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/*
あれっ。ラウンジ営業してなかったの?!ww
ドリンク貰っていいんだよな。
マリエッタ動きにくくしただろうか。
悪かったかなあ。
[店内に入ってきたゲオルグとフィオンに視線を流す。]
マスター、遠来の使者に、何か飲みものを。
勤務中だろうから、アルコールは抜きで頼む。
ヴァルトトイフェル君…だったか。
封書はここにいる副官に渡してくれたまえ。
彼が確認して開封する。
[毒虫を入れて送りつけて暗殺をはかった時代は遠くなっていても、貴族が自身で直接に開封しない風習は根強く残っていた。]
/*
ええと。
→ ←
状態なわけですな。
すれ違い後の起動をどうするか。
というか、どうすれ違うか、からかね。
ミヒャが上行ってるのかー。
敢えて下行っていいですか(←
いきなり複合ターンできるタイプとは思えんのだよね!
経験値低いしw
― 海鷲の巣亭―
[店内に入りゲオルグがまず目にしたのは、
奥にあるグランドピアノの鍵盤の蓋が開いていた事だ。]
あいつ…また弾いていたのか…
[鍵盤を見つめながら、ゲオルグが3人に指示を出す。]
ユリアーネは店内の掃除!
テオバルト、アベルは料理の下準備にかかれ!
[ゲオルグの発声と共に機敏に動きを始める3人。
それを横目にゲオルグは鍵盤に指を置く。
ポーンとAの音が店内に響く。]
[ケルコム軍機が衝突を恐れて進路を変えなければ、
正面から機体の触れるぎりぎりの距離ですれ違うことになるだろう]
へぇ、この状況で笑えるんだ。
……なかなか良い度胸だね。
[視界に映ったケルコム軍機のパイロットは
これまでの相手と違い、どこか楽しげな表情を浮かべていた>>259のが見えたから、知らず唇が弧の容を描いた]
/*
遅まきながら、航空用語の勉強中。
みんなが使う単語が分からないヨ!
あとで、wikiの参考資料にも加えておこうか。
>>266
[Aの音に耳を傾けているゲオルグに
声をかける者がいた]
「マスター。何か飲み物を頼む。」
お、おう。
(なんだまだいたのか…)
[ゲオルグは奥のソファに座っていた男に目をやった。]
あっ、どうも。こんにちは。
やった、丁度喉が渇いてたんですよね。
アルコール抜きなら、えーと……シリーオレンジの…
[シリー空軍最高司令官。
シリー有力貴族フリーゲンベルク家の長子にして、
軍の実権を握る者。
その彼へと、軽い──些か軽過ぎる挨拶をして、
いけしゃあしゃあと注文を口にする。
それでも仕事について口にされれば、
思い出したように封書を差し出した。]
あー…、はい。
[いいんです?と、一応視線で再確認してみる。>>266
頷きを確認したならば、封筒は副官の手に渡されるだろう。]
(フェリクスと一緒にいる男…
ここらでは見かけない顔だが…)
[ゲオルグはフェリクスに言われた通り
飲み物を用意して、二人が座っている席に置いた]
開店前の準備で少し騒がしいが勘弁してくれ。
[ゲオルグはそう言うとその場を後にし、
カウンターへ戻った]
[直々に、と申し渡された封書。
テーブルに置かれたそれを、副官が目の前でレターオープナーを使って開封する。
この距離でフィオンにオープナーを使わせないのもまた、警戒ゆえ。
副官が封筒から本文を引き出し、開いて安全を確認する間、フェリクスは郵便屋に問いかける。]
この書状を預かったのも、直接、当人からか?
あっ、さっきの声が大きい人。
ここのマスターだったんだ。奇遇ですねえ。
[にこにこにこ。邪気なく髭面へと笑ってみせる。
先ほど彼を見かけた>>248のは気づかれていなかったのだろうけれども。]
シリーオレンジのジュース。あります?
[ちゃっかり”飲み物”には注文をつけた。]
「てんちょ!あれ誰ですか?」
[掃除を終えたユリアーネが、
カウンターの椅子に座りながら聞いてきた。]
さぁな。俺も見たことはないな…
[ゲオルグは紙タバコに火をつけながら
その様子を伺っていた。]
[自ら飲み物を届けてくれたゲオルグを見上げる。]
こちらこそ、開店時間に店で執務を初めてすまない。
[そろそろ、非番の兵たちも来るのだろう。
書状の内容によっては場所を改めた方がよいかもしれない。]
あ……っ
[注文より早く、ことり。と、飲み物が差し出される。>>272
さすが敏速な手腕は、旗艦で店を営むだけあるのだろう。]
ありがとうございまーす。いただきまーす。
[とりあえず、出されたものは笑顔で受け取ってみた。]
/*
ちなみに、ここは負けるところだよね! と。
どーやって落ちようか、と真剣に考えているねこごころ。
しかし、なんだ、うん。
やべ、軌道考えるのが楽しい。
楽しすぎるwwwwww
[フェリクスの挙動からは、警戒が感じられる。>>273
それでも、その感想をおくびにも出さずに、
郵便屋は愛想良く最高司令官の正面に腰掛けていた。]
ええ、勿論。
郵便物はご本人様からお預かりしますよ。
[笑顔で請合う。
その中身についてなど、”郵便屋”は関知をしない。]
/*
リヒャルト、あれ、たすくさんかなぁ。
…と、ちらと思う。
うん。文章の雰囲気が、なんとなく。
……って、中身当ては今回、
やらないんじゃなかったのか、自分。
[威厳を保った様で、開封を目にする兄
せわしなくカウンターで仕込みを始めるゲオルグ
二人の対照的な様を、譲った席から一歩離れ、
直立の姿勢で少女は眺める]
ふぅん……
[やがて視線の先には配達人の様を
このやけに肝の据わった
いや、肝の据わった配達人とは到底思えないほどに
剛胆という言葉が似合う青年を
ただ、じっと凝視していた]
>>274
[カウンターで紫煙をくゆらせていると
見かけぬ男が声をかけてきた]
「シリーオレンジのジュースあります?」
[男の声はむしろ『ありますよねぇ?』という様な
雰囲気をかもし出していた。]
おい。ユリアーネ持って行ってやれ!
[ゲオルグはその男への視線を動かさないまま
ユリアーネに指示した。]
[副官から封書を預かり、立ち上がる。]
今すぐ返事を、ということではないようだな。
では、それを飲み終わったら彼が――[と副官を示す。]
船外まで案内してくれる。
ご苦労だった。
また、こちらからも依頼することがあるだろう。
その時に会おう。
[自分は退去の意を示した。]
うん……?
[じっと此方を見つめる視線を感じる。>>281
否、今更感じたというわけではない。
この部屋に入ってきたその時から、
探るようにじっと向けられていた一対の瞳。
それに、今気づいたとでもいった様子で視線を巡らせる。]
どうもー、こんにちは。
[見遣った先には、生命力に燃えるようなビリジアンの双眸。
小さな顔を鴇色の髪が縁取り、ひどく印象深い。
マリエッタ・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク。
既に此方からは、見知った顔だ。]
[正面から向かってくる滑空機と、涼しい顔ですれ違う。]
自慢じゃないけど、コイツの動きに、付き合えるのは俺くらいだろうなぁ。
[そんな妙な自負を口にしつつ、同じように旋回をする。]
それにさぁ。
俺、やる気ないわけじゃないんだよなぁ。
まさか二人揃って、暴走するわけにもいかないから、抑えるようには努力はしてるけどね。
>>281
[ゲオルグは紫煙をくゆらせながら、3人を見ていた。
ソファに座るフェリクスと見知らぬ男。
その席から少し離れたところに立っている少女。]
(しばらく店は準備中にしておいた方が
良さそうだな…)
[ゲオルグは仕込み中のアベルに
扉の表に札をかけるよう指示をした]
おわ、太っ腹……!
さすがは、フリーゲンベルク司令官!!
[ジュースの追加に、目を丸くした。>>282
無邪気に喜んでみせながら、飲み物代を払う気など当然ない。]
ふ…
[ため息を吐いて、暗い目で食堂の天井を見上げた。
いくつもの感情が交錯しては、心の楔が軋むようで。]
それでも、俺が選ぶ道は変えられない。
[口に出すまでもないことだけれど**]
>>283
[立ち上がったフェリクスを見つめるゲオルグ。]
(どうやら、何が?という事でもなかった様だな…)
[ゲオルグはフェリクスの表情を伺っていた]
ああ、そうですか。なら良かった。
司令官から用事のあるときは、いつもの通り。
呼んで下されば、伺いますのでー。
[軍に出入りする都合上、連絡のつけようはある。>>283
笑顔で請合ったのは、信用のため。
退去の意を示した司令官に、笑顔で会釈を送る。
副官の目が、不穏な程に険しくなった。]
ん? ああ、なにも全体的に形を変えなくても良い。
欲をいえば、だ。骨が少ない方が良いんだが、
その場合は、強度との兼ね合いになるものなぁ。
[話が機体のことに戻れば、やっぱり笑顔も戻る。
それでも、思案の後に出た疑問には、目を瞬いた。]
飛行機…というと、ケルコムで開発しとるやつか?
