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戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が2名、霊能者が1名、囁き狂人が2名、聖痕者が1名、共鳴者が5名、天魔が2名、賢者が1名、首無騎士が2名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
── 旗艦 / ケルコム上空 ──
[一端、上空へ移動した飛行船団はシリーの国土の縁を越えると、ガス圧の調整を行って下降を始める。
ゆるやかに、優雅に。
船体を覆う金属板が蒼天に煌めき、天使の降臨と見間違えた者がいてもおかしくはない。]
[全軍に通電。]
これより「シリー/ケルコム 共栄100年記念式典」が開始される。
我々の任務は、式典がつつがなく行われるよう、空より警護をすることである。
メイン会場から遠いとはいえ、全員が参加者のひとりであると心得えよ。
さりとて、祝賀の気持ちは心にのみ留めおくこと。
これは軍務であることを忘れてはならない。
── それでは、総員、配置につけ。
― ケルコム:広場 ―
日の高い……、ね。
[外されたアデルのこたえに目だった反応は見せず、ただ、
皮肉げに口の端を歪めて、霧の垂れ込める空を視線で示す。
日が高かろうと低かろうと、常に薄暗い影の国。]
おや、そうですか。
じゃあ何と呼びます?アデル?
[あっさり卿を取った挙句に呼び捨てる。>>0:618
飄々とした調子で、ああ。とばかりに、手を打った。]
一応、執務室にお持ちしようかと思ったんですけどね。
ここでいいです?
[”お仕事”の範疇だろうと、笑顔で首を傾げた。]
― カノン砲座 ―
[エイルマーからのOKサインを受け、自分でも点検する。
異常がないことを確認すると、伝声管を開けた]
アイアマーズよりブリッジ。
礼砲用カノンの最終点検終了、全門異状なし……以上。
[通信を終了し、時を待つ。
ここからは何も出来ない余暇と緊張との戦いだ。]
や、見てるのも中々楽しかったよ。
[息をつかれたこと>>0:619など、問題にもしてない。]
昨日ねぇ。
根本的なことを言えば先手をとりましょう。
なんだろうけどな。
あそこから、アレに追いつく手段かぁ。
[滑空機の挙動と、リヒャルトの挙動を、頭の中で再現させる。]
もしよかったら、後で儂に機体を見せてもらってもいいかね。
式典の後にでも……
[技師の関心の赴くままにしゃべってから、
名乗る必要を思い出す。]
軍属で機体整備をやらせてもらっとる
ラルス・クレメンスだ。
儂に機体を見せても良いと思ったら、
いつでも呼んでくれて構わんぞ。
[そうとだけ告げて、改めて、外へと足を*向けた*]
/*
>>2
>日の高い
そう、その反応が欲しかった…っ。
やっぱりフィオンだ。フィオンだ。
些細なことですがうれしい。
[隊列を組んだ飛行船団がゆっくりと降下してゆく。
やがて、それは陣形を保ったまま、ケルコムの上空に停止した。
ひときわ巨大な旗艦<エアリエル>から礼砲が鳴り響けば、式典の開始の合図となる段取りだ。]
そこ、楽しむとこかよ……ったく。
[間抜けといえば言える様子を見られていたため、返す口調はややむっとしていた]
ま、言っちまえば、そこに行き着くんだけど、な。
[先手必勝なのはわかるから、素直に頷いた]
機体的なプラスマイナス、色々あるから、簡単にいくもんじゃないのは分かるんだけど。
[言いながら、まだ残っていたパイを平らげて。
すっかり冷めたコーヒー一口]
/*
先ずは無事に村開始して、ほっと一息。
村建てで、一番緊張する瞬間だよなぁ。
ふと占い欄を見れば、今日のデフォルトはシュテラ。
うむ。このままでもよかろう。
…が、ダミー占いもあり、か。
― カノン砲・式典開始時 ―
アイアマーズよりブリッジ。
了解した、これより開始する。
……てめぇら、用意はいいか!
R『1番発射準備用意良し!』
A『2番発射準備用意良し!』
S『さ、3番ひゃっ射準備用意良しっ!』
[噛んだ新兵に少しだけ苦笑いし、すぐ目元鋭くして右手を挙げた]
1番射撃10秒前!
8、7、6、5、4、3、2、1
撃(て)ーっ!
[ドーン!と大きな音と振動が砲座に響くが、驚いている時間は無い。
発射と同時に次のカウントダウンを行う]
2番!
3・2・1・撃てーっ!
A『発射!』
[最初の砲撃で動揺して2発目が遅れるのが最大の懸念材料だった。
最も付き合いが長く、信頼しているエイルマーを2番目の砲手に指名したのはこのためである。]
/*
式典時間軸に突っ込んだらしい。どうしようか、なあ。
囁き職の皆さんはこれから頑張るタイムですね。
聖痕者は灰でつぶつぶするのです。やー つぶつぶできるかしらん。
―回想・海鷲の巣亭―
うん。私もそう思う。
[>>4 自分の考え方に初老の男が同意するのに、此方も頷いた。彼が演習に同行していたと聞かされれば]
あぁ、あの観測船に乗ってるんだ。なるほどね。
……だから、私の機体も知ってるってわけか。
[式典の後、機体を見せて欲しいとの申し出を受け
「これほど見る目のある人なら、一度見てもらうのも悪くないか」そう判断して]
クレメンスさんだね。
式典が終わったら連絡させてもらうよ。
私はシュテラ・カフコヴァ。宜しく。
[男の名乗りに応えた]
ふふ。日なんて出ていないのに、そう仰りたそうですね。
………あの浮遊大陸の上ならば光の色も違うのでしょう。
けれど、ケルコムに住む多くの民は、それを知りません。
[視線の先を追うように、見上げる。]
アデル…近年は、殆ど素の名前で呼ばれないので、不思議な気持ちがします。
構いません。付近に神経質な者でも居ない限り、お咎めもないはずです。
あ、何か届いていました?
わざわざご足労頂くのも大変でしょう、こちらで受け取ります。
[首を傾げて、手を伸べた。]
[クレメンスの立ち去る背を見送るうちに機関の振動音が響く]
え、嘘? 出港って……やば。
マスター。ごちそうさま。
[慌てて海鷲の巣亭を後にする。
『聴取に呼ばれた先で酒を飲んでいるうちに、旗艦が出港して部隊に戻れませんでした』
……そんな情けない理由の始末書は幾ら第7中隊とは言え前代未聞だろう]
僕は充分働いているさ。
そりゃあもう、─────勤勉にね?
[シェイをからかう瞳が、一瞬薄く細められる。>>7
けれど次の瞬間には笑い声を上げ、
やれやれと屈んだシェイの手元を覗き込んだ。]
何やってるんだよ。特ダネか?
[時に彼は、面白い情報を仕入れてくる。
他愛のない会話、他愛のない冗談。
その中に紛れる情報は、時に青年の情報網を上回る。]
[甲板士官の制止を振り切って、浮かび上がるエアリエル号から飛び降りくるり受身を取り着地する。
陽光の中出港する、優美な旗艦に目を細めるが]
いけね。……余裕かましてる場合じゃないや。
[軍港の兵からバイクを拝借し、基地へと戻れば
「お前は阿呆か」とレヒネル少佐から御叱りの言葉と
二時間の仮眠時間を頂戴し、式典に臨むこととなった]
―回想了・現在軸へ―
新兵行くぞ!新兵!(ボカッ)
2・1! 撃てーっ!!
S『は、発射!』
[念の為に頭を殴って目を覚まさせたせいもあってか、遅延なく発射に成功した。
5秒間隔の綺麗な礼砲が世界に鐘を鳴らしただろうか。]
ふぅ……。
てめぇらよくやった、閉会時も気を抜くな。
[座席の後ろからそれぞれ順番に肩に手を置いて労をねぎらう。
緊張が和らぎ、安堵の雰囲気が漂うと伝声管を開けて報告を挙げた]
それで―――ほう。
[気のない顔で依頼書を読んでいたが、
途中から明らかに顔色が変わった。]
アルバトロス…ケルコムの飛行機、か。
そうか。ついにそこまでの性能を。
うむ。お嬢なら見に行くと言われるだろうなぁ。
[依頼書の行間に頷きつつ、依頼の部分に目を瞬く。]
…言わずもがな。
[短く笑って、肯定の意を返す。>>12
空から視線を下ろせば、真摯に空を見上げる青磁の瞳。
少しの間、それを見つめた。]
知らなきゃないのと同じこと、か。
───哀れなもんだ。
[独白に近い呟きが落ちる。]
そうだなぁ。
[リヒャルトの動作>>8に釣られるように、珈琲を一口。]
でも、ま。簡単じゃないから楽しいんじゃね?
