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― 空軍司令部 ―
ですから!
[軍上層部が目前に並ぶなか、数枚の報告書を片手に、大声をあげている。]
確かに、お貸しいただいた兵を失ったあげく、制御部分を爆破されたことは、我が軍の損害ではあります。
ですが、残り燃料を考えると、あなたがたが仰られるように、とてもじゃないですが、もう一つの『鏡』の攻略は無理でした!
それを考えると、私の撤退と言う判断は正しかったと思っております。
出発前に、兵たちの士気を鼓舞してやらなくては。
それも指揮官の役目だよ。
[マリエッタに、時間になったら駐機場へと告げる。
その時刻は1700
彼らはまだ知らない。
その上空に翼の影が落ちようとしているのを。]
マリエッタが戻ったらすぐ出撃→戦闘になれるように &
先に意図を白ログに出しておいた方が「それって何してんの?」という齟齬が出なくてよいと思って作戦概要を描写したんだけど…
ちと全部、公開しすぎたかも (←
「え、そう来るか」というサプライズがないよねー…
「飛行船は囮だ。
やつらが囮艦隊を襲ったら…ふふふ」
くらいで止めておいた方がよかったかなあと、次回への改善努力目標設置。
それと、これを。
[手にした、報告書を机の上に叩きつける。]
今回の戦いにおいて、新たに装備された、手榴弾及びに中型爆弾の威力。及び射出機の使用にあたっての報告書です。
この戦いで、新装備の実戦でのテスト及び、今回配属されたパイロットの錬度の確認が出来たと思えば、ちょうどいい訓練だったのではありませんか?
人選については、あなたがたにお任せするしかありませんでした。が、実戦経験のないものを拠点攻略に当てるのは、無謀でした。と言えるでしょうね。
……主に滑空機の哨戒任務に当たっている、第6及び第8小隊は、目覚しい成長を遂げていると聞きます。>>308
……まずは、哨戒及び防御と慣らしていくほうがよろしいかと。
まだ、他になにかありますか?なければ……次のことを考えたいので。
失礼!
[言い捨てると、かつかつとわざと音を響かせて、扉に向かい――。バタンと乱暴に開けて、司令部の外に出る。]
/*
戦がなくても愛があればいーんだ、俺は。
愛しい人は戦に生きててもいいけど。それでも愛してるから。
べる。(ほろり)かわいそうな子、男を見る目がないばっかりに
/*
(かつての恋人達を間近で取材ちゅう、じじー)
けど真面目な話し、次は誰落とすのだろう。やっぱりフェリクス?(首傾げ)
……ったく。ごちゃごちゃ言ってるヒマがあれば、てめえが命張れっつーの。
[憤懣遣る方無く、扉を睨みつける。
ここまで言っても処分はない。そう確信している。
『カーチスDII』のパイロットは数が限られている。
いわば、ケルコムにとっての虎の子なのだから。]
― 空軍基地内 ―
……おっと。
何やら、騒がしい?
[病院から戻ってきた所で、感じたのは騒がしさ。
それが、出撃準備のものなのは、感覚でわかるのだが]
……具体的に、何がどーなって?
[こて、と首を傾げて。
とりあえず、聞いてみるか、と軽く、襟元に触れる]
わり、今戻った。
……なんか、だいぶ騒々しいけど……もう次、動いてんのか?
[不在時の事情を知るなら、これが一番手っ取り早い、と。
疑問をそのまま、通信に乗せた]
/*
>>+90
19歳男が14歳女と…となると、ロリコンになるの?
[首こてん]
今でいうとこの、大学1年生と中学3年かぁ…。
微妙っちゃぁ、微妙w
それと、作戦は進行状況にあわせて随時、柔軟に見直すべきものだ。
わたしの説明は、従軍する彼らにわかりやすいようにかいつまんだものだから、補足や変更があれば君から言ってきかせてやってくれ。
頼んだよ。
― 空軍基地 ―
[基地に戻ると、そこは慌しい熱気に包まれていた。
そこにいた一人を捕まえて、話を聞く。]
……シリーの管制塔を?
出撃は。第6と第8。……それと『ロートフリューゲル』……か。少佐の弔い合戦……ってやつだな。
[それにしても随分と、大掛かりな作戦だ。一体誰が発案したのだろう。あたりを見回すと、一人の男が目に止まって――。>>307]
(ああ、そうか。ヴァルト大尉だ。あの人も、当然出るんだろうな。確か少佐とは旧知の仲だったはずだ。)
[そう『思い出す』。もし目が合えば、ぺこりと会釈をするだろう。それが朝、会釈したばかりの”郵便屋”と気付きもせずに。]
[――胸元から声が聞こえる。]
/*
ここに来て、泣きながら資料と戯れるの巻。
空戦?しらねえよ!!!!
でもここ、空戦の村なんだろ、こんにゃろうwww
リヒャルト?もう戻れんのか?
それとも……。
[無茶したんだろう。と今までの行動からして当然のことを推測した。]
ああ。シリー空軍の中央軍事空港管制部を狙うんだと。
[ふと、その手が留まって、再び窓の外に視線が行く。
霧の向こうにうっすらと見える軍空港。
もちろん、その内部が覗けるわけもないが、
心なしか、慌ただしい気配を感じる。]
……Viel Gluck。
[出撃する機の中にいるのならば、幸運を、と。
服の上に移したロザリオに触れて、短く祈る。]
ばっか、掠り傷だ、って言ったろ?
そんなに深くなかったし、筋も痛めてないから、大丈夫だよ。
[傷に関しては、さらりとそんな説明を。
もっとも、医者には空戦の負荷に耐え得るとはいえない、無理すればすぐに開く、と散々言われて来たのだが。
当然の如く、振り切ってきた]
……ってー、あちらさんの中央に食らいつくって?
