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["私"は"オクタヴィア"である前、"ディーク"だった。
その前は"カサンドラ"だった。更にその前は、"ナネッテ"だった。
私はニンゲンに、
火薬を、
銃を、
飛行手段を、
そして──浮遊大陸に"安息の地"を与えた。
ニンゲンが、より高度な"拮抗"と、それから成る"闘争"、そして──"破滅"を得るために。
無き者として存在を"否定"された魔族が、ニンゲン無き世界を手にするために。]
[だから私は、ニンゲンとして好かれる必要は無かった。愛される必要は無かった。また同時に、愛する必要も無かった。
"体"の友人だった者は、次々と"私"の態度に失望し、離れて行った。私はそれで構うところは無かったし、ただ、私の知に及ばぬ愚者どもとして見下すばかりだった。そこに一切の感情は生まれない。私の知に擦り寄ってきた者たちも、私に利用され、消えていった。
私は、それでいいと思っていた。
寧ろ、それ以外の可能性は考えられなかった。]
なお、全軍、夜戦の準備を入念にせよ。
[命令は、シリーが夜間出撃を計画しているかのようにして出された。
駆動音を隠蔽しようのない“ 飛行機 ”は隠密行動には向かない。
それを加味しての、夜間出撃計画は確かにあり得た。
それでも、中には国情から察する者がいたかもしれない。
交渉が決裂すれば、議会が「太陽の鏡」を機能停止し、ケルコムを永遠の夜の国にしようとしていると。]
― ケルコム/市街地南部 ―
うんうん……え、俺あのでっかい飛行船がさァ 大砲撃ったって聞いたよ?
[軍には高度な情報収集システムがあるだろうが、街には人の数だけ「目」がある。これはこれで、取り扱う知識さえあれば侮れない情報源になることを新聞屋は知っている]
[「あなた怪我しているじゃない」
市街地をうろつくと、世話好きそうな中年女性に呼び止められる。
もちろん、自分はシリーの新聞記者でケルコム軍人に殴られたなんて言ったりはしない。少々しおらしく]
あ、うん、もう痛くないよ。おばさんこそ怪我しなかった? いきなり銃弾が飛んできて建物が――戦争になったらケルコムは勝てるのかなァ
[云々。
ある程度話を聴いたら相手にあわせて――この場合は「母さんが心配だから行くね。おばさんも気をつけて」と別れを告げれば大概穏便に別れられる]
−閑話休題 統合研究開発本部−
[数日後、研究開発室は統合され、空軍だけでなく、陸軍の幕下の研究員も加わり、戦闘機だけではなく、戦力全般の意見交換もできるようになった。エンジニアだけでなく、戦略的な専門家も含めての討論となる。総合的な火力を増強することが主な狙いである。特に相手がシリーであることから、対空戦力をどのように強化するかが焦点となった。数日後には報告書をオースティン少佐経由で統合幕僚本部へ提出することになっており、緊張感は高かった]
研究員A「対空火力に限定して考えると、現在ケルコムの戦力ってどの程度になるんです?」
幕僚副官「現在のケルコムの戦力は、戦闘機については>>128。飛行船は従来の半硬式が2隻。加えてシリーが放棄した硬式が1隻を現在修理中。グライダーはあるにはあるが、パイロットの問題もあり、実際稼働できるのは10機に満たない。オーニソプターが20機、これは補助的な役割に限定されるだろう。
陸軍の対空高射砲は全部で150門。内、100門が東西南北の要所に設置されている固定式。残り50門が可動式。空戦の援護射撃は十分かと思われる」
研究員A「なるほど。防衛ラインに限定すれば、十分に対抗が可能だろう…但し、確実な勝ちを得るためには、やはりシリー本土に直接攻撃を仕掛ける必要があるだろうな…となると、やはり戦闘機の開発が最優先となるわけですね?」
幕僚副官「戦略的に言えば、頭を抑えているシリーが圧倒的に地理的条件が勝っており、ケルコムは防衛に集中する必要に迫られるでだろう。シリー本土への直接攻撃を考慮外としても、プロペラ戦闘機は必須だろう」
研究員A「我々のシュミレーションでは、プロペラ機の戦闘能力は滑空機を遥かに凌ぐものと考えています。量産型に関しては、まださほどのものではありませんが、精鋭部隊については、滑空機の3倍の能力を有していると考えてます。さらに、現在その精鋭部隊の「カーチスDII」については、エンジンのグレードアップを行っており、さらに出力を上げ、速度、機動性共に滑空機を圧倒するでしょう」
[数日後の統合幕僚本部への報告の原案として、オースティン少佐への報告も、プロペラ戦闘機の強化及び増産が最優先課題であるとの運びになるはず]
―宣戦布告撤回勧告・当日―
[戦争への準備は着々と進んでいる。
研究開発室が軍部に統合され、研究員達は日々新たな研究を重ねてゆく。
量産型も着々と配備され、その多くは古参のパイロット達ばかり。
陸においても、防空用装備の配置等、急速に軍事化してゆく様子は、まるでシリーとの全面戦争を何年も前から準備していたようであった。]
/*
適当なナレーションをぶっこんで、意識を当日に向ける俺。
や、こう遅々として進まないと、やきもきしちゃうんだよ。
―軍港―
[マリエッタに促され彼女の前に並ぶ4人]
「空の……その白き疾風たる牙を! やつらの顎に!」
[彼女のその凛々しい言葉を聞く最中、
ゲオルグは遠い日の彼女の
まだ愛くるしい言葉が脳裏に蘇った。]
「お兄さま!お兄さま!」
「げ、ゲオルグ…さん。
どうか兄と仲良くして下さいましね。」
「ファング!そうですわ!
あなたは空に煌く白い牙ですわ!」
[その言葉一つ一つがまるで昨日の…
数時間前の事の様に思い出される。]
>>502続き
[尚、シリー側は短期決戦に持ち込みたいと考えているフシがある上、プロペラ機開発が順調に進むことによって、よりケルコム側が有利に立つ可能性が高くなるため、極力戦闘の長期化を図る戦略とすべきである。
と、報告書には追記されることだろう]
― ケルコム鐘の塔上空 ―
R『あン? 飛行場じゃねーのかよ』
[エアリエルの上層部は、着陸地点を飛行場とはせず、ケルコムで最も高い建造物である鐘の塔へと進めていた。
大きな姿を見せつけるかのように市街地に影を落としながら動いていく]
A『前回いろいろとありましたからね……同じように着陸するのでは外交のカードとして威圧感が足りない、と言ったところでしょうか。
よほど高圧的な交渉をするつもりでしょうね。
……プリンセスに向いてるとは思えないんですけどね。』
[ここに遊びに来るマリエッタの姿を思い起こせば、敵国に無茶な要求を押し付けて抑えこむのが相応しいとは言えない。
それをやるだけの使命と立場と強さも兼ね備えてはいるが]
R『ギャハハ、喧嘩売りに来ましたーってか』
S『いいのかなぁ……。(隊長遅いなぁ……)』
── 開発室 ──
[身を整え、軍部に着けば、すぐに例の連絡を受け取った。
開発中枢部──特に、現行の戦闘機の開発担当──への異動。
今まで"彼女"は、下っ端研究員に過ぎなかった。下っ端どころではない、完全なるお茶汲みである。研究の部としても、半ば中枢部の下請とも言うべき肩身の狭い部署だった。
そこからの突然の、中枢部への異動。これは全く驚くべき事態らしく、元いたところの部長が『まさか』と狼狽する程だったのだが──異動の書類を受け取ったこの人は、全くもっての冷静で、何の感慨も無いようだった。口には出さないものの、部長は『この野郎、少佐と癒着しやがって』といったような表情で、この人を睨んだ。
部長の態度を無視し、簡単な礼のみを述べて、この女はさっさと立ち去った。
新品のような白衣の裾を翻し、廊下を早足に行った。]
[到着したそこは、中枢開発室。
この女は、扉を開けたところから、部屋を見渡した。どの研究員も傍に書類を積んでいて、早足で、声が荒れていて、がなりたてていて、青ざめていて、髪の毛がぼさぼさで、体臭がきつくて、頻繁に白目を剥いていて、………
室長だと聞かされていた人が目の前を通ったから、挨拶をした。しかし彼は、何やら分からないことを大声で言い捨てて、向こうへ行ってしまった。ただ、この女にとっては恐らくどうでもよいことだろうから、聞き返さなかったし、追いもしなかった。]
すみません、現行機の翼の開発はどのあたりで?
