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[中でも、興味を引いたのは、二つの噂。
すなわち。]
エリオット…と、神託が?
[国王が倒れられたこのタイミングで、
ビーケン神殿の祭壇から声が響いたのだと。
きっと、神が次の王を選ばれたのだと、
そんな噂が神殿を中心として、信じられ始めていた。]
あの、小さな子が…まさか本当に神が?
[驚く王太子へ向けて、長老はさらに言いづらそうに
もう一つの噂を告げる。
それを耳にした瞬間、王太子は思わず立ち上がっていた。]
[ルートヴィヒ候に仕えるかどうか、それについてはまだ自分の中では不明瞭ではある。
この王都は守るべきものであるかもしれず、攻めるべきではない。
またウェルシュにかけられた王暗殺の罪が嘘か真かという判別もつかない。
だが、候の背負う影に身構えている自分がいる。
この国を野心で飲み込もうとしているような、しかしそれは表に出る事無く周囲に漂い続けるような。
どこか、胸の詰まる感覚が今も消えないのだ]
まだ結論を出すには早い。
ウェルシュやイングリッドにも会わなければな。
[あまり悠長な事も言っていられないのかもしれない。
昨夕の候の口ぶりでそう感じる]
―王都 クラウゼヴィッツ邸宅―
[夜も明けた。邸宅の機能はハリボテもよいところだが、必要なところは出来た家礼がやってくれる]
[どうもこの執事というのは主人に仕えるものではなく、屋敷に仕えるものらしい]
[付き合いのある貴重品や嗜好品を扱う行商人らの荷降ろしを見守る間、家人の変装をして世間話をした。髪の色さえ黒髪のかつらで誤魔化せば、滅多に姿を見せない成長期の四男だとはわからないだろう]
[彼らからしたら、取引先の今後のことが気になるのだろう]
[彼らは彼らで変化を気付いている。――昨夜はゆっくりと寛げましたか? という問いに対して、王都に馴染みのない客と宴席で盛り上がったというではないか。馴染みの傭兵の護衛が頼めなかったが親切なその人が斡旋してくれた、とか]
そうですか。よかったですね。
[一つの勢力が傭兵を買い占めたのは、私兵からの話で聞いている]
[ここにもう一つの――別の勢力が傭兵を求めた、というのは考え過ぎだろうか。まずは目で確かめてから]
[物騒ですから、うちも傭兵で私兵を増やしたいですね。よければ紹介してくださいませんか? そんな調子で、商人らの宿を紹介してもらい、その足で向かった]
ふう、しかしだ。
[ウェルシュが暗殺、という話と先日のあの大橋での出来事が交差する。
王の暗殺まで計画した人間が、大橋の中央で大立ち回りをした挙句、名乗りを上げる盗賊団に保護されたという事になる]
これでもし濡れ衣なら、ウェルシュという人物はとんだお人よしだな。
[ため息。むしろウェルシュという人物に対しての興味が沸く事になった。
まとまらない考えを纏めつつ、暫くして凪の森を見回った上でデュ・ポック村への帰路につこうとする]
ばかな!
私が、父上を弑するなど……!
[王太子は、国王を暗殺しようとして失敗し、
王都より逃げ出した。
不穏な噂は足の速い風に乗って、
王都より遠く離れたこんな場所でさえ密やかに囁かれていた。
或いは、意図的に流す者がいる故の速さだろうか。]
― デュ・ボック村への道 ―
……単純と言えば、単純ですわよね。
[男というのは、と。
荷馬車の荷台、その隅に作ってもらった空間にちょこん、と収まり小さく呟く。
声に宿る響きは、どことなく複雑なものを帯びていた。
使えるものは何でも使え、とは母の教えであり、容姿を利用するのは手段の一つ、と捉えてはいるのだが。
『かわいいお嬢ちゃんのお願いだから』という理由付けは、ちょっと納得できない、複雑な乙女心もそこにはあった。
それでも、女性的なあれこれが足りていない、という自覚もあるので。
その不満を表に出すほど迂闊ではないのだが]
―セルベシア:リアンダール邸―
[この屋敷に置いてある書籍や記録を持ち出す。
刻まれた紋章は銀の槍花車。
深き青に咲く、今の己を示すものである。
衣服を調べ、所謂“お忍び”のためのものも
いつでも使えるようにしておくこととした。
顔が割れていなかった頃は
よく一般市民の着るような服で
出かけていたものだったが。
思う。
多分己のこころはルートヴィヒの母に連れられていった
あの素朴な農家にあるのだろうと。
そこで王政の齎す歪みや影を見たことが大きなきっかけになったのも。]
/*
かあさまが、子供産んでるのが信じられないくらい美麗なないすばでーだったので、そこにコンプレックスがあるのでした。
色気なんてものは無縁です、はい。
……服装もあいまって、一部嗜好者さんには受けそうですけど。
[羊歯の茂みか天鵞絨の床か。
奇しく狭い夢の中。
タイガに面影の重なる死者が、ジルのたおやかな肌に手を伸ばす。
意識が焼け付くほどに身が震える。
これは嫉妬か。
けれど、ルートヴィヒは動けない。
もう限界だというときに発すると約束した、その「
どうしてそんなことになっているんだ。
私は…ただ……
[唇を噛む王太子に向けられるのは、
同情と、隠しきれない不審の目。
ひとつ首を振って、長老に向かい語り始める。]
私は―――父上の御危篤を聞いたあの日、
確かに王都を脱出した。
乳母に促され、乳兄弟を追っ手の中に置き去りにして、
ただ、訳もわからず逃げたのだ。
父上に、ひとめお会いすることも叶わずに…。
[「
耐え忍ぶのは、ただ、ジルの真意を知るゆえ。
ジルの方が辛いのだと、言い聞かせて。
それでも──
研ぎ澄まされる殺意
縒りあわされる狂気
夢の中ですら、唇に血の味を覚えた。]
―王都 隊商が宿泊する宿―
[商人たちが村へと運ぶ物資を調達するまでのぽっかり空いた時間に、宿屋へと訪問する]
[ヴェルナーが名前を出しているのならその名前を、偽名を名乗っているのならばその偽名の人物に会いに来た、と宿屋の主人に告げる]
[本名を出しているなら――テオドール将軍に続いて、あの迅鬼がまさか? と首を傾げることとなっただろう]
― 宿 ―
[まぶたを開く。思考がクリアになる。
朝だ。己は椅子に座り、少女はベッドで眠っている。別に紳士的思考ではない。
ただ横に転がっては眠れないだけなのだ。]
…ふ…おい、おきな。
[その言葉に敏感に反応して目を覚ます少女に告げる]
今日からお前は俺のものだ。…来い。
…俺が殺せるようになったら、お前はお前のものだ。
[相手の意思の有無も聞かぬ態度。それが嫌ならば己を殺せるようになれ。そうすれば解放。そんな単純過ぎる見解が、...と少女の間では昔からの付き合いのように容易く交わされていた]
[宿にはヴェルナーの名で登録しているので己の名を知るものに>>670感ずかれてはいるだろう。
二つ名のほうがどちらかといえば有名で、本名のほうがどちらかというと知られてないことが多いというのもあるが、単なる横着でもあった。まあそれはともかく宿屋の主人がいう訪ね人というのにわかったと短く返し、手短に身支度を整え、少女――シェイと名乗った――と共に部屋をでて、受付のほうへと顔をだし、訪ね人のほうを見る]
俺の名を知ってるようだが初めまして…であってるよな。何か御用で?
[黒髪のかつらをしているため、かの翠の剣聖とはわからぬ...は油断ならないという気配を感じながらも、堂とした態度で、来訪の理由を聞く]
―セルベシア:リアンダール邸―
[かつてはここに、いたものの姿がないのも足が遠退く理由のひとつであり。]
―――――…一年 か
[呟きは落ちる。
ルートヴィヒが聖職につかされてから。
“声”は聞こえる。
巡礼の際に顔を合わさなかったわけでもない。
けれども。]
…早く、
[帰ってこい、と
俯き呟く表情に憂いがさす。
何より近しい、ただひとりへ。
恐らくそれは、ひどく危ういとも呼べるものかもしれないが]
おはようございます。お休みしているところにお邪魔して申し訳ありません。
[ぺこり、とお辞儀をし]
そしてお久しぶりです。ヴェルナー将軍。
[外見はたやすく変えられても、体臭はそう簡単には変えられない。ただ、挑発的にヴェルナーを見上げ、そして、にっこりと微笑んだ。ヴェルナーの嘗て仕えし国にて、強者をのし、その後の酒宴にて見せたのと同じ笑みを]
[人の目であるところではあまり聞かれたくない内容であり]
貴方にお話があってきました。
お時間あるならうちにお茶でも飲みにきませんか?
………ああ…久しいな。
一見わからなかったが、その憎たらしい笑みは覚えている。
[立ち振る舞いだけではわかることはないが、確実に見える力というものをもち、その場のものに鮮烈な記憶を残したプータロー…じゃなくて武芸者…剣聖だ。
とはいえわざわざ変装してるからには理由があろう、名もその二つ名も口にはしない。]
それはいいんだが、朝食も取れるとありがたいんだがな、何せ俺も、こいつも何も食ってないもんでな。
では、そのように手配致しましょう。
――……お子さんですか?
[迅鬼ヴェルナーに、少女という組み合わせがあまりにも意外であり、聞かずにはおられなかった]
[そして、比較的位置が近い(だから商隊もここに宿泊しているわけなのだが)クラウゼヴィッツ邸へと二人を案内する。共周りは一見すればいない。そして、お招きするのも正門からではなく、召使・商人出入り用の裏門からであった]
(→クラウゼヴィッツ邸)
― デュ・ボック村・宿 ―
ふぅ……。
[個室を用意して貰い、人心地付く。従者のいない一人旅は珍しくない。寧ろ戦乱のない時、街の宿を定めた後に限って言えば数日単位で一人で勝手に飛び出すことの方が多い]
妙な事になったものだ。
[王都で地道に交渉を重ねながら、情報を収集していく流れを考えていたが、リアンダール候の英断とも言える即決であっさりと話が付いてしまった]
何を企んでおるのやら。
[煽ってはみたもの>>50の、実のところどうしようと知った事ではない。ただ背後から火の手が上がるのは困るし、其の動きがあるのなら恩を他所に売っておくのも悪くはない程度に思っていた]
国を我が手にという安易な私利私欲の輩ではあるまい……。
[実のところ其の方が主としてはやりやすい。見極めが付きやすい相手であれば、動き方も自然と取り易いからだ]
[荷馬車に揺られながら思うのは、これからの事。
王太子に無事に会えるか、とか、会えたとしても道が添わぬようならどうするか、とか。
その場合は、一度王都へ向かうべきか。
あれこれと考えつつ、物思うときの癖で薄紅の髪飾りに伸ばした手は、すかっ、と空ぶった]
……ふにぇ?
[惚けた声があがる。
ぽふぽふぺしぺし、といつも小花が群れている辺りを叩いてみたが、触れるのは雪色の感触だけで]
……無くした??
