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「改良型−コードネーム「フェニックス」−は大至急にラインに乗せる必要がある。できるだけパイロットを無駄にはできないからな…。今日からまた徹夜を覚悟しなければならないぞ」
[「無駄」という言葉を使うのはベルにとってはあまり心地の良い言い方ではなかった。この辺が室長とベルの思想の違いを表している]
私は反対です。なんとか、戦争回避の方向にもっていくことはできないのでしょうか?
[今回の出来事は、ベルにとっては、不可解な出来事である。ケルコムから手を出したとは到底思えない。しかし、シリーの側も、今回の総指揮はフェイ、いやフェリクスである。彼から手を出したとも思いにくい。
しかし、ベルの知らない側面を持っていたとしたら…。ベルは即それを否定した。あの優しい笑顔を思い起こすと、どうしても、それは考えにくい]
「私は政治家じゃないからな。それより、開発には糸目をかけないとの大佐のお言葉だ。ようやく私たちのやりたいことができるんだ、いいじゃないか。「あの子」が日の目を見るのも早くなるかも知れないぞ」
[純粋な開発者である室長は、陽気にそう言って開発室に戻っていた。
即日、研究開発室は統合された]
―― シリー市街地 ──
[ケルコムの宣戦布告をラジオが流しているのか、町にはいつもより多くの人が出ていた。
空爆などされたらいい的だが、そんなことは想定すらしていないのだろう。
100年以上も戦争をしたことのない国民である。
現実感がないのかもしれない。]
大急ぎで本土攻撃に対する避難要綱を作成するように。
シリーの空をとらせることなど許さないつもりだが、備えはあった方がよいからな。
[四番艦に突入したというケルコム機のことが脳裏を離れない。
ケルコムの軍部が、若いパイロットたちにどんな教育をしているのかを思えば暗澹たる気持ちになる。]
それと、
大学や研究室にいるケルコムからの留学生を隔離する必要があるな。
ケルコム側への内通を防ぐ目的と、彼ら自身の安全のために。
住民の個々人がケルコム、あるいはシリーに反感を抱くのは仕方がない。
我々はいかなる思想であれ、抑制するものではないから。
だが、嫌悪感を行動に変えたら──犯罪となる。
戦うのは軍人だけでよい。
[式典から戻った兵員には、出動待機という名の、束の間の休暇が与えられる。
居場所を明確にしておくこと、招集があったら2時間以内に原隊に復帰することを条件として解散となった。]
妹を待ちたくもあったんだけど、さすがにちょっと進めておかないと、ケルコム側も辛かろうと…
最近、進行を見据えた時間とシーン管理が多い気がするるるる。
そして、今回、皆の立ち位置もあるんだけど、ソロールばっかりだなあという気がひしひしと。
いいのかなぁ…
── 緊急評議会 / シリー ──
[経過報告の後、壇上から一堂を見渡す。
不安そうな顔、憤りを露わにしている顔、損得計算に忙しい顔。
フェリクスは、ゆっくりと自らの考えを述べた。]
戦闘行為が実際に起きていることを看過してはなりません。
シリーの国民、領土、国益が重大なる危機にさらされているのです。
シリー空軍を、そしてわたしを、戦場へと送る決議をされることを、希望します。
平時であれば、これだけの損害を出したわたしは辞任すべきところでしょう。
しかし、すでに相手の宣戦布告がなされた今、責任の取り方は別にある。
──シリーに勝利を。
それによってのみ、我が責務は果たされるものと考えます。
/*
やぁ。村入る前から、縁故飛びまくってたから、それ以外で謎フリしたらどうなるかなぁと、見たかったのだよね。
(で、意思確認の為にぼかしフリ)
[協議の結果、シリーはケルコムとの戦争を選んだ。
だが、まずもって「宣戦布告撤回の勧告」を行うものとする、との方針も出された。
ケルコム側の要求を聞き、妥協の可能性を探るという建前だが、その間にケルコム穏健派の分離を画策し、ケルコムの足並みを乱す目的もある。
建前であるから、元より突きつける条件は厳しいものだった。
「戦闘行為に対する謝罪」
「損害賠償」
「大陸の移動は拒絶」
「安全保障に名を借りたケルコムの非武装化」
賠償についてはケルコムからの損害賠償要求と相殺してもよいし、謝罪も首脳陣の交代で善しとする、大陸移動の拒否はもう100年も続けてきたことだ。
よって、実質的な要求は「非武装化」──ケルコムの翼を捥ぐことに尽きる。
そして、この実質的な「降伏勧告」の大使に、議会はマリエッタを推した。]
あいつらが、そんなことをするとは思えん。
整備士には、整備士の誇りがあるもんだ。
くそっ。儂が徹底的に調べ直してやる。
[言い捨てて、足早に自分の船へと向かった。*]
── フリーゲンベルク邸 ──
[船上では手にしないブランデーのグラスを静かに揺らす。
氷が硬い音をたてた。
議会から戻ったフェリクスは、マリエッタに、彼女が「交渉の使者」に選ばれたことを知らせた。]
わたしよりも、相手に与える印象が柔らかいという理由だろうね。
あるいは、アイドル的な効果を期待しているのか。
君がどれほど優秀か、彼らはわかっていないのだ。
だが、君の才覚を充分承知しているわたしは、今回の人選に、逆に安堵している。
マリエッタ、
君に議会の「本音」を教えておく。
この戦争の真の目的は「ケルコムの属国化」だ。
シリーは、工業製品の輸出先としてケルコムの存在を是としている。
そこそこの購買力をもち、シリー製品を崇める消費者であってほしいと。
だから、今回の戦争は殲滅戦にはならない。シリーの優位を認めさせればいい。
議会は「交渉」にあたって、君に切り札を託す。
それは──
「太陽の鏡」の活動停止宣告だ。
シリーに縋らなければ、光は戻ってこない。
ケルコムの民にそう認知させることで、議会はケルコムの「降伏」を取りつけたい考えだ。
この切り札──「脅し」と言った方が正確だがね──を使うかどうかは、大使たる君に一任される。
ただ、君が今回、その切り札を使わなかったとしても、
ケルコムが「降伏」を受け入れなければ、議会は「太陽の鏡」の活動停止を実行に移すだろう。
ケルコムへ反射光を届けている「太陽の鏡」を機能停止させることで、ケルコムは永遠の影の国となる。
数ヶ月という単位で継続しない限り、植生への影響はないだろうが、人間の心理に与える影響は絶大なものだろう。
時間をかけるほど反戦の機運が高まると、上はそう考えているようだ。
わたしとしては、短期決戦の方がありがたいのだが。
あの「アルバトロス」をさっさとスクラップにしてしまいたい。
/*
ケルコムは、がんがん飛行機を量産すると良いぞ。
でないと、敵も味方もばたばた落ちまくる空中戦が
なかなか出来ないからなぁ。
オクタヴィア辺りが気合い入れて、
量産体制に持っていってくれんだろうかwww
彼女の箱が、目下一番の懸念事項ではあるが。
マイディア、
採択された国策の是非について、わたしは口出しする立場にない。
空軍司令官としてのわたしの任務は、シリー国民の安全と利益を守ることにある。
議会の決議がそれに反しない限りは、命令に従う。
けれど、君が今回のような役目は厭だというなら、議会にかけあって大使を変更させよう。
わたしは空軍司令官である以前に君の兄だ。
君を護ることに全力を尽くす。
ただ、これは、ケルコム側と、戦場以外の場所で対話できる最後のチャンスになるかもしれない。