[適当な研究員に声をかければ、向こうが指差された。その方向を見やれば、藤色の髪が見えた。そちらへ直行し、ベルティルデが振り返れば、会釈した。]
ハイデルベルク中尉ですね。
元、戦闘機翼第四研究室に所属していました、オクタヴィア・ラヴェニュー・リーヴィと申します。
……カーチスDIIの設計図を見せて頂いても?
[やってきたオクタヴィア>>508に、]
待ってましたわ。…中尉はいらない、ベルって呼んで。
早速だけど、これ。
[と言って、カーチスDIIの設計図を広げた]
これから、エンジン出力を150%アップするためのチューンナップを施すわ。それに合わせた翼の改良をお願いしたいの。できるだけ短期にできる方法で。可能なら1週間以内でできる方法を。
[と、手短だが、かなり無茶な注文を言った]
「君の名は…」
あぁ…ピアノの演奏の邪魔をしてすまない…
俺は…ゲオルグ。
ゲオルグ=ファウストだ。
「ゲオルグか…」
[仕官学校時代の思い出がふと思い出される。
彼はにこりと笑って再びピアノを引き続ける。
彼の妹がマリエッタ…
今、目の前にいる女性だった。]
我々はこのシリーの…
いやエアリエルの矛そして盾。
あなた達兄妹に仇名すものがあればすぐさま
排除いたしましょう…**
カーチスDIIのチューンナップをしたので、説明したいのと、あと、できれば、この前にシリーの滑空機とニアミスした時のことを詳しく聞かせてほしいの。
あと、パイロットとしての希望も聞いておきたいわ。
[この無線では、真面目な会話だけが行われていると思いこんでいるので、いたって真面目な口調]
/*
ちゅーか。
マーティンさんがかっこよすぎる件。
これは絶対写真に収めたい!あうあうあうー
表で無理なら裏で撮っておこう、フィルム80本分くらい。
― 宣戦布告撤回勧告・当日 ―
[重要な話し合いの席上、アデルを伴ってマリエッタの前に現れる。
正式なディルドレの代行であるアデルはともかく、少佐に過ぎない...が対峙することを、マリエッタはどう思っただろうか?]
メモ〜
―宣戦布告撤回勧告・当日―
[この日までに配備中のカーチスDIIに実装できたのは、エンジンのチューンナップで、出力を150%アップし、翼も一部改良の手が入ったことだろう。
火力としては、従来の機銃に加え、胴体下部に吊り下げ式の爆弾が1発備え付けられた。操縦席横には手榴弾が数十発を搭載し、対飛行船の準備は整えられた]
― 『勧告』当日:空軍基地 ―
……『勧告』、ね。
あんだけ、好き勝手やってった挙句、あそこまで言いやがるかよ……気にくわねぇ。
[低く吐き捨てつつ、睨む、空。
碧が向かうのは、鐘の塔の上空近辺]
…………。
[広がる霧に、ふと、過る記憶。
『もっと二つの国が仲良くなって…』
『一つになれたら』
あの時の、自分の答えが、ふと、掠める]
……ん、まあ。
そう、なれればいいのかも知れない……けれど。
今のまんまじゃ……難しい、よな。
簡単に行かないあれこれがあるから……って部分もあるし。
でも。
……そういう日、来るといい、よな。
[それは、その時の偽りない気持ち。
彼女の笑みや仕種に、引き摺られていた部分もあったかも知れない、けれど。
でも、本当にそう、思えていたから──]
[唇を噛み締め、首を左右に振る。
今は、そんな事を考えている余裕はなかった。
蒼の傍ら、俯いている所に、近づく姿一つ]
『……あ、いたいた!』
[声をかけてきたのは、見知りの下仕官。
何やら慌てて走ってきたのか、息を切らしている]
なんだよ、こんな時に。
……非常配備だろ、今って?
『いや、そうなんだけど! これ、見た!?』
これって……犠牲者リストじゃ……。
[なんでいきなり、と思う間もなく、下仕官はページを捲り、一点を示す。
そこに、記されているのは]
……え。
[見慣れた名前、一つ。
碧が見開かれた]
……義父、さん……。
[零れるのは、掠れた声。
報せをもたらした下仕官が何か言っているけれど、耳には届かず]
>>509
[広げられた設計図を、腰を曲げ、目を細めて眺めた。貴方が話す間に、この人は手元を設計図に向かって小刻みに動かしていた。貴方が話し終えても、黙ったままその姿勢を数秒間だけ維持した。
それから、すく、と、背を伸ばした。少し周辺を見回した。]
紙とペンを頂いても?
[貴方にか、誰かにか、筆記具を受け取れば、座りこまずに適当な机に向かった。さらさらさらとペンを動かし、先程見た設計図のトレースのようなものを薄く書き、その上に濃く文字や図を書き始めた。]
…………っ!
[碧が空を。
鐘の塔の近辺に見える船影を、睨む]
……巻き込まれたくなかったら、下がってろ!
[空白は一瞬、その身は蒼を駆る席へ。
万全の整備がなされた計器を素早く確認し、蒼を目覚めさせる。
静止の声など、届く余裕はなかった。
目覚めた蒼は、駆る者の意思に応じて、飛ぶ。
塔の上の、精霊を目指して]
その機体のままでは、エンジン出力を単純に上昇すれば、コントロール出来ないでしょうね。……翼だけではなく、機体そのものを改造する必要があります。
"ホーク論"という実験はご存知ですか?重心を上方部に置いた設計法について述べたものですがね、……
[きっと貴方は、否、恐らくこの研究室の誰もが聞いたことの無い、セオリーの名。あっと言う間に書き上げた図を広げ、ペンでそれを示しながら、機体の風圧を流す構造が云々、翼の先端を何度に削った構造が云々、……滔滔と語り始めた。]
この論に従えば、エンジンから掛かる過剰な力を受け流せるのに加え、コンパクト化による小回りの強化も望めるでしょうね。
その機体のままでは、エンジン出力を単純に上昇すれば、コントロール出来ないでしょうね。……翼だけではなく、機体そのものを改造する必要があります。
"ホーク論"という実験はご存知ですか?重心を上方部に置いた設計法について述べたものですがね、……
[きっと貴方は、否、恐らくこの研究室の誰もが聞いたことの無い、セオリーの名。あっと言う間に書き上げた図を広げ、ペンでそれを示しながら、機体の風圧を流す構造が云々、翼の先端を何度に削った構造が云々、……滔滔と語り始めた。]
この論に従えば、エンジンから掛かる過剰な力を受け流せるのに加え、コンパクト化による小回りの強化も望めるでしょう。
[全く、何にも遠慮しないかのように。]
― 空軍基地 ―
気に入らない……。
[いらただしげに眉根を寄せる。
原因は、空の彼方から現れた、シリー空軍の旗艦『エアリエル』の存在だった。
空からとゆったりと、憎々しいほどに優雅に、天上から降りてくる有様は、天使……。
いや、むしろ自分達を神だと思っているかのような傲慢さで。]
[シリーと関わりのある、たった一つの思い出。
それだけでは、青年には足りない。
たったあれっぽっちの光じゃ、全然――。
このままじゃ息が詰まりそうだ。]
[自分が呼吸できる場所が欲しいから。
真っ白な機体に飛び乗り、計器をチェック。エンジンをスタート。
プロペラが回りはじめ]
アルブレヒト機!出撃準備完了!
……でる!
[格納庫から誘導路。そして滑走路へ。
操縦棹を強く握り締め、ありったけの力を込めて引いた。]
― エアリエル係留・数時間前 ―
はぁ!?
カノンに装填しろだ?
[艦橋からの命令は、カノン砲がいつでも発射できるようスタンバイしておけというものだった。
「いつでも撃てるぞ」という交渉カードにするつもりなのだろう。]
てめぇ、担当張り付けられねーのに実弾込めてられっか!
蓋閉じて表出してなけりゃ安全とでも思ってんのかゴルァ!
[さんざん怒鳴ったが結局は渋々と了解して装填作業を実行した。
できれば目を離したくはないのだが、想定される事態への緊急即応性を考えればカノンよりも機銃の方が大事なので人員を割くわけにいかない。
定期的に様子を見に行くというやむを得ない措置で誤魔化すことにして……食事休憩ではヤケ食いした。]
/*
ちょ……w
オクタヴィアったらそれどうしたらいいの俺w<メモ
フェリクスのところ行ったらノリでケルコム行っちゃうかもしれないよ、どうしようw
/*
マリエッタが来て、たくさんしゃべるようなら、飴を投げる。
>メモ
いや、きっとしゃべるから、先に投げておいても良いんだが。
/*
あ、まあ繋がって無くてもいいんだし、その辺は魔の人たちの技でもって接近してもらえばいいかしらん。
……いいのかな?
