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あなたの身近な女性たちから、えらく嫌われたんじゃないですか? フェリクス司令閣下。
[リーゼロッテが話し終わったら、フェリクスはなにか言っただろうか]
俺も今のあなたの言葉は好きじゃないです。伝えるべき言葉を間違えると、大変なことになりますよ?
[新聞記者としての忠告です、と。少しだけ斜めに男を見上げる]
― フリーゲンベルク邸 ―
司令は手がお空きですかな。
クレメンスが、お会いしたい、と。
[駐機場から出て、館へと向かう途中、
召使いに言伝を頼む。
手には、紙の束を持っていた。]
[年若い娘が紡ぐ、意思のある言葉。>>271
そこに芯の強さを見て取ると、兄と同じ青磁を細めた。]
……シリーに来て、確信しました。
世界には、色が必要です。
空の青と、木々の緑。土の黒。
光に照らされた街並み。
次にお会いする場所が、願わくばそのような地であるよう。
[差し出された手を取って、強めの握手を。
返却された本を手に、マリエッタの部屋を辞した。]
/*
司令が総スカンくらっているのが笑えるwww
明日司令が落ちたら、
あっさり戦争講和で終わるんじゃ無かろうかwww
まあ、それもありかの。
── 滑走路 ──
[そこは、"だれも見ていない"空間。誰もいない。誰も立ち入ることは出来ない。
一機の『フェニックス』が、ゆったりと引き出され、前進する。誰にも許可を取らず、誰も許可をしないそれを、誰も止めることは出来ない。操縦席に乗る女は、ゴーグルを嵌めた。機関銃と標準の向きを調整した。操作性を確かめるように、操縦桿を前に倒した。この人は、ケルコムの次世代戦闘機を操るには、不向きそうな容姿をしていた。]
今出来ることは、した。
[闇の空を見上げた。
この女を逸らせるものは、"彼"への愛があった場所を丸ごと占拠した──シリーに対する、攻撃性だった。]
[妹によく似た、自分と同い年の、世界で一番恋愛感情から遠い女が口を開く。(>>256)
そいつとは昔よく、一緒に探検した。
木に登った。
有刺鉄線で囲まれた塀の向うへ潜り込んだ。
大陸の端の岩盤の隙間に落ちたこともある。
彼女はいつも「違う視点」から世界を見せてくれた。]
「フェリは馬鹿だ」
[誰からも褒めそやされた自分に、彼女はことあるごとに言った。
勉強もスポーツもスマートにこなす自分のどこが馬鹿なのかと問いつめれば、]
「ホントにわかんないんだろうな」
[至極真面目な顔で心配された。
そういう彼女に認めさせてやろうと、次々と結果を突きつけて──
時ばかりが過ぎた。]
[いつだって、自分が真っ先に駆けて行くこの女に、
今も言葉で背中をどやしつけられる。(>>260)]
────…、
[不思議と嬉しいこの気持ちは。]
──死?無謀な死?
[誰にも尋ねられていないのに、一人呟いた。それは、脳裏に浮かんだ危惧。]
死ぬ筈がないさ。
人ならざる私が。
"精神"そのものである私が。
"オクタヴィア"の身体は死ぬさ。
だが、"私"は蘇る。
蘇り、蘇り、蘇り──……
屈服させてやろう。シリーを。我が前に。
[熱にうかされた人かのように、呟く。]
[リーゼロッテに直接返す言葉をもたないフェリクスに、若い新聞記者からの忠告が送られる。
「今のあなたの言葉は好きじゃない」
頷いた。
自分の言葉に責任をもてと言ったのは自分だ。
それにしても、]
──わたしが嫌い、ではなく?
[彼の選んだ言葉に感謝する。]
──────。
[ただ、見ていた。眺めていた。
同族が、長き生命を、勝利を得るために必要だという、
────”執着”>>3:!21
それを得、そして失った先のその姿を。]
─ 会合前日・工房 ─
[会合の前に工房に赴いた少女に、一人の作業員が進着状況を伝えてくる。]
ご苦労様。いえ、今日は聖堂の方を回ってきましたから。
はい、前も言った通り廃船は最悪飛べるようにしてくださればそれで構いません。
一度飛ぶ事ができればそれで。
いまいくつ確保できてますかしら?
武装の装填は二の次で。代わりに動かせし次第焼夷剤を積み込んで頂きたいのですの。廃船と元七番艦に。ええたっぷりと。
そういうことですわ。エアリアルのように…ね。
[片目を瞑ってみせる]
なるほど。
太陽の鏡は1対ずつ。……制御室が鏡の基部にということは、制御室も2つ?
……両方、同時に占領できるほどの戦力は出せそうか?
[クレメンスが呼んでいる、と告げられたのを潮に庭園を離れた。
紙束を持って待つ彼に手をあげて挨拶をする。]
おはよう、クレメンス。
こちらから連絡を入れようと思っていたところだ。
そろそろ、エルヴァスティ卿がお帰りになる。
そうだな、イヴェール。俺が愛しているのは、君の魂だから。容れ物が変わっても、傍にいる。
[彼女の耳元で囁く。二度と邂逅の時が訪れないのだとしても。]
― 少し前:会談の後>>276 ―
あ、シェイさん。 シェイさんも立会いお疲れ様でした。
お願いって―――?
