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『鏡』……?
あっ……。そうか。
[差し迫っているのは、この暗さだって同じ。
鏡の仕組みがどうなっているのかはわからないが、そこを確保できれば、このままゆるゆると冷えていくようなことは、ないかもしれない。]
……それ。やってみる?
― 墓地 ―
[墓碑を見つめる彼女の耳元に囁く。]
俺はそこにはいない。こんなにも傍にいるのに。
[けれど、その囁きは風の音よりも小さく、彼女の中には届かない。それでも。]
俺がついてる。ケルコムに、空を、平和を、安らぎを。
[夢みたいに言うけど、夢のように甘い手段でそれは叶わないと思っている。]
──俺の理想を、現実にしてくれ。愛しいイヴェール。
[どれ程の負担を彼女に強いることになるのか、理解していても。ただ、傍で囁くことしかできない。彼女に届かない声を**]
太陽の鏡―――ですか。
再稼動を、貴国に“国民”もとい“戦力”をお返しする対価として?
[差し出された報告書、リストに目を落とす。]
……風の精霊号と呼んでいる艦船の爆撃、墜落が起きた際、
国民は事実上の『降伏勧告』とも言える貴国の対応への反発を見せていました。
重ねて貴国は―――風の精霊号の撃墜に伴い、経済封鎖と飛行場の爆撃未遂と共に、太陽の鏡を停止させた。
この一連の行為を「和平に繋げる為の措置である」と謳った会見は拝見しました。
けれど我が国では、残念ながら太陽の鏡の停止は『報復』の一部と理解する声が大半で、シリーへの反発はより高まっている。
最低限の光もない事が、今の状況をややこしくしてる訳だし。
……あれの制御を抑えられれば、大分状況は良くなる。
勿論、反撃もでかいだろうけど、さ。
俺らの数でできそうな所って言うと、その辺りが狙い目だもんなぁ。
……やるか、いっちょ。
シリーが自由に操作出来る点で公平な取引かどうかは差し引いても、反射光とはいえ、太陽の鏡はケルコム民衆の生活に必須のもの。
捕虜の返還で再稼動が行われるのであれば、
国民からはご提案に応じる声が上がるでしょう。
私個人としても、取引としては悪くないと感じています。
………けれど、国民感情は恐らくは変わらないと、先に申し上げておきます。
うん。大体、リヒャルトがうじうじ悩んでるのって似合わないしな。猪突猛進じゃないお前見てても、からかいがいがなくてつまんねーし。
[相変わらずの軽口を浴びせる。
リヒャルトの続く言葉>>180は、その一言だけで何かを察することが出来た。]
そっか。
……逢えるといいな。
了解。そうと決まれば、作戦に対する人員の確保しないとな。
お偉方に作戦提案して認められれば、ひょっとしたら、人員使わせてくれるかもしれない。
そう、だな。
人員はある程度確保しないとなんない。
警備は厳重だろうし、陽動と、攻撃と。
占拠する事考えると、俺らだけじゃ手、足りねぇよ。
……上に反対する理由があるなら、教えてもらいたいってとこ。
ハイリスク・ハイリターンだが……取れれば、でかいはず。
/*
……尉官二人で進める話じゃねぇよなぁ、これw
しかし、こういう奇策系だと活性化する俺の感覚は、絶対おかしい。
どこまで独立遊撃部隊好きなんだ。
ほらほら。そういうの。
うじうじしてたら、そうやって怒る元気もないだろ?
俺がからかって、お前が怒るのを見るのが楽しいんだ。
(言った先からこれだもんなぁ……)
『シリーが反省の態度を見せて「太陽の鏡」を返すと言ってきたから、ケルコムは公正なところを示して捕虜を返すという恩恵を施してやった』 あるいは
『人道的に捕虜を返還してやったら、シリーが己の傲慢を恥じて、「太陽の鏡」を返して来た』
──国民にはそうとでも宣伝するのかな?
プロパガンダというのはそういうものだ。
「空を奪ったシリーが憎い」
その感情も、そうやって作られて来たものだ。
だが、君個人の感情なら、どうだ?
これはわたしの策略にすぎず、シリーはあくまでも横暴極まりなく、戦争以外に止める方法がない敵だと感じるか?
東部戦闘航空団指令 マリエッタは、新聞屋 シェイ を能力(襲う)の対象に選びました。
東部戦闘航空団指令 マリエッタは、研究員 オクタヴィア を投票先に選びました。
よし、じゃ。早速上に具申しようぜ。
『太陽の鏡』占拠計画をさ。
[囁くように言ったはずだが、その声はわずかに*大きく*]
ん、ああ。
そーだな、いっちょ、やるか!
俺たちは、俺たちなりに、できる事を、な!
[つられた訳ではない、のだろうけれど。
返すこちらの声も、少し、大きなものだった。**]
― シリー、浮遊大陸の端 ―
[フリーゲンベルク家で華やかなパーティが開かれている頃、
魔は、一人シリーの断崖の端に佇んでいた。
既にパーティへの関心は向けられてはいない。
遥か下方の同族へも意識を向けることなく、]
─────、…は。
[唇から、笑みが漏れる。]
[人の子らは、太古の昔から争いを繰り返してきた。
魔は、それを煽り立てる。憎悪の種を、撒き散らす。
その力は、人の心の心を操る力。
────否。人の心の”闇”に囁く力だ。
だが、人の子らの知覚の及ばぬことは多くはあれども、
魔にもまた、及ばざることは多々あるのも、また事実。]
……、……。
[毒に蝕まれ、自然と消える人の子の命の長さも、
辺境の民が、畏敬の念を持って対する自然の力>>16も、
この大陸の孕む”風の力”にも、魔性の力は及びはしない。]
知らなきゃいいこと、というものはね。
───あるんだよ。
[誰にか、薄く笑んで囁く。]
[シリーとケルコムは争いあう。
この浮遊大陸は、動かぬだろう。動かせぬだろう。
空の民は、地上に”堕ちる”ことを是とはすまい。
100年続けた拒絶>>2:135は、翻るまい。
地上の民、影の国は力を得た。
空を目指せる力を得た。
天の虹、蒼穹を彩る七つの色。
けれどその美しさがまやかしであること、
その毒が影の国の民を蝕み続けていること、
知らぬ者はいなくとも、天上の国は口を拭い続ける。>>1:39]
[争いは必然、魔はそれを少し煽り立てただけ。
心の影に忍び、切欠をつくって火種を煽る。
魔は、単に人を殺めることを是とはしない。
個別に排除するには、人など簡単に死に過ぎるから。
けれども、”遊び”の邪魔になるなら容赦もしない。
だからこそ、]
……無益なことを。
[魔は、無残に焼け焦げた薔薇の園へ向けて*嗤った。*]
………我が国の国民のシリーへの感情は、作られた物ではありません。
確かに十年二十年、そして百年と時を重ねるうち、親から子へ、子から孫へと、シリーへの恨みが刷り込まれて来た側面も否定はしません。
けれど、ケルコムが影に覆われてから生まれた者からも我が国の状況が異常だと理解出来るほどに、目に見える被害は出ている。
近年、シリーとケルコム間で行われた協議の議事録からも、水や土壌被害を齎す汚水に関しては、シリー側に改善の意思があることは聞いています。それはいい。
けれど、太陽の光と空はどうにもならない。
太陽無き世界が引き起こす皮膚病をご存知ですか。
骨格異常を引き起こす佝僂病をご存知ですか。
ケルコム国民が被害者面をしているだけ、貴方もまたそうお思いですか?