[命令もないままに飛び立っていった二人を止めるためなのか、はたまた追いかけるように、飛び立つプロペラ機。
――先日、スクランブル発進した片割れの「四号機」
かのパイロットも、止めることも出来ず、爆散させてしまった、僚機の仇を打ちたい。
との思いはあったのだろう。]
あははははっ!!!
[返答に、笑い声が響く。>>!8]
随分じゃないか、イヴェール?
キミにそんな声を出させるなんてねえ?
……均衡、か。
来るべき破滅のために、均衡を保つ?
別にいいけど、そんな面倒はキミに任せる。
/*
やるべき事はだいたい昼間にやってしまったので、
後は観戦モード。
技術職なんて、戦闘中は暇なものよ。
はっはっは。
……リーゼロッテあたり、こないかなぁ。
…ってか、彼女も一緒にシリーに行くのか!
そういえば。
………。
ねえ、”オクタヴィア”?
このままじゃ、バランスが悪いとは思わないか。
…シリーを削るか、ケルコムを強化するか。
それとも、その両方か。
楽しみにしているよ、均衡のイヴェール?
僕もこうしている間は、
───退屈を忘れていられる。
[魔は薄く笑んで嗤った。]
/*
鐘の塔係留は、夢だな。ロマンだな。
うむ。絵になる戦いならば、
もっと飛行機がんがん飛ばすがいい。
[お茶ずずーっ]
[飛び出して行った三機に、滑走路は騒然と]
『何なんだ、なんなんだ、あいつらっ!』
『命令出てねーだろっ!?』
『上に問い合わせろ! それから、陸軍にも報せいれて、援護させて!』
『他の部隊も、発進準備、急げ!
あのままじゃ、死にに行くようなもんだろ!』
[そんな騒動の中。
蒼が飛び出す文字通りの起爆剤となった下仕官もまた、慌てたように動き出して行った]
[考え事をしている時に、リヒャルトたちが発進した連絡が入った。]
胃痛は取り越し苦労だったようだ。
[マリエッタ人質案は遂行できなくなるが、気が楽になったのは事実。]
他の機にも発進命令。シリーの奴らにぎゃふんと言わせてやれ。
[無線機に叫んだ。
事実上の開戦である。]
― エアリエル(鐘の塔)、機銃砲座 ―
R『なんだ、ありゃ……! おい、あれ見ろ!』
[最初に気がついたのはロニィだった。
遠く空の彼方からこちらを目指してくる編隊……それらが描く雲は、あのとき式典で見せたケルコムの航空機のものに違いない]
A『ブリッジ! こちらアイアマーズ!
10時方面より未確認飛行体確認!
迎撃戦闘の許可を願います!』
[エイルマーが代理で艦橋に伝達し、すぐに機銃座を動かし始める]
R『おい隊長!隊長! ニャロぅ、こんなときどこ行ったんだ!』
A『この時間帯ならば……新入りくん、隊長はたぶんトイレです! 急いで呼んできて!』
S『は、はいっ』
/*
おお、性格でるなぁ。
白でNPC動かして他の飛行機飛ばさせるか。
緑でギィに知らせて、ギィを動かそうとした人。
[オクタヴィアの言>>518に周りの研究者はタジタジになっていたが、航空力学については、比較的門外漢のベルは、黙ってそれを聞いていた。
オクタヴィアの説明が大体終わった頃に]
でも、それだけの改造を短期間で可能なのかしら?
[と、若干挑戦的な物言いをしてみた]
ばーか。俺がそんなことで怒るかよ。
[通信機から聞こえてきた言葉に返す。]
……生きて帰れ。
[操縦の集中力を途絶えさせたくないから、なるべく通信機は使わないつもり。]
― 機銃砲座付近の男子トイレ ―
S『隊長! 隊長! いらっしゃいますか!』
M『何だコノヤロウ、人がのんびり垂れてるって時にデケェ声出しやがって、ノックうるせぇ! ぶん殴るぞ!』
S『て、敵です! 敵が飛んで来ました!』
[新兵の報告は正確で最適なのものとは言えなかったが、個室の中の慌ただしさからしてどうやら伝わったようだ。
やがて新兵は勢い良く開け放たれた扉に額をぶつけて目を回すことになった。]
[正直、精神的な余裕なんて、どこにもなかった。
けれど、ミヒャエルの謝罪と、それに対する少佐の答え。
それが、少しだけ、余裕めいたものを生み出して]
……帰り、ます。
絶対。
[ぽつり、と。
小さく、言葉を落とした]
― シリー/羽風新聞本社 ―
[おんぼろ本社に駆け込むと、けれど社長はいなかった]
どこ行ったのかなァ もう。
[写真機をおくと、机の上にびっしりとメモ書きが置いてあるのに気づいた。祖父の字に急いで目を通す]
うええ、さすが。
[うめいて、書き置きを。
取材で集めた情報も。写真の現像。腹ごしらえ。次の取材の準備――シリー空軍港軍務局へ。写真機持ち込み可なら遠慮はいらない。あとは]
『人は無知から失敗して転ぶ。
故に我等の仕事は彼らに転ばぬための杖を配ることだ』
[言う人がいないから、自分で言って。
本社を出る*]
>>533続き
[オクタヴィアの返答がどのようなものであれ]
翼については、あなたに任せるわ。
とにかくこちらはエンジンのチューンナップは行いますから。
[とだけ言って、自分の仕事に向かった。結果的にオクタヴィアの下につくことになってしまった翼に関する研究者と整備士からは何だかんだと文句は出たが、言い返す言葉も出せないため、オクタヴィアの指示通りに動くことになるだろう]
[飛び出した事がどこにどう繋がったか、なんて、考える余裕はどこにもなかった。
ただ、じっとしていられなくて、飛び出していた。
それが、自分の悪い所で、でも、良い所。そう言った人はもう、いない]
……対艦攻撃とか、ぶっつけ本番もいいとこだよな……!
[近づく敵旗艦を捉えつつ、ぽつり、もらすのはこんな呟き]
― 上空 ―
[ぐんぐん高度を上げる、白の機体が目指すのは『鐘の塔』
そして――巨大な飛行船《風の精霊(エアリエル)》
巨大な砲。そして機銃の餌食にならないように、一直線に飛ぶことは避ける。]
― 機銃砲座 ―
コノヤロウ!
人が気張ってる時に攻めて来やがって!
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !
ケツぐらい拭かせろってんだ!!
このクソ野郎!
[隊長と新兵が機銃砲座に戻ったとき、戦闘はまさに開始されようとしていた。
着陸時の僅かな気の緩みを狙われた奇襲に隙を突かれ、多くの敵航空機がエアリエルに取り付こうとする。
歴史に名前の残らぬ1人の砲手の参加は、局面を打開できるのだろうか]
―宣戦布告撤回勧告・当日―
[この日までに配備中のカーチスDIIに実装できたのは、エンジンのチューンナップで、出力を150%アップした。翼も一部改良の手が入ったことだろう。
火力としては、従来の機銃に加え、胴体下部に吊り下げ式の爆弾が1発備え付けられた。操縦席横には手榴弾が数十発搭載され、対飛行船の準備は整えられた]
―回想・東部戦闘航空団 航空団指令室―
[>>471 マリエッタの話題が"ツバメ"というCNを持つ、
新たな翼に触れれば翡翠色の眸が微かに揺れる。
先刻最初の慣熟飛行を終えたが、機体の癖の強さに振り回されっぱなしだった。
特使としてマリエッタがケルコムに赴くまで、およそ一週間。
しかもシュバルヴェの技術習熟に、その全ての時間を費やせるはずもなく猶予は殆どない。けれど]
……"シュバルヴェ"の名に恥じぬ機動をお見せできるよう、最善を尽くします。
[自分が持つのは滑空機操縦の技量のみ。
弱音など死んでも吐く心算はない]
[>>472 負傷を気遣われ、マリエッタ直卒の小隊の一つを任せると告げられれば、小さく瞠目するが]
謹んでお受け致します。
[小隊員のリストを受け取り、簡潔に告げた。
まずは旗艦に随伴する第7中隊との合同できることに安堵する。
初の機体、初の小隊指揮、そして初の空戦。
――――何もかもが初めて尽くしで
余裕などないことは確かだっからだ]
……さて。何か、ご質問は。
[論を述べ終えてから、周囲を見回した。航空力学関係の研究者たちは、口を何やらもぐもぐさせているばかりで、黙っていた。その中で飛ばされた、ベルティルデの質問>>533。そちらを向いた。]
一週間以内で可能ですよ。
──ただ、作業員の仕事は全日……且つ、作業中の休憩を1時間程度減らせば、の話ですがね。
……急ぐのでしょう?妥協は出来ないのでしょう?
