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なるべく時差なく伝えたいなあ。
[とん、とペンの尻で顎を叩きながら。
定期発行の時まで待たず、号外で、次々と出す。そんな試みではあるが]
それにしても、本当に……この空は……
[写真機を構える。写真にはなるだろうが新聞に載せる時には完全に事故写真だ]
シリーの排水システムは本当、改めた方がいい、絶対。
[このときばかりは、見たい飛行機が見られない憤りだけで頬をふくらませた]
[胸にわずかに刺さる刺。
手紙を送ってきたベルが、ケルコムの過激派だとしたら──
現に、彼女の旧知であるギルバートは空軍佐官の地位にあるのだ。
あの二人は、今も繋がっているのか。
だとしたら──
呼び出しは罠かもしれないと、
心の何処かが軋む。]
― 旗艦エアリエルの真下、偵察用ゴンドラ ―
[本来は最後までどんちゃん騒ぎのつもりだったが、アクロバット飛行を一目見ると表情が変わった]
エイルマー、ロニィ!
次の旋回に合わせて対空射撃を狙ってみろ。
小細工抜きで速度について行け!
射撃用ー意…
3・2・1・撃(て)っ!
[合図と同時に2人がゴンドラから頭を出して狙いをつけた]
R『ダダダダダダダ! ドガーン、ヒュルルルル…ドーン!』
A『もう当たったんですか、ロニィくん凄いですねー』
R『ギャハハッ、俺っちの時代だぜぇ!』
[もちろん実際に射撃したわけではないし、ゴンドラには機銃すら無い。(持ち込めば据え付けるのは可能だが)
イメージでやっているだけだ。]
[遊び気分でやっているロニィは話半分だとしても、当てるイメージを構築するのはとても重要な話だ。
敵機に照準を合わせて射撃するのは難しくないが、それは止まっている相手に当てる場合である。
高速で飛行する敵機を撃墜するためには、目標の距離と速度から着弾までの時間的誤差を考慮して前倒しで射撃しなければならない。
その計算は自分の頭でやらなければならないし、生かせる才能は自分の戦闘経験のみだ。
性能の分からない相手を初見で撃墜するのは、極めて困難な要求なのである]
あの速さに慣れておかねぇと当たらんぞ……チッ、こりゃ手こずるな。
だがな! 俺様の目の前を飛んで助かると思うなよ?
[目視での判断だが、最高速度はシリーのグライダーよりケルコムの航空機に軍配が上がりそうだ。
あの速度――未知の世界について行けなければ追いかけるだけの対空砲火になってしまう。
アクロバット飛行でどこまで参考になるかは不明だが、あの風を切る勇姿を脳裏に強く刻み込んだ]
[まだ、あの音が耳につく。
窓から見下ろせば、翻る点。
──速い。
それもまた、守るべき世界に踏み込まれた気がして不快だ。]
虎よ、虎よ、輝き燃える
夜の森のなかで、
いかなる不滅の手が、あるいは眼が
汝の恐ろしい均斉を形作り得たのか。
彼はおのれの作品を見て微笑したか。
子羊をつくった彼が汝をもつくったのか。
[古い名詩を呟いて気を紛らわす。]
>>265
お兄様ったら、心配性ですわね……
危険な諜報活動なんてしてませんわ。
[少女にとっての危険レベルが兄にとっての危険レベルとどれくらい差異があるかは知らない]
気が合う……ですわね。おじさまもそう仰ってましたわ。
叶うことならまたお会いしたいと思ってますけど……
[下から聞こえる爆音と、小さく見える蒼の機体、そしてそれを眺めるクルーの視線を見渡せば、苦笑混じりに軽く首を振る]
>>267
[まさか自分の出会ったあの女性が、今まさに兄の脳内たる幻想郷で頬を染めてるなどとは露とも思わず]
エリートなのでしょうけれど、オイルに塗れるのを好む女性というのはそうおられない気がしますけど……
ぁ……私は…嫌いじゃない…ですけど。油や金属の香り。
お、お兄様? そういう女性お嫌いですか?
[少し不安になっておずおずと尋ねてみた]
[タイミングを綺麗に揃えてくる、白。
その動きに、微か、笑みを掠めさせつつ、右方向へと旋回させてゆく。
最初のループに比べればゆっくりと、余裕を持った動きで空を巡った。
上の意図の全ては見えてはいないが、機体をはっきりと『見せる』事も目的の一つなのだろう、とはわかるから]
……さて、それじゃ、次行きますか。
[呟きながら、高度を調整して。
蒼とは逆に巡り来る白と、高さを合わせてすれ違う進路を取った]
[ついに公に姿を現した蒼と白、
二機のアルバトロスを目の当たりにした
シリー空軍パイロットの驚きや感嘆、或いは侮蔑、強がり
――様々な声が漣のように連なり、やがて飽和して、無線から溢れ出す]
シリーは飛べないのかなァ 本当に。
それでちょっとどいてくれれば……
[見えない浮遊大陸を見るように目をすがめて。
口に出せば笑われるのが常だった。だから次第に口にしなくなったのだけれど。あの技師は、笑わなかった。無理とも言わず可能性を提示してくれた]
リーゼロッテ、研究者、か。
じいちゃんに調べてもらおう。
[オーニソプターからなら連絡とれるだろうと算段する。新聞の原稿も送らないといけないし]
ん、と。そろそろケルコム側のアクロバット飛行かなァ
[背伸びをしたところで景色が変わるはずもないが、なんとなく、*する*]
[おずおずと覗き込んでくるマリエッタに、笑顔をつくる。
決して不安にさせてはならない、それがこの妹であったから。]
わたしが好きになるということは、その人物のすべてをひっくるめて認めるということだ。
ましてや、君が嫌いでないというなら、何の問題もない、そうだろう、マイディア。
新聞屋 シェイは、栞を挟んだ。
[ケルコムの女性整備士を思い、その手になるという独自のプロペラ機──コードネーム「アルバトロス」の華麗な機動を冷然と見つめるフエリクスの下に、急電がもたらされる。]
「 二番艦 < 極光 (オーロラ) >号 が持ち場を離れて行きます!」
[ループした機体を左に旋回させる。
左右どちらかまでは打ち合わせていないはずなのに、自然と逆方向に向かうことに笑みが零れた。
だけど、こうしてゆったり飛んでいる今も、警戒は怠らずに。
今だけは関係ないと思いたいけれども。
シリーの人間が、風を纏わぬこの機体をどう見るかなんて、考えもしない。
僚機と向き合うと、高度をあわせ、すれ違う体勢に。]
[呼びかけた無線に返されたのは、雑音まじりの悲鳴だった。]
「 操縦不能です! 原因不明!
エンベロープ内のガス圧が異常低下してゆきます!
このままでは── 」
[教えられずとも、見えていた。
< オーロラ >号の船体は、見えない口に引き込まれるかのように、ゆっくりと空気の底へ沈んでゆく。
その先にあるのは──ケルコムの市街地。
式典を見んと、大勢の民衆が集まっている、そのエリアだった。**]
まあ、ここで部下に進言を求める指揮官なんてダメダメなんだが、
独断で進めるのも集団戦ものとしてどうよと思うのでねー
GM的判断(?)というやつです。
/*
あれあれ。
一応やるなら見る。でも遅い。(特に俺は申し訳ないことに、苦手描写は相当遅筆)
そうこうしているうちに、寝る時間になった。
バーンって感じ?
「おいおい、シリー空軍の精鋭様ともあろう連中が、
びびり過ぎだろうが」
[無線から流れる様々な声を第7中隊の誰かが嘲笑う。
これまで収集したデータの積み重ねから『アルバトロス』が幾つかの点で、此方の主力機のSLG-11に優越していることが判明している]
[けれど、浮遊大陸の空――本物の青い空に吹く南風の中で
あの重い機体はどれだけの機動性を発揮できるだろうか。
シリー空軍パイロットでさえ手懐けるのに苦労する南風を
例えケルコムのパイロットがどれだけ優秀であろうと、
そうそう乗りこなせる筈があるまい。
そう、
大空は我らのもの――――
[己の技量に対する強烈な自負が、心を奮い立たせるのだ]
なんだ、ありゃ……!
