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/*
うぐぐぐぐwwww
やっぱ陣のお外で喋りたかtt
出すの遅すぎた。立ち聞きされたかったwww
wwwwwどうしようww
― 凪の森/野営地 ―
[その地の近くは密やかに、注意深く痕跡は隠されているのだが、
それでも慣れた者には分かるのだろう、多くの気配が潜んでいた。
メリオールより赴き、イングリッドに付き従う者らの野営の陣だ。
陣と言っても、急ごしらえの簡素なものだ。
木々の間に人が隠れ潜んでいるようなものだから、人が話せば声も通る。
或いは、先までの会話すら耳聡い者には聞こえたか。
会話を交わしていた者には、そのようなこと知る由もないが]
セルベシア王女 イングリッドは、翠の剣聖 ヒース を投票先に選びました。
どうも俄か景気でかの国の宿も混んでおったらしいしな、帰りこそはゆっくりしたいものだ。
[今回の収入はトラブルが起きていなければ、盗賊ギルドと雇った傭兵の一部でメリオールに既に運び込まれている手筈になっている。生きて戻らねば、そのまま闇に消えそうな金でもある]
他人の背を蹴るほど余も自惚れてはおらぬよ。
[タイガの笑顔に、軽くため息をつく。多少落ち着いたようだ]
好きな事には余ほど素直な者も少ないであろう。
であるからかな……好んで苦労を背負う者は世に幾らかおるが、好んだ以上愉しげであって貰いたいとは思うのだ。まあ、これは余の我侭だ。
丸まった背中は、心も歪む。
/*
どうしたもんか……
演説を毎回繰り返すのかい、そうなのかい。まあ、そうなるよなあww反応各々に違うだろうしなあwww
さてどうしたものか。ねむい。
[そうしてウェルシュとの会話が終わりを告げたその後に、
兵は客人の来訪を告げるだろう。
客人の名乗った名とその所属に視線をやる者はいたが、
それ以上の反応は特段にない>>95
ただ、統制の取れた動きは元軍人の目にはどう見えたか。
見張りをつけているわけでもない。
ゆえに、戻った者が見たのは本人だったか足跡だったか**]
[いずれ関係者に、という言葉に眉を潜める。
ならば、眼前の人物もまた敵か味方になる可能性があるという事]
私はまだ知り合ってもいないのだがな。
[さて、王女への謁見はそろそろ叶うのだろうかと考えつつ、*二人の行動に注意を払う*]
フン。
あの手の輩を蹴る脚など痛みようがないぞ。
寧ろ貫通してしまわないか不安なぐらいだ。
[努めて鼻を鳴らし]
そうだ。
人の笑顔を気にするぐらいならば、自分がまずは笑う事からすべきであろう。
あんな取り繕った笑みなどではなくな。
[本人不在の今、散々な言い様である]
うむ。いつでもどこでも飯は美味いのに限る。
[そして食事の話には心より同意し]
……さて、おぬしはどうする?
[既にこの場からは一人去り、二人去り、巫女の姿もない]
余はヴェルナーがおらぬ以上、これ以上滞在する理由がない。
それにユーリエ……先ほどの娘がおると、未練がましいと思われると辛いのと、自制心もそろそろ尽きてきてまずい。
北の方へ向かおうと思っておるが、来るか?
[敢えて聞いた]
うっわ、そんだけの勢いで蹴るつもりなんか。
そりゃ随分と怖いことで。
[わざとらしく怯えて肩を竦める]
ほら、あれだよ。笑顔の浮かべ方、忘れてるんじゃねぇの?
あー、いや俺はテオドールっていう奴?
そいつと会いたいと思ってんだよな。
ただお出かけ中みたいでよ、帰りを待ってんの。
……が、軽い遠出かと思ってたのに今日になっても帰ってきてねぇみたいなんだよなあ。
[やれやれ、と軽い嘆息を零して]
北か。そっちも面白そうだ、が。
[まあ行けば危険なのだが。
…頭の隅をちらり掠めたのは、己の家族のこと。
だが勝手をする訳にもいかないのはよく解っている]
――なー。待ち人してるから今は行かれねぇけど、その後なら行くかもしんない。
ってことで、向こういったらあんたにまた会いたいから、探せるように名前、教えてくれない?
[もし向こうに行った時、それが何か役立つこともあるかと思い訊ねる]
── 王都 ジルとの謁見の前に ──
[ジルが待つ謁見の間へ向かう前に、ナネッテは王都に居る影達との接触を図る事にした。]
白昼堂々、積荷が奪われたと言うのですか。
──王都に運び込まれるべき、武器が。
積荷の行方を詳しく探りに行ったのは、カッツェ?
嗚呼、森に軍が潜んでいる可能性が高いと言う情報とは、
きっとすれ違だったのでしょう、ね。
[聞けば同行者が居るようだったが、無事であれば良いのだがと想う。]
[軍登録名簿上は男性となっているカッツェ・ユンが女性である事を、ナネッテは知っていた。ナネッテ自身は情報部に所属しているわけでなく、あくまで拠点は神殿であったから、カッツェ会った回数は多く無い。
──何故だろう。
他の情報部の者達と、カッツェが何処か異なっている事が、ふとした拍子に気に掛かったのかもしれない。]
……勿論、私はおしゃべりを楽しむ為に
戻って来た訳ではありませんけれど。
久しぶりに逢いたいわ、カッツェに。
戻って来たら、そう伝えて。
[情報部に所属する影の姉妹の一人、情報部員としての名はカタリナと言う女性にそう頼んだ。続く言葉は、その時接触を図った王都に潜む影達複数人に向けた命。]
──……
もし、カッツェが戻らないようなら、
森を探る人員を増やして?
[それにしても、以前、影達を使役していた宰相が退き、現国王がナネッテ達を厭うようになってからは、情報部とも一部人員を兼ねる影は、暗殺者集団ではなくなってしまっているようだった。
影達が最後にそれらしく動いたのは、何時だっただろう。
秘密裏に葬るべき人物が居ないとして。その事が、セルベシアと言う国が抜きん出て平和で、国家が安泰である事の結果であれば、ナネッテが現国王に密やかに怒りを抱く事もなかったのだろうが。]
(……この国に主足り得る、王が居ないだけ。
今は まだ──。)
[ナネッテが孤児となった先の大きな戦争の爪痕が、癒え切ったとは言えない。
王都であれ、比較的大都市であるビーケン神殿の周囲であれ、貧富の差は激しく、故に人々の信仰も深まるのだと想わざるを得ない。
貴族達は、おきまりのように夫々(メリオールを中心に隣国含め)派閥に分かれ、(そこに信や義のある者が皆無でないとしても)、非常時に備え、生き残るため財を蓄える事に余念が無い。
──この国に争いの火が無ければ。
──争いと共に金の動く気配が無ければ。
国王危篤と言えども、傭兵達がこうも簡単に集まる訳も無く。]
太陽を前にした月とでも思っておるのであろうかの。
日陰者と自負する者などはよくそういう思考に陥る。
あ奴がそうかは知らぬがな。
……陽は誰にでも注ぐ。
だが顔を上げねばそれに気づく機会もない。
[一方的にぐちぐち言っていたが、タイガの口から聞いた名が出ると]
テオドール将軍とも知り合いか。
あの御仁も立派ではあるが、硬直しておる。
いちいち会って見極めるなどと悠長で間の抜けた事を抜かしておるしな。
慎重と言えば聞こえは良いが、所詮は人に頼った生き方を続けるからそうなる。戦場での果断さは下らぬ迷いがないからであろうに。
全く男という者は――と、すまぬ。
余こそ自重せねばな。狭い括りに入れるのも良くない。
ヴェルナーであるとは知らなかったので見に来ただけだ。特別親しい仲という程ではない。
伝言はそうだな……丸くなったのか、使い分けておるのかは知らぬが、昔みたいにか弱き者をあまり苛めないでくれと言っておいてくれ。
余はエドナ・アバァウンテイン。エディで良い。
剣士にして――傭兵だ。
[このまま村の入り口に向かえば格好もつくが、生憎馬は宿の厩舎にある。そちらの方へ歩いていく]
あいつが苛めんの?
