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次の日の朝、薔薇園芸家 ローゼンハイム が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、赤虎将軍 オズワルド、第一王子 フィオン、護衛官 ベルティルデ、大商人の娘 ドロシー、鍛冶 カレル、王子の側近 コンラート、史学者 ノトカー、放浪者 ハンス、風の民の姫 サシャ、鎖につながれた騎士 トール、逃亡者 テオドール、弓兵 カサンドラ、第一王女 イングリッドの13名。
ローゼンハイム――R.I.P.
■業務連絡
これより、24時間で、二日目更新時(48時間後)に墓下送りとなるキャラクターを、多数決で決めます。
各自、推薦する人物2名を、【ローゼンハイム / アヴェ】というように、メモにて貼付けしてください。
どっちが吊りとかは考えなくていいです。
襲撃死しない天魔や白狼が1.2位独占してしまった場合は、襲撃可能なキャラクターのうち、得票数の最も多い者を繰り上げます。2.3位が同数票の場合は、村建てが1票加えます。
リアル事情のある方や、「自分はもうやりたいことやりつくした」という方は、自己推薦してもいいです。
提出締め切りは11/23(祝) 23:30としますが、早い分にはいつでもいいので、早めに出して村建ての集計作業を楽にしてやると喜ばれることでしょう。
ううん、だいじょうぶだいじょうぶ、俺も帰り道わからないし、なんかそんな気はしてた。
[慌てる気配が伝わって、ぷるぷると首を振って早口に]
帰らないなら、だいじょうぶ、ずっと話せるから。家が遠くても、だいじょうぶ。
……そう。カレルと話せたら、きっとたのしい。カレル、たまにちょっと俺の気持ちわかるけど、ほとんど駄目だ。にぶいんだ。
[宿主への不満、唇をとがらせて。硝子の音はそれでも楽しげに鳴る。相手から伝わる気配は、体があったらなあ、大きく伸びをして昼寝でもしたい気分になる]
うん、がんばるから。
[相手の音色か心地よくて、ふわふわとした気分。大丈夫の返事には、うん、と頷いた]
>>1:421
どうやってって、このまま食べれば良いんだよ。
ほれ、これ。
[女将がつけてくれた、植物の葉の匙を差し出す。
サシャが食べるのであれば、興味深く観察するだろう]//
私のような若輩者にまで眼を掛けて頂き恐悦至極に存じます。
謹んで御受け致しましょう。
[前から駆けてきたヒルデには、立場どおりに付き従うように。]
…………判ってるわよ。
[一体何をするのかと思われているのか、フィオンの小言に顔を顰めてしまう。
地平線は、まだ水平だ。]
…………さぁてねぇ。
―サシャとの邂逅の少し先。ようやく戻った陣内―
[むっつりと不機嫌な顔で、陣の中に入る。
その雰囲気は、戦勝に浮かれる兵たちの心を凍り付かせるには十分すぎるほどだった。
近くにいた兵たちに、軍の主だっものたちを本営に集めるよう命じる。
兵は、弾かれたように陣の各所へ散っていった]
[サシャの言葉>>1:394には、さも心外だと言わんばかりに、思いきりむくれた]
もし、私に執心してると言うなら。言葉だけでなく態度で精一杯誠意を見せてもらわなくちゃ、納得出来ないわね。
口で言うだけなら、簡単なの。
問題は、どうやってそれを実行するか。これに尽きるわ。
[ずっと昔から、自分の信念となっている言葉を、熱く口にして。ついでに拳で目の前のテーブルを、ドンと叩いた]
[いざ、南へ――
蹄の跡が、サブラ方面へと続いてゆく。
フィオン当人はというと、先程までの悲しみに満ちた表情とは打って変わって、微笑さえも浮かべるようになっていた]
/*
大丈夫だよ、サシャさん。
オレなんて、気づかず夜明け一発目に紫のログ落としてしまった……とメモじゃ言えないからここで言う。
*/
え、いいの?
素上の知れない奴だよ?
[我ながら意地の悪い質問だと思いつつ、女に向かって首を傾げた]
…分かった。じゃ、一緒に待とうか。おねーさん。
そう言えば、名前なんてゆーの?