[“お願い”内容を聴けば、首を傾げる。
暫くその表情を見詰め思案した後、頷いた。]
分かりました。では「許可しません」。
シェイさんのことですから、考えがあっての事なのでしょう。
見て貰いたいもの……ですか。
何でしょう、記事か何かでしょうか。
[頑張る、という言葉の真意は分からなかった。
恐らくは仕事の事なのだろうと捉え、彼の頷きに同じものを返して微笑んだのだった。]
最期のステージはきらびやかな衣装を纏って
金色の槍となりますの。それが王者たる者かしら?
ですのではやばやと引火してしまうと大変ですから…
外面元七番艦に設置して下さったカノンたのですけど、弱りましたわ。飾りだけでしたらもったいないですし、かといって火器を扱うのも…
それからこの積んだ粘着素材も、悩みどころですわねぇ。
[後の話になるが例の粘着素材を砲弾にしてたのなら大層喜んだことだろう>>105]
それは良かったわ。お願いしようと思っていた所ですの。
では、それは改造したをお願いします。
それと、塗装ですけど、傷とか目立たないように。暗い色がいいですわね。
ではよしなに。
[ブレーキをキープ、そして、出力を徐々に上げてゆく。
もっとだ。もっと早く、もっと早く、もっと早く、離陸させろ、
徐々にスピードを上げていく機体。離れて行く風景。
ブレーキは解除された。操縦桿を引く。ゆっくりと。
飛ばせろ、飛ばせろ、飛ばせろ、私に、飛ばせろ、
──飛べ。]
そういえば、おじさまの姿見えませんけれど、また怪我の具合が悪くて?
え、お友達の送迎ですの?
[少しほっとした表情を見せれば、喧嘩をしたのかと聞かれ]
ん〜、私の癇癪みたいなものですわ。
こう見えて複雑なお年頃ですのよ。
え? 嫌う?>>106 どうして? 全然。
これっぽっちも嫌ってませんわ。心配してるだけですの。
…本人に言っちゃだめですわよ。
[口の前に指をたててしーっとした]**
[司令が近づいてくるのを視界に留めれば、
軽く頭を下げた]
お忙しいところを呼び立てして申し訳ない。
いや、丁度良いタイミングでしたかな。
[形ばかりの謝罪を口にしてから、
持参してきていた冊子を差し出す。]
1日遅れになりましたが、
プレゼントの目録を、先にお渡ししようかと。
[冊子の表紙には『新造飛行戦艦仕様書』とあった]
ん、そういう事になる、な。
二箇所同時完全攻略……は、厳しいか。
防衛用のも残しておかないとならんし、飛び慣れてないのも多い。
本命は一点集中突破で、確実性を狙いつつ。
もう一方に対して陽動仕掛けていく……が、無難かね。
そも、博打だけど。
……それだけに、下手は打てねぇ。
ん。そう……だな。
1箇所だけでも上手くいくとは限らないんだ。
戦力は集中させたほうがいい。
……鏡を無事占領できたら、今度はそこの防衛要員もいる。
それにしたって、2箇所に割くほど余裕はないか。
[マリエッタとその部下たちが上申した作戦は、
空軍本部以下、関係各所での検討の結果、細かな修正を受けつつもほぼ原案通り採用された。
作戦計画書に基づき、シリーの巨大な軍事機構が動き出せば、
みるみるうちに、軍港には必要な物資や資材が次々と集積され、作戦に従事する人員が手配される]
これは──!
[クレメンスから、新しい旗艦の仕様書を受け取る。
指先を震わせたのは、武者震いとも、ときめきともとれた。]
ああ。
もっとも、陽動の方にもそれなりに動けるのがいないとまずいから、そっちはヴィレムに任せるか。
防衛部隊もあるけど。
『鏡』を抑えても、そこで終わりじゃない。
……勝つためにゃ、その先に進まないとならねぇんだから、な。
俺、あなたは国を治めるのに向いていないと思います。少なくとも、俺が思う未来にあなたがいると近づけない。だから――俺、あなたの記事を書くことにします。
[言いたいことはみんな言ってくれた、異国の若者が、同じ希望を見る研究者が。自分が今更言うことなど、ない。
答えは言わないまま、宣戦布告。
にこりと笑みを浮かべて]
>>*51
意地っ張りな人…いつもそう。
ご自分で考えてどんどん先へ行ってしまわれる。
私を甘やかして、私のやりたいようにさせてくれて…
けれど…
[振れた手に一本一本指を絡め、いつしかぎゅっと兄の手を握りしめ]
だから私は夢に向かえております。
[立場を思えば、兄が影と迎合できるはずもないことくらいわかっている。
ただ父の背を追う少女には…わかっていても、あのような言葉を紡ぎ
それが無性にやるせなかった]
[魂となったこの身は、一人でどこへでも飛んでいけるのだろうけど、一人ではどこへも行かない。
彼女が飛ぶのなら、共にどこまででも。]
/*
フェリクス総批判わらたwwwww
いやいや、フェリクス超かっこいい。よ!
