵、とか。
ちょっと特殊かなぁ。)
―セルベシア軍/情報部―
[情報部とはいえど]
まあ何でも屋だよな。
[髪を高く結い上げ、額当てをしめながら、思う。
歴史書を読み解き戦術を研究する。
その上で必要な知識、他国の武器や防具、地理、城の構造や攻城武器、国内外の主立った人物の動き、諜報、必要なことは、どん欲に求めた]
[その情報は、セルベシア王国のために役立てられる、当然の話だが。この地を治める主ローゼンハイムへと、他を通さず直接渡される情報もあるという]
閣下。
[ふと、手が止まる。
ローゼンハイム王危篤の報は、情報部内にも伝わっている]
俺たちは、セルベシア王の軍なんだ。
そのまま死んでもらったら、困るよ。
[本日づけて、小隊長に任ぜられた。
その意味を、その先にある事実を、思う]
[深呼吸すると、ぴしゃりと顔をはたく。
見定めなければならない]
閣下が王にしたいのは誰だ? 否――
[その先の言葉は飲み込んだ。
王にすべき人物は、だれだ? と**]
[零れた呼称には、へえ、と興味深げな相槌をひとつ打った]
リアンダール候、か。
あんたが時折気にしてた、あの…?
[生憎と左程の印象は無かった。そこまでの面識が無かったとも言う。
だから彼への懸念の殆どはイングリッドからの受け売りだ]
まあ、用心はしておいて損は無ねぇな。
油断して足元掬われるより、ずっといい。
しっかしさあ。
俺、これでもあんたの護衛長なんだぜ?
それを先兵にって、この肩書きが泣くよなあ。
ま、仕方ねぇけど。こちらの手勢は少ないもんな。
[言って、思案する様にしばし瞼を伏せた]
――副長のカスパルをあんたの傍に置いていく。
俺には及ばねぇが、盾ぐらいにはなんだろ。好きに使え。
まあ、任せな。あんたが動きやすいように、色々仕入れてきてやるよ。
[急かす主に解ったわかったと頷いて、支度のために背を向けた**]
リアンダール候の使いの者だと。
……早い。
[する事も多いだろうに、今日の日を前にどれほどの準備をしてきたのかと思わせる早さだった。こちらの動きを予期していたとは思えないが、城下や近隣にいる傭兵達の動静に手が回っていたのか、自分らの騒ぎをすぐに取り入れる動きに出たのか]
すぐ会う。一階の応接だな。
[湯船を出て、身体を拭かせながら頭を捻らせる。彼自身かその陣営の誰かかどちらにしろ優れている相手のようだった]
用件が探りであれば、煙に巻く。
いきなり本題だったらば、まずはふっかけるとするか。
[清童らに着替えさせて貰いながら、筆を差し出してきた従者に代筆させた二枚の書状に自分のサインを記す]
雇用料は有事ゆえ、相場の十倍だ。
出方を見よう。
[二枚の書状を眺めた後、使者に会うべく一階へと降りていく。従者が彼女の剣を持ってその後に続いた**]
/*
さて、ついに始まりました、ね。
どうぞ宜しくお願いします。るなうぇいと申します。
るがる初参加、どきどきです。
うーむ、しかしまだキャラが自分の中で明確になってないから、
返しに時間が掛かるかかる。早くノっていけるようにしないと!
星の欠片のロールも見つつ、見つつ。
どの辺絡みに行くか考えつつ寝ますか。
16人目、渡り鳥 ジェフロイ が参加しました。
渡り鳥 ジェフロイは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― ボーレンス鉱山の麓 ―
青銅に鉄、あとは?