[そんな事を問いかけながら、オズワルドの帰還を待つ。
彼の姿が見えても―――声がかかるまで、そこから動く事はないだろう]
[…は祭壇の横の柵に腰掛け、匙に乗ったぜりぃを驚愕の目で見つめる]
水がぷるぷるしておる!
こんなものを食したら、体がぷるぷるになってしまうのではないか!?
[そう言いながらも、…はぱくりと口に入れた]
―本陣―
[軍の主立ったものたちを集めたのは、今後の方針を決めるため。そんな理由だったが、真の目的は別にある。
皆が集まってくるのを見ながら、目だけを笑みの形に歪ませた。
――軍議でありながら、わざと警備はゆるくさせた。
国王軍の斥候が入り込んでいても、まあ気づかないかもしれない――
皆が集まったところで、まず自分の前にトールを呼び出す]//
はは、その考えはなかったな。
学ぶのは……苦労した、かな。これは好き嫌い関係ないかも。
[勉強と学ぶのとは別のもの、と言われて、ぽり、と頭を掻く。思い出すのは、修業時代と黒い表紙の本の内容。
話を聞かせてと言う相手には、じゃあ長生きしないとねえ、お互い、と微笑んだ。
相手が、自分の言葉の意味を探っているなど思いもよらずに、言葉をつなげて子供の手をひいて踵を返したが]
先生も赤い物好きなの? ふふ、ならオレと同じだね。
[相手の本心などわかりはしない。ただ、なんとなく。振り返って告げたのは、*そんなこと*]
[>>1:419コンラートには目で頷いて]
[馬上から、南方を見遥かす。行く先は、今まさに敵軍に焼かれつつある砂の町。間近に迫る戦いに、手綱を握る手が僅か汗ばむ。主が落ち着きを取り戻したらしいのが、救いだった]
そう…なの?
[大丈夫と繰り返すウォーカーへ、心配そうに声をかける]
家が分からないのは、不安じゃないかって、貴方が心配になったわ。
私、それについては、残念ながら何も手助け出来ないけど。でも、貴方が心細いというなら、元気がつくように、頑張るね。
ずっと話せて、嬉しいのは私も一緒。だから、貴方が心から元気になってくれる方法があったら、見つけたいわ。私も嬉しくなるから。
[不満を漏らすウォーカーへ。慰めるように、静かに音を伝える]
でも、目の前にいて、言葉を交わす事が出来ても。相手の気持ちを理解出来ない事は、良くあるわ。
貴方とカレルは、話せなくても、ちょっとだけでも気持ちが分かるんだから、大したものだと思うの。
[自分の気持ちが伝わったのが嬉しくて、りぃんと楽しげに音を返した]
―サブラの町―
[なにやら感動している様子のサシャの姿に笑みを零す。
『風の姫』とは言っても、やはり娘なのだなと、すこし微笑ましく眺めつつ。]
食べても、ぷるぷるになんかなんねぇって。
そんなこと言っていたら、リンゴジュースを飲んだらさらさらにならねぇか?
[冗談を口にしつつ、サシャの見事な食べっぷりを見守る。
そんな和やかな雰囲気を、軍靴の響きが打ち壊した]
「将軍!こんなところに!!」
「大変です。敵軍が風の砦まで既に到達したと報告が!」
[どやどやと現れた兵たちに囲まれて、一瞬、嫌そうな顔をした後、将の顔に戻る]
[オズワルドからの召還命令を伝えたのは、古参の禿頭マーティン。
トールは机の側から離れて、それに応える。]
トール = キャシアス = ヴォルフレイム――参りました。
[その様子はいつもと変わらず、まっすぐに進み出る。]
―サブラの町―
すまない。用が出来た。
それは全部食べて良いからな。
[心底、申し訳なさそうな顔で言ってから、右手を差し出す]
オズワルドだ。
何かあったら、よろしく。
[それは親しみを込めたものであると同時に、一軍の将としての名乗りだった]//
カサンドラ……カサンドラおねーさん、ね。
うん。俺はハンス。宜しく。
[そんな挨拶を交わしていると、いよいよ現れた赤虎。
主だったものに自身は入らないと判断して―当然の事だが―しかし、彼らが集められた場所の付近へは足を進める]
―本陣―
[普段と変わらぬ様子のトールに向けられたのは、冷ややかな、冷酷とさえ言って良い声]
トール、おまえの隊は何人だ?
