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……って、ちょ、なにっ……て。
はい?
[驚いたり、呆れたり。
我ながら忙しい、と思いつつ。
唐突な言葉に、碧が数度、瞬いて]
……え、あ。
あれ?
あの時……の、って。
[問いに登った相手の事は、忘れる事などないけれど。
今はそれよりも]
あんたって、ええと……クレメンス、さん、でいいんだっけ?
[こて、と首を傾げて、問う。
仕種に合わせ、胸元で、古びた金色が微かに揺れた]
はい………、
[司令部を覗いた時にそれとなく尋ねたら、彼らは作戦に発った後だった。
今も作戦中でもおかしくはない時間だが、状況を尋ねるのに躊躇が先立った。]
………。
うん、お花を供えて。
それからほんの少しの恨み言と、沢山の感謝とを伝えてきます。
[何だか少し、声に覇気がないような気がしたから。
考えた末、そんな言葉に落ち着いてしまう。]
──…っ、
[身体の芯がわずかな異変を感じた。
それが、フェリクスを現実に引き戻す。
名残のリンゴの香りが部屋の空気に溶け込んでいる。]
──揺れたな。
「太陽の鏡」の制御室が爆破された余波かもしれない。
[立ち上がり、窓の外を見やる。
空と足下と。
今日は、ケルコム軍の意地を見せつけられた。]
失った同胞を取り返す術はない。
シリーは、報復はせぬ。
ただ──
君らの抵抗が無駄だということを教えてやるだけだ。
今回ばかりは、徹底的にな。
マリエッタ、狼の群れはいつ放てる?
会見の日程とはズレ込んだが、
今回の指揮官は、決定どおり君でゆく。
頼んだよ。
[見知った声に、ほんの少し安堵を見せる。]
その声は、フィオンさん?
済みません、此方からはその位置が暗がりに見えて。
ええ、もう少し早くに来られれば良かったのですけれど。
仕事が立て込んでしまいまして、こんな時間に。
[もう少しで朝になってしまいますね、と笑う。
“郵便屋”の彼に対し、警戒心などまるで無く。]
わたしもついてゆくつもりだが、上空から眺めさせてもらおう。
新しい“乙女”を伴ってね。
本格的な運用の前に、彼女の気性に慣れないとならない。
クレメンス技師の置いていった仕様書を読んだが、今までの船とはかなり感触が違いそうだ。
[見知った声に、ほんの少し安堵を見せる。]
その声は、フィオンさん?
済みません、此方からはその位置が暗がりに見えて。
ええ、もう少し早くに来られれば良かったのですけれど。
仕事が立て込んでしまいまして、こんな時間に。
[もう少しで朝になってしまいますね、と笑う。
“郵便屋”の彼に対し、警戒心などまるで無く。]
――フィオンさんこそ、こんな時刻に。
お墓参り、ですか?
うん。それがいい。
[作戦のことは通信越しで知っているだろう。
だけど何も聞いてこない。
気にならないのか。それとも、声で伝わってしまうのか。
――考えたあげく観念する。]
ごめん……。失敗した。
少し席を外す。
クレメンス技師がわたしに残してくれた“乙女”にプロポーズしてくるよ。
[一日前より少し膨らんだ薔薇の蕾 (>>4:347) を手にとった。]
ああ、そうですよね。すみません。
[苦笑する調子で返して、近くへと歩み寄る。
歩み寄れば、花も携えていないことは分かるだろうけど、]
……、そうですね。そんなところかな。
お届け物のついで、というか……。
あ、いや。ついでじゃ申し訳ないかな。
[と、アデルの佇む墓の前に立つ。
少しの間、それを見つめた。
───同胞が執着し、”愛”と呼んだ男の墓を。]
[なにやら忙しく顔が変わる様を見つつ、
ああ、やはり、と思う。
よく似た碧は、強く印象に留まっていた。]
そう。クレメンスだ。
忘れておるかと思ったら、意外と覚えておるのだな。
ええと、お前さんの名は、なんだったかな…?
[首を傾げながら勝手に病室に入り、
後ろ手に扉を閉める。]
[並んで飛ぶ蒼の機体。
さすがに、感情を抑えているのだろうか。
暴走しそうな気配はない。
そして自分もまた、常の調子のように軽口も出ず。
黙ったまま、高度を下げ、ゆっくりとケルコムに近づいてゆく。]
>>196
やだ!親切!
気持ち悪い!
…ごめん、嘘。ありがとね♪
[彼は基本、親切だ。意地の悪いことは自身の質を下げると、よく知っている。]
[自身の居場所を知るのは案内の人間だけだから、報告の伝達に少々の時間を要しているのだろう。
ミヒャエルから通信を受けた時、まだ情報を受け取っていなかった。]
………!
……そう、だったんですか。
[心なしか沈んだ声の理由、彼の口から告げられれば息を呑む。]
それは……、っ、いえ。
それで、ミヒャエルさん。お怪我…は…?
皆さん、帰還は、可能なのですよね?
[数拍の後、問う。
まず、気がかりなのは安否だった。]
>>202
ななななななによ!?
突然夢って、夢でも見てるんじゃないの!?寝不足!?
あ、そういや何かさっきから顔赤かった気がする!
絶対熱あるって!
過労よ!仕事しすぎなのよ!
[机に飛び乗って、額に額をくっつけた。]
ああ、怪我はリヒャルトが右腕を少し。
俺も頬を切ったけどこれは大したことじゃない。
他のヤツラも多少怪我をしてるやつがいるので、軍病院の部屋の用意でもしておいたほうがいいかも知れないな。
帰還……は。
[一番痛いところをつかれる。]
……すまん。出撃した『全員』じゃない。
[常の調子を知っている為か、ついでという言葉には特に気にした様子なく。]
………病気だったそうです。
[墓碑を見詰めるフィオンに向け、一言。]
ご無理をさせてしまったのではないかと、
その。私個人としては、後悔が少し、あります。
とても慕われている方でしたから。
彼直属の方も、軍の方も、恋人さんも……きっと悲しまれた。
……これは……。
俺の、『繋がりの標』。
俺の……母親に当たる人が、残したものだって……聞いてる。
[それでも、だんまりは決め込めず。
微か、震える声で、短く返した。//]
……シリーの毒、でしょう?
