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シリー空軍司令官 フェリクス は メカニック ベルティルデ に投票した
技師 クレメンス は メカニック ベルティルデ に投票した
少佐 ギィ は メカニック ベルティルデ に投票した
少尉 リヒャルト は メカニック ベルティルデ に投票した
ケルコム軍少尉 ミヒャエル は メカニック ベルティルデ に投票した
新聞屋 シェイ は メカニック ベルティルデ に投票した
人界に紛れしモノ フィオン は メカニック ベルティルデ に投票した
メカニック ベルティルデ は 東部戦闘航空団指令 マリエッタ に投票した
シリー空軍中尉 シュテラ は メカニック ベルティルデ に投票した
研究員 オクタヴィア は メカニック ベルティルデ に投票した
探求者 リーゼロッテ は メカニック ベルティルデ に投票した
ケルコム長老代理 アデル は メカニック ベルティルデ に投票した
東部戦闘航空団指令 マリエッタ は メカニック ベルティルデ に投票した
メカニック ベルティルデ は村人の手により処刑された。
技師 クレメンス は、東部戦闘航空団指令 マリエッタ を占った。
次の日の朝、少佐 ギィ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、シリー空軍司令官 フェリクス、技師 クレメンス、少尉 リヒャルト、ケルコム軍少尉 ミヒャエル、新聞屋 シェイ、人界に紛れしモノ フィオン、シリー空軍中尉 シュテラ、研究員 オクタヴィア、探求者 リーゼロッテ、ケルコム長老代理 アデル、東部戦闘航空団指令 マリエッタの11名。
■業務連絡
ベルティルデ、ギィ、おつかれさまでした。
リア充爆発しr
本日は、吊り/襲撃の希望提出日です。
各自01:00までに、メモにて墓落ちを推挙するキャラクター2名を選んでください。
1名or3名落ちを希望の場合は、その旨も並記してください。
(3名落ちは、必ず天魔を含みます。)
ん?
ああ……。
いつかあれに『虹』を書けたらなぁって思って……さ。
[今日は珍しく素直だ。先ほど、執務室で感情を爆発させたせいかもしれない。>>3:729]
/*
ちょ、村建て(爆笑)
でも、まあそんな日もあっても良いんじゃないだろうか。まあ、いいんじゃないだろうか。いいんじゃないだろうかね(えんどれす)
まあいいんだよ、多分w 俺は和んだ、けっこう和んだ。死ねる気がしなくなるくらい和んだですよ。さて、アデルのフォローに入ろう。
/*お疲れ様でした!!
何しても良かったのですか?
私、堕ちた後、話完結させてしまったので、
続き?書いてはいけないものかと><
/*
>>+4
私もチームで描写してますからわかりますが、必ずしもメインキャラを中心に据える必要ないと思いますよー。
>>+3
おやすみなさいーどっかーん!
/*
ベルティルデお疲れ様でした!
私最期やらかしてしまい
ホント申し訳ない気持ちでTT
明日?今日から墓下でいろいろやってみようかなと
個人的にも、フィオンの行動は自分からバラしにくるまでは気付かない方が面白いと思う次第。
振り回される楽しみ、というヤツですw
Mですかそうですか。
/*
フェリクスメモ>
アデルと裸の付き合いがしたいなあ!
アデルと裸の付き合いがしたいなあ!
アデルと裸の付き合いがしたいなあ!
いや〜ん♪
/*
………うん、薄らとでも“察していた”なら尚更、アデルのダメージは半端ない気がする。
その方向で行きましょうか。
/*
うっかり、メモ乱舞に見とれて、確認忘れるところだった。
今日の投票/フィオン
今日の占い/リヒャルト
よしよし。占いは動かさなくてもOK。
[ナハトフリューゲルの戦果記録を見ている。]
そろそろ、相手のバイロットも一巡したろう。
めぼしい敵機とは遭遇したか?
/*
あれ、更新したらメモの勢いがすごい……っ
真っ白でびっくりしたのですよw
あ、ランダム使っていませんでした。
明日は→83
さくせん→・占霊ハーフCO
色→■darkviolet
服→ ネグリジェ
/*
メモお返ししなければと思いつつ更にログに白を加えてしまうのも…!w
末小吉…。
今日は感情シミュレートと操作の忙しい日になりそうです。
そっ、か。
それじゃ、そのためにも……気合入れて、走りこむ、か!
[言うが早いか、簡単な準備運動の後、走り出す。
周囲の変化で時間の推移の推し量れない状況。
どれくらい動き回ったかは、はっきりとはわからなかったが。
とにかく、走れるだけ、動けるだけ、動き回る。
……傍で見ている整備士や他の操縦士が、何してんだ、という目を向けていたのは、気にしなかった]
……滑空機隊の報告によりますと、
アルバトロスは初日は頻繁に上がってきたようですが
どうやら我が軍の意図を察したようで、温存の傾向にあるとのことです。
[フェリクスの諮問を受け、副官の一人が告げる]
そうだ、マリエッタ。
飛行場爆撃に使う飛行船について、クレメンスに依頼しておいた。>>3:563
細かいところは、直接、彼に言うといい。
あと、使えるかどうかわからないけれど、飛行船に、おもちゃを積んでおいたよ。>>3:558
飛行機相手には有効ではないかもしれないけれど、何かに流用できないか考えてみるのもいいかもしれない。
誰かに相談して一緒に考えてみるのもいいかもね。
式典の日のこと、いろいろ報道されてるから知ってるかもしれないけど。あの日、単独で飛行船がローゼンハイム農園を攻撃してて、あんな人気のないところ、何で攻撃するのかなって、気になって。
教授……これ持って、倒れてました。いっぱい火傷して……多分、取りに戻ったんだと、思います。
[封筒を見る。焦げたあとひとつない。
リーゼロッテが研究室まで案内してくれて、中身を開ける。
紙の束の一枚目は「少日照時間多湿下での上手な薔薇の育て方」――**]
ご苦労、ナハトフリューゲル。
敵が慣れて出て来なくなったら、いよいよ、飛行場へ本襲撃だ。
どこの国の話か忘れたが、「狼少年」という物語があったな。
誰でも知っている昔話だ──
(やっぱり……な。)
[リヒャルトの反応を見て、胸の中で呟く。>>2
コイツなら絶対に笑わない。そう感じるだけの自信はあったから。]
……だな。
[同じように軽く準備運動を終えると、走り出す。
走るこの先が未来に繋がることを信じて。*]
― 現在 ―
[――情報が錯綜している。
ひとつめはギィが倒れた。という情報。
そしてもうひとつは、ベルティルデからの、恐らく最後になるであろう通信。]
― シリー、浮遊大陸の端 ―
[命が、消えた。>>3:724
短い人の子の命の、更に短いその命。
無力を、人の子の命の儚い脆さを嘆く同族の嗚咽が響く。
風が、悲鳴のように──嘆きのように、高い音を立て、
魔性の傍らを過ぎていく。]
───…、人の子は…、
……脆いよ…?
