情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[4つ年下の従兄弟。
イングリッドがメリオールを出たとき、彼は10そこそこの少年だった。
一度、宮中の庭でばったりと出くわしたことがある。
なるべく出会わぬよう避けていたのに、
彼は満面に素直な笑みを浮かべて駆けて来た。
その真っ直ぐさが、眩しかった。憎かった。
無邪気な挨拶に返した笑みは、引き攣っていただろう。
父を亡くしてより数年、セルベシア宮廷に居場所などなかった。
或いは父と同じく死ぬのではないか。
そんな危険の影さえ、感じていた日々]
(それが……な)
[幸せな王子には、きっと晴天の霹靂であったろう。
いっそ、国の外へいなくなっていれば良いと思う。
そうすれば、少なくとも彼とは争わずに済むのだからと*]
―セルベシア:訓練場―
[届く声、に僅かに唇を動かして
再び前見据えて剣を振るう。]
…は、
[剣を収めたのはそれから幾許か後のこと。
落ちた汗を手の甲で拭って。
空気の動きを感じるように視線を動かし、
私兵のひとりが知らせる定時連絡に頷き
城へと戻っていった。]
ただ、都合が付けられるのは「今なら」だ。
先のことは分からない。
……俺も、お前に聞きたい事がある。
[見上げる榛色に金を落とした。]
失礼、人違いをした。
[
確かに私は修道士です。
けれど、あなたは、村の方ではないようだ。
[けれど、カンテラを持っているということは迷子でもあるまい。
堂々としたこの態度──農民でも商人でもないとみた。
そして、「修道士が村に来た」ことを、誰からか聞き知った者──情報を集めているのか。]
…名を、お伺いしましょうか。
[名を聞いて与えるのは祝福とは限らないけれど。]
― 凪の森 ―
[>>307王宮の者ではないな。
その問いに、僅かな逡巡の色がにじむ。相手が、友と呼べる存在故に、隠しきれない心の色。
相手のまなざしが物問いたげなように見えるのは、こちらの気のせいなのだろうが]
知人、かも。
[ヒースクリフ フォン クラウゼヴィッツ。いろんな意味で有名な名だ。アイリからその名を聞いたことは会っただろうか。問われればもはや隠すことはない。確証はないので断言はしないけれど。
賊の名は、それよりは気安く告げるだろう。
馬上で、腰の短剣――ソードブレイカーを抜いて掲げ――もちろん、光が差すこともないわけだが、想像上のポーズを決めて、情報にあった口上から、告げる*]
[「腕のいい武器鍛冶」その単語にロヴィンは頬を緩めた。
自身は持っていたけど他人から誉められるのはやはり嬉しいようだ]
鏃ですか?? 多少だったら作りおきがあると思います。
あとは少し時間をもらえれば、追加で作る事もできると思います。
幸い、一つ一つが大きいものではないので、
集中しながらでも、時間はさほどかからないと思います。
なにか特殊な造りとか細工が必要ならその限りではないですけどね…。
[言葉に乗るのは中途半端なものではないという自信。]
[静かな声を発する。]
王は、嫌いではないな。
だがこういう状況下で、王になるのが最終地点の者など必要ないだけだ。いや、それ以前に、それぐらいのものは王にはなれないのでな。
理由は傑物足り得ないからだ。低い理想のもとにはしるだけでは、それだけの努力しかできない、結果、そいつはそれなりの者でしかない
[先程の嘲るような態度の意味を説明するように口にする]
だが逆に、王になれるものはなんであれ有能ということだろう。仮にあなたの陣営以外の二陣営の候補がなればそれは彼らが有能だからだ。その先に、繁栄がないとは思えない
[だから彼女が王にならなければならない絶対的な理由とも思えなかった]
ま、どのように成長するかはまた違うでしょうがね。残り二陣営があなたの陣営より無能であった時、あなたが発する鮮烈な風が古来より狭く、ただ腐り朽ち果てるだけと成りゆく、そんな古き芥を打ち払う様は気持ちがいいことだろう
[彼女の言葉からみえた未来をそのまま声の色に賛をこめて口にする。
だができるならば、もう一歩高く、理想をあげてもらいたいものだと思うのだ。そう両国の血を引くというならば…いっそ――
それゆえにか完全に認めたという風には聞こえなくもあっただろう]
― 湖畔 ―
[湖からの強い風に煽られる髪を抑えながら水面を眺めていると、話しかけてくる声1つ。(>>315)]
ふ……嵐の前の静けさ、というやつか。
湖の東側は大きな波によって跡形もなく流される……そうなっても夕日は変わらないものだ。
[お兄さんの声に咄嗟にキザったらしい言い回し。
長剣を提げていなければ別のことを言ったかもしれないが]
湖は今日も美しい。
浮かぶ小舟など無用。
何があったかは水鏡に己を映して聞いてみれば答が訊けるだろうよ。
[話しかけてきた男は「ここで何があったか」と聞いてきた。
何かあって平時と異なる状況にあるのは間違いないのだ。
格好をつけながら情報を引き出そうと試みた]
−王城前−
[王城の門前に着くと、門番であろう若い兵士に声を掛ける]
すまない、エディという傭兵団長の伝手でリアンダール候への面通りを願いたい。
用件は・・・・・・そうだな。仕官という事にさせて頂こうか。
私の名は、テオドールと言う。
[名を聞いた瞬間に、若い兵士が少し身構えた。
やれやれ、名が売れるのも楽ではないと独りごちた。
怪訝な表情を浮かべられながらも、返答が来るまで王城の門前で待つ事にする]
[だが、戦場での姿も見ておきたい。まずは味方として]
目指したいものはわかった。もう少し考えたいんで、客将、食客、傭兵。どの呼び名でもいいが、一度…麾下で働かせてもらえるか?
ただ働きはもちろん嫌だがな。
[最後のほうはきっぱりというのであった]
[>>355夢、の話は分らなかったので動揺する様子を不思議そうに見ながら。
鍛冶師、と聞くと先の話もあってか、背の荷物ごと見定めるような視線へと変わる。目に映る部位は悪くない。そんな感想を納めながら。
だが手を握りながらも篭手を凝視する様に、少しだけ目を細めた。]
ロヴィン、か。
そうか、ジェフロイが迷惑をかけていなければ良いんだが。
[世話にと聞きそう切り返した。
ジェフロイと懇意にしてるからこそ言える台詞でもあった。]
ジル、
今、私の前にいる男が誰だと思う?
私の観相に間違いがなけれど、こいつはダンテ家の者。
王太子派の長男か、イングリッド公女の随身の三男か。
― 凪の森近く・街道 ―
[知らせるべきだろうか。
彼女に、今の状況を。
何も知らずにイングリッドが城へ向かったら、
危険ではないだろうか。
暫し悩んで立ちつくしているところへ、
森の方から近づく影があった。
供のものらが身構える前で、
人影は、全身を明らかにしつつも隙のない動きで
離れた場所に膝を突き、口上と、手紙(0:177)を差し出す。]
傭兵団の長から?