劣悪な環境でもそれに適応した進化をみせる草や花と、“人間”であるケルコム国民とを同等に考えているのでしょうか?
[シリーの態度に“100年の傲慢”が垣間見えるからこそ反発も大きい。]
[個人の感情を問われれば、僅かに微笑する。]
………私が穏健派だと、そうお思いになる方も少なくはないと伺っています。
けれど、そうではありません。
私もまた、ケルコムの一国民に過ぎません。
戦争以外の方法で、滅びに向かう自国を守れるのであれば元よりそうしているでしょう。
[ケルコムは、他に方法を持たない。]
幾度もの我が国からの移動申し入れを退けて来たのは、シリーです。この上下関係が続くのであれば、いずれは蜂起し戦争になった。
……我が国にとっては、今がその時だった、というだけのこと。
[自身の答えは期待された返答ではないと分かっている。]
/*
日本語が迷子再び。
どうにか戦争に方向を戻さないとと必死です……
ここで和平に至ってしまう方向性ではないですよね?
浮遊論が力を持つのは最終段階だと思っているけど、どうなんだろう………皆の思惑と違ったらどうしようとどきどきしているのですが…っ。
/*
きたあああああ!!!!
きたあ、ケルコムの主張きたああ!!!
おつかれwwさまwww
アデル本当にお疲れさまです。これで戦争になれるww
技師 クレメンスは、研究員 オクタヴィア を投票先に選びました。
/*
リヒャミヒャ>
ごめんねごめんね。
ものすごく頼りにしているし、裏ですごく流れを見て気遣ってくれているのが分かるのです。
自分に直接的に向けられた物だけを考えて書くだけで精一杯で、緑にもちゃんと反応したいのにって…。
本当、分身が出来ればいい………
/*
メモにアデルへの愛が溢れたwww
そう。その言葉が聞きたかった!
ああ。これだよなぁ。
これこれ。うんうん。
戦記っぽくなってきた。
空か、死か。
本当にケルコムはそれしか受け入れないというのか?
どれだけのケルコムの民に、我々の想いが伝わっているのだろう、わたしは不安になる。
それでも、あえて繰り返そう。
我々は、ケルコムを滅ぼそうとしているわけではない。
「太陽の鏡」にしても──「宣戦布告の撤回」に同意がなされていたなら、こちらから別の提案がされることになっていたのだよ。
「太陽の鏡」を増設して、ケルコムに、シリーと変わらぬほどの光を届けようと。
もっとも、それを考えたのはわたしではなく、
ここにいる、わたしの賢い妹なのだがね。
シェイ君が発行した羽風新聞は読んだかな?
わたしはそこで、共に生きるための具体策を示した。
今すぐにではないが、毒水の問題も解決すると。 (>>2:642)
だが、いまだに、君たちから聞こえてくるのは不満を訴える声ばかりだ。
憎しみの連鎖を断つために、わたしは、君たちの求める未来を知りたい。
抽象的な言葉はいらない。
ケルコムがこの戦争に勝ったとして、
君たちの求める新しい世界の姿と、変革に必要な方法を提示したまえ。
/*
っく、この期に及んでフェリクスさんが誘惑してくるようwwww
「よかろう、ならば戦争だ」じゃだめですか?(上目
相変わらずキャラの思考に筋が通っているからもう!w
フェリクスさんは真にお貴族様なのであった……
シリーの国民を殲滅し、大陸に移り住むつもりか?
あるいは、
“ 飛行機 ”で爆薬を撃ちこんで大陸を撃墜するとでも?
あの美しかったエアリエルを破壊したように──…**
/*
旗艦・2番艦・4番艦。
シリー側は短い間に既に3隻も失っている。
一方で挙げた戦果は、相討ちで工場潰した以外は夜間爆撃程度で決定打がない。
両方が見えているプレイヤーからはケルコムが圧倒的劣勢に映るけれど、シリー空軍の功績だけ拾うと実は何もできていない。
この会談が非公式であるのを差っ引いても、空軍総司令の立場は今厳しい状況にあると思う。
アデルが空気読まず立ち回るならこのへん突っつきたいところ。
/*
緑で話し合われていた「動けるか動けないか」聞くという手も、隙を覗ってどうにか汲めればと思っていたのですけれど。
リーゼロッテさんやシェイくんにもし「動ける可能性がある」ことを提示された場合、「それでも戦争だー!」という方向性に向かう理由を付けるのにこの子の性格だと無理が生じそうで。迷っています。
思考がストップしかかっていますが、白にも緑にも返事考えないと…。
研究員 オクタヴィアは、研究員 オクタヴィア を投票先に選びました。
── 深夜、整備工場 ──
[誰もが寝静まった、ケルコム。
第三整備工場にも、人影は無い。目の下に隈を浮かび上がらせ、顔色を蒼白にした、千鳥足の整備員たち──彼らのうちの最後の人が、これより数十分前に工場を出たのである。戦争を前にして、殆どの整備員、研究員、その他諸々が余りにもな深夜まで、自分の業務を続けていた──しかし、ここ、第三整備工場の整備員達は、顕著に帰宅が遅かった。
何故なら此処こそが、例の四番艦が運び込まれた、不運な整備工場だからである。
整備員達は睡眠時間を削り、全力を挙げて修理に取り組んでいたけれど、その作業スピードは何を修理するよりも遅かった。その要因は、四番艦は我が軍の突撃によって爆破炎上しており、損傷が甚大であること。それともう一つ──シリーの高度な技術が使われた艦であるが故に、どう修理したものか、果たしてこれで正しいのか──整備員に、自信が持てない箇所が多いこと。
その為に四番艦の修理は、予定していた進行レベルの半分程度までしか完了していなかった。]
[カツーン──……
その整備工場の鉄床を踏む、靴音がした。
カツーン……カツーン……カツーン……
靴音は、響き、進みゆく──鎮座する、修理半分の四番艦へ。
一つの灯りさえもない真っ暗闇の中、女は、四番艦を見上げ、呟く。]
妥協は、出来んのだ。
[四番艦に、手を触れる。
──カタ、カタカタ、カタカタ……。
暗闇に、鉄が揺れる音、触れあう音が響く。確かめるようにその手を外せば──焦げ付き、変形していた、まだ鉄を取り替えていなかった部位が──新品のそれに変化していた。外観では分からないが、その内部さえも、完璧な"元の"四番艦へと戻っている。
この人は、四番艦を知っている。四番艦の構造を知っている。何故ならば、この人が"ディーク"であった頃に、大きく関わったものだから。]
シリーの力を伸ばす為にやったことが、今……シリーに歯向かう為に、役に立つとはな。
[ふん、と、自嘲するように浅く笑った。
それから暫しの間、この人は、四番艦を撫で続けた──]
[そうして、朝。
出勤した整備員が、腫れぼったい目を擦って、それから一杯に見開くのだ。
「おれは、まだ寝惚けているのか」と、
──修理の完了した、四番艦を眺めて。]
/*フェリクスの提案きくと、戦争終わっちゃいそうだ。
ケルコム軍の上層部が、戦争するで!と言いました。って形になるのかな
ケルコムが大陸を動かす力なり知識なりをもっているにせよ、動かせるだろうという期待だけで立ち上がったにせよ、戦争状態は継続している。
こちらとしては意図的に人質にしているのではないが、
アデルがシリーにいる間はケルコムは手を出して来ないかもしれないけどね。
そのアデルも、議会の承認を得ていない、すなわち履行保証はないこの非公式の会合を終えれば、午後にはケルコムに向かうことになるだろう。
わたしも基地に戻るつもりだ。
基地に戻ったら、カフコヴァ大尉と“メイデンクローネ小隊”を呼ぶ。
君も、PITをスタンバイしておくといい。
蒼穹を背景に、ダンスを見せておくれ。
そういえば、マリエッタ、
クレメンスに、飛行場破壊作戦に使う改造艦の注文はつけてきたか?