[知った風で頷き、僅かに口元を歪めた。]
無理は、きっとしたんでしょう。
無理を重ねて、短い寿命を更に縮めた。
───ええ、悲しんだでしょうね。
その……”恋人”も。
[この男のため、同胞のため。
弔いの鐘を響かせたのは、ただの気紛れ。
けれども何か、不可解な滓が魔のうちにも燻っている。]
リヒャルト、ファルケンマイヤー…。
[告げられた名は、無論、
はるかな過去の記憶に繋がるものではなく。
ただ、ロザリオを問われて変化した青年の表情に、
それ、がそう、であることを悟る。]++
では、直ぐに病院に連絡を回して手配をしておきます。
[ミヒャエルの返答に乗る痛切な色。問うべきではなかったかもしれないと、後悔する。
成功にしろ失敗にしろ、犠牲が出る可能性はある。]
……分かりました。
………、
まずは。帰還を、お待ちしています。
[一方で二人の無事に安堵も過ぎるが、今ここで口にしてはいけない気がした。]
アデル。
人というのは、どこまで傲慢になれるのでしょうねえ…?
光を奪い、空を奪い……汚水を撒き散らして、命を奪う。
君は、そんなシリーを倒したいと思いますか。
───それで、”守りたい”と思うものは…、あるのかい?
[最後の問いは、ほんの気紛れ。
ふと胸元にある、粗末な「お守り」>>2:634に指先を触れた。]
お前の母親が……そう、か…。
『繋がりの証』、か。
[呟いて、自分の首筋に手を掛ける。]
お前がそれを受け継いだのだな。
その"願い"を。
[さらり。鎖が鳴る]++
―――――『Viel Gluck』
儂が、妻と贈り合ったものだ。
[首元から引き出され、手に載せられたのは、
同じように古びた金//]
[毒が寿命を縮めたこと。それには静かな頷きを返す。
続けて問いを向けられれば、墓碑からフィオンへと視線を移した。
どこか、第三者のような問い。
彼の正式な所属、ケルコムであったか、それともシリーか。
思えば、尋ねたことはなかった。]
戦争という行為そのものが正しいかは未だに分かりません。
けれどこれは、もう、自分の意思で決めたことです。
………我が国と国民を守る為に、シリーを倒す、と。
[最後の問いに、ふと微笑を浮かべる。]
“国”という大きなもの以外に、ですか?
残念ながら私自身にとってはそう多くはないけれど―――
……勿論ありますよ、“守りたい”大事な繋がり。
/*
こう、深夜の残念クオリティの時に、
連投中記号は重宝するよなぁ、と。
あんな長い文章を全部書いてから落とすと、
相手さんを待たせすぎるから、
ちょっとずつ落とせるのが、また嬉しい。
……っ……。
[何を、どう言えば、いいんだろうか。
頭の中に浮かんだのは、そんな言葉。
何度か、口を開いて、閉じて、それから。
ようやく、ひとつ、息を吐き出して]
……義父さんから、話は、聞いてた。
『これと同じものを持ってる人がいる』事と。
『その人が、血を分けた人』だって事。
でも。
……俺が知ってるのは、それだけ、で。
[迷い。惑う。
こんな時って、どんな顔すればいい?
考えた事もなかった。
だから、どうしていいか、わからない]
[見回りの軍人が一人、傍を通りかかった。
失礼、とフィオンに断って彼に駆け寄り、小声で何事かを伝達する。]
………ええ、遅くに済みません。
軍病院の医師達に迅速な連絡をお願いします。
出来れば飛行場傍で待機、必要に応じて搬送を。
[“通信”を受けての伝達。
もう明け方にもなろうかというほど遅い時刻だが、すぐさま格納庫近辺に軍医師たちが配置されるだろう。]
──守るために、か。そうですね。
戦わず、手を汚さずに全てを得ることなど出来はしない。
……人はね、我侭ですから。
[にこりと浅緑の瞳を細める。
闇に透かすように、魔は、アデルの青磁の瞳を見遣って笑った。]
[通りかかった軍人に手配を行った。
そろそろ滑走路付近に医師たちが駆けつけてくる頃合だろう。]
戻って、帰還した皆さんが手当てを受けて、すべきことを終えて、そうしてゆーっくり休んだら。
約束の物、作りますから。
[出来る事は、きっとその位。
少しでも、明るい調子の声色を作った。]
────貴方は、賢い。
なら、貪欲になることだ。
何もせずに失ったと、無くしたと泣くことは、
こどもにだって、出来ますからねえ…?
[口元に笑みを刷いて、胸元に手をやる。
取り出したのは、リヒャルトの義妹から託された「お守り」]
[困惑し、苦悩する若者の姿に、眉を下げる。
その感情は、自分の心にも渦巻くもの。]
直接は、母を知っているわけではないのか。
そうか…。
[伝聞でしか語られぬ言葉に、含む意味を悟る。
あのとき、生きていた、という驚きと、
今は会えぬことに対する無念。そして安堵。
驚愕が、そのまま喜びに結びつかぬのは、此方も同じ。]++
[必要なことだけ告げると、後は口を開けなかった。
それでも『約束のもの』に触れられると、漸く唇が動く。]
……ん。
それじゃ早く帰らないと……な。
[何事かを進めるアデルに笑顔でどうぞと頷き、
その戻りを大人しく待つ。
浅緑に浮かぶのは、愉しげな笑み。]
決めた。アデル・エルヴァスティ。
僕は貴方に、力を貸そう。
影が光と空を取り戻すよう───、ね。
[ふと、夜明け前の闇が濃くなり勝った。]
/*
フィオンさん、それは「いいから飛べ!飛んで戦って殺るんだ!」ってことでしょうか……っwwwww
出来ればそうしたいけれど。
えーん。
アマンダも、ヘンリエッテも生きていたかもしれないなら、
儂は、何に生涯を傾けていたのだろうな…
[低く、低い声が唇を伝う。
人生を投げうって、魔を追いつめ、
結局、大切な物を見失っていたのだとしたら。
―――ああ、だがしかし。
今向かい合うべきは、過去の自分ではなく。]++
そうよな。
こう、いきなりでは、どうしたら良いのかわからんよな。
儂も、お前も、暫し時間をおかねば、飲み込めまい。
[ため息をついて口にしてから、
自分にはその時間が無いかもしれないことを思い出す。]
………今、すこし、話をしてもいいかね?
先ずは儂とお前が、"知り合う"ために。
[彼我の距離を埋めぬまま、問う//]
―空軍・滑走路―
[次々と帰還する飛行機。
その数は、出撃時より減っている。
既にアデルが連絡してくれていたのだろう。
病院のスタッフが待ち構えていて、怪我をした人間を次々と病院に送り込む。]
……貪欲、に?
[取り出された物へと不思議そうに目を遣りながら、軍人に伝達をして戻る。
それから、済みませんと頭を下げフィオンの傍に戻る。]
力を貸す……って。
あの、それはどういうことでしょう。
[一般民の一部のように軍に志願することか。
―――否、彼の言葉はもっと、直接的な意味を帯びている。
どこか不安な、けれど興味を引かれたような瞳で、彼の持つ“お守り”から、高い位置の浅緑へと視線を移した。]
そう、貪欲に。
ね、アデル。戦争は甘くはない。
やらなければ、やり返される。
あのシリーの攻撃を見たでしょう?