随分とまた無茶だな、それって……。
― ケルコム空軍基地 ―
……ああ、アルブレヒ少尉か。
[こちらを見る視線に気がつき、笑みを浮かべて会釈を返す。
かつりと郡かを鳴らして歩み寄り、浅緑を細めた。]
太陽の鏡のことは聞いた。
煩いやつらもいるだろうが……ケルコムには、光が必要だ。
君たちの行動もまた、光になる。
あの傲慢な空の国に、僕も牙を突き立ててこよう。
──シリーを倒して、真なる平和を勝ち取るために。
[告げて、言葉を刻みつけるようにその瞳を一瞬覗き込む。
瞳が笑みの気配を浮かべたのは一瞬。
やがてさらりと敬礼をし、踵を返した。]
― 回想:軍用墓地 ―
あ…ついさっきお会いしたんです。
フィオンさんも、この時間までお仕事だったとか。
[会釈をし合う二人を見て、それから去っていくフィオンに軽く手を振る。]
少佐が夢枕に立ったら、毎夜お茶目なトークを枕元で囁いてくれるんじゃないですか?
[墓碑に視線を走らせ、少し微笑。]
………ふふ。無事に戻ったって、言ったのに。
でも、わざわざありがとう、ミヒャエルさん。
帰還したばかりで直ぐに報告書の作成…なんて。
本当に、息つく間もありませんね。
貴方やリヒャルトさんが休息無しで働くのじゃ、割に合わないです。
[実際問題、矢継ぎ早に飛び込んでくる案件を捌くのに精一杯で、あれ以来中々情報の交換も出来ていない。
今日もまた、傷の手当もそこそこに走り回るのだろう。
恐らくは、軍上層のお叱りも控えていて。
ミヒャエルの言葉へは頷きを返すものの、彼の曖昧な笑みを見上げる視線は複雑だ。]
気をつけますから…私の方は大丈夫。
細かいことは通信に乗せますし、乗せて下さって構いません。
それより、あの。身体、壊さないで下さいね。
[遥か遠い山々の先では、仄白く空が晴れてゆくのだろう。
けれど、この空は―――]
[去り行く背中を見送りつつ、思案していた。
自分に出来ることは、何なのだろうかと。]
― 執務室 ―
[数刻の後。
執務室で急ぎの案件の決裁を終えた頃、通信が飛び込んで来る。
慌てて袖口を耳に当てた。]
さって、と。
……確か、俺と一緒に『入院』させられてたんだよ、な、『相棒』。
[取りあえず、入り口付近で突っ立っていても仕方ない、と歩き出す。
気になるのは、『相棒』こと、蒼の機体。
鏡攻略では、かなり無茶な機動もしていたから、自然、歩みは整備場へと向かった]
おまえさぁ……。
俺が信用すると思うか?ソレ。
[まったくノイズが入らない通信機。
それなのに、それからも熱気が伝わる気がする。
だから近くにいるんだな。と確信した。]
病院にいなきゃなんないなら、俺が落として、ベッドに再送りにしてやってもいいんだけど?
[言ったところで、聞きやしないだろうけど。]
リヒャルトさん! お疲れ様です。
病院に搬送されたとか…でも、お元気そうですね。良かったです。
[彼がどんな風に>>=21病院を出てきたのかなど知らずに、ほっと安堵の息をついた。
が、続く言葉を聞けば瞳を瞬く。]
―作戦当日・東部戦闘航空団基地―
[右拳を開いては握り、握っては開き、
右腕から麻酔が抜けたことを確認する。
感覚が鈍るのを恐れて、鎮痛剤も使用していないから、
鈍い痛みに僅かに顔を顰めるが]
ん……。これなら、いけるか。
[医者には作戦参加を止められた。
けれど、シリーは一人でも多くの滑空機乗りを必要としていたし
それ以上に、今の自分には飛ぶ理由があった]
次……って、もう?
あ…それはそうですね、作戦を受けてシリー側の動きも活発化するでしょうし。
でも、こちらに連絡が入っていないのです。
……っ、そちらの状況が分からないので、今から軍本部に赴きます。
本当に、盗聴器……とは言わないけれど、もっとリアルタイムの状況を知りたいのに。
[言うが早いか、ぱたぱたと駆け出す音が響く。
急ぎの案件以外の書類は堆く積まれたまま。]
/*
実際、全員を巻きこんで動くとなると、時間大丈夫か、
という気にはなるが。
1バトルに2時間は欲しいところだなぁ。
まあ、派手な方が面白かろうよ。
そこには同意だとも。
― ケルコム空軍基地:時刻1500 ―
────いいか。
目標はシリー空軍基地だ。
それまでの”お客さん”は構うなよ。
隊はロッテ・ウント・シュヴァルムを崩さないこと。
奴らは3機体勢でかかって来る。
ロッテ2組で対応して、あの”紙ひこうき”どもを落としてやれ。
[隊員に細かな注意が与えられ、やがて出立の時が来る。
作戦に参加する者らは、無論、普通のケルコム空軍パイロットたちだ。
彼らは、これが母国のためになると信じて疑わぬ。
やがて、夕暮れの色濃くなり行く空にケルコムの飛行機群が発進した。
時は、シリーによるケルコム空港攻撃作戦発動よりも、
ほんの少し前の頃合である。]
…………。
[場所は違うから、当然、ミヒャエルの顔は見えない。
しかし、どんな表情をしているかは、察しがついた]
だーから!
そこまでする必要はねぇってーの!
それに、今は、じっとしていたくねぇんだよ。
焦ってるわけでも、ないんだけど。
無茶というか、なんというか……。
こんだけ混乱してる状況で、それだけの大部隊を動かせるってーのが、正直驚き。だな。
シュテラに全然かまってなくて、悪いと思ってる。
お茶会の話もあれきりだしねー
マリエッタと差異を出すために、一兵士に親密になりすぎない司令官プレイでもあるのだが、赤ログが、ホントにごめんよー
おう、元々大した怪我じゃねーのに、そこのお節介が騒いだだけだから。
心配、いらねーよ。
[アデルの声も聞こえたなら、さらりと返す]
って、連絡飛んでねぇの?
……内務側との連携、大分酷くねーか、それ……。
[それだけ、軍部が先走っているのか、と。
ふと、過ったのは、そんな考え]
── シリー空軍基地 / 飛行場攻略予定日 1700 ──
[ 覆いを外された<暁の女神>の前にたち、これから出撃する兵士たちへ、激励の言葉を送るべく立つ。
傍らにはマリエッタ。
今日の作戦の指揮官だ。]
……ん、確かに。
昨日の今日で、ここまで……って。
ん? どした?
