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…――――
すまぬ、皆よ
すまぬ、友よ
今一時、私の弟のために
私を、風にさせて欲しい
今から私は突入する
我が死したなら、引きかえせ
我が生きたなら、ついて来よ
―城砦都市・市街地―
…炎が出た…
[帝国側が街中に張り巡らせた仕掛けは、わかっていても解除し切れるものではなかっただろう。しかし…]
…鹿の門の方に主力がいる。あっちね。
[見守る一団も、仕掛けを終え、北西を目指している。今までは後方。今度はわずかに先行するように、...は建物から建物へ、物陰から物陰へ、跳ぶ。]
馬鹿っ、なぜ全員でぞろぞろとついてくる!
たった8名にこれだけの人数がいるはずがないじゃない。他にも似たような集団がいたのだから、そっちにむかいなさい!
[兵達が命令を全く聞いてなかったことに、舐められてるのかなんて少し落胆はしたのだが。
それはさておき]
……。
[誰何されただけで、柄に手をやるとは。
間違いなく敵。]
[命が消える。灯火が消えて。
――僕の世界が、消えて……]
――――ぁあ……
シュテラ……いやだ……いやだ……
[ただ、怯えたように、首を横に振って]
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