[100人と少々。そんな事実は知っている]
おまえの隊から、軍規違反者が出たな。
他の隊からは、一人も出なかったのにな。
[嘘だ。これだけの軍で、数が少ないことはあっても、全くないとは言い切れない]
しかも、おれの裁量を待たずに、独自に処分したらしいな。
[それも、おれの子飼いの部下を、と、言外の威圧を込めて]
釈明はあるか?
[剣よりも鋭い視線が、トールに向けられた]//
投票デフォルトがフィオン王子です…
襲撃デフォルトはおまかせ。
…テオドールさんは自己推薦ですか。
楽しめなかったのならゴメン。
そう!それじゃ!
リンゴジュースはさらさらなのじゃ!
まるで草原を駆け抜ける風のように爽やかで…
[全てを言い終える前に、男の周囲を物々しい男たちが取り囲む。一瞬、心底嫌そうな顔をしたのを、…はしっかり見た]
命令を即時遵守したまでです。
[折れる気配は毛頭なく。]
もし、あなたに配慮して、あの男に特別な処遇が必要だったと仰られるならば、お聞きしたいことがあります。
依怙贔屓を許容する軍と、あなたの嫌う特権社会、どこが違うのか、述べていただきたい。
[どうやら連れて行かれるらしい。申し訳なさそうに差し出された男の手を、…は少し考えてから立ち上がり、小さな手で握り返した]
…吾の真名を呼んで良いのは、朋と同胞だけじゃ。
「風姫」と呼ぶが良い。
その方が偉そうで良い。
[…は悪びれることなくそう言い、微笑んだ]//
―本陣―
[トールの反問に、一瞬、顔が歪む。
しばしの沈黙。憎々しげに細められる瞳。
ややあって、軽く息を吐いた後は、冷ややかな顔に戻る]
ふん。
まあいい。おまえの言うことは認める。
…だが、おれの裁量権をないがしろにしたおまえをそのままにしておくのも、示しがつかん。
[口に出す言葉は、明らかに言いがかり。
おそらく、誰もがそう思っただろう。
冷たい目が、トールを見据える。
その右腕が、傍らに置かれたハルバードの柄を掴んだ。
普段よりも柄を短く持って、ハルバードの引き鉤を地面に打ちつける勢いで、トールに向かってふるう。
その狙う先は、正確には、両腕を繋ぐ鎖]//
どんな論戦、ふってくんだろ?
うまく対応できますよーに。
しかし、キーボード打つ顔が険しくなるほどのガチ論戦やらかした後で、僕らは仲良くベッドに行く…はず。
気持ち切り替えてね、ハニー?!
―砂の町・風の砦間の街道―
[一度ギルドに戻り、数日分の荷造りをしてノトカーの情報から、北門を避けて西門から外へ。
途中で兵士に呼び止められたりもしたが「鍛冶です、門を直しにきました」を繰り返してどうにか外へ。
馬を一頭勝手に借り受けて、風の砦方面を目指す]
風の砦が中立なら助かるけど、駄目なら北まで行かなきゃかなあ。
[馬に子供を乗せて、困った、と頭を掻いた]
―サブラの町―
[おのれの手をにぎり返す小さな手に、柔らかな目で頷き返す]
では、風姫。
私はこれで失礼させて頂きます。
姫は、ごゆるりと散策を楽しまれますよう。
[言って、自分の掌で包んだ小さな手の甲に、口付けを落とすだろう。
そんな、宮廷風の礼儀作法は、案外と絵になっていて。
そうして、赤い虎は兵を従え、その場を立ち去った]//
[余裕が出てきたのか、また歌いだす]
♪人は誰も 煌めく星 この世界で輝いてる
いつか消えると知りながらも
今日この日まで生きてきた
胸に宿す熱い炎が命の光に変わる頃
冷たく馳せる風に探り当てられた悲しみ秘めた心
嗚呼、果てしない夢を捨ててまで
彼らを裏切っちゃならないと自分が分かっている
あの時目覚めた想いが時代(とき)の中で育ってゆく
世の終わりが来たる前に 彼らの傷 癒しましょう
いまだ見えぬ道の彼方 照らせるなら
I'll shine it like moonlight
月の光が優しいのは 暗闇を破ってくれるから
刃はついてない部分だから、鎖にダメージは入らないぞ。
安心しろ。
まあ、カレルの鎖が斬られたくらいで砕けるほどヤワだとも思わんが。
[鎖の中央部を地面まで叩きつけられ、身体全体がそれに引きずられて崩折れ、本人の意志とは関係なしに跪かされた。]
――っ!