[頭の中で組み立てていくも、これといった結論はまだ出ていなかった。]
それに、お前の動きもそうそう悪くはなかったぞ。
つまり、お前についていける俺もすごいってことなんだけど。
じゃ、せっかくだからアデルと呼ばせて貰おうかなあ。
僕のことも好きに呼んでくれて構わないよ。
あっ、そうそう。兄貴だけは遠慮するけど。
[改めて名乗りもせず、好き勝手を並べてみせる。
言葉の最後は、ちらりとシェイに視線をやって、
悪戯っぽくにやりと笑った。]
あの嬢ちゃん…シュテラ・カフコヴァ中尉と言ったか。
彼女に相応しい装備、とな。
[お嬢の、風を従える伸びやかな飛行に対し、
中尉の飛行は刃物のように鋭く、剽悍。]
あれはもう少し、機体のウエイトバランスを
変えたほうがいいかもしれんな。
機銃も、換装するか…
[機体の動きを思い描きながら、ぶつぶつと調整の案を練る。
その手が、はたと止まった。]
― シリー近く・上空 ―
始まったようだ。
[その高らかな音に、表情を顰める。耳が僅かに痛かった。
背中から人外の証たる両翼を広げ、陽を浴びながら――優雅に女は空を漂っていた。
例の式典とやらを、見届けに。]
……美しい陽を帯びて、美しい船と言ったところか。 ……そうだな。
これは、紅い紅い――
[目を細めて、その脳裏に過ったのは――"髪"だった。]
っ、
[自らが思い浮べたものなのに、はっと目を一瞬見開いて、再び細め。]
………まるで、血のようだな。
[そのまま、何故かそれを言うのが気に入らなかったから。
昔からの性悪な知り合いが言い出しそうな言葉にしてしまった。]
[小さな動物、とアデルが言うからつい、ベンチの方を見てしまう。子兎はまだベンチの上にいて。かわいそうなことしたかな、とつぶやくけれど]
兄貴が勤勉ーー!? 兄貴みたいな郵便屋、いないよ、もう。
[寄り道、届け先での会話、膨大な情報量を整理する能力、兄貴と呼ぶひとは、新聞屋たる自分に大事な情報の種を落としていく。だから、寄り道だらけの仕事ぶりにも、強く否定は出来ないのだけれど]
特ダネじゃないよ。ただの写真。
[シリー空軍司令の写った写真、届け先はケルコムの技師。一瞬、思案げに視線を揺らすが、結局は口にしなかった]
全船、現在位置を保持せよ。
哨戒機は出動。
制限高度を守れ。
式典に参加するすべての機体はリストに記されている。
それ以外の未確認飛行物体が出現した場合は誰何の上、地上に被害のないよう果断に対処せよ。
──各員の精勤を期待する。
………この女の記憶が残っているとでも?何故、今奴の……フン。
[忌々しげに一人ごちながら、その翼を更に広げ、今一度船の方を見やって。]
まあ、良い。 ……精々成功させるが良い。
…これがもし、火種となったら。……仕方無い。
均衡を傾けてでも、戦争を早期終結させるしか、あるまい。
(言い捨てるようにして――最後に船を振り顧みて、そのまま、何処かへと飛び去った。]
おお、そうだ。式典だったな。
せっかく許可ももらったし、見に行ってみるか。
[工房を出て、愛機のロッヘン号へ向かう。
小型ながら速度が出る半硬式の機体は、
1人で乗り回すのにちょうど良い飛行船だった。
手早く出航の準備を整え、係留索を解いて機体を動かす。
先に出航したエアリエル号の後を追うように、
小さな飛行船はケルコムの空へと*向かった*]
[艦橋との通信を終了し、手を叩く]
司令が、見事な射撃だった、と褒めてたぞ。
お前たちよくやった。
これから2交代で休息を取る、俺と新入り、エイルマーとロニィだ。
今のうちしっかりメシ食っとけよ。
では事後の行動に移れ。
[3人との敬礼を交わし、アウトローな集団は不思議とピリピリと張り詰めた雰囲気を残して散会した]
って書いたら、オクタヴィア翔んでるんですけどww>>26
これ、目視できていいの?
魔物見たらSANチェックじゃね?www
>>29
アイアマーズよりブリッジ。
本艦の下部に偵察用の吊下式ゴンドラがあるが……待機中、哨戒任務に就こうか?
メシぐらいそこでも食える。
[光の色も違うのだろう、とアデルは言い。
知らなければ無いのと同じだと、フィオンは言う。
新聞屋はしゃがんだまま、暗い空を見上げた]
確かに、ショックだったなァ
[初めてケルコムに取材に来たときを思い出す。
日の射さぬ、とは聞いていたが、それがどういうことかを実感した日]
全部、あれのせいなんだよね。
[あの日と同じ言葉を小さく*つぶやいた*]
[郵便屋の肯定に、そしてシェイの言葉>>34に、微笑みを保ったまま眉を下げる。
彼の呟き>>22は、聞き取れなかったが。]
誰もが、一度は夢見ます。
光を、星を、空を。
それらに近づく方法を、模索してきた。
だから飛行機が生まれたのかも知れませんね。
[ふたつの意味に捉えられることば。
目の前に居るのはシリーにもパイプを持つ情報機関の二人だ。
不必要な警戒はしないが、敢えて油断を見せることもない。
自身の本心はどうあれ、解釈は暈してみせた。]
ロジャー(了解)、軍曹。
ブリッジは貴官の志願を嬉するものである。
ただ、
ケルコムの「霧」に入った後は食事は止めた方がいい。
あまり健康的ではないからな。
そりゃ、何年付き合ってると思ってるんだ。
ついていけて当たり前だって。
[それが、さぞ何でもないことのように返す。>>33]
ああ、厳しい訓練だったもんなぁ。
お前、確か教官殴りそうになって、必死で止めた覚えがあるんだけど、それは俺の記憶違いだっけ?
……お前の負けず嫌いなところは、長所でも短所でもあるよ。
あんま無茶すんなよ。お前になにかあったら、大事な弟や妹がなくぞ?
ま、お前に大変なことが起きないようにするのも、俺の仕事なんだけどさ。
その代わり、俺もお前を当てにするつもりだから。
[散々からかいはするけれど、なんだかんだいって認めているのだ。]
―ケルコム上空・式典会場外周―
[第7中隊から派遣された二個小隊、八機の滑空機は式典用のダイヤ編隊を組み式典警備の戦闘艦テンペストに追随し、会場より離れた外周軌道を哨戒する。
ふと、若き司令の預言のような言葉>>0:519を思い出す。
空は暗いけれど、広がる景色はそれでも長閑なものだったから]
……さて、本当にアルバトロスとやり合うことになるのかな。
[今日ケルコム機にちょっかいを出すような馬鹿は、さすがにこの中隊にもいない。
ならば「ケルコム側から仕掛けてくる可能性があるのだろうか?」と小さく首を傾げた]
あっと、お仕事オシゴト……、はい、と。
[差し出されたアデルの手に、封書を手渡す。>>13
いずれ、シリーからの公的文書でもあるのだろう。
郵便屋の手を経ただけのそれは、受取人の代理へと手渡される。]
……勤勉だろ?
[ほら。とばかりに、シェイのほうへと鼻を鳴らした。]
[命令を出した後、窓辺に寄って下界を見下ろす。
上空は晴天でも、ケルコムは灰色に煙っていた。
シリーが排出する汚水のせいだと承知している。
シリーはいくらかの補助金をケルコムに渡すことで口を拭っているが、それが適正に用いられているかわかったものではない。
100年の長きに渡り、毒素を含んだ雨や霧がケルコムに及ぼした害は計り知れないものだろう。
その汚水も太陽の鏡の前を落ちる一瞬だけは虹と化して美しい。
──欺瞞。]
[子兎に寄せる、2人の思いを汲み取ることなど青年はしない。
だから、目前の人物を小動物に喩えたことへの反省もせず、]
は。だから、お前は鈍いって言ってるんだよ。
でかい目、しっかり開けておけ。
[軽口に軽口を返す。>>28
自分が流すのは幾つかの種。
それを、ヒトがヒトの手で加工し、広めていく───
時に意に沿わずとも、それをも魔性は酷く面白がった。]
ただの写真?なんだ、追っかけでも始めたか?
[シェイの写真は見えただろうか。
見せられたなら、ひとつふたつフェリクスへのコメントを
遠慮なく付け加えるだろう。]
[そういえば、どうして兄貴なのだろうと。
二人の関係を深くは知らない立場では、小さく首を傾げるのみ。]
はい、それではそのように。
………ところで、お名前は何と仰るのでしたっけ。
[別に、仕返しというわけではなく。
本当に、名前を聞いた記憶がなかった為に、にこにこと。]
ディルドレ宛ですね。確かに、頂きました。
お仕事、ご苦労様です。
[郵便屋がシェイに向ける視線を見て、差し出された手紙を少し持ち上げてみせた。
宛て名を確認して丁寧にファイルに挟む。この場で中を検めることはしない。]
誰もが一度は───、ね。
[ちらりとアデルの表情を窺う。>>35
独白めかした呟きが届かなかった風を知ると、僅かに目を眇め、]
夢を見続けて、はや100年。
ずっと眠っていてくれるなら……シリーは喜ぶでしょうねえ。
[笑顔でにこにこと、頷いてみせた。]
[空軍総司令の訓電を聞きながら、会場の方へと視線を向ける。
共栄式典と銘打っているが、ケルコム側はどんな思いでこの式典を受け止めているだろう]
……ま、だからこそ、総司令は軍務であることを強調するんだろうけどさ。
[素直にこの式典を受け止められる人は、どれほどいるのだろうかと、皮肉な思いに口元を歪めた]
全部アレの所為。と思わなきゃ、思わないままさ。
何も知らない羊は、ただ大人しく飼われていればそれでいい。
[アデルに向けた笑顔のまま、シェイに語りかける。>>34
素直に物思う風の彼への、遠慮はない。]
――命令を変更する。
[食堂に向かおうとした隊長がふと何かを思いつき、艦橋と何かを話、承諾を取り付けると休憩の計画を練り直した]
全員、下部偵察ゴンドラに前進。
哨戒任務に就く。
おい新入り、海鷲亭で軽い食い物を作ってもらって来い。
あとな……。
[財布からまとまった金を取り出して新兵に渡した。
軽食の代金にしては明らかに多い]
上空は寒いからな。
食いモン以外に採暖用飲料も買って来い。
俺の名前を出せば向こうが用意してくれるはずだ。
R『隊長、もちろん奢りっスよね!』
A『私もいただきましょう、身体を温めませんと』
てめぇら……ったく分かったよ。
おい新入り、てめぇもお釣りで好きなもの買え。
S『はぁ…………』
[新兵の悪い予感のとおり、自分の分ほどお釣りが出なかったどころか足りなくて自分で補填する羽目になった。]
[窓辺に立ち、目を伏せていた男は、翼ある魔物の飛翔には気づかないまま、さらに思いを深くしてゆく。]
今になって…
──いや、今まで捨て置いたのはわたしの方だな…
あれ、知らなかった?