君が、彼らに言いたいことがあるなら、遠慮なく伝えることができる貴重な機会だと思う。
おそらくマスコミも来るだろうから、両国の全国民に向けて、君のメッセージを発信することができるだろう。
―【R】シリー辺境区・休暇 ―
――はいよ、お待ちっ。
[貧民街。ロニィは昔よく利用していた店を数年ぶりに訪れた。
出されるものは安くボリュームもあり、味も良い……が、メニューなんてものは無い。
それもそのはず、この店で出される料理は近場の比較的良質なレストランでの残飯だからだ。]
R『なんか味変わったなぁ……』
[変わったのは仕入先の店か、あるいは自分の味覚か。
この街は昔と何ら変わらない、この店の自分が座っている椅子も厨房のおっちゃんもあの頃のまま順当に朽ちている。
……でも、この舌が感じる印象は当時のものと違う。
栄養バランスを重視した軍の食事はお世辞にも美味いとは言えないし、戦闘食となれば酷いとしか言いようが無い。
しかし軍に居れば食べるのに困ることはない……そんな毎日に慣らされてしまったせいだろうか。
ロニィが軍に入ったのは少しでもマシな安定した生活を求めたからだった。
貧民街で生きることに疲れたというわけではないが、明るい未来が待っているわけがなかった。
しかし、ただ何となく入っただけの軍で出世できるわけもなく――出自によって酷い扱いを受けたことも少なくなかった。
問題児扱いされ、左遷させようにもどこも引き取ろうとしない……結果、押し付け先となったのかアイアン・マーズだった。
厳しいし無茶苦茶だが、機銃砲座で生きていること以外に自分の存在価値を見出そうとしない隊長は、ロニィの出身にも興味を示さなかった。
結果、隊長によく似た悪ガキとして自由に楽しく空で生きるようになった]
R『あいつ、元気にしてるかなぁ……』
[ふと思い出した、いつかの光景。
辺境区を逃げ出した自分と違い、辺境区のために大志を燃やしていた女の子。
名前も顔も覚えていない――脳裏に残っているのは、あのときの夢と希望を語る澄んだ声と、割って入ってきたカラスの鳴き声。
底辺を這いずり回って安住の地に腰を落ち着けた自分と違い、彼女は空を飛べているのだろうか、カレル・イェスタジャーブの後継者になれているのだろうか。]
R『さて…帰るか、俺っちの家に。』
[席を立ち、空軍港に足を向けた。
今こうして生きている、辺境区の人々を救おうなんて英雄ではない――今の自分が胸を張れることは、アイアン・マーズの一員だということだけだ。]
引き受けるならば、移動には<風の精霊>号を使うといい。
国家の威信を背負った大任だ、あの船こそがそれにふさわしい。
搭乗者の選定も任せる。
君が戻るまでわたしは、防空任務に専念と言いつつ、戦争に向けてシリー艦隊の出撃準備を進めることになる。
君の説得で、ケルコムが「降伏」を選んでくれれば、その準備も無駄になるのだがね。
── フリーゲンベルク邸 / 自室 ──
[メイドが礼服をクリーニングに出そうしていてるのに気づき、急いで呼び止めると内ポケットから書状を回収した。
臨時議会で晩餐会がお流れになったのはまったく気にしていなかったが、ベルティルデの呼び出しに応えられなかったことは心に引っかかっている。
結局、式典の閉会を告げる礼砲は鳴らされることなく、代わりにもたらされたのは銃声と宣戦布告だった。]
あの丘で――
君は、今日、何を見たのだろう。
あの丘で――
君は、わたしに何を伝えたかった?
その心は――今や変わってしまっただろうか?
[今は自分の書斎となった父親の執務室で、羽根ペンをとり、便箋に返信を書き付ける。]
『親愛なるベル,
君はもう知っているようだが、改めてわたしは君に告げねばならない。
かつて霧雨の路傍で君が助けた男は、今やシリー空軍の中枢にある。
現状を鑑みれば、公人としてのわたしが君の求めに応じることは不可能に近い。
だが、わたしも君に会いたい気持ちは同じだ。
過ぎ去った時を埋めるのは、互いの腕しかないと思っている。
通行許可証を同封する。
これを見せれば、君は詮索されることなくシリーに入ることができるだろう。
我が屋敷に来られたし。
今度は、偽ることのないわたしで君の前に立つことを誓う。
一刻も早く再会が叶うことを心から願う,
フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク 』
[あの時の少女のひとりが、フェリクスの妹であると気づいたのは、少女たちに迎えが来て、アデルと別れた後だった。
それを知っていたら、自分がどうしていたかを考える。
別に、シリーの人間すべてに対して敵意があるわけではないが…。
紛れもなく、あのフェリクスの声が、威圧的な響きで降ってくるのを聞いた。傍にフェリクスがいたなら、斬りかかっていたかもしれない。]
普通の男、だったのにな。
[共に過ごした短い期間を思う。
ほんの少し、隠していた孤独から救われた時。
シリーの遊戯、チェスだったか?を教えてくれる約束を最後に──消えてしまった。]
所詮、住む世界が違ったんだ、あいつとは。
[ディルドレによって、宣戦布告が為された。
フェリクスと、闘うことになった。]
[通行許可証とともに、シリーまで連絡船を貸し切りにしても充分な金額を同封した。]
“ 郵便屋 ”に連絡を。
親書扱いで届けてもらいたいものがあるから来られたし、と。
[侍従に指示し、封蝋に印章を押すと、その上に軽く唇を触れさせた。]
[通信機からの呼び掛けと、やりとりは聴こえていたが、すぐには応えられなかった。
上官に捕まって、ああだこうだと意見されていたから。
それが終わってようやく、通信機に話しかけた。]
>>150
なんか、殺意のプレゼント来たwww
>>149
チェス、だと Σ(゜゜
ルー・ガルー戦記3のミヒャエルとジークの対戦ログ漁ってくるか (←
お待たせして申し訳ありません、アデル卿。
俺に御用がおありとのことでしたが、今は俺が使用している執務室にいます。
昼も食べ損ねたので、食堂に移動しようと思っていますが、アデル卿の都合の良いほうに合わせます。なんなら、こちらから出向いても……
[もう一つの持ち主を伝える声に、一瞬過ったのは、微妙な表情だった]
……あー…………。
まあ、整備屋と連絡取り易いのは、俺らとしては、ありがたいですけど、ね。
[すまん、という言葉には、何とも言えなかった。
実際、ちょっとだけ「ちっ」とか思わなくもなかったから]
―風の精霊号・医務室―
視神経には異常は無いようだがね。
……ただ痕は残るだろうな。
[傷口を縫い終え、検査の結果を告げる軍医に
「……そうですか」と無愛想に答えて医務室を後にした。
去り際に看護士が、此方に何とも言えない表情を向けたのは
最前線で戦い、怪我をし――或いは死ぬことになるパイロットへの哀れみだろうか。
ともあれ、視神経が傷き視力を損なうという
パイロットとして致命的な事態を避けられたことには安堵する]
――――……。
[風の精霊号の艦内で、或いは軍港で
もう顔も覚えていない、辺境区出身の青年とはすれ違っただろうか。――烏は羽を休めるべく、寝床へと帰還する**]
いや、それは。
言ってみただけ、じゃないと、やっぱり、色々と。
[惚気てんなー、と思いつつ、けれど]
ほんと。
……個人的に使えるなら、ってのは、ありますね。
[自分の場合は、『家族』相手なので、惚気も何もないが]
それもそう、ですね。
[個人的に、という表現は否定のしようもなく]
……戦争……なんですよ、ね。