[どこで、と慌てて記憶をたどる。
とはいえ、考えられるのは凪の森の中くらいしか考えられないのだが]
―クラウゼヴィッツ邸 家礼用の離れ 応接間―
[通すのは本宅ではなく、召使ら用に用意された居住宅の離れの応接である。ヴェルナーの人となりは財をつくしたものを好むものではないし、何より食事とはリラックスして食べたいものだ。少女に緊張させないような配慮――]
[ではなく。ハリボテでしか機能していない内情は見るもの見ればすぐわかる]
[人を通すのは、まだここが機能していることを見せるため。全てを見せないのはばれない為。それゆえの場所の選択であった]
何分、家では微妙な立場ですのでこんなところで申し訳ない。
どうぞ存分に召し上がってください。
[自分は既に朝食を済ませている。茶のみ、そして二人には、簡素であるが素材は豪華な朝食を振舞う]
[アツアツのチーズオムレツ、ブルスト、焼き立てのパンに最高級品質で知られた遠国特産の蜂蜜などなど]
まあその辺はシダがやってくれるであろう。
[彼女にとって唯一人の従者。今頃王都の拠点から雇いあげた傭兵団への指示出しや各方面への情報収集に当たっている事だろう]
余らの国は……今は余とそなたの唯二人であるからな。
[侯に名乗った「紅き蛇」>>95などという傭兵軍は存在しない。彼女とその従者は毎回雇い入れた何処かの傭兵団に寄宿するだけの二人きりの存在である。紅い蛇――かつてあったガノ王国の紋章がそう呼ばれている。宝石に飾られた刺繍だけが、その証を真紅の中、ひっそりと飾り立てている]
戦場がある限り――余らは、お前達と繋がっておる。
[軽く目を閉じ、そう呟いた]
[従者という子の様子を見ていると、ヴェルナーの言葉に嘘がないことがわかる]
[そして同時に。気ままなものが、人を必要にする場面というのはどういう場面か。知識もなく、従順な子供を]
[旅経験から考えれば、――お使い、である]
[そういう事情を抜きにすれば、非常に子供とヴェルナーの取り合わせは、アンバランスでなごやかな気持ちになった]
明日は、
自衛団を育て上げた者に会いたいものだな。
[ヴェルナーが既に村を立ち去っている事など知らずそう言うと]
しかし、まずは美童か少女じゃ!
酒を注ぐだけで良い。
それだけで良いからこの村に見目麗しい幼子はおらぬか!
[駄目元で宿の者に尋ねに行こうと、ドアを開け放った。宿にいる誰かに止められるか、女将らにドン引かれるかは定かではない**]
―クラウゼヴィッツ邸 家礼用の離れ 応接間―
[一度手を引いて中にはいれば少女も諦めたようだ。手を引くのをやめつつ、軽く邸内に目を走らせつつ、ヒースをも見る。
その迷うことない歩みから、どうやらこの家のものでありそうだという予測、食事まで出せば確信に近くなる。]
随分と静かだな。
[ぽつりと一言。それ以上は、なんであるかなど口にはしない。ただ一つ予感めいたものだけはあった。イングリッドの依頼と関連がある類のもの]
遠慮なくいただかせてもらうが、口を動かしてはいても話を聞く耳はまだ空いているぞ。
[言外に話があるといったヒースの言葉を聞くというのを示しつつ、並べられた簡素だが質のよい朝食>>681そのパンに蜂蜜をつけて口にしてその柔らかい感触と香ばしい香りを口で味わい、アツアツとろとろのチーズオムレツを口にしその絶妙な配分に目を細めてみたりなど、反応こそ薄いものの楽しみながら遠慮なく食事を開始する。
シェイは今まで見たこともないのか、目をぱちくりとさせている、おそるおそる口にしたところで、驚いたりと挙動不審だがまあそれはそれとスルーした]
[そして、こちらも席について自分の被ったカツラをはずして]
国王危篤の事態ですから、どこのお宅もこんなものでしょう。
国王が亡くなり、弔辞が終わるまでは静かでしょうねえ。
[そして、言葉に甘えて話を始める]
改めて。お久しぶりです、ヴェルナー将軍。
ヒースクリフです。
[一礼し]
まあ、社交辞令は得意ではありませんので、単刀直入に聞きますが。
貴方は王女に雇われていませんか?
いくらです?
[踏み込むが、推測は単純である。――大部分の傭兵を仕切る方は、リアンダール候についた。これは王都の傭兵の集い方を見れば予測がつく。今実質的に動かせる財があるのはそこだけだ。そして、王都にいる王太子は今は何ら実行力を持ちえていない。そしてリアンダール候に対して、別口で兵を集めるものが――そして、それを村方面へ運び出そうとするものが、いるとしたら]
[ブルストを一口、咀嚼し終えてから]
確かにな。どうやらずいぶんと慕われていたということか。
[その裏にあるものに怯えるもの、密かに暗躍するもの、それらを総じて称し、皮肉げな笑みを刻む]
ああ、久しぶりだな。まさか坊主の出身地がここだとはな。それと、悪いが"元"将軍だ。
[まだユーリエの故郷がここであると知らないが、なぜに古馴染はここが故郷なのか。なんかの魔窟か?とでもそろそろ思いたくなってきつつ、将軍と呼ぶのにはさりげなく訂正をする。
社交辞令も遠まわしな話も嫌いなので、そこは気にせずに続きを聞いて]
ご推察の通り王女に雇われているな。とりあえず一度、客将としてな。
いくらかといえば…そうだな。普通じゃないか。
それを聞いてどうするつもりだ?……金貸してくれといっても断るぞ。
[隠し立てすることもなく。ただ。一度。と。客将。とはっきりと、完全に仕えてるわけではないことを口にしつつ、いくらかについてはなんとなくぼかす。誤魔化しというよりもさほど重要視してないという態で、それよりもその先の意味を聞きたいというように、最後に茶化しながら問いを返す]
建前ではそういうことになってるでしょうね。
[皮肉げにこちらも笑って、離職に関しては――そういえば、とかの国の王が世を去ったことを思い出し、納得した]
どおりで共まわりもおらず。――いやー、テオドール将軍ともお逢いしたのですけれどもね
どうにもこうにも、やっぱり必要とされそうな場には特有の臭い、ってあるんですかね?
[頬をかいて]
ええ、ここは僕ん実家のクラウゼヴィッツ侯爵の私邸ですね。
最も、僕は滅多に帰りはしませんが
いやー、景気がよいことで。
まあ、王族が運用する金だからそうでしょうし、ええ。
実際よい働きしていると思いますよ、ヴェルナーさん。
[日数勘定すれば、妖術を使わない限り最短の日数で必要なことを全てこなしている計算となる]
むしろ逆。
ヴェルナーさんを雇うにはいくら積めばよいのかな、と。
まぁ……決め手になるのは金ではないとは思いますが。
[王去った後も国に残る選択を選ばなかったことに、そういう生き方をする者らが存在することを知っている。ヴェルナーが欲するものが、金、名誉、地位で片付くものならば、きっと今この場で会うこともなかったろう]
違いない、王都とはなばかり…不穏すぎるからな。
[隠すことない感想を述べる。]
ぁあ、テオドールのとっつぁんか。あの人も故郷のために里帰りといっていたがな。
ちなみに俺は単なる放浪中で立ち寄っただけだ。
…って、坊主がクラウゼヴィッツ侯爵のか。なんでこう…
[本当にここの事態を予測していたら王家とそれに連なる貴族の名など調べるはず、当然その中にヒースクリフの名前もあるはずなのに、気づいてなかったというのが、偶然というのを示すことに繋がるか
いい働きという評価には、大げさに肩をすくめる。既に傭兵を連れていく、そしてそれを無理に止めようとすれば同じ傭兵。はたまたギルドからの信を失いかねない行動は王都側もできないだろうからある意味そうともいえるか。思いつつ]
雇う…お前がか?
[少々意外そうに、目を瞬かせる。決め手が金でないのはもちろんそうだが、わざわざ頷いて返すことはしない]
…この静かさと関係あることか?それとも坊主が懇意にしている陣営にってことか?
不穏が表面化しやすいんですよ、ここ。
戦場となるなら、封鎖する前に膿がでる。
――まぁ、これは祖父の言い草でしたが。
いやー、何でこう、っていいたいのは僕のほうですよ。
ヴェルナーさんは関心なかったでしょうけれど、初めてお会いしたとき、ちゃんと名乗りましたからね?
[武者修行。放浪の旅。武芸をおおっぴらに披露する機会で、家名と出身を隠すことはしなかった]
[否、隠せばこの旅の意味は失してしまう――セルベシア出身の若き力]
[遠く諸外国にとって、自然に守られたこの国の地名度など知れたこと。国威を見せるにはほど遠いが、侮られる前に打てる先手]
[自慢できるものは腕っぷしくらいしかない。他は何を取っても兄弟に負ける。――そうして、純粋に求めて得たものが、剣聖の栄誉だった]
[>>691の言葉には]
後者です。
僕の口からどうこういうべき問題ではなく、貴方が戦に積極的に関与するかどうかは結局使うべき主を見いだせるか否か、だとは思うのですが――
なるべくなら――王太子とは敵対して欲しくないな、ってくらいで。
おそらく今のところ、王位継承権の争い、ぶっちぎりドベでしょうから。
[ぱたぱた、と手を振って]
国の行く先は、一人の国民として憂いてはいますが――
まあ、国の行く末より、もっと個人的なことを重んじたいんですよ。友とか、家族とか。
こんなこといってるから、貴族(支配者)としては脱落しちゃってるんですけれどもね。
いやはや、素直ってのは素晴らしいものだな。
[表面化しやすいという状況に笑いながら皮肉を口にしつつ、祖父の言葉には同意するように軽く頷いて]
……そういやそうだった……か?
[どちらかというと、その武のほうに興味があったために名前ぐらいしか覚えてなかった。そもそも名の時点でヒースまでしか覚えていなかったのである。
ゆえにか、彼がどのような意思>>692でその行いをやっていたかについて、ヴェルナーに対しては報いられなかったらしい。]
[確かに、王女でなく、そもそもクラウゼヴィッツ侯爵が、王太子派である以上。ヒースクリフが懇意にしていうのも王太子であることはすんなりと納得がいったところで、そちらの胸の想いを静かに聞く。]
なるべく敵対するな…な。
どこまでになるかは保証はできんな。弱いのから喰われるのは戦場の常だしな。
[ぶっちぎりビリとはっきりいうのには内心苦笑しつつ]
別に、友のため、家族のためというのがいたっていいだろう。
[貴族としておかしいと思われる行為であろうが、そうやって生きてきたものを否定することもなかった]
[そして、本題のほうに入り、目の色が変わる。凍てつく焔の如く]
そうだな。もしお前が、ウェルシュとやらの王位を望むなら
王太子派…もしくはリアンダール候と仲が悪いところ。
そこによ、エリオットを押すという態度を取るように伝えてもらいたいんだがな。
ま、それは表面上で、実際は日和見しといてくれ。ってことだがな
[表面上は味方を気取るから下手にも扱えぬ、殺したら波風が他にも及ぶし生かしても困る。そういうのが一番厄介な輩だ。]
…真の王が帰ってくるまで、例え苦渋を舐め続けるのが、生き延びていることこそ、誠の忠義だ。とでもいってな。
王都っていう腹の中に…虫でも飼ってもらおうや。そっちにとっても悪い話じゃないと思うが…どうだ?
