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……ちっ……き、しょ……。
[護りたい『大切』の一端が欠けた。
その事実が、重い。
悔しくて苦しくて、気持ちが乱れて]
なん、で、だよ……っ!
[吐き出されるのは、答えの出せない、問い]
[『シリー/ケルコム 全面戦争へ突入か』
新聞の一面に、大きめの見出し。
式典の最中に起こった諍いと被害、宣戦布告撤回勧告採択までのあらまし。それから。
『現時点でシリー国の意志決定に大きな影響力を持つのは、シリー空軍司令フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクである。幸運なことに、当社宛に彼への単独取材が許可された。○日○時、空軍港にある執務室で彼が語った内容は――』]
─ 脱出艇・船内 ─
[半ば強引に乗せられエアリエルを離れる]
……わかってる。
[あの勇敢な砲撃手が、その身を賭して自身の身を
いや、彼だけじゃない多くの者達の愛情を庇護を得て
私は生きている。
それは忘れてはならない。
そして軍を…民を…人を統べるのならば
己の時間は民達のために、繋がる未来の先のために
使わなければならない。
それが、指導者の一翼を担うべく数多の恩恵を
持つ者たる貴族定められた責務なのだと
少女は思っていた。
だから、感傷に浸れる時間はあまりに少なくて]
勇敢なエアリアルの御子達と
アイアン・マーズに空の加護があらんことを
[さらなが焔のドレスを身に纏うようにしてゆっくりと遠ざかる
風の精霊を見つめながら、祈りを捧げ
しばし押し黙った]
[心配性なリーゼロッテは、私の側にいただろうか?]
ごめんね、向こうに連れて行ってあげるって約束したのに、
怖かったでしょ? もう…大丈夫だよ。
空の盾が守ってくれているか。
[窓から並行するグライダーを眺めて、努めて優しく
まるで、子供をあやすように彼女を抱きしめる]
え? ううん、私は大丈夫よ。戦争ですもの。
それくらいの覚悟は持ってる。
[専用無線を通してシュテラの声が届いた>>55]
シュテラ!
[彼女の声を聞けば、少女の声色に喜色も宿り]
よかった…ええ、私は無事。6号艇に乗っている。
隊と、それから外の状況を報告して?
ファングは見えなかった……そう、わかりました。このまま護衛しつつシリーへ
[ホワイトファングの行方は何処とも知れず
少女の表情が一瞬だけ曇る]
ええ、大丈夫。そんなにやわではないわ。
ええ、エアリアルが私達を守って、やつらの喉元へ鉄の抱擁を
深くまで追える敵影はないと思う。
艦橋から少しだけ貴方の勇姿が見えましたわ。
貴方を連れてこれたこと僥倖に思いますわ。
えぇ、だって、私貴方のファンですもの。あの時貴方と踊ったあの時から…
……面倒ばかり押しつけてごめんね。
[一度通常回路に戻し]
マリエッタ・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクである。
風の精霊の加護と貴官たちの奮闘をもって私は救われた。
無法を以て精霊を捉えようとした、影のその汚れた手には
必ず報いを受ける時がくるでしょう。
ええ、私達の空の子、空神の代行者たる我々が
彼らに贖罪を!
ええ、きっと……思いは変わらない。
私達の空を汚す者には空の鉄槌を!
勇猛たるシリーの翼達に風の精霊の御子をしばし委ねます。
引き続き護衛の任を!
本国に通信は届いてますわね。ええそう会見の準備を。
ラジオの周波は……ええ、あちらの国民にも届くように
多少強引でも構いませんわ。
戻り次第会見を放送させて
[交渉時のマスコミの手配は済ませてある>>2:141
どういった状況で、どういう顛末になったのか
それは流れているだろう]
[その後、いつ眠ったのかとか、そういう事は殆ど記憶になく。
通信機のスイッチをきっちり切り忘れていたのにも、気づいてはいなかった。
それでも、日が変われば、動き出す。
他の『家族』は無事なのか、どうか。
それを確かめたかったから。
そして、その結果]
……いまんとこ、養母さんと、マリオン、アナは大丈夫……か。
手紙、届いたのかなぁ……。
[改めて見たリストに、その名は記されていなかった。
もっとも、先の交戦の影響を被ってはいない──とは、言い切れないから。
その点で、楽観はできないのだが。
手紙が届き、更にこちらへの届け物が郵便屋に託されていた事などは、未だ知る由もない事]
── 司令官執務室 / シリー空軍基地 / 勧告の日 ──
[ケルコム側が、シリーからの使節団に攻撃を行った、との急報を受けて拳を握りしめる。]
マリエッタ──!
マリエッタ──…
[血が下がるのを自覚する。
きっと自分は今、ひどく 恐い 貌を している。]
マリエッタ、
マリエッタ、
マリエッタ、
マリエッタ、
マリエッタ、
マリエッタ、
[呼びかける声は虚しく響く。]
すぐに出せる艦は!
[全艦の精密検査が終わっていないのが痛かった。
そうでなければ、そもそも使節団の護衛をそう薄くもしなかっただろうに。
「哨戒任務中の5番艦 <銀河> 号を至急、呼び戻します」との答えに、首を振る。]
いや──、
呼び戻さなくていい!
そのままケルコムへ向かわせろ。
今は、<風の精霊>号を孤立させないことが重要だ。
[ドス黒い憎悪の炎と白熱した理性の狭間で、ふたりの自分が別々に命令を出しているような気分になる。]
5番艦とは別に、半硬式飛空船団に爆弾を積み込んで出発させろ。
目標は、ケルコムの軍飛行場。
“ 飛行機 ”に帰る場所を与えるな、
間に会わなかったとしても滑走路を二度と使い物にならなくしてやれ。
[報復、それと同時に使節団を逃がすための陽動でもある。]
[使節団を無事に帰す義務などないと、ケルコムではそういうことなのだろう。
暗黒時代そのままの礼法に則って使者を遇しただけ。]
抗議文を送れ。
定型でいい、
今は、こちらが、交渉決裂を把握したということだけ伝わればいい。
[震える手で専用線を握る]
お兄様聞こえていまして?
放送も流れていたと思いますから、お気を揉まれていましたら申し訳ありません。ええ、私は大丈夫。
皆が守ってくれましたから…
私お兄様に謝らなければなりません。
お兄様の船を…せっかくお兄様が委ねてくださった風の精霊を……私は失わせてしまいました。
ごめんなさい。
戻って、お顔を拝見して特設謝罪をと思いましたけれど、心配性なお兄様が、いつまでも拙い妹の安否にお気を回されてはと思い、私の声を届けます。
戻り次第会見を開きます。ええそう。太陽の鏡も経済封鎖も含めて。
シリーの理を、そしてケルコム郡部の横暴を世にしらしめて、足下をぐらつかせて差し上げようかと思いましてね。
何しろ対話すらする気がないのですから、それくらいはしてあげないと、仕事熱心なマスコミの方々にも失礼ですわ。
そうそう……
敵飛行部隊がシリー領域まで追ってこれるとは思いませんが、護衛の任に当たった滑空部隊の疲労は甚大です。
お兄様のことですから、もうきっと手配はされていると思いますが、そちらからも迎えを。脱出艇がどれほど無事に飛び立てたかは把握できていませんが、損傷のある滑空部隊と交代を。
医療の準備もお願いします。
風の精霊は敵軍生産工場へ座標を合わせ、最期の航海へ向かわせました。
[エアリエルのことを告げる刻には…僅かに歯ぎしりが聞こえたか…]
君が謝ることはない、マイディア。
君を失うことに比べたら、何ほどのことがある──
[だが。
そう言葉を紡ぎつつも、思う。
旗艦を捨てた、その言葉が示すものは、マリエッタを逃がすために費やされた多大な犠牲だ。
炎は静かに燻り続ける。]
/*
意外とみんな、いるらしい(笑)
そして初めてポイント数が1000を切りました。ばんざい。
とりあえず、リーゼロッテに会う方向で行動しよう<国の移動。リーゼロッテがケルコムにいるのならば、封鎖の前に移動したほうが無難かなあ。
マリエッタ、君の指示は了解した。
脱出を第一の目的としなさい。
滑空機隊を含め、すぐに迎えを送る。
医療班も待機させておこう。
/*
……
ま。いっか。
あんまり悩むとハゲるし。
や、ちょっと「矛盾」って言葉が気になっただけなんだよう。
(どうみても、何も矛盾していない)
>>*3 続き
無法に無法を以て応えれば、民はどう思いましょう?
