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旅路はまだ長い。
昔話でもしようか。
[問わず語りに、話し始める。]
私はデュ・ボック村の牧場主の長男として生を受けた。
物心ついた頃に弟が産まれたが、弟は生まれつき疾患をもっていたらしく、両親に抱かれて王都まで出向き、有名な医者に診てもらったものの、あえなく天へ召された。
それはひとつの別れであると同時に、ひとつの出会いのきっかけでもあった。
その医師はリアンダール家の侍医でもあり、乳母を探していた家令に、乳飲み子を亡くしたばかりの女性がいる、と報告したのだ。
そして、私の母は、ジル様の乳母になった。
/*
うわわ今メモ気づいt
ヒースごめんなさいこれは良い弟……!
縁故ふえまくった なー
これは開戦したら悩めということですねさどい。
容赦なく弓撃っちゃうよ!
ある意味、私はジル様に母親を奪われたようなものだが──祖母や行かず後家の叔母や女中たちなど、私の面倒を見てくれる者には事欠かなかった。田舎の大家族は賑やかなものだよ。
行ってみればわかると思うけどね。
[実家の話をするとき、眼鏡の奥の目は悪戯坊主っぽく笑う。]
ジル様が5つかそこらになると、母の里帰りに一緒についてきて、我が家に滞在することもあった。
ジル様を初めて馬に乗せたのは私なんだよ。
こう、タンデムしてね──
[鞍前に乗せて手綱をとるジェスチャーをしてみせる。]
やがて、里帰りの間に子ができて村に戻ることになった母の代わりというのでもないだろうが、私が王都にあがって側に出仕することになった。
ジル様が望んでくださったと──そう聞いている。
以来、お側去らずで仕えるつもりでいたが、当時の私は血の気が多くてね。
それでも、田舎にいた頃よりはだいぶ、おとなしくしていたつもりなんだが。
一年ほど前、許容しがたい暴言を吐いた男を私闘で殺した。
その男が貴族の御曹司だったことで裁判はこじれ、私は世俗の栄達に背を向けて神に仕えること、と定められた。
体のいい追放だが、それでも、ジル様が奔走してくれたおかげで、その程度で済んだたとも言える。
あの方は今、セルベシアの未来のために重大な決断をせねばならない立場におられる。
あの方は非常に有能な方だ。
クラウゼヴィッツ侯から是非にと請われて後を任されたことからもその実力は知れるだろう。
それなのに、父親の知れない庶子だと、当人の才とは関係のないことでジル様を蔑み、追い落とそうとする輩がいる。
そんな輩と戦い、この国の自立を守るため、心を繋げる味方がほしい。
──あなたの力を…孤児たちの祈りを、託してくれないか。
突然のことで驚かせたかもしれないね。
答えは、今すぐでなくてもいいから。
私は、あなたをジル様に会わせたいと思っている。
あの方に聞きたいことがあれば、そこで直接、思いをぶつけてみるといい。
ああ──、今宵の宿までもうすぐだな。
[馬上で伸び上がり、道の向うを見やる。
遠くに、デュ・ボック村の炊事の煙が見えてきていた。]
この村に帰ってくると、懐かしい思い出が溢れて来る。
初めておまえと会った日のこと──
私はプラムの木の枝から逆さにぶら下がっておまえを出迎えたんだった。
初めて会う乳兄弟──気に入らないヤツだったら、食べかけのプラムの実をぶつけてやろうと思って待ち構えていたんだが──
[あとは仄かに笑う気配。*]
今夜は、実家で泊まってゆくつもりだ。
私の安全に関してなら、身軽なままの方が動きやすいと思う。迎えはいらない。
配慮を感謝する。
今、修道女をひとり同道している。
そちらについたら会ってみてほしい。
― 凪の森、根城 ―
[ヒースの推挙に、あのときの記憶を掘り起こす。]
あのおっちゃんか……。
遊びじゃねーっと言って分かってくれるといいんだけどね。
[火遊び。
若気の至りではっちゃける意味合いだけではないのだろう。
全土を戦火に巻き込むだけの根拠があるのか、遊びのような軽い気持ちではなく、強い意志があるのか――ということを問われたんじゃないかとか思い浮かんだのは考え過ぎか]
軍を動かすプロはいてほしい。
あと、軍じゃない寄せ集めをどうにかできるヤツとかもいるといいな。
……ま、何より、ウェルと共に戦えるってのが大前提だけどね。
[どんなに有能でも、ウェルシュの理想に共鳴できないのなら目をつぶるのは難しい話だろう。
そんな潔癖なことで組織が成り立たないのは知っているし、ウェルシュがこだわるなら叱るつもりだが。]
……とまぁ、戦う話ばっかになってきているけど。
戦えなくても、食料、金、資材、寝床や歌……一緒に夢を見る方法はいくつもある。
今のあたしらは何でもほしい……から、全部受け入れられる王さんになるんだよ――ウェルならなれるさ。
[実際のところ、テオドールのような名将を得たとしても指揮する兵が無い。兵を増やそうにも雇う金が無い――自分たちはゼロから始めないといけないのだ。
前途多難でお先真っ暗だが、夢を見るには混じりっ気がない状態とも言える。
馬鹿馬鹿しい話だが、夢のためにやろうという気がしてくるのがウェルシュの決意と魅力だろうか]
神殿の方で「神託」工作を始めている。
私の手を離れたから、どこまで効果があるかわからないが。
それと、ウェルシュ王子の身代わりになったという近従だが──身柄は押さえてあるか?
生け捕りにしてあるなら、ウェルシュ王子をおびき出すのに使えるかもしれない。
― 翌朝、根城 ―
おーし、今言ったとおりに運ぶんだ。
終わったら……わかってるね。
[ヒースを見送ったのち、子分たちを叱咤して城内の荷造りを済ませた。
反攻のためにも自分たちの庭である凪の森に構えるこの古砦は惜しいが、自分たちは狙われている身である……ここに大軍を差し向けられたらどうにもならない。
リスク回避のため、城内にある食料や装備資材、収奪品などは分散させて森の各地に潜ませた。
盗賊の隠匿技術である、素人にはそう簡単には見つけられない自信がある……時間と人数をかければ分かるだろうが、そんな暇はないと判断した。
分捕ってきたものはいつか使う時が来る……その日を思い描きながら義賊団は根城を後にして森の各地に散っていった]
/*
ログをしっかり読んでくるの巻き。
ところで日曜だよね?更新するの。
明日じゃなくて明後日だよね?
と人のpt見てて不安になってきた(
−王都 城下町−
[天然の要塞とも言うべき地の利。周囲を山で囲まれ進入路は自ずとこの狭谷のみとなる。これ程攻略が難しい城塞は中々無い。
他城壁等は凡庸なものだが、それはつまりこの王都が長年侵略の危機を自然の城壁によって守られて来た事を示している]
成程、これは参ったな。攻めるに難し、守るに安しと言ったところだ。
[実際に攻城戦を仕掛けるとすれば、対城壁兵器と部隊駐屯をする箇所はかなり限定される。
そこを確保したとして、どこまで優位に戦略を進めることが出来るか。
兵糧攻めを考慮しての長期戦は非常に不向き。攻城塞兵器を組むとすれば王都に向かって大橋よりも手前。つまりこの狭谷をわたらせなければならない。大仕事だ]
一番良いのは、この大橋を陥落する事なのだがな。はてさて。
[そう言いながらも城塞の門をくぐり、城下町へと入っていく]
―セルベシア王城 王太子逃亡日の夜―
[王太子逃亡、父王危篤]
[王太子に与するものに謀反の疑いあり]
[宮中に不穏な空気が漂う中で、一台の馬車が登城する]
[緑地に月を抱く梟の紋章――クラウゼヴィッツ侯爵家のもの。王の危篤に際しての出立は非常に遅く]
[その謝罪もないまま、侯爵の使者は、『リアンデール候との面会を望む。時間は何時になってもかまわない』と、大臣の席は引いても侯爵の位を息子達には譲らぬクラウゼヴィッツ侯クレメンスの要望を伝えた]
あっははは、きっと天職なんじゃない?
他の職業やろうとか足洗おうとか思ったことなんて無いよ。
ま、ウチのバカヤロたちが可愛いんだろうね。
ウェルと一緒に行くことにあいつらが反対したらあたしも悩んだかもね。
[貴腐のラッパ飲みでぐでんぐでんのはずが、しっかり聞き耳立てていて、同調してくれたことの嬉しさは隠しようがなかった]
そんなわけでさ、もしウェルが王様になっても義賊団は続けるから、討伐しないでよー?
