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……と、まあ。
そんな感じ?
[口で説明するより、実際にやってみた方が早い、という訳で。
物の説明は、実地を兼ねたものとなる]
俺も、さっき押し付けられたもんだから、どこから流れてきたのかまでは、わかんないんだけど。
―海鷲の巣亭/カウンター―
[轟音が艦内を響くのを聞いて、
目の前の彼女が慌てて立ち上がった様に見えた。]
「ごちそうさま」
「そう言うと、彼女は足早に店を後にする」
くくくっ。
大事な日に遅刻って訳にはいかないな。
[彼女のその後の身を案じて苦笑いしていると、
テンポの良い礼砲が3発聞こえてきた。]
はじまったな。
「特等席で式典を拝見できるなんて光栄ですわ。」
「私もここでこの式典を見られるなんてっ。」
……この機会に、墓参りでも出来れば良いんだが。
[自由行動の許可を得ているのと、
式典に直接関わっていない気楽さで、船の向きを変える。
蒸気機関からの白い煙を吹き乱してプロペラが回り、
ロッヘン号は軽快にケルコムの空を飛んだ。]
たしか、この辺りだったはず………ん?
[記憶を頼りに飛行船を飛ばした先、
見覚えのある家を見かけて、船の速度を緩める。]
[先ほどアベルが呼びに走った
医療班、給仕班の人々が店内にやってきた。]
さぁ!
今日はゆっくりとここで式典を楽しんでくれ!
どうせ、式典後には仕官の連中がやってくる。
せめて、式典中は俺達だけで楽しもうじゃないかっ!
[ゲオルグの言葉を皮切りに、
店内に集まった人々が各々酒を飲み、
食べ物をつまみ、式典の様子を窓から見ていた。]
― 格納庫 ―
[堅苦しい正装のまま、格納庫へ。飛行演技に参加する部下を激励する為に。
ミヒャエルとリヒャルトを見つけて傍へ。]
調子はどうだ?
頑張って上の奴らの度肝を抜かせてくれよ。
[威風堂々とした飛行船と、派手な祝砲に対抗心が芽生えている。]
[目の前の肉声に重なるように、掌から聞こえてきた声。
今度こそ、本当に驚いたように、手の中の小さな機械を見つめて。]
へえ……こんなに小さいのがねぇ。
下手すると落としちゃいそうだけど。
― ケルコム/どこか ―
迷子になるって、俺ガキじゃないってのにィ
[ぶつぶつと、文句を言いながら行く。
いやいや問題はそこじゃなくて]
危ないって、なにさ。
ケルコムの街の外に行ったら、何だっていうんだ。それとも行かない方がおもしろいってこと?
…そうか。家はこの辺りだったか。
[アルベルト・ハイデルベルク。
友にしてライバルだった男の名を呟いて、目を細める。
その家の近く、小さな丘の上にいる人物の姿に気付けば、
眉がゆるりと開いた。]
[ぶつぶつぶつ。ひとりで歩く。
とりあえず、ケルコムの技師宛に詫びの手紙を書く。
『ベルティルデ・ハイデルベルク様
連絡が遅れて申し訳ありません。
まだご縁がありましたら、よろしくお願いします』
身近な手紙と、所望された写真。
ふと、その写真を見つめて、裏返すとペンを*走らせた*
『この人は、誰ですか?』]
おおい! そこにいるのは、ベルか?
久しぶりだな!
[飛行船の窓から身を乗り出し、
プロペラを停めて声を上げ、手を振る。
そして丘の上へ、ゆっくりと降下していった。]
[店内ではたくさんの人々が
入れ替わりやってきた。
待機命令を受け持ち場を離れられない者への
差し入れを持って行く為だ。]
!?あれははさっきの…
マーティンとこの新入りか?
[ピアノに程近い窓の近くに立っていたゲオルグが
カウンターの方を見る。]
まだ式典中だろうに?
我が軍関係者(クレメンス含む)は軍務中に酒飲み過ぎ & 飲酒操縦はマズいだろ、コラwww
まあ、酒の提供を禁止するとゲオルグの動きがつらいと思うんで突っ込まないけど、これで軍規緩いとかいわれると悲しいものがあるるるる。
「新入りが何か慌しく声を掛けしばらくして、
ユリアーネが手ごろ大きさのバスケットと
真鍮製の酒入れを持って走ってきた。」
(なるほど…
マーティン達は哨戒任務にあたる訳だな。)
[その様子をしばらく眺め、
再び窓の外に目を落とした。]
へぇ。なるほどねぇ。
[早速の実験結果に納得したようだった。]
どこから流れてきたかわからない……か。
ま、あると中々便利そうだけどな。
囁く相手が女の子じゃないってのがなんだけど。
あ、おれが動かないからクレメンスがベルのとこ行ったw
司令官キャラである以上、後方支援っぽくなるのはわかっていたんだけど、動き悪くてすまん。
今日は、アクロバット組の見せ場だと思うので、観戦中。
その後で、戦争開始に向けてのイベントを起こすべく準備しとります。
で…展開によってはベルのところへ行けるか危うい (←
(クレメンス、ありがとね!)
っと、少佐、来てたんですかっ。
[振り返り、背筋を伸ばすのは身についた習慣で。
それでも、調子を問われると、に、と笑みが口の端に上る]『相棒』もいつになく機嫌いいみたいですし。
調子は上々。
さいっこうの飛行、やって見せますよ。
[きっぱり、言い切る。
回りの不安を煽る可能性は、意識外]
[ぼやーっと、空を見つめて、ただただ、ぼやーっとしていたところ、仄白い霧の向こうから、一隻の飛行船がこちらに向かってくるのが見えた>>157。やがて、それはどんどんと近づいて来る。こちらを目指しているかのように。
やがて、窓から身を乗り出した>>159のは、父の旧友だった]
え?…クレメンスさん!?
[呆気にとられて、その場を立った]
[式次第は順調に進んでいた。
シリー側、ケルコム側共にその様相は
とても穏やかで正に共栄100年祭に
相応しく見えた。]
(さて…ここもそろそろ祭りらしくしないとな。)
[ゲオルグは厨房の奥に戻り、
空いたグラスにビールを注ぐと
3人に声を掛けた。]
そろそろ、料理も出揃っただろ。
俺達も祭らしく皆さんに何かご披露しないとなっ!
―ケルコム上空・式典会場外周―
ケルコムのアクロバットチームの演技は
見ておきたかったんだけどなぁ……。
[ケルコム空軍の一流どころが出てくるとは限らないが、
それでも技量を測る参考にはなるだろう。
加えて純粋に演技を見物したい気持ちもあった。
けれど、式典会場は自分たちの警戒担当空域から遠い。
目を凝らしても薄ぼんやりと曇る空の向うははっきりとは見えず、小さく溜息を吐いた]
[ギィに話しかけられると、ぴしりと敬礼を決めて見せた。>>154]
ええ、少佐のご期待には……添えるでしょう。絶対に。
ですが……。俺達で良かったんでしょうかね。
この間のこともあるのに。
[少し気になっていることを質問してみた。]
[全軍に通電。]
各方面、異状はないか。
他艦より、オーニソプターらしきものを見かけたという報告も届いている。(>>26)
抜け駆けの報道陣の可能性もあるが、警戒を怠るな。
[ゲオルグの言葉を聞いた3人は
それぞれの作業の手を止め各々に
楽器を手に取り後に続いた。]
「ヒューヒュー」
「待ってました!!」
[厨房から出てくる4人を見て、
店内の興奮は一気に高まった。]
それじゃぁ行くぜっ!
