情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[戯れの間に、警備兵から入室許可が下りたことを伝えられれば頷いた。]
失礼します。
[外から声を掛け、中に入る]
済みません、結局私が来てしまいました。
そうそう、バゲットを一枚、ノーラさんが持って行きましたよ。
[くすりと笑った。
彼は果たしてノーラの言うような姿だっただろうか。
積まれた書類を見上げてから、邪魔にならぬよう空いたスペースにトレイを置いて]
ラタトゥイユを作りました。
食材にお嫌いな物が無ければ良いのですが。
今は内陣で住居を借りてますが、兵舎でもいいのでそこに一緒に放り込んでくれればいいですよ。
[あっさりと彼女の保護だか人質だかわからぬものを断る。最も今の段階で人質にわざわざとる理由も浮かばぬが]
カークといいます。こいつはユーリエ
…ま、俺の名前なんてどっちでもいいですよ…どちらかというと
[一般兵なんて名も知らずただ土くれにかえるという意味でも、いったのだがその内心を隠して、顔をゾフィアからそらし、見上げるのはずっとあがったままの白旗]
…兵になる前に一般人に戻りそうなんですけど…
[気まずそうにいった]
>>*68
カスパルさま……と?
[迂闊だったかもしれない。あのような格好をしていても彼女は女を捨てていなかったとしたら?]
ギィさま……。私……。
[目には涙]
ああ、毒味って言い訳はイカンな。
実を言うと、グレートヒェンの手料理だと思ったら、つい手が出ていた。
まだ余分があるのか。
できるならご一緒に、と言いたいところだけど?
[彼の精一杯、無理したような笑顔。
泣きたい様な、暖かくて。
愛しいんだと思えて]
ありがとう、シュテラ。
でも、間違えないで。
僕が隣に居るのは、誰でもない。
僕だけの気持ちだから。
だから、君が……
[その後の言葉は、どう続けようかと思って。
結局、思い付かなかったから、始めて、思い切って見る事にした。
微笑む彼の頬を撫でて、少しだけ、彼の直ぐ目の前まで、顔を寄せて]
[重なったか否かは無粋なので語らない。
何が、と聞く者は、漏れなく無粋者と容赦なく認定する]
少しだけ、散歩に行って来るね。
大丈夫、そんなに、遠くには行かないから
[そう、彼を残して、珍しい事に。
一人だけで、天幕から出ようとしたか]
あ、ああ、ゾフィ。
茶髪の男――?
ああ。私が内壁の細工を頼んだ男か。
たしか……カークと言ったな。
兵として、か。
そういえば、面白い矢を持っていたが…
む…。特にいますぐ思いつく事はないな。
しばらくは、君の麾下に組み込んで……
─城内・自室─
[は、喪服を着て、くるりと舞う。と、兵士が咳払いをした]
「おほん、ひとつ御報告が。
カスパル卿が、その、戦死なさったとのことです」
そう。あのおにーちゃんがね…。強いと思ってたのに…。
[グレートヒェンが入室した時
私は上着を肩からかけ、書類にうもれたままだった]
ああ、わざわざすまない
忙しかったのではないか?
ノーラの奴、もう少し女性に対する礼と言う物を…
[頭をかかえたが、今の自分も変わらぬだろう]
嫌いな物など、ないよ
何か食する事が出来る、と言う事が幸福だ
頂こう、ありがとう
―― 解放軍本陣付近 ――
[風と、時折跳ねる水飛沫を感じながら、陣営の近く。
流れる小川の流れを見つめていた。
今はもう、彼女の身体も清められている。
まだ埋葬はされていない。
彼女を還すのは、ここではないから。
まだ、胸が綿衣で締め付けられている様に、柔らかく痛い。
目の前にある流れに、彼女の事を思えばこそ]
あ……。
[そうだった。旗のことについては何も正確な情報はもたらされてないのだった。]
そのことについては、いずれ公式に発表いたしますから。
ええ、では兵舎に部屋を用意いたしますわ。
……今から行きますか?
[ふと思い出すのは、あの頃。
優しく笑う彼女を想っていた頃。
彼女は、始めて自覚した恋だった。
彼へは、遅れて自覚した恋だった。
彼女は、最後には、二番目だった。
彼へは、最初から、一番目だった。
少しだけ、面白くない対比。
自分も結局の所は、彼女を一番と思っていた時さえ
結局の一番は、全てが彼の物だった]
[でも、それで良いのかも知れない。
例え本当の一番が誰であったとしても。
彼女に抱いた気持ちが、嘘だった訳じゃない。
"今も、大好きです。キャス様"
あの言葉に嘘は無い。
二番目だとしても、彼に負けないくらい、ずっと、大切だった]
[それでも、もしかしたらと思ってしまうのは。
一人でも、彼女に全身で、大切と言い切れる人が居たなら。
もし本当に、彼女が一番だったなら]
――――……
[それ以上は、考えられなかった。
それでもし、彼女が少なからず、救われたのだとしても。
その時に壊れるのは――"彼"だった気がするから]
─解放軍本陣─
───さて。
[時間はもう、さして長いことはない。
罠であろうとなかろうと、そう長くに渡って幕をしているはずもない。
やがて再び、開演のベルは鳴り響くだろう。]
…埒もない。
[書類を押しのけ、息を落とす。
やがて男は立ち上がり、求める姿を探して天幕の外へと歩み出た。]
[聞こえていた。
彼女だけじゃなく彼も、最初から傷ついてしまっていた事。
誰より近くで見て居たのに、気づけなかった事が罪。
更に深く言えば、罪の場所に気づけなかった事が罪。
あの瞳は、彼の持つ本当の色なのかと、恐れたけど。
あの瞳は、彼の持ったかもしれない色だった。
例え今の自分が居たとしても、壊さずに保てたのは一人で。
そうだとしたら]
― 少し前 ー
[警備兵に呼ばれる直前、ノーラに掛けられた言葉には>>320>>321]
ふふ、お上手ですね。
一緒に……そうですね、私も食事は未だですし…
[少し考える素振りをみせる。
銀蛇門外での戦闘、その収容の後では余り沢山は取れそうもない。軍に居る身、一般民衆よりは慣れもあるけれど。
野菜を中心にして正解だった、そう思いながら頷いてみせて]
それでは、向こうで。
余りお待たせするのも悪いですので、御用事があれば私は後回しにして下さいね。
[そう言って天幕をくぐった]
[風が、継ぐ言葉を促すように頬を撫でる。
まるで、彼女がこう言っているみたいな間隔で]
"それで?お前はどうすると?"
僕は、僕の選び取った道と罪を、受け止めて。
本当の意味で、ずっと、護ります。
それがきっと、もしかしたら救えたかも知れないあなたを斬り捨てた、僕の義務だから。
傲慢な考えかも知れませんが。
あなたの証としても、僕達は生きて行きます。
最後に抱きしめたあなたの温もりは、まだこの手の中にあります。
いくつ季節を重ねても、この温度を忘れたくないな。
フィンブルスに還りましょう。三人で。
だから、その為にも、キャス様。
少しだけ、僕に力と、あなたの強さを。
こんな僕を、助けてくれるのならば。
[穏やかに笑う顔は幾分、マシな顔つきになっていたか。
それでも自分の意思で、彼女を斬ったのだから。
彼女には、悲しむよりも、悼む。
ようやく、ほんの少しだけ、強くなれた気がする。
だから後は、後悔の無いよう、彼を護りぬけたら、それでいいだろう]
ん…
「数瞬後、か細い吐息が漏れる
何が? と小首をかしげてみせる。
無粋者はこんな近くにいたのだった。まる」
い、戦で疲れもたまっていよう。
散歩もよかろう……だが
あまり無理はされるなよ?