[続いた言葉に、声が僅か、真剣さを帯びた]
……覚悟。
[伝わる言葉に、小さく呟いて]
……取り返すか、殺されるかの二択なら……俺には、前者しか選べないですよ。
何があっても。
― 【S】シリー農園区、新兵実家、休暇中 ―
父「戦争が始まるそうだが……大丈夫か?」
母「母さんあなたのことが心配で心配で……軍での生活はどう? 辛くない? お金は足りてる?」
[新兵はシリーでいたって平均的な農家に生まれた。
子供ができないと半ば諦めてかけていた両親の、遅めに生まれた子である新兵は両親から愛情をとても多く注がれて育った。
優しい性格になったのは新兵に相応しいと言えたが、気弱な彼が同時に軍に入ることを聞かされた両親を慌てさせた。
学者とか作家とかの道を選びそうな新兵が軍人を選んだのは、引っ込み思案な性格にやや負い目があり、集団生活で自分を鍛え直したいという自己啓発的な奮起だった。
学力だけでなく、射撃や格闘などの面でもなかなか優秀な素質があった彼が、どうして出世コースの彼岸とも言えるアイアン・マーズに配属になったのか、シリー軍の歴史に残る謎の1つであろう。]
S『大丈夫だよ、隊長もみんなもいい人だし、毎日充実してる。
戦争はちょっと怖いけど……僕が選んだ道だから。
それより父さんも母さんも気をつけてね、こっちに戦火が来ないよう頑張るけど……』
[脳裏に浮かんだのは、あのとき見たケルコムで起こった光と炎。
戦争は軍人が行うものだが、戦争で死ぬのは軍人だけではない……頭と身体で理解した、あの一瞬。
同じ光景が、シリーで起こらないなんて保証できない。
自分にできることは、アイアン・マーズの一員として戦うこと……防空小隊として空で戦うことがシリーを守るということだ。
優しい新兵が心配する両親を気遣っただけで、隊長もみんなも断じていい人ではないが]
all or nothing
……俺より先に死ぬな。これを聴いてる全員、俺より若いんだから。
尤も、俺は100まで生きるがな。
S『ごちそうさまでした、母さんまた料理上手くなったね。
ちょっとそのへん走って来る、体力練成は大事だからね』
[久しぶりの母親の手料理に感謝したあとは、新兵は染み付いた習慣に身体を委ねた。
汗を流したら風呂に入り、父親と酒を交わして語り合ってから、生まれてから親しんだ自宅のベッドに潜り込んだ。
そして翌朝、これまでの訓練の成果とばかりに、見送る両親に敬礼で応えた]
父「身体に気をつけてな、無茶するなよ」
S『ありがとう父さん、次の休暇はまた畑手伝うよ』
母「戦争終わったらそろそろお嫁さんも探さないとねぇ〜」
S『なっ……! い、行ってきます!!』
[脳裏に浮かんだ、伸ばしても手の届かない1人の姿をかき消すように首を振り、恥ずかしさを紛らわすように慌てて駈け出して行った。*]
― 食堂 ―
[なんだかんだで食事を取り損ね、変な時間に食堂に来て食事をしている。
コンソメスープと少し固くなったパンと燻製の肉とをゆっくりと食べている。アデルがくるはずだから、待ちながら。]
……了解。
そも、死ぬ気でここにいるわけじゃないですから、俺も。
[きっぱり、言い切る。
死なない、は、『大切』との『約束』だから]
て、そんな、思わず追い越したくなるよーな事を!
[聞こえてきた声に、頷く。]
いいえ、こちらこそお忙しい中申し訳ない。
執務室、ですか。
ご足労には及びません。
近くまで来ていますので、私から。
[足音が速度を増した。]
― 空軍基地・滑走路 ―
さて、と。
手紙の事は、後でおばちゃんに頼んでくるか、な。
[小さく呟き、手紙をポケットに一度しまおうとして。
入れっぱなしにしておいた別の物に気づいて苦笑する]
そういや、持ってたままだった。
[入れ代わり、引っ張り出すのは小さなハーモニカ。
養父が好きで、自分も習っていた、楽器]
……なんですかその、遠大なプランは……ったぁく。
[声音から、表情は大体想像がついたから。
呆れたような口調で、ぽつり、こう言った]
驚いたっていうか、なんて言うか……。
ま、いいですけどね。
なんにせよ、少佐には長生きしてもらわないと。
俺の面倒見たがる上司とか、そんなにいないですから。
[さすがに、待機状態では吹く訳にもいかず。
ぽん、と投げ上げ、受け止める動作を繰り返す。
鈍色の空に跳ねる、鈍い銀色、その軌跡を追いながらの動作は]
……あ、と!
[幾度目かで、パターンが崩れた。
手から跳ね、かつん、と落ちる、銀色]
…………。
[無言で、落ちたそれを拾い上げる。
一瞬過るのは、嫌な予感]
……大丈夫。
だよ、な?
[零れるのは、答えの得られない呟き]
リヒャルトには才能がある。多少のやんちゃの尻拭いくらい、安いもんだ。
そろそろアデル卿と会う時間だから、しばらく通信機は外しとく。またな。
……あはは……。
[やんちゃ、といわれれば、返す言葉などはどこにもなく。
乾いた笑いを上げた後、またな、という言葉にはい、とだけ、短く返した]
お食事の最中でしたか!
[お邪魔をしてしまったか、という顔になるけれど]
そう、ですね……
一度お戻り頂いてもよろしいですか? 申し訳ありません。
[思案の後、お願いすることに。]
では、執務室で。お待ちしています。
[アデルの声に応えた後、通信機のマイクだけオフにした。イヤホンのスイッチは入っているので、声は聞こえてたりする。]
― 少佐執務室 ―
失礼します、ギルバート・オースティン少佐。
[ノックの後其処に足を踏み入れ、一礼。
燃えるような髪に視線を据え、直ぐに口を開く。]
お互い時間が限られた身、単刀直入に申し上げます。
…長老より、これを貴方にと。
[滑らかな臙脂色の装飾が光る書状。
紐解きギィへと差し出せば、
“ディルドレ・エルヴァスティ”――最高権力者の署名と捺印が現れる。]
[アデルの訪問に、立ち上がって敬礼を。]
ご足労ありがとうございます、アデル卿。ディルドレ様からの書状ですか。
[なんの用だろう、と、失礼のないように受け取って、書かれた文字に視線を落とした。]
……これは、
[正気ですか?と口には出せなかった。]
内容、ですが。ご覧頂いた通り。
……新たに実践投入された機体、その操縦士含む空軍の指揮権の一時的な付与。
戦争の初動を、つまりシリー軍との戦闘に関する判断を貴方に委譲したい、というもの。
ディルドレは、貴方や貴方の元のパイロット達の仕事ぶりを気に入っておりました。
聞けば、私にも内密に独自調査を行っていた、とか。
[偵察指示、式典でお鉢が回った理由。
それだけではなく幾つかの場面で長老の推薦や目が働いていたことも、この際包み隠さず述べた。
そうして、一呼吸入れる。
言葉を切るギィに>>163、ほんの少し苦笑して]
ディルドレは昔から人を見る目に長けており、その能力で他を制し伸し上がった人です。
結果として試すようなことになってしまったのは、私から侘びましょう。
ですが……これは“戦争”。
遊びや贔屓目だけでは選びません。
真に実力が伴っていると判断された故に、こうして貴方にお会いしています。
[今一度、青磁がギィを真っ直ぐに捉えた。]
国政に関わる事柄や重要な決定を強いられる場合には、私を間に挟み連携を取る形となります。
ただ、当然ながら軍上層の目は光っています。
嫌な思いをさせてしまう可能性も…ゼロではない。
ですから、命令ではありません。
お受け頂けるかは、貴方の意思にお任せしたいとのことです。
/*
ちらっと覗いてみたら、アデルナイスだ!