[ごく当たり前、とでも言うかのように、無表情に言い返した。挑戦的な言葉を、貴方に対抗するかのように。]
今回、キリングにまったく参与しなくてすみません。
更新まで2時間半の余裕をもってバトル開始したのは良案だと思います!
ガンバレ!
…はい。そちらのエンジン……期待していますね。
[自分の仕事に戻る貴方へ、義理っぽく言った。
それから、事実上の"我が部下"…と化した研究員たちへ、振り返った。目は笑っていないけれど、その口元はうすら笑みを浮かべている。黙ってしまっている全員を見回してから、口火を切った。]
質問はありませんね。
──では、作業に入りましょうか。
貴方は、この設計図を書き写して下さい。貴方は、試作の為の材料調達の談判に。貴方と貴方は、作業員を集めて下さい。なるべく、体力のある者が良いです。
……私は、少し用を済ませてきます。すぐ、戻りますので。
― シリー/空軍港 第三ゲート前 ―
[友人が学生時代作った試作機は、さび止めとつや消しが施されただけの素っ気ない機体。どう見ても戦闘用ではないオーニソプターが撃ち落とされたりはしないだろう……と考えたりはしない。ただそれが一番手っ取り早いから、第三ゲート前に、直接降りる]
こんにちは、羽風新聞社です。取材の許可ありがとうございます。
[時間10分前。
既に待っていたらしい厳めしい表情の案内人に、ぴらりと広報からの書状とプレスタグを示しつつ、にっこりと笑った*]
腕利きの小隊ですか……。
[ついで、随伴するもう一つの小隊――こちらが今回の護衛の主力となるだろう――の説明を受けた。
シュテラもホワイトファングの名は知っている。
そして、彼の栄光と挫折とは滑空機乗りの間でも伝説的なものになっていたから]
(――――負傷して、現役を引退した士官まで呼び戻さないといけない、か)
[式典でシリー空軍が受けた、打撃の深刻さに改めて思いを馳せるが、面には出さず]
了解しました。
後ほど、ファウスト少佐にフライトの相談に伺います。
[ホワイトファングのファウスト少佐が、海鷲の巣亭のマスターとは気付いていない]
……!! ………。
…… 笑うな……。
[先程のような大声を出したのは、いつぶりだろう?
五年?十年?いや………──]
…………。
(そうだ。
私は、"均衡"を保たねばならない。)
R『ちょっ、おい隊長! 汚ったねー! ケツ拭いてねーのかよ! えんがちょー!!
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !』
A『あなたの下品なところは何時まで経っても治りませんね! あぅもうこの人はまったく!
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !』
[史上初の、内燃機関式航空機との迎撃戦闘は、新兵がよくわからないスラングによって幕を開けた。]
出撃?どうして?
[3機の機体が出撃したと聞いて、驚いた]
今日は、交渉の予定でしょ?例え、拒否するにしても、出撃の必要はないんじゃない?
しかも…。
[チューンナップも改造も、実装はされたが、テストフライトも終わっていない状態。
万が一のことを考えると、かなり不安要素がある]
無事に帰ってこられるといいけど…。
[まさかそのまま交戦になるとは、この時点ではまだ予想はしていなかった]
MAR
『Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit !
Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! Shit ! 』
[――やがて、隊長の操る機銃座から放たれた弾丸が敵機の1つを捉えた。
煙をあげ、炎に包まれ、尾を引きながら錐揉み状に墜落していく様に、汚い言葉を叫んでいた3人は片手を掲げてシリー初の戦果に歓声を挙げた]
MAR
『Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!』
S『え? …えっ? ほ、ほーりーしっとっ』
[言葉の意味はよくわからなかったが、嬉しそうに盛り上がっている3人に新兵もたどたどしく合わせた]
― 上空 ―
[直進せず、細かな機動を加えながら、飛行船へと近づく。
出迎える、対空機銃。
それに、友軍が落とされてゆく様子に、舌打ちしつつ]
……んのやろっ!
[お返しとばかりの掃射を加えつつ、接近し、至近距離で急上昇をかける。
直前、投げつけた手榴弾が爆炎を散らしてゆくのを見やりつつ、一度上へ抜けて、距離を取った]
「対艦攻撃とか、ぶっつけ本番もいいとこだよな」>>538 リヒャルト
まったくだw
鹵獲した4番艦を使って、爆弾の試験とか模擬戦やってもよかったけど。
ベルの提示してきた戦力見て、ケルコムは少数精鋭で差別化をはかりたいのね、と思った。
爆弾でしか落とせないと思わず、機銃でゴンドラ撃つとかしてもいいんじゃないかな!
[必要な打ち合わせを終えた後、部屋を辞そうとしたシュテラに、ゆっくりと立ち上がったマリエッタが歩み寄る]
…………。
[深い碧を湛えた瞳を真っ直ぐに翡翠へと向けられ、言葉が紡がれればじっと耳を傾けた。
貴人の口からカレルの名が零れれば、言葉を紡ごうとして]
私は――――。
[けれど柔らかく抱き寄せられれば、その音は形にならないままに消える]
いえ……。
機会を頂けたことに、感謝します。
[それだけを呟けば
掌に握らされた証からマリエッタの温もりを感じて、小さく瞳が揺れた]
――回想了・現在軸へ
―― シリー空軍基地 / 司令官執務室 ──
[当番兵に連れられて到着した記者を出迎える。
マリエッタとたいして年の違わなそうな少年記者の姿に、少しだけ驚いた。]
ようこそ。
シリーオレンジでも飲むかね?
[言いながら、立ち上がって応接セットの方へ移動する。]
[パイロットとして配属されてから、どんな時もいつも決まって軽口をたたいていた。
そんな様子から「頭のネジが何本かないんじゃねーか?」などと、陰口を叩かれていることは知ってた。
本当は余裕なんてあるはずがない。]
だからって……。
人間、ガチガチに固まってちゃ、イザってー時に動けないんだ……よっ!
[エアリエル号のすぐ側を機首から船尾方面に向かう進路を取る。座席横にある、手榴弾に手を伸ばすと、ピンを抜き、レバーを外し]
1……2……。
3!
[叫ぶと同時に、手榴弾をエアリエルの機首部分に放り込もうと投げつけ、即座に機体を上昇させようと、操縦棹を引く。]
――対空砲火、何をやっている!
うるせぇ!
ブリッジにはまともに当たってねぇだろ!
文句は能無しな他の小隊に言いやがれ!!
[艦橋からの叱責が鳴る伝声管にがなり返した。
アイアン・マーズの機銃砲座は艦橋周辺であり、この巨大なエアリエル号全てを守るのは不可能である。
そのため第二小隊以下の小隊もあるのだが……攻勢を支えきれず爆弾を度々受けるのだろうか、大きな揺れが断続的に続いている]
[『一人だけ、作業から抜け出そうというのか。この、新人め。』
背中に浴びせられる、研究員のそのような視線を気にすることなんて、無かった。ただ一人、踵を返し、怒鳴り声、ペンが走る音、唸り声……汗臭い、煙臭い……閉塞感だらけの研究室から、脱出した。"自分の部下"以外の誰も、新人研究員のこの女が、研究室を抜けてどこへ行くのかなんて、気にすることはしなかった。]
[廊下の、冷えた空気中で、白衣の裾が踊った。
その迷い無い歩みは、軍部の出口に向かっていた。
出口傍の植木鉢の陰に、白衣を脱ぎ捨てた。
連続した銃声の響く、空を見上げた。
空には、塔があった。"戦士たち"がいた。
空の更に向こうには、陸があった。
その陸を、見つめていた。**]
>>555
――ドォォン!
クソッ、言ったそばから来やがった!
次来てみろ、蜂の巣にしてやるからな!
[飛び去った機体に吠え……ているヒマはない、敵はいくらでもいるのだ]
いいか! てめぇら!
敵は素早しっこいくて落とすのはてめぇらの腕じゃ一苦労だ。
だがな、連中は爆撃に関しちゃほとんどがド素人だ!