[口調を戻しにたどたどしく彼を見送る。彼を見送った後は天幕をしっかり閉め、ぼぅと虚空を眺めた]
/*
!????
???
???( д) ???
>>=84敢えて聞く。
なにが!???wwww
え、そういう流れなのかお前ら。どういうはなしだww
>>*75
はい。カークの件は了解いたしました。
[返事をしながら内心は複雑だった。
微妙な問題になるといつだって返事を返してくれないから。だからこういう態度をとることが彼には気に食わないのかもしれない。
ひょっとしたら、自分は何か思い違いをしているのではないか。そんなことさえ感じてしまう。]
…?
そうですか…いえ、嫌な噂を聞いたので
[わからぬまま、噂については口にするのも怖ろしいとばかりに気まずそうにいう。
だがその脳裏では独裁政治にて、埋葬…戦の前までの市街地の解放
トップが一言言えばすませるこの体制にてこれができる時点で既に答えなどわかってたようなものだが、ほぼこれで確信かなと結を下す]
ええ、ではお願いします。
…話は聞いてたな。そういうことになったからいくぞ
[それにこくりと頷く妹。それは表面通りの意味ではないのは妹にも伝わっている
本当は解放軍でやろうとも思っていたそれを帝国軍ですることとなっただけ]
/*
な、なんか分からないけど
美しげな成長フラグは 見えた。みえたけどww
けどwww えええええ。
ああ、そうなんだ・・・そうか。
なんでシュテラ男なんだよw
/*
参ったな。
グレートヒェンの城行きは恐らくPC過去的に美味しいフラグ
なので連れて行きたいけれども、さあどうか。
流れ次第で決めれば良いか。
― 自室 ―
[文官達が置いていく連絡と確認事項の中に、
重要な人物の報が混ざっていることに気付く。]
ローゼンハイム公が、死んだか。
[まだ、確かな情報ではないが
彼を幽閉していた邸宅が焼けて、
逃げ出した者の情報もない、という。]
……まあ、返してやるか。
ついでもあるからな。
[皮肉に笑って、指示を出してから、
次の報告を聞く。]
『もういいんですかい?』
[本陣に戻ろうとした時に声を掛けられたのは。
合わせ辛くもあるが、最初に会おうとと思っていた顔で]
『何もいわんでくだせ。二つだけ、お願いを聞いてくりゃいいっす』
[口を開こうとした時に、そんな事を言われて。
何?と聞き返すと]
『ただ、あの人ん事、忘れんでくだせぇ。お家に仕えて、最後まで戦った事は』
[ただ、それだけしか言わない彼に、どう応えるかと、口を開きかけたら]
『それよりももう弓持たんでくだせぇ!あんたでしょ俺の兜に矢当てやがったの!!』
[一瞬面食らった。本気で怒っている素振りを見せながら。
実に器用に、悩ませてくれずに]
……ありがとう。
それから……ごめんなさい。
[その言葉に彼の返した反応は、どんな物だったか]
─解放軍本陣─
イクセル・ノーラはどちらに。
[自らの足で訪ね歩く。
広い陣といっても、将の集う区画はほんの一部分。
別段歩き回るのに支障あるほどのものではない。
探しに行くという兵を制し、自らの足に頼ることにする。
──兵とて今は、多忙なのだ。]
[子供達の天幕に行く為に軍服から着替えてしまっていたから、警備兵が首を傾げた。
念の為取り次ぎをと依頼したのは自分からだった]
いいえ、一通りは終えたところですので。
もう少し早く用意することが出来れば良かったのですけど。
[戦や軍議から離れれば、口調は少しばかり砕けただろうか]
ノーラさんは面白い方、ですね。
江賊の長なのでしたか…不思議な魅力のある方だと思います。
[そう言いつつ、食事にかかろうとする盟主を眺めて「どうぞ」と。
上着が肩にかかっただけの状態ではあったけれど、然程気にする素振りは見せない。書類の山の中であったから為、というのもあるかもしれない]
礼を尽くされるのも良いですが、
気楽にお喋りが出来るのもまた、良いものなのですよ。
/*
初チュー密かに狙ってみてたのに
1st>初見の知らない占い師さん!?Σ
2st>まぁ、キャス様なら……でも……
3st>大凡十四年来だとかの大回り
やっぱミヒャはヘタレ。確定也や
「後、もうひとつ報告を。
どうやらローゼンハイムを殺したのは、あちらの将であるジークムントのようです」
は??
[信じられない報告に、ぽかんとした]
「や、実は…はっきりはしてないのですが…。
こちらを攻めるために…銀蛇橋を落とそうとして、彼が橋に火をはなった、らしいのです。
で、近くに居た彼が巻き込まれたのでは、と。
どうやら、あちこちで奴らが火を放ったという噂もありますし。(>>73)
多分、彼、もしくは彼の手下の仕業の可能性があるかと」
あ、あちこち、ねぇ…。
[金鹿門で火事を起こしたのは、自分だったが(>>6)それは言わないのがいいのだろう]
う〜ん。なんか聞いてる限り不可抵抗力みたいなもんだけど。
上手くつかえば、やつらをあおる程度にはつかえるかもね。
決まりましたね。
では、カーク。ユーリエさんも。ついていらっしゃい。
ああ、軍は私の靡下になりますので。
といっても、私はたいしたことは出来ないのですけど。どうぞよろしくお願いいたします。
[名前は名乗らない。だが会った時の感触を考えると名乗る必要もないのだろう。]
― 市街地→兵の宿舎―
/*
まあPL的には動ける面々帝国は減るし、ちょっくら帝国に加担する振りして、解放軍に加担したりもできるだろうし問題ないだろ。
…喉を潤すものがないとパンだけってのは食いづらい…
[いつもより歩幅も広く歩いてくるジークムントを見つければ、くすねたパンをくわえたままで手を上げる。]
/*
日本語が不自由病。
子供達の天幕に行く為に軍服から着替えてしまっていたために、自分を見た警備兵が何か問いたげに首を傾げた。
兵へと服装の説明をする手間を省く為、自分から取次ぎを依頼したのだった。
省略しすぎというか、色々抜けすぎというか。相変わらずの分かりにくさ。
[そうして、とりあえず、用事も済んだ。
彼の所に戻るのは……何だか今は凄く、気恥ずかしかったので、この時だけは候補外。
辺りをうろつくのも、自分の所業の手前、おおっぴらにしたくなかったので、とりあえず、清められた彼女の居る所へ足を運ぼうかと思ったが。
誰かが居たら、呼び止められたかもしれない##]
了解です。
私も…身元もよくわからぬものでも拾い上げようとしてくれたかたのほうがいいので
[ほっとしたようにいう。
別にこれはおべんちゃらでもなく実際に思うことだ。
他にもあるが…どちらにしてもちょうどよい。
名乗らぬことについては特に気にも止めずに、ゾフィアの後を二人でついていく]
―市街地→兵の宿舎―
急ぐ必要など、全く無いのだよ
私の事など、最後で良い
私の事よりも、民達の事の方がよほど大事だ
騎士よりも、子供達の方がよほど大事なのだと思うよ
[私は、このような話し方…と言うか言葉しかしらない
記憶がある時から、私は見習い騎士なのだ
仕方の無い事なのだろうが]
ノーラの魅力は、十分理解出来るよ
軽い男だが、良い男だ
私には、一生あの魅力は手に入らぬだろう
[一口ずつ口に運びながら、書類を書いたのだが
暫くすると書類をどかし、きちんと食事をする事にした]
美味しいな
人の作った料理を食したのは、何年ぶりだろう
[騎士団の数名を、市民の格好をさせ、武器をもたせる]
よし、準備は着々と進んでいるようだな。
今回は簡単な任務だ、肩の力を抜いていい
[そういって、いったん*商会倉庫の方へ*##]
―解放軍、本陣の何処かで―
[安置され、清められたこの人は、
嘗ての蛮勇、
嘗ての蛮行、
嘗ての蛮骨を忘れたように、
静かな表情で、永遠の眠りについている。**]
― 宿舎 ―
[言われて初めて身元も何も知らないことに気付く。
確かに普通の将なら身元を確認しないなんてありえないのだろう。やはり将というものに成り切れてないのだろう。
そんなことを思いながら宿舎につくと、そこの責任者と話す。]
ええ……こちらはカーク。それとこちらは妹さんのユーリエさんです。我々に協力して下さるということなので。
……わかっていると思いますが、くれぐれも女性を傷つけることのないよう。++
[体を休めたり、来た死体を確認したりと色々したあと、
意を決したように、立ち上がる]
…
[少し、足がもたつく。薬が、効いてないのだろうか]
く…行くよ。
…あいつらを、始末しないと。
でないと、ぼくは…すてられちゃうかも、しれないじゃないか!!**
SG ドロシーは、栞を挟んだ。
/*
カスパルww
だから死ぬの早いんだ。はやいんだ。
更新後2時間で死ぬとか早いんだww
死体おつおつ…分かる、わかるぜ。
更新までお気楽だよな、死体役……
─ 自天幕内 ─
[天の虚空に左の手を翳す。
大きな傷は未だ塞がらず
力を込めれば指が僅かに動くのみ
更に力を込めてみれば、開いた傷口から血がぽたりと
頬を汚した]
筋でも切ったか……いや
こうやって徐々に動かなくなるのだろうな。私の身体は
[責任者と一通り話し終わると、今度はカークとユーリエに向き直って。]
部屋はこちらのものに案内させます。
戦が起これば、こちらに連絡が来ますから、その時は速やかに私の元にいらしてください。
他になにかありますでしょうか?無いようでしたら私はこれで失礼いたしますわ。
[質問があればそれに答え、なければそのまま城に戻った。]
御大将が…軍師を先生扱いする理由が、わかった気がする。
[なんとかパンを食べ終えて]
今さっき、御大将と話をしてきた。
自分の命はそんなに長くないだろうとか言ってたぞ。
何かあったのか?