軍のトップがPCに居るといないとでは、
話の動かしやすさがかなり違うからな。
うんうん。さすが。
── どこか、廊下 ──
[ケルコム軍部、どこかの廊下。
そこを一人の女が急ぎ、通り抜けた。
小走りともいうべきその調子へ、すれ違った下級軍人二人は訝しげに振り返った。]
あ、
[人とすれ違ったことに、すれ違ってから気付いたかのように。その人は、足を止めて彼らへ振り返った。
無意識の声を上げてから、数歩、彼らへ歩み寄る。]
ギ、……
──オースティン少佐がどちらにいらっしゃるか、
ご存知ですか。
── どこか、廊下 ──
[ケルコム軍部、どこかの廊下。
そこを一人の女が急ぎ、通り抜けた。
小走りともいうべきその調子へ、すれ違った下級軍人二人は訝しげに振り返った。]
あ、
[人とすれ違ったことに、すれ違ってから気付いたかのように。その人は、足を止めて彼らへ振り返った。
無意識の声を上げてから、数歩、彼らへ歩み寄る。]
ギ、……
──オースティン少佐がどちらにいらっしゃるか、
ご存知ですか。
[まだ若輩の少佐に過ぎないだとか、部下の素行とか、そう言って断ろうと思ったが、それを理解していての人選だとわかった。]
交換条件を受けていただけるならお引き受け致します。
"オクタヴィア・ラヴェニュー・リーヴィー"
俺の、恋人ですが。…彼女の人事に関して、上から口を挟まないでくださるのなら。
[アデルの青磁の瞳を、真っ直ぐに見返した。]
で、お貸しいただける操縦士というのは、素性の確かな者なのですか?
少佐……。
[一連のやりとりを聞いていて、通信機に囁くのはそれだけ。
その先にどんな思いを込めているのか、それは口にすることはしないが、ただこれだけは譲れなかった。]
リヒャルトの上司をやるってだけで、少佐は勲章をもらってもいいと思います。
[彼らは、お互いに顔を見合わせてから、廊下の向こうを指差した。
「少佐なら、あちらにいらっしゃったと思いますけど。」]
そうですか、──有難う御座います。
[その人は、頭を下げて去っていく。
流石に人前だと憚られるか、両足を浮かさずに、ただの早歩きで。]
[その人の背を見送った彼らは、話を始める。
「──なあ、見たか?」
「見たって、何をだよ。
……ああ、オースティン少佐の『コレ』だっけ?
「それもあるけどさ。首らへんだよ、首。」]
[「でっけえ古傷があったんだよ。ありゃ、致命傷だぜ。完全にな。」]
[「マジで? それ……自分でやったのかな。
ほら、オースティン少佐って忙しい人だし……。」]
[「……だな。
少佐、彼女に、構ってやってんのかな。」]
/*
ああ、オクタヴィアが来た。良かった。
彼女がこのタイミングでバファ吊りとかになると、
この先の展開に、もったいなさ過ぎるからな。
[ミヒャエルの声は聴こえていたが、マイクを外しているので応えられない。
が、ディルドレの代行として訪れているアデルを前に、にやりと嬉しそうに笑ったのは、不敬罪だったかもしれない。]
オクタヴィア、さん。
[記憶を辿るが、その名で思い当たる者は居なかった。]
少佐にそういう方がいらっしゃることは聞いています。
けれど、上から人事に圧力が掛かっているというと…。
……差し支えなければ、どこに配属されている方かお教え頂いても?
[ひたと据えられる視線を同じように見返して。
向けられた問いには頷いた。]
全て、空軍において長年精勤している者達です。
実戦投入されたばかりの機体ということで、精鋭部隊程の動きは正直期待できませんけれど…ご懸念の事態は起きないと断言します。
戦には、まず数も重要、でしょう?
[シリー空軍の数を見たはず、と言外に。]
[およそ十年前のこと。
この世界は今と同じように、白い靄で覆われていて、その上になにかがあるだなんて、信じていなかった。
浮遊大陸も、青い空も誰かの作りごと。
定期的に、シリーと行き来している連絡船だって、お隣の国かなんかと行き来しているんじゃないかと、そう思っていた。]
[――それまでは。]
[きっかけは、なんだったのかは忘れてしまったが。
本当のことが知りたい。と思ったのかもしれない。
ただ少年は、普通にシリーにいけるような用事も手段も持ち合わせていなかった。
だからこっそりと、乗り込んだのだ。貨物とともに。]
― 軍格納庫 ―
[軍港に降りたエアリエル号からロッヘン号を出し、
そのまま、事故機を預けていた整備工場へ行く。
事故機を引き取って、自宅近くの格納庫に置いてから
仲間の整備士達に、ひとつ頼み事をしておいた。]
すまんな。明日、昼飯をおごるで、それでひとつ頼む。
大急ぎでやってくれ。
[そうして、自分は事故機の調査に没頭し始めた*]
第三開発分室の、…技術者です。
圧力はまだかかってはいませんが、これからかかると思うので。彼女が望むなら止めはしません。
だから、俺の権限でのみ、彼女の移動ができるように。
[ずいぶん勝手なことを言っているので、アデルの反応が気になった。
操縦士のことについては、安堵したように頷く。]
アデル卿を操縦士に、と言われる覚悟をしてましたが。
[冗談めかして言った。]
[通話の"念"が、安定しない。
念とは、精神力。
不安や動揺の際に、乱れ得る。]
……
ケルコムへの攻撃を、呼んだのは──…貴様か?
[到着したシリーの空港で待ち構えていたのは、勝手に乗り込んだことによる叱責。それからそこで出逢ったマーティンという男の少しの親切。そして――]
[天高く眩しいほどに輝く太陽]
[抜けるような蒼穹]
[何もわからないまま、ケルコムに送り返されるはずだったはずの少年を、ほんの少しの時間だけ、青空の下に連れ出してくれたのが、マーティンだった。
父親がいない少年にとっては、大人の男と、何かを見て話すということはそんなにあることではなく。
その日、胸に刻んだ景色とともに、記憶に残っていた。]
えー。言いすぎじゃないだろ。別に。
[実際に言いすぎではないだろう。
即座に思いつく、『悪い意味』でも。
リヒャルトの、豊かな才能を見抜いたという『いい意味』でも。]
[コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、
焦りを含んだ歩みの音が、廊下に響く。
その人の視線は、廊下の向こうばかりを見据える。]
[この閉塞感は何だ、
この閉塞感は何だ、
この閉塞感は何だ………
"無意識の意識"が、頭の中で繰り返し読み上げられる。]
[この閉塞感は何だ。
ケルコムへの"攻撃"を見送ってからの、この……
いや──これは、──この、胸の苦しみ、熱さ、不快感を──閉塞感と形容すべきなのか?……それさえも分からない。何故だ、何故分からない。"知識の泉"たる、この私が。]
[拾い上げたハーモニカの汚れをぱたぱたと払い落とした後、念のため一通り音を出す。
表面に傷はついたが、音を出すには差し支えないようだった]
……ん、良かった……。
[養父は優しくも厳しい人だから、何かが欲しいと強請っても、中々頷いてはくれず。
そんな中、どうしてもやりたいから、と頼み込んで買ってもらったハーモニカ]
……壊したら、大目玉モンだから、な……。
[安堵しながらも、根ざした不安は、消えていない]
技術側の方ですか。
そうですね……念のため状況の確認をさせて頂きますけれど、その方の人事に関しては先程の権限でご随意に、ということになると思います。
……お引き受け頂けると考えてよろしいでしょうか?