[ゲオルグの声を合図に曲が店内に鳴り響く。]
[来ていたのかと言われれば、少しばつの悪そうな顔。
堅苦しいのが嫌なのと、飛行船を見てフェリクスを思い出したのが心苦しく、逃げて来たとか言える筈もなく。]
そこまで言うのなら失態を見せたら…
さーて、どうしてくれようか。
[にやっと笑ってリヒャルトをからかおうとしていたら、ミヒャエルに質問された。]
それがな、二人の機体の調子がいつになく良いらしいんだ。他は機体の調子が悪かったり、本人の調子が悪かったり…
悪運の神の悪戯かもしれないな。
[神なんて信じたこともないのに軽口みたいに言うが、多少不安もある。だが、見せるつもりはない。]
なーに、なんかあったら俺が責任取らされるだけだから心配すんな。
[ばし、ばし、とリヒャルトとミヒャエルの背中を叩いた。]
今更だけど、クレメンスの>>78がビジュアル的にとても素敵な演出だなあと感心している。
あえて空を海に例える。
高さが深さに変わる。
見る当人の位置まで伝わってきて、格好いい。
まだ面識のない人。
・リヒャルト ・ミヒャエル ・アデル
・シェイ ・オクタヴィア ・リーゼロッテ
リーゼロッテと会える気がしねぇぇぇぇ
(仕官達が来る時間じゃ
この曲は出来ないからな…)
[シリー国の貧民街の酒場では
昔から良く耳にする曲が店内に響く。
2/4と4/8の変拍子が織り交ざった
軽やかな曲調で、良く踊りも踊られている。]
「さぁ!」
[ユリアーネがカスタネットを手に持ち、
椅子に座っていた青年の手を引いた。]
「ほら。いぃち、にぃぃ。」
[ゲオルグがバイオリンを力強く弾くと
それに合わせ、テオバルトが
ピアノの鍵盤を軽やかにはじく。
アベルが肩からぶら下げた、
動物の皮を張った太鼓を手で叩く]
いいぞ。
ユリアー!!
「さぁ皆様もご一緒に。」
「飲んで踊るっすよ!」
[店内では音楽に合わせ、
手拍子をする者また踊る者と、
陽気な雰囲気に包まれていた**]
って、それってすっげえプレッシャーですよ!
俺だけならともかくとしてっ!
[何でかんで、慕っている上司の事、そういわれると、さすがに責任も感じてしまったり]
……ま、とにかく、やれること、全力でやってきます。
っと、あ、そうだ。
少佐、これ、お預けします。
さっき、渡されたんですけど……なんか、小型通信機のテストしたいらしくて。
俺とミヒャエルは、一つずつ持ってますから、残りの配分、お願いします。
[言いながら、手渡すのはまだ通信機の入った袋]
― 自宅近くの丘の上 ―
[クレメンスの飛行船からロープが下りてくれば、言われる通り引っ張り、飛行船を無事着陸させる]
びっくりしましたわ!お久しぶりです!
どうして、ここに?
[丁度噂をしていた矢先の来訪だったので、驚いた]
/*
とりあえず今、何が困ってたって。
ベルティルデに渡す切欠が、俺にないことなんだよなっ!
なので、後はパスするしかないという。
つか、余分に持ってフライトとか無理でしょ(ここ大事
[メッセンジャーは、【海鷲の巣】亭に集まった者たちの盛り上がり様に驚いた。
ノリのいい曲に手拍子を送り、演奏が終わると、任務を思い出して、慌ててゲオルグに駆け寄る。
「司令官がランチをご所望です。
本日のスペシャルを、二人分。
司令官室まで運んでいただけますか?」]
― エアリエル真下、偵察用ゴンドラ(※3人乗り)―
R『あーくそっ、花火はやっぱ夜だろ〜』
[ロニィが下の状況を双眼鏡で覗いているが、彼にとってあまり刺激的なものではないらしい。
特等席で見下ろしながら採暖用飲料を愉しむ計画は少しだけあてが外れたかもしれない]
R『なんか面白れーこと起こんねーかなー、アクロバットで地面にドーンでガシャーンでドカーンってなヤツ!』
A『もしケルコムが奇襲を予定していても、そんな事故があったら作戦中止にするかもしれませんね。両国の平和のためにもクラッシュしてもらいたいですねぇ』
[エイルマーがこういう性格なのは長い付き合いなので分かっている。
ロニィが少なからず自分の影響を受けているのは分かる一方、エイルマーは出会った時から変わっていない。
きっと自分より酷いからだろう]
[失態という言葉に、背筋が凍るような思いになった。]
(これぶつかったりしたら、国中の笑いものなんじゃ……。)
[不吉なことを口にすると、真になってしまいそうだから。その思いは心の中だけに留める。]
へぇ。機体の調子がですか。
そういえば、さっきロルフに調子を聞いた時に、今までの中で一番調子がいいんじゃないかって言ってたな。
それこそ、まるで神の手が入ったんじゃないかって。
[それに近いことが行われていた>>0:413など、知る由も無い。]
責任?それは大変ですね。
ま、少佐の顔に、泥を塗るようなことだけは起こさないように、全力で努力しますよ。
[ギィの立場に、微かな同情を禁じえなかった。]
[曲が終わり、店内に拍手が響き渡る中
一人の男がゲオルグに近づいてきた。]
「司令官がランチをご所望です…」
[男はゲオルグに近づいてくるとそう声を掛けた。]
スペシャルを二人分ね。
判ったしばらく待っていてくれと伝えてくれ。
[ゲオルグは男に声を掛けると、
テオバルトとアベルに声を掛けて厨房に向かって
歩き出した。]
そうか、それなら安心だな。リヒャルトは俺より弟妹の監督のほうが怖いみたいだし。
命だけは気をつけろよ、リヒャルト、ミヒャエルも。
……家族を亡くして泣く者をみるのが、一番辛い仕事だからな。
[子供にするみたいに、リヒャルトとミヒャエルの頭を撫でようとする。
通信機の袋を受け取り、ひとつ身につけてみる。
試しになにか話してみようか。]
「テンペストより第7中隊。
……当艦の四時方向に未確認機発見。
直ちに向かわれたし」
[旗艦からの通電>>*8を受けたせいか
戦闘艦テンペストからは頻繁に無線が入る]
「これで何度目だよ。また誤認じゃねえのか、くそ」
[毒づきながらも僚機は未確認機発見が発見されたと思しき方角へ飛んでゆく。混成部隊で警備をしている所為か連携がスムーズに行かず、情報も錯綜気味だ]
……どうにもうまくないね、これは。
[ぼそり呟き、警戒を続ける]
なに。アルベルトの命日、だっただろう。
奴の好きだったジンでも墓に供えてやろうかとな。
[ベルティルデからロープを受け取り、
手近な木に繋いで船を係留する。
そのついでに、ごそごそとキャビンをあさって
透明な酒の瓶を出してきた。]
ほら、これだ。後であいつの所に届けてやってくれ。
…ところで、お前さんこそこんなところでどうした?
式典見物には行かないのか?
で、おまえら、好きな女はいるのか?