[痛みは感じない
いや、この程度の痛みは自分にはなんともないのだ
その身に埋めた魔の花弁がそれを感じさせないだけなのだけれど
普通なら狂うという
魔の花弁に浸食され……
考えなくなり
感じなくなり
ただ廃へと堕ちるのみ
けれど私はそうならない
だって
元々堕ちていたのだから
ここより底に堕ちる場所などどこにもなくて
狂気の果てに消えたあの人よりも
私はきっとずうっと狂っていて
ずぅっと醜いのだ]
[果たして其処には、彼女が眠っていた。
静かな表情で。苦しい事を忘れた様に。
死化粧の施され、その唇にも鮮やかな真紅を施された人は]
今も、綺麗でしたね。
[昨日一昨日にあったばかりの時、やたら男らしさが目立っていた彼女だったが。
こうして見ると、嘗て、狂気に身を染める前の彼女よりも、幾分か、年齢を重ねた分の魅力が引きたてられていて。
でも、そんな彼女は、昔からその癖に非常に強かった。
嘗ては、一度も勝てなかった事を思い出し、薄く笑う]
そんな私を護りたいと
そんな私の笑顔が見たいと
そんな私を好きだといってくれる
[今は少し傷が疼く
彼女との輪廻が解けたから?
彼が心を紡ぐから?
わからない]
ミヒャエル……私はね
本当は何もわからないんだよ。
風の思いも 君の思いも
ただ、役割を演じようとしてるだけ…なんだよ。
そんな私でも、君は好きだとそう言ってくれるのかな?
ねえ…護って
そして教えて……私に心を
[まるで糸の切れた人形のように崩れ落ち]
よろしくお願いします。
カークです、こっちはユーリエです。
[ゾフィアの後に責任者へと挨拶をする
そして一通りの説明をふむふむと聞く。そりゃ一応軍歴がないということになってる人なのでしっかりと聞いてなければならないのです。]
でしたら、今はまだ内陣内の住居に荷物があるのでとってきてもよろしいでしょうか?
[手配するのか行動を許すのか、後でなのかは知らないけれど、その質問が済んだならば後は特に質問もなく礼をもって見送るだろう]
何よりも民を大切に思うお気持ちは、素晴らしいと思います。
けれど、そうですね……、
[言葉を探すように、移動される書類を視線で追っていた。]
魅力は人それぞれ、ですよ。
ノーラさんにはノーラさん、ヴェルナーさんにはヴェルナーさんの魅力があるんです。
皆同じじゃ、詰まらないでしょう。
[美味しい、という言葉に微笑んで。普段の食事はどうしているのだろうと思ってから。
――ふと、問いかける]
ヴェルナーさんは、今の立場がお好きですか?
―…その、お辛いとか、そういったことは?
何よりも民を大切に思うお気持ちは、素晴らしいと思います。
けれど、そうですね……、
[言葉を探すように、移動される書類を視線で追っていた。
続きを紡ぐ前に、ヴェルナーの言葉を聞けば思考を一度止め、首を一度横に振った]
魅力は人それぞれ、ですよ。
ノーラさんにはノーラさん、ヴェルナーさんにはヴェルナーさんの魅力があるんです。
皆同じじゃ、詰まらないでしょう。
[美味しい、という言葉に微笑んで。普段の食事はどうしているのだろうと思ってから。
――ふと、問いかける]
ヴェルナーさんは、今の立場がお好きですか?
―…その、お辛いとか、そういったことは?
[思えば、あの頃は、彼女にも色々教えられていたか。
兵法、治世、幾つかの薬剤知識などもだったか。
時折、気が向いた時、何気なく教えてくれていて。
基本的に、そう言った事は父に教えられていたが。
幾つかは、彼女から教わったものもある。
そんな思い出を、今更の様に引き出して]
また、来ますね、キャス様。
フィンブルスにお帰りになるまでは、寂しく無い様に
[そう、彼女が居るかの様に笑い掛けて。
辞した天幕では、変わらずに彼女は眠る]
ああ、すまん。
利敵行為だな、これ。
[声を、周囲に漏れない押し殺した“闇語り”のそれに変える。]
まあ、「死んでもいい」と「死にたい」は天と地の差だから、放任しておいていいのかもしれんが。
ああ、荷物……。それなら構いませんよ?
