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戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が12名、囁き狂人が2名、共鳴者が2名、銀狼が1名、背信者が2名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
では、通行料は徴収させていただきます……が。
私には足りない、とは?
勿論ここを通行する為だけなら、決められた額以外は頂きませんよ。
[半ば笑いながらも、真意を探るような視線を向けた。]
― 凪の森、義賊団の根城 ―
[ダーフィトに状況をひとつひとつ再確認させられて、
言われるがままに逃げてきた心に、
改めて、自分の置かれた状況が染み渡る。]
この、根城が―――
[今にも包囲されるところであれば。
その想像と、ここに至るまでの経験が容易に結びついて、
激しく首を横に振った。]++
― カンティヨン関所 ―
セルベシアから至る者の、足止めはあるかも知れぬがな。
…だが、恐らくはおじ上はなさるまい。
[幾分柔らかい口調でメリオール王をおじと呼び、
見送りとの言葉には頷きをひとつ>>0:329
そして、続く言葉には紫水晶の瞳を細めた]
───…。
卿が仕える相手は何者だ?
[国とも人とも言わずに、それだけを問う]
― 高級宿・応接室 ―
生憎とそのような暇も趣味もない。
[素気無く言い放ち、
それから検分するように紅を見る。
おべっかと、聞けば小さく笑う]
然様、そのようなものは必要ない。寧ろ邪魔だ。
[す、と眼を細める。]
貴殿らを雇うという話について、だ。
伝えたとおりだ。見合う力があれば用意はある。
試す機会があればそれに越したことはないな。
話に違わず自信家だ、失望させてくれるなよ?
―デュ・ポック村―
[ロバには多少無理をしてもらいながらも、目的地であるデュ・ポック村に到着する。
若い頃はこの村にも幾度か足を運んだものだ。あの頃と村の様子はあまり変わっておらず、懐かしさに胸が熱くなる]
戻ってきたのだな。
[しかし、この村もどことなく騒がしく感じられた。
気にはなるが、自分とロバの旅の疲れを癒す為に宿を探しつつ村の中を歩く]
俺さ、てっきりあんたが愉しく仕掛けてくるかと思ちゃったぜ。
手練れそうだし。
[琥珀の眼差しを悪戯めかして輝かせて、腰の太刀をぽん、と叩く]
…まっ、だが生憎、俺も仕事中でな。
まあそうそうお遊びに興じることも出来ねぇの。残念だけど。
[台詞とは裏腹に、なんてことなさそうな温度で軽口を投げて]
ここが、兵の蹂躙するところとなるより先に、
一度、撤退すべきだ。
森に潜み、追っ手が無人の拠点に襲撃するを見計らい、
突入、包囲して、これを殲滅―――
[習い覚えた戦術論そのままに
兵の動きを床に示していた指が止まる。
口元に、苦さが滲む。]
……いや。
まずは逃れるべきだろう。
此度の追っ手は、一部の軍が暴走しただけかもしれない。
一度、リアンダール卿の真意を確かめねば…
[これは、盤上の遊技とは違うのだと、
唇が、音もなく言葉を綴った。]
近いうちに、おまえの傍らに向かうつもりだが、王都までは距離もある、今宵のうちというわけにもいかないだろう。
護衛を任せられる者を見つけたら連れてゆくが、血気にはやった連中と対峙して怪我などせぬよう。
私を安心させると思って、頼む。
/*
村の人口密度あがりそうだな……
でも突撃するなら、いるときしかねえ!って声が私の中でします。なんとなく。
タイミング逃すと会えない気がする、色んな人に。
― セルベジア王城・外 ―
良かった、の方が良いか?
どちらも差して意味は変わらないのだが。
[>>0:323始め不服そうなそれに、やや首を傾げて尋ねた。なおこれに冗談の割合は薄い。
だが手を上げて笑う様子に、こちらもすぐに微笑んで返した。榛鷹はばさりと腕に停まったまま、ひと羽ばたきして主人に倣い返す。
ロズベルグ公、との名を聞くとその笑みはすぐに消えいつもの表情に戻るのだが。]
ああ……さっき伝令が飛んでいっていたが。
盗賊だか何だかに襲われたらしいな。
[入れ違いだか別件の可能性も無くはないが。
つい先ほど聞き及んでいた事を口にした。]
しゃーねぇなあ。――まあ、道中、よろしく?
[馬首を向ける前に、背を振り返って手を大きく招くように一度動かす。
部下たちが事情を把握し、手綱を握ったのだろう。
嘶きが幾つか重なって耳に響いた。
そうして愛馬の足を早めてヴェルナーの隣まで進み、]
ああ。名前教えてくれよ。折角だし。
俺はタイガ。
[そうして共に駆けながら、村へと向かうのだろう]
― セルベジア王城・外 ―
良かった、の方が良いか?
どちらも差して意味は変わらないのだが。
[>>0:323始め不服そうなそれに、やや首を傾げて尋ねた。なおこれに冗談の割合は薄い。
だが手を上げて笑う様子に、こちらもすぐに微笑んで返した。榛鷹はばさりと腕に停まったまま、ひと羽ばたきして主人に倣い返す。
遠慮なく狸と呼ばれた相手の顔を思い出して、一瞬、くすと噴出すように笑った。とてもよく似合っている、と評したのもまた夕餉の際だったろう。
だがロズベルグ公、との名を聞くとその笑みはすぐに消えいつもの表情に戻るのだが。]
ああ……さっき伝令が飛んでいっていたが。
盗賊だか何だかに襲われたらしいな。
[入れ違いだか別件の可能性も無くはないが。
つい先ほど聞き及んでいた事を口にした。
とはいえ一人行くとなると、聞いた情報の内容だけに心配もする。
彼女が兵士であればそれもないのだが、そうではない。]
よければ一緒に行こうか?
こちらも少し、外の様子を見ておきたいし。
[出来れば森までいけるだろうか。
内心では、そんな事もちらと考えながら。]
[ロヴィンは小屋に戻った。
そして、貰った鉄塊と、さらに別の鉄塊を取り出し炉にかけた]
イメージは十分だし、作ってみよう。
あの印を作ればいいんだ、きっと。
王家の事もなぁ、あの人ぐらいしってればねー。
その人の紋章とか雰囲気でばっちり作れるんだけどねぇ。
[ロヴィンに足りないのは腕ではなかった。
具体的なイメージだった。
武器は使う人と一体になって初めて力を発揮するもの。
そう考えるが故にイメージが欠かせなかった]
この場合の力とは数で宜しいかな。
[相変わらずソファーに腰掛けたまま、それでもいつでも抜刀できるだけの備えはしていた]
所詮は人間のする事。超人的な幻想を抱かれたら困る。
戦場知らずのお坊ちゃんは、其の点を御存じない事が多くてな。
[自信家とこちらを評する相手の視線を真っ向から受けながら]
(まあ、其の場合、そういうお付き合いにこちらもなるだけだ)
こちらもこれで飯を食っている以上、すべきことはする。
事前に提示しただけの事はしよう。
[ウェルシュの逃亡の顛末を聞けば]
もし、彼を放置しておくつもりはないというなら、
今からでもいい、噂を流すことはできるだろうか。
「ローゼンハイム王は、ウェルシュ王子に毒を盛られて倒れた」
「ウェルシュ王子は、毒の効果を試すために乳母を使った」
そんな噂を。
同時に、「ウェルシュを匿うことは共犯とみなされる」ことを布告してもいいだろう。
流言に関しては、情報将校に頼るのが手っ取り早いと思う。
情報将校は味方につけておきたい。
頼れそうな心当たりはあるか?