[待って、と言って口を噤むのに。
きょと、としつつ、ともあれ、続きを待つ]
[通信を受けて、ぽつりと呟く。]
……何も聞いてない。どうして……?
済みません、ちょっと出てきます。
あ、急を要する案件も、此方に置いておいて下さってかまいません。戻ってから急ぎ処理しますから。
[何時戻るかは特に明言せず、本部へと走っていった。
本部で情報が得られたなら、今度は基地へと走るのだろう。]
あ。はい。
『お久しぶりです。』
[そう、返事をする。>>344]
ああ、聞かれたんですか?あの話。
ええ、上層部には散々嫌味いわれましたけどね。
でも……俺も、あれがケルコムの為にって信じてやったのだから。
……シリーを倒して真の平和……ですか。
ええ、はい。ご武運を。お祈りしています。
[彼の紡ぐ言葉を繰り返した。]
― ロッヘン号/時刻1500 ―
[軍空港の方向から聞こえてくる、内燃機関の重低音に
じっと耳をそばだてる。
やがて、多数の飛行機が次々と飛び立つのが見えた。]
―――どこかに攻撃に行くのか、それとも…。
[霧の中へ消えていく飛行機を見上げていると、
きいぃん……と微かな音が耳に届く。
見れば、ベルトに差してある短銃が、
微かに震えて音を立てていた。
まるで、なにかに共鳴しているかのように。]
[この時間、太陽を失ったケルコムの空は、
日没までまだ間があるというのに、どこか薄暗い。
その空を、飛行機のエンジン音を響かせてケルコムの航空戦隊が舞い上がった。
目標は、シリー軍用飛行場管制部。]
……、ラルス。
キミが一人でどれだけ頑張っても、戦いは止まらない。
ご覧、この戦力でシリーの
牙城へ飛び込もうとする、愚かどもの群れを。
──ああ、無駄にはしない。
僕がそんなことはさせやしない。
ねえ、ラルス?
立て続けに向こう脛を蹴り続けられたシリーは、
どんな報復に出るだろう?
フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク。
あの、己の正義を絶対と信じて疑わない愚かな男は、
どれだけの報復を───、ああ。
あの”妹”とやらを、死なせてやれれば良いのだけど…ねえ?
[少女とクレメンスの間に、
親しい交流があったことなど魔は知らぬ。
それは少女にとっては、或いは幸いであったであろう。
ただ、魔は描いた未来にくつくつと機内で笑みを零した。
夕暮れの濃くなりゆく空が狭まり、浮遊大陸が迫って来る。]
――――――、まさか……
[次第に見えなくなっていく飛行機群を、
きっ、と睨みつける。
そして、おもむろにロッヘン号をつなぎ止めていた
係留索を切り離し、バラストの水を排出した。]
奴が、あそこにいる、というのか…?
[微かに震え続ける短銃に触れ、胸元のロザリオに触れて、
ロッヘン号を離陸させる。
哨戒に止められるかもしれないという意識は、
完全に抜け落ちていた。
船首を上に向け、浮力とプロペラの推力を存分に発揮して、
ロッヘン号は、飛行機にさえまね出来ない速度で上昇し、
先に出発した一群を追った。]
……ああ、そう。
[ミヒャエルの返事に、一度は納得するものの]
って……あれ。
誰だっけ、それ?
[素で、言った。
元々、上官の名前を細かくは覚えていない質ではあるのだが。
聞いた名前は、すぐにはピン、と来なかった]
[久しぶり。と、返る挨拶。>>353
それへと何気なく返し、同様に基地内の”同僚”へも対応した。
けれどいつの日か、思い当たる人はいるのだろうか。
フィオン・ヴァルト大尉。
郵便屋が名を縮めただけのこの人物が、
ケルコム空軍のどの名簿を探しても見当たらないことに。
───それはあたかも、ローゼンハイム農園を燃やした
”シリーの飛行船”に、記録が残っていないのと同じよう。>>2:365]
[心配要らないと聞けば、僅かに微笑して。]
そうなのです。
連携が上手く取れていないと聞いたのがちょっと心配材料だったのですけど…
それでも、ここまで遅れるのは初めてです。
[走りつつ、問う。]
どなたのご命令なのですか?
未だ、司令官は決まっていないのでしょう?
……ヴァルト大尉……って?
[大尉クラスならば、その名に覚えがあってもおかしくはないと思うのだけれど。
首を捻ってみても、顔が思い浮かばない。
そもそも、その名自体に覚えが――ない。]
え、だれって。
あの人だよ。ほら、少佐とも知り合いだった……。
[それだけの情報しか得ていないから、それしか話せない。]
何とか間に合ったね。……ありがとう。
[修復成ったシュヴァルベに触れながら、
疲労の色を浮かべた整備兵に礼を言う。
彼らには随分と無理をさせてしまったようだ。
出来ればクレメンスに見て欲しかったが、それは贅沢と言えるだろう]
……クレメンスさんは、きっとアレを追ってたんだよね。
次に会ったら、もう、魔物はいなくなったって伝えないと。
[赤い機体でシリーの空を脅かした魔性が
蒼穹に消えたことを伝えよう。
そうすれば、クレメンスの裡に宿った瞑い情熱も
少しは和らぐかも知れない。
彼がもう一人の魔物を追って、ケルコムの地に降りたことを知らぬまま、そんなことを考えた]
― 空軍基地・整備場 ―
……っと。
[近づく歩みが止まったのは、立て続く発進が遠目にも見えたため]
無事に、戻って来いよ、な……。
[小さく呟き、胸元に触れる。
その仕種は、無意識のもの]
―― 飛行場付近高射砲 ―
――捧げーっ筒!!
[号令にならい、見送る陸軍の兵士たちが小銃を立てて揃った敬礼を行った。
決死の作戦に向かい、その成功を信じる若者たちの本懐を帰還を願って――]
A『あぁ言うの見栄えしていいですよね、今度高射砲でやってみませんか?』
S『(できるのかなぁ……)』
────なに?