こっちも良いのか。上物だろ。
[選鉱を終えた鉱石が堆く積まれた一角で、
手のひら大のそれを右へ左へと玩ぶ。
宙に踊る薄縞の重量感に瞳を細め、鉱夫へと向き直った。]
するってえと、さっきのブラックジャックの勝ち分ってわけか。
まあナンだ、お前さん真面目だなぁ。
[ぱし、と鉱石を掴む乾いた音。
唇の端を上げた表情が、不意に真顔へと変わる。]
―――助かる。
国王の危篤の噂、ここにも届いているだろ。
崩御の報を聞くのも遠くはなかろうな。
じきに戦争になるぜ。
[黄金に似た色の双眸は遠く、城砦都市セルベシアへと。
自らの過去の経験に基づく、確かな口調。]
誂えさせている武器の数も、これで揃う。
………今度は散歩の誘いに来るよ。
―――助かる。
国王の危篤の噂、ここにも届いているだろ。
崩御の報を聞くのも遠くはなかろうな。
じきに戦争になるぜ。
[黄金に似た色の双眸は遠く、城砦都市セルベシアへと。
自らの過去の経験に基づく、確かな口調。]
誂えさせている武器の数も、これで揃う。
………今度は散歩の誘いに来るよ。
― 凪の森 ―
しっかし、よく頑張ってくれたもんだな。
王宮直属の職人とは違うが、十二分に使える代物だ。
[森の道を辿りながら、指を折る。
先刻買い入れた鉱石は鉱山の麓村で精錬を頼み、発注していた武器を一通り眺めて来た。
正規流通ルートから若干外れた取引ではあるが、それが叶うのも幸運だったというべきだろう。何をやらかしたのか口を割らせず仕舞いだが、王国斧騎兵隊時代の部下が鉱夫の頭役の一人として送られて来ていたことが大きい。]
あとは…そうだな。俺の
ロヴィンに頼むにも、奴さんの専門外かねえ。
― メリオール ―
乗じるとは人聞きが悪いではないか。
[他に人気のない部屋で、イングリッドは腹心を見返した>>93
全て見通すような琥珀の瞳が、こちらを見ている]
わたくしはセルベシアを正統なる形に正すまで。
元より玉座奪いし叔父とも、その息子とも、
これを機に野心を満たそうと狙う者とも、その成り立ちからして違う。
[たしなめるかの言葉は、さほどの強さを乗せない。
いつもの話だとばかり、慣れた様子で口にして肩を竦めた]
─────…。期待している、タイガ。
[あの日の誓い>>70
音にはせずとも、忘れはしない。
試すような、見定めるような視線を受けて尚、紫水晶は揺るがず>>96]
…案ずるには及ばぬ。
[頭を下げる腹心の護衛長へと、目を向けた>>97]
ああ。出来れば、もう少し手勢が欲しい。
メリオールからの借り物ではない、このわたくしの…な。
[おじ──正確には父の従兄弟──たるメリオール王に
助力を願ったものの、それだけで済むものではない。
油断をすれば、自らも良いように扱われて終わるだろう。
それは、分かっている]
わかった。そなたも気をつけて向かえ。
───…鬼が出るか蛇が出るか分からぬゆえ、な。
[カスパルを寄越すとの言に頷き、
未来に思いを馳せるように一度、瞳を閉ざした**]
[青年の住む建物からは、剣打つ音が響いている。
森に居を構えるようになってから知り合いになった刀鍛冶の青年は、今日もまた一心に剣を打つのだろう。
邪魔をせぬよう扉へと忍び足で近付いて、建物の外に麻袋を立て掛けた。]
差し入れ――、ってな。
満足行く剣を打つには満たないかも知れんが、足しくらいになりゃいい。
[仕入れた幾つかの鉄塊をぽんと差し入れる気紛れは、何かと世話になっている礼の心算。
それと分かるよう、鳥を模した印を傍らの地に添えてその場を離れた。]
[ロヴィンの住む建物からは、剣打つ音が響いている。
森に居を構えるようになってから知り合いになった刀鍛冶の青年は、今日もまた一心に剣を打つのだろう。
邪魔をせぬよう扉へと忍び足で近付いて、建物の外に麻袋を立て掛けた。]
差し入れ――、ってな。
満足行く剣を打つ量にはならないかも知れんが、足しくらいになりゃいい。
[仕入れた幾つかの鉄塊をぽんと差し入れる気紛れは、何かと世話になっている礼の心算。
それと分かるよう、鳥を模した印を傍らの地に添えてその場を離れた。]
/*
凪の森の人口密度に嫉妬
にしてもエディ……
>>87せいwwwどうwwwww
wwwwwwwwどっから仕入れたしwwwww
耽美wwwwwww
/*
ジェフロイは何故か、やる事なすこと恥ずかしい人というイメージがある。
←この顔(キリッ 使いたいがために新キャラを選んだようなものだったんだけど、既存キャラもどんどん新表情差分が追加されているのよな………
うゆきさん凄いぜ。お疲れ様です。
── ビーケン神殿 ──
[神殿付属の孤児院に預けられている子供のひとりを差し招いて小声で囁く。]
この前、言っていた「神殿の秘密」を教えてやろう。
約束は守れるかな?
[大丈夫、と請負う子供を、神殿の裏手へ連れて行く。
組み上げられた石材のひとつをずらすと小さな穴が現われた。
その様子に子供は目を輝かせる。]
[指導されるとおりに、子供は声が漏れないよう口の回りに指で覆いを作り、穴に顔を寄せてその奥へと声を送り出す。
「エリオット、エリオット、エリオット」
子供の声は、神殿内部の複雑な構造を経て深くくぐもった声に変わり、祭壇から響くだろう。
これは古えの神官たちが利用した《神託の穴》だ。]
[子供には、決して人にみつかることなく、10日間、これをやりとげれば幸運を授かると言ってある。むろん、誰かに秘密をバラしたら効果はないと。
信じやすい素直な子供を選んだ。
神託の声は、各地から来た巡礼者たちによって広められるだろう。
「エリオット」という名に、当初は意味を見出さないかもしれない。
あの若い夫婦などは、いずれ産まれる子の名にせよと神が告げたのだと喜ぶのが関の山か。
だが、ジルが次の王にと擁立する少年の名が伝われば、人々は別の解釈を見出すはずだ。]
/*
朝起きて覗いて、みんなの凪の森への集まりっぷりに
かるく噴いた。
ど、どうしよう。渓谷から出られない!
www
/*
あの集まりようは、イングリッド涙目だろう。
逆に、こっちで何か事件があればみんな即集まってきそうで、
こっちも動けないというwww
早くばらけてくれないかなぁ…。
/*
エディ楽しいなぁ。
多分私とは相容れない場所だけど、楽しいなぁ。
…って、あれ?ジェフロイも凪の森にいる?!