この際、始末しておきたい悪徳商人がいたら、そいつが毒を調達したとして処罰してしまう手もある。
その商人の財産には手をつけないで、相続を許可すれば陰謀だという声もおさえられるだろう。
…財産といえば、国庫とは別に、ローゼンハイム王の私財があるはずだ。
それをエリオットに譲与したという書類を作っておけば、この先の資金にできるし、後継者としての箔もつくだろう。
もっとも、私財が不動産化されていると換金しづらいが…
ウェルシュ王子の私財もおさえられるなら押さえてしまった方がいい。
あまりおおっぴらにやると私腹をこやしているとみなされるから──
― カンティヨン関所 ―
[メリオール王は、そうしない。
その言葉には頭を一つ振るだけにとどめて。
次の質問には、少し間を開けて答える]
今の雇い主……ということであれば、メリオール王なのでしょうが。
――実は近々休暇をとるのもいいか、と思ってましてね。
一度セルベシアに戻ってみるのも良いでしょう。
休暇中にどうするか……は、残念ながらまだ。
[休暇の申請は、まだしていないかったが。]
― 凪の森・義賊団の根城 ―
兵の多くには、既にリアンダール卿の息が掛かっているそうだ。
それを確かめる術は…
[言いかけて、口を噤む。
今さっきまで兵に追われていて、
それを思いしったところではなかったか。]
すまない。
久しぶりなのに、こんな話題で。
[遠来の友に酒を掲げて、眉を下げる。
ヒースと初めて飲み交わす酒が、
これほど苦いものになるとは、思いもしなかった。]
いっそ、王子の私財を使って「新しい貨幣」を鋳造してしまうのも手かもしれないな。
エリオットの横顔と紋章を刻印した貨幣だ。
国民に新しい治世を知らしめる手段になる。
即効性はなさそうだけれども、しばらくは出費が続くのだろう?
どのみち金を使うのなら、二兎を狙うのもありだ。
―セルベシア城下:高級宿―
数も勿論だが実力も、だな。
烏合の衆では話にならない、が
――其方は随分名の知れた傭兵団であると聞く故。
[続く、あなどるような言葉には
ふ、と小さく笑った。]
では試しも含めた上でだが
貴殿たちを雇いたい。
提示の金品は用意させた。
[そうして引き連れてきた従者に手で合図をする。
丁重に広げられた袋にまず、金貨がある。]
戦うのは無理だね。
あー無理だね。
実戦経験だけは自信あるけど、正規軍と真っ向から戦っても勝てるのならコソコソしてないって。
こんなオンボロ古砦に籠もったって……まぁもって半日ね。
森に潜んで地の利を得たって、結局はジリ貧。
[住みやすいように改装はしているが、籠城戦を想定した要塞化にはしていない。
森の中もあちこちに素早く出られるような隠し道を用意したりしているが、大軍を翻弄はできても撃退できるようなものでもない。
盗賊団にとって生き残る術とは「目を付けられない」ことのほうが大事であり、攻略が厄介な城など築いてはそれこそ身を滅ぼしかねないのだ。++]
/*
ああ。ナネッテは間に合って良かったな!
うん、ほっとしたぜよ。
さって、これから開始だなぁ。無理せず無茶にがんばって、だな。うん。
とりあえず村に行けそうだ! 人に会えそうだ!!
やっぱメリオールからセルベシアって遠いぜ…w
[――親王派の数は少なくない。
クラウゼヴィッツ候をはじめとした有力な貴族も
名を連ねている。
己の手勢も揃えてはあるが
抑える為の力が必要であると判断して、であった。]
……でさ、そんな大軍が一部の暴走で来ると思うわけ?
仮にそうだとして、アンタが止められないのに誰が収拾つけるわけ!?
そいつの息がかかってるって分かってンなら、敵だって認識しなさいよ!
[瓶をひったくって自分のに注ぎ、一気にあおり倒す。
ガヵンと大きな音を机に立てた]
あー、なまじ美味いからよけい腹立つわ。
これが末期の酒とかヤーよ。
王都には下手に近寄らないほうがいい。
……逃げるなら大きく逃げるべき。
[どこへ、とは言わなかった。
あてとなる根拠地はもうないのだから。//]
/*
縁故が着実に増えてきている。
ライナーと良縁だと敵対した時美味しいなぁ。
そんなまぞいほうこうばかり考えるきょうこのごろ。みなさまいかがおすごしですk
そしたら「良かったってなんだ」って返すよ。
語呂が悪いけど。なあリーフ?
[よ、と一度馬を下りて。
>>16首を傾ぐ様子には、まじめな顔して言い返す。ちなみにこちらは冗談の割合満載なのだが。ばさりと羽ばたいてみせる鷹にも、手を挙げて挨拶]
そうそれ。中身を知ってか知らずかわからないけど、それでも王城当ての品物が滞るのは、困る。
[さらりと、狸に言われたとおりの理由を口にした]
そうか。
卿がこの関所の守備隊長としてあるならばと思ったが。
[そうであるなら、セルベシアへの警戒のみを告げておけば良い。
メリオールからの封鎖がなされぬ以上、背後は容易には断たれぬ筈。
けれど、離れるというのであれば]
──…、休暇か。良いな。
暫し騒がしくなるかも知れぬゆえ、気をつけて行け。
[そして、探らぬというのなら。
告げたのは、ごくありふれた忠告]
え、いいの?
[>>17思わぬ申し出に、身を乗り出して]
アイリ隊長、軍務は?
賊とか危ないよ?
[軍人に危ないもないものだし、よもや心配されているなどと言うのは思いもよらずに真顔で訪ねる――何かを期待するような眼差しで]
── ビーケン神殿 奥 ──
[月の女神像の近くから現れたのは複数の影。
闇に溶け込むような黒衣を纏った彼等が、ナネッテの部下である。
女神像を見上げたまま、部下に顔を向ける事も無く。緩やかな瞬きだけが、話を促す合図。]
──……
国王陛下の容態は変わらず、
当然、後継者を指名なさる事も
“まだ”出来ず。
[危篤状態で後継者の名すら口に出来ないようでは、当然、国王陛下がナネッテ達を動かす事も出来はしない。もっとも、現国王はあまり“影”を動かす事を好まずであったから、何の指示も出ないかもしれない。と、ナネッテの微笑は僅かに翳りを帯びて深くなる。]
[国王陛下の現状に加え、後継者候補達に関する幾つかの情報を得た所で──情報部へと戻る影達に指示を送った。]
……そう、 なのね。
嗚呼、そうなるでしょうとも。
と、私は孤児院へ行って来るわ。
遅くなってしまったけれど、
あの子達の顔を見られるのは最後かもしれないのだもの。
── 孤児院を経て、再びのビーケン神殿 ──
[修道士 ルートヴィヒからの呼び出し>>287が掛かったのは、孤児院に到着して少しの時間が経過してからの事。
ナネッテが遅れてやって来る事は何度かあったが、他の修道女達よりも先に戻る事は珍しいと、襤褸布を纏ったまだ年端もいかない子ども達に袖を引かれながら、]
ルートヴィヒ修道士が?
[母親のように子どもの髪を撫で、背をあやしながら瞬きをする。
先刻、部下達から聞き及んでいる情報と傷薬を結びつけると、それはなかなかに不穏な響きでは無いだろうか。
穏やかな微笑のまま、首を傾ける。]
傷薬の調合のお話……。
ええ、分かりました。
[ルートヴィヒの元へ向かう。]
お待たせてして申し訳ありません。
……ルートヴィヒ修道士。
傷薬が如何ほど、必要でしょうか──。
どなたに、どれだけの。
[そして瓶をひったくってまくしたてるダーフィトに、目を白黒させた…。だが、その理由は、今はどうだっていいことだ]
逃げるなら大きく逃げる、に僕は賛成ですよ。
ウェルシュって軍部に敵を作ってそうですから。この度の暗殺未遂が誰の手によるものであれ、ね。
ローラー作戦とかでジリ貧になる前に逃げたほうがいいです。
……でもさ、とりあえずアンタが無事でよかったよ。
ほら、頭の中で「ギャアアアアアアア」とか断末魔の叫びが響くとか絶対ヤーよ。
辛いのは分かるわ。
けど、こうしてあたしたちがいる、友達がいる。
ふっかふかのベッドはここにはないけど、ウェルはまだ大事なもの何ひとつ失っちゃいないよ。
なんとかなるさ。
[そんな声だけこっそりと]
とりあえずさ、乾杯しない?