[フェリクスはマリエッタが工房に行った(>>34)ことをまだ知らない。]
「何のために」までは秘匿していいが、「何を」「どのように」設置、あるいは積み込みするかは、言葉にしてはっきり指示しておいた方がいい。
我々だけの内諾では装備は整わないからね。
太陽の鏡の増設―――?
[眉が跳ねた。]
太陽光の欠乏についてはこの百年もの間、幾度もシリーへ報告が行っている筈です。
シリーにそのつもりがあったならば、戦争になる前に疾うに提案されていたのではないですか。
それだけの技術力を貴国は既に持っていたのだから。
たられば話に乗せた後出しの提案に意味はないでしょう。
「いい子にしていたら飴をあげたのに」………?
だから、傲慢だと言われるのです。
本当に、お分かりになりませんか。
「与える側」と「与えられる側」。
「持つ者」と「持たざる者」。
そのような構図が変わらぬうちは。
一方が優劣意識でもう一方を見詰めるうちは、『共存』『共栄』など夢物語だと。
愛は、真に対等なもの。
ケルコムは、「施し」を受けるつもりはない。
風も、光も、そして大空も。
貴国の国民の物であると同時に、我が国の国民の物でなくてはならない。
……ケルコムも、シリーの滅びを望んでいるわけではありません。
間違ってもこの大陸の破壊や、シリー国民を路頭に迷わせることではない。
ケルコムの要求は昔も今も同じです。
シリー大陸の移動要求を飲んで頂くこと、或いは移動の方法を模索する姿勢へと、貴国の意識を変えること。
そして、いずれはケルコム上空から地上へと降りて頂くこと。
百年前、確かにシリー大陸はこの地に飛んできたのです。ですから、シリーが飛行可能な大陸であると信じている国民もまだ多い。
シリーが強硬な姿勢を改めるのであれば、その為の助力を惜しみません。
シリーが求めているものも、共に繁栄を目指す世界です。
人々が自由に互いの国を行き交い、正常な国交の元で共に繁栄を目指し、穏やかな生活を送ることの出来る世界。
恐らくは貴方の想定している未来と、然程変わらぬもの。
けれど、それは二国を繋ぐ同じ空の下で行われるべきだと、そう言っている。
[刹那、言葉を切って]
……私がこの会談に臨んだのも、
同じ高さの土の上で、ケルコムの意思をお伝えすること。
それが第一歩だと信じてのことでした。**
[ふ、と息をつく。]
……済みません、会談の最中で通信に気をまわす余裕がありませんでした。
シリー司令官の「新しい世界の姿と、変革に必要な方法を提示しろ」という問いに、私見でお話をしてしまいましたが―――
国民が皆、そのように考えているかは自信がないのです。粉々に砕いて撃ち墜とせ、などという過激な意見も耳にしますから。
そういえば、飛行船に積み込んだ粘着性の液体(>>3:558)だが、ひとつ使い方を思いついた。
あれを滑走路上に散布すれば──ハエ捕り紙のようにアルバトロスの動きを阻害することができないか?
滑走路上で一機でも擱座させられれば、アルバトロスは離陸も着陸もできなくなる。
滑走路でないところに無事におりられる腕を持った者はそう多くはあるまい。
もっとも、先になんらかの手を打たないと、飛行場の上でのんびり散布作業する時間などないだろうな。
……戦争の勝利ののちに求めるものが「相手国の移動」だなんて、矢張り甘いでしょうか。
国としての回答ならば、断固とした姿勢を貫くべきですか。
[問いとも相談ともつかぬ言葉を通信に乗せる。
断片的に捉えた「太陽の鏡占領計画」は許可が出ただろうかとも気にしつつ。*]
/*
簡単な会話ならともかく、同時に両方に反応するのは私のスペックでは無理無理なのでした……やきもきさせてごめんなさい。
とにかく会談を進めて目処を立てないと、吊り襲撃の方にご迷惑をかけてしまうと思って必死です。
……。
粉々に砕いて撃ち落として。どうするんだろうな。
俺だって、冗談でそういったことはあるけどさ。
だけど……。それをしたらアイツらと同じになっちまう。
……。
アイツらの先祖が、俺らの先祖から空を奪ったように。
アイツらと同じやり方はしない。
それがアイツらに「勝つ」ってことだと、俺は思ってるから。
他のヤツらがどう思ってるかは知らない。
でも少なくとも。
俺。それとたぶんリヒャルトもさ。アデルと同じように甘ちゃんだから。
……これじゃ少佐に青いって言われるわけだよなぁ。
[その人は、もういないけれど。]
そうですね………
撃ち墜とす、と本気で思うほど恨みを募らせている人も国民の中にはいるのでしょうけれど。
形振り構わない方法は取りたくない、そう思う気持ちは私も同じです。
奪うのではなく、勝って空を取り戻すんだって……
方法が違えば、きっと、結果も違うって思います。
[少佐のことを話すべきかどうか迷う。
だが、ケルコムでも極秘事項のこの事実を、今敵国との会見に挑んでいるアデルに話していいのか迷うから。
今は話さないでおこう。
そのかわり――。]
……青いって、言われたんですか?
甘ちゃん、か……。
悪いことではないと、思っているのですけれどね。
[少し微笑を落として、はたと言葉を切る]
あ……、少佐は。
少佐の捜索はどうなりましたか。
その後、何か進展はありました?
……。そっか。
やっぱ気になるよな。それ。
[一拍置いて、深呼吸したのち]
……亡くなられた。
病気だったらしい。シリーの『毒水』によって。
ただ、このことは極秘事項だから。あっちには悟られないように。しろよ。
[唐突な要望に、数度瞳を瞬いた。
首を傾け、それがあの時に作ったメニューだと思い至れば]
あ、ははっ。
一瞬、何の事だか分かりませんでした。
……良いですよ。幾らでもご馳走します。
おんなじ味で、いいですか?