[囁いたのと同じ言葉を、囁きによらず風に乗せる。]
────響け。
[魔性の、浅緑の瞳が細められた。
感傷ではない、気紛れだ。
けれど魔の口元に、
常のような嘲りの笑みが浮かぶことは遂に──なく、]
カーーーーン……
カーーーーン……
カーーーーン……
[霧と闇に沈むケルコムの街に、幻の鐘の音が響く。
死んだ男が、望んだのかも知れぬ鐘の音が。>>3:707]
[崩れてしまった鐘の塔は、時を告げることは最早ない。
ケルコム市民の中には、鐘の音を聞いた者もあっただろう。
或る者は気のせいだと言い、或る者は本物だと言った。
どれも正解であり、間違いである。
鐘が、響く。
嘆く魔性と死んだ男の上に、幻の鐘の音が木霊する。
───あたかも、男への弔喪の鐘の音のように。**]
/*
一応メモる。
フィオンに懐いているのは、昔飼っていた兎の名前がフィオンだったから。
小動物が嫌いなのは、兎が死んじゃったから。
わあい単純。
ちなみにオーニソプターの名前はマクロビアン。友人のセンスの無さが光りますね!(おれだよ!
了解しました。
……作戦実行直前までナハトフリューゲルを出撃させましょう。
本番の攻撃隊を目の当たりにしたときの、ケルコムの連中の肝を抜かれた様子が目に浮かびますな。
[フェリクスの言葉に幕僚たちは頷き、笑った]
……んー。
[考え込むよに、腕を組んで、ため息一つ。
少佐が倒れた、という報に、病院に問い合わせたものの]
今度は、行方不明って、何……。
[返された情報に、ため息一つ。
オクタヴィアと二人でどこか行ったきり、足取りは途絶えているという。
状態的に、遠くには行っていない、とは思うのだが]
/*
アデルの人には、おつかれさましか言わない。
本当お疲れさま過ぎるwwww
wwなんか覚えあんぞ。なんかあんぞ。
この、予期せず軸を動かさねばならないこの気持ち。
wwwwお疲れさまですww
手伝えないと な……!
恋人と一緒に……か。
それなら、シリー側のスパイに捕まったってわけでも、ないのかな。
[真っ先に考えるのはそのこと。
ギィはこの度の戦いの要人なのだから、有り得ない話でもない。]
それとも……。
[彼女自身がスパイではないという可能性は、どこにもない。]
どうなんだろなぁ。
幾ら体調崩れてるって言っても、さすがにそれは……。
[ないだろう、と思いたいが。
前線での戦闘司令、という立ち位置を思えば不安も募る]
連絡つかないのは、二人きりだから……ってだけだと思いたいんだけど。
[呟いて、視線を落とすのは、襟元]
……探しに行くって訳にもいかないしなぁ。
こんな状況で、ここ離れるって訳にもいかないし。
[念のため、捜索隊は出してもらってはいるが。
内心、募るのは、苛立ち]
―東部戦闘航空団基地・滑走路―
[滑走路の先端、浮遊大陸で最も空に近い場所に立つ。
眼下からは、蒼穹が紺色に変わる高みに届くほどの
巨大な積乱雲が沸き立っていた。
目を凝らせば雲の向うに
雷鳴を引き連れた巨大な龍が見えたような気がして、
ふと、クレメンスが呟いた"魔"という言葉を思い出す]
[あのときは冗談だとはぐらかされたから、答えることはなかったが、シュテラは"魔"の存在を決して否定しない。
けれど彼女の思うそれは、例えばテュポーンのような。
或いは南風と共に現れるとの伝承を持つアウステルのような。
未知なるもの、大いなるものへの畏怖と敬意が形作った偶像に過ぎない。
『郵便屋』のように人の中に紛れて悪意を振りまき、人間の負の感情を煽るような――そんな物語に現れるような魔物の存在は知らなかった]
[今、シュテラが臨む空の向うで、魔物の男が鐘を鳴らす。
嘆く魔性と死んだ男に捧げられた弔いの響きは蒼穹には届かず
ただ遠雷の轟きだけが、シリーの空に不吉に鳴り響いていた**]
ん……。
少佐の家と、彼女の家……。どちらにもいなかったんだろ。
居場所さえわかれば、少しは安心出来るのに……。な
[落ち着かない様子で捜索隊の帰りを待つ。]
くそ。こんな時に何も出来ないのは辛いな。
[落ち着かないといえばもう一つ。]
……ベルティルデ。どうしたんだ。一体。
[どうしてだか、聞こえてきた詫びる声。>>3:=70
直後にアデルの声>>3:=71が聞こえてきたから、護衛に失敗というわけでもなさそうだったが。]
ああ。
真っ先にそこを確認したけど、いなかった、って。
……そうなると、本気で読めやしない。
[今は待つのみ、とわかっていても、それが辛くもあり。
無意識、足元の小石を一つ蹴飛ばした。
色々と、落ち着かない要素が多すぎる]
……そこ、だよ、な。
向こう、一体、どうなってんだ?
[ベルティルデの事情は知らぬ身、事態を推測する事もできず。
いや、知っていても思い至る可能性はほぼ皆無なのはさておき。
少佐と連絡が取れない事もあり、こちらの点でも苛立ちは、ある]
[腕組みをしたまま、壁に寄りかかった。時折、足をとんとんと踏み鳴らして。]
お前がこうして我慢してるの。珍しいな。
いつもなら探しにいきそうなのに。
[言葉こそいつものものだが、口調はやや重く。]
んー……。だよなぁ。
少佐も、もしかしたら見られたくない。かもしんねーし。
それにさっきの今で、ばったり会っても、なんて声掛ければいいかわからねーしな……。
[自分がその立場なら気まずく思うだろう。
それだから、リヒャルトを唆すこともしない。]
両方。待つだけ。か。
[――不安を吹き飛ばすだけの朗報を。
両方とも叶わないだなんて、この時は思いもしなかった。]
どうした?
あ……。
[どこからか聞こえてくる、鐘の音。>>9
すぐ側にも思え、かと思えば随分遠くのような気もする。
深い闇の中。
か細く、だが荘厳な幾重にも折り重なる音が、*響き渡った*]
/*
仮眠2時間でおはようございます。元祖コーヒー牛乳ごくごくしながら昨夜のログを読み直して。
・マリエッタさん、時系列がアレでソレで噛み合わなくてごめんなさいごめんなさい。
・マリエッタさん可愛いよ可愛いよチョコ欲しいです。(←
・シュテラさん可愛いよシュテラさん
・リーゼちゃん可愛いよリーゼちゃん
・シェイ君可愛いよシェイくん
・フェリクスさんが何かキザなこと言う度に「ババーン」とか「ジャーン」とかキャラグラの背景に書き込みたくなる
こんな感じかな。
よし、頑張って微妙な夜を過ごすところまで描写します! 隙を見てお昼まで…に…。
― 誕生日 ―
[“郵便配達人”、様々な気掛かりを背に残したまま、導かれる儘に奥の間に通される。
偶然なのか、それとも計画のうちなのか、フェリクスの誕生日会が開かれるということで会談は明日に持ち越された。
シリーの要人の家に宿泊する事に抵抗感が無かった訳ではないけれど、外に宿を取る訳にも行かず、結局予定通りフリーゲンベルク邸に留まる事となった。]
…………ベル?
