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>>375の「ジルの願い」が暗殺指示だったのか、別のものだったのか明記されてないのでぼかしつつ。
黒いのおれですアピに遅くまでつきあわせたナネッテに感謝を。
しかし、ナネッテ落とすなら、引き換えに敵武将をひとり落としたかった。
ウェルシュ暗殺に行って、配下武将がウェルシュ庇って死ぬとかオイシいだろうと。
もったいにゃい。
― 情報部 ―
[>>110路の話題になると自分へと意見を求められることになる。
この場では下手な隠し立ては通用しないと、情報部に所属する自分自身がよく知っている。ライナーとの関係も、彼に隠し通路を教えたことも、自分が口にしたそばから集められた情報と重ね合わされて、偽り無いか確認されるのだ。
偽りがないからといって……
そう、はれて無罪放免とはならないことも知っている。自分に向けられるまなざしに混じるかすかな疑いのまなざしが、その証。ルートヴィヒが疑うまいと、エディが信じまいと、情報部のそれは変わらない。]
[隠し通路を探しふさぐ、それに協力するようにと命令が出ればおとなしく従う返事をする]
参った。
ぽり、と頭を掻いた。
軍事行動しようというときに自分はなんて波風たてているのだろう]
― 情報部奥/物置 ―
[少しだけひとりになりたくて、情報部奥に位置する物置然とした部屋に入り込む。考えたいことが、たくさんあった。
一番は……ナネッテが告げてきた「リアンダール候の個人的な話」
確かに。おいそれと口にできる内容ではない。
ウェルシュが軍事縮小をうたって軍部から目の敵にされたように。
リアンダール候の個人的な話も、権力者から目の敵にされる危険がある。と同時にもうひとつ、見ていないはずがない危険性]
[こんなこと、誰かの視線を感じていては、息が詰まって考え事もできない。
ため息混じりに壁に寄りかかる。誰の視線も感じない時間はありがたかった]
……?
[ふと、壁から身を離す。
なにか、物足りなさを感じる背中の感触]
[ ――ここだけ壁、薄い?
手で触れて確かめる。
脇にある戸棚の側面から床、反対の壁まで、じっと観察して。
探し当てる、鍵の位置、鍵穴の場所。
二年と少し前、情報部にも不名誉となった騒動が起きた現場>>197。侵入者を処分し、そんな事件さえ無かったかのように記録を改ざんした場所。
当時は開かれたままだった通路が今隠し扉となっているのは、さらなる用心のためだったろうが。
あの日、些細な好奇心で侵入を果たした男の足取りを、カッツェも同じようにたどる*]
― 回想:デュ・ボック村 ―
[軍議の後――――
先程、イングリッドから囁き告げられた場所。
逸る気持ちを抑えようとしつつも、木扉に指がかかった瞬間、興奮が転がるように滑り落ちてしまい、その想いのまま勢いよく取っ手を引っ張った]
―――… 母上! ゾフィヤ!!
[荒げるように安否を確認する声を部屋の奥へと投げれば、……――だっ、と黒髪の少女が胸に飛び込んできた]
「にぃさま、にぃさま…!」
[縋りつく妹をあやすように頭を撫でてやりながら、
胸にじわと込み上げるのは安堵]
良かった、おまえたちだけでも無事で…。
[突然の粛清と王都脱出の顛末を一通り聞き終え、
…そうか、と重い息を吐く]
大変だったんだな。
…っかし、こりゃあヴェルナーに頭が上がらねぇなあ。
[くしゃりと表情を崩して、タイガはなんとも情けない声を零した]
母上。ゾフィヤ。――よく聞いてほしい。
二人にはこれからメリオールに行ってもらう。
この地が戦場となる可能性もあるから、ってのもあるが、もうひとつは……
[と、タイガはイングリッドから預かった書状>>193と、接触する相手を書き出したリストを取り出す]
これだ。メリオールで、こいつを親王女派の有力貴族や商人に見せて、その助力を集めてきて欲しい。
俺たちは兵も馬も足りない。
大勢は目立つだろうから“お気持ち”だけでいい、と言っとけ。
イングリッド王女の理想に共感していただけるのでしたら、今こそが…とな。
なぁに。少女の上目遣いの訴えとやらは効くみたいだからな。
ゾフィヤ、せいぜい頑張っとけ。
[安心させるように冗談めかして笑う。
ちなみに内心思い描いていたのが淡雪色の少女>>2:573の所業だったのは、此処だけの秘密だ。
ゾフィヤたち自身も、セルベシアの情報を待って毎日悶々と過ごすよりは、やることがあった方が気が紛れていいだろう――…
メリオールとの繋ぎを信が置ける誰かに頼みたかったのも事実だが、妹たちを気遣う感情も、その理由のうちにはあった]
じゃあ、――任せたぞ。
身体には気をつけろよ?
[最後に妹を、母を、軽く抱き締めて。別れの挨拶を済ます。
……次は生きては会えぬかもしれない。
でもそれはもう、覚悟の上だ。
お互いに解っているから―――…言葉少なく、
腕のぬくもりを強く記憶に留める]
[でも別れ際。
妹なりに冗談を言って場を和ませようとしたのだろうか]
「そういえば兄さま、あの……ヴェルナー様って、素敵ですわよね」
[……などと、頬を染めてぽそりと呟かれてしまったのだが、これは兄としてどう反応したら良かったのだろうか。
結局曖昧に笑って誤魔化してしまった。
そんなタイガの様子を見て、ゾフィヤはくすくすと鈴を転がすように笑っていた*]
― デュ・ボック村 ―
相変わらず精が出てんなあ。
[練兵所に顔を出して、現在進行形で兵をしごいているヴェルナーに声を掛けた。
兵たちの目つきが、日に日に頼もしいものに変わっているのが、この場にいると肌に刺さるように感じる。
自分たちにも出来る、と自信が持ててきた証拠かもしれない]
あのさ、………………、
[少しだけ口篭った後]
…――ありがとな。
ゾフィヤたちのこと…逃げる手引きをしてくれて。
あんたのおかげで二人が無事だった。
[常よりも素直な口調に添えて、礼をするように軽く頭を下げた**]
── セルベシア王都 神殿 ──
[懺悔の告白には、黙して耳を傾けるもの。
ルートヴィヒが語るウェルシュに受けた恩義の話は、ヒースクリフが最期に見せた陽の女神に祝福されたような笑みと相まって何故か、ナネッテ自身はまだ知らぬウェルシュの人柄を示しているように感じられる。
そして、ルートヴィヒ自身の選択は。
ヒースクリフ、ジル、ウェルシュの三者が学友で有り、ウェルシュの事を良く知っているはずのジルが、共に王家を変える道を選ばなかった事とも繋がって感じられようか。
二人だけにし分からぬ──絆が見える、心地がした。]
[見上げられる、ルートヴィヒと眸が合う。
続く告白は、息が止まるような苦しさをナネッテにもたらす。]
──、……ッ
[神の赦しを代弁するはずの言葉が、咄嗟に上手く舌を滑り降りない。
相手はそれ以上の言葉を続けず、ただ微笑んで。]
[──出自の貧しいナネッテ達、影の姉妹の命は安い。
平民であるルートヴィヒの父親の命が、ウェルシュ王太子の便宜が無ければ失われていた程度に安いとしても、それよりも更に安い。
イングリッドやタイガが、彼等の視点から見て粛清を断罪するのは当然としても。
結局の所、粛清から逃れる事の出来たダンテ家の面々や、王太子陣営にスポンサーとして受け入れられるクラウゼヴィッツ侯と言う、貴族達の命の値段は高い。逃亡を手配してくれるだけの身内が居る。
また、自分自身が置かれた立場を知る事が出来るだけ「主」たる智恵も、金と財と地位も持っている。重ねて言うならば、それだけを持つ者が聡明である事は易い。]
[故に、進言等なくとも自ら死地へ赴こうと考えるはずの女に、このような懺悔等、必要だろうか?──と想わずには居られない。]
[ナネッテは眉を下げて、首を横に振った。
今、感じ取る事が出来るのは、
──自身が影である事、駒として扱われる事の苦痛。
──「主」たる民の一人としてのナネッテをとらえるからこその罪悪感を、相手が感じているかもしれないと言う事。
否、この告白だけでは分からない。
真実はルートヴィヒの心の中に、だ。]
…… 神は、あらゆる罪を赦したもう。
…… ルートヴィヒ修道士、貴方の罪も。
[ナネッテは、震える声でそれだけを告げる。
垂れる頭にそっと手を伸ばし、ルートヴィヒの額に触れる。
ナネッテは、ちいさく小さく、息を零した。]
── セルベシア王都 神殿/懺悔室 ──
[懺悔室を出る時、ひっそりとルートヴィヒに囁く言葉は。]
この鈴蘭の花束が、
罪滅ぼしで無けれ良いと、
……想ってしまう私が居るのです//。
……ねえ、カッツェ。
貴女は何故、カッツェ・ユンとして
情報部に入ったの?