はっ、まさかシェイあんさt
この前、あなたについて知ることは全て記事にしました。
けど、まだ知らないことも結構あるかもしれませんね。あなたが言った、「マリエッタさんと俺が同じ考えだったこと」も、「あなたがケルコムに行っている間にベルティルデさんと繋がっていたこと」も、俺はちっとも知りませんでした。他にも、あるかもしれないですね、ないかも、しれませんが。
特にケルコムに行っている間のことは知られていないことが多いですし……読者も多分、もっとあなたのことを知りたいと思いますよ、みんなファンですからね。
[どうですか? と首を傾げた*]
[仕様書に添えられているのは、九分通り完成した
新たなシリーの守り手たる乙女のスケッチ画。]
ご覧の通り、最大の特徴はこの、
エンベロープ下部に設置されとる、15対の"鰭"でしてな。
それぞれ独立して駆動させることで、
これまでよりはるかに高い旋回性能、
機動性を獲得しております。
[滑らかな外郭。その側面に並ぶ無数の鰭。
推力用のプロペラは全部で3基。
エンベロープ中央部から張り出した小さな翼と、
船尾部分に設置されている。
居住区や司令室など、人が動くスペースのほとんどを
エンベロープ内部に格納した流線型のフォルムは、
どこか巨大な水生生物を思わせた]++
[奈落の闇を抜けて、"地"が見えた頃、ゴーグルの内側に広がるのは──この魔には、余りにも眩しすぎた光。全く必要の無い、過分な光。けれど、今のこの女は、それが欲しい。欲しくて欲しくて、仕方が無い。
『人に与える為』、 ──……こう口にしたのならば、同族の魔は、哂うのだろう。そう、想像して、操縦桿を握る女の口端に、笑みが浮かんだ。
だが、その笑みは、すぐに消える。
今、この女の真下に位置するモノ──それは、シリー軍の、ある一つの基地。それが東部戦闘航空団基地であると知っていたけれど、そんなことは、どうでも良かった。今ではもう、シリー軍の基地であること──それだけが、既に罪だった。
ひゅん。 高度高く。
自分より少し下で、小隊>>168が飛んでいた──血が迸ったような赤の機体、『フェニックス』は、それをギロリと見下ろした。]
/*
クリティカルOKだがさてどれがクリティカルだかわからないので、とりあえず民衆に石投げられてでも死ねるフラグを立てる(ひどい
[…いや。
”執着”を失ったわけでは、ないのだろう。そうではなく、]
──…そんなにあの男が良かったの、イヴェール?
[滑稽な姿だね。と、伝わる声に物思いも、
気紛れも滲ませることなく、ただわらった。*]
なお、ケルコム機の主要武装である、
機銃と手榴弾に大しては、十分な防御力を持たせましたでな。
武装は新型カノン砲と、機銃複数。
グライダーの同時発着可能数も増えとります。
[仕様を説明する顔は、純粋に嬉しげで、誇らしげなもの。
概要を説明し終えた後、一息置く。]++
―――して、
これを以て儂の、軍での最後の仕事とさせて頂きますでな。
ご了承くだされ。
[司令の目を真っ直ぐに見つめた後、
深々と頭を下げた。//]
……ああ。
っつっても、次どうするかなんて、まだ全然考えてなかったけど。
じゃ、ヴィレムに陽動率いてもらってさ。
複葉機で……かな。
制御室に入るための洞が、そんなに大きくないなら、飛行船が入れるかどうか。か。
[聞こえた声。数秒の沈黙だけで、答えが返った。]
お前は、誰かに愛されたことがあるか。
お前は、誰かを愛したことがあるか。
["愛"。
少し前までは、どちらか一方が口にするだけで、嫌悪感を明らかにしていたのに。]
俺だって、そこまでは考え切れてない。
まずは、目の前の今、だろ?
[常に見るのが目の前の瞬間なのは、昔から変わらぬ事]
占拠に突っ込むとしたら、小回り効く複葉かね。
大きさ的なものもあるけど、速度が重要になるのは間違いねぇし。
限られた時間で、一気に動く。
……風をぶち抜く速さで、勝機を掴む、くらいの気持ちでいた方が、いいだろ。
[新旗艦の設備をとうとうと語るクレメンスを楽しげに見ていたが、
続く突然の退役宣言に、わずかに視線を落とした。]
これが──君の最後の仕事…。
戦争となったこれからは壊されるために生み出されてゆくものが増える──それが不満で一線を退くのか?
それとも、他に理由が?
/*
くうう。
落ちるな、揺らぐな、俺の意識……!
やっばいなぁ、ここ二日で結構きてんのかも……。
つか、カフェインの基礎摂取量が落ちてるのがきいてんのかなぁ。
とほり。
―東部戦闘航空団基地―
「――――あの機体は、どこの小隊の所属だ?」
[蒼穹の高くから迫り来る赤>>300に最初に気がついた、警戒隊が訝しげに管制に尋ねる。
『現在は仮設目標への低空侵入訓練中で
高高度飛行のフライトプランは提出されていない』
そう管制からの返信が警戒隊に届くよりも早く、
空気をかき回すプロペラの風切り音と、低く唸りを上げるエンジン音が、警戒隊に赤い機体が何者であるかを雄弁に告げる]
「上空より敵機侵入! 繰り返す、上空よりケルコム機、侵入!!」
[警戒隊は緊迫した声で敵機の襲来を告げると、すぐさま赤い機体を迎撃すべく機首を傾けた]
リヒャルト……。
お前が次を見据えてるっていったら、俺は吃驚するところだった。
[こんな場面でもついつい自然に弄ってしまうのは、もはや習性に近いのだろう。]
ん。速さ。だな。
作戦自体もだけど、作戦に入るまでの速さも。
んじゃ、そろそろ準備するか?