[へーえ、なんて顔を浮かべつつ。
伝言については了承したと軽く返した。
まあ覚えてたら伝えるだろう。…覚えてたら]
エディ、ね。――俺はタイガだ。
[名乗りを返して。厩舎に行く背を見送った]
ああ、昔は泣かされたものだ。
今更また泣かされたら敵わぬ。
[馬を曳き、跨った]
タイガか。
覚えておれば、その名呼ぶ事もあるだろう。
では、な。愚痴に付き合ってもらってすまない。
[馬の腹を軽く蹴り、そのまま村を後にする――が、すぐに引き返す]
もしユーリエが余の事を気にしていたら教えて欲しい。
余はいつでも、そなたの道を照らす用意があるとな。
あとこっそり攫ってくれたら謝礼も出すぞ。
[妙な未練を残したまま、改めて北へ向けて去っていった**]
あー…ハイハイ。
わかったわかった、覚えてたらな。気が向いたらな。
[超棒読みで請け負った。
ユーリエという名の少女を心の中でよく解らないけど応援した]
北であっちにつかれる前に、俺が勧誘すべきだったかねぇ。
[既にエディがリアンダール候に組したとは知らぬゆえ、そんな言葉を空に吐き]
だが、まあ…傭兵か。
金と状況次第で、また相対することもあるかもな。
[そう思っておこうと自分に頷いて、またぶらり村を歩き出した**]
/*
えーと、これで何人会ったんだ?
遭遇7、未遭遇9か。対英雄は難しいから仕方ないにしても、半数か…。
森組と全然縁がないのがなあ。あっち方面とも絡みたい。
村はこれでほぼ出払った、かな?
ああ、ユーリエがいた。声かけに行くのは手か。ただウェルシュと会いたいみたいだから、どうかな。
テオドールもヴェルナーと一緒ってことは、森に行ってる…んだよな?
(まだログ追えてない)
つうこたぁ、姫さんへの案内は不要になるから、そろそろ村移動する方向で考えてみっか。
しかし何処へ行くって問題はあるのだが。
よーう、姫さん。
いろいろ、人が動き始めたっつー感じだぜ。
[エディとの会話を終え、ぶらり村を歩きながら届ける声]
王太子の手の者が動いている。
デュ・ポック村まで、国境の様子を調べたりするために足伸ばしてきやがった。
ただ――――まだ力がねぇから、王太子は南で味方を募るんだと。
そうやって力を付けたい所存らしいぜ。
[ダーフィトが暗に伝えてきた話を報告して]
―セルベシア城:謁見の間―
……――
[ルートヴィヒと視線を合わせ、頷く。
彼の瞳は少しばかり見上げる位置。
追いつけたことはない。
慣れた位置、馴染む位置、だ。
――ふ、と小さく笑む。
親しきものへの、
外向きではない、柔い笑みであった。]
[さて、――彼の連れ立ってきた修道女は
月が如く静かに現れよう。]
……彼女がそうか。
[ルートヴィヒに確認するように、
青の視線を流し向けた後、修道女へ向き直る。]
それからリアンダール候のとこに傭兵が集まっていそうだ。
村で一人の傭兵に会ったが、北に向かうと言っていた。
確かに今、所在の明白な権力者といったらリアンダール候だ。
しかも王都を押さえているのだから金払いも保証されるしな、
傭兵としちゃ選びやすい先だわな。
ルートヴィヒから聞いているだろうが。
ジル・A・フォン・リアンダールだ。
貴女の名を聞きたい。
[静かに声を向けた。
人払い済ませ、此処にあるのは志知る者のみ。
彼女よりの答えを待ち。]
王国に仕え、死を司る月の女神。
……そう聞いている。
現国王の厭う、「影」。……そうだな?
[情報部と繋がりを持ち続ける上で見え隠れし
確かに力となりし暗殺部隊。静かに寄り添う影。
それがジルの知識だった。]
[それからふと、思案するような間が空いて]
…――ルートヴィヒが連れてきた、ならば。
……そうだな、…話してもいいだろう。
[緩やかに青の眼を一度閉じ、
それから修道女へこう続けた。]
のんびりは、してられねぇな。
弓の弦は張りきっている。
ちょっとした刺激で、矢は飛ぶぞ。
[危惧を僅かに滲ませた口調で呟いた**]
……この国の、歪みを知っているだろう。
表こそ華やぎ明るい街ではあるが
その実裏通りを見れば貧富の差は開き、
……派閥争い、継承者争い、
争いの種に事欠かない。
――同じ国の中であるのにな?
[ゆるく拳を握り締め胸の前に置く。]
私は思うている。
争いの種はこの国の仕組みにこそあるのではないかと。
人格者の国王が即位したとて
もって数十年。そしてまた戦いが起こるかもしれない。
よき政治を敷く王が永久に生きていられれば
そうではない。そんなことは、ありえない。
そして悪政を敷く国王だとすればもって数十年が
あまりに長すぎる。不満は争いを撒くだろう。
繰り返し。
繰り返す。
終わらない。
このままでは。
[――“王様は そんなに偉いのか>>0:217”
こどもにとっては理不尽に、母を狂わせ
捨てたとしか見えぬ国王への疑問と
復讐の心がやがて毒の華となり――年月を経て辿りつく]
…変わるべきなのだ。
幼き傀儡の王を最後の王とし――
この国を此処まで支えては来たと同時に
腐敗の根本でもある「王政」を廃止し
「主」となるべきを民が選ぶ「新たな統制」を作り上げる。
ただひとりの、一握りの横暴により
痛み傷つくものの ないように。
……――私もまた歪みの産物ゆえに
そう つよく 思うのだ。
[握り締めていた拳をゆるく広げ、
己の胸の上に置いた。
少しの間、口を閉ざす。
ジルの出自については、ルートヴィヒより聞いた昔話と重ね合わせれば推測が出来るかもしれない、が。]
……真意を貴族や周囲に話した事はない。
異端であることは重々承知だ。
握りつぶされては話にならないからな。
……貴女なら。
ほかでもないルートヴィヒが連れてきた貴女なら
耳を傾けてくれるだろうと。
そう思うて語っている。
[ひとつ。まだ公にしていないことを口にする。
否、正確には――今から伝えるところなのだが。]
……“現国王”は死した。
私はこれより、
傀儡の王を立てる――との布告を全土へと向けて出す。
――この日のために
私たちは舞台を整えてきた。
道を貫くためなら手を汚すことは厭わずに来た。
他の継承者は黙っては居まい。
此処より先も泥に塗れた道だ。血塗れた道だ。それでも。
――貴女がここまで聞いて
一笑に付すならそれまで、
だが、そうではないのなら
この戦いを“最後”にするために
月の女神――影たる貴女のちからが欲しい。
この歪みを正せる力と意志を、私に。
[彼女を見つめ、そう問いかける。
暗殺者である修道女はこの場で己を殺すことも造作ないであろう。
けれどジルはただ堂々と立っている。
彼女の答えは、どうであったか。
急がずとも良い――考えてくれとも。]
―セルベシア城より城下に向け―
――セルベシア国民に告げる!