[通信機を身につけてるのがミヒャエルとリヒャルトなら、と、気を抜いて軽口を言った。返事は期待してない。]
>>*8
S『……っ!! え、えっと、こちら第一防空小隊、ただいま哨戒任務中、下方異常ありません!』
[脇の伝声管から不意打ちをくらい驚いた。
隊長は下にいるし連絡がつかない。
ベルは鳴らされていないのでまだ異常は起こっていないのだろう……ということで返答してみた。
越権ぽい気もしたが、自分しかいなかったので仕方がなかった]
[ランチを待つ間、マリエッタに話しかける。]
マイディア、
君の今後の予定は?
外へゆくのは構わないが、その場合は護衛機――シュテラ・カフコヴァ中尉を連れて行ってくれた方が、わたしが安心できる。
彼女の中隊は本日、辺周部に配備されている。
君の翼ならひとっ飛びだろう。
隊長に話は通しておくから、中尉に随行を命じるといい。
/*
………ふと思ったんだが、
今通信機が配られていると言うことは、
ベルティルデは通信機受け取るまで、囁きお預けか?!
もしそうだったら、すまんことをしておるなぁ。
あー……はい。
[家族の話を出されて>>181、少し曖昧に答えた。]
うち、母子家庭ですからねぇ。
そういや、そろそろ仕送りしないとな。
(母さんは。泣くのかな。)
さてと…スペシャルと言われたがぁ…
一体何があるんだ?
「そうですね。
先ほどのケルコム産の魚はマリネに
してしまいましたので…
後は…」
[テオバルトはそう言うと食材の保存してある
氷冷庫を開けて覗き込んでいる。]
「麦粉で作った三日月ロールパンが
もうすぐ焼きあがるっすけど…
あるのはバターとビンブルベリーのジャム
ぐらいっすかね?」
豆があっただろ?
あれをペースト状にして、蜂蜜を混ぜてみろ。
とりあえず、パンにつけて食べるには充分だな。
[通信機にふざけた言葉を呟いた後、...に同情してる様子のミヒャエルにぱたぱた手を振る。]
ま、それに見合うだけの給料はもらってるし。
割りに合わないと思う時もあることはあるが。
ま、楽しんでくればいい、空を。
父の命日を覚えていていただけたんですか?
ありがとうございます。
[深々とお辞儀をして]
わぁ。これって…シリーのジンですね。父が好きだったのですね…。ありがとうございます。
…えっと、今日は久しぶりの休暇で。人混みには入りたくなかったので、ここで見物してました。
クレメンスさんは、父の墓参りのために、わざわざ?
[質問返しで、誤魔化した]
……って!
いきなり、何言ってんですか、もう!
……俺は、そーゆーの、得意じゃないし。
聞かれても、困りますから。
[得意不得意の問題じゃない。多分]
/*
とゆーか、女の子意識した事なんてあるんですか?
→ブラコンシスコンお兄ちゃんですからねぇ。(←
ありそうな所がなくはないが、まあ、流れ流れ。
>>*9
A『いろいろ忙しそうですねぇ、またスクランブルですよ』
[上を見上げればまた空の彼方に飛び立っていく僚機が見える。
誤報だろうと陽動だろうと分かっていても僅かな確率のために飛ばざるを得ないのが彼らだ。
逆に、旗艦の真下で怪しい動きはできないだろうから、このゴンドラは相変わらず騒いでいられるのだが]
ご苦労なこった。
次飛んでったら敬礼でもしてやれ。
[神経を逆撫でしそうな発言だという自覚はあった]
仕送り偉いな、ミヒャエル。
[仕送りしているのは知っていたけれど。]
俺も家族を亡くしてるから、リヒャルトの気持ちはわからなくもない。
…ま、おまえらみたいな面白い部下を無くしたら、まずは俺が泣く、かもな。
気苦労が無くなって十倍笑うかもだが。
/*
ふきました。ギィ様お茶目すぎ!w
一言目から飛ばすのですね…。
まだこちらは通信機を持ってないのに話が聞こえるというのも難儀なものです……w
…うん、ちょっと性別明かしにくくなったかしらww
しらんぷりして男の会話に混ざ………混ざ……無理ですね。早くベルティルデの手に通信機がわたるといい。
「へら鹿の燻製肉…ウサギ、大角羊の…」
[テオバルトは氷冷庫の扉を開けながら
ぶつぶつつぶやいている]
時間がないぞ!
ここは、定番のアヒルの肉をスライスして、
サラダと合わせてみろ。
(後は…とりあえず士官達に用意していた
スープを流用するか…)
[ゲオルグは厨房の鍋の蓋を開け中を覗く。
細かく刻んだ肉や玉ねぎなどの野菜に
大量のトマトペーストを加え、
様々な香辛料で味付けした少し辛いスープである。]
忘れはせんよ。
あの日、お前さんにアルベルトの事を聞いて、
一度くらいは命日に墓へ行ってやろうと思っていたんだ。
…今年も、果たせなかったがな。
[ほんの少し寂しげに言って、小さく肩を竦める。]
儂は―――飛行機が飛ぶという話を聞いてな。
あいつの夢は、ずいぶん形になったようだな?
[各方面から反応が返ってくる。
緊張した声、むやみと気合いの入った声。]
よろしい。
引き続き、誠意遂行せよ。
ひとつ深呼吸したまえ、それでも日は昇る。
[こんなときに冗句のひとつでも言って和ませることができればいいのだが…とマリエッタに苦笑してみせた。]
>>*11
予定はお兄様の凛々しいお姿を目に焼き付けるという職務がありますけど?
[さすが性格をよく知っているものだと、少し気恥ずかしそうに頬を赤くしながら、
フェリクスの側まで寄ると、間近で彼の顔をじっと見つめた。]
外も飛びたいところですが、PITでは目立ちすぎますわ。
ただでさえ、向こうの主賓……あのおばあさま血圧があがっておいでのようですし、
向こうの演舞とやらも見ておきたいと思っております。
ご自慢の飛行機とやらがどれほどのモノなのかを。
[優れた曲芸飛行士が即ち優れた戦闘パイロットであるとは勿論限らないし
よもや最新鋭が登場するとも思ってもいなかったが、
やはり確かな興味はあった。]
[しんみりする間もなく、送られてきた通信に仰け反りそうになる。と、そこに振ってくる暖かな手。]
少佐……。その。
そういう恥ずかしいことは結構ですから。
[撫でられるなんて、リヒャルトの養父がたまにしてくれたくらいの記憶しかないから、少しこそばゆかった。]
続いて、向けられた言葉には>>186]
はは。ここ給料はいいですからねぇ。
[新米少尉の自分でも、それなりにもらえているのだ。]
ええ。
折角なんで、思いっきり遊んで帰ってきますよ。
シュテラ・カフコヴァ中尉を護衛ですか?
[後ろの方から、微かに『第7中隊、第7中隊』としきりに通電される様を聞け、苦笑混じりにば]
ただでさえ私のせいで振り回されてるのに、こんな忙しい時にお守りだなんて嫌われてしまいますわよ。
私、個人的に中尉のファンですのに。
[……まぁ何か起こるようなら、
彼女の呆れたような顔を拝みながら、その勇姿を肴にランデブーも楽しそう?