彼らはねえ、ケルコムを燃やし尽くして、
それを天から眺めることだって出来るんですよ。
……それはかわいそうに…って、言いながらね。
[小さく笑って、青磁の視線を絡め取るように浅緑を細める。
夜明け前のこの時間、光の前の闇は一層深い。]
……言葉の通りの意味ですよ。
[問いに説明を返すことはなく、手元の「お守り」を弄ぶ。
やがてかさりと音を立て、それをアデルへ差し出した。]
『そらのいろ』、か。
[懐かしい言葉に、上を振り仰ぐ。
病院の白い天井。その向こうに、高く青い空が広がっていると、
そうとでも言うように。]
すみません、アデル。
これを、ファルケンマイヤー少尉にお渡し頂けませんか?
彼の妹……アナからの預かり物なんですけれども。
[届けるのが遅れてしまって。と笑うのは、常の表情。
差し出すのは、幼い字の小さなお守り。>>2:634]
そして……、彼にも伝言を。
守りたいものをこれ以上失いたくないなら、
敵は容赦なく打ち倒すべきものなのだと、ね。
[にこりと笑って、付け加える。]
そうさな…
まずは、今何をしているか、聞かせてもらえるかね。
家族のこと、友人のこと。その他なんでも。
儂のことを聞いてもらっても良い。
それが、知り合いになるってことではないかな?
[どうだね?と首を傾げ、
碧を見つめて、小さく笑った。*]
や。俺はいいから。
こんなのかすり傷以下だし。
[寄って来る病院の人間を、振り払う。]
……さてと。
どう、説明したものか。ねぇ。
[作戦の結果を、お偉方に報告しないわけにはいかない。
犠牲者をだしたあげく、目標そのものも、不完全に終わったのだ。]
……ホント、自分たちじゃなにもしねぇ癖に……。
[嫌味を言われるのは覚悟しなければならない。
考えるだけで、頭の痛い問題だった。]
……瞳の色が、『そらのいろ』だって、教えてもらったから。
高く、たかく、遠く、とおく、飛びたく、て……それで。
[その術を、『大切』を護る力を求めて。
空軍に入った事を伝えるのは、かなり後になってから。**]
――――、ええ。
[深い闇に淡々と響く“郵便屋”の声。
何処か愉悦のいろを含むそれに、心は静かに警鐘を鳴らす。
が、一方でまた、自身の深層に不可思議な波紋を起こす。
人を惑わす魔の力については、知る由も無い。
ましてや目の前のフィオンがそれであるとは、思いもしないけれど。]
と、………これは?
[我に返ったかのように、瞳を数度瞬いた。
差し出されたお守りを受け取ると、眺めること暫し。]
ファルケンマイヤー少尉……リヒャルトさんへ、ですか。
そうですか、妹さんから。
ご無事で本当に良かった。きっと彼も喜ぶでしょう。
確かにお預かりしました。
近日中にお渡しします、必ず。
[食堂でのリヒャルトとフィオンとの会話を思い出しながら、丁寧にハンカチに包んで仕舞う。]
…伝言も、確かに承りました。
[僅かに青磁を細めて、付け加えられた言葉に頷いた。]
[青磁の瞳に広がる波紋に、浅緑は薄く微笑む。
冷たい刃の残影を心に残すように、つめたく、鮮やかに。
つと満足げな瞳を逸らせば、心は解き放たれよう。]
ありがとう、アデル。
[受け取られたお守りと伝言に、
よろしくお願いします。と、小さく頷き、]
シリーを、あの傲慢なる空の国を打ち倒すために。
微力ながら力を尽くします。
───きっと、少佐も喜ばれるでしょうから、ねえ?
[亡き人の名を付け加え、魔は、濃い闇の中で薄く*わらった。*]
― ギィ・墓前 ―
[やるべきことは色々ある。だが足はその前に。
少佐の墓へと向かう。]
……アデル。
[声を掛けた時、フィオンがいたのか、いなかったのかは、後のお話。]
[方法を語らぬ“郵便屋”に何を問うでもなく頷いたのは、魔性の為せる業だったのか。]
……シリーを倒して、真の平和への一歩を。
[再び闇に紛れたフィオンの表情、弧を描く唇には気づく事無く。
墓碑に眠る人の名に、そっと瞳を伏せた。]
[夜明けの気配と共に、周囲は薄闇へと変わっていた。]
……お帰りなさい。
[掛けられた声は、聞き慣れたもの。>>268
振り返り、微笑を作ろうと唇を引き結んだ。]
─ 病院 ─
>>184
パートナーに選んだ理由?