[ま、嫌ならいいがな。と肩をすくめる。
失敗するか否かもあるが、王太子派がここの城を攻めることになった時にも得なのは分かることだろう。]
俺は、機会さえあれば一度は王太子のところにいくつもりだ。王太子が俺にとって感じるところがあれば、そうしてもらえると俺としてもありがたい
[工作するのは今しかない。その時王太子のところにいったところで既に手遅れだろうから]
が…それがないならそこまでで王太子との関係は切るつもりでいる。
自分を安売りするつもりはないんでな。懐事情がよろしくない上、ビリのところにわざわざ力を尽くすのも選択しづらい。
[偽りなき本心とまではいわない。王太子が嫌とかではなく。金もなければ力もないところにいたら死ぬ。それはまっぴらごめんというだけの現実的思考。]
が、やってくれるなら…次ぐらいにでも王太子のところにでも顔を出し手を貸そう。
あちらが門前払いやらしない限りは…無料でな
[どうする?とでもいうようにヒースを見つめた]
― デュ・ボック村・宿 ―
[エディ、ダーフィトと一旦別れると、案内された個室に通される。
顔見知りの案内係に、あれから何か変わったことは?と聞くと、
なんでも自警団が強化されたことや、今夜はちょっとした騒ぎがあったことを知る。
さすがに、その騒ぎの原因の一端がタイガ、であることまでは耳には入ってこなかったが。
部屋へついて荷物を置くと、窓を開け身を乗り出して、村の様子を眺めた]
なるほど、ね。
[目に付いたあれが自警団の人間なのだろうか。
どことなく警戒の様子が窺える]
この騒ぎも、国王危篤と何か関係が……?
[勘、といえばそれまでだが、なにやらキナくさい気がした]
/*
目を離すと軽く伸びてるよな。こっぇえ。
今日いつだっけ。村開始して3日目…?
もっと経っている錯覚しちまうのが怖ぇ。
あー、しっかし昨日のルートヴィヒとの負縁故絡みは良かったな。
後に繋がるいい因縁になったわ。
軽戦闘も愉しかったしなぁ。
しかし戦闘ロールだと俺のレス遅ぇのなんの。気をつけねぇと。
― デュ・ポック村、宿 ―
……ちょっと聞いていいかい?
その格好やら何やら、王都やメリオール向きだと思うんだがな……ここが大きな村だといってもやはり村だ、もっとでっかいところで目立ったほうがいいんじゃないかなと。
[隙を見て、エディに接近した。
どう贔屓目にも怪しい自分に対し、関所の兵士は当然のように警戒しているようだ……軍人として優秀で信頼に足る。
一方でそういう雰囲気を見せないエディは、泳がせて様子を見ているのか、不審に思わないぐらい鈍いかずれているか、それともこういう類にいちいち反応しないだけの器量持ちか――
悪目立ちな自分もたいがいだが、純粋に目立つ人間がこういうところに来るとなると意図があると勘ぐりたくなる。
あと、親近感を覚える共通点がありそうなのも理由のひとつだが、それは識域下]
あと、奢ってもらってありがとう。
一宿一飯の恩義を剣で返すような高潔な人間じゃないので、本当にありがとう言うだけだがね。
……酒でも持ってこようかと思ったんだが、金欠なんで。
[真面目に頭を下げた。
この村の警戒態勢では独りで宿をとるのは難しかったかもしれない]
しかし、まあ。
[もう一度、自警団と思しき人物を見て]
元々は素人か?
それにしては、かなり鍛錬を積んでるようだよな。
[自分も、セルベシア時代、そして現在と二度に渡って隊長を務める身。
兵の育成にももちろん関わったことがある。
それだけにわかった。これを育てた人物が、相当な人物であろうと]
ヴェルナーさんのことだから、どうせ僕の名前もヒースくらいまでしか覚えてないでしょうけれども、まあ、今はどうでもいいことです。
[首をすくめて]
全く、弱いのから喰われる。今もそういう状況でしょう。
それでも――王太子……ウェルシュは戦う前に話し合いでまず何とかしようとしてますので。
まぁ、貴方が客のまま姫に就くのであれば、そこのウェルシュの面白さ、を生かして欲しいですね。
[――なるべく、ヴェルナーが好みそうな言葉を選択しつつ]
[子供の頼み、と一瞥だにされないことも内心覚悟していたので、話を聞いてもらえるだけでもありがたいところであり]
自分の育てた、手足になる部下……
[実際に彼らがそこまでの関係かどうかはわからない。
だがそう声に出して、呟いていた。
メリオール軍所属である以上、兵もメリオール王国のもの。
連れ出すわけにはいかなかったし、大体今ではそこまで信をおけるものもいない。
もういない、彼を除いては――]
いやまったく、御尤も。
[全面的に――日和見しろ、面従腹背でいろ、と帰ってこない父の耳に入れておきかった。それが得だというにも関わらず、本当に妙なところの真面目さが祟っている]
そうですね、そういうことなら親姫君派にも送ったほうがよさそうですね。
――いやはや、朝ご飯でこれだけアドバイスを頂けると助かります。
[既に親王太子派には事実のみを示す書を送ったが――ヴェルナーの言葉で、少し考えなおす]
[どちらの陣営に属するにしろ、反新興勢力を唱える彼らこそはリアンダール侯にとっての"虫"なのだから]
[そして、そうすることで――この館の内側が空洞ではない、というごまかしが、もう少しは聞くかもしれない]
/*
さて、ダンテ家の顛末を裏で書きつつ…
んーどうするか。折角だし、誰かにも会いてぇな。
エディ、いけるか?
…っとダーフィトが行ったか。
[そして、もうさっそく行動に移す。家礼を呼び、書の文面と使者の支度を頼む。
時が来るまで辛抱せよ、と。
――尤も、使者は人手が足らないので、自分で走るのだが]
[これを以って返事とする]
王太子と会う時は警戒されるかもしれませんので、これをお持ちください。
[緑地の盾に描かれた、月を背負う梟の紋章が刻まれた短剣をテーブルの上に滑らせるようにして置き]
これで私の名前を出せば、私の紹介だと伝わるでしょう。
[あっさりヒースとしか覚えてないこと>>700がバレた。あーりゃま、とばかりに大げさに肩をすくめるが、まるで悪かったという態度はない]
…戦う前に…話し合い…か。
[言葉の興味が色づく。
なんとも厳しい道をいくものだ。王道。覇道というのがあるがそれは既に天道だ。一顧だに値しないというものと、興味がそそられるものときっぱりと二つに分かれる気がしている]
嬢ちゃんには成長を見せるとかいわれたしな。客のままかどうかまではわからん。
他の二候補はしらんが、あれはあれで原石だ。磨いたらどうなることやら。
王太子もそう感じさせてくれれんならその元にいく意味もあるってもんだが、ま、翠の剣聖が言うんだ、期待しておく。
[子供扱いをされないことにありがたいと思われるとは知らずに答える]
ま、そういうことだ
[そして、己がリアンダール候につけば――それを知っているということが武器になる、そう、どの道を歩もうが...にとっては損がない状況の出来上がりで]
さぁて?成功するか失敗するかはわからんよ。
俺はこういうのは本業じゃないんでな。いちいち考えるのは堅苦しくて仕方ない。
…それに…リアンダール候の情報収拾能力を俺は知らんからな。
[こればかりはあちらに一日の長があるか、こちらが出し抜けるか。まあ半分ぐらい成功すれば既に充分だと思っている。例え粛清されようとも、いろいろな貴族の名前は情報として集めた。その中からリアンダール候を支持しないもので生き残ったものはすべからく、腹の中の虫の可能性があるわけだ]
ああ、うちの嬢ちゃん側にも送ってくれるか。そりゃありがたい。イングリットの名は勝手に使ってくれ。
だが…全員が全員手のひらを返したら警戒が高くなるから一部だけでいい。
[最も手紙の指示を聞く。聞かない。関係なく日和見するのもいるだろうが]
有力でもない無力でもない…そういう中間層のやつらだけに送ってもらえるか?
[有力は警戒される、ついでにいえば、既に粛清対象だろう。
無力はいらない。いっそ掃除されたほうがよかろう。だからその間をと…危惧も当然とはいえ...は迷うことなく平然と見捨てるという選択をとった。
ウェルシュ側はどうするかについては任せた。だがイングリッド側については好きにさせてもらう]
― デュ・ポック村 宿:夜 ―
[赤が滲んだ布を卓の上に投げ捨てる。既に耳の血は止まっていた。
じくりと緩く鈍い痛みを無視して、瞠目することしばし。
――心の裡で交わす声。
あちらから伝えられた情報に、時折低く笑いもした]
な、ヴェルナー。…見る価値は、あっただろ? うちの姫さん。
[客将だと言う。だが今は其れで充分だろう。
そも、ヴェルナー一人、最後まで信を得られない程度の器量であるのなら、もっと大勢を相手とする王になんてさらさらなれない]
/*
あっ、しまった。生きてるほうがよかったかも<部下
先に全部考えてからにするべきだったな、うん。
そもそも、辞めた理由を今更考える時点でどうかとも思うが。
村に入ってないと、頭働かないのだよ……。
まあ。結果は―― …上々。
あとは姫さん次第だ。
…いつものことだがな。
[虚空へ軽く響きを撒いた。
――そしてしばらく寝台でごろりとしていれば、
こんな小さな村の割りに、なにやら賑やかな集団の気配が漂う。
壁越しに薄く届く多重の声。どこぞの一行でも泊まりにきたのだろう。
自分といい、ルートヴィヒといい、…妙に人が集まるねぇ、なんて。
独りごちるその目は、此処に集まる者たちが、
いずれ歴史の変換を紡いでいくことを未だ知らない]
[謝罪がなくとも気にしない。そういう人だというのは重々承知である]
大樹というのは若木が成るものといいます。
期待しておいてください。
会えばわかる。
[そして手紙の件は]
まあ、こちらの動きを察したところで、文章を入手できなければ何ともなりますまい。
[だからこそ、自らがポストマンになる心算なのだが。プータローとしてはまさかこんな形で労働することになろうとは――]
いいのです?勝手にお名前拝借して。
[後々問題にならないだろうか、とは思ったが、それはヴェルナーの問題だ。自分が首を突っ込むものでもない]
まあ、その方が説得力はあるとは思いますが――では、人選はご希望通り中間層へ。
全員が全員ころっと掌を返すのはアレです。リアンダール侯が王都で"争い"が表面化しない為には、型物の貴族を説き伏せる調整役も必要でしょう。
そこは彼らの下も上もいる中間に居続けた面の皮の厚さに期待しますか。
[約束を守る、といったヴェルナーに、一礼する]
ありがとうございます。
[こちらのしたい話は終わった]
[もう少し話し込んで別れた後か、エディの声を聞いて驚いた]
美童ッ!?