働いて手に入れた酒は美味いほうがいいよ。
[賊家業だけどねーと心の内で舌を出したが]
ま、そろそろこの話かたにも飽きてきたとこだしな。ま、あんたが続けたいなら別だがな。
[そういって腹の探りあいのようなものもやめて、名乗ることにする。]
ああ、よろしく。タイガ。俺は、ヴェルナーだ。
そうそう、さっきいってた起こってるっていってたことだけどな。
平和を象徴としないぐらい大量の武器が王都に運ばれようとしていた。
賊に奪取されてたけどな。
[端的に隠す必要もないため事実を口にしながらも、しばらくタイガ>>15と並走したところで、方天戟に手をかけた。
それに警戒をされるだろうか?だが...は気にせずに、方天戟を掲げるようにもち、左右に振った。
その先をみれば、偵察中で、警戒するようにこちらをみていた自警団のものが見えるだろう。己の存在を見せることで、騒ぎにさせない程度には信頼を受けていた。]
――……ルート
……、… ああ。
……お前が いてくれる、ならば
影など――見ず 。
目指すべきところへと 進めるだろう。
[ようやく、と告げる静かな声に響きを返す。]
ああ、
雌伏のときは終わりだ。
おまえの花、きっと咲かせてみせよう。
私のことは、おまえが使いたいと思うように命令を。
──私が、こんな献策をするのは意外かな?
この1年、神殿にあった史料をいろいろ勉強した。
睡眠時間と視力を犠牲にするくらいには。
「士別れて三 日、即ち更に刮目して相待すべし」
他の連中に、乳兄弟の縁によってだけ重用されているとは言わせたくない。
おまえにふさわしい股肱となりたいから──
― 凪の森・義賊団の根城 ―
戦うのは、…そうだね。
[正規軍を相手にするのは無理。
そう言い切られて、視線を落とす。
確かに正規軍と義賊団とでは戦力の差がありすぎるだろう。
だが王太子にとっては、それ以前のことでもあった。]
[酒瓶が机にぶつかる大きな音に、僅かに肩を竦め、
ゆるゆると首を横に振る。]
まだ敵と決まったわけじゃない。
乳母から聞いただけだ。
[それは、今となっては限りなく正確だと思えたけれど、
早合点はしたくない、と表情に出す。]
―――それに、戦わずとも済む道があるのであれば、
それを求めたい。
[逃げるなら…。
直接にはその言葉に応えず、
思案するように南の方角へと視線を送った。]
/*
よおおおし。タイガーッ!!
そのままそこのヴェルナーゲットしてこいッ!!
とか、何だろうね。このスカウト合戦はねww
んでもライナーさんは解放せんとなあ。
突っ込んで来るなら、掲げるもの見せるんだけど。
それを烏合の衆とするか、
百足のように引きを知らず蹂躙するかは、
貴殿と余だけが決められるであろう。
言っておくが正規軍の代わりなどは勤まらぬ。
精鋭あっての傭兵軍だ。
[そう言いながら運ばれてくるものを見て、相手の動作と目方で袋の内訳を凡そ、目測した]
ところで一傭兵隊長として思うのだが、
国王が御不予な今、すべき事は正規軍の確保と正当性の主張だと思われる。
聞けば王太子が逃亡したとか。
さぞかし後ろめたいことがあるのであろう。
例えば、国王暗殺未遂であるとか、な。
.
― デュ・ボック村への道 ―
[ぽてぽて、ぽてぽて。
そんな感じで、道を歩く]
……これから行く先で、何か得られれば良いのですけれど。
[それ以前の問題が発動しなければ、という前提はさておき。
今のところは、『道沿いに』というのを念頭に置いている分、逸れてはいないようだが]
とはいえ、ただじっとしているだけでは、どうにもなりませんし。
……ある程度、状況を整理したら、動きませんと。
[その向きがどうなるか、は今の所はっきりわかってはいないが。
いずれにせよ、『戦巫女』としての自分が求めているものは、単純で。
ただ、それを得られるか否かを判断するには人伝の情報だけでは足りぬ、というのが問題だった]
黒幕―――。
[本当に、リアンダール卿なのか。
ヒースに力ない笑みを向ける。]
軍部には、そうだな。
敵対視は、されていると思う。
[王に、軍の縮小策を献策して以来、
軍服組からの視線が時折痛いのは、自覚はしていた。]
[戦わずとも済む道――すぐに一つ心当たりがあった]
ウェルシュ、王太子辞めて遠くに行きますか?
セルベシアの名前も聞かない遠く。
[王太子であること。ウェルシュだからこそ命を狙われるのではないといいたげに]
あるならば、と仰るのは、守備隊長であってほしい……ということでしょうか?
休暇申請はまだ出していないので、如何様にもなるのですけれどね。
[さらりと事実を告げて、ふと、先ほどの話を思い出した]
……そうですね。
やはり通行料以上のものはいりません。
俺はね。退屈でなければ、なんでもいいのですよ。
勿論、休暇をとるのであれば、十分に注意したいと思います。
ご忠告ありがとうございます。
[これでどう出るか。そんな気持ちだった。]
―――うん。
[無事で良かった。
その言葉が、心に沁みる。]
そんな。断末魔の叫びなんて届けないよ。
格好悪い。
[小さく笑いながらも、語尾は微かに震えていた。]
/*
頻繁にメリオールを行き来する状況なら、このままでもいいのだよ。
今のところ戦火がどこまで広がるか、が見えていないので、探りながら、にはなっている。
── ビーケン神殿 ──
[子供が呼んでくれたのだろう、ナネッテが姿を現す。
いつも優しく孤児たちの面倒をみている修道女だ。
自分より古参の聖職者とあって、ルートヴィヒは正式な礼をする。
とはいえ、口調は親密なものであった。]
修道院で調合した傷薬、どれほど準備できるかな。
もっとも、手土産のようなものだから、荷車いっぱいあると言われると、かえって困る。
特定の誰かのためのものじゃないんだ。
[苦笑したルートヴィヒは、ナネッテの銀灰の瞳を覗き込む。]
今日にも、王都へ向けて出発したいと思っている。
できれば──その効用を説明できる人と一緒に。
馬の扱いは得意かな?
― セルベジア王城・外 ―
ああ、じゃあ困った事にすれば良かったのか。
[>>28話がどんどん明後日の方へ向かっていっているが、本人に他意はない。
鷹はカッツェが手を上げたのを見届けてから、主人の物言いに呆れてか毛づくろいを始めていた。
滞ると困る、との言葉にはゆると頷いた。]
そうだな……武器の類が、優先的に狙われるかもしれないしな、今は。
[そうなるとこちらとしても困る。]
…、ああ、意外だった、少し。
…、――――ルート。
……
お前のいてくれること
……とても、心強い。
ありがとう。
[王城ではついぞ聞かぬような柔らかな響きが混じる]
逆にさ、あっち側にとってもアンタと戦わずに済む方法ってのがあるんだけどね。
まぁとっくに用意してると思うけど――
[義賊だなんて格好つけているのも全ては生き残りのため。
情報や風評など死と隣り合わせで扱ってきた身だ、相手を殺すための情報戦だってできる。
具体的に何かはあまり言いたくはなかったが――]
まぁ王家乗っ取りを企まられているなら、王位は自分のだって証明すればいいんじゃないか?