[あっさりと許可をした。
どうやら他の人を遣わせるなんてことは頭にはないようだ。
それに、一度責任者にあわせた以上、あまりに帰りが遅ければ報告もくるだろうし、何より作戦上のことを握られたわけでもないのだから。]
そうですか、わかりました。
ありがとうございます。
[そしてゾフィアが城に向かうように彼ら似てない兄妹もまた、内陣へと一度向かうのであった]
― 前庭宿舎 →内陣―
[首を振る彼女を見、そういう物かとも思う
騎士の美徳は、唯一の物だったからなのだが]
同じだと、つまらぬのかな
絵画に、同じ物が無いのと同じか
私にはわからぬ世界だ
私の知らぬ美しさが、世にはいくらあるのだろう
[彼女の問いに、顔を上げた後
どう回答するべきなのか、迷う事となる
彼女は、どのような言葉を聞きたいのだろう
本音が聞きたいのは、良くわかるのに
私にも、どの想いが本物なのか、わからないのだ]
立場というと、騎士の事かな、旗の事かな
騎士としての私は、誇りを持っているよ
旗としての自分は、正直負担だな
たまには、私らしくありたいと思う事もある
ただ、私がやらねばならぬ事ならば
やるしかないだろう、皆のためにな
>>*78
あっ……ごめんなさい……。
[俯いた。
感情を持て余して、どうにも制御出来ない。]
私のこと……きらいに……ならないで。
[そうぽつりと]
[暫く後に。
天幕に戻ると、彼は崩れ落ちたように倒れていて。
一瞬目を瞠り、身体を起したが]
……寝てるだけか……
[仕方が無い。彼も、大分疲れていただろうから]
[しかし、彼の左手はまた少し、傷口が開いていて。
頬にも、真新しい血が一滴濡れている。
眼を伏せ、一度立ち上がると、どこかに簡単な医療品を仕舞いこんであったかと探して。
まぁ、無ければ医療班から借りてくれば良いだけ。
御座なりに、左手を走る傷口に、もう一度薬を軽くつけて。
外気に触れない様に、結構成れた手付きで、包帯を巻いて]
[後、小さく、左手に口付ける。
ココまで傷が大きかったら舐める意味はないので、御呪いの意味合いの方が強いのだが。
暫くは髪を梳きながら、眠る彼を見つめていた]
― 自室 ―
[ようやく、文官達の報告攻めから解放され
ゆっくりと息を吐いて、身体を楽な姿勢に戻す。
物思いにふけりながら、
細い窓の方を見るともなく眺めていた。]
―内陣 自居住地―
[一度戻り、荷物と情報を整理する。
こちらがわかってるのは、だいたいの帝国、解放軍の被害状況。
埋葬などをして今は戦闘休止中
半旗を帝国があげっぱなし。
帝国の指示の速さから上はおそらく健在、もしくはナンバー2が有能であったかと思ったが、ゾフィアのいう雰囲気から確実に何か隠されている]
何かの罠か…?
解放軍が乗らなきゃいいわけだが…
[とはいえ遠目にみただけだがあの大将が半旗を掲げたままで攻撃する解放軍というのもいまいち想像できない]
変わった様子、と言ってもなぁ。
彼のことを昔から知っているワケではないし。
出来る人なのに、自分を過小評価しているのが気になるくらいだよ。
―モアネット城・月夜―
[城内に溢れる囁きを拾いながら、夜の城壁を、窓から窓へ、跳ぶ]
…もうお城に運ばれちゃうなんてねぇ…
あっちもこっちも仕事が早くて、結構なことだわ。
[ふてくされたように漏らした時、部屋から漏れる灯りの中、赤い髪が揺れるのが見えた。]
― 城内・自室 ―
[戻ってみれば、エティゴナ商会から「防具」と書かれた荷物が届いていた。
いや確かにある意味防具には違いないのだが――。]
私ってばダメね……。
[苦笑してしまう。
これの存在は内陣に立ち寄った時に聞いたのだ。夫の留守中に妻や恋人を護る為のものがあると。そしてそれには男性の為のものも存在するということを。
魔がさしたのだろう。気付けば、それを買い求めてしまっていた。]
…あれって確か…
[「ローゼンハイムは…」そう命令を下していた人物。現在、この城砦都市の頂点にいる男だ。]
…………………
[ひさしから身を乗り出し、逆さまの姿勢で、室内を見分する。と、鉤を引っ掛けていた石壁が削れ、わずかな音を立てた。]//
>カスパルのメモ
「死体動かし自由です」「お時間あるなら、ちょこっと回想で模擬戦いかがです?」
いろいろ斬新な死後ライフww
― 自室 ―
[静寂に耳を傾けていたそのとき
微かに捉えた異音に、意識が覚める。
窓の外に、揺れる影。]
――誰だ?
[大声を上げるでもなく、静かに問う。
片手は、短剣を引き寄せていた。]
/*
ちょwwwww
ゾフィア本気で買ったのかwwww
いやちょっとまて、私の判断と知識が正しければ
貞操帯って、トイレいくのにも非常に困りものになってしまう物品じゃないのかい!?wwww
凄いシュールな所突いてるけどギィにげてー!w
[返る答えに、ふ。と短く息をつく。
そうして一度目を伏せた。]
まったく、そうですね。
彼は─…本来は、自由に吹き抜ける風なのでしょう。
風は吹くのを止めれば、風とはいえなくなってしまう。
──死んだように、思えるものかも知れないですね。
[それだけではあるまい。
だが、それ以上は口に出せずに沈黙をする。
立場が口に蓋をするのは、何も風ばかりではないのであろう。]
[罠であることと、解放軍がその罠に嵌りにくること。
この線で考えるべきか。
では次の問題はどんな罠か、誰が、どれだけ解放軍がくるのか。
結論。知らん。
まあ知らなくても別に構わないわけだ。]
「今のとこ、やること、変わらない…?」
ああ、内側からみるってのもいいんだろうねぇ
[差はもう少し身近でみれるかどうか程度、変わりに些少の拘束があるが仕方ない]
/*
まあその。
アプサラスと危ない遭遇をしながら
ゾフィと桃っているのを
お互い知っているわけですが。
どの口が、暇だというか、というところですね。
いや、さっきまでは本当に暇だったんだけど。
ノーラ。
…出来れば、そのためにもこの戦早く終わらせたいものです。
例の件、準備と覚悟は宜しいか。
[若草の瞳が上げられ、真直ぐに青年を見る。
ただ、彼の背負っているだろう荷の重さを思うときだけ、僅かに瞳は細められた。]
[彼を信じていないのだろうか。それとも不安がそう見せるだけ?
自分でもよくわからない。
誰も彼も本気で言っているわけではないのだろうともわかっている。いや、ドロシーだけは本気なのかもしれないが。
笑って聞き流すことが出来れば、こんなもの必要なはずがないのに。それが出来ない自分は愚かなのだろう。
――それとも恋をすれば誰でもそんなものなのだろうか。]
…あらら…たまーにやるのよねぇ
[自分のミスに舌を出しながらも、...は更に身を乗り出し、逆さまのまま、険しい視線を向ける人物へ手を振った。]
俺みたいに自分を肯定してるヤツはわりかし強い。
他人まで肯定できたらもっと強い。
敵まで肯定できたら――どれだけ強くなれるんだろうな。
でも、先生が御大将のことが心配で死ねないくらいがいいのか。
[罠を解放軍が食い破る分には構わない。
ちょうど己は帝国兵なわけだし今まで通りまぎれて色々すればよいだけだ。
罠に嵌る分が問題か]
銀蛇のとこできた二将。お前もみたろ?
あの二人に何かあれば、それとなく助けておけ。
優先度は男のほう、次に女。
他は将でも兵でもほうっておけ…もしも解放軍総大将がきても…な。
もし来たとしてそこで死ぬならそれが天命ってとこだろ。
俺らが使ってる道を使わすわけにもいかんし…道を作れる準備もしておけ
密やかに、できるなら解放軍にまぎれてもいい…
[覚悟を問われれば、ジークムントの怪我している腕を見やる。]
俺にも助けられることと助けられないことがある。
“これ”は俺のできる領分のことで、なおかつ俺の興をそそるモンだ。
だから、行く。
[庇から逆さまにぶら下がって、手を振る女。
しかも、ここは城の上階。
普段なら、怪談話の種にもなりそうな状況だが。]
なにをしているんだ、そこで。
……噂に聞く、蝙蝠だ、とか言うのではなかろうな?
自分を、他人を──ええ。
敵をも肯定出来れば……、…
[ふと、彼の言葉が脳裏を過ぎる。
敵を憎いと言った言葉も本心だろう。
それを止め、動けなくする自分こそが──
風を止めている張本人なのかも知れないのだが。]
…そうだと宜しいのですが。
[そう、釣られたように小さく笑い返した。]
後…武器はできるだけ重複させないように…
少しぐらいなら…死神になってもいいさ…
…んじゃ、いくか。
[荷をまとめると、内陣の知り合いと少しはなしをした後、兵舎へと向かう]
― →前庭宿舎―
[蝙蝠…己と並び証される能力者の名を聞き、...は苦笑する。]
惜しい!でもハズレ♪
こんばんは、執政官サマ♪
怪しい登場でごめんなさいね。
見つからないつもりだったんだけど、ドジっちゃった。
[どう取り繕っても怪しいので、自ら怪しい者を名乗る。]
…ここに運ばれたローゼンハイムさんにお花を届けに来たんだけど…ダメよねぇ…?