か少女って、それは難しいんじゃねぇの……。
[美しいかどうかはさておくとして、子供を差し出せという類の要求だ。
警戒が強いこの村で、酒を注がせるだけというのが信用してもらえるとは思えないが――それに気付かないような層か、無理を押し通せるだけの力の持ち主ということだろう]
なんか、ウェルに似てるよなぁ――
[風貌や言動がどうではなく、もっと根っこの部分で同じようなものがあると感じながら手配してもらった部屋に戻った。*]
若木から大樹。
だが、ならば後は豊かな大地だけだな。
[自信満々にいうヒース>>710推薦するものとしていうのは当然のことだが、後は直接聞くまでと判断は保留する。どちらにしろ、会いにいく口実はできたわけだ。
そして既にクラウゼヴィッツ侯爵が帰ってこないなんてことを知らない...は笑みにこめられた意味を理解することもなく、軽く頷きを返して]
ま、そうだがな。…頼むぜ。俺の立場じゃ手紙渡すだけでも一苦労だしな。
クラウゼヴィッツ家のお前が遣いにだしたのを、王女派の人間がすんなり聞く。というなら使わなくていいだろうが難しいだろうし、あの嬢ちゃんなら大丈夫だろ。
[王女の名を出すことについては、だからいいんだよ。>>712とばかりに手をひらひらと振ってみせて]
ああ、そうだな。なにせ日和見るだけだと…な。その辺はそいつらに任せるとするか
[それにしても政治ってのはめんどくさいもんだとばかりに肩を竦める。]
[そして礼>>712についてはこちらも一礼を返す]
いや、こちらこそ。王太子にあう機会を作ってくれるのはありがたかったんでな。
[後はダンテ家のほうを引っ攫って逃げるだけかぁと思うが、さすがにそれに協力を仰ぐわけにもいかないか]
俺は商隊が出るときに混ざってそのまま王都より出るつもりだ。それまでは適当に時間潰すんだが…ヒースはどうする?混ざるか?
[お前、とか坊主とかいっていたが、名をようやく口にしつつ一応程度に聞いてみる。
混ざるならば時間などを教えるだろう。
そして用事を終えたため、またなとでもいって、まずはシェイの服買わなきゃなーとと思いながら特に話もなければ、そのままシェイとともに出ていく。それはまた>>654和やかな気持ちを*与えるかもしれない*]
― → 王都 表通り ―
― ビーケン神殿近傍の村 ―
[結局、村の長老には
己の知ること、推測したことを全て話した。
隠すことも騙ることも苦手だ。
噂よりも何よりも、直接会った言葉を信じるという、
長老の言葉がどこまで本心か探ることもせず、
王太子は礼を言って、思案の後にひとつ付け加えた。]
エリオットは、おそらく大人たちに利用されているんだろう。
まだあんなに小さくて、優しげな子なのに…。
私は、エリオットを助けてやりたい。
その、神託だという声も、
エリオットが救いを求める声だと、私には思えるんだ。
[自分の思いをただ語って、
長居をしたことを詫びて、長老の家を後にする。
村人たちが長老の家に入っていくのを傍目に、
供を連れて宿に戻った。]
[宿の部屋に戻り、一人になれば
思い浮かぶのは、ジルの端正な顔。
共に学んだ。
共に笑い合った。
わからない所を教え合い、
時には議論もしたけれど、認め合っていたはずだ。]
あの笑顔は―――嘘だったんだろうか。
いったい、いつから私たちは…
[友だと信じていた。
なのに。]
ええ、御安心ください。
その点うちは曲がりなりにも忠義厚き家柄ってことになってますから。
そういうことならば、姫様の名を使わせてもらいます。
[父親と上3人の息子はそういう評判だが、本人に関して言えばそうでもない。当たり前だが]
[肩をすくめる様子に、こちらも肩をすくめた。面倒くさい奴らとは付き合ってられない、とばかりに]
お誘いはありがたいのですが、うちも警護を固める兵が少なくって困ってるんですよ。
まあ、今兵を集めたら誤解されちゃうんで厳しいのですけれどもね。
なので、今しばらく情勢が定まるまでここで番犬します
[首をすくめて、申し出をやんわりと断る。触れない、主の不在と、隠し通路の存在]
[そして、再びカツラを被って来訪者を裏門まで御見送り。街の雑踏に消えゆく二人の後ろ姿に、微笑ましくもあり――うらやましくもあった]
最初から―――だったのか。
ジル――――…っ…!
[指が白くなる程に拳を握りしめて、
絞り出すように名を呟く。
遠く王城にある相手に
届こうはずもなかったけれども**]
/*
英雄同士は不縁故を、とかwikiに書いてあるのに、
ばりばり正縁故振りまくりな私が通りますよ。
あとで、イングリッドの方にも何か振っておこう。
[本宅へ戻り、書の支度に戻る。サインは全て、『クラウゼヴィッツ侯爵代理 ナイジェル』 と書いておく。未だ侯爵家の継承が行なわれていない為、ナイジェルの筆跡について細かいことを知っているものも少ないが故]
昼過ぎには戻ってきます。
戻ってきたら登城しますので、支度を。
[カツラを被り、使者相応の衣服を纏う。腰の長剣も鞘を簡素なものに交換し]
[手紙というものは奪われない限りは証拠とならない。リアンダール侯の屋敷には、クラウゼヴィッツ侯がたくさんの書を貴族間に送ったということは解っても――セルベジアが誇る剣聖を出しぬいて奪わない限り、文面はわからない]
[一封の手紙に、二通の文書。一枚は、クラウゼヴィッツ侯が帰宅しないことを知らせる文面。 そしてもう一枚が、今は耐える時 と書かれた文面]
[親王女派――親メリノール派に配る方は、イングリッド王女に縁ありしものから言伝を賜った、という一文を忘れずに]
[提出を迫られた時も、これでごまかし切れるだろう、と]
[早起きしてよかった。心からそう思いながら、本職の使いと共に、裏口からクラウゼヴィッツ侯爵邸を後にした]
(→王都 貴族居住区)
/*
王をなくす。
本当のことを謂えば
貴族たちから見放され
それではどうしようもない
という立場上のハンデが
いばらのみち!!!
衣装とは証であり、心であり、武器である。
場所や状況でそれを変えるのは、余のするところではない。
おぬしは日頃からそのような半端な格好をしておるから、先ほどのようなひねた言い訳しかできぬ思考に陥るのであろう。
[全く困った奴だと言わんばかりに鼻を鳴らす。その癖自分は真っ当に名乗っている訳でもないのだが、煙に巻いたと思われるか、単にピントが外れていると思われるかは定かではない]
まあ良い。余の生き様は余にしか出来ぬもの。
人にはそれぞれ事情もあろう。
今の余は、今ここにおる事が楽しい。人生とはそれで良いのだ。
[笑い飛ばした]
― 凪の森/小屋付近 ―
[借りた葦毛は、新入りの出現に少なからず驚いたようだった。
目を覚まし寄ってくる馬の首を軽く撫でてやり、それから水と餌とを用意する。]
お前らの主人は休憩だとさ。少しの間だ、仲良くやれよ。
ちゃんとした厩ではねえから、多少窮屈かも知れんがな。
[藁を多めに敷き詰めて二頭を招き入れ、それから小屋の前へと戻る。]
[木々の影が夜の闇に溶けてゆく。
幾ら軍人も居るとはいえ、奥深い森の中にふたりを残してゆくわけにも行くまい。
小屋から少し離れ、椅子代わりの切り株に寄りかかりながら、
焚火から時折躍り上がる火の粉を見詰めている。]
―――…
[土産を注いだ酒盃を傾ける。
酒には強いと自負する己にもややキツく、それが心地よい。
傍らには獲物二本、手には地図。
けれど瞳は国境線をなぞることなく、どこか遠くに在った。]
── デュ・ボック村 夜明け前 ──
[夢見が悪かった。
自分が殺した男の弟と遭遇したからだろう。
あの挑発的な眼差し、屈服させんとする強烈な自負。
似ている──
ガツリと、拳の横でヘッドレストを叩き、激情を発散させる。
それから、井戸端へ行って服を脱ぐと、桶で汲み上げた水を頭から被った。]
[まだ薄暗い時刻、冷水を気化させてほのかに湯気をまとう熱い躯。
輪郭は鍛えられた若い男のそれである。
けれども、いくら日に晒しても色の定着しない透明感のある白肌は乙女のごとく。
不健康という印象はなかったが、珍しい類とは言えた。
妹たちからは羨ましがられるほどだが、自分ではどうとも思わない。
ジルが気にしなければそれで充分。
乾いた布で身体を拭って着替え、少し長くなった前髪を手櫛で掻きあげる。
そろそろ、朝餉の匂いがしていた。
牧場の朝は早い。]
[父に、近くの森に反リアンダールの手勢が隠れているらしいことを伝えておいた。]
村の人たちにも警告するつもりだけど、充分に気をつけて。
私は、等しくこの国の民を守るべき立場にあるから、父さんたちだけを特別扱いすることはできない。
どうか、賢く逞しく生き延びてください。
政情が落ち着いたら──またジル様がここに避暑に来られるように。
[母たちがジルのために焼いた蜂蜜クッキーを荷物に加える。]
/*
おー。脱いでる脱いでる。
なんだかえんじゅさん(だよね)の脱ぎっぷりを観察するのが毎度の楽しみになりつつあるな。
でも俺はやらない。(←
― セルベシア城下・ダンテ邸 ―
[―――― 玉虫色のダンテ家。
侮蔑を篭めて、他貴族から付けられた渾名である。
家主と、その三人の息子が、それぞれ違う派閥を仰ぐ。
何処が卓越しても、その機に乗じられるように血族を伸ばす。
それは、貴族であれば誰もがやっていること。
だがダンテ家は正直それが、いささか露骨であった。
特に三男坊をイングリッド付きとして、完全に傍に置かせて信を得ていることが、一部の者にとっては面白くないらしい。やり過ぎ、との声も大きい。
その癖、家主本人や他の息子たちは、平然とローゼンハイム王や王太子に取り入っているのだから、その反感は尚更である。
1年前。ダンテ家の次男が死んだあの事件とて、裏で嘲笑いし歓迎した者も多かったことだろう]
[そうして……事件をきっかけに、有数の権力者たるリアンダール候に睨まれた、という事実は、政治に携わり政局を見る者であれば、当然把握している筈の情報だった。
表立って、候が何かを言った訳ではない。
乳母の息子を神殿へ追放する羽目に陥った恨みを、何らかの形で示した訳でもない。
だが――――城内を歩くダンテ家の者と擦れ違った折、リアンダール候が冷たく注ぐ視線が、なにより雄弁に彼の心を物語ってたし、周りの貴族はそれを見ていた。
元々のやっかみ。そうして…リアンダール候の恨みの相手。
更には長兄が王太子派という――追い落とす、好機。
『ウェルシュ王太子を支持する者を粛清せよ>>199』
その命が降りた時。
だから一部の貴族が、リアンダール候の信と好意を得ようと血気はやって、
ダンテ家を一番の標的に選んだのは、寧ろ当然の流れとも言えた]
[玉虫色のダンテ家。
家名を強く生き残らせるための処世術。
だがそれゆえに目を付けられ、功に焦った者に真っ先に狙われる…。
実に――… 皮肉なものであった]
村人たちに、軽挙はするなと言うつもりだ。
その後で──そちらに向かってもいいか?