[自分がアウトローなだけに、空軍自体の統制の強さはよく知っている。
あの2番艦の勝手な動きは明らかにおかしい、という判断は早かった]
新入り!
さっさと上げろ! 緊急事態だ!
[ワイヤーを揺らし、怒号を張り上げる。
エイルマーとロニィも真上に向かって大きく手を振った]
>>283
[異変に気付いた少女は一瞬の後に踵を返し、駆け寄りざまに通信機をを奪い取れば、全軍に呼びかける]
テンペストより全滑空隊へ!
極光号にトラブル発生。制御不能で市街へ降下中!
下の客はまだ気付いていない可能性が高い!
予備隊及び移動範囲内の警備隊は、全速で市街へ向かい客を散らせろ!
[すれ違い様に、親指を軽くたててみせたが、気付かれたかどうか。
そうして最後の仕上げとばかりに上方旋回を見事に決めて。]
なっ……。
[沈みゆく船>>283が視界に入ったのは、僚機より僅かに遅れて。]
――ジリリリリリリリン!
S『来たっ…!
上げまーす!!』
[空腹と寒さに耐え切れたのは新兵の真面目な性格と意外な根性のおかげか、あるいは何らかの支援があったからなのか。
ワイヤーに連動するベルが鳴らされたとき、新兵は期待通りにそこに居た。]
S『せーの……このっ!』
[レバーを操作し、ハンドルを回し、ゴンドラを吊り下げてるワイヤーを巻き上げて行く]
アイアンマーズ聞こえるか?
二番艦見えているな?
信号弾を打て!
通信! 何をしている? ケルコムへの伝達!
警報を鳴らせ!
― 旗艦エアリエル下部 ―
よーし新入りよくやった。
上から何か指示は出ていないか?
[持ち場に戻りながら状況を確認する]
[アルバトロス御披露目の衝撃が醒めやらぬうちに、
俄かに無線から緊迫した声が吐き出される]
「極光号、高度上げろ! そのままだと市街地に突っ込むぞ!」
「メーデー、メーデー!! 操縦不能……」
「住民の退避を! 急ぎ、ケルコム側に連絡を……」
[式典会場の上空、二番艦の極光号が、
ゆっくりと高度を下げていくのが見えた。
落ち行く先はケルコムの市街地。
思わぬ事態に瞠目する]
/*
しかし少佐は寝ているんだな。これが。
(というか、うちの陣営ほとんど落ちているので、シリーで起こしてシリーで回収するという、ある意味茶番。)
真面目にいうと、イベントごとはみんながいる時にやると、親切だと思うよ。
[急いで廊下を進む最中、>>291を聞く]
ロニィ! カノン用信号弾!1番に赤!
エイルマー! 2番に黄色を装填しろ!
新兵! 3番に黒だ!
礼砲と同じように順次発射する、照準は2番艦の真上だ!
急げ!!
ARS『了解!』
[命令を受けた3人が全速力で駆け出した]
二番艦の乗組員は速やかに脱出!
近いのは三番艦か?
三番艦! 二番艦へ寄れるか?
回収と……引っ張ったりとかできない?
それか、頭軽くぶつけて軌道を変えるとか?
市街のど真ん中からせめてずらして!
はぁ? 無茶言うな?
がたがた抜かすな。風の民ならできるだろう?
だーかーらー少しでも降下時間を稼いでったら!
そんくらいわかりなさいよ!
[思いつく限りのことをまくし立てれば、呆然とする周囲を余所に、駆け抜けるように艦橋を去っていく]
[非常警告のとは違うが、今は目立つ方を優先させた。
気付きさえすれば何が起こっているのか理解を得られるだろうから――]
「お姫様の指示は聞こえたな。
……俺ら向けの任務だ。やってやろうじゃねえか」
[航空団司令の命令>>296に小隊長がいち早く反応し、機首を極光号に向ける]
「あほか」「無茶ですよ」「殺す気か」
[いち早く貧乏籤を引くことを決断した小隊長を口々に罵り、それでも全隊員が小隊長機の奇跡を追う]
A『1、2、3番装填完了!』
1番撃(て)ーっ!!
次2番!
3・2・1・撃ーっ!
3番!
3・2・1・撃ーっ!!
[礼砲と同じ射撃間隔で、今度は違う意味の射撃。
カノンが火を噴くと、赤と黄と黒の雲が螺旋状に連なって空を描いていく]
[通信を聞いたギィは、恐らく陸軍や、行政に連絡をしてくれているもの。と思う。
今、この上空から出来ることなんて、恐ろしく限られている。]
リヒャルト!
[機に備え付けの通信機を使う。]
ここじゃダメだ。なんにも出来ない!
とにかく、降りよう!
アイアマーズよりブリッジ!
ガス圧が落ちてるそうだが、今からでも風穴開けたら軌道変わると思うか!?
指示を乞う!
[伝声管にがなり立てた。
手段は手元にある。]
安定しないとはいえ、二番艦のガス圧自体はまだ生きている。
落ちるまでに客を散らせられれば被害は少しは……
PIT出る! ウインチ準備!
進路をあけなさい!
[誰のかもわからなかったが、格納庫の壁にかけてあるゴーグルとマフラーをつかみ取り、礼服のままコックピットに飛び乗ればがなりたてながら愛機を天空へ走らせた。
ペダルをタンタンと踏み込みヨーイングを調整すれば
握りしめた操縦桿を前に押し倒す。
急降下に近い形で一気に視界が狭まり、一瞬で頭に血が上るのをビリビリと感じながら突き抜ける。
一瞬視界の片隅捉えた二番艦はその数瞬後、後へと流れていった
軽く振り返り、その軌道を確認すれば、一度水平に戻し即座にマイナス方向へバンクさせる]
下の民衆からは突如飛来したピンク色のナニカが今まさに襲いかからんばかりに飛びかかってくるようにも見えたことだろう]
「手順を説明するぞ。
なぁに、お前らの頭でも理解できる簡単な手順だ。
デカブツの下に潜り込んで、俺らの背中についてる母艦接舷索――こいつを引っ掛けて引っ張ってやるだけさ。
ぎりぎりのとこまで引っ張ったら、後は機体を捨てて脱出だ。
……な、簡単だろ?」
[しれっと無茶を口にされ、誰もが鼻白むが]
「こんなのは作戦とも言えねぇからな……無理強いはしない。
無理だと思ったら住民の避難を促す役をやってくれ」
S『ふぅ……』
[礼砲と同じ射撃間隔にしたのは、慣れた手順にすることで失敗を抑える意味だろう。
信号弾とは言え空砲でないものを発射し、成功したことに安堵の息を漏らした……が]
(ガン!)
[思い切りシートを蹴っ飛ばされた]
気を抜いてる場合じゃねぇ!
次弾の発射用意! 実弾を入れろ!!
[実弾の声に3人もさすがに絶句した]
装填までは現場の判断の範疇だ、撃たずに済んだら降ろしゃいいんだ。
さっさとやれ!
S『りょ、了解…っ』
R『ったく、無茶苦茶だぜ!』
A『あの人の言うことは変なモノほど当たるんです、信じましょう』
[と、飛来する派手なピンクの機体。
一瞬呆気に取られて。
突然のことに惚けていた頭が瞬時に、切り替わる。]
いや、違う!
市街地にこのままか!
/*
寝たい……が。このまま美味しいところ全部取られるのも悔しい。だが、別におきてても大したことはできないんだけどな!
[風圧が地面にとどかんばかりに降下して、充分な速度を取ってから操縦桿を手前に寄せる]
え? 7番隊?
[上昇しながら二番艦の姿を確認したとき、視界の片隅に捉えた機影に軽く目を見開くが……]
PITから三番艦。伝令用オーニソプターを準備!
違う! そうじゃない。みてわかんない!?
七番隊の人員の回収!
各四機編成でネットを張って。脱出の手助けを!
7番隊各員! 命令は一つ!
全員ちゃんと帰ってアタシのティータイムに参加せよ! 以上!