[澄んだ声が響き渡った。
――時に 季節は風吹き抜ける彩。
皮肉なほど晴れ渡る蒼穹の空のした。
国王、ローゼンハイムの崩御が伝えられた。
それと同時に。
エリオット・フォン・リルヒェンフェルトを
時期国王として擁立する旨を
ジル・A・フォン・リアンダールは
全土へ向けて布告した。]
[喪に服す期間、そして
即位の儀式に相応しき日もまた
セルベシア独自の作法により決定される。
儀式が完了し、王として即位すれば
もはやそれは変えようのない事実となり
継承者はその権利を失うであろう。
それはセルベシアにおいての法であった。
こうして、ついに表舞台でも
ただひとつの《冠》を奪い合う為の
戦いの火蓋は、切って落とされたのだ――**]
[>>*15 謁見の間で笑みを向けたとき
囁きは彼に届いていたろう。]
…――待っていた。
やはり 隣にいるのは ……お前以外には、在り得ない
[そう、よろこび滲ませ、吐息混じらすようにささやく。]
[――ジルは、昏い瞳で
死した国王の顔を見下ろしていた。
――母を狂わせ、己を顧みない者
――憎む男、けれども己の半分はこの男の血だ。
少年の頃、血を抜き変えたいとさえ思い
無茶苦茶をしたとき止めたのは乳母と、
そしてルートヴィヒだった。
今。死者に対面してジルは何も謂わない。
ただ見下ろし、ふっと眉を寄せ顔をそらすと
そのまま伴っていたルートヴィヒと共に去っていった。
その後、部屋で溜息をついたジルは
少しの間ルートヴィヒの肩に*凭れかかっていた*]
[肩にもたれかかったまま、声は、届く]
……少しだけで いい
こうしていてくれないか
[ルートヴィヒの肩口に額を寄せたまま、
胸中に去来する感情は複雑な色を*宿す*]
―セルベシア王城・中庭―
[自分の失踪時の騒ぎが静まるまでは、薔薇庭園の園芸用具置き場に身を隠した。同伴者は薔薇庭園つきの兵士である。後ろから近づいてぼこって気絶させた。
幼い頃よく使用したかくれんぼのとっておきの隠れ場所は、時が止まっていたかのような懐かしさをかもし出している。
ただ、決定的に違うのは――あの頃は見つかれば、せいぜいしかられたりする程度だが、今は命が無いかもしれない]
[リアンダール候が多忙なのか、それとも現場の責任者がやっきになっているのか。
硬直している兵士らの動きを見て、こっそりと園芸用具置き場から抜け出た。獲物と身ぐるみ剥がした兵士を置いて]
―セルベシア王城・北の塔―
[罪人を押し込める北の塔にはあまり馴染みがなかった。
いくら自分がやんちゃで行動力が溢れていたからといっても、四六時中兵士が扉の前で張っている場所など――2度ほどしか入り込んだことがない]
[ごくごく自然に]
奥の応援に来ました。
[聞いてないぞ、と当然いわれるが]
リアンダール候直々の命です
[名前を出せばすっと北の塔に入れた。――畏れているのだろうか、兵士も、力を握ったとたんに王太子を罪人に仕立て上げた辣腕家のことを。直に王太子をお目にかかる機会がある彼らからもすれば、王太子がローゼンハイム国王を殺すなどとは考えられにくいのだろうし]
[>>175>>176 鐘が鳴る。この鐘が、ローゼンハイム国王の訃報を告げる鐘とは知らず。逸る気持ちを抑えながら、開かれた北の塔の扉を潜った*]
ん? 小さいというか遠いけど話し声??
[野営地付近ゆっくりと歩いていると、
二人の男女の声がロヴィンの耳へ飛び込んできた。
こ、この話は!?
[話声はとても小さく、全てを聞き取る事は出来なかったようだけどもロヴィンにとっては聞き逃せない話だった。
故に歩みを止めて、ロヴィンはその場に潜み話を盗み聞きしていた]
― 布告前/スカルディス峡谷への道 ―
[リーフが届けた内容に目を通すと、すっと表情が変わる。
届いたのは、クラウゼヴィッツ家からの警告書の写し>>1:620
そしてクラウゼヴィッツ侯爵が王城から戻らないという部下からの報告だった。]
クレメンス様が。
[瞬時思い出すのは飄々とした笑み。
寡黙な父とは何処か馬があっていたように思えたが。
彼には父の葬儀の時にも尽力尽くして貰った。
今ここにある父の墓の中身は空だ。遺体は、故郷である草原へと秘密裏に送られ、どこかに埋められているだろう。
それは一人娘からのささやかな我侭だった。父親は何も言わなかったが、きっとそう望んでいたはずと。
そうする事によって、自己の望みの消化をしていたという事には気づいていない。
ご無事だろうかと案じると同時、脳内に貴族関係図を思い浮かべようとする。
あの方とリアンダール候との関係はどうだったか、等。]
……。
あの方の咎を、我らが被る事はおそらくはない、が。
[隊に反意は無い。一族は命令通りに従事している。
通常と例外があり、怪しまれるとすればそれは―――今の自らの行動か。
と判断すると愛馬を軽く駆り、王都への道を急いだ。
鷹は再び飛び、空へと飛び立つ。]
― 布告前/→王都 ―
半分……か。
残りの半分にも、興味がでる答えだね?
傭兵なのかな、集めてるって聞くし。
本当、悪かったって、脅かすつもりは無かったんだ。
[>>133関係者。己のは、いずれ戦場で会うかも知れないという意味合いであるが、相手の言うのは違うだろう。曖昧であるからこそ嘘ではない、そんな音。
最初はきのこ狩りに来たと何も知らない風情を装うつもりだったが、むしろ傭兵を装う方が話が聞けそうだと、わずかな方向転換を試みつつ]
ねえ、そっちの人も半分?
[>>139レイピアを携えた男にも聞いてみる。
知り合いではないという男には、わざと聞き間違えた風で]
今から知り合えばいいじゃない。
俺、カッツェ・ユンだよ。まあ、そっちみたいに腕は立たないけど。よろしく。
[握手は求めない。一歩も、近づかない。
己の名など知れているとは思えないが、国軍情報部の肩書きは、この場ではあまりうまいものではない。
偽名を使わなかったのは、嘘の音に気づかれる可能性をおそれたからだ]
/*
大体方向性が見えているのが、
ジル:ルート、エディ、アイリ、カッツェ、ナネッテ?