おまえの決起のときに間に合うように。
それとも、外でおまえの手足となった方がいいか?
[心は、すぐにも会いたいと叫ぶのだけれど。]
「――――待って!!! 大兄さまを連れていかないでっ!!」
[邸内に黒髪の少女の悲鳴が響き渡ったのは、
王太子ウェルシュが国王暗殺を企てた末に逃亡したとの噂が
巷に流れたすぐ後の出来事だった]
「いやぁ!! お父様っ!!!」
[軍靴が荒々しく響く。
武器を構えた男たちが、無遠慮に平和な屋敷を蹂躙していく]
[誰の私兵か。それすらも解らず。
不意を打たれた。
クラウゼヴィッツ候の手の者から警告の手紙>>619が届き、
これから警戒を高めようと父が言った矢先に…]
「ねえ、なんですのっ? わたくしたちが何をしましたのっ!?」
[父を拘束した兵士の一人の足に縋りつけば、容赦なく蹴り飛ばされた]
「――――ッ…!」
[腹への鋭い痛みを抱えて蹲る。フリルのついた紺色のドレスが大輪の花のように場違いに床の上に広がった。息が苦しい。声が詰まる。それでも、上背を起こして前を睨みつけた]
「貴方たち、此処がダンテ家と知っての狼藉ですか――!」
[だが慌てる自分とは対照的に、父は冷静だった]
/*
そして、時系列が夜だったので迷いつつ外で番をしてみる。
休憩がどのくらいかわからないから、アイリとカッツェが夜戻って行くでも、朝になってもいいつもり。
さて、何処に行くかな。
イングリッドが森に居たっぽいけど、時系列的に会えるのかどうか。ウェルシュに近付くより先に眺めた方がいいのかね。
………見極めたがっている人が多いから、主軸の3人は大変だろうな。星の欠片が纏まって会うのもなかなか、な。
[拘束された姿の侭、誰の命かと、このような扱いを受ける謂れはないと、硬く冷たい声で責任者を呼んだ。
やがてやってきた責任者と名乗る男が、単に話を聞きたいから城に同行願いたいだけだと見下す口調で告げた。
このような狼藉を働いて、何をのうのうと…!とゾフィヤは拳を握る。
だが、父は諦めたようにひとつ息を吐き、低く哂った]
「よかろう。連れて行け。話というのならば応じよう。無論――儂と息子だけでよかろうな?」
[念を押す獰猛な眼光。それに気圧されたのかは解らないが…
兵は二人だけを連れて、騒がしくダンテ邸を後にした]
[後に残されたのは、無力な女子供たち。
先程とは対照的にしんと静まり返った邸内は、なんだか急に広く心細く感じる]
「タイガお兄様……こんな時、何処にいらっしゃるの…?」
[青白い顔へ更に不安を塗り重ね、ゾフィヤは桜色の唇をぎゅっと引き結ぶ。
解っている。彼女の一番近い兄――タイガは、
王女イングリッド付きの護衛役として、常にメリオールで働いている。
だから傍に居ないのは当たり前で、頼れないのも当たり前だ。
ゾフィヤが生まれたのは、タイガがメリオールへと赴く数年前。
幼い頃、兄に遊んでもらったのだと周りの者から伝え聞いたが、
本人には当然のようにその記憶はない。
だが時折、隣国の珍しい土産物や甘い菓子を持参して、兄は屋敷に寄った。
仕事のついでだ。そう軽くなんでもないことのように笑って渡された、可愛い砂糖細工や紫の目の綺麗な人形。
その快活な表情や、メリオールの目新しい話題を夕飯の席で披露する姿は、
幼心にもなんだか眩しく映ったものだ]
[紺地に同色の花の刺繍を施したナイトガウンを胸元できゅっと、指が白くなる位に掴み。
招き入れた邸内で、相対した少女へ向けて、彼女は凛と告げる]
「わたくし……ゾフィヤ・ツー・ダンテがお相手いたしますと、その者にお伝えください」
[そして此方の現状を少女に説明した後、硬貨と上質な飴玉を詰めた布袋をそっと持たせて、雇い主の下へ返した]
/*
ん。NPCが増えてきた……なあ…
今回はどうしても名が必要な場合以外は出さないつもりだけど、人のが覚えられないのは申し訳ないな。
読み直してこよう。
[翌朝。母に事情を説明し、いつでも逃げれるよう身の回りの荷物を纏めるよう伝える。
父も長兄も帰ってこない。どうなったかは解らない。
であれば、少なくとも自分たちの身は、自分たちでなんとかせねばならない。
貴族の女子供とは。
戦うことの出来ぬ無力な者が、それでも出来ることとは。
―――― 彼らが戻ってくる時に、変わらぬ笑顔で、暖かく迎えてあげること。
そしてそれが出来るよう、自らを保つこと、だ。
これが貴族の娘としての誇り。
…クラウゼヴィッツ侯爵代理の名前で二通目の手紙>>703が届いたのは、そんな折のことだった。だが、粛清の手の回ったダンテ家にはもはや意味のないこと。
だからゾフィヤはその手紙を蝋燭の炎で焼いた。これから逃げる自分たちが、無用な証拠を残して相手に迷惑を掛けぬように**]
/*
…結局白ログでも連投してるじゃねぇか俺、というつっこみは受け付けない。
ヒースんところは父親以外はうまく逃げたしな。
うちの家族は粛清演出担当にしてみる俺であった(酷いやつ)
というかちょっと…妹ロールをノりすぎた気がせんでもない。
…まあいいか(目逸らし)
ほら、今回の設定的にPCは戦する奴ばっかりだしな。
こう普通の人視点からのも加えた方が話が広がる気がする俺である。
妹と母は好意に甘えて逃させていただこう。
姫さん、ヴェルナー、ヒースありがとな。
―クラウゼヴィッツ侯爵邸―
[手紙がカタをつき次第、まっすぐ邸宅へと戻ってくる。――粛清の手はのびつつあったことをこの目で確認できたのは、収穫であるといえば収穫だったのだろうか>>740]
[道中、襲われることがあったなら、まぁ問答無用で返り討ちにして差し上げたが]
[邸宅に裏口から帰れば、支度を整える。
ちゃんとした格好をするのは久しぶりだ。
家に残っているメイドから、これはヒースぼっちゃまの成人を迎える日の為に旦那様が容易していたものですよ、とか聞かされて、あまり平静ではいられなかった。
深い緑の上着に銀の飾糸。まさか自分がちゃんと梟の紋入りの飾りボタンのある副に袖を通す日が来るとは、と思うとため息しか出てこない。ちゃんとしたシルクのブラウスなんて何年ぶりだろうか]
[家に残る者たちに言う。抵抗しなければ殺されないかもしれない]
[この家に誰かが来たら、降伏して開けよ、と。反逆者の汚名なぞ逃げた時点で長兄は被るつもり満々である。今更そんあものは怖くない。ただ、務めていた者たちに害が及ぶのは心苦しい]
生きて天寿を全うするのが、クラウゼヴィッツ侯爵家に対する最後の奉公になります
どうか、無茶はしないで下さい。
[深く頭を下げる執事や小間使いに背を向けて、侯爵家の者として恥ずかしくない馬具に飾られた愛馬の元へ]
[旦那様や奥様が見ていたらどれほど喜ばれるか、とかは言われない。ただ、黙ってすすり泣くのは勘弁してもらいたかった。縁起でもない]
行ってまいります。
[閉ざされていた正門が、ややぎこちなく開く]
→王城
―セルベシア王城 城門前―
[情報部がちゃんと仕事をし、それに対する命が下っているならば]
[この来訪者の訪れには異様な緊張感があったろう。そうでなければ、誰か解らず門番もきょとんとしたものとなっていよう]
[挑むように城門を見上げる]
[要件を問いただす門兵に、すぅぅ、と馬上から息を吸い]
クラウゼヴィッツ侯クレメンスの四男、ヒースクリフだ
リアンダール侯に取り次いでもらいたい
我が父の行方について、お聞きしたいことがある
[我ながら上出来だった*]
― 凪の森 ―
そういう事だ。
我らのこの国での立場は、まだ不安定だからな。
[まだ4年しかたっていない、と。
それでも、その間に今の立場、居場所を作れたのは父と、かの人のお陰だった。恩ある貴族が囚われた事など、今はまだ知らず。
>>607たもと分かつ、と口にした時に表情が少し揺れたが。]
―――そうだな。
[それを目を閉じ覆い隠す。
父親がそうするだろうよう、個人的な感傷、思いは出さなかった。]
真意を尋ねる、か。
[>>608そういえば、今はそれが叶うかもしれないのだと知る。
とはいえその猶予はあるか、一度事が始まれば、身動き取れなくなるのが自分の立場だ。
また軍人である自分が、王子に容易く会える可能性は低いようにも思った。
>>581>>609カッツェが成そうとする事。そしてジェフロイが守ろうとする者を静かに聴いた。
カッツェの言葉、過去を重ねるようなそれには僅か翳りが残った。
彼女が過去を語っていたか、いなくても友の内情思えば同じ表情を浮かべるだろう。
ちらと、ロヴィンの様子も伺った。
自分から見て、彼は一鍛冶師でしかないが――彼はこの先どうするのだろう。
視線は鋭くはなかったが、晒される方の居心地の悪さも考えてすぐに外した。]
いいや、気にはしない。
この先、こんな言葉を交わす機会もあるか分らないしな。
[聞こえた謝罪には首を振る。]
[>>612酒を喜んでくれる様子に自然笑みが落ちた。
それが、一族の物だったからこそ、こちらも嬉しく思うもので。
だが砂糖菓子の件を告げられれば、珍しく拗ねるような色が見えた。]
…いいじゃないか、嫌いじゃないんだったら。
[本人は気付いていないが、好きなものを買ったり、誰かに進めたり。
このあたりの感覚は、どこか女性らしいものが残っていた。]
別に汚かろうが気にしないんだが。
[>>610そういう問題ではないのだろうが。
なにやらがたがた音のする小屋を見ながら呟いた。
手招きが見えれば、まだ座ったままだろうかカッツェを促し。
立つのに疲れている様子ならば手を貸して、小屋のほうへと近付いた。]
すまない、ありがとう。
[>>614馬の件と共に礼を述べて中へ入り。まずカッツェを休ませた。
毛布を探すために勝手に棚を漁ったり引っ張り出したり、家主の苦労を台無しにしながら、最後は出した時よりも綺麗にしまっておいた。]
― 凪の森/小屋付近 ―
[カッツェから寝息が聞こえた頃、戻ってこないジェフロイを気にして一度外へでたら、程近くに灯りが見えたので近付いた。]
なんだ、戻ってこないから出かけたのかと思ったが。
……すまないな、カッツェに配慮してくれて。
[自分の事はどこか棚上げして、礼を言った。
ついでに、彼の手にある地図らしきものを視界に入れる。]
どこかに立つのか。
[それは小屋を出るという意味と、獲物持ち戦いに参加するという意味、二重の物を含んでいた。]
/*
あんまり森に居る人ひっ捕まえてももまずいので、
お別れの挨拶してから別れるっ。
そして反応ある前にログ呼んでこないと(いそいそ
― セルベシア城下・ダンテ邸 朝 ―
[シェイに服を与え、みすぼらしい格好から普通の少女のような服装に変え、自分も一時的に外套を脱ぎ黒衣を身に纏う。
目立たぬように裏門を訪ね、中から出てきた使用人に]
昨日の夜、遣いをよこしたものだ
[案内される。中は人気も少なく物もほとんどないことに逃げる決断を下してることを理解してほっとしつつ案内された先でいたのは、妙齢の女性。芯の強さを感じさせる目は覚悟を決めたものの証。]
イングリッド・ラウラ・ブリュンヒルト様の命によりきました、ヴェルナーと申します。
あなたが、ゾフィヤ・ツー・ダンテ様で?