滑空機には、それほど物は積めんぞ。
[店を出る前にゲオルグのところへ寄る。
もちろん、小銭など持ち歩かないので、支払いはツケだ。]
忙しいところをすまんな。
記念式典に同行してくれるのか?
嬉しいが、知っているか? 今回、空軍は上空警備だ。
見物にはいささか遠い席になる。
飲食店は稼ぎ時だろうし、下におりて祭の見物をしても構わないぞ。
[カウンターを指で叩く仕草は昔と変わらず、何か考えているときのフェリクスの癖。]
今回に限らず、もし、ケルコムに行く機会があれば、
シリーに対する反感がどれほどのものか、市井の声を拾ってきてくれればありがたい。
君の目でみた──あらゆるものを知りたいな。
(単なる俺の気の使い回しか…)
[ゲオルグはフェリクスの行動を見守りつつ、
料理の下ごしらえの準備を始めた。
だが、準備の最中もフェリクスの相手の男が
気になっている。]
(あの男…一体…)
父が亡くなる前、短期間だったが、わたしはケルコムに居留したことがある──
軍務ではなしに…プライベートでね。
その時には──
[呟く声は柔らかい。]
…むこうの住民に親身にしてもらったものだが、どうやら、最近はそうでもないという噂だ。
残念だよ。
>>284
[その印象そのままののんびりとした、
いやあまりに自然体過ぎて、
それすらも奇異に思えるほどの挨拶言葉ががが向けられる]
ごきげんよう。ヴァルトトイフェル……殿
私の名は……告げるまでもありませんわね。
[視線と声に緩やかに応じる。
けれど、彼を眺める視線は些かの堅さを保ったまま
見た記憶があったかどうか…
流石に配達人の名までは把握してはいなかったが
見た記憶くらいはあっただろうか?
兄が語ったその名を口に出す]
随分と場慣れした印象を受けたので……
貴職の方々は皆そうなのかしら?
さて、こうしたら、――どう出る?
[ケルコム軍機が旋回し、追尾してくるのを確認して
僚機と二機長分――およそ40mの間隔のロッテを組んだまま、
機体を180度ロールさせそのまま操縦桿を引き寄せれば
滑空機はぐんと速度を増し地上方向に向けてターンする。
みるみる視界に広がる田園風景に僅かに口元が強張るが
二機の滑空機は地面に落ちることなく進行方向を180度変更し、
ケルコム軍機の遥か下方を速度を上げて通り過ぎようとする]
/*
何か若い子たちが突っ込んでるけど、
初っ端から人死にが出たりしませんよね…っ。
じゃれ合ってるだけですよね!
信じられるか、まだ初日なんだぜ……という3での悪夢のフレーズが頭を過ぎりましたのですよ。
/*
180ロール→下方向
……スプリットS、か!
さて、どう対処しましょーかー。
というか、時間考えると、そろそろ〆にもって行かねば。
残念化が発動する前に。
>>293
(いつもツケだろ。)
[ゲオルグは帰り際にフェリクスが言った
言葉に苦笑いをした]
式典には同行するつもりでいたのだが…
(式典後に仕官達が店になだれこんでくるだろ?)
[そう言い掛けてゲオルグはフェリクスの
表情を見つめた]
>>294
何を考えているんだ?
[ゲオルグはフェリクスの指先の鳴らす音を
聞きながら彼にたずねた。]
はじめまして。
マリエッタ・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク嬢。
貴女の顔を知らない者なんて、いませんからね。
[ここぞとばかりに立ち上がり、マリエッタの方へと歩み寄る。
フェリクスの副官が、あからさまに警戒の色を見せた。]
フィオン・ヴァルトトイフェルです。
以後お見知りおきのほどを。
[気紛れに、胸元に片手を当てて礼を執る。
悪戯っぽく微笑み、ビリジアンの双眸を覗き込んだ。]
郵便屋というやつは、それこそ世界の端から端までが仕事場ですから。
王様の寝室から、飛行機の格納庫まで自由自在。
……当然、シリーもケルコムも関係なしに…、ね。
[最後の言葉を、囁くように声を小さくして首を傾げた。]
そりゃァ 司令閣下とかマリエッタさんとかのファンのほうが多いけど。
でも飛行機は乗る人だけじゃ動かないし、ね。俺は整備士の人、すごく好きだよ。
[こちらは苦い物の混じらない笑みで少しだけ首を傾げて。さらに返ってきた答えには、少しだけ、安堵の息、胸を押さえた]
そっか、よかったァ
じゃあ取材の時は、ちゃんとじっと見ないようにしますね!
[そう言う理屈じゃありません]
うんうん。あれは翼が2対でしょう、骨格を削ると可動部分から折れるって、材料捜すのに困ってたっけ。
1対にしたら機体の揺れが酷いし……本当酷いし、設計って難しいね。
[本当に酷い、と一瞬思い出したように気分悪げに眉を寄せつつも、だから、整備士を尊敬している、そんな口調]
……いや、蒸気機関でもケルコムの内燃機関でも、どっちでも良いんだけど。滑空機はあまり重いのは無理かァ
[やっぱり、と腕組みして唸る]
お姫様には、ちょっと出来ない芸当でしょう?
[にこにこにこ。無邪気に笑う。
笑顔に細められた浅碧の瞳の奥、真なる色は見せないまま。
確か彼女の機体を整備する者の名は、]
───でも、PIT
あれはいい機体だと思いますけれど。
[あの男のものであったはず。]
[未確認機の動きにひゅうと唇を鳴らす。]
敵さんも頑張るなぁ。
リヒャルト君は一体どこまで付き合うつもりなのかな?
んのやろ、からかってんのかよ!
[直後、口をつく声には微かな苛立ちの響き。
大きく旋回していては捉え損ねる、との判断から、機体をロールさせる。
角度は180……ではなく、135度前後。
その位置から操縦桿を引き寄せ、下方向へ向けてターンをかける。
動きとしては、滑空機のそれと似て、それよりは旋回範囲の狭いもの]
……持てよっ!
[念じるよな呟きは、何に向いたやら。
ただ、その念は届かなかったようで]
って、ちょ、やっべ……!
[仕掛けた高度は悪くなかったはず、なのだが。
反転後の高度は、予想よりも低かった。
ぎりぎり、衝突を回避できるかどうか、というレベル]
ちっ!
[苛立たしげな舌打ちひとつ。
高度を保ち機体の立て直しを図る間に、二機との距離は開かれる]
>>300
つい先程、そのいるはずもない者を見たばかりなのだけれど。
[よもやの新兵を一瞬思い出し、少し呆れたようなため息をつく。
歩み寄る男の様子に警戒を強める兄の副官に気付けば
『構わない』と小さく首を振る。
少なくとも得物は手にしていない。
よほどの虚を突かれなければ、避けるくらいの対処はできると踏んでいた。
とはいえ、この場で万が一の狼藉はないだろうと思いつつ、
刹那の動作に備えるよう気は構えようとすれば、
それを嘲笑うかのように、悪戯っぽい微笑みが向けらる
それには、少し興味深そうにくすりと笑ってみせる]
わたしは空軍司令官であり、この国の為政者のひとりでもある。
考えることは国益だ。
[まっすぐな目でゲオルグを見やる。]
式典への同行は任せる。
優雅に空から眺めるのもいいだろうし、地上で賑やかにやるのも祭らしい。
エアリエルはその日のうちにシリーへ戻るつもりだ。
それというのも、ケルスト卿の晩餐会に呼ばれていてね。
よい酒が出たらこちらの納品できるよう、覚えておくよ。
そうね。貴職なら相当の修羅場もありそうですわね。
……ケルコムの様子は如何?
私、あちらにはあまり縁があないもので……
例の式典、あちらでも噂くらいはありましょう?
[なにしろあの権威主義者のことだ。
シリーであれだけおおっぴらに叫んでいれば、
当然ケルコムにもその話は届いていよう
ましてや、隠すような類の話でもないのだから]
/*
ギィは絡まず落ちるとか勿体ねえ…
勿体ねえが、ケルコム陣営2名がお空じゃ仕方ないww
まあ、まだプロロだしね。
― 少し前 ―
わ、あ……!
[一機、二機。飛び立つ機体に声を上げる。
視察で訪れる時とは違い、表情には微笑みすら乗せて。
主翼が翻り、光を受けたエルロンの端が白く輝く。]
上空からの景色は、どんな風に見えるのかな…。
そうか? はは。そうか。
まぁ、取材もいいが、儂の仕事場は軍の施設内だぞ。
来るなら、ちゃんと軍に許可取るようにな。
[好きだよ、と言われれば、まんざらでもない。
一応の釘は刺しつつ、軽い調子で頷いた。]
『………おや、アデル殿?