[シリーの哨戒機、ナハトフリューゲルは威嚇行動を続けている。
既に飛行機群の姿は、シリーの警戒網にも捉えられていよう。
それを交わしながら、ケルコムの飛行機群は、
エンジンで風を切り裂きながら上空を目指す。
その下方、飛行船が”浮上してくる”との連絡があった。
いや。既に魔は、その気配を捉えている。>>357]
まあ、ばたばたしてたし……。
っかし、あれだけ動かすとなったら、相応の事前準備もいるんじゃね?
まして、俺らのも先に回ってたわけだし……。
連絡行ってないってのも、妙だよ、なぁ……。
[アデルの説明に、僅かに眉を寄せつつ]
……ええと。
……いや、マジでいたっけか、そんなひと。
俺、覚えてない。
少佐の知り合いは、一応、覚えてたつもりなんだけど……あれ?
もう、お前の好きにはさせぬ。
[飛行船の操舵輪を握って、前方を見据える。
薄暮に沈む霧を抜ければ、鮮やかな夕焼けの赤。]
お前の下らぬ遊びで、人を死なせはせぬ。
お嬢も、リヒャルトも、殺させはせぬ。
―――そうだ。お前さえいなくなれば…
[幾度も繰り返した呪縛に、自らを捕らえて、
真っ直ぐに、浮遊大陸へと昇る。
はるか彼方に、赤を照り返すいくつもの煌めきが見えた。]
え……だって。ほら……。
[どうしてわからないのだろう。これだけじゃ足りないのかと思って記憶を手繰るが、それ以上の言葉は何も出ない。]
あー。えっと。
それしか覚えて。ない。
ほ、ほら。
名簿確認すればさ、わかるだろ。
うん。ヴァルトって上の名前だか、下の名前だかもわかんないけどさ。
─ シリー空軍基地 ─
[兄の傍らに立ち居並ぶ兵達を見つめる]
……ん、みんないい目をしてる。
[鬨の声を聞けば、新たな女王は茜色に染まり征く大海へと旅立つ。
大空を影の手から払うべく、空の守護者達を引き連れて]
彼女は共の空と言っていたけれど……今はまだだめ。
その世界は、空の守護者が守護者たらしめて初めて開かれる世界。
私達の守護者が私達の守護者たらしめて初めて……
[自らの愛機の傍らに連なる対照的な機影が、沈み征く陽光に彩られ鈍く輝けば、少女はそれを眺め眼を細めた]
共に飛んでくれると……そう言ってくれた。
私の翼達……
……俺だけなら度忘れで済むけど。
お前まで、少佐の知り合いの事、出てこないって。
[自慢にならない事を引き合いに出しつつ]
……なんか、おかしくね、それ?
─シリー空軍基地・飛行場攻略予定日 1700―
[シュテラはマリエッタに随伴して、中央軍港へと赴いた。
そして、暁の女神号を背にした空軍総司令の傍らに立つ、
作戦指揮官――マリエッタの訓示を待つ]
― シリー空軍基地上空:時刻1700 ―
[それは、シリー空軍が出撃前の激励を受ける時刻と
定められたと、同じ刻限。>>351]
………バララララララッ!!!
[空の民、風の民には無粋に響くであろうエンジン音が、
空気を切り裂いて響いた。
既に、哨戒部隊からの警告は届けられていたであろうか?
霧なき空に、赤い夕暮れが、いっそ不吉なほどの赤に飛行機群を染めている。]
/*
シリーさんをお待たせしてしまったwww
というか、これではケルコムさんが飛べ ない……!!
うわああ、もっと下での戦闘になると思ってました( ノノ)
シリーの管制?狙いだけに決まってるじゃないか、おおげs(ry かと…!!
すみませんすみません。
[相応の準備が要るはず、というリヒャルトの言葉に無言の肯定。]
……分かりました。名簿はこちらで調べてみます。
それで、お二人とも、
出撃命令は出ているのですか……?
[声色には少しの不安が乗る。]
[光に遅れて音が届く。
内燃機関のエンジン音。
昨日の戦果に味をしめたか。
今回は単機ではない。
サイレンが鳴り響き、重機関銃が空へ向けられる。]
[取りあえずは、と整備場に入り、蒼の元へと]
……無茶させて、悪かったなぁ、『相棒』。
[『カーチスDII』の整備は、他より優先される。
先の熱気が過ぎた今、蒼は静かに翼を休めていた]
……ん、そっちもお疲れ。
ああ……寝てられるかよ、こーんな時に。
[こちらに気づいた整備士が、寝てなくていいのか、と問うのに軽く、返して]
あー、ところでさー。
今展開してる、作戦指揮してるのって……誰、だっけ?
[先ほどから、通信のやり取りで感じていた疑問をそのまま投げてみるが。
前からいた大尉さんでしょ、と軽く返された]
[ケルコムの哨戒網、そしてシリーの哨戒網の間をも抜け、
小さな飛行船は、ひたすらに上昇する。
それが可能となったのは、ケルコムの指揮系統の混乱と、
シリー側がケルコムの飛行機群に気を取られていたからだろう。
飛行大陸の端を駆け上がり、一旦上空へと出る。
眼下に、自らが設計した"空の女王"を見下ろして、
一瞬、喜びにも似た吐息を漏らした。]
[―――そして、次の瞬間。
基地へと襲いかかる飛行機群の咆吼を聞く。]
―――させぬわっ!
[バロネットの空気を入れ換えて一気に鼻先を下げ、
上空から飛行機群へと突進していく。
共鳴に導かれる様に、真っ直ぐ。]
────対空機銃に備え。
単純な動きはするなよ。蜂の巣になる。
『はっ。シリー軍はこれから、お遊戯大会か?』
『ははっ、怖気づいてんじゃねえの?』
[上空からは勇壮な飛行船団と、綺麗に整列した兵士らが見える。
ザ。と、無線が兵士らの声を伝えてきた。
明るく響くかの声は、死を前にした緊張か。]
……そだっけ?
俺、度忘れしてるだけ?