[躊躇うように尋ねられた言葉に、少女も僅かな戸惑いを持って辿れば、それはあの日の模擬戦に遡る。
あの時彼女が見せた瞳の色は少女が始めた感じた“熱”だった。少女の胸の奥底に突き刺さった情念。
少女は知った。己が安穏と甘受し続けていた境遇がいかに恵まれていたかを。
少女は知った。今の自身では何事をも知り得ないことを]
理由……いくつかありますけれど…
前にも言ったでしょう。私、貴方のファンでしたのよ。
最初に、貴方の舞いを見たときから。
[自身のそれより少し蒼く光る彼女の瞳を見据える。言葉は軽くもその表情に茶化す様子は微塵も浮かばず]
元々軍港は庭みたいなものでしたから、いろいろな人の舞いを見てきたわ。
爆風を駆ったお父様の姿は今でも覚えています、ファングの美獣のような舞いにも魅了された。
アプサ・ラス少佐の女性らしい繊細で優雅な飛び方も素敵でした。皆、英雄と呼ばれる翼を持った人たち
けれど……
彼らとは違った、決して劣らない。私も持ち得ない大きな翼を見ました。
焔の如き紅の盾を携えし黒翼。ええ貴方の翼です。
英雄カレル・イェスタジャーブの翼を受け継いだ貴方の翼。
それは私はもとより、名を馳せた英雄達にない『力』があります。
掴み取る力。渇望を力へと昇華させる術。
それはきっと今の私では持てない貴方の力。
カレル・イェスタジャーブはその空の手から翼を生み出した。
今よりもっと差別思考は強かったあの当時に、カレルは翼を手に入れた。
数多の障壁を突き崩し……技術や才覚だけではたどり着けない境地。
貴方もそう。女性で辺境区の出で、蔑まれもしたでしょうし色眼鏡でも見られたでしょうし。
けれど、航空団のパイロットとして飛翔し、今日もまたケルコムの最新機を撃ち落とした。
あのオルブリヒ伯爵もが一目置くほどに、貴方はカレルに迫り次代のカレルとならんとしている。
……私のような者にそれはきっと持てないのだと思います。
たくさんの恩恵をただ与えて貰うばかりの今の私では。
私が軍に入り成したかったのは父の背を追いかけたくもあったから。
テオドールの子が父の威光を振りかざしてお飾りで後方でふんぞり返り、ただの遊びでここにいる。
ただ、恵んで貰うだけのお嬢さんとか、そんなことを言わせたくなかったから。
テオドールの子は飛べるのだと。その一心でした。
……兄の負担を少しでも減らしてあげたかったというのもありましたけど、それは半分建前。
負けたくなかったのでしょうね。父に似て負けず嫌いですから…私。
今の私は兄のような為政者たる才覚を翳せる程にはありません。
己が授けられた肩書きに、その武功は乖離もしていましょう。
けれど…
『自ら翼を持って羽ばたかない限り、未来はない』
……私の尊敬する地歴学者がよくそんなことを言っていました。
翼を持つためには、その術を知らなければならない。
羽ばたくためには、立ち止まってはいけない。
休まない翼であり続けなければ、民は守れない。
ケルコムはおろかシリーの民にも届けてあげられない。高い空を。
様々な恩恵にあやかるなら、また責務も背負うのが本来の役目
だから掴みたい。兄とは違う方法で。フリーゲンベルクの、シリーの翼を。
ですから、境遇という周りが勝手に作った殻を破ろうとする、果ての空へ昇ろうとする……
子らの希望を翼に変えようとしているそんな貴方に惹かれたの。
これが一番の理由。
それに……
[おずおずとシュテラの前髪に手を翳す。髪をかき分ければ左眉に刻まれた痕は見えただろうか?]
あの時、私のために前にでてくれた。
私のせいで傷つけてしまった。
自らの危険を顧みず私を護ってくれた部下の勇気と勇猛な心に
感銘を受けぬことなど、私にはできませんわ。
[見据える少女の瞳に次は確固たる信頼の光]
シュテラ・カフコヴァ、
飛びましょう? あの空へ。
私に見せてくださいな。貴方の翼を。
そして対の翼となって羽ばたけることを。
……どこまでも高く、遠くへ **
>>*9
先刻申し上げたように>>*4。準備は滞りなく進んでおります。
ええ、アルバトロス達が居座るつもりでしたら、彼らの帰る巣を奪えるくらいに。
今日の最新型とおぼしき敵影で、運用不可能になった機体もありますが、作戦に支障はありません。
ええ、戦場の雄たる狼達は、その研ぎ澄まされた牙で、厳かに艶やかにシリーの裁きを与えることでしょう。
そうですわね。新たな空の女王のお披露目もあれば、兵達の士気もかつて無いほどに高揚しましょう。
エアリアルを汚し、航空団基地を侵し、太陽の鏡をもまた…
思い上がった鼻っ柱へし折るには良き日和かと思いますわ。
[名前の件を聞かれれば]
名前…私がそういうの不得手なの、兄様はご存知でしょうに
ええ、私よりそういうのはオルブリヒ伯爵などにも伺ってもと思いますが……
え、えっとぉですね。
[何しろ桃が好きだからPEACH PITにするような娘だ。山積された本の山、丸められた紙くずからは『ほわいとむにむに号』とか『おねがい★乙女ちゃん』、『PINKY&KILLERS』『それゆけエースマン』とか…そんな末代に残りそうな危険極まりない文字が見えたかもしれないが……おずおずと彼に手渡した書面には
『世界の光たる戦の女神 −ishtar−
清廉にして神聖たる輪廻の女王 −LOTUS−』
とまあ……どうにか体裁は保てそうなな名前が記されてあったとか……]**
/*
最初からずーっとシリー有利を覆せてないのは悔しい。
ナカノヒトは勝ち負けどーでもいいけど。
このままじゃ戦争じゃなくて失敗クーデターの気配濃厚。
生きてるうちに他にできることがあったんじゃないか、もっと。
結局甘ちゃんだな、ギィも。
― 病室 ―
[ゆっくりと語り出す若者の言葉に、
幾度も頷きながら、静かに耳を傾ける。]
どうやら儂は、運命とやらに感謝せねばならんようだな。
お前とこうして、知り合えたことに。
[こうも歪み無く育ててくれた養父母に。
恵まれた、人との繋がりを得ていることに。
失われたと思っていた命を、繋いでいてくれたことに。
それらの言葉は、口にはしない。
謝罪の言葉もまた、同様に。
今は未だ、早すぎる言葉だから。]
[老人も、自らの過去を語った。
美しい妻と、幼い娘のこと。
アマンダは、歌がとても上手だったこと。
ヘンリエッタは空が大好きで、老人が休みの日ともなれば、
草原で手製の飛行船に乗せて欲しいとせがんだこと。
時の流れに霞む、幸せの日々の思い出を。
失われた時のことは語らぬ。
その後のことも、語らぬ。
妻子を乗せた疎開の飛行船が、撃墜されたこと。
已む無く隣国へ逃れた老人が、
魔の存在を知り、関与を知り、
魔を滅ぼすことにその後の全てを捧げたことなど、
今は語らずともよい言葉。]
そう。あの歌は、こんな感じだったか。
[妻が良く歌っていた、故郷の民謡を口ずさんでいると、
巡回に来た看護士に叱られ、早く部屋に戻るようにと怒られる。
気付けば、時計の針はすっかり深夜を指していた。]
お前と話せて良かった。
また、会いに来てもよいかね?