あはは、とかいいつつ、オヤジが盗賊に身を落としたときは文句言ったけどね。
[もう雫も残っていないグラスを手にして飲んだふり。
照れ隠しのようなものだろうか]
/*
そして親父を向かわせました。
ヒースは迂回していくと思うしね、自分の顔の売れっぷりがパないし、何だ
親父の料理の仕方を考えておかないと、立ち位置が決まらない。
ちなみに最初はプリズナー的なところを考えてました。
家族を盾に取られて仕方がなく戦うというやつ。
でも、ウェルシュからいい縁故をもらったんで、激励者的に一番最初にスタイリッシュに処刑されて、反ジル派の動機になりたいですね
−王都 王太子逃亡翌日の夕方−
[城下もまたにわかに賑わっていた。
人々が口々に噂する、王太子の逃亡と謀反の疑い。そして王の危篤。
しかし公式な発表も無く、ただ噂ばかりが沸き立つ形になっているようだ。
時として非日常を呼び込む情報は人の心を掴むものだ。
人々は不安だけではなく好奇心でもこの件を見守っているのだろうが、その結果この王都が戦火に巻き込まれるという事実を現実として捉えている者がどれほどいるのだろう。
馬を降り、門の近くで預けそのまま街を闊歩する。
その王都という街の華やかさが、今は酷く薄暗くも感じていた]
―鍛錬してる場所―
[自警団員、もしくは有志のなんぞやかがいたかもしれないが、それはともかく。
彼らには連携を特に重視させる。棍をもち三人一組み相手取り、悪かったところを即座に口にして、それを一巡。
最後にはみなに、全力ではないが、戦場を想起させる殺気を当てた。
どれだけ鍛錬をつもうとも心が弱ければそれはなんら意味をなさない。殺し合いの場とはそういうものだ。兵に必要な順序は―あるいは自分たちにも―心、力、技のであると思っているからだ。
そして、鍛錬の終了を口にしたのち話はじめる。]
今、この国がどういうことに陥っているかお前たちもわかるな?
近いうちに、お前たちのような力を求めて、次代を継ぐ意志のあるもの、またはその手足が現れお前たちを兵として募ることがあるかもしれない。俺はその中に混じるつもりだ。
ま…最後までお付き合いすることになるかはわからんがな
[見切りをつけるか、死ぬか。逃げるのか。未来は見通せない。]
それでもあえていっておこう。
戦争をするやつは…所詮屑だ。善人だろうが、悪人だろうがな。
[自分の存在ごと吐き捨てるようにいう]
同時に、自分たちの求めるもの、信じたいもの、手に入れたいもの、守りたいもの、生きるままに生きるために武器をとり立ち上がる。
それは、戦いだ。
…いいか?戦いと戦争は違う。
戦争はただの死をまき散らすだけの化け物だ。
戦いは、よりよい明日を生きるために生命を削るものだ。
お前たちがただ戦争をしたいというのならば、やめておけ。
だがよりよい明日を、己の故郷を、尊い意志を、または利を選びたいのならば…好きな選択をしろ。
…いずれ…俺がお前たちの力を求めてくるときがあるかもしれない。
[それは遅すぎて誰もいないかもしれないが]
もし戦いを選ぼうと思い、だがどの道を選ぶか迷いがあるならば、その時は俺に命を寄越せ。
な、一人でだぁ!?
おいおい……無茶は夢だけにしてほしいんだけどなぁ。
まー、手分けして集めて来ないとジリ貧なのも確かだし、盗賊団連れて回るのも印象よくないだろうけどさ……。
[国王暗殺未遂の罪をかぶせに来るなら、盗賊とつるんでいる構図は要らぬ補強材料になってしまう。
危険だが、離しておくのは得策かもしれない――]
ったく……うちのバカヤロどもに染まりやがって……あぁもう分かったよ、大馬鹿聞いてやる。
けど無理すんな、何かあれば"声"送んなさいよ。
……ったく情けない……
[右手で顔を覆ってしばし悩んだけれど、ウェルシュの主張を認めた。なんだかんだで甘い自分にも嘆いた]
あぁ、ウェルのいいところを言いふらしてくるさ。
ワインの雫が口の端から垂れていることとか。
[自分の口の端から下方面に指でなぞった。
もちろん嘘である。]
/*
ログインする前にお勉強中。
スカルディス渓谷のイメージがええと…。
両側に岩肌がありつつ橋もあるんだよね。谷もあるらしい。
でもって飴も投げつつ、と。
確か飴投げは文字変更出来なかったよね、薔薇国は。
まぁ失敗すると怖いからこのままでいいや。
以上、解散
[背を向けた。もうここには未練がないというように
たかだか三ヶ月。されどあの時以来ながく同じところにいつくことのなかった己にとってはそれなりに思い出がある。ただここでのんびりと生きるということも選択できただろうが。己の生き様を変えることはできなかった]
― →宿屋―
(――――どうして!)
[――あの日。
ルートヴィヒが私闘を行ったとして裁かれると聞いて怒りを露にした。
持てるすべての権限と力を行使し、彼の身に起こる全てを叶う限り振り払った。
ジルは、ルートヴィヒの服を、腕をつかみ、こう言った]
(―――…私から離れることは、許さない… )
[――絞り出すような声で。]
/*
あ、強盗団襲われたの凪の森北部だった( ノノ)
渓谷かと思ってた勘違い…。
むぅ、返事で手一杯の時ってまわり見る余裕がなくなる…。
………?
>■通称 ダーフィトとかいう男
>■本名 フィー・リンフリーユ 23歳 (♀)
!!?
オネエ言葉の男性かと思ったら普通に女性だった。
この衝撃。兄さんじゃなく姐さんだったんだなあ。
―セルベシア城―
…――――入れ
[ひとつ、知らせが入る。
ウェルシュは捕らえられなかったが、身代わりになった乳兄弟―――クルトを捕らえたと。]
…ほう
[静かに、わらう**]
いかんいかん、何もまだ攻城戦をすると決まったわけではない。
[これは病気だな、と独りごちた。
むしろ、この王都に入った事が良くなかったのかもしれない。
人々の笑顔や声。それらが脳裏にこびり着く。
いくら歴戦の将とはいえ人間。情が移ればそれまで。
この”人質”はリアンデール候にとって大きな意味を持つ。民草を危険に晒す事柄自体が義を欠く事である。これは侵略戦ではないのだ]
さて、目的の候と面会出来るならばいいのだが・・・・・・
[日も落ちようとしている、一度出なおすことも考えつつも、王城へと向かう為王都の道をそのまま歩き続ける*]
―――ああ
懐かしいな、…私はお前の母を奪ったも同然だったというのに。
[ちいさく、わらう]
…驚いたものだよ。
樹にぶら下がっていて。
[幼い時分、少女と間違われるような見目だったジルは、精一杯に彼を見たのだ]
― 凪の森 ―
さぁてと、一肌脱がないとね。
[ウェルシュには(気付かれないように)子分をつけた。
根城の備蓄は分散させて反攻の足がかりとなるときのために隠した。
何も無い自分たちの勢力が力をつけるため、主と同行せずに手分けすることになった]
……それにしたって、久しぶりだなぁこれ。
[ポケットから取り出したのは、櫛。
後ろで束ねている髪を解き、ストレートとなったそれを梳いた。
変装というほどではないが、これだけでもけっこう印象変わるものなのだ――変えたというより戻しただけだが]
神託――――か。
助かるな、信心深いものは多い。
揺さぶり、こちらへと目を向けさせられる。
……効果はあるだろう。
近従のことだが、
先程捕らえたとの報せが入った。
……使えるものは使わせてもらおう。
/*
おっ。ルートヴィヒから負縁故きてる。
奇遇だな。俺もあの発言見て、負縁故申し込もうと思ってたんだ。
――腹心同士の負縁故、もえるよな、っと。
折角だから兄のがいいよな。その方が濃いし。
そうだなあ、傲慢なお貴族様みたいな性格にするか。
でも昔はタイガに優しかった、みたいな感じにして煽ろうw
メリオールのイングリッドが動いたとの知らせもある。
あれが動かぬわけがない。
まずは湖を押さえてくるだろうな。
あれはメリオールとの国境、放っておく理由もない。
……あの女には野心がある。
追われた身なればなおのこと。
―時は流れて 凪の森―
[正直に入れば入りたくはなかったが仕方ない。
セオトコスを駆けさせるが、森の中を駆けさせるには負担が大きい。馬より降り、セオトコスを引きながら歩くが]
あの野郎横着しやがって。
[凪の森と、目印だけは聞いたが、そもそも深く広い森で、直ぐ見つかるはずも無く。タイガに毒づきながらしばらく歩いていたら、人が僅かに潜む気配を運よくみつけた。]
出てこい。殺すぞ。
[方天戟を気配のほうに向けるとしばらくして数名、明らかに賊とは思えぬものが姿を表す。感じるのは警戒と迷い。
それは、自分の特徴でありイングリッド>>188が伝えていた黒髪であったから。]
タイガからの紹介といえば通じるか?