[目の前にハルバードの刃。]
[どれくらい行ったら、キャストール軍の尖兵が見えるだろう。
兵たちの上げる砂埃が見えたら、立ち止まって、つぶやいた]
……こんな所に。
[手の甲への口付けを見て、固まる]
…耳にしたことはあれど、見るのは初めてじゃ。
そこまで吾を偉そうにしなくとも良い。
[…は自分の手と男の顔を何度も見直した]
[そのまま斬りつけることも容易だろう。鋭利なきらめきを放つハルバードはすぐに取りのけられ、代わりにトールを繋ぐ鎖を足で踏みつける。
そして今度は、ハルバードの槍の部分を一閃した。
トールがおとなしくしていれば、その刃は上半身の服だけを、易々と切り裂くだろう。
もっとも、槍の先に掛けられた真鍮の小瓶が、トールの手の下へ滑り込むだろうその様は、余人には見えないだろうが]
ひと晩、砂漠で反省していろ。
なに。無事に生き延びたら、今回のことは不問にしてやるさ。
[凶悪な笑みが、その唇に浮かぶ]
誰かこいつを砂漠に繋いでこい。
おれの目が届かない場所にな。
[トールを連れ出させるべく、兵を呼ぶ。
その後は、もはやトールに一瞥もくれようとはしなかった]//
寝る人はおやすみ!
つーか、おれら以外居なくてもなんとかなりませんか、将軍?
皆が起きてるうちに、とか言うからー
[はじかれるように...はトールの元へ駆け寄って、彼の傷を確認しようとしてその動きが止まった。真後ろからでは見えなかった凶行とも思える行為……しかし]
……
[...はトールに肩を貸しただじっとオズワルドを見上げていた]
[屈辱的な扱いに一瞬、我を忘れたものの、オズワルドの言葉が耳に届くと、その身体に怒号のような気迫が漲り、トールは両手を地面についたまま、腰の捻りで足を高く上げ、回し蹴りを放つ。
かつて、手枷をつけられた奴隷たちが編み出したという極めて独自な格闘の流派。
その蹴りは、トール自身の技量もあいまって、すさまじい勢いで繰り出された。
押さえつけていた兵が倒れ、その隙にトールはオズワルドに迫る。]//
不安……うん、そう、だね。
[だいぶ考え込んでしまった、相手にごめんね、と硝子の音を送りつつ]
でも、そういうものだから。俺はプルヌスが居るし、カレルがいるし、他のヤツよりたぶん、いいんだ。
[どこか、言い聞かせるように、規則的に硝子を鳴らし。しかし私も嬉しいと聞けば、りぃん、と硬く音を返して、よし、がんばる。と息巻いたり]
……そうか、ニンゲンてむつかしいな。
いっぱい考えるし、なんかするにも理由がいるし。自分がいいんだって思いこまないと行動出来ないし、なのにいっつも後悔してる。
[言葉にしつつも、言葉の意味もよくわからないとばかりに音は揺れて]
みんな、痛いのかなあ……
……よーやる。
[どこまでが『冗談』で、どこまでが本気なのか。
思わず推測してみたくなった。
サーベルを肩に構えながら、どよめく兵士たちの隙間から二人の男をじっと見据えている]
[吹き付ける気迫。
トールが迫り来る勢いに、戦士としての本能がとっさ体を動かす。
手にしたままのハルバードが唸りを上げ、厚い斧の平が襲撃者を打ち据えようと振り下ろされた]//
[手に乗ったぜりぃに視線を落とし]
…吾としたことが、礼もしていなかったのう。
再びまみえることが出来ようかの…刃を持たずに…
[…は黄金色を口に含む。それは一層、甘酸っぱい味がした]**
[サブラ近辺へ進軍すると言うフィオンだが、今の手勢では心許無いと言うよりは無謀に近いだろうか。
そもそも、煙が上がっているのを見たというのなら、既に間に合いはしない。
ちらと弟を見れば、やはり何処か脆そうなそれだった。]
さて、気紛れな女神様が今見ているのはどこかしらね?