ウェルシュ:ダーフィト、ヒース
イングリッド:タイガ、ライナー
ユーリエは流れ的にウェルシュかイング、
ヴェルナーはイングに雇われつつまだ迷ってる感じか。
ふむ。
/*
フレイムたんも多分ウェルシュかイングだろうなあ。
こっちは本意を知ることが出来ればジルが一番求めるものに近いといえば近そうだ、が、国王軍には混ざれんしな。
/*
飛びがかぶtt
残念な日本語( ノノ)
さてだいぶ読めてきた かな
特にヒースがアクティブでボリュームあって読み込めてなかったからな…。縁者なのにそれはあかんだろうと沈んできましたが。
あとはライナーの過去補完。
ルートヴィヒの馬関連も何か作りたいところ。
ジルのは捏造待ち(正座
/*
………クレメンス様の居場所間違ってたかもと思ってあわてたけど、多分あってる、はず。
情報をどこまで掴んでいいのか、この手探り感が…。
― 凪の森 ―
[交わった視線。
その向こうに、複雑な色を宿す紫水晶を見る。
華やかなる大輪の花。遙かな高みを向く、強き翼。
届かない所へ行ってしまった人。
…最初から、届いてなどいなかったのかもしれないひと。
背に掛けられた言葉がひどく切なくて、
走り出すのと泣き出すのを堪えながら、
森の中へと消えていった。
―――逃げ出した、のだった。]
― 凪の森・古砦前 ―
[南へ行く、と従姉に告げた言葉は嘘ではなかった。
ただ、すぐに向かおうという気も起きなくて、
気が付けば、古い砦の前に来ていた。
マイユマート義賊団が根城にしていた場所。
彼らが居なくなった今は、そこもひどく寒々しい。]
フィー…。
[声が聞きたかった。
でも、今はなにも話したくなかった。
供らを少し離して、
一人、砦の前に転がる石に腰を下ろし、物思いに沈む。]
[主に確認をしにゆくと言った兵の帰りを待ち、どれほどか。
その従者の主がイングリッドであることも、そのイングリッドが従弟と話を終えるまで声をかけられずにいることも男は知らぬ。]
……?
[と、野営地の一角から一団が発った。
目を細めて確認すれば、其処に求めた姿のひとつを認める。
記憶にある姿よりも背丈が伸び大人びてはいたが、間違えるはずもない。]
ウェルシュ王子?
…な、おい!
[南へと進路をとる一行を追う、双眸が迷った。]
[>>132自分たち三人の会話の間に、もう一組、男女の会話がとぎれとぎれに耳に届いている。
女性の方は、名前の出たイングリッド王女だろうか。『南へ――』と届く男の声は、聞き覚えがあった。
会話が終わるようだ。
これ以上この場にとどまるのは利益よりも危険の方が高そうだと判断]
そうそう、忠告ありがとう。義賊のこと。気をつけて帰ることにする。
そっちも気をつけて……って大丈夫そうだけど。
[うってかわった早急な別れの態度は怪しまれるだろうが、もはや*気にしなかった*]
[砦の前にこうしていると、かつての光景が蘇る。
あの日。
初めてかのひとと出会った日。
もう、何年になるだろう。
思考が、過去へと飛んでいく。]
[大規模な、盗賊団の討伐隊が出ると聞いて、
徹底的に根絶やしにするのだと息巻く将軍たちの話を
こっそりとぬすみ聞いて、
やめて欲しい、全員殺す必要なんて無い、
捕らえて、改心させるだけで十分だ、と父王に進言したが、
一顧だにされなかった。]
いつもそうだ。
父王も将軍たちも、殺すことばかり考えている。
殺したら、全部終わってしまうのに。
父上たちはなにもわかってくれない。
幼い反発心から、討伐隊が出る数日前、
城を抜け出し、馬に乗って森へとひた走った。]
先刻、此処の主殿の元へお目通りが叶うか伺いを立てたところだが、少し急用ができた。
失礼を承知で、改めて訪問させて頂く旨伝えてくれないか。
この時勢だ、機会があれば……だが。
[言外に戦に関わる話だと匂わせながらも、問いたげな視線に向ける笑みは何も語らない。
ではな、と踵を返し、急ぎ馬を駆る。
行き先は―――南だ。]
[森に到着して、最初に出会ったのが
目指す盗賊団の一員だったのは、
僥倖以外のなにものでもなかった。]
おまえたちはこのあたりを根城にしている盗賊団か?
話がある。おまえたちの頭に会わせろ。
[このころは、ヒースクリフという悪友のお陰で
多少の変装能力を身につけていたものの、
明らかに仕立ての良い服を着た少年が
そんな言葉を繰り返していたのだ。
縛られることもなく、身ぐるみ剥がされることもなく、
根城の近くまで連れて行かれたのは、
これも僥倖の範疇だろう。]
― デュボック村 宿屋 ―
[宿に向かい、部屋を借りて人心地つく。
先の騒動は知れ渡っているのか、主人にはなんとも評し難い、生温い視線を向けられたりしたが、笑顔で受け流した、が]
……本当にもう。
何が何やら、ですわー。
[一人になると、思わずこんな言葉が口をつく。
漆黒は壁に立てかけ少ない荷物を置いて、ぽふ、とベッドに腰を下ろした]
…………。
[小さく息を吐いて、髪に手をやる。
短い間に、飾りの様相がだいぶ変わった気がする。
『勝利』をその意の一つに含める花を象った髪飾りと、その花を端に刺繍したリボンは手元を離れ、今、雪色の上にあるのは飾り櫛が一つ。
それがここにある経緯は、ちょっと置いておくとして]
……
[自分が知っているだけでも、二人。
凪の森で手を差し伸べてくれたジェフロイからも、戦う者の気配は感じ取れた。
未だ存在を知らぬ者も合わせたなら、どれほどの数となるのか]
天の英霊の御許には、多くの勲得し御霊が集う事となりましょうね……。
[それ自体に思う事はない。
それがあるべき形と思うが故に。
ただ、願うのは、無為なる『死』が積み重ねられぬ事]
…………。
[小さく息を吐いてベッドから降り、床の上で膝を突いて、祈りの態を取る。
捧ぐのは、己が唯一奉る天の英霊への祈り。**]
そこか。
[一度は見失ったかのように思えた足取りも、
辺りを見回す視線の先に古い砦を臨むことが出来たなら、
男の唇からは得心したような呟きが漏れる。]
― 凪の森/古砦前 ―
………失礼。
ウェルシュ王子とお見受けする。
[馬は少し離れた場所に繋ぎ留めた。
腰を下ろした背に近付く足音は、彼にも聞こえただろうか。
近付く者がいること、知らせる為に草を割る。]
― 凪の森/古砦前 ―
[深く物思いに沈んでいたために、
近づく者の気配に気付くことはなかった。
だが、少し離れていた供の一人が剣を揺すって音を立て、
王太子の傍近くまで寄る。
その動きで、漸く顔を上げ、近寄る者の姿に気が付いた。]
………そうだ。
きみは?