[矛を収め、確かめるように聞けば、迷いと警戒がどちらも薄れ、一人はイングリッドにでも知らせにいったのだろう。そしてもう一人に案内されるまま、一つ目の芽への元へと歩いていった]
/*
飴をもらいすぎです・・・ごめんなさい・・・
でも情報流すのに色々必要だしねぇ。それらしてたら自然つかってしまう
― デュ・ポック村 夕方 ―
[ヴェルナーに教えてもらった人物>>223を捜して見たのだが、目立つ風貌はあいにく村の中に見当たらなかった。
何人かに聞いてみると、馬に乗ってそのような男が出かけた>>225という目撃情報を耳にする。身なりは軽装だったとのことだから、軽い遠駆け程度なのだろうと予測がついた]
んー、そんならそいつが戻ってくるまでは、この村に居るとすーるか。
[別の場所に行って、別の情報を仕入れる手も考えたのだが。
ヴェルナー曰く「面白い男」と会うチャンスを捨てるのは惜しい。
そんなことを考えながら、村人の噂話に耳を傾けながら。
ぶらつくことしばし。
やがてゆっくり日は落ちかけて、橙の斜光が村を染める]
…へえ、こんなところに牧場があるんだな。
[足の向くままに村を歩いて辿りついた先。
簡素な牧場が村の端に広がっていた。
そういえば先程誰かが、修道士の二人連れが牧場の方に向かうのを見た…と言っていた気もする。
旅をする修道士であれば、何か情報を持っているかもしれない]
よし、ちょっと行ってみっか。
[軽く頷き、タイガは牧場へと進んでいった]
― 凪の森西端付近の街道沿い ―
こんにちは。
昨日、もっと北のほうで、大きな隊商が野盗に襲われたらしいですね……。
治安が悪くようなことでもあったんでしょうか。
[凪の森がきれるところ。
森とレフ湖に挟まれた東西に狭い地区……セルベシア王国南部の街道は、いったんここで収束して王都へと続く。
自分たちのように森を抜ける者は少ないため、大多数の人間はここを通過して南北に移動する。
――この国の焦点の目……急所のひとつと称しても過言ではないかもしれない。
それを当て込んで建つ小さい店で休憩をとる商人と親しげに話しかける、長い髪をした人物……がその野盗本人とはさすがに気付かれようもなく]
そうですね、大嘘つきの悪い親玉がいるかもしれません。
そのうち何か言ってくるかもしれませんが……そんなのに騙されてたら商売になりませんよね。
[この国に何が起こっているのか大多数はまだ知らない。
ささやかな抵抗だけれど、先に情報を刷り込む。
効果を期待するならばこの流通の要でだと判断して森から出てきたのだ。]
―セルベシア:訓練所―
[劍を振るう。
できる限りのことをこの身に叩き込んできたつもりだ。
すべてはただひとつ志のために。
駆り立てるのは―――]
…、―――
[風を切る音が、響く。
途切れる頃、振れるのは耳元のピアスで]
ああ、そういえば…カッツェ殿、隊長、はいらない。
…まだ慣れないんだ。
[アイリ隊長と呼ぶ彼女に、少し居心地悪そうに告げる。
部下やら上官相手だとそうもいかないが、彼女には、不要だからと伝えておいた。
それから行程の最中一度カッツェに断りを入れて、手土産求め城下に住む同族の下を訪ねる。
選んだのは、酒海と呼ばれる大き目の酒瓶に入った、草原の民が作り愛飲している濁酒。かなりキツイ酒だ。
――その昔子供の頃、弟のようだった少年と好奇心からうっかり一口口にしただけで翌日まで意識を飛ばし、当然のように父親から大目玉を喰らった、という曰くつきの品でもある。
ささやかな肴には砂糖菓子を持っていく。こちらはジェフロイの為、というよりはこちらの趣味の割合が大きく、相手の好き嫌いはあまり反映されていなかった。
支度終えると荷を積み、伝えられていた場所まで速やかに駆けた。]
― 凪の森/小屋 ―
[灯りを点し古地図を広げ、セルベシア王国の地形を眺める。]
少なくとも一勢力は王都に留まっている。
ウェルシュ王子は王都を逃れ、今は何処に居るやら――
話を聞かんことには、身の振り方も定まらない。
かといってお忍びの貴人サンが目立つ処に居てくれるわけもなし。
この際、虱潰しに探すしかねえのかな。
― 凪の森やや北部 ―
……ここか?
[愛馬に乗ったまま、周囲を見やる。強奪の跡はどれほど残されていたか。
隣のカッツェの様子も見ながら、こちらは森の方を見た。
その名の通り、今は静かな森に見えるが。
遥か高くを飛ぶ鷹からの、警戒の声はまだ無い。]
遅かれ早かれ、武器供給網は抑えられような。
もっとも、封鎖したところで軍部の武器庫には潤沢に予備があるんだろうが……消耗戦も見越しておくに越した事はない。
それに、戦おうにも獲物を自由に手に入れられぬ立場ならどうだ。
[贔屓目を差し引いても、戦における要所であることは間違いないと思われた。
レフ湖、畔のデュ・ボック村、気にかかる場所は多い。食料を始めとする物資網よりも優先されることは無いかも知れないが、計画に関わるだけについ重きを置くのも仕方のないこと]
ほかに抑えておくべきものがあるとすれば、腕だな―――それも、個人で雇える者。
武器の扱いに長けた者。
[ふと森の東端へと目が向く。
ロヴィンは格好の“腕”だろう。
傭兵団に居た経験もあると聞いた、自ら武器も扱えるはずだ。]
……動くのかな、ロヴィンは。
[そうして、視線はその先へと。
劣悪とはいわぬまでも待遇が良いとは言えぬ労働環境、鉱山労働者の中には困窮に喘ぐ者や、子供も居る。
長い期間をかけて支援を重ねて来たものの、果たしてこの戦、己の声で幾人が集まるか。]
………
[難しい表情がグラスに映れば、息を落とす。]
まだ、戦になるとは――― …
[だが、限りなく火が付く寸前だと勘が告げている。
薄明かりの元、金がふたたび地図をなぞった。]
/*
のみ
かい
だった
ので
よっぱらい
あやうい
ルートヴィヒ、重たかったら、ごめん よ…!
依存ほどに信をおくときめていたん、だ
ふぅ、献上はできないけど売り物にはなるかなこの出来なら。
それに僕が使ってもいいしね。
[完成した剣を手に取り、満足そうな表情だった。
きっと胸には満足感で一杯なのだろう]
よし、じゃあバルディッシュを届けようっと。
ついでに、これのテストだ。
あの人を探し当てるまで時間かかりそうだから丁度いいや。
[ロヴィンは、完成した剣を手に持ち腰に鞘を身につけた。
そして最後に大事そうに背中にバルディッシュを背負った]
へぇ……そこの川沿いの村が、ですか。
頼もしい話ですねー、軍に頼らなくていいならそれに越したことありませんよね……ほら、税金も安くなるでしょうし。
[デュ・ボックという村の自警団が大幅に強化されているらしいという噂話をその商人から聞いた。
有志とはいえ素人である自警団が強くなるということは、教え込んだプロが居ると考えられる。
会ってみる価値はありそうだ……湖の向こうのことも気になるし]
え、わたしですか?
独身ですけど……いえいえいえ、もう心に決めた人がいますから!
[いろいろ演技したりかつての素を再現したりでいろいろ聴きだしたが、酒が入っていたのか言い寄ってきた商人には本気で焦った]
/*
カッツェ待ちしつつログ読み再読…。
読んでも読み足りないとはこのこと。
ところでジェフロイがあの人に見えるわけですが(
また縁故取った予感 が。
あ、ついでに此処最近で作ったのをいくつか売って来ようかな?