[これは二人だけの場所で…]
お兄様の翼がそのご身分でつながれているの…もしそうならば
私がいつか解き放てるよう…
お兄様にもたれる夢があるのでしたら
私がいつか届けて差し上げられるように
そうありたく思っております。
いつか私の翼で
…お誕生日おめでとう。お兄様
[兄の手をそっと自らの元へたぐり寄せ、その手に銀細工のブローチを手渡した
少し歪になっていたかもしれない。それはシリーの、そしてフリーゲンベルクの象徴たる翼の細工]
おしゃれな物を買ってとも思ったのですが、あいにく私の趣味は他の方々には受けがよくないみたいで…
ですので、街角のゲルダの店で、少し店主におつきあい頂いて。
なにぶんあんな場で私見を挟むような未熟者ですから、拙い物ですが…
私の心を込めました。
お兄様のおそばに、私の心が永久にあらんことを。
いつか、お兄様にとって、私が立派な翼たりえんことを
[恥ずかしそうに頬をかく指先に火傷やら切り傷の後がうっすらと浮かんでいた]
……お前な。
そこまで言う事、ねぇだろっての!
[場合じゃない、と分かっていても、こう返すのも最早習性の域と言えるだろう]
ん、そういう事。
そーだな、あんまりのんびりとはしてられん。
……他にも、やる事、あるんだし、な。
早く、飛べるようになるといいな。
[なぜ、自分が「飛ぶことにこだわるのか」なんて、考えたことがなかった。
自覚していないから、考えることもない。
時々、空を見上げる。
滑空機が飛んでいく。まるで空に風の道でもあるみたいに、ひゅう、と。
そんな空を見ているのは、好きだな、と思う]
[非公式会談で意見を戦わせるも、シリー、ケルコム両国の主張は終ぞ歩み寄るには至らなかった。
ただ、列席者の発言が許可されていたことから、彼ら独自の視点から述べられる忌憚ない意見に、両国共に得るものは少なくなかったかも知れない。
結局、両国は戦争状態の継続を決意。
会談の序盤にシリー司令官より提案された
『太陽の鏡の再稼動とシリー軍捕虜との交換提案』は却下案となった。]
まさか。
儂らが作った機械が本来の目的で使われ、
結果として壊れることとなっても、
それはその機械の本懐でありましょうとも。
[司令の言葉に頭を振って、技師としての言葉を口にする。
自分が軍を離れるのは、なにが不満なわけでもなく―――]
[息をつめて真剣に耳を傾けていたものの、此方では状況が半分も分からない。
彼らが為そうとしていることを想像し、空中に指で線を描き組み立ててみたりして―――それから、頭を整理する。]
[準備、と聞けば思考を切って。]
お二人とも―――ご武運を。
[マイクに向けて、漸くそっと声を乗せた。]
司令には、少しお話ししましたな。
儂が、仇を追っていると。
その仇が今、この地に現れましてな。
[琥珀の奥に燠火が宿り、手が胸のあたりを掴む。]
軍を退いて、奴を追うことに専念させていただく。
どうか、お止めくださるな。
[一方的に言って、もう一度頭を下げ、
そうして、司令に背を向ける。]
─― そうそこは、東部戦闘航空団基地 ―─
[この機体は、基地上空──高高度を、まるで君たちの様子を眺めやっているかのように、円を描いて飛んでいた。エンジン音を、隠そうともしない。寧ろ、自らの存在を誇示するかのように──君たちとの戦闘の"将来"を描いたぞと、挑発するかのように──その機体は、ひたすらに紅かった。]
消し飛べ、
[そう、彼らが"この機体"の存在と、正体に気付いた頃だろうか>>305。恐らく、ゴーグルの内側、見開かれた柚子色の目が、ぼんやりと光を放っていた時だったように思う。
──機体の腹側、機体と"同伴"していた中型爆弾が、投下される。投下後数秒で、鋭い破片を撒き散らしながら、破裂するものだ。
赤き機体は、それを解放して、ぐォンと一層、速度と高度を上げた──]
男が長年の目的を果たしにゆくのに止める者があるか。
[この男がケルコムに走るとは思っていない。
毅然と向けられた背に敬礼をする。]
クレメンス、
君は立派な仕事を残してくれた、ありがとう。
この感謝をあらわすのに、わたしは、君のように自分の手で生み出した作品を捧げることはできない。
けれど、もし、君の許可がもらえるならば──、
君のひいた図面をすべて模写させて、国立図書館に納めさせてほしい。
軍事機密に関することだから、当面は閲覧禁止にしてもらうが、50年たてば、シリーの飛行船艦隊を語る貴重な資料となるだろう。
[マリエッタの手で生み出され、その心を抱く「銀の翼」
その力強いはばたきが、ふたりの耳には届く。
遠く遠く
高く高く
マリエッタの前に膝をつき、その手で翼を与えてもらう。]
ああ、
これがあれば、
ふたりの世界へ飛べるよ。
[ギルバート・オースティン亡き後の、対シリー戦指揮官後継者選びは紛糾していた。どうやら二つの派閥が独自に候補を立ててしまい、調整がついてないようだった。