『上官の名前覚えないの、お前、いつもの事じゃん』
……いやそれ、大きなお世話だから、うん。
[あっけらかん、といわれて、さすがにちょっと、むっとした]
[なんなのだろう。この不安は。
自分が知っていることを、他の二人は知らない。
いや。アデルが、名簿を調べることを請け負ったから、そうすればわかるはずだ。]
(こんなんじゃダメだ。)
[頬を2、3度ぴしゃりと叩いて、気合を入れ直す。]
― シリー空軍基地上空:時刻1700 ―
[静寂を打ち破るが如く木霊するサイレンに場は騒然とする
陽光をまるで、浸食するように飛来する数多の影と
空を侵すプロペラの音……]
滑空隊迎撃用意!
空の新たな女王の舞いを汚すは滅と知らしめよ
[言葉を今まさに述べようとした矢先の襲来
少女は訓辞言葉を飲み込む代わりに檄を飛ばし……一直線に愛機へ駆け寄った]
PIT出る!
ん、ああ、調べるのは頼むわ。
……なんっか、いい予感、しねーし。
聞いた感じ、整備の連中は、普通に知ってるみたいな感じなんだけど……。
なんっか、違和感あるんだよ、なぁ……。
/*
どうしてこうなったしwwww
ケルコムさん飛べなくて本当すまんwww
シリーさん、普通に作戦してくれて良かった、良かった。
www伝え方まずくてマジすまんwww
/*
兄貴メモ。
俺は兄貴が気にかけてくれるだけで嬉しいです(にっこり)
けど、フェリクスとリーゼロッテが喧嘩になるとリーゼロッテが動きにくいかと思ったけど、確定しておいた方がやりやすかったのかなァ 空戦はともかく新聞屋は民間人なので、フェリクスに動いてもらうのも悪いなあと思いつつ……ぼかしすぎて失敗した気配満載なのかしら。ごめんよ。
そうだよねー
時間的に、クレメンスはここで突っ込まないと間に合わないよなー
しかし、君がここに落ちると追悼がねねねねね (←
「ケルコムのやつらが来たぞ!
一機たりとも生かして帰すな!!」
[シリーの空に現れた飛行機群を迎え撃つべく、
空中待機していた警戒隊が動き出す。
滑空機は速度を上げ、茜色の空に真っ直ぐな航跡を描いた]
[空へと放たれる鉄をも貫く機銃弾。
だが、降下する“飛行機”のスピードは速く、強引に弾丸を躱す機動にもバランスを崩さない。
獰猛な、鋼鉄の十字。
攻撃は虚しく空を叩き、空薬莢だけが大量にバラ撒かれる。
それを目の当たりにすれば、シリーの策定した防空網は“飛行機”相手にはまだまだ後手だったと、認識を改めざるを得なかった。]
ああ、いや。直接の出撃命令は出てない。
哨戒。でいいんじゃねーかな。
[本当にそれだけでいいのだろうか。不安が過ぎる。]
大尉は、シリーを倒して真の平和……と言っていた。
/*
あ……。
なんだか、シリー全軍を戦いに巻きこんでしまった。
下で待ってるケルコムの皆さんに、申し訳ないような。
なんというか、ええと…。
[本部に向かい、取り急ぎ状況を尋ねる。
常ならば作戦提案は承認決議を通され、迅速に内務にも連絡が来る筈だった。
“ヴァルト大尉”……通信機越しに聞こえた名。
不思議なことに、彼と顔を合わせたミヒャエルもその名と少佐の知り合い
それを聞いたリヒャルトも、そして自分も。
誰も覚えの無い、名。]
……失礼。
空軍名簿を閲覧したいのですが。
[身分証明を半ば突きつけるようにして、人事部の保管庫に走った。]
[本部に向かい、取り急ぎ状況を尋ねる。
常ならば作戦提案は承認決議を通され、迅速に内務にも連絡が来る筈だった。
“ヴァルト大尉”……通信機越しに聞いた名。
不思議なことに、彼と顔を合わせたミヒャエルも少佐の知り合いであることしか分からないと言う。
それを聞いたリヒャルトも、そして自分も、覚えの無い、名。]
……失礼。
空軍名簿を閲覧したいのですが。
[身分証明を半ば突きつけるようにして、人事部の保管庫に走った。]
―シリー空軍基地・昼間―
[ソファの上で、寝袋に包まれた体がイモムシの如くもぞもぞと動く。目覚めた時、広い部屋には誰もいなかった。]
あー…うー…
久々…寝坊…
[基本、日の出と共に起き、日没にはもう眠い。そんなリズムが、幼馴染との語らいで狂ってしまった。]
[とりあえず、指揮官の話題は打ち切って。
ひょい、と潜り込むのは蒼の操縦席。
ここに居れば、何かあってもすぐに対応できるから]
…………。
[軽く、鎖を引いて、金色のロザリオをみる]
じーちゃん、かぁ。
なんっか、ピンとこねぇよ、なぁ……。
…お仕事ご苦労様。
私も…帰ろっかな。
[元々空軍基地など縁のない場所。寝袋を畳み、簡単に掃除をして、部屋を出る。]
…戦争…か。
平和主義者ってわけじゃ、ないけどさ。
[思いを馳せる。]
第6小隊、南東へ迂回。
8時に回り込んで、あのでかい管制と滑走路を狙って来い。
第8小隊、西に展開してアレを狙え。
[指した先にあるのは、飛行船繋留場。
幾多の飛行船が、夕暮れの光に美しく煌いている。]
ロートフリューゲルは直進。
───お客さんがいらしたぞ?
[次々と発進してくる滑空機が目に入る。>>375>>376]
『はっ任せろよ。打ち落としてやるよ、紙ひこうき!』
『エンジンも積んでいない、エセ飛行機が……!』
[似たような悪口は、シリーの側でも飛んでいよう。]
[そして]
[下から放たれる重機関銃の弾。
乱舞する飛行機と滑空機の翼。
混沌とする戦場の中を、
見えない糸に引かれる様に、飛行船は進む。]
お前の相手は、この儂だ。
フィオン、ヴァルトトイフェル―――っ!