[そこに在ったのは夥しい数の武器だった。
鍛錬の結果、ロヴィンはそれだけの剣を蓄えていた。
ある意味、町の鍛冶屋より品揃えはよかった]
えーと、これとこれとこれ。
あと、これとこれとこれとこれ位ならもてるかな。
大剣はちょっと今回、一緒に持っていくのは大変だよね。
[ロヴィンはテキパキと持っていく武器の選別し、身に着けた。
その姿は周りから見たら、歩く武器庫といわれても不思議ではなかった]
/*
英雄同士は負縁故推奨だから、天と魁はばりばりやればいいと思う
問題は地だなー、負縁故結びにくそう
あ、そっか。僕が死んで負縁故になればいいんですねはあく!(まて
― セルベシア城の外>>148 ―
[城を見上げて友を待つ。
馬にずいぶんと体重を預けると、少し先に鷹の姿が見えて]
お前は、自由か?
[ぽつりとこぼす言葉、鷹には聞こえまい。し、聞こえたところで解すまい]
「人」に言わなきゃだめだよなあ……
[うーんとのびをする。
と、さすがにいやがった馬が身じろぎして]
あだっ
[支えを失った体は地面に転がった。友が来たのは多分そんなとき]
/*
イングリドの話は現在噂、挙兵の可能性を聞くばかり。
湖近辺の話は知らない。>>117
ジルが伝令を飛ばしている>>199
正規軍到来は離脱と同時、もしくは途中、でいいかな。
一応全部読んだ、読んだ。
でもヴェルナーテオあたりの話はもう一回読んだ方が良いような気がしてきた。
/*
…縁故、5、か。久々に多い。流石現役兵士。
これに加えてジルとウェルシュとは軽縁あるからなぁ。
がんばれ自分。
― 凪の森やや北部 ―
[途中で街道で商隊とすれ違った。
ほらアイリ。
[>>268じゃあ、俺にも「殿」はいらない。当然のごとく口にする条件は、むしろ嬉しそうに。先に呼んだ方が勝ちだとばかりに、買い求めたリンゴをひとつ、友へと放る]
うん、うまい。
[かさりと手の中で鳴る紙切れに目を通すのは一瞬。
かじる果実とともに、紙切れを飲み込んだ]
よっ!! って、うわぁ!?
[自宅兼工房から少し離れた森へと移動したロヴィン。
そこで、先程完成した剣を試し切りしようとしたようだ。
しかし、疲れていただろうか?
背中や身につけている武器の数々の重量を考えず、
いつもの感覚で剣を振ってしまったようだった。
そして、大きくよろめき木に頭をぶつけていた。
本人には大きく木が揺れる姿がきっと惨めだったに違いない]
― 凪の森・義賊団の根城 ―
全部受け入れる―――
難しい…けど、わかる。
私たちには、いろいろなものが足りない。
今は……とにかく…
[全てを受け入れて、
その先に、自分の理想を実現できるのか。
―――ふる、とひとつ首を振る。]
やるしかない、か。
[理想を実現することも、
自分の足元を固めることも、
やれるところからやっていくしかないのだ。]
― 草原を越えた小さな村 ―
尋ねる。
旅の剣士だが、この辺りで一番大きな村はどこだ。
[テオドールと別れた後、薄暗くなってきた辺りで進路を集落のある方へと取っていた。そこで出会う村人に馬上で道を尋ねていた]
デュ・ボック村か。
[そこの自警団が優秀で、遠い国軍よりも近隣を荒らす盗賊や不測の事態に対しては頼り甲斐があるのだと聞かされる]
別村の自警団か。この村にとって不安はないのか?
村同士のいざこざなどどうしておる?
[口が軽そうな者に出会えば、僅かな硬貨と引き換えに自警団の評判を聞く]
フィーが、無茶しない盗賊団だったらね。
[討伐しないで、なんて言葉に切り返して笑い、
それからすこしばかり真剣な顔になる。]
きっと、国王という仕事が、私の天職なんだ。
…って、天職ってそういう風に使う言葉かわからないけど、
私には目指す場所があって、応援してくれる人もいる。
ちゃんと、マイユマート義賊団が討伐されないように、
私も頑張らないと。
[最後は、冗談に紛らわした。]
― デュ・ポック村付近、レフ湖畔 ―
ぅへぇ……これは胡散臭そうな。
[盗賊の勘が告げる、湖面の違和感。
湖を渡るのは禁止事項なのだから静かな湖でおかしくはないのだが……
賊は必ずしも収奪だけで生きているわけではない、いわくつきの商売ならたいていのことはやるので、こういういかにも密輸が行われていそうな空間にはピンと来る……はずなのだが。
おそらくこの湖はもう何かがあった後なのだ。]
そりゃそうだろうけど……こりゃ大ゴトよね。
こっちには好都合とか言ったらウェルに怒られそうだけど。
[湖の向こう側にある勢力――メリオール王国がこの好機を逃すとは思えず。
これに王都が反応すれば自分たちはやりやすくなるわけだが、戦火の拡大を歓迎するのはウェルシュの前ではしないようにと心に刻み込んだ]
/*
凪の森に 位置表示……!?
て、適当でいいな?いいな?いい、いいことにしたッ
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信用してくれて、ありがとう。
私が無茶なのは、盗賊団の皆と会う前から、だろう?
染まった、なんて言うと、みんなが可哀想だ。
[一人で行くことを承知してくれたフィーへ
とびっきりの笑顔を向ける。]
無理はしないよ。
危なくなったら、ちゃんと逃げ出すし"声"も送る。
そっちこそ、まかせた……
―――えっ!
[指摘されて、慌てて口元を拭うも、
別にワインが垂れているようなこともない。]
こ、こら!
だましたな!
[むくれた顔は、噴き出すような笑いに変わる。]
もう!
こんど同じことをしたら許さないから。
[文句も、笑いの合間なので、まるで迫力はなかった。]
― 草原 ―
[皮鎧に長槍。腰には近接用の剣を提げると、厩に向かう。
長距離を急ぐ場合、ここで馬を換えられるように、何頭か繋がれているのだった。
その中から黒鹿毛の一頭を選ぶと、その鼻面をなで]
じゃ、後はよろしく。
[そういい残すと、関所を後にしたのが少し前。
そして現在――]
さて。
そうはいっても、セルベシアは当てもなく人探しをするには広いんだよな。
さすがにいきなり王都に乗り込むはずもないだろうし。
どうしたものかな。
[離れることを許さぬと、そう吐露する声は、血を吐くような哀哭を含み。]
── 離れるものか。
誰にも渡すものか。
[自分の犯した「罪」は、そこにこそあるのだと、今では知っていても。]
[マリアンネ大橋では馬を下りて]
『義の在るところ義賊あり――
義の無いところ義賊あり――』
[ぶつぶつとつぶやいたり]
『陽の三女神の加護を――』
まあ、そうだなあ。
[真っ二つに綺麗に切断された矢を拾ったりしていたが。
少しだけ眉間にしわを寄せたりして。
生きているなら一緒だよなと思う、情報通り。
目眩のしそうなきらびやかな名乗りを上げる、あの、義賊たちと王太子は。そして、もう一人、翠の髪を持つ、険の達人]
うーん、困った。
[ちらりとアイリの様子をうかがって、思案する。想像する者たちと正面から鉢合わせるのは得策ではないが。
会えるなら話は早いななどと、考えてしまう]
― 凪の森 ―
[騎兵たちを潜ませ、森の木々の間に隠す。
大軍ではない。けれども、これは信の置ける精鋭だ。
迂闊なことで失うわけにはいかなかった]
───…、ふむ。
[イングリッドの姿は、その場を去らずに未だ森にあった。
何か思い悩むようにして、躊躇うように口を閉ざす。
珍しい光景だった。
その最中に、来客を告げる声がした>>263]
タイガの紹介……?ああ。
[話にあった男だろう。
ひとまず物思いにけりをつけ、その男と会うべく立ち上がった]
― 凪の森・夜が明けて ―
[マイユマート義賊団が森の中へ物資を隠し、
ちりぢりに潜んでいく傍らで、
王太子は、城よりの供二人を従えて、旅の支度を終えていた。
ダーフィトが密かにつけた子分(>>262)に
供の者は気付いていたかもしれないが、
王太子自身はまるで気付くこともなく
ごくゆっくりと森を抜けるべく、馬を進めていた。]
/*
渓谷イメージはこんなのだろうか…。
ttp://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2007/05/post-528.html
これのトンネル部が丁度谷になってるような感じ。
とはいえあまり固定されないようにと…。
後の合戦に影響出そう。
/*
だめだ。時間軸がばらばらすぎて
誰がいつどこにいるのかの把握が
まったくできやしない。
デュ・ボック村にテオさんいないんなら、
行く理由はあんまりないしなぁ。
[イングリッドについての情報には、しばし考える様子。]
関所での足止めを試みるか──
あるいは、供まわりを少なくして国内に入れて捕縛という手もあるかな。
ジルは、彼女が湖を渡って密入国すると考えている?