無法には理を
国は軍で持つものでもありせん。民によって…ええ例えそれが搾取される宿命だとしても……
彼らの不満…畏れ……そして怒り彼らはそれを発信する権利を持っています。
為政者には持たざる大衆の特権を。
なれば、それをどう使うか、怒りを煽り立てる未来には何も見えぬ事を知らしめて差し上げるが良いかと。
先の式典…そして風の精霊の渡航。
これらを見て、そして被害を目の当たりにすれば
戦争が不条理な死を…安穏たる生活を脅かす死の使いであることは、かの国の者達も理解できましょう?
……ええ、もちろん心穏やかではいませんけれど。
それはいずれ私と私のPITが思いを果たしましょう。
持てる者は持てる者の責務を。ね?
帰国後の会見の件は──
わかった、君に一任する。
君の安否が確認できなければ、わたしは今すぐにでも太陽の鏡を停止していたところだ。
わたしの太陽を奪おうとした罰にね。
/*
矛盾しているか否か、だけなら。
矛盾はしていないかなあとも思う。
フェリクスは現場を見て言っている訳じゃないし。「可愛い妹に何してくれとるんじゃおんどれめにものみせてくれる」→「5番艦は向こうの飛行場一個つぶしてこいやーそんなんで気が晴れるかぼけえ」という所の描写なわけだし(一部フェリクス像に乱れがありました訂正しておわびしますぺこり)
/*
ただこれだけいろんな人が動かしていると、それってどういうこと? っていうのは結構出てきちゃうよなあ。
キャラの個性の描写と、意図を含んだ未来への描写と、実際の行動描写、ぱっとは判断つかない所もあるよなあ。俺も結局確認しちゃったし。難しい。
/*
この場合は、帰還はしているので、「フェリクスは言った」→「帰還したケルコム空軍の飛行場に突っ込む」→「滑走路破壊」(人的被害軽微だったらどこでもいいかな)くらいがスムーズなのかなあ。
言うのは簡単ですよね、ごめんなさい。
>>*9
彼らから太陽を奪うことは…致し方ないでしょう。
元々既定路線のことでしょうし。
タイミングは、会見終了後がいいでしょう。
シリーの公明な心と、従属することによる恩恵を見せて、そして軍が行った暴挙が、民に何をもたらしたのか?
どの未来が民にとって幸せなのか考えさせてあげればよろしいのです。
暗黒の町の片隅で、不安を抱きながら。
― 上空 ―
[通信を終え、額からじわりと染み出る汗を拭うと、ぐったりと背もたれに寄りかかった。]
(まだ……気を抜いてる場合じゃない。)
頭を軽く振って、もう一度だけ沈み行く船を見つめると、みなの待つ基地に戻った]
[情報が錯綜する中にも、旗艦の撃沈と指揮官退艦の情報がもたらされ、マリエッタ当人からのメッセージが届くにいたり、基地に安堵の声が上がる。
だが、使節団の被害は甚大だ。
救難援護に向かう隊、医療班の待機、と動きは慌ただしい。]
― 格納庫 ―
[機から降り立つと、出迎えるのは、赤と金の二つの影。>>62>>64
生きるか死ぬか――なんて考える間もなかった。
ただ無我夢中で行動しただけ。
こうやって、再び顔を合わせることが出来るのは奇跡。
そのことに思い当たって、涙が出そうになる。
目をぎゅっと瞑って押しとどめて。]
……ただいま、戻りました。
[肩に置かれた掌が、あったかくって。]
少佐……。
[これが戦争。
人と人とが殺しあって。死んだものはもう――還らない。
帰還したパイロットの数は、確実に少なく。
それを受け入れなければならないのだ。]
[アデルの言葉、そして敬礼>>64
それを見ると、強がるように、作った笑顔を向けて]
へた……くそ……。
敬礼ってのは、こうやるんだよ。
[教科書のお手本にでも載せられそうな、綺麗な敬礼を返した。]
―フリーゲンベルク邸・昨日の朝続き―
>>2:384
[物問いたげな視線を、物憂げな視線であしらう。]
…ただの客よ。気にしないで。
私は空気だから。
[どんな相手か知らないが、詮索もお世辞もいらない。そのつもりなのに、紹介もしないフェリクスの態度には、オトメの矜持が刺激された。]
…訂正。婚約者なの。
誰にも言わないで。まだ秘密だから。
[憮然と言い放った。二人の反応など気にしない。]
>>2:396
[最初は面倒だと無視するも。「ケルコム」の話題が出るに連れ興味が増し、ぴん、と髪の毛が反応する。]
(メッセンジャーか…ケルコムは今どう動いてんのかしらん?)
[そして話に耳をそばだてると同時に、別のものも気になり始めた。愛想笑いを浮かべながら、ふてぶてしい要求をする青年。とは言え、別に職務の範疇を逸脱してはいない。自信を持って仕事をする姿には、好感を抱く者すらいるだろう。しかし…]
(何か…ザラつく。目が痛い…)
[まぶしいものを見るかのように、ニ、三度、目をしばたいた。]
>>2:409
飛行機か…見てみたいな。内燃機関。小型のものができれば…
[自分の目的にも役立つかも知れない。そんなことを思って。]
>>2:411
(情報集めね…相変わらず格下相手にも手抜かないわ。可愛げない…)
[やることは、自分と変わらない。でも、意図に共感できない。一緒にいた頃は、いつもそうだった。]
>>2:418
[昔を思い出しかけた時。]
(今の目…)
[一瞬で、現実に戻った。咄嗟に、読んでいた新聞を上にずらした。自身の表情が変わったのを隠すように。]
>>2:436
あーあー…フィオン君ね。
覚えとくわ。割としっかりと。
[一瞬、視界が歪む。努めてにこやかに。しかし新聞で隠した口元では、思わず噛み締めた歯に力が入った。]
(何かヤバい。)
[かすかに。だがはっきりと。自分の中で警鐘がなった。]
>>2:449
[愛称を呼ばれ、ふと緊張を解く。そこで初めて、緊張していたことに気付いた。]
…同い年は余計よ。
ホントいらんことばっかし。
[「あいつは信用しちゃ駄目」言いかけたその言葉が出なかった。代わりに、自分でも意識していなかった言葉が出た。]
― 自室 ―
[疲れた身体を引き摺って、ベッドに転がりこむと、仰向けに大の字になって、ぼんやりと天井を見つめる。]
殺した……のか?