ほら、何か無いのか、正統後継者の証になる宝剣とか。
[それが無に還されるのがジルの力なのだろうが、根拠になるものがあるなら越したことはない]
[>>30驚いたような様子には、薄く笑みを浮かべた。]
危ないのは今更だろう?
[軍人なんだから、と呟きを落としつつ。
真顔の内に見えるものに、少し眉を下げた。]
……実はついでに、凪の森まで行こうと思っていた。
あまり供給が滞るようなら、材料になる木材や、鏃だけでも運ばせる算段をつけないとならない。矢切れは弓部隊には死活問題だし。
[木材を運ぶ、だけなら襲撃の可能性も薄い。そんな事も視野に入れながら。]
あそこには知り合いがいるから、融通してもらえるか話をつけてこようと思っていたんだ。
[弓騎兵だけでなく、弓隊にも影響が出るだろう内容故、多少離れる分には許可も降りやすいだろうと、そんな事も加えながら。]
………うん。
乾杯、しようか。
…………働いて?
[多少、落ち着いた声音で頷いて、
ついでに、じと、と軽く睨むような視線を友へ送る。
そこまで、深く追求する気は無いけれども。]
落ち着けば、状況を見据える者も出てこよう。
今のうちに、セルベシアに仇名す城内の者共を
[ロヴィンは炉から溶けた鉄塊を取り出した。
そして、ハンマーで形を作るべく叩き始めた]
うん、イメージはオッケー。
あの印だ。
それこそ、あの人が持つにふさわしい武器。
誰に見られても無様と思われない物を作る!!
[ロヴィンはイメージを元にハンマーで鉄塊を叩いた。
それが父親から教わった武器の作り方だった]
[>>30驚いたような様子には、薄く笑みを浮かべた。]
危ないのは今更だろう?
[軍人なんだから、と呟きを落としつつ。
真顔の内に見えるものに、少し眉を下げた。]
……実はついでに、凪の森まで行こうと思っていた。
あまり供給が滞るようなら、材料になる木材だけでも……運がよければ鏃も運ばせる算段をつけないとならない。矢切れは弓部隊には死活問題だし。
[材料、せめて木材を運ぶだけなら襲撃の可能性も薄いかもしれない。そんな事も視野に入れながら。]
あそこには知り合いがいるから、融通してもらえるか話をつけてこようと思っていたんだ。
[弓騎兵だけでなく、弓隊にも影響が出るだろう内容故、多少離れる分には許可も降りやすいだろうと、そんな事も加えながら。]
…いや。卿が守備隊長であるなら、
セルベシア側の警戒を促しておくべきだと考えたまでだ。
わたくしもこれで、メリオール王族の端くれでもあるのでな。
両国がいさかうような目は、見たくはない。
[幾分かの本音を混ぜて告げ、ふ。と、息を吐き出した]
ならば良い。
”休暇”の折───機があれば、訪ねて来るが良い。
タイガも喜ぼう。
退屈しないことは保障する。
それに……、…いま少し違うものを見せてやろう。
そのときには、な。
[最後に付け加えて、あでやかに笑んだ]
俺は別にどっちでもいいけどな、まあ楽な方でどうぞ。
[軽く応じて、名乗られれば浅く頷く]
…って、ほうほう。
大量の武器、な。しかも賊にって……だらしなくね?
[相槌を打ちつつ並走することしばし。
方天戟に手にかける様子には、特に何の反応もすることなく静観する。
殺気の出具合くらい、見抜けるというものだ]
って、ああ――もう随分村に近くなってんのな。
[自警団を眇めてみれば、すっと手を天に上げた。
かなり距離を取って後続を駆けていた部下たちが、それに気づき足を止める。
ヴェルナーに請け負った後、部下に指示は出していた。
彼らは村から、かなり距離を取った位置に、そっと潜むことだろう]
[暫くの時間が過ぎた。
そして、バルディッシュは完成した]
形、切れ味ともに悪くないはず。
いい勉強になったと思うし。
いつか、こんな感じで王家に献上する剣も作るんだ!!
さて、しかしあの人が何処にいるかだよね。
神出鬼没ってもっぱらの噂だしなぁ。
探すにしても手掛かり無しは困る。
本当に困る。
[ロヴィンは完成したバルディッシュを
仮拵えとばかりに紙で包みながらぼやく]
/*
アイリは供給方面、情報面ではからっきし、です。
(わりととんでもない事を言っているわけで。
それよりは一隊護衛につけたほうがきっと成功率は高よ!という突っ込みは(ry
― スカルディス峡谷 ―
[数刻の後、男の姿はマリアンネ大橋の袂に在った。]
矢跡がひいううみ、数え切れんな。しかも真っ二つか。
すぱっと叩き落されたんだろうな。
何れにせよ人の成せる技を超えている。
[拾い上げた矢の残骸を峡谷へと放り捨てる。
尋常ならざる喧騒の跡に目を細め、一思案。]
セルベシア方面から矢が放たれた―― 一般人なら、悪党でさえこうはなるまい。憶測が正しければ、貴人。それも……いや。
[民兵の、それも特殊な環境に置かれた者たちの望みをも背負う以上、不確実な憶測のみで、手前勝手には動けない。
事情アリとはいえその場に居合わせなかったこと、今更ながらに悔しく思う。]
―セルベシア城下町:高級宿>>41―
―――あぁ。
承知している。
正規軍にはできぬ動きもある、適材適所だ。
[金貨の袋は重みを感じさせる音をさせ、机の上におかれた。]
耳の早いことだ。
…そうだ。逃亡したは後ろ暗いところがあったゆえ、と考えられて…な。
[言葉は続く。
狸か狐か、話を広めたのは――ジルの息のかかったものだというのに。
宝石のような双眸を細めた。]
おし、じゃあ乾杯だ。
[グラス2つで再会の単符を奏でて]
まぁあれよ、神様がふたりのために用意してくださったってことでいいじゃない。
……1本しか余ってなかったけどさ。
[大多数を子分に飲まれたのは今でも心残りらしく、ぶつぶつと]
王太子を、辞める―――?
