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[サンドイッチを食べ終えれば、ふと、封筒が目に留まる。]
――ろくでもない予感しかしないが、
[ぱり、とその封筒を開く。]
良く飽きずにやる。
支配なんかしたって、またどうせ飽きちゃうのにさ。
[同族の多くは、……の如きものであろう。
即ち、精神側面から働きかけ、人の世界の支配を目論む。>>99
言ってみれば、この”青年”の方が異端なのだ。
魔に主流。などというものがあるとすれば…の、話だが。]
…エールを。
[カウンターの隅に座り、注文の品が出てくれば、黙礼して受けとる。
思い浮かべるのはオクタヴィアの顔。
思い出すのは、あの日のこと。
グラスを持つ手に力が籠る。]
……きっと、誰にも理解出来ないんだろうな、俺の心は。
[自嘲気味に笑う。]
許されたい訳じゃない。むしろ──
[エールと一緒に、続く言葉を飲み干した**]
あの体、いつまで使うつもりなんだか。
[疑問形ながら、まるで興味のない風で呟く。
”彼女”ないし”彼”との付き合いは、長い。
時に気紛れに力を貸し、時には自由に邪魔をした。
死んだ”オクタヴィア”に成り代わるというのに面白がって、
余計な手を貸したのは、少しだけ前のこと。]
ああ、ラルス。ラルス。
短い命を持つ人の子の身で、魔性を追った愚か者。
お前はどんな顔をするだろう?
いかに魔を追おうと…払おうと、所詮争いを求めるのは人間さ。
それくらいのこと、そろそろ分かっても良い頃合だよ。
[そっと右腕に触れる。
傷ひとつ見当たらないそこに、かつて手傷を負わせた稀なる人間。
あの一瞬、彼はこちらの姿を見たであろうか。
いや、気配を感じ取れたのみであったのかも知れない。
ともあれ、確かに此方へと向けられた憎悪の視線は、
───酷く、心地が良かった。]
[魔を追うなどと、人の間でも変わり者とさてれいように。
あれからもう、何年が経ったのだろう?
国ひとつ、街ひとつ。
壊しただけのことを、いちいちと覚えてはいない。>>101]
お前も……、ね。
[聞こえるはずのない言葉を、上空へ向けて笑顔で告げる。
霧の向こうにあるのはシリー、更には技師の工房。
ふと、細長い葉に目を留めて地面から拾い上げた。
いずれの街路樹からの落葉だろう。
古く、魔除けと信じられてきたナナカマドの葉。
機械の席巻する現代に、伝承を知る者とて多くはあるまい。]
また来たりしないかな。次は────、
[くつくつと、密やかな笑い声が街路を流れる。
やがて鞄を抱えなおせば、いつもの青年の顔。
軽やかに郵便を配達する足音が、霧の街角へと消えていった。**]
[出てきたのは、手紙。 また何かのメモ書きと、招待状のような形状をした何かだが、果たして内容は彼女いしかわからない。 が、彼女の表情が、その内容に対する想いをありありとしめしていた。
――シリー/ケルコム 共栄100年記念式典の情報。
………蝙蝠は訂正だ。
(封筒と手紙をくしゃり、と握り潰し、)
/*
やったああ!!!
オクタヴィアさんありがとう!!!
素敵な情報の拾い方だwww
嬉しい嬉しい、ありがとう!!
/*
>>116分かりにくかったな。
…って考えてみれば、1人称の代記号じゃないか。
オクタヴィアさんのつもりでした。すまぬ( ノノ)
/*
そういや、フィオンの姓につけたWaldteufelはドイツ語で森のWald悪魔teufelだそう。
teufelだけにしようかとも思ったんですけど、なんとなく。実在する苗字に悪魔って面白くて、採用しました。とかなんとかw
[時はわずかに遡る]
>>90
あら、これでもしおらしくしてるつもりですのに。ビスクドールのように大人しくはできませんけれど…
[失言? と軽口を返されれば、
それには肯定とも否定ともつかぬ
ふわりとした微笑みを彼に向ける]
けれど、飽きてしまわれてまた何処かへお出でになったら寂しいですから、おじさまに楽しんで頂けるよう、じゃじゃ馬でいさせていただきますわ。
ええ、そして乗りこなして頂けることを願ってもおります。
だっておじさまは…Special Oneなのですもの。
>>91
ええ、おそらく実験を兼ねた演習だと思いますけれど。
安定性が確保できているのなら、すぐにでも実戦配備もするのではないかしら?
100年側にいてシリーとはまた違った文明を築いてきたことには興味はありますわね。
特に内燃機関はシリーではまだまだですし…
あら、私そんなに興味深そうにしたましたかしら?
[よくよく思い起こせば、
目の前の彼を探しにケルコムを訪ねたというのに、
いつの間にやらエンジン機器を食いるように眺め、
あれやこれや尋ねてたり触ろうとしたりしていたような…]
ぁ…興味深そうにしたました…わね
[少し恥ずかしそうに両手で自らの頬を押さえると、
掌からこぼれた頬の肌が薄紅色に染まっていく]
確か、そこにいた女性、えっと…そうベルティルデさん?
ああ、あのせわしなくちょこまか動いてた女の子?
すごいですわよね。女の子なのに機械を触れるるだなんて。
女の方は機械とか無頓着かと思ってましたのに。
あれからしばらく経ちますし、もう立派なメカニックかしら?
もしかしたら、あの飛行機にも関わっているかもしれませんわね。
あら、彼女のお父様とそんなご縁が…それならわかりますわ。
血筋…ううんきっと天啓なのかもしれませんわ。
えぇ、あの場所で機械を眺めていた目。
今のおじさまのような目をしてましたもの、あの子。
職人の…巧の目を。
[自分のことはまったくこれっぽっちも顧みることなく、
好き勝手なことを言いながら、
クレメンスの横顔に零れる汗の雫をに目を細める]
ふふ…もしかしたらケルコムの民は勤勉気質なのかしら。
とても一生懸命でしたし、少しお人が良かったかしら?
えぇ、私を案内してくださった現地の方もね。…名前なんだったかしら?
[あの時はなにしろ必死だった。
自らの半身を任せるのは彼しかいないと…
それは幼少より父の背と兄の顔と…
そしてそれと同じ位よく眺めていた彼の…手]
さすがに今はあんな無茶できないかもしれませんけれど、楽しくもありましたわ。
おじさまを探しにケルコムに赴いた時は…
[長い鴇色お髪を軽くかきあげる。
確かケルコムに赴いた時は、
肩口まで切り落とし鳶色に染めていただろうか?