となると、国内に手引きする者がいるのだろうな。
私が湖の様子を探ってから王都に向かってもいいぞ。
何ができるかは検討中だが──
…噂の流布、か。
「性格が災いして、メリオールにも居場所がなくなった」だと──案外、事実かもしれない。
[苦笑めいた響き。]
/*
備忘録
・軍の掌握(多分ウェルシュは不人気、ジルへの反発を煽る)
・タイガの家族(情報収集と誰かをやること)
・王都内部への宣伝工作要員
ジル──
[短いそのシラブルは風のそよぎに混じる。]
おまえが決起するときに備えて準備はしてきた。
覚悟はできている。
それでも──顔を見たいと思うのは我が侭なのだろうか。
いや、その、ええっと……。
なんでもございません。
[必死に誤魔化す青年の姿がそこにあったけど、
とてもそうは見えない動揺だった]
そうだそうだそうだ、貴方を丁度探していたんだ。
[そっと起き上がり背中の包みをジェフロイへと差し出す。
今度は転ばないように、そんな心配がみえたかもしれない]
ええっと、いつも色々な金属ありがとう。
前に話で聞かせてもらった、斧を自分なりに作ってみたんだ。
よかったら、受け取ってください。
ああ、いずれ──
おまえの「声明」が全土に届くだろう。
それまでに、おまえの力になる者を増やし、邪魔者を見極めておくとするか。
/*
あ。いちおうテオさんの移動距離的に、
私の脱出の翌日までに森→村→峡谷は難しいんじゃないかと。
いえ。大したことじゃないから構わないけど、
それを基準にみんなが動くと、なにかむずむずするww
嫌なわけではないんだ。
ちょっときょどっちゃう程度で。
ふうむ。
[三ヶ月ほど前に来た一人の男が中心となり、盗賊を倒した村同士軽い互助姿勢に入っているなど話を聞けた。その男がテオドールが言っていた迅鬼とは思っていない]
其の者はさぞかし慕われておろうな。ふむ。
[その男が腕を振り上げれば、村々は立ち上がるだろうか。そこまでは考え過ぎか]
まあ良い。今はただ暖かい飯が食いたいぞ。
[暗くなってくる中、馬上で微かに肩を竦めた]
― 凪の森 ―
[馬の足跡をたどる。
荷を運んだ車輪の跡。
無数の足跡に踏み荒らされた道。
略奪の痕跡が少なかったのは、荷を運ぶ者らがすぐにその役をあきらめたからだろう。
隠蔽工作があるのは凪の森に入ってから。
それでもあれだけの荷を運んだ形跡は、慎重にたどれば、いずれは目的地に着くだろうが]
念入りだなあ。さすが。
[腰を伸ばす。
荷が本来の目的ではない以上、時間をかけるのも考えどころだ。ぐずぐずしているような輩でもないだろうし]
― 凪の森 ―
[しばらく案内に従って歩いていると、少々緊迫した空気が流れてる。
それが、この兵たちの主が思い悩む珍しい空気>>287に兵たちが緊張していたのかもしれないが、こちらの知ったことではない。
軽く周囲に目を向ける。その際ユーリエの姿が近くにあれば、一瞬だけ止まるが、それが昔あった同じ主に仕えていた同僚の連れていた子とはすぐには気づかない。だが、セオトコスはユーリエをじぃっと見ているだろう
それより今は、この兵たちの主、タイガの姫さんのほうに興味があった。]
初めまして。ヴェルナーという者だ。
まずは、こちらのために時間を裂いていただいたことに感謝する。
[武器こと方天戟を案内してくれた兵にあずけて、名を述べ、ひとまず礼をとった]
― 凪の森 ―
良く来た。卿がヴェルナーか。
タイガから話は聞いている。
わたくしがイングリッド・ラウラ・ブリュンヒルトだ。
話は、タイガから聞いているのだろう?
[灰の布を身に纏い、木々の間からやって来た男の姿に目を細める。
戦いに慣れた気配がした。
礼を執る様子に一度頷き、微かな笑みを向ける]
楽にするといい。
悔やんでいても始まりませんわ……今は、行動あるのみっ……。
[ぐ、と拳を握って、自分に言い聞かせる。
戦乱が導かれると、そう言うのであれば見出ださねばならない。
唯一の『主』たる者を。
ただ、問題なのは]
……渦中の方々は、見せてくださるでしょうか。
私の、求める『答え』を。
[正統かどうかや、生まれの貴賤は、『戦巫女』には関わりなき事。
巫女が『主』に求めるものはそう言った、表層的、象徴的なものではなく、言わば心の琴線に触れる何か。
母にとってのそれは、覇王の気風だった。
けれど、自分にとってのそれは――]
……貴女が、イングリッド様。
[先に、行商人から教えられた名だった。
それと気づいてすぐ、立ち上がる。
二色の白が翻り、雪色を飾る薄紅の小花が揺れた]
失礼いたしました。
私は、ユーリエ・スケグルと申します。
[覆いをつけたままの漆黒を右の手に。
今は見えぬ紅の刃は、自身を囲うよに、足元に回される。
左の手は真珠色のドレスの一端を摘まんで、一礼した。
『戦巫女』としての正式な礼――とは、通じぬ可能性が高いが。
立ち居振舞い、その隙の無さなどは伝わるか]
……よろしいの、ですか?
あ、はい、お許しいただけるのであれば、喜んで!
[会ってみたい、と思っていた内の一人。
機を逃せば再び会えるかも定かではないのだから、ここで別れる手はなかった。
目指すのが森、と聞くと、また戻るのか、とかそんな思いも過ぎったが、それはひとまず押し込めておいた]
なんでもないって…そんならまあ、良いけどさ。
[明らかに何でもなくはなさそうなロヴィンに、案じるような視線を一つ、向けた後]
探してた?俺を?
[そも、親交が生まれたのもそう遠くない処に居を構えていたことも大きかった。
確かに不在にしていることは多かったが、まさかこの青年に神出鬼没だなどと札を貼られていたことなど知る由も無い。ましてや彼が自分を探していたなどと、思いもせず]
ああ、礼には及ばない。
こっちに来てから色々世話になっただろ。
俺からの礼みたいなもんだから、気にせず受け取って欲しい。良質なもんを選りすぐってんだ、これでも。
── デュ・ボック村 牧場 ──
[家族と食卓を囲む。
王都へと巡礼団の護衛をする度に立ち寄っているから、そんなに久しぶりだというわけではないが、喜んで迎えてくれる場所はありがたいものだ。
ルートヴィヒは、王の危篤や、ジルが次期国王候補の補佐として頑張っていることなどを語る。
母がジルの乳母をしていたし、ジル自身が避暑に逗留したこともあるとあって、この屋敷の者は屈指のジル贔屓だ。
ジルのあんなところが可愛かっただの、頭のいい子だっただのと昔話しに花が咲く。]
あっははははっ!
ウェルがボウヤだからさっ!
[机が揺れる音がするぐらい笑いに身体を打ち震わせる。]
あはは……はぁ……あ〜笑いすぎて胸きっつい。
まぁそーゆー、人の好いところは直さないとこの先やっていけねーて言いたいけどさ、笑っちまったからアンタはそのままでもいいや。
辛い戦いになりそうだけど――今度会った時も、こうして笑えたら少しはマシになれるかもね。
約束の乾杯……もう無いんだった、チッ。
[お互いの無事と、ふたりの友誼のために――と思いきや、ワインはもうとっくに空だったので舌打ち]
[そして、受け取って欲しいと差し出された包み。
首を傾げながら、手を伸ばす。
触れるよりも前に、その柄の長さ、刃の形、全てに見覚えがあって]
まさか―――三日月斧か!