[ヒースに問われた言葉に、目を見開いた。]
私が、王太子を辞めれば、戦いにならない…、
[真っ直ぐに胸を貫くその事実に、
俯いて、肩を震わせた。]
……それは、…できない。
[やがて、上げられた顔には
苦悩の中に、決意が浮かんでいる。]
私はこの国を、セルベシアを守り、導くために生まれ、
良き王となるために、これまで生きてきた。
命を狙われたからといって、投げ出すわけにはいかない。
私を信じて、逃がしてくれた者たちのためにも。
それに、
私には、王となって成し遂げたいことがあるんだ。
それを、ここで諦めるつもりはない。
ああああ、あとあの作りかけのアレ忘れてた。
[王家に献上しようと作ろうとしていた物だった。
質自体は悪くないものだけどもロヴィンは納得できなかった。
武器は人と一体とならなければいけないと考えるから]
剣としてみれば、悪くない仕上がりにはなりそうだ、この剣。
僕が作るんだからそんじょそこらの剣には負けたくないし…。
けど、意図がない武器はただ人を殺すだけの道具でもあるのよね。
[ロヴィンはぼやきながらも途中にしていた剣を再度叩く。
たとえ、納得はできなくても無駄にはできないようだから]
バルディッシュ届けるのはこの調子じゃもうちょっとかかりそうだなぁ…。
少なくともこいつを完成させないと。
──……
王都へ向けて、
今日にも。
[少しの間を置いて、口唇を開く。]
それでしたら、確かに私が適任ですね。
──馬は、得意ですわ。
修道女としてこの神殿に身を落ち着ける以前は、よく駆けましたの。
/*
ロヴィン拾いてえなあww
森から出て来ないときつい んだが。
その前にユーリエ遭遇はしておきたいね。
……なるほど。
では、この場を離れるようなことがあれば、セルベシア側の警備を強化するように、代わりのものに申し伝えておきましょう。
[彼女の本心までは察することは出来なかったが、
ここの責任者としての義務から、そう伝えた]
はい。
機があれば……ですね。
まさか、どちらにお訪ねすれば、と聞いてもお答えになれないでしょうから。
何か目印でもあれば、訪ねていきやすいのですけれどね。
[苦笑するタイガ>>53に厳しい棘を消す]
近づくだけでも怯えるぜ。
[使者のひとつでもいたらまた別だっただろう、どういう旨で近づいてきているかを民に知らせることができる。そうすれば民は安堵できる。
ただ兵が来ただけなど、暴威が迫ってると感じて怯え逃げ出そうとするものがいても、おかしくないのだ。それは村の機能の停滞を意味するわけだ。
だがまあそこまでは口にはしないで]
ちょっと騒がしそうなんで周囲に偵察かけるように提案しちまったからな。
[つまりそれだけの発言力があるというのは知られるだろうが、村にいって聞かれればばれること、さして気にもとめず、待機させておくという言葉には任せたというように頷いて返した。]
/*
そしてルートヴィヒさんの鬼のような勧誘っぷりよ…
英雄陣営が飢えたピラニアのように見えてきたwww
まあ、そんなに多くなくていいですよネ……
残念、ウェルシュとならどこまででも逃げようかと思ったんですけれども。
[ただ、その決意が聞けて安心した、と言葉ほど残念ではないようで]
なら、敵が誰であっても。
屈することなく貴方の王道を貫いてください、殿下。
貴方は王太子だから王になるのではない。
成すことの為に王になるのだから。
かといって、今更王都に戻るのも得策じゃない。
[縦横無尽に駆け回っていたのは、空を突く漆黒の短髪。
あれから二年も経った今は、柄にも無く長く伸ばして括り、茶に染色した、出自を隠す為に。
顔見知り程度であれば、髪型だけでまずそれと気付かれることはないと思うが、自信は無い。
何より、あの地に今、足を踏み入れるのには迷いがある。]
[一度凪の森に戻り、体勢を整えるべきかとも。
突き立てた獲物へと気もそぞろに手を伸ばせば]
続ける必要性をこちらに感じないのでな。
[やるだけ無駄なことならばそんな無駄な行為するのは嫌なもので]
だらしないというよりは警戒心が薄かったな。警備兵がまるでいなかった。
だがそれを抜いてもあの賊どもは手際がよかった。
荷駄の進行を止め、地の利をいかしての包囲で終了。
マイユマート義賊団とかいうやつらの庭だったから当たり前といえば当たり前なのかもしれないがな。
[方天戟を背中に納めなおしながら、見ていた出来事を話しつつ、村へと近づいてくると馬足を弱めたところで後方からの馬蹄の音が消える。]
走ってたら早いもんだな。
セオ、ありがとうな
[もう近くなっていたという言葉>>55に同意をしつつ、セオトコスに礼の言葉を述べながら、セオトコスより降りて、村へと入っていく]
― →デュ・ボック村―
父上が万が一、身罷られた後―――
[唇を噛んで、小さく悪運を払う仕草をした後、
ダーフィトへ視線を向ける。]
―――私を廃し、王位を狙うのならば、
王位継承の儀が行われるときまで、
私を王城に入れなければいい。
私はまだ、正式な儀式を行っていないのだから。
……だから、王位は私のものと証明する物はないけれど、
私の身分を証明するものはある。
[言って、自分の右手を机の上に出す。
中指に嵌っているのは、王太子にのみ許される、
印章のついた指輪だった。]
……ま、ウェルが王子様やめたって戦いがなくなる保証もないしな。
少なくとも、マイユマート義賊団は安全ってわけもいかないんだよもう。
押し付けがましいけど、一蓮托生、ってね。
[ウェルシュを助ける際とはいえ、名乗った以上は目を付けられる。
たとえウェルシュが継承権を放棄したとしても討伐は避けられないだろう。
――そこまで考えての名乗りもあったが]
情報で飯を食う者はどこにでもおる。
無論、この街でもな。
[袋は一瞥を済ませただけで、ジルへ視線を戻す。費やした財貨が数倍となって返ってくるこの光景は、数年前に経験して以来続いていた]
(たかだか草族相手であったが良い経験になった)
まあ、ただの一提言だ。
ただ
[以前触れた私兵と意味合いを告げつつ]
でなくば今は野外にでて、徴兵をしたい。
野戦の必要が出てくるやも知れぬしな。
――――あっぶね!!
[三日月斧を峡谷に落としかけた。
刃の切れ味が落ちたとは言え、これを無くしてはやっては行けぬと両腕で確りと受け止めて]
おいおいおい。
……峡谷も戻れって言ってる。そういうことだよな。
[心の臓が飛び出しそうになりながら、長い嘆息。
やれやれといった態で踵を返し、凪の森へ続く道を辿る**]
そうだな、今はそれが一番正しい心境だ。
[>>47真顔でうむうむと頷いて。
我関せずで羽繕いをする鷹に、お前が一番正しいなあ、とか話しかけたりしながら]
うん。だとすると、賊だと言って放っておくわけにもいかなくなる。
[もし、武器だと知って襲ったのなら、それは、王位継承権を持つと名乗りを上げる者か、それに力を貸す者、という可能性も出てくる]
ああ、頼む。
[それだけは、明白に頷いた>>65
ひとつは我が身のため、ひとつは捨てきれぬ思いのために]
ああ。退屈なこととなるかも知れないしな。
[リアンダール候が大人しくし、ウェルシュが退くならば。
けれども恐らく其れは、ないことだろう。
そう知りながら告げ、続く要求に少しだけ困ったような顔をした]
目印か。それでは……
[少し考えて、自らの首元に手をかける。
しゃらりと繊細な音がして、
個人紋章をあしらったペンダントが外された。
それを、造作もなくライナーへと放る]
わたくしの紋章が彫ってある。あの旗と同じだ。
わたくしのあるところ、あの旗は共にある。
あれを目印に来るが良い──それがあれば、邪魔するものもなかろう。
―セルベシア城下町:高級宿>>50―
……傭兵の長たるわけだ。
[そうして唇の端を僅かに上げる。]
手は打ってあるとも。
――全土に向け布告する な。
[それはエリオットの、そして――]
……我望むは意のある戦。
……我望むは志ある唯一の『主』。
[ぽてぽてと歩きながら、諳んじるのは、『戦巫女』を継ぐ者に定められし掟]
……迎えるを恐れず、与えるを恐れず。
迎える『死』は、先を紡ぎ。
与える『死』は、その者の勲となす。
我が願うは、唯一の『勝利』。
唯一定めし、『主』がために……。
…すまない。
[残念、と紡がれるヒースの言葉に、謝罪をもって応え、
続く言葉に口元を引き締める。]
…わかった。
その言葉、肝に銘じておく。
―――でも、敵という認識は、あまりしたくないな。
必要なのかもしれないけれども、
それでも、私はまだ分かり合えると信じたい。
王位継承の儀――
[ああ、そんなものもあったかなぁ、と、落第すれすれだった王国儀典の記憶を掘り起こしつつ]
つまり、時間も有限、なのですね。
時間が立てばウェルシュも王太子としての地位を失うとなると――なおのこと早めに体制を固めなきゃ。
[そして指輪を見やる。昔はその指輪も大きすぎたのだが、今みるとしっかりと中指に嵌っている。指輪にあうほど指も大きくなったのだな、と]
今更だけど、危ないでしょ。
[>>52相手の表情が呆れたものの様に見えて、眉尻を下げるも、続けられる予定を聞けば、期待を込めた眼差しは輝いて]
やった。それなら俺も遠慮なくお願いしよう。
多分、凪の森あたりまでは俺も行くよ。
アイリ隊長の知り合いかあ、会ってみたいなあ。
[そういう理由なら、と遠慮なく同行をお願いする。もはや隠さず嬉しそうに顔をほころばせて]
あ、準備、すぐできる?