[手榴弾を投げ込んだ直後に起きた、大きな振動。明らかに自分の攻撃の威力ではなかった。
あの場、自分が状況をすべて把握できていたかどうかは、怪しいけれど。]
違う……。
あのままじゃ、殺られてたんだ。
[奇跡的に3方向からの掃射は逃れたが、本来ならあの男の腕から逃れられなかったはずだ。]
ビギナーズ・ラックってやつ。だったのかな……。
[男の顔は、10年前に空を見せてくれた男の顔によく似ていたけれど。それを確かめる術はない。]
― エアリアル号事件の後 白兎のランプ亭 ―
[鐘の塔の並びの角にある、ビアホールである。その奥に個室が数室並んでいる。その一室にベルはいた。
ここに少佐を無線で呼び出したのだ]
ジュリエット、お久しぶりね。
[店の看板娘のジュリエットは昔からの友人で幼馴染だった]
7時くらいに、ギィが来るから、案内お願いね。
[幼馴染だけに、ジュリエットは、少佐のこともよく知っている。そして、二人の間で起こったことも、関係も]
「しかし、あの人が少佐とはねぇ。ずいぶん出世したものねぇ…」
まあ、優秀なことは優秀だからね。生粋の軍人だけど…。
私には…そうだなぁ…。エールビールちょうだい。フルーティなのがいいなぁ。
[そう言って、注文をお願いした]
― 白兎のランプ亭 ―
[約束していた午後7時を過ぎ、ベルティルデを13分待たせて約束のビアホールに着いた。
幼なじみのジュリエットがベルティルデが待つ個室に案内してくれた。ジュリエットも仕事中なので、私語は厳禁だろうし話しかけはしない。]
待たせて済まないベルティルデ。
注文はエールを。
[少し悪い顔色で酒だけ注文すれば、ジュリエットは心配そうな顔をしたが、意見を許す気はなかった。今日は店員と客として接しているに過ぎないから、余計な意見は越権行為だろう。
上着を脱いで席についてベルティルデを見る。]
で、話とは。
─ シリー国・会見場 ─
親愛なるシリーの民、そして親愛なるケルコムの民の皆さん。
ごきげんよう、シリー国和平使節団大使マリエッタ・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク シリー国東部戦闘航空団指令です。
[シリーに舞い戻れば、着替える時間すら惜しく、即座に用意された会見場へ向かう。
居並ぶマスコミの諸氏に対してにこやかに、そして穏やかに頭を垂れる。
その胸中はとても笑ってなどいなかったのだが…]
本来ならば、シリーの友国であるケルコムの地で、皆様とお会いしご挨拶をしたく思っておりました。
些細なボタンの掛け違いなど両国の100年もの絆の前には吹けば飛ぶものと信じております。
それは今も変わっておりません。
ですが、親愛なるケルコムの皆様と語らい、手を取り合うことは叶いませんでした。
シリーは和平に全力を注ぐ意志がありました。そして、誤解があったとはいえケルコムの誇り高き、賢き者達も戦いを望んではいないとも……シリー軍の象徴たる『風の精霊号』を以て、少ない護衛で赴いたのは、その信頼の表れでした。
もうご存知かと思います。実際ご覧になった方もおられるでしょう。
ケルコムの軍上層部は和平を拒む道を選びました。
その方法に関しては宣戦布告をされた立場もございましょう。軍に属す私から申し上げることは致しません。
ですが、戦いの道を選ぶこと、即ち民の安全をないがしろにして、己が夢想に国を戦火たる業火に投げ込む。
先の式典の一件、そして此度の戦闘行為…国民の皆様に多大な被害が生じたことでしょう。
多大な恐怖も受けたことでしょう。
シリーを代表してお悔やみを申し上げます。
そして、このような形で和平の道が閉ざされてしまったことを哀しく思います。
シリーがこの地に赴いた時、この国は存亡の危機に瀕しておりました。
いえ、シリーだけではありません。
風の神の力を宿りし浮遊大陸。けれど、神の加護を持ってしても悠久の時を巡る旅は永劫には続かず
この広大な大陸が地に落ちれば、当のシリーは元より、周辺ばかりでなく母なる大地に多大な被害ももたらしたことでしょう。
それを救ってくださったのがケルコムの大地
浮遊大陸を支える風の土壌は、シリーに新たな生命をもたらしてくださいました。
あれから100年。ケルコムから空を借り続ける日々に、憤りを覚えるお気持ちは重々お察し致します。
けれど、今一度お考えください。
シリーが、その貸与いただけた空の対価にケルコムへ捧げたものの数々を。
シリーは常にケルコムの皆様へ感謝と…そして贖罪の念を以て歩んでおります。
シリーはケルコムに住む皆様に安定した生活と穏やかな日々を捧げたく願っております。
経済援助も学術協力も技術開発も、惜しむことなく。
それはこの戦争、鬱屈とした闇の時間を経て必ず訪れるであろう日
再び、両国の民が手を携えて共に歩む時には
より一層、幸ある未来が訪れることを
その助力とならん援助は既に準備されております。
全ては来るべき未来のために。
そう…シリーと、ケルコムの民の敵は、大切な民を戦火に投げ込んだ軍上層部
彼らの断罪こそが我らが本懐。
愛すべきケルコムの民を危険に晒す気は毛頭ございません。
シリーは、皆様からこの恐怖を取り除くべく
この戦争を迅速に終わらせるべく全力を尽くします。
ですが、そのために皆様にはご不便をお掛けすることもでてまいります。
会見終了を以て、シリーより軍事転用が危惧される一切の製品の輸出を凍結
そして……
和平締結までの間、みだりに戦火を拡大させる要因を防ぐため『太陽の鏡』の運用を停止いたします。
国民の皆様に多大なご不便を強いることとなること、誠に遺憾に存じます。
食糧や医療品の輸出は通常通り執り行います、被災者への援助も惜しむことはいたしません。
公社による援助の窓口は、国民に常に開放致します。
そしてシリーの国民の皆様。我が軍はこの身を賭して、国民の皆様を守ることを約束致します。
[交渉決裂時の評議会の決定事項は伝えた。
間もなくその決定は実行に移されるだろう。
できれば……『太陽の鏡』はどうにかしたかったけれど
ここまで来て、少女の意志を介在させることなどできようはずもなく]
ケルコム軍従事者、及び上層部その関係者の皆様、聞いておられますか?
[本来なら語る必要のないことなのは判っていたけれど、言葉を続ける
もうここでしかその機会がなさそうだったから]
此度の宣戦布告に至る事象を思い出してください。
シリーがケルコムを攻撃する理由がどこにあったのか?
大切な仲間を船を犠牲にして経路まで動かしてまで船を落とす必要がどこにあったのか?
[リーゼロッテに語った疑念を、この身分で、この場所で口に出す。
ただの戯れ言と聞く耳も持ってもって貰えないことはわかっていた。
けれど、情動で突き動かされることの代償は……]
ディルドレ・エルヴァスティ。貴方に宿る憎しみの炎は強くもありましょう。
されど戦いが続けば新たに生まれる憎しみもありましょう。
鏡をごらんなさい。貴方は貴方の大切な者にそれを宿らせたいの?
憎しみの輪廻を永劫に続けたいの?
アデル・エルヴァスティ。貴方にはどの未来が見えまして?
幸のあらん未来への選択を切に願います。
[最後に、本来語らうはずだった指導者へ……
一度しか見ていなかったが、代行者と語った彼の名はそれだっただろうか?
いや待て……その名はどこかで聞いた。
もっと昔に……それもシリーで。
けれど
壇上から降り、ゆっくりと踵を返す]
そう…逢っているわ。私はまだ小さかったけど…
アデル・エルヴァスティ間違いない。だってあの時お話もしたし
でも何故かしら、私を知らない様子だったけれど
それに……なんだか少し違う]
情動で突き動かされることの代償は……戦争という道は
あまりに大きい物だから…
少し向こうも考えてくれればいいのだけれど
この不可思議な事の原因を……
[会見を終え、館に戻れば兄の元へと馳せ参じる]
お兄様……
[通路を歩く様は変わらず毅然と……
しかし、扉を潜り兄の顔を見れば
その表情が強ばり、ふらふらと
急に力を失うようにおぼつかない足取りで彼の元へむかう]
ごめんなさい。私……
マーティーにもファングにも
何もしてあげることできなかった。
交渉もできずに、伝えることも出来ずに
ただ仲間と旗艦を失って……
[力を振り絞って、彼の胸へ飛び込めば、
倒れ込むように彼に寄りかかれば
こみ上げる様々な思いを彼の胸の中に隠すように
小さく震えた]**
/*
こう、相手の出方に「いやいや私の方が」ってなるのは仕方のないことなのかなw