[努めて平静にそれを聞くものの、
僅かに嫌悪が表情に浮かんだだろう。]
ああ、でも無理はしなくて良いぜ。
ほかに用事も、注文だってあるだろ。
材料だけなら―――そうだな、いいとこ二倍だ。
金には困らないからな。
[もちろん、使うアテがないという意味で。
私財の殆どを準備に費やし底が見えつつあるが、それはそれだと割り切っている]
―――お。受けてくれんのか。
なら、俺には素材の値だけでいい。残りの支払いはロヴィンにだ。
[自信に溢れた言葉で是を返すロヴィンへと、そしてアイリへと金の双眸が向いた。]
―セルベシア城内―
[報告を聞けば地図に何事書き込み
耳打ち私兵を走らせた。
簡単に行水を済ませて衣服を整えた。
覗く膚に傷は残る。無茶も随分してきている。
戦い、訓練、それから
必要と在らばこの容姿から言い寄る者を利用した結果もある。]
――、…
[ルートヴィヒは苦い顔をすることもあった、が。
時は夕刻。窓から差し込む日が黄金から橙に変わる。
見慣れぬ壮年の男が訪ねてきたのは
丁度それくらいの時間だった]
― 凪の森 ―
[様子を見てくる、そういう相手に気をつけてとはいうものの]
ひとりじゃ危ないってば。
[心配と言うよりは、ともに行く理由付けに近かった]
……。
あと3人いればなあ。
[せっかく小隊長になったのだから、手勢をつれてくればよかったと後悔する。
訓練された技官であれば、素人が家捜しするよりも確実に、荷もその人の足取りもつかめるだろうに]
事が起こる前に、会いたかった。
[王太子の名は、音にせずに。
ただため息を漏らす。
そんなことを考えていたら、少しはぐれただろうか>>333]
…気になることがあるなら、問うがいい。
そなたも、その為にいるのであろう?
[隙のない佇まい、優雅なる挙措。
思案する風のユーリエに、迷子とはいえ、
もはやただの迷子とも見ていないことを言葉のうちに示す>>360
そして、ヴェルナーから鋭く返る視線を受けた>>368]
[揶揄する口調の後、あっさり肩を竦めた]
まあいいけどよ。別に大層なもんでもねぇし。
―――― タイガ。
[いつもの通り姓は名乗らぬ。
だがダンテ家三男坊が、かの留学中の王女の護衛として、長く隣国に滞在しているのは、社交界に身を置いたものであれば聞き齧ることは容易な話。その名前を耳にしたことも、あるいはあるかもしれない]
俺も問おうか。あんたの名前は?
[呼応するように。興味を飛ばす]
―セルベシア城内―
エディからの伝手で…か。
…――テオドール?
よもや……あのテオドールか?
[名を馳せた猛将と同じ名である。
有能な将を、と調べればすぐに名の挙がる者だ。
ふむ、とひとつ頷き]
わかった。応接室に通せ。
[何が狙いか、とまず考えるのは
最早染み付いてしまった思考回路であった。
それを自ら選んできた。
テオドールの元には応接室へと案内する旨がすぐ伝わるであろう。]
/*
PCの移動が速すぎるのは数日の道程を消費していると面通しが大変だということで。
個人的には情報伝達の速さのほうに驚きました。
…――何?
…ダンテ家の 者 だと?
[棘のある声になる]
…――お前の生家近くだな?
王太子派の動きは抑えている、
其方に出向いては居ないはずだ。
ならば 三男か。確か、名は――
[>>384 タイガ。 呟きはかのものと重なるか]
― 凪の森 ―
アイリ無事?
[見失うほどぼんやりしない。
見つけた後ろ姿に呼びかけるものの、長柄の斧を持つ男、大きな荷を持つ人と、話し込む様子が見えれば、口をつぐんで馬を下りた]
[だが、使者が手紙とともにもたらした情報には
目を瞠った。]
ヘニング殿を匿う用意がある、と?
[乳母の夫であり、
実直に税務を扱う官吏でもある人の名を出されて、目を瞬く。]
―――つまり、これから
私に近しい者へも危害が及ぶようになると、
そういうことなのだな。
[嘆息した後に、使者に対して口頭にて
礼と手紙への返答を告げる。]
あら??お連れ様ですか??
[増える人影に驚いた様子だった。
頭の中が、注文の処理だったり夢の話だったりで、
一杯だったようで、またしても気配を察知できなかったようだ]
[──運命は数奇なもの。
彼は、王都でリアンダール候の乳兄弟となり、そして不運と言うべきか、それが彼自身であったからと言うべきか、栄達の道を絶たれて修道士となり。
それでも、ルートヴィヒは、幼い王子を擁立せんとするリアンダール候のジルこそが、次の太陽に相応しく、彼のための味方が欲しいと言う。]
血の気の多いルートヴィヒ様が
いらっしゃっらなければ……。
今こうして、私とこうやってお話しする事も無かったのですね。
[ナネッテが束ねる暗殺集団は、本来、現国王の(国王不在の場合や権力の度合いによっては、他の王族、宰相等)の直轄の命令で動く存在である。平和的観点からか現国王の代になってからは、遠ざけられ気味で、あまり活用されていないが。
──影は影。
義で動くものでもなく、信で動くものでもなく。
何故、ルートヴィヒは、この時ナネッテに「世界を変えられる>>240」と告げたのだろうと想いながら、目を細めて微笑んだ。]
[>>361変わらない、そう告げられそうかと呟く。
落とした言葉には複雑なものが交じっていたが。
心配には一度瞬いた後、ふっと呆れを含んだ息を零した。]
あの辺りは変わらない。
とはいえ今の所、与えられた任務で不始末をするという事もないからな。
難癖は付け難いだろう。
[細められた瞳の内は見えないが、多少の自負を込めて、応えるように頷いた。]
[ 煌めく星々とあおざめた月が 光を失う、黎明 ]
[ 太陽の赤が地平を染め始める──その刻を想う ]
[ 現国王が死ねば──世界は、変わるだろうか? ]
[ 次は、如何な、新しい太陽が昇るのだろうか? ]
だいぶ、足りていないからな。
[>>362>>366切迫しているのは事実で、そこは隠さず見据えた。
用意できる、との言葉。鍛冶師の都合。
今の所星巡りは悪くないらしい。
その事に安堵の息をつき、続いた言葉には頷いた。]
……それでいい。
先の事は分らない以上、贅沢は言えない。
[リアンダール候が下した、矢の補給に関する命令はまだ知らない>>199
それがあったとしても、この先自身含め、どうなるか分らないのだから。
それから落とされた金を、真っ向から見た。]
……応えられる範囲であれば。
───…。
[試したか、とは言わない>>372
間違いなく試したのだろう、自らの力を預ける相手足りうるかと。
ならばこそ、と思う。
問い返しに問いが返らぬなら、それだけの扱いしかしないもの。
それはお互い様というものであろう]
そう…かも知れんな。
わたくしは目指す未来のために、剣を取った。
それは他の者とて同じであろう。
[かのリアンダール候でさえ、そうであろうか。
脳裏に一瞬、華麗なる人形のような面影が閃いて消える]
生憎と、私には貴殿を満足させられるだけの手持ちはない。
だが、私の縁者の命を救ってくれることに対しては、
いずれ必ず、何らかの形で礼をする。
[嘘も飾りもなく、使者に伝言を託して送り返す。]
…できれば、戦いにはしたくないのだけれども、
彼らはそうは思わないのだろうな。
[使者の姿が視界のどこかに紛れてるのを待たず、
呟きながら、馬主を巡らせる。]
───ふ。
それではこれからも、成長してゆく様を見せねばならないな。
そうでなくば、卿の目には適うまい?