[剽悍な猛禽のように飛び出したPeach-PITが
目立つように市街地上空をフライパスする。
そしてマリエッタからの檄が聞こえれば>>306]
我らが司令殿も見てるしね。
……いっちょ、やってみようか。
もしかしたら、ティータイムで
キスの一つくらいもらえるかもよ。
[そりゃあ、いいや、と口々に笑い声があがる]
>>*28
こちらPIT。旗艦をその位置より3時の方角へ。そう風の向き!
その角度からぶち込めば抜けるガス圧で軌道をずらせると思うけれど……
近くの7番隊。二番艦の軌道はどう?
衝撃で揚力すらなくなっちゃったら、洒落になんないわ。
いけそうならアイアンマーズに位置を指定。
― 地上 ―
なんだあれ?
[赤、黄、黒、三色の雲が>>299太く上空へたなびくのを見た人間がこう呟き。
そして次の瞬間驚愕に代わる。]
ああ……大変だ!
飛空船が空から落ちてくる!
[驚愕の情報は瞬く間に広がる。]
急いで、住民を避難させろ!
[会場の警備をしていた陸軍も動き始める。]
[シリー全軍とケルコムの民に己の技量を見せ付ける絶好の機会だ。それに失敗して死ぬ可能性は高いが、自分だけは死ぬはずがない。
――何故か全員がそう信じ込んでいたから]
「よっしゃ、行くぞ!!」
[八機の滑空機が高度を上げ、
そして高さを速度に変え、次々に極光号の腹を目掛けて飛び込んだ]
─ 少し回想 ─
>>0:458
もぅ…マリちゃんっていくつの時の話しよ!
[お茶を淹れに走る新兵の背と、腹筋をする二人の見知った隊員を何の気なしに眺めながら、ずかずかと砲座室へ入っていく。
半袖姿で汗まみれの隊員を見ても、嫌悪感も羞恥心も見せないのはそう言ったものが既に慣れっこだったのもあるだろう]
>>0:459
だーからー! 私にも椅子でふんぞり返るの仕事をさせなさいよ!
なんで、私が毎日毎日、前の在庫確認しながら手をたるーくさせてひぃこらひぃこら書類写さなきゃなのよ!
私を腱鞘炎にさせたいわけ? 操縦桿握るぐらいの腕力ならもうあるわよ!
つかね! 書類とにらめっこしてるくらいならPITと遊びたいのよ私は!
[彼と話し出すと、言葉が些か(いや結構)くだける。
それもこれも、暇を見つけてよく彼らを眺めにきていていつの間にかそうなったというかなんというか。
一部の隊員から『過激な言動』などと揶揄される遠因は、きっと彼にあるにちがいない。
まぁ、少女がたがを外してきぃきぃ言う相手も彼以外にいないのだが……]
譲っちゃだめだかね!
エアリ"ア"ルの盾は私達滑空部隊!
矛は貴方達アイアンマーズなんだから。
[大きく言うだけあって、彼ら自慢の砲座はいつ見たって完璧に整備されている。
そんなことは当たり前のように知っていたし、わかっているからこそ
幼き頃より持った全幅の信頼は揺るがないし
その空気が心地よかったりするのだ。
とりあえず息抜きのように彼にからかわれに来ているのだ。
まぁ少女は……やはりどこか変わっているのは確かなのだろうが]
ふん! 私、絶賛育ち盛りなんだから、貴方に肩車して貰ってた頃のと一緒にしないでよね。
[言葉ほどに怒りなど当然起こらず、むしろ堅いのはアンタの頭皮だろうといわんばかりに、背伸びをしながら軽く彼の頭をひっぱたき、くすりと笑う]
>>0:460
え? やっぱりわからなかったの?
[名前を聞いてきた新兵に驚いたように瞬きする]
いーい! マーティーのように立派な砲撃手になりなさい。
私が知る限り、彼の右に出る砲撃手はそうそういないわ。
口の悪さもね。そっちは真似しなくていいかららね!
[名前を聞いて愕然とする新兵の心中を知ってか知らずか、彼の額を軽く小突き部屋を後にする少女は、軍務の時とは異なり、年相応に明るく……ただまぁおてんばなのはまさしくその通りな佇まいだった]
──回想おしまい
本当…勇敢なんだから。
マーティー…あの子達助けてあげてね。
[二番艦に向かう八機の機影と、奥の手を携え、その瞬間を待つ砲台を交互に眺めながら、少女は願った]
さあ、んじゃ追い立てるわよ!
[旋回しながら再び地面に向かう。ようやく出動したケルコム陸軍に合わせながら、真逆にならぬよう市民を追い立てていく]**
[がきんと鋭い音をあげ、接舷索が極光号の腹を捉えれば機体が分解したのではと思う程の衝撃が奔る。
視界の端で僚機が下部構造物に衝突し、墜落する]
まだだ……。まだ、いける。
[ぎりぎりと機体が軋む音が耳を聾した。
"果たして、この無謀な行為にどれほどの意味があるだろうか"
そんな思いに囚われた瞬間、甲高い音を立てて接舷索が折れて、バランスを失った機体はつんのめるように傾き、小さな身体は空に放り出された]
あ、パラシュート……。
間に合わないか。
[堕ち行く意識の中、怯えた顔で此方を見上げる子供たちの姿が見えて]
……辺境区に顔出ししないとなぁ。
[そんなことを思った]
― 市街地 ―
[白い靄を突き抜けて現れる、桃色の滑空機。]
突然あらわれた謎のナニカに驚いた市民は、慌てて逃げ惑う。
[それを追う様に、白い機体が現れて。]
これが……。シリーの実力なのか。
それともこのパイロットが特別なのか。
[建物すれすれに飛ぶ技量を見せ付けられて、唇をぎゅっと噛む。]
― 実弾装填中、伝声管通信 ―
アイアマーズよりブリッジ!
そして司令部!!
2番艦をカノンでブチ抜いて軌道を変える!
付近の航空隊を下がらせろ!
[無茶苦茶な要求に、もちろん伝声管の向こうから貴様何様だと怒声が響く……が、さらに大きな声でがなり返した]
やかましいっ!!!
空軍司令部の佐官だか司令官だか風情が、現場の軍曹様に対して偉そうな口叩くんじゃねぇ!!!
とっとと命令出しやがれ!!
A『ねぇロニィくん、隊長、減給と停職と降格どれになるか賭けませんか?』
R『……免職だろあれ』
S『(銃殺なんじゃ……)』
>>317
PITよりブリッジとアイアンマーズへ…聞こえて?
東部戦闘航空団指令においてカノン発射を許可します。
[がなりたてるマーティンの声を聞きながら、せめて私が言わないと収拾もつきそうもなかったし、彼の処遇も危険に思われた。それにそれをやるのなら彼にその自信があるのだろう。
私はそれに賭けたい]
第7中隊。カノンが飛ぶ!
充分方向は変わりつつある。全機散開。
周辺機パラシュートで離脱した隊員を回収。
私も今から回収に回る!
[空軍史に残る怒号が伝声管を駆け巡り艦内に響き渡る。
要求は副司令のサポートもあり最終的には許可が下りた。
処分についてはおそらく後日何かあるのだろうが]
7隊との共同作戦かよ…連中も骨あるじゃねーか。
目標!2番艦右側面後背部!
右ケツを狙え! 連中を後押しするぞ!
全員衝撃に備えろよ、反動が凄いぜきっと。
行くぞ、10秒前!
[右腕を振り上げ、カウントダウンを開始する]
3・2・1……撃てーっ!!
[3つ重なった轟音と黒煙が世界を支配した。
砲弾は決死の飛行隊が牽引する方向を後ろから押して支援するように、2番艦に吸い込まれた――**]
[ケルコムの方からも誘導機体が現れれば、もはやここに留まる理由はない。
二番艦へと機首を巡らせれば、それに併走するように飛ぶ機体が見え>>316]
……
[初めて間近で見るアルバトロスの片翼。それをもう少し眺めてもいたかったが]
後はお願い!