あー。うん。今のはあまり気にするな。
ほらほら。まだ会見中ならそれに集中して。
[告げると、通信は一度*途絶える*]
[アデルの指摘こそが、シリーの偽善で糊塗された「大国の理論」に抗う「地の主張」だと、本音の部分でわかっている。
だからこそフェリクスは、己の防壁を抜いてくる者がいたことを、官能にも似た喜びで受け止めていた。]
敵を得た──な。
亡くな―――…… なん、で、
毒の、水……。
病気だなんて、そんな素振り全く見せなかったのに。
[何時でも背筋を伸ばして歩いていた少佐を思う。
大使訪問の日、一度だけ苦しそうな表情を見たけれど、あの時点で気づくことが出来れば。
浮かぶのは、苦い後悔。]
―――、
[動揺を表に出さぬよう、努めた。
今はただ、黙祷を捧げる。]
はい。
……ミヒャエルさん。教えてくれて、ありがとう。
[途切れた通信、再び意識は会談へと向かう。*]
では、我が国の立場を、改めて伝えておこう。
[唇の端に宿るのは、これまでよりもほんのわずか獰猛な笑み。]
我々は、多少の歩み寄りは示せど、これまでの両国の関係を根本的に変える必要を、まったく感じていない。
シリーの国土はこの地の風に依ってようやく支えられているものを、
動かせば落下の滅びへと繋がるものを、何故、動かさねばならない。
何故、我々がその方法を探さねばならない。
わたしは興味本位で突つき回る一介の研究者ではないのだ。
[道を異にする幼馴染へと向けた一瞥。]
領土および国民の命と利益を守るのが、為政者としてのわたしの務めだ。
>>*41 少し考えながら
ええ、その方法自体は考えたのですけれど…最初は墜落させる飛行船のひとつにとも…
ただ、墜落をさせられれば、それは障害物となるも同じですから、あまり変わることもなさそうかしら…と。
敵飛行場を形骸化させる程の量ではないでしょう? 試作の実験サンプルの範疇はでていませんから。
滑空機に積載できる量も多くはありません。多重編成で滑走路を全て塞ぐというのなら可能かもしれませんが…
それに、敵の希望の灯火はその輝ける炎を消してこそ、影響もありましょう?
私は万全のアルバトロスを倒してこそ、空の守護者たる本懐は果たせるものと思っております。
形骸化させでもしなければアルバトロスに遅れを取る等と邪推されるのは、シリーの士気も揺れましょう?
[ケルコムの最新型だろうが、滑空部隊隊員は怯む気等さらさらないと…それは戦闘機乗りの自負でもあったのだけれど]
[知る者は多くあるまいが、シリーの中枢部にも、大陸を動かす方法を探そうとした者は、いた。
例えば、先代のフリーゲンベルク侯爵テオドールもそのひとり。
ローゼンハイム教授とはかって、大陸が動くことを証明しようとした。
彼はそれが両国のためと考えたのだろう。
だが、それはシリーを滅ぼすことになると主張するフェリクスは父親と激しく反発し、そして──]
ですがおもしろそうでもありますから、あの奇想天外の実験武器は、囮となる飛行船の方に使おうかと思っています。
訓練はさせてますが、いろいろなことを兼任させることになりますので、あまり取り扱いの難しい武器、そうあのときのカノンのようなリスクを伴うものは避けたくも思っておりましたので…
とりもち? なら暴発もしませんでしょう?
[ケルコムにおりて、探したのだ。
事故に見せかけて、テオドールの愛機を空中で分解することのできる技術と動機を持った者を。
(>>1:137 >>2:462)]
大陸の移動は受け入れられぬ、
それが、今も、この先も変わることないシリーの回答だ。
[正確には、議会の承認を受けての公式見解ではない。
あくまでも、非公式の場での、フェリクスの意見ではあった。
議会でそれを押し通す発言力が、空軍司令官としての今のフェリクスにはある以上、大差はないとも言えたが。]
[自分が失脚しない限りは、シリーはその国是を変えることはないだろう。
ケルコムは翼を捥がれるであろう。
最後通牒にも似た強い意志でアデルを見つめる。]
どうやら──
ケルコムはシリーの手を舐めるつもりはなさそうだ。
あれも気高く雄々しい地の子らよ。
この分では戦は避けられまい。
お前の采配を楽しみにしている。
>>218
……
[少女の耳に兄の声が届く。
それに何か応える…といったことはなかった。
ただ、目を伏せてアデルの横で黙したまま粛々と佇む。
余程近くにいて注視でもしなければ解らなかっただろう
少女がそっと唇を噛み締める様など]
/*
ふんふん、きたな!!!
アデルおつおつ、おつおつ……。
フェリクスの本音もだせたなああ。
これはフェリクス落ちても、続行いけるかな。
マリエッタ残しの方が平和そうではある…www
シリーの返答は、変わりません……か。
[残存する記録から、百と一回目の移動要請の拒否。]
であれば、我が国も徹底抗戦の構えを貫くでしょう。
武力を持って、百年の傲慢からシリーを引き摺り下ろすまで。
[「シリーという国」そのもののように強固な意思を宿すフェリクスの瞳は、曾祖母と同じ“上に立つ者”の風格を備えて。
けれど臆す事無く、青磁の双眸を彼へと真っ直ぐに据えた。]
[そしてどれくらいそうしていただろうか…
にらみ合うように向かい合う二人
奇しくも敵国の代表である者の傍らで
少女は兄と向かい合っていた。
きっと兄ならそういうのだろうとは予感していた。
あの時、出奔をする間際の刻…
扉を挟んで聞こえた二人の怒号。
それは飛ぶことで、シリーの存在が破滅へと向かわせることへの危惧
シリー国民の殆どがそう思っていたことだから…
けれど…]
お兄様…シリーは…飛べます!
お父様は飛べると断言しました。私とお兄様の父が。
同じ血を宿す者が断言しました。
…私は飛べると思っております。
[はっとした。
そして強烈に反省した.けれど後悔はできなかった]
領土および国民の命と利益を守るのであれば、生活の安定も本懐にあたりましょう。
すぐにできずともその可能性をはなからお捨てになさるのは、
未来を目指す為政者たらん道とは意を異ともいたしましょう。
異国の女性に見初められたのでしたら、尚更です。
それでは、かの老女とかわりません。
[言った後に、目の前にその曾孫がいたことにもしばらく気付かなかったのは
…多分冷静ではなかったのだろう。]**
/*
フェリクスとアデルの会話が感涙もの。
ああ、これでこそルガルだぁ!!!
すごい、テンション上がる!!wwww
いいなぁ、二人とも。
こうなったら、アデル-フェリクス-マリエッタの
3人の対立軸で、最終日〆てもらいたい。
― シリー:羽風新聞社 ―
…は?取材?
ははあ、フリーゲンベルク侯爵の誕生パーティねえ…。
ああー、いえいえ。
たまにちょっと寄っただけで、別にお届けものでもないんで。
[留守を預かる老人に愛想を見せ、片手を振って立ち去る。
思い出したように振り返り、付け加えた。]
そうだ。あの新聞良かったと伝えてください。
また連絡でも寄越せってね。
[そして、そのまま踵を返す。
郵便物を持たぬ”郵便屋”は、シリーの街へと歩いて消えた。*]
[「まやかしではない両国の平和を」
父の薫陶を受けて、そう望んできた妹の訴えに応えるのは冷徹な声。]
非公式の場だ、
私人としての君の発言も許そう。
だが、その上で言っておく。
──君は甘い。
/*
えんじゅに「愛だよ、愛。結局、世の中全て、愛なんだよ!」
を言わしめた時は、あれはすごかったなぁ。
だって、TRPGだよ?リアルで言ってるんだよ?
あそこまでのテンションに持っていけたのは
やったぁ(ガッツポーズ)って感じだった。
後でリプレイで読み返したら、大受けしたけどwww
wwwうひひ。またやりたいなぁ。
「私は飛べると思う」だと?
そんな薔薇色の希望的観測に国の命運を賭けろと?
願うだけでは未来は変わらないのだよ、マイディア。
/*
あ。フィオンだ。
そうだなぁ。ここまで面白い対立軸構造が出来たのなら、
魔物関係は雑音になるからなぁ。
さっさと、儂らは退場しても良い。
後は人間にお任せで、十分に熱くなるだろうよ。
最終日の、和解ギミックとしての魔物話は、
もう必要なかろうな。
明日落ちを考えるか……さて。
仮にシリーをこの地から押し出してみて、墜落したら「ごめんなさい」で済むと思うのか。
今の均衡を崩した大陸の落下により、シリーの人民ばかりでなく、ケルコムの国土の全てが圧し潰されて共倒れになる可能性を考慮したことは?