[絶対的な自信ではない。
けれども、そのようにして言い切った。
タイガに向けたと同じく、天に羽ばたくよう、力強く]
約束しよう。期待は裏切らぬ。
それくらいの覚悟は、とうの昔につけた。
[そして、続く言葉に頷いた>>376]
いいだろう。名はどうでも構わないが──…ああ。
分かった。そのくらいのことは賄える、安心しろ。
[軽い口調に、その内の事情も見えるか。
そうして、思案するような瞳をヴェルナーへと向けた]
― 湖畔付近 ―
くっ、余とした事が、一村人に謀られたか。
[認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちをとばかりに迷っていた]
このまま野宿などという有様は避けたいものだが。
[潜伏や警戒を二の次三の次としつつ、騎馬の音を立てながら人を探す]
[名や在所を問われて答えず、ましてやからかうようなこの声の調子。
思い出す。
「ジルが重用されているのは、ローゼンハイム王に取り入っているからだろう──閨でな。
あいつときたら──」
ルートヴィヒのもっとも大切なものを愚弄した言葉。
今ですら血が熱くなる。]
―スカルディス峡谷 王太子逃亡翌日未明―
[ウェルシュと、ダーフィトら義賊団と別れた後]
[念の為と森を大きく徒歩で蛇行し、街道へ戻り峡谷に辿りついたらそんな時間だった]
[進みゆくは、旧街道からも外れての谷底へ]
メヒエ、おとなしくしてくださいね。
[小声で愛馬に囁いて、お情け程度に流れている水の流れをさかのぼる。セルベシア王都の地下水脈から流れ出でる水であり…]
親父殿に限って下手なことをするとは思えないんですけれど、ね
[いやな胸騒ぎがする]
[とはいえ、己の名と消された名が一致しさえしなければ、相手が自分が生きていて困る輩でなければ、元軍人であることは隠しはしない。退役軍人など、国中ではそう珍しくもないのだから。
気を取り直してアイリに向き直る。
切り込む口調に迷いはない。]
私は、ルートヴィヒ修道士。
姓は、神の下に捧げた。
[地上での地位や栄誉は剥奪されたと、言外に告げ、視線をタイガに据える。]
あなたの「遊び」に付き合っている暇はない。
[言うやいなや、
父が聞きつければ、扉をあけて暖炉を放すだろう。
あるいは、急の知らせはナネッテにも伝わるだろうか。]
………国王逝去で、動きがありそうだと踏んでる。
[王都に居れば不敬な物言いと咎められるだろうが、
森に在っては口を慎むこともない。]
いや、未だ危篤状態なのは知ってるさ。
が、王都を離れてもこれだけ穏やかでない噂を耳にするんだ。
逝去を予期して動いている、そうだろ?
[アイリの話し込む相手、茶髪の男を、見る。記憶の底に、引っかかりの様なもの感じた気がしたのだが>>0:131
>>390向けられる言葉に、ぱちりと瞬きして、相手を見直す]
歩く武器庫だ……
[相手の姿に、思わずつぶやいた]
(──けれど……)
[惹かれるものは、ある。
けれど、己が唯一と見なせるか、の判断にはいたらない。
掲げられた望みは、よき風を呼び込もうとするものだけれど。
……それが、自分の欲しい『答え』と重なるかの判断がつかない。
一度上げた薄紅は、微かに迷い、また、手にした同じいろへと落ちた]
そうか、有り難い。あるだけを買う用意はある。
特に手を加える必要はない。普通のもので十分だ。
[自身の隊の“赤”“緑”“隼”のように、特殊矢は其々の隊が勝手に用意するだろう。手配出来ないなら、その隊の責任、それまでだ。
>>371ロヴィンにそう返しながら、>>386仕事の斡旋の件を口に出されると、そうだなと少し笑った。ジェフロイがぼやいた言葉には、そのようだなと笑み付きで返しつつ。
>>379ジェフロイ含め、金銭の事に関しては少し間が開く。
たしかにあって困るものではないし、個人の使用分にさほど余裕があるわけでもない。つい先日駿馬を購入した事も思い出し。]
………そう、言ってもらえるなら甘えさせてもらおうか。
[素直に好意を受ける事にした。]
―――行こうか。
[供のものらに声を掛けて、三騎は南の平原へと向かう。
今のところ目指すのは、
ビーケン神殿の近くにある村々だった。
言伝を持って去るとみせて、
使者がその様子を見ていたと知るのは、
目端の利く義賊団のものだけだったろう。]
−城門前−
[程なくして門番から許可の旨を伝えられ、城内へと通される。
暫くついていくと、リアンダール候がいる応接室に通される]
お目にかかれて光栄です。
私、近隣国で将軍を勤めておりましたテオドールと申します。
以後、お見知りおきを。
この度、セルベジア王国へ帰郷すると共に仕官させて頂こうと思いお伺いさせて頂きましたが、何やらお忙しいようで。
出来れば詳しくお話を聞かせていただければと思い。
ヴェルナー。早速だが、頼みたいことがある。
ひとつには兵力の増強。
先も言った通り、我が元は未だ手薄でな。
使える兵力を早めに押さえておきたい。
[恐らくは他の陣営も同じ事を考えるだろう。
ならば、速度は大事だと告げる]
そしてもうひとつ。…王都の様子が知りたい。
話によれば、リアンダール候が都を押さえたという。
ならば軍も掌握していようが、彼は所詮貴族。
軍の内部にも反発は出よう……そこを突きたい。
正規軍には、この名も役には立とうからな。
[そう。天然の要害たる都に攻め入るのは困難を極める。
だからこそ、内部から崩す。軍に、そして民衆に。
穴を開け静かに浸透する。
己の名も情報も武器とする。これもまた、戦いだ]
さすがにわたくし自身が向かうのは困難でな。
顔は知られていないだろう、そなたの力を借りたい。
[どうだ?と、未だ力量知らぬ将の顔を見遣った]
―セルベシア城内―
[さて齎された情報といえば。
王女、王子派に向けての“助言”が発せられていること。
この場から逃げ出そうとするものもあろう。
或いは此方に擦り寄って来る者か。
擦り寄って繰る者は今はさして脅威ではない。
信念を曲げぬものこそ刃であり障害である。]
……傭兵団だな?
あれらはそういうものだ。
恩義を売り、どこへともいけるようにするもの。
騎士ではない。当然のことだな。
[そう、報告を寄越したものには謂った。
彼らをどう使い、どう戦わせるか。それこそが肝要。
支払った分のことはする。そうでなくては傭兵は信を失うのだから。
応接室の扉を開く。]
── デュ・ボック村 自警団 ──
[村内での情報収集は、市街地や敵地への潜入とは異なり、影として振る舞う者達には比較的得るものが少ない。ナネッテ自身は、修道女として、村人に何か不自由は無いか、病人や怪我人、祈りを求める者を乞うて回りながら、閉鎖環境の用心深さを解きつつ話を聞く事となった。
印象に残ったのはやはり、自警団の訓練をしていた男の話だろうか。ヴェルナーと言う名前、風体、訓練の内容、それから彼が村を去る前に残した言葉。]
……まあ。
それでは、ヴェルナーと言う方は、
これから戦争が始まる──と。
ただ人が殺しあい、戦禍を残す戦争ではなく
意味ある戦いの為の兵を……
この村の自警団から募るかもしれない。
村を守る事よりも、
その方と意思を共に出来る者が居るならばだが、
とおっしゃられたのですね。
[ナネッテが想ったのは、ルートヴィヒが故郷のこの村で兵を募る事があるのかと言う事。あるいは、その時が巡り来たならば、明らかに傭兵と思われるヴェルナーなる人物と共に、戦場へ向かおうとする者がこの中にどれだけ有るのか。]
― 凪の森 ―
カッツェ?
[>>387すぐ傍ではないものの、気配は感じていた為に少し離れていたことには気づいていなかった。向こうに呼ばれて振り返り、首を傾げる。]
ああ、無事に会えた。ジェフロイだ。
それから鍛冶師のロヴィン。
[そうジェフロイの方を視線で差す。
ロヴィンの方も同時に名を伝えておいた。
>>405ジェフロイの動揺が見えると、微妙な顔をした。
ミッション関連は、カッツェ経由で聞いていたかもしれない。]
これだけ大きな湖だ。管理する者もおるだろう。
[最悪、管理小屋でも探すかどうかと迷っている辺りで、二人ほどの人影らしき存在に気づく]
この際、夜盗でも構わぬ!
おーい、おーい!