[立ち上がり、名を呼ぶ声に頷く。
問いかける声に、警戒の色はない。]
── セルベシア王城 ──
[ナネッテとジルを引き合わせ、ジルが国の未来を語る言葉を聞く。
溜め込まれた歪みの是正。
根本的な政体の改革。
それを、もっとも穏当かつ、実情に即した形で行うことが、ジルの目指す道。]
[父なし児と陰口を叩かれ、産みの母は気を病んで向き合わず、優美な面差しは下衆で露骨な悪徳に晒され、それでも──
ジルは壊れず、光を目指した。]
― 王城、弓騎兵詰め所 ―
戻った。
不在時の報告を。
[飛び疲れたか、鷹を肩で休ませてながら。
戻ると端的に部下へと告げ、まず愛馬を休めさせた。
その最中に、城下の様子、王城内部の様子、などを伝え聞く。
傭兵、粛清、先に聞いていた事、部下らの様子。
どれもこれも大方予想していた事が多かったが。
一つだけ、表情が変わる内容があった。]
[ルートヴィヒは、ジルと対峙する淡い銀灰の瞳を見つめる。]
これは、《夜の姉妹たち》にとっても重大な転換だということは理解しているつもりだ。
リアンダール候の描く世界に、絶対的な権力を持った王――「任命者」はいない。
それは、あなたたちにとっては存続を否定されるように感じられるかもしれない。
だが、違う。
……。
[表情変わるのは一瞬。ぐ、と。拳が握られ一度押さえ込む。
草原を追われた際にことさら目立っていたあの赤色。
赤い悪魔だ、と評したのは誰だったか。
事前に聞いておいて良かった、とは胸中だけで呟く。
いきなり鉢合わせでもしたら、珍しく荒れた胸中を晒したかもしれない。
目を閉じ握られた拳はゆっくりと解かれる。
長たる者冷静であれ、という父の教えに従って。]
[あれと戦場を共にするのですかという部下の問いかけに、暫し考えた後口を開いた。]
……その、可能性は高いだろう。
リアンダール候は聡明な方だ。
[現在軍を動かす立場にある者。
個人的に面識もあったせいで、多少の人となりは知れている。
彼が傭兵を雇う為に動かないはずがなく、そうなった場合、悪魔がこちら側に付く可能性は非常に高いと見た。
ですが――と更に言い募ろうとする部下の声は手で制した。]
リアンダール候は、人の業も欲も存在することを知った上で──新しい世を造るつもりだ。
自分の職や住む場所を選べる世界。
血によってではなく、行動によって判断される世界。
さまざまな生き方が認められる世界。
新月であっても、月はそこにある。
言いたい事は解る。
だが草原での事、我らは捨ててきたはずだろう?
[その証として一族の名を呼ぶ事を禁じ、個々の名さえ変えさせた父。
そうする事により、早くこの国に馴染むようにという父なりの配慮だった。
その事に対して少なからず反発があった事は知っているが。
父はそれをも上手く切り抜け、そして今現在の居場所がここにある。
それを、こんな事で失うわけにはいかない。]
勿論、胸中内在する物すべてを捨てきれるとは思っていない。
だが……堪えろ。
敵でない限り、決して手を出すな。
傭兵団と小競り合いすら起こらぬよう、特に注意しろ。
肩が触れただけで、諍いになる事もあるのだから。
[叶うなら接触すら最小限にしておけと伝えて。]
まだ実感がわかないかもしれないけれど──
疑問や心配はぶつけてくれて結構。
誠意をもって答えよう。
[ジルに同意を求めるように視線を向けた。]
それはそうとして、ナネッテ修道女、
王都での逗留先はどうする?
神殿の宿坊を借りるか、
どなたか知己がおいでか──
あるいは、こちらで手配しようか?
[つまり、王宮なり官舎なり、ジルと連絡がとりやすい場所を用意する、ということである。
ナネッテがどれを選ぶにしても、滞りなく用意されるだろう。]
[警戒心の乗らぬ声。
一度ウェルシュの傍に寄る供の者へと視線を遣り、すぐに王子へと戻した。余程しっかりとした者が護衛についていると見える。]
ジェフロイ・ボーストレーム。
過去、セルベシア王国軍、斧騎兵隊副隊長を務めていた。
尤も――その証拠は無いがな。
[礼の形を取り、数拍置いた。
それは軍人のものに似て、一般よりは固いもの。
野営地と同様、名乗る声に淀みはない。
山と居る軍人の一人が消えたとて、王太子の知るところではないであろうと、男は思っている。傍に居る供の者も、恐らくはまた。]
[野営地の近辺で切れ切れに聞こえてきた男女の声。
聞き拾った断片からは、確信を持つに至らなかった。
だが、青年の声を聞いた今、声の主の一方をはっきりと理解した。]
少し前まで、森の野営地で声を聞いた。
こちらに向かうのが見えたので、追って来た。
[一般の民であれば、畏敬をもって彼に相対するのだろう。
男にも、貴人に対する礼節意識は少なからず残っている。
しかし、敢えて過剰な敬意は払って見せない。]
貴方に会ってみたかった。
気になる噂を聞いたというのも、理由のひとつだ。
―――これは厳命だ。
反した場合、私が切り捨てると皆に伝えろ。
[言葉少なだが、凍てつく声色で命じる。
内にある激情を抑えた分それは冷えて伝えられ。
隊長命を受けた部下はそれを聞き、大人しく下がった。
馬と鷹と一人になると軽く息を吐いた。]
私の部屋はリアンダール邸にあるから、荷物などの届け先にそこを利用してもらっても構わない。
[都を追われて1年だが、ジルの私邸に自分の居場所が残されていることは微塵も疑っていなかった。]
リアンダール邸の場所は──案内する必要があるだろうか?
[ナネッテらの「活動」の場は王都にも及んでいるだろうから、王都の地図はすでに頭に入っているかもしれないと推察して、疑問形になった。]
もっとも、私自身はあちらに戻っている余裕はあまりなさそうだ。
ご挨拶には──ゆこうと思っているけれど…
[わずかな声の揺らぎは、気を病んだジルの生母を思ってのこと。
「わたしの子供がいなくなった」と、閉ざされた庭を彷徨う佳人の姿が脳裏を過る。
彼女は──
/*
ウェルシュ陣営
ダーフィト
ヒース
ジル陣営
ルートヴィヒ
エディ
カサンドラ
アイリ
ナネッテ?
イングリド陣営
タイガ
ヴェルナー?
不明
ユーリエ?、テオドール?、ライナー?、ロヴィン?、ジェフロイ?
ジル様が王宮に滞在の間は、同じ部屋で寝起きさせてもらうつもりでいる。
公的な肩書きが必要ならば、専属の侍祭にでも任命していただければと。
[執務室に詰めるのは以前と同じくだが、今は公的には近従ではないからとジルに伺いをたてる。
私邸よりは警護も厳重に──それは充分に意識していた。]
/*
今どうなってるかちょっと書き出してみた。
ジル陣営に固まってきてる……んだけど見事に女ばっかりだ!(
数はともかく個人戦で弱そうねー。
後は不明分がどう動くか、かな。
ああ、名前じゃなくて天地魁にしておけばよかった(妙なこだわり
[伝わる声に含まれた純粋な安堵に、この人はどれだけ孤独であったのかと、胸が痛くなる。
自分が史料に没頭して紛らわせたような時間の過ごし方は、彼にはもう十数年間も経験してきている日常で、ことさら渇きを癒すようなものでもなかったのだ。]
埋めてやる。
おまえの隣、心の隙間、血肉の渇きも、みんな──…
[切なさを誓いにかえて、零された吐息をとかす。]
[>>214>>213]
――そうだな。
私自身もあまり戻れて居ないから…
……気にすることない。
[同じ国の中、貴族街の端。
足の遠のきがちなリアンダール邸、
あの庭には、城のものにはかなわないにせよ、
うつくしい薔薇園がある。
望んだのはほかでもない母だった。]
[事務的な手配を終えて、ジルがローゼンハイム王の死と、次期国王たる者の名を告げるのを、柱の陰に控えて聞いた。
「エリオットとは誰だ?」と首を傾げる国民も多かったかもしれない。
事情通ならば、「リアンダール候の傀儡だ」と察しただろう。
「第一王子は謀られたのではないか」──そんな憶測も生まれるだろうし、いまだ消息不明の王子の行方を気にしだす者もいよう。
「王子の首に懸賞金がいくらかかるか」──そんなことを賭けのネタにする連中もいるかもしれない。
ともあれ、多くの者が気づきはじめるだろう。]
ジェフロイ・ボーストレーム。
[告げられた名を繰り返す。
覚えはない。だが、その経歴は記憶の片隅に引っかかった。
記憶の中を探る間に礼を受けて、頷きを返す。]
私の方から、疑う理由もない。
だが、元軍人を名乗って私に話しかける、
その意図を知りたい。
[軍人を嫌うわけではないが、
軍人に嫌われている自覚はある。
興味の表情で、問いかける。]
ジェフロイ・ボーストレーム。
[告げられた名を繰り返す。
覚えはない。だが、その経歴は記憶の片隅に引っかかった。
記憶の中を探る間に礼を受けて、頷きを返す。]
私の方から、疑う理由もない。
だが、元軍人を名乗って私に話しかける意図には
すこし、興味があるな。
[軍人が全て嫌いというわけでもないが、
軍人に嫌われている自覚はある。
言葉通り、瞳に興味の色を乗せて言うが、
森の中で声を聞いたという言葉には、僅かに眉を曇らせた。]
[ナネッテへの問いかけ、答えを待ち、そしてさらりと謂う。>>215]
当然だろう。
部屋に既に準備はさせてある。
肩書きはそうだな、「専属の侍祭」……それで問題ないだろう。
あれを、聞いていたのか。
[非難ではない。
どちらかといえば、ばつが悪いという表情。]
私に関する噂とは、
どれのことだか気になるな。
[自嘲めいて唇の端を引く。
相手が畏まった態度を取らないことに関しては、
差して気にしてもいなかった。
むしろ、背後に控える供の方が、
不審の目をしていたかもしれない。]
― 凪の森が見える平原 ―
[セルベシアは山々に囲まれた閉塞的な国だ。
タイガとの話でもあったが、この国に向かうには隣国メリオールからの道が辛うじて確保されているが、他のルートからはまず辿り着くのが難解な有様である]
その中、僅かに広がった平野の殆どを貴重な国土として人々が住み、
山の資源を国の主な収入源として国として成り立っておる……そんなところか?