当てる訓練は積んでいても当てに行く時の運動がなっちゃいねぇ。
対空射撃をかわしながら狙う訓練なんてやるわけ無いからな。
爆弾を投下するときに動きが単調になる、その隙を狙え!
[彼は誰よりも敵機と戦ってきた。
機銃を撃ちこんでくる敵機、爆弾を投下する敵機、体当たりで突っ込んで来る敵機……機銃砲座の主として考えられる全ての戦闘を経験してきたこの隊長の眼は、ケルコム空軍の実戦経験不足が表れる部分を見抜いた]
[抜けた上空で機体の安定を正し、再度の攻撃のタイミングを図る]
今んとこ、滑空機部隊は出てきてねぇ、か?
[確認するも、機影は、見えない。
そちらが出てきて混戦になったら、というのは、いまは、押し込めた]
…………。
[感情の昂りは、到底抑えられるものではなく。
開戦した──居場所が戦場となった、という事実が、飛び出した時とはまた違う、高揚感のようなものを高めているのがわかる。
それに、半ば、飲み込まれるように。
再度の攻撃を仕掛けるべく、下へ向けて蒼を旋回させた]
次、右から来るぞ!
エイルマーは後ろから追い立てろ!
ロニィ、落とすギリギリまで引き付けろ! 撃ちごろが必ずある!
AR『了解!』
[指示通り、エイルマーの射撃によって追い立てられた敵機の回避運動はなかなかの性能と練度を思わせたが、爆撃の際、こちらに露骨に機首を向ける瞬間があった]
R『いっただきーっ!!』
[ロニィの得意満面な声に応えるように銃撃は敵機を捉え、アイアン・マーズの戦果をさらに積み上げた]
全員
『Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!』
[狂気と戦慄の世界に、4人の男の無邪気な歓声が反響した]
― 回想 ―
[そのとき、魔は、暇を持て余していた。
戯れに戦いを煽りたて、焚き付けた国はもう幾つか。
先ごろまで”遊んだ”都市は、森を業火に沈めて消え去った。
Waldteufel──森の悪魔。
人の子の、憎悪と憎しみが凝ったようなこの呼称。
魔は、”名付け親”の人間どもが死して後なお、
この呼称を好んで使った。]
……新型戦艦の動力機関に、苦労しているようですね?
[囁きかけた先は、シリーの高官。>>248
懐に入り甘く囁き、信用を得る。
艦を完成させた者としての名誉、地位、権力。
それらをチラつかせ、餌にした。
欲望に純粋な者ほど、扱いやすいものはいない。
魔は、「新世代の機関技術」を、
まんまとシリーに採用させることに成功したのだ。]
─────…。
[それから先のことを、語る必要はないだろう。
シリーは蒸気機関を発展させ、ケルコムは内燃機関を発展させた。]
ああ、力を求めるといい。
同胞を…支配し、傷つける力をねえ?
[やがて抑圧された負の感情は、
憎しみへと…火種へと変わるだろう。
世界に、あちこちに撒いたほんのひとつに過ぎない小さな種。
人々の希望と、
───傲慢を乗せて、シリーの戦艦は完成したのだ。*>>453]
[あれは撮っても良いですか? これは何ですか? 新聞屋は厳つい表情の当番兵の顔に刻まれる表情が深くなることなど気づかない。軍港には飛行船、滑空機、自分の興味あるものばかりなのだから]
あ、あなたは撮ってもいいですか?
[写真機を向ける、真似、したり。
司令官執務室があと数十歩遠かったら、新聞記者は首根っこ掴まれてそこを訪れる羽目になったかもしれない――余談]
ん……?
他の対空砲火によるものだろうか、あるいは直掩機との戦闘によるものだろうか、煙を上げてよたよたと揺れながら低速で目の前に迷い込んで来る敵機があった。
( ウホッ、いい獲物……!)
おい新入り!
星をくれてやる、あれを狙え!
S『えっ、は、はいっ』
[新入りを無理やりシートに座らせると、傷ついた敵機を指さした]
[>>532 アイアマーズ小隊よりのケルコム機来襲の一報に、艦橋は緊張に包まれた]
「総旗艦 風の精霊号より全部隊。
ケルコム機複数、10時方向より来襲。各隊は速やかに迎撃体勢に移行せよ。
繰り返す、ケルコム機来襲――――」
[艦内のブザーが鳴り響き、軍用無線が慌しく指示を運ぶ]
― シリー空軍基地/司令官執務室 ―
[当番兵が案内してくれたのは、何度か訪れたことがあある広報課の区画ではなく]
ここ……
[ぱちくり、とする。
やたらと重厚な扉が開かれた]
……フェリクス・フリーゲンベルク。
[なにの冗談だ、とありありと顔に浮かんでいただろう。小さく声が漏れた]
S『ハァ……ハァ……』
[べっとりと汗を感じる、さっきまで普通に握っていた桿がやたら滑るような気がする。
周囲の轟音よりも、自分の鼓動の方が大きく聞こえる。
ケルコムの灰色の霧が急に濃くなったように思える。
狙うべき敵機がいくつも重なっているように見える。
世界がぐにゃりと歪んで、回って……]
(グニュッ!)
S『△♂∞%&…っ!!』
[不意な感覚に目が覚めて、世界が拓けた]
S『な、何を……ん』
M『ガハハッ、縮み上がってんじゃねーぞ、てめぇの大砲もぶっ放すつもりで撃ってみろ!』
[感触のあったところを見ると、隊長の無骨な手が自分の股間を思いっきり握っている様が視界に飛び込んできた]
A『ほらほら、敵さん逃げちゃいますよ』
M『新入り、気合入れていけ!』
S『はいっ!』
[世界が、やけに静かに、広く感じられた。
自分が空を飛んでいるような、不思議な感覚。
目の前を通りすぎて行った敵機を、飛翔して追いかけるように機銃を旋回させた。
『隊長、手も洗ってねーよな?』というロニィの声も気にならないぐらい、集中できている自分。
目を細めて狙いを付けると、敵機の後部がやたら大きく見えた]
S『当たれぇぇっ!!』
[トリガーを引くと、敵機が大きく炎を上げて、爆発して墜ちていった――]
S『…………………。』
[世界がゆっくりと元に戻って行く流れの中で、新兵は呆けていた。
自分の手で敵機を撃墜したことも、1つの命を奪ったことも、何の実感も無かった。
この感触を自分でどう受け入れるのかが軍人としての分かれ目となるが――周囲は悪い方向に転がさなかった。]
MAR
『Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!
Holy Shit!』
[次々と片腕を伸ばされて頬や頭を小突かれた。手荒い祝福と汚い言葉が、新兵の初陣を飾った]
[自分の放った手榴弾が、その威力に見合った効果を上げた>>558ことを確認することもなく、無事に上に逃れた機体を1回転ループさせ、再び飛行船に近づくと、再度の攻撃を加えるべく、機銃の引き金を引いた。]
───は?生まれた意味?
[いみぃ?と、語尾を上げて問いかける。
久々に呼ばれた”名”に僅かに唇の端を吊り上げ、
そのままの表情を声色に乗せる。]
さすが、新聞記者だな。
わたしの顔写真くらいはチェックしているか。
[シェイと向かい合うようにして座る。
紺の詰め襟の軍服の胸には階級を示す略称がぎっしり詰まっていた。]
シリー空軍指揮官、フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクだ。
貴社のインタビューに応じる。
その気になったのは、貴社の質問が興味深かったからだよ。
あれを書いたのは君かい?
まずは、先だって提出された質問に応えるつもりだ。
その後でさらに質問があれば、時間の許す限り受けよう。
それでいいかね?
さあ…、知らないね。
知ったこっちゃない───。
僕は、僕の望みに忠実に生きるだけだよ。
[そうして、くつりと笑った。]
どうしたの、イヴェール?
ヒトの振りでもしているうちに、ヒトに染まった?
>>572
R『次、上から……うぁ速えぇっ!』
A『あれは……あれが噂のアルバトロスですか!?』
さっきのヤツか!
面白ぇ、おい新入り代われ!
高性能だか新型だか知らねぇが、何人たりとも俺様の前を飛ばさねぇぜ!
[新兵を蹴落とすとシートに座り、機銃の据え付け台に足をかけ、強引に機銃を旋回させる]
くらえっ!!