[出来るだけ人目を避けるようにグラスを手に隅に居たのだが、見つかってしまったらしい。
ベルティルデに手招きをされて別室へと移動する。>>716]
……………。
[ベルティルデの口から言葉が紡がれて行く間中、一度たりとも問いは挟まかった。
表情を変えず、ただ、彼女を見詰めている。
“長い長い沈黙”一歩手前の、鋭い感情と逡巡とが僅かに迸り、唇を引き締めた。]
[時間稼ぎの依頼を受けていたらしいこと。
初耳ではあったけれど、何か考えあっての事だろう。
説得をしてみたいと言うのも、嘘ではないと思いたい。]
[けれど。
ベルティルデと視線を合わせた瞬間に、
彼女の並べた理論、そこに潜む“誤魔化し”を本能的に察した。
それは恐らく、同性ゆえの第六感。]
[頭に浮かぶ言葉も問いも、一つとして音になることはなく。
結局、彼女への返答は。]
『…………そうですか。
残念です。』
[通信機越しに、一言。]
ご報告が遅くなってしまって、ごめんなさい。
無事にシリーに到着しています。
本日はフリーゲンベルク邸に一泊し、会談は明日になるそうで……終えたら、私は直ぐに戻りたいと考えています。
[数拍の間を置いて、口を開く。]
…………ただ、
残念なことに、ハイデルベルク中尉はケルコムには戻りません。
シリーに残ろうと思う、と。
彼女の希望があり……私はそれを許可しました。
理由は、…―――、
[言葉に詰まる。
彼らは、彼女の事情を何処まで知っているのか。
また、はっきりと聞いたわけではない自分が何処まで話せるのか。]
………っ。
詳しいことは私の口からは話せませんけれど、
彼女は“シリー司令官の元に留まること”を望んでいます。
……直接彼の説得に当たりたい、とのこと。
[シリーの司令官と面識があると語った彼女の通信。
戦時中に、ケルコム国民として筋の通らぬ願い出。
それらの情報で、状況をどこまで汲み取って貰えるだろうか。
歯痒さと無力感で、声は震えた。
何に対して、どう感じているのか。
自分の中でも未だ整理が付いていない。]
少佐、ミヒャエルさん、リヒャルトさん、済みません。
私の力不足です。
また、………連絡、します。
[シリーとは距離がある。
伝わっていても伝わっていなくても、今話すべきことを伝え終えたなら]
…………お休みなさい。
[ぽつりと挨拶。]
[煌びやかな内装、賑やかな部屋を離れ、庭に出る。
通信機でケルコムの同胞に向け状況を伝え終えると、アーチに続く階段の一つに座り込む。
天を仰げば星を臨む事も出来たけれど、それに思い至ることもなく下を向き、膝を抱える。
暫しの後、割り当てられた部屋に戻る。
しっかりと鍵を掛け、その日は早めに床に入った。**]
― フリーゲンベルク邸 ―
[襲撃してきた魔性は、"奴"を郵便屋と称した。
同じ単語が、今また、ベルティルデの口から出る。
短期間に、思いがけず2度も耳にした"郵便屋"に
なにかしらの意味を感じて、]
……少し、調べてみるかの。
[為すべき事のひとつとして、心に留める。]
アルベルトも、今頃空からお前を見て、
泣いて喜んでいるだろうよ。
[感慨深く語る頭上には、複雑に色を変えていく空。
その向こうへ行ってしまった友の代わりに、
惜しみなく言葉をかける。]
しかし、お前さんが飛行機以外のことに
ちゃんと興味を持つとはなぁ。
アルベルトも安心しただろうて。
[うっかりと余計なことを言うのは
もはやお約束のレベル。]
なにが幸せか、ちゃんと考えるんだぞ。
しっかり、な。
[技術者として生きるか、"女"として生きるのか。
どちらが幸せかをよく考えて―――
瞳に問いを語らせて優しく彼女の肩を叩き、
彼女の前から離れた]
[司令の前に立った時には、
その顔は、技師としてのそれになっていた。
誕生日への祝辞を述べて、にやりと笑う]
生憎と、今日はプレゼントの用意はありませぬが、
近いうちにお渡し出来ましょう。
満足して頂けることは、保証致しますぞ。
[自信に満ちて、そう言いきる。]
それでは、彼女が待っておりますのでな。
儂は先に失礼すると致しましょう。
[口にするのは「新しい乙女」のこと。
不敵な笑みのまま軽く頭を下げて、司令の前を辞し、
パーティー会場となったフリーゲンベルク邸を出る。
そのままロッヘン号に乗り込んで、
真っ直ぐ格納庫の作業場へと戻っていった。
なにしろ、山積する仕事が
技師の帰りを待ちわびているのだ*]
/*
こうなると、アデルがかわいそうすぎるなぁ。
がんばれ。ちょうがんばれ。
応援するしかできないけど、おもいっきり応援してる。
/*
今日のもろもろは、会見の結果待ち。
なんの話が出てくるかで、吊り襲撃先も変わるだろうよ。
あんまり、講和の方向に行きすぎるのは、避けたいのぅ。
そんなものは、最終日に向けて、ほそぼそと可能性を繋いでいけば良いのでな。
今のままだとその流れが強すぎて、真面目な戦争にならんだろう。
そろそろ、戦記物らしくなって欲しいのぅ。
/*
儂がまだフィオンに気付きたくないのも、同じ理由でな。
あんまり、「扇動者がいる」事ばかりに照明が当たると、話の本筋が、戦争から犯人探しに変わってしまうでなぁ。
そんなものは、最終日に講和を行う可能性を産む、
というギミック的に、ラスト手前で明らかになれば良いもので、
あまり早いうちからそれが明らかになってしまっては、
物語が壊れかねんのよ。
なので、まだフィオンには見て見ぬ振りをしておきたいところ。
/*
とはいえ、皆の視線が対魔物に向いてしまっているのは、
儂が好き放題にフィオンと遊びまくっているせい…
という気もしていてな。
トリッキーな脇役としては、もう少し大人しくするべきだな。
そこは要反省。
─ 会談しばらく前・工房 ─
そう、輸送用に回っていた元7番艦あれを改造しようと思う。
武装はいい。とりあえず目立つの。カノンあったでしょ? ほらエアリアルに前あったやつ。
新型じゃなくて旧型の、うんそれでいいわ。
そのかわり防壁を可能な限り厚くしておいて。
それと前老朽化から交代したのもあったと思うけれど、あれは?
え?もうスクラップにしかけてる? それは中止してなんとか飛べるように。
あと中型のも…時間ないから出来る範囲でいいわ。
うん、よろしくね。伝えておいて。
[既に仕事に復帰しているクレメンスを見ることなく、別の整備士に伝言を伝える〕
なーに? え? おじさま?
べ、別に何でもないわよ。怪我明けだから仕事の手止めちゃうの悪いでしょ?
じゃ、じゃあね!
[怪訝そうに尋ねてくる整備士をはぐらかし、口早に用件だけ伝える]
…
[クレメンスの方は遠目から気にするように眺めていたが、顔は会わせず(目が合いそうになればぷいっとそっぽでも向いただろう)足早に整備工場を後にした]
─ 同・軍港飛行場 ─
操縦方法は習っているわね。じゃあ飛んでみようか──
大げさに振り回しちゃだめ! ほら平行とれなくなるでしょう?
ループはしなくていい。って、もっとソフトに扱って! 力み過ぎ!
そこは時間かけて慣れなきゃだめだけど、あいにく時間がないの。
攻撃は小隊に任せて。後ろに付かれそうになったら逃げることを第一に考えて ──
そっちじゃない。こっちに!