[そう言って、罰が悪そうに頬を手を当てる。]//
───、良いでしょう。
では、イクセル・ノーラ。
貴卿に副使を命じます。
解放軍の代表として、使者たる私の補助を命ずる。
[威儀を正して命を下し、端的に示された強い意志に、
その若草の瞳を柔らかくする。]
……頼みます。
[昼食を済ませてから少し経った、昼下がり──周囲を整えられた花壇が囲い、訪れている知人や、母と、父が、パラソルの下に設置された白いテーブルで、優雅に茶を楽しんでいる、フィンブルス家の屋敷の庭。
今日は素晴らしく晴れ渡っていて、四方から、小鳥の囀る背景音楽が聞こえる。
庭の中央、草地は無く、土が露出したステージ。
歳は、23歳──嫁に行かぬこの人は、軽めの白いドレスを腿の辺りまで引き上げて結び、発達した脹脛を露出させて、この土のステージの上に立っている。片手には、模造剣。貴族の女性らしいとは、とてもじゃないが言えぬ風采。
土のステージの下──草地に立つ"きみ"に、振り返った。]
──さあ、ミハエル!
前より、ずっと腕を上げて来たんでしょうね?
[ふっと、勝気な笑みを浮かべて。]
―― 五年前フィンブルス家 庭 ――
[当時十四の彼は、まだ肉体的にも成長しきって居ない。
加えて言えば、後の愛刀は愚か、今はまだ、マトモな剣を扱う機会も、そうは多くは無く。
既に幾つか、突出した才の片鱗は出て居たが、まだそれは、布を当て始めた程度の原石]
……お願いしますっ!
[やはり、緊張が表面にも浮かび上がって。
その相手が、想いを寄せている人なら、それは尚の事。
領主夫妻や両親も混じって。彼も見ているのだろうか?
そんな場で、さすがに無様に負ける訳には行かない。
そう意気込んではいたが
まだ戦意を半分程度にしか固められない眼で、彼女を見据えた]
そうそう。
[絵画とは良い例えだと思う。大きく頷いた]
人の手で描かれる絵は、一枚たりとも同じ絵は無いでしょう。
お一人お一人違う画材や色を選んで、道を描くでしょう。
……抽象的なお話で、済みません。
工夫して描いた自らの絵を、他の方がどう捉えるか知るのも楽しいものですし、他の方の絵を見て興味を持ったとしたら、それが人の魅力だと思うんです。
[自身の問いへの返答に、静かに頷く。
そうして、一度息をついた。]
ええ、腕には喪章を。
船には白旗を掲げさせて下さい。
───船を着けるのは、金鹿門が良いでしょう。
正面から乗り込む必要がありますからね。
大丈夫、喪章の用意はさせてあります。
[最後の言葉に、くつりと笑う。]
惜しい……のか?
[想定外の言葉を返されて、少し目を見開く。
おとぎ話の類かと思っていたが、違うのだろうか。]
……では、兎…か――?
[やはり半信半疑の声で。]++
委細承知。
“逆波のノーラ”は今から、ジークムント・フォン・アーヘンバッハの麾下に入り、身命を賭す。
[今回は、卿と呼ばれたことにも反駁はせず]
…大船に乗ったつもりでいるといいさ。
済みません。差し出がましい事かとも思ったのですけど。
重責を背負うというのは………それが仕方のないことなら尚更、大変な負担だろうと。
[軍議の時、戦の時、戦から帰ってからの様子は、
同じ軍人、同世代の友人達とは全く違うもので。
それが旗という立場に置かれたためなのか、
それとも、それそのものが彼自身なのか、]
……有体に言ってしまうと、心配だったんです。
勿論、貴方が盟主だということに不安があるということではなくて。
上に立つ方は、どの組織にも必要です。
ただ、解放軍を讃える国民が、解放軍が、私達が負担を貴方に背負わせるなら、ヴェルナーさんがヴェルナーさんらしく居られるよう、せめて負担を軽く出来るよう動く必要があるのじゃないかって…
つまるところ。
何か出来ることはありますか?ということです。
………それこそ、書類を片付けて、とかでも構わないのですよ。
[前者ならば、手が届くと思う故に。
最後に付け加えた言葉は、少しばかり冗談めかして響いたかもしれない]
[と、女の口から出た名前に、首を傾げた]
ローゼンハイム公に?
……まあ、快諾はできかねるな。
いずれ外に出すから、そのときにすれば良かろうに。
……で。
まさか、そのためだけに来た、
というわけでもあるまい?
/*
根本的なところに触れる段階ではない、ので。
序盤に出来ることがあるとすれば、この位だと思うのです。
白旗?
アーヘンバッハの家紋でもいいんじゃないか?
白旗なら、透かしでジョリー・ロジャー入れておこうか。くくっ…
上陸地点は承知。
ちなみに、「何時、行くよ」ってな使者は送ったのか?
一応、申し入れておかないと、門も通れまいよ。
[彼より少し距離を置いた位置から、
剣を真っ直ぐに持ち上げ、きみを示す。挑発。
庭を囲い談笑する──領主夫妻、ミハエルの両親、更にそれらの知人友人。]
──今日は特別、観客が多い。
嗚呼、いつだった?私があなたを、びいびい泣かせたのは。
あの時は、あなたの両親も笑っていたよねぇ。
今日はいいところ、私に見せてちょうだい。
[勿論、今から更に、何年も前の話だ。
ふ、ふふふと、そう言って笑えば、観客らもくすくす笑う。
下男の一人が、この人ときみの間に立って、手を上げた。]
さて。──お手柔らかに。
[片足を一歩引き、剣を構える。
下男は、──手を振り下ろす。]
私の絵は、どのような絵かな
風は、大地のキャンパスに、軍馬の絵の具を使い
血の雨の中、勝利の油絵を書く者だった
騎士の絵は、忠義の岩を砕いた絵の具を
誇りと慈愛を、織り込んだ紙に
民の平和を祈る水彩画を、書いた絵だった
今の私は、ただの飾りだ
外に出てくる遺体なんて、誰のかわからないでしょ?
…それだけよ。
今日は――ね♪
あなたを傷つける気もないし…
あなたが彼女に囁いてることも、聞かないことにしてるわ。
ふふふ♪
[そう言って、いたずらっぽい笑みを浮かべる。]//
〜〜〜〜〜っ!!
[早速、出鼻を挫かれる様に、顔が真っ赤に染まる。
問答無用の、見事なフライング攻撃だった。精神的な
くすくすと言った声を全霊で聞き逃し、今か今かと開戦を待ち。
下男が、ようやく、手を振り下ろす]
……行きますっ!!
[先手必勝。男らしく、攻勢を掛ける。
目の前の彼女へと、助走を付け、跳躍する。
飛び込んだ時、クロスに交差させた二振りの模造刀で、飛び掛るように強襲する]
――ああ、 ともかく …!
別に遺体を誤魔化すつもりはない。
が……、っと。
何故そんなことをおまえに話しているんだ、私は。
用がないなら、人の部屋を覗き見したり、
……盗み聞きしたりするな。
私は、アーヘンバッハの者として使者に赴くわけではありませんしね。
停戦に白旗は常道でしょう?