本来の僅かにくすんだ淡紅色、
母譲りのその髪は勿論自慢の髪であったが、
群衆に紛れても目立ってしまう。
葛藤の末に使用人を半ば脅すようにして
無理矢理染めさせたことがすぐさま脳裏を過った。
ちなみに鳶色は、その日たまたま館に来ていた
兄の学友のその剛胆な髭を見て思い立ったのだが、
おそらくその学友すらも知る由もなかった事だろう。
なにしろ焦っていたのだ。
もしその日の来客が、
かの札付き砲撃手だったとしたら…
…それはそれで面白そうだった気がして
少女は軽く吹き出してしまった]
>>92
[そんな鳶に、そして鴇に…
彼に見せ続けた自身の姿は鳥のように…
鳥は空を舞い
少女もまた空を飛ぶことを選んだ
それはきっと…]
ええ、次はおじさま好みの甘くない物でも持参いたしますわ。
ライスを使った異国の菓子がありましたの。
あれなら、おじさまもお気に召してくださると思いますわ。
[手を挙げる様をじっと見つめながら、
次の言葉には不思議そうに小さく小首をかしげ]
お兄様? …珍しいですわね。
お兄様がおじさまに頼み事なんて。
ええ、確かに承りましたわ。
…おじさまもたまにはエアリ"ア"ルにお越し下さればよろしいのに。
[作業に戻るクレメンスをしばし目で追えば、
少し名残惜しそうにしながら踵を返した]**
[『いいだろう。但し私の望む記事を――』
ヘンリー侯は自身をかぎつけた新聞屋に、遠慮無く値踏みするような視線を向けた後、歯を見せて笑った。綺麗な歯並びだった。
『はっはっは、冗談だ。君の自由にするがいい。ああなるべく派手に頼むよ、なんせ節目の目出度い式典なのだからね』]
あれは絶対、自分の望まない記事になんかならないって言う、自信だよねェ
[空を飛ぶ。呟きはオーニソプターの作る羽音に紛れる。2対の蝙蝠の様な翼を持つ機体は、滑空機に比べれば格段に五月蠅い。
シリー/ケルコム 共栄100年記念式典。その主導者に駄目で元々で――小さな新聞社だ、大概駄目もとで、大体駄目だ――取材を申し込み、10分だけ、と許可がおりたときには驚いた]
誰もが賞賛すると信じて疑わない、良い物だと信じてる。
[羽風新聞の最新号の一面も、記念式典の記事だ。一度でばっちり決まった姿のヘンリー侯の写真も載っている]
けど――
[記事の締めくくりはこうだ。
『以上がヘンリー侯談。彼は我々に、これほど近くある隣の国を知る機会を与えてくれた。あるいはこれが真の共栄への道に繋がればと思わずにはいられない。記者 シェイ.H』]
―ケルコム領・上空―
「全くよ、ウチにばっかり面倒事を押し付けてきやがって。
お隣さんは輪番何回飛ばしてんだか。
……これだから"貴族中隊"は嫌いなんだ」
[それはケルコム領内に墜落した友軍滑空機の救出に向かう
飛行船LS-29の護衛任務中の途上のこと。
スピーカーでひび割れた僚機パイロットの忌々しげな呟きに
ざらりと鼓膜を引っ掻かれ。シュテラは思わず眉を顰めた]
[素行や出自の怪しい面々を集めた観のある自分達第7中隊と
貴族の子弟が多く"貴族中隊"と揶揄される第3中隊。
両極端な舞台を同じ基地に駐屯させるのは、
空軍本部が第3中隊の実家の貴族連に媚を売るため、
遠慮なく頤使できる子分を宛てがったとの噂もある]
――……。
[噂の真偽はともかく、ここ数ヶ月、救難艦の護衛任務を始め
様々な業務が第7中隊に押し付けられているのは事実で、不満は溜まる一方だった。
だから同僚の苛立ちはよく理解出来る]
……いいじゃん。
貴族中隊の代わりにせいぜい私たちに感謝してもらおうよ。
今日落ちたやつ……ジンマーマン少尉だっけ?
確か、彼の実家って有名なワイン農場だって聞いたけど。
謝礼に期待できるんじゃないかな。
[暢気に応えれば、別の僚機パイロットが
「そういうことなら、さっさと拾って帰ろうぜ」と陽気に笑い
不満を述べていた僚機からも同意と苦笑が帰ってくる。
そのうちに小隊長の声がスピーカーから流れた]
―ケルコム領・シリー軍機墜落現場上空―
「……お前ら、その辺にしとけ。
あー、小隊リーダーより小隊各機。
これよりLS-29が遭難機の回収作業に入る。周辺警戒を怠るな。……あと、ワインは俺の分も確保しろよ」
[小隊長の真面目な方の指示に従い、小隊の各機は編隊を解除
ケルコムの軍用飛行場の方角に注意を向けつつ、飛行船LS-29を中心に周囲を旋回しながらの周辺警戒に移行する。
視界の片隅に、墜落してひしゃげた滑空機と
救難に向かうオートセプターが映った]
>>84 ミヒャエル
あ、あれ?まだダメ。出力は安定しないし、いつ止まるか分かったもんじゃないわ…。墜ちたいっていうなら、止めないけど。
[と、真面目とも冗談ともとれない発言をする]
貴方たちの機体は一応エンジンは大丈夫。量産じゃない、私たちが精魂込めて作ったものだから。
[但し、現状精鋭部隊に配置されている数機のみである]
大体、量産工場が酷すぎるのよ。まだ実用レベルには達してないわ。一気に量産しろったって…軍は、一体何を焦ってるのかしら?
飛行許可は私が出すものじゃないでしょ?
[そう言って、掌をひらひらさせて、工場に戻った**]
― シリー/辺境区 ―
よ、とォ
[辺境区の道は事に狭い。前に取材で来たときに見つけておいた、ちょっとした空き地にオーニソプターを着陸させる。と、子供たちが集まってきた]
シュテラ・カフコヴァさんはいる? ――ちェ またはずれかァ
[子供達の返事は早い。いつも、いない、出かけてる。の一点張り。まさかよそ者を警戒しているわけじゃあるまいね、と子供を見ても、わやわや五月蠅い彼らからはよくわからない]
[やっぱり基地に行く方が、と頭を掻いていると、あれ頂戴、あれ作ってー と伸びる手。一度瞬きする]
はいはい。
[苦笑して機体に積んだ新聞を一枚、手に取る。折って、折って、折って]
ほら行け。
[できあがった紙飛行機、ひょいと投げる。
子供達の歓声がそれを追って遠ざかっていった]
/*
メモのその他欄を書き換えた。
なんか適当でいいよって、丁寧な言葉でなんて言うんだろう。フィーリングおーけー? カタカナにしただけじゃないか。
さてと、一応年齢を設定してみた。じいちゃんに「お前は17ぢゃ!」って言われたからそうだろうなと思っている感じ。
そしてマリエッタの力作を見た。力作過ぎた、すごすぎる。ああいうのいいなあ、うらやましい(のうなし
**
ねェじいちゃん。
[夕飯時に訪ねる]
俺の父ちゃんと母ちゃんてさ……どんな人?
[新聞屋は、両親の顔を知らない]
**
灰誤爆しそうだった! 変な汗出た!
そしてこれ別にIFじゃない。
14人目、ケルコム長老代理 アデル が参加しました。
ケルコム長老代理 アデルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 数日前:ケルコム・鐘の塔の隣屋敷 ―
[知っている。
沈黙は、思案。
長い沈黙は、逡巡。
長い長い沈黙は、不機嫌。]
『“共栄”と言ったのか。
―――何時もながら、都合の良い表現よの。』
[“長い長い沈黙”を破る、擦れた声。
手元へと落とした視線は僅かに上へと。
光の射さぬ薄暗い部屋に影が揺らめく。
背筋を伸ばして見詰める先には、揺り椅子に腰掛けた老婆。
深い皺が無数に刻まれた甲が指が、苛立ったように肘掛を叩いていた。]
[時は一週間前に遡る。
シリー/ケルコム共栄100年記念式典を企画している―――空の国と影の国とを定期的に往復する使者が一通の書簡を手に舞い降りた。
報は即座にケルコムの長老議会へと齎され、中核を担う者達の耳に入ることとなった。
ディルドレ・エルヴァスティ――曾祖母である彼女も勿論例外ではない。高齢により、嘗てのように表舞台に顔を見せることが少なくなった現在も、暗黙の了解の様にケルコムの最高権力者の一人として遇されている。]
………ばばさま。
それでは、返答はいかが致しましょうか。
[衣擦れの音。
若き代理人の問いに、感情を隠さぬ瞳が動いた。
ディルドレの瞳は明らかな拒絶のいろを燈し、自身を射抜く。
過去、対面した者を幾度と無く怯ませたそれは、落ち窪んだ眼窩の中で今も尚爛々と燃えていた。]
『手前勝手に空を奪った略奪者達が、共栄を口にするか。戯けたことを言うものだと。
もう10年も若ければ、儂自らあの青二才の鼻っ面に突き返してやるものだが。
……腰抜け共は、受け入れようというのだろう?』
[幸か不幸か、若かりし頃は烈火とまで評された彼女の気性は、
血を分けたアデル・エルヴァスティには受け継がれず。
不穏な断片には僅かに瞳を伏せ、手元の書類に目を落とした。]
いわゆる“穏健派”は、一も二もなく…といったご様子です。
また、ブルムダール老とカールソン殿は、空側の申し入れを受けるのであれば、是非ともこちら側のパフォーマンスを主導したいと仰っています。
どちらの方々も、ばば様のご意向を尊重する次第だと強く繰り返していらっしゃいましたけれど。
……号令さえあれば、直ぐに「動く」と。
『ふん……穏健派か。
仮初の平和に誤魔化された腰抜け共め。
淀んだ空を眺め、太陽光の施しを受け満足とは、気が知れぬ。
しかし………ブルムダールにカールソン、ほおう……。
近年の飛行機開発、そして人材育成は、確かあやつらの管轄だったな?