女の子なのに男性名でしょう?
情報部って曲者ばかりでしょう?
[カッツェの性別について、仲間内では公然の秘密のようだったが、念の為声を潜めて。]
[ナネッテ自身はと言えば、]
私は、平凡な貧しい街の子どもだった。
けれども、影に身を置く──今に至る、不可思議。
[影に身を置くとはヒースクリフを処刑に先んじて殺害した事も含む。
選択か死か、ナネッテの目の前の道は限られていて、その中で選んだ結果今に至る。
ジルが、ウェルシュ王太子と何故手を取る事が出来ず、謀反人としたのか。真意を問わぬまま。ルートヴィヒの懺悔を聞いていながら。
けれども、血の歪みと秘密を抱えた英雄が掲げる夢を選ぶ──今。]
[処刑を宣言した以上、自分がヒースクリフを手にかけたも同じと言った、ジルに伝えなかった言葉。]
[ 先に手を掛けるものが居た方が── ]
[ 穢れを負う事が出来る者が居た方が ]
[ ジル様達の道は楽になりませんか? ]
[カッツェに向ける、微笑みは翳らない。
これはおそらく、地の英雄達のいる付近に辿り着く以前の一幕**。]
/*更新後の陣営分布。実は結構偏ってるが、さして問題は無いのかもしれない。
【地】
ウェルシュ
ダーフィト
ユーリエ
テオドール
ジェフロイ?
【魁】
ジル
ルートヴィヒ
エディ
(アイリ)
カサンドラ?
【天】
イングリッド
タイガ
ヴェルナー
/*
自分の死亡に関してはアレだなあ。
最初にイングリッドの投票みた時は、もしかして立候補しても良いかもと言う気はしたものの。魁陣営に申しわけない感じがするのと、別にやりたい事をやり終えたわけでは全然ないので、流れに身を任せるか みたいな感じ。
まあ、しかし。
私の投票もそうだけど、メモに投票貼ると平等では無いね。
戦記物と更新前投票集計は合ってると思うけど、他の人の票意識していれるのと、匿名で入れるのと別物と言う気がする。
とは言え、別途集計する外部投票方式は大変である。
/*
ふむふむふむ。
ルビが良く分からないが、色変更は分かった。
ちなみに表情差分はよく変更忘れます\(^o^)/ゴメンナサイ
―セルベシア城執務室/懺悔の夜―
[広げた地図、並べた駒、
見つめる眼、大軍を扱い、
細かな傷のついた――恐らく薔薇の棘で――指先で追う。]
……森が厄介、義賊の根城、か……
鉱山を押さえることができれば―――
[偵察は出した。関所についてはどうか
情報として入ってきていることを
最近になってからは極珍しく部屋にひとり、呟きながら。
ウェルシュとテオドールの作戦通りかのように
ジルたちは出征する。けれど違う。
これはジルの意志であった。]
[――ナネッテが>>503ジルに伝えなかった言葉。
恐らくそれを聞けば
ジルは眼を見開いた後
苦く、笑ったろう。
些か、背負いがちなところがあると
ルートヴィヒにも言われたものだ。]
[異端を理解するがゆえ
真を語れるものの少なさ。それでもこの道を選んだ。]
…――懺悔か
[神に許しは乞うていない。
己の中で飲み下す。
忘れてはならない。何もかも。
祈るとすれば――きっと全てを終えた後。]
[この部屋は随分温度が低い。
この1年で慣れたと思いきやそうでもなかったらしい。
否、きっと――。]
…―― 早く 、…
[胸元を押さえ、
呟きかけたことばは
結局 どこにも乗せないまま落ちた。//]
― 出征前:エディと>>471 ―
ああ、実際の経験は、あまり。
[あるとしても小競り合い程度か。
エディの言葉に頷いた。]
そうだな。人の集まる以上、
どうしてもそういったことは起きる。
…――ふむ
成る程。
[こくり、頷いた。
ただでさえ一枚岩とは謂いがたい現状、
面倒なことになってはかなわない。説かれること、それを頭の中で繰り返し反芻しながら]
―――助言感謝する。
やり方を少々考えるとしよう。
実に助かる。言葉の重さが違う―――話も強ち眉唾物ではないかな。
[亡国の末裔――と、そう名のるを聞いたことを口にした。
その時はルートヴィヒも
一緒であったろう。視線交わして頷く。
人を相手にすることにかわりない、ジルの本分でもある。]
アイリか?
他の隊と然程別なく―――ああ、…少々控えめなきらいはあるか。
[信を置けるなら、とエディは謂う。
置きたい―――と思い、それならば如何に。幾らかまた言葉を交わしたのち]
彼女とは知り合いなのか?
[そんな風に尋ねた//]
/*
おはようございます!
朝起きたらナネッテさんが立派なフラグを建立しててびっくり
ドウシテコウナッタンダロウナー(棒読み)
―幕間の顛末―
[――包帯が解かれたのは
宣言通り、朝であった。
手際よくきっちりと巻かれていたくせに
跡を残すこともない。
それが何やら悔しいのかそれとも他の何かか、
ジルは横目に*ルートヴィヒを睨んだという、一幕*]
── セルベシア王都 神殿 ──
[許しを与える言葉を口にするナネッテの声は震える。
自分は、懺悔することで罪を犯していると思う。
ウェルシュの速やかなる死を望んだこと。
その提案にジルの見せた逡巡。
知り、そして考えよと。
主を離れて剣聖の命を断った影に突きつけたに等しい。]
[立ち上がり、部屋を出ようとするルートヴィヒの背後に届くかすかな声。
足を止め、静かに振り返る。]
私は──狭量で意固地な人間だ。
けれど、美しい人を花で飾るのに別の理由がいるほど恥知らずではないと、信じてほしい。
[眼鏡を外し、
眼差しで抱擁するよう。]
/*
む、ナネッテがウェルシュ陣地に居る…?
会えるかなあ。折角お気遣い頂いているから応えたいが。
話次第でどっち流れるかまだ分からんのでこわい。
俺の書き方だとウェルシュに行くぜ!って見えるといえば見える…か。いかん、どうも言葉が足りん。
「(必要なことを問うために)ウェルシュ王子を追う」だったんだ。
―出征―
[出立の朝。
鐘の音が時を告げた。
大勢の民が見送る中、
セルベシア軍は王都を発った。
赤地に白薔薇の旗が翻る。
歓声、揃う足並み、物々しい気配
リアンダール候――ジルの率いる軍においては
青地に銀の槍花車がそのシンボルとなる。
紋章と同じ青のマントが風に揺れた。腰には剣を帯びている。
凛とした美貌が眼を惹こう。白銀の腹心の姿もはごく自然に側にある。]
王国の平和を脅かす
反乱分子より、我らは民を――守ると約束する
――我ら王国の繁栄のため、かの白薔薇に誓って。
[否――白薔薇になど誓わない。
欺き抜かなければ、道はない。]
[スカルディス渓谷を超えて平原を目指して
縦隊を組み、行軍してゆく。
目指すは渓谷を抜けた先、凪の森よりやや離れた位置。
セルベシア軍管理下の拠点――ほぼ砦と呼んでよい場所がある。
王都を離れた後は此処を拠点とし、
戦いに臨むこととなるだろう//]
― 鉱山麓の村/宿屋 ―
ヒースクリフ………が。
“剣聖”だな。
[遅れて届いた報告を座して聴く。
思わず呟いた名に、部下も神妙な表情で頷いた。
彼もまた、兵たちの間に名を馳せた英雄。]
―――英霊へ、黙祷を。
[黙祷は、心なし常よりも長い。]
それで、お前の報告は?
……王都でライナーを見かけた……?