シリーはここの風に支えられている。
百年、二百年の後には、あらたに大陸を浮かす技術が見つかるかもしれない。
だが、今は誰にそれができる。
大陸をこの地から去らせることをシリーの国民に選択させたいのなら、
シリーは決して落ちない、という証拠を示して見せなさい。
― 東部戦闘航空団基地 ―
[レヒネル、オルブリヒ両少佐を従え(実際引率されてるようにも見えただろうが)ブリーフィングルームに現れた少女は、少し緊張気味に、周囲を見回す。コホンとひとつ咳払いをして]
レヒネル、オルブリヒ両少佐にご教授は頂きましたが、不心得の点多々あるかと思います。
…よしなに
草案は航空団から提出いただいた作戦概要を基軸に行われます。>>3:*17
付随して司令官が提案されたこの内はナハトフリューゲル隊の活躍によって一定の成果を>>3:607挙げました。ややじり貧になりつつもあるようですが、慣れまもた油断を生みましょう。それにアルバトロスはともかくとして、威嚇に反応せざるを得ない敵軍兵士たちの疲労も確実に蓄積されてもいましょう。
攻撃目標は、飛行場及び敵重要拠点となります。
私が考えた進軍経路は次の3点
まず、ナハトフリューゲル隊の陽動隊。こちらはこれまで同様牽制のみとして、現在進行中の牽制方法と変わらぬ動きをして頂きます。
いつもと変わらぬことを装うために。
次いで、主力を装った飛行船部隊とその護衛機を東方面から侵入。旗艦とするのはを改造塗装をした元7番艦。
あとは間に合うだけの廃艦と中型館。これに飛行船に見立てた気球も散らそうかと思います。夜間ですし、見た目は大軍を率いたように。
…気球には爆弾はつめませんけれど、代わりに大量の紙片を>>3:558。せっかく詰め込んだそうですから、これを煙幕代わりに使おうかと思っています。視界が遮られるので滑空機での戦闘行為には邪魔になりましょうけれど、プロペラを使用していない滑空機なら巻き込む恐れはありませんわ。これで飛行船従事者の退避の時間を稼ぎます。
従事者は操縦可能な最小人数と、時間稼ぎの攻撃班で。
侵入後、状況を見て飛行船の方向を定め速やかに退避。付け焼き刃ですが滑空機の運転も仕込んでみました。>>36
ただ、脱出艇で逃げるよりも、らしくは見えるかしら? と思って。
限界まで焼夷燃料を積み込むので火器の使用は厳しくなります。暴発の可能性が低い機銃をメインに。
廃棄予定のカノン砲は飾りか、もしくは粘着質の液体をつめた物でも発射しようかと思いますけれど…気休めにしかならないかしら?
良い案件があればお聞かせいただけければと思います。
主たる滑空機爆撃攻撃部隊は、その間に別角度からケルコムに侵入。
威嚇攻撃の際、同時に目星をつけた敵軍事施設及び飛行場を爆撃。
要は囮を完全に囮とはせずに、ケースバイケースで二面攻撃に移れる布陣にしようと思っています。
護衛が少ないと感じ囮と思うなら、敵も分散。夜戦向きの滑空機ならば音も立てず敵の背後もつけましょう。
逆にどちらか一方に注力を注げば、手薄になった方の作戦成功率が上昇。両方の成功も見込まれます。
廃艦をかき集めたのは、大軍に見せるのもありますが、その分敵の攻撃も拡散されます。極力時間を稼いで落とせるよう防壁は厚めに依頼しました。>>34
えっと…おかしいところだらけかしら?
[不安げに周囲を見回した]
希望的観測や個人の感情で自国民を、本来受ける必要のない危険に晒すことは許されない。
わたしは為政者として、まだ未熟だろう、
だが、それだけは自戒しているつもりだ。
/*
実は、この大陸の移動に、内燃機関の使用を考えてもいる。
大陸にもともとある浮力に、風の力に変わる安定力、推力を与えるのに、内燃機関を使用するならば、それは、両国が手を携えて進む、良き未来像のひとつになり得る。
いや、それを言い出すPCじゃないから、黙っているがね。
……誰かに漏らしてみてもいいかなぁ。
エルヴァスティ卿、
そちらの挫けぬ意志は確認させていただいた。
あなたのいうとおり、もはや話し合いで決着のつく局面ではあるまい。
わたしが、我がシリー空軍が、この無駄な戦争を終わらせ、ケルコムの翼を捥ぐ。
あなた方は、永遠にシリーの翼の下に守られていればいい。
[奇しくも蒼穹を瞳に宿した、影なる大地の育みし青年に向ける笑みに憎しみはない。]
次に会うのは戦場だな。
──本懐を遂げられんことを。
>>230
私人としての発言の許可感謝致します。
ええ甘い考えなのは自認していますわ。
けれど、だから研究がなされているのでしょう? リロ…リーゼロッテ博士のように
『できると思う』を『できる』に変えるべく。
[証拠を示せと言われれば、勿論そんなものを出せるはずもなく、唇を噛んで押し黙った]
[会見のテーブルの下で、妹の手に触れる。
囁くふたりだけの会話。]
この肩に負ったものが、自由に道を選ぶことを許さない。
それでも、わたしは──
夢も抱かない人生など、生きてゆく価値がないことも知っている。
──どうか、君は、わたしの分も自由に。
[マリエッタの主張に、少しの驚きを乗せ視線を横へと。]
………、
[敵国からのディルドレへの印象については、特に意に介した様子は見せない。
暫く兄妹の遣り取りを見詰めた後に、再びフェリクスと向き合う。]
―――、貴方も。
[これ以上の言葉は不要だろう。
フェリクスの混じり気なき笑みに、自然、同じ物を返した。
場が解散になるのであれば、その場を辞して庭園を抜ける。]
[その日の内にシリーを発つ旨を伝え、荷物を手に部屋を出る。
飛行船が出るのであれば往路と同様、ケルコム国境外の山脈地帯まで頼むことにする。
操縦士はクレメンスであったか、それとも別の者か。
何れにせよ、シリーは当初の約束通り無事に帰す心算に思えた。]
それで、国境からは………。
…………、
迎えに来てくれるって、言っていましたね。
[通信機を袖に確かめて、マイクを取り上げる。]
お二人ともお疲れ様です、アデルです。
会談は無事に終わったので、本日中に帰還することになりそうです。
出立した時と同じ合流ポイントまで送って頂けると思います。
ただ、私ひとりでは其処からケルコムまで戻れませんので、お迎えをお願いしても、いいですか…?
あ、軍の作戦などで忙しくなければ、なのですけど…!
― フリーゲンベルク邸 ―
[その後、マリエッタの部屋に向かう。
使用人に居場所を聞き、案内された部屋で扉をノックした。]
/*
……ごめん、これだけは、どーしても言わせてくれ。
お前ら、かわいいから!
かわいすぎるから!