随分急かしていると聞き及ぶ。軍の小僧共が何か企んでおるのかの。』
[老婆は、思案するようその名を繰り返す。
飛行機を量産し、足並みを揃えて空に挑むべきであると主張している、戦争推進派。陸軍から空軍へ、国民へ。密かに、しかし確実に高まりつつある声。
「直ぐに動く」――彼らの言葉の裏を読むように。]
『…………。
シリー空軍司令官の生誕日が近い、と聞いたが?』
[俄かに咳込んだ老婆は、枯れ木のような腕で喉を押さえる。
手を伸ばし背を擦りながら問いに首肯すれば、細められたディルドレの瞳が愉悦に光った。]
『よかろう、その式典とやらは好きに開催させるがいい。
アデル、返答はお前から伝えておくれ。
恐らくは―――相応しい贈物になるだろうて。』
― 現在:ケルコム・某所 ―
[お偉方へのご機嫌伺いと、議会への通達。
一日の仕事を終え、邸宅の扉をそっと閉める。
自然上を向く青磁の瞳は、街に聳える鐘楼を見上げているようでもあり、更に上空を見詰めるようでもあり。]
…………ふう。
[かさり。微かな葉擦れの音と共に足元へと何かが近づく。
その正体に、ああ、と頬を緩めた。]
待たせてごめんね。
……おいで。
[白い毛玉へと手を伸べる。
慣れたもので、柔らかなそれは掌の上から腕を伝い、やがて肩の上に収まった。]
平和ボケ、だって。
[何時からか共に居た雪兎の片割れの、子供の子供。
肩の温もりに話しかけるように、首を傾げる。
白い毛が頬に触れると同時、一つに束ねた髪がするりと肩を滑った。]
“我々は、元より友好など望んではおらぬ。
ケルコムの誇りを捨ててはならぬ。
空を取り戻せ。空の色を忘れるな。”
…ばば様は、いつも言っているものね。
[ディルドレの声色を真似して、ゆるりとした足取りで歩を進める。]
― 研究開発室 ―
ただいま。
[開発室とは体の言い名前で、見た目はどう見てもただのガレージにしか見えない一角に戻る]
やっぱり、量産工場に問題があるわ。あまりにも手を抜きすぎ…というか、技術レベルがついていっていないのか…。一度室長に工場に行って頂かないとならないかも知れませんわ。
[室長と呼ばれた男性は黙ってこくりと頷いた]
「そろそろ行かなきゃならないんじゃないか?」
[と、同僚の一人が声をかけてきた]
あ、そんな時間?
[時計を見ると慌てて、身の回りを整理し始めた]
すみません、今日はこの辺で…。
「そうか、今日は命日か…早いものだな…もう何年にもなるな…」
[室長が感慨深げにぼそりと呟いた]
[ベルティルデは、軽く頭を下げて、部屋を出た。残ったスタッフはまた作業に戻った。量産型の改良版のプロトタイプを仕上げるよう、せっつかれているのだ。ベルティルデも、この敷地から出るのは数日ぶりである]
― 途上→墓場 ―
[霧の煙る町を歩く。ジトっとした空気を感じながら町並みを眺める。途中、花屋で花束を買い、町外れの墓場に向かう]
お父様…。
[墓に刻まれた名前は―
―アルベルト・ハイデルベルク―
若くして亡くなった天才技師。そして、ベルティルデの父である。
墓の前に花束を供え、黙祷する]
もう少し、もう少しで、目標の出力に達するわ。
でも…。
最近イヤな予感がするの…。なんていうか、今までよりさらに開発ペースを上げようとする動きがあって…。
[墓前に報告するべきことではないと分かっているのだけれど、守秘義務のある身としては、他の誰にも話すことができない。その鬱屈とした気持ちを晴らせるのはここしかなかった]
お父様は、怒られるでしょうか…?
[結果的に軍の誘いにのったことを後悔していないと言えば、嘘になる。多分、父が生きていれば、反対したに決まっていると、今でも信じている。しかし、軍の提供してくれる資金と資材なくして、ここまで開発が進まなかったことも確かではある。
軍の傘下に身を置くようになって以来、父の実績をなんとか形にしたいという思いと、平和利用に使うことを志していた父の遺志に相反するという後ろめたさとの板挟みになっていたのである]
でも、なんとしてでも、開発はやり遂げる。
[そう、自分に言い聞かせるようにして、呟く。そして、しばらく墓前に佇んでいた**]
[彼女の意向を国に通達した後、シリーによる式典開催の噂は瞬く間に国に広がり、着々と準備が進められている。
表面上は―― 恐らくは空の国民がそう望んだよう、その式典に平和的な意図を見出し諸手を挙げて歓迎する動きもあると言って良い。
しかし、不満や不安を蓄積させたケルコム国民には、神経を逆撫でされるに等しい行為。
民衆の間には、時に痛いほどの緊張感や緊迫感が漂う。
特に近年、空へ進む武器を得た事が拍車をかけて、囁きは声になり、過激な論争に発展する。不穏な気配は、最早止めようもない。
一触即発とまでは行かぬが、何かひとつ、決定的な出来事でもあれば……容易く爆発するだろう。]
/*
ねこみちさんありがとうー!
またお邪魔致します。
早速NPCが多くて把握し切れなくなってい ます ←
が、ともあれ宜しくお願いします。
ディルドレおばあちゃんをPCにしなかったのは、立場的に他のPCと絡みにくいかなーと。
アクティブなお偉いさん(おっさま)を演じるには準備時間もリアルタイムな時間も足りないので却下案。
戦開始の号令だけ出せればおっけー、後は死んでもいいんじゃない?というキャラのつもりなので出張ることはないはずだけれど、NPC出しちゃってごめんなさーいと先に謝っておいたほうがいいでしょうか……っ!(ぺしゃー
[足を向けたのは、農場。
この付近に来ると、唐突に地の色が二つに割れる。
影に覆われた街では、草木も細くくすんだ色に育つけれど、丁度この場所を境に青々とした草の広がる風景へと変わるのだ。
浮遊大陸の底面に設置された“太陽の鏡”は、深い影に覆われるケルコムを照らす唯一の光。その恩恵に与れる場所はそう多くはない。]
………ふふ。
日向ぼっこ、する?
[貴重な緑の草の上に、どこかそわそわしたように身じろいでいた仔兎を下ろす。
自由に駆け、草を食む毛皮を目で追ってから、
意識は自然、農場の奥へと。]
………今日も、飛ぶのかな。
[農場の一部を切り拓いて作られた飛行場。
当然、自身も曾祖母の代理として幾度も視察に訪れているのだが。
仕事から離れれば、興味は飛行機へ、そして空へ。]
―――……
[滑走路を見詰める。
微かに細めた瞳が、やがて仄白い空に向いた。*]
/*
……物凄く、おいしい送球がされているのを確認した……!
これは、全力で受けてゆかねば!
と、そんな決意が初独り言。
お邪魔させていただいております、くろねこたすくでございます。
空好き生物としては、どうしても見過ごせなかったこの企画。
最初から最後まで全力にて臨ませていただく所存につき、皆様、どうぞよしなに。
─ シリー空軍・旗艦 <風の精霊(エアリエル)> 号艦内 ─
[それからまた数刻を経て──]
これでよし…っと。
[艦内での自室としてあてがわれた部屋で、
鏡とにらめっこしながら、何度か襟を整える。
乗艦前は柔らかな白を基調とした洋服を着ていたせいか、
上半身にフィットするような夜色の制服に少し窮屈さを覚え、
何度か体を捻ってみせながら、
最後に両手で自らの頬を軽く叩き部屋を後にする。
礼拝堂で粛々とした様とも、
工房で見せた快活な様とも趣を異にするように、
背をしっかりと伸ばし風を切って歩くように…
その拍子にふわりと揺れた同色のフレアスカートが、
軍人の機微たる様に少し反抗するように、
ささやかな自己主張をしていた]
[部屋を出る。
少女を見つけた幕僚の一人が敬礼がてら書類の山を渡してきた。
その量に軽く眉間に皺を寄せながらも、
無言でそれを受け取ると歩みを早める]
精査して分別しないと…お兄様が老けてしまうわ。
なにしろねぇ…こんなふざけた要望書とかお兄様に喧嘩売りたいのかしら?
もぅ…あの者たちはここを社交場かなにかと勘違いされているんじゃないかしら?