[何処か窺うような様子を察したか、微笑を浮かべる。
前代未聞の依頼をしているのは、こちらも同じことなのだ。]
……私、ですか?
[思わぬ言葉にぱち、と瞳を瞬いて。
それから暫しの逡巡。]
その事なのですが…実はもう一つ、ギィ少佐に無茶なお願いをしなくてはならないのです。
[消えない予感の理由は、今は知らない。
一度は避難したものの、家や近隣の人々を案じた養父が、市街へ戻って行った事。
始まった銃撃による倒壊に巻き込まれた事。
……何れ更新される、被害者名簿にその名が記される事。
その内の、何一つとして]
─ 回想 ─
[旗艦に追いつけば傷の手当てを受け、僅かながらの休息をとる。
本人としてはとるつもりはなかったのだが、
報告すべき兄は指揮に忙殺され顔をちらと合わすに留まり、
さらには直近の者に休憩を懇願されれば、
半ば幽閉のように自室に籠もるしかなかった]
兵の補充は…九番隊の中堅と若手を。もともと大所帯だったし、第7と近いでしょ?
鼻持ちならないのもいないし。如何?
それに付随してなのだけど、ええ中尉の件。お借りする機会増えそうですから、旗艦の方にも部屋を用意しようと。
[シリーに戻れば事態の把握と、我が軍の損害状況の収拾に駆け回る。
東部戦闘航空団基地にも立ち寄った。
苦渋に満ちたレヒネル少佐を見れば>>52、
聞かずとも芳しくない結果だったことは容易に想像がつき]
……捜索等は許可します。ええ、できる限りのことだけど。
ご親族への手配も……
[宣戦布告がなされれば、表だってできることはたかが知れている]
彼らの勇気ある行動が、市民達の多くの人命を救ったのです。
立派に職務を全うされたと。
[直前に吸っていたのだろう。灰皿から僅かに上る煙草の煙を眺めながら
か細くそう告げはしたものの
少女もまた少佐と思いを異にはしていなかった
無念……思いは虚空へ消えていく煙の如く、少女の胸へも広がっていった]
[評議会へ向かった兄を待つ傍ら、少女もまた動いていた]
腑に落ちないのよね。向こうから喧嘩を売るつもりならあまりにどたばたですし。第一スマートじゃない。
だって思いません? 式典でエアリエルがあそこにいて……向こうからしてみたら、敵大将が自分の掌にあったようなもの。
二番艦の件とほぼ同時に仕掛けてくるほどの用意周到さがありながら、敵陣ど真ん中の私はこうやってここにいる。
なにかしっくりきませんの。
……向こうの言い分に基づく方面も調べて貰えないかしら?
ええ、こちらの最初に受けた攻撃ってのも、裏付けを出来る範囲で。
[どん。
下級軍人と、肩をぶつけた。
彼は立派な体格を持つのに、小柄なこの女の肩に、跳ね飛ばされた。
この女は、謝罪しない。振り返りもしない。
ただ"ゴミを蹴った"かのように、通り過ぎて行く。
自分の足腰はそんなに弱かったのかと、彼は呆気にとられ、声をかけることも出来なかった。]
それはそうと、あっちの方どうだった?
フィールドワークラブリストだからあんまり期待してないけどリーゼロッテいた?
え? うそ? 大学に戻ってるって連絡あったの?
珍しいわね。いいわまたどっか行く前に一度招待してあげて。
基地の方来て貰っても構わないし、ええ許可は出しておくわ。
あの時お願いした調査依頼は? って聞けば来てくれるかもね?
ああそうそう、りんご亭のアップルパイでも持って行ってあげて。
あの子のほおばる姿なかなかチャーミングよ
[やがて、旗艦に戻り兄から議会での決定事項を伝え聞く>>135]
撤回の勧告……体のいい時間稼ぎとは思っていても受け取る気はありませんわ。
[今更撤回することはないだろうし、そもそも非武装化の要求など降伏しろと言ってるようなものだ。
建前にしたって、もう少しやりようもあるだろうに……
話しと同時に受け取った書面を眺めながら、呆れを通り越した笑いすらこみ上げてしまう
穏健派がどれほど幅をきかせてるか…少女の知ってる情勢から鑑みても……
火に油を注ぎに行くに近い]
大使の任、謹んで承ります。
[快諾の言葉に、ほっとして微笑む。]
ありがとうございます。
[引き受けるつもりだから、頷こうとしたら、アデルが無茶なお願いがあると言う。]
言ってください。大概なら驚きませんから。
―シリー市街―
[ケルコムの宣戦布告は、瞬く間にシリー全土に広がった。早々に学内には「自粛」の二文字が飛び交い始めたが、元より縛られる性分ではない。]
…早いわ。
ちゃんと調査もしないまま宣戦布告って、頭に血上りすぎなのよ。まさにシナリオ通りって感じじゃない。
[街角で新聞を広げる。一緒に買ったりんごを上着の裾でふき、はむ、と噛み付いた。]
むぐ…でも、そうじゃない。
ケルコムが前もって計画してたなら、仕掛ける相手も違うし、投入する戦力も違うわ。
わざわざ小出しにして、相手に準備させる意味がない。
[ぶつぶつ言葉に出しながら、こびり付いた疑問を整理していく。ラジオをリアルタイムで聴いていたあの時から、何かが引っ掛かっていた。]
/*
ずいぶんとオクタヴィアが、
自分の正体を一般兵に見せているな。
これは気付いて良いというサインなのだろうか。
いや、儂は全く関係ないところだから、
気付く気はこれっぽっちもないがな。
当然、シリーがケルコムに仕掛ける理由もない。
シリー自体は現状に何の不満もないんだから。
唯一あり得るのが、ケルコムの作った「内燃機関」だけど…
[記事の一部にある、ケルコム制プロペラ機の写真を見る。蒸気機関以外の動力として、個人的にも気になっていた技術だ。]
だったら、狙いは機体や工場よね。
街を攻撃するなんて、パフォーマンスもいいとこだわ。
[一度考えを止め、再度りんごをかじる。研究室に届いていた書状が、元々溢れる行動力を後押しした。]
……私を一時的に、貴方の元に。
司令下に置いて下さい。
自由に使われて来なさいという命令が下っています。
ディルドレから――――私に。
[表情に滲むのは、途方にくれたような、嬉しいような、どうして良いかわからぬ様な、複雑ないろ。
声のトーンが常と違うのは、意識外。]
ですからもし、「お前も飛べ!」と少佐が命じるならば何とか飛ばなければならないでしょうね……。
[操縦は出来ないので、何か別の方法で。
気まずげに、爪先が床を蹴った。]
……そりゃま、少佐にかけた迷惑の数考えれば、そーかも知れねぇけど。
[訓練生時代からの問題児。
拾い上げてくれたのは──秘めた願いに近づけてくれたのは、彼だから。
そういう意味では、別に言いすぎではない、と思うのだが]
……やっぱ、なんか、釈然としねぇ……。
[ぶつぶつと文句を言いながら、でも。
軽口の応酬は、感じた不安を和らげてくれる]
[驚かないと言ったのに、一瞬呆気にとられ、机を離れてアデルの傍に歩み寄った。
じっと見下ろす。すっと人差し指の背でアデルの頬を撫でた。]
……なんでも、なら、夜の相手とかでも?