[騎士礼をとった上での誰何の問いに、話に当たるといっていた女性であることを知る。最も話すことなど短い。]
早速ですが、隊商に紛れて逃げていただきます。その召し物では目立ちますゆえ、こちらにお着替えください。道中窮屈かもしれませぬが、必ずや無事、王都より抜け出し、イングリッド・ラウラ・ブリュンヒルト様の元へとお連れします。
[静かで落ち着きを与えるような声音を心がけ、安心させるように言う]
…は?
[それは了承してもらえたのだが、聞かれた質問にちょっと間抜けな声をあげた。タイガのことを聞かれたからだ。どうやら妹らしい。
あの野郎やっぱり横着しやがってとか毒づく。
最近会い元気そうだったことを伝えたらホッとした様子。仲がいいのだろうと思いながら、母娘を着替えさせ、ただの街娘のように見えるよう化粧を施し、髪型を変えさせる。邸宅、使用人に別れを告げるのを見守った後、
そしてまとめた荷物を運ぶのを手伝いながら、素早く、宿…隊商の下まで向かった]
―王都 朝―
[雇入れた傭兵団の護衛を受けながら、隊商とともに門へと向かった。
そして荷物のチェックを終えて、通される。
ダンテ家の母娘やシェイについて何か聞かれても、自分の母と妹だと伝え、物騒だからほとぼりが覚めるまでメリオールにいようかと思って、などと説明して通してもらっただろう。門を抜けたところで息を吐いた。]
はぁ…しかしまあ…後はだらだらと暇だな。
[自分とセオトコス一騎であれば違うが、隊商のあゆみは速いとはいえない。
だから朝も早くから出るわけだ。まずはスカルディス峡谷抜けて、少しした街道から反れたところにある農村目指す。
念の為に適当に手に入れたバスタードソードを腰に二本下げて、灰の外套を羽織り、セオトコスに進路を任せながら、最近の強行軍の疲れを癒すためゆっくりと眠りにつく。
特に何もなければ、このままスカルディス峡谷を超えるぐらいまでは寝て過ごすだろう。]
― 王都→スカルディス峡谷 南付近の農村目指し中 ―
― デュ・ボック村への道 ―
[村へと向かう道すがら、休息の中で久しぶりに夢を見た。
迷子になるからおとなしくしろ、と言われながらもそれに従った例のなかった頃。
母の仕官先ではある種の名物のような扱われ方もしていたが、当人にはそんな自覚は全くなく。
好奇心の赴くままに歩き回っていたら、全く知らない場所に出てしまい。
帰り道がわからなくなって、回りに誰もいなくて。
躓いて転んだ弾みで、抑えが効かなくなって泣き出した。
そこに最初に通りがかったのが、その頃は言葉にはせずとも恐れを抱いていた将であった事もあり、怖さも加わって泣き止む事などできず。
対処に困られている事なんて、当然覚れるはずもないまま。
結局、泣き止む切欠になったのは、擦り寄ってきた青毛馬のぬくもりだった]
(……そういえば……)
[母以外の誰かの前で泣いたのもだいぶ久しぶりだったけれど、普通に笑ったのも久しぶりだった、と。
そんな事を思い返したのは、思わぬ形での邂逅のためか。
いずれにせよ、夢は呼びかける声によって、淡く破れて消えてゆく]
― デュ・ボック村 ―
……んぅ……つきました、の?
[いつの間に、どれだけ眠っていたのかはわからない。
ぼんやりと目をあけると、商隊の誰かがかけてくれたらしい毛布がぼんやりと目に入った。
小さく欠伸をして、目元を擦る。そんな仕種は、どことなく小動物的だった]
あ、はい、大丈夫ですわ……色々と。ありがとうございます。
[大丈夫か、と声をかけてくる商人に、こくり、と頷いて返し。
毛布をきちんと畳んで置いてから、漆黒を手に荷台から飛び降りる。
真珠色のドレスの裾と大きなリボンがふわりと揺れた]
本当に、お世話になりました。
……あ、はい、お会いできましたら、その時に。
[商隊のリーダー格に改めて礼を伝えに行くと、ヴェルナーさんに会えたらよろしく、といわれて。
少しだけ困ったものの、当たり障りのない答えを返してもう一度頭を下げ、そこで商隊とは別れた]
……さて、と。
ここまでは来れましたけど……まずは、どうしましょうか。
[先端を下に向けた状態の漆黒を両手で持ち。
こてり、と首を傾げてそう呟いた]
[ジェフロイ、カッツェの言葉。
そして、アイリから感じた視線。
ロヴィンはそれを踏まえて口を開いた]
僕は皆さんみたいに色々を深く考えた事はなかったです。
父さんがなくなってからは、ただ一人剣を打っていただけですし。
僕には夢があります、そして今のこの状況ならば適うかもしれません。
だけど、それだけじゃ駄目だと思いました。
夢を追う代償も考えないといけないですよね。
自分が払うのかあるいは他人に払わせることになってしまうのかとかですね。
/*
あれ、戻ってきたけれどもまったり?
本日て延長ありだっけ?
次村関係で巻いて巻いてなのは憶えてるけれどもどなんだろ
それに国とは何か、軍とは何か。
何のために存在しているのか。
自分には、なにが出来るのか?
色々考えるべき事が出来たと思います。
だから、必死に考えて見ます。
[「だってもう事態に関わってしまったから」
その言葉は喉に飲み込まれて発せられる事はなかった。
アイリにいらぬ責任を押し付けてしまうことになると考えたから]
―セルベシア城>>743―
[ひとたび力を行使すれば
力は振るい続けなければならぬ。
クラウゼヴィッツ侯の四男だという者が訪れたとの報があったとき、脳裏によぎるは成る程、来たか―――といった感想。
恩義あるクラウゼヴィッツ侯すら、道の邪魔となるならばと粛清を選んだ。
――いや、そうであればこそ。
己の出生について確固たる証拠をもってして勘づいていたらしき彼だからこそ。]
……会おう。
応接室に通せ。
― 小屋の中>>747 ―
国の最小単位。
[>>609ジェフロイの言葉を繰り返す。何度目か。
目を閉じると、自分が孤独だった子供の頃に転がり落ちてしまいそうな言葉だった。
数少ない友と呼べるアイリにさえ、口ごもってはっきりとは伝えられなかった記憶]
― 小屋の中>>747 ―
国の最小単位。
[>>609ジェフロイの言葉を繰り返す。何度目か。
目を閉じると、自分が孤独だった子供の頃に転がり落ちてしまいそうな言葉だった。
数少ない友と呼べるアイリにさえ、口ごもってはっきりとは伝えられなかった記憶]
[自分の生まれた国には軍が無かった。あるいはあったのかもしれないが、あまりにも脆弱で、隣国からの脅威に抗うそぶりを見せることさえできなかった。
国は脅威に負けて、略奪を許す事になる]
……軍では、守れない?
[そんなことはないはずだ。
情報部で紐解いた各国の歴史は、国の意を通すためには軍事力が必要であると示している。
侵略を許さないという意志も、言葉だけではどうにもならないこともある。目の前で繰り広げられる光景を、泣いてやめろと懇願したところで、変えられなかった現実がある]
……。
[訪ねようとして顔を上げたら、まるで家捜ししているんだか大掃除をしているんだか判断つかない、すこぶるてきぱきとした友の後ろ姿が見えた]
[ロヴィンは小屋へ向う二人を見送る。
そしてジェフロイの言葉には苦笑いをしながら応える]
そのあたりの話は、よく知ってます。
男性でも女性でも危ないと鉱山で色々と聞かされました。
色々と有意義な話が出来た嬉しかったです。
それにお裾分けありがとうございます。
それでは、僕はこれで失礼します。
一応、在庫があるとはいえ目は通さないと駄目ですし、
その数によっては、造らないと駄目ですからね。
[バルディッシュを振るジェフロイの姿に笑みをこぼしながら
ロヴィンは自分の工房へと歩き出した]
……アイリ。
[名前を呼ぶ途中から、小さく吹き出す]
男前だなあ。
[あるいは女前かもしれないがそんな言葉はない。
顔が見えれば「ありがとう」という言葉を、笑顔とともに向けた]
―セルベシア王城―
[正直なところ、最悪矢を射られるあたりも考えていたが、対応は丁寧なものだった]
[剣を帯びることを許されればそのまま持ち入っただろうし、許されなければ兵に預けただろう]
[応接で待たされることどれほどか]
[リアンダール侯ジルのことは当然知らない仲ではない。自分がご学友脱落してから、切磋琢磨に向く有能な若者ということで、年上のジルがやってきた。
大人が手を焼く自分の諸々の悪行に対して、叱られた記憶もある。思えば子どもっぽいこともけっこうしたなぁ…とは思うが。
ウェルシュのよき兄のようにも見えたリアンダール侯が、ウェルシュを追い出した。
ウェルシュが信じられないというのもよくわかる。自分は道を違えて疎遠となったが、その後ウェルシュと共に成長したのは彼なのだから]
[気がつけば、拳に爪が食い込むほど力が入っていることに気付いて、深呼吸をした。冷静に、冷静に…]
[リアンダール侯が姿を見せれば席を立ち]
お忙しいところ、面会の機会を下さりありがとうございます。
[こちらは貴族の子弟に名を連ねども、士官はしていない身。
恭しくお辞儀をした]
/*
ジェフロイ居るのかと思ったら不在だったかこれ<メモ見た
失敗したなー。
カッツェと会えるならこっちから進めていくべきだったかも。
とりあえずログよみごろーん。
[少しだけ時間が掛かるもロヴィンは、
無事に自分の工房にたどり着く。
そして身に着けた武具を外し、武具の保管場所を漁りだした。]
ええっと、この箱だったかな。
[正解だったようだ。
開けた箱には鏃が入っていた。]
数はざっと見て、矢300本分ってところかなぁ??