本日は視察のご予定は伺っておりませんが…もしやこちらで何か手違いでも。』
[ぼうっと空を見上げていたものだから、
背後から掛けられた声に飛び上がる羽目になってしまった。]
……えあっ。いえ、その。
[振り返った先には、飛行場の視察で顔を合わせる准将が目を丸くして立っていて。
何時から見られていたのか、こほん、と小さく咳払い。]
…ああ、そうだろうなぁ。
揺れは相当のものだろう。
翼を持ち上げる時の動きを変えれば、
もう少しマシになるかもしれんがなぁ。
[オーニソプターの事を語る時には、
ふっと整備士としての意識が出てきて、
他のことがするりと抜け落ちる。
だから、少年の口調にこもった尊敬の調子にも気付かぬまま。]
……ん?
なにか、重いものでも運びたいのか?
[唸っているのに気付いて、小さく首を傾げる]
今日は、個人的に訪れました。
滞りなく演習が進んでいるようで、何よりです。
そういえば、例の式典ですけれど。
私、どのようなパフォーマンスが行われるのか知らないのです。
飛行場に居る方にでも聞けば、お話を伺えるでしょうか?
それとも、軍部に直接赴きましょうか。
[軍においても階級の高い、年嵩の男。
このような者に丁重に遇されるのは、「長老代理」の肩書き故。そう理解しているからこそ、自然、仕事の顔を作ってしまう。]
>>304
芸当……そうですわね。
少なくとも、余所様にお邪魔しながら飲み物のオーダーまで平然とされるなんてね。
なかなかできない芸当かと思いますわ。
[少し茶目っ気を交えながら、眼を細める]
あら、この前の取材もう記事になったのかしら?
ええ、ありがとう。
私の……いえ、あれは私達の誇りですもの。
[PITの話が出てくれば、それには胸を張って頷いて見せる
過剰でも誇張でも何物でもなく
心の底からそうだと言わんばかりに
何故ならあれは……
父と彼が少女に与えし翼なのだから]
[暫く業務連絡を交わした後、准将は仕事に戻って行った。
別れ際の敬礼に、おずおずと同じものを返す。]
………当日は出来るだけ飛行場から離れておいた方が良い…って。
[与えられた職務を思えば、それが出来ないことは互いに承知。
その上で、准将は人目を憚るように不穏な囁きを残した。
つまり、その言葉の意味するところは。]
やっぱり何か、動いている。
式典の日に? それとも。
[時を同じくして、上空で二機――否、シリー側の飛行機を交えた三機が、危険なニアミスを繰り広げていた。
軍の思惑を知ってか知らずか。彼らの一足早い“パフォーマンス”に気付くのは、これから数分後のこと。*]
/*
運べる重量の事を聞かれて、慌てて資料を探してしまった。
一般的なグライダーだと、自重の1.5〜2倍程度の物を載せて飛べるらしい。
大体、100kg〜200kgくらいかと。
>>310
[フェリクスはゲオルグを見つめている]
今回は高みの見物という事で
同行させてもらうわっ。
なんだかんだ、式典と言っても
賞味半日ぐらいなものだろ?
[ゲオルグは再び紙タバコに火をつけた。]**
へ。いたんですか…!?
へええ、余程新聞読まない奴ですね。
こんな美人パイロットを知らないなんて。
[軽口を叩いて、肩を竦める。>>309
見知らぬ誰かに向けた言葉には、容赦がなかった。]
キショク……いいですよ、郵便屋で。
[マリエッタの言葉遣いに突っ込みつつ、
続く問いかけに軽く眉を上げる。>>311
やがて、短くため息に似た息を落とした。]
ああ、例の式典ですか…。噂はね、確かにあるみたいです。
そこそこ歓迎しようって動きも、あるみたいですけど。
[そう、穏健派と呼ばれる一派。>>149
それもまた、誤りではない。]
……それが全部、とは。
[これもまた、事実。]
[実際の空戦なら相手に上空を占位させるなど、自殺行為に等しい。
今回はケルコム機の急降下性能を見たいが為に、意図的に低空に降りた訳だが]
わお! やるね。
[此方の動きに即座に追従し、
斜め下方に鋭いターンをかける青いケルコム機に素直に感心するが、ターン後に機体の建て直しに苦心する様子を見て]
やっぱりエンジンを積んでる分、機体が重いか。
でも、あれで失速しないで立て直すってのはかなりの腕だね。
……これは、油断できないなぁ。
[もう一人のパイロットも先ほどのすれ違い様に涼しい表情を見せていた>>285 ケルコム軍の水準が侮れないレベルに達しているのは確かなようだ]
いやあ…、ははは。そんな褒められても…
いや、せっかくですし。
飲みたいときに飲みたいものを…って。
ここのなら、味に間違いはないでしょうしね。
[少し緊張をほぐした様子の少女に、同調するように笑う。]
ちょっと知ってるやつが、取材したみたいで…ええ。
記事を見せて頂きましたよ。
素晴らしく綺麗で、見事な機体だ。
いつか実際に飛んでいるところも見てみたいなあ…。
[最後は独り言のように呟いて、微笑んだままの目を伏せた。]
あっちゃあ……。
やると思った。
[敵機を深追いする気も、リヒャルトの動きにも付き合う気もなかったのか、機体を右に90度ロールさせ、ラダーペダルを少し踏み込んで、機首を上げながら旋回する。]
もしもーし。
まだやる気ですかー?
[リヒャルトにそんな通信を送る。]
― 【R】海鷲の巣亭 ―
R『……あぁン?』
[マーティン隊長の悪いところばかり受け継いでしまったロニィはサボってこの海鷲の巣亭に足を向けて来た。
彼に言わせれば「戦闘中でも訓練中でもない、艦外に出ていないので待機命令にも反していない」らしいがもちろん屁理屈である。]
R(もう開いてる時間だろ、何やってんだ?)
[扉に提げられている「準備中」のプレートに頭を捻った。
この時間帯ならもう開店しているはずである。
そもそも階級やら身分やらの都合があるため、同時に大勢が来店する状況はあまり好ましいものではない。
酒の席は無礼講かもしれないが、平民出身の兵士たちは羽根を伸ばしに来るにしても貴族たちとかぶらないように時間をずらす者も少なくない]
R(食中毒でも起こったんじゃねーだろな……)
[真相を想像できぬまま、扉をそっと開けて覗き込んだ……視力に優れた眼が捉えたのは、微かな隙間から垣間見えたのは、空軍司令付き副官の姿だった。]
R(副官がいるってことは……こりゃオオゴトか? 危ねあぶね)
[ロニィは気付かれないように扉を閉めた。
真相を確かめたいという欲求は無くはないが、サボリに来たのがバレる危険性を賭ける気にはなれなかった。]
R『やっべ、俺っち風邪か……?』
[帰り際寒気に身が震えたのは、何を感じ取ったからだろうか。**]
うん。銃殺されないように気をつける。
[許可を取れ>>314と言われると、真顔に戻って頷いた。
あ、でもこれで取材しやすいかも、などとぽろりこぼしつつ]
持ち上げる動きか。1枚目と2枚目の翼が邪魔しないようにって動かすのに一生懸命だったみたいだから……今ならもう少し揺れない機体作ってるのかなあ、あいつ。
一目見て、わかるんですね、さすが。
[手をぱたぱたと翼の動きさせつつ、説明。
首を傾げる整備士に気づけば慌てて、顔の前で手を振った]
いや、うん、単純な興味、です。うん。
飛んだらいいなって、思っただけ。
[足下を見るのは、ほんの一瞬]
[何を飛ばすのか、整備士は聞くだろうか。
もし聞かれたら、散々笑わないか訪ねたあと、答えるかもしれないが]
そういえば、呼び止めてしまったけれど、どこか行くところだったんですか?
[はたと我に返って、訪ねる。
もし行き先を告げられたら、案内がてらもう少し話を*続けただろう*]
「小隊リーダーより三番機、四番機。
救難作業が終了したから撤収するぞ。引き上げて来い」
[もう一当てしようかと機体の行動を上げたとき、作戦終了の無線が入った]
……三番機了解。これより帰投します。
[白い機体は此方を追う意思はなさそうだが、青い機体はどうだろうか。速度は稼いだし、距離も開いたから滅多なことでは追いつかれないだろうけれど。
高度を上げながら、去り際にケルコム機の様子を確認するが、さすがにパイロットの様子までは見て取れない。
健闘を称えるように僚機と共にケルコム機に向け翼を振り、その場を去ろうとする]
/*
っしゃあ!!アクロバットリーダー!
入れ直しだ、言うこと聞きたまえ……!