向こうは風の影響をあまり受けないから。逆にこっちは風の力を味方に付けるの。
あと競り合っても絶対に前に出ちゃダメ
そう、そうやって振りながら減速させて…今のがシザース ──
[いかにも不慣れそうな隊員たちに身振り手振り、実演を交えながら演習する少女の姿があった]
―同・東部戦闘航空団基地・滑空機格納庫―
あら! シュヴァルベのカラーリングも終わりましたのね。
[作戦の打ち合わせに隊を訪ねれば、夜色におめかしいたシュヴァルベが目に留まる
PITを反転させたかのように、アクセントに引かれたまばゆいラインに>>3:671、少女も満足げに…]
あら、でもせっかくですから、ピンクもっと増やしたらどうかしら?
きっと似合いますわよ?
[少女の趣味が真っ向から否定されていたことなど>>3:670。当然本人が知るわけがなく
ましてや、自分の趣味が相当偏っているのも自覚しようがなく
そこにシュテラがいたのなら、屈託のない笑みで彼女を眺めたことだろう。
…目をキラキラさせながら]
― 会見日・フリーゲンベルク邸 ―
[ドレスに身を包んだベルティルデが、少女の兄に飛び込む様を>>3:734遠目に眺めながら]
お兄様の飛行機嫌いも、少しはよくなるといいけれど…
[飛行機に限ったことではないのだが…
異国の、それも戦時中のこの時に、敵軍の関係者と思しき彼女と逢瀬を重ねる機会なのだ。
このまま彼女がここに留まることは未だ知らされてはいなかったけれど。
これが何かのきっかけになることを、少女は静かに願っていた。
近いうちいずれ、彼女と語る機会もあるだろう。
その時には身を明かして再会を喜ぼう。
そして、彼女と彼女の父が力を注いだあの技術の話を…
きっと話は合うだろう。良い友達になれるだろう
クレメンスもそう言っていた。
そう…]
ぁ…
[脳裏にクレメンスを思い出し、彼をきょろきょろと探せば、兄へ挨拶し中座しようとする彼の姿が見えた>>33]
……
[ロッヘン号に乗り込んでいく彼の姿を、玄関先でじっと見つめて
…彼がこちらに気付けばやはり『ぷいっ』として扉の影にでも隠れてしまったのだろうけれど…
それでも物陰から、彼が飛び立っていく様をいつまでも眺めていた。
飛行船が見えなくなるまで…心配そうに]
[そのまま広間に戻る気にもなれず…
それに、少し一人でいたくもあった。
戻れば兄と彼女の一時を邪魔してしまうだろう。
怒って病室を後にしていらい、妙な気まずさから、クレメンスの顔も見られない。
あの日、車内で語った思いは、やはりリーゼロッテの言う通り、難解なものだろうか?
私の抱く理想は…幼さと無知が描いた夢物語なのだろうか…
ため息まじりに外をしばらく巡る]
…?
[庭に出れば、アーチに腰を下ろし膝を抱える青年の姿が見えた。>>27
先ほどは途中で話が途切れてしまっていた。今なら話を聞いてもくれるだろうか?
……けれど、結局話しかけることはできなかった。
玲瓏たる月影に、淡く煌めくその髪が
どこか悲しく…どこか物憂げで…話しかけるのもはばかられる程に
それはまるで…影の国を想うように大地を見つめ]
やっぱりあの人なのかな?
[あの時、シリーので会ったあの人は
やっぱりあんな佇まいで、人気の少ない場所で腰を下ろしていた。
やっぱりどこか悲しく…どこか物憂げで
けれどその時は…私もとても寂しいことがあって…
だから、ちょこんと横に座ったけか?]
最初は教えてくれなかったけれど…
私があんまりにも離れなかったから
困ったような顔をしながらもいろいろお話をしてくれた。
本当は話していいものでもなかったのかもしれないけれど…
だから、少女も彼にお話をした。お父さんの話も
空の話も。
お互い内緒だよって…指と指を重ねながら]
ソラ…飛びたいな。何も縛られず…空
空も影もない世界で…あおいそらを…
[彼から離れた庭の反対側で…少女も一人黄昏る。
大地ではなく空を見つめながら…であるが]**
[アデルの>>26
「残念です」
の一言が全てを物語っていた。
アデルは、「女性として」、ベルの心の裡を全て理解したのであろう。]
ごめんなさい。
[ベルには、その一言しか残されていなかった。
そして、少佐に対して再度。
「少佐、ごめんなさい」
と、告げ、無線機を切った。
しかし、無線の向こう、告げるべき人がもうすでに事切れていたことを、ベルは知らない。
そして、その無線機の電源をONにすることは、遂ぞなかった**]
[クレメンスの言葉>>29に向かった、ベルは、まるで父親を見るように、頬染めて]
ありがとうございます。
[とだけ呟いた]
クレメンスさん…。
[続く、クレメンスのお茶目な言葉も>>30、優しい言葉も>>31、全て受け止めようと思った]
幸せ…。
[今まで考えたこともなかった、自分の幸せ、女としての幸せ。そう、問いかけられることで、改めて自分の選んだ道をしっかりと認識することになるのだろう**]
/*
ケルコムがんばれがんばれ。
指揮官いないのか。ってか、リヒャルトかミヒャエルかどっちかでもいいから成長するといいwww一兵卒のままじゃ、エースパイロットでも流石に辛いだろう。アデル頑張れ。
マリエッタ相変わらずいい動きだなあ。
/*
にしても、シュテラが素晴らしいな。
これ、ケルコム側で誰か拾わねえのかなあwww
夜まで様子見て誰も拾わなかったら、聞こうかな…。
悩ましい。
―東部戦闘航空団基地・執務室―
お兄様草案で、ある程度準備はしたけれど、委細は私ではどうにもならないか…
[なにしろ士官学校へ通ってすらいないイレギュラーな身では。
『いろは』はともかく『あさきゆめみし』までは到底届かない
それは自覚していたので、軍議では大抵聞き役に徹してもいたのだが…
やはり、エアリエル消失は、たとえどうにもならなかったこととはいえ
少女に重圧がのしかかっていた。
そんな焦燥感もあったのだろう。作戦立案書に珍しく自身も書き込んではみたものの]
ご覧の有様だよ!