[アデルの反応を見た。]
なんてな。御稚児趣味なんてないし。
[アデルが女とは思ってないし、ぽふっとアデルの明るい色の髪を撫でる。]
飛行機乗るには才能が必要だし。
とりあえず、俺のサポートでもしてもらおうか。
引き受けるから忙しくなるしな。
[さらりと敬語はやめていた。]
>>145
エアリ"ア"ルを?
[主に儀礼用として使われていた14番艦“月光"と思っていた矢先に、旗艦の名を出されれば、軽く驚いた顔を浮かべもしたが]
わかりました。ではお兄様の精霊の御心、暫しの間、私の中へ。
兄様は兄様の成すべきことを。
―シリー大学/研究室―
[封書の束を引っくり返して、友人の名の入った書状を探す。]
…あったー
そういや、“風抜き”近辺の調査に行きたいから、翼出してーって頼んでたんだっけ。
式典のついでにでも寄ってくれるつもりだったのかしらん?
…悪いコトしちゃったな。
[実際には悪びれる風もなく、差出人の所属を確認する。]
/*
wwwwwwwww
その反応は予想外でした……っ
何でも…そうか、自由にって……なるほどw
無意識すぎました。
ギィ様お茶目……。
[リヒャルトの不安までは、さすがに通信機だけでは伝わらないから、この会話が慰めになっているのかもわからない。
それでも、リヒャルトがこの手のやりとりを、決して嫌がっているだけじゃないだろうとは感じている。
本当に嫌なら、彼が本気で怒るだろうと知っているから。]
お前が釈然としようがしまいが、それは置いといて。
……俺は上司があの人でよかったと思うよ。
……あー。少佐。通信機外しててくれないかなぁ。
東部戦闘航空…メンド臭そうなとこにいるなぁ。
あ、でも今は違うか。
戻ったばっかだろうし、どっかの空港かな?
ナントカ号の無線で「脱出した」って言ってたし…大丈夫だよね?
[短い文面を確認しながら、友人の安否を思う。]
[その間も、別の手で背嚢に荷物を詰める。思いついたら即出られるよう、準備はお手の物だった。]
…うう…ブーツがくちゃい…
[汚れたブーツを履きながら、女力が萎えて行くのを感じる。が、それよりも今は、好奇し…もとい探究心と、束縛を嫌う気持ちが、自分を突き動かす。]
…戦争なんて冗談じゃないわ。
何年遅れるかわかったもんじゃない。
時間がないのよ。私たちにも…この大陸にも。
[最後は吐き出すように言うと、ブーツの紐をぎゅっと締めた。]*
/*
御稚児趣味があるなら部下ふたり御手付きすみね。
てゆうか、オクタヴィアとしてないだろうから、多分よっきゅーふまんなギィ少佐
[文句を言ったり、口調が変わったりしてはいても、やり取り自体は厭う所ではなかった。
なんだかんだとやり合いながら、けど、一番信を寄せているのは確かだから]
……俺の意思は無視かい。
でも、ま、それは同意。
他だったら、着いてく気には、なれないしな……って。
あー。
切ってる……か、ねぇ。
[話しないのと聞かないのは別問題だよな、とか。
思っていたら、案の定だったとは知る由もない]
[搭乗者の選定は、出撃準備の観点も鑑み、必要最小限の人数に留めるつもりだった。
とはいってこの任はただの親善の類ではない]
けれど、よりにもよってそのカードを出そうとするなんて……
[少女には考える気すらおきなかかったが、シリー…いや空の象徴たるエアリエルを落とせば
戦略的に双方へもたらす結果も甚大。
もし、恥も外面もかなぐり捨てて戦局を一気に動かしたいのなら…
そう、過激派ならそれくらい考えてもおかしくはないだろう。向こうは既に宣戦布告をしているのだから…]
[頬を滑る指に、びくりと身体が跳ねる。]
………ッ、夜の、って……
[何を言い出すのか、と。搾り出そうとする度に唇は硬く引き結ばれる。その手の話題には残念ながら慣れていない。]
ばばさまにはご自由にどうぞ、と差し出されましたけれど、一応権限は元のままなんですから。
オクタヴィアさん、でしたっけ。彼女に言いつけてしまいますよ………!
[髪を撫でられれば、剥れたように。
なるほどこの人は“男”にも気軽にこういうことをする人なのだなと心に刻み込んだ。
そうして、仕切り直すようにこほんと咳払い。]
[リヒャルトが書くものを要求する。>>112
それを横目で眺めながら。]
手紙……か。
[未だに、母の安否はわからない。
式典を見に来るようなひとでもないから、もし家にいたのであれば、火の手から逃げられていればいいのだけれど。
手紙を書くとして、なんて書けばいいのだろう?
金を送ることは出来ても、綴る言葉は見つからない。]
私は…常ならば、組織の頭の傍に配備される立場です。
けれどこの肩書きは、自身の実力とは無関係な、重い飾りに過ぎません。
[自身の肩書きに触れる時、視線は僅かに下方を彷徨ったか。
しかしそれは一瞬のこと、直ぐに顔を上げる。]
…ですから、一時だけでも誰かの下に付けるのは。
分相応になれた気がして、うれしいのです。
お引き受け頂き、感謝します。
暫しの間、宜しくお願いいたします。オースティン少佐。
[大きくお辞儀をした。]
あ。随分とお時間を取らせてしまいました。
御用事もあるでしょう。私はこの辺りで失礼します。
何かありましたら、通信機ででも。
[機械を身に付ける事に慣れぬため、そういえばスイッチを切り忘れていた。
一連の話は聞こえていたし、思うこともあったりはしたのだが]
…………お茶目な方々ばかり。
[微笑みと共に、一言だけ乗せた。]
さて、妬くかな、彼女は。
[しばらく目を閉じて考えこむ。]
ま、冗談だ。済まなかった。
別に、特別扱いしないことで礼を言われる筋合いはない。
現状、戦端を開くには…急がせて一週間はかかるか。
忙しくなるから、今日はゆっくり休むといい。おやすみ。
投票考えてて、フィオンの投票になるほど、と思った。
ケルコム、シリーから1名ずつ。
ベルティルデの落ちは、フェリクスの態度にクリティカルに影響する気がして、邪悪な意志を感じるw
でも、序盤の盛り上がりとして悪くない気はする。
― 回想・10年前 ―
[当時の配属は空港付きの高射砲隊だった。
とは言ってもケルコム空軍は形になっていなかったので仮想敵国があって配備された部隊ではなかった。
(まず来ないが)空賊への対空砲火、賓客への礼砲、非常時の信号弾発射――それだけではヒマなので空港警備の臨時勤務……など、当時から出世コースとは大きく外れたポジションにいた]
ふぁあ……交代まだかよ。
[巡回でロビーを歩いていると何やら警備員が騒いでいる。
あまりにヒマだったので首を突っ込んでみると、およそ観光客とは思い難い、少年1人。(>>175)]
あ、どうした?
迷子なら俺知らねぇ……違うのか。
[スパイ容疑は流石に無いだろうが、少し緊張した空気は事情を聞いたこの男が笑い飛ばした]
密航だぁ!?
ガハハッ、坊主なかなか面白れぇじゃねーか。
[よほど怒られたのか俯いて泣きそうな少年の頭を、わしゃわしゃとこね回した]
シリーに何の用だ?
……空が見たい?
[あまりに単純な欲求に一瞬時が止まった。
シリーに生まれた者にはその価値が分からないからだ。
でもあることを思いついて、警備員を説得し始めた]
おい、送り返す手配はどうなってんだ?
大使館とか連絡とか……なるほどな。
わかった、それまでこっちで預かっておく。
時間が来たら呼びに来てくれ。
い い よ な ?