戻って来てたのか。懐かしいな。
[辞めてしまって以来、気になっていた。
自分が“死ぬ”一年前まで槍騎兵隊長を務めていたその男。
馬鹿ばかりしていた時分、彼にもよく迷惑をかけたと自覚している。
しかし、五つも年上で随分と落ち着いて見えたその男は、
決して自分を頭ごなしに叱ったりはしなかった。]
かつての同胞に声をかけて動いていた、か。
参戦の意思があるんだろう。
……気になるのか? なら、会わせてやるよ。
[彼が何処に傾くかはわからないが、気軽な口調で肩を叩く。
彼がその命を宮中で散らすなどとは思いもせずに*]
[部下が報告を終えめいめいの部屋に戻って行く。]
戦巫女に、フレイムタン、
更には迅鬼………
たかが国の内戦に錚々たる顔ぶれが揃うか。
戦の風は力持つものを方々から導く。
不思議なことでは、ねえな。
[タイガとテオドールの会話で、
ヴェルナーとは迅鬼の名だと当りをつける事が出来た。二つ名はともかく、初めて聞く名だ。
ごろりと寝台に横になり、瞼を伏せた。]
[部下が報告を終えめいめいの部屋に戻って行く。]
戦巫女に、フレイムタン、
更には迅鬼………
たかが国の内戦に錚々たる顔ぶれが揃うか。
戦の風は力持つものを方々から導く。
不思議なことでは、ねえな。
[タイガとテオドールの会話で、ヴェルナーとは迅鬼の名だと当りをつけた。二つ名はともかく、その名は初めて聞く。
導かれたのが彼ら“英雄”だけではないこと、もしかしたらこの戦に関わる者全てがそうであるかも知れぬことなど、今は分からず。
ごろりと寝台に横になり、瞼を伏せた。*]
―翌朝/鉱山村広場―
訓練を受けた者は、今ここに居るだけで15弱?
問題なく乗りこなせると考えて良いのか。
各地の連絡員は元俺の部下だから、あいつらを戻せば40程度にはなろうが。
まあ……それでも少々心許ないな。
[左遷されたもの、辞職したもの。
様々に居たが、王都を出奔した部下は概ね集めてある。
名を隠す必要があったためエーヴァルトの名で招集をかけた者が大半だが、付き合いが長いだけある、いざ顔を見せても「やっぱりね」「無駄に頑丈ですからね」という反応を貰った。良いのだか悪いのだか。]
布告して間もない。リアンダール候がこの辺りに多くの手勢を裂いているとは思えんが、王子との話によっては遠方まで追いついて貰う可能性もある。
[この村では武器は揃うが、防具鍛造技術は王都のそれには敵わない。
元より重装は望めぬことが分かっている。
馬や武器の扱いに長け、培われた野性の感覚を持つ彼らを軽騎兵として撹乱に使うのは、いざ衝突となれば勿体無いだろうかと暫し眺めるが]
今の人数ならば小回りが利くほうが良かろうな。
移動の時は歩兵の両側面を固めろ。
敵は何処に潜むか分からない。目線の高さを生かせよ。絶えず周囲に気を配れ。
……とはいえ…
有志は言わば民兵だ。
気概は存分に買うが、余り余計な恐怖は植え付けるなよ。返って刃を鈍らせる。
―――それでは、待機!
そんじゃあな。後はエーヴァルト、任せた。
[部下の一人を伴って、鉱山の麓から馬を出す。]
― 道中 ―
[ボーレンス鉱山から、ビーケン神殿の方角へと馬首を向ける。
拠点はともかく、早ければ進軍を開始し布陣の準備にかかっている可能性も考えられた。]
話してる場合じゃない、んだがな。
やっぱ、聞いておかなきゃならんことはあるからな。
有志で集まってくれた者の求める物、俺の信じる物、
どちらかを成せても一方が欠けるんじゃあ意味はない。
……眉下がってんぞ。
別にそんな、王子は恐いもんじゃねえよ。
[緊張の面持ちの部下を一笑する。]
…………。
王子?
[ある程度近付けばその影の内訳は知れよう。
信じられぬものを見た、という風に金を瞬かせ、
十分な供もつけずにほとんど単身で出歩く王子と、ユーリエ、若者を見詰めた。**]
[おそらくそれは、十分に時間の経った後。]
…――何の懺悔を?
…いや、
聞くべきことでは、ない か。
[言って――それから。]
…… …――ナネッテとは、 親しいのか?
[共にいるなら背を向けた状態で
ごく小さく尋ねた後]
―――…すまない なんでも ない。
[何かを 持て余すように。
口を噤んだ**]
―回想・クラウゼヴィッツ邸出発前―
[いつから覚悟ができていたのか、と言われれば――残る、とナイジェルに告げた時からだった]
[剣を抜いた時から始まる生と死の狭間を生きてきて。ひょっとしたらこれは自分の番かもしれないな、という予感があった]
[ヴェルナーに、証明としての家宝を貸し与えたのも同じだ]
[家人に渡せば、全力で拒否されるだろう。家出する時に持ち出したこの短剣を、自分が手放すということは。即ち……]
「どうもすぐには酒席を設けられそうにない。ごめん」
[ウェルシュに言った言葉は本気だった]
[一緒に遠くへ逃げよう]
[これを拒否された時から、そう長くは会えない気がしていた]
[先に行くのは、いつものように自分の方]
[いつもウェルシュは待って、と追いかけてきたけれど]
楽しみは先延ばしの方がより増すというもの
酒席はずっとずっとずっと後がいいです。
[虎穴に入る前の出来事**]
― デュ・ボック村:ジル出征前 ―
[それから。
ウェルシュの陣営には、もう警告の使者は走っただろう>>190
全ての動きを察知することはかなわずとも、
それは期せずしてひとつの動きと重なるか。
村の外には、防塞が築かれつつある。
同時に、レフ湖には多くの艀が用意されつつあった。
村人や職人たち、彼らの退路を確保するためである]
戦いが始まれば、ここもどう動くか分からぬ。
敵が殺到した折には、皆を逃がせ。
防塞は時間稼ぎにしかならぬ、良いな?
[自警を任せる者らの長を呼び、指示を与える]
[練兵場へは折に触れて足を向ける。
はじめに顔を見せたときは、何やら異様な熱気を感じた>>289
当初は顔を見せるたびに辺りに緊張が走ったものだが、
数を繰り返すことで、どうやら少しずつ馴染みつつある]
鍛錬だと?
良い、構わぬが……
[時に木刀を取り、構えた。
大柄な男へと向け、速度を生かして踏み込み、
脇を抜けるようにして打ち払う]
遅い!打たれる前に盾を構えよ!
[鬼といわずとも、容赦のない声が響き渡った]
/*
ジル/ルートヴィヒ:エディ・カッツェ・アイリ・ジェフ?
ウェル/ダーフィト:テオ・ユーリエ
イングリッド/タイガ:ヴェルナー
ジェフロイはウェルシュかジルにつくとカウントして、、こんなもんか。共同持ちかけてもジル陣営の手数は足りてそうだなー、やるかな。
タイガもヴェルナーも、多角戦闘は嬉々としてするんだろうけどww
能力高くて助かります……
/*
タイガもヴェルナーも、えらい動くからな…
ぬるぬると動く。助かりすぎるwww
お世話になります。
ルナウェイさん、えすけーさん……
ふwwくわwwww
この陣営には心底噴かざるを得ない。
それにしても───、
[ある日は、地図を眺め、腹心に向けて息をついたものである]
ここは、丁度中間だからな。
リアンダール候が王城に拠らず、数を頼りに出撃してきた場合。
彼の軍が、こう、
[つ。と、スカルディス峡谷から南へ指を走らせる]
来れば、まずは当たらざるを得ぬ。
だが、ここを越えれば南に障害もない──…
……。ウェルシュは、軍を整えたであろうか。
マイユマート義賊団がいると言ったであろう。
彼らがこう、
[今度は凪の森を北へ指が走る]
背後に動けば、挟撃も可能だな。
わざと進軍を遅らせられれば出血が増えるが、
我らが負ければ彼らも壊滅せざるを得ない。
それが分かれば働くであろう。どう思う?
[囁きによらず、地図を前に琥珀の瞳を見遣る。
元王国兵を引き入れるには成功しても、正規兵を割るには至っていない。
ならば、打てる手は全て打たねばならなかった]
[会議に出席した時、基本的に意見を求められない限りは口を閉ざす。
それが弓騎兵隊隊長の基本姿勢だった。
内情は滅多に表に出そうとしないように努める、それはアイリの基本姿勢でもある。よっぽど気心知れた相手ですら、そうするのは稀。
首を捻るような意見は、現在この顔ぶれから出る様子はない。
故に一定の信頼もそこには見え隠れしてはいるものの、それよりは自分の意見の通らなさ、波立たせない為の処世術の意の方が大きい。
隊長らがエディとの会話をリアンダール候に告げた事も、エディが弓騎兵隊の扱いを進言した事も、今は知らぬままだった。]
― デュ・ボック村:ジル出征前 ―
[そんな、ある日]
───手紙が?