もー! これじゃダメダメよぅ…
[いろいろ注釈やら疑問やら書き込まれて真っ赤になって回ってきた立案書を見て
少女自身も真っ赤になってぶくぶく沈んでいた。けれど…]
あ、意識は汲み取ってくれたんだ。
[航空団から回ってきた立案書に賛成意見を見つければ>>3:*22
沈みかけたハートも少しは持ち直して]
任すっておっしゃってくださったんだ。
がんばらなきゃ…
[やがて、副官を呼び寄せれば]
これ、作戦随行の小・中隊長に届けて。
[文面は簡潔な物で
航空団にて行われる作戦会議への自身の参加を書いたもの
通常時ならば、まとめられた案件に後で確認するのが常でもあったから
確かに珍しいと言えば珍しいことではあった。
ただ
一応東部戦闘航空団指令なのだから、
別に今更明言する必要もなにもなく
伝令で済ます気にもなれなかったのは
『作戦の成功を期したく、
皆様のお知恵をお借りしたく存じます』
そんな思いをちゃんと届けたくもあった。
…末筆に丁寧に書き添えられた文章は、
威厳からはかけ離れたもので
らしからぬものではあったが、そこらの貴族のようには偉ぶれないのも少女らしくもあっただろう]
さて…主眼は滑空部隊の爆撃とはいえ、囮の方もうまく落したいから
[うんうんとうなりながら、ああでもないこうでもないと書き散らかした資料を、ブリーフィングルームに持っていくのはもう少し時間を経た後になるだろう]**
/*
おー、げおるぐもアイアンマーズもかっこいい!(昨日の墓下)
寝返ってたのかアイアンマーズ。べるがあっちに取られてもこれで安心。
[彼女の名乗りは、死に行く耳に聴こえたのか、死んでからの魂に聴こえたのか。
聴こえる筈のない鐘の音に導かれるように、彼女の傍へ。魂の姿で。]
ずうっと傍で見守っているから。
愛しいイヴェール。
[傍でずっと愛の言葉を囁き続ける。彼女の耳に届かなくても、傍で**]
A『なんとかって少佐が倒れたらしいですよ』
R『少佐かよ、どーでもいいじゃん』
S『いやあの、偉い人ですから……』
[シリーの頃は空軍司令部付配置で佐官と遭遇する機会が少なくなかったこと、マーティン隊長があまりにも上官を敬わないこと……などが重なった環境に長くいたせいか、少佐の偉さがまったくわからなかった]
― 兄・アデル視点:六年前のシリーにて ―
『いてててて………。』
[彼は公園の芝生の上、両足を引き寄せて呻いていた。]
『……水かなあ、それともさっき立ち食いしたアレか…後は何だろ……思い当たる事がありすぎる。』
[この男が神妙な顔をしているのは、執務中に過剰に猫を引っ付けている時か、体調の悪い時くらいである。
どれほどの時間そうしていたのか、不意に足元に落ちた影に顔を上げれば、隣に腰掛けていたのは鴇色の髪の少女。]
どうしたんだい? もしかして迷子…じゃ、なさそうか。
[十歳位だろうか。何処か寂しそうな表情の小さな少女。
何を問いかけるのも憚られ、暫く言葉なく並んで座っていた。腹痛を我慢しながらであるが。]
[口を開いたのはどちらからだったか。
時折小さな少女が重ねる問いは、立場や出自など、内密にと念を押されていた内容に近く、時に核心を突いてくる。
最初ははぐらかそうとしていたものの、生来歯に衣着せず好き勝手を言う性質であったことも影響してか、結局根負けした。
名前を聞けば直ぐに馴れ馴れしく勝手な愛称呼びに切り替えたのも、アデルならではと言える。]
『……うん。そんな訳で、ケルコムから留学しているのも隠しておかないといけないんだー。
あ、ケルコムには来たことある? っても、マリーもそういう立場なら中々国から動けないのかな。
シリーと比べたら、何時も宵明けか夜みたいに薄暗いけどさ、割と良いところだよ。』
[ケルコムの紹介をしたり。]
『そっか、兄さんが居るんだ? 僕はね、双子の妹が一人。こっちに来ている間、仕事を代わって貰ってるんだ。何せ異性の双子なのにそっくりだから。
こわーい曾婆様と、後はそう、兎が一羽。』
[家族構成を話したり。
くるくるとよく動くビリジアンの瞳に心和む気持ちになったのは、多少なり懐郷病めいた思いがあったからかも知れない。]
『シリーはホントに空が高いね。
滑空機って言うんだっけ、乗れたら気持ち良いだろうなあ。』
『視察先の大学で説明を受けた研究が面白くてさ――“飛行大陸論”ってやつ。大体、何でこの島浮いてるんだろう。不思議だよねー。』
『………え?』
[少女の父親もローゼンハイムの研究に興味を持っていたと聞けば、思案げに青磁は空を向き。]
『シリーの偉い人があの研究に興味を持つか。へえ……、……いつか会う機会があればいいんだけど。
あ、いや、互いの立場が立場だし、勿論無理にってわけじゃないよ!
ただ、どう思っているのか考えを聞いてみたい。』
[少女の取り計らいによってか、それとも偶然か。
留学から一週間が過ぎた頃、彼の望み通り言葉を交わす機会を得た>>241のだが、そこでどのような会話が成されたのかは彼らしか知らぬこと。**]
── フリーゲンベルク邸 ──
[気象台からの報告を客人たちに告げる。]
天候急変のおそれありという注意報が届いている。
お帰りいただくには不安な状況だ。
その旨、ケルコムに連絡をいれて、今夜はこちらに宿泊されるといい。
[客人たちが泊まってゆくことがわかると、クレメンスは食事をとらずに戻ると告げた。
“ プレゼント ”のことを告げられれば、握手を求める。]
──感謝の言葉もないくらいだ。
少し、風が出ている、気をつけて帰れ。
[ロッヘン号を危うげなく操って浮上するその姿を見送り、晩餐の支度の整った食堂へと向かう。]
[ドレス姿で戻ったベルティルデを見やり、テーブルの花をとって髪に挿す。]
宝石は要らないな、
生身にこれだけ素晴らしい輝きを備えているのだから。
[喜びをたたえる瞳を覗き込み、隣の席へとエスコートした。]
── 崩落した鐘の塔 ──
…………く、っ……
ギィ……ギィ……。
[目を閉じて、動かない彼に、上半身を折り重ねる。彼の首を両手でやさしく撫で、何度も接吻する。何度も何度も繰り返すが、彼の吐息はこの人に掛からない。強く抱きしめる。]
[鐘の音。最早、この街には存在し得ぬ筈の。>>9
同族の魔が鳴らしたものと、知らない。知ったならば、どんな表情をするだろうか。冷徹な彼が、ただ只管に気紛れな彼が。
奇妙なものだ。魔性が人に入れ込むという、唾棄すべき状態に陥った途端に、彼は"この人のため"をしてくれる。
顔を上げる。
"彼の魔性"の傍を通り過ぎたばかりの風が、涙を、散らしていく。]
……──行こう、ギィ。
我々は、こうしてはいられない。
[両腕で、彼を持ち上げる。
その細腕で、彼を運ぶ姿は、奇妙なものだったけれど。]
[食事の間は政治と戦争の話はせず、過去の誕生日祝いの逸話を披露したり、アデルの留学時代について聞いたり、妹がいかに可愛いかを延々と語ったりする。
「アデル」の過去について触れると、当人が身構える気配をそれとなく察し、ほどなくその話題を打ち切った。]
……それ。どういう……。
[ベルティルデが戻らない。
人質?いや、それならアデルのほうが適任だ。
それなら何故……。
それを考えるより、まず心配してしまう。]
それで、アデルは。
ちゃんと帰ってこれるのか?
ベルティルデが責任を持つというから……。
[食の細い"彼"をよくよく見やる。
コルセットに呻吟していても、リーゼロッテの方がよっぽど健啖だ。
敵地にいる緊張も確かに見受けられた。
ベルティルデの決断もまた衝撃だったろう。
けれど──
柔らかな容貌、指を形作る繊細な骨格、低くなりきらない声。
先入観なく見れば、それらは女性のものと思える。]
──…、
[そういえば、マリエッタもアデルに対して、ときおり戸惑うような素振りを示していた。]
[デザートが配られて歓談の時間になり、皆が思い思いに席を移せば、壁ぎわにいるマリエッタのところへ行き、その手からワイングラスを取り上げる。]
あまり酒を過ごしてはいけないよ。
ちょっとでもよろめいたら、部屋へ連れてゆくからね。
[むろん、その時にはお姫様抱っこでだが、当然のことなので口に出すまでもない。]
── 滑走路 ──
[じゃり。
風が、飛行場に運んだ砂利を、女が踏んだ。薄暗闇の中、死体を抱え、歩を進める。二人の人影を見つければ、一歩、一歩、そちらへと近づく。]
埋葬の準備を。
[暗闇から、顔を現し声を発する。
二人が誰かを、やっとこの時視認する。]
──アルブレヒト殿。ファルケンマイヤー殿。
[呼びかけを、付け足した。]
……だけど、全くなんだってこんな時に。
今、報告すべきではないのかも知れないけど。
……少佐が。行方不明だ。
まったく、君の交遊関係の広さには驚くよ。
為政者として、褒むべき資質だがね。
それはそうと、
今年はどんな方法でわたしを喜ばせてくれるんだい?