[呼びかける前に二人がどれだけ会話を交わしたかは判らないが、空気など気にせずに大声で呼びかけた]
(逃げたら足を斬る。例え誰であろうと斬って、縄に繋いで案内させてくれるわ)
[寒さと空腹で思考が乱暴になっていたが、呼びかけは笑顔のままで]
──……
国王陛下が崩御なさる事があれば、
近く戦がはじまる可能性は高いかと存じ上げます。
[ヴェルナーの訓練に最初、酷い泣き言を言っていたが強くなれたのだと、誇らしげに語る若者に、ナネッテは目を細めた。末っ子だったかれは、やはり大家族に甘やかされて育ったのだとも言う。]
この素敵な村と沢山の家族も
大切になさってくださいませ。
私は人の多い場所での暮らしが長いですが、
此処は、豊かな場所だと思いますの。
それ以上は、今の私には、
何も申し上げられませんけれども。
[外で力を試す。戦う事で英雄になる。少年はそう言った事柄に憧れるのかもしれない。けれども、当たり前だと信じていたものが、壊れるのは刹那の事なのだ。幼くして放り出されたナネッテは今ではもう、両親の顔もロクに思い出せない。]
あ、悪い、思わず。
[慌てて取り繕って顔の前で手を振って]
すごい剣だったから。
あ、俺、カッツェ・ユン。アイリの友達です。よろしく。
[ロヴィンの荷には触れないように手を差し出した]
武器庫ですか、でも否定はできませんね…。
鍛冶屋のロヴィン・ベルムデスといいます。
この格好は仕事柄しょうがないんです。
[ロヴィンは罰が悪そうに頭を掻いた]
ルビでさんざんアピってるけど、
小さな斧型の金属片がついた杖です。カッコイイ。
[前から見れば巧妙にカモフラージュされており、一見してそこに穴があいているなどとはわかりえぬ岩影に、馬を引いていく。ただし、横から見ればそこに洞窟がぽっかりと開いているのは一目瞭然だが]
陽が出る前にここにつけてよかったよかった
[馬を引いても何とか通れる大きさの、地下水脈が作りし天然の洞窟]
たまには普通に正面門から帰りたいんですが、またしても……
[たいまつに火をつけて]
戦巫女、か……。
[紫水晶の瞳が、僅かに瞠られた。話には聞いたことがある。
唯一の主を定め、その主に身命を捧げるもの。
定めた主を勝利へと導くことを、絶対の使命と定める者>>401]
そうか。
だが、未だ心は定まらぬ……そうだな?
[伏せられる薄紅にやわらかな声が向けられた>>410
責める口調ではない。僅かな笑みを含んで告げる]
ならば見定めると良い、戦巫女。
そこのヴェルナーのように、傍らで試すも良し。
離れて見定めるも良し。
──そなたの心はそなたのもの。
縛りつけられる道理のものではなかろう。
[それはヴェルナーも、また他の誰もが同じであろう。
心に定めた者を主とする。
そしてまた、心なき者などこちらも必要とはしないのだ]
構わない。好きにせよ。
そなたはどうしたいのだ?
[どこへ行くにしても、このままではまた迷子だ。
そう思ったから、問い掛けた]
了解しました、通常の形で問題ないんですね。
では、とりあえず作り置きの分からで、
そして必要量に応じて追加ということで。
普通の鏃ならすぐに作れますからね。
ただ、問題はお届け方法ですね。
どちらまでお持ちすればいいですか?
[取引に必要な部分をまとめていくロヴィン。
この辺りは、父の教えや傭兵の経験がきっと活きていたのだろう]
―セルベシア城:応接室>>414―
[応接室に現れた男をジルは礼節正しく出迎えた。
どうぞかけられよ、と席を勧める。
茶の香りがふわり、と漂う。]
ようこそ、テオドール殿。
ジル・A・フォン・リアンダールだ。
「フレイムタン」と…名高い貴殿に
お目にかかれて私も光栄だ。
…――仕官の申し出か、願ってもないことだ。
ああ……
― 湖畔 ―
ん……?
[男と話し込んでいると、遠くから呼びかける声。(>>421)
何やら自分を呼ばれたような気もしたがさておき]
さぁて……逃げるのも怪しまれるとなると。
どうする?
[男に話を振るだけ振ってみたが、足並み揃えて逃げるほど慌てるつもりもなく、最悪自分だけでも呼びかけに応えた]
……ま、おたからの予感とはいかないけどね。
[とはいえ、危険を避けているだけでは自勢力が伸びないのでは受けて立つほか無かったのだろうか、手を振って応えた]
[それから少しばかり眼を伏せた]
貴殿も聞き及んでいるであろう、
現国王ローゼンハイム様が危篤となり、
明日をも知れぬ状態なのだ。
嫡子であるウェルシュ王子も行方をくらましていてな……
穏やかでない話も囁かれている。
//
/*
ヴェルナーさんには、物凄く「き!た!」ってな動きである。すまんwwwww
誰かとっ捕まえたら、頼む気だtt
あ、全然構わないよ。
よく言われるし…。
[言われるのは初めてではなかった。
都、傭兵団、自警団、鉱山、関所。
ロヴィンは色々な場所で同じ事を言われていたのだ]
剣を誉めてくれてありがとう。
よろしくアイリ。
[ロヴィンは、差し出された手を取る。
武器があたらないように慎重に]
ああ、当然だ。
誰しも端っから強いわけではない。人はその役目を得て、重荷を知り、背負うことで強くなる。今はまだその第一歩、道は長いぜ。嬢ちゃん
[力強く、天へと登らんとするように言い切る>>398様子にくっくと低く笑いながらも、期待しているぞというように答え、約束するという言葉>>399には、静かに頷いて返す]
んじゃま、よろしく。安心しな。出来る範囲にはなるが、出した分ぐらいの働きがする。
こっちからはなんもいわん。そっちがいいと思う値だけいいな。
[一度。といったそれを黙認したのかどうかは定かではない。
そして同様に報酬もどれほど求めるかは定めない。相手がどれだけこちらに出すのか。出来る範囲で出した分だけ働くという。低ければサボるともとれる。
つまり。低ければ働きは下がり、高ければ働きはするが、それ過剰に払うことになるだけの話であった]
―王都 クラウゼヴィッツ侯爵家邸宅―
[4代前のクラウゼヴィッツ侯爵は家を傾ける勢いで賭けごとにのめり込み、ついぞ財という財全てを没収されんとしていた]
[このままでは骨の髄までしゃぶりつくされてしまう。そうなる前に、と掘り進めた地下道が井戸と地下水脈にぶち当たって、邸宅とつながった。それが俗にいう、貴族の家の秘密の抜け穴、の由来である]
[峡谷側の出入り口こそせまいものの、洞窟は馬に乗れぬとはいえ並んで歩くことも容易な程度には幅広く]
[そして、垂れ下がるロープを引っ張った。代わりに桶が降ってきて。ぐいぐいとロープをひっぱり、桶を引っ張り上げる]
[それに気付いた家人が、一方通行の地下室最奥と抜け道を繋げる扉を開けた。外から開くものがいない限り、この扉は開けることはかなわず。出る手段もこの井戸程度しかない]
……。
[>>408切り込まれた事柄に動揺は見せない。
榛は金を見据えて暫し黙っていたが。]
国王陛下の容態はかなり悪いらしい。
きっと、近いうちに空へと旅立たれるだろうな。
[予想めいた口調で、噂のように語った。
真実知るのは、それがほぼ確定しているという事だが。
それを口にはしない、出来ない。]
……ジェフロイなら、誰が動くか、何を持って動くか予想はつくだろう。
そしてその予想は当たっている。
[確信もって後押すように告げるのは、一番最後の言葉。
そうすれば、きっと見える事もあるだろうと。]
………、タイガ。それはやめろと言っているだろう。
[感心するかのような、良くやったと言わんばかりの声>>=22
それへと、どこか不満げな響きが声に乗る。
出会いはもう、何年も前。
あの頃3つの年の差は大きくて、剣で負け、
学問でからかわれては悔しい思いを随分した。
今はもう昔のことだけれども、
そう思っているのは自分だけなのかも知れない。
今もこうして、年下扱いではないかと思うたび、どこか不満だ。
言っても言っても、この態度が変わることはない。
…変えたいと、本気では思っていないからかも知れないのだが]
…………。素直じゃないやつ。
[だから、続けて返ってきた言葉にこう返した>>=28
王都に残してきた、彼の家族。
折に触れてセルベシアに戻れば、顔を出していた場所。
時折話に聞くそこは、そう居心地の悪いところでもなさそうだった。
ならばやはり、気掛かりだろう。
その思いだけを、胸のうちに沈める]
ははっ、フレイムタンとは何とも不名誉ですな。
[そう表情を解いた後、リアンダール候の言葉に繭を潜める]
・・・・・・成る程。
穏やかではない話、とは?