うわ。これは………こりゃあ…
[丁寧に鍛え上げられた真新しい刃は、鈍色の中に澄んだ白銀の光を湛えて見えた。
長柄を手にした時の心地良い重量感に双眸を細め、背を撫でる。この感慨をどう言葉にしよう、暫し声を失うけれど]
ありがとう。すげえ嬉しいよ。
[結局言葉にしたのは、シンプルな礼。
表情にははっきりとした喜色が乗っていた。]
[>>277馬駆ける途中、王城でこけていた身体を心配しつつも、
早駆けの様子みる限りでは何とも無さそうで安堵する。
商隊とすれ違った際に、なにやら買い求めていた友からひとつ林檎を、名と同時に受け取った。]
ありがとうカッツェ。
[敬称の無い名に嬉しそうに、だがどこか穏やかに笑って、林檎を一口齧った。
手元で何かが動く様子に目は行くが、いつもの事、心得ているとばかりにそれについて問う事はない。紙とは腹に収めても問題ないんだな、などと考える余裕はまだあった。]
― レフ湖湖畔 ―
[先ほど関所で聞いた話を思い出したのか、
王女が仕込んだであろう湖の様子を見てみようと思い、
レフ湖湖畔に近づいた。
あたりは不思議なくらい、しんと静まり返っている]
確か、ここにも警備隊が常駐していたはずだが……。
そいつら、もまとめて、か?
[湖のほうはどうだろうか、と馬首を湖のほうに向けると、
やはり湖も静まり返っている]
なるほど。
確かに船の一艘も浮かんでない。
先ほど捕らえた男の言葉が本当だったようだな。
…どうした?
[>>285>>286大橋付近で困った、と呟く様子は聞き止めた。
彼女が拾ったものには自然と目が行き、微か眉を寄せる。
自然そうなったと考えるほどの楽天家ではなかった。]
ここでの戦闘、かなりの腕の者…か。
切った側、王国兵ではないな。
[軍の名のある者も、腕の立つ者もいるが、それらの人物がここを訪れたという話は聞いていない。まして今の状況、この現状、弓を使った側がこちら側だろう、という予測も立つ。その相手も。
彼らの名乗りは知らぬ為、そこに既知の一人がいた事にはまだ気づいていないが。
森へと向かいながら、カッツェからはどこまで聞かされるか。]
…そんなわけで、王都へ急いでいる。
替え馬をもってゆきたいんだけど、この前、試乗したあの若駒をもっていっていいかな?
[父に言うと、「あれはもう売約済みだ」と言われた。]
リューフェン隊長に売ったって…
…ああ、アイリのことか!
[この牧場と取引があり、王都にいた時分も馬がらみで交流のあった遊牧民出身の女騎弓兵の顔を思い出して、苦笑する。]
さすがに目利きだな。
彼女に選ばれたなら馬も本望だろう。
― 凪の森 ―
[>>292カッツェが森を調べる合間、こちらは周囲を警戒していた。同じ輩が二度来ないとは限らない。
念入りだ、という言葉に状況を知る。]
周到に消えたか。
[失った物は戻りそうにない。
可能性には軽く溜息を落とした。いよいよ矢が不足するな、と。
>>294それから彼女の声と、リーフの短い鳴き声を聞くのはどちらが先だったか。]
…ああ。こちらは、ユーリエ・スケグル。
先に森の外で迷っているのを拾ってな。
今はこうして同行している。
[一瞬、ヴェルナーが止まる風に視線を止めて口にする>>293
ただの迷子ではないと、彼女自身の挙措から知れてはいたが>>299
『戦巫女』とまでは思いもよらぬ。
その名が何かを齎すのか、齎さぬかを知らぬままに紹介をした。
やがて礼を崩す様に、ごく愉しげな紫水晶が向けられる>>308]
聞こえた……が。
[鷹は短い声で鳴き続け、間を空けて一つ鳴く、を繰り返す。
警戒と発見、が混在した合図に、森を見やった。]
……知り合いかもしれない。
様子を見てくる。
[そう告げ、鷹の声に導かれるように、警戒しながら森へと入っていった。]
なら、見回りがてら、別の馬を選んでくるよ。
母さん、叔母さん、出発までに、ジル様のために蜂蜜クッキーを焼いておいてくれるかな。
きっと喜んでくれる。
[言いおいて、屋敷の外へ出た。]
[そうして見回っているうちに、
ストレートの髪を長く伸ばしている人物を見かけた。]
……ん?人が?
[人っ子ひとりいないその場に、その人の姿は目立った。
何か知っているかもしれない――。
それどころか、イングリッドが差し向けた人間かもしれない。
そう思って声を掛けてみる。]
えーと、そこのお兄さん。
なんだか随分と静かなんだが……。
ここで何があったか知らないか?
[現れた二つの気配にロヴィンは気づけなかった。
バルディッシュを渡す、ただその一転に集中していた。]
いやいや、世話なんてそんな大げさなー。
むしろ僕がお世話になりっぱなしですよ。
うん、本当にいつも上質な鉱石で助かってます。
[ロヴィンは喜色を浮かべるジェフロイをみて、
みずからも表情を変えた]
喜んでいただけると嬉しいです。
今の僕の全て篭めた一本ですからー。
…さて。あいつは捻くれ者だからな。
[どこにという言葉には軽く笑ってみせて、
こちらから向ける視線の意味もまた、男は承知であるのだろう]
隔たりか…なるほど。
隔たりを覚えるというのであれば、そうだろうな。
では、ヴェルナー。
わたくしは率直に、卿の持つその力が欲しい。
目的は言うまでもなかろう?
その上で卿は、わたくしに何を問う?
[さらりと告げてみせ、求めるものを問い掛けた>>308]
/*
>>309
わあ、わあああ、ありがとうルートヴィヒさんっ!(嬉しい
しかしよく読見込んでるなぁ……愛馬が草原時代から連れて来た物の可能性もあったはずなのに。
(名前つけると大変そうなのでつけなかった&馬の出所については全く触れてませんでした)
この川はレフ湖に繋がっておるのか。
[視界の暗くなった今、村に向かうなら農水にも使われている川沿いを進むと安全だという忠告を受け、細い水路の脇を騎馬で進む事にする]
一つはここ、もう一つは関所を越えて海へ。
最後の一つは湖の遠く南か……。
[地形を確かめるように南へと進んでいく。慣れぬ夜道、目的の村を通り越して湖畔付近まで踏み入れていたかも知れない]
[柵に沿って歩いてゆく。
片手にカンテラを提げ、もういっぽうの手に握っているのは、この地方の牧童が持つ
ふと立ち止まり、空を見上げた。
太陽の支配する時は終わり、今は月が──
ん? なんだろう気配がしますね??
[ロヴィンは一つの区切りがついた事によって気配に気づいた。
視線を上下左右に忙しく動かしながら腰の剣へと手を伸ばした]
うー、この森、場所次第では盗賊とかでるしなぁ。
今は戦いたくないなぁ。
[思い出しているのは先程、荷物に邪魔された惨めな自分だろう]
/*
>>319
こわい。wwwこわいwwww
理想を語るっていつも怖い……ちゃんと出せるかなああww
こわいね( ノノ)
そっか。いやもう、こいつに乗り換えるさ。
次の戦からでも―――
[ロヴィンの表情が柔らかに変化するのに笑みを深め、
ふと、言いかけた言葉を切る。]
ところで、ロヴィン。その格好はどうした?
売り込みにでも行くのか、それとも戦にでも行くのか?
………例の話、何処まで届いてる。
[ロヴィンが知らぬようであれば、王都で起きていること、
不穏な噂、己が見たものを、掻い摘んで話すだろう。
何かの気配に気付いたのか、ロヴィンが腰に手を伸ばす様をちらと見て、自身は視線だけを森に滑らせた。
敵ならば即座に反応出来るよう、神経を研ぎ澄ます。>>321]
…まさか古馴染がここにもいるとはな…
[イングリッド>>311より彼女の名を聞いて「迅鬼」と呼ばれていた頃を知るものがもう一人いたことに嘆息する。
時に、拷問のように敵兵を殺して萎縮させ、時に火を混乱などのタメではなく人を焼き殺すという意志をもって使い、時に賊どもを煽って敵を襲わせたり、兵を殺す前提で動いていたりした頃の自分は、今の気配とは違ってみえようか。
といっても彼女事態とはさほど話してはいない、まあ迷子になったのを見たときは普段と違い色々と戸惑って戦場とは違う面を見せたかもしれない
だが彼女の母には、己がどのような想いをもって戦っていたか、おぼろげに見抜いていたのだろう。必要悪を背負うことを。
あの時>>0:22>>0:23己が行く道を引き止めようとしたのも彼女の母だったか。
そういう意味ではこちらもまた、忘れられない者ではあった。
馬の…セオトコス…生神女、または聖母の名付け親でもあるしな]
―――― 家族…か。
[粛清が始まるかもしれない…
主からの声でそれを知り、心が動揺しなかったと言ったら嘘になる。
ローゼンハイム王に仕え、ダンテ家の地位を確保しようと励んでいる悪質な父。
父の命もあって王太子一派に属し、政局に手を突っ込んでいる生真面目な長兄。
セルベシア城下の屋敷に暮らす母と、…妹。
ただ、次兄は………]
これは一応売り込み予定かなー。
って、ええええええぇぇぇぇ!!