っと……
[ジョリー・ロジャーの単語に一度目を丸くして、
くつくつと肩を揺らして笑い始めた。]
さすがにそれでは、向こうも怒るでしょうね。
ああ…いえ。その為にお探ししていましたから。
出立は半刻先とします。
今から使者を飛ばせば充分でしょう。
[にやついた表情を浮かべて、構えたまま。
両親の知人の幼い子が、"にーちゃん頑張ってー!"と声援を上げた。
相手が駆け出した途端、表情は鋭くなり、]
──甘いッ!!
[一声。大きく、一歩踏み出す。
相手の二振りの剣の、交点──
丁度そこへと、力を込めて切り上げる。]
/*
本気でどんな愛を語らってるんだギィとゾフィアwww
いや、そろそろ緑でも負けないように頑張ってみたいなぁ、と思ってるけど!シュテラと!
変な所で対抗している気がしないでもない
負担を軽く? 何を言うかと思えば
女性に負担を背負わすほど、私は堕落していないよ
負担は、私が皆の分背負うさ
そうだな、フロイラインに頼む事があるとしたら
将達の、心のケアを頼もう
皆を慈しみ、癒してやって欲しい
私の事は、気にする必要などない
私は、ロートシルト家の騎士
私は、民草の剣
私は、解放軍の旗
騎士が騎士道を踏み外したなら、私は私でなくなる
剣が戦う事を止めるなら、ただの飾りに成り下がる
旗が靡かねば、軍は軍でなくなるのだよ
もし、それでも何かしたいと言うのなら
暇な時に、私の話相手になってもらおうか
[勢いはあるが、開戦直後に飛び掛るなぞ、余り上手いとは言えない。
尤も、その後の彼が、愛刀を携えた上でなら、問答無用で相手の武器事両断できるかも知れないが。
宙に浮かび、隙だらけの所で、剣に衝撃を受けると]
……ぇあっ!?
[踏んだ瞬間にたたらを踏むばかりか、遮るものの無い頭上に、彼女の剣が存在して。
咄嗟に、右の剣で力任せに跳ね除け、彼女の左側面にまで跳んだ。
その判断力はまぁ、賞賛してもよかったかも知れないが]
/*
年齢補正・実力補正・マスカレイド補正・実践経験補正・シュテララブ補正
この五つがまだどれも欠落しているミヒャエル。
当然、隙だらけな程度の弱さです(・ω・`)
…でも、盗み聞きは、その通りなのよねぇ
はっきり言われると、アイデンティティを否定されるみたいで、ぐっと来るものがあるわ…++
ええ、分かりました。
女装ですか。
───したいなら、止めはしませんが。
……、…命ずることはありませんから安心なさい。
──では、準備を整えた後に私のところまで出頭するよう。
兵は船を漕ぐもの、最小限度。
私は武器は携行致しません。
…意味がないですからね。
頼りにしていますよ、イクセル・ノーラ。
["減点1だね、ミハエル。"──
力のない相手の両剣の交差を、一閃、打ち崩した。
その瞬間、頬の筋肉を吊り上げて呟くのが、それ。]
[相手の頭に、そのまま一撃を喰らわせてやろうかと思ったが、
どうにも剣が跳ねのけられた──
しかし、きみはそれで安心してはいけない。
この人はきみの動きを追うように跳び、
弾かれた、右でない、
左の握られた拳で、きみの顔面を横殴りに狙ったからだ。]
…あたしもお仕事なのよ。ごめんなさいね。
お花は、また今度にするわ。
大して気にしないかも知れないけど…
あたしを探して仕留めようとしても、無駄だから、やめておいた方がいいわ。
[ぐっ、と身を起こしかけて、...は思い出したように付け加えた。]//
グレートヒェンの?
[ぱちりと瞬き、胃の辺りに片手を当てる。
まともに食事をしたのはいつ以来かと自覚した瞬間、
身体が盛大に空腹を訴えかけた。]
……腹が減っては戦は出来ませんかね。
[一瞬天を仰ぎ、額に片手を当てる。
そうしてノーラと歩調をあわせて陣を歩きはじめた。**]
─金鹿門前─
[解放軍で、使者の件が纏まってより程なくのこと。
停戦の白旗を靡かせた騎馬が一頭、金鹿門の前に駆け寄った。
使者が手にしているのは、解放軍からの弔問使節を送るゆえに開門されたしと認めた書状。
使者は2名。
およその到着時刻と、船で近くまで寄せる旨が記載されていた。
───時が来れば、堀に船影の見えることとなるだろう。が。
今はまだ、もう少し未来の時の話だ。**]
―――〜〜!?
[跳んだ先から、彼女に振り返ろうとしたら。
既に彼女は、顔面の辺り目掛けて、拳を振るおうとしていて。
流石に面食らうが、何とかしないと行けなくて]
わぁっ!
[倒れ込むようにして、彼女の足元に転がり込む際、顔面スレスレを、彼女の拳が空を切って通り過ぎる。
そして、地面を転がる際に、一か八かと、彼女の足に、左足を引っ掛ける。
彼女が許せば、左足の勢いで急制動を掛け、立ち上がるばかりか、うまくすれば彼女を転倒させられるが]
……… 仕事?
―――…、ああ、
[咄嗟に思考が、盗聴ではなく盗み聞きに――
――いわゆる、出歯亀的な―― だけに行ったのは、
いくらなんでも不覚すぎる。
…と、すこし己を責めつつ]++
あっ……やだ……。恥ずかしい……。
でも……私も会いたい。
[あまり聞いたことのないような喋り方に、照れているのだろうと勝手に想像している。]
こんなところまで、道具も無しに来る者を、
どうこうできるとは思えないな。
[構わないから行け、とばかりに、手を振る。
と、その手を止めて。]
…せっかくここまで来たのだから、名前くらい
―― は、聞いても無駄か?//
[拳は、全力で、彼の頭上の空気を切り裂いた。
──ぶん、と、明らかな音が、きみの耳に届くだろう。
十歳下の者に繰り出した本気すぎる拳が避けられたことに、]
……ちっ!!
[やはり、思い切り、舌打ち。
それにしても、この位置関係はマズイ。
右手の剣は先程弾かれた為に遠く、
左手はきみの頭上を通過した。
すなわち、きみはこの人の懐にいるのだ──]
[── が、 と、きみの左足は手ごたえを感じるだろう。
それからすぐに、きみの目の前の立つこの人の目線が下がり、]
── く っ、!!
[視線は、きみの動きを相変わらず見据えているけれど、
完全に姿勢を崩し、しりもちをついた。]
…もう知ってるでしょ。
[その言葉を言い終わらぬうちに、黒衣のその身が宙に舞う。]
―――兎よ♪
[その声は、城壁の闇へと*消えて行った…*]
将の心のケア――私はまだまだ未熟です。
けれど、そう仰るなら出来る限り努めましょう。
[ただ、続く言葉にはやはり困ったように眉を下げる。
少しの沈黙と、少しの逡巡の後に口を開いて]
……今は、難しいかも知れませんが。
この悲しい戦が終わり、旗から開放されたなら。
ご自分の思うように、振舞えるようになりますか。
[戦が終わっても、彼の戦いが終わるとは限らない。
先の話をすることが、意味のあることかどうかは分からなかったのだが。]
[話し相手に、との言葉にはひとつ瞳を瞬いた]
そんな簡単なことでよろしいのですか。
勿論、いつでも。
[口元は緩く弧を描く。]
――あ、もうこのような時間に。
長い時間お邪魔して済みません。
お食事はお済みですか?