いや、演舞に乱入とか、みなびっくりするんじゃないか……
などなど、顔に出ていたかどうかは、多分側にいた兄しかわからないだろう]
[やがて小隊長より無線が入る]
「……カフコヴァ、お前さんに特別任務だ。
ああ、っとな……『M』がお前さんをご所望らしい。
後ほどデートのお誘いに来るそうだから、
エスコートの準備しとけ」
[『M』とは誰かと考えて。
どうやらマリエッタのことだと気付き
つまりは彼女に随伴しろとの指示かと合点する。
誰が聞いているか分からない無線で、
大っぴらに航空団司令が微行するとは言えないが]
了解ですけど、……さすがに『M』って呼び方は何とかしましょうよ。
[思わず苦笑する]
これでなんとかなったか…
[急いで、器に料理を盛り付けると
それぞれをワゴンに載せた。]
じゃぁちょっくら行ってくるわ。
[ワゴンを片手で押しながら、ゲオルグは店を後にした]
/*
個人的には、天魔の囁きが気になる。
非常に気になる。
どのくらいちくちく殺伐しているのかと。(←
赤はどのみち、らぶらぶ囁き合っているのだろうよ。
いえ、父は喜んでいると思います。ほんの数日の違いでしたし。
ええ、プロトタイプが数機。あとは量産型が少し用意され始めましたが、こちらはまだまだ使い物になるかどうかってところですが。それでも、格段に成果はあがってます。もう少しで父が目指していたところまできそうなんですが…。
…どちらで、そのことを?
クレメンスさんは、まだ世界を回ってらっしゃるんですか?
>>=10
や、別に言いたくないってわけでもないですけど……。
ああ、リヒャルト。そろそろ時間じゃないか?
>>185
魚回想作ったのに、魚品切れかよww
いやまあ、ケルコムの魚って、実は汚染されてない? って心配だったんで、いいんですが (←
そういや、汚水排出はあったけど、土壌汚染云々はwikiに書いてなかったね。
あまり暗く深刻な話にならないようにしようか。
>>189
司令官相手に造り置きを「流用」とか考えるあたりが旧知の仲だなw
……いや、そーかも知れませんけど。
ま、その、あれです。
残りどうするかは、お任せしますからっ。
[自分では、これ以上渡す先が思いつかないから。
とりあえず、残りについては任せる事にして]
ん、あ。
そーだな、そろそろ、準備しないと、まずい。
[ミヒャエルに返すことで、話題切り替えを試みた]
俺にとって、二人は特別だ。
どういう特別かは言わないが。
さ、行って来い。空が上の奴らだけのものではないと知らしめて来い。
[そう言って二人を見送る。]
[興味自体はあれど……
まぁ……こんなに緊迫している状況下で、勝手をする気には流石になれるはずもなく……
無鉄砲は自認せど、それで兄の顔に泥を塗る程に不作法にもなれず……]
……間もなくランチも届きましょう。
せっかくご一緒にランチができるのですから、それに勝る楽しみはありませんわ。
[苦笑混じりの兄の顔を眺めれば>>*13、
その心中を少し和らげたくて、
努めて明るく朗らかに、彼に笑い返した]
そうか。さすが、アルベルトの娘だな。
夢が叶う日も近い…か。
[感慨深げに視線を上げた後、
友の娘の問いに、目を瞬く。]
―――いや。
今は、シリーにおるよ。
[一、二拍の逡巡を置いて、静かに答えた。]
Mと呼ばれると、リアルM(性○的)な中身が「呼んだ?」って起きてきますの。
墓下に行くまでそいつは埋めておきますのよ。
―海鷲の巣亭→司令官室前―
[ワゴンをガラガラと押しながら
ゲオルグは艦内の廊下の天井を見つめていた。]
(父さんの携わった船に俺は今も乗っているのか…)
[胸ポケットから紙タバコを出し口にくわえる]
「艦内は禁煙ですよ!」
[廊下をすれ違う女性仕官に注意を受ける]
(はい。はい…)
[ばつが悪そうに
口に咥えたタバコを再び
胸ポケットにしまいながら
廊下の突き当たりにある昇降機で
司令官室のある3階層に昇った。]
シリー…に?
[少し言葉を失った。が、すぐに気を取り直して]
じゃあ、今日の式典の関係ですか?
この飛行船も、シリーの?
今は、シリーで、何を?
[矢継ぎ早に質問を投げかけた。しかし、一番聞きたいことは、そのことではなかったりするのだが、そこは抑えて]
ん?偉いってほどのことでもないですよ。
当然のことだから。
[仕送りを褒められるとは思っていなくて、きょとりとした表情になって。]
って。少佐!
面白い部下はコイツだけですから!
[リヒャルトを思いっきり指差した。
どうせ、家族の話をされて、内心で複雑な思いをしているのだろうから。
そんなリヒャルトよりは、突っかかるリヒャルトを見ているほうが、ずっと楽しい。]
ベルティルデかなー、でも、手軽に小言言われそうで嫌だ。
[ふー、と息を吐く。
嫌々かもしれないが、ベルティルデに会ったら通信機を手渡すつもり。]
「司令官閣下。
スペシャルランチをお持ちいたしました。」
[司令官室前で立ち止まり、
扉の向こうにいるフェリクスに声を掛けた。//]
/*
おおっと。
頭の中で、ニログが交錯しておる。
ちょっと、落ち着こう。
どーにも、なあ。
ログが増えると、色々と混線するのはほんとに情けない。
……こればっかりは、慣れ、なんだろうなぁ。
>>*14
[マリエッタの自制の言葉と、寄せられた双眸に頷きを返す。]
失礼した、
いつまでもおてんばマリーではないということだね。
ああ、素敵な淑女としてわたしの傍らにあってくれるのはとても嬉しい。
[ケルコム側の主賓へと話が移れば、テーブルに肘をついて顎を支える。]
ディルドレ・エルヴァスティか。
あのご老女は、ケルコムに空があったのを知っている世代だからな──
今更、態度を軟化することもあるまい。
孫――曾孫だったか? が、シリーの娘と結婚でもすれば別かもしれないが──
[むろん、フェリクスの脳内で、その花嫁候補の想定からマリエッタは清々しいほどに除外されている。]
特別って……。
ああ、大丈夫ですよね。
少佐、恋人いらっしゃるから。
[『特別』という言葉>>196に、一瞬してしまったおかしな妄想は即座に打ち消し。]
了解。
ま、大丈夫でしょ。
悪運の神とやらのおかげで、一番最高の人材を選べたんですから。
[再び敬礼をしてから、愛機《Regenbogen》に向かって駆け出した。]
これは儂の船じゃよ。
式典の関係と言うよりは、見物に来ておってな。
まあ、今はシリーで整備工めいたことをしておる。
ずいぶんと落ち着いたもんじゃよ。
[問いに、一つずつ丁寧に答える。
その間ずっと、子か孫を見るような穏やかで
ベルティルデを見つめていた。]
ランチが届いたようだ。
食事にするとしよう。
[その声に応えて、当番兵がドアを開けるとゲオルグを招き入れる。]
ありがとう、ゲオルグ。
/*
台詞は自信満々だwww
だが、書き手は村に入ってから、必死に資料を見ている件(汗)
宿題を新学期に入ってやる子供のようだ。
/*
ああ。メモ見ると、普通に白ログなんだな。
最初から軍関係者(囁き陣営)は、ごく普通に通信機持っていた想定なのだが、やはり気にする人は気にするのか。
めんどいな囁き。
もう全部、なんだかよく分からない精神感応で良いじゃn
[声を掛けてしばらくした後、
当番兵が扉を開け招き入れる。]
スペシャルとはまたぁ。
何かあったのか?