まったくw
かくなる上は、頑張って共鳴唯一の独り身陣営を目指すべきか!?(ぉぃ
─ フリーゲンベルク邸・自室 ─
[扉がノックされれば>>238どうぞと、扉を開ける。
にこやかに、そしてゆるやかに。お辞儀をすれば中へと通す
部屋は豪華…というわけではなかったというか…
とてもファンシーな作りでうす桃色な空間が広がる。
そんな中でとてもとても自己主張巣用に、部屋のソファには人相の悪いピンクな兎がふてぶてしくも鎮座ましましていた。(参考資料>>3:429)]
ごめんなさい。お忙しいのに、お呼び立てしてしまって。
貴方に渡したいものがあって。
アデルさん。えっと、貴方のお兄様には良くしていただいて…
なんだか紛らわしくてごめんんさい。
えっと、ですから、最初、式典の時は慌ただしくて思い出せなかったのですけど、
思い出したときすごく嬉しかったんです。
あの人、マリーって呼んでくださったのですわ。お返しに私はアデリーって呼んで。
ランチのお約束してましたの。……それが現地探索にでると言ってそのままお顔見せていただけなかったから心配で
[少女の表情が曇る]
急用で本国に帰ったと、随分後から伺ったのですが、
やはりその時に行方が……なのでしょうか?
失礼します。
[促される儘に部屋に足を踏み入れつつ、つい一瞬周囲に視線を走らせてしまった。
部屋のソファを見れば、瞳を丸くして軽く会釈をひとつ。]
いいえ、もうこちらで為すべきことを終えましたから。
……渡したいもの?
……甘かろうと、なんだろうと。
それが、『俺ら』、なんだし。
無理に捻じ曲げなくてもいいんじゃねぇの?
そも、俺はそこを変える気、ないしさ。
[甘さに関する論には、それだけ呟いて。
その後の二人のやり取りには、特に何かいう事はなかった。
気を利かせた、というよりは、単に意識が違うところに行っていただけ、とも言うのだが]
…………。
[手遊びのよに、右手が触れるのは胸元の金色。
意識は刹那、養父がこれを渡してくれた時の思い出へ。
託された願いは、ただ、一つ。
動き出すとなれば、それに応え続けるのは、難しい。
けれど]
……やらねぇと、な。
[零れるのは、小さな呟き]
……ん、お疲れさん、と。
迎えは、まあ、必要だろ、普通に。
[ほっといても行きそうなヤツがいるけど、とは、とりあえず言わなかったが]
……お前らがそこに行くのに使った機体も、回収しないとならんよなぁ、やっぱ。
それ、どうすっか……かな。
兄のことをご存知だと知った時は、驚きました。
通りで、貴方が不思議なご様子だったわけです。
[マリエッタを愛称で呼んだ事に関しては、困ったように笑った。]
マリー……ああ! 馴れ馴れしい人だったでしょう。
…そうですか、仲良くして頂いたのですね。ありがとうございます。
[そして、問いには少しの間を置いて。]
兄の失踪時期については、我が国でも分かっていないのです。一ヶ月が過ぎた頃から、ぷつりと連絡も足取りも途切れてしまったものですから。
ただケルコム側の記録では、シリーからの客船に兄が乗っていたという形跡はありません。
ですから………、事情を知っている数少ない者は、
シリーで何かあったのではないかという見方です。
[シリー側の陰謀説も少なからず飛び出したが、それは口にすべきではないだろう。]
……ま、取りあえず、色々とやる事はできたし。
やるならやるで、早目に動かんと、か。
[手を離して、呟く。
思いつきを、思いつきで終わらせる気はないから]
とりあえず、一回情報整理して来ないと、だなぁ。
……戦略資料、まだ、少佐の執務室に残ってんだっけ?
[やるべき事に必要なカードを用意するのは重要。
無茶を通すために道理をぶち壊す、のが主義ではあるが。
その初期段階では、そうも行かないから。
ともあれ、必要となるデータを探して、歩みはそちらへと]
[”非公式”会見の席からははずされた。本来送迎要員であるわけだから、当然と言えば当然ではあったが。
会見の間は、自室に割り当てられた部屋でじっとその結果を待っているしかなかった。会見の内容は気になるのだが、押しかけるわけにもいかず。
しかも、アデルにはすでに寝返りの意志は伝わってしまっており、何かの役に立てるわけでもない。
多少悔しい気持ちはあった]
アデル…。
[アデル出立の時には、遠くから見送ることしかできなかった。その表情を見るに、交渉が決裂したことは明かであった]
[リヒャルトの声に、見えぬ頷き。]
そう、ハイデルベルク中尉の複葉機が置いたままになっていますので、それも回収出来ればと。
ただ……聞こえていたかもしれませんが、
会談は戦争継続という結論に至りました。
途中、シリー軍の動きが活発化するようであれば最悪余裕が出来てから、でも…止むを得ないかなとも。
[フェリクスの元に居残ったことを後悔していないと言えば嘘にはなる。しかし、唯一の身内は、はとこの少佐だけしかいないベルにとっては、あまりにもケルコムに固執する理由がなかったのは確かである。
しかも、その唯一の身内である少佐が亡くなったという事実がいずれベルの耳に入れば、それは、ベルにとっては、ケルコムとの決別の決心をつけさせるきかっけとなることだろう]
S『いつまで続くんでしょうか……』
A『隊長がいってましたよ、目立つくせに実害が無いのは囮だ、と。』
R『んじゃ、本命が来るまで俺っち休む〜』
S『うわぁぁ! だから砲座で寝ないでくださいよーっ!』
>>243
あら、とても気さくな方でしたし、私の出自を知っても変わらず優しく接してくださいましたわ。
ですから、私の方こそむしろお礼を申し上げたくて…
>>244
そうですか…シリーに来られてから1月ということはやはり…
ええ、では私が見た日とあまり変わらいかと…
そうそう、こちらを……
[机の引き出しから大切そうに1冊の本を取り出せば]
これはお借りしていたものですから。
お返し致します。貴方のお兄様の情熱……それが詰まったものです。
―フリーゲンベルク邸/庭園の会談―
[真剣な二人の会話を聞く。時々、テーブルの下に隠したシリーオレンジをつまみながら。]
(フェリクスの主張は正しい。合理的で、自分も相手も損をせず…双方の立場は変わらない。)
[常に自身が優位にいる。そういう人だった。頼もしく、そして、相容れない相手。]
[相当使い込まれたものだろうとおぼしき本を、彼女の前に差し出す。
かすれがかった字で『飛行大陸論』と書かれた本である。
ご丁寧に裏にはアデル・エルヴァスティと……こらも幾分かすれていたが彼女が見ればわかるだろう。
紛れもなく彼女の兄のの字であった]
ローゼンハイム卿のがケルコムでのご高名までは存じ上げませんが、シリーで客員教授までされた方です。もしかしたらご覧になったこともあるかと思いますが。どうかご一読ください。
ええ開けば判ると思います。
短い間の交友でしたが、おおらかで、あまり……几帳面とは…こほん
ですのに、とても熱心に…研究されていたようで
[開いてみればわかるだろう。至る所に走り書きのようなメモ書きがびっしりと書き加えらていることを]
(何故自身の言うことがわからないのか、ホントにわかんないんだろうな。>>200)
[そして自分にとっても。彼が「わからない相手」になってしまったことを、静かに痛感する。]
そりゃま、向こうとこっちの主張、真っ向からかち合ってんだし。
……これで、折り合いつくとは、思えねぇって。
[戦争継続、については、予測済みの事の一つ。
だから、それに対する感想は、簡潔なもの]
極論すると、回収も考えるなら……。
ま、かなりきついけども、行きはこっち一機で二人乗り、帰りは二機に分かれて……で、何とかなると思う。
問題は、戦況がそれを許してくれるか、って事……か。
……あんまり長くは、ほっときたくねぇんだけどな。
状況が状況だし。
あの時……そう私が貴方のお兄様を最後に見た日。
私随分だだをこねまして、付いて行くって聞きませんでしたの。
アデリーったらとても困った顔をしながら、その本を手渡してくださって。
[いい本だから貸してあげる。これを読んだら一緒に行こう]
ってね。まだ10の年の私ではもちろん理解するどころか、専門用語ばかりでさっぱり判りませんでしたけれど…一緒に行きたくて…ね。
何度も何度も読ませていただきました。アデリーの書いたメモも含めて。9回は読み返したかしら?