辺境区の人たちの方がよっぽど優秀で…純粋な野心に満ちている
ただ権威にあぐらをかこうとするだけでない、野心に…
地位と責任と能力とは、かならずしも一致するものではないだろうけれど…
[それは身にしみてわかっている。
若いからと軽んぜられ
女だからと軽んぜられ
たとえ父から授かった天賦の才だろうが
それを研ぎすます鍛錬であろうが
全てが『貴族の跳ねっ返りのお嬢さん』で片付けられる
それがたまらなく嫌だったからこそ
PITと共に連中の鼻っ柱をへし折ってやったのだ]
共感などと言ったら、あの人たちに怒られてしまうのだろうけどね。
少しでも功績を…今回もケルコム領内にまで行ってもらってるし、危うい任務なのだけど
…あの中隊ぐらいでないと、務まらないだろうし。
偉そうに抜かしながら、いざ敵情視察ってだけで泡吹かすどっかのハリボテ共に一発ぶち込んで…っとと
[いつぞやの散々な目にあった日を思い出せば、
だんだん腹立たしくなってきたようで
頬をおもいっきり膨らませながら、
父に似たのかはたまた某札付きの言葉が移ったか
危うく妙なことを口走りそうになる小さな口を軽く押さえる]
また面倒事を押し付けられたってぶーぶー言ってるのかな?
[ふと、一人の娘の姿…
いや、娘と呼んでは失礼にあたるだろう。
自分と身長も近く。外見は自分とそう変わらない
けれど、10近くも歳の離れたパイロット
随分年長なことはついつい忘れてしまうのだけど
女性パイロット自体が希有な存在の中
更に、辺境区の十字架を背負った女性の顔が脳裏を過った。]
あの子も第7よね…
[第7滑空機中隊
貴族連中からは甚だ評判の悪いこの中隊であったが、
その腕は彼らの比ではない。
そう…辺境区から軍へ入る者は随分と増えた
それはひとつの存在
カレル・イェスタジャーブなる一人の英傑が
その道を開いてみせたのだ
着飾るものではない
生きる術となる権力を
幾重もの挫折を味わい
幾重もの差別に身を打ち付けられながら
彼は… 光を
光を絶望の大地に照らしたのだ]
私は挑む事を許された。
その機会を得るためになんの苦労もせずに…
あの人たちに比べたら私など、どれほど恵まれているか!
変えて行ける。行けなければ…
身内の共栄すらできずして。他国の共生などできようはずもない。
[前を見据え、唇をぎゅっと噛み締める]**
…?
前方から見知らぬ一兵卒風の男が見える。
不慣れな様子できょろきょろしながら歩いていた為か
一層余計に浮いていたようにも見える。
少女は睨みつけるようにして彼を待った]
……
[兵士には、訝しげに眺める少女がどう映ったか?
どういう挨拶をされたかは定かではなかったが
彼の持つ書類が報告書の類いであることに気がつけば
それを寄越せとばかりに手を差し出した]
[彼は素直に渡してくれただろうか?]
……
[単に『異常なし』と書かれた報告書を上から見て、下から見て…仕舞には斜めから見て…そこで小さく頬を膨らませた]>>85
もぅ…マーティーったら、大砲の疲労状況とか演習時に使用した弾数の記載は、変わりががなくとも記載してと言っているのに…
[瞬間視線に気がつけば、はっとして真一文字に口を引き締めれば]
後で確認に参ります。
マーティ…コホン隊長にはそう伝えておきなさい。
…アイアンマーズ。期待してますわ。
[最後に新兵の緊張をほぐすように小さく笑みをたたえながら、そう言い残し、少女はその場を後にした]**
……新型機の、一気量産、か……。
確かにここんとこ、慌しいよなぁ……。
[軍備増強・拡張の動きの慌しさは現場にいれば嫌でも感じられる。
それがどこに向かうか、予測できないわけではないが]
……ま、俺らは俺らのやる事やるだけ、ってね。
[今はそう、呟くだけに止めて。
工場へ戻るベルティルデを見送ると、ミヒャエルに行こうぜ、と声をかけて格納庫へ。
足早に向かうのは『相棒』──『Blaufalke』と名付けた機体の元]
よっ、俺の『相棒』の機嫌は?
[機体チェックをしていた整備士に声をかけたなら、ちょうど整備が終わった所、と返されて]
そっか、んじゃ、調子見がてら軽く回ってくる。
あー、飛行演習の許可くらい、来る前にもらってるってば……!
[なんでかんで、元から飛ぶ気はあったのか。
無断で飛行は、という整備士に返すのは、こんな一言**]
/*
既にフィオンとクレメンスの文が好きでたまりませんとラブコール。
簡潔に、PCの性格をきっちり伝えた上で、情景がすっと頭に入って来る。
見習いたいなあ。
― 【S】旗艦内どこか ―
S『えーと、ここの角を……こっち、かな……?』
[新兵は半ば道に迷っていた。
日付と部隊名と隊長のサインと「異常無し」とだけ書かれた、余白だらけの報告書を携えて、艦橋を目指して歩き始めてどれぐらい経ったろうか。
彼らのホームポイントである機銃砲座は艦橋を護る目的もあってすぐ近くにあるのだが、その機銃砲座から艦橋まですぐ行けるかとなるとそうではなかった。
空軍司令部を兼ねるエアリエルの艦橋は、セキュリティやら格式やら身分やら様々な理由により、アイアンマーズらが居る区画から真っ直ぐ辿りつけるようには造られていないのである。
艦内見取り図を頼りに旅に出た新兵。
本来は隊長であるマーティンが赴くべき場所であり、一兵卒が踏み込んでいい所ではない。]
S『ロニィさん、こっちらへん何も言ってなかったなぁ……本当に合ってるのかなァこの地図……』
[本来、この旗艦エアリエルに配属された新兵が最初に教え込まれることは、『立ち入り禁止区域の存在と場所と徹底』である。
それが省略されて実務的に居室の使い方、掃除用具やお茶っ葉の場所、果ては『海鷲の巣亭』の開店時間といったことを指導されたのは、マーティン隊長率いるアイアンマーズが極めてアウトローな存在であることを意味していた。
……そして、自分がどれぐらいアウトローな小隊に片足を突っ込んだかまだ分かっていない初心な新兵は、危うく隊長の思惑通りに艦橋に突入して大目玉をくらう展開であった]
>>168
S(……? なんだろ、あの子……軍の人じゃ、ないよね……?)
[廊下の雰囲気が何度か変わった後、新兵は目の前に一人の少女と遭遇した。
道を塞ぐように待ち受ける上流階級っぽい少女。
あまり舐め回すように確認できなかったが、パッと見では階級章は見当たらなかった。]
S『こんにちは。…………えーと……』
[マリエッタと知らなくとも階級章がついていれば反射的に硬直した敬礼動作をとったろうが、無かったために『シビリアン』と判断し、ニコッと微笑んで挨拶して通りすぎようとした……ら、先に進ませてくれなかった。
手に持っている書類を見ると、寄越せとばかりに手を差し出された]
S『えっ、あ、その……これは軍事機密なので……あっ』
[ただの報告書が機密扱いされるわけないのだが、一応は軍内部の書類なので見せないようにしようとしたが、奪われる方が早かった。]
S(すごく、綺麗だなぁ……)
[新兵は、報告書を読む少女の姿と表情に目を奪われた。
恋愛に奥手な彼が間近で一定時間見続けることができたのだから、心奪われても仕方がない。
彼女が隊長の名前を口にしたことは頭に残らず、「後で確認に参ります」の一言だけが全身を反響し続けた]
[――結局、新兵は報告書を取り返して艦橋に持って行くというミッションを忘れて機銃砲座に戻ってしまった。
その結果、未達成に加えて、艦橋に突入させて大笑いしようという思惑が外れたマーティン隊長に腿を蹴り飛ばされた。
世界は平和である。**]
― 工房 ―
[長さも太さもあるトネリコの木を、丸い棒状に加工する。
その表面を滑らかに磨き上げ、細かな細工を施す。
黙々と手を動かす間、脳裏に浮かぶのは、あの日の光景。
炎に隔たれた、遠く、濃い気配。]
あやつ…
[踊る炎の向こう側からでさえ感じられた、魔の気配。
僅かに見えた影へと撃ち放った、短銃の反動。
聖別された銀の弾丸は、果たして命中したのか――
愉悦に充ちた気配が幻のように消え去って、
後に残された自分は……]
正面から追うだけでは、奴は仕留められぬ。
待ち伏せしてやらねば、な。
[人と魔の、圧倒的な差。
加えて、周囲の人間の不審。
幾度も白眼視を受け、耐えて待つことを覚えた。
皺の刻まれた手をじっと見つめ、
ぽつり、零す]
―――これが、最後の機会だろうな。
[細工をある程度終えたトネリコの木は、
なにかの柄のようでもあった。
身長ほどにもなるその棒を壁に立てかけ、
小さなかけ声を上げて、立ち上がる。]
さて。もう一仕事、とするかな。
[腰をぐうっと伸ばしてから、
のっそりと外に出て、蒸気トラックに乗り込んだ。*]
遠慮します。
[ベルティルデ>>141に、即座に答えた。]
自分の失敗ならともかく、機体のトラブルで墜ちたら、死んでも死にきれないもんなぁ。苦労してそうだなぁっては思ってたけど、そっちも大変なんだよなぁ……。
……ああ、君の仕事は信用してる。
信用もしてないのに、アレに乗るほど、人生捨ててるつもりもないしさ。
[軍の動きに話が及ぶと、曖昧な笑みを浮かべるだけに留める。]
ああ。もちろん許可はとってあるよ。
だけど、君の許可をもらえたら、今日はいつもよりいい結果が出せるかなって思ってさ。
[手を振り返しながら、ベルティルデを見送った。]
/*
怒濤の大連投中です。
フィオンの振りに、心躍りまくり。
ナナカマドまで拾ってくれて、もう!!!www
そうだね、いろいろ落ちるよね。
シリーからケルコムに、葉っぱが落ちていきやがったwww
というか、怪我させた、だとぅ?!!www
いつのまに…www儂、強えぇwww
/*
マリエッタの配慮に、全儂が感動。
すまんね、すまんね。鳶色とか鴇色とか、
目が、この目が悪いんだぁぁ……!ww
いや、まじでフォローありがたい。
そして、マリエッタちゃんが可愛すぎて、
儂はもう、照れ照れじゃよー。
15人目、海鷲の巣亭 店主 ゲオルグ が参加しました。
海鷲の巣亭 店主 ゲオルグは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―シリー国軍一般官舎(夢/回想)―
父さんっ!俺仕官学校に入学したよっ!