お済みでしたら、トレイを持って戻ります。
[戦の後だ、疲労があるだろう。
慌てて立ち上がった]
[転倒までには至らなかったが、彼女の足を崩すことには何とか成功する。
しかし、立ち上がる事が出来ずに、そのまま、彼女の背後から一転二転、転がった後で起きる。
勿論、これもムダな動きで、例え蹴りでも、攻撃の一つを入れれば良い物を。
ムダに安全の確保を図りすぎると、却って、充分な時間と距離を許すことになり。
弾いた剣を、彼女が悠々と取れる程度に、時間と距離を作ってしまった。
それに気づいて、体制を整えて直ぐに切りかかろうとするが]
[窓の外、夜の闇に消える黒い影。
遠ざかるその声に、我知らず苦笑する。]
……まさか、本当にいた、とはな。
[ようやっと冷静な思考が戻ってきて。]
フロイライン・ヴィーラント
今から言う事は、独り言
他言無きよう、出来るなら忘却の彼方に
私の主家、ロートシルト家当主たるテオドール様
解放軍の初代リーダーだった方は、皆に敗死と伝えた
事実、帝国兵の急襲により、私の主は死んだのだが
帝国に、先生の事をリークした者がある
ゾフィヤ・フォン・ロートシルト様
ロートシルト家、唯一の血筋の方だ
つまり、騎士としての私の主は敵方にある
騎士としての道を行く事も、民の剣として生きる事も
解放軍の旗たる事も皆、私は中途半端なのだよ
風が風として、吹き抜ける事が出来ぬのは
そういう、理由からなのだ だから、心配は要らぬのだ
新たな私の君主が見つかるか、私が死を賜るまで
私の問題は、どうにもならぬ事なのだから
うん……。嬉しい。ありがとう。
じゃあこれから行くね……。
[悪気があるわけじゃない。ただ気付いてないだけなのだ。]
[立ち上がろうと膝を上げ、もがく。
きみにとって、これ以上の絶好の機会というものがあるだろうか?
だから、受け止めきれない一撃を喰らう事を覚悟していたのだけど──]
…減点、2ッ!
[全く、来なかった攻撃。
完全に姿勢を直すといかないものの、立ち上がろうとした姿勢から、
よろよろと動いて剣のもとへと、手を伸ばし──
手に取り、一閃。
模造刃同士がぶつかりあった音が響く。
それから瞬間的に、半分座った状態から、
脹脛のバネを限界まで伸ばす。
地を蹴って、きみへ飛び掛かる。
今さっき右に振った刃を、左へと引きもどして、
きみを斬りつける。]
/*
Σ思わぬ形でPC視点の重要情報が!
ありがとうヴェルナーさん!(ぐっ
知っていると知らないとでは、大きな差なのです。
[やはり間に合わずに、剣は完全に受け止められた。
そしてもう一度、飛び退こうとすると、容赦なく彼女からの追撃]
――っ!重い……っ!
[これが、手に持つ剣が片方だけならばまだしも
両の手にそれぞれ、全体の力の半分程度を加える事くらいが、今の限度である彼には堪えきるだけで精一杯で。
交差させた両の剣で、打ち込まれた一撃を必死に押さえ込もうとするが]
……ぁあっ!
[右の剣が手元から勢い良く飛び抜け、大きく弧を描いて宙へ浮かぶ。
どこに行ったのだろう、そんなのを気にする余裕もなくて。
既に滝の様な汗を流して、何とか彼女の右側面にまでは逃げたが。
片手の剣だけで戦うには、今の彼にはまだ、技術と応用が乏しく]
…―――
そうだな、この戦が終わり、私の命がまだあった時は
国をおさむるに足る者に、国を任せ
私は、私に足りぬ物を知る旅にでも出ようかと思う
そうなったなら、少なくとも
騎士の道を行く事は、出来るだろう
私らしくある事も、出来るかもしれぬ
そのためにも、この戦に勝ち、生き残らねばな
そうしたら、また君の料理が食べられるだろうし
話相手にも、なって頂けるようだしな
[ご馳走様、とトレイを差し出し]
[ほぼ大抵の女を超越する腕力に任せて、薙いだ一撃。
鈍い音。
きみの手から剣が抜けた事を知れば、僅かに、口端が吊り上がった事は分かるだろうか。]
──ミハエル!逃げることが戦いか!
[そして、声を張り上げる。
右側に逃げたきみへ、左足を軸にして体を90°回転させる。
そうして向かい合う。
──この人なら、方向転換ざまに斬ることは出来ただろうに。
ただきみと向かい合い、挑発げな瞳で、見つめるだけだ。]
[実に容易い挑発。
しかし、まだ戦士として幼い彼には、その様な挑発にもあっさり引っ掛かり。
逃げてでも剣の片割れを探せば良い物を]
……っ!!
[残る片手を両手使いにして、打ちかかる。
――まぁ、尤も?
その様に熱いのは、『見る分なら』好ましいのだが]
…………ゾフィヤ?
[その名が、遠い遠い記憶の一点に小さな漣を起こした気がするのだが、それよりも。
ヴェルナーの話が進むにつれ、次第に表情に様々な色が混ざってゆき]
――……
………。
本当に、なんて――……
何て。
[続きは言葉にならず、掻き消えた]
勿論です。決して口外致しません。
──減点3、
[両手にスイッチされた剣は、ひどく大振りだ。
別段、こちらの姿勢が崩れていたわけでもない。
寧ろ、何か行動を起こすのに快適すぎる姿勢と言うべきな。
単純に跳ぶだけの回避行動は起こさずに、
──姿勢を低くし、きみの懐へと、踏み込む。
両手剣がこちらに至るよりも早くに、
踏み込んだ勢いのまま、きみの腹を突こうと──]
[返ったのは、希望の残る言葉で。
漸く、安堵したように瞳を細めた。
張り詰めた糸が、一気に緩んだような、そんな感覚が広がる。]
………ええ。
生きて、戦争を終わらせましょう。
貴方は、生きなければいけません。
[強く頷いて、トレイを受け取った。]
ふふ。お嫌いなものが無いと仰ったので、作り甲斐があります。もしリクエストがあれば、こちらもいつでもどうぞ。
[出口に向かって歩き出して、ふと振り返る]
余りご自分ひとりで全てを背負い込もうとなさらないでください。
と言っても背負うおつもりなのでしょう、だからこそ言うのですけど。
……先の絵画のお話、ヴェルナーさんは今のご自分を飾りと仰いました。
けれど、ありのままの貴方を見たい人は、沢山いると思うのです。
[微笑して、それではと一礼。天幕を後にした。]
――っんぅぐっ!!
[先の丸められもした、模造刀とは言え。
例え、反射的に腹に力を入れ、身体を曲げてもだ。
容赦ない刺突に、胃の中が一瞬でんぐり返って]
『そこまでっ!』
[それで、勝負が決まった。実践なら、紛う事無き致命傷。
ただ、普段よりもずっと善戦したのだろうか。
二人へと、惜しげない拍手が辺りから贈られた]
本当に、馬鹿馬鹿しい事だろう?
私が勝つと言う事は、主を斬ると言う事、即ち騎士の死
私が敗北すると言う事は、私が死に国が滅ぶと言う事
私は、どの道を行こうと、死しかないし
私は、どの道を行こうと、敗北者だ
騎士は、心を捧ぐ方を主と仰ぎ、戦う
私の心は、先生の元にあり
新たな主がおらぬかぎり、その死後は子孫に渡る物
動く事の出来ぬ、袋小路さ
出来の悪い笑い話だと、思わないか?
[ド、 ッ 、と、刺突と思えぬ、打撃のような音。
下男からの、試合終了の宣言を聞けば、
ゆらりと剣を降ろし、前髪を掻き上げる。
僅かに前髪から垂れ下がっていた玉の汗が、宙で輝く。]
──勇気が足りないね、ミハエル!
相手の姿勢を崩せばやりたい放題──前も言ったでしょう?