そんなことが起きてるの!?!?!?
[ロヴィンが腰の剣に伸ばした手はジェフロイの話で止まった。
青年にとってあまりに衝撃的な内容だったから]
うっうー、僕の夢は一体どうなるんだろう??
[ロヴィンから警戒は消えた。
変わりに戸惑いが分かりやすく浮かび上がっていた]
[次兄は――社交界に足を踏み入れ、
其処に集う傲慢で優雅な貴族達と交流を重ねるにつれて、
波打ち際が水に浸食されるように…じわりじわりと変わってしまった。
瞳の色は、いつから他者を見下す靄を被り始めたのだろう。
その声は、いつから猛々しく怒鳴り蔑むことが増えたのだろう。
その多くをセルベシアから離れ、家族と会うのは極稀――
薄い付き合いしかしていないタイガに、兄が変化した詳しい理由は解らない。
解るのは、]
僕、やっぱり駄目だ。
鍛冶だけじゃなくて
世間の流れを読めって父さんに散々言われたのに……。
[ロヴィンの表情がまた変わる。
今度は分かりやすい落胆の色へと]
[一年前、セルベシアに戻ったある日。
次兄が死んだと、苦虫を噛み潰した顔で親父から告げられた。
しかも理由が情けない。
暴言を吐いた挙句に私闘をやる羽目に陥り、無様に殺されたというのだ。
私闘の原因も大概だが、よくわからん奴に殺される結果も間抜けとしか言いようがない。
死によって何かが為せる訳でも、何かを為すために必要な犠牲でもない、
ただの無駄な――――…]
― 凪の森 ―
[リーフは途中で鳴くのを止めた。
鳴き続ければ逆に警戒される事を、賢い鷹は知っている。
だが馬を連れている以上気配は濃くなり音も出る。
カッツェもおそらくは共にいただろう。
警戒は消さず。だが武器に手はかけないまま、奥へと進んだ。
人の声と姿が見え、それが知った姿であると知ると、見える位置に姿を現した。]
なんだ、ジェフロイか。
[ある意味目的の人物、に出会うと少し力を抜いた。
同時に、もう一人の格好に目をやる。
なるほど、なにやら大荷物を背負っているが、ただの武器商人ではなさそうだ。
リーフの警戒はここか、と一人納得し。
向こうに害意が無さそうな所を見ると、ようやく警戒を解いた。]
[相手は、…そうだ。
確かリアンダール候の乳母の息子、だったと聞いたように記憶している。
身分的には高くはない。
だから捻り潰して、社交界から追いやった――そう告げる親父に、阿呆と言ったのも覚えている。
はっきり言って、次兄の方がダンテ家の恥晒しだろうが。
家名に泥を塗るつもりか、と。
「馬鹿が」と逆に怒鳴るように返された。
「こちらが非を認めては、それこそ名折れだ。理は此方にあると主張を通せばいい」
………やれやれ、と肩を竦めた。
こういう貴族の論理が、自分は嫌いだ]
[だが――…と思う。
嫌いだったか。
…嫌いだったのだろうか。
確かにここ十年程の次兄のお貴族様然とした傲慢な態度は、
自分でも反りが合わないと感じたし、舌打ちも繰り返した。
けれど、…憶えている。
一番近い兄。遊んでくれた過去。
薄く色褪せた、それゆえに手放すのが惜しくて忘れがたい…幼い日々の]
[それに…]
……―― あんの、馬鹿。
[駄目な兄だったかもしれぬ。
だがそれでも居ればまだ、母と妹の助かる目も上がったろうというのに]
……あー…なんか暗い気分になってきたぜ。
[わざとらしく肩を竦めて、荒く言い、]
腹減ってるからだな。うん。飯でも食ってこよ。
[考えてみれば夕方。そろそろ夕飯の時間だ。
気分転換にと一度村に戻った*]
えーっと、お二人はお知り合い??
[盗賊ではなかった事にロヴィンは一安心したようだ。
一息ついて、質問ができるぐらいには落ち着いていた。
しかしながら、相手に自分が何者かと
見定められているとは気づくほどの余裕はなかったようだ。]
/*
次兄過去、投下完了。
うむ、これで駄目な兄だが、それなりに怒りも浮かびそうである。
なんか段々俺の家族設定出来てきたなー。
さって、次はルートヴィヒとだ!
うわっ、ひど…っ、
フィー、笑いすぎ!
[机を揺すってまで笑う様子にむくれつつ、
怒って良いのか褒められたと喜んで良いのか、
微妙な顔をする。]
―――うん。
また、こうして笑いあえたら、きっと大丈夫。
私たちは負けてないってことだから。
[舌打ちしている友に、乾杯の代わりに拳を掲げる。]
また、元気で。
届いてはいなかったか。
や、そんなに落胆することもない。
[戦に繋がる独特の気配など、分からぬ方が良いとも思う。
売り込みだと答えるロヴィン、改めて体の彼方此方から顔を出す武器を眺めて]
王家に献上する剣を作ること――だっけな。
その夢、叶うかもしれんぞ。
[表情をころころ変える青年に語るのは、至って真面目な口調。
見るのか見ぬのか、関わるのかは彼自身が決めること。語るは予感のみで、運命など己に分かりはしないが。]
知らぬな。只者ではないことくらいは、わたくしにも分かる。
だが、どれ程かは…今後次第だろう。
[肩を竦める様子を、意に介する風もなく肯定した。
しかし、と言葉を続ける]
残念ながら、今はご覧の通り人手不足でな。
少しでも使える者は、一人でも多く欲しい。
力量など、おいおい見極めていくより他にあるまい。
それでは不満か?
[やがて続く問い、その冷たい響きに紫水晶の目が細められた>>324]
…王は嫌いか?
[答えるより先。
その言葉の響きに怒りを向けるではなく、問い掛ける。
ふと、紫水晶の瞳が遠い過去を彷徨った>>0:187]
『……それは、あんたの本心か?』
[あの時の、タイガの問い++]
/*
ああ、どうしよう。どこに行こう。
本当に悩む。
時間軸とか、気にしたら負けなんだろうなぁぁ。
移動に掛かる時間を考えると、
最短でも、イングリッドの到着は
私の現在軸の2,3日後なんだ。たぶん。
しょうもないことが気になって動けないとか、
いろいろないな。
がんばれ私。
わたくしの父は、弟のローゼンハイム王に殺されたようなものだ。
メリオールから嫁がれた祖母上が亡くなられた所為でな。
本来継ぐべき王座を継ぐことなく、悲嘆のうちに亡くなられた。
故にわたくしは、正統なる王位を取り戻すことを心に誓った。
──────が。
[言葉が一度途切れる。
瞳を上げる。つよい光が紫水晶にきらめいた]
メリオールでわたくしは学んだ。
セルベシアは遅れている。
自然の要塞だ、神に守られた地だと狭い都に閉じこもり、
満足した者らは、その外を見ようともせぬ。
このままではいずれ、諸国の格好の餌食ともなろう。
メリオールを、その血を引くわたくしたち父娘を警戒し、
排斥しようとするだけの者にはそれが分からぬ。
…わたくしならば。
メリオールの血を引き、かの地で学んだわたくしなら、
この国を強くし、守ってみせる。
力は正義ではないが、力なきは正義をも行えぬ。
父の死は、わたくしにそれを教えた。
わたくしは正統なる王の血を引いている──これもまた、力だ。
ならばその力をもって王の地位に就き、この国の未来を導く。
メリオールと共に、同じほど…いや。
それ以上の繁栄と光を齎してみせよう。
― 凪の森 ―
[>>343片眉あげて告げられた言葉に既視感を感じた。
つい少し前に言われた事を思い出し。]
……驚いた、ジェフロイで。
[今更感が漂う台詞を真顔で言い直した。
>>339尋ねる声には浅く頷いて。]
ジェフロイには世話になってる。友人だ。
[相手がどう思っているか、構わずそう応えた。]
……名乗り忘れていたな。
アイリ・リューフェンだ。
[よろしく、とロヴィンに弓篭手つけた利き手を差し出した。]
/*
すみませんすみません……
タイガの突っ込みを 色々考えたら こっちだと思ったんだ…!( ノノ)
うぐぐぐぐ、もうちょっとひねた方がよかったかなあ。
良かったよねえええ!!!wwwwごめんwww
す、すまぬ……なんか無性に王道ッ!てなってr
ウェルシュが台頭してくるまでそのつもりではあったんだがww
大丈夫だよ、ね。そして演説はずかしい……(*ノノ)
/*
くっそwwww
この沈黙時間がいやだ。いやだwwww
採点されている気分だ。いやだああああっ!!!