「ほぅ!良くやった!
これでお前もいつかは飛行機乗りだな!」
「あなた。気が早いですわよ。
まだ入学したばかりなんですから。」
/*
お、ゲオルグさんが入村ですな。
めでたい。
儂も、こんなアホな灰を埋めていないで、
さっさと友の追悼に行くとしましょうか。
「なに言ってるんだ、母さん。
士官学校で良い成績を修めればあっという間だ。」
俺がんばって、父さんの整備した飛行機に乗るよ!
「ははっ。頼もしいな。
お前の飛行機は俺が設計、整備してやるぞ!」
「さぁさぁ二人ともその辺にして、
仕官学校の入学祝いでもしましょ。」
お、ゲオルグ来たw
待ってたぜい。
しかし、改めて顔グラ見ると…ゲオルグ、おっさんだなww
こいつと同期なのか、ふははははw
[母は父と息子の会話に微笑みながら、
料理を机に並べた。]
父さん!今は軍ではどんな事が進んでいるの?
「今はな、シリー国軍旗艦の建造計画が進んでいて、
父さんもその計画案に参加しているところだ。」
旗艦!?
「あぁ…
この旗艦は今までに無いほどの大きなものになるぞ…」
[父親は話しながら
紙タバコに火をつけ紫煙をくゆらせた]
「旗艦からの戦闘機の
スクランブル発進も可能になる。
従来の陸地からの発進とは
比べ物にならないほどだろう。
正に戦闘の概念が変わる…」
戦闘って…シリー国はどこかと戦争でもするの?
[ゲオルグは戦争という言葉を聞き、父親を見つめた。]
― 浮遊大陸・辺縁 ―
[道路の途切れたところへ蒸気トラックを停め、
酒の瓶を手に、ぶらりと歩き出す。
大陸の端へと近づくに連れて、視界が広がっていった。
頭上に広がる、澄みきった蒼穹。
青く霞んで連なる、緑なす山々。
下を覗き込めば、遥か足下にわだかまる、白い霧。
風が髪を吹き乱すのに任せ、
岩盤の端に立って、酒の栓を抜く。]
アルベルト。今年も墓参りに行けずに、すまんな。
娘を、見守ってやれよ。
[言葉を風に乗せ、酒瓶を唇に付け、傾ける。
喉を鳴らして熱い液体を喉に送り込んだあと、
残りを足下へと撒いた。
透明な流れが日の光に煌めき、
強い風に飛ばされて、無数の粒となって流されていく。
霧となった酒は、遥かな地上へと僅かの間、虹の橋を架け、
すぐに消えていった。]
― 翌朝・自宅 ―
[酔って帰って翌朝、気がついたら甘い匂いが家中漂っていた。]
ああ、またか。
[キッチンにアップルパイが出来上がっていた。甘いものは好きではないのに、酔っ払うと甘いものをつい作ってしまう。]
仕方ない、また軍の食堂にでも置いておくか。
[些か、げんなりした様子で支度を整えて家を出るのだった。]
[息子の戸惑いを感じた父親は、
タバコを消しながら言葉を続けた。]
「いや…戦闘という概念が変わるだけであって
このシリー国において戦争はないだろう。
ケルコム国とも、もう80年以上も
共存続けているしな…
まぁ、今回の旗艦建造は、
国としての技術開発の誇示の一つの様なものだ…」
[リヒャルトに促されて格納庫へ向かう。>>173
愛機の側には、すでに先ほど話していた整備士が待ち構えていた。]
ごめんごめん。遅くなっちゃって。
やっ。休日だってのにわざわざ付き合ってもらったんだから、やっぱ乗らないとかいうわけないじゃん。
>>177
ここは立ち入れないこと教えるの忘れたのかしら。マーティー
[迷い込んだとおぼしき一兵卒に、
叱責のひとつでもくれてやろうかと思った矢先に
普通に挨拶されてしまい、つい毒気が抜かれた>>177]
いや、絶対あれは知ってかわざとよね。
そもそも報告書を士官でもない子に持たせるなんて!
確か…ロニィの時も同じことしてたんじゃないかしら?
もぅ……ホントにいい年して!
新兵君、そう言うところは真似しないで育ってくれればいいんだけど……
[後でたっぷりお説教なんだからと、ぷんぷんしながら艦橋へ向かおうとした矢先]
あら、蒼穹……
[耳に微かに届く華やかな旋律>>89
蒼穹を冠する楽曲であるのだから、当然空軍では人気の曲である。
海鷲の巣の主ゲオルグはもとより、腕に覚えのある貴族達が時折奏でることもあり、
艦艇では割と耳にすることが多いナンバーだ。
けれど……]
これはお兄様?
[ここではもとより館でも幾度となく耳にした旋律のクセ
力強さに満ち、けれどその繊細さを失わず流れる音色は
少女が最も聞き慣れた蒼穹であった]
艦橋か自室かと思いましたのに……
[立ち止まりしばらく考え込むように、小首を傾げたりしていたが]
あ! タルト!
[土産を部屋に忘れてきたことを思い出し、慌てて踵を返す]
兵の面前ではまずお食べにならないけれど…今は大丈夫かしら?
[やがて海鷲の巣亭にひょっこり顔を出した少女は、
演奏の邪魔にならぬよう奥の方へ腰を下ろせば、
ゲオルグの姿を探し、ゆるやかにお辞儀をすれば、彼に紅茶を所望したことだろう]
エルダーフラワーは、まだありましたかしら?
あら? では有る物で構いませんわ。ブランデーに注がれるお紅茶でしたらありません? ええ勿論ブランデーはご遠慮致しますけれど……
[やがて、静かに目を閉ざしその旋律に身を委ねていた]
>>199
ゲオルグもピアノ弾けるのかww
>>200
え、来ないのかww
ゲオルグかマリエッタに声かけられるの待ってんだよ、おれw
自分から動かなすぎw
入村から1日たってるのに、ソロールしかしてない (←
― シリー軍一般官舎 ―
「…ちょ!店長!!」
[薄暗い室内のベッドに横たわっていたゲオルグに
扉の向こうから甲高い声が耳に入る。]
(あぁ…もう時間か…)
[ゲオルグは頭に重さを感じながら、
ベッドに腰掛けて紙タバコに火をつけた。]
「起きてる!起きてるよっ!
判ったからぁその甲高い声をやめろ!」
[声の主はユリアーネだった。
彼女は海鷲の巣亭で働いている。
仕官からの注文をとったり、酒や料理を運ぶ
要はウェイトレスの様な事をしていた。]
他の連中は準備出来ているのか?
[タバコの火を消しながら、
ゲオルグは着替えを始め扉の向こうの
ユリアーネに声を掛けた。]
「もぅ、とっくですよぉ!