[ふっと微笑んで、動き易いように巻き上げていたスカートの結び目を解く。
しゅるりと絹が擦れあって、脹脛を覆い隠す。]
私は死なぬよ、死ぬ事は出来ぬ
そう定まったのだ、旗となった時にな
だから、次の料理も 家庭的な、物が良いな
私は、そういった料理が好きらしいから
[天幕を出る彼女の言葉に、ほんの少し
ほんの少し、笑いながらも]
本当の私が見れるのは
私の道が、本当に定まった時からだよ、フロイライン
今は、まだ無理だ
[ド、 ッ 、と、刺突と思えぬ、打撃のような音。
下男からの、試合終了の宣言を聞けば、
ゆらりと剣を降ろし、前髪を掻き上げる。
僅かに前髪から垂れ下がっていた玉の汗が、宙で輝く。]
──勇気が足りないね、ミハエル!
相手の姿勢を崩せばやりたい放題──前も言ったでしょう?
[ふっと微笑んで、動き易いように巻き上げていたスカートの結び目を解く。
しゅるりと絹が擦れあって、脹脛を覆い隠す。
そうして、
少し膝を曲げて、きみの目をみて、]
"そんなのじゃ、私は絶対に倒せないね。"
[冗談めかして、
私は、 きみに、
そうだ五年前に、
笑いかけてみせたんだ。 **]
――……、
[酷い、とか、悲しい、とか。
そんな陳腐な言葉しか浮かばなくて。
けれど、他に形容する言葉もなく。]
………そんな道で、
退路もなく、先も見えなくて、
何もかも捨てられずに、
なのに、また背負って……戦って――?
[言いながら、徐々に瞳は伏せられ]
………っ。
[嗚呼、救いは、何処にあるのだろう]
騎士たる私を捨てたなら、私は剣たる資格を失うし
剣たる私を捨てたなら、私は旗たる資格を失う
旗たる私を捨てたなら、騎士たる道をも踏み外す
何も捨てられぬよ、私には
[私にも、どうしたらいいのかわからない
新たな主など、そう見つかる物でもないし
私を自分の騎士にと言う者も、なかなかおらぬだろう
立場と言う物が、虚構となり輝く限り]
今更、背負う物が多くなろうと 何も変わる事はない
だからこそ、私に背負わせて欲しい
何もかも、私が背負ったまま
ヴァルハラに行くならば、勝利の歌と共に行こう
……ハッ……ハッ……
[思わず蹲り、疲労と痛みで、意識が朦朧としているが。
彼女の言葉に、のろ、と仰ぐ。
そうだ、確かこんなの、前にも言われたことじゃないか。
今回だって、もう少し頑張れば、勝てたかも知れないのに。
そうして、スカートの結び目を解いた彼女と目が合い]
―― 現在 恐らく深夜 ――
――……夢か……
[眼を巡らせると、すぐ眼前には、彼の寝顔。
くっきりと覚えているその夢を思い、天井へと仰向けになる。
それにしても、やけに懐かしい情景だった。
まるで示し合わせた様に、彼女の夢を見た物だ]
あの時が一番、勝てそうだったんだけどな……
[あぁ、今あの頃に戻れるなら、その頃の自分に教えてあげたい。
あの勝負は、充分に自分にも勝機があったのに、何勿体無い事してやがるんだ、とでも]
[そして、その後に起きた事件の後。
彼女の事に整理を付けれないまま、ただ我武者羅に強くなる事だけを考えた。
既に腕を堕とした父に代わる様に、目まぐるしいまでに戦い出して。
特に、賊の討伐は数え切れないほどで、今に、一人一人数えると、自分一人でも、下手をすれば千、殺していても可笑しくないと思わせられるくらいで]
――そうして、手に入れたのが今、か……
[どうしようも無いとは言え、今は盟主である彼にも何度言われたか。
十七になる頃には、人を斬るより、パンの一つでも齧る方が面倒な程になって居たか]
[別に後悔する気は無い。それで精神を病んだ訳でもなかったから。
多少、価値観は一般的な騎士と比べても、歪に歪んだ自覚はあるけど]
今の僕だったら、勝てたのかな……
[ただ、少しだけそんな、考えても詮無い事を思ってしまう。
あれから何人も斬り、力をつけた自分は、ようやく、彼だけを護る地位を、腕付くで捥ぎ取って。
その程度に強くなった自分なら、どうだったのだろうか。
今の、そして、本気の彼女に真正面からぶつかったら、果たして勝てたのだろうかと]
"そんなのじゃ、私は絶対に倒せないね。"
[思わず、その言葉を思い出し、苦笑した。
あの時の笑顔を思い出してみると、彼女に勝つ自分と言う姿が見当たらなくて]
もっと、強くならないとな
[多分今度は、鍛え損ねた心の方から。
もっと、この大好きな存在を安心させれるくらいに強くなった頃にでも。
その時に、記憶と違った情景が現れる事に期待してみて。
もう一度、同じ夢を見てみようと思う]
[幾度も、頷く。]
お考えも、現状も、よく分かりました。
[それでも、否、それならば余計に、
これ以上この人の錘を増やさせたくないと思うのだが。
でないと、浮かび上がる余地さえ、呼吸の余地さえ奪ってしまいそうだから。
でも一方で、それは彼にしたら勝手な思いなのかも知れないとも、思う]
…………。
[だから、口を噤んで。
もうひとつ強く頷いて、何かを堪えるように宙を睨む]
話して下さって、ありがとうございます。**
気にする事は無い、フロイライン
これはそう、気まぐれだ
風は気まぐれで、何者にも縛られない
ただ、自分の秩序と正義のために吹く
本来の私は、そういう人間なのだ
やると決めた事は、何があろうとやり
許さぬ物を切り裂き、大事な物を包む
私は、優しいヴィント(風)とは違う
荒々しいシュトゥルム(疾風)なのだから
秘密だぞ、フロイライン
―城・自室―
[ローゼンハイムの死体を確認作業をこっそりしてみたが、当然父親だとかいう証拠もでるわけもなかった]
だよねぃ。
ギィ様に、勝手に死体をいじったことがバレたら本人照合をしていたとか適当にごまかそか。
[会議室に、食事をしに向うと、重たい空気が漂っている。
カスパルが戦死したせいなのだろう]
えっと。ギィ様。
カスパルにぃちゃんの遺体はどこにあるの?
もう、埋めちゃったのかな?
葬儀はまだ??
まだなら参加して、花ぐらいは添えておこうと思ったんだけど。
『ぉ、負け犬にも花ぐらいはやるか。顔にパンチかますかー?負けやがってーとか?』
[相棒が、なんだか危険な事を口走った]
…食事中は黙ってなよ。だいたいそ、そんな失礼な事するわけないじゃん。
[少し、目を泳がせる]
…おわっちゃったなら、もったいないからこの花束は墓にでもおいといて。
これから、出かけないといけないから自分で置く時間もないかもしれないし。
どれもこれもぼくが愛情をこめて、そだてたものだから。きっと、彼も喜ぶんじゃないの?
[手に持ってるのは、毒草やら麻薬やらが取れる、怪しげな植物の束だった。
ソレを押し付けると、急いでターゲット…あでらんす?…の所に行く。
すなわち、敵の本陣だ。今の時間なら、あそこにいるだろう。彼がいなくとも、名のある敵将の一人や二人はいるかもしれない]
[傍らで眠る彼を見ながら、思う事がある。
思えば、彼には今まで、強く我を示す事が出来なかった。
多分、ただ嫌われたくないと思っていたから何だろうか。
だから、爆発する感情を以っても、本気で怒る事は出来なかった。
思い当たる限りの、限度を越えた感情は、押さえつけていた]
そんなガマンが、間違いだったのかな……
[だから、遠慮せず、彼を叱る事の出来た盟主を、彼は慕って居るのだろう。
今からでも、まだ遅くないのだろうか?]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新