心待ちにしている。
[一方で、シェイとじゃれあっているリーゼロッテを見れば、「男の子心理」が疼く。]
文筆業同士がくっつくと生活に苦労するぞ。
[嘯いて、リーゼロッテの皿からプラリネチョコをひとつつまむ。]
明日はいつもの格好でいいからな、ふたりとも。
会見は朝食の後、天気がよければ庭園で行う。
[軍からもまた、司令官の誕生日を祝う品が届いていた。
「シスコン司令官のためのオリジナル勲章」だの「基地内食堂メニュー攻略作戦案」だの、他愛ないものから際どいものまで、隊ごとの個性をいかんなく発揮したプレゼントの群れ。
無礼講のこの日が、フェリクスは嫌いではない。
明日のランチ代は司令官もちとする旨の命令書を作成しておく。]
[誕生祝の晩餐が済めば、泊まり客にはそれぞれの部屋があてがわれた。
どの部屋にもバルコニーがつき、専用のメイドがいて、望めば邸内を案内したり、飲み物を用意したりしてくれる。
風呂も、薔薇の花弁を散らした大理石の大浴場なり、個室のバスタブなり、要望に応じて寛ぎの時を得られる。
むしろ、バスオイルやボディミルクの選択肢の多さに、慣れない者は頭を抱えたくなるかもしれない。]
[ナイトウェアを用意して、アデルに入浴と着替えを促しにいったメイドは鍵のかかった部屋の前で空しく引き返してきた。
屋敷の主に、その旨を報告する。
フェリクスは軽く指先を振り、メイドに下がっていいと伝えた。]
構わない。
求められぬ奉仕を押し売りする必要はない。
[指先でカーテンを押し開き、アデルにあてがわれた部屋の明かりの落ちた窓へと、静かに声を投げる。]
安心しておやすみ。
ここには、眠りへ逃れた者をおびやかす大鴉はいない。
[滑らかなシルクのナイトガウンに着替えたベルティルデを夜の庭園へと誘う。
月の光の下で君を見たい、と。
そこで、シリー残留の意志を確認すれば、改めてその背を抱きしめた。]
これでまたケルコムの民に恨まれる理由が増えてしまったな。
[執務室へ戻り、改めて気象台から届いたデータを確認する。>>16]
この先の予測変化はどうなっている?
天候が大きく崩れるようなら、滑空機はもとより、飛行船の運用には不利な状況だ。
しばらく大人しくしているしかないな。
荒天の中での飛行機の性能についてはまだデータが不足で、対策のセオリーもまだ暗中模索だろう?
それとも、ある程度の予測はできているのか?
―研究室―
[通信機により、アデルからもたらされた情報――。ベルティルデが戻って来ないという件は、すぐさま下士官を通して、カーチス室長に伝えられる。]
『なにー!このクソ忙しい時に何をやってるんだ!
私は会見をずらせとはいったが、帰ってくるなとは、言ってないぞ?
すぐに戻って来るよう……。
なんだと。アデル様が許可されたのか!
仕方ない。……こうなったら女の武器を使ってでも……。シリーを内部崩壊させるのでもいい。
とにかく1日でもいいから、時間を稼ぐんだ。』
[彼の望みは恐らく、叶わないのだろうが。]
── フリーゲンベルク邸 / 翌朝 ──
[朝食の前]
エルヴァスティ卿をわたしの部屋へお呼びしてくれ。
外聞を憚る用件だと言うといい。
>>3
…先生の…薔薇園が…
[「ごめんなさい」そういう少年の声も、今は空虚に響いて。]
……………………………
[手にした苗と書状を見て。
虚空を見上げて。
再度、下を見て。
声をかける相手がいることを、感謝した。
孤独に言葉を発すれば、悲しみに溺れそうだったから。]
…届けてくれて、ありがとね…
[両手が塞がっていたので、つい、と顔を寄せると。
少年の額にキスをした。
顔を見られたくなかったから、だったかも知れない。]*
―シリー大学/飛行大陸研究室・しばらく前―
[研究室の扉を開ける時には、いつもと変わらない調子になっていた。]
…予感…ってゆーかねー
見えちゃうんだ、時々。
少し先のこととか…あと、見えちゃいけないものとか。
あ、座ってて。
コーヒー入れるから。
[「予感」に関してはそれ以上は触れず。
アルコールランプでお湯を沸かすと、取っ手の取れたカップとビーカーにコーヒーを入れた。]
…先生がこれを…
[改めて見ると、それはローゼンハイム卿がいつも大学の研究室へと送ってくれるものと同じ封書だった。汚れてインクが流れてしまっていたが、よく見ると、シリー大学の文字も見て取れる。]
定期的に手紙はくれてたけど…
それは、この間来たばかりだし。
何か、急いで報せたいことでもあったのかな?
[先日届いた同じ薔薇印の封筒に比べて、件の封書はずっと厚みがあるように思えた。]
…取り合えず、この研究室宛なら、開けても問題ないわ。
見てみましょ。
…先生が、何を伝えたかったのか…
[最後だけ、少しだけ真剣な面持ちで。
少年を来い来い、と側に呼びながら、年季の入ったペーパーナイフで慎重に封筒を開封した。]
[最初に目に飛び込んできたのは…]
『少日照時間多湿下での上手な薔薇の育て方』
…あら?
[意外な書き出しに、何で?という顔で、思わず少年の顔を見た。]
…うんまあ。いい文章よ。
先生の薔薇に対する情熱はよく伝わってくるわ。
何せ、大陸飛行論を支持したのは、自分の薔薇園にお日様を当てたいからだってウワサもあるくらい…
でも、私たちはもう何度も聞かされてて、今更熱く語られるようなことでもないと思うのヨ。
先生には申し訳ないけど。
[そう言いながら、文書の読んだものから順に、シェイへと渡す。が、途中でその手が止まった。]
…………………
[打って変わった真剣な顔で、文書を凝視する。
何枚かを読み終えた後で、天を仰いでいた。]
…あー…そういうことか!
…先生…
[何事かと問うであろう少年に対しては。
どう言えば分かり易いかと少し思案した後。]
…これ、先生がケルコムでずっと続けてた“風抜き”の観測記録と考察。データだけは、これまでにも送ってくれてたんだけど…
これだけは、絶対に私たちの所へ無事に届けたかったのね。
ご丁寧に、どうでもいいような長文に紛れ込ませてある。
万一誰かが見たとしても、他愛ない手紙に見えるように。
遠からずシリーとケルコムが緊張状態になることも、先生は見越してたんだわ!
[興奮して、手紙の束を持った手を振り回す。と…]
(がちゃん!)
(たぱー)
[机に乗せたビーカーに当たって倒れ、入っていたコーヒーがたぱー、と広がった。]
>>*9
あら、交遊と呼べる程のものはありませんわ。
式典の時、私、向こうにおりましたでしょ?