さて、どうやって動こう。
行ったり来たりするととてもばたばたするので向こうの戦闘を見に行くのは諦めよう。こっちで出来ることはなんだろうな。
とりあえずシリー大学に問い合わせでもしようかなあ。
待つ、と言って本当に待っているとなにも出来ないままになりそうだしな。よし、なんだろう、休みだからって調子にのると、絶対平日泣く気がするんだ。無理無理。
── シリー空軍基地 特設会見会場 ──
[難を逃れた救命艇が次々と到着する。
引きつったその表情は、交渉の決裂と旗艦を失ったことが、彼らの肩にどれほど重くのしかかっているかを雄弁に語っていた。
まだ “ 東部戦闘航空団指令 ”の顔をしたままのマリエッタは、フェリクスに敬礼だけ寄越し、用意された演壇に立つ。]
[両国民へと語りかけられる声。
自分が大使になっても、これほどの演説はできなかっただろう。]
立派になったな、マリエッタ。
[改めて妹の成長を実感すれば、誇らしくあると同時に、どこか寂しくもある。]
[国の代表として、自身は望んではいなかったことまでも告げねばならなかったマリエッタの胸中は察するに余りある。
だが、ここでそうと告げるわけにはいかなかった。]
東部戦闘航空団指令、
会議室に査問委員か来ている。
旗艦喪失の経緯の報告を。
[並ぶようにして歩きながら、小声で語りかける。]
それが済んだら、屋敷に戻りなさい。
わたしもすぐに行く。
[演説の内容は、程なく記者団によって両国に伝えられるだろう。
そうなれば、シリーが口にした「脅し」を実行するか、紛糾するに違いない。
だが、明日になればわかる。
ケルコムに朝は来ない。
「太陽の鏡」はケルコムへ光を送る任務を停止するのだ。]
[自身は通信室へ赴き、ケルコムのアデル・エルヴァスティ宛に打電させる。
『貴君との直接会見を希望する。
話し合いのいかんによっては、我々はおおいに譲歩したい考えだ。
両国の国益のためにもおいでいただきたく、請う。
話し合いは、シリーにて行いたい。
残念ながら、使節団が攻撃された今、政府高官をそちらに派遣するのは世論が許さないだろう。
帰国までの貴君の安全は、わたしの名において保証する。
フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク』]
[遅れて着いたギィの顔色は冴えなかった。間もなくギィのジョッキが運ばれてくると]
顔色悪いわよ。
まぁ…仕方ないわよね。これだけの重圧だと…。どう考えたって、八方ふさがりだもんね。
[と言って、5つ年上の男に、ジョッキを差し出し、乾杯を促した。
このビールだって、いつまで飲めるか分かったものではない。ソーセージは同じ値段ですでに半分の量になっている]
[事務官から渡された未帰還者のリストにゲオルグ・ファウスト中佐の名を発見する。]
マリーのヒーローマンは約束を守ってくれたんだな…
[彼らが散っていっただろう空の彼方へと敬礼する。]
太陽を浴びなければ顔色も悪くなる。人間は土竜じゃない。
[軽口っぽく、太陽の鏡が地上に向けられなくなったことを揶揄する。
運ばれて来たエールを流し込む。]
こんな風に個人的に話すのは、何年ぶりだったかな、ベル。
[向かいに座る彼女を愛称で呼んだ。]
―回想・風の精霊号、放棄後―
閣下。……ご無事で良かった。
当小隊はカフコヴァ以下、全員健在。
ファング隊は――――。
[>>111 秘匿回線から聞こえるマリエッタの声に、安堵の息を吐いて。そして彼女の求めに応じて状況を手短に伝える]
── フリーゲンベルク邸 ──
[堪えていたものを吐き出す妹に両腕を回して、まだ硝煙の匂いのする鴇色の髪を撫でる。
指先にひっかかる焦げた縮れ毛が、戦火のすぐ近かったことを物語る。]
これからだ、マリエッタ。
我々は、これから、散っていった彼らのために前に進まなければならない。
それが、遺された者の義務だ。
[震える躯の、ほのかな温もりを大切に抱きしめる。]
わたしとともに歩もう。
この蒼天の下を、
正々堂々と頭をあげて。
おいで──
[サロンへ移り、ピアノの蓋を開ける。
椅子に座り、自分の隣を示した。]
久しぶりだが、連弾、ひける?
太陽の鏡が止まったのだって、今朝の話でしょう?
そんな、すぐに土竜にはなりません。
[揶揄するギィに冗談めかして、言った]
さぁ…?何年ぶりでしょうね?忘れたわ。
[ちょっと寂しげな顔をした]
[ファング隊のことに話が及べば、無線の向うでマリエッタが
微かだが言葉に詰まる気配を感じた。
彼女のファウスト少佐に寄せる強い信頼はこの数日でよく理解できていたから、彼女のメンタル面への影響が不安だったが「やわではない」と――強がりでもそう言い切れるなら、今は大丈夫だろう]
(――――やっぱり、ただのお姫さまでは、ないってわけだ)
[今更な感想を――どこか満足げに、心の中で呟いた]
[自分に向けられたマリエッタの言葉>>112は面映くもあり、
風の精霊号を護りきれなかった身には重たくもあったから]
閣下にはご心労をお掛けして、申し訳ありません。
けれど、これ以上のケルコムの狼藉を許すつもりはないですから。
[努めて事務的な言葉を返した]
……あとのことは我々に任せて、今はお休み下さい。
[――シリー空軍は象徴たる空の乙女を失い、翼の誇りを傷つけられ、ようやく蒼穹へと帰還した]
―回想了―
そうだっけ?
[ギィが「あの男」…とボヤかしたのは、意識しての話なのか]
ギィ、知ってたのね?あの人…フェイが、フェリクス司令官だってこと。
[ギィとフェリクスの間で何があったのかは知らないが、双方共に既知の仲であることは分かっていた]
[ベルティルデの言葉に、ジョッキを持つ手が止まったのは一瞬。]
別に、必要ない情報だろう。それとも、玉の輿にでも乗りたかったのか。
紳士面した空賊に尻尾を振って?
やっぱり、知ってたんだ…。
[意外にわかりやすい反応は昔から変わってないなと、ため息を漏らしながら]
それ、分かってて、私たちを軍に引っ張ったの?
ヒドイ人。
[言葉尻は小さく、囁くように]
空賊って…。
[ため息混じりに]
別に、最初から知ってたわけじゃない。
上の奴だと知ってたら、口も聞かなかった。
[燃えるような髪と対極の冷たい目で言う。]
奴らがケルコムから奪ったものを考えろよ。
[置いたジョッキがドンと音を立てる。思ったより響いて驚く。]
……ベルになら、他にいくらでもいい男がいるだろう。ミヒャエルとかリヒャルトとかどーだ、まだ発展途上だが、いい男になる。
俺よりは。
/*
迷ったんだけど、書いておきますね。
>>83>>84
やりたいことはわかるんだ。だけどシリーの国情をこっち側が書くのはどうだったんだろうかな。
他の人はどう思うかわからないのだけど、俺は少し気になったので。
/*
……りろーどせずにメモ貼ったら、投票希望がミヒャエルとおんなじだった件。
なんぞ、これ。
しかし、さて、どーしようか。
[この時点で、ベルは、フェリクスからの親書の内容をギィに話そうかどうしようかまだ迷っていた]
じゃ、いつ気がついたのよ?
…そりゃ、分かるけど、私たちの国に力がないのは仕方ないわ。国力だって、立ち位置だって、向こうが遥かに上なんだし。強い物が奪うのが世の常なんじゃないの?
[軍人に向かって言う言葉ではないのは分かっている]
どうして、そこで、ミヒャエルとか、リヒャルトの名前が出てくるのよ?
あなたに、そんな事言われる筋合いはないわ。
[ここで引いてあげればいいのに、どうしても引いてあげられない。これの昔から変わらない]
― エアリエル墜落現場 ―
A『対ショック姿勢ーっ! くうぅ!』
R『新入り! 頭を下げろ、何かに掴まれっ!! んぎゃーっ!』
S『はい…っ! うわぁああっ!』
・
・
・
[三人は、アイアン・マーズに配属になっているという不幸と対価で九死に一生を得た。
最上部の甲板にいたおかげか、墜落の衝撃で潰されずに済んだ。
助かった3人は……まず黒焦げになった砲座を埋めた瓦礫を掘り返した]
・
・
・
― ケルコム軍捕虜収容所 ―
S『隊長、大丈夫かなぁ……』
A『人事を尽くせば助かるかもしれないそうですが……』
[隊長は一命こそ取り留めたが、【生きているのがあり得ない】重傷らしい。
あの不死身の隊長が死ぬわけがない……と信じている3人だが、気がかりな点がある。
自分たちはシリー軍所属であり、ここは敵国ケルコム。
人道的見地から治療はしてくれるだろうが、生死を彷徨っている一兵士を本気で救おうとするだろうか?]