[その平野でさえも遮断されている箇所が点在する。今目にしている大きな森のように]
凪の森、か。
[途中の村で作ってもらった弁当を馬上で広げながら、単騎で見て回っていた。村で聞けばここを住処にしている盗賊団がいるとかの話もあったが、今は静かなもの。リアンダール候の命で矢を作る為の伐採>>1:199も行われているらしいが、終わったのか別の場所で行われているのか見た限りではなく、従って知る事もない]
/*
さて王都に帰ってきてひと段落ついたけどどうしよう。
王宮にあがる理由がない…とか思ったがあったな(
クレメンス様の事理由にかこつけて行けはするのか。
[棺に納められ、彼が生前に丹精した薔薇に囲まれたローゼンイム王。
ジルが、憎愛いずれの言葉を吐くこともなくそれを見届け、執務室へ戻るのに新しい「侍祭」も従う。
ローゼンハイムは生まれた瞬間から、彼を支配していた枷だったのだ。
ルートヴィヒも、惜別の言葉を送ることはない。]
そう。「元」軍人だ。
昔の身ならば貴方の前でこうした話を切り出すなど、言語道断だろうが、
肩書きに「元」が付き、王都に名を失くしたからこそ、今こうして遠慮なく面前で話が出来ている。
[口元に笑みが灯る。]
── セルベシア王城 ジルの執務室 ──
[部屋に入ると、独断で後ろ手に扉の鍵をかけた。
カチャリと、金属的な音が響く。
少しの間でいいからと肩にかぶさるあえかな重みを受け止め、指先を這わせて言葉にならない慰めを与えた。
離れていてもつながる共感の絆は、肌をあわせていれば突き刺さるように増幅される。
ローゼンハイム王の死を機にした改革はかねてよりの計画。
それでも、運命の女神は怠惰な者を嫌う。
次に、ジルがこうして休めるのはいつだろう。
壊してはならない。
流れを止めてはならない。
再び、動き出さねばならないと意識は告げる。]
[ウェルシュの言葉、表情の変化を黙って見る。
若々しい顔立ちに、最後に自嘲が乗るのを認め、目を細めた。]
……国に広がる噂については、元より俺は疑念を抱いてはいない。
俺は宮中での貴方を知っている。
少なくとも、国王暗殺など謀るお人柄ではなかろう。
[どれを聞いたのかと問う声には、静かにそう答える。
少なくとも現在は、残り二派の手の者ではないと示すように。]
ん……。
[肩に止まった鷹が、半歩顔へと近づくと羽が頬に触れた。
まるで擦り寄るような仕草に、固まったものが少し溶かされる。]
……大丈夫だ、リーフ。
[胸中にあるものは、消えることはない。だがそれを越えて立つ事は学んでいる。
部下は自分に父の面影を見てより従うのだから、自分が崩れるわけにはいかない。
個であるな、群れであれ、礎であれ。
それが長の定めだと、父の言葉が蘇る。]
大丈夫だ、わたしは誇れる―――の、長の娘だから。
[父に禁じられた一族の名は口にはしない。
失われた名、“ハィリヤ・リーフ”――自由の風という意を持つ草原の民の名は、今は僅か鷹に残すのみ。]
立ち聴きするつもりではなかったが、非礼をお詫びする。ウェルシュ王子。
率直に言おう。
今セルベシアに吹く風は、戦の前を思わせる。
病床の国王陛下の身に万一のことでもあれば、いや、そうでなくとも近く戦になろう。
………貴方は戦を快く思っていないと、伝え聞く。
セルベシアの有事、貴方はどのように動かれる?
[王宮を辛うじて逃れたのち、彼の足取りを知らぬ故。]
―凪の森―
もう半分はそうだな。あてもない放浪者だ。
[関係者が半分、もう半分については、特に隠す理由もない。
放浪―あてもなくさまよい歩く者であるとカッツェに>>185答える]
ま、悪かったのはお互い様だしな。
…カッツェ・ユンか。ヴェルナーだ。
[名乗りにはこちらも>>185端的に名乗り返す。]
[そうして少しした頃に「―――南へ」僅かにその声が耳に届く。会談は終わったらしい。
それと同時に帰るというカッツェ>>190]
ああ、気を付けて帰れ。心配はありがたく受け取っておくぜ。
[そういって別れることを特に止めるでもなく見送った]
だから──、
掴まるものが必要なときは、いつでも求めるといい。
それは、お前の我が侭じゃない。
私の望みでもあるのだから。
/*
ジェフロイ用捏造メモ
>>150 影を使役していたのは宰相
・イングリッドの父が死んだのは、イングリッド幼少のとき。
>>0:130 ジェフロイが追放されたのは2年前。
……うーん。どうかな。
[いずれという。そう、今王女がいる前で、いずれ、関係者となるという。
それは、既に誰かに仕えていて、敵として関係者になるか。額通りまだ誰にも仕えていないか。
そして、王女がいる前で、会う機会を得る話をこちらにも振ることもなく、こちらに離れた。穿ってみればタイミング良くとでもいうか。つまりそれは――]
― 凪の森 ―
とっつぁん、待たせたな。
王女の下に案内するぜ。
[もう一人出会いを求めていたものが同じく南へと向かったとは知らず、テオドールも南へと向かうということもなければ、話通り引き合わせるべく王女の下へと向かう。
報告より先に、俺の古馴染で嬢ちゃんに会いたがってるものがいる。と伝え、その後は二人の会話を口も挟むことなく*見守ることとなろう。*]
― →セルベシア王城 ―
[ある程度の私用を終えると王城へと向かった。
気にかかる事が一つ、クレメンスの事でだ。]
クラウゼヴィッツ侯爵に、父の墓の件で話が。
王城にいる、と聞いたのだが。
[亡き父を引き合いにだし、理由をつけ尋ねる。
部下からは、城に上がるのを見た、という話だったのだが。
訪ねた先からの返事は芳しくなかった。
部下の見間違いか、それとも緘口令が敷かれているのか。
どちらの可能性も考えながら、許されている範囲の王宮内部を歩く。
歩けば会える薄い可能性。それでなくとも、今の王城の様子を知るにはそれが良いと判断したうえで。]
/*
あっと、父さん病死だって書き忘れt
まぁ機会はいつかあるか…。
ライナーの過去話とルートヴィヒの話に、何かいいのないかと考えながら王城をふらふらと。
/*
なんか自分の動きが、ウェルシュ陣営に移れますよ的な動きにも見えてくるな…。これからウェルシュ派のクレメンスに会おうとしたりとか。
←今の所あまりその気はなかったりする。
王都に名を無くした?