鏃だけなら大した重さにもならないし、もうちょっと造ろうか。
急ぎといわれたけど、数も必要そうだしねー。
[軋む扉の音、近付く気配。
首を向ければ、アイリの服が火灯りに照らされていた。]
ん? いや。
別に、慣れているからどうということもないぜ。
第一、休むのに俺がじっと見てる訳にもいかないだろう。
[あいつは寝ているのか、と小屋へと視線を遣る。
握った地図の存在を今思い出したかのように、問いの返答に数拍を要した後]
ああ。朝を待って発つ。
鉄の不足分を送らんといけないからな。
後は、さっき言ったお偉いさんたちにどうにか会うことが叶えばと。
[言外の意味には、僅かに笑んで]
……肩書きはもう、無いが。力は残ってる。
こんな有事に動かねえで居られる性分でもないから、
セルベシアが割れて、動くというなら―――それから行き着く先を見届けたい。最前線でな。
[静かに口にする、参戦の意思があること。]
― 小屋の中 ―
[気がつけば小屋にいた、そんな感じではあったけれど。
疲労というよりは、思考の中にいたせいもあって、毛布にくるまっても寝付けずにいる]
痛かったなあ。
[>>748アイリが出て行った気配で、むくりと起きあがる。
思い出す、窓硝子という言葉>>605。きっと硝子であったとしても、自分のものは分厚い色硝子なのだろう]
……。
[二年前に会ったきりの男。
あの騒動で懲罰を受けたた自分は、騒動とは完全にはずされ、首をつっこむたびにのけ者にされたけれど]
……変だよな。
[処分される前から、黒々と塗りつぶされた名簿や書類の数を見たときにはさすがに寒いものを覚えた。まるで存在そのものを消そうとするような扱いだと、思った。
なのに、生きている]
[あれは、セルベシアで槍騎兵隊長に就任したばかりの頃。
まだ若いくせにと侮られたくなかったのだろう。
何かに迷っても、一人ですべてやらねば、と誰にも相談することなく気負っていた。
だが、そう意気込んだところで、部隊を簡単にまとめられるものではない。
上手くいかないことに苛立ち、一人でやけ酒を喰らっていた時、一つか二つ年下のクラウスが、声を掛けてきたのだった。
『隊長、僕も一緒にいいですか?』と。
酒の勢いか、若い同士の気安さもあったのか、彼に散々と愚痴ってしまい、次の日、忘れるように、と伝えたところ。
こともあろうに、また一緒に飲みましょうね。などと返してきたのだった。
呆気にとられたが、一度見せたのだから、と二度三度、と繰り返していくうち、クラウスとの信頼関係が出来上がっていき、いつしか彼を重用するようになっていた。
またクラウスが潤滑油になったのか、部隊も次第にまとまってゆき、数年もするうちには、どこに出しても恥ずかしくないような部隊が出来上がった。
ただ、上官のカウニッツとはあまり意見が合わなかった。
恐らく、部隊の運営方針や、部下の育成方針に、ズレがあったのだろう]
[そんなある日、事件は起きた。
カウニッツが、ある任務に、どうしてもクラウスを貸して欲しい、と言ってきた。
上官の命令だ。当然クラウスを任務につかせて――
帰ってきた彼は、冷たくなっていた。
その時の心痛は、どれほどのものだったのだろうか。
ましてや、彼の両親においては。
毎日のように両親に頭を下げる日々が続いた。
部隊においても、カウニッツが直々に指名した副官して、それを断る理由もなく受け入れていたが、やはりクラウスの時のようには、何も言わずとも察してくれる、というわけにはいかなくなった。
やがて、多少悲しみが薄れた頃、カウニッツがこう切り出したのだ。
クラウスが死んだのは事故であり、それは任務につかせた自分の調査不足が原因だったのだ、と]
俺はその事実を冷静に受け止められなかったのかもしれない。
その場でカウニッツの胸倉を捕まえて、顔を殴りつけようと腕を振り上げて。
その腕を止めたのは、弓騎兵隊隊長のリューフェン隊長、アイリの父親だった。
気が収まるはずもなかったが、我を忘れていた俺がリューフェン隊長にかなうはずもない。
無理やり引き剥がされて、そのままリューフェン隊長の部屋まで引っ張っていかれた。
彼は何も聞かないまま時は過ぎてゆき。
『俺……辞めます。』
ぽつりとそういい残すと、部屋を後にした。
最初の衝動が消え去ってみれば、こういう時に止めてくれるようなクラウスは、もういないのだ、ということが身に染みたからでもあるし、そもそも上官に暴力を振るうことなど、許されないことだった。
今になって思えば、誰も捕まえにこなかったことは、カウニッツの温情だったのかもしれない]
殺せないような、存在だったのか?
[どのような理由でかはわからない。地位、利権、知ってしまった秘密か、圧力か]
変だよな。
[そう繰り返すもの、追求する、その事に迷う]
変なの。
[やはりその言葉しか出てこなかった]
それなのに、俺はまたいつの間にか軍隊に戻ってしまって、
今も自分から、何が起きるのかこの目で見ようとしている……。
おかしなもんだよな。
/*
あれwww粛正本当に始まってたの?wwwww
ちょwwwジルはまだやれとも言ってないはずwww
なんかこう、ジルご愁傷様という感じだよね。
みんなして親族やらなんやらをジルに押し付けてるwww
ごめん。私もだけどwwwww
/*
なんていうか、動く人と動いていない人の差が激しくて、
動く人が動きすぎな感もある。
もうちょっと、待っていて欲しいなあとか思うのは、
動けていない側のわがままだろうかな。
時間的距離的認識の差違も多少はあろうか。
どうなるにせよ、一度王都に戻るのもいいかもしれない、な。
リューフェン隊長や、アイリにも、あれ以来顔合わせてないし。
[リューフェン隊長が亡くなっていることなど、知りはしなかった。]
/*
で、自分これからどうしようかなぁ。
凪の森にもデュ・ボック村にも行きたくないとか言ってみる。
むしろ、人に来てもらうか。
……来てくれるかなぁ。
― 凪の森/小屋付近 ―
わたしが起きていればいいだろう?
雨風が凌げるだけで十分なのだから。
[>>768見ている、つまりは見張りと解釈しながら言う。
視線の先の意にはすぐ気づいて頷いた。
本当に寝ているか、までは確かめてはいなかったが。
>>769問いかけの返事には、そうかと返した。
最前線で見届けるという部分に榛を細める。]
…そういう所は変わらないな。
[その性根も、残っている力も、それに傍にあるバルディッシュも。
軍にいれば頼もしいと感じるそれらは、敵に回せば厄介で。
離れたことを惜しむ気持ちと、鉢合わせたくないものだという思いと。
どちらも、いつものように胸に入れたまま。]
―セルベシア城:応接室>>766>>765―
[応接に現れたジルは、
静かにヒースクリフを見据えた。]
久方ぶり、だな。
随分背も伸びたものだ。
[かれの顔は知っていた。
ウェルシュと親しい彼が正面切って現れる理由。
――彼の家の名で書の送られたこと、耳に入りはしているか。
仕草と声で席をすすめ、]
―――さて、…私に話しとは?
[殊更にそう尋ねた。]
― デュ・ポック村(時間不明) ―
くぁ……ぁ……。
[宿の外に出て軽く柔軟をしていれば村の入り口の方から馬の嘶き、車軸の軋む音。荷馬車が村に到着したのを聞きつける]
大きな村とは聞いていたが、千客万来だな。
[ダーフィトが言ったように王都ならば流れの傭兵や、不穏な空気に駆けつける者が増えるのもわかる。この村は自分が思うよりも何か意味合いがあるのだろうかと思いつつ、大剣を片手に様子を見に行った]
[近々割れるという言葉には、同意するようにまた頷いた。]
そうだな、近々…本当に近いうちに。
おそらく、国は三つに割れるだろう。
[小屋を借りる対価のかわりに、もうひとつ情報を落とす。
それぞれに名をつけることはしないが、それで悟れるかどうかは彼次第。]
[見張りは強化している。
おかしな動きをすれば取り押さえるほどの兵は在る。
劍聖と呼ばれるほどのもの故に、否、そうでなくとも警戒は怠るべきではない。]
/*
あ、れ………しまった。
ゾフィヤの年齢換算間違えたぁあああ!?!
姫さんメリオール行ったの10年前とかよく解らん勘違いを。
ぐは。違う。もっと少ねぇ。7〜8年?
これだとゾフィヤ10歳ちょいだ、なあ。あれ。
でも妙齢とヴェルナーに言われているし、15歳以下はどうかと思ってしまう。いや見た目が大人びている、でもいいか。いいかもしれない。
年の設定は出すのやめて誤魔化そう…。
ジェフロイがどこへ行くにしても、きっと戦場で会うことになるだろうな。
その時は……
[正々堂々と、などと口に出来る一隊では無い。
その為何を言うべきか、少し間が開いたが。]
……ああ、そうだ。
ジェフロイが戦場でわたしの骸を見つける可能性もあるんだな。
[代わりに、思いついたようにそう口にする。]
もし見つけたら、髪の一房を………風に流してくれると嬉しい。
[本当は―――草原へ捨ててほしい、そう口にしかけたが。
それは限りなく自分の本心に食い込んだ願いだった為、表には出せなかった。]
[>>757ロヴィンは決意を告げて行った。
その彼にきちんとした挨拶をした記憶も無くて]
わるいことしたな。
[膝の上にあごをのせる]
―セルベシア城 応接室>>779 ―
こうしてお目にかかるのは、2年ぶりでしょうか
お久しぶりで御座います。
では、失礼します。
[進められるがまま席につき]
[――セルベシア国王の名の下行われる、武道大会。平和な国でも軍が弛まぬように行われるソレは、国軍ではないものも参加が可能だった。優秀な人材を手に入れる為でもあったが]
[家出して姿を消して数年。姿を見せたかと思えば多くをたたきのめして頂点に立ち、士官することなく去った。地位や国内の名誉にも興味がない、とばかりに]
[その宴席で会ったのがおそらく最後。その後もセルベシアに帰る都度、抜け道を通ってウェルシュには面会していたが、ジルが来ることが分かれば叱られることがわかってこそこそと姿を消した]
[不吉な望みは、淡い笑みと共に落とす。ともすれば冗談に見えるように。]
ハイル……馬の世話も、ありがとう。
こちらも、早朝には発つつもりだ。
[それから馬についての礼も告げ。
自分の意向は伝えて、小屋へと戻るべく足を向けた。]
[無礼はいずれ己の口から詫びるとしても、その代わりになにかできることは無いかと思いめぐらすが。
考えるという相手に、自分の意見などむしろ邪魔だ。せいぜい、事を起こそうとする者3人の名を伝えるくらいしかできまい。もしリアンダール候に会うなら、自分の名を利用してもいい、それくらいしか思いつかず]
まあ威力はないから使うなら、って程度だろうけど。
[もしジェフロイに別れを告げる機会があれば伝言を頼もうかと思う。「今はあなたの事を報告しない」と言葉を*足して*]
― デュ・ボック村、翌朝 ―
……ド平民でも形になるもんだ。
ここまでで3ヶ月か……集中して叩きこめばもっと短縮できそうだが。
しっかしこれじゃ商売あがったりだよ……こりゃあぶれた野盗を拾うのも手か。
[自警団の訓練風景を眺めながら、彼らが兵士として軍隊として充分に機能しうることに感嘆した。
ウェルシュには正規軍がいない、傭兵を雇うほどの資金力もまだ無い。
民兵を鍛えるのを主眼に入れていたが、果たしてそれだけで間に合うのか。
この自警団を鍛え上げた人物ならば時間的な問題も解決できそうではあるが……話を聞くにどうも留守らしい。
となるとと考えていて、国中の村がこれだけ鍛えあげられたならば、世の野盗は全員廃業に追い込まれるに違いない――と思い浮かんだ。
白い柵の上に両腕を敷き、頭を載せてしばし考えこむ]
まどろっこしいやり取りは嫌いですので、単刀直入に申し上げます。
我が父―ークラウゼヴィッツ侯爵家当主クレメンスが、姿を消しました。
王太子が失踪したその晩、リアンダール候に面会を願うといって、それっきりです。
貴方ならば、父の行方はご存じかと思いまして。
[微笑みを口元に浮かべながら言葉を進めるが、目は全く笑ってなかった。飲み物が出されても手はつけず]
どうかしたのか?