R『なんかねぇのかよ! 連中に隊長治させられる方法はよ!』
A『ロニィくん、お金持ってるんですか?』
R『ねぇから聞いてるんだよ! あぁもう貧乏のバカヤローっ!』
[ロニィが頭を抱えて暴れる。
無理もない、どんな憎しみ合う関係でもお金さえあれば解決できるかもしれないのに。
だが貧民街出身のロニィには、というより飲み食いで給与の大半を消費するアイアン・マーズに資金力などあるはずがない]
S『あ、あの……お金がなければ体で払えば……』
[新兵がふとそんなことを漏らした。
思わずロニィが新兵に飛びついて抱きしめた]
R『新入り〜〜っ! おまえ…隊長のために一肌脱ぐのか……辛いだろうけど頑張ってくれよ! ポン引きぐらい俺っちがやってやるからなっ』
A『あらあら、新入りくんは私の次ぐらいに美人ですからねぇ、お化粧ぐらい手伝ってあげますよ』
S『え? えっ…? 何……あっ! ちょっ、違います!そういう意味じゃなくて!!』
[赤い顔してやたら体を撫で回すロニィを突き飛ばした]
S『お金のない僕たちに出来ることって……体、働くことじゃないですか。
僕たちができる仕事は……』
[そう聞いて、エイルマーとロニィは顔を見合わせて、気難しい顔で考え込んだ]
A『なるほど……それなら捕虜待遇からも脱せますし、いい手かもしれませんね……裏切り者になってしまいますが』
R『俺っちはシリーに未練なんて無いけどよ……ふたりともそれでいいのかよ!? 新入りにゃいい親がいるじゃねーか!』
S『僕は……』
[失うものがないロニィなら亡命に支障はないだろう、エイルマーはプライベートがいろいろ謎だがあまり気にしていないようだ。
だが新兵はどうだろう。
送り出してくれた優しい両親の顔がよぎる。
親身に心配してくれたマリエッタの表情が浮かぶ。
祖国を捨てるということは、暖かくしてくれた人と戦うことになるのだ。]
S『僕は……僕は…………隊長を助けたい…っ!!』
[脱出を選ばなかった時点で結論は出ていた。
自分はどこに行ってもアイアン・マーズなのだと。]
R『よし……やるか!』
A『機銃砲座あるところアイアン・マーズあり、ってことでいきましょうか!』
……あいつが、表に顔を出すようになってからだ。
その時、俺が受けた衝撃を想像できるなら、言えなかった理由もわかるだろう。
[上唇を軽く舐める。]
今は、千載一遇の好機だ。今を逃せば、今度は100年、それとも
[反射的に言い返す。火と油。昔からこうだ。]
俺が目をかけてる軍人がそのふたりだからだ。
―東部戦闘航空団基地―
[シリー空軍パイロットにとって、格下と思い込んでいたケルコム空軍を相手に旗艦と多くの滑空機を失った先の空戦は、実質上の敗戦と言っていいだろう。
初の実戦で感じた恐怖、高揚、疑問。
――渦巻く感情は、一方的な(とシリー軍人は考える)攻撃を加えたばかりか、自分たちの誇りを傷つけたケルコムへの敵愾心として収束したため、貴族平民を問わず、空軍内の士気は極めて高かった]
そう…。じゃあ、私と大差ないのね。私は、本当最近よ、気がついたのは。
[ちょろっと、ジョッキに口をつけて]
千載一遇のチャンスなもんですか。今やったって、100年後後だって、1000年後だって、変わるもんですか。
会見だって聞いたでしょう?
一生跪いていろって。そうしたら、奴隷のように平和に暮らさせてあげるからって意味よ。あんな余裕のある会見は見たことないわ。
そういう上から目線の人達にはどんな手を使ったって、勝ってこないわ。
でも、確かに平和でいることは大切よ。
[その後の言葉には、呆気にとられ]
貴方が目をかけているなら、尚更オススメいただくわけにはいかないわ。
[と、冗談だか真面目なのかもつかない言い方をした]
―クレメンスの工房―
[初戦における、シュヴァルベの戦闘機動のレポートと
改修要望箇所をまとめた整備兵が、多忙なシュテラに代わりクレメンスの元を訪れた]
……あの機体、カフコヴァ大尉もなかなか苦戦してるみたいですよ。
二機撃墜、一機共同撃墜のスコアを出してるのに、あの人、
「まだ、この子の性能を引き出せてない」
……なんて言わんばかりの不機嫌そうな顔してましたしね。
[レポートを手渡しながら、整備兵が苦笑した**]
― 空軍司令部 ―
……まあ。
されない訳……ねぇよなぁ。
[軍上層部からの呼び出しの報せは、ある程度予測していたものだった。
だから、口をついたのは、こんなぼやき。
少佐による開戦指示が出されるよりも、明らかに早く飛び出した事。
あの時点では、待機中だったはずの自分が何故飛び出したのか。
とはいえ、その要因は余りにも幼稚で自分勝手なもので。
お偉方を納得させられるとは、思えなかったが]
……だからって、いかねぇって訳にもいかねーしなぁ。
[そんな訳で、出頭した先。
扉を開ける前、ため息が零れたのは──上に呼ばれる時の常]
……その上から目線は、あいつの考えでもあるんだぞ。
そんな考えの奴らと、平和が築けるもんか。
全部手にいれるか、全部無くすか。ふたつにひとつだ。
[ふっと遠くを見る目を、向かいの女に向ける。]
……ベルは、男を見る目が無さすぎるんだ、昔から。
― ケルコム軍飛行場 ―
『あ……あれは?』
[哨戒任務についていた陸軍の男が空を指差す。]
『シリーの……飛行船じゃねえか!』
『なんだって、あいつら今度は何しに来た!』
[空中に現れた半硬式飛空船団>>118の姿を見ると慌てて、滑走路横に設置された高射砲に取り付き、引き金を引く。]
『くそっ!全然あたらねぇ!』
『当たらなくてもいい!とにかくここだけは死守するんだ!』
『ここを落とされたら、二度と俺達がここから脱出出来るチャンスはないと思え!』
[思い思いに叫びながら、シリーに対して抵抗を続ける兵士達。
結局、シリーからの攻撃はなく、飛行場はほんの束の間の静寂を得た。]
― 空軍司令部 ―
あ……。
[朝一で呼び出しを食らって、向かった先にはいつもの顔。
いつもならお前のせいでとかなんとか、始まるのだが。]
今回は俺も同罪だからなぁ……。
[責任を押し付けようもなく、大きくため息をついた。]
/*
出来れば、今後も使う滑走路はノーダメージ。
工場のほうは、人はとりあえずなんとかなったけど、軍事的には大ダメージ……がいいんだけどなぁ。
そういや、こっちの空戦被害状況出ないようだから、考えとくか。
── ケルコム市内、風の精霊が堕ちる時 ──
(堕ちよ。)
[その想いは、呪詛だ。願いだ。全くもって不公平な願いだ。想いは小さな言葉になって、ぷっくりした唇から溢れて流れた。それは、冷えた風に乗って、戦艦に届いただろうか。]
(堕ちよ。)
[空を仰いで、機銃の音を数えた。砲撃の音を数えた。飛行機の、弾けそうなエンジン音も数えた。霧の向こうで、"風の精霊"の表皮に火がついたのを見た──その火は、あっという間に広がり、"彼"は悶えていた。苦しんでいた……その高度を、落とし始めた。]
― 空軍司令部 ―
……よ、やっぱり呼ばれてたか。
[やって来た姿に気づくと、ひら、と手を振るものの。
てっきり、いつもの自分の暴走に引き摺られてきたのだと思っていたから、同罪、という物言いにゆる、と首を傾げた]
……同罪って、何だよそれ……?
[問いかけた所、扉の脇に控えていた兵に睨まれた。
『無駄口叩いてないで、さっさと行け』と言わんばかりの視線に、はいはい、とため息をついてから、表情を引き締める]
……失礼します。
リヒャルト・ファルケンマイヤー少尉、出頭いたしました!