[押してきたワゴンを当番兵に渡すと、
フェリクスを見て声をかけた。]
[ミヒャエルが立ち去る前に、ぺしっと頭を叩こうとしたが間に合わなかったか。]
ったく、くだらんことばかり思い付くんだから。
[二人がそれぞれの愛機に乗り込むのを見届けて、格納庫を後にした。]
[全軍に通電。]
もう間もなく――ケルコムの「アクロバットチーム」の出番だろう。
彼らが協定高度を多少越えたとしても、見逃してやれ。
今はまだ、相手を「知る」段階だ。
それと、低空ばかりに気をとられるな。
我々の任務は継続中である。
[声を掛けてしばらくした後、
当番兵が扉を開き中に誘導した。]
スペシャルとはまた…
何かあったか?
[押してきたワゴンを当番兵に渡しながら、
フェリクスに向かって声をかけた。]
/*
ギィが可愛くてたまらんのですが。
これでアデルもいるんだよね。
リヒャルトも可愛いし、どれだけ俺得なの?
[少し安堵の溜息を吐いた。クレメンスには気がつかれたかも知れない]
整備工…ですか?もったいないですわ、クレメンスさんほどの技術者が…。
[「うちの研究所に是非…」と言いかけたが、現在シリーに落ち着いたとなると、色々問題があるかも、と躊躇した]
式典も順調にいっている様子ですね。よかった。
シリーもケルコムも、ずっと仲良くやっていければいいですよね。そうすれば、またしょっちゅうお会いできますよね?
[クレメンスに父親の面影を感じていたのかも知れない。顔がどこか綻んできた感じを覚えた]
>>*18
もう齢100を超えてますの!?
[ケルコムの空を知る世代と聞けば、驚きは隠せずに]
あら、曾孫さん?
あの方の曾孫さんでしたら、さぞかし勇猛な方なのでしょうね。
嫁ぐ方はさぞ大変かしら? どんな方なのでしょうね。
本日のスペシャルがケルコムの魚だと書いてあったから──懐かしくて。
いきなり士官学校を一ヶ月以上も無断欠席して、君を賭け回らせた頃の話だ。
[ワゴンに乗せられた料理を見て、目をしばたたく。]
二人分――と頼んだが、大盛りだな。
君もどうだ?
厨房を任せて平気なら、だがね。
………
…………
……………悪運の神、か。
[自分が口にした軽口で、そんなものがいる筈はないが、なんだかもやもやする。]
無事で戻って来い、リヒャルト、ミヒャエル。
[もう一度、口に出して言った。通信機を通していないから二人に届いてはいないが。]
[ランチを携え入ってくるゲオルグの姿を見れば>>208]
ごきげんよう。ゲオルグさん。
素敵なランチ感謝致します。
[兄の元へ歩いてくる彼に場所を譲りながら、ゆるやかにお辞儀をした]
……って、と。
[操縦席に座り、再度の計器チェック]
悪運の神様、ね。
……ほんとにいるのかな、そんなの。
[小さく呟いて、握り締めるのは胸元に潜めた金色。
気を鎮めたい時、幸運を願う言葉の刻まれたそれを握り締めるのは、そこからの繋がりを無意識に求め、縋る心理に基づくものか。
一つ息を吐いてから手を離し、ゆっくりと碧を、開く]
起動、OK……立ち上がり、早いな。
[いつもの発進準備をこなし、小さく呟く]
……そろそろ、『出番』、だろ?
了解……ファルケンマイヤー機、出るぜ!
[格納庫から滑走路へと機体を移動させ。
式典の進行確認の後、蒼を空へ向け、翔けさせる]
[駆け寄った、真っ白な機体。
どうしても、この塗装がいいと言い張ったので、「いつも曇っているから、迷彩の為なんじゃないか?」なんて説も囁かれて いる。
だけどこれは真っ白なカンヴァス。
偽者の光と、垂れ流される汚水で創られるものではなく――。]
『いつか本物の虹を見た時に。』
[微かに娘が見せた安堵の色に、小さな罪悪感を覚える。
嘘は言っていないが、娘に話さなかったことも多い。
そんな引け目が、すこし眉を下げる。
が、その表情もすぐ、笑みに崩れた。]
いやいや、毎日機械に囲まれて、楽しんどるよ。
機械共はみな、可愛い子供みたいなものだからなぁ。
[誇らしげな視線が、一瞬、式典会場の上空へ向く。]
…ああ。仲良くやって行ければいいがなぁ。
そうしたら、こことシリーとの行き来も、
もう少し手軽になるだろうしな。
[頷く動作は、僅かに送れた。
内心の思いを押し隠し、笑ってみせる。
自分が、戦いが近づくのを望んでいる…などと、
この娘に言えるはずもない。]
/*
発進シークエンスは。
凝ってやると、すっげえ楽しいんだけど。
時間かかるから、カットするんだよ!
……さーて、どー動こうかなー。
スライスバックりとらいはやるべきか!?
あぁ。
あの時は学校中も大騒ぎだったなぁ…
当の本人はケロッと何も無かった様に
学校にいやがったがな。
[ゲオルグはフェリクスのいらずらっぽく
笑っていた顔を思い出していた。]
いいのか?
じゃぁ遠慮なく俺もここで遅い朝飯と行こうか…
[フェリクスの誘いをそのまま受け、
椅子に腰掛けた。]
…ん、少し冷えてきたか。
体は大事に、な。
[小さなくしゃみに気付いて、上着を脱ぐと、
ベルティルデの肩にそれをそっと着せ掛けた]
/*
リヒャルトが、ロザリオ設定をいろいろ描写に取り込んでくれていて、非常に嬉しい。
決めた当人が、刻印の意味なんかすっかり忘れて……
……いやいや、そんなことないよ?ナイヨ?
副司令官殿。
兄妹水入らずのとこ悪いが
俺もランチに参加させてもらうぜ。
[彼女がお辞儀しているのを見つつ声を掛ける。]
(昔とほんと変わらないな。)
[彼女のその規律正しい動きには
いつも感心させられていた。
幼い頃から厳しい教育を受けてきたであろう。
その彼女の動きには一遍の無駄も無かったが
かと言って冷たい感じを受けるでもはなく、
むしろ、暖かい物腰の柔らかさを感じていた。]
[コックピットに乗り込むと。]
今日もよろしくな。
[計器を慎重に確かめながら、機体に声を掛ける。]
よし……大丈夫。
[ゆっくりと滑走路に向けて走り出し、その時を待つ。
スタートの合図の旗が振られたら、大空へ――。]
[飛行演習が良く見える場所に陣取って、空を見上げる。
ふと、"恋人"のことを思い出し、会いたいと思うけれど。]
……式典が終わるまでの我慢だろう?