此方か其方か、はたまた飽きてそっぽを向いているのかしら。
[上を見上げれば、曇り一つ無い。
確実に南に向かう、様々な事を理解するのはもうすこしだろう]
/* >>36 振り下ろす、ではなく、受け止めるように繰り出される、とくらいが良かったなあと、ちょっと反省 */
さて、戻るとしましょう。
[踵を返しかけた時、大きな肖像画に行き当たる。領主だろうか、少々恰幅の良過ぎる男性の絵。]
どうしたらこんなになれるんでしょうか。
食べているものが違うのかなあ。
[調査とは全く関係のない部分で、感嘆とも嘆きとも取れる溜息を吐いて。ふと何の気なしに横の額縁に瞳を走らせると]
これは――プルヌスの絵、ですね。随分旧そうだ。
『我が祖国キャスティールに栄光あれ』
『そして我が一族に永久の財力と地位を』
[オズワルドの振り向き様の一撃は、予想外に早く、そして重かった。
刃のない金属の厚い部分で強打され、トールはその場に横倒しになる。
その後のことは、意識が、ない――]
躊躇わない事が大切、か―――
[改めて館の内部を視察中。カレルの言葉が反芻される。何時か、そんな選択を強いられる日が来るのだろうか。]
さて、戻るとしましょう。
[踵を返しかけた時、大きな肖像画に行き当たる。領主だろうか、少々恰幅の良過ぎる男性の絵。]
どうしたらこんなになれるんでしょうか。
食べているものが違うのかなあ。
[調査とは全く関係のない部分で、感嘆とも嘆きとも取れる溜息を吐いて。ふと何の気なしに横の額縁に瞳を走らせると]
これは――プルヌスの絵、ですね。随分旧そうだ。
『我が祖国キャスティールに栄光あれ』
『そして我が一族に永久の財力と地位を』。
[妙な文句だ。瞳を瞬いて、煤を擦り取って再度筆跡を辿れば]
……書き加えられている。何でもかんでもプルヌスに祈れば良いというものではないと思うのですが。
毎日毎日こんな祈りが届くなら。大変でしょうね、女神も、神も。
[成功も栄光も、失脚も挫折も、天変地異すら、全て神任せ。
全ては神の思し召し?
困惑したよう下げられた眉は、徐々に顰められ]
甘えるな。自分で動け。
[青年の心の奥で燻る、苦さ。
焦燥感に任せ、付け足された文字列に爪を立てた]
[倒れ臥すトールを見下ろす眼差しは、恐ろしく冷酷で。
先の倍の兵トールに殺到し、意識の無いその体を運んでいくのをじっと見送っていた。
兵たちはトールを断固として運び、何ものをも近づかせないだろう。
赤虎の目が、それを無言のまま命じていた]
いったぁ……
[抱え上げようとした本人に突き飛ばされ、おもわず息が詰まる。息を整え再び起きあがった眼前で、横殴りにされたトールがそのまま投げ出されるのを目にし、...は慌てて両者の間に立ちふさがった]
もう……やめろトール
[殺到する兵を目にすれば、それを強引に押しのけ、自らの手で引きずりたたせる]
触るな! こいつは私が連れて行く!
砂漠なりでもどこへでもな!
神に祈るのは…形がどうあれ。
己の戦いの時だけで