……これは失礼、フィオン・ヴァルトトイフェルです。
以後、どうぞよろしく。
[きょとりと目を丸くし、おどけた風の礼を加える。
仕事への生真面目な対応には、ひらりと手を振ってそれに応えた。>>41]
いえいえ、どーいたしまして。
[正装の内ポケットに入れた手紙。
親書だとフィオンが届けたそれは、ケルコムで恩義を受けた女性からのものだった。]
ベル――
[父に反発して家を出た。
追っ手を避けて連絡船に乗り、ケルコムへと渡ったものの、灰色の冷たい雨に濡れ、すぐに体調を崩した。
ベルティルデの献身の看病がなければ、自分はあのまま野垂れ死にしていたかもしれない。
それに、ベルティルデが与えてくれた温もりはそれだけではなかった。]
[何もできぬ貴族の御曹司に、まがりなりにも生活する術を──共に作業することの楽しさを学ばせてくれたひと。
粗末な食事を楽しいひとときに変えることのできる微笑みを向けてくれたひと。
瞳が、吐息が、どれほど雄弁に語るか教えてくれたひと。]
[「式典の後、あの場所で会いたい」と。
筆跡は見慣れた彼女のもの。
そして、シリーオレンジを使った炙り出しの技。
ベルティルデ自身が再会を求めているのは間違いなかった。]
[しかし、艦を帰投させるまでは、自分の任務であり責任の範疇だ。
マリエッタがよくするように、旗艦の格納庫から滑空機で飛び出してゆくわけにはいかない。
式典の終わった後、いつまで彼女が待っていてくれるのかわからないが、艦を下りた後ならば──ケルスト卿の晩餐会などすっぽかしても構わない。]
ああ、頼りにしてますよ、幼馴染殿。
……当てにされて、それにちゃんと返せるようにしてくよ、こっちも、な。
[そう、返してから、カップの中を空にして、立ち上がり]
さって、んじゃ、飛べはしないけど、『相棒』の様子、見てくるか、な。
[どこまでも、軽い口調で言いながら、使った食器をカウンターへと戻した**]
/*
シリーオレンジここで使うかwww
www確かに柑橘類でのあぶりだし、あるある…あるある…
ふいたわ、フェリクスありがとう。
けれど──
[だが、彼女と暮らしたのは “フェイ” であり、“シリー空軍総司令フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク”ではない。
そして、自分は彼女に何も打ち明けずにケルコムを去ったのだ。
父の死を知った、その時に。]
今更、許されるべくもないものを──…**
……さて、そろそろ仕事に戻らないと。
もうじき式典が始まるでしょう?
そうなると、軍も慌しくなりますからね。
[とはいえ、どこかのんびりした様子で青年は鞄を叩く。
先日は、リヒャルトの元へと手紙を届けた。
そろそろ、彼のところへもまわる頃合だろう。>>0:502]
あー…、シェイ。
お前もあんまりちょろちょろすんなよ。
式典の最中は、取材するものも多いだろうけど──、
ケルコムの街の外を、うろつかないようにな。
・・・・・
───危ないから。
[言葉の響きは、両者へと向く。
どういう意味かと問われれば、迷子になるだろと笑うだろう。
行き先を告げ、軍への案内を請われれば、同行を拒絶することもない。]
― 下部偵察ゴンドラ ―
[エアリエルの下部には本体から分離してワイヤーで巻き下げられるゴンドラがある。
本体が雲の中に入って隠れた状態のまま、ゴンドラだけ雲の下から出して偵察できるようにするためのものだ]
いいか、こっちが巻き上げ、こっちが巻き下げ。
伝声管は無いがこいつの振動でベルを鳴らすことができる、俺がこれを鳴らしたら引き上げろ。
S『りょ、了解……』
じゃー、アデル。まーた。
今度はおばあちゃんじゃなくて、アデルからの手紙も承るぜ。
どうぞご贔屓にー。
[軽い調子でアデルにひらひらと手を振り、
ついでに子兎にも笑顔で手を振っておく。
シェイが別れるなら、シェイにも同じ調子で振っておく。
やがて、郵便屋は雑踏に紛れて人ごみの中に消え去った。*]
もちろん、両手でも足りないけどな。
[お決まりのように混ぜっ返す。>>52]
ホントだよなぁ。殴ってたら訓練辞めさせられるって話だったから、必死になって止めたんだぞ。
[実際のところは定かではないのだが。
それに、教官の一部の中には、自分も殴りたくなるような奴がいたのは、確かだった。]
うんうん。マリオンもアナもきっと喜ぶぞ。
[その後の言葉>>54には、わざわざ答える必要性も感じない。]
[踏んだり蹴ったりはまだ続いた。
ゴンドラに飲食物と双眼鏡を持ち込み、隊長、エイルマー、ロニィが乗り込んだ。
ついで乗ろうとした新兵は制止され、ゴンドラ操作の説明を受けさせられた。]
M『何変な顔してるんだ、誰か上にいねぇと非常時に困るだろ』
A『そういうわけです、留守番お願いしますね』
R『悪いな新入り、このゴンドラ3人乗りなんだ』
S『……はい』
M『よーし、下ろせー』
[この3人の表情、哨戒任務に励むためのものではない。
単に見晴らしのいいところで飲み食いしたいだけなのだ……と、ひとつ世知辛さを理解した新兵だった。**]
式典が終わったら休暇も出るだろうし、一度辺境区にも顔出ししておいた方が良いか。
……そうだ、お土産も準備しないとね。
[辺境区の特に貧しい一帯で暮らす子供たちの顔を思い浮かべ
彼らの喜びそうな菓子や玩具は何だろうと思考を巡らせた**]
ああ。そういや、昨日、ベルティルデがすごい怒ってたもんなぁ。
これは俺も一度機体を見に行くべきかな?
修理に回った機体を確認しないだなんて、自殺行為もいいところだしな。
[アップルパイの皿と、コーヒーカップをカウンターに戻すと、格納庫へ*向かった*]
ふふ。そんな事を言っていても、
あなたはケルコムの内情にもお詳しいのですから、分かっているのでしょう?
―――こちらの世論の傾き。
[誰の目にも明らかとはいえ、人目を憚るように声を落とす。
世論に限定した物言いをしたが、情報に敏い彼ならば上層部の動きも把握していると思っている。
私情も私論も交えず、俯瞰で話すということの何と難しいことか。含みを持たせた相槌への返答に、内心で苦心しながら。]
眠った儘のほうが幸せであるとは、思いません。
けれど、だからといって無理に起こすのも、正しいことではない。
[問答のように、互いに漠然とした言葉を並べて。
最後に漏れた本音の断片。]
そう…だったみたいですね。
言葉を交わしたことは少なくないのに、何故か毎回お名前を伺いそびれてしまって。
では、フィオンさんと。
此方こそ。今後とも、よろしくお願いします。
[フィオン・ヴァルトトイフェル。
頭に焼き付けるように繰り返して。]
つい、長話をしてしまいました。
こちらもそろそろ、刻限です。
[幾度目かの鐘の音に、顔を上げた。]
配送頂いたお手紙も、熱いうちに届けなければ。
フィオンさん、また。シェイさんも…お仕事頑張ってくださいね。
[振られた手にゆるく片手を振り返して、
鐘楼の元、曾祖母の居る大きな屋敷へと足を向けた。]
― 式典当日:空 ―
[少しずつ、少しずつ。
始まりはほんの、些細なことから始めれば良い。
例えば、ケルコムの民の心に言葉の毒を注ぎこむ。
例えば、悪戯に因縁ある者どもを引き合わせてもみ、>>0:593
例えば、シリーのグライダーに微細なる細工を施す。>>0:583
細工の犠牲者の名を、ジンマーマン少尉という。
人の子の飛行機械への細工は、微細かつ慎重に。
容易には見つけられぬよう、
───そしていつかは、”漸く”見つけられるよう。
・・・・・・・・・・・・・・
細工は人為的なものであったと、
シリー製そっくりに似せたケルコムの留め金を小さく残す。
人ならざる者の痕跡は、常人には気付けまい。>>21]
…ああ、祝うがいい。
[”存在し得ぬ”高みから見下ろす、華やかな祝典。
それへと視線を落とし、愛しむように囁きかける。
魔の瞳が、愉しげに細められる。
優美に舞い降りる飛行船は、
あたかも影の国へと舞い降りる天の御使い。>>1
鮮やかに陽の光を弾き、魔の元へもその輝きを届かせる。]
おかしいなあ。これほど脆いのに。
脆い”平和”を祝おうなんて……ね。
ああ、あの女はどう出るんだろう??