他の二人はもう買出しをしてますよ!」
── シリー空軍・旗艦 <風の精霊(エアリエル)> 号内 【海鷲の巣】亭 ──
[ビアノ演奏を終えて、立ち上がる。
指鳴らしには充分だった。
奥まった席に妹の姿を見つけ、歩み寄る。]
今日はどこへお出かけだったのかな、マイディア。
[ユリアーネのふてくされた様な声をよそに
着替えを進める。]
今日は式典らしいからな。
式典終わりで士官達がこぞって酒を飲みにくるぞ!
つまみはともかく酒だけはたっぷり用意しとけよっ!
[ゲオルグはそういうと着替えを終えた。]
(それじゃぁ、おやじ、お袋また空に行ってくる。)
[ゲオルグは机の上の写真立てにそう言うと、
部屋を後にした。]
[計器チェックを行う時は、淡い碧の瞳はいつになく真剣なもの]
……ん、よっし、と。
機嫌は上々……それじゃあ、行くか、『相棒』。
[小さく呟き、エンジンをスタートさせる。
響き始める、様々な『音』の中、機体の安定を図りつつ、前へと機体を進め。
滑走路上に進んだ所でスロットルレバーを押し込めば、更に音量は高くなり]
っしゃ、行くか!
[その音の中、操縦桿を思いっきり引いて。
蒼の名を冠する機体は、一路、空へと向かう]
/*
何を調べようと思ったかというと、下までの距離だった。ぶっちゃけ、行っても良いのかいけないのか。
うーん、どうしようかなあ。
実際何が出来るんだろうと思わなくもない。
― シリー・辺境区 ―
さてと、この辺の店だったはずだが…
[ぶつぶつ言いながら、トラックを走らせる。
この辺りは工場の煙突が立ち並び、
排ガスで空が暗く曇っている。
大陸の端で見た空と同じとは、とても思えないほど。]
……誰か知り合いでも通れば、道も聞けるんだがなぁ。
>>205
式典、今日なのか!
確定はしてなかったんだけど、
わかった、矛盾ないようにしよう。
特に下とシーン同時進行してるでもないしね、出航はリアル明日と宣言してあるし、あわせは大丈夫だろう。
―ケルコム領・シリー軍機墜落現場上空―
「今日はケルコムの連中、出てくるかね?」
[そう呟いた僚機パイロットの声音に僅かに緊張の色が滲む。
戦争状態にないとは言え、仮想敵の領内での作戦行動は肉体に緊張を強いているようだ]
――――……。
[任務中にケルコム軍の機体に遭遇すれば、
技量や機体性能を調べるために幾度も挑発をしかけてきた。
技量的には空軍の歴史からシリーに一日の長があり、
当初は余裕であしらうことが出来た。
けれど、最近はケルコムのパイロットも随分と腕を上げてきたように思える]
……そうだなぁ。
向うの防空網に引っ掛かってはいるだろうから、
そろそろ動きがあっても良い頃かもね。
[向うに見える、ケルコム軍の監視櫓と思しき構造物にちらり視線を向ける。
いつしか操縦桿を握る皮手袋の中の掌が、薄らと汗ばんでいるのに気がついた]
>>204
[歩み寄るフェリクスに、柔らかい笑みで一礼すると、席へ誘う。幾分時間は経ってしまったが、タルトと共に入れたての紅茶をそっとおく]
いつもと変わりませんわ。本国滞在時の司教様への謁見と祈祷は日課と申しますより勤めですから。
……寄り道はいたしましたけれど
[この辺りになると、些か声のトーンが下がり、少しバツが悪そうに上目遣いに、兄の目をそっと伺うような仕草になってしまう]
/*
もうね、発進シークエンス再確認してまとめるのに、どんだけかかってんのー、自分……!
リアル突っ込みはご容赦いただけるとありがたいのです、よ……!
[なかのいきもの、基本的に機械よわいのorz]
「もうっ!
店長遅いっ!誰でしたっけ!?
『明日は式典だ。お前ら気抜くんじゃねぇぞ!』
って言ってたのは!?」
[ユリアーネはゲオルグの真似をしながら
顔を覗きこむ。]
そんな顔するなよユリア。
まぁ昨日は付き合いが過ぎた訳で…
[ゲオルグはばつが悪そうに頭を掻いた。]
「てんちょ!ユリアじゃなくて、ユリアーネ!!
いい加減覚えてくださいよっ!」
[そう言うと、ユリアーネはスタスタと
官舎の廊下を歩いて行った。]
(こればっかりは昔からの癖だしな…)
ゲオルグもマーティンもNPC引き連れてるけど、自分が落ちたら、そこどうするんだろうか。
周りが引き継いで描写してやれということなのか?
― 【AS】機銃砲座 ―
A『私たちは砲手であって整備兵ではありませんが、機銃の保守点検は自分たちで行っています。
もちろん分解整備が必要なぐらいの故障なら頼みますが……。
私たちが保守をやるのは、この機銃の機嫌を熟知する必要があるからです。
"彼女"を全く同じ射角に向けて射撃すれば、全く同じところに命中する……わけではないのです。
毎日のご機嫌を伺って、その日の調子を見ていろいろ調整して初めて標的に当てることができるんですよ。』
S『はいっ!』
[エイルマーが新兵を砲座に座らせていろいろと指導している。
射撃のやり方自体は配属になる前に教育を受けてきているが、この砲座を自分のものにするには教え込まなければならないことがたくさんある。
保守点検は愛機の面倒をみることであり当たり前のことだ、だからいちいち報告書に書かないのだが……理解されることは無いようだ]
ですけど、おじさ…クレメンス技師から伝言を承っておりましてよ。
[彼の言葉を思い出せば、すぐさま目を大きくして、兄のその眼を覗き込む]
例のものは近いうちに完成しますとのことですの。
お兄様、何か特別なものでも?
実弾射撃訓練できりゃいいんだがな……。
ヘソ曲げて真っ直ぐ飛ばなくなってるかもな、ガハハっ!
ダメもとで申請上げてみるか。
おいエイルマー、それ終わったら書類書いとけ。
[デスクワークはほぼ全部エイルマーに任せている。
新兵もなかなか頭が良さそうなのでそのうちやらせてみるとしよう]
[白一色に塗装された愛機をしばし見つめた。
どうしても白にしてくれと頼んだのだ。
今はまだ――。]
早く、コイツにも色塗ってやれるといいなぁ……。
[一般官舎から旗艦の係留先までは
そう遠くは無かった。
今は出航準備で各部隊の面々が慌しく動いているのが
ゲオルグの目に入ってきた。]
「てんちょ。この100年式典は
なんでこのタイミング何ですかねぇ?」
あぁ…フェリクス司令官の生誕も間近だからな…
それに合わせたって所じゃないのか?
[さっきまでふてくされていたユリアーネは
すっかり機嫌が直り、ゲオルグの横を並んで歩いていた]
(こいつのこの気持ちの切り替えの早さは…
昔と変わらないな。)
― 食堂 ―
いつも通り、俺が作ったのは内緒で頼む。
[食堂のおばちゃんにアップルパイを手渡して、引き換えに珈琲を受けとった。食堂の椅子に座って珈琲を飲みながら。]
そう言えば、あの頃……
彼、に勧めたのもアップルパイだったか。
[嘗て、ケルコムに居た─フェリクスに。
もう、彼の名前を声に出すことはない。]
式典、か。
[珈琲を口に含み、苦そうな表情を浮かべた。]
/*
>>204
( д)
マイディア……マイディア……?
wwwwどうなってる、そこの兄妹ww
心底噴いた。
[妹より信心の薄い兄は、礼拝に行ったという報告に頷いただけで、聖印を切る仕草もしない。]
寄り道の戦果がこれ、だね。
[置かれたタルトと紅茶に目を細める。
甘いものが好物というわけでもないが、妹が買ってきたものとなれば別だ。]
マリーはもう食べた?
なんなら、半分こにしようか。
[タルトにフォークをいれ、持ち上げた一口分を差し出す。]
/*
シリーへの接触が非常に難しいと悟る夜。
旗艦に乗り込まれていちゃあなあww
呼び出したら出てくるかな…。そっちか。
(回想)
>>182>>183 ミヒャエル
そりゃ、そうよね…。
ところが、お偉いさん方は、あれに人を乗せろってうるさいらしいわよ…。何を考えてるんだか…。
信用ね…。ありがとう。なんとかその信用に答えられるように頑張るわ…。
…はい、はい。じゃあ、許可します、ガンバってね。
[そう言って、その場を離れた*]
― 上空 ―
んー、こないだまでちょっと右旋回の反応甘かったんだけど。
……大分、調子よくなってる感じ?