[機銃が火を吐きながら、高速で飛翔するアルバトロスを追いかける]
―鐘の塔・風の精霊号:係留位置上空―
「10時方向よりケルコム機、複数来襲……。繰り返す、ケルコム機――」
[無線から敵機来襲の知らせを受けて
上空に待機していた滑空機隊が一斉に動き出した。
眼下から唸るようにエンジン音を轟かせ、次々と上昇してくるケルコム機へと突入していく]
/*
さて。
新聞屋は無知=危機である。
これは自分の経験(聖痕者=傷)より思い知っている。
よって知ることに興味を持っている=新聞屋は無知である。
戦争をすること自体に反対かというと、これは多分飛行機(両軍)がもったいないなという感じ。
―風の精霊号・船内―
>>558
――ドォォン!
うわーお!?
[爆音と同時に、飛行船の大きな機体が跳ね上がるように揺れ、座ったままの姿勢でソファから飛び上がる。]
…やーな予感はしたのよ、実際。
この鈍足を空に繋いじゃったら、逃げ道ないじゃない!
いや、ここは隙を見逃さなかったケルコムがマジってことね。
[ぶーたれながらも、手早く荷物をまとめる。無理矢理着せられた小奇麗な服の上に、愛用の薄汚れた外套を羽織った。]
…だから似合わないって言ったのに。
[自分ですらわかる不恰好さに、一瞬状況を忘れて、苦笑する。]
悪いけど、飛行船じゃ一人で頑張ってもどうしようもないわ。
あの目つきの悪いキズハゲと、ガタイのいいデカヒゲにに期待するしかないわね。
[それでも、最悪の事態を思い描き、...は船室を出た。]
[ケルコム機撃墜の報が入ってくる。
一人一人の名前を、ぽつり、ぽつりと呟く。
最近入った新兵の名、顔、素性、家族構成、すべて頭に入れてある。]
お前たちの死は、無駄にはしない。
……っつーか、うっとおしいっての!
[再度、接近すれば出迎える機銃掃射。
それでも、艦橋付近のそれと比べれば、他の銃座の精度は低い。
あくまで比較論だが]
……っとお!
[不意に、感じたのは頭上からの気配。
とっさの右旋回で避けた攻撃の主は──]
ま、出てくるよなっ!
[迎撃に出てきた滑空機の姿に、に、と笑んで。
今、仕掛けてきた機体に機首を向け、機銃を叩き込む。
霧の満ちる空、開くのは紅き焔の花弁]
[驚いたのも一瞬だ、頭が切り替わるのも早い。
じゃらりと肩の凝りそうなほど略称をつけた相手を見つめると]
それは、もちろん。
[空軍司令と向かい合うと、当然とばかりに頷いた]
それで結構です。出来うる限りの取材をさせてもらいます。
あの質問状を書いたのは確かに俺ですから、興味を持って貰えたのはとても嬉しい……それも、空軍司令直々の言葉なら、真実に近いでしょうから。
[手帳を開くけれど、そちらは見ない]
[ケルコム、シリー、両方の人間が、どれだけの数死ぬ戦いになるだろう。]
世界は人口が増え過ぎないように、時に大きな戦争や疫病を故意に起こすと言うが。
[世界の意思が、魅入られた存在の同胞のものであるかもしれないなどと、....は考えたりするだろうか。]
[近寄った、目の前に飛び込んでくるのは、黒光りする機銃]
やっべ!
[慌てて、右のラダーペダルを踏み込んで、エアリアルからの距離を稼ぐ。]
くっそ。
[大きく旋回すると、再びエアリアルに近寄り、機銃座に向けて、何発か機関銃を打ち込んで、すぐに上昇する。]
>>584
速さはなかなかだな……来るぞ!
新入り、頭引っ込めてろ!
つうぅ、この野郎!
バカスカ好き放題撃ちやがって!
えぇいクソッ!
これじゃ見えん!
[正確な射撃は機銃砲座のキャノピーをボロボロに傷つけた。
ひび割れが走って前が見えなくなったガラスを肘鉄でガシャガシャと落としていく]
へっ、これで見やすくなったぜ。
……次で仕留めてやるよ。
[視界は拓けたが生身を晒す格好となるが、構わず笑い、なおも敵機に立ち向かう]
― ケルコム市街 ―
やれやれ、やっと始まったのかい?
[影の国、霧の街の上空を振り仰ぐ。
鐘の塔に繋がれた”風の精霊”
今は風にも乗れず、群がる飛行機の爆撃を受けて、
苦しげにのたうつように見えた。]
[乗船時、探索者の常として、船内を歩き回ったのを思い出す。「安全な場所」と「逃げ道」は、山だろうが空だろうが、大切なことに変わりはない。]
…大丈夫だとは思うけど…
この船、割と「人」には恵まれてるみたいだったし。
[何人かの人間が頭に浮かんだ。]
そうか。
シェイと呼ばせてもらっても構わないかね、
羽風新聞社のエース記者君。
[指をあげて合図をすると、副官が飲み物とともに、資料をシェイの前に置く。]
まず、それが、<極光>号墜落に関する資料だ。
もっとも、事故機体はいまだケルコムにあるから事故原因に関する資料ではない。
建造費、乗員、その他もろもろ──議会に出した資料と同じものだ。
[シェイが飲み物に手を伸ばす間はしゃべるのを止めるようにしつつ、速記がとれるよう、いくぶんゆっくりとした口調で話し出した。]
それを解析すれば、墜落が自作自演などではないとわかってもらえるはずだ。
コストといい、この先の運用にあいた穴といい、利になるものはない。
それに──これはきわめて個人的な話ではあるが、
最後まで司令室に残って死んだ艦長は、わたしの士官学校の恩師でもある。
立派な、師だった。
…失礼した。
貴社の質問は事の真偽ではなく、「噂をどう思うか」だったね。
──民衆とは、そんなもんだろう。
考えるのは自由だ、とわたしは常に思っている。
ただ、それを人口に膾炙する時には、責任感をもって行ってほしいと願う。
貴社の記事も、ね。
何を書こうと自由だが、その責任は負わなくてはならない。
ひとつめの質問に対する回答は、これでいいだろうか?
[空の女王が不遜な挑戦者を地に追い落とすべく
緻密な火力網を形勢し、応戦すれば、空はたちまちに鉄と炎で彩られる]
……カフコヴァより小隊各員。
何度も言ったけど、ケルコム機との一対一は絶対に避けるように。 ……ケッテを組んで必ず三機で連携を取りなさい。
いいね?
−交戦中 地上では−
[陸軍の移動式高射砲が続々と集まり、敵旗艦と滑空機に狙いを定め始めた]
「あくまでも援護射撃である!友軍には絶対に当てるなよ!
狙い定め!撃て!」
[最初に滑空機を狙った援護射撃が始まった]
[命が散っている。花弁みたいに軽く。
それら総てよりも大切なものが無事でも、傷みはある。]
甘い、な。けれど、この傷みは俺が受けるべき罰だ。
[これが序章なら、総てが終る時にどれだけの傷みを被っているだろうか。それを回避するには戦争を回避するしかない。
遅すぎるとか、やり直しが利かないなんてこと、生きてるうちにはないのだ。
けれど、そんなこと口に出す気さえない。]
/*
割と暇なんだが、別のことを差し挟むのも無粋かのぅ。
いや、気にせずやってしまって良いとは思うんだが。
関係ないところでソロール回すのは、
些か気が引けるかもしれん。
[一匹狼的気象を持つ滑空機乗りには、編隊行動を嫌う者は少なくない。
普通なら新しい部下に、戦闘時の編隊機動を徹底させることは難しいだろう。だが、マリエッタに抜粋され、彼女への忠誠心の高い部下たちは、小隊長であるシュテラの言葉に取り合えず従ってくれるようだ]
(まぁ、御手並み拝見ってところなんだろうけどさ)
[初顔合わせから、値踏むように注がれた視線を思い出し唇が弧を描く。――まずは、敵見方共に自分の力を見せ付けようか]
――――当小隊は航空団司令閣下、直卒の隊である。
各員には閣下の期待に応え、その名に恥じぬ健闘を期待する。
ブレイク(散開)!!
[命令に従い麾下の滑空機は散開し、ケッテ(三機編隊)を組み、ケルコム機を襲撃する]
―風の精霊号/海鷲の巣亭・回想―
…あれ?ここって今日お休み?