もし不都合が無ければ聞かせて頂けないでしょうか。
無論、他言無用を約束しましょう。
ロヴィン・ベルムデスか。よし、覚えた。
[職業柄、覚えた事は忘れない]
鍛冶屋、なるほど。
仕方ないことないよ。
[>>424頭を掻く様子に、ただきょとりとして]
いいと思う。
――どういたしまして。
[うんうんと、相手の姿を見直して、頷いて。
精魂込めたろう姿が見えるほど、剣が輝いて見えたから、だから触れぬように気を遣いつつも、握手はしっかり受け入れた]
[ジェフロイとアイリの会話。
挨拶をしながらもロヴィンはそれ静かに注意深く聴き続けた。]
ああ、ちがうアイリじゃなくて、カッツェ。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
[もっとも完全に冷静には慣れていなかった様子だったが]
そちらの、ジェフロイさん、とやら。
[とやら、どころではない。
よくもまあのんきにフルネームさらりと名乗ったなこの野郎というオーラをまとって、相手に向き直る。
その名を聞けば、いくら姿を変えようともわかるに決まっている。
アイリとの会話中でなければ、そしてロヴィンの前でなければ「お前俺に謝れこの野郎」と飛びかかっていただろう。
なお、アイリは酒が入ったカッツェのこの話を延々聞かされたことがあるはずだ]
「坊ちゃん、大変です!」
[いつもなれば、こんなところからもどれほど臭かろうが、泥かぶっていようがお帰りなさい、であるのにただ事ならぬ事態であると家礼はいう]
どうした、っていうのです…?
[愛馬とともに、邸宅内に繋がる階段せはなく、ゆるやかに伸びる坂道を登り、家礼に事情を聞く]
── デュ・ボック村 村の外れ森近く ──
[酒を注ぐだけついで、ナネッテ自身は丁寧に杯を断わり、自警団を出た。夜の外気が火の傍にいた所為で火照った頬に心地良い。薄く口唇を開いて、そっと息を漏らした。]
──……
ヴェルナーとやら。
彼がプロの傭兵、戦争屋なのは確かでしょうけれど。
……どんな男なのでしょうね。
……一先ず、当初の目的地の方へと向かおうかと思います。
知らぬものを知り、よりよき選択をなす為に。
[叶うならば、『他の者』と呼ばれた彼らにも会ってみたい。
その上で、道を定めたい。
その思いは変わる事なく、だから、はきとそう告げた]
── デュ・ボック村 村の外れ森近く ──
世の中に果たして、
ただの戦争ではなくこの村の村人を動員する
必要のある戦い等あるのでしょうか?
ルートヴィヒ様の信と、
この村にも滞在なさった事のあるジル様の為
……情で戦場へ向かうと言うのなら、
神への愛の他の情は失った私でも、
少しは理解出来るのですが。
[村の外れまで来て止まったのは、凪の森へ入った影が戻って来たから。
もう一人の軍人とおぼしき人物はすでに、馬を買って王都方面へ向かった事。凪の森へ潜伏した騎兵達は、ひとまず姿を隠したらしき事が分かる。]
[ロヴィンはカッツェの雰囲気の変化に怯えていた。
それが自分のせいであると]
ごめんなさい!!ごめんなさい!!
本当ごめんなさい!!
[カッツェの内心をしらず、ひたすら謝り続けるロヴィンの姿がそこにはあった]
そうか。
[ヴェルナーの内心の評は知らぬ。
短く返った言葉には、やはり短い頷きだけを返した>>438
ただ、その口調が崩れたのは次の瞬間]
じょ……
嬢ちゃんではない!
[最初にそれだけは言い切った>>439
今までだって、散々タイガには年下扱いされているのだ。
これ以上を受け入れるいわれはなかった]
出した分?
力量は分からんだろうと言ったくせに、先払いか。
[くすりと朱唇が笑んだ。
やはり一筋縄ではいかないらしい。そうして言葉を継ぐ]
ならば──…まずはこれでどうか?
但し、成功報酬をつける。働きには、その分で応えよう。
[多少の色をつけて示した額は、
少なくはないが決して高い額でもない。
けれどもそれに追加で示した額は、相応のものではあった]
言ったろう?こちらも見極めるのは、これからだと。
[>>432ロヴィンに頷く。鍛冶師の協力が一人でも得られるのは有り難かった。
それがどこまで続くかは情勢次第になってしまうと分っていても。
届け方を問われ、そういえば場所の事、ひいては素性を言うには忘れていたなと思いながら。]
ああ、セルベシア王国、隊は弓騎兵隊まで頼む。
荷を見せ、アイリ・リューフェンの名を出せば中へ入れるだろう。
少々遠いだろうが……輸送にかかった分は増して乗せてくれて構わない。
[頓着せずに口にした。]
[羊を狙う狼には慣れている番犬も、剣をもった男には慣れていない。
首筋から前脚にかけて剣を叩きつけられた犬が高い声をあげる。
重い刃をこともなげに振るうその膂力にも驚嘆したが、何より──
戦いに望んだ瞬間の──男の「笑み」がルートヴィヒの神経を逆撫でした。]
破壊を喜ぶ者よ──
[その日の情報部の当直が、カッツェ。
その日の個人的ミッションをこなしたのが、ジェフロイ。
侵入者の報をつかんだのも情報部でそれはお手柄とはなったのだが。
その際に壊した物――長官の大事にしていた羽根ペンを踏みつぶし――のせいで、反省文4枚朗読の刑と有給の取り消しとなった。
まごうことなき個人的な恨みしかなかった。
機密情報とかそんなもの、二の次だったし、ジェフロイ関係の命令は、自分は受けていない]
―セルベシア城:応接室>>443―
貴殿の一閃で、
違わず射落とす故のものであろうに
不名誉とは仰るものだ。
[緩やかに眼を細めたあと、一度目を閉じた。]
……――ええ。
[声を潜める。]
逃亡した王太子は
現国王暗殺を謀ったのではないか、と。
……国は浮き足立ち、
外敵の侵入を許すことにもなりかねない。
[曰く、旦那様が昨晩登城してから戻ってこない]
[曰く、外務で自分と同じく外国歩き回っている2番目の兄貴に出した使者が返ってこない]
[曰く、軍務の3番目の兄が、多忙を極めセルベシア―メリノールの側の国境警備から帰ってこれない]
[曰く、後継ぎの長男がいつもの神経痛で胃をやられてベッドから起き上がれない]
あー、ったく、何でこうも忙しい時に皆さんそろいもそろって、まあ。
[憤慨しつつも、庭に出ては愛馬を家人に預け、旅装束のまま、大股で使用人用出入り口から邸宅へと。またしても、正面からの帰宅にはならなかった]
カッツェ・ユン…か。
カッツェで良いだろうか。
[青年へと、丁寧に名を確認する仕草。
ロヴィンの武器に興味津々の様子、そのままこちらを見ずに居てくれれば。
複雑そうな表情のアイリを視界に映すも、努めて何事もないかのようカッツェを見据えていた。]
ヴェルナーと会ったぞ。話をした。
確かに面白いやつだ。
…それにしてもそなたの気に入る男は、捻くれ者ばかりだな。
類は友を呼ぶというところか?