[元軍人だという男の物言いは、不思議なものだった。
それが何を意味するかわからぬまでも、
ただならぬ事情は察して、それ以上を問うことはしなかった。]
そう…信じてもらえるのはありがたい。
この身の潔白を証明する術は、今の私にはないが、
私は、父上の死を望んだことなど一度もない。
[やはりその噂だったかという胸の痛みと同時に、
疑念を抱かぬという男の言葉に安堵を覚える。]
―――いや。
宮中の部屋で話していたわけではない。
案外と遠くへ声が届くこともあるのだろう。
[非礼を咎める気はないのだと、言葉と仕草で示してから、
男の言葉に聞き入った。
戦の前。
そう。それは多くの者が感じていることなのだろう。
暗い表情で、息を吐く。
男からの問いは、先程、従姉の前で感じた想いをなぞって、
胸を重くさせた。]
[ジルが落ち着いた頃を見計らって、元気づけるよう声をかける。]
腹は空いていないか?
母たちが、蜂蜜クッキーを持たせてくれた。
紅茶をいれて、どうだ?
久しぶりに、おまえの淹れてくれる紅茶が飲みたい。
[普通はそれは従者の仕事なのだが、ふたりの間では逆になっている。
ルートヴィヒには短気なところがあって、茶葉を蒸らしたりというのが苦手だったりするから、ティータイムにはジルが采配をふるうのが常だった。]
――― 私、は、
[沈黙を挟んで、声を押し出す。
それでも尚、とぎれとぎれに言葉を紡ぐ。]
この国を、戦火になど沈めたくはない。
此度だけではない。二度と、だ。
だが、私がそれを望み、動けば、
国が割れる。争いになる。
私の望みのために、また人が死ぬのだ。
[息を詰まらせ、口を噤む。
幾度か息を吸ってから、漸く口を開く。]
平和を謂うその口で、乱を望むのかと、
その問いの前に、私は今、立ち竦んでいる。
[それは、隠すことのない心情の吐露であった。]
─セルベシア王城:執務室─
[ルートヴィヒにもたれかかったまま、暫し。
撫ぜる指に安堵の息を吐く。]
…――……、…
[ジルは思う。
国王は死んだ。母の耳には届くだろうか、
かの人の心はもう随分前に遠くへいってしまって
此処を見ては居ない。
けれど何らか感じ入ることがあるのでは。
あの男のことだからこそ。
そう思うと――]
放浪者、か。
[>>231ヴェルナーがあっさりと道を譲ってくれたのは、「聞く」必要も「狩る」意味も、自分に無かったからだろうと思う]
困ったな。
[自分に下された判断は、深く考えるといろいろ足を止めてしまいそうなので置いておくとして、その早さは瞠目に値する]
あの二人、どっちも王女側かなあ。
[髭の男の名は聞けただろうか。
そうなれば、天秤は大きく傾くだろう]
―セルベシア城:執務室―
… 蜂蜜クッキー?ああ、…懐かしいな。
[嬉しそうな色が滲む]
礼の手紙を書かなければ。
紅茶か…いいな。そうしよう。
[少し待っていてくれ、と添えて
ジルは慣れた手つきで紅茶を用意する。]
……誰かの為に淹れるというのも
久方ぶりだな。
― セルベシア王城 ―
……。
[所在知るのはおそらく彼の方だろう。
そう思えば自然足はリアンダール候の執務室へと向かう。
ちらと過ぎるは、ヒースからの警告書。
この件に首を突っ込むのは得策ではない、とは理解しつつも。
父と懇意の恩ある相手、せめて一端に触れるだけならば、そう思い。
扉の前に見張りの者は居たか。
ともあれ型どおり名乗り在を尋ね、用件を伝えた。]
弓騎兵隊隊長、アイリ・リューフェンです。
リアンダール候は居られるだろうか。
クラウゼヴィッツ侯爵の所在について、ご存知であれば伺いたく思い参りました。
/*
あっ、やっちゃった。
>>212私って言ってる(一人称はわたしです
使い分けも考えたけど、めんどくさいんでやめt
絶対すぐ忘れる…
思っている。
ルートヴィヒの人生を
苦難のものに変えてしまったのではないかと。
そういう道を、選ばせてしまったのではないかと。
それもまた、驕りか 思い上がり、で あろうか。
/*
そういやジルっていくつ…(wiki見てきた)20代前半か。
年上年下微妙だけど近い感じ、と。
―セルベシア王城:執務室―
[紅茶の香り満ちるころ、
見張りのものがアイリ・リューヘンの来客を知らせた]
わかった。通せ。
[扉は開かれ、ジルはアイリに視線を向けた。]
茶を淹れていたところだが
気にせずともいい。お前も飲むか?