”敵”に、恋だの愛だの告げるのかな。
死んだ後も思い続けるとか……?
……ああ。君みたいだねえ。
[同族の名を微かに囁き、くつくつと肩を揺らす。
同じく人の目の届かぬ上空に存在を置いておきながら、>>26
決して”彼女”と共に在ることはない。
声だけを、笑い声まで同族の元へと届けるように、甘く。]
随分といじらしいことじゃないか。
愛する人に会いたいがため、見知らぬ相手に恋文を託すとはねえ?
会いたい愛しいお相手は、遠いお空の上と来たものだ。
[青年の甘言に、ベルティルデは容易に乗せられた。>>0:593
その末を思って、魔性は嘲う。
───娯楽の駒を揃えるのは、こうも容易い。]
彼らのためにも祝おうか。
滅びへの……
────序曲を、さ。
[その時、ひと際大きく華麗に号砲が鳴り響く。>>19
高らかな魔の笑い声が、それに重なって空に*響いた。*]
/*
>メモ
うにゃー……
国としての描写は何とか喉を使おうと思っているけれど、軍が何かする描写は現状では無理なのです…(内情を知らぬ身では確定とは行かずとも不都合が出たらこまってしまう)
明日は時間が取れるといい、けど…どうでしょうか。
本当に、参加時間との兼ね合いでキャラをだなあ!(セルフつっこみ
/*
プロローグ中に脱がないのですかーぶーぶー。
と思ったら、しっかり脱いでいらっしゃいましたwwww
やったね!!
それでこそ!!
― 式典当日・格納庫 ―
……賑やかになりそう、だよなぁ。
[風に乗って聞こえてくる音に、小さく呟きながら、『相棒』の計器回りに目を走らせる。
状態はかなり、良好。
ついつい飛ばしてやりたい気持ちにもなるが、さすがにそれは抑えた]
……義父さんたちも、見物行ってんのかな?
[気を紛らわせるように呟いた言葉に、苦笑が滲む。
式典に関して、養父母がどう思っているかは想像に難くない。
元より、光が得られぬ事を苦く思う人たちで。
病弱な妹が生まれてからは、その苦さが増したのを知っているから]
…………。
[は、と一つ、息を吐く。
表面上、飛行制限令を受けているため、特定の任務に就く事こそないものの。
『緊急時に備えて』の名目で、いつでも動けるように待機しているように、とは言われていて]
『緊急時』、ねぇ……。
[呟いて、碧を細める。
どこか、何か慌しい気がするのは、気のせいか、否か。
その内、飛行演技の担当機の不調で代行を、との令が届く事になるのは、今はまだ知らぬ事**]
/*
にゃんとなく、びみょーな読み違いを起こしていたような気がする夜中の残念脳。
さて、昼間にどれだけ時間が取れるか……!
しかし。
この。
……チェック忘れそうになるのは、どーにかならんか、俺……orz
/*
フィオンのログ、早く流れねえかな…。
というのはともかく!
>>67何か餌が見えたの で……( ノノ)
シリーで悪役をやるなら、「自作自演♪」もアリだったと思うんですがね。シリーの戦争推進派で(←
シリーサイドは、PCとして戦争を望む方面がいらっしゃらないようなので。で。出しゃばってすみませんッ!!
クレメンスさんと一般人。で、反応が分かれたりしないかなあ。
ケルコムサイドは、事あらば喜んで。が、主流だろうかな。式典お疲れさまです。僕は明日の夜までのんびりしよう。
/*
ちなみに今回、お話として明確な悪いやつ。を置いてみるの試み。シリー/ケルコムPCが、多少悪かろうとやりあうの方向に進むなら、悪魔途中退場。あんまり黒くしないなら、後半で手を結んで悪魔をぼこってもいい。
フェリクスさん辺り軸か。ここが必要悪やるなら、それはそれで綺麗そうだなあ。リーゼロッテさんの研究に期待過ぎる。
―格納庫―
整備おつかれさん。
で、調子はどう?
[端から見ただけでは、やはりよくわからない。]
ああ、そうなんだ。
……と聞いたところで、やっぱ乗ってみないとわかんないんだけどね。
それにしても……。
[不意に考え込む。]
ああいうのって、普通あちらさんから、通告があるんじゃね?
[改めてシリーからの来客のことを考える。]
どういう意図でたまたま空に出てた俺らに、偵察せよって指令だったんだろうなぁ……。
ただ『偵察したい』だけなら、最初から、他の人材出すだろうし……。
お偉方は何考えてんだか……。
あああ!こんなこと考えてもはじまらん!
……。
アイツもお偉いさんだったよなぁ。正確にはお偉いさんの孫だったかなんだったかだっけ?
アイツはどう考えてるのかなぁ。
[少し前に知り合った、明るい金色の髪をもつ青年のことに思いを馳せた**]
― 飛行船・ロッヘン内 ―
さすが、儂らの飛行船、だな。
[シリーを飛び立ち、ケルコムへ降下する飛行船団を、
上空で暫し停止して眺める。
惜しみなく降り注ぐ陽光を浴びて煌めく船団は、
蒼海へ潜る、ひと群れの魚群を思わせた。
その周囲を巡る滑空機の翼影は、さながら海鳥のよう。
人の作りし造形に、
飛ぶこと、を突き詰めた先の美しさに、
作り手として、満足の息を吐く。]
[魔術は、信じぬ者に効果を発揮することは出来ない。
同様に、魔性のものもまた、信じる者がいなければ
力を失うのではないか。
そのことに思い至らぬ追跡者は、
ただ純粋に、魔を追い求める。]
さあ、姿を現せ。
お前の餌が、ここにあるぞ。
[聞く者のない船の中、それでも声を抑えて囁く。
果たして、魔の餌となるのは、
戦いの予兆か。魔を追う男自身か。]
――今はまだ、だな。
それよりも…。
[空気を震わす礼砲の轟音を耳にして、
愛機の姿勢を変え、降下速度を上げた。
式次第にケルコム側の演技飛行があるのは確認している。]
飛行機が出るなら、見逃すわけにはいかんだろうて。
[技術士としての興味と、亡き友の遺産を見届けたい思いと。
2つの気持ちを抱いて、霧の中へ降りていった*]
― ケルコム・広場 ―
[住まう者、それぞれ思う所は多々あれど。
古くからの確執や柵は未だ幼さを残した子供たちには、どこか遠いもの。
それでも、ファルケンマイヤー家の次男にとっては、頭上にあるものは『妹に良くないもの』という認識がなされていた。
それは、『光がさせば』『霧の影響がなければ』という両親の呟きの影響も大きいのだろうけれど。
けれど、この時は。
現れた船と飛行編隊の姿に、そんな反感の芽は束の間、どこかに飛んでいた]
『うっわあ……すっげぇ!
あんなでっかいの、飛ぶんだあ!』
[慕う兄が惹かれるのとは、また違う理由で『飛ぶ事』に焦がれる少年の声ははしゃぐ。
周囲の大人たちの中には、空へと敵意の眼差しを向ける者もいる。
広場の一画を占める出店の辺りでは酔いに任せるように毒づく者も散見して。
子供たちにせがまれて見物に来ていたクルト・ファルケンマイヤーはそちらを見て、ふぅ、とため息をついた]
『……何もなければ、いいが』
[小さな切っ掛け。
それがあれば、簡単に爆ぜてしまえる、平穏。
鈍色の空に現れた者たちへの負感情は彼自身も抱くから、そこには容易く理解が及ぶ。
それでも、そうならない事を望む言葉が口をつくのは。
何か事あれば、先に立つ場所に――軍に所属する『長男』の事を思うが故。
そして、環境の大きな変化に耐えうるかわからない娘を案ずるが故に]
『おとーさん! アナと一緒に、もう少しよく見えるとこ行ってくる!』
[思索を破るのは、次男のはしゃぐ声。
見れば、子供たちは手を繋いで駆け出すところ。
走らないで、と声をかける妻に続けて、気をつけて行っておいで、と呼びかけ送り出す]
『…………』
[平穏を望むのも、光と空を望むのも、どちらも偽らざる本心。
複雑な思いに彩られた瞳は、再び、空舞うものへと向けられる**]
/*
一瞬ひょこり。
どうしたものでしょう。
こちら側から仕掛けると、怒り爆発するルートよりどちらかというと穏健派VS過激派で揉めそうで躊躇います。
ひとまず配備だけ進めますね。
今日中に何事か起きて臨戦体勢に入ったほうがいいのか、それとも本格的な戦争は死者が出る明日の方がいいのか。
最初の犠牲者がローゼンハイムさんですし、彼が何らかのアクションで死亡して、それを使って戦に持っていけばいいのかしら……?