[自分に言い聞かせる。
やがて演習が始まれば、そのことしか考えなくなるのだけれど**]
まぁ…なんだか、隠居したおじいさんが、孫を愛でているかのようですわ。そんなお年でもないのに。
室長が…カーチス室長はまだまだ現役ですのよ。是非今度遊びに来て下さいな。
[クレメンスが軍属でなければ、民間人であれば、「三羽烏」の一人、マイヤー・カーチス室長も含めた交流も可能だろうと思いついた。勧誘はそれからでも遅くはなかろう。
クレメンスの言葉に隠された秘密にはまだ気がついてはいない、ベルだった]
そうなれば、飛行船で連絡船の商売でもやれるかも知れませんわね。じゃあ…わたしは、旅客機の設計でも考えてみますわ。何十人も乗れる飛行機ですわ!
[今の技術では夢のような話だが、きっと何十年かすれば、それもまた夢ではなくなる気がしていた]
あ、ありがとうございます。
[上着をもらって、軽く会釈をした]
…なにかしら…?だれか、噂でもしているのかしら?
[ちょっと苦笑いをして]
[ゲオルグの着席を待ち、当番兵の給仕でテーブルに置かれたスープを口に運ぶ。]
隠し味を当てようか?
フェンネルを入れただろう。
[たわいない会話で食事を進めるうちに、空の低い方から、何かを掻き回すような重たい音が届いた。]
………あら?
[連絡員からの報告により、陸軍との簡単な打ち合わせを済ませた帰り道。
人々の列の最後尾に子供たちを見つけて、首を傾げた。
男の子は背伸びをしたり跳ねたりと忙しく動き回り、傍らで女の子が所在無げな顔をしている。]
………どうしたの?
[周囲に親らしき影はないようだったので、つい声を掛ける。
少年から式典がよく見える場所を探していたのだと説明されれば、得心したように頷いた。]
………あら?
[連絡員からの報告により、陸軍との簡単な打ち合わせを済ませた帰り道。
人々の列の最後尾に子供たち>>83を見つけて、首を傾げた。
男の子は背伸びをしたり跳ねたりと忙しく動き回り、傍らで女の子が所在無げな顔をしている。]
………どうしたの?
[周囲に親らしき影はないようだったので、つい声を掛ける。
少年から式典がよく見える場所を探していたのだと説明されれば、得心したように頷いた。]
[蒼と白、二機が空へと発つのと前後して、式典進行のアナウンスが響く。
ケルコム空軍パイロットによる、飛行演技の開始を告げる報。
その機影に託す思いによって、向けられる視線の意はそれぞれ異なるのだろう、けれど]
……今は、やれるだけ、やるってな。
[蒼を駆る者が見据えるのは、今、この瞬間の、前]
[警戒空域から視線を切らないようにしつつ、
手探りで携行食料を取り出して歯を立てる。
ぼそりとした食感と個性的な甘さは
空軍に入隊してから七年経つ今も、変わることはない]
――――……。
[質素を通り越し、悲しい気分にすらなれる食事を済ませた頃、会場の上空にアクロバットの開始を告げる花火が上がる。
軍用無線から流れる指示に応え、会場方向に視線を向けた]
ここは一番人が多い所ですから、潜り込むのは大変ですよ。
もう少し向こうなら、さっき良い場所を見つけたから―――あ、お父さんやお母さんは一緒じゃない?
迷子になってしまったらいけないし、出来るだけ近くて見やすい所に案内しましょうか。
[迷子になるような年齢でもなさそうだけれど、この人波だ。
父母の居る方角を指で示されたなら、歩き出す。]
[道中、肩の仔兎が気になる様子を見せた少女には「抱いてみる?」と白を手渡して。
自分の兄は飛行機に乗れるのだ、と空を見上げ誇らしげに語る少年には、「自慢のお兄さんですね」と笑顔を向けた。
恐らくは、自分の顔見知りではないのだろうけど。
素直に兄を慕う少年と、彼が確りと繋いだ手の先で、同じようにきらきらとした瞳をした少女とが。
―――どうにも、他人のようには思えなくて。]
済みません、少し場所を空けて頂いても良いでしょうか? …ありがとう。
着きました、ここですよ。
[彼らの背でも十分に舞台が見渡せる場所に案内を終えた時には、空軍の催しを告げる空砲が打ち上げられていた。
礼と共に大きく手を振る二人へは、微笑みと共に手を振り返し、足早にその場を離れた。
兎は、少女の腕から肩に戻っている。]
― 少し前:空 ―
おや、つれないことを言ってくれるじゃないか。
”オクタヴィア”?
その身体を得るときに、あんなに力を貸してあげたのに。
[くすくすと、相手を刺激するかの笑い声が響く。>>92
”力を貸した”といっても、所詮大した事はしていない。
気が向いたときに、気紛れにやる遊びのひとつだ。]
……それ、いい名前だろ?
[ヴァルトトイフェル。>>!1
───森の悪魔。との名づけは、人の手による。
もっとも、魔を悪魔と呼んだ人間は既にこの世の人ではない。]
べーつに?
ちょっと面白い遊びでもないかと思ってね。
ああ、勿論。君は参加する必要ないさ。
あれは眺めるのが最高だからね。
まったく……ほんと、君の真面目さには頭が下がるよ。
理性のモノとの契約?
────は。冗談じゃない。
[自由に、そして気侭に。
長い年月を経た魔は、既に時を数えるのをやめている。
人間との契約とて、行われるのは稀だった。]
b>─ 回想 ─</b>
[自身を見て嬉しそうに微笑む様を見れば>>111、先程、░▓▒▓█▓░░▓▒にしてきたヒキガエルのような油ぎっしゅな某軍務局長の面など記憶の彼方に消し飛んでしまう程に、少女もまた心満たされる]
>>112
少なくとも技術講習は、かの国にとっても有益ですのにね。
本当、意地っ張り屋さんなのかもしれませんわ。
[くすりと笑いながら思い出すのは、ケルコムで出会った……
そういえばあの青年も、お嬢さんも意地っ張りだったような気がしてならない。
大した時間は過ごしてはいなかったから、
ただそう思っただけなのだけれど……]
[シュテラの件を即座に認めてくれたことに>>113、少女も気をよくして]
実力は勿論のこと、とても綺麗な方ですのよ。
ご一緒に午後の一時を過ごしてくださるなら、とても嬉しいけれど、お兄様の視線が中尉に釘付けになってしまわれたら、私少し妬いてしまうかもしれませんわ。
[ついつい、冗談を紡ぐ矢先に遅刻の件をチクリとされれば>>114]
……ご、ごめんなさい
[顔を赤くしながら俯いてしまう。
頭に犬耳が生えていたのなら、その小さな耳はぺたんとおじぎをしたことだろう。
そのしゅんたした目に、面妖不可思議な菓子の袋が飛び込んでくれば]
趣味悪……
[思わず呟いてしまった]
さって、リヒャルト君。
どーする?
[折角なので、先ほど支給された、こちらの通信機を使ってみることにした。]
>>132
それでは私が喜ぶばかりで埋め合わせにはなりませんわ。
[苦笑と共にケルコムのことを尋ねれば、兄はごくごく普通に語ってくれた。
貴族に限らず、シリーの民はケルコムを蔑み小馬鹿にしたがる者が多かった。
兄はそういう不確かな風潮に流されるような者ではないことくらいわかっていたが
向こうで辛い目にあって、嫌なことでも思い出させてしまったらと、内心ドギマギしていた身としては
彼の一時の放浪が幸多かったことに、ほっと胸をなで下ろす]
良かった……
[ギルバートなる男の話も興味深かった。
けれど、それより少し興味を引いたのは、看病をしてくれた女性>>133
彼女の話を出したとき、兄はどんな顔をしただろう。
注意深く観察する少女に、それは見えただろうか?