[>>786小屋に戻ると、カッツェが膝の上に顎乗せて何やら呟いているのが見えた。呟きの内容までは聞き取れなかったが。
そして起きたついでとばかりに、さっき話した内容を少し加えて告げた。]
ああ、そうだ。
明日早朝には発とうと思う。あまり長居しても悪い。
私は王都に戻るつもりだが、カッツェはどうする?
[デュ・ポックあたりまで行くことも考えたが、時間の無さに諦めていた。]
[無礼はいずれ己の口から詫びるとしても、その代わりになにかできることは無いかと思案する。
考えるという相手に、自分の意見などむしろ邪魔だ。せいぜい、事を起こそうとする者3名の名を伝えるくらいしかできまい。もしリアンダール候に会うなら、自分の名を利用してもいい、それくらいしか思いつかず]
まあ威力はないから使うなら、って程度だろうけど。
[もしジェフロイに別れを告げる機会があれば伝言を頼もうかと思う]
じっと顔見ないように気をつけないとな。
[多分、問いたい思いが顔に出てしまうから]
/*
縁起でもねえ!死亡フラグ立てるならこっちにくれよ!
とかものすごく考えてたら、
エディがやらかしおったwwww
―伝令:赤き蛇へ―
[まことしやかに囁き流布した風説を
弾けさせるときが近い。
秘密裏伝令を走らせ総ての“証拠”を取り揃ったことを知らすであろう。
それは赤き蛇の軍勢もまた対象である。]
誰につくか?だ、よね。
当面の問題は。
父さんに昔の話で聞いたことがある。
王様が死ぬ時は必ず、後継者争いがおきる。
そして、大概、二人とかじゃなくて何人か候補は出てくるって。
[鏃作成は止めず、呟きながら思考を続けていた]
僕が考えていた王ってなんだったんだろう?
夢として渾身の一刀を納めるっていうのはあったけども
具体的にと言われると分からないよね。
ただ、王家は清く正しいって印象を漠然と考えていただけだよね。
今まではそれでよかったけども、
三人みたいにしっかり考えないと情けないよね。
[結論は出なかった。
ロヴィンの場合、結論は当人に会ってみないとでないのだろう。
人物像が分からないと考える事すら出来ないのだ]
なあ、ヒースもタイガもなんで、家族をジルに粛正させようと押し付けるんだ。
この手は初めて見たけど、ひでぇwww
― ビーケン神殿近傍の村 ―
[幾日か周辺の村を移動しながら滞在し、
噂を聞き、冤罪を訴え、自分の知ることを伝えて回った。
幾度か危険な状況にも遭遇したが、
幸い、致命的な事態にはならずに済んだ。
人々と話す最後には必ず、
エリオットを救い、力を合わせて良い国を作る。
二度と、このような争いが起こらない国にする、と
そんな言葉で締めくくった。]
[少しずつではあるが話を聞いてくれる人は増え、
同時に、王太子が神殿の近くに居るという情報は
確実に外へと伝わっていく。
やがて、これ以上は限界と判断した供らに促され、
その場を離れることとなる。
頭にあるのは、噂を聞き集める中で耳にした、
イングリッド王女が帰ってきたという噂。
彼女もまた、この機に乗じて王位を狙っているのだと、
まことしやかに囁かれる、そんな噂だった。]
/*
>なんだかよくわからんもの
確かに、わかんないよねwwwww
自分でも、この流れにはそう思わざるを得ないのですwwww
いえ、ある程度予測はしてましたけどっ!
ここまで直球で来られるとは思ってなかったwwwww
―セルベシア城:応接室>>787―
それほどになるか。
懐かしいことだ。
[武に長けた者だった。
武術大会での勇姿は、ジルが密かに重ねた鍛練では追い付けぬ天性の才と努力のあってのもの―――ジルはそう思っていた。
ウェルシュの友、
交流はあり笑みを向けはすれど
ジルが自らここまでと決めた線より先へは踏み込まない、踏み込ませない。
そういった関わり方が、
もしかすれば滲んでいたかもしれぬ。]
/*
デュ・ポック村おもしろいなぁ。
行きたいなぁ…。
とはいえ宣戦布告始まる前にそこに居るってちょっと、どうよって感じがね、こう。
── デュ・ボック村 広場 ──
[旅装を整え、村の中心へと向かう。
規模は違えど、どこの村にも神拝所とその前の広場というセットは見受けられる。
祭りや集会、定期市にも使われる場所だ。
デュ・ボック村も例外ではない。
ルートヴィヒは神拝所の鐘を鳴らして、そこに人々を呼び集めた。]
/*
全くもってどうでも良いことだけど、
村の名前はデュ・ボックだよ、みんな。
スペルで書くなら、Du Bocq ね。
余はそなたを娶る為にこの村に来たのであろう。
[手を握り、顔を近づける。その慌てふためく様子をじっと眺めながら]
そなたもきっと余に出会う為にこの村にやってきたに違いない。
うむ、いい香りだ。髪の色も肌も素敵だな。
服ももう少し飾ると余の好みじゃが……そのリボンは少し素っ気無過ぎて残念じゃな。綺麗な髪飾りでも、うむ。服と一緒に揃えよう。
この辺りではやはり王都か。
[矢継ぎ早に好き勝手な事を言い募る]
どうだ、余と王都に参らぬか?
[最後は満面の笑顔を向けた]
/*
ログなげえなげえ……
そして更新して噴いた。
>>803
ユーリエは範囲だったかwwwそうかwwww
wwwwwwわらう。
ユーリエのイベントも拾いたいが、そっち多角になりそうだし、ジルの演説のタイムテーブルも鑑みつつ、村内イベントぶつけちまった。許せ。
……なんつーか。
[髪を梳くように頭を掻いた。
突然の求婚(>>791)の声が響き、驚いてみれば手をとられている少女の姿。
義賊団では立場上あまり女を攫うことはしないが、賊の端くれとしては、あれだけの力がある者が(いろいろ端折ったのはさておいて)ちゃんと求婚したことについ笑いかけた。
――と同時に、自分の奥で何かが響いたがさておき]
……あの子、どうかわすんだろうね。
[求婚した側は断られる可能性をまるで考えていないと踏んだが、どうなるだろうか]
−王都 朝−
さて、すっかり長居してしまったな。
[馬に乗り、王都に背を向け後にする。
まだ頭はすっきりはしない。
守る事になるか、それとも攻める事になるかはいざ知らず、この王都周辺の地理を頭に叩き込む。
この自然の要塞の強さと弱さ。突く事になるか、それとも突かれる事になるか。どちらにしても悩ましい特徴を持っている]
→狭谷へ
…―――待っている。
[短い言葉に込められた意思を知っている。
いつもそうだ。
ルートヴィヒは行動で確かに示すのだから]
[行商人たちが荷馬車を停めるあたりで何やら賑やかな邂逅が起きている──ついでにタイガの姿もそこにあるのは、幸い(?)視界の外だったりしたが。
腰高の演壇に上がり、ルートヴィヒは村人たちひとりひとりと視線をあわせるように語りはじめた。
中には、初めて見る顔もあったが、その者にも同じように声を向ける。]
久しぶりだ、皆。
私は、牧場主マテウスの息子、ビーケン神殿の修道士ルートヴィヒだ。
[その名乗りだけで村の者には通じるし、余所者にも修道士服の意味は理解されるはずだ。]
― デュ・ボック村 ―
[王都は遠い。
換え馬なしで行くつもりかなりの時間はかかるし、
そもそも、簡単に入れない状況になっている可能性も高かった]
ま、王都に行かないにしても……。
ここでぼやっとしてても仕方ないしな。
[鮮やかな緋色の旗も、ここには存在しないのだから。
翌日の早朝、厩から馬を引き出してもらい、出かけようとして]
なんだ……?
[神拝所の鐘が村の外まで響き渡り、広場には人が集っている。
何が起きるのか、覗いてからでもいいだろう。
そう判断して、馬首を広場に向けた]
/*
タイガがテラスパルタ過ぎるwwww
wwwwこのやろうwwww
浅くても良いか思っていたんだけど ね。
これにどう答えるべきだ、こんちくしょうwww
どんどん王位目指さないといけなくなってくる!!!1ww
さて、どうバランスとったものかね。
ウェルシュ:非戦論者
ジル:最終民主主義者
平和路線が重なるなら、あれなのか。覇者路線なのかどうなのか……
被り避け悩ましいww
― 王都・高級宿 ―
[主が不在の中、ヴェルナーの動きを探っている最中に彼女の雇い主からの伝令>>795を受け取れば、その忠実なる従者はすぐに行動に移す]
「これを侯に届ければ良いのですね」
[宿の主人に従者は、蝋で封をした書簡をそのまま手渡した。]
『雇い入れた傭兵団の中で、一番金に汚く手立てを選ばない一団を送る。金は支払ってあるので、そのまま卿の好きなように使ってくれて構わぬ。戦場働きには役に立たぬ者共ゆえ、後の扱いも如何様にしてくれて結構だ。 エディ』
[既に戦に用いるだけの傭兵団は選定してあり、他の傭兵団はジルに預けるなり、他の任務に回すなりの手筈は整っていた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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