そんな最中に出された、『太陽の鏡奪取計画』
直接シリーを叩くわけじゃない、この計画に反対するものもいた。だが、現実的に、いますぐ対案を出せるはずもない。
作戦ですら派閥の鬩ぎ合いで、中々決まらないのだから。
そういう事情もあったのか、『とにかくやってみろ』ということで、無事に作戦の許可は降りた。]
……はは。
儂如きの図面でよければ、ご自由にしてくだされ。
[立ち止まり、振り返らぬままに応える。]
ただし、その"乙女"については、
儂の友の名も記して頂けますかな。
あれの残した図面を引き継いだものですから。
あやつこそ、真に、シリーの艦隊を築き上げた男ですからな。
[事故で逝ってしまった友。
ゲオルグの父の名を口にする。]
[「非公式の会合」後、まず羽風新聞が発行した記事は、短い号外。内容は、前回号外で出した「フェリクス特集」での彼の言葉のうち、経済封鎖>>3:12の行。そして「太陽の鏡」の停止のこと。
また一方で、ケルコムからの民間輸送機襲撃の予測>>3:417がなされたが、実際には起こらなかったことを取り上げたもの。
『我が国の首脳陣は妥当すべきはケルコムの軍閥といいながら、広く一般人を苦しめる選択をした。一方ケルコム側は戦いに必要な資源を、我がシリー輸送機から奪うことはなかった。民間機だったからだとすれば、我々は事態をきちんと把握せねばならないのではないか。
我々空の国の者は、なりふり構わぬ愚か者ではないと訴えなければならない』云々。
黒々とした写真、中央にうっすらと白く光が写るそれを、ケルコムから見た空と題して乗せたもの*]
最近、お嬢に避けられていますでな。
どうかよろしくお伝えくだされ。
[では、と背中を向けたまま手を挙げて、
ケルコム長老代理を送り届けるために、
ロッヘン号へと戻っていった]
敵機……ケルコムの機体が、何で?
[無線を通じて耳に飛び込んできた情報に頭を廻らせれば
自分たちの僅か上を掠めるように飛び去った、迸る鮮血のような機体に息を飲む]
小隊各機、ブレイク!
退避急いで!!
[焦慮の滲んだ声で部下たちに指示を出し、邀撃に向かった味方の邪魔にならないよう、赤いケルコム機から離れようとする]
[――――赤い機体を迎撃しようとする滑空機の群れが、高くに向けて襲い掛かる刹那。
ケルコム機から投下された爆弾が、鈍い音と共に破裂し幾百もの鏃となって、低空にいた滑空機へと降り注いだ]
承知した。
後は何も心配しないでゆけ。
[老いてなお力強い、独立独歩の人。
彼だけの戦場へと向かう狩人の背を見送った。]
[鋭い破片に穿たれて、地へと堕ち行く濃灰の翼を嘲笑うかの如く、一際高いエンジンの唸り声がシリーの空に轟いた。
そうして、赤い機体は速度を増したまま上昇する]
[真下からの、破裂音。
腹に響く、爆破音。
機体の、揺れ。 ──嗚呼きっと、機体の腹に、破片が刺さってる。]
──ク、く、くくくく、く、ハハハハははは………!!
[そして笑いを、響かせた。
もう爆弾の投下を操作する桿は要らない──片手を操縦桿のまま、もう片手を、機関銃へと。爆破の響きが腹から消えれば、頃合いと見て──ぐるり、機体の先端を、下方──君たちへと向けた。//]
[クレメンスと共にシリーの地を離れるアデルを見送る。
どちらの歩む道も、平坦ではあるまい。
だが、彼らは彼らにふさわしいことを成し遂げようと進むだろう。
ふと、先ほどシェイに訊ねられたことを思い出した。
国を治めるのに必要な資質をたったひとつ答えよと。>>294]
[フェリクスは真摯な少年記者の生身のレンズを覗き込んで言ったのだ。]
資質をひとつだけというならば──それは、
“ 優雅なる冷酷 ”
[シェイが求める解は「誰もが持っているけれど、持ち続けるのは容易ではないもの」だったのだろうけれど。
提示されなかった条件にフェリクスの最適解は嵌らず]
──あるいは、世間の人間はそれを「愛」と呼ぶかもしれない。
[記事にするならば、後者の方が受けがよさそうだ、と笑った。]
/*
国に恋する心。
民に恋する心。
そういうもの。
まあ子供ですからねー あまっちょろい事を言いますよ。がんがんきれい事ブースターですよ(笑)
書きたまえ、
それが君の戦い方だ。
言葉で時代を変えたまえ、
それが君の力だ。
君の言葉は影を越え、空を越え、時を越えて力をもつ。
誇りをもってペンをとるといい。
─ ロッヘン号出発間際 ─
[アデルを乗せ今まさに出立しようとする間際、屋敷から出てきた少女は、そのまま挨拶を交わすかと思いきや]
…
[クレメンスの手をむんずと掴み、ちょっと来いとばかにに木陰へ連れていこうとした。果たして彼が拒む事なく、木陰に来たのならば、しばらく無言のままじっと睨みつけてもいたのだけれど…]
もう! 構って欲しそうにしてたんだから構いにきなさいよ!