― 式典当日 自宅近くの丘 ―
[丘に着いた頃には、すでに式典は始まっていたようである。うっすらと煙る向こうに大型の飛行船が見えた。多分、かの人はあの船に乗っているのであろう]
優雅ね…。
[嫌味ではなく、心からそう思った。霧の向こうに虹が瞬き、うっすらとした灰色の中に燦然と輝くひときわ大きな巨船。たゆたうように浮かぶその姿は、まるで天使の降臨のようでもあった>>1]
お腹減ったなぁ…。
[長時間の睡眠の間、何も食べてなかったため、急に空腹を感じた。取り急ぎ用意したサンドイッチをバスケットから取り出し口にした]
おいしい…。
[チーズとハムだけの質素なものであったが、しばらく振りの食事とあって、十分に食欲を満たすものであった]
今日は天気が良くって、よかったわ。
[シリーの人間が聞けば、驚くような話であったが、確かにここ数日の内では良い方であった。しかし、灰色の空気は視界を遮断し、あれだけの巨大船でさえ、うっすらとしか見えない。それでも、この環境で生まれ育ったベルにしてみれば、良いお天気であったのだ]
着いたかしら…あの手紙…?
[怪しげな郵便配達人に渡した手紙がすでに渡ったのだろうか。渡ったとしても、実はただの他人のそら似であったのかも知れない。もし本人だったとしても、一方的な願いが通じるか。通じたとしても、立場上こんなところに来られるはずもない。ましてや、自分達に黙っていなくなった人である。何かの事情があったのかも…との思いもないわけではないのだが…。
そんな否定的な考えが頭をくるくる回っていたが、その場を立ち去る気にはなれなかった。一縷の望みがあるなら、それに賭けたい。ただ、それだけだった]
― 式典当日 ―
ディルドレ様に椅子を。
出来れば、台座は低めにお願いします。足がお悪いですから。
ええと、次は………
……あっ、ごめんなさい!あの方は黄色がお嫌いなので、そちらの色でお願いします!
[お偉方への案内を粗方捌き終え、ぱたぱたと空軍の元へ走る。
シリー側からの報告によれば上空は晴天微風。
仄白い霧に覆われ視界は良いとは言えないが、頭上では続々と領空内に船団が配備されつつあるのが見て取れた。
ケルコム空軍の哨戒機も空に整然と配備され、地上は慌しい動きを見せている。]
長老代としてご挨拶に伺いました。
……本日は宜しくお願い致します。
[待機用の天幕の中、ブルムダール老をはじめ空軍の長、そして居合わせたパイロット達にも一礼する。敬礼を返されれば少し遅れて額に手を当てる、慣れぬ動作。
何処か緊張した面持ちの者には、出来るだけ声を掛けて回り、格納庫近辺に顔を覗かせれば、見知った顔もあっただろうか。>>77
流石に仕事中、待機していた軍人への業務連絡に留めたけれども、幾らかは仕事の顔が抜けた表情でひょこりと手でも上げてみせた。]
報告をいただきました。
こちらの配備はどのように?
[出動している陸軍にも、同様に挨拶に赴く。
式典開催場所付近では間近で見ようと集まった国民がざわめき犇いている。
ゆえに、地上での警備は彼らに委ねられていた。]
……はい、国民の安全を第一に。
長老勢への警備も、どうか入念に。
万一。万が一の場合に備え、空軍との連携も――ええ、そうして頂けると。
そろそろ定刻です……持ち場に、戻りますね。
[定刻を前に、起立しての待機。
やがて、礼砲が轟いた。>>10
地上に在っても届く、大気の鳴動。
人々の間に一瞬の沈黙が落ち――――
大きな歓声と拍手、口笛が上がった。
寸分の狂いなく、一定の感覚を保ち打ち出される砲撃。
身の引き締まるような心地よい身体の震えから、自然発生的に漏らされた素直な感嘆と、羨望。]
………、
[顔を動かさず、視線だけを上げる。
脇を固める過激派の面々、彼らの眉間の皺が深さを増すのを瞳の端で捉えれば、静かに青磁を一度伏せ。]
/*
相変わらす、灰潜伏中。
アデルの動きは、安定していて、頼もしいな。
これはいずれ、長老陣にご退場頂くのもいいかもしれん(酷
リヒャルトの日常シーンも、良いなぁ。
ケルコムの人間が何を考えているかの描写は、
必要なところだろう。
>平穏を望むのも、光と空を望むのも、どちらも偽らざる本心。
うむ。これが大多数の民衆の気持ちだろうな。
[空砲が止んでから、数拍。
杖を手に立ち上がったディルドレが、台座に進み出る。]
『本日、ケルコム/シリー共栄100周年記念式典がこのように盛大に挙行されることを心よりお慶び申し上げる―――』
[齢100を超えた高齢とはいえ、最高権力者の挨拶は流石に代理では勤まらぬ、と。
軍部の頭、ブルムダールが代行すべきかとの問いに、ディルドレは決して首を縦には振らなかった。
枯れ木のような身体から発する声は、所々掠れはするが、若かりし頃と変わらず力強く、そして……頑なだ。
“シリー/ケルコム”ではなく、我が国を先に据えている事に気付くと、小さく苦笑が浮かんだ。]
/*
多分、えんじゅがプロで書いていると思うが、
村建て前日に「空と宇宙展」を見に行っていてだな。
開始前から、テンションうなぎ登りだったわけだ。
珍しく、展覧会の案内書(というのか?)まで買ってきたしな。
古い飛行機の写真や模型は、見ているだけで熱くなる。
多分、あの会場で、はやぶさよりも水上飛行機に盛り上がっていた人間は、そう多くあるまい。
……いや、そうでもないかな。
[警備に当たっている若い軍人の間で、囁きが交わされている。]
『共に手を取り合い、双方の益々の発展を祈念―――ねえ。
実際のとこ、過激派は血眼だ。シリー側の不祥事でもないか、事故で誰か死にはしないかって、資料集めに必死だ。
軍をつっついているブルムダール老だけじゃない、カールソン殿も……表立って戦争を口にこそしないが、にっこにこしておいて腹の底では逆のこと考えてんだろ。
切欠を待ってんのさ。ありゃあ相当な狸だぜ。』
[中核に携わる者は、決して口にしない。
けれど、耳に届かぬところでは日常的に交わされている会話。]
/*
一応、←こいつの方向性が固まってきたので、メモ。
・機械馬鹿
・家族を奪った魔族に復讐したい。
・そのためなら戦争を起こすのも辞さない。
・妻子を探しに行かなかった理由は不明。
……妻子を乗せた飛行船が目の前で墜落
→自分は敵に追われて、その場を逃げ出すしかなかった、
といったところか。
大事なものスケールは
復讐≧機械>妻子>>│越えられない壁│>>倫理
…と書くと、いろいろ酷い。
/*
Σ ものすごく挟まった。
アデル、すまんっっ(汗 (でも書く…
ディルドレさん、たまらんな。
新しいダミーにならんかな。
―式典当日:空時間軸―
――火砲の音も五月蝿いとは思ったが。
お前の声の方が幾倍か不快だな、"蝙蝠"。
[誰も居ない空間へと、胡乱気で、僅かに飽きれたような色を含ませた双眸を向けて飛び去る。
そうして、街の中心部へと飛び去っていく後姿を、見られていたかもしれない。 "否定"は、ヒトの視線にすら気付かれるような---の鈍感さと、存在の希薄さを両方持ち合わせていたから、そうはっきりとは見えなかったかもしれないが。>>76]
『すっげぇな…こっちの飛行機にも驚いたもんだが、あちらさんの技術力も相当じゃないか』
『ケルコムの領空って確か、あの辺りだろ? で、上がシリーか。その上に、どこまでも続く空。』
『……不公平だよな』
[ぽつりと零された呟きに、誰ともなしに背後を振り返れば、浮遊大陸からの排水や汚水の霧に煙る憫然たる国の姿。
対し、自然の恩恵を「搾取」――そのように言われることもある――によって享受しておきながら、恰も武力を誇示するかのようなシリーの船団。]
『100年前まではこうじゃなかったんだろ?』
『世界の一部を奪って、挙句こっちにゃ排水垂れ流しだって、じいちゃんが毎日恨み辛みを並べてるよ。』
『………父は、熱病で死んだのよ。お医者様は毒素が原因だって…』
[空の国の素晴らしい演出に酔いながらも、
高揚の裏、慨嘆の声は漣のように広がってゆく。
他国の技術力を認めながらも、仄かな屈辱と嫉視とが入り混じった瞳で見上げる者もあっただろう。]
―――ローゼンハイム殿!
[見回りに走る途中、見知った農園主の姿を認めた。
小さく手を振って近づいて行く。]
式典はこちらで?