流石にソラで暗記まではできませんけれど、大まかに覚える位にはどうにか…今の私とそうお変わりない年で、そこまで考察までされていたのには、本当驚かされました。
けれど…それだけ魅力的な内容だとも思っております。
ええ、ケルコムにとっては勿論、シリーにとってもね。
それはお返しする約束の物ですから、アデルを冠する貴方にお返しします。
これをとってどうこうと言うことはないのです。ただ、お返ししたくて。//
>>209
(ああ…この人、よくわかってる。)
[アデルの言ったことは、ずっと思っていたこと。「立場が対等でないこと」が一番の問題であること。しかし…]
(それをケルコム側が言っても通じないことは…たとえわかっていても、どうしようもないんだろうな。)
[下の者が「対等にしろ」と言っても、上の者には僻みか無茶な要求にしか聞こえない。それが、今のシリーとケルコムの悲しさだと思う。>>3:512]
── ケルコム軍部、研究室周辺 ──
[さて、朝である。第三整備工場に騒ぎを起こした(>>207)女は、何食わぬ顔で出勤をした。いつもと違うところと言えば、化学工場と、未使用の軍事工場に寄って、何やらを色々してきたということくらい。
いつの間にか、この人の白衣はくたびれて、土やら鉄粉やらで薄汚れていた。しかし、そんなことも気にしない様子──どころか、明らかである汚れに気付いていないような様子で──中枢開発室へと向かった。そこへ続く廊下で、慌しくうろつき回るカーチス室長と遭遇した。彼は、目の下の隈は言わずもがな、顔中を汗まみれにし、口端に泡を飛ばしていた。この女を見た途端、怒鳴る。
「おい貴様ァ、この事態に何をしていた!あいつ(──ベルティルデのことだろう)も帰ってこないし、お前らが抜けた分の仕事は誰がやっていたと……」]
別所にて、研究開発に取り組んでおりました。
研究室では雑音が多く、気が散るのでね。
[ 「何だと?何をふざけて──」
唾を飛ばし、言いかけたカーチス室長に向け、無表情に突き出したのは──薄緑色に着色された、手榴弾。それを見た途端、彼はギョッとして身を引いたけれど、この女がピンに指を掛ける気配が無いのを見れば、恐る恐る受け取った。上目に、女の顔を見る。]
"光"を閉じ込めた爆弾ですよ。
色ゴーグルがあるのは確認してきましたから、それを使えばよろしい。
手榴弾の爆風、破片は、風やら何やらに煽られ、敵機には届きにくい──余りにも、射程が短すぎる。
ですが、これならば届きます。この"光"ならね。単なる一般用ゴーグルを装着しただけの、"無防備"な瞳ならば、何秒間か……相手の意識を吹き飛ばすことが、可能な筈ですよ。
>>215
[大人しくしていようと思っていた。が、一瞥した視線が、苛ついていた心を刺激した。]
…相変わらず、合理的な結果のみを要求するのね。
まあ、あなた自身の意思では…ないのかも知れないけど。
>>234
[マリエッタが口を噤むのと入れ替わるように、タイミングよく言葉を口にする。]
…有識者としての見解として。発言します。
[しかし続いたのは、場に相応しくない砕けた言葉。]
シリーがこのままずっと落ちないっていう保障こそ、どこにもないわね。
風によって支えられてる。動かせば落ちる。
そんな不安定なものが、このまま止まってればずっと落ちないだなんて。
そっちの方がよっぽど夢物語。
甘っちょろい妄想だわ。
人は、「信じたいことだけ都合よく信用するもの」よ。
シリーの高度は確実に下がってる。
ちょっと観測すれば一発でわかるわ。
「今必要ないから」なんて、目先しか見てないのもいいとこ。
為政者のすべきことは、「シリーがシリーであり続けるための努力」よ。
より良くあることを考えないのは、ただの思考停止。
「先なんて知ったことじゃない」と、目を覆ってしゃがみこんでるだけだわ。
私が言いたいのは、いかにシリーの世論や為政者の判断が、いかに即物的で偏っているかということ。
シリーは移動できる。可能性がある。
「どの方法が正しいのか」はまだわからない。
でも、「どこで」「何を」調べれば良いのかは、少しずつわかってきてる。
それを、誰かさんの言う…失礼、コホン。
「確実な証拠」にするためには、どれだけ多くの時間や人間、費用を要するか。
全く想像つかないようなお子様は、この場にいないと思うわ。
今できなくても。
一歩ずつ、積み重ねていかなければ、実現する日は来ない。
これも、誰だってわかることよね。
私は、今はシリーの人間。
そして、フェリ…司令官殿が、ケルコムの要求にただ頷くだけでいい立場でないことは、わかってるつもり。
それでもあえて、シリーが非難されるべき点をあげさせてもらうなら。
それは、ぬるま湯の現状に溺れ、「前進のための努力」を完全に怠っていること。
隣国ケルコムとの関係の点でも。
そして…空にあり続ける、という点においても。
…以上。
若干辛辣な表現もあったかも知れませんが、あくまで学問の分野に身を置く一個人の意見です。
[「シリーにも、共に歩む術を模索する者はいる。」それを、伝えたかった。]**
[差し出された本を受け取って、暫し表紙を見詰める。]
『飛行大陸論』―――これは。
[何気なく裏返して、其処に兄の字を認めれば青磁は僅かに細められた。]
今は亡きローゼンハイム氏がシリーで客員教授をなさっていたことは、知っています。
……“平和の為の学問”………そう、ですか。
兄が何を学びに行ったのか、私は知らなかったのです。
手紙にははっきりと記されていませんでしたから。
でも、これを見て分かりました、やっと。
[この地に身を置き、自らの足で口で手で平和への架け橋を作ろうとしていた人間がいたこと。
それを思えば、僅かに胸が熱くなるのを感じた。
ローゼンハイム、そして、恐らくは兄も。]
………先刻の会談で、貴方は「シリーは飛べる」と仰ったでしょう?
正直なところ、驚いたのです。
司令官の妹君である貴方が、非公式の場とはいえあのようなことを口にされたことが。
でも、もしかしたら、
[本の背表紙から、鴇色の少女に視線を据え]
兄は、見抜いていたのかもしれませんね。
マリエッタ殿と関わりを持ったことで、拒絶ばかりであったシリーに変化の可能性を見た。
この本を託すと同時に、貴方に希望を託したのかもしれません。
>>179
[洗ったマフラーの茶色い染みを眺めながら。]
うう…染みが取れないなぁ…
あ、で、でも大丈夫!問題ないから!