[扉をノックし、入室の許可を得て。中に入ると、形式に則った敬礼をする、が]
(……ここの空気、やっぱ、好きじゃねぇなぁ……)
[内心に零れるのは、こんな思い]
― 自宅/工房 ―
["和平交渉"に行った旗艦が轟沈し、
大使であったマリエッタがシリーに戻ってきた。
小さなラジオから流れてくる彼女の演説に、耳をそばだてる。]
和平……か。
魔に唆されずば、成っていたかもしれんがな。
奴が現れおった、から―――
[呟く瞳には、偏執の色が宿る。
妻を、娘を失ったあの戦いを思い返せば、
無意識に、手が胸元の金を握った。]
ああ。お嬢も空の国の人間なのだな。
ケルコムの人間が抱く感情の根深さを
ご理解しておられぬか。
いや。あのお嬢のことだ。
純粋に、人間を信じておられるのだろう。
人間が、本質的な善を持つ、と。
[演説に嘆息し、同時に感嘆する。]
― シリー/羽風新聞本社 交渉決裂当日 ―
撤回勧告、経済封鎖、短期決戦。
確かに。戦略としては正しいよなァ
[フェリクスは軍人だ。自国のことを見据えて動いている、自分などよりずっと高いところで。
例えばケルコムに経済封鎖を突きつけても、首脳陣が隠してしまえば望む効果は得られない。そこで通りがかった弱小の新聞社に、特ダネだと言って情報を流す。新聞社が断ろうが彼は痛くもかゆくもないだろう]
そのへんが悔しいったら悔しいんだけど。
[頬をふくらませる。
羽風新聞はケルコムにも購読者がいる。
今頃目にしている人もいるだろう。きっと、まず感じるのは怒りだ]
そろそろ契約破棄の手紙でもくるかなァ
[それは、少し残念なことだが。
知って欲しいかったのだ、軍や政治のお偉い一部の人間ではなく。国にある多くの名もない人たちに考えて欲しい。とまどいや、不安に変わった頃でも良い。そのとき、もう一度あの新聞を手にとって、シリーについて考えてくれれば]
[突撃から始まったこの戦いは空軍の初実戦で敵艦を撃墜するという輝かしい功績を刻む一方、戦の意味を自問させ、又、決意を迫る物であったのかもしれない。
同胞が塵の様に打ち落とされる様を、翼を失って地に墜ちる機体を。逃げ惑い倒れ付す民衆を最前線で目撃し、
―――それでも尚、“空を駆ける”選択をした者は果たしてどれだけ居ただろうか。]
………。
[苦悶の中で答えを求めるのは、操縦士だけではない。
老若男女、貴賎の別なく、ケルコム国民全員に突きつけられている問い。
無論――自分にとっても同じであった。]
[彼について知っていることは全て書いた。けれど知らないこともある]
『君も、マリエッタと同じ』……何が、おんなじなんだろ。
[一度だけ、司令という肩書きにふさわしくない寂しげな笑みが蘇った]
考えても、埒があかないし。
ケルコムにもう一度取材申し込みして、あとは……
[机の上に広げたままの手帳、軍港で見せてもらったシリーの管制記録がびっしりと書き込まれている。それに比べてケルコムの情報は明らかに少ない]
ん?いや。こっちの話。
[さらりとリヒャルトに返し>>179]
……あ。あれ?ヴィレム?お前も?
[近づいてくる姿は、四号機のパイロット。
こちらの姿を認めると、彼も苦笑いをして、それで似たようなことをしたのだなと悟る。]
あーあ……。うちも大変だねぇ。
命令も待てないようなのが、こんなに多くちゃ。
[他人事のように言う。
兵に睨まれると、肩を竦めて、それから姿勢を正す。]
ミヒャエル・アルブレヒト少尉、同じく出頭いたしました。
[続いてヴィレムも同じように名乗りを上げるだろう。]
操縦というのは、やはり難しいですか……?
[近くに居た操縦士にそれとなく聞いてみたのだが、矢張り一朝一夕に身に付く物ではないとの返答だった。
暫くしてその問いの意味に気付いた彼が真っ青になって「何考えているんですか」とばかりぶんぶんと首を振るのを見て、申し訳ないような残念なような。
結局、飛行船の修理がなされている場所まで足を運んでいる。]
オースティン少佐からシリーの四番艦を補修する命令が下ったそうですね。
どうですか、直りますか…?
[整備士の横から覗き込めば、作業は急ピッチで進められているとのこと。
早ければ明日にでも飛行は可能となる、とも。]
良かった。
積載量と、人数はどのくらいでしょう。
いえ、軍の戦力の一つですから把握しておきたくて。
…少し中を見せて頂いても?
作業の邪魔にならないよう致しますので。
[格納庫の作業員と同様、青くなったり赤くなったりする整備士。
探るような視線から逃れるように、船の内部へと紛れた。]
シリー大学、かなァ……あれ?
[ローゼンハイム農園から泥棒してきた茶封筒にちらりと視線を向けたところで、その下の写真に気づく]
これ……?
[祖父の字、6年前の日付。自分と同じ年頃の人が写った写真。退色してわかりにくいが黄色っぽい髪に青い瞳の少年が人好きのする笑みを浮かべている]
― 現在軸:執務室 ―
[シリーからの抗議文>>119を連絡員の手から受け取り、封を切る。]
……内容は把握しています。形式ばかりのものでしょう。
確り報復をしておきながらも、体面だけは保つ。
なるほど余裕がありますね。
[敵国航空団司令による会見が、民衆の反シリー感情により油を注いだとの報告にも、淡々と返答した。
表情を動かさずに一通りの報告を聞き終えた後、大きく息を吐いた。]
直接会見―――私を指名、ですか。
少佐と相談の上返答しますので、暫し時間を要しますね。
あ、下がって大丈夫です。お疲れ様でした。
[暫く思考した後、通信機のスイッチを入れる。]
……むしろ、そんなんしか集まってないんじゃねーの、これって。
[やって来たもう一人の出頭者、それに対するミヒャエルの言葉。
それへの率直な感想は、襟元の通信機にぽそり、と落ちた]
[風の精霊の"死"の瞬間、この人は、歓びを覚えなかったと言うと嘘になる。
その歓びは、いつぶりのものだろうか。寧ろ、嘗て覚えたことがあっただろうか──風の精霊が、最後の"呼気"を、宙へと解放していく様子を眺めていた。そうしていて感じた呼吸の楽さは、直感的に歓びだと判断出来た。
だが、その歓びは、間もなく焦りへと姿を変えた。
風の精霊は、その最期を軍事工場と共にしようとしていたのだ。]
……駄目だ。
駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ……──!!
[駄目だ。
軍事工場が壊れてしまっては、
『ケルコムが勝てないではないか。』]
― 軍格納庫 ―
[演説が終わった後、MIA(戦闘中行方不明者)の
リストが、整備班にも回ってきた。
その中に、ゲオルグやその部下達と、
アイアンマーズの面々の名を見つけて、瞑目する。]
ゲオルグ……儂が、お前さんに翼を渡さなければ…
あの翼で、儂はお前さんを、二回も―――
[友の息子のために作った翼は、
彼を冥界へと誘う翼になってしまった。
後悔に押し流され、唇を噛む。]
[霧の向こうへと、手を伸ばした。出来得る限り、手を開いた。目を見開いた。]
──曲がれッ!!!
[避難民が、流れるように自分の傍を走っていく中、一人、叫んだ──……その瞬間、死にゆく風の精霊を見ていた者で、気付いた者がいるかもしれない……まるで、洗濯物が風に飛ばされかけたかのように──落下中の風の精霊が、何mか不自然に水平移動したことに。
しかし、その移動は、工場との衝突を免れる程のものではなかった。]
―――いや。
そんなことを言っては、お前さんに失礼だろうな。
儂の翼などなくとも、お前さんは空に戻ったのだろう?
お前さんが為すべきことを果たしに。
儂のせいだ、などと言って、勝手に悲しむのは、
儂の、自己憐憫だな。
[だから、そう。
今は、この言葉を贈ろう。]
よく、やった。お前さんは良き空の男だ。
お前さんが空を駆けた姿、決して忘れはせん。
老い先短い命だが、儂の心に刻んでおく。
…無論、ひょっこり帰ってきても構わんがな。
……何、 故だ。 何故、あれだけしか動かない。
何故、私の……
(力が、弱まっている。)
[その人は、自分の掌を見つめ、わなわなと震えた……風の精霊は、"無力"なその人を全く考慮する事無く、軍事工場へと向かい、
──轟音、地響き。
くしゃりくしゃりくしゃりと、まるで燃える紙クズの玉と、ゴミの塊がぶつかりあうように、風の精霊は消えて行く。軍事工場は、その身を散らしていく。それは霧の向こうのことで、人々には、他の世界の話だった。しかし、この人には、ケルコムの戦力の削減が、事象として見えていた。]
(役立たずだ、私は。)
[出頭した三人に対し、向けられたのは、独断出撃に対する叱責。
その行く末は定められていたとはいえ、一応は交渉前の戦闘行為。
戦果を上げられたからよかったものの、そうでなかったらどうなっていたか。
更に、戦端を開いたのが街中、それも鐘の塔近辺だった事への問題定義。
近隣住人だけでなく、長老の身に危険が及ぶ可能性があったのだと。
そんな事を、回りくどい物言いで、延々と、ついでに代わる代わる言われ、最後に]
『……それで。
独断出撃の理由は、何だったのかね?』
[聞かれるだろうが、聞かれたくない事を問われた。
碧は刹那、俯き、そして]
……自身の感情を、律する事ができず。
無断で、出撃した、としか、言えません。
[事実、飛び出した理由はそれだけだから。
できるだけ、静かな口調で、そう返した]
/*
うんごめん、俺どうやって死ぬ気なんだw
そもそも子供でとか無理すぎるのかそう言うことか。
縁故が魔族あたりとしかないのがまず敗因。
……否定は、しねぇけど。
あっさりいうなよ、虚しいから。
[返る同意に、やはり、ぽつりと。
出頭先で何をしていると言われそうではあるが。
こうでもしないと、この場所の空気はやりきれないものがあった]
アイアンマーズの連中も、な。
[ゲオルグの行方不明を知った時より、幾分息は軽い。]
奴らが死ぬとは、とうてい思えんがなぁ。
最後までエアリエルに残り……か。
[きっとそう。それはある種の信頼のせい。
奴らは、"しぶとい"と。]
お取り込み中でしたら失礼致します、少佐。
至急報告とご相談したいことが…。
[皆に聞こえていても構わない内容だと思ったから。]
………シリー空軍司令官、フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクの名で、私に直接会見の要請(>>152)がありました。
お疲れのところ申し訳ありませんが、
ご意見、ご指示を仰ぎたく。
…ベルティルデさんも、お話の途中でしたら割り込む形で失礼しました。
[ベルティルデとの通信は聞こえていた。
現在交わされている会話は届いていない為二人が今居る状況は不明だったけれど、勿論先約優先で、終わってからで構わないと強調して。]
マーティンよ。言っただろうが。
儂より先に死ぬなと。
あほうで無いなら、帰ってくるがええ。
[目の前に、彼の見事な禿頭があるかのように、
ぴん、と指を弾いてデコピンをくらわせた。
どこかで眠っているなら、目覚めろと、
そんな気持ちも込めて。]
/*
しかし、俺はあれです。
もう少し、NPCの描写力をつけましょう、ね!