[一通の手紙が齎された>>272
ペンダントさえ返して やらない
鼠
それだけのちいさな手紙]
ペンダント……。
[真っ先に思い出されるのは、ライナーだ。
彼に手渡したペンダントは、今どこにあるのだろう。
彼が持っているはずだ。そう思ってみても、胸騒ぎがする]
この手紙を持ってきたものは?
[ごく普通の商人だという。
パンやらの食料品を売って歩く、ごく平凡な男。
手紙は行き擦りに託されて、相手のことも知らないという]
では……、何も分からぬと。
[そうか。そう言いながら、きっと違うと思う。
けれど証拠はない。ならば、託せるものは]
助けるから生きていろと──…、いや。
…、… いや。
…すまなかったな。ああ、これは礼だ。
手紙の駄賃にな。
[コインをひとつ、オットーという男へ渡した。
手渡したのはわざと、メリオールの銀]
[男が退出した後、暫し沈黙して手紙に目を落とす。
───ペンダントすら、返してやれない──。
その言葉の端に、無念が滲む。そんな気がした。
その先を追い、瞑目する]
……、…
[すまないと、謝るのは違う気がした。
だから唇は言葉を紡ぐことはしない。
ただ、天に向けて祈るように沈黙をした後に皆に知らせた。
────ライナーが、戻らぬであろうということを*]
/*
なんかこう。民衆ってどこまで煽動して良いのかわからないなぁ。
どう考えても、自分の軍が4桁行くような気がしないwww
そもそも、そんなに人口いるんだろうかこの国。
(そこ気にしていたら、話が進みませんがな)
/*
そうだ忘れていたがヒースは補完有難う。
おとうさんの性格はええとすいませn
なんか勘違いしてたっぽいのに補完していただいた感がひしひししてきますorz
[この誇り高い人を寝台で縛り上げて息を重ねる。
他の者がそんな光景を口にしたら、間違いなくキレるだろうことは棚にあげて、抗う声をすり替えながら、確信犯で、どちらが主かわからないような傍若無人な振る舞いをした。
塞ぎの虫を追い払ってやりたい──それは事実。
辛い記憶は塗り替えてやる──そう思う。
おまえは求められていると伝えたい──それもある。
けれど、本質的に余裕の欠如したそれは、実のところ独占欲なのだと思う。]
[懺悔と、その言葉の周囲にあるものをジルが気にする。
目をあわせず、床に落としたような、そんな声。]
まだ返していない借りのあるウェルシュ王子を弑せんと考えた忘恩を、そして、ナネッテ修道女をその目的に利用しようとしたことを告白してきた。
[問われた言葉に返す。
ひと呼吸の後に、つけ加えたのは、ほんとうの目的。]
ナネッテ修道女は既に放たれた刃。
懺悔の内容を口外できない誓いによって、彼女は秘密を守るだろう。
[冷静な、声。]
私は、おまえの命じなかったことをした。
許すのは神の仕事、
だが、私を罰していいのは、おまえだけだ。
[同意を促す。]
………………。
[頭に置かれた手の重みに顔を上げ、
置かれなかった右手を視線で追う。]
私は―――――私のために皆が傷つくのは、嫌だ。
[小さな声で、それでもはっきりと口にする。
子供じみた我が儘。
でもそれは本心。]
―――――…。
[言って良いか、と問うフィーの目を見つめて、
無言で先を促した。]
[その後、かなりの 沈黙にも等しい間をおいて問われた言葉。
消え入るような謝罪。
ルートヴィヒの口から息が漏れる。]
数多の
後から思えば、あれは "影" として彼女が辿ってきた過酷な生き様が反射する月影だったのだろう。
その
― 出征 ―
[セルベジア兵を表す軽装と、一族の戦装束を混ぜた格好で馬に跨る。
出立の時、鐘の鳴る中、見送りに一族の者らの姿があった。
故あって軍を退いた者、老いた者、女子供。
格好に一族独自の布や飾りを身につけている者はまだ多い。
それももう馴染んできたのだろう。
その格好を奇異に見るものは、以前より少ない気がした。
父親は、民を国に馴染ませるためにいろいろな物を捨てさせたが、財産に直結するような物はそうさせられなかった。故に服や飾りは昔のものを使う者が多い。
名を変えろと言いはしたが、軍部外では皆昔の名を呼んでいるのかもしれない。自分の古い名を呼ぶ者はもういないが。
国とは心。そう告げた悪魔の言葉が、やけに耳に残っていた。
今はまだ濃く残る一族としての形。それを失ったらどうなるのか。
それを願ってもいたはずなのに、今は不安と、迷いがあった。]
しかし、な
世俗的な言葉に置き換えれば──清い仲だ。
私は、女犯という点では破戒はしてない。
夜は史料を読むのに忙しかったし、おまえが囁きを寄越してくれたからなんとか。
[そんな囁きの使い方こそ懺悔の対象かもしれない。]
[見送りの一団が、不安そうな顔をしているのが見えた。
反乱分子鎮圧、つまりはウェルシュ王子の討伐に対して疑問や難色を覚えているのが見える。
一族は王太子には情がある。王子は4年前に国の一員となった一族を良く気にかけていてくれたからだ。
他所から来た者、またヒースクリフトと共にあり、その思考過程に影響を与えた者としての興味でもあったのだろうか。
軍内で歳若だった自分も、言葉交わす機会は少なくなかった。
普段からやや固い調子で喋りはしたが、ヒースの事を語る時は軍人ではなく姉のように案じる素振りが見えただろう。
好感持っていた、良い王子だった。
だからこそ、軍縮の話を聞いた時は眉を寄せたものだが。
そんな想いを内包したまま、平原の砦へと隊列を組み向かう――。]
[帰り際、ルートヴィヒは修道士を呼んで神殿に寄付された古着を見せてもらい、女物をいくつか選び分けた。
地味なワンピース、エプロンドレスの類。
それでも、「この色は似合わない」などとこだわりはある様子。
使い道を問われれば]
──… ──、、、
[ひどく狼狽えた。*]
…――、
…そうか。
[頷く。懺悔の理由。その内容。]
そうだとも、……お前を罰していいのは
私、…だけだ。神にだって 許させは しない。
ああ、もう出陣か。
問題ない、私自身はいつでも出られる。
…時間がとれないようなら、陣営地に持ってゆくか。
[神殿からの戦利品を手に、しばし考える様子。]
っ―― ……
[ぐ、と服を握りしめた。
わけがわからない衝動のまま、]
ッ!!
[手近にあったクッションを投げつけた。
――時間が取れないようなら、と
聞こえてくる真っ最中だった。]
/*
恋愛話が楽しそうだニヨニヨ。
裏ログみせて盛大にニヨらせて下さい(
自分?自分はほら、ねぇ……(
ユーリエもエディとくっつけばいいんだ。
てかユーリエくろねこさんなら、ひっくり返ってなかろうか、あれ。
/*
しかし一目ぼれネタ出さなくてよかった。
危ない被る所だった(
想定相手は父さんに似た人でした。
…――お前はッ…、!
[衝動の名は、多分。
あまりにも依存して、あまりにも寄りかかって、
遠くへ行ってしまうのではという恐れと。
きっと、――嫉妬というものに他ならない、が。]
…、…―― っ
……、…
[それすら送り出さんとさせているのは己ではないか、と。唇を噛んで眼を逸した。出征のときは近づいている。]
― 鉱山へ:出立の時(回想) ―
鉱石を買い取る用意を?