マリエッタさんの設定をようやく全部見れた。
すごかったwww
>>321
いましたの。普通に知らない風に挨拶されましたから、少し新鮮でしたわ。
[美人パイロットとの評には『ありがとう』と軽く微笑んでみせる]
>>322
そう……賛否はあるのでしょうね。
[彼の語って聞かせる話は、自らに届く報告と概ね合致していた。
軍とは、兄とは別に少女自身もまた
各方面に情報のアンテナは常に張っている。
数年前ケルコムに赴いた時点で、それくらいの処置は施した。
ただ安穏と、毎日のように祈祷に出向いているわけでもない
それくらいできなくてはあの伏魔殿は……]
あちらの国の思ってことは想像に難くありませんけれど……
こういう機会の時くらいは華やかにお祝いができると良いのですけどね。
[奪われたと思ってる者達が何を祝うのか?
自分で吐いた言葉に自虐的な笑いがこみ上げそうになるのを抑えながら
少女は、静かに目の前の青年を見据えていた]
/*
確かにNPC多い。独り言でまとめようかと思ったほど多い。
そして自分の発言が酷い。発言引っ張るのって難しいなあ。自分つくづく拾う派だと思う瞬間。
まあいいや、寝よう寝よう。
クレメンスさんありがとう(ぺこり
へえ、確かにそれは新鮮だ。
[軽く笑って、続く言葉に笑みは深まる。>>333]
気になりますか?
人の感情は複雑ですからね、色々です。
けれど、シリーはそうと知った上で視界を続けている。
・・・・・・・・・・・・
次はシリーの空を奪う番だ。
────、なんてね。
遊ばれたみたいっていうか……。
遊ばれたんだろ。
[誤魔化す必要性を感じなかったので、はっきりとそう告げた>>330]
お、敵さんは引き上げるみたいだな。
[翼を振る滑空機を見送りながら]
赤い盾とカラス……ね。
覚えておこうかな。
[僅かに口元を緩めた。]
……戯言です。
[ふ。と、気配を和らげて視線を逸らした。
フェリクスがグラスを片手に鋭い視線を注ぐ様子に、
はぐらかすように笑顔を向ける。]
あ、だが、プライベートは取材お断りだぞ。
[なにやらぽろりと零している相手に、もう一本釘を刺す。
自室兼工房の中は、見せられたものではない。]
そうだな。試作であれだけの物になっているなら、
もう少し良い物に仕上がっているか。
機会があれば、君の友人とも会ってみたいものだ。
[かなり真剣な目で呟いた後、
顔の前で手を振る仕草に肩を竦める]
重量物を飛ばすなら、
それこそ大出力の原動機が必要になるだろうな。
滑空機なら、よほどの強度を持った長い翼が要る。
飛行船の方が、よっぽど簡単に重いものを飛ばせるぞ?
[思案の結果を披露する口調に淀みはない。
少年の視線が、一瞬大地に落ちたのには、気付かぬまま。]
[よもや、自分たちの"パフォーマンス"を
ケルコムの首脳陣が観戦していたのは>>319さすがに想像の埒外だったから。
この挑発行為が彼らに――そして相対したパイロットたちに
どのような心象を与えたのかも知らぬまま、滑空機は浮遊大陸へと*帰還した*]
そうだ、坊主。
この辺りに『ナタリーの店』があるらしいんだが、
場所を知らないか?
[口に出したのは、香草や製油などを扱う店。
呪術的ないかがわしいものも扱っていると、
一部の人間の間で、密かに囁かれてもいた。]
>>324
ええ、そういう素直なこともまた美徳と思いますわ。
仰るとおりこちらの……
[目でゲオルグを指して──
その傍らで今にもグラスを投げつけようかとしている兄の姿には
一瞬あっけにとられながらも、『問題ない』とウインクもして見せたが……]
ゲオルグ・ファウストさん。ええ、腕利きのバーテンダーですの。
お酒以外にもとてもお詳しいし、ええ
艦内で働いていただいてるのがもったいないくらい。
味は私からも太鼓判を押させていただきます。
あら、あの時の取材だったら……
[取材自体は……まぁこんな身だ。
ここ数年でも両手に余る程受けてはいたが
PITを含めてとなれば、随分と限定される]
もしかして、羽風の?
……そう。綺麗と仰ってくださるのでしたら、あの子も喜びますわ。
ええ、見せて差し上げたい。
できれば安らかな蒼穹で。あの子の踊る様を
― 墓場 ―
[しばらく佇んでいると、空から聞き慣れた音が耳に響いてきた。遠くからではあるが、自分の造ったエンジン音である、すぐに分かった]
ミヒャエル達、飛んでるのかしら…?
[耳を澄ますと、そのエンジン音はやがて通常航行ではありえない波長を紡ぎ出す]
なに?曲芸でもやろうっての?
[ふと、くすんだ空を見上げると、ケルコム軍ではない機影も僅かだが見えた]
空戦?ちょっと、待ってよ…。
[すくっと立ち上がると、墓場を駆け出した。
向かうのは、軍航空基地]
……さって、そんじゃ。
戻るか。
……今の報告書、作らないとなんないんだよ、なぁ……。
[一転、大げさなため息と共に転げ出るのはぼやくよな物言い。
ともあれ、機首を上げて高度を戻し。
蒼の機体は、基地へと向かう**]
へええ、ゲオルグ・ファウストさん。
あ、どうもー。美味しかったですー。
[マスターを紹介するマリエッタにつられてカウンターを見、
そこに働く男に笑顔で挨拶など送ってみる。>>342]
ええ、羽風新聞社。覚えておいででしたか。
こんな職業ですからね、あそこの記者とは良く行きあうんです。
[にこにこと頷いて、続く言葉に目を細める。]
さってと。そろそろ仕事に戻らないと。
マリエッタ様のお兄さんに、殺されそうですからね。
[しっかりちゃっかり名前呼びすると、傍らに控えていた
フェリクスの副官からの視線が、ますます険しいものになる。
それを意に介する風もなく、青年はにこりと笑顔を娘へ向けた。]
いずれ、PITで舞う様子を見せて下さい。楽しみにします。
それに郵便がご入用の際には、是非にお呼びを。
[わざとらしく、大仰な礼をしてみせる。
そして、カウンターのフェリクスへも礼をした。]
[基地に着く頃には、すでに"パフォーマンス"は終了していた頃だろう。研究室の面々も滑走路に出て、イベントの一部始終を見学していたらしい]
どうしたの?
[息を切らしながら、同僚達に出来事の詳細を聞いた]
あのバカ共…。
[きっと、唇を噛んだ]
降りてきたら、お尻ペンペンよ!
>>335
複雑……そうとは思いませんの。
皆幸せを……せめて自らが見渡せる世界の幸せを
それが、良い幸せなのか、悪い幸せなのかはともかくとしてね。
ただ、万人にとっての幸せは築き得ない。
それが歴史……人の業
ええ、貴職の仰るように、私達は……
[言葉が途切れる。個人の意見としてこの後の言葉を紡ぐのは容易い
けれど……それは]
そーれじゃ、また。
[最後は軽い挨拶で締めくくると、
副官にさっさと出ろとばかりに小突かれた。
それへ文句を言い返しながら、マリエッタへとひらり手を振る。
やがて来た時同様軽い足取りで、青年はエアリエルから*立ち去った。*]
ごめんなさい。私たちにも事情はあるの。今はそれしか言えないけれど……
[兄には見えないようにその背をもって、
フィオンの顔を彼から遮ると
彼の見据える視線をその両の眼でしっかりと受けながら
微かに呟いた
深く……そして何故か暗い
まるで闇夜の深淵へ堕ちていくような
そんあ錯覚に陥るほどに
彼の瞳は強く……どこか浮世離れした]
……
[そんな思いが過ぎった瞬間気配が和らいだ>>337]
[やがて降りてきた2機を早速チェック]
ちょっと、あんまり無理しないでって、いっつも言ってるでしょう!?
…ああ、もう、これ、オーバーヒートしてるし…。
[二人が聞いていようといまいと、大声で小言を言う]
エンジン出すわよ!
機材出して!
[早速整備士達に号令をかけて、エンジンを引っ張り出す]
今日も泊まりかぁ…。
[誰にともなく、溜息混じりに呟いた**]
まあまあ。凹んでも懲りないのが、お前のいいところだろ。
[褒めてるのか貶しているのか、わからない口調で言い返す>>345]
しかし、お前も報告書だけは、真面目に書くんだよなぁ。俺が今一番びっくりしているのはそのことだ。
>>341、>>349
足止めをして申し訳ありませんでした。
ええ、またいずれお会いすることもありましょう。
手紙……そうですわね。今度お願いしてみようかしら?
[あのメカニックの少女はどうしているのだろうか?
あの彼は今どこにいるのだろうか?