……どーにも、ダメなんだよなあ。
こういう、「誰でも気軽に使いまわすタイプのNPC」を。
「喋らせる」っていうのが、上手くできん。
むしろ、描写して好きにイメージしてもらう方に逃げてしまうのである。
ここ、要精進。
『……それで。
独断出撃の理由は、何だったのかね?』
はい。私としては、当然出撃命令が出ると思っていたのです。
ですが、なかなか命令が出なかったので……。
軽率だった。と反省しています。
[予期していた質問に、淡々と言葉を紡ぐ。
嘘だ。だけど真実なんて語る必要はない。
――ここはひどく息が詰まる。]
…………。
……。
( 。 )
そうだ。
私は公平の、 ... 。[空気を泳がない、我が名。]
行かなければ……
シリーの疲弊……
それが……今の、我が使命……
[人々の流れの中に居た筈のこの人は、いつの間にか姿を消していた。ただ、空の向こうに、巨大な鳥の影があるのみ。]
/*
別にこれ、通信してるのいちいち書かんでもええのよ?
ああ、うちの陣営律儀すぎるなぁ。
この村初めての人が多いのだろうか。
>物語をブチ壊さない程度で、魔法を使用するキャラがいたり、奇跡が起きたりしても結構です。
うーむ、心配。この書き方すると、使わない方が望ましいんだろうなあ。
ばーか。
お前、なにマジで答えてるんだ?
[唐突に話題を変える。
ひそひそ話してるなんてバレたら、大目玉モノだろうが。
通信が聞こえるだけで、気持ちは楽になる。]
いや、旧知の仲の相手との息抜きだから問題ない。
[アデルの報告にちょうど話してた男の名前が出た。]
何故今、アデルを招待したのだと思う?
…俺があの男なら、懐柔するか人質にするかどちらかだ。
そして、ディルドレ様はアデルの人質としての価値を認めず見捨てると思うが…
俺の意見は、会見は認められない。アデル、危ない目に合わなくていいだろう、わざわざ。
[問いに、ヴィレムも命令を待ちきれず、と答え。
それぞれの答えに、司令部は僅か、ざわめく。
無謀無策と謗る声もあれば、心意気良し、と持ち上げる声もあり──反応は多々]
…………。
[そんな声の中、姿勢は正したまま、軽く、唇を噛み締めた。
対応協議、という名の空白。
もっとも、上層部の答えは最初から出ているのだろうけれど。
前線の中核を担う戦闘機部隊。
戦力的にも、そして士気や意気を維持する象徴的な意味でも。
自分たちを前線から遠ざける理由はないだろう、とは、一応思っていたが。
……結局、最終的な結論は、厳重注意と、『今後のより一層の戦果の期待』という言葉に収められた]
……るっせぇ、な。
俺は、お前と違って、根っから正直者なんだよ。
[ばーか、と言われて、少しむくれた。
会話に加われないヴィレムにはすまん、と思いながらも。
密かな息抜きは、止めようがなかった]
それは知ってる。
その正直者のおかげで、何度痛い目をみたんだか……。
ホント、学習能力ないよなぁ。
[いつものようにからかうが、その正直さは、彼の美点だと認めていた。]
―脱出艇内・少し前―
[無事に飛行し、速度を増して行くのを感じて、ようやく一息つく。]
取り合えず、係留ワイヤーを綱渡りするハメにならなくてよかったわ。
…今は姫様の側を離れない方がよさそうね。
[マリエッタは冷静に見える。が、それは義務感で押さえつけているだけに思えた。]
[こちらの視線に気付いたのだろうか。気遣う声と共に、思いつめた表情が少しだけ緩んだように感じた。]
>>109
怖い?私が?
[否定を意味して、笑う。が、考え直して付け加えた。]
>>109
…そうね。
一人じゃない。失うワケには行かない。
そういう状況は、ある意味怖いわ。
身動き取れなくなる。
あなたこそ、と…
[不意に、年下の子供のように抱きしめられる。怖さの内容も対象も恐らく伝わってはいないと思ったが、指摘はしなかった。必要なかったから。]
…ホント、心配させないでよね。
[聞こえないようにつぶやく。]
/*
ミヒャリヒャ、リヒャミヒャ、ミヒャリヒャ、りひぃあ……
やっぱりミヒャリヒャ、の方がしっくりくるでしょうか…
あっ、語呂のことですよ、勿論。
―――そうだな。
乗りやすさを求めるなら、今少し挙動を安定させるべきだが、
それでは長所を殺しかねんな。
ならば、操作系の感度を少し下げてみるかの。
もっと微妙な操作が出来るように、
操作量と反応の割合を見直して―――
[思い立ったら即実行。
工具を手に、整備員と共にシュヴァルベを見に行った*]
……大きなお世話だ。
[思わず言い返すものの。
学習能力に関しては、過去を振り返れば反論しきれるものではないので。
低く、こう返すに止めていた]
(……より一層の、戦果の期待、ね)
[定型句的な言葉に、気取られぬよう、小さく息を吐く。
気軽に言うんじゃねぇよ、と怒鳴りたくもあったが、それは、ぎりぎりで押さえ込んでいた]
……了解、しました。
我が国の勝利のため、全力を尽くします。
[よく言えた、と自分でも思った。
そこらは、色々とブレーキが効いていたからか。
退室を促され、敬礼をして、司令部を出るが]
……ってらんね。
[出るなり、口をついたのは、悪態だった]
/*
返すべきロール、落とすべきロールはひとまず終了。
ここからは、灰を埋めるターン。
というよりも、思考をたれ流すターン、だな。
[上層部の協議の結果>>206が伝えられる。]
はい。この度はご寛大な処置ありがとうございます。
ご期待に答えられますように、任務に精励いたします。
[型通りの挨拶。
余計なことをいうより、このほうが嫌な時間が少なくて済む。
案の定、上層部は本気で反省していると受け取ったようだ。]
『頑張りたまえ』
[という一言が、この場を離れる合図になった。]
/*
リーゼちゃんはローゼンハイムの研究関連に関わっていることもあり、ひょっとすると話の最終部分に絡んで来るかもしれないですね。シェイくんは言わずもがな。
投票迷うのです。
手順を踏んだ通達、建前だけの抗議文、そしてあの会見。
…あれほど体面を気にする方々です。
平和的歩み寄りが建前であることを差し引いても、人質の線は薄いと踏んでいます。
[不可解な兄の失踪。
それがもしシリー側の策略であったとしても、もう“代わり”はいないのだから。]
あるとすれば、懐柔の線でしょうね。
[曾祖母が自身を見捨てるだろうという予測には、瞳を小さく見開いた。
第三者からはその様に見えるのか、と少々の驚きが青磁に乗る。]
……私自身は、受けてみても良いと考えていますが。
気になることも、あることですし。
― 空軍司令部前 ―
ま、命張ってんのはこっちだからな。
[幼馴染の悪態>>212を軽く受け止め]
それでもさ。やんなきゃなんねーことは一緒だし?