前の方には、もっと見やすい席があります。ご案内しましょうか。
[農場主は、笑って首を振った。]
『いやあ、私はこの場所が好きなんですよ。
ここは一見、物見には不向きに見えるでしょうが、却って人波に飲まれることもなくよく見渡せます。
元持ち主だけが知っている、特別席です。』
そうだったのですか。存じ上げませんでした。
いずれ軽食も振舞われますから、その時は気軽にお声をお掛けくださいね。
[国民が見物に集まっている場所からほど近い草叢に、彼はひとり腰を下ろしていた。
犇く国民の対処で精一杯、警備は此処までは行き届いていない。
特別な思い入れがあるのだろう、断られたものは無理には勧めず、手を振ってその場を辞したのだが―――幾度か、案じるように振り返ってしまったのは、“予感”だろうか。]
[魔の者にのみ通じる術話。風に乗せての声で、
言外に、「何をする気なのだ」、と。その青年に尋ねる。
いつも無表情な女の顔に、険呑な色が浮かんでいた。
それは朝の風が冷たいばかりでも、陽の光がきつく差している訳でもない。]
まあ良い。 やたらと煽るような真似は止せよ。
…お前の指し手は遠回りな割りに――えげつなくて、好きじゃない。
駒の取り過ぎで、スティールメイトは御免被る。
悲劇を好む魔性との契約、なんていうのは時代遅れだろう。 私はせめて――叡智求むる理性のモノと契約したい。ラプラウスのように。
戦なんて、面倒なものに参加するのはゴメンだぞ。
― 式典の最中・前方席 ―
[軽快な音と共に、花や蝶が形作られる。
ケルコム陸軍により敷設された低空花火が地を彩っていた。
聞けば、確実な計算の元である程度高さのある物を打ち上げる予定が、急遽変更されたらしい。
念には念を、ということだろう。]
空軍パイロットによるパフォーマンスが控えているのでしょう?
そちらは順調ですか。
[傍らの連絡員は、それが…と言葉を濁す。]
一部の担当機が不調?
パイロットの代行要員は………あ、良かった。
それでしたら、判断は軍の方にお任せします。
楽しみにしている、そうお伝えください。
[音楽と、心地よい破裂音。
華々しい式典に、つい心が緩みそうになる。
それを見透かしたかのように傍らのディルドレに睨まれれば、再び頬を引き締めた。**]
/*
>>96
!!!?
ラプラウスをラブ○ラスに空目しました。びっくりびっくり。
やったことないのですよ? 画面じっと見ていた所為ですよ……っ
――私を求める声が聞こえた。
[この会話は、特に魔力を込めた者でもないけれど、それでも、あの同属には聞こえただろうか。別に、どちらでもよい。独り言のようなものだ。]
……人間に、理性的に知を求めよと言っても、無理か。
なんと、感情的な声だろう。
(目を伏せて――耳を済ませるように。
聞こえたのは、嫉妬の声。大罪を尚も人間は捨てきれて居ないやう。>>93)
……偉大な魔術師か、学者でも居れば、或いは。
…ふ。 それでも、最後は愛する者と、天界に逃げられたのであった。
[いつも固めた笑みを、皮肉気に歪めて。
求められる知識は、果たして、何なのだろう………――そうして、ふわりとまた、高度を上げて飛んでいった。あるいはケルコムの方が、求める声は大きいようだが、どうしたものか。]
/*
それはそうと、フィオンやミヒャエルに青年と呼ばれていました。ふふふ。
プロフィールで一瞬仄めかしかけたけれど(すぐ消した)実は違うのでした。
フィオンは分かっていて敢えて呼んでいそうにも見えるけれど。
まだ1日目だし、提示する余裕が出来たら、かな。
─ 軍港・出航間際 (回想)─
ええ、大学の方に照会してみて。殆どいないって聞いてるけど、大まかな場所くらいはわかるんじゃないかしら。
よろしくお願いしますわ。
[御者に軽く手を振れば、既に離陸体制にさしかかるエアリエルへと走り出す]
ぎりぎり? 予定より遅れてしまったけど、乗り遅れたとか言ったら、お兄様にどんな顔させてしまうことやら…
[というか、兄に呆れられる以前に下手したら副官の首が飛ぶか?
例のアルバトロスに関しては、
ジンマーマンの件と併せて既に兄の元にはレポートが行っているはずだ。>>0:583
本来なら東部戦闘航空団基地からすぐに旗艦に戻るべきだったのだろうが、
離陸前にある程度すませておかねばならぬ作業に追われ
気がつけばこんな時間になってしまった]
[入り口付近積み込みを終えた甲板士官がタラップを外し、
いよいよという間際、
彼の目にそこにいるわけがない少女の姿を見れば、
大慌てでタラップを戻そうとする]
そのままでいい!
[手に持ったトランクをその甲板士官に放り投げた後、
少女は勢いをつけて大地を蹴り上げた。
ふわりと…舞うように虚空を飛び、
掴んだ手すりを軸に一度体を振って
その反動のままもう一度飛び上がると
やはりふわりと…両手を翼のように広げ
テレマーク姿勢をとりながら甲板に着地した]
トランクありがとう。どうかしら? 100点?
[トランクを持ったまま、硬直する甲板士官に、茶目っ気(士官にとってはそんなことではすまないだろうが)たっぷりに片目を瞑ってみせる。
離陸し、ゆっくりと離れていく軍港を感慨深げに眺めながら軽く服装を整え、
さああ歩き出そうと…
…その脇を少女と変わらない小さな影が駆け抜ける>>16]
あ!
[気がついて振り向いた先で、しなやかに舞う体。
着地の寸前にまるで軽やかに衝撃を拡散し
くるりと回転するその軽やかな姿に、思わず感嘆の吐息が漏れた。]
きれい…
[船を眺めるように見上げる彼女を、身を乗り出して見ようとしたら、ものすごい勢いで走ってきた甲板士官に、涙ながらに止められた。私も飛び降りるとでも思ったのだろうか?]
─ エアリエル内─
[兄の姿を探す前に事務室で報告を受ける]
はい…委細承知しました。そういえば、先ほどシュテラ・カフコヴァ中尉の姿を見かけましたが。
[司令官が赴く以上に、第7滑空機中隊の面々が旗艦に来る事は珍しい。
関係者であれば食堂や竜の巣への立ち入りに何ら制限はないとはいえ、
そもそも貴族臭溢れるこの場に向こうが好き好んでというのはそうそうないのではないか?]
は? 軍務局? なんで?
[副官の言葉に眉間に皺を寄せながら聞き返す。
しどろもどろになりまがら、随分とオブラートに包みながらの報告を受けるうちに、少女の細い眉がぴくりぴくりと蠢いたのは、さすがに付き合いの長い副官ならわかったことだろう。]
── バキッ
[乾いた音が室内に響き、副官は静かに口を閉ざす。
少女はゆっくりと天井を眺め、大きく深呼吸をした後に、副官へ向けてにっこりと微笑んだ。
手に真っ二つになったペンを握りしめながら。]
事情は把握しましたわ。式典終了後レヒネル少佐を呼んでくださる?
少しお願いしたい事ができましたの。
軍務局長のルンメリゲには…それはこれから…ええ貴官の手は煩わせませんわ。
[立ち上がりふいと部屋を後にした。
惚けたようにその背を見送った副官は、机に投げ出された、もはや本来の機能を果たすことのないペンを哀れむように眺めながら、その残骸を集めだした]
[数刻後…やけににこやかに兄の元へ現れた少女は、まずは報告の遅れを詫び、次いで例の報告…アルバトロスの話を、彼女が聞いた報告をまとめた資料と共に報告した。
報告書より充分に詳細に、自身の注釈も交えて。
特段聞かれなければ、どういう行為でどういう類の挑発があったかなどは語らなかったが、空の長ならば機体情報の明確さから、おそらくどういう事象があったかくらいは把握できるだろう]
このように、こちらの想定以上のスペックと、才能豊かな操縦者をかの国は既に得ていると考えるのが妥当ですわ。
現状2機の確認ですが、前もってこちらの情報網にも入ってこなかったところから、余程の機密性をもって開発したのか…昨今の軍備への傾倒を考えれば、シリー・ケルコム両国にとってあまり良くない未来というのも考えておく必要がありますわ。
[『我らが空を侵すのなら排除するだけのことですけど』…と
悲観も楽観も見せぬ変わりに爛々とナニかが鎌首をもたげる様を…
そう、少しだけ普段よりその瞳が鋭くなったことは…兄ならば容易に見抜けたことだろう]
…ですから、より明確な情報の収集も踏まえて
[続く言葉は兄が想像したことと殆ど変わることはなかっただろう>>588]
そうシュテラ・カフコヴァ中尉。もしお兄様が構わないのでしたら、少しの間の異動をとも考えていますの。
[指揮下における人事権はもちろん持ってはいたのだが、第7からとなると彼に一言添えてはおきたかった]
隊の異動に伴い、私が航空団基地の方へ駐留してもと思いましたけれど、それではお兄様にお会いできる機会が減ってしまいますもの。それに…小心者の野ネズミがなにやら嗅ぎ回ってるみたいですから、私の近くに…
[利便性の観点は当然あった。
それにあんなくだらない事で、数少ない女性の飛行士
…それも有能な彼女を振り回したくもない。それも一つあった。
そして…もう一つ。
あの日…そう数年前のあの日の彼女の姿が、今でも少女に焼き付いていたから…
今日の瞳も然り…
そう、それは、司令官マリエッタとしてではなく]
…そういえば
[報告も依頼も終わり、そこに兄妹の時間が流れるのならば…]
お兄様、あの時以来のケルコム入りになりますわね。
私も…まぁそうなんですけど、お知り合いの方もおられますの?