何か食べられるかって思ったんだけど…
[海鷲の巣亭と看板のあった場所には、人影がまばらだった。]
『すみませんね。主がちょっと…「空」に出る用事ができまして。』
[そう言って頭を下げた青年の、どこか嬉しそうな様子が、胸の片隅に残っている。]
― 回想 ―
[食堂でのささやかな顔合わせと現状報告の後、解散に合わせて席を立ち、各々は持ち場に赴いた。
場の人々が振舞った菓子に何を思ったかは、知らぬこと。
それよりも、郵便屋の言葉。]
シリーには及ばない、か。
[あの場ではやり過ごしたけれど。
フィオンの言葉を反芻すれば、暗澹たる気持ちが過ぎる。
彼は何せ、双方の国を行き来しているのだから、或いはケルコム国民の誰よりも状況を理解しているのかもしれない。]
― 少佐執務室 >>490―
[シリーからの交渉要請を受け、決議の上で少佐の部屋へ。]
それでは、シリーからの交渉要請には少佐と共に。
……ええ。交渉など名ばかりで、仰るとおり事実上の降伏勧告でしょう。
長も私も、勿論国としても受ける訳には参りません。
[少佐の声に頷きを返す。
これを蹴れば、両国共に戦争状態に入る。
既にもう、後戻りは出来ない。]
空へ、ね…
それはまた、営業再開はしばらく先になりそうねー
おススメは、またその時聞くことにするわ。
[実際に休みなのかは、定かではなかったが。対応しながら、向こうも見慣れない自分を検索してるのがわかる。邪魔にならないうちに立ち去ろうとした背中に、明るい声がかかった。]
/*
なかなか来ないゲオルグのために、なにか振っておいた方が良いんだろうか。
あと1時間。落ちるにはちと厳しい時間だな。
[そもそもこの船を沈めてしまえば、なんということもないのだ。その為の爆弾も用意されてある。
それなのに、初めての空戦で気が昂ぶったのか、あるいは負けたくないという意地なのか。]
あの機銃……。黙らせてやる!
[空中で大きく旋回すると、滑空機にも目をくれず、間隙を縫うようにして、再び機銃座に近づく。]
これでも……喰らえ!
[遮るものがなくなった、その場所>>586に再び機関銃の雨を降らせる。]
人質………!?
[少佐の提案には大きく瞠目する。]
確かに、聞くところによれば司令官の妹でありながら軍人としても優れた功績を残しているとか。
効果的ではあるでしょうけれど…
[迷うように彷徨った青磁は、
ギィが敵国司令官を“苦労知らずのボンボン”と評する様に、思案げに細められた。]
火に油を注ぐような手段を敢えて取ろうとは。
お茶目なだけじゃなく、案外過激なんですね。
………分かりました。可能なようであれば。
[成功した場合に、否、失敗した場合にも起こり得る様々な可能性を頭に巡らせながら。
自身の思惑はともかく、ディルドレならば不敵な笑みを漏らすだろうとも、思う。]
んの、やろっ!
[エアリアルに仕掛けようとすれば、阻むように迫る滑空機の三機編隊。
常なら傍らを預ける白の僚機とは、距離を隔てた状況。
とはいえ、泣き言を言うつもりなどは毛頭なく]
……だぁれが、こんなとこで大人しく堕ちてやるかよっ!
[代わり、口をつくのは、気迫の声]
― 宣戦布告撤回勧告・当日 ―
[別所に設けられた大使公邸で、シリー大使を待つ。]
……少佐、お加減でも?
[思案に耽っているように見えていたギィの表情をちらと窺えば、少し顔色が悪いような。>>525]
未だ大使が顔を見せる刻限には少し時間があります。
そちらで腰をお休めになられては。
[備え付けられたソファを示した。
当然ながら、部屋の四隅、そして部屋の周囲や大使公邸の周囲には多くの軍人が控えている。
彼らの手前、ギィが椅子にへたり落ちるとも思えなかったけれども。]
光栄です、司令閣下。
[エース記者、その言葉にくすりと笑う。
どちらにしても、名前を覚えて貰えることは大事なことだ。
目の前に置かれる資料。飲み物を倒さないように少し避けて、遠慮無く広げる]
なるほど、現地で調査を行える状況でもないですしね。調査をしている人間がいるとすればケルコムの人間かな。
[聞く、見る、書く、同時に行うのは記者として当然の技術。
相手のゆっくりとした口調はむしろ、自分をあしらう必要がない証拠で、ありがたかった]
/*
しかし、3機とバトルするのは、イメージリソースが足りねえwwwwwww
あかん、板○になる、板○にwwwwww
[このタイミングで、なにぬかしてるかね]
[つか、既にその世界に入ってるだろ]
そうですか。それは、大切な方を失いましたね。
[ふと、書く手を止める。
恩師を亡くしたと告げる相手に、告げる言葉は自分には見つけられない。大事な人を失うのに戦争をするのか、なんて言葉は気安すぎる]
>>601
もっと引き付けろ……退避ーっ!!
[あの腕前なら空いたところに来るとわかった。
引きつけてから、全員が機銃座から跳んで逃げた。
銃弾は正確にシートに穴を開け、真っ向から撃ち合わなかった判断の正しさと、敵パイロットの腕前を表現していた。++]
[噂についてだったね、と言葉が繋がる]
なるほど。考えるのは自由、確かに。
俺はその「考えるための基盤」を記事にしたいと思っています。とはいえ何を書こうと自由という閣下のお墨付きは言葉はありがたく頂戴いたしますね。
[言って、悪びれずに笑った]
はい、ひとつめは満足しました、次は、農園の件、お願いします。
[穴の開いたシートに座り直すと、左右に声をかけた]
エイルマー! ロニィ!
用意はいいか!
ヤツに【トリコロール・アタック】を仕掛ける!!
A『了解!』
R『やっと出ましたっつーの、あのマジ顔!』
射撃用ー意……撃てーっ!
[まずエイルマーとロニィの機銃が射撃を開始した。
二人の弾丸はそれぞれ上下に大きく外れ――そこから射角を調整して幅を狭めながら、敵機を上下に挟んだ状態で追いかけていく――当てるよりも、封じ込めて逃がさないために。++]
[と、そのような話をしている最中。]
…………な、
発進!!?
どういうことです…!?
[流石に驚きを隠せず、慌てて通信機を耳に当てる。]
なん…っ、もう。
[何処か愉しげな少佐の様子に、ぶんと首を振って。 飛び込んでくる通信に齧りつきながら、慌てた様子で駆け込んでくる軍人に指示を出す]
そこだっ!!
墜ちろォォォォォッ!!!
[続いて隊長の機銃が怒号と共に火を噴いた。
弾丸は敵機の進行方向前から迎え撃つように描かれる。
後ろから二条、正面から一条の弾幕の帯が交差するとき、トリコロール――三色旗――が完成し、敵機は上下に逃げ場のないまま正面から薙いでくる弾幕を受けることになる……という連携技である。
はたして、精鋭である敵機は三色旗に飲み込まれたのか、あるいはどう凌いだのだろうか。//]
―鐘の塔・風の精霊号:係留位置上空―
[霧の満ちる空、舞い踊る"蒼いアルバトロス"が
ケッテを組んだ部下たちに傲然と襲い掛かる]
……のっけから面倒なのと遭遇したか。
[マリエッタが集めた部下たちの技量は悪くない。
けれど編成されたばかりの小隊で対峙するには、
アルバトロスは荷が重い]
……あんたたちは一旦退避。
上空に占位して、奴の後に続く機体を狙って。
そいつは私が引き受ける!!
[宣言し機銃の釦を押せば、足元に格納された7.92mm連装機銃が重い唸りをあげ、蒼いアルバトロスへと鋼鉄を吐き出す]
―風の精霊号・船内―
いきなりどーん!って落ちたりはしないだろうけど…
[つぶやきながらも、身についた習性が、自然と外へ出る道を探させる。]
マリエッタは、ブリッジだったっけ?
どっちだったかなー?
[頼りない言ながらも、歩は確実に艦橋を目指す。方向感覚と記憶力の良さは、日々是鍛え上げられていた。]
/*
ちゅーか三段レスを10分で返すとかむりだ!(ちゃぶだいがえし
そくどあーっぷしたい! すばやさのたねをください!
此方の警備は十余名を残し、その他陸軍は援護へ!!!
鐘の塔周辺に配備されている第8小隊と合流後、速やかに周囲の住民に避難勧告!!!!
[鐘の塔の直ぐ下に、ディルドレ邸がある。
敵艇があの場所に係留されることが決まってから、直ぐに命令を出した。
曾祖母は既に連れ出されているものと思っている、が。]
[物怖じしないシェイの姿に、いい機銃使いになると思ったが、おそらくこの少年は銃ではなくペンで戦ってゆくのだろう。]
ふたつめの質問にあった、「ケルコムの農園に砲撃命令を出したのは誰か」だが、我が軍の通信記録に、そのような命令は残っていない。
あとで、ファイルを見せてあげよう。
複写と持ち出しは許可しかねるがね。
この質問は、ケルコム側にも行ったのかな?