[叫びを放ち、先端に手榴弾をつけたライフルを構える。]
ん、まあ、俺は『相棒』んとこで待機してるから、すぐに対応はできるけど。
[哨戒、という言葉に軽く返して]
……シリーを倒して、真の平和……って。
それってなんか……。
激飛ばし、としては、アリなんかも知れんけど……。
やな感じ、だな。
…フェリクスの判断は、ある面で間違っていない。
シリーにとって不要な移動要求に応じることは、ケルコムに「屈する」ということ。
それは「国」には不可能なこと。
非を認めさせた側が、第二第三のエスカレートした難題を押し付けてこない、という保障はどこにもない。交渉がいつ暴力に切り替わるか、誰にもわからないんだから。
…結局、ことが大きければ大きいほど、原始的になるのよね。
国対国ともなれば、誰が判断しようと、弱肉強食にならざるを得ない。
[だから、肯定もしないが否定もしない。災害と同じように、関わらないように生きる。それだけだと、思っていた。]
…何で、気になっちゃうのかなぁ…
[それは、「予感」でもあったのかも知れない。基地の出入り口まで来て、そして…踵を返した。]*
[指示を飛ばしながら、マリエッタを追う。
ただでさえPITは目立つ機体だ。
そこに近づけば、マリエッタはいい的になる。]
[マリエッタがPITに向かい駆け出せば、
鋭い声で部下たちに指示を出す]
嫌な予感がする。……乙女の冠小隊、離陸準備急げ!
[夕陽に赤く染め上げられたケルコム機は、
昨日の魔性の赤に似て、心をぞわりとざわめかせる]
離陸はこっちを優先しろ!
はぁ? 出来ない!?
……閣下を一人で飛ばせる気か! 急げ!!
[メイデンクローネであることを利用して、
管制を威嚇し、離陸スケジュールを最優先にさせる]
/*
此方と向こうの反応が前後しそうなので、暫し待機。
忙しいほど独り言が多くなるのは、仕様。
www
きっと、集中して、処理速度が上がって、
待ち時間が暇になるからに違いない。
大きな作戦が受け入れられたからには、確かに大尉、なのでしょうけれど…
幾ら何でも、身元不明ということは無い……はず。
[暗雲が心に立ち込め、言葉に迷いが混じる。]
“真の平和”―――?
それって、昨夜……
[自分が口にしたような気がする、言葉。
実のところ、フィオンとの会話の一部は霞がかったようにうろ覚え、なのだが。]
[戦場を突っ切って、真っ直ぐに降下してくる一隻の飛行船。
その姿は、シリーの側からも良く捉えられよう。
だが、今は”観客”を気にすることなく、
操縦幹を一度引き下ろし、即座に目いっぱい引き上げる。
くん。と、機体が揺れた後、
フィオンの機体は老人をからかうように空中に弧を描いた。]
……そうやって、見ているといい。
[そうして、目下の飛行場に向けて奇獣を撃ち放つ。
鋭い音に引き続いて、赤く炎が上がるのが見えた。]
とある老記者の手記
『あの子を自分の孫として育てると決めた日に、あの子については調べないと誓いを立てた。だから調べはしない。けれどあの子が知りたいと思ったときに調べられるように、私の記憶をここに綴ろう』
>>378
地に降りし翼は格好の的になりましょう!
[奇しくも、作戦上別働隊となる滑空部隊の多くは基地の上に晒されていた。
留まってしまえば餌食となる。それに]
何度も馬鹿の一つ覚えに真っ正面から!
[この時、指揮官たらんと抑える理性を、少女の滑空気乗りとしてのプライドが上回った]
……ともかく。
哨戒と聞いて安心しましたが、状況がどのように変わるかはわかりません。
お二人とも、今回は少し――いえ、何時も以上に注意なさってください。
………、
[唇を僅かに、噛み締めた。]
『あの夜は静かな夜だった、人が行き交う気配もなく、近くの工場も動いておらず、ラジオも沈黙し、私も黙り込んでいた。
扉を叩く音に気づいたのは、必然だっただろう。あるいは、あの子を連れてきた運命が、他の音を消し去ったのかもしれない。
扉を開けると、風が残るだけで誰もいない。
否、足下に置かれたゆりかごに、子供がいた。
誰かが置いて、去ったのだ。扉をノックしたのだから、置いていく意志があったのは間違いない。道に出て周りを見ても、人影すら見えなかった。
泣きもせず私を見上げる青い瞳。しばらくそうしてから、私は子供を抱いたまま、家に戻った』
あれは……。
[やがて、夕暮れの空にも一層鮮やかに映る鮮やかな薄紅。
艶やかなる”乙女”の姿が、魔性の目に止まった。>>375]
そこにいたんだね、
マリエッタ・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク。
[口元に弧を描き、夕暮れに赤く染まった機体が、
PITを狙ってぐるり斜めから旋回する。
それはあたかも、獲物を見つけた猛禽の動きにも似るだろう。]
身元不明が尉官やってる、ってなってたら、それこそヤバイんじゃねーか?
[それはない、と思う。
しかし、それならこの違和感はなんなのか]
ん、ああ。
……何もない……と。
思いたいんだけど、な。
ん、そだな。
ここで待機してた方がいいだろ。
[ミヒャエルに返して。
それから、ふと、違う違和感を感じる]
……お前。
だいじょぶか?
/*
ケルコムにマジすまんとしか言いようがないwww
wwwすみませんでした!!!
作戦時間を、もう少し後ろにすればカウンター!って出来たのかも。( ノノ)
離陸準備急いで!
[PITに飛び乗り、作業員を急き立てる]
……!
[一機この目立つ機体を牙にかけんと旋回する機体を見れば…>>394]
上等じゃない……
[それが何なのか少女は知る由もない。
ただ機体全体から迸るような殺意に負けぬとにらみ返す
やがてゆっくりと機体は疾走を始めた]
[マリエッタが制止の声を振り切る。
今、できることはそれを損害としないことだけだ。]
メイデンクローネ隊!
出撃準備!