[両腕を伸ばして、若者の肩を、数度叩く。]
空を求めるのは良い。
空を求めて、護る力を求めて、戦うのも良い。
それが、お前自身の望みなら、な。
惑わされるでない。自分の気持ちを見失うでない。
自分が最初に抱いた願いを、大事にしていなさい。
それさえ出来れば、お前は、良い空の男になれる。
お前の目は、蒼を映すためにあるのだからな。
[最後が説教くさくなってしまったのは、
年を取ったからかもしれない。
看護士に追い立てられ、ひらりと手を振って、
隣の病室へと、去っていった*]
─ シリー・市街 ─
[報道機関によって伝えられた二つの事件『航空団基地への襲来』と『太陽の鏡爆破』は、シリーの国民に驚きを以て迎えられた。
ケルコムの侵攻は、今まで対岸の火事のように、さながら演劇の鑑賞をするような目で見ていたシリーの国民たちに、それが現実世界で、それも己のすぐ側で起こっている出来事なのだと知らしめた。
自らを陽と謡い、自らにとって都合の良い隣人が如く扱っていた影の存在
虚栄に塗れた一方的な共栄を必然として押し付けていた影の国。
宣戦布告の際にも『ただの出来の悪い舎弟の反抗期』ぐらいにしか思わず、歯牙にもかけることがなかった存在が、
今、自分達の生活を脅かし、ともすれば空を奪わんとする存在だという事に…
そう、今更ながら気付いたのだ。遅すぎる程に今更に。
飛び火し増幅する不安の芽は、人々から平穏な生活を奪い去った。
ある者は戦火を免れようと疎開を始め、
ある者は被害者然とケルコムへ怒りを叫ぶ
……ある者はただ、自らに訪れようとする不幸に怯え神に祈った
100年の間、ただの一度も侵された事がなかった空
空気のようにもたらされる陽光の温もりが
決して当たり前のものではないのだと…
国民にとって初めて覚える奪われる事への恐怖
不条理な死という死神の鎌が、自らの首筋を掠るような…
駆け巡る不安は徐々に街を、国を覆い始める
一つを除いて]
─東部戦闘航空団基地 ─
[襲撃の爪痕が未だ残る基地の滑走路で慌ただしく動き回る兵たち
熟練たる壮年の兵から、まだあどけなさの残る若人たちも
皆一様に己が職務に奔走していた。
象徴であったエアリアルを失い、航空団基地という軍の心臓に近い部位を脅かされ
太陽の鏡を放棄するような形で破壊せざるを得なかった。
大空を自らの世界とする彼らにとって、屈辱以外の何者でもなかった。
されど、市街の民のように不安に身を惑わせる者など只の一人もいるはずもない。
不安どころか、雪辱に燃える思いは闘志と尊厳の焔をたぎらせる。
…目前に迫る戦いへ。その牙は既に研ぎすまされ]**
……シリーを倒して、真の平和をケルコムのために。
[ここまで告げた言葉の大半は、真。
なれど導く結論の歪みに、魔の唇は弧を描く。>>269
いや。本来、歪みを歪みとすら取ることさえ困難なのだ。
互いに犠牲が折り重なりあい、死者が募れば尚更のこと。
悲しみと憎しみは、容易に更なる争いを呼ぶ。]
[もしも”あの時”
人々が、憎しみに歪んだ自らの判断に気付いていれば。
魔の煽り立てた争いに、度を失っていなければ。
民間人を乗せた飛行船は堕ちることなく、>>280
幾つもの人の運命は変わったのであろう。
幾つもの家族が、恋人が離れることもなかったのだろう。
2つのロザリオが、離れることもまたなかったのやも知れぬ。
魔への老人の憎しみは>>95、ゆえなきことではなく、
───また、完全なる真でもあり得ない。]
[夜があけ、太陽を失った空が薄明の色を帯びる。
その前に青年はアデルに一礼をし、別れを告げた。
にこりと笑う魔に、アデルの肩の子兎は怯えたか。
野の獣は、えして異端に敏感だ。
ミヒャエルとすれ違ったなら、礼をして過ぎよう。
声がかからねば、こちらから言葉を掛けることもない。
ケルコム空軍の指揮系統の混乱>>4:313に乗じるように、
魔が成り代わって紛れた将から、ケルコム空軍に出撃の命が下るのはもう暫くのこと。
墓地は、戦いの前の静けさに沈んでいた。*]
/*
ひょこ。
やっぱり軍指揮官不在が厳しいですね……
次はフェリクスorマリエッタ+ケルコム側から一人、でしょうか。
空戦で閉めるとなるとはっきり命令出せない+純戦闘可能なのが一人では厳しいので、私落ちでも一向に構わないのだけれど。
/*
少佐に全指揮権を任せることですら厳しいはずなので、少尉ーズに行くのはファンタジーにも程があるでしょうか……
エピでギィさんに、元々どういう指揮プランがあったのかお聞きしてみたいかなー。
私では思いつかなかった(´・ω・)
/*
命令関係は軍のお二人にどーんとお任せしてしまっている私がいる。
ただ何も出来ないと居た堪れないというかそわそわしてしまう。
せめてこう、お二人の行動に制限付いたりお咎めが行かないように軍部に圧力かける程度のバックアップが出来るといいな。
― 薔薇園跡地/ロッヘン号 ―
[結局、翌日には医者と大げんかの後、無理矢理退院して、
その足で、ロッヘン号へと戻った。
病室で騒いだから、隣室にまで声は響いていたことだろう。
リヒャルトには、薔薇園跡地に泊めてある船に
滞在していることを伝えて、別れる。]
さて。仕上げをするかの。
[呟いて、ロッヘン号に積み込んできた物の
組み立てを始めた。]
孫、か。
―――孫だろうよなぁ。
[部品を並べながら、しみじみと独白する。
年回りから言って、子供ではあるまい。
"ロザリオを受け継いだもの"との出会いは、
魔へ向けた執念の焔を一瞬揺るがしはしたが、
新たな意味を持って、燃えあがらせることともなった。]
── シリー空軍基地 / 新造艦格納庫 ──
[クレメンスに後を託された技師たちは、その工程をすべて完了していた。
フェリクスは新しい<乙女>を見上げる。
初めて目にする者は、これが飛ぶなど信じられないに違いない。
飛行船はそれほどまでに巨大で、堂々と静寂を保っている。]
確かに、類を見ない斬新なデザインだな──
[白蓮の蕾を思わせるエンベロープ。
それは空に優しく包まれるためのたおやかな造形。
だが、そればかりではないことを示すのは、側面から突き出す無数の櫂。
起動させれば金属のコーラスを歌い、波は風となって、大気を泳ぐ力となろう。]
[武装は、新式カノン砲と機銃。
その弾薬ばかりでなく、地上を爆撃する際の爆弾も、積載量にものを言わせて積み込んである。
荷物の積み降ろしに使うワイヤーの網や、補助に使う気球の類も、そのまま武装に転用するために置かれていた。
巨大飛行船はまた、直援機となるグライダーを離着陸させる空母でもある。
出撃口は8カ所にあけられ、素早い出艇が可能なようになっていた。]
[ブリーフィングにも使えるサロンにピアノまで積み込んであるのはクレメンスのご愛嬌だろうと思っていたが、
実際のところは、それも飛行船のバランサーとしての機能を果たしている。]
すべて、内収納というのは──なるほど。
[機銃弾を受け流し弾くという装甲はつや消しの銀に塗られ、周囲の光景に溶け込む光学迷彩めいていた。
だが、船体には、その所属を誇示するように鏡面仕上げのシリー国章──翼と炎──が染め抜かれ、炎の輪の内側部分が大きな窓になっているのが見える。
そこが司令の中枢となる艦橋(ブリッジ)だ。
僅かに歪曲して貼り出した窓からの視野は、全世界のほぼ半分をカバーする。
もう一方の窓とあわせて、死角はごくわずかだった。
身長よりも大きくとられたその窓辺にフェリクスが立てば、外からは、飛行船の目を縦に裂く猫の瞳のように見えるかもしれない。]
/*
どーうすっかなあ、悩む。
ケルコムにあまり罪着せ過ぎないほうがと思えど、うううん。戦時出撃ということで許してもらうか。それしかねえよなあ……。
あと証拠撒きで足りてないところはないか。どうか。
<乙女>よ、
シリー空軍はおまえを新しい空の女王として迎えよう。
我らとともに天に君臨せよ。
妹から、おまえへの最初の贈り物だ。
< 暁の女神 (イシュタル) >
これよりはおまえはそう呼ばれる。
/*
>>297
!!!!この表現すげえ好き!!!