[とりあえず逆ギレした]
はぁ…別に止めようとか、無理矢理仇を聞こうとか、もうそんなこと思ってないわよ。
大切なことなのでしょ? 貴方にとって。
このまま探しにいくの? それともまた…帰ってくるの?
>>180
ガスが抜けてるのは、本当。
大陸中のそこかしこに、ガスの噴出する穴や割れ目があるわ。
ただねぇ…大まかだけど、計算合わないっぽいのよ。
ガスが有限で、もう100年以上抜けてく一方だとしたら…とっくに大陸は空っぽになってなきゃおかしくない?
水をいくら使っても、湖がカラにならないように。
ガスは、何らかの形で生成され続けてる、と考える方が、色々矛盾ないのよ。
それを確認するためにも、大陸の地質や“風抜き”の調査は、大きな意味があるの。
/*
まあ優雅なる冷酷、も持ち続けるのは大変そうですけどねー(いいから考えろ)
ま、俺は最初から優雅さとかは持っていないので無理です。歯が浮きそうで(酷)
>>329続き)
それじゃ、何でこの大陸が沈んでるかっていうとね…
[「あくまで私個人の見解なんだけど」そう前置きして。]
この100年、外敵の脅威にさらされていないシリーの人口は、着実に増え続けてるわ。
それに伴い、町も建物も急速に広がった。
科学も技術も発達して、便利な道具が次々とできてる。
蒸気自動車、飛行船…それらも全て、大陸の上に乗っているの。
…どういうことか、わかる?
馬鹿馬鹿しいと、思う?
[どんな答えが来たとしても、きっと嬉しそうに微笑むだろう。]
>>181
『共に行こう!羽ばたくために!』
[不意に、声色を変えて叫ぶ。]
…ローゼンハイム先生が、私たちに言った言葉。
グライダーどころか、自転車にも乗れなかったのに(くす)
…誰よりも「空」を目指してた。
今更行きたくないとか言っても、却下だから。
その時は、引きずってでも連れてくわよ!
[まるで友人を悪い遊びに誘うように。
いたずらっぽい顔で、笑った。]**
お嬢…?!
[急なマリエッタの登場に、アデルへ視線で謝罪しながら、
逆らうこともなく連れて行かれる。
いきなり手を掴まれて、いきなり木陰に連れ込まれて
むすっと睨みつけられたと思ったら、いきなり逆ギレされて…
とかく、年頃の女の子は難しい…と、苦笑が零れた]++
― 出立間際 ―
[往路と同じく、山脈着陸地点への復路もロッヘン号であるらしい。飛行船を見上げ、乗船口が開くのを待っていた。
不意に足音が近づき振り返れば、目の前に居たクレメンスが鴇色の少女に手を引かれようとしている所だった。>>328
謝罪の視線にはふるりと首を振り、ごゆっくり、と声を掛けて見送る。]
[想いは暫し、ケルコムへと飛んだ。]
お嬢…それは申し訳ない。
儂はてっきり、お嬢に嫌われたかと、
寂しく思っておりましたぞ。
[素直に謝って、冗談めかした言葉を口にして、]
―――そう、ですな…
大切…ですな。
[深く頷いて、その言葉を肯定する。]
―――さて。
儂は、帰ってくるつもりでおりますよ。
[状況が許せば。必要であれば。
言外に言葉がこぼれ落ちる。
逆の可能性は、口にしない。//]
[きらきらと輝くものが幾つも視界を掠めた直後、
風切り音に異音が混じり、翼が不規則に振動するのを感じた]
――――――っ。
[視界の中を、制御を失った味方機が次々と墜落していけば
赤い機体から未知の攻撃を受けたことを知り、
自分は幸運に助けられたに過ぎないと、背筋を冷たいものが流れる]
くそ! 何だってのさ、一体!!
[太陽を背にした赤い機体が、生き残った機体を屠るべく、ぐるり機首を返すのが見えた]
[上空を完全に牛耳られ、ダイブからの逃走は間に合わず、
旋回してもきっと、赤い機体の顎からは逃れられない。
極めつけの死地に、一瞬、頭の中が奇妙に冷えるのを感じて――――]
こんちくしょう!!
[叫びながら、操縦桿を抱え込むように全力で引き倒した。
シュヴァルベは赤い機体へ機首を向け、機銃弾をばらまきながら蒼穹の高みへ舞い上がろうとする]
[気分の高揚。最早、自分には何の敵も居ないかのような気持ちの余裕。それは否定しようが無かった。優越感、快感──"シリーに対する復讐"ではないそれが、この人の心に介入したことは──魔としての本性かもしれなかった。]
落 ちろ 、 "黒"ォッ ! !!!