少女がケルコムに赴いた時、最初に手を差し伸べてくれたのも
偶然だったのかはたまた必然だったのか、やはり異性の者だった]
何を言うか。こんなじいさんを捕まえて。
はは。確かにまだ隠居する気はないがな。
[軽く笑いを飛ばしてから、懐かしい名前に目を細める。]
ほお。あのぼやきのマイヤーが室長か。
奴も、偉くなったものだな。
……ふむ。
そこまで大きな飛行機が飛ぶとなったら、見物だな。
ぜひとも儂が生きている間に、完成させてくれよ。
[語られる夢には、自然と頬が緩んだ。]
彼……もう飛べたのかしら?
[何処までを語ったかは記憶の彼方
どんな話しを聞いただろうか?
覚えているのは、空の話し
蒼穹のおとぎ話……
私は、立場上多くを語ることはできなかった。
だから、その代わりに空への想いを伝えたのだった。
FLY HIGH
Beyond the stars in the sky
星を超え空の彼方へ 高く 高く!
兄もきっと彼や彼女に多くを語ることはできなかったのだろう>>136
では、兄は……何を
どんな想いを紡げたのだろう……]
>>137
お兄様と同じものを……
[『かけがえのない経験』と言わしめるモノを得たのなら
想いを紡ぐこともあったのだろうな……思えば、表情も綻んだ。
父の話しを逸らしたのは判っている
いつもそうだ。いや……それは私を思ってのことなのも知っていたけれど……]
楽しみですわね。ランチ
[父の死は信じていない。
それは例え兄であっても譲るつもりはない。
でももうそれを言うことはしない。
大好きな兄の困った顔は見たくないから。
けれど少女は未だ信じていた。
たとえそれが、泡沫の如き淡い可能性であっても……
空にいた父が空で死ぬことなど
少女には考えられないのだった]
──回想・終
蒸気機関の発動とは明らかに違うな…
噂に聞くケルコム独自の燃料エンジンとやらだろう。
──うるさいものだな。
[その開発に、手紙の送り主が関わっていることを、フェリクスはまだ知らない。]
んー。
取りあえず、折角の舞台だし、なぁ。
……ある程度は、見栄えよくいかないと、ねぇ。
[どうやら、考えていた事は同じだったらしく。
問うより先に聞こえた声に、返す言葉には笑みの気配が乗る]
取りあえずは、派手に一回転でも決めてくるか?
そこから、左右対称に旋回機動、で『動けること』、見せてやるのも悪かないだろ?
>>242
すまんな、妹。
わたしは、父の死に一枚、噛んでいる。
だからこそ──暗殺の成否を知らされる立場にいた。
うわぁ……。
やだねぇ。
[通信に乗せるのは真っ先にそんな言葉。
どんな表情をしてるかなんて、お見通しだろう。]
今、1回転ループした後、左右からすれ違おうか?って言おうとしてた……。
[なんだか、似たようなことを考えていたのかもしれない。]
>>243
本当に……これでは風の声が聞けませんでしょうに。
[兄の言葉にゆるやかに頷きながら、その視線は食い入るように……鋭く]
あのお嬢さん……これを完成させたかったのかしら?
[クレメンスの言葉と、自身が見たあの光景が急撃にフラッシュバックする]
「隠し味を当て様か?」
[フェリクスがそういう顔は
どこか子供っぽい表情に見て取れる。]
「フェンネルを入れただろう?」
[どうだ?と言わんばかりの表情に、
苦笑いをしつつ口を開きかけると、
重たい音が耳に入る。]
(………… …何事だ!?)
[フェリクスの顔には先ほどまでの笑顔が消えた。
いつもの司令官の顔つきになっている様だ。
ゲオルグはしばらく彼の横顔を眺めていた**]
>>*23
隠密行動には甚だ不的確でしょうね。
中尉の報告通りなら、泥臭い巴戦は得意そうですけど……
洗練さも様式美も感じない。
あの子達綺麗に飛べるのかしら?
[『アルバトロスがアクロバットに現れた』
そんな情報が警備につくシリー空軍の間に流れれば
直接対峙した身としては虚心ではいられない]
……ついに御披露目か。
あのパイロットたちも出てくるのかな。
[蒼と白の機体を思い出せば、外周部に配置され、
自らの眼でアルバトロスの機動を見られないことを惜しく思った]
……んだよ、その言い方。
[声音から表情が想像できるのは、お互い様。
なので、ちょっと声の温度は下がる]
ま、それならそれで、話は早い、か。
タイミング合わせてループ一回した後、左右展開。
そこからすれ違い入れて……。
[ここで一度。
言葉が止まり]
……下方向旋回は、まずいよな。
やるなら、上か。
[何を考えたかは、多分、読めるはず。
ただ、一応それは思いとどまる理性はあった。
らしい]
[鐘楼に程近い、大きな屋敷。
今はもう明かりが灯されることの少なくなった一室に、古びた家族の肖像画が掛けられている。
今よりも背筋の伸びた老婆、若い夫婦。
無邪気な笑顔で並んだ二人のこども。
―――瓜二つの兄妹。]
[先刻の少年少女の笑顔が、繋がれた手が、
もう見ることの無くなった絵と重なって。]
………、
[憂いを灯した青磁は、複雑に揺れる。]
じゃあ、クレメンスさんには、思いっきり長生きしていただきますわ。
[そう言って、微笑み]
いやですわ…こんなオイル臭い女は、もらい手ないです。
[顔を赤らめた]
/*
シリー側と何も関係がないのもあれかしらということで、分かりにくく頭の先っぽだけ提示。
全部出す機会や余裕があるのかは謎なのです…。とっても今更感も。
しかし……まさかアルバトロスをお披露目させるなんてね。
[シリーが主導する式典にぶつけてきた……これが意味するのは
まさしく兄の言う意思表明>>*21]
お兄様……ただのデモンストレーションなら私たちは優雅に眺めるのも礼儀でしょう。
けれど……もし彼らがそれ以上を欲して
それ以上をご所望なら
こちらもそれ相応のご挨拶をして差し上げるのが、空の民たる勤めに思いますわ。
/*
あわ、ログ読まないと…!
えーん。ちょっと見ないと沢山増えちゃうから……!
あと拾わないといけないところはどこ?
ミヒャリヒャが進めて下さっているから、今はのんびりしていていいのかしら…?
や、付き合いの長さを改めてしみじみと感じたんだよ。
[これ以上刺激しないように、そんな言い方をしておいた。
その後の話を頷きながら、聞いていたが。]
うんうん。すれ違った後旋回……。
って、下かよ!