あの時にお会い致しましたの。ただ、その時は、私、大変な失礼なことに名乗らぬどころか身を偽りましたから…
ええ、それで気分を害されていたらと思い、今、気が気でありませんの。
後ほど、謝れる機会でもあればいいのですけどね。
[別に他意があったわけではなかったけれど、昔に会っていたことは、今は言わなかった。
小指を重ねて交わした約束だったから…]
/*
とり、あえ、ず。
アデル個人の心配は、ミヒャに任す!
……で、いいよね? 答えは聞かない。
[ある意味特等の桟敷席だが、動き方ちゅーい!]
[気を効かす、という技能が皆無だからなあ、こいつ]
さて、と。
……眠さに負けずに頑張ろう。
式典の時、というと、カラコヴァ大尉とクレメンス技師に救出されてきた、あの時のことか?
ケルコムの地上にいる、と知らせてきた、あの?
[思い出して、ちょっとメラメラしているらしい。]
無茶を通り越してはいけないと、いつも言っているだろう?
──…、
過ぎたとはもういい。
ともあれ、君は無事だったのだから。
ああ、
謝罪して誤解がとけるとよいな。**
……戻らない、って、何で!?
なんか、あったのかよ!
[聞こえて来た声に、とっさに口をついたのは、こんな疑問。
けれど、説明する声の震えに、取りあえずはそれ以上の問いをぶつけるのは止まった。
ミヒャエルが投げた問いの方が、気にかかると言えば気にかかるから]
……何にせよ……無事に、戻ってくれよ。
これ以上、身近な連中に欠けられちゃ、さすがにかなわねぇ。
[零れ落ちたのは、本音の言葉。
だから、迎えに行く、というミヒャエルを止める言葉は出てこない。
……元々、『知っている誰かが欠ける』という状況には、さほど、強くないから。
付き合いは浅くても、それでも。
手が届く範囲には、手を伸ばしたがるのは、生来気質]
え、と。
[一つ、瞬いて、短く声を上げる]
……なん、で?
[続いた言葉は、自分でも、場違いだな、と思えた。
そんな事より、もっと、聞くべき事があるだろうに、と。
意識の一部は、そう、考える]
なんで、埋葬って……少佐、は?
[だから、聞くべきはそういう事じゃないんじゃないか、と。
思っても、やっぱりそんな言葉しか出てこなくて。
ふる、と。
一度、軽く頭を振った]
― 回想 ―
[目を覚ました時は、どこかの部屋の中。
先の出来事から、連中に捕まったと思ったのも無理はなかった。
だが、それにしては豪華ではないが、石のように硬くもない寝台の感触。
身体に巻きつく、少し緩めの包帯。
そして食欲をそそる香りが、鼻腔をくすぐる。
それらが、ここは安全な場所だということを主張していた。]
……っつ。
あいつら思いっきり殴りやがって。
[起き上がると、ベッドに腰掛け、頭を抑えて顔を顰めた。
動いた足元に、追いかけられる元凶になった猫がじゃれついてくる。]
お……なんだ。お前もか。
ばーか。お前が鳴かなきゃこんなことにならなかったんだぞー?
[猫をひょいと抱き上げて、目の高さまで持ち上げる。
すると猫はまず視線を逸らして。次いでやや見つめ合って。最後に手や脚をばたつかせて、逃げようとするので、仕方なく離してやった。]
[鼻先に暗闇を落とす。金の髪と、柚子色の瞳と──手元の赤毛が、ぼんやりと闇の中に浮かんでいた。男を抱えるその人が、以前──詳細に言えば、"優秀な研究員だ"と評判になるまで──少佐の後ろをついて回っていた人であると、貴方達は知っているかもしれない。]
──病ですよ。
シリーの毒水。御存知でしょう?彼の地から排される水に、身を犯されていたんです。
……残念ですけれど、
[そう言って目を伏せ、少しだけ俯いた。
その表情には、確かにシリーから齎されるケルコムへの悪影響の再確認と──ケルコム軍司令塔の"陥落"、その両方への嫌悪感のようなものを表していたいた。]
[テーブルを見ると、美味しそうなオムライスとスープ。>>3:74
傍らに添えられたメモを取ると。]
『良かったらどうぞ』……か。
……と言われてもなぁ。
誰が作ったかわからないものを食べろってワケ?
[メモを置いて、またベッドに寝転って目を瞑る。]
[数秒後、再び目を開くと、意識せずとも食べ物に視線が移る。
黄色のとろけそうにふわふわとしたたまごと、鮮やかな赤色のケチャップ。]
……これを見過ごすのは、男子として。
いや人間として。生涯の恥。だな。
[単なる食欲に、無理やり人生を語ると、スプーンに手を伸ばした。]
[動かぬ人を抱えてきたのが誰かは、知っていた。>>78
前に幾度か、お茶やお菓子を出してもらった事もあったから。
そして最近では、優れた知識を持つ研究員として、自分の『相棒』にも少なからず関わっているのだ、とも]
……毒水の事は、知ってる、よ。俺の妹も、影響受けてるからね。
けど、少佐……そんな事、ひとっことも言ってなかった、のに……。
[言わなかったんだろう、とは、わかる。
言えば、休まされるだろうから]
けど……そんなのって、ねぇ、よ。
[残念、と告げる声。ぎ、と唇を噛んで、それから]
……埋葬……うん。
でも、どこに……って、言うか。
上に、報せないと、な……。
[呟く。感情は、抑えた。現実味がなさすぎて。ちょっと、困る]
― シリー大学/飛行大陸研究室・しばらく前 ―
見える? お化けとか?
[座っていて、と言われておとなしく座っていられるほど、その部屋は甘くなかった。
危ういバランスで積み上がった書類。
ロール紙に延々と波形を書き続ける計器。
シリンジとゴム管が互い違いに繋がる機械。
ソファ、ラジオ、うずたかく積まれた本。
リーゼロッテがいつもの調子に戻ったならば、新聞屋の方もいつもの調子で研究室を歩き回る]
[その家の住人と、初めて顔を合わせたのはその夜のこと。>>3:75
他人の家に図々しく居座るのもどうかと思ったのだが、生憎というか当然というか、ここの鍵の在り処を知らなかった。]
(さすがに、開けっ放しで出るわけにもいかないもんなぁ。)
[そう思って、留守番していたのだった。]
/*
もどりまし た。
>>59
あ、薔薇風呂入り損なってしまいました……!w
でもバスタブが個室に付いているならお風呂は入れたのですね。良かったほっとした…!
/*
そしてミヒャエルさんの反応が妙に可愛いことも確認。
普段は忙しさもあってパン食なのだけど、お客さんだし怪我してるし…と迷った結果、気を使って作ったんだと思われますw
回想ありがとうなのですよ。
なんだ……
[残念。そう言おうとした言葉は学者の言葉に遮られる]
へ? え、どういうこと?
[むしろ彼女の豹変ぷりに驚きつつ。説明を受ける。すぐに理解する頭は無かったけれど、リーゼロッテの興奮っぷりに「良いことが起きたのだ」と半歩送れて喜んだ」
って、うわァ それ! 大事な論文!