[退屈な時間を乗り切ったのが嬉しいとばかりに、満面の笑みで、両手を腕に挙げて背筋を伸ばした。]
シュテラは囁きもちなのに、全然話しかけず、すまん。
なかなか、一士官に囁きで話しかける必然性がないのであった。
[ベルティルデが遠慮しているような気配を察し、申し訳ないような心持。]
少佐に限らず、忌憚なくご意見いただければと。
[ぽつりと付け足した。]
あ、あの…。割って入って申し訳ないのですが。
[おずおずと]
もし、少佐が不安と思われるのでしたら、私が先に「非公式」に参りまして、あちらの意向を確認する…というのではいかがでしょうか?
/*
儂が、あの部分に過剰反応してしまったのは、
『NPCが重要な意思決定をしていた』からだろう。
あれが仮に、ベルティルデの口から提案されて、決定された
という形であれば、それほど気にはならなかったはず。
頑張っているPCの頭上を飛び越えて、
知らないところから、解決策だけが降ってきた、
という感じが、どうにもむずむずしてなぁ。
そのNPCを、PLが動かしているのだとしても。
── 現在。 シリーの、ひと気のない道で ──
[それは、貴方──クレメンスが、整備員と共に工房を出たあとだ。]
[ 突如、影が、貴方たちを覆った。
地面に落ちた影は、翼のような形をしていた。
けれどそれには、鳥の物のような柔らかさは無かった。
鳥のような小ささは無かった。
貴方のすぐ近く、頭上で、羽ばたいて、風が起きた。確かな気配があった。確かな存在があった。確かな──]
/*
相手国さんからの働きかけは=状況を動かすためのものと理解しているので、
罠だろうと何だろうと赴くべきだと思っています。
多分、吊り希望を考えても、ベルティルデさんを伴って向かうのがいいと思うのだけど…どうでしょうね。
[ ずぶ 、 ]
[一人の青年整備員の首が、黒く、尖った何かに貫かれた。
「か」と言ったような、何でもない喉声と共に、赤黒い液体が飛んだ。
黒い尖ったモノは引き抜かれて、"持ち主"に引き上げられた。
その"持ち主"とは──黒い翼を広げ、貴方たちを見下ろす女だった……黒い、長すぎる爪に付着した、赤黒い液体は、ぽたりと地面に落ちた。]
──お前が、シリー軍技師……クレメンスか?
/*
うーん。
やっぱり、オクタヴィアの描写、好きだなぁ。
……ト書きで示されてるのが誰だかたまにわかんなくなるんだけど。
そこを読み解けるとなんか、こう、ね、うん。
いいなあ、と思う。
シリーとの話し合いに価値があるとは思わない。
本音で話すと思わないからな。
[頑なにそう言うのは、意固地になってるからでもある。]
もう少し自分の立場というものを考えたほうがいい。ディルドレ様になにかあった時にアデルがいなかったら
[横から口を出すベルティルデに言葉を止める。]
正気か?
―シリー空軍基地/特設会見会場―
[危地から生還して休む間もなく。友は急き立てられるように己が役目を果たしに行った。]
…休む時間くらい、あげたっていいじゃない。
[珍しく、「言っても無駄なこと」を口にする。]
>>137
[本来は、交渉の場で語られるべきこともあったのだろう。
言葉には無念さと使命感が込められ、友の声は会場によく響き渡った。]
シリーによるシリーの論理だけど、ね…
これも…あなたの教育なの?フェリクス…
[言ってから、「何を自分は」とばかりに軽く首を振る。
他人ならまだしも、友の一生懸命に作為を勘ぐったりするのは、主義に反した。]
― 路上 ―
[不意に。全く唐突に、周囲に影が落ちた。
凶事を運ぶ鳥のような、不吉な風が揺らめく。]
な―――、
[この気配は知っている。
だが、この気配は、知らない。
独特の、冷気にも似た気配に頭上を振り仰ぐ。
その顔に。]
「ソーセージは同じ値段ですでに半分の量になっている」>>153
国民動員とかさくっと出てくるわりに、価格統制してないんかな。自由経済こわい。
統制してこれだったら、超独裁政権だけど (←
にしても、開戦翌日だよねえええww
ケルコム国民に、シリーはものすごく嫌われてて怖がられてるのだなー
― ケルコム飛行場付近 ―
R『ったく……この靴なんか履き心地に違和感あるぞ…他無いのかよ』
A『まぁまぁ、中古品しか用意できなくても仕方がないじゃないですか、今はガマンガマンです。
…………何ですかここは、もっと丈の長いズボンは無いんですか……いやはや、この私に合うズボンすら無いとは……ケルコム空軍も底が知れたものです』
S『いや、あの……えーと』
[幸運にもピッタリな軍服をゲットできた新兵には、2人の不機嫌そうな顔をどう鎮めようか困り果てて、無理やり話題を変えた]
S『ほ、ほら! こうして隊長も治療受けられるみたいですし良かったじゃないですか! 隊長のために頑張りまひょーっ!』
[にこやかにテンションを上げようと無理をしたら声まで裏返ってしまったが、何とか納得させることができた。]
ええ。
仰る通り、エルヴァスティ卿になにかあったら、お国の一大事です。
幸い、私はあちらの司令官とは面識がありますので、非公式であっても、使いとしてくらいのお役には立てると思うのですが。
[フェリクスからの招待についてはとりあえず、ぼかしておいた]
気軽にいうのが……上の仕事。だしな。
[歩き出したミヒャエル>>216に当然のごとく着いてゆく。]
で、さあ。
お前……なんかあったの?
[目の前のリヒャルトはいつもと変わらないように見える。
暴走だって珍しいことじゃない。
だけど。どこか少しおかしいように感じたのか。
そんな言葉が口をついで出た。]
………え。
なぜ、軍の頭脳である貴方が……?
[彼女と敵司令官との関係を知らぬため、
突拍子もない申し出>>24に大きく瞳を瞬いた。]
…ディルドレは、まだピンピンしていますよ。
それに、私がいなくても貴方がいるでしょう。
[くすり、と笑う。]
…………気に入らないんです。
こちらが不利とはいえ、数々の上からの物言い。
この際はっきりと、“ケルコムの意思”を叩きつけたい。
せめて同じ場所で、同じ目線から。
おおおおおおおっ
背景変わりましたよっ!!!
空戦仕様ですよ?!!!
すげぇぇぇぇぇぇ!!!!
国主、らぶらぶw
面識が……?
[ベルティルデの声>>26に、暫し思案した後]
…何かご事情がおありのようですね。
それなら……私と一緒に、参りますか?
[クレメンスか、と。
問いかけるは、頭上の、『人ならざるもの』
整備員に死をもたらしたその爪と、
死そのもののように広げられた翼を目にして、
左手が、無意識に胸元のロザリオを握りしめる。]
―――儂に、なんの用かね。
薄汚い魔物風情が。
[返す声は、僅かに震える。]
/*
オクタヴィアちゃんの襲撃を受けて、うはうはしていたら、
背景が空になった!!!
うわぉ。これは嬉しい。ものすごく嬉しい。
国主様、ありがとう!
よーし、飛ぶぞー!!
(じじいは飛行機乗らないけどな!w
>>139
[演説がシリーの現状に及んだ時。言わずにはおれなかった。]
…シリーは…大陸は、新たな生命なんか得ていない。
停滞して、緩やかに滅びに向かっているの。
ケルコムという止まり木にいても…
自ら羽ばたかない限り、シリーに未来はないのよ…!
[自分に…そしてローゼンハイム卿に、ああして「世界」へ語りかけられる場があったなら。少しでいい、言葉を受け止めてくれる者がいたならば。そして何よりも、時間があったならば。]
…嘆かない。
ただ、ひたむきに積み重ねて行こう…って、皆で誓ったのに。
[既にずっと前に心の奥に封じた想いが、強い言葉に呼応して、少しだけ溢れ出た。]
/*
ん、もう。
何が起きたかとびっくりした。
すごい感動した。
……が。重かった(しくりん)
空色Wに変えてみた。
/*
ノオオオオオッ
wwwwwびwwwびwwるwww
更新したら景色変わったww
wwwデフォのCSS変わったぞ!?すごい噴くwww
びびりましたwww
エルヴァスティ卿が、どうしてもと仰るなら、間をとって、パイロット兼、護衛役ということで、私が付いていくということでしたら、いかがでしょう?
[一応、軍に入る際に、銃剣その他の訓練は受けている]
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