[その命令の前に既に「盾」は動いていた。]
[ケルコムのパイロットらの錬度は、さほど高くはない。
けれども今は、”高度”という絶対的有利があった。]
『こ……っのおおお!!!』
『当たるかよ、へなちょこ弾……ッ!!!』
[対空機銃に晒された彼らのうちには、>>377
それでもバランスを失うものが一機出た。
だが、その代価は、]
────ガアアアアアンッ!!!!
[炎を纏い、シリー空軍空港へと飛行機が墜落炎上をする。]
[竜が首をひねるごとき機動で空を抉る、一機の十字。
産み落とされる炎の宝玉。
そして、次に狙われたのは、他ならぬマリエッタだった。
風防の向うのパイロットが笑っているのがわかった気がした。
夢もなく、
恐れもなく、
そこにあるのはただ、死をもたらす遊戯。 ]
……立ちくらみ……って。
あー、もしかしなくても、お前、休めてねぇだろ?
まあ……俺がドジったせいでも、あるんだろうけど。
[返された言葉に、声がやや、低くなる]
っていうか、身体もだけど、身体だけじゃなくて。
……こー、気持ち的に、大丈夫、か?
っふ……あははっ!!!
見てるかい、ラルス?
これが人の子らの戦いだよ。
自らの手で、自らを傷つけ続ける。
ああ……、キミもねえ?
[見上げた先、殺意を漲らせた飛行船がある。>>386]
[眼前を横切って鋭い機動を見せる一機の飛行機。
そちらへと、くっと意識が引っ張られる。]
そこか、フィオン…っ
[地上へむけて鉛玉を吐き出し、再び上昇に転じる飛行機。
再びの旋回の後、なにかを狙って飛ぶその軌道を読んで、
ライフルの狙いをつけ、引き金を引いた。]
ズドッ……
鈍く重い発射音とともに先端の手榴弾が押し出され、
宙を突き進む。]
[手榴弾の中に詰まっているのは、炸薬でも、鉄片でもない。
それは、清められた水。
手榴弾の炸裂と同時に、内袋が破裂して、
広範囲に飛沫を撒く。
人相手ならば、なんの効果もない。
魔を相手にするためにのみ作られた武器。]
……んー。
[引き出した金色を、手の内に握りこむ。
刻まれた言葉。
託された、祈りと願い。
その由縁にたどり着いた事もあって、冷たいはずのそれは、温かく感じられた。
が、その反面]
……なんっ、か。
嫌な……予感、するんだよ、な……。
[言葉に表せない、影も。
心の隙間、僅かに、落ちる]
[初弾を撃った後、手早くボルトを操作して
ライフルのチャンバーに次弾を送り込む。
更に、細長い棒をつけた手榴弾を先端に押し込んでから、
地上につっこみすぎた飛行船を上向かせた。
途端、視界に鮮やかな桃色が飛び込んでくる。]
お嬢……っ!
[フィオンの狙いが、PITだと見れば、
きし、と歯を噛み締めた。]
行けーーーっ!!
[ウインチ側の管制官がパドルを大きく振り下ろし
ぐん、と機体が引っ張られる。
曳航索に曳かれ、加速し始めたシュヴァルベを狙い、高度を下げたケルコム機が機銃を撃ち放す]
当たる、もんか!!
[擦れ違いざま機銃のトリガーを引けば、ケルコム機は赤い炎を吹き上げながら地へと堕ちた。
機体から重い振動が伝わり傷が痛んだが、怯むことなくマリエッタの後を追う]
……なん…
………。
[名簿を捲る手を止めて、息を殺して二人の会話に耳を澄ませる。]
…………、っ。
[手の中の書類に、僅かに皺が寄った。]
─────ッ…!!!
[それは、一瞬の隙であっただろう。
獲物に狙いを定め、襲いかかろうとする一瞬の間。>>403
クレメンスの狙いは過たず、魔の飛行機を捉えていた。
人の子には、何ら効かぬであろう聖なる水。
闇に対極する、光の属性を帯びるモノ。]
……っく…、は。
[じゅう。と、熱湯の如き音が響く。
皮膚を灼いた水に、それでも魔は笑みを浮かべる。]
……ミヒャエル?
[聞こえてくる怒鳴り声。
碧が瞬く。
いつもと違う。
それは、直感的にわかるもの]
何なんだよ……っとに。
[零れ落ちたため息も、襟元の通信機はきっちり拾うだろう]
確かに、休んでらんねぇよ。
だから、俺も、病院から強引に出てきた。
だから、それは、わかるんだけど、さ……。
今日のメインは、クレメンスvsフィオン
そこ邪魔しないようにさえすれば、マリエッタとシュテラは飛んでいいと思ってますが、
兄ちゃん的にはマリエッタ引き止めロールはしないとならん、ということで許せ。
よしよし、いってらー ノシ
[浴びせかけられる弾幕をかいくぐるように離陸したPITはそのまま一直線に雲の下へ降下する。
一瞬陽光を反射するように、淡い光を残した艶やかな桃は
次の瞬間には雲の隙間にその影だけを残し消える]
今の……おじさま?
[一瞬近くを交錯するようにすれ違った飛行船は>>406…この刹那においても温もりを覚える。
当たり前だ。PITの産みの親がそこにいたのだから]
いくよ……PIT
[一瞬の静寂を経て、PITは再び空へ駆け上がる]
……今の、お前、なんか……。
妙な感じ、するんだよ。
いつもと、違う……そんな感じ。
……だから、『大丈夫か』って、聞いてんだよ、俺は。
……っは。
これで、僕を止めるつもり……?