猫の目みたいに見える、はいはい。
わー、これはいい。飛ぶ絵が見えたわ、素晴らしい。
……人の子のしぶとさには、驚かされる。
[くつりと、魔が嗤う。
持ち歩いていた「お守り」とやらは、もう手にしていない。
無論細工など施してなどいない。
必要がない。と、魔は高を括っている。
毒は、人の子の心に既に仕込んだ。
夜に、闇に紛れるように。>>195]
ああ。あれも”愛”とやらの形なのかな?
[呟き、思う先は金のロザリオの後継者。
リヒャルト・ファルケンマイヤー。
彼の手には、きっと光が渡るだろう。>>258
そして、心には更に濃い闇が贈られるだろう。
そうまで思って、魔は密かに嗤った。
魔は知らぬ。
既に”彼ら”が邂逅を果たしていること、
彼の心に、光もまた贈られたのだということを。>>282]
── シリー空軍基地 / 「太陽の鏡」失陥翌日 ──
[ケルコム機がシリーの空を侵犯し、一部の新聞が「太陽の鏡が爆破された」と誤報を流したために国民も議会も動揺していた。
空爆を恐れて、金にあかして移動手段を確保し、真っ先に郊外へ逃げ出したのは一部の貴族階級である。
議決権をもつ彼らの不在によって、議会の進行はおおいに遅れている。
採決を待って動いたのでは、機会を逸しかねなかった。]
既に此方の準備は整っているのだ。
味方に足を引っ張られている場合ではない。
ケルコム飛行場への攻撃は、今夜、決行する。
軍事はわたしの専決事項だ。
それで推し通す。
ところで、>>160は盛大に突っ込んでいいんだよな?
太陽の塔 って
wwwwww
wwwwww
岡本さーん!
[雷に打たれたトネリコの木から削りだした柄。
人々の祈りを受けた聖水盤を鋳潰した、銀の穂先。
さまざまなまじないに使われた、古い釘。
絞首台に下がっていたロープ。
フランキンセンスとミルラを焚きしめ、
邪気を払ったロッヘン号の中で、それらを組み立て、
やがて完成したのは、人の身長の半分ほどになる銛。
手に持って扱うことも出来るが、柄の尻に嵌めた金属は
別の使い方を想定していた。]
これが、奴にどれほど効くか…
[銀の弾丸に額を撃ち抜かれてなお、
平然と立っていた魔。
完成した銛の重さを確かめながら、
その姿を思い出して、渋い顔をした。]
……なに。効かなければ、効くまで撃ち続けるまでよ。
[傍らに置いたライフルや手榴弾の類に視線をやって、
自らの弱気を叱咤する。]
― ケルコム空軍/「太陽の鏡」失陥翌日 ―
[その日、ケルコム空軍基地は慌しい気配に包まれていた。
戦時中の指揮命令系統の混乱──>>4:313
それはしばしば、敗戦の理由ともなり得ようものであるが、
それはともかく、それが対シリー戦略の停止に繋がるものではあり得ない。]
……飛行機2個小隊を編成し、
シリー空軍本体駐留の中央軍事空港管制部を狙います。
少数部隊で機動力を確保し、管制並びに可能な限りの
飛行船離着陸機能破壊を狙う。
──やつらに、帰る家を失わせてやりましょう。
[提案に、場がざわめく。
そのさまを、ヴァルトと名乗る青年が満足げに眺めていた。
階級章は大尉、ケルコム空軍所属──のはずだ。
どこか見覚えのある顔、それも無論当然だ。同僚だろう。
誰しもがそう思い、自らを納得させる。
けれども、誰もその顔が”郵便屋”とは気づきはしない。]
第6と第8小隊を使います。隊長機には「レオパルド」を。
「フェニックス」は今回は不要とする。
[隊員は、主に元パイロット訓練生だ。>>4:116
けれど連日の、シリー威嚇飛行隊──
ナハトフリューゲルによる示威行動と、
それに伴う哨戒任務は、期せずして彼らを成長させていた。]
……それに、第13小隊を。
[ほんの僅か、互いの顔を見交わす間。
ロートフリューゲル───真紅の翼。第13小隊の異名だ。
彼らは、亡きギルバート・オースティン少佐麾下の隊員を、
主な構成メンバーとする。
オースティン少佐の愛機heavens doorのカラーリング並びに、
フェニックスの赤からの連想を取って、彼らをそう呼んでいるのだ。]
決行は、本日1500を持って離陸。
1700攻撃開始を目標とする。
シリー滑空機並びに飛行船は、
ケルコム哨戒残存飛行部隊並び、地上高射砲もって応戦。
追撃及びに撹乱を主とし、シリー攻撃部隊を援助のこと。
以上。
[青年はぐるりと辺りを見渡すと、満足げに笑んだ。*]
/*
前にも書いた気がするが、
この村、自吊り投票が出来るのだよ。
よく見れば、昨日の投票は揃っておるのぅ。
嬉しい。(感涙)
今日も揃うかのぅ。
フィオンは、デフォで…なのか?ww
/*
と言っている間に、フィオンが来たな。
よしよし。やるかの。
その前に、ご飯の準備、だが……
フィオンの人のコアを考えると、
ある程度進めてからごはんが良いのかもなぁ。
/*
明け方:太陽の鏡作戦終了、帰還
↓
リヒャルトさん強制入院
↓
この日のうちにクレメンスさんと会話。
(深夜に近い描写がクレメンスさんのト書きにあった)
↓
つまり“失陥日翌日>>302>>306”というのはその次の日、日を跨いでいるという認識でいいのでしょうか……。
[実態はどうあれ、シリー本土に直接打撃を与えたニュースは喜ばしいものであったが……そう嬉しくない者もいた]
R『あ〜〜ヒーマぁ〜〜……なんでこう極端なんだよぉ……あーかったりぃ』
[戦線をシリー側に押し戻したことで夜間爆撃も沈静化し、安眠できるようになったものの……今度はつかの間の平和に空虚感を覚えるようになった]
A『あの人の治療費を稼ぐためにも戦功を挙げたいんですけどねぇ……こうして上眺めてるだけじゃどうにもなりませんよね。
ロニィくんを見習ってぐでっておきましょう』
S『ほ、ほら、もしかしたら今晩あたり来るかもしれないじゃないですかっ、空爆の報復だーって感じで。
お願いですから起きてくださいよーっ!』
[この日、陸軍のお偉いどころが高射砲の視察に来ていたのだが、空軍からの出向であることとアイアンマーズの救えない習性のためピリピリムードなどどこ吹く風。
新隊長の声が届けばなおさら姿勢を崩し]
R『おぉ〜じゃあ夜に備えて俺っち寝るぜ〜』
A『私もおやすみなさい、あとはお任せしますよ隊長……すぅ』
――コラァ! そこ何やっとるか!