[エンジン音を斬り裂くような、叫び。機関銃が、やたらめったらに星をばら撒きながら吠えた。
──機体は、急降下。"昇る"黒の敵へ、撃ち合いつつ、すれ違わんとするが、]
[ ビシッ、 そんな、音がした。]
──は、
[じろり眼球が、機体を見やる。ああ、燃えている!我が血の機体が、燃えている!その赤は、塗料じゃない。血じゃない。火だ。ああ、これは問題だ。
──ただそんなばかりで、何の解決策も出る前に、]
[ ゴッ ──……!! ]
[赤の機体は、爆発、炎上──火に包まれ、その高度を急激に落とした。
きみの目には、"勝利"が見えたのかもしれないけれど、 ++]
[オーニソプターで飛ぶ。
振動が酷いけれど、まあそれはいつものことだ]
そう考えるとさ、大陸に翼を付けて飛ぶなんてなったら、毎日地震が大変だよねェ
[そりゃァ みんな笑うよな、と今更苦笑いしたりもする]
[一行を送り出した後、家令を呼んで指示する。]
ベルティルデ嬢を『エルナ&ノーラ』に連れて行って、ドレスを造らせるように。
室内着と外出着と夜会服と、とりあえず30着ほどもあればいいだろう。
わたしは基地へゆく。
作戦の進行いかんによっては泊まりになるから、待たずに休むように。
[赤の機体から、"何か"が射出された。いいや違う、それは機械的だ。飛び出したそれは、少なくとも機械的な何かでは、無かった。
暗黒の翼を、一杯に広げて。
黄金色の瞳を、ぎらぎらと煌めかせて。
長すぎる黒の爪を、日に光らせて
歯を、ばりばりと噛み締めて。
まさしく"悪魔"たる、それは、きみを追って、高度を上げた。]
シリーの軍人よ 、
シュテラ、カフコヴァよ 、
死ぬが良い。
[その"悪魔"は、高度を上げるきみの、すぐ横に来て、低く呟いて、
──爪を、振り翳した。その、無防備な身に、絶対の自信を持って。//]
[あの時の自分の顔は、さぞかし見物だっただろう。リーゼロッテが微笑んで――なぜ微笑むくらいで済んだのがよくわからないけれど――自分はただ赤面した]
すゥこしだけなら、見てきてもいいかな?
[ぷるぷると顔を振る。思考を振り切るように一言。
一緒に行こうと、リーゼロッテは言った。けれど、好奇心がなかなか頑固で。本当は真っ直ぐシリー大学に行くはずだったのに、進路を変えた――風抜きの穴へ]
── シリー空軍基地 / 司令官執務室 ──
水あげをして置いておいてくれ。
[邸宅から持ってきた一輪の薔薇の蕾 (>>126) を副官に渡す。]
しかるべき時に、しかるべき場所に飾る。
[その脳裏に思い浮かべているのは、クレメンスが手がけた「新しい乙女」の艦橋。]
ほころぶのは遅くても、自分らしく綺麗に咲くだろうさ──
[灼熱した鉛の星が、黒い翼に降り注ぐ。
甲高い音を立てて風防が砕け、右の上膊を焼けるような痛みが通り過ぎた。
飛び散った赤が擦れ違う赤と重なる。
――瞬間、眼前に広がる炎。
蒼穹に幾つもの赤が重なる]
>>335
なによ! ちゃんと挨拶してから行くって言ってたじゃない。
わ、私がおじさまを嫌いになるなんてことぜぇえええったいにないんだから!
[その時の少女は、普段よりも一層存外に子供っぽく映ったかもしれない]
戻ってきてよ。貴方の目的を果たして必ず……
でないと地の果てまでも探しに行くんだから。出張料高いわよ。
[そうやって、一人大地を蹴ったりしながら息巻いて……ふっと眼を細める]
じゃあ出発前の約束
[そう言って、背伸びをすれば、少女は彼の唇に軽く唇を重ねた]
Special Oneなんだから……戻ってくる。
[何をもってSpecial Oneと称したか、
亡き父と共に整備に勤しんだ彼の背を見て
父の臭いを感じたのか…それとも聞いたところで、少女はただ笑うだけだろう
少しだけ寂しそうにしながら]
[クレメンスの辞表の受理をし、図面の複写を国立図書館に保管する旨を指示する。
ふと目をあげると、机の上のチェスの駒が倒れていた。
誰か侵入して机の上のものを動かしたのか。
あるいは…何かに共振したか。
チェスボードから外れたワンピースだけの駒。
それは、いまだ果たせていない約束。]
わたしに勝ちたいのだろう? ギルバート──
[もはや永久に果たせなくなったことを知らせる者もないままに、それは静かに掌に納まる。]
行ってらっしゃいクレメンス。
私は約束守ったわよ。貴方も約束守ってね
[そう言って、小指を彼の元へ
あの日、そう……小さな少女が異国の青年と交わした、小さなおまじい]//
/*
>>324
えんじゅさん、塩野さんが好き過ぎるんだろう……
と、これ見て思ったwww
中身外してたらすみませんがww
>>275
[幼馴染に何か声をかけるべきかと探した時。その彼が、少年と向き合っている場面に出くわす。]
『今のあなたの言葉は好きじゃない』
『国を治めるのに向いていない』
[高性能な耳が、会話の内容を捉える。]
(ふえー、言うじゃない。)
[身長も年齢も一回りは違うフェリクスを見上げながら、全く物怖じしない。
思えば、声をかけられた時から、少年の言葉には、フェリクスとはまた異なる、不思議な頼もしさがあったように思う。]
(言うべきことと、言わないべきことを、自信を持って判断してる。記者って、みんなそうなのかしらん?)