[機体の安定を取りつつ、独りごちる。
『やらかした』時の飛行記録を元に、細かい調整が入っているのだから、ある意味では当然か。
などと、呑気に構えている所に入る、通信一つ]
……領内に、未確認機複数確認?
……あー、わかってるって! 無駄にケンカ売ったりしねーよ!
[念のため、確認に赴くように、という指令。
付け加えるよに、あくまで対応は『警戒』に止めるように、と釘を刺され。
さすがに、いじけたような声が上がった]
ふぅむ…『ルー・ガルりんご亭』の桃のタルトか。
[評判なのだというタルトを口にして。
上品な味だな、と思う。けれど、
やっぱり、あいつの作ったパイが、わたしにとっては原点だな──
そう感じてしまうのは、いつものことだった。]
>>217
食わせてもらったのは、おまえの手作り、でいいんだよな?
「甘いものが好物というわけでもない」と書いた後にそれ見て、しまったあああと思ったけど、リカバリーした!
しかし、ケルコムで行き倒れた時は、ベルティルデのとこに拾われて看病してもらったはずなんだけどねw
少し元気になった後で、ギィにアパート手配してもらったのかな。それはありそう。
[クレメンスからの伝言と聞くと、わずかに背を伸ばす。]
そうか──それは僥倖。
ああ、
そろそろ、わたしも新しい彼女が欲しいと頼んでみたんだよ。
[マリエッタへの応えは冗談めかして。
指先で天を示す。]
「シリー軍の皆さんどうぞご来店お待ちしております!」>ゲオルグのメモ
今、まさにその店に、おれとマリエッタいるよww
>>219
[礼拝にさしたる興味を持たないことは知っていたので、
反応の薄さは少女本人も気にした様子も見せない。
少女自身も敬虔なと聞かれたら返答に困るところでもある。
無論信心がないわけではない。
社交場へ思いを馳せる年頃の娘に比べれば……であるが。
けれど少女にとって、それは母方の旧家への体面と
なにより大切なのは、若くして他界した母へ捧ぐ物でもあったから]
は、はい。その近頃評判との便りを頂きましたので。
お兄様へはあまり甘い物もとも思いましたけれど……
え? あ、私はえっと
[工房で一つは既に食べていた手前、
遠慮するように頭を振ろうとすれば
その機先を制されるようにフォークを眼前に出される]
あ……ありがとうございます
[少し気恥ずかしげに頬を染めながら、兄の優しい行為を甘受すべく
身を乗り出すようにして小さい口を開けて見せた]
/*
しかし、予想はしていたが。
資料用サイトのタブ数が半端ねぇwww
しかも、気になる所が出てくると、更に数が増えるwww
村に入ると未知の世界への検索ワードが増える、って前に言ってたひとがいらしたが。
ほんとに増えるよな、検索ワードとブクマがwww
― シリー空軍・旗艦 エアリエル号乗り込み口付近 ―
こんにちはー。
[軽やかな足音を響かせて、郵便屋の青年が兵に挨拶をした。
ここは、シリー軍旗艦への出入り口。
通常、ここを抜けられるのはシリー軍人の中でも許可を得た者のみに限られるのだろう。
軍に出入りの許可は得ているとはいえ、所詮一介の郵便屋。
素通り出来ようはずもなく、素直に足を止める。]
フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク司令官への文書をお届けに来ました。
ええと、直々にお渡しするよう……ええ。
出来れば、出てきて頂くかお邪魔したいんですけど。
ちょっと連絡つけて貰えません?
[笑顔で飄々と最高司令官の名を告げる。
既に幾度か往復しているこの顔を、兵も覚えてはいるのだろう。
敬語を使えやらお決まりの文句と共に伝令が走る。
さて、海鷲の巣亭で寛ぐ兄妹の元へ届くに、どれ程の時を要したか。]
>>225
あら! それはとても素敵!
[天を指す仕草に思うところがあったのか、それはそれは嬉しそうに表情を綻ばせて、それから慌てて口元を抑えれば、口元へ寄せてくれたフォークにゆっくりと唇を寄せた]
妹に「あーん」とか、馬鹿兄だなw
だが、後悔はしていない (←
…戦記もの?
そうらしいな、この村 (←
「隊長!遅いっすよぉー!」
[旗艦の係留先にたどりついた
ゲオルグは声のする前方を見つめる。]
「ほらってんちょ!もう二人そろってますよ!
行きますよぉ!」
[ユリアーネはそう言うとゲオルグの腕を
引っ張って走り出した。]
「隊長!遅いっすよー」
誰が隊長だ。店長と呼べと言ってるだろう。
[風に吹かれた明るい栗色の髪を押さえながら、
アベルがにかっと笑っている。]
「すいません。たい…店長!」
(たくっ。こいつは…いつまで経っても…)
[アベルが鼻を掻きながらこちらを覗きながら
すまなそうな表情を作っている。]
「そうですぞ!何度言わせるのですか!?
隊長ではありませんぞ!
店長…いや…マスターと呼びなさい。
マスターと!」
[銀髪がきれいに整髪された、長身の男がアベルに
声を発する。]
(こいつもめんどくさいな…)
[ゲオルグはポケットから紙タバコを出して火をつけた]
……にしても、相変わらず。
[首から提げるのは、軍に出入りする際に支給されるパス。
ぺらぺらとそれを指先で弄びながら、遠慮なく辺りを見渡した。
視界を圧倒するのは、やはり巨大な飛行船だ。
旗艦のほかにも、幾つもの飛行船が係留されている。
そして、整備を受けるグライダー。飛行船に積むのだろう。
優美な曲線を描く胴は、羽根を休める鳥のよう。]
大きいなあ。
[周囲に兵の目があろうと、気にせぬ風で眺め渡す。
殆ど観光に来たおのぼりさんだ。]
ごちそうさま。
[妹の笑顔に満足して、静かにカップを置き、ハンカチを唇にあてる。]
さて、
わたしはこれから、式典の礼砲の件で砲座を回ってくる。
──式典のイベントを出し抜いて、君のあでやかな飛空写真で新聞のトップ面を飾らないよう頼むよ、マイディア。
[一応、釘はさしておくが、マリオッタのおてんばなところも可愛くて仕方がない。
それに、妹の操縦技術とクレメンスの機体整備の腕を信頼していた。]
― 上空 ―
あっちゃぁ……。
[入ってきた通信にものすごく頭を抱えたくなった。
が、操縦中ではそうもいかない。]
これって……貧乏クジ?
アイツが大人しくしてりゃあいいんだけど。
まあ、無理だろうだろうけど。
>>234
不燃性の浮力でよかったなw
しかし、軍船として火薬も積んでいるんで、タバコ吸う場所は気をつけて(> <)
あれって何人くらい乗れるんですか?
[つい、飛行船を指差して質問してみる。
傍らの兵から、呆れたような視線と共に答えが返った。
それへと、へええと感嘆の声を上げてみせる。]
結構な数乗れるんだなあ……。
あ。重そうですけど、怖くないんですか?
[これには流石に、鼻を鳴らしての反応が返った。]
[とろけるような食感に嬉しそうに舌鼓を打てば]
そういえば、もうすぐお兄様の誕生日ですわね。
このまま平穏なら、お屋敷でお祝いとかしたいのですけど…
そう、その空の恋人さんになら……えっと
[なにやらごにょごにょと聞き取れない言葉を紡ぎながら、徐々に顔が赤らんでいく]
お、お兄様もお食べになって!
[何か照れを隠すように、今度は自分がと、フォークを奪うようにして取れば、やはりタルトの一切れを掬い上げ、彼の元へ……]
……?
[そんな時だろうか? 無粋な伝令がやってきたのは>>229]
― 旗艦エアリエル号搬入口 ―
で?食材の購入は大方終わったのか?
[ゲオルグはタバコを咥えながら二人を見渡した。]
「食料と酒はたっぷり購入完了っす。」
「そうですね。搬入は先ほど終わりましたので、
後は厨房内での下ごしらえのみで充分かと…」
よしっ!じゃぁ早速準備に取り掛かるとするかぁ!?
[ゲオルグはそう言うと口に咥えていたタバコを
吐き出し脚でもみ消した。]
「てんちょ!