[見送りにきたダーフィトの言葉に、目を瞬いた。]
そうか。湖の商人に話をつけてくれたのか。
ありがとう。
それはきっと、良い土産話になる。
…うん。
みなができるだけ戦で苦しまないように。
[みなが幸せになれることを。
そう願って空を見上げた視線が、ふと遠くなった。]
―――……でも、
みなに、この戦についてもっと考えてもらわないと、
この国の一員だってことをもっと実感してくれないと、
この先へ、進めないかもしれない。
[無意識のように、拳を握る。]
戦なきセルベシアを作るために、
みなが戦を知ること……
[そこまで言ってから、ぱちりと目を瞬いて、
心の声が零れていたことに気付いて肩を竦めた。]
―――それじゃあ、行ってくる。
留守は頼んだよ。
[軽く片手を挙げて、ゆっくりと馬を歩かせ始めた**]
[王太子の出発より遅れること半日ほど。
王女の命を受けた使者が、フリート村を訪れる。
"影"が動き出した。
暗殺者の存在を警告する伝言(>>190)が届いたとは知らず、
王太子の一行は、街道を北へと進んでいる。]
−フリート村−
[王女からの伝言は、ウェルシュ不在のフリート村へと届く。
それはテオドールの耳にも届き、使者の声を直接聞く事になる]
・・・・・・影、か。
[イングリッド王女からの伝言、そして影という暗示。
ならば、リアンダール候からの刺客と考えるのが妥当]
王女も中々親切なお方だな。
このように忠告を頂けるという事は、恐らく王太子との共闘を視野にいれての事だろう。
[思案。
恐らく王女の側にはヴェルナーもいるだろう。
ならば無理に戦う必要は無い。
特に、リアンダール候を倒すまでは]
使いご苦労。
王太子は不在故、ダーフィト殿へもこの件伝えられたし。
また一つ使いを頼まれてはくれぬか。
[机に紙を広げ、ペンを走らせる]
『迅鬼殿
心遣い感謝する。
王太子不在故、テオドールが承った。
願わくば王女への私からの礼と、大橋は揺れる故お気をつけを、と伝えて頂きたい。
テオドール』
これをヴェルナー殿に届けて頂けぬか。
[伝令に手紙を預ける。
リアンダール候はテオドールの策略を仕掛けるよりも先じて出征するが、どのみち賢い候であれば大橋の陥落がいかに危険かを理解していると踏んでいた。
遅かれ早かれ大橋付近での決戦が始まる。それを示唆し、また王太子や側近のダーフィトより出しゃばらず意思を伝えられればとの思いであった]
― 道中 ―
[フリート村から北へ。
まずは鉱山を目指した一行は、
向かう先に二つの騎影を発見して、軽い緊張感に包まれた。
二騎で、とは少ないが、軍の斥候という可能性もある。
そうでなくても、トラブルは避けたい所だった。]
―――…このまま、行こう。
[暫し迷った末、小さな一行をそのまま進ませる。
ここで変に動けば逆に怪しまれるし、
たとえ兵であっても、案外と気付かないものだよ、
なんて、昔のやんちゃを思い出しながら、笑っていた。]
[ダーフィトもこの伝令を聞いて思うこともあるだろう。
彼もこの話を聞けば、テオドールは熟練の傭兵数名とテオドール自身の見回りを進言する。
影、ならば遊撃兵か暗殺者。
ユーリエが居ない今、この村で対抗出来る人間は数少ない。
ウェルシュの不在は僥倖とも言える。しかし王太子の右腕とも言えるダーフィトに万が一の事があってはいけない。
被害は最小限に収めなければならない。
傭兵の寄所に立ち寄り、数名を指名して村の周回の護衛に回す。
テオドール自身も護衛に周り、訓練は残った傭兵達に任せることにした]
[いきなりクッションが飛んできた。
陶器人形のよう、と言われるジルがときおり見せる苛烈さ。
何がそんな反応を呼んだか、自覚はあったから。
ボフッと柔らかな砲弾を胸で受ける。]
…安心していいのに。
[誰よりも長く濃い時間を過ごして来た。その自負がある。]
[少年時代、ジルが王宮で、ウェルシュやヒースクリフとどんな話をしたか、何をされたか、毎日、そんな話を聞いた。
嫉妬は覚えなかった。
ジルの経験を分かち合う──そんな認識でしかなかった。
成人して、世界の仕組みが見えて来て、互いの負うもの、求められるものの違いも知って、改めて互いを一個の人格として認識して──わかった。]
[王に仕える”影”の存在。
それは慎重に隠されてきた存在であり、
決して大っぴらにはならない存在でもある。
───”影”
ローゼンハイム王の異母兄、イングリッドの父たる
フレイション王子が”事故死”したのは18年前。
丁度、王太子ウェルシュ出生後間もなくのことであった。
──王太子即位のため、不安要素として除かれたのではないか。
まことしやかな陰謀の噂は、当時まだ少女であった
イングリッドの耳にも囁かれた。
真偽の程は定かではない。
ただ、或いはその記録は残されていたのかも知れず>>199
或いはひとりの男の人生を狂わせたのかも知れないのだが、
真相は依然として闇の中。
未だ明かされたことのない憶測である**]
[やがて、互いの顔が判別できるほどに近づいた時、
驚きの声が双方から発せられる。]
――― ジェフロイか!
こんなところで出会うなんて、奇遇だ。
…いや、行き違いにならなくて良かった。
今からそちらに向かうところだったんだ。
[緊張がほどけた笑顔で、軽く手を上げる。
相手が、信じられないという顔をしていることなど、
お構いなしだった。]
― デュ・ボック村:地図を眺めて ―
[白い指先が各軍の軌道を曲線で描く>>528。
その動きを追って、じっと地図上の仮想の局面を眇めた]
…マイユマート義賊団が凪の森を住処にしてた、っつー噂も以前に聞いた。
そうなると奴らにとって森は庭だ。
抜けて不意を突くのは容易かもしれねぇな。
ただ――あちらにとってみれば、リアンダール候と俺らが正面でぶつかって消耗し合ってくれるのは願ってもない話だぞ。俺らが全滅するギリギリまで様子見て、ようやっと重い腰をあげる…という可能性の方が高い。
というか、俺ならそうする。
ウェルシュ王太子はお優しいからな、すぐさま動こうと言うかもしれねぇが、周りのしたたかな側近たちが止めるだろう。特にテオドールなんて、率先して止めそうじゃね?
[猛将テオドール。
以前イングリッドから聞いた、彼が提示したという王都解放のための策を思い出す。
彼であれば、自軍勝利のためなら、どんな手でも躊躇いなく使うだろう]
そこで――――、
[指がデュ・ボック村から南へと走った]
ヴェルナーに兵を連れて南へ行ってもらう。
そんでウェルシュ軍と共に、凪の森を抜けて挟撃させる。
ようはこっちから兵を出すことで、あっちにプレッシャーを掛ける。
日和見禁止、早く動け、…ってな。
[注がれた紫水晶の瞳に映るのは、地図から面を上げてにやりと獣の笑みを浮かべる男]
その分、こちらの守り手が手薄になるが、
守り重視の陣形で持ち堪えよう。
ロヴィンには盾を多く準備するよう頼んでおく。
向こうには鏃の大量購入者がいる…っつーこたぁ。弓兵も多いだろうしな。
ヴェルナーとテオドールは既知だ。
詳しい仲は知らねぇが、俺が行くよりもテオドールを動かせる率が高い。
またヴェルナーの手勢は民からの志願兵や傭兵で構成されている。
ウェルシュ王太子の軍構成と一緒だから、共闘するにも馴染みやすいだろう。
元軍人の多い俺の隊だと、きっとあっちから反発が生まれる。それじゃ駄目だ。
それに…名だたる迅鬼とフレイムタンが、
手を組んで背後を攻めてきた――と知れば、そりゃあ動揺もひとしおだろう?
[と言いながら、愉しげに指を南から北へと走らせる]
[ヴェルナーがもし裏切ってこちらを見殺しにすれば、
我が軍の被害は甚大なものとなるだろう。
それをも解って、敢えて彼の名をあげる。
ここでヴェルナーを起用することは、
主からの彼への信を、しかと示すものとなることを把握した上で]
――更に王太子軍を動かすため手を打つ。
[打てる手は全て打たねばならない。主と腹心、互いに共通する思いは同じ]
此処から以南の村いくつかにサクラを仕込んでおき、
リアンダール候と俺らの戦局が開始したと同時に、噂を流す。
『劣勢な王女を見かねて、王太子様が助力のため動かれる。
対立しているのに救おうとなさる、なんてお優しい王太子様』…みたいなのをな。
日和見して見殺しにすると、ウェルシュに抱く民の印象を裏切る形に持っていく。
ちゃんと動けば、さすがウェルシュ様、になるからあちらにとっても悪い噂じゃねぇ。
単に動かないと悪くなるってだけだ。
[相手を貶める訳ではなく、相手にとっても利のある噂だから、
共闘するにあたって傷がつかない。そこまで考えての一手]
[激昂を抑えたジルの視線が、腕の中の包みに向けられる。
神殿からの戦利品。
忘れちゃならない、とばかりにルートヴィヒはいそいそと中身を取り出した。]
資金がないワケじゃないんだが、新品は目立つから、わざと古着でだな──
[ひらり。
広げてみせるフリルのついたエプロンドレス。]
こちらは学生風──あとケープつきのも。
肩幅や腰囲はバッチリだと保証する。
[身体で確かめてみればわかるだろう。]
いかに早くあっちを動かせるか――焦点は其処だ。
さもないと獲物だけ掻っ攫われて、俺らが潰れる。
ってことで、勝負賭けるか。姫さん。
[悪戯を誘いかけるような表情で、
タイガは軽やかに、こつんと地図を指で叩いた]
/*
タイガが生き生きとしているwwwww
まあ、本領そっちだよねえええ!!!