[機体をその白い機体へ寄せゴーグルを外しながら叫ぶと、短い敬礼と共に、再び高度を上げてゆく]
……ふぅん。どんな歴戦のパイロットかと思ったら若いんだ。アルバトロスの子
[お前が言うなと四方から飛んできそうな台詞をぬけぬけと吐きながらPITは空を目指した]**
[まさか二度も口をあんぐりさせることになるとは思わなかった。]
女ぁ?
[ゴーグルを外したあどけない顔は、少女といったほうがいい年齢か。とはいえ、この機体の色で男が顔を出したら、もっと吃驚することになるのだが。]
とはいえ、パイロットに年齢も性別も関係ない。
この少女の、優れた才能と精神は、間違いなく尊敬すべきものであったから。]
あんた……。
サンキュ。
[さっと敬礼を返すと、再び住民を避難させるべく、暫く誘導に専念する。**]
― 会場上空 ―
[唐突な出来事に呆然としていた意識は、二つの通信機から聞こえる声により、現実へと向けられる。>>300]
……っ!
あ、ああ、わかった!
[何が起きているのか、を認識できた瞬間、意識が向けられたのはただの一点]
……義父さん、義母さん……マリオン、アナ……!
[軍属としてやるべき事も理解している、けれど。
最初に浮かぶのは、そちらにいるはずの『家族』たち]
行くぜ、『相棒』!
[一度、機体の姿勢を正した後、一気に下方へと旋回する。
動き自体は、先日のそれ>>0:307と同じ。
その時よりも機体が安定している事には、気が回ってはいなかった]
[見上げた視界に拡がる、空。
二人の機体が、武骨な外見に似合わず、華麗に"舞う"のを、満足そうな表情で見ていたが。
シリーの機体が市街に落ちるのを見て、即座へできることはやった。
避難勧告とか、救助要請とか。]
ち、くしょー!
[通信機からのミヒャエルの声は聞こえていたが、返答するのももどかしく、現場に向かって駆け出した。
左官としては間違っているのだろうが、生来直情な性質はいざという時には抑え難く。誰かの制止でもなければ、止まりそうにない**]
ったく、なんだってこんな時にこんな事起きんだよ!
[降下を決めた後は、住人の誘導に専念する。
白とピンクの機体の遭遇には気づいてはおらず。
──仮に気づいて、そして、ピンクの機体のパイロットの姿を見ていたら、それはそれで呆然としたかも知れないが]
……無事で、いてくれよ……。
[今は、と誘導に専念しつつ。
無意識、碧が求めるのは『家族』の姿。**]
/*
少佐殿は可愛いですねぇ。別にとって食いたいとかはないけど。
疲れがちょっとだけ吹き飛んだ
しかし、実はオーロラ号、国民感情を煽る為に、墜落させる為のものかと思ってた。
ケルコムの式典本部に急電。
飛行船が一艘、操縦不能で漂流中。
地上に落下のおそれもある。
人民を風上へ批難するよう指示されたし。
なお、あわせて事故艦より地上へ退避した者の支援を認められたし。
[各方面から次々と上がって来る報告と要請に指示を出してゆく。
実弾使用も一瞬の沈黙の後、許可した。]
/*
起きて来てみれば、これはすごいな。
夜中の各人のやんちゃっぷりに噴く。これは噴くwww
そうだよな。そろそろ何か起こって欲しかったんだよな。
格好いい。とても良い。
だが、つい噴くのはゆるせwww
/*
しかし、これが戦争に繋がるかというと、今ひとつだな。
なにかもう一手欲しいところではある。
魔のひとも頑張ってくれるだろうが、
さて、後押しするかな。
←基本、戦争起こしたい人。
/*
ケルコムの一般市民動かしても大丈夫だろうかな。
ちょっと先走っちゃった民が何か叫ぶくらいは、
許されるかな。
儂、早く戦争したいのよ。PC的にもPL的にも。
落ちがまだ先だから、遠慮している風もあるのかもしれんが、
落ちる日になってから戦争起こしても、
格好良くは落ちられんものだぞ?
前哨戦如きで、ぽろっと死にたくはあるまい。
いや、今回は墓落ち=死では無いんだが。
ふー、昨日は顔出せなくてすみません。
そして、式典がケルコム上空で行われる事実を知り、「あれ?乗り遅れた?w」と悟った次第。
シリーよりも下だろうから…見ることもできないよね。
さて、どうしよう?
と、思ったら、何ととこで止まってるんダ!w
アルベルトよ。
お前の夢が、ここまで形になるとはなぁ。
[プロペラ機が描く、見事な軌跡と、
未だ余裕を窺わせる機動。
風を裂いて上へと突き抜ける強さは、
滑空機には持ち得ないもの。
低空に飛行船を停止させ、
飛行機の演技に見とれていたその時、
轟音が、再び聴覚を叩いた。]
/*
午前の連投終了。
魔のひとと一緒に、戦争気運を盛り上げるべく努力w
ケルコムの人々を勝手に動かして、すまないね。
/*
そう言えば、このタイミングでリヒャルトの『家族』と
接触出来ることに気が付いた。
さて、どうしようか。
特段、必要性は感じていないんだが…
他人が出したNPCを描写するのは、
少々勇気がいるものでな。
―シリー市街地・しばらく前―
[市街地へ降り立ったその時、
『シリー/ケルコム 共栄100年記念式典』
そんな謳い文句が大きく描かれた張り紙が1枚、風ではがされ、顔にまとわりついた。]
もがー!?
ぺっ!
[引っぺがして唾を吐きつつ、そこに描かれた文字を見る。]
…お祭りだか何だか知んないけどサ。
嫌味だろうなー、これ。
ケルコムって、シリー大嫌いなんじゃないの?
どっちもどっちって感じだけど。
[張り紙を折ってポケットにしまいながら、二週間ぶりに大学の門をくぐる。荘厳な建物の、何故かそこだけひどくうらぶれた一角にある研究室の扉は、たてつけが悪くて簡単には開かない。]
[大机に置かれた紙束の、一番上の1枚を手に取る。大学にそびえる塔の最上階で、浮遊大陸の座標を観測し続けている同僚の報告書だ。毎日1枚、きっちり定時に、構内を走る文書箱に乗って運ばれてくる。]
…おーおー、仕事してるねー
そして毎日0.02ミリ、順調に沈んでるねー
[ぼふーっ、とソファに体を沈めると、誰もいなかった部屋の二週間分のホコリが舞い上がる。寝転がったままボロボロの手袋を外し、次いでヨレヨレのブーツを足から引っこ抜き、靴下を脱いで…]
くさっ!?
駄目!これは駄目よ!オトメとして!!
[ブーツと靴下を、舞い上がったホコリと共にパタパタと扇ぐ。そして、来客机に置かれたままの汚れたカップを横目で見て、大きく溜息をついた。]
誰も戻って来てないじゃん。
報告義務がなってない!
…ちぇー
[愚痴と共に放り投げたブーツが、部屋の隅に無造作に詰まれた本の山にぼこん!、と落ちる。]
『飛行大陸概論』
[題名にはそう書かれていた。]
/*
リーゼロッテは、動きにくそうな立ち位置ではあるが、
キーとなる人間でもあるよな。
最終的に浮遊大陸が、平和的手段で上空から移動…
というのが、今回の村が取りうるエンディングの
明るい方の一つではあるんだが…
あまりそれを前面に出し過ぎず(戦う理由が無くなっちゃうから)
かつ、細い流れとして最後まで繋げていく。
やっぱり、動きが難しそうだ。
是非、頑張ってもらいたいなぁと思う。
/*
……今、気が付いた。
接舷索は飛行船に滑空機がどうやって接舷するかを考えて、空母の横索式着艦装置を基にでっちあげたものです。
で"索"は飛行船側のワイヤー様の設備なので、滑空機に付いているのはそれに引っ掛ける『フック付きのブーム』でした。
こんな設定と訂正は表に出せないので、また灰でのみ落とします。
/*
本人的にはこういう設定でっちあげは楽しくて仕方ないのですが、一人よがりにならないようにせねば、と。
……さて、プロの空戦挑発と1dの飛行船突撃で美味しいところを喰い散らかしてしまった感があるので、今日は少し自重しましょうか。
/*
ある程度一触即発でいたのだから、どこかで宣戦布告が要りますね。
ケルコム側で必要そうなこと
・街中での救出作業指示
・ローゼンハイム死亡への道筋
・式典後処理回収
・戦闘開始
受けて貰えれば戦争関連はギィ殿に委任させていただきたいつもり、だけど…
佐官クラスとはいえ全面委譲は無理があるかしら…ばーちゃんがわがまま言ったことにして押し通す…?