[右手を動かし、操縦幹を握る。
やがてクレメンスの飛行船目掛けて射出されるのは、]
──大人しくしてなよ。
[鮮やかなる、光。>>4:253]
[地上に墜ち、爆発炎上するケルコムの機体。
夕暮れの赤とは違う赤に照らされながら、
小さな飛行船は急上昇する。]
人が、人を傷つけるのはかまわん。
だが、お前に操られてというのが気にくわんでな。
"隊長機"を落とせば、
少なくともこのばかげた戦いは終わるだろうよ。
[りぃん…、と鳴る短銃を握り、にやりと笑う。]
とある老記者の手記
『烙印。最初にあの子の背中に浮かぶそれを見たときに思いついた言葉がそれだ。痣と言うには赤黒く、縁も鮮明とした図形。背中に大きく刻まれたそれは、大きなスクロールの一部にも見えた。
生まれたばかりの子に罪の印などありえない。自分で思いついた言葉を否定する。しかしだとすれば、この『痣』はなんと呼べばよいのだろう』
[くくっと魔の、肩が震えた。
人ならざる身は、その声を──想いを拾う。]
……キミも、なかなか”らしく”なってきたじゃないか。
どうだい?そろそろ、魔の仲間入りでもしてみたら。
[純粋なる思い。
それは、或いは純粋なる”魔”とも通い合う。]
[ロッヘン号が不思議な武器で時間を稼いだその隙に、
PITとシュヴァルベが空へ飛び立つ。
すれ違うように、第6小隊とケルコムが呼ぶ編隊が向かってくる。
シュヴァルベの機銃が火を噴き、一機が失墜して紅蓮に包まれた。
それを見届ける間もなく、残るケルコム機の機銃掃射が滑走路に叩き込まれる。
フェリクスは射線から逃れんと地面を蹴った。]
[音もなくただ風の息吹を纏ったPITは、突き上げるように敵機の真下から躍り出れば]
落ちろ!
[瞬間トリガーを引き、振り切れんばかりにたぐり寄せた操縦桿を横に倒す。敵機の脇をくぐり抜けるように
ロールさせながら突き抜ければ、一瞬の間をおいて、対峙した機体の翼がはじけ飛ぶ]
[>>394 PITに狙いを定め、ぐるり猛禽のように羽ばたく
夕陽に照らされて血色に染まった機体。
魔性の脅威に晒された経験からか、
あれは良くないものだと心の裡がざわめいた]
閣下! 突っ込み過ぎだ! 一旦、引いて!!
[シュヴァルベは無謀と言って良いほどの急加速をかけ、茜色の空を駆ける]
[周囲で物が砕け、跳弾が風を切り、肉を穿つ音がする。
音だけで人を叩くような衝撃波を伴って、飛行機が頭上をすり抜ける。
その影の下をくぐって副官らが駆けつけて来た。]
おじさま! ここは危ない!
小さな飛行船じゃ狙われたら持たないわよ!
[聞こえるはずもない声を届けようと叫びながら、クレメンスの飛行船を追う。執拗に一つの機体を狙うように進む飛行船に、少女はその向かう先を見た]
あれを…堕とそうとしてる?
[他の機体と明らかに異なった……そう先程獰猛な殺意をPITに向けていた機体であったのは直感的に察知した。]
もしかしてあれが…おじさまの仇?
――――――…っっ…
[白く眩い純粋な光が目を灼き、意識が飛ぶ。
操舵輪に掛けた手が滑り落ち、
ロッヘン号は意図せぬ回頭をした。
その舳先は奇しくも、新たなる女王へと向かう」
ああ、来たか。
[ケルコムの翼が弾き飛ばされ、恐怖の叫びを放って、
その機体がシリーの飛行場へと落下していく。>>414
それに一瞥を与えることもせず、魔は微笑んだ。]
……キミが死ねば、戦いは更に大きくなる。
ねえ、マリエッタ?
シリーはきっと、キミを悼んで盛大に泣くだろう。
その名前は、永遠に記憶にすら刻まれるかも知れない。
だから…、さ。
────キミは今ここで、死になよ。
[機体を一気にスキッドして、PITへと向ける。
魔の口元が笑みを刻み、機体の機銃がマリエッタを狙った。]
[躯を起こして、大事ないと手を振る。
「司令官──!」
叫ぶ彼らの青ざめた視線の先へ目をやれば、自分の足にガラス片が食い込んでいるのが見えた。]
>>417
[尚もその機体へ向かおうとした矢先、無線から叫ぶ声と、無謀とも思える速度で向かってくる僚機を目に留める]
……ちぃ
[他の者の言葉なら一蹴しただろう……けれどそれがシュヴァルベならば]
了解した!
[少しだけ苛立ちげに機首を上げ、速度を調整しながら向かってくるシュヴァルベに併走する]
シュテラ、あの飛行船見えて? あれはおじさまの機体じゃなくて?
[傷つけられることなき──否。
一度は悪夢の特攻で傷ついたシリーの空港が、
今、ケルコムの”飛行機”によって傷つけられる。
けれども、さすがは空の国であろう。
急襲の衝撃から立ち直ったシリーは反撃をはじめ、
ケルコムの飛行機も徐々にその数を減らしつつある。]
[引き抜けば血が溢れそうだ。
深さはどれくらいだろうか。
自力で歩けるか。
素人目には判断できない。それでも、]
──問題ない。
[ことさらに冷静に答えた。]
それよりも、“飛行機”を追い払え。
お前にはな。守るものなど何も無かろうが。
[操舵輪の脇に据えた砲に、手を掛ける。]
儂にはな。こんな儂でもな。
まだまだ守りたい者がある。
[その照準が、PITに向かう飛行機へと向けられる]
…………、強情だなあ。
[くつくつと、魔はわらう。
クレメンスが墜落でもしようものなら、随分がっかりしたことだろう。
魔は、そのようなことは望んではいないのだから。]
[猛攻の中にも、既にケルコム機を上回る数の迎撃機が飛んでいる。]
重機関銃隊とも連携をとり、追いつめて撃ち墜とせ。
市街地の方へは行かせるな。
[上空に目をやれば、PITを狙うケルコム機が見えた。>>422]
──マリエッタ!!!
[シュヴァルベに合わせるように一度旋回し、再びかの機体を目視した瞬間]
……!
[おぞましい程の禍々しい殺気を受け、一瞬息が止まるような錯覚に襲われる>>422]
なに……あれ…あんなプレッシャー普通じゃない。
……狂ってる。
[ゴーグル越しに流れる汗を拭うことも出来ず、それでも少女はその獰猛な視線をにらみ返す]
おじさまの育てたPITは……無敵よ!
[無意識に胸元に軽く手を当てる。
衣服越しにその手が触れたのはタリスマン。
かのSpecial Oneが授けてくれた護符……]
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