そろそろ狸の目が怖いや。
調査を行っているゆえ
“それ”が揃えばすぐにも知らせる。
それまでは其方は其方の準備があろう。
徴兵、訓練、それは其方の思うように。
[野戦の、と謂うくだりを聞けば
ひとつ頷き、交渉の成立を確認する。]
[乗馬は得意というナネッテに敬愛の眼差しを向ける。]
それは上々。
そうと知っていれば、もっと早く遠乗りにお誘いしておくんだった。
[個人的な感想も交えて応えた後で、声を改める。]
……とは、いえ。
[足を止め、見上げるは、空]
……見出せますでしょうか。
そこまで、賭けられる、ものを。
[母はこの地でそれを見出せず、離れた場所で見出し、勤めを終えた。
先代の死により、名を継ぎはしたものの。
不安が残っているのまた、事実で]
……私は…………。
[続く言葉は、音にはならず。
一つ、息を吐いて、また、歩き出す。
諳んじている間に道を逸れた事には、見事に気づいていなかった。**]
実は、ローゼンハイム王が死にかけているらしい。
[元々平民出身の修道士は、国王に敬意をはらわぬ口調で端的に告げた。]
死に目に間に合うかどうかわからないけれど、あなたのような美しい女性に看取られるなら、王の魂も迷うことはあるまい。
[死も司る月神に仕える修道女へと手を差し出す。]
乾杯。
[グラスが立てる音の涼やかさに、
自然と、笑みが浮かぶ。]
その物言い、全然変わっていないな。
今はそう、信じるけど。
[神様が云々のくだりではなく、
人を殺めた結果ではない、という部分では。
そんな切り返しも、いつものことだった。]
へぇ、これがねぇ……。
[指輪をしげしげと眺める。
高価なシロモノであるのはわかる……が、これが証明になるかどうかは知らない]
この際ハッキリ言っておこうか――あたしらド平民に言わせてもらえば、誰が王位になったってそこまで関係ないんだよ。
ぶっちゃけ、食うに困らなくて安心して毎晩寝られるなら誰が王でも構わない。
だからそれがアンタの身分を証明したって、たいして意味が無い。
で、だ……
ウェルシュ王子が王位につく正統性って何だ?
……継承権1位だからだって言ったらブン殴るからね。
[握りこぶしを作り、ハァーっと息を吹きかけてみせた]
私の現世の主であったリアンダール候が推す後継者はエリオット・フォン・リルヒェンフェルトだが、幼少ゆえに面倒が起きそうだ。
この機に乗じて、国境を犯そうとする輩もいるに違いない。
私は神に仕える身だが、真にこの国を守ろうとするリアンダール候に力を貸すことが神意に添うと考えている。
[放られたそれを、手の平で受け止めて、じっと見る。
騎馬隊が掲げる旗と同じ紋章が、精巧に彫られているペンダントは、腕のいい職人の手になるものなのだろうか。
これならば、目印。
とともに、彼女の言うとおり、身分の保障にもなるのだろう。]
ええ、これなら間違えることはないでしょう。
確かに、お預かりいたしました。
[一度大きく頷いて]
……ああ、申し訳ございません。
長々とお引止めしましたね。
では、お約束どおり、この関所を無事抜けるまでお供いたしましょう。
[そう告げると、彼女たちを先導するように歩き始めた]
私は、リアンダール候ジル様とはいささか縁があること、あなたの耳にはもう入っているかな。
私が修道士となってときに、いくらか噂になったようだから知っているかもしれないね。
私とリアンダール候は同じ女性の乳で育った乳兄弟だ。
その贔屓目をさしおいても──あの方こそ、国政を担うにふさわしい。
あとの話は、馬を駆けさせながらしよう。
デュ・ボック村の、私の現世の父の牧場で一泊して、明後日には王都へ到着できると思う。
途中で、何もなければ、だけれど。
神官長の許可を得てくるから、支度をしておいてくれ。
[ナネッテに向かい、ふたたび一礼をした。**]
そうか…マイユマートの皆まで、巻きこんで…
[一蓮托生だと言うダーフィトの横顔に視線を走らせ、
またも肩を落としかける。
それを、ゆるりと頭を振って持ち直した。]
迷惑をかけると思うが、よろしく頼む。
そーお?
これでも結構変えてるつもりなんだけどなぁ。
盗賊団名乗ったり、義賊団に改名したり、名前とかいろいろうやむやにしたり――有名になりすぎないようにいろいろやってるんだよこっちは。
まぁ――あのときは若気の至りで突っ走ってたけどね。
[恥ずかしげに頬をかいた。
代替わりして不安な子分のために結果を残そうと頑張って――討伐軍を差し向けられることになった頃を思い出した。
あれがなければこうして向かい合ってはいなかったが]
/*
王位継承の正当性…
最終的には他の英雄の前で回答を出したいから、
ここでは宿題ということにさせてもらえないかな。
おいしいところは、後に取っておきたいタイプである。
/*
……実質、中身COです、が。
何も言わずにおくのも、無用な心配をかけてしまうと思いますので。
……あの効率の悪い棚卸システム、誰かなんとかしてください( ノ-`)
では、余も一傭兵隊長に戻るとしよう。
[ソファーから腰をあげ、見上げていた視線を合わせる]
混成傭兵軍「紅き蛇」隊長のエディだ。今より余の軍は貴公に雇われよう。
[正式な名乗りではなく、愛称で改めて名乗った後]
[左手で鞘の部分で握っていた大剣を前に翳して、武人らしく軽く一礼]
───ああ。
[今はここまで充分だろう。
大きく頷きの返る様子に、目を伏せる]
いや。面白かった。
ありがとう、ライナー。また会おう。
[先導に、騎士たちが続いた。
当たり前のように再会を告げて、歩く。
最後に騎乗し、彼へと笑みを向けた]
”あれ”と気が合うというから、どんな捻くれ者かと思った。
……結構大変なんだ。王族もな。
[軽い口調で告げ、愛馬を駆ける。
華やかな笑い声が、草原の風に乗った*]
誰が王になっても変わらない…のか?
[目を見開いて、ダーフィトを見る。
それはもう、世界がひっくり返ったとでもいわんばかりに。]
私は父上の息子として生まれ、
良き王となり、セルベシアを良い国とするために
これまで生きて、学んできた。
だから、当然私が王になるものと…
[ほんの僅か、身構える。]
王太子だという以外に、なにかある…のか?
>>87
……嗚呼、
ローゼンハイム陛下が。
[返す声音は、修道女らしく静かで、柔らかなもの。
王都から離れた位置にある神殿に居ながら、すでに何故か知り得ている情報。淡い銀灰色の瞳を大きく見開く事で、初見のような驚きを示す事が出来ただろうか。
美しいと言う言葉と、王の死を示す言葉をやんわりと否定するように、首を横に振ってからルートヴィヒをじっと見詰め、そして頷いた。]
私のような、平凡な修道女でも
国王陛下のご回復を願う祈り、
そして、魂の安息を願う祈りを、
捧げる事なら叶いましょう──。
[一刻を争うのであろうと、すぐに差し伸べられた手を取る。]
ルートヴィヒ様と、
共に参らせていただきますわ。
― セルベジア王城・外 ―
[>>74やっぱりそうなのか、と相手の頷きに合わせるように此方も頷く。
頷き方は同じだが、内情は全然違う、というのを知るのはおそらく鷹とカッツェのみ。
何が正しいのか当然知る由もなく、カッツェにピィと返事して返した賢い鷹の羽を、深い意味無く撫でると、じろりと一度睨まれた。]
もしそうだった場合、警備強化…。
……いや、憶測で話を進めるのは良くないな。
全ては見てからだ。
[言いかけた言葉は、そう途中で途切れる。]
−デュ・ポック村−
[宿を取り、ロバを預け一休みする。
部屋で鎧を脱ぎ軽装になり軽くベッドの上で横になる]
さて、少し休んだら・・・・・・
[腹の虫も鳴る]
そうだな、食事でも取りながら情報を集めるとするか。
[起き上がり、そのまま宿を出て町中に出て行く]
― デュ・ポック村 ―
馬鹿だったのか…か?