[慌てて自分のマフラーで押さえる。被害は最小限になったかもしれない、あとで大きく後悔することになるけれど*]
(うわぁ。これまた随分かわいい子だなぁ……。)
[口にこそしなかったが、アデルの姿を見て、真っ先にそう感じたのは当然だろう。だがその人は、自分を「男」だと名乗った。
それを信じたのか、信じなかったのかはさておき、だから自分も「彼」を「男」として接してきた。]
[この人も、貴方達のことは知っている。"かの飛行機"の操縦者として。そして、民間輸送船の攻撃を拒否した、"きれいなもの"として。]
──動揺しているひまは、ありませんよ。
少佐は、我々にケルコムを託し、ゆかれたのですから。
[無表情、そして、冷静。その過ぎた無表情は、感情を抑え過ぎたもの。]
彼は、軍を想ったまま亡くなりました。……軍用墓地で、よろしいかと。
少佐ともなる人の死なのです、軍の者を集めて……
[言いかけたところで、思考が挟まり、口の動きが止まった。誰もが急ぎ、光を取り戻そうとするケルコムの現状が、脳裏を過った。]
……軍の準備の手を止めることは、少佐は悲しまれるでしょうか。
[などと、ポツリ呟いた。]
― 回想 ―
[夜の挨拶の直前、入った通信には]
……、良かった、此処からの声もケルコムに届くのですね。
[密かに安堵の息を吐く。
ミヒャエルとリヒャルトの問いには、少し言葉に迷いが乗ったか。]
今の所は特に不穏な気配は感じられません。
ですから、安心して下さい。
明日の会談がどのように転ぶかは分かりませんけれど、
少しでも帰還が難しいと判断したら、直ぐに連絡を入れます。
[迎えに行く、と言われたなら]
―――…うん。
ありがとう、ミヒャエルさん。
[そっと微笑む。
聞く前も聞いた後も任務中にあるまじき表情をしていたから、通信機越しで良かったと、思う。]
リヒャルトさんも。
……私は必ず、戻ります。
[付き合いの長短に関わらず“身近な連中”に自身も含められているということを察すれば、それが少しの勇気に変わる気がした。
本当に、二人の声に、どれだけ安堵したことか。]
[次いで齎された心配要素には、表情が曇る。]
少佐が行方不明!?
私達の出立の時、見送りに来て下さいましたけど、それから?
一体、何が……。
何か分かったら、簡単にでもご連絡いただけますか。
会談の途中であっても、大丈夫です。
念のため、此方の様子も分かるよう、スイッチは入れておきます。
[通信が途切れた後、
何度も寝返りを打ちながら屋敷での夜を過ごした。]
― 回想・了 ―
― 翌朝 ―
[慣れぬ環境故か、遮光幕を引いていても目映く感じる朝の光のためか、常よりも早くに目を覚ます。
身支度を整え廊下に人の気配を感じ始めた頃に、ノックの音が数度響く。]
はい? おはようございます。
………司令官殿が私を…?
[会談は朝食の後だと聞いていた。
少し早い呼び出しに怪訝そうに首を傾げたものの、すぐに向かう旨を伝え、部屋を出た。]
……託し、て。
[勝利を掴もうとする意思。それは、常より感じていた事。
だから、立ち止まるのは、彼の遺志に反するのだろうか。
無表情、という言葉だけに収まらないようなオクタヴィアを見やって、それから、碧を伏せる]
そこら辺は、上との兼ね合い、かな……。
でも、どう、なんだろ。
こういうのって、大っぴらにするのは問題、あるかも、だし。
……最近、色々飛び回ってる事考えると……止まらない方、が、いいのかな。
……判断、つかねぇ、や。
『……それにしても、連中、何が狙いなんですかね。
仕掛けてくるでなく、ただ出てきて、引いて。
……まるで、子供の悪戯だ』
『悪戯にしちゃあ、タチが悪いけどな……っ!
今度は、逃がさん!』
[接近に気づいて旋回する滑空機部隊。
吼えるような声は、操縦士と機銃、双方から迸る。
黒に跳ねる紅の火花は白の翼を折り、落とす。
近くに待機している陸軍に撃墜機の確認を指示しつつ、操縦士は闇へと消える白を憎々しげに睨みつけた。**]
[彼が差し出したサンドイッチをぱくつきながら、色々な話をした。
中でも、パイロット候補生だと話した時に見た、彼の青磁は、どこか羨望の篭った眼差しだった。]
見られるっていっても……。ここの空の色は、ご覧の通りだけどね。
……俺、一度だけ本物を見たことがあるんだ。すっごい青くて綺麗で……。
翼を手に入れられたら。もう一度そこに行きたい……な。
[その後、彼がかのディルドレ・エルヴァスティの曾孫としって、大いに吃驚するすることになる。
それでも、彼自身と接していて、一つも偉ぶったところを感じなかったせいでもあるのだろう。
やがて、名実ともにエルヴァスティ家の跡取りとして、存在感を増してゆく――。それも自分より3つ年上の彼との、対等な友人としての付き合いはそこから始まった。]
― 回想・了 ―
………。
軍事工場は焼け、少佐は死にました。
そして……見えるでしょう、この空が。
一日中闇に覆われ──頻繁に、悪意の白が飛ぶ。
ただ、私から言えることは、
──より、勝利に貪欲にならねばいけなくなった、ということですよ。
["民間機爆撃を拒否した二人"を見据え、──強い口調で、皮肉を含みながら、そして、真剣に。]
勝利に、貪欲、に。
[オクタヴィアの言わんとする所は、わかる。
このままの状態が続けば、精神的にも身体的にも、疲労が募り、こちらは追い込まれるのだと]
……そのために……どうしろ、って、いうのは。
聞く事じゃ、ねぇんだよ、な。
[また、強く、唇を噛む。
綺麗事、子供の戯言。
それを受け止めてくれた、兄貴のような上官はもういない。
切れそうな程に唇を噛み締めた後──伏していた碧を、ゆっくり、上げた]
……やらなきゃならない事は、やる。
後には引けねぇし、譲れないものが、ある。
護りたいものも、ある。
[これもまだまだ綺麗事だ──そんな意識はある、けれど。
今は、これだけを、はっきりと告げて]
とにかく、ここにこうやって、突っ立ってても、仕方ないし。
……上に、報せよう。
あなたも、少しは、休まないと……さ。
/*
おお、シュテラ拾いが来た ぞ!
wwwwよかったwww
なかったら本気でどうしようかと思ったwww
空軍描写まで手がまわってねえんだろうなあ…
── フリーゲンベルク邸 / 私室 ──
[屋敷の者のノックの癖なら聞き分けられる。
故に、その四回の響きは客人のものだとわかった。
扉を開けて、アデルを招き入れる。]
朝早くにおいでいただき、すまない。
つかぬことを聞くが…
[手を後頭部にやって、いささか困ったていで訊ねた。]
君は猫か何か、飼っているだろうか?
R『ふぁぁ〜〜……あー眠ぃ。なぁ隊長〜〜寝かせてくれよぅー…』
S『ダメですって、ほら起きてくださいよ、もうちょっとで交代ですから』
A『隊長くんも真面目なのは悪いことではないんですけれど……ちょっと気負いが…あふ』
[シリー軍のイタズラはケルコム軍の体力と気力を削いでいくことに成功していた。
高射砲も当然ながら夜襲に対応しなければならない上、増強配備に人員が追いついていない状況では満足な休息がとれなかった。
加えて、アイアンマーズのような熟練砲手となるとそれこそ襲撃に構わず寝かせてもらうわけにいかなかった。
マーティン隊長も含めて4人いれば交代で休息を取りやすくなるのだが、3人だとこの辺り難しい。]
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