かつて出会った異国の民に、少しだけ思いを馳せる
それは、今は不可能なことなのだろうけれど]
ご苦労様でした。
[仰々しく礼をする彼を、少女は静かに見送った]
そーれじゃ、また。
[最後は軽い挨拶で締めくくると、
副官にさっさと出ろとばかりに小突かれた。
それへ文句を言い返しながら、マリエッタへとひらり手を振る。
ただ、ちらりと見えた表情にふと立ち止まって、>>351]
───だから。
あなたたちは、あなたたちの幸せだけを迷わずに追えばいい。
[振り返って、静かに短くそう告げる。少女の心に囁くように。
やがて振り向かず、来た時同様軽い足取りで、
青年はエアリエルから*立ち去った。*]
[などと軽口をたたきながら、リヒャルトの機体と並んで飛んでいた。]
あっ……。
今、急に悪寒が。風邪かなぁ。
[それが、ベルティルデの怒り>>350の予兆であったことは、数分後に知ることになる。]
[彼が去って、少し静かになった海鷲の巣で、
少女は小さく深呼吸をした
背にあまり気持ち良いとは言えない汗を感じ
手もいつしか汗にまみれていた
そう……
あの青年の深遠なる瞳の輝きは
危険だと……本能が告げるように]
……柄にもなく緊張したのかしら。
[本能が警笛をならそうとも自覚は出来ず
ただ残った疲労感を振り払うようにして
少女はカウンターへ歩を進める]
お兄様? そのような険しい顔なさらなくとも
そんじょそこらの殿方では、私、御せませんわ。
[兄の顔を覗き込みながら、
グラスを握った手を解きほぐすように
自らの手を重ねる]
もう、心配性ですわね。ほら、ゲオルグさんも呆れてまして?
[カウンターにいたゲオルグに小首を傾げるようにして笑って見せる
傾げた拍子に鴇色の髪がふわりと靡き]
では、事務に戻ります。
[一度敬礼をしてみせ、それでも兄の表情に色を見かければ]
心配してくださってありがとう。
お兄様……
[背伸びをしながら、彼の耳元でそっと囁けば
その頬に軽く口付けてにっこりと*笑ってみせた*]
― 駐機場 ―
[プロペラ機から地上へ降り立つと、一斉に機体に群がる整備員。
少しして、響きわたるベルティルデの声。>>353]
や、俺は無茶してな……。
[抗議しかけるも、整備員達がこちらをジロリと向くと、流石にそれ以上言えなかった。]
……すみません。
[小声で謝ると、逃げるようにその場を立ち去った。
この航空ショーの影響がどのような影響を与えるのか。
それはまだ誰にも*わからない*]
― シリー:断崖 ―
───PITが綺麗に空を舞うところを…、ね。
[くつくつと、小さな笑い声が風に流れる。
そこは、シリーの浮遊大陸の果てるところ。
危険ゆえ、人の出入りは多くはない。
その断崖に、高さを気にしようともせず、青年が一人佇む。]
ああ、綺麗だろうなあ。
空高く舞って…
───やがて無残に堕ちたときの、人間の顔。
[ごく楽しげに、魔の瞳が輝く。
脳裏を過ぎるのは、炎の幻影。>>179]
は…ん、似ているのか。
亡くした娘の面影でも求めてみたか?
そうしてまた絶望させたら、どんな顔をしてくれるかなあ?
面白いだろうなあ……!!
[ははは。と、聞く者のいない嘲笑が響く。
魔は、その長き寿命ゆえに滅びを知らない。
甘美な夢を見るように唇を歪め、風を見つめる。
やがて青年の姿は断崖から、人知れず*かき失せていた*]
― 海鷲の巣亭/カウンター ―
[ゲオルグはフェリクスが力強く握っている
グラスに目を落としていた。]
(妹の事になるとこいつは…
昔から変わらないな。)
[視線をグラスからフェリクスの横顔に移しながら。
ゲオルグは少し微笑んだ。]
[ただフェリクスがここまで、
妹の身を案じるのは判るような気がしていた。]
(マリエッタと一緒にいる男…
会話の内容は聴こえはしないが、
ああいうニコニコしている野郎には
何かがあるに決まっている。)
[ゲオルグは二人に視線を向け直した。
すると、マリエッタと話していた男が立ち上がり。
手をひらひらさせながら店を出て行った。]
― 執務室 ―
[珈琲ブレイクを終え、執務室につくなり、先日の空中戦の報告書が手渡された。]
よくやった、と言ってやりたいところだが。
[ため息を吐く。
この日の仕事は、ミヒャエルとリヒャルトに拳骨を一発ずつお見舞いすることからのようだ。
理不尽だと思われるだろうが、今回のことが穏健派の耳に入った時に、彼らを守る為でもある。
けして、部下をいたぶって喜ぶ趣味があるのではない**]
>>358.>>359.>>360
[男が店を出た後、マリエッタは
カウンターの方に向かってきた。
その表情にはどこか疲れの色が見えるような気がした。]
(ちょっと気を張っていたのか…)
[ゲオルグは小さい頃のマリエッタの姿を
思い出しながら、兄妹の姿を見ていた]
(妹思いの兄としっかり者の妹)
[マリエッタがフェリクスの固く握った両手から
グラスを取りカウンターに置いたのを
ゲオルグは眺めていた。]
……仕方ねぇだろーが!
向こうからご挨拶されたんだから、ちゃんとお返しするのが礼儀ってモンだろー!
俺だって、好きで無理させてるわけじゃねーよ!
[小言には言い返さずにはおれず、こんな言葉を投げ返して。
それでも、整備の邪魔にならないように、とその場を離れる。
更なる小言回避のためかどうかは、当人以外は知る由なく**]
「では事務に戻ります。」
[敬礼をし、兄に近寄るマリエッタ。
その様子をゲオルグは見ていた。]
さっきの男一体何者なんだ?
シリー国の者には見えなかったが…
[ゲオルグは今まで溜まっていた
疑問をそっと発した。**]
あれは特別な郵便屋だ。
仕事は速いし確実なのは間違いない。
ただまあ──素性は掴みきれていなくてね。
[ゲオルグの問いにそう応えた後、マリエッタの頬にキスを返す。]
では、砲座へ行ってくる。
── 旗艦 <風の精霊(エアリエル)> 号内 砲座 ──
[飛行船内の側歩廊を進む。
空軍司令部付第1防空小隊『アイアン・マーズ』の担当砲座前で足を止めた。]
マーティン・ノリス軍曹はいるか。
既に指令書が届けられていると思うが、「シリー/ケルコム 共栄100年記念式典」における礼砲は君ら第1防空小隊の担当だ。
準備は、どうか。
[腕はいいが、なにかと問題が多いと考課にあがってきている小隊だ。
今回の礼砲発射も、この連中をうっかり非番にしておくと、祭に便乗して何をやからすかわからないから、仕事につけておけとの現場判断による推挙と聞いている。
普通なら、第7中隊(>>138)あたりに配属されていそうなものだが、『アイアン・マーズ』が指令部付になっているのには、それなりの事情もある。
今回の指名にあたり、彼らの気骨を自分の目で確かめるべく足を運んだというのが実情であった。]
ケルコムの過激派がうるさくなっているようだ。
間違っても実弾を撃ったりしないように。
君らを更迭するだけでは済まなくなる。
──諸君の精勤を期待する。
[垂直に近い敬礼をする。]
/*
実際のところ、フェリクスがグラスを握った、っていうアクションは、今にも投げそうって程じゃないと思うけどなぁ。
あの、根っから貴族の男が、そんな余裕のない仕草をするとも思えない。
あー、でもそうか。妹の事になると別格、か。
/*
未だに、口調が板に付かないな。
まだ揺れている。これは良くない。
そして、独り言が300ptを切った、だと。
これは、どういう事だ。
― シリー/辺境区 ―
[探していた店の場所は、この辺り、で合っていたらしい。
すぐ近く、という少年の弁に、
トラックをオーニソプターの隣に停め、
案内を買って出てくれた少年と並んで、歩き出す。]
ところでさっきの話だが、
一口に重いものを運ぶと、言っても、
運ぶ物の形によって、ベストな方法も変わるぞ。
一体、何を運びたいんだ?
[先程中断した話を蒸し返して聞いてみる。
重量物を運ぶ、という課題に対する、
純粋な、技術者としての興味が勝っていた。]
ああ、ここだ。助かった。
[程なくして、目的の場所へ到着すると、
案内してくれた少年に礼を言う。
店で何を買うか、までを新聞記者に見せる気はない。]
儂に取材に来るのはいいが、
暇な時に来てくれよ。
元気でな、坊主。
[暇な時があるのか、という事はさておき、
笑って手を振り、店の中へと入っていった*]
― 辺境区/店 ―
[『ナタリーの店』は噂に違わぬ品揃えで、
――つまり、魔術に関わる品々が豊富で、]
もっと早く来ていれば良かったな。
ああ、フランキンセンスとミルラを少々くれ。
[あんたみたいなじいさんが…など、店主の老婆に言われつつ、
必要なものを買って、店を後にする。]
― シリー/路上 ―
[自宅の工房へ向けて、蒸気トラックを走らせる。
と、ほんの僅かな違和感に、急ブレーキを踏んだ。
フロントガラスの手前に置いたナナカマドの枝が
萎れているのを横目に確認し、
咄嗟に振り返って、雑踏の中を目で探す。]
―――もう、来ている…か?