[あの頃は聞くことはなかった。
そんなこと聞きたくもなかった。
父の死…少女本人は死んだとは思ってもいなかったが…
その瞬間に、襲いかかるような人間の欲を嫌という程見せられ
僅かな間ではあったが、すがりたくともすがれず、帰りを待ちわびながら募った想いは
疑心暗鬼にすら陥り…怒りすら覚えて…
…今はもうそんなことはなにだけれど
大好きな兄に一時でも抱いた感情に戸惑い…それが少し後ろめたくて
少女から、あの時の話を振る事は今までなかった]
[時は巡り、少女もまた短い間とはいえ、異国を彷徨い
そこで得た思い出は…決して影の国の空のような
暗いものではなかった
ふとしたきっかけで思い出した記憶が
他愛もない話のネタとして、はじめて少女の口から漏れる]
[そんな会話をかわしたり、名前を聞きそびれた某新兵を探してみたり
クレメンスを見かければ、喜び勇んで駆け寄ったり
竜の巣の食事に舌鼓を打ったり
式典までの時間は過ぎて行った
…自室に用意した礼服のすぐ横に勇ましいジャケットをかけながら]
──現在軸へ
── 司令室 / 旗艦 ──
[マリエッタが司令室へ現われれば、花のような貌を飽くことなく見つめ、幸せにひたる。
愛らしく闊達で才能に恵まれた妹。
今は自分がその保護者であることが誇らしい。]
[それでも、報告がアルバトロスと第七中隊の遭遇に及ぶと、唇を結んで傾聴した。]
若く優秀なパイロットの出現…か。
シリーの軍部や大学も、意欲と才能がある者を上の技術訓練校に通わせる政策はとっているのにな。
それを蹴って、ケルコムで独自に育てたパイロットとなると──
ケルコムへの愛国心も強いのだろう。
[ならば、なおのことマリエッタの安全に気を配る必要がある。
シュテラ・カフコヴァ中尉を寮機として配置する異動には賛成だ。]
愛しい君の比翼を任せるのだ、わたしからも声をかけておきたい。
近いうちに中尉をアフタヌーンティに招待しよう。
都合のいいときを見計らって一緒に来てくれ。
[手元の計画表を見る。
地上では、ケルコムの低空花火が、火薬の平和な使用法の模範を見せ、ヘスラー侯の肝入りで広告用菓子の配布が行われている頃合いだろう。]
ここまではすべて順調だ。
君の遅刻を除いてね、マイディア。
[冗談めかして笑い、引き出しに投げ込んであった包みを差し出す。
空から撒く菓子のサンプルとして届けられたものだが、どこの業者に発注したものか、丸顔にどじょう髭のニヤケた笑いを象った菓子には手をつける気がまったく起きなかった。]
あとで整備の連中にでも配ってやるといい。
いつも面倒を見てもらっているのだからね。
おまえから手渡しされたものであれば、歪な造形もご愛嬌だろう。
/*
wwww
(芝)
エティゴナ商会……っ!!!w
3よりも相当後の時代(です?)にも関わらず、商会長のマークはそのままシンボルとして残っているのですね……やだもう、すごく拾いたいw
シリーに支店があるのかしら。おっきな会社になっていそうです。
/*
子孫たちも何処かに生きていたりするのかなー。
1、2、3、4を時代順に並べるとどうなるのかしら。
スピンオフを考慮に入れると、1に近く少し後の時代が3みたいですけれど。
>>114
時代が変わっても世界が違っても続いててもおかしくないよねと。
購買部の店員が云々やろうとしたけどこれぐらいに抑えたほうがいいかな。感謝。
/*
さて、オンにはなりましたが。
……板○サー○ス自重な、自分。
……あれは無理、色んな意味で無理。
ちゃんと書ければ見栄えはめっちゃいいけど、色々とアレ過ぎるw
― 格納庫内 ―
[式典自体には、さして興味はなく。
『相棒』のシートに沈み込むように座って、小さなハーモニカを弄びながら時間を潰していた、のだが]
……ん?
っと、ファルケンマイヤー、ちゃんと待機してるぜっ!
[自分を呼ぶ声に気づき、姿勢を正して顔を出す。
声の主である連絡員は、あちこち走り回っているのかやや、息を切らしながらこちらにやって来た]
で、何か?
[問いかけは何気なく。
返される答えは、予想外のもので。
きょと、と碧が瞬いた]
― 旗艦エアリエルの真下、吊下げ式偵察用ゴンドラ ―
[志願して哨戒任務を買って出た兵士たちが、士気高く集中して双眼鏡を手に周囲を警戒し観察している…………わけがなかった。
何しろここは誰の目も届かないのだから]
♪
男の酒のォ 嬉しーさは〜
たちま〜ち通うゥ 意気と熱〜
人生山河ァ〜 険〜しくも〜
君盃をォ あげ給え〜
いざ 我が友ォよ〜 まず一献〜
秋月影をォ 酔うもよし〜
春散る花にィ 酔うもよし〜
哀れを知るはァ〜 英〜雄ぞ〜
君盃をォ あげ給え〜
いざ 我が友ォよ〜 まず一献〜
美人の酌にィ 酔えばとて〜
今宵は今宵ィ 何か云う〜
男は明日にィ〜 生き〜るもの〜
君盃をォ あげ給え
いざ 我が友よ〜 まず一献〜 ♪
[拳の利いた野太い歌声と、合いの手拍子2つを周囲に撒き散らしている。
持ち込んだ軽食と採暖用飲料で、周りに何も無いからとすっかり盛り上がっていた。
祭に繰り出せるほど世の中甘くないが、落胆せずに活を見出して謳歌している彼らは悪い意味でポジティブであった。]
……飛行演技の担当機が、機体不調で飛べない?
で、代理に出ろ、って?
……おいおい……こないだやらかしたばっかの俺に、あちらさんの前で飛べっての?
あ、いや……別に、拒否するわけじゃないけど、さぁ……。
[『相棒』の調子がいいのは何となくだがわかるので。
飛べる事、それ自体は構いはしないのだが]
― 同時刻・旗艦エアリエル下部、ゴンドラ操作部 ―
S『おなか空いたなぁ……』
[本来は交代で休息を取り、食事も済ませる予定だったのが、隊長の思いつきによってゴンドラの留守番を押し付けられた。
その上、買い込んだ軽食は全て足元のずっと下に渡ってしまい、空腹の災難にまで遭う羽目になった。]
S『うぅ……けっこう寒いし…』
[ゴンドラが分離した跡はもちろん吹きさらしになっているため、新兵は風を受け続けることになり、冷えた身体に耐えなければならなかった。
空腹と冷気に対処するならばまた何かを買い込んで何かを羽織ればいいのだが、ゴンドラの操作を命じられたために動くことはできなかった。
その理由は彼が真面目であり、なおかつまだアイアンマーズに染まっていなかったためであろう]
/*
ふむ。フィオンの人は、なにか埋まってる時に等幅にしてるのかな。
目を引くから拾い損ねがなくてよさそうだ。
……それって、さあ。
すこーし位、無茶しても構わないんだよな?
[やや間を開けて、にっこり笑って、問う。
連絡員が表情を引きつらせると、くく、と低く笑って]
……はいはい、わかってるわかってる。
バカはやんないよ。
[そう、言った所で向こうの不安が消えないのは、間違いなく普段の素行のせい]
『……皆様、楽しみにしていらっしゃるのですから。
くれぐれも、自重してくださいね、ファルケンマイヤー少尉』
[なんて、最後に念を押された]
……信用ねーなー。
[開始の時刻など、必要な事項を伝達してまた移動していく背を見送って、ぽつり、呟く。
間違いなく自業自得ではあるが]
― とある連絡員視点・格納庫 ―
あ、居た居た!
[大事な包みを手に、人を掻き分け掻き分け格納庫に辿りつく。
連絡員の男は、先に代行依頼に来ていた同僚がまだその場を離れていないにも関わらず、にこにことリヒャルトに近づいた。]
良かった。リヒャルトさん、代行引き受けられたんでしょ?
ちょっとこれ持っていて下さい。
これこれ、こっちです。
[半ば押し付けるように手渡したのは、なにやら小さな機械。]
S『式典の終了でまた礼砲撃つから、それまでに戻って準備しないといけないから……これぐらいの時間には隊長たち上がってくるよね……はー、ふ〜っ』
[配慮か偶然か、新兵は状況を考えて段取りを構築する時間と精神的余裕を与えられた。
良くも悪くも少し視野が広がったかもしれない――口元に両拳をもって来て、指に息を吹きかけて温める行為を強いられるのが、その代償として釣り合っているかは甚だ怪しいが。]
/*
なんというか、なんというか。
S君、頑張れ、と言いたい。凄くいいたい。
[なかのくろねこは全力で応援しています]
[リヒャルトの手に“それ”が収まったなら]
『あーあー。
マイクテスト、マイクテスト。』
『………どうです、ちゃんと聞こえてます?』
[近くに居るのだから、聞こえるもなにも音声は駄々漏れなのだが。連絡員は真面目な顔で繰り返し、リヒャルトの表情を窺っている]
マイクテスト……って。
[一体何の事だと思うものの。
ふと、声が二箇所から聞こえているのに気づく。
間近と、それから、手の中と]
……もしかしなくても、これか?