シュテラさん見た国民に「空から女の子が!」って言わせたいけど、現状ケルコム側で拾えるかしら……想定プランが分からない。
やることが沢山…時間ないよ頑張ります。
/*
戦争に突入し始めようとしているところで敵パイロット拾ったら捕縛方面になりかねませんし、無事にお返しするとしても宣戦布告がしにくくなる、かも、と弱腰でした。
余裕があればお話してみたかったのだけれどね…。
/*
ちょっと買い物に行って、ゆるりと戻り。
しかし、開戦方向になかなか話が行かないな。
このまま、仲良し子良しで話が進んでいったら、
少し笑う。いや、かなりかwww
いや、さすがに落ちが始まったらそれはないだろうが。
/*
村建てとしては、なかなか戦争状態に行きづらい設定に
してしまったのかと、やや反省。
村開始時点から戦争状態の方が良かったか?
少し、上下の交流が出来る余裕は残しておきたかったんだ。
中の人の好みは、どちらかというと、
「さあ始めよう。君たちは今、ドラゴンの前にいる」
なんだが。(←
― ケルコム市街 ―
[怒号、悲鳴。
ケルコム市街地は、落ちてくる飛行船の姿に、>>283
パニックに陥った人々で溢れている。
その中で、青年の姿をした”モノ”は悠然と空を見上げる。]
共同して人命救出作業……、か。
その後はお決まりの謝罪、和解。
賠償金でハイ終わり。
シリーとケルコムは、その後も仲良く暮らしました。
[混乱に陥った人々が、青年に構う様子は見当たらない。
そこだけあたかも”見えない”ように行き過ぎていく。]
それじゃあね……
[落ちる飛行船と、その救助へと向かう飛行機群。
民衆の誘導は、間に合うだろうか。
実弾が飛び、ケルコムの民の間に動揺が走る。>>333
それでもなお、]
実害、ないとねえ…?
[口元が、ゆるく弧を描く。
向けた視線の先、霧の向こうに浮かぶのはシリーの国。
やがて雑踏の中、”青年”の姿は消えていた。**]
/*
早く開戦したいですね。
というか、明日辛くなるんじゃないかな。平気かなww
頑張って焚きつけないとだなあ……
― 少し前・式典 ―
[空に一際高く高く、舞い上がる二機を見上げる。
あの日も見た、蒼と白。]
………あれって…
代行は何処の?
[近くに居た軍人から最新の企画書を差し出されれば、礼を言って受け取った。
飛行演舞の人員配置を辿ると、横に幾つか二重線が引かれて、真新しいインクで二つの名前が書き込まれている。]
リヒャルト・ファルケンマイヤー。
ミヒャエル・アルブレヒト。
[ぱち、と青磁が瞬く。
先日の一件で上がってきた報告書、機体種別や操縦士の名までは目を通さなかった。
知人の名が連ねられている驚きと同時に、奇妙な符合に首を傾げ、ディルドレを窺い見た。]
[空軍の演目も佳境、という頃合。
ざわざわとした人々の会話の中に驚きや不安げな色が混じるのを耳が捉え、空を見詰めていた瞳は漣立つ喧騒の中に向く。]
『緊急事態です!!!!』
[貴賓席であろうと構わず横切り、あらん限りの声を張り上げながら、息を切らして数人が走り寄った。
一般の連絡員とは違う銀糸で縁取られた腕章。通常ならば彼らが連絡に走ることはない。
いち早く異常に気付いた空から>>286>>293、そしてそれを受けた陸>>324からの緊急連絡。
相当に上擦った声での報告を聞き、場が大きくどよめいた。]
シリー側の飛行船が、降下している?
交信は―――? 不通。わかりました。
軍は事故、そして奇襲の可能性両面を考慮して迅速に持ち場へ。
空と陸、
[発しかけた言葉を、目の前に伸びた腕が制する。]
ばばさま……!!
[時が止まったかのように、ぴんと場に緊張が走る。
常ならば異論を唱える穏健派も、ディルドレその人の口から紡がれた言葉にごくりと唾を飲み込んだ。
正式な場ではないとはいえ、此処には今、ケルコム上層部の顔ぶれが揃う。
これは――――“命令”。]
……ばばさま……!!
[時が止まったかのように、ぴんと場に緊張が走る。
常ならば異論を唱える穏健派も、ディルドレその人の口から紡がれた言葉にごくりと唾を飲み込んだ。
正式な場ではないとはいえ、此処には今、ケルコム上層部の顔ぶれが揃う。
これは――――“命令”にも等しい。]
『発言を許可しよう、アデル・エルヴァスティ。』
………っ。
[射るような視線を向けられれば、ゆるく首を振る。
未だ仮定の話、今はそんなことよりも。]
…………く、空軍陸軍側間の連絡を密に、連携して民衆の救助にあたって下さい!
混乱が起こります、警備の者は客席に回って!!!
こちらの事はお願いします。
私は現地に同行します!!
─ 空 ─
[第七中隊の決死の牽引と、アイアン・マーズのカノン砲撃によって、多少なりとも軌道をずらした飛行船が、徐々に地上へと近づいている。
各々がやれることは尽くした。後は文字通り天命を待つのみか。
被害自体は避けられないにせよ、指をくわえて待つよりはずっとましな結果とはなるだろう。
まぁ、飛行艇は落とすは、実弾は発射するわ。滑空機は市街を威嚇するように飛ぶは…
どれをとっても禍根の種になるのは間違いないだろうが…
先の事を考える余裕ができれば、頭が痛くなると同時にやけに肌寒い。
見れば礼服のまま、コートはおろかジャケットすら羽織らずに飛び回っていたことに
今更ながら気がついた。
自覚すれば、その寒さもより一層強く感じ
操縦桿を持つ手ががくがくと震えた]
無事…よね?
[PITのしばらく先を同じ方向へ向かう小型飛行船が見える>>332
平べったいフォルムに見え隠れするように、
煙をあげながら落下する二番艦の周辺を
小さな小さな影がひらひらと待っていた]
パラシュート? 殆どまともな機体ないじゃないの。
そこまで身を張れとか命令してないわよ!
でも…良くやった。偉いぞ!
[翼をもがれた滑空機がばらばらと落ちる中、それに混じって小さな落花生がたゆたゆと空を漂う。
そのまま市街地のはずれに落下して行く者もいれば、回収部隊に無事保護されたものもいた。
全ての隊員が無事かどうかは、さすがにわからなかったけれど…]
!?
[しばらく飛べば、人の顔が肉眼でも見える程に…そんな折
また一機、不自然な動きでつんのめるようにぶれた機体から、
一人が投げ出される。>>314
投げだれる衝撃が強かったのか、
パラシュートを開く様子も見せず、
速度を増しながら落下する影に、少女は思わず目を見開いた。
目の前が一瞬真っ白になりかける。]
ダメ!
[思わず叫んだその先で、影は小さな飛行船と交錯した。
ただでさえ平たいフォルムがさらにしぼむように…
凹字にくぼんだ船体上部が、
幸運にも死のフリーフォールからその者を救ってくれた事を物語っていた]
いける!?