お互いねっ!!!
うちの陣営、こんなんばっかだな……www
…、…――
[少しばかり拗ねたような目付きで睨む。
青い目が煌き、時折火がついたようになる
そういうことが、あった。
周りには驚かれたものだが。]
……、―――カッと、なりもする。
[己は自分勝手だ、と 思う。
こんな風に、ルートヴィヒにばかり、ぶつけて、寄りかかって、いる]
[フリート村の周囲を自身も巡回する。
まだ鎧は着ず、手にはカイトシールドに腰にはレイピアにフレイルのまま。相手が暗殺者である事を想定しての軽装のままであった。
自身はあくまで重装歩兵の装備。この装備の弱点はそのまま足回りの悪さと俊敏度の低下。
ありていに言えば足絡めなどは天敵であり、一度地面に転がれば死を待つだけとなる。また左右の展開が遅いことから遊撃兵にまとわりつかれるとたやすく背後や懐を取られてしまうという難点もある。だからこそ重装歩兵の戦術は常に密集隊形である事が多い。
ファランクス陣形がその最たる例であり、騎兵隊を主とする戦術・陣形を次々と撃破した。しかし遊撃兵を中心とした陣形が発達し、ファランクス陣形は次々と破れていった。つまりこのような暗殺者の迎撃には全く向かないのだ]
連中が王女を祭り上げ、彼女を立てておれば
王女はメリオールに操られておる被害者であると思わせても良い。
メリオールの手から王女を救え、とな。
デュ・ボック村の者よりもその周囲の村々に向けると良い。
デュ・ボック村の者はメリオールに騙されておると。
ヴェルナーがこの国に、この国の一番大きな村であるデュ・ボック村に来たのは何時頃だ?
そしてどこから来た? どこの国を経由してこの国に来た?
奴はメリオールに雇われた尖兵であるかも知れぬぞ。
奴が善良な協力者としてデュ・ボック村に入り込み、周囲からの信用を得ることで、今日の日にメリオールの援助を得た王女の下に村を巻き込んで駆けつけたのだとな。
だが、やはり潮時やもしれぬな。
この村に王太子の軍が駐留していると判れば、今後このような事が頻繁に起きる。
そうなれば消耗戦となり我々も不利になるし、それ以上にこの村の住人に迷惑をかける事になる。
近い未来、進軍を申し出なければならないだろうな。
[早ければウェルシュ帰還後数日の準備期間を置いて。
戴冠の期日も迫っている。兵士の訓練も不十分ではあるが十分といえる時期は無いだろう。
ぎり、と口唇を噛む。勝てるだろうか]
事実、メリオールから来た者とヴェルナーは親しいのであろう。
例えそれが王女付きの者であっても、そ奴もメリオールからやって来た者だ。
直接奴を知っておる村の者よりも、その周辺で自衛団の活躍を知っておる程度のものに広めると良い。
所詮は数ヶ月程度おった者よりも、村同士の友人知人の関係の方が深いであろう。
近隣の村からデュ・ボック村の者に、大丈夫かと心配させる流れを作れ。
更にはメリオールの軍兵は、
セルベシア王都を陥落すれば、新王も、そして王女も殺す密命を持っておると広めても良い。
候らが死に、王女が死に、王太子も死ねば
喜ぶのはメリオールただ一国であると。
その手伝いをしているのだと。
…――
ずるい、言い方をするな。
嫌いになるわけがない。
勝手にではない。
私だって、お前を引っ張っていく。
お前を、
……――信じてる。
――――あいしてる。
[こえにならないこえは、幽か。]
/*
なんでしょうねこのはずかしいあか!!
すっすすすいません
いやあ 時間合わせをまってたとかそんな
いや話したいけど 赤 そう そうね すいません
/*
こう、なんですかね。
流言をできるだけの人員が、どれだけいるのかとか、
考え始めるとだめなんですかね。
うーん。
どこまで動かせるかを考えはじめると、
話が動かなくなるなぁ。
難しい。
王女ではなく、あくまでメリオールの名を出して喧騒させることだ。
王太子には隣国の部分を盗賊に差し替えれば良い。
森の義賊団とやらは知らぬが、他の連中はそうそう義賊揃いではあるまい。
[料金の余剰分としてその辺を説いた。国にはその辺の活動する者もいるであろうと]
戦争は戦場以前で勝敗が付く場合も多い。
[今回もそうすることも、できなくはなかった。王太子が逃げ出さなければ、王女は苦しい立場に追いやられたと思っている。もし戦争を厭う彼の行動が引き金になっているとすれば愉快であるが口には出さず]
アイリと余は――
[似た立場同士とは言えず]
以前、駆った者と駆られた者だ。
ただ、軍の中で新参者であろう彼女が、一番戦に近い経験を持っているのであればどうであるのかと思ってな。
[代わりに答えたのは、障りのない答え]
[それから。>>*60話を向ければ戦利品を広げられる。]
……これは……
[瞬き。]
変装用のものか。
……確かに、新品でないほうが目立たないな。
気慣れていたほうがいいのは、間違いない…
[真面目に考えつつ頷いた。
激昂を抑えた後は、静かに思考は回転を始める。]
……出征までにはこの機しかあるまい。試してみるか。
あちらで陣を置いた後は
部屋に鍵などしてられないかもしれんし…な。
さすがに私だとわかっているものに見られるのは ……こう。なんとも言えんしな。
[と、まず広げて見せられたエプロンドレスに手を伸ばす。]
/*
まあ、あれですよ。
そろそろ、流浪の王子様属性を発揮して
人民を惑わせたいところ。
もとい、民に立ち上がってもらいたいところ。
/*
なんかこう、自軍に都合の良すぎる話を避けると、
どうにもこぢんまりとまとまってしまって良くない。
バランス難しいな。
― デュ・ボック村:地図を眺めて ―
……なるほどな。
[その危険性>>548は確かに考えた。
けれど、ギリギリまでの様子見は王子側にもリスクが高い。
ゆえに動く。と踏んだのは、些か甘いか。
腹心の話に耳を傾け、判断する。やがて頷いた]
確かにヴェルナーならば適任だろう。
恐らくあれは、攻撃力に突出した柔軟性のある部隊になる。
ならば後背を突くには悪くはないな……。
[ヴェルナーには別働隊の全権を預けることになる。
軽く一度、目を伏せた。再びあげた瞳には、つよい光がある]
────よかろう。
[共闘を先に言い出したのは、件の客将。
判断を委ねられ、そしてこうして腹心と語り合って結論を出す。
ヴェルナーを信じるのは、彼が「迅鬼」だからではない。
彼をこの目で見、共に過ごしたからだ]
…ああ、そうだ。
併せて向こうから、こちらにも軍を出して貰うよう働きかける。
全軍を凪の森に回すわけでもあるまい。
軍はデュ・ボックの村に入れず、この…
[とん。と、指で村と凪の森の中間付近を示し、]
この辺りに布陣をして貰う。
[村には今、鍛冶職人や色々なものが集っている。
その手の内を、晒したくはなかった]
村を巻き込まぬようにと言えば通じよう。
…わたくしたちだけで、凌がねばならんということもなかろうからな?