[衝撃で、ものすごいベタに突っ込んでしまった。]
いや、そりゃ。なんとなくわかる気もするけどさ。
ま、少佐の顔を潰したくないなら。上だな。
ランチをありがとう、ゲオルグ。
君の創意工夫にはいつも感嘆させられる。
材料を見る目も確かで、とても美味しかったよ。
古くからの友と愛しい妹とともにテーブルを囲むのは幸せだな。
惜しむらくは――
あれが出てきたせいで、ゆっくり食後のお茶を楽しんでいる時間がなくなったことだ。
ゲオルグ、また後で会おう。
その時には、君の目でケルコム機を見た感想を聞かせてくれ。
[ランチの礼を言って、ゲオルグがワゴンを下げるのを見送る。]
はは。では100まで目指してみるとするかな。
ベルの子供の顔も、見せてもらわないと行けないしな。
[ぱちりと器用にウインクしてから笑う。]
なぁに。それは周りの男共に見る目がないだけだ。
こんな可愛いくて頭の良い子を放っておくなんて、
もったいないこと、儂なら絶対にせんがなぁ。
[からからと笑うその耳に、
遠くから重い響きが聞こえてきた。
ケルコムにいた時に、幾度か聞いたことのある音。
内燃機関が発する、独特の音。]
お…っと。どうやら、ケルコム飛行隊の
飛行演技が始まったようだな。
儂はちょいと見に行くが、ベルも来るかね?
マリエッタ――
[扉が閉まるのを待って、呼びかけた。]
「お嬢さん(>>244)」というのは、誰のことを指しているのか、聞かせてもらいたい。
それと、先ほどの「彼(>>241)」についてもだ。
わたしは、君の保護者として、司令官として、それを命ずる。
[クレメンスの誘いに]
あ、いえ、私は毎日見てますから…。
どうぞ、いってらっしゃいまし。
[そう言って、誘いは辞した]
また、遊びに来て下さいね。
今度はゆっくり。できれば、カーチス室長も一緒に。
[ここってそれ納得するところなのか、と思いつつ、それは置いて]
……まあ、そうだよな。
さすがに、ここは個人の無茶は通せない、よなぁ。
[どこか未練がましく呟くものの、事が及ぶ範囲を思えば、ぎりぎり踏みとどまれた。
一人だったら、危なかったかも知れない]
よし、んじゃ、最後は上方向に旋回して抜けるって事で。
その流れで、行くぜ!
>>252
……え?
[こころなしか兄の声色が普段と少し違ったものに思えた]
私がおじさまを探しにケルコムへ降りたのはご存知ですわよね。
そこでエンジン開発に勤しんでいた女性とお逢いましたの。
おじさまのご友人の娘さんでしたわ。女性が整備をしているのが珍しくてよく覚えていましたの。
彼? ええ、道案内を買って出てきてくださった、善良な市民の方でしたわ。
飛行士になりたいとかで。
[それがどうかしたのかしら? と良く分からない様子で兄を見返す]
― ケルコム:空軍敷地入り口ゲート付近 ―
あれ。ファルケンマイヤー少尉は飛行演技ですか?
ははあ…なるほど……。
[かり。と、頭を掻く仕草で空を見上げる。
といっても、別に今飛び立つ飛行機の姿が見えるわけでもない。
どちらにせよ式典の慌しさで、ケルコム軍に一介の郵便屋の
相手をしている暇などはなさそうだった。]
じゃ、出直します。
いえいえ、お疲れさまですー。
[労いの言葉をくれた顔見知りの兵に
愛想良く手を振って、踵を返す。
既にシェイの姿は傍らにない。>>147]
言う傍から迷子かねえ…。
[ぼそりと呟く言葉は、シェイが傍らにある時と大差ない。
元気に走り回り、何故か懐いたように後をついて来るシェイに、
情が沸くことなどまずないが、それでも中々、]
───面白いんだから、まだ暫く生きてりゃいいけど。
[それくらいのことは思う。]
……、
情報集めて良し。流させて良し。
信用を寄せてくるから、裏切って良し。
─────ああ。わくわくする。
[真っ直ぐな大きな瞳に、憎悪の色が浮かべばどうだろう?
”えげつない”と評される想像に、笑みが零れる。]
― 上空 ―
……と、いうか、ほんとにはっきり聞こえるよな、コレ。
[呟くのは、先の通信機への率直な感想。
それから、碧の瞳で周囲を確認して]
さて、それじゃあ……見せてやるぜ、こいつの動き!
[気合と共にスロットルを上げ、操縦桿を引く。
応じて上がる機首、蒼はやがて弧を描きながら背面飛行へと移行してゆく]
……っ!
[天地が完全に入れ代わった瞬間、上げたスロットルを、逆に絞る。
ここからは、操縦桿の調整が全て]
……上手く、回ってくれよ、『相棒』!
[念じる声は届いたか。
白地の星の上、羽ばたく蒼隼を描いた蒼の機体は天穹で鮮やかな円を一つ、描く]
― ケルコム/式典時間 ―
[『<エアリエル>の姿はケルコムの空でも陰ることなく輝き、見事な礼砲により、ケルコム国と共同開催となった式典の開始を告げた。ケルコム国長老ディルドレ・エルヴァスティは次のように述べ――』
メモ書きと記事の原文未満の走り書きとが手帳に細かな文字で綴られる]
あの見事な礼砲はアイアン・マーズかな。マーティン・ノリスが譲るとは思えないし……
[あの、技術に裏打ちされた、等間隔の礼砲を聞くと、なぜだか自然とあのスキンヘッドを思い出す]
そうか。なら、特等席で見物してくるかな。
お前さん達の成果がどれほどのものか、楽しみでなぁ。
[木に繋いだロープを手に取り、
ゆるゆると動き出す飛行船に飛び乗る。]
おお。そうだな。できればゆっくり、な。
マイヤーと、アルベルトにも、よろしく言っておいておくれ。
[蒸気機関を動かせば、白い煙がぽっぽと上がる。
それをプロペラが掻き回し、船体はゆっくりと丘を走り始めた。]
では、また。
体に気をつけるんだぞ。
[窓から手を突き出して、別れの挨拶を送る。]
/*
しかし、見事に隼尽くしですね!
……うん、ごめん。
元々、隼イメージで考えていたのだが。
某外国人名前資料館で見つけた苗字が、えらくツボってしまってなぁ……。
飛行演技に菓子撒き、か。
[つい。と、辺りを見渡す。
祭りに興じる者、不平不満を押し殺して空を睨み上げる者。
ケルコムの、民という民が今日この日に集っている。
その中に紛れた幼い子らに、声を掛けることも今はない。>>83]
……観客は充分。
舞台の幕は、もうじき上がるよ──…?
[誰に告げるともなく、ごく愉しげに口元が弧を描く。
雑踏のざわめきに紛れて、言葉は空気に流れて*消えた。*]
はい、待ってます!
[上昇していく飛行船に向かって手を振った。
大空に向かっていく飛行船の姿が見えなくなるまでずっと手を振り続けた。
もちろんクレメンスの独白はベルの耳には届かなかった**]
[強い口調はひととき。
眉の端がわずかに下がる。]
…危険な諜報活動などしていないだろうね?
それが心配なんだ。
ああ、
クレメンスの知り合いに女性整備士がいるのか。
君と気があいそうだね、マイディァ。
― 会場上空 ―
[やがて現れる蒼と白の機体。]
やっぱ、この色ちょっと目立たないかなぁ……。
[傍らの鮮やかな蒼を視界に捉えながら、呼吸をはかる。]
よし、行くぜ!
[掛け声と共に、操縦棹をぐっと手前に引く。機首はぐんぐんと上がってゆき。
蒼と全く同じタイミングで、くるりと空中で一回転。]
[自分を助けてくれたベルティルデも確かオイルの匂いをさせていた。
それが恥ずかしいと頬を染めて。
初々しいベル。]
工業国ではないケルコムでは、整備士自体がエリートなのだろう?
果たして、その中に女性の整備士がどれほどいるかな──
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