[その飛行船がロッヘン号であったことは、
もうしばらくの時間を経てから思い出すことになる。
今は…ただただ夢中だった。
斜め後ろから飛行船を追い抜き様に操縦桿を強く引く
一瞬の強烈な重圧と共にその速度と引き換えに高度を得たPITは、
回り込むように大きく旋回しながらタイミングを計る]
[半硬式の柔らかい上部をひしゃげさせた人影は、
ゆっくと戻りながら曲線を取り戻す船の力に流されて
優しく空に投げ出される。その今際を狙ってかすめ取るように…
要は、翼でひっかけようとしたわけだ。
幸か不幸か、こんな無茶は初めてではなかった。
あの大陸の果て…魔が潜むと言われ
世界の終わりと忌諱された絶壁で一人の友人を助けたことがある>>0:572
『助けた』というのは少し語弊があるかもしれない。
あの子は気付いてなかったようだから未だ黙っているけれど、
なにしろ落っことす要因を作ったのも自分だったのだから…
なのであの似た髪をした友人にはいろいろと…まぁ…
これはまたの機会に]
──トス
[受け止める側のエルロンを下げ、落下の直前に併せて反転させる。
鈍い衝撃と共に、一瞬PITの制御が乱れる。。
全力で操縦桿を横に倒せば、ずるずると翼の端へ流れて行く体が、
中程で止まる。
手は塞がっている。
…額からゴーグルを伝い流れる汗を拭うことはできないけれど、
代わりに小さく安堵のため息を漏らした。
ひっかけた人影を確認すれば、もう一度、今度は大きくため息。
どこかで変な所をぶつけてさえいなければ…たぶん]
とは言っても…ん〜帰還は無理よね…
[平行を保つのが精一杯だ。
気を抜けばPIT自身もバランスを崩し制御を失う。
旋回もままならなければ、後はなるべく衝撃をかけないように着陸するだけだろう
慎重にラダーで機首を振りながらどうにか広い場所を見つければ]
えぇ!?…ここって…
[結果、最初に二番艦が落ちるはずだった市街の少し手前
つまりは式典会場のまっただ中
充分速度を緩めて舞い降りるようにだったから
避ける時間は充分にあっただろう。
しばらく大通り走り抜け中央の広場まで滑っていったPITは
その長い翼で露天の屋根をなぎ倒しながら止まった。
当然その拍子にシュテラも弾かれたのだが、打ち所が悪くなければ…たぶん]
……えっと、ごきげんよ…う?
[奇異やら、怒りやら、まぁ好意的な視線はなかっただろう。
様々な視線に晒されながらシュテラの元へ駆け寄って…
彼女を抱きかかえた所で、
ようやく数々の視線に気がついたように見上げた少女は
乾いた笑いを浮かべながら空を仰いだ。]**
/*
>匿名メモ
そそ、そうなのですよー。
機体数少ないのに飛行大国に戦争を仕掛けるのは愚作に過ぎて、おいばあちゃん大丈夫か!!という感じです……w
英雄陣営が、
1、殆どの人が飛べない空軍の中で、唯一数少ない飛行機を駆ることを許された者
2.大体飛行機が行き渡っている空軍の中の、優秀な軍人たち
どちらなのかによって戦争の始め方も有利不利も、ギィ殿たちの立ち位置も全くちがってきてしまうのです。
/*
無茶振りをやらかそうとしている身からすると、1の方が辻褄合わせは楽です( ノノ)
けれど現実的ではないので、2でしょーう、という感じで動いておりました…
先の事考えての描写って、難しいですよね。
特に基本設定や構造の部分は。
わたしも国構造あれこれしちゃってごめんなのです…!w
/*
ベルティルデさんの描写だけを抽出しようとしたら、プロローグだけ私とマリエッタさんの発言が混ざります…w
出入りした人にはフィルターがかからないのですねー。
― 市街地 ―
[恐らくはシリー空軍七番隊が極光号に突撃する少し前。]
『シリー艦降下中!!依然交信への返答はありません!』
『落下予測地点―――市街地中央!』
『西地区、住民に避難勧告を!間に合わない?何言ってる、間に合わせろ!!』
[次々と齎される情報に、通信が混線する。
街中の彼方此方で悲鳴や怒号が響き渡っていた。]
『シリーの攻撃なの!?』
『おいおい、何だありゃあ。潰されっちまうぞ!!』
『避難してください!!!上ではなく前を見て!急いで!!!』
[シリーとケルコムとの関係に暗雲が立ち込めていたとはいえ、このような事態は記録にも無かった。
“平和”に慣れた国民に初めて訪れた、命を脅かす直接的な危機。
軍は統率を取ろうとするが、一般民衆ははただただ混乱する。誘導の通り、脅えながら避難地へと向かっていた。]
ドーーーーン!
[轟音と>>319、発信者の短い悲鳴。]
『な………うそだろ!?
……て、訂正します!落下地点―――市外北東!!!』
『中央じゃなかったのか!? 北東の避難状況はどうなっている!?』
『進めていますが――全部ではありません!!』
『そっちは農場地だ、中心部よりはまだ、マシだが…くそっ、どっちにしろ被害は甚大だ』
[空を見れば、シリーの艦船は先刻よりずっと近づいている。
薄らと霧の中に散る淡色は、信号弾の名残か。>>304
ぱらぱらと崩れ落ちる滑空機の破片と、先刻の砲弾と。それらがシリーによる軌道修正の結果だと気づく者は果たして居たのかどうか。
二番艦は、今にも地に触れそうな程に近づいていた。]
― 式典会場 ―
[散開ののち、すぐさまブルムダールとカールソンが陸・空各軍へと連絡に走る。
今にもスキップでも始めそう、と評するべきか。年からは考えられぬほど軽やかな足取りを、少し苦い表情で見送った。]
では、行って参りま…… ?
[細かい指示を出しながら市街地に向かおうとした矢先、予測だにしなかったものが飛来して>>359、完全にその場で足を止めた。]
…………えっ?
[開催地の面々を弾き飛ばしはしなかったものの。
色からも操縦士の姿からも、シリーの機体であることは明らかだった。
避難が進み人の減った広場、渇いた笑いを漏らす鴇色の髪の少女に向けられる視線は、概ね彼女自身が感じた通り。>>360]
………あ、 …?
ごきげんよう。
[挨拶に挨拶を返して、ふと我に返れば眉を下げる。
貴賓席は空になっていたから良かったものの。
つい放心してしまいました、などと言ったら、ディルドレに叱咤されかねない。]
―シリー大学/研究室・少し前―
何かこうさー
好きでやってることだけどさー
少しはやる気の出るニュースってないもんかしらん。
[ぶつくさ言いながら、寝転がったソファから足だけ伸ばし、大机に置いてあった、これまた大きなラジオのスイッチを足の指で入れる。(お行儀悪い!)]
ザリッ……ザザッ…
『…日、ケルコム…シリ…ザザー…100周年記念式典…ザザ…の…うに盛大に挙行される……ザ…心よりお慶び申…ザー…げる―――』
んー、お祭り始まったみたい?
[大型のラジオは、ケルコムの国営放送も問題なく拾ってくれる。ノイズが多いのと、いらない無線まで拾ってくるのが、困りものだったが。]
[廊下の流しで汚れたカップや皿を洗うと、扉横にあった文書箱をごそごそと探り、入っていた封書の束を持ってくる。]
…あら?私宛…?
なになに…
ご不在につき、ご連絡申し、あげ…
…ヴェンダー…フォン・なんとかベルク…って、マリエッタじゃん。
何か用だったのかな?
あとは…ローゼンハイム先生の定期便か。
いつもご苦労様です。せんせ♪
そういえば随分会ってないよなー
元気かな。
また貧乏クジ引いてないかなぁ…
[もう数年会っていない、人の良さそうな笑顔を思い出す。]
【20年以上前に一時期脚光を浴びた、浮遊大陸や浮遊性ガスの研究は、遅々として出ない成果ゆえに急速に下火となり、現在はほとんど忘れ去られていた。
そんな「飛行大陸論」を、「平和のための立派な学問」、そう言い出したのが、その時客員教授でシリーに来ていたローゼンハイム卿だった。
学会から見限られ、研究費もストップした中、有志を募って研究室を立ち上げるも、そのせいで学内の立場が悪化し、結局任期の終了を待たずにケルコムに帰されてしまっていた。】
[しばし、思い出にひたっている間も、ラジオは変わらず、式典の様子を拾い続ける。異変に気付いたのは、報道の声が上ずり、マイクが人々の喧騒を拾うのが聞こえた時だった。]
…何々?トラブル?