[少しだけ修正を入れて、続く提案には思案の色が落ちた>>551]
噂…、か…。
───…、タイガ。その噂、少し修正しないか。
『王都は王子と王女に従った村を、反乱勢力とみなした。
王子と王女は村を守るためにと手を結ぶらしい。
我らを守って下さる為、戦うらしい──』…とな。
そなたの案だと、成功した際のウェルシュの名声が上がりすぎる。
噂ならば、どちらにも益となるようしておいた方が良い。
…永遠に手は繋いではいられないわけだからな。
[この際、村についてリアンダール候らの思惑は関係がない。
重要なのは印象。
ゆえに、粛清処刑、全ての印象を使って噂を撒く。
これが通れば、村々の協力も取り付けやすくなろう。
────…人は、見えぬ恐怖には脆い]
[知らず、苦い笑みが零れた。綺麗なものではない。
本来、イングリッドの精神は、こうしたものに向いてはいない。
正面から切り払う、爽快さこそを好む空翔るものの性がある]
そうだな、ゆっくりはしていられない。
これで良ければ、ヴェルナーを呼ぶ。
動く前に、もう少し詰めたほうが良かろう。
[そこまでを言って、地図に向けていた視線をあげた。
琥珀の瞳が、悪戯を仕掛けるかの表情でこちらを見ている>>552
それにつられて、思わず笑みが零れた]
ああ。
────…勝利のために。
[片手を掲げ、ぱんっと軽く打ち合わせる。
そうして再び視線を合わせ、悪戯っ子のように小さく笑った**]
― 出征前>>554>>555 エディと―
[うむ、とひとつ頷いた]
流言は情報部の方に命じよう。属する歩兵もいるし――な。
こういったことの専門家たちだ。
[狸、とカッツェが呼ぶ情報部の長は
それから、影、だ。隠密の専門部隊。
静かに忍び寄り、影は何気なく日常に沿う。
ささやき、甘言や風説を流布する。
エディの提言に意見も織り込み、シナリオを組み立てる]
メリオールの狸めは、共倒れを望んでいような。
こちらの3陣営――いずれかが倒れるか、
消耗するか、そうして恩を売るか、
あわよくば全てを打ち倒しセルベシアを飲み込まんとするであろう。
その不安を煽れば、兵を浮き足立たせることができような。
彼らは戦いに馴れていない。混乱は混乱を呼び、巻き込んでいくだろう。波紋のように。
無論、あちらも風説は流してこよう。
一度打ったが粛清についての見解、
こちらを正す布告をもう一度出す。
その上で、お前の案を重ねて打とう。
[――情報は錯綜し行きかい混乱を呼ぶ。
果たして何がどれを食らうのか。
未だ頑なにリアンダール候を支持すると在るルートヴィヒの生家やその親族らは――何を思うか。]
まあ実際は知らぬ。
メリオールとこの国の表向きの関係次第ではあまり期待できぬが、やれることはやっておいて損はなかろう。
[椅子に腰掛けつつ、脚を投げ出す]
それに、メリオールとも王女とも互いが互いを捨てるなら、手を組む姿勢を見せても良いと伝えつつ、交渉が進んでいる素振りをそれぞれに、特に王女側に見せかけるのも悪くはないであろう。
偽書の類も、この国と隣国、書簡の往復もしておるであろうから難しくあるまい。
それから。
[ゆるり、指を3本立て、うち2本を指さす]
王女と王子が手を組むことも考えられる。否、手を組まねば余程のことがない限り数で単純に押し負ける。
一時的な共闘というやつだ。
無論、いずれどちらもどちらかに折れてもらわねばならぬゆえ、
単純に「応援に駆けつける」程度かもしれないが――そこは予測して進めるしか無い。
そうして挟撃、或いは背後から精鋭で突かんとするだろう。
数の不足を覆すには奇策か奇襲。
こちらの兵が浮き足立たぬように指揮系統を厳しく敷かねばならん。
ウェルシュひとりでは策謀にも蒙いだろうが、
情報部の話によれば「将軍」なるものが一派に加わったという。
まず十中八九テオドール将軍だろうな。
彼が居るならば彼を中心に組んでくるのではないか。
それから、イングリッドの…ヴェルナー、という者か。
――
ダンテの四男がつき、メリオールの知恵ある、
おそらく強かなのはイングリッドの方だと見ている。
いざとなれば戦場に新王を担ぎ出すのも手ではある。
相手は王を騙る者がそれぞれ出てくるであろうからな。
[その考えは受け入れられないかも知れないが、否定されても別に気にした様子は見せない]
まあ、やれそうな事はやっておいて損はない。
考えるだけなら尚更だ。
余が言えるのはその程度かな。
では、候の武運を祈る。
[そう言って、自分の準備があると席を立った]
偽の書類、それについてはひとつ手札があってな。
イングリッドの紋が入ったペンダントを
先日の侵入者から手に入れた。
内密な書類、その信用度を上げるには
よい札ではないかな。
[長く騙せなくともよい。
一時の混乱は致命的な隙となることもある。
即位の儀まで、もたせなければならない――と]
…――メリオールのほうも
あちらに利があるならば動くだろうよ。
やれる限りはやらなければな。
王太子については正直、余は舐めておった。
挙兵してくるとはな……。
テオドール将軍か。
若くして国を捨て、傭兵として二君にも三君にも仕え、
将軍にまで上り詰めた恩ある国をも捨てて、
この戦乱の母国に舞い戻って、
老骨を国に埋めたいと称しながら、
王太子の側近として、国の権力を握ろうとする野心を隠す輩であろう。
[当然そんなことは全く思っていないし、話す相手もそう思うとは思っていないが、敢えてそう言ってみた]
[話し一段落の後、>>558
アイリとの関係についてはそうか、と頷いた。]
駆ったもの、か……
それは、…少々剣呑なのじゃないのか?
お前は気にしていないようだが……。
[二人の関係は大丈夫なのだろうか。
と少々不安がよぎった。
彼女らの真実は知らぬ。]
――感情を押し殺したような様子だな、アイリは。
ずっと、そうだ。
[経緯を思えば致し方なしか。
彼女は、――己の話をもししたなら。聞くだろうか?]
流石は候。
要らぬ口出しであったかも知れぬな。
余所者の余が口を挟むべきではないし、知る事も必要はないであろう。方法は聞かぬ。
せいぜい、苛められるところは苛めてやることだ。
王子は、な…―――
[折れるはずもない、と思っていた。
だから、―――]
テオドール将軍は随分と物騒な里帰りになったことだな。
[軽口で返し。そうして頷いてみせる。]
アイリは背中から余を討つ事はないであろうが、
部隊の他の者はわからぬ。
余からすれば、殺戮もしておらぬのに
あそこまで恨まれる筋合いは――と言いたいところではあるが、余がそう思っても仕方がない。
[と言いつつ、今回の場合は恨まれるのも仕方がない部分もあると思ってはいた。口には出さなかったが]
親しき者も最近多く亡くしておるようであるし、情勢も不安定である。
揺れるのも無理はないのかも知れぬ。
戦場に引きずらねば良いがな。
草原の者は静かに怒りを蓄積しているイメージがある。
誇り高い民族だからな。
[だからこそ、アイリがあの日、
執務室で報告してきたようなこともあるのだろう。
真実であると、そう思っている。]
当事者同士でやったほうとやられたほうでは
感じ方も違う。致し方あるまいな。
[引きずる、それは――己になど仕えたことのないといったライナーの声と。]
――……、 ああ。
残念すぎるるがる5 悪い噂
いんぐりっど「りあんだーる候が、村を潰しに出兵してくると言いふらしなさい」
部下「「「はっ」」」
じる「メリオールがいんぐりっどやヴぇるなーを通じてセルベシアを支配しようとする、というデマを流せ」
べりあん「――――承知致しました」
うぇるしゅ「じるがいじわるで、いんぐりっどがいけずって噂を流して。私は戦いたくないんだ」
ゆーりえ「??? わかった、がんばって、みる!」
こうしてこの国の王族にゃぁついてけねぇ
民は革命を起こしました。
そして全員倒され、せるべしあ共和国が誕生するのでした。
じる様よかったね //
[こめかみに指先をゆるりとあてて
少々苦笑を見せる。
美しいが人形のような、と称される態度は
認め、信を置くようなものの前では徐々に軟化するようだ。]
これもまた致し方のないところだな。
――まあ、やれることはやるさ、これもな。
助言感謝する。
・・・・・・
[自らへの”勝てるだろうか”という問いに頭を悩ませる。
手が足りなすぎる。
策を打つにしても何にしても、人手が回らないのだ。
人員は日々戦闘訓練に明け暮れ、ダーフィトは拠点強化や工作に帆走しなければならない。
王子が鉱山より援軍を率いてきたとしても多分状況はそこまで好転しない。
”戦は始まる前に決する”
これは軍を率いたことがある人間であれば誰でも知っている事。これが不足している王太子の軍は戦力差以上に不利である。
特に一番恐ろしいのはリアンダール候に就いているエディ。
何をしてくるか判らない最も厄介な相手]
こちらも何か策を練ることが出来ればいいが。
[では風評などを用いた情報戦略ならば]
・・・・・・ 王太子は嫌がるであろうな。きっと。
[すでに戦いは始まっている。
打つべき手は打つ。
それはいずれの陣営も同じこと。
万全の体制を敷いたようでも
何が綻びとなるかなどわからない。
未だ一枚岩とはいえぬ王国の軍。
伝わったライナーの死。
ジェフロイとウェルシュの邂逅。
それから――名を馳せた将軍が二人。
知るものしか知らぬ、戦巫女と呼ばれる少女戦士、
情報部からの報告だけでは知り得ぬこと、
息を潜めている隠れた勢力―――そして、民。
いずれが、いずれも、
正負全ての可能性を秘めており―――//]
[先日戦略について語った時に王子が言った言葉。
”悪感情は、いっとき、私が引き受ければいい。”
聞いた瞬間、軽く目眩がしたものだ。
その覚悟で挙兵をするとは、いやはや何と豪胆な。テオドールですら真似できない偉業]
どうにか、ならんものかな・・・・・・
[遠くの空を見つめながら、そっと溜息をついた]
/*
テオドールが幼女だったら
ほかはみんなまだ生まれて来てないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
/*
今まで 文字《ルビ》 表示が全部ルビになってる。
あ!邪気眼村で《》多いな、なんかここの村も多いけど流行りなのかなーと思ってたけどルビだったのか。
納得。
/*
今後はこうなるのかな?