吸殻はきちんと灰皿に捨てなくちゃダメですよっ!!」
>>236
出し抜くだなんて…そんな
[密かにやってやろうかと想っていたことをあっさり看破され、鼻白みながら、兄と無粋な伝令を交互に眺め、不思議そうに首を傾げる]
わぁーってるよ!!
景気付けのパフォーマンスみたいなものだろっ!?
[ユリアーネの表情をよそに
ゲオルグは地面の吸殻をいそいそと拾った。]
(たくっ…締まらねぇじゃねぇか…)
[3人が搬入口から乗り込むのを見ながら、
ゲオルグは空を見つめた。]
(また俺は空に帰っていくんだな…)
[視界の遥か向う。
仄暗い空の下で太陽鏡の光を受けて、ちらりと輝くものが見えた。
おそらくは――]
三番機より、小隊各機へ。
FS-29より九時方向、ケルコム軍機と思しき機影を目視。
機数は不明。オーヴァ。
[無線機のマイクに向け囁けば、すぐに小隊長機から通信が入る]
………?へえ。
ここって、随分賑やかなひとも乗り込んでるんだね。
[兄妹の元へと、無粋な邪魔が入った頃。>>243
大声で騒ぐ集団に、目を引かれた。>>244
酷く騒がしい集団の、中心に居る男が最も騒がしいようだ。
何とはなしに、そちらを眺める。]
「三番機……カフコヴァ。
確か昨日のポーカー、お前さんがドベだったよな。
そこで、罰ゲームなんだが、ちょっくら足伸ばしてケルコム紳士の皆さんにご挨拶してくるのと
俺に乳揉まれるのと、どっちが良い?」
[小隊長の言葉に思わず眉間を揉んで]
……偵察任務と私の乳が、同じ天秤に乗ってるのは何でですかね。
第一、小隊長……私の次に負けてたでしょうが。
[言い捨てながら、翼の煌きの方角へと機種を向ければ、ロッテを組む僚機が阿吽の呼吸で追随してくる]
― 旗艦エアリエル号搬入口→廊下 ―
[仕官達が乗り込む搭乗口と違い、
搬入口は人が多く慌しい。
これだけの大きさの戦艦にもなると、
乗り込む乗員も多い。
医療班、給仕班と様々な部隊が
物資の搬入に追われている。]
(ふぅ…)
[ゲオルグは廊下ですれ違う忙しく
走り回る人々を見ながら、
空に戻ってきた事を実感する。]
「店長!今日のメニューは何で行くんっすか?」
[艦内の慌しい空気に心地よく触れていた
ゲオルグだったがアベルの声で現実に引き戻された。]
あぁ…そうだなぁ…
特にこれと言って考えては無かったが…
材料の方は何がある?
「そうですね…肉、野菜類がいつもの通りで
後は…そうです!魚が手に入りました!」
[呼び止めた男が傾いたように見えて>241きょとりとする]
え、だって有名人だよ? あのマリエッタさんの機体の整備士だし。
……なんだ残念、仕事中なら見せてもらおうと思ったのになァ。
[飛行機大好き記者の中では、技師もやっぱり有名人だった。残念、と唇をとがらせるのも一瞬]
うわァ クレメンスさんに褒められた。
うん、俺の。友達が作った、試作機なんだけど。速度は出ないけど小回りは効くし、便利。
[嬉しいを表す、満面の笑みで答えた]
ん?そりゃ、喧嘩は売られたら、買わないわけにはいかないでしょう。
[リヒャルトの通信>>246にわりとあっさりと返した。]
ただ、お前が喧嘩売られたと認識する範囲が広すぎるんだよ。
あーあ。ただの散歩のつもりだったのになぁ。
後でロルフにおこられそ。
[休日だった整備士を、叩き起こしていたのだった。]
[いつもの郵便屋から親書のお届けです、と言われ、納得はする。]
──わたしを呼び出す選択肢を口にするとは、郵便屋も権勢をもったものだな。
[本気か冗談かわからない言葉に、とまどう伝令に手を振る。]
構わない、ここへ通せ。
[カウンターへは、配達屋が来たらドリンクでも出してやれと指示をした。]
それと、副官を呼んでおけ。
/*
シリー陣営は飛行船に篭るのかな。
となると、コンタクトの難易度はたっけえなあ。
ケルコムだけ焚きつけるのも、ちょっとねとは思うんだけど。悩ましい。
魚か!!
[ゲオルグはテオバルトの声に反応して両拳を握った。]
良く見つけてきたな。
さて、今夜は魚を使って連中に何を食わせてやろうか。
[浮遊大陸シリー国では海と言うものがなく、
魚が貴重な食料となっている。
川魚の様なものは生息しているが、
地表のものと比べると味は数段落ちる。]
なんか哨戒機が遭遇戦の気配?
そして、ゲオルグがまだNPCと遊んでて、店にたどり着かないよ?
せっかく人集まってんだから来た方がいろいろつなぎとれるぞ、と思うんだけど、さすがにそこまで誘導できない(^^;)
ガンバレ!
テオバルト…当然魚を仕入れたという事は…
ケルコム産だろうな?
「もちろんです…マスター。」
でかした!!
[ゲオルグは店に続く廊下を歩きながら、
今宵のメニューを考えていた。]
え?ああ、中に入っていいんですか?
それはどうもー。
[戻ってきた伝令の告げる言葉に、笑顔で手など振ってみる。>>254
半目になった伝令が再び口を開くより前に、
青年はさっさと機内へと足を踏み入れていた。]
ああ、ほら。
フリーゲンベルク司令官お待たせしちゃダメですから。
案内宜しくお願いしますね。
[さらりと彼の上官の名を告げ、苦虫を噛み潰した風情の指令に伴われて廊下を歩く。向かった先は、”海鷲の巣亭”]
「てんちょ、てんちょ!」
[今宵のメニューをあれこれと考えているゲオルグに
ユリアーネが話しかけた。]
「なんで、てんちょの店はあんな造りなの?
しかもピアノとか置いちゃって。
てんちょからして、当然町の酒場って言うのが
お似合いだと思うんだけど…」
俺だって楽器ぐらい出来るぞ。
店の雰囲気は…アレはなぁ…あいつの趣味だ。
あいつが息抜きでピアノを弾くためにな…
ああ、お嬢の機体は、良く新聞にも載るからなぁ。
儂の名まで出なくても良さそうなもんだが。
[少年の言葉に、苦笑い。>>252
鮮やかで優美なPITは、青空を背景にすると良く映える。
無論、写真でその姿を完全に再現するのは無理だろうが、
それでも、パイロットの華やかさとも相まって、
新聞のトップを飾る回数は多い。]
仕事中を記者などに見せられんわ、ばかもの。
気が散るだろう。
[一瞬のむっとした顔は、すぐに溶ける。]
ほぅ、あれを作ったと。
試作機でそのレベルならば、大したものだ。
欲をいえば、翼の形にもう少し手を入れた方が良いが、
いや、なかなかの腕だな、その友人とやら。
>>260
勝手に君のテリトリーである店の描写をしてすみません。
グランドピアノは、グラーフ・ツェッペリン号を真似て乗せてみた。
ある意味、バラストです。
[高度を僅かに下げて速度を増加させれば、
翼が風を切る音がびょうと、煩いくらいに耳を打つうちに
ケルコム軍機を目視できる距離まで到達する。
確認できた機数は――二機]
……取り合えず、向うの出方を見ようか。
[エルロンを傾けラダーペダルを蹴飛ばし、
大きく弧を描くように滑空機を操る。
高度も合わせ、敢えて正面方向からケルコム軍機に交差する進路を取った]
[進むに従い、雰囲気が段々と豪奢になる。
それに臆する風もなく、ごく機嫌の良い様子で青年は歩く。]
相変わらず立派なことで……
[辿りついた先は、美しく設えられたラウンジ。
グランドピアノが、軍艦という名からはひと際異彩を放つ。
既にフェリクスの副官も来ていたならば、>>254
複数の視線が郵便屋に向けられたか。]
(昔もあいつはピアノを弾いていたな…)
[ゲオルグは昔を懐かしみ、
表情に笑みがこぼれた]
「マスター。店の扉は開いておりますな。」
盗るもんざ、ねぇからな。
さて…と、とっとと準備に取り掛かろうか。
[海鷲の巣亭の扉を開け中に入った]
[通信に返事を送ることはしなかった。]
あーあ、やる気満々って感じだな。
[長い付き合いだから、どんな表情をしてるかは、大体想像がついた。機体はリヒャルトの後方。念の為、操縦桿を引いてほんの少し高度を上げた。]
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