[他に何があるのかと、という所ではあるが。
目を向けるのは、今渡されたばかりのもの]
/*
遊びたいときに時間はとれない法則。
がんばれ俺。あんまり発言無いと、吊られる時が困る……
とりあえず、昨日の続きをさくっとやってー 時間軸追いつこう、うん。
/*
あれ、表情差分選択間違えた(どうでもいい
どうでもいいついでに。
墓下からささやき見えればいいのになー ログ読むの大変そうー
『高性能の小型通信機です。
従来の物よりも小さく改良され、通信が外部から感知されにくい仕様。常に身に付けていられるようにもなってます。
本来は有事の時に使用されるような物ですが――何かね、上はテストをしたいらしいんですよ。
幾つか持ってきていますので、他の代行の方や……あとは上司さんなんかにお渡しするといいんじゃないでしょうか。』
[どこか馴れ馴れしい口調の連絡員は、はい!と通信機の袋をリヒャルトに押し付けた。]
/*
と、今夜も灰潜伏から始めてみる。
共鳴側は、通信機の配布を始めたらしい。
今回、通信機という設定があって、みなさん安心、
なんだろうか?
次回またファンタジー設定に戻るなら、
絆の儀式、とかすればいいのか?
いっそ、参加者に丸投げ、でも構わないんだが、
それで囁きがもたつかれてもなぁ。
この村、囁き陣営は囁きまくってこそ、だと思うからな。
『それではー、俺はまだ次の仕事が残ってますんで。
頑張ってくださいね!』
[返事は聞いたのかどうか。
ぶんぶんと手を振って、連絡員は格納庫を出て行った。
出口までに、2,3人は跳ね飛ばしながら――]
……そんなもん、作ってたんかよ。
しっかし、何もこんな時期にテストしなくてもいいだろうに。
[なんて呟いていたら、袋を押し付けられて。
瞬き一つ]
ん、ああ、わかった。
んじゃ、とりあえず他の代行……に、渡して。
残りは、少佐に預けるよ。
[なんか調子いいなこいつ、なんてちょっと思いながら。
袋は、そのまま受け取った]
/*
しかし、ここまでの間、共鳴側は囁いているのかね?
些細な問題だが、白ログに出てくると気になるな。
そうそう。今回は囁き無し陣営なので、
ものすごく気楽だw
陣営全体の方向性を考えなくて良い立場っていうのは、
いいもんだなぁ。www
話の中での立ち位置と、落ち時さえ考えていればいい。
さて、
ケルコム側の「アクロバットチーム」が出て来るまでの間に、ランチにしよう。
[遅れた埋め合わせだよ、とばかりにマリエッタを引き止める。
【荒鷲の巣】へメッセンジャーを走らせ、今日のメニューを調べさせる。
そんな隙をついて、マリエッタにケルコムでの知人のことを聞かれた。
フィオンが届けた書簡のことがそんな憶測を生んだのだろう。
あのときはマリエッタも同席していたから、至極当然とも言えた。]
/*
匿名さん、NPCまとめお疲れさま。
本来、村建てがする仕事なんだろうが、非常に助かる。
かつて無いぐらいの勢いでNPCがでているからな。
本当は、NPC山盛りは趣味じゃないんだが、
戦記物では、そうも言っていられない、か。
個人的には名もないNPCが適当にいればいい、んだが、
それだけじゃ、話として足りないのかもなぁ…
体調を損ねたわたしの看病をしてくれた女性がいる。
その知己たちも──
わたしに親切にしてくれたよ。
貧しくとも、苦しくとも、それが人間性を貶める直接の原因ではない。
それを学ばせてくれた。
[副官が差し出した【荒鷲の巣】本日のスペシャル料理のメニューに視線を走らせる。]
ああ、ケルコムの魚――か。
ケルコムに滞在した時分に、山間の渓流に出かけたことがある。
ギルバート――一緒に行った青年が素手で魚を捉えてみせてくれたよ。
「魚の上に影を落とさないようにして、魚と呼吸をあわせれば、獲物に逃げられることはない」そうだ。
[今思えば、あれは空戦の極意でもあったのかもしれない。
ギルバート・オースティン──のちに、その名をケルコムの軍鑑に見つけた。]
……さて、と。
[とりあえず、手の中のそれは一度胸ポケットに入れておいて。
ぐるり、見回す格納庫。
歩き出す、その先にいるのは]
おーい、ミヒャエルー。
ちょっといいかー?
[先に自分が受けたのと、同じ伝令をもらっているらしき幼馴染]
…あちらは今もわたしを、雇われ音楽家と思っているかな。
──いや、さすがにそれはないか。
[あの頃はまだ学生の身だった。
突然の失踪の数ヶ月間、ゲオルグには迷惑をかけた。
今は公人としてマスコミに露出もしている。
ギィが軍にいるなら自分の存在を知らないはずはなかった。
そして、ベルディルデは──確実に気づいている。
礼服の上から書状に手を当てた。]
ケルコムに逗留したことは、わたしにかけがえのない経験を与えてくれた。
父の死を知るまでの短い期間ではあったがね。
[言いさして、マリエッタが死体の発見されていない父を頑迷に「生死不明」と主張し続けているのを思い出し、口をつぐんだ。
フェリクスが父を「死んだ」とみなしているのは、それが現実的だからという以上の意味をもっていたが、その理由を妹に知られるわけにはいかなかった。]
──さて、料理は何にする?
[何気ない微笑みで話題を反らす。]
―ケルコム:第三開発分室―
[式典の日。シリー近くやらケルコム辺りやらあちこち飛んで、歩いてはみた結果。様々なニンゲンと話して――中々良い契約も交わせそうだ。先ずは話だけしか聞いていないから、なんとも言えないけれど。]
[愛情に嫉妬。憐憫…、様々な欲望。あるいは、とても純粋な願いもあった。まあ、大なり小なり、人間とは]
欲深いものだ。
[思わずそう、声に出して呟いてしまい。研究員に、「え?」と声をあげられてしまえば、慌てて笑みを取り繕い]
あっ、ううん。 なんでもないの!
昔、御爺ちゃんが言ってたのよ。「人間、どこまでも上を目指して、欲深いものだ」、って。
確かに、足るを知った方がいいのかもね?
[てへへ。コツン、と自分の米神に作った拳をあてて、悪戯っぽい笑みでも浮かべれば、相手も冗談と思って笑い返してくれるか。]
― 格納庫 ―
はぁ?
[連絡員からの要請に、素っ頓狂な声を上げた。]
いやいやいや。
俺はいいよ。俺は。
だけど、なんでアイツを?
それはシリー側を刺激してくださいね?って、お願いしているようなものだろ……。
そりゃアイツ滅茶苦茶上手いけど、普通でいいんだったら他にもっと適任者が……。
(それとも……案外、そっちのほうが狙いなのかもな。)
[上層部も一枚岩ではないということは、静かに、でも確実に広まっていっていた。]
ん……。了解。
だけど、俺にお目付け役は期待すんなよ。
空の上で、アイツの行動を縛るとか絶対無理だから。
[さて、足るを知ると言いながら、またここ最近も開発を急進的に、「進言」という形で進めている彼女へと、同僚は「そろそろ辞令でもくるんじゃあないか」、なんて冗談半分に言えば、これもまた、笑う他ない。]
嫌だ。 私、ちょっと本読んだだけー?ふふっ。
そうそう、軍の中で転進も無いって。 あ、お茶淹れるわね?
[そう、給湯室へと向いながら。]
だって、あのエンジン技師の方とか…なんて名前だったかしら、ああいう風に職人肌の努力家とかでもないもの。最近の付け焼刃。
私みたいなのがメイン側になったら、多分乗り手も怖いと思うし!
[そうくすくす、と、女性職員らと笑いあいながら、茶菓子等を用意して、今日も職に従事していた。あまり、私事に感けているわけにもいかず、こうして仕事に精を出している次第だった。]
[去っていく連絡員を、制服のポケットに手を突っ込んで見送っていると、かかる聞きなれた声>>135]
ん?なに?
先に迷惑かけるけどごめんなさいって、謝りにでも来た?
[いつもの調子で返した。]
えっ……。それを聞くのか?
[問いに>>143大袈裟に驚く演技をしてみせると。]
ま、日頃の行いってやつ。かな?
……ああ、代行ね。さっき俺も頼まれたからな。
お前が出るのに、俺が出ないというわけないだろ。
[そう返答する間に、小さな機械が目の前に差し出されれば、ポケットから手を出して掌に乗せ。]
ん?なにこれ。
[当然のごとく疑問を口にした。]
[追っかけ、と覗き込まれる写真。隠したつもりが遅かったようだ。郵便屋がいつもの遠慮無い調子でシリー空軍司令の評価をするのが聞こえた]
……ケルコムじゃ、あんまり有名じゃないのかな。
[郵便屋と長老代理、どちらも意見を聞くには一般的じゃなくて、ため息をつく]
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