やーな予感したのよねー
記念とか友好とかさ、ちょっと刺激しすぎだったんじゃないの?
[大型のラジオに取り付くと、ヘッドセットを耳に当てて周波数をいじる。機械好きの学生がいじった通信機は、ラジオだけでなく、無線も拾うことができる。無論、限られた範囲での話だが。]
キュイー…ザリザリ…
『極光号…度上げ……のままだと市…地に突っ込む…ザ…』
『メーデー、メ…………操縦不能……』
『住民の退避……急ぎ、ケルコム側に連ら……ザー…』
/*
ここにきてローゼンハイムに設定が…っwwwwww
予想外すぎてふいてしまいました。
案外偉い人だった………!!
農場のほわーんとしたおじさまを想像していましたけど、そうか、そうだったのですか……ww
…暴動じゃない?
操縦不能って…墜落?
やばくない?それ…
[椅子に座り直し、ボリュームを上げる。一際高いノイズが、耳朶を打った。]**
― シリー軍飛行場 ―
『二番艦 < 極光 (オーロラ) >号が落ちて……』
『ケルコム側の攻撃か!?』
『フリーゲンベルク司令官はご無事か!?』
『原因は……!』
[オーロラ号の事故を受けて、シリーの飛行場は騒然としていた。
情報が錯綜し、人々の怒声が飛び交う。]
『第九、第十航空小隊、遭難艦の救助へ向かえ…!』
『司令官指揮下に入り、救援急げ……!!』
[慌しく、飛行場を飛行船が飛び立っていく。
シリー軍飛行場。
常にその管制は保たれ、記録が正しく残される。
空に国らしく規律正しく、そう──あるはずだった。
そう、これが平時であれば。]
[飛び立つ飛行船は、自軍の救援及びケルコムの支援にも向かうだろう。
軍事的緊張が走ろうとも、少なくとも命があるまでは平和裏に,在るべきように振舞うのだろう。
だが、その中にたった一隻。
記録に”乗っていない”飛行船があった。
誰しもがシリー軍籍の艦と思い、離陸の許可は下された。
・・・・・・・・・・・・・・・・
けれど決して、その飛行船が記録に残ることはない。
ただ、一隻『多く』数は記録に残るのであろう。
ゆらり、煌く飛行船団はケルコムの上空へと向かっていった。**]
― 式典当日・自宅近くの丘の上 ―
[クレメンスが去ってから、またしばらくぼーっとしていた。が、気がついたら、寝ていたらしい。
起きたのは、轟音と共に響いた地響きによるものだった。それは、あの"天使"から出された一条の閃光と共にケルコムの大地に向かっていくものだった。
いや、正確には、落下する飛行船に向けたものであったのだろうが、遠くからは市街地への攻撃にしか見えなかった]
な…なに?
[飛び起きたときには、何事が起こったのかが分からなかった。式典の終了を告げる空砲にしては、衝撃が大きい。
やがて目を凝らして見るうちに、市街地をはさんで向こう側、北東の方向に巨大な>>362爆発と煙が見えた]
飛行船が…墜落?
[航空史に残る、最大被害を出した飛行船の墜落はK国における、15年前のプリーデント号の墜落である。その資料を見たことがあるベルには、すぐに飛行船だと分かった。しかし、それが、事故なのか、先ほどの砲撃によるものなのかは、ここからでは判断が付かなかった]
ど…どうしよう…。
[しばらく、立ち上がる煙を遠目に見ながら迷ったが、意を決したように、座っていた敷物を畳み、バスケットを手にして、自宅に駆け戻った。
そして、いつもの作業着に着替えて、整備場に向かって走り出した]
/*
わあ……ぐるぐるしていた部分が少し吹き飛びました。
フィオンに広場の中心でらぶを叫ぶー。
決定的な一打を落としつつ、シリー側に痕跡を残すことでクレメンスさん側に繋げようという狙いもあるの、かな?
/*
あれ…
こっちに残ること前提なのかな。
戦争前だから捕縛は不味いと思うけれど…
捕縛したまま戦争状態に突入?
…は、流石に……
/*
何より、お任せといわれてしまうとちょっと困ってしまうのです。
戦争勃発後であれば懐に飛び込んできて下さっても大丈夫だと思うのですが、救出大作戦を出来る状況でもないので。
出来ればもう少し周囲を見回してみてほしいな…!
やりたいことのある人がいないか、とか。
/*
とまあ、中身が分かっているからこその。申し訳ない。
こちらも頭が煮えていて変なことも強引なところも多々ありますので、後でガンガンつっこんでくださると嬉しいのです。
とにかく戦争始めてギィ様に戦闘をお任せするまでがお仕事……
― ケルコム上空 ―
[避難民の誘導と、第七中隊の生存者位置を確認して
軍に知らせる作業に没頭していると、
不意に鈍い音と衝撃が伝わって、船が降下し始める。]
なんだ? 滑空機の破片でも落ちたか?
[不審の目でキャビン天井を見上げながら、
船を立て直す作業に追われていると、
窓の外を鮮やかな桃色が駆け抜けた。]
― 式典会場 ―
こんな場所に……なぜ?
[居残っていた警備が前に進み出るが、戦闘意思は見られないので大丈夫、と制する。]
……シリーの方、ですよね。
今しがた、そちらの艦船が理由不明の降下、本国北東部へ墜落したと連絡を受けました。
今も詳しい状況は分からぬまま、避難と救援を行っている最中です。
[こうしている最中も市街地の方向で砂塵が舞い、悲鳴が伝わる。軍や行政の調査員からも矢継ぎ早に報告があった。]
/*
いざとなれば救援にも行ける位置。
いざとなれば、それをネタに戦争を加速させにも行ける位置。
それをキープしてみた。www
どう動くかは、流れで。
[もう一つの通信機は、襟元近くに着けてスイッチは入れたまま。
だから、北東へ向かう、という怒鳴り声は、こちらにも響く。
通信機を持つ者には、苛立ちと焦りを感じさせる響きも含め、しっかり声が届くはず]
貴方がたの国に対する我が国民の目は、穏やかなものではなくなっています。
此処に居ては、何をされるか分かりません。
早く、空に……いえ、シリーに戻って下さい。
……怪我人がいるのでしょう?
[彼女が抱きかかえているもう一人の少女>>360――に見えた――を示す。
常ならば応急手当の提案のひとつも出来よう。
しかし今は、原因不明の飛行船墜落での混乱が続いている。
条件付とはいえ、攻撃許可令も出ている。
嬉々として彼女らを利用しようとする輩も現れかねないと。]
── 司令室 / 旗艦 ──
[実弾を使ったガス嚢の強制開放による進路変更、飛行艇が敢行した船体吊り上げ支持による落下速度軽減。
それらの作戦が効をなし、<極光>号は、徐々にその進路――落下位置を市街地からズラしてゆく。
船の中から、拳を握って見守る者たちの間に、祈りにも似た声があがる。]
[けれども、両端の尖った円筒形のエンベロープが、それを支える竜骨が、飴細工のように歪んで船体が折れ曲がるのを見れば、<極光>号がふたたび空を飛ぶことができないのは明白だった。
もはや、墜落は避け難い。
急がねば、パラシュートの開傘下限高度を割り込むだろう。]
諸君は充分に尽力した。
<極光>号から、総員退避せよ。
[命令し、窓の外へ敬礼をする。]
………ごめんなさい。
個人的な感情はともかく、立場上、表立って貴方たちが此方に留まることに頷くわけにはいかないのです。
[複雑な表情で、会釈のような曖昧なものをひとつ。
シリーに頭を下げるなど言語道断、と、ディルドレの言葉が頭を過ぎった為に。]
機体の損傷は、大丈夫ですか?