天:イングリッド、タイガ、ヴェルナー
地:ウェルシュ、ダーフィト、テオドール、ユーリエ
魁:ジル、ルートヴィヒ、エディ、アイリ、カッツェ
?:ジェフロイ
ちょうどPCの数的にも天と地が手を結ばなければ魁に負ける、ってあたりがいいですよね
―進軍の際―
[入れられた休憩の間に、
アイリやカッツェを呼んで簡単な指示を出す。]
カッツェ、これを“流せ”。
誰を向かわせるかの采配はお前に任せる。
[用意した噂話の流布。
彼女の率いる部隊のうち、いくらかを割いて貰う形だ>>558
ジルはカッツェを信任しているようであったが、
カッツェは隠し通路の先>>、何を見たのか。
隠蔽されたためジル自身も、知らない。
出立前に、“影”らにも密やかに命じようか。]
/*
でも携帯ではおもいっきりズレるのであった。
ううむ…。
なんか何処行こうかどうしようか考えてたら時間泥棒が来た( ノノ)
ちょっと用事すませてからさくっと戻らねば…。
それから、アイリ。
あの傭兵の――エドナとは少々確執があるようか。
[他に人の少ない場所で、問いかける。
アイリはどう答えるか。]
気にかからぬわけがないと思ってな。
…――この戦いの間だけだ。どうか堪えてくれ。
誇り在るお前たちの働きに期待している。
[――ふと、口にする。//]
……そしてもうこのようなこと、繰り返さぬために。
― 回想 ―
[───あれはいつの日だったか。
セルベシアには、時折しか帰らなかった。
それでも時折…折に触れて帰るよう、
自らに半ば強いたのは、己の存在を風化させないため。
王位継承権者として、人々の記憶にとどめ置くため。
それだけの、楽しみのない帰国であった]
…… っ…!
[時に、心無い言葉を浴びせられた。
小娘と侮るかの視線。耐えかねて、庭に出た。
庭を歩いて歩いて、どれ程であったろう。人影があった]
渡り鳥 ジェフロイは、刀鍛冶 ロヴィン を投票先に選びました。
[最初は気付かなかったのだ。
相手もきっとそうだったのだろう。
驚いたように見交わした、どちらがより驚いていたか。
泣いて跡をつけるのだけは嫌だった。だから歯を食い縛ってた。
向こうも何かあったのだろう、何かを堪えた顔だった。
視線を見交わして、何となく気がついた。
正面の青年の気配が柔らかい──或いは自分と同じでは、と。
ドレスよりも動きやすい服を好んだ。
男のような服装で、剣を振るうを選んでいた。
だから目前の”青年”が、或いは”男性”ではないのではないのかと]
…、……。
[ふと過去の風景が、心を過ぎった。
言葉は何か交わしたか。多分、ほんの少しだけ。
それだけの縁であったのに]
何故思い出したのかな……。
[「鼠」からの手紙を、机にしまう。
”彼”は自分が何者かに、気付いたろうか。
今頃はどうしているのだろう。ふと、そう*思った*]
残念すぎるるがる5 王子訓練する
(ちっちゃい頃)
うぇるしゅ「ひーす、どうしたら剣が強くなるんだ?」
ひーす「こう構えて、ばーんとやって、ぎゃーんとして、ぎゅーんと……」
うぇるしゅ「(さっぱりわけがわからない……)」
(今)
うぇるしゅ「将軍!稽古をつけてくれ!」
ておどーる「はっ。用意してまいります」
うぇるしゅ「(長いな……将軍)」
ておどーる「お待たせしました、王子。」[ シルクのブラウス ]
うぇるしゅ「何だそれは」
ておどーる「修行着でございます。王子の分もありますぞ」
うぇるしゅ「謹んで遠慮します」
― フリート村、王子出立後 ―
"影"……?
ガタガタ騒ぐんじゃないよ、そんくらいいて当たり前さ。
[イングリッドからの警告については存在を驚かなかった。
詳しく知っていたわけではないが、日陰者の賊徒からは闇もそこまで遠い存在ではない……そういう類の組織が存在しているとしても普通に有り得る話だと感じた]
まぁ礼だけ言っといて……はぁ!?
テオドール将軍いまどこにいンの? 今すぐ連れてけッ!
[テオドールからの伝令と進言(>>545)を聞けば、即座に歩を向けた]
うぇるしゅ「ゆーりえ、剣の稽古の相手になってくれな..........」
[農村の牛を持ち上げ、下ろし、持ち上げ、下ろし、という独特でわかりやすいとれーにんぐをしているゆーりえさん]
ゆーりえ「何でしょう、うぇるしゅさま」
うぇるしゅ「……いや、何でもない」
うぇるしゅ「(武人ってみんなこんなのか……)」
― 一方そのころ ―
えでぃ「ふぅ……落とし穴を掘って埋める訓練は足腰を鍛えるのに最適であるな」
じる「わけがわからないよ」
あたしに万が一だぁ?
歴戦の将軍がくっだらないこと言ってんじゃないよッ!
心配するところ違うでしょーがッ!
暗殺者が狙ってるとしたら王子だけ……こんな賊の頭目なんか眼中に無いっての。
[最初に、自分を守護しようというテオドールの方針を拒否した。++]
いい?
あたしは重責を担ってるかもしんないけど、あたしはド平民や日陰モンのうちの一人でもある。
ウェルシュってお天道様の下で大手を振って歩きたいだけの一人の人間よ……特別扱いは要らない。
……で、王子がいないのは幸いだけど、いないことを悟られて探しに行かれるのはマズイ。
ということで、、その"影"を誘い込むために……影武者、身代わりを立てようと思う。
王子は――太陽。
身が危険だからって分厚い雲に隠れてちゃ、誰も光や熱を感じられないわ。
これからもっともっと人を集めなきゃいけないんだから、王子には目立ってもらわないといけない。
……暗殺者に怯えて表に出なくなる方があたしたちにとって遥かに痛手よ。
[今までもウェルシュの護衛はとても少人数に絞ってきたのもこのため。
親しみやすく接しやすく、民衆からの距離が近いことをアピールポイントにするため、危険を顧みずに今朝も単独行動で出立を見送ったのだ。
護衛を増やし警戒を強めればそれだけウェルシュが民衆から位置が離れてしまうわけで、危険と知りつつも最小限に抑えてきたのだ]
……影武者の選定はあたしがやっておくわ。
無警戒すぎると罠とか不在とか思われるし、おっちゃんらしく巡回でもしてて。
凄い強いのが来たらすぐ駆けつけてよ。
もし大きな被害出したら、王子がまた「自分のために皆を傷つけた」ってグズっちゃうんだからね。
[最後にテオドールの胸を甲で軽く小突いて了解を求めた。
深刻ぶらないのは、根っこの性格か影武者を務める者への不安が無いからか。*]
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