うわ。ライナーとエディ以外、みんな凪の森だよ…。
あと、ヒースとナネッテが来たら開始ですね。
ヒースは今朝まで魔法男子村だったからなぁw
方向性の違いすぎる連戦お疲れさまw
ナネッテと接触したくてまだ教会…じゃねぇ、神殿にいるわたし。
しかし、「国王危篤、後継者未定」って、庶民にまで知られてるのか?
まあ、知らないままだと星の欠片が動きづらいよなとは思いつつ。
情報ダダ漏れだと、ジルやカサンドラが動きづらそうだ…、頑張れ。
わたしも搦め手から情報戦に参加するぞw
そのための神職 (←あ
>>111で、新表情「ドヤ顔」を使ってみたぞ。
/*
ああ、そんなことないない。
城内にいる星の欠片さんも何人かいるか。
さてどうしようかなぁ。
まずは、フィーの反応待ちか。
[去り際、振り返って主を仰ぐ]
ああ。関所は押さえておけよ、姫さん。
口を封鎖されたら、元気な鳥でも囀りひとつ出来やしない。
まっ、俺が言わずとも賢いあんたならとっくに解っていることだろうが、な。
――あんたの命で時折セルベシアを視に行く時、あそこの守備隊長には融通してもらっていた。
ライナー、っつー奴だ。
通るついでだ、話の渡りくらいはつけといてやる。
[だから後は自分でやれとばかりに、
宿題を投げつけた男は返事を待たずに扉を閉めた**]
―セルベシア―
[高級宿に差し向けたジルの使いの者は、
傭兵団の偵察および雇えるならば力を買う、と
その命を帯びて傭兵団の交渉役と相対した。
伝えられた金額は相場の10倍。
ジルの使いの者は鼻白むこともなく、頷き答えた。
「それに見合う力があると謂うならば
雇い買い上げる考えはこちらにはある。」
まずは互いの様子見といったところであった。
上に確認を取ったのち、となろう。]
/*
おはようございます。たかなしとうごです(寝起き訪問ぽく小声で)
200pt村プレイヤーとなった自分は、のこりpt2772におののいておりますすでに死にそうです。
ついでに男キャラで入れば良かったなあと後悔しております……素直に、その方が、動きやすかったかな、とか。
―セルベシア城内/中庭:バラ園―
エリオット様。
[少年は薔薇の中庭の中、
召使と、そして彼の母と共に
四阿にてひとときを過ごしていた。
ジルはエリオットを幾度か訪ね
安心させるような言葉をかけ続けている。
穏やかに笑を浮かべれば、
常の冷たさは覆い隠され花咲くような端麗さが際立つ]
――舞台は整っております。
まもなく……始まります。
私どもにお任せ下さい。どうぞ、…ご安心を。
[あどけない少年は少しだけ怯えたように眉尻を下げたが、頷いていた。]
[――そう、間もなくであった。]
[全国民へ そしてメリオールへも向けて
王として在るべきはエリオットであると掲げる。]
[ルートヴィヒが神のお告げとして
子供に囁きをきかせたことも相俟って
茨伸びるように絡まり広がっていくだろう。
傀儡の王の名を咲かせながら。
エリオットへ背を向けたジルは
冷たく笑った。]
/*
どうせ女性で入るなら、最初から肩書き女狐とかで入れるキャラにしておけば良かったなあ。今からクラスチェンジを目指すのはどうなんだろう。ただでさえ迷走しているのにさらにうごうごしそうだなあ、むう。
男キャラだとな、変に生きたがりになりそうだから、女キャラでさくっと死ぬを目指してみたんだが……
/*
あ、無駄にリアンダール候を挟んでしまった。
それにしても、表情差分が多くて楽しいけど選ぶのに時間がかかる!
[バラ園を早々に後にし
使いの者より傭兵団の様子を聞いたジルは
緩やかに腕を組んだ。]
予想通りといえばそうだが釣り上げてきたな。
随分と自信家であることだ。
力と働きに見合うなら吝かではない。
[戦争が来る。
戦いにおいて信を置ける者が欲しいところだ。]
赤の傭兵団の長はなかなか面白そうなやつだ。
[さて直接会ってみるべきかどうか、考えを巡らせる。]
[「有能な将を押さえておきたい」
ジルは各地に置いた息のかかったものから
情報を集めようと動いていた。
場合によっては自ら出向くことも厭わないであろう。
また、>>34城へと上納される貴腐ワインと共に
新調された矢などの武器もまた
城に運び込まれる予定となっていたが
その到着が遅い、という報告も届いていた。
こちらはジルではなく別の貴族――ロズベルグ公の手配に依るものだった。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新