S『すみません!すみません!すみません!』
[この方便が功を奏することはまだ知らない話]
── シリー空軍基地 / ブリーフィングルーム ──
[すでに作戦本部でマリエッタが諮ったものを、改めて各隊指揮官へと通達した。]
今回の作戦の指揮官はマリエッタだ。
わたしは、<暁の女神>号の試運行を兼ねて、上空から諸君の活躍を見守っている。
改めて、作戦概要を確認する。
ナハトフリューゲル隊は、これまでと同様の威嚇飛行を行うこと。
昨夜の侵攻で疲弊した敵が、また対処に駆り出されるならばそれもよい。
「狼が来た」という声を信じずに出撃せぬなら、ナハトフリューゲル隊は遊撃隊となる。
[遊撃隊とはいえ、あの“悪魔”のせいで、実働できる数は減らされている。
後方撹乱用くらいに考えておいた方がいい。]
まずは斥候としての任務を果たせ。
次いで、攻略目標──飛行場及び敵軍事基地へ、飛行船部隊と護衛機を東方面から侵入させる。
ただし、これは改造艦による囮艦隊だ。
明るいうちでは廃艦寸前のものだとバレるおそれがあるから、出発は夕闇を待って行う。
ボロではあるが、時間稼ぎはできるよう、防壁の厚さは増してある。
また、数だけは揃えてあるから、敵も弾を無駄に消費するだろう。
改造艦には、低速焼夷燃料(非爆発物)が搭載されている。
敵が攻撃してくれば、それによって着火し、燃えながら落下する。
敵の攻撃が及ばなければ、自ら火を放てばいい。
乗員は、舵を目標に固定したら速やかに滑空機で退艦し、<暁の女神>号へ合流すること。
積み込んだ焼夷燃料は低速持続性なので、地面に落ちた後も燃え続けよう。
土をかけるなどして消火されたとしても、滑走路上に残った障害物となって、アルバトロスの離着陸を妨げれば充分だ。
やつらの機体は、滑走路がなければ飛び立つことも、降り立つこともできない。
地上に留まるならばただの的、
すでに飛び立っていれば、やがて燃料切れで墜落するしかないだろう。
風に愛されぬ者への罰だ。
未整備地への着陸ができる腕前をもつ者など──1割と居ないだろう。
[シリーの滑空機乗りにもどれほどいるか。]
それに──
自軍の基地が壊されたからと、シリー軍基地へ着陸しようというほどの勇者もいるまい。
[ヴァルト=フィオンもまた、こちらの基地を狙っていると知るはずもなく、フェリクスは笑う。]
/*
作戦立案して動かす側は、大変じゃのう。
←(今回、全体の動きとか全く気にしていない人。
ただまあ、あれだ。
儂が時間軸なんて(ryと言っているのは、
時間軸を気にして、動きが取れなくなったらもったいない、というだけのことでな。
こういう、村内タイムスパンの長い村であれば、
多少の緩さを持ってもいい、と思っているわけだ。
整合性をきっちりつけるなんて、正直無理\(^o^)/
とかいう、適当陣営なのであったwww
― 回想:ケルコム帰還直後:昼 ―
ガスバルブ内部の中央弁に細工跡?
ケルコム産のゴムで…… ですか。
[クレメンスの手で行われた極光号の調査結果は、その日のうちに到着した。>>61
解体現場の責任者による経緯報告を聞き、布を解いて該当部品を確認する。]
『技師曰く、一定の条件下で異常作動を引き起こすよう細工が為されていたとのことです。』
[詳しい報告書は後送と聞けば、頷いた。]
それから、
改造飛行船がうまく目標地点に炎上墜落しない場合に備え、攻撃隊を別方向から侵入させる。
こちらは拠点の破壊は考えず、アルバトロスそのものを狙え。
アルバトロスのスピード、風を無視した機動性に対抗するため、編隊を組んで墜としにかかれ。
ここまでの訓練の成果を見せてみろ。
[あの真紅の悪魔のせいで僚機を失った者も多い。
なるべく気心の知れた者同士でチーム再編をさせているが、とっさの呼吸があわせられなければ敵機の餌食になる。
そこが不安要素ではあったが、すぐに補えるものでもない。
国民がこれ以上動揺しないうちに勝利をあげておくこと、それを重視した。]
/*
しかしまぁ、今回、何故ここまで時間軸がずれてしまったものか。
今までのシリーズでは、時間軸がそんなにずれたということは、無かったように思うんだが…
この遠からず近からずの距離感が問題なのかのぅ。
村の時間軸は、出来れば常にひとつであってもらいたいものだが、村内時間とシステム的な日数が同期しない村では、なかなか難しいか。
かといって、同期させるのは向かない村だからなぁ。
部品については念のため軍の技術部に回して、確認と周知をお願いします。
クレメンスさん…ああ、飛行船技師さんのお名前です。
あの方にもお伝え下さい。アデル・エルヴァスティがお礼申し上げていた、と。
[混乱に紛れ、戦争を煽る“悪魔”―――クレメンスの言葉を反芻する。
ともあれこの報告により、元より大きい反シリー感情の更なる増幅には、第三者の思惑が絡んでいたことが濃厚となった。
そして、これほどの細工が行われたとなれば、手を加えられているのは極光号一つではあるまい。小さく嘆息した。]
[暫くの後、軍の連絡員を呼び出す。]
空軍の操縦士二名を選出し、国境のすぐ先、南の山脈の着陸ポイントに向かって頂けるよう伝達をお願いします。
目的は、複葉機一機の回収です。
[シリーまでの往路に使ったベルティルデの複葉機。
復路で回収しケルコムに戻る予定であったのだが、事情が許さなかった。]
今夜に計画されている奪還作戦に間に合うよう、
出来るだけ早くケルコムの格納庫へ戻してあげてください。
慌しくなりますが、頼みます。
[程なく、命を受けた兵が二人一組で山脈に向け飛び立った。]
― ケルコム帰還直後回想:了 ―
なお、紙片による煙幕で敵機のエンジンを故障させる作戦や、粘着弾の使用は機を見て行うものとする。
以上だ。
[白い革手袋をはめた手を、ひとつ打ち、説明の終了を告げた。]
出航後の判断はマリエッタに仰ぐこと。
彼女が採択した作戦だ。
マリエッタ──わたしへも、遠慮なく指示を。
君に従おう。
/*
どうなんでしょうね?