[警備員に強引に話をつけ、空港併設の展望デッキに少年を連れ出した。
もちろん、仕事をサボる口実のためである。]
青い空、輝く太陽。
晴れた空と南風、人生それだけあればいい――べんべん。
[そんなことを言いながら、ベンチに仲良く仰向けに寝っ転がって一緒に空を見上げた。
名前とかシリーとケルコムのこととか語り合って……そのうち共に昼寝を楽しんだ]
A『あの子といい、先輩は子供に懐かれる才能があるんですねぇ、退役して小学校の先生とかになられたらいかがです?』
[迎えに来た後輩に起こされたときは、周囲を警備員やらいろいろ取り囲まれていた。
少年とはその場で別れと再会の約束を交わした。
また、あの青空と太陽を――と。
少年を送り返す便が空港から飛び立つ様を、上官に叱責される声をBGMにしてデッキからずっと見送った――*](回想了)
護衛は……流石に必要ね。
[主立ったところで、通信兵、操舵手、衛生……有事の際に防衛に航空部隊。砲撃の人員も必要だろう。]
警護は…あまり知らない人を側におくのは怖いな……
[裏を返せば、自身に、エアリエルに何かがあれば、ケルコムの蛮行をシリー国民は決して許すことはないだろう。
つまりは、そういうことを狙えるわけだ。ケルコムも、シリーも、それを望む輩がいれば。
そんな結果を聞いた兄のことは……想像する気にもなれない。
なんとか無事に帰ってこなければ…少女の唇が僅かに震える。]
そういえば、あの子の機体……
[二番艦への牽引で、彼女の機体は失われている。クレメンスが例の試作機の話もしていたが、多少時間はかかるだろうか?]
旗艦を預かるわけだから、少女自身が飛ぼうという気はさらさらになかったし、
ならばPITを貸す手はあるか? 先の着陸の際、衝突での翼の破損はあって少し修理は必要だが。
……改めてあの状態で良く飛ばしたものだと、シュテラの腕前に感嘆の念を覚える。
確か換えのストックはあったはずだ。それなら出航にも間に合うだろう。
それに……
身を挺して守ろうとしてくれた姿を思い出せば、今身近で一番信頼できるのは彼女か?]
でも少し休ませてあげたいな。
[なにしろ、あんなことがあった直後だ。有能なれば、信頼していれば尚更
万全の状態で、彼女にはいて欲しい。
無念を抱いて空へ消えた第7中隊の者達のためにも]
[先ほどの会話が少佐どころか、アデルに。若しくはベルティルデまでも筒抜ける可能性を失念していたのか。]
……。
あのなぁ。
俺がお茶目じゃないんだ。
少佐と、リヒャルトがお茶目すぎるだけなんだ。
[聞こえてきた言葉に、猛抗議]
ぁ……
[警護の人選を考える最中、一人の男の顔が脳裏を過ぎる。
勇猛で、そして気高き白き牙を…
けれど彼は……
少女はふるふると首を振った。
私から、彼に願い出ることはできない。
彼は彼で背負うものがある。
無くしたものあるだろう。
私の見た幻想を、今の彼に求めるわけにはいかない。
けれど……]
/*
そんなたいしたテキストじゃないんだが、表情の可愛さとあいまって、うっかり自PCまで可愛く思える不思議。
市街地の補修や、件の爆撃の調査、住民への十分な説明責任。
準備期間に一週間―――急いでも妥当なところでしょう。
シリー側も時間を要するはずです。
[頷いて、踵を返す。]
お休みなさい。
それでは、失礼します。
[執務室の扉を開けた時、女性>>187はまだその場にいただろうか。擦れ違うようであれば軽い会釈をして、その場を離れるだろう。]
……いや、お茶目ってね……。
[聞こえたアデルの声に、ぼそ、と呟き]
って、こら待て!
なんで、てめぇだけ除外すんだよ、ミヒャエル!
[猛抗議には、こちらも反論した]
あれ?ふと思ったけど。
マーティンとゲオルグ落ちだと、NPC含めて最大9人死亡!とかもあり得るのか。それはそれで、「戦争の犠牲者」という側面では効果的なのかも。
つか、今回NPC多過ぎですよ!w
俺を除外するのは当然だろ。
俺はさっきのお前らみたいに、101まで生きるだの。いや102までだの、そんな面白会話はしてないしな!
ああ、そうだ。
お前が、俺だけ除外するのがおかしいって抗議するなら、お前がお茶目なことは認めるんだな。
[いい突っ込みどころを見つけたとばかりに反論する。]
………。
[扉をひたすらじっと見つめて、話を聞いていた。途中からだったために、主題は分からない。ただ、大事な話であることだけは分かった。
ただ、顔面に扉の影を落とし──ぴくりとも動かないその女を、通りすがる人々は不審の視線を送った。近頃"話題"になっている研究員であると、その人々は知っていたから、声をかけることもしなかった。]
[突如、扉が開いた。開けたのは、翠髪の青年。>>212
きみは、誰かが扉に張り付いているとは思わずいて、驚いたことだろう。この女は、少し目を見開いて、咄嗟に会釈を返しただけだった。]
[通信機を通して聞こえてきた律儀な挨拶に、はい、と返して。
誰かの猛抗議には]
え、嫌でした……?
[見えないところで首を傾げた。
それに続く、相変わらずの二人の会話には]
階級もなにもなくじゃれ合えるものなんだって。
それだけ気を許しあっているんだなって、ね。
通信機のスイッチ、入れたままにしておきましょう。
きっと、退屈しない気がしますから。
[くすくすと忍び笑いが電波に乗る。
自身には、全てがとても新鮮だった。]
―シリー市街・移動中―
いやー、助かったわ。
どこにいるかわかんなくて困ってたのよ。
まあ、手当たり次第行ってみるつもりだったけど。
[基地へと案内される蒸気自動車にて、上機嫌でメッセンジャーの肩をばん!と叩く。]
おま、え、このやろ。
そこ、基準にするかよ!
[面白会話、との評にちょっと詰まった。
こちらには自覚がないわけではないようで]
……ってーいうか!
そーゆー細かい事、突っ込むなよな!
[突っ込まれる隙が多いのもどうなのか、という点については、自覚はないらしい]
― エアリエル居住区(空軍港) ―
[部下たちには休暇を出させたが、彼自身は数々の素行問題もあって無期限の外出禁止処分になっていたので艦内でゴロゴロするしかなかった]
……ンで、配属無しかよ。
[使う機会が少ないので兼務扱いだったカノン砲座だが、結局、新たに砲撃小隊が新設されることはなかった。
砲撃を司令部管轄でやりたいために、兼務しているアイアン・マーズも司令部付配置になった経緯と何か関係あるだろうか]
ったく……頭が痛いぜ。
[式典のようにどちらかに専念するのは簡単だが、両方カバーするとなると一筋縄では行かない。
それでもやってのけられると見込まれているなら応えなければならないが]
[愛するひと、の声が聞こえ、ぱっと顔を上げた。]
会いたかった。そんなとこにいないで入っておいで。
[膝に座れ、と言わんばかりの勢いで呼んだ。]
>>185
しかもお土産まで頂いちゃって♪
わーるーいーわねー♪
[当然、悪い気配など微塵もなく。相手の唖然として表情など眼中になく。もらったアップルパイが、次々と小柄な体の中へ消えて行く。]
(どこがチャーミングなんだ…)
何か言った?