[探せども、人の流れは常と変わらず。
苛立つ後続車からクラクションを鳴らされて、
小さなトラックは、渋々と走り出す。]
[幾度も出会ってきたはずだった。
戦の中、争乱の中。"それ"を追ってきた、長年の間に。
だが、魔性は隠され、人に紛れ、
おそらくは、涼しい顔で、無害な風を装って、
幾度も眼前を過ぎっているはずなのだ。
ごく僅かな痕跡だけが、その存在を追っ手に知らせる。
それに気付いた時には、もう遅いのだけれども。]
[顔も、名前も知らぬ。
魔の本性も、滅多に表さぬ。
それでも、その気配のみを頼りに、ここまで来た。
待ちかまえていたここへ、来るのなら。]
今度こそ……報いてやる。
[拳を握って呟き、淡々と車を走らせる。
その頭上を、帰投する滑空機の編隊が通り過ぎていった*]
16人目、探求者 リーゼロッテ が参加しました。
探求者 リーゼロッテは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
ガガッ…ピー…
[背嚢から出してスイッチをオンにしても、不恰好な通信機はくぐもったノイズしか拾ってはくれない。]
…たく、お天気情報くらい拾ってみせろってのよ。
[風防眼鏡を目の上にあげ、ポンコツ寸前の相棒にぶーたれる。土埃に汚れた頬を拭うと、手袋のヨゴレが更に童顔を汚した。]
―浮遊大陸/北方・断崖絶壁―
[通信機を傍らに置き、しぼんだ背嚢に適当な石を乗せて重しにする。まるで狙っていたかのように、下方から強い風が吹き抜け、左右に結んだ髪が激しくはばたいた。]
…ちょーっと、静かにしてて欲しいかしらん。
ほんのちょっとでいいから、ね。
[上昇していく風の流れに向かって、しーっと、人差し指を唇に当てる。使い込まれた手袋の指先は割け、露出した指先もまた、皮膚が荒れて汚れていた。]
さて、と…
[浮遊大陸北方に広がる、人の侵入を拒む断崖絶壁の岩だなにて、...は岩壁に縦に走った亀裂を覗き込んだ。]
…前はなかったよなー、これ。
どこまで続いてるんだろ?
[片目をつぶって顔を横にし、岩壁にぴったり張り付いて覗き込む。と…]
やっぱガス出てる…
ガス漏れ注意、と…
[軽口を言いながら腰のポーチから採取用の試験管を取り出すと、断続的に吹き出るガスにさっとくぐらせ、素早くゴム製のフタをする。]
ジャリ…
[体を捻った拍子に、厚底のブーツの底が、細かく砕けた岩の破片を踏み締めた。]
…最近、崩れたんだ…
[目を細めてそれだけつぶやくと、...は岩の破片をいくつか拾い、ガスを詰めた試験管と共に手早くポーチにしまった。]
/*
あ。フィオンの存在にはもう少し気付かないつもりだったのに、
うっかり気付いてしまったな。
殺意が高すぎた。それと、フィオンの振りが楽しすぎて。
おお、リーゼロッテが来てくれた。
これで全員揃った、と。ひと安心。
―自室―
[報告書を書き上げると、殺風景な部屋に戻り、ベッドにごろりと転がった。]
アイツ上手かったなぁ……。
シリーには、あんなのごろごろしてるのかねぇ。
あの青空の下を自由に飛び回って……。
[かつて一度だけ見たことがある本物の空。シリーからの連絡挺に好奇心からこっそり飛び乗ってしまったのは、随分昔のことだ。]
あはは。あの時ものすごーく叱られたんだよなぁ……。
そういえば、あの時会った――。
[誰のことを思いだそうとしていたのか。記憶を辿る前に、睡眠を欲した身体は、欲求に忠実に従った。]
― 軍宿舎・自室 ―
[宿舎に戻り、取りかかるのは報告書の作成。
こういう、文書関係はきちんとしろ、とは役所勤めの義父の口癖。
そんな訳で、文書作成はいつも早目にやる癖がついていた。
ただし、始末書の類は除く]
……しっかし……やっぱり、あっちの方が軽い……のかな。
出力では、勝ててる……と思うんだけど。
[報告書を提出した後、明日の朝一で少佐に口頭で報告に行くように、と釘を刺されたりしつつ、自室に戻り。
ベッドに寝転がって思い返すのは、最後に追いきれなかった一幕の事。
一連の交差がもたらすであろうあれこれよりも、そちらに意識が向かうのは、目の前を第一としがちな性分故]
んー、こっちの方が重いのは、やっぱどうしようもないよなぁ。
と、なると、確実に捉えるには……。
[頭の中を巡るのは、いくつもの空中機動。
あれやこれやと組み合わせ、シミュレーションを繰り返す。
もっとも、こうやってあれこれと考えてみても、いざ現場に飛び出すとどっかに抜けてしまい、場の判断で無茶に動くものだから。
『わざとだったら芸術的』とまで称される接触をやらかしているのだが]
[考えがまとまりきる前に、意識は睡魔の腕の内。
ふわり、夢に浮かぶのは、いつだったか。
見慣れない、鳶色の髪の少女を手伝い、人を探し歩いた時の事。
手伝った事自体には、何か理由があった訳でもなく。
強いて言うなら、何か、焦りを抱えているよな姿が『ほっとけない』と思ったから。
……結局、その日は大半を少女の手伝いに費やす事となった訳だが。
見知った場所で、見知らぬ者と、知らないもの探しをするのは楽しくもあって。
だから、その時の事はよく覚えていた]
(……そーいえば。)
[夢現の狭間、ふと、思い出すのは、探し当てた尋ね人の事。
初めて会うのに、何故かそうは思えなかった事と。
帰りが遅くなった理由を説明した時の――誰を探していたか、を告げた時の、養父母の表情の変化]
(義父さんたちが、あんな顔したのって。
俺が、養子だって、明かしてくれた時以来……だったよ、な)
[引っ掛かりを覚えているのは、その部分。
最初は驚きで、それから、何かを案ずるような、悼むような。
それがどんな意味を持つにせよ、寂しい気に見えたのは、多分、見間違いではなくて。
だから……深く聞くのは、躊躇われ。
引っ掛かりは引っ掛かりのまま、閉じ込められていて]
(……あの時の子も、あの人も。
あれっきり、姿見ないんだよなぁ……。)
[具体的に、会ってどうしたい、とは言えないけれど。
日常の中で遭遇したいつもと違う風の事は、忘れ難いから。
そんな事を考えながら、夢現に揺られる内に、朝は訪れ、そして]
― →執務室 ―
さあ、て。
それじゃあ、顔出すか。
[目覚めの後、朝の日課を一通りこなして向かうのは、上官の執務室。
ちなみに朝食の時、他の連中に昨日の事をつつかれまくったのはある種の予定調和]
……。
[ドアの前で足を止め、軍装の上から金色のロザリオを軽く、握る。
実母の形見だというそれを握るのは、気持ちを切り換える時の癖]
……リヒャルト・ファルケンマイヤー少尉、入ります。
[手を離し、小さく深呼吸をして。
形式通りのノックに対して許可が下りると、背筋を伸ばして室内へ**]
― 整備場 ―
[出撃帰りの2機からエンジンを取り出して、メンテナンスを始めて一昼夜。エンジンは各パーツを丸とっかえの状態だった]
まったく…レッドゾーンは、あげちゃダメっていうサインだっていうのを知らないのかしら…?
[二人のいない場所でさえ、小言が続いていた]
室長、ちょっと、少佐のところに行ってきます。
[夜明け後、大切な部分のメンテを終えて、室長にそう言い残して、ギィの執務室に向かった。もちろんアポなしで]
失礼します!
[ギィの執務室のドアを叩いた。2人のパイロットにゲンコツが飛んだ直後くらいか。もちろん、その処罰についてはベルはまだ知らない*
コンコン
コンコン
[規則正しいノックの音に、ぱっと目が覚める。]
誰?
[ドアに近寄り、かちゃりとドアノブを廻すと、そこには下士官の姿。ぴしりと敬礼をする彼に、こちらもややだらしなく敬礼を返す。]
「アルブレヒト少尉。オースティン少佐が執務室まで来るようにとの、ご命令です。」
えーーー。もう?