もし修理が必要であれば、整備場まで運ぶことが出来れば、或いは。
[シリーの飛行機が飛来したというだけでも大事だ。
この場は、そしてこの色は嫌でも目立つ。
機体を隠すことが可能かもしれないという意味でも、場合によっては応急手当が出来るかもしれないという意味でも、苦肉の策の提案。]
/*
捕縛はしないけれど、もしかしたら応急手当を出来るかもしれない、程度でしか汲めなかった、マリエッタさんごめんなさい……!!orz
ベルティルデさんがいらっしゃったみたいなので、場合によっては色々な再会も果たせるかも、とか思っているのだけどプラン潰してるんじゃないかと常に不安です。
余裕が欲しい。
[搭載された飛空艇や、パラシュートを使い、乗員が次々と退艦してゆくのが見える。
市街地へ、山間部へと散ってゆくその姿は、侵攻のための派兵に見えたとしても仕方がない。
そもそも落下傘部隊は敵地制圧のために使われるものだ。
救難用と示す黄色にしてあるとはいえ、民衆には、退避兵と空挺兵の区別はつかないだろう。]
─市街北東部・上空─
[そちらに近づくにつれて、視界が悪くなる。
衝撃が巻き上げた細かい砂塵が、ゴーグルにぶつかってきた]
……っとに、こういう時に、細かく動けよな、『相棒』っ!
陸から来てる連中、どの辺りまで進めるっ!?
北東の市場通り、動けない連中が結構いる!
俺が下手に近づくと回り崩しちまうから、早目に回ってきてくれ!
[八つ当たり気味な事を機体へ毒づきながら、高度を調整し、陸軍へ向けて状況を伝える。
狭い空間を無理に飛べば、発生する衝撃波が安定を欠いているであろう建造物に良からぬ影響を与えるのは想像に難くない。
だからこそ、ルートを伝え、迅速な救援が適うよに、救助隊誘導をする方に専念していた]
………申し遅れました。
ケルコム長老代、アデル・エルヴァスティと申します。
[思い出したかのように、遅れての名乗り。
特に聞き返しはしなかったが、果たして彼女らは名を教えてくれただろうか、
どちらにせよ、国を揺るがす大事件の最中、舞い降りた少女がシリー総司令官の妹君であると直ぐに思い当たる*筈も無く*]
連絡用のオーニソプターを出せ。
上空から拡声器で、退避兵たちに、「RVP(再集合地点)は、ケルコムの空軍滑走路とする」と知らせろ。
あそこならば我々も下りやすい。
[「いいのですか」と問いたげな副官へと冷徹な視線を投げる。]
──ああ、ケルコム側には連絡をいれておけ。
「人道的活動のために、場所をお借りする」とな。
[「許諾を得る」ためではなく「通達する」という一方的な連絡。
救助のためと言いつつ、もはや、ケルコム側の意志を尊重するという建前を脱ぎ捨てていた。]
― エアリエル、カノン砲座―
R『ィィヤッホゥウイ!』
[着弾への反応がもっとも早かったのは諸手を挙げたロニィだった。
三発の実弾射撃は狙い通り二番艦に命中した。
あとはプラン通りに逸らせられるかだが、それは自分たちの範疇ではない。]
A『つぅぅ……ロニィくん、元気です、ね…』
S『耳が〜耳が〜……』
[ さすがにカノン三発の轟音はキツかったらしい。 ]
/*
なるほどー
始まってみると、人数はシリー多いと思ったけれど、そうでもなさそうな感じですね。
アデルの動きがとてもいいです。
そしてフェリクスのイベントがすごい。
なんかみんなすごい。
とりあえず、フェリクスの眉毛が太く見えてきた。胸に七つの傷があるに違いない。
技師 クレメンスは、薔薇園芸家 ローゼンハイム を能力(占う)の対象に選びました。
― ケルコム東部 ―
[『ケルコム側のアクロバット飛行は技術の高さを見せつけるにふさわしく、青と白のふたつの機体は会場上空彼方より姿を現し上昇からのループ。ゆったりとした旋回においても力強いエンジン音は自軍を鼓舞するにふさわしく』
愛機の傍。手帳、細かな走り書き]
― 市街地上空 ―
北東に?
……わかった。そっちは任せる!
[事情はわからなくとも、同僚の>>383通信によって市街地そのものが、当面の危機を逃れることが出来たことは察知できた。
とはいえ、何かの残骸なのだろうか。破片がぱらぱらと落ちてきて、こちらも全く無事でとは済まなそうだったから、引き続きこちらの避難の必要もある。と判断したのだった。]
― ケルコム東部 ―
[『ケルコム側のアクロバット飛行は技術の高さを見せつけるにふさわしく、青と白のふたつの機体は会場上空彼方より姿を現し上昇からのループ。ゆったりとした旋回においても力強いエンジン音は自軍を鼓舞するにふさわしく』
愛機の傍。手帳、細かな走り書き]
― 市街地 ―
[目まぐるしい状況に一喜一憂しながら駆けつけると、アデルとマリエッタが向かい合っていた。]
上の人間
[呟いて、アデルを庇うように傍へ。]
……失礼致します、アデル卿。
[アデルの耳元に囁く。]
もう少し自分の立場をお考えください。
もし貴方がシリーの人間に傷つけられたりしたらどうなるか
[ため息を吐きつつ、マリエッタに視線を移した。
フェリクスの妹は写真で見たことがあるが、見た写真の映りが悪かった為、どこかでみたようなとしか思わなかった。]
―式典会場―
[意識が混濁から醒めれば、自分の身体が華奢な腕に抱きかかえられていることに気が付く]
……ん。……私は、一体、
[極光号を移動させるべく突入したのは良いけれど、空中に投げ出され、パラシュートが開かずに落ちて――]
そうだ、極光号は……?
[揺れる視界で空を振り仰げば、
鴇色の少女の深い碧の瞳と視線が交錯する]
― ケルコム上空 ―
[暫し悩んだ末に、
軍へ繋がる無線のスイッチを入れる。]
こちらロッヘン号。
SLG06-S Peach-PIT の不時着と乗員の離脱を確認。
群衆に取り囲まれているようだが、救援は必要か?
[無線の帯域は絞らずに流したから、
必要な所には届くだろうと、半ば期待混じりの推測をしていた。]
[自軍の機体を披露しようというケルコム軍の目論見が通じたかどうか、靄が薄らいだ気がした。滑空機に比べれば分厚い、力強い機体。それを十分に振り回す、訓練されたパイロット。
シリーに不満を抱く国民は、その姿に希望を見ただろう。国全体を、鼓舞するのに十分なパフォーマンス。各個の思惑はどうあれ、上層部はなるほどしたたかだと新聞屋は思う、のとは全く別に。
写真機で機影を追う、半ば仕事を忘れて歓声を上げながら]
うん?
アイアマーズよりブリッジ。
射撃完了、以後待機する。
[簡潔に報告を済ませた。
砲兵にできることは射撃までだ、この結果を踏まえてどうするのかは上が判断すること。
通信を終了すると部下たちをねぎらった]
よーし!
てめぇらよくやった!
ガハハッ、次のボーナスの査定は期待してもいいぞ!
ARS『(まず自分の心配しろよ……)』
/*
あからさまに煽るのは、今後の動きを考えるに、
いろいろとまずいことに気が付いた。
なので、PCに誤解させつつ、PLレベルで煽ることにw
最終的には、戦いを酷くしているのは魔族だ、と
皆に知らせる立場なので、あまり非道なことは出来ないなぁ。
なんてことに思い至る。
……あ。秘密兵器の製造ロール、回しておかなきゃ。
わすれたらあかんー。
[『シリー空軍が動いた気がした。直後、三色の煙、砲撃<エアリエル>より<オーロラ>上方へ』
そんな予定、あっただろうか。
『高度を下げ続ける<オーロラ>――スクランブル!』
上空を警戒していた滑空機が、騎兵隊のごとく<オーロラ>の船底に滑り込む、軌道を変えるにしても果敢すぎるアタック。間髪入れずに<エアリエル>より砲撃。今度は<オーロラ>船尾へ。轟音]
/*
赤の思惑をぶっちぎって報告を上げていたら申し訳ない。
きっと、マリエッタの情報は赤ログ経由で伝わっているだろうが、
白ログでもやれよ、というアピールでもあるww
囁きとの齟齬は、そこまで気にしない。
おそらく、白が一番優先されるべきだろうよ。
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