[そして、相対する幼馴染に浮かぶのは、邪魔者を相手にする冷めた表情ではない。]
(あの人に良いところがあるとすれば…「立ち塞がる者」を嫌わないところね。)
[卑小な者は、楽な道を好む。彼が常に人の上位にあるのは、障害から決して逃げず、乗り越え続けた結果でもある。]
>>344>>345
そして、うちの基地の上に未確認飛行物体つーか、UMAつーか、
ぶっちゃけ魔物がいるんですけど…(トオイメ
皆さん、SANチェックよろしく!
………、は?
[愛?と、あからさまに語尾が上がる。
発せられるはずのない単語、
その意図を確かめるように沈黙が落ちる。
やがてかえったこたえは、]
あーオクタヴィアは前村の僕の姉さんなのかな?
キミって言ってたの思い出しただけだけど(汗)
かっこいーロールだなぁ。
シュテラは臨調感あるし…
私あんなちゃんと飛行ロールできるのかな?
じ、自信ないなぁ(汗)
― 滑走路 ―
[静かなる出撃>>279の事は、知る術なく。
選び出された機体が並ぶ、その時の滑走路にあるのは、静かな熱気]
……ってーわけで。
部隊を二つに分けて、二箇所の『太陽の鏡』に、同時に仕掛ける。
ヴィレムの隊は、陽動。本気で攻めきる必要はねぇけど、それなりに本気で当たってくれ。
本命は、俺とミヒャエルの隊。
迎撃部隊を黙らせてから、一気に管理設備内部の制圧に突っ込む。
[大雑把……というだけでは収まりそうにない、作戦概要。
それを語る口調は、軽いものだが。
実際にそれを行う、となれば容易くないのは、察しもつくから、碧に宿る色は真剣]
……これは、光を取り戻す、その一歩目。
堕ちるために行くんじゃない、って事。
ま、それだけ刻んでおきゃ、何とかなるだろ。
――――やったか……?
[黒煙と炎を噴き上げ、急激に高度を赤い機体に勝利を確信したとき、暗黒の翼が赤から生まれた。
黄金の瞳を煌かせる"悪魔"が追い縋り、逃れ得ない死を宣告すれば、恐怖にひゅっと喉がなり、振り翳す爪に大きく眸が見開かれた]
[この魔は無論、愛したことなどありはしない。
愛されたことなどありはしない。
愛という名の”執着”は、いつもこの魔の理解を拒む。]
……その愛というやらの”執着”に、
(────殉じるつもり?)
[戦いの気配を感じる。
問いの最後は音にはせず、ただ、魔はその瞳を戦場へと向けた。]
[風抜きの穴めがけて飛ぶ。思えば何度か風抜きの穴へ向かおうと飛んだ。思い直して引き返したけれど。
それまでの行為が彼にどううつるのかはなど思いもよらない。
オーニソプターでは飛べない、乱気流を見つめる。今日はもう少し先まで行こうと思う。
指先で、空に線を引く。あそこまで、約束を破らないように、自分で決める]
―シリー大学・空が荒れた日―
>>346
〜♪
[久し振りに、研究室の片付けをした。
コーヒーも、カップも、新しいのを買ってきた。
マフラーの染み抜きも済んでいる。]
べ、別に。
単に、そろそろ掃除しなきゃなー、って思ってたのよ。それだけ。
[マリエッタからもらった新しいブーツが、奇麗に掃いた床できゅっ、と音を立てる。]
…今日辺り、来そうな気がするんだ。うん。
[約束したワケではない。色気もない話をするだけ。
でも、何かが嬉しい。]
──── ッッ は 、
[そして、なにやら。覚える痛み。落ちる身。ただ、シリー空軍中尉に、血の色に染まった、悪魔の視線だけを遺して。過ぎゆく風。動かない翼──余りにも、この身は虚弱すぎた。
でも、大丈夫なんだ。私は"精神"だから。無敵の"魔の精神"だから。"私"は死なない。"私"は何も、痛くない──いいや、おかしいな。
どうしてだろう、何故、意識が薄れゆくのだろう。今までは、こんなことは無かった。肉体が死ねば、精神はそのまま浮遊する。そして、新しい肉体を探す。それを繰り返すだけだ。その筈なのに、何故、精神が消えかけているのだろう。"私"が死にかけているのだろう。]
───………。
[嗚呼。
最早"私"は、魔ではないというのか。
"私"は、人に入れ込んだ、"人"だというのか。
脆弱な精神そのものだというのか。
人のように、脆く、死を迎えるというのか。]
[それも、悪くないな。]
…お菓子…買ってきとこうかな。
お天気…大丈夫かしら…?
[見上げた空の色は、くすんだ灰色。
どこかで、空が鳴ったような気がした。]**
(嗚呼、フィオン。
私はようやく、お前の知らない"智"を手に入れた。
死の味。 それと、愛の味だ。
お前は後何十年、何百年、何千年、いや………
どれくらい生きるのかは知らないけれど。
私は死の寸前に、お前に最後の"智"を自慢してゆこう。
愛は。
死は。
どちらも、最高に、あたたかい。)
おやおや。
[駄々をこねる様なマリエッタの仕草に微笑して、
その鴇色に、そっと手を置く。]
ええ。お嬢を本気にさせると、怖いですからな。
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