私も再戦するつもりなんだと思ってましたが…。
ってか、クレメンスも飛ぶみたいな感じが…?
……惑わされない、見失わない……最初に抱いた願いを、大切に。
[告げられた言葉の一部を、繰り返して、それから。
一つ、頷いて、わらった]
大丈夫、それは……それだけは、忘れない。
あの時の子とも、約束したし、ね。
俺の、『あおいそら』を見つける事と、それから。
いつか、空で会う事と。
[彼の少女が何者であるかは知らぬまま、思うままに紡いだ言葉。
それがどう響いたかは知る由もない、けれど。
ずっと抱えていた翳りを払えた碧に、迷いの色はない]
……ん、じゃ、また。
[看護士に追い立てらて戻っていくクレメンスに、こちらもひらりと手を振り返す。
直後、睨みはこちらにも向いた]
[自身の出した草案に、いくらかの改案がなされたものが日の目を見る。
レヒネルや、オルブリヒはじめ、皆の支えが……少女を奮い立たせる]
>>323
イシュタルは囮船団を率いケルコム領内に侵入。後に囮船団を先行させるように位置を後にとってください。
昼の戦いならば、存分にその艶やかな姿をケルコムの者達へ拝ませてあげることもできたのでしょうが、今回は常闇のベールを召したお姿。けれどシルエットだけでも充分な威圧感もありましょう。
その存在だけで、主力と思わせるに充分すぎる威光を示せるかと存じます。
戦闘開始後は後方へ待機し、囮艦からの脱出をお願いします。>>314
ただ、ゆめゆめ前に出過ぎないようご注意ください。
アルバトロスがどちらに出てくるかは分かりませんし。
何しろ単騎で航空団を襲おうなどと、予想し得ないこともありました。
先の風の精霊で味を占め、無謀にも囮の先にイシュタルを定めないという保証もありません。
イシュタルの力をすれば、飛行機などものの数でもありませんしょうけれど……
[先の襲撃で、想像しえない武器を使ってきたという報告もある
悲観論ではなくとも、一末の不安は抱えるのが自然でもあっただろう]
/*
>>+61
主に海上での話ですが……
船の先端に付けた巨大な槍ですね。
これで敵船にぶつかって大穴を開けるんです。
まぁ味方船との衝突で沈めちゃうことのほうが遥かに多かったので廃れたらしいですがw
>>*14
あら……では、お兄さまの身に危害が及びそうになったら私を呼んでくださいな。
いの一番におそばに駆けつけますから。
これなら、私そんなこと言えなくなります。
ふふ、元よりそんな命令を出す気などありませんわ。
― ギィ・墓前(近過去) ―
[振り返ったアデル>>270の青磁を、じっと見つめて、ゆっくりと口を開く]
うん。ただいま。……あれは?
[会釈だけを寄越すフィオン。
何故こんな時間に、こんな場所で会うのだろうと訝しげに見やりながら、こちらも会釈のみ返す。>>289]
でも、アデルが無事に帰ってこれてよかった。
なにかあったら……少佐に枕元に立たれるところだったな。
[実際に、彼がそうしそうな人物だったのか。それさえ、理解できて居なかったのかも知れないけれど。]
……あ、別になんでもない。
ただ、アデルがホントに無事かどうか確認しにきただけだから。
じゃ、俺、これから報告書書かなきゃなんねーから、行くわ。
そっちにも、会見のこととか、ベルティルデのこととか、色々聞きたいこともあるから、また後で。通信で送ってくれても構わない。
……もうすぐ夜明け……なんだよな。
[厳密に言えば、完全なる作戦の失敗ではないのかもしれない。
だが、戻らない空の闇は、完全に成功したわけでもない、なによりの証拠なのだろう。
これから起こることを予感して、曖昧な笑みを浮かべながら、
頭に右手をやり、後ろ髪をくしゃくしゃとかき混ぜた。]
……寒いから、あったかくしろよ。
[最後にひとこと、そう告げると、基地内部に戻っていった。]
―承前・病室にて―
[絢爛に輝く深碧の眸は翡翠の瞳を捕らえて離さず、
紡ぐ言葉は熱を帯びてシュテラの心を打つ。
マリエッタが自分の裡に見出したのは"掴み取る力"
自分の翼を恃み、ただひたすらに道を切り開こうとする強い意思。
それこそが、マリエッタがパートナーに求める"正しい資質"だったのだ]
[マリエッタは自分が未だ持ち得ない輝きに憧れ、
ただ傍に置いて愛でようとしたのではなかった。
その輝きをすら自らの内に取り込んで、
マリエッタ自身の"渇望を力へと昇華させる"ために。
翼として剣として、彼女の道を切り開き、更なる高みへと羽ばたくために。
――――そのためにシュテラ・カフコヴァを見出したのだと理解する]
[>>277 躊躇うように額へと伸ばされたマリエッタの繊手は、
栗色の前髪をかき分け傷跡を露わにする。
深い碧の眸に輝くは、確固たる信頼の光]
……全てを持ってるはずなのに、それでも満足しないんだね。
本当に、貴女は――何て、欲張りなお姫さまなんだろう。
[マリエッタの述解を聞き終えて、長嘆息が零してみせるけれど]
うん。……聞いて良かった。
想像以上の、……いや、違うな。
これ以上ない、最高の答えだ。
[マリエッタに初めての作り物ではない微笑を向ける。
それから表情を引き締め、姿勢を正し、
己の運命に差し伸べられる手を取った]
私は貴女の剣となって、道を切り開き
対の翼になって、どこまでも遠く、高くまで羽ばたきましょう。
空の高みへと、共に――――。
[まるで、愛の誓いのようだな――と内心おかしく思うけれど
何故か、マリエッタとなら遥か蒼穹の果てまで飛べそうな。
――――そんな予感がしていた**]
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