あちらの空軍は、あの新型機を除いて、シリーの型落ち機を使っていたりもする。
もし、砲撃しているところを目撃されたのが「シリー産の機体」であったとしても、ほんとうにそれが我が軍の機体だったのか、確認しておく方が公平だな。
ふたつめの質問はこれでいいか?
脱出って、どうしようw
つか、飛行船ってどんな感じで繋いでるんだろ?
繋いでるロープというかチェーン?って、飛び移れるんだろか?うーむ。
取り合えず、マリエッタと別行動にはしたくないな。
せっかく同じ船に乗ってるんだし。
手間が省けたじゃないか。
[周章てるアデルに、シレッとそんなことを言った。]
交渉する前に攻撃するなんて、後世、散々叩かれるだろうな。
ま、戦争に勝って歴史改ざんすればいいか。
/*
空間把握?
できてないよ!
[威張るな]
空中戦は、感覚と本能でやった方が、さくさくと進む気がしてならぬ俺がいます故。
うん、よほどの阿呆をやらかさない限りは、だけど。
─ エアリエル・艦橋 ─
三番砲台!掃射が遅い!
もたもたするな。四番砲台機銃掃射を以て敵を寄せ付けるな
[ケルコムの猛攻に戦々恐々とする士官達をどうにか奮い立たせ応戦をする。
しかし、満足な戦闘員の数すらままなっていないのが今のエアリエル。徐々に押され被弾の数も増していく]
く……! 被害状況は!?
[押し寄せた衝撃に転倒しそうになるのをどうにか堪え、即座に通信兵を怒鳴りつける]
流石に多勢に無勢か…
こんな無法が! まかり通すものですか!
怯むな! 踏ん張れ!
[砲撃の音が聞こえる。射撃の音が聞こえる。声が……悲鳴が、喚き声が、勇猛果敢な戦声が、聞こえる。
ジリ、 空気が震える。地が震える。人々の避難のための地響きと、戦いのための地響き。
ああ。戦いだ。]
(堕ちろ、風の精霊よ。
欲濡れ血塗れの巨体よ。
光を奪ったその業に、罪に、裁かれるがいい。
死ぬがいい。)
[果たしてこの人は、"公平"のイヴェールなのだろうか。**]
なっ……。
[空になった機銃座が、再び火を吹く>>613。上と下と。まるで挟み込まれるように。]
上下がダメなら……!左!
間に合う……か!
[左のペダルを踏み込む。その間にも真正面からの攻撃。
中心をめがけて手榴弾を投げ込み――]
シュテラ……ツバメは?
……へぇケッテ、柔軟ね。そのまま上手くやってよね。
[決まれば威力絶大ながら、連携が取れなければ長機の単独戦にも陥るロッテ。第7で慣れ親しんだ戦法を使わず廃れ気味とはいえ、単独戦になりずらいケッテに切り替えるあたり、流石だ……
艦橋から見える機体を目にしながら、少女は小さく頷く]
ファングは!? 持ちこたえてる?
ちっ……!
不意打ちだってのに、こうも簡単に避けるか。
[>>618 鋭いロールで機銃弾を交わしたアルバトロスに舌打ち一つ。
そのまま高度を上げた敵機に銃撃されれば、即座にラダーを蹴り、右方向へと操縦桿を引いて急旋回をかける]
……っく。
[SLG-11とは比較にならない、急激な軌道の転換に歯を食いしばりながら、今度は此方が上空を取ろうとアルバトロスの邀撃をすり抜けようとする]
残ってない?
[相手の思惑など思いもよらない。ただ相手の想像通り、ペンを手放す気は毛頭無い。
きょとり、と瞬きする。ファイルの閲覧にはもちろんお願いしますと答える。複写禁止でも覚えて帰ればいいやと暢気に考えつつ]
なるほど、シリー軍の型落ちか。
ケルコム側の返事は……まァ 拳と銃身だったもので。今もう一度取材の申し込みを準備しているところなんですが。
[返される質問に、そこばかりは少々ばつが悪そうに笑った。まあおおむね事実だ。殴られた口元に触れた、痕はほとんど無い]
ああひとつ……あの農園に「なにがあったか」司令閣下はご存じでしたか?
[ゆるりと相手を見定めて。
返答があれば、例を述べて、三番目の質問に移るだろう]
[ぎっ、と睨んだ。]
………………、……
…………………………………
[周囲の軍兵が、一歩後ずさる。
恐らく、「アデル」がディルドレの代理を務めるようになってから初めてのこと。]
[そうか。 と、小さく呟いた。]
莫迦なことを言うな。
──ただ少し、疑問が浮かんだぬ過ぎない。
[そう、その筈だ。]
お前の望みは"愉しみ"。
私の望みは"魔族の台頭"。
その望みが、どこから湧いて出たのか。
何故、湧いて出たのか……。
……捕縛、よりも荒っぽいです。
歴史は改竄されようと、人々の記憶に残る以上語り継がれ…… って、そんなことはともかく!
いいです、もう。一任したんですから。
[ばっ、と窓を開け放つ。
次々と飛び立つ空軍が見えた。
市街地を駆ける兵士達も。]
……、ともかく。私達も、現地へ。
/*
もうちょっとすぴーどあっぷー あっぷあっぷー
あああごめんなさいオクタヴィアー タイミングの悪い男なんばーわん いず 俺!
>>622
トリコロール・アタックをかわすか……!!
やるじゃねぇか……気に入った!
俺様の本気に挑戦する資格を与えてやるぜ!
勝負!!
[親指で唇をピッとなぞり飛ばしてから桿を握りなおし、必殺の一撃をくらわそうとした、その時。
投げられた手榴弾が砲座に飛び込もうとした時だった――]
――ドゴオオオオオオオオオン!!!!
な、何だ!?
おいブリッジ! 応答しろ!
いったい何だ、何が起こった!
[大きな爆発音と、とてつもない大きな揺れに世界が傾く。
必殺の一撃は撃てず、逆に危険を晒したが船体が揺れ傾いたおかげで手榴弾の直撃は運良く免れた]
― ケルコム市街 ―
───ドォォォオオオオンッ!!!
[ケルコムの市街に、間断的に爆撃の音が響く。
上空に、赤い火花が散っている。
つい先日、市街戦を経験したばかりの市民が
不安げに息を潜めて、じっと空中の戦闘を見守っていた。]
『あ……、郵便屋のお兄ちゃん…っ!?』
[声を掛けられたのは、路地を幾つか過ぎて後。
怯えたように出てきたその顔には、確かに見覚えがあった。
リヒャルトの妹の、アナだ。]
おや、アナちゃん。こんにちはー。
[頭上に爆撃の飛び交う中、にこりと少女に笑ってみせる。
だが少女は、そんな表情に構う間もなく、
見つけるや否やといった調子で懐へと飛び込んできた。]
『……お、にいちゃんっ…だ…。
お父さんいなくなって、お兄ちゃんも帰って来ないから、
郵便のお兄ちゃんもいなくなっちゃったかと思っ……』
[涙ながらに、切れ切れの言葉が幼い唇から紡がれる。
その小さな頭にぽんぽんと手をやりながら、”郵便屋”は、
くるりと僅かに天を仰いだ。調子が狂う。]
ああー、そっか。うん。
お父さんは残念だったね。
ん、ほら。泣いてないで、手を出してごらん。
リヒャルトお兄ちゃんからの、お手紙だ。
お兄ちゃんから、直接預かったんだぞ?
───ちゃんと帰るから、心配しないようにってさ。
[泣く子に捕まっていては、話にならない。
切り札とばかりに、手紙を差し出す。
と、アナの涙目が見る見るうちに大きく瞠られた。]
『お兄ちゃんから…!?』
[再びぼろぼろと泣き出すアナに、軽く額を押さえる。
マリオンがやって来たのに彼女を預けて、郵便屋はそそくさと手を振る。]
また手紙あれば、持ってきてあげるから。
だから……ね? はいはい。2人とも、またねー。
[その場を離れようとすると、押し付けられたものがある。
お兄ちゃんに渡してと半ば強引に託されたのは、幼い兄妹お手製の小さな「お守り」]
魔は、それを手に翳して、やれやれとばかりに息を落とした。*]
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