[本当に大事なものならば、賭けは控えるべきだ。それを怠ったそれを当然のように馬鹿という]
有名なんだろうが、詳しくは村のやつらにでも聞いてくれ。
俺が後わかるのは、奪うだけ奪っておきながら義賊と名乗るっていうっていう面の皮の厚いやつらってだけだ。
[賊は賊と言葉は厳しい。
とはいえ否定してるというのでもなく、賊なら賊でそれ相応の態度でいてもらいたいものだと思ってるわけだが]
セオトコス。俺にとって、縁起がいい馬だぜ。
そちらの馬もいい馬に見えるがな。
[ベアトとタイガが呼んでいる馬を横目でみつつ、好ましい目をむけるタイガにどうもというようにセオトコスは軽く頭を下げて。まずは借りている厩目指して歩きつつ]
俺は自警団長に色々聞きたいことと言いたいことが話してくるんだが、タイガはどうする?
[宿をとるなどがあるだろうかはわからぬが、何か目的があるならば別れるし、自警団長などと話をするならば連れていくだろう]
/*
現状把握
ジル/ルートヴィヒ:エディ、ナネッテ
ウェルシュ/ダーフィト:ヒース
イングリッド/タイガ:
ってとこか。
ヴェルナー、ライナーは未定だしのう。
ユーリエ/テオドールに粉かけたいか。
アイリたちは分からないけど、ウェルシュかな。
あとは、早く主義主張を語る場を設けること、かな。
元より承知。
大丈夫だ、何かあっても守る。
[>>81危ないと言われつつも、期待を込めた眼差しはしっかり見えて。
いっそ清清しく男らしい言葉をさらりと言いながら、嬉しそうな顔に、こちらも淡く笑んで応えた。]
そうか、カッツェ殿も……
[と言いかけて、ふと知り合いの顔が過ぎって、消えた。
まぁ、大丈夫か。
そんな根拠のない想いも、時迫る言葉に押されてすぐ逸れた。]
ああ、すまない10分待ってくれ。
このまま王城に上がって報告、その足で荷と馬を取ってくる。
[部下にも一言所在も伝えなければならない。
時間はあまりない事を感じ、カッツェの返事を聞く前に、足早に王宮内部へと上がり、上官に当たる人物の元へ現状等の報告をした後荷と馬を手に再び戻ってきた。
時間は予定より少し過ぎた頃だろうか。]
―セルベシア城下町:高級宿>>95―
エディ か。
[確かめるように名を繰り返し]
改めて、になるが。貴殿らの雇用主となる
ジル・A・フォン・リアンダール、だ。
[愛称を名乗る相手とは対照的に姓名を名乗り]
ああ。宜しく頼む。
用向きのときは使いを寄越すがいい。
此方もそのようにする故。
城へも話は通して置く。私の名前を出すがいい。
それでは、これで。
[磨き抜かれた動作の一礼の後、応接部屋を後にする。]
えーっと。
ウェルシュが王様になったら、どんな国になるんです?
それは、国にとって、国民にとって正しいことなのか。
喜ばしいか喜ばしくないか。
逆に、ウェルシュが国王にならなかったら、それは国にとっても悪いことなのか。
ダーフィトさんがお聞きしたいのは、そういうことですよね?
有名になったら困るのか。
うん…義賊団も、いろいろ大変なんだな。
―――だから、もっと普通に働けばいいのに。
[いつもの流れでそう口にして、少し肩を竦める。]
…でも、そのお陰で今こうしていられるんだけど、ね。
[何も言わずに丁重にイングリッドの一行を見送ったあと]
あ゛ー。肩こった。
[首筋をごきごきと鳴らす]
最近じゃ全然あんな口調で喋ってないからな。
疲れた……。
[詰め所に戻ると机につっぷした]
……そう。
時間も有限。
なんとかして、城に戻らなくてはいけないのだけれども…
[ヒースに頷く表情は、やや暗い。
それでも、城でさんざん聞かされてきた評が
ヒースの口から出たのに、小さく笑った。]
お人好しでも、甘くてもいい。
人は信じるべきだ、と思う。
― デュ・ポック村 ―
だな。もしくは阿呆。
[意味はどちらも変わらない]
おう、そうするそうする。
俺としては、その情報得られただけでも有難いぜ。
いやあ、あんた見つけて良かった。
義賊、ねえ?
ま、其処に意味があったら面白ぇんだろうけど。さて。
[本当に賊なのか。それとも…そう見せかけた誰かの配下なのか。
統率が取れているという言葉からは、どちらとも裏読みできて判断は出来ない。
とりあえず後で村の誰かを捕まえて詳細を聞こう、と内心決めた]
― 高級宿・応接室 ―
確かに承った。
[その場でジル一行を見送ると、外で様子を窺っていたのか用事を済ませてきた従者が入れ替わりに入ってくる]
戻ったか。ああ、上首尾だ。
[要求の全てが通った以上、上首尾としか言いようがない。ただ気前が良い分、不安もあった]
其の金、各傭兵共に約束通りの分配を済ませたら残りは全てギルド経由でいつも通り外へ送れ。
そして傭兵団には野外での徴兵の許可を。
ああ、裁量権を貰っておる。見極めは各団に任せる。
追加分の名簿はそのまま候の元へ送れ。
[国に入る前に他所に取られる愚は避けたい]
[町を歩いていると、物々しい一団が町に入ってくるのを見かける]
あれは・・・・・・
[その中に、見覚えのある影を見かける。
戦場の記憶。
まさか、この祖国で奴と出会うことになろうとは]
/*
良い国にすることができたら正統性はあるのだろうか。
ならば、私でなくても、良いのではないだろうか。
良い王であれば良いのならば、
血統にこだわらないのならば、
むしろ、私が王にならず、
望む者が王になるのを助けた方が、
結果的には、この国のためになるのではないだろうか。
まぁそーゆーこと。
ウェル。
アンタがこれからすべきことってのは、自分がいちばん良い国を作れるんだってアピールさ。
正規軍がいくらあっちにつこうが、セルベシアの民衆全員がアンタを支持したら軍なんて動けやしないよ。
……こんな森の中じゃ、あたしらのような札付きか、さもなきゃ世捨て人、木こりと狩人ぐらいしかいない。
もっと広いところ行かないかい?
ウェルが正しいってこと、国全部に広めに行くんだ。
ほら、あたいら義賊団がいちいちカッコつけて名乗るだろ?