はずかしいよう。
[三騎(+α)で森を出て、街道を南へと向かう途中、
遠くの空に翻る赤が目に入った。]
あれは―――
[赤地に黒のライン。
遠くからではその程度しか判別できないが、
心当たりは、それほど多くはない。]
イングリッド王女…こんな、ときに…?
[あそこに鮮やかな紅い髪の従姉がいるのか、
それとも、彼女の使いが駆けていくだけなのか。
判断が付かないでいるうちに、
赤の旗を掲げた一団は、森の中へと消えていった。]
[肉食動物が獲物に忍び寄る、そんな柔らかな足運びを、感じた。
月から地上に視線を戻し、左手に持ったカンテラの淡い光を、身体から離して掲げる。
敵意がないことを示しながら声をかけてきた相手が黒髪と見て、まず連想したのは、この村の自警団の教範をつとめているヴェルナーのこと。
だが、彼は辞職して村を出て行ったと、夕飯の席で妹たちがエプロンを振り絞って悔しがっていた。
それに、ルートヴィヒの顔を見知らないのであれば、村の者ではない。]
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(じたばたじたばた)
こんかいは 演説回数 絶対下げる……
wwwwせめてユーリエと一緒でよかった。
星の欠片に会うたびに演説とか絶対ヤダ!!!!
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ウェルシュって、なんとなく基本的に頬を染めてるよね。
…と、ふと思った。
どうでもいいけど、イングリッドとの関係を表す単語に
ちょっと迷った。
父の異母兄の娘、でもいとこでいいんだろうか。
多分、間違っちゃいないと思うけど…。
― 凪の森 ―
……ありがとう。
[>>343祝辞には少しの間の後、微かな笑みを向けた。
厭う訳ではないが、心のそこから喜んでいる、という様子でもない。
それが決められていた事で、当たり前の事だから。
胸中にはそんな思いがあった。]
そうだな、父は才のある人だったから。
私のに代わって隊が侮られる事がないようにしたい所だが。
[まだ代替わりしたばかり、当分は難しいだろう。
そう思いながらも、榛の瞳に宿るのは静かな決意。]
こんばんは。
等しく神のご加護を。
[聖職者然とした声を作って返した挨拶は、おぼろげに照らし出された相手の顔を見て、わずかに歪む。
そこに見出したのは、かつて、殺した男の面影ゆえに。]
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同居人が紹介してくれたここのブログが面白くて困る
http://www.japanfenster.ch/japantrip/
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そっと、イングリッドに遠くから遭遇。
会いに行こうかな。どうしようかな。
というか、凪の森に会いたい人が集中しているので、
デュ・ボック村に行く気がしない(←
でも、行くって言っちゃったしなぁ。
どうしようか。
夢が、か、適う!?
ででで、でも、さっきの話と一緒に考えるともしかして。??
[ロヴィンは頭の中でジェフロイの言葉の意味を理解したようだ。
そして再び動揺してしまったようだ]
ああああ、失礼しました。
ジェフロイさんのお友達なんですねー。
僕もジェフロイさんにはいつもお世話になってます。
ええっと、ロヴィン・ベルムデスです。
鍛冶屋を営んでます、この大荷物はその関係です…。
[ロヴィンは職業柄、
思わず弓篭手を凝視ながらも握手に応じた。]
[ふっとそれが和らぐと、思い出したようにジェフロイを見上げた。]
積もる話はあるが、今日は用があって来た。
矢の都合をつけて欲しい。なるべく多く。
材料だけでも構わない、最悪、鏃は抜きで木材だけでもいい。
報酬はいつもの3倍。
先に手付けに3割、無事此方まで収めてくれれば残りを払う。
[これで手配できるか?と尋ねた。]
−王都 夕方−
[さすがに今日中には村に戻れそうになく、また暗闇の中馬を走らせる趣味も無い為王都の宿屋を一室抑える。
高級宿泊施設も近くにはあるようだが、硬いベッドに慣れているテオドールとしてはさして興味を抱く事ではなかった。
夕方にもなると王都はさらに賑わいを見せていた]
・・・・・・早期の平定が出来る側につく、か。
[エディの言葉が頭の中でリフレインする。
成る程、確かにこれでは王都に攻め込む側が逆賊となろう]
和平とは、どのようなものだろうか。
今の犠牲の先にある平和とは如何程のものだろうか。
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>>351
うぇるしゅうううう
まったりしたいね……君と会って、まったり……
でき ねえよ!!!!wwwwくそーーwww
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あー。
兵も集めないといかんのか。
どうする?
デュ・ボック村の近辺の兵力はなんとなくヴェルナーのだし、
傭兵はそもそも金無いし、
盗賊団だけで戦うわけにもいかないし。
デュ・ボック村以外で兵力集めてもいいのかな。
適当に、自警団とか組織できるのか?
自分の民衆への人気を利用してとか、
描写するの恥ずかしいなぁ…。
・・・・・・年を取ったものだ。
[眼を瞑り、感傷的になっている自分を嘲笑する。
数年前の自分では考えられぬ思考であった。
路に迷いながらも、そのまま城へと足を進める]
カンティヨンは既に通り抜けていると見る。
メリオール側に根回しをしているか、だな
あえて誘い込んでというのは
まだあちらの軍勢が整っていないならば有効。
…密入国、ではないかな。
あれは正面切って堂々と来るだろう。
その価値が己にあると信じて疑わぬ類の人間だ。
湖の方は情報部が向かっているゆえ
そちらにも命じようか。
……なにか気になることがあれば教えて欲しい。
そう、湖賊の動き、盗賊の動き…
[それから、一拍あいて]
…ふ、ないではない話だな。
はねっかえり、だった。磨きが掛かっていそうだ、な
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悶々と悩みつつ、灰だけが埋まっていくこの不思議。
イングリッドと合うタイミングは、今なんだろうかなぁ。
他のタイミングで会うと、戦闘になりそうではあるけど、
今会っても、やっぱり戦闘なんじゃね?
いや。それはないか。ないだろうか。うーん。
うだうだ悩んでないで動けよ私。
ああ。なんかこの動きづらさはなんだろう。
うだうだ。
……確かに。
この国は、閉ざされている……と、言えますわ、ね。
[母に連れられての旅路でも、それは伺えた。
だから、否定は浮かばない。
言葉から感じる力。
成し遂げよう、という意思の強さから来るものか、と。
そんな事を考えながら、雪色を飾る薄紅の小花を外して、両手で持ってくるりと回す。
薄紅は僅かに伏せられ、思案するよな素振りが覗いた]
…―― …
[風に混じるその声は
耳に馴染む、誰より近しいものの響き]
我侭ではない 、な
…… 同じように、思っている、からな
[少しずつ、声は小さくなったが。]
はは、変わらんな。
[律儀に言い直す口調、久方ぶりのものだ。
微かな笑みに、どこか淡々とした気配が見え隠れするのを察すれば、表情を戻す。
実力主義の軍部であえて世襲の形を取るということは、
それだけで軍を率いるに見合った力を持つ証明にもなる。
軍属時代にアイリの腕は見ているから、疑いもない。が。]
ちいと心配してた。いや、実力云々じゃあなくてな。
別の隊の…特に上の方には、我の強いおっさんが多いだろ。
[父親の話には、静かに頷いた。自身も世話になったから。
瞳に宿る決意を見て取ってか、知らずか。
負けんなよと瞳を細め、それから話題を引き戻す]
で、今日はどうした。
……矢、か。
都合は付けられると思うが、随分切迫してんな。
[何かあったのかと問うところだが、粗方の想像はつく。
アイリの問いには頷きを返す。]
でもな、幸運だぜ。丁度此処に腕の良い武器鍛冶がいる。
ロヴィン、鏃は作れるか?
[傍らに視線を向けてそう訊ねて]
― 凪の森 ―
[森に至る道筋で拾ったユーリエと言葉を交わし、
人目につかぬうちに森へと急ぐ。
騎士たちは周囲に目を配っていたけれども、気づかなかった。
彼らを認めた目があったことに>>351]
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