[げんなりした顔をすると。]
ん。わかった。顔洗ったら、すぐ行くよ。
[さすがに寝起きのままではまずいと思ったのか、簡単に身嗜みを整えると、ギィの執務室へ*向かった。*]
― 少し前・滑走路付近 ―
……っ、失礼します!
責任者はいらっしゃいますか。
[滑走路の近くにあった建物から幾人かの声が聞こえてくる。
血相を変えて飛び込んだ先、果たして声は返ったのかどうか。]
あ…………
[一部の者に怪訝そうな表情を向けられ、僅かに身を引く。
姿勢を正して、僅かに息を吸い込んだ。]
ディルドレ・エルヴァスティ代理、アデル・エルヴァスティと申します。
お仕事中、申し訳ありません。偶然、今の飛行を目撃したので、事の経緯を知りたいと思ったのです。
詳しいお話を伺えますか?
[その場に居た軍関係者から話を聞くことが出来たなら、それを書き留めて、ぱたりとファイルを閉じる。]
……ありがとうございます。
まずは、大事に至らず何よりでした。
シリー側の挑発行為が散見されるとは聞いていましたが……困ったものですね。
[式典も間近、緊張関係にある相手を刺激しないように。
これは、自分の口から彼らに告げることはない。]
………始末書、に、処分ですか?
それは、私が判断するような事ではありません。
とはいえ上層には報告義務がありますから、いずれ軍からこちらに何か通達はあるでしょう。
はい……、
それでは、また視察の際にはよろしくお願いします。
式典の方も、いちケルコム国民として楽しみにしておりますね。
では。
[深々とお辞儀をして、その場を辞した。
滑走路に踏み込まぬよう注意しながら歩き、一瞬飛行場を振り返って――もう一度踵を返す。]
/*
リヒャルトの振りが愛しい。
なんて返してやろうか、わくわくするな。
そうか。あのロザリオは、あの子が生まれた時に……
……とか?
[途中、仔兎を腕に拾い上げる。日光浴に満足したのかすっかりおねむの様子だ。
起こさないように、それでも早足でぱたぱたと農場を立ち去り、再び影に覆われた街へと。]
――――あ……っ?
[思わず一人声を上げ、常の癖で胸元を引き寄せた。]
式典の内容、聞き忘れちゃった……
[現場の生の声が聞けたのに、と。
しょんぼりと眉を下げ、やがて気を取り直したようにファイルを抱え直した。
まずは、上への報告が先だろう。*]
[途中、仔兎を腕に拾い上げる。日光浴に満足したのかすっかりおねむの様子だ。
起こさないように、それでも早足でぱたぱたと農場を立ち去り、再び影に覆われた街へと。]
――――あ……っ?
[思わず一人声を上げ、常の癖で胸元を引き寄せた。]
式典の内容、聞き忘れちゃった……
[折角、現場の生の声が聞ける機会であったのに、と。
しょんぼりと眉を下げ、やがて気を取り直したようにファイルを抱え直した。
まずは、上への報告が先だろう。*]
― "パフォーマンス"のあった数日前研究開発室 ―
[分室からの報告で、改良型のデザインがあがってきた。以前より格段に性能があがるという結論>>93>>94だった]
室長、これ随分進化しましたね?
どうしたんでしょう、急に。
[報告書を読むに、リーヴィ氏の提唱する実験結果によるものとある]
リーヴィ氏?そんな人いたかしら?
[研究員名簿に目を通すと、確かに最下に名を連ねている。しかも女性の名だ]
「ただ、ここまで細かい作業となると、量産型には難しいな…。プロトタイプに採用しようか?」
[と、上がってきた設計図に目を通しながら室長が唸った]
「にしても…」
[と、一旦口を閉ざし]
「ラルス並の技師がいなきゃ、難しいかもな…」
[と、室長がぼそっと、こぼした]
ラルス…クレメンス…でしたっけ?
[数年前に父の葬儀の後、自分の工房を訪れた、父の旧知の友の顔を思い出した]
ああ…。翼については、あいつの右に出る者はいない。
[室長の口癖である、「学生の時は、アルベルト、ラルスとオレとは、三羽烏と呼ばれていた」という、噂の一人である]
ええ、私も随分教えてもらいましたわ。
[葬儀の後、しばらく逗留していたクレメンスに航空力学のイロハを教えてもらったのだ。その代わり、内燃機関に関する父の資料もほんの一部だが見せていた。
まだ開発途中のものではあったが、それに一番興味を示していたのは、クレメンスに付いてきた女の子の方だった。瞳をキラキラさせて資料に食い入るように見つめていた少女を思い出した]
「そう言えば、なんて言ったっけ、あの子?桃色の女の子?」
[室長も同じ記憶を辿っていたらしい。確かに、どことなく桃色のイメージだった。洋服だったか、髪だったか、記憶は定かではないが]
第三分室のリーヴィ氏に関する資料を探してきて。
[それから後日、開発室の部下に命じて、オクタヴィアに関して調べさせた。これだけ優秀ならば、こちらに引き抜きたいと考えたからだ。
ところが…]
「お茶くみですよ、彼女」
[というのが報告結果だった]
お茶くみ?
[ベルは首を傾げた]
「『一般事務及び接客要員』という謳いこみで採用されたらしいですよ。
…あと…」
[部下は、急に小声で]
「オースティン少佐のこれですよ」
[と言って、小指を突き出した]
/*
式典でどっちか何かやれば戦になるよとアピールしつつ。
ピリピリした緊迫関係から戦争勃発まで持っていくのって難しいのですにゃー…。
ケルコム関係者で何かプランがあったり演出考えていらっしゃる方はいるかしら。いらっしゃればわーいとばかりにお任せしたいのだけれど……!
国の構造で頭いっぱいで他の方に会えていないですうわーん。脳の回転の遅さがうらめしい。
「噂によると、元々お茶くみで、マスコット的な存在だったのが、ある日突然、人が変わったかのように、開発に口を出すようになったらしいです。なんでも、独学で、と本人は言ってるらしいんですが…」
[あくまでも噂ですよ、と、部下は付け足して、ベルに報告をした]
(少佐の恋人…ねぇ…)
[腕を組みながら、考え込んだ]
/*
後は、空軍の中で英雄陣がどういう位置づけになっているのかがイマイチ分かっていなかったり。
飛べるのは彼らだけ、というわけではないのですよね。他にもパイロットはいるのよね?
そんな中で彼らが連絡を取り合う理由は何ぞや、とか。
前回のように「将たち」というわけではなく個別に動くのかしら。それともいっそ、各々を小隊トップの位置に任命したほうがいいのかしら。
わ、わからなーい。助けてジークムント様!!
おちついて私。
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三羽烏!
それ、いい!www
好きだなぁ、そのセンス。
よしよし、ケルコムの研究室長と、アルベルトと、儂と、
学校でも(多分、技術とかよりも三馬鹿的な意味で)有名な
トリオだった、と。うんうん。
……なんて、潜伏しながら灰ツッコミ繰り返すから、
灰が無くなるんだなw
/*
ううーん。
技師さんも居ることだし、やりたいことあってもあれだから任命案は却下ですね。
理由付けはぼかして、単体で自由に飛べばいいさ!って方向に向かえればいい な……
ちょっと思考が前のめりですよ、本当に落ち着けているのか自分…!
人が死ぬのは3日目だということを忘れそうになるから困ります。まだ時間はありますよね。
まだプロローグですまだプロローグですまだプロローグです。
- 滑走路 -
[現在、一仕事終えた期待の整備が終わったかどうか、最後の調整中といったところか。]
………派手にやっちゃって。
壊れちゃったらどうするのかしら…。
うん、でも、流石選ばれたパイロットだけあるわ。落ちないんだもの、やっぱり。
[「はあ、」と、溜息を漏らしながら、その整備している人員の後ろから、整備中の期待を眺めた。]
うん、私が後は引き継ぎます。貴方達は帰っても大丈夫よ。
[――整備士らはやや怪訝な視線を向けた。そう、彼女は>>410 お茶汲みに過ぎず、
「頑張ってくださいね!」と差し入れを振舞って歩くのが彼女の本来の、また少し前の仕事だったのだから。]
大丈夫。 机上の研究ばかり得意じゃないんだから、ね?