ちゃんと染み抜きするし、ウチの大学で作ったすんげぇ強力な洗剤あるし。
[早口でまくし立てながら、濡れたマフラーを窓際に干す。]
……ああ、ちょっとお待ちを。まだ、あります。
[踵を返し、研究室に戻ろうとするカーチス所長の白衣襟を掴んだ。「何だ」と言って彼は振り返るけれど、その表情はニヤけたものだった。襟から手を離し、ごそごそと自らの懐を漁り、取り出したのは書類の薄い束。]
閃光手榴弾、設計図をお忘れですよ。
──それと、一部の機体に改造を施させて頂きました、という報告です。
[完全なる、事後報告。さも当たり前であるかのように、冷静に述べた。なのに一方の室長ときたら、最早冷静では居られないのか──ニタリとした笑みを、口端に広げるばかりだった。寄越せとばかりに、この女の手の書類を取った。]
カーチスDIIに、爆弾の射出機を取りつけました。機体、装置ともに作動テストを行いましたが、全て順調でした。[嘘である。ただ、自信しか無い──まともに動けるのも、エンジンのチューンアップが既に済まされていたから、なのだけども。]
その資料の四から六枚目は、中型爆弾。七枚目から九枚目は、小型爆弾に対応したものの──設計についてです。先程の閃光手榴弾を射出することも、不可能ではありません。ああ、十枚目は、それら射出機に対応した照準器についてです。
[室長は、にやり笑いを深める一方で──ついに、首を傾げた。それを準備する時間が、技術が、能力が、設備が、協力が、どこにあったのか。彼がそれに触れる前に、この女は、一方的に会釈した。]
>>179
[首元を気にする様子を見て。]
…そだ!奇麗になるまで、私のマフラーしてて!
大丈夫!しばらく出かける予定ないし!
[椅子から飛び降り、床に転がっていた背嚢をごそごそと探る。
その瞳と同じ空色の布を引っ張り出し、返事も聞かずに少年の首にばふっ、と巻いた。]
これもウチの大学で開発した特殊繊維でできてるから。
超丈夫で、狼に噛まれても破れなかったわ!
軽くてあったかいし、邪魔にならない…と、思う…
[最後はちょっと自信なさげに、様子を見るように。
キズのあるヨレたマフラーは、色褪せた日なたの匂い。]*
―――確かに、受け取りました。
ありがとうございます、マリエッタ殿。。
[本を大事そうに布で包み、荷物に入れた。]
……残念ながら、戦争は続きます。
けれど、貴方や……そう、先刻発言をされた学者のリーゼロッテ殿、そして確固とした意思を持って記事を作る記者のシェイさん。
皆さんのような方々がいらっしゃるならば、まだケルコムも希望を捨てられない。
………まずは、こちらが勝利を収めることからですが。
[戦争中だから、と僅かに口元に笑みが浮かぶ。
敵国の将の武運を祈るのは可笑しいから、口にはしない。
けれど、せめて戦争が終結するまで彼女が無事で居ることを願う位は許されるだろう。]//
[二人の会話を黙って聞いていたが、途中から、なにやら難しそうな表情を浮かべた。]
まずは、お疲れさま。
[戦争継続のことには、リヒャルトが触れている分、特には触れない。]
ああ、迎えには行く。必ず。
時期は……。
[迷っている。
任務が優先か。アデルの迎えが優先か。
アデルの身柄の安全を保証するのも、国策として間違ってはいないのだ。
だが、折角やろうと決めたことも、やり遂げたい。]
ええ。こちらも元より、譲歩する心算はありませんでしたもの。
無事に帰還出来そうだということだけで、僥倖と。
[最前線の彼らには苦労を掛けると思うけれど、口にはしない。
リヒャルトの声に続き、ミヒャエルの声が聞こえれば、二人に向けて頷いて]
方法は、お任せします。
優先すべきは、国のこと。
こちらは大丈夫、遅くなったところで何とかしますから。
状況を鑑みて、お二人の「最善」を選択して下さい。
ここで譲歩するくらいなら、って話だろ。
……っかし、そうなると、向こうも動いてくるだろうし。
[一度、口を噤んで思案の間]
『鏡』、抑えに行くなら、これ以上の防備が固まる前。
時間置くのは、俺たちにとっては、得策じゃない……のが、現実、か。
あの夜中の騒がせ屋の目的が何かはわからねぇが。
あれに手数を割いてる今が、多分、隙を突きやすい……とは、思うけど。
さって、どーする?
― 自宅/工房・秘密会合の頃 ―
[新たな乙女の指示書・仕様書を書き上げているところに、
仲間の整備士が、ほい、と今朝出た羽風新聞を投げて寄越す。
無論、秘密会合のことが載っているわけでもなく、
特に興味を引く記事も無かったのだが、]
―――今日は南が吉。思わぬ人物に再会するでしょう、か。
[新聞の隅っこに、おまけの様に書かれている占い欄が
なぜだか急に目に入って、苦笑する。]
確かに、今日は南に行くがな。
まさか、奴が待っているわけでもあるまいよ。
[服の上からロザリオを撫で、
次いで、やや真面目な顔で、持っていく物を検討し始めた。]
>>269
会談はしかと拝聴しました。譲れないもの、抱いたもの。
それは簡単に拭えぬ歴史。ここであの時みたいに気持ちがわかるとは申しません。
あまりに失礼なことですから。
ええ、今は戦いの最中。
私は軍人である以上、民を守ります。
国を守ります。戦場で惑えば民の命も脅かされましょう。
戦地に赴く者もまた民なのですから。
相対すれば容赦は致しません。次に貴方と戦場で相見えれば、私は躊躇なく機銃のトリガーを引きましょう。
負けません。
ですけど…戦いの先に『前へ進める』先があるよう。
そうありたく思っています。
またお会いできることを願っています。できれば戦場でない場所で
[口を真一文字に結びに彼女のか顔を見つめながら手を差し出した。]
……そうだな。
今のほうがいいかもしれない。
アデルのほうは、大丈夫だろうし。
これから先なにかあるなら、もう既に何か起きているだろうしな。
リヒャルト。
さっき、少佐の執務室いってただろ。
書類あった?
[愛しい彼女の傍に、どんな時にもいる。
だから、彼女がどれだけ頑張っているか知っている。
魂となったこの身には、生きていた頃の執着はなくなっていて、戦争の勝ち負けよりも彼女の無事の方が大切で。
でも、それを彼女に伝える術は無いのが歯痒い。]
騒がせ屋―――…?
[シリーによる威嚇飛行が起きている事は知らない。
二人の会話に何となく推察を転がしながら、軍の作戦を聞いている。]
ん、ああ。
表向きがああだから、今んとこは施錠だけしっかりして、そのままになってた。
で、ざっと見た感じ。
……防衛強化はされてるようだが、下部警戒用に配備されてるのは、軽飛行船が主体。
怖いのは、周縁部の砲兵との連携……かな。
滑空機部隊が配備されてるかどうかは、読めねぇけど。
それがなけりゃ、新規配備組でも、陽動・攪乱は行ける気がするな。
/*
無茶言ってるのは、百も承知!
……うん、まあ。
きめ細かい戦略立てる子でもないので。
ねーよ、と思ったら、いくらでも突っ込んでいいんだから、ね!
[ここで言っても聞こえません]
[やがて、全ての準備を整えて、
ロッヘン号をゆっくりと離陸させる。
小さなロッヘン号は、昨日よりも幾分か重量を増していた。
キャビンの操舵席横に、一見して銃か大砲に見えるものが
取り付けられていて、先端に木製の栓がねじ込まれている。
ふわりとシリーの上空を横切った飛行船は、
昨日と同じようにフリーゲンベルク邸へ留まった]
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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