[咎め立てせぬことを柔らかな物腰で語られ、静かに一礼する。
途切れ途切れではあるが懸命に内心を吐露する王子の言葉、一挙一動に耳を澄ませ、瞳を据える。]
………
それだけの理想があるならば、立ち竦んでいてはいけない。
迷いながらでも、動かなければならない。
真に国を思うなら。
……戦場に身を置いていたからかもしれないが。
全くの犠牲無しに何かを為せるとは、俺は思わない。
[死を受け入れろと突きつける。
宮中で大事に育てられ、優しい性根を持つ王子には酷な話だろうとも思う。]
[ジルが紅茶を淹れてくれる間、幸せそうにその姿を眺めている。]
手紙か。
すごく喜ぶな。
[いまだにジルを「わたしの坊ちゃん」と呼ぶ母が、ふくよかな身体を揺すって手紙を受けとる様を真似ておどける。
そこへ、アイリの来訪を告げる声がすれば、素早く向き直った。
ジルの意を受けて鍵をあけ、中へと招じ入れる。]
お久しぶりです、リューフェン隊長。
ビーケン神殿より戻りました、ルートヴィヒです。
[確か、眼鏡をかけた姿で会うのは初めてだ。
顔を確かめやすいようにと少し身を屈めて挨拶する。]
後ほど、こちらからお訪ねしようと思っていました。
[嘘ではない。
父から、アイリあてに売約済みの若駒を預かってきていた。
ジルとの用件が済んだ後で、その話もできるだろう。
今は、二人の話の邪魔にならないよう、静かに壁際に立って控える。*]
人を率いる立場に在ればこそ、思い悩むのだろう。
だが、戦で人が死ぬのは、何も王子の望みの為だけじゃあない。少なくとも前線で死ぬ者は、軍人であろうと傭兵であろうと、道を選んで集った者だ。
理想、夢、未来、金……理由は様々だろうが。
もっとも、今の王子の立場では正規軍を動かすことはなかなかに困難かも知れない。軍は余りお好きではないようだから。
「有志」―――いや、民と言い換えようか。
人を率いる立場に在ればこそ、思い悩むのだろう。
だが、戦で人が死ぬのは、何も王子の望みの為だけじゃあない。少なくとも前線で死ぬ者は、軍人であろうと傭兵であろうと、道を選んで集った者だ。
理想、夢、未来、金……理由は様々だろうが。
もっとも、王都を離れた王子の立場では正規軍を動かすことはなかなかに困難かも知れない。
「有志」―――いや、民と言い換えようか。
/*
ああ、陣営自体、誰がどこにつくとかはいいと思うのだけれど。
今まではどっちかが悪いではあったけど、3陣営にして、傀儡にジルを選んだ時点で、誰が悪いっていうのはない三つ巴の話になった気がするのよね。
この状態で戦うのとか、大丈夫なのかな。
俺はどうしよう。どこかに計略とか巡らしてさくっと乖離うちにされればいいかな。むむ。
民の意志を汲み上げるのも、王者たるものの素養だ。
貴方に賛同して、戦いを厭わずに動こうと言う者が居るだろう。
声を上げさえすれば、これからも増えるだろう。
[王子が野営地からこの地を目指した理由は、頼りにしている者が此処に居るからかも知れぬと思う。
過去、討伐の命を受けこの近辺に赴いたこともあるが。
聳える砦を過去とは違う視線で一度、見上げる。]
もっとセルベシアの国民を信じてみることは、叶わないだろうか。
― セルベシア王城:リアンダール候執務室 ―
失礼します。
[>>245通されれば軍人らしく固い一礼を取り、入り口傍に立つが。
一人だと思っていた人影が二人だった事に少し榛が開いた。眼鏡をかけた姿は初めて見るが、色薄い肌が印象的な人だった故に見誤る事もなく。]
ルートヴィヒ殿、戻られていたのか。
[二人の間柄を思えば当然だろうと思いつつも、驚いた様子を見せ。
>>246馬の話を聞かされると、表情は和らいだ。]
そうか、ありがたい。
マテウス殿らはご健在だろうか。
[それだけ尋ねて、積もる話含めそれは後にと、一度視線は外した。]
/*
また見ずに落とす所だった。危ない危ない。
ひょっとして、お待たせしているのだろうか。
だったらすまない。
[室内に満ちる良い香りには目を細める。
>>243だがそれを勧められると、少うし眉が下がった。]
いえ、わたしは…。
[内情はともあれ、華やかと呼ばれる場所。
4年も近くに居はするものの、優雅とは無縁の草民には、未だ慣れない様子が伺える。
漂う甘い香りににはとても心惹かれるものの、遠慮気味に首を振った。]
私には、イングリッド王女ほどの覚悟は無い。
おそらくジルの、リアンダール卿の覚悟にも及ばない。
漠然と理想を描き、王になることを当然のこととして、
漫然と生きてきただけの、名だけの王子だ。
それでも―――それでも私が目指すもののために
玉座を、セルベシアを変える力を望んでもいいのだろうか。
[心の全てを見抜くような男の視線を受けながら、
高ぶる思いのままに言葉を吐き出す。]
これ以上の犠牲を重ねて、
屍の上に積み上げた平和になど、
価値はあるの、か… っ…
[問いは、自らの裡に投げかけ続けたものでもあった。
据えられる瞳から視線を逸らすことはないままに、
半ば、己に向けて問う。]
― セルベシア王城:執務室 ―
遠慮せずともいいが…そうか。
[手にしていたポットを置くと、
アイリに向き直る。]
して、用向きは何か。
確か、凪の森の方面へ出向いたと聞いているが?
……たとえ戦う者が自らの意思でそれを望んだとしても、
命を落とすことには変わりない。
私が戦いを選ぶことで、死ぬ者がいる。
それが…そう、 そうだ。怖いんだ。
人の命を奪えと、奪って死ねと命じることが、
私は怖いんだ…。
[苦悩。気づき。男の語る言葉は、隠されていた心を暴きだす。]
私は、弱い。
今だって、皆に助けられてやっと生きている。
覚悟を問う声に応えることさえできなかった。
こんな私に、民は着いてきてくれるだろうか。
こんな私の甘い理想に、民を巻きこんでもいいのだろうか。
/*
もう誤字。本当にひどいから。
返り討ち、ね。返り討ち。
三陣営がだめじゃなくて、難しいってことね。様子見しちゃうかなというか。
重ね重ね、もう少し考えてからキャラ選べば良かったなあ。失敗。
― 凪の森 ―
『南へ』
[王太子の声が、耳に残っていた。
軍の縮小。
彼の人がついにそれを口に出した時、軍が王太子の存在を受け入れ難くなったのは当然のことだとカッツェは思う。
上部から末端まで、あるいは軍とは一見関係のない民まで、例えば食料、衣類、宿場など、普段生活するのに必要な部分も、立場も理由も違うが『軍』というものに生かされているのだ]
[ふるり、と首を振って、肩を落とす。]
……すまない。
せっかく会いに来てくれたのに、
私の悩みばかりを口にしてしまっているな…。
[男の視線につられて、砦を見上げる。
支えてくれるひとりは、今はどこにいるだろうかと、
短い間、意識が遙かな距離を飛ぶ。]
軍が無くなったら。
[それらの生活はきわめて危うい。
あるいは、何かの方策が、王太子の中にあったのかもしれない。
立場上、話しかけることは許されなかったが、見かければ、その姿を追っていた。王太子はおっとりしていて王の器でないという者もあるが、他人の心に自分の気持ちを重ねることができる人だ。重ねて、相手を想ってしまう人だ。
軍上層部はともかく、職を失いあぶれる人々のことを、思わないはずがない、と思う]
[結局。その心優しさ故に、甘く見られてしまうんだろうけど。
王太子の考えが末端まで届かないのは、軍がその口をふさいだからに他ならず、それに抗う事が無かった故に、今回のことを招いたのだ、とカッツェは思う]
……。
[このことを考えると、いつもたどり着くのはわめき散らしたくなるような憤りの感情。
それと、怒りの嵐にかき消されそうになる、もうひとつの思い。
その感情が追われた王太子と自分の生まれた国とを重ねたものであること、カッツェは未だ気づかぬふりをする*]
― セルベシア王城:リアンダール候執務室 ―
[>>252ほっとしたのと残念なのとが胸中に残るが。気遣いに、短く礼取り緩く頭を下げた。
問われた二つ、先ずは森へ赴いた理由を告げる。]
矢の供給が滞る可能性を聞きましたので、先に個人的に繋がりのある者へ、融通を利かせてもらえるようにと申し入れに。
ある程度の話はつけてきました。後に私の名を使い王城を訪れる者が現れるかと。
ただ……本当に融通が利くのは今だけ、とは念押しされましたが。
[森に住まう者らがこの先、反旗翻す可能性を含ませながら。
次にここを訪れた本題を切り出した。]
私用あり、クラウゼヴィッツ侯爵の所在について、ご存知であれば伺いたく思い参りました。
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なんだろう、本当はイングリッドには会いに行ってもいいのだろうけど、会いに行くと時間軸とかリアルなんとかとかあれそれどうこう思うわけで。
動きが迷走続きでもう本当役に立ってない。
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