あれもさ、自分が正しいってこと聞いてもらわなきゃただの盗賊団になっちまうからだよ。
[グラスを指でチンと鳴らした。澄んだ音と共に相手に言葉は届くだろうか]
/*
否。
私には、私しかできないことがある。
私が王になってのみ、なしえることがある。
この国が二度と戦乱に巻きこまれないように、
この国の軍隊のあり方を変える。
軍が無くとも、国と民を守れるような国とする。
他の二人が旧態依然の軍を維持しようとするなら
私はそれに反対の立場を貫き通す。
[>>101賢い鷹と、このときばかりは疎い様子の友のやりとりに、小さく吹き出して笑う]
そうだね、軍備強化はあり得るだろうと思うよ。
防衛戦を、スカルディス峡谷まであげるとか。
[もし、逃亡したという王太子が峡谷を越えているのならば、あり得る選択だと思えた。
まさか城下町を戦場にするわけにはいくまい]
何にしても、そう、確認してからの話だよね。俺、そのために行くんだし。
[途切れる言葉に、にっこりと笑った]
/*
……というシミュレーションを何度かしてきたけど、
今ひとつ、物足りないんだよね。
もっと、これ!というヴィジョンが欲しい。
― レフ湖:岸辺 ―
[普段、警備兵以外殆ど人気のない湖の岸辺に、
うごめく数人の影があった。
イングリッドの命>>0:109を受けた、カスパルの手の者だ。
メリオール側の警備兵には、既に鼻薬を効かせてある。
その上で湖族──結局は、沿岸の村人たちだ──に、
或いは金品を渡し、或いは力をチラつかせて船を、
即ち湖上の足を押さえていく。
それはメリオール側からの兵士、武器の輸送を行う為であり、
目端の利くものであれば、その背後にある者の影にも気づいただろう。
…いや。ただの村人でもいずれは気づこう。
禁とされ、それでも密やかに続いてきた湖上の交易網。
その船足がぱたりと途絶え、不穏な噂の満ちてきたことに*]
陰謀は厭わぬ気概を持っておるようだが、荒事はどうかな?
[ジルに会った印象としては宮廷内を泳ぐのは上手そうだが、軍事面での信用は今のところ不明瞭だった]
国軍は当然として、それを率いる将軍をどれだけ確保できるかどうかだろう。
[所詮は寄せ集めの傭兵軍団。主力軍の勝敗に乗じるのが大半で戦局を左右するだけの力はない]
王太子は争い事が嫌い?
ふむ……ならば、杞憂か。
[従者が聞いてきた評判を聞きながら、首を傾げる]
だがなんにせよ、最悪は考えておくべきだ。
貰った分だけは派手に働いておきつつな……ん? ああ、少し遠出をするゆえ、もう帰ってよいぞ。
[最後の言葉は二階から恐る恐る様子を見に来た少女へと]
タイガ、会ったぞ。
……さすがはお前と気が合うだけのことはある。
[くすりと笑みを含んだ口調で、
ライナーに告げたとは別の言葉を告げた]
私が、王になったら―――
[ヒースと、ダーフィトの顔を見比べて、
それから考え込む表情になる。]
セルベシアの民に対して、私になにが出来るのか…。
この国を、どれだけ良くすることができるのか。
…その意思と、ヴィジョンが無ければ、
王太子であろうと、王になる資格はない、
ということなのだな。
むしろ俺が言う方じゃないの?
[>>106友にはとっくに秘密はばれているけれど、こんな時ばかりは男のフリをしてみたりして。
名前を呼んで途切れた言葉には、一度ぱちりと瞬くものの10分待つにはひらりと手を振る]
ああうん大丈夫。急かせてごめんね。
[待つ、10分と少々の間、ぽやらんと城を眺めて待っている事だろう。城と、その向こうの空と雲と]
……。
[馬と荷と共に現れた共に、礼を言うと、では出発、と声をかける。荷が届くはずだった道筋を、逆に*辿る*]
弱小盗賊団を相手にわざわざ正規軍差し向けたりしないだろ?
金かかるし、逃げられたら丸損だ。
そうだなー……盗賊団なんてもって2年が相場かな。
デカくなりすぎると、軍も無視できなくなって討伐されておしまいっと。
義賊やってるのもさ、民から討伐依頼とか出てキッカケ与えないようにって工夫なわけ。
[そこまで手の込んだことをしながら、それでも普通に働く気はないらしい]
ま、親からもらった盗賊家業だし、バカヤロどもも食わせないといけないし。
王位と国民に置き換えたらウェルと大差ないんじゃない?
[大有りである]
ああ。いろいろ持ってる奴だった、だぁろ?
[いろいろ、の単語に含みを持たせて返す]
で、姫さん。宿題の結果は?
[一筋縄では行かなかっただろうとは予測しつつ]
…そうか、ベアトリーチェか。
[目を一瞬微笑ませ、頭を下げるベアトリーチェを見て]
大丈夫だろ。俺なんて三ヶ月前まで余所者だしな。
じゃあ、ベアトリーチェ入っておける厩は自警団とこで貸してもらうか。
[少なくとも話を聞く分にはなんら問題なかろうと判断する。
それは彼>>113が想像したとおり自分がいるというのもあるが、今のところ害意もってやってきたわけではないのだ。
古馴染に見られている>>114ことなど知らずに自警団の詰所に到着し、まずは厩に愛馬をあずける。水と飼葉を与えてくれというのも忘れず、ベアトリーチェのスペースも空いているのでなんの問題も無く容れることができるだろう]
[ひとつ胸に落ちた、という顔で頷き、二人を見る。]
私は、このセルベシアを、戦乱とは無縁の国にしたい。
そのために、軍を無くしたいんだ。
軍など無くても、平和で満ち足りた国ができると、
そう証明してみせたい。
だから私は、王になる。
[それから顔だけをあげて、ペンダントをひょいと目線の高さまで持ち上げる。]
イングリッド王女サマのペンダント、ね……。
こんなものほいほい投げて、大丈夫なのか?
この先、俺がどうするか、なんてわかりゃしないのに……。
[セルベシア時代の知人にカッツェという情報技官がいた。
そいつなら『こういう物』の活用も上手いのかもな。
などと考えながら、ペンダントのチェーンの先に糸を括り付け、
長さを調節してから、無くさないように*首に掛けた*]
[真紅のマントを羽織り、そのまま宿の厩舎へと足を運ぶ。甲冑もつけず得物は大剣のみの軽装である]
仮想敵はメリオールから来る一軍。
逃走中の王太子は候が何とかするであろう。
そのまま国外逃亡してくれれば、候は知らぬが余は楽で済む。
[二面作戦や連合軍を想定すると面倒臭い。王太子が盗賊団に匿われたなどの詳細はまだ知る由もない]
余は軽く見て回る。傭兵団の扱いは任せた。
[そう言って馬に跨ったが]
セルベシアの将軍……そう言えば、ここ出身の将がいたな。あ奴は母国の現状を今頃何処で見ているんじゃろうな。
[その際、ふと髭面が脳裏に浮かんだ →城下街へ]
・・・・・・
[気になる。
そのままヴェルナーの後ろを付いて行く。
彼らは自警団の詰め所に入っていくのを確認した]
何故、近隣国の将軍がこの村の自警団の詰め所に・・・・・・
[そのまま自警団の詰め所の周囲をふらっと歩きながら、思案に浸る]
そうだな。
[含みに返すのは、肩を竦めるほどの気配。
続く言葉には、ほんの僅かに沈黙が落ちた]
宿題……?
[どこか不本意そうな呟きのあと、切り替えたらしき声が続く]
さてな。あんなものであろう。
休暇が欲しいと言っていたから、訪ねてくるように言った。
首飾りを渡しておいたから、迷子にもなるまいよ。
[それでも来ない可能性はあるわけだが。
口に出しても仕方のない可能性には触れなかった]
みながそれを認めてくれるか、まだ自信は無いけれど、
セルベシアの民に、それを伝えてみたい。
ああ。
もっと、いろんな人に会おう。
いろんな人に思いを伝えて、話を聞いてみたい。
私は、南へ行こうと思う。
そちらなら、まだ追っ手がくるには時間もかかるだろうし、
いくつか、村もあるから。
[グラスと指が立てる澄んだ響きの向こうに
広がる大地を思い描く。]
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