[くすりとからかうような笑みの色が乗る]
客将として麾下に迎えた。
だから───…
[が]
…………だよなあ。
[向き直る青年が纏う気迫が雄弁に物語っていた。
ある意味でこの青年も、自分が生きていることを許さぬ者の一人だと。
只ならぬオーラにはそれだけぽつりと返すに留め、天然らしい謝罪を繰り返すロヴィンを宥めようと試みて。
ある程度場が落ち着いたと見えれば、静かに息を吸う。話の、続きだ。]
その刃で、私をも斬りますか。
[冷静に、だが、挑発するように告げる。
正確にはルートヴィヒは丸腰ではない。
伝統的な
多分に様式化されてはいるが、狼から家畜を守るために杖の先には小さな金属片があしらってあり、こめかみでも殴れば致命傷にもなりかねないものだ。]
[こともなげに番犬を地に排し、甲高い悲鳴を耳に聞いた。
視線は向けない。その必要がない。
結果は腕の感触でわかっている]
――――… なぁに、そんなに息撒いてんの?
ルートヴィヒ。
[敢えて、其の名前を呼んでみせる]
[手を下げて、カンテラを地面に置く。
ことさらに、構えはとらず。
だが、退く気も、ない。
家人たちが騒ぎ始めれば自警団もかけつけ、そうなれば剣に囲まれるのは「牧場主の長男」である自分ではなく「余所者」のタイガだと知っている。
ここは、ルートヴィヒの「領域」だ。]
わ、分かりました。
[呼吸を整えるロヴィン。
もう、なにか間違って喋らないようにと]
とりあえず、一旦工房に戻って在庫を確認します。
そしてできる限り追加で造れたもっていきます。
輸送は馬を借りるか、造れた量次第では馬車を手配します。
馬車の場合は、割り増し感があるかもしれませんが赦してくださいね。
わ、分かりました。
[呼吸を整えるロヴィン。
もう、なにか間違って喋らないようにと]
とりあえず、一旦工房に戻って在庫を確認します。
そしてできる限り追加で造れた分をもっていきます。
輸送は馬を借りるか、造れた量次第では馬車を手配します。
馬車の場合は、割り増し感があるかもしれませんが赦してくださいね。
/*
[曰く、後継ぎの長男がいつもの神経痛で胃をやられてベッドから起き上がれない]
おい4番目wwwwwwww
[王の容態、そして自分の憶測を読んでいるかのような言葉。
聴いて思う。そう、変わらない。
変わらず彼女は聡い、と。]
ウェルシュ王子、リアンダール侯。
………それだけか。
[語尾は僅か、問うように。
もう一つの勢力がリアンダール侯と断じたのは憶測。
現国王の姪――イングリッド帰還の報が王都へと齎されていたこと、男は知らない。]
自由の身だからこそ口に出来ること。だからお前は認めなくとも良い。
…この現状、王位を狙う者にとっては好機だろう。
継承権に絡む他の者が黙っているとも思えないが。
[近づいてきたのは、赤ずくめの格好をした、
一目みたら忘れそうにもない人物だった。]
あ……。
[赤ずくめの剣士。
そんな人物の話をどこかの噂で聞いたことがあった。
目の前の男がそうなのか、大体噂自体の真偽だってわからないが、
とにかく見た瞬間に声は漏れてしまった]
アンタ、随分、派手だなぁ……。
暗殺!?
[少し声を荒げてしまい、慌てて咳払いをし体裁を保つ]
失礼した、あまりの事に。
しかし、ならば王太子は次期国王の座を狙い、失策し落ち延びたという事だろうか。
不勉強で申し訳ない、現国王に万が一の事が起きた場合の継承権はどのようになるのか。
現時点で王太子が不在の今、最も王座に近いのは何方なのか。
[>>446多分、こちらも久方ぶりに見たジェフロイの姿に、動揺していたのだろう。名前を間違われたことも気づかずにいた。
ただぎゅぎゅーっと相手の手を握っていて]
わ、ごめん!
[正気に戻ってロヴィンの手を放す]
え、なんでそんなに謝ってるの?
[>>455ひたすら謝る相手に、慌てて顔ののぞき込んだり。
>>465自分が妙なオーラを向ける相手が、自分が思うより大きく事をとらえている事など想像もせず]
ごめんアイリ、話の腰を折った。
[そう、告げる]
分かった。しかとそなたの心と望みを見定めるが良い。
その上で再び戻るなら、歓迎しよう。
…戦巫女、ユーリエ・スケグル。
[彼女の迷いと、向かう意思>>451
それへ頷きを返して、その続きを聞く]
―――…。
それで、アイリはどうするんだ。カッツェも。
国軍の大半はリアンダール侯に傅くのだろうが、それに殉じるのか。
[静かな問いを、王都に身を置く者たちへと向ける。]
目的地…デュ・ボックの村か?
ああ。逆方向へ連れてきてしまったからな。
道なりに行けば迷わぬはずだが──…
[ふむ。と、思案げにユーリエを見る]
大丈夫か?
[明らかにあれは、道を完全に逸れていた]
[そして早速の命令>>415。兵の増員には、一度思案する]
その力とやらは知恵でもいいのか?
兵の募兵…民兵、傭兵に拘らず資金が必要だ。
後、民兵には、あんたがいっていた王の血筋を引いているという力…名に加えて、先程の俺が聞いていた理想の言葉、それを広めるのにも数名。
これで集わせれば…変なやつが混じってないかの選別もする必要があるが、これでだいたい事足りるとはずだ。
[今までの軍を発した経験から口にする]
知り合いの商人に流してもらっていう伝手もあるんで、そこから傭兵を集わせるのを協力してもらえるだろう
[少なくとも今は、己がそれを表立って行うつもりはなく、二つの命を同時にはこなせないという事情もありそう口にして]
ただ…一度は嬢ちゃんの口からも兵を引っ張っていくという意志を見せつけてもらう必要はあるがな。
[なんだかやめろ>>457とか言われたが、気のせいということで流す。
よって嬢ちゃん呼びは変えずに、念のため程度のことを付け加えた]
………。
[>>447カッツェの変わった声と雰囲気に、自然視線が逸れる。
あ、やっぱり忘れてなかったか、とかいう内情が漏れていた。
有給が消えた分、夕餉に付き合い泣かれた記憶は少し懐かしい。
ジェフロイとカッツェの温度差には微妙に気づいているが、何となくそれを言うと、どっちも悲しくなりそうな気がしてきたのでお互いに言えずじまいだった。]
[家の中は大慌てだったが、どこか規律めいたものが見られた。聞けば、侯爵は出立前に―― 昼までに戻らなければ、邸宅を打ち捨てて鉱山方面に居を構える分家を頼れと指示を出したらしい]
[泣いている末妹を励ます妹の姿に、胸が痛くなる。ウェルシュ逃亡の話はこの家にも十二分に伝わっていた]
[ウェルシュ様のお嫁様になりたい、と去年帰って来た時は、だから兄様、恥ずかしくない振る舞いをなさってくださいと偉そうに説教くさった妹も立派になって…。たまに帰ると変化が急激でびっくりする]
で、小兄さんは何か国境が忙しくなる事態があったって?