(いえ、何ももも)
[程なくして、軍服をきっちり着こなした人々の行き交う基地にて。]
…うわー、軍隊だわ。
私、この中に入ってたら三日でウサギになりそう。
そして寂しくて死ぬ。きっと。
[そして久し振りの友人との再会。無事な姿を見て安堵し、笑顔を浮かべた。]//
[階級も何もなく、というアデルの言葉に、向こうには見えぬけれど瞬きを一つ]
……そんなに、珍しい…………事か。
[他の佐官に同じ口を聞いたら、殴られた。
そんな過去もしっかりある]
ま、ミヒャエルとは、なぁ……。
ある意味、腐れ縁だし。
>>218
[先程の気分を閉塞感と形容するならば。
この気分は、解放感と形容されるのだろうか。
胸の内側に閉じ込められた鬱蒼とした気が、青空のような何かに変わったような気がした。高き宙へと吐き出せなかった息は、腹の奥から解放され、喉から天井へと昇るようだった。
"わけがわからない。" 何故そうなのか、理解できない。]
[嘗てない程、自分をコントロール出来ない自分。それに腹が立った。これが、不調というものなのだろうか。
見開いていた目を薄く閉じ、唇を舐めた。]
──……久しぶり、ね。
[部屋へ立ち入り、扉を閉めた。あなたの勢いとは裏腹に、冷静な様子(──を、装ったまま)で、ゆっくりと、あなたに正面へと歩いた。]
………。
[それだけで、黙ってしまった。]
[何故、自分がここに来たのか──分からなくなっていた。]
― 空軍基地・滑走路 ―
[不安自体は消えてはいない、けれど。
いつまでもそれに囚われていては動けない。
そう、思い切って、ハーモニカはポケットに戻した]
……さあて、と。
どーせ、今すぐどうこうって事にはならないだろうし。
食堂行って、何か腹に入れとくか。
まともに食える時に食っとかないと、ヤバイし。
[色々と一度に起きた事もあり、食事を取るのはすっ飛んでいたが。
コンディションを整えておくのも、こうなると仕事の一環、と言えるから]
…………。
[一度、蒼を見て、次に空を見る。
碧が細められ、右手が服の上から、金色を掴んだ]
/*
迷います。
私もマーティンさんの新兵くんがどうなって行くのか楽しみで、掛け合いがとっても好きで。
もう一度Wikiの投票基準見て考えましょう……今回は今までになく基準がはっきりしているのですよね。
[母親への微妙な感情は、父親不在の家庭であることも関係していたから。
あの時、ベンチで見上げたシリーの空。
ケルコムでは滅多にない光景ではあったけれど。
もし父親というものがあれば、こんな生活を送っていたのかも知れない。]
かあさん……。今、寂しい?
/*
く、778ptっ……!
しかし、あれだ。
白でも緑でも話せて、しかも内容があまし変わらん相手と同じ場所にいてると。
どっちかのログが完全に止まるわねw
>>*7、>>*8、>>*9
評議会が考えそうなことですわね。
あの方達もともと属国のように思われてましたのに
生かさず殺さず……上から目線の嫌な人たち
失礼。国益を鑑みるのなら妥当な評決に思いますわ。
例のカードを除けば…ですけど。
[100年の歴史を経て、未だケルコム国籍の者へシリー永住権が与えられないこと
そして逆にシリーからケルコムに拠点を移そうとする者がいないことも
あくまで、影は影なのだろう。
もっとも空へ移住させることは、国の実情と近い未来を想像すればできないことなのは
少女も知ってはいたけれど]
うん、久しぶり。顔を見れて嬉しい。
[冷静な様子も気にせず、彼女が傍に来たから、手に触れようとした。]
もうずいぶん、長いこと触れてない。
[あの日から、彼女が"生まれ変わった"時から。]
ふむー、やっぱ序盤の投票は悩みますね。
この段階で目的やり切ってる人いないもんなー
自分が落ちるなら、せめて学説を洗いざらいしゃべってからにしたいところ。そのためにも、それを聞いてくれそうなシェイ君やクレメンスさんには会いに行きたいなー
―東部戦闘航空団基地―
……ご苦労だった。
ゆっくり休んでくれ、と言いたいところだが
そうも行かなくてな。
[シュテラの頭部に巻きつけられた包帯に、ちらり視線を向けて、中隊長レヒネル少佐は言葉を続ける]
航空団司令殿よりしばらくの間、
貴官を直卒にしたいとの打診があった(>>181)
式典の件の報告書と業務引継ぎを済ませ次第、
出向してもらう。
……詳細は本部秘書官より通達があるはずだ。
太陽の鏡を奪われれば、それは鼠を袋小路に追い込むに等しいですわ。
それで、恐れおののくのなら、宣戦布告などするわけがありませんでしょうに。
退路を絶って、脅すのなら、その抵抗心と力を増大させる結果にならないか不安に思います。
あの方達は空だけでなく、シリー全てを奪いに来させたいのかしら?
ええ、それを踏まえて説得なのは承知しております。
そうですわね。一つだけ注文を。
要は、餌を取り上げるのではなく、増やしてあげる手段を提案したく思います。
以前申し上げましたでしょ? 太陽の鏡の増設。
従うことでの恩恵と、少なくとも今より幸福に思わせる要素を充分に示すことは、彼らのなさりたいことに必要にも思いますわ。
共栄と称した抑圧と統治が、どのような結末を持ってくるのか……
歴史の教科書がいくらでも教えていると思いますのに。
― 軍格納庫 ―
[事故機の調査は、やはり、依頼した整備工場と、
同じ結論に至る。
だが、未だ納得いかないものを感じていた。]
だいたいこんなもの、いつ…
[外した問題の部品を手に、暫し思案する。]
[辞令を受け、それから幾つか遣り取りを済ませ
退出するシュテラの小さな背中に、上官から言葉が掛けられた]
……いいか、何があっても閣下をお守りしろ。
そして、生きて帰って来い。
[振り向けばレヒネル少佐の精悍な貌には、疲労が色濃く浮かんでいた]
/*
微妙にリーゼロッテに票が集まっているな。
リーゼロッテは、後半活躍する人材だから
今は落としたくない……が、
あんまり動けていないのも事実だからなぁ。
せめて、研究成果が残っていれば、か。
>>226
──っ! ……
……。
[びくり。
"ニンゲン"に手を伸ばされて、反射的に肩が跳ね、手が上がった──しかし、結局、その手を払うことはしなかった。
あなたが触れた、この女の身体は、ひどく"冷たかった"。]
……ギィ、疲れているよう、ね? 顔色が、良くない。
[目の前にいて、自分に触れるあなたを、眺めて。途切れ途切れに、言う。]
―海鷲の巣亭/厨房―
>>92、>>138
[扉の奥で4人が騒がしく作業をしていると、
店の扉が開いた。
ただ4人はその音に気付くことが出来なかった。
その店内に来た客人は店のカウンターにしばらく座っていたがしばらくして店を駆け出して行った。]
クレメンスさん…!?
[一息入れようと厨房を出てきた時には
クレメンスの背中を見送ることしか出来なかった。]
クレメンスさん…
『あと…後一歩の所なんだ!
これを何とかしないと…全ての最初からやり直しに…』
[ゲオルグはクレメンスの居た席の隣に座り
ウィスキーの入ったグラスを置きタバコに火をつけた。]
[必要な部署を回り、最後に整備班のオフィスに向かい
墜落した自機の代替機に関して相談をする。
クレメンスの名を出し、彼の工房から滑空機を受領しても問題ないかと尋ねれば、整備班長からあまりに簡単に許可が出て面食らう]
…………むむ?
[首を捻りつつ、自機の整備担当兵にクレメンスについて尋ねると、彼がいかに優秀な技術者であるかを滔々と説かれた]
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