[にっこり。]
[整備士らは、静かにその場を離れた。疲れもあったのだろうし、もう殆どの調整が終わっていただろうから。]
[そんな彼らが暫く、過ぎ去ってからだろうか。]
[そんな彼らの疲れた背中を笑顔で見送りながら]
ニンゲンがあまり無理をしない事だ。
折角、知識の泉たる我が居るのだから。
(指をすっとあげて、)
(パチ ン。)
(様々なパーツと火花、あらゆる要素が、まるで一人手に動き出し。 全てを修復していく。 微細な傷から、微細なサビまでの、全てを許さず。]
[機械、科学に囲まれ、そうありながら、そこは、今、幻想の場でもあったのである。]
――ふむ。
[女が見下ろすのは、既に全ての修復と整備が終わったパーツ達。 ここにはそれと、この女しか、いないだろう。 こんな【早朝】に。先ほど、担当の整備士は追い出してしまったし。]
…… 、
[ プフ ッ 。]
[能面の如く、無表情の女が僅かに目を見開くと、その唇からは一筋、赤いもの。]
……くく…… "否定"されていては、ここまで力が出ぬものか。
侭ならない物よ。
[自嘲的な笑みを浮かべながら、自らの掌を握ったり、開いたりしながら、自らに残る【チカラ】を確かめていた。]
[…今の整備士が、このケルコム軍にしてはあまり仕事熱心でなかった整備士らにしろ、こんな女に大事な整備を預けてしまうのにはワケがあった。]
いっそのこと、都市伝説やらでも繕って見るか。
猟奇的な、ニンゲンでは不可能な連続殺人。
この蒸気舞う鉄の世には、それなりの衝撃になるかもしれん。
人の信仰無くしては、やはり我らは冬の夜に舞う雪のやうに過ぎない。
明るい、人の世の陽の元では危うい力よ。
[また、――"整備"すら、"独学"で、いつのまにか学んでいたというし、その結果を彼女は出し続けていたからである。
まるで、"魔法でも使っているかのように"。]
……まぁ、大事な我らがケルコムで、そんなことはしないがね。
[――実は、パーツの老朽化まで直してしまったことには、背を向けて去る"オクタヴィア"は気付かなかった。それにまあ、誰も気付かないだろう。 多少の内部パーツが、多少新しくなったとて。
動けば誰も気にしまい。]
―ギィの執務室前―
[扉の前には幼なじみの姿がすでにあった。]
おはようさん。
[幾分間の抜けた挨拶をした。察するところ、自分はどうやら昨日眠ったまま朝食にも起きてこなかったらしい。それでわざわざ、下士官が起こしに来たというわけだ。]
俺さぁ……。お前の上司じゃなくてよかったと思うよ。本当に。
[ひどく真面目な顔でリヒャルトに告げると、同じく扉の前に立った。]
ミヒャエル・アルブレヒト少尉、参りました。
[許可が下りれば、同じく*室内へ*]
─ エアリエル・事務室 ─
[あてがわれた事務室にこもる事数刻]
あら、珍しい申請が届いてるわね。…って実弾??>>214
[追加で届いた書類を目にしながら、小さく瞬き。
そういえば兄も礼砲の話をしていたか>>236]
うーん…この時期に実弾申請とか、なにか良からぬ事をとか受け取られかねないわよ。
殺る気満々…みたいな?
[決裁印を押し、備考欄にすらすらとペンを走らせた。
『支給は式典後のこと。
式典前までは空砲の支給及び礼砲演習のみ許可。
常備する実弾は厳重に保管すること』]
さて…式典もあったのよね。もう日もないし、私の方でもやっておかなければならないことは…
滑空隊の殆どは警備の役だけれど…
[例の式典
空軍は上空警備の任につくこととなっている>>293
となれば、要は飛行船と滑空機に委ねられる
上空警備は、まあ当然と言えば当然の話で、
空が空軍の領域ならば、地は陸軍の領域
殊更我々がしゃしゃり出れるわけもない]
……
[青年の言葉が頭をよぎる>>335
『次はシリーの空を奪う番』
演技じみた彼の態度と相成って
普通ならば戯れ言と捨てもおけただろうが…]
何かしてくる可能性はある…か。
[国をあげての諜報活動とはいかないせいか
不確かなノイズもちりばめられながら届いた情報群
けれど、シリーに対する彼らの感情は
決して楽観できるものでない事は把握できていた。
彼女自身もまた、その感情をかつて肌で感じてもいたのだから]
第3、第4はエアリアルと共に式典参列組かしら…次男三男のぼんぼんも多し
参列させないとうるさい家もあったはず。
とすれば、第5を外周警備に回して…ん〜有事のスクランブルはどこに置こうか
[腕組みをしながら、小さくうなる。
式典会場付近の上空…おそらくケルコム側の護衛機体と最も近い位置で
らみ合うであろうボジションにどれを振るか
ちなみのこの任務に自分は始めからはずしている。
未だ辞令も依頼もないものの、この手の式典に参列しないということは
選択肢としては少女に始めから存在しないからだ。
広告塔…
それもまた少女に課せられた一つの責務でもあった]
能力からすれば第7……でもなぁ…血の気が多いからなぁ。
なんかちょっかいかけようとか、出し抜こうとか考えてなきゃいいけれど…
[つい先ほど兄に釘をさされて鼻白んだことなどなかったかのように、そんなことを気にしながら、副官を呼び寄せる]
第7の隊長を。ええ、不在だったら副長でも。
そういえば例の報告まだ来てなかったですわね。もう帰還していて?
…そう、少し遅いですわね。でしたら私から出向きます。
? 構いませんわ。一通り片付きましたし、一度戻ります。
それにお嫌いでしょ? あそこは?
[苦笑まじりになる副官へ、少女もまた苦笑を浮かべ]
ですから貴官はこちらの書類を司令官へ。ええよしなに…
[小さなトランクを手にすれば、副官を残し部屋を後にする]
マーティー…いえ、マーティン軍曹!
[途中アイアン・マーズの砲座へ立ち寄れば、少しのお小言と、
それより一回り大きなのねぎらいを…
先ほどであった新兵にも改めて挨拶をしておく]
わかっていまますわ。貴方たちがそういう事に関しては大変真面目で
そして有能なことくらい。私がこんな背の頃から変わらず見てきましたもの。
ですけど、どこの世界にも堅物はいましてよ。
[自分の腰程を手で払いながら『こんな背』と言ってみたり、某士官よろしく神経質そうにメガネをくいくいっとあげる仕草をしてみせたり…]
礼砲仰せつかったそうですわね。
楽しみにしておりますわ。
[旗艦を後にすれば、第7中隊が護衛した飛行船を待ち、彼らの部署へ
他の貴族士官のように全く寄り付かないとまではいかないが
少女の来訪は少し珍しい部類には入るだろうか]
…
[周囲の視線を気にした風も見せる事なく、闊歩し
彼女らを見かければ、来る式典の話と
今日の任務の報告を…聞ければであるが…]
ケルコムの機体と遭遇した?
[少し驚いた表情を浮かべ、次の瞬間には]
勿論褒めはしないけれど、双方損傷は?
ええ、まさか貴官が偵察する敵機を静かにやり過ごすために、雲の影をたるーくひそひそと潜伏してこっそり帰ってきましたとかは思わないわよ。
揺動…したのでしょ? どうだった向こうのあれ。
[そう…あくまで聞ければ…であるが
様々な思考の果てに結局『興味』と『空の国の自尊心』あたりが優勢になってしまったようで…]
[用事をすませ軍港を後にしようと御者を待っていた時]
…?
[機械や飛行船の振動とは少し違った揺れを感じる]
地震…増えたわね
[大きな揺れは滅多に起こらないが、微震は日を追うごとに増えて行っている
…ような気がする。
その影響がどうなのか少女は知る由もない。
都市部はもとより、郊外に至るまでその様に変化は見られないのだから、
遥か大地の果てで、静かに変わりゆく様など>>385]
司教様の仰る通りなら、一度調べておいた方がいいのかもしれないけれど…
あの王宮直轄地区に入ろうと思うと…
そういえばあの子今頃どこで何してるのかな?
[そういう方面で思い起こされるのは、自身の髪と同じ艶やかな色を携えた少女]
いまんとこPITに乗せてあげたただ一人なんだから、たまには手紙くらい寄越しなさいって話よね。
泊めてもあげたんだしさ!
[…あれは恩を着せるような代物でもなかったのだが…
都合の悪い事はひとまず横にぽいっと投げ捨てて、少女は一人空を見上げながら頬を膨らます]**
/*
お嬢が頑張って動いておられますなぁ。
儂も、そこそこ頑張らねば。
先ずは旗艦に行って、旧友の子供にでも挨拶してみましょうか。
―シリー軍・東部戦闘航空団基地―
[LS-29の基地帰投後、第7中隊の面々が集合しブリーフィングが始まる。議題の中心は先程遭遇した蒼と白のケルコム機
――――仮称アルバトロスに関してだ]
……これまで収集したデータ通り、
上昇の速度及び安定性、旋回半径の小ささで
アルバトロスは此方のSLG-11に優越しているけど、
機体の重さのせいで失速域が大きいのと
大きなマニューバ後の立ち上がりに隙が出来てたから、
そこが迎撃のポイントになると思う。
全員ではないだろうけど、相当の技量を持つパイロットも出て来てるし、手強い相手になりつつあるのは確かだね。
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