――ふーん。なるほど。
[イングリッドの関所通過の話である。穏やかでは済まないのは確かだ。まっすぐ進んでいるのなら、人の話が伝わる速さで彼女もここにいなければオカシイ。なにぶんローゼンハイム王はいつお亡くなりになるのかわからない状態なのだから。無駄に道草食う必要などどこにおないわけで]
ウェルシュと、イングリッド殿下と、それから――どうして、リアンダール候が。
いや、侯爵は王家血筋じゃないから、誰を傀儡に立てるつもりなのだろうか。
ええっと、あの、その……、
折角カッツェさんの名前を伺ったのに勘違いしてしまったからです。
[必死カッツェに謝る姿がそこには存在した。
しかしながら、とてもぎこちない語調だった]
ぼ、僕こそごめんなさい。
色々話の腰を折ってしまったようです。
[深呼吸をするロヴィン。
そして、アイリとジェフロイの方へと向き直った。
困惑しながらでも話の重大さは理解できたようで、
これ以上邪魔にならないようにと表情を切り替えた]
俺は、この近くっていえば、そうなのかな。
ちょっと先にメリオールとの関所があるだろ。
あそこが職場なんだ。今は休暇中なんだけど。
[隠す必要も感じないので、そのことを正直に告げる]
で、アンタは?迷子になったのか。
ああ、デュ・ボック村までなら案内してやるよ。
俺だって、この湖畔で野宿するつもりはないから、ちょうどいい。
アンタも……一緒にいくか?
[もう一人の長髪の男にも尋ねた]
──……ッ
ルートヴィヒ様に何か?
[外来の者が普段より多いとは言え、彼の故郷の村内の事。
修道女の纏う白いローブを翻し、少し離れた彼等の居る方角へ足早に駆ける。聴こえたのは地に叩き伏せられる犬の悲鳴。]
当たり前だ。
戦があった後、俺が生きている保証はない。嬢ちゃんがいきてる保証もない。
そんな無償奉仕になりえる行動なんてできるか。
[ついでにいえば、器量を問うているのだ。とくすりと笑むイングジッド>>458には心の中でのみ答える。
ちなみにやはり嬢ちゃん呼びはやめない。気のせいだったものな、うん。
敵将であり、フレイムタンなんて呼ばれているテオドールを頑なにとっつぁん呼ばわりしてるものがそう簡単に折れることはなかった]
ま、初見じゃそんなもんだろ。
ああ、忘れてたんで一応いっとくが、本業は戦うこと兵を率いることのほうなんでその辺はよろしく。
[ゆえになんでもかんでも頼まれても困るのだがそこは己が先にいわなかったので仕方あるまいと。思いつつ、先払いと追加報酬については、そちらがいった値とだけいった通り特に反論も何もなかった]
あ、いや。
きっとカッツェは気にしてないから。
[>>455名前を間違えていた事には気づいていたが、知り合ったばかりなのだし仕方ないのだろう、とか思っていたのになにやら謝り倒すロヴィンに一言添えたが、動揺している彼に果たして届いたかどうか。
>>469とりあえず落ち着いてくれた様子が見え、注文の内容をこちらも確認すると頷いた。]
ああ、それで頼む。できるだけ急いでもらえると助かる。
[数日と伸びただけで、おそらく輸送が難しくなるだろうと踏んでの言だった。]
金銭は気にしないで欲しい。
融通してもらっている分、逆に有り難いぐらいだ。
―セルベシア城:応接室>>473―
…――お声を。
[と、仕草を添えつつ]
驚かれるのも無理はない。
ウェルシュ王子は軍備の縮小を訴えていた。
あのままでは国王と、その側近たちに
王位を継ぐこと阻まれるであろう…と そう考えたなら……
[緩やかに指を組合す。]
ローゼンハイム王は世継ぎについては
何も明言されていない。
…――玉座に近いものは――
[一度、言葉を切る。胸中、渦巻くものは――]
――国王の姪である、イングリット王女を上げるものあるが
彼女は国王により追放同然に
メリオールへと“留学”されており……
[首を横に振った後、テオドールを真っ直ぐ見。]
相応しきは。
国王の親戚筋である
エリオット・フォン・リルヒェンフェルトであると
私どもは考えております。
[瞳の奥底、深く、光る。]
― 湖畔、少し前 ―
……。
…………。
(これからここで何か起こるわけじゃあなさそうだな)
[仮にも武装した人間(>>426)が単独でいるのだ、何か事を起こそうとするなら目障りこの上ない。何者かと探りを入れに来たのなら正直に水面に姿を映したりはしないだろう――それを狙ってやれる者もいるにはいるが。]
心の醜い者がこの湖を見れば、レッシーとかいう水竜が出てきて喰われるとか。
それでみんな喰われるか逃げるしたそうだ……なんて話を聞いて観光に来たまでは良かったんだが、自分で水鏡を覗く勇気が持てなくてね……身代わりになってくれてありがとう。
[与太話にして話を畳もうとしたら新たな乱入者に阻まれることになるのだが]
……得られれば、とは思うが。
…―― 聞いてもどうせ答えぬのではないか。
[感情を押さえつけたような声だった]
それよりも ルート、お前。
私に無茶をするなと謂っておいて
……自身を危険にさらしては居ないだろうな!
まじめ、だなあ。
[>>485理由を告げる鍛冶屋に、思わずくすりと笑いを漏らし。えへんと咳払いして真顔を作ってから]
……その、ぎこぎこしたかんじの口調、やめてくれたら許す。さん付けとかしなくていいし。
[二人の会話に配慮するよう、小声で告げた]
ああ、構わない。
……わたくしもタイガも、民兵を募った経験などない。
だから、こうした実務には疎くてな。
[それでも部下に命ずることは出来るだろう。
けれども何より、今は目前の男の能力を活用するべき時だった。
返るこたえに、紫水晶の瞳が満足げに細められる>>479]
上出来だ。それでは、商人への繋ぎは任せよう。
その工作用に数名、目端の利くものをつける。
そなた、客将として加わるがいい。皆にはそう伝えよう。
そなたの指示に従うよう、申し付けておく。
だから……
[じろりと睨みつける視線が鋭くなった>>479
存分に睨みつけておいて、付け加えられた言葉にだけ頷く]
…ああ。分かっている。
[そこまで終えて、ふっと息を吐いて、ユーリエのほうを見る。]
大きくなったもんだな。
[もっとガキだったのになぁという感想を持ちつつだ。
迷子になったとき>>337あんな大泣きしていたのに…まあそのときはこちらはこちらであたふたしたもので、案外こっちも忘れたい過去となっているわけだ
でも、どうやら…彼女たちの習慣はまだ続けているようだ。母から娘へと引き継がれて。なんともいえない気分を持ちつつ、その信念に従ってこの場は去るらしい。
それを引き止める気はないが]
…まだ治ってなかったか…
[>>488のどもる様子をみて思わず口にでてしまった]
メリオールとの関所じゃと。
ほぅ……ではそなたはセルベシア軍人か。
(休暇、か。時期的には微妙じゃが、まあ良い)
[内心でイングリッドの斥候の可能性を一旦排除した。もう一人の人物については保留であったが]
すまんが頼まれてくれ。
余としては願ったり適ったりだ。
[そして残りのダーフィトにも声を掛ける]
夜も遅いし、そなたも来い。
旅は道ずれ、余は寛大、ゆえにな。
[相手が何者であれ、この場で下手に逃がすより引き止めた方が良いかと些か強引に誘いをかける。そして其の間、相手のいかなる所作も逃さぬように目で見張った]
/*
レッシー だと?
後口調急に丁寧にしてしまった
うっかり よっぱらいは ざんねんだな…
速くアルコールが抜けるといい…!
(いろいろありました)(しゅうまつだしね)
[ナネッテ足音はあえて消さずに駆けた。
何故ならその方が、この村での修道女としての振る舞いとして自然だからだ。森近く村の外れまで出ていたナネッテと、自警団が現場に到着するのはどちらが速いのか。]
──…ルートヴィヒ、修道士。
嗚呼、何が起きて……!
犬の悲鳴が。
まさか、夜盗か何かッ
[ルートヴィヒと、黒ずくめの男を交互に見比べ。
タイガに、]
何者──なのです?
…善処する。
[わずかに頭を左へ傾け、何かに応える。
視線は目の前、ゆるりと気負うことない男の姿。
ルートヴィヒが私闘で討ち果たしたダンテ家の次兄は酒と不摂生が祟って、剣士としては衰えていた。
だが、このタイガは──研ぎ澄まされた武器だ。
ひとりでは手に余るか──
わずかな焦りが感知した足音は、自警団のそれよりずっと軽いものだった。
が、ルートヴィヒの呪縛は氷解する。]
・・・・・・成る程。
[しばし思案にふける。
平和を謳い軍備の縮小を唱えた人物が、暗殺。
つじつまは合っている。だがどうも腑には落ちない。
イングリット王女の人物像はまだ掴めてはいはいが、少なくとも目の前のリアンダール候はエリオットを推す立場にあるようだ。
しかし、親戚筋とは。
つまり”残りの二人よりも継承権が低い”方がここで名が挙がる違和感も感じている。
何より、リアンダール候の自分を見つめる瞳。
よく知っている。野心を持つ人間の瞳である]
一つお聞かせ願いたい。
リアンダール候、貴方の考える”王に相応しいもの”とはどのようなものか。
それを聞いて、どうするんだよ。
[>>477素直に答えられないのは、やはり有給の恨みもあるが、相手をはかるものがないせいでもあって言葉が少なくなる]
それくらいで構わない。どちらにせよ、必要だろう。
残念ながら、戦いは平原のみとは限らぬゆえな。
最大限に努力をし──、起こることはその結果だ。
将であれば、その程度は分かっていよう。
[どの程度、何が出来るのかをこちらも試しているのだ。
強要する気はなかったが、引き受ける様子には短く頷いた>>481
続く言葉>>492に目を眇め、了解の意と共に付け加えた]
…なんだ。そなたらは知り合いか。
[ユーリエの様子と、さり気ないヴェルナーの突っ込みに目を向ける。
自信なさげな彼女の様子には、軽く息をついた>>488]
手勢は割けぬ。
ゆえに送ってはやれないが……デュ・ボックなら、
そちらに向かう隊商のひとつやふたつ、あるのではないか?
[ちらりと、商人に繋がりのあるらしきヴェルナーを見遣る]
… っ…、
[鋭く切れる、短い声>>=34
それが何を意味するかは想像がつく。
声は通じれど、その姿は傍らにはない。
だから、大丈夫かと問うことはしなかった。
声で集中が途切れるだろうことこそを、避けた]
わかりました、いや…、
うん、分かったよ、カッツェ。
[返事はあわせるように小声だった。
そして、ぎこちなさは殆ど消え去っていた]
分かりました、出来るだけ早く手配します。
最悪の場合は品物だけ依頼をかけて送るとか、
都の知り合いの職人の所で造るかとか色々検討してみます。
[あわせてロヴィンはアイリに向き直り話をまとめる。
そして、工房に戻る準備をしつつ、
話が終わるまではその場に在籍した。
彼の直感がそうしろと告げていたのだ**]
[タイガの、兄を殺した、との告発に返すは頷き。]
あなたも、神の御下へ参りたいと?
[それは、ここで私闘をして同じ罰を受けたいか、という意味と、死にたいのか、という直裁な問いかけも含んだ言葉。
女ひとりの加勢を受けただけにしては、取り戻した落ち着きは尋常ではない。
普通の修道女なら、かえって足手まといになりそうなところ──
そうとは思っていないことの知れる声音であった。
あるいは、タイガも何かを悟って笑みを刻んだか。]
/*
まあ何となく。
この子は軍がなくなったら困る。
だから単純に軍をなくすぞーというウェルシュの言葉は受け入れられない。でも方策が理にかなっていればどうかな、という感じ。
戦争がしたいわけではなくて、侵略されない国が作りたい。そんな感じかな。侵略されない国が軍を持っていない、その方法を示せ、みたいなの。
悪ぃ。ちと暴れちまうかも――
[無用な騒ぎは起こさないと決めていた。
斥候とはそういうものだ。
だから、それを破るかもしれぬ侘びを、ちいさく呟いて]
[>>474カッツェに謝られると、気にするなと首を振った。
隠す事が多い分、気を裂けきっていないのもあるだろう。
静かな中で話すよりは、少し気が楽になる、などとは口にしないが。
>>471告げられた名に、榛は応えない。
代わりに別の所について口を開いた。]
……陛下のご危篤だ。
遠くから見舞いに来ようとする者もいると思う。
[そしてイングリッドの件はまだこちらも詳しくは知らず。ジェフロイからの問いへの物言いは、先より曖昧な物となってしまう。
だが黙っているとも思えない、との言葉にやや間があいてから。]
そう、なるだろうな。
そうなった場合、メリオールも何かしら動きを見せるかもしれない。
[思考の道標になる物も落としつつ、そして。
>>477ジェフロイの問いかけに答えようとしたが。
>>508カッツェの一言に、一度口を閉じ金を見た。]
/*
ただこれはさらに何となく、ジェフロイとアイリに大事な会話な気がするので、黙る。
アイリはウェルシュとつながれるからな……こっちはウェルシュに結果的に手段を与えることはあっても、同じ方向は向けない気がする。
わかんないけどね。話したことないしね!
[話の合間に、ロヴィンはてきぱきと仕事に算段をつけていたようだ。その手際に感心しながらも、謝罪にはゆるく首を振る。]
いや、俺こそ悪い。ロヴィン。
宅配までさせることになってしまったな。
だが話が纏まったようで、何よりだ。
[仲介という程のものではないが、
鍛冶師を紹介した以上、完遂までの筋道が気にかかる。]
足りない分の鉄は、直ぐにでも届けさせよう。
…なに?
[呟きに、目を見開いた>>=36
騒ぎを起こすは無用のこと。それくらい彼も知っていよう。
それを敢えて起こす、その意味は]
[言葉少なな返答。
その裏に潜むものを推し量ることが出来ぬほど疎くは無い。
だからここは、引く。]
ああ――答えずとも構わない。
元より、知り合ったばかりの者に聞くような話ではなかった。
不躾で済まない。カッツェ、さん。
[互いに面識はあれど、名乗ったのは初めてなのだから、と。
瞳には僅か、鋭利なものが宿ったか。
それがどのような類のものか、傍目には読めぬ光。]
……っ、…戻れよ。
[馬鹿。とか何を考えている。とか言おうかと思った。
けれどもそれより先に、言葉が出た。
鋭く息を吸い込むと同時、低く零れた呟き]
―セルベシア城:応接室―
[じ、とテオドールを
青の瞳が射抜くように見つめた。]
王としてあるべきは。
背負うべきものを守り抜くだけの
折れぬ心と覚悟を持ち続けられるもの。
[血筋はただの道具に過ぎない。
脈々と続き腐ってしまった“血”など何の意味もない、と。
語らずも胸の内にあるもの。]
ああ、後、もう一つ提案というほどでもないが…王都にな。結構な数の傭兵が集っている。
ある傭兵が金をばらまいて集めたせいで、傭兵の価格が高騰してる。
ま、実際はそんなものが大切なことじゃない。ようはその数の暴力が…どこについたか…だ。
王都で集ったと聞く。ならば王都にいる…なんだっけ?エリオットとか、リアンダール候についたと見るのが有力かね?…そんな大勢になったならば、行動もまるわかりだからな
[イングリッドに傭兵と価格高騰の流れを教えながら、大量の傭兵の大移動など聞いていないために確定ではないが有力だろうと口にする。]
それはつまり…こちらが兵を集めるのも苦労してることからわかるように…もう一人、ウェルシュとやらも苦労するだろう。
ならば…一時的な共同も考えるべきだと思うがな。少なくとも利害は一致する。
ま、足並みを揃えるためにやることは色々あるだろうし、相手が阿呆なら足を引っ張られるだけだからやめたほうがいいがな。
利用するべきものはすべからく利用しての…王ってものだ。
[大方針ゆえ後は助言はすれど自分で決めろという態度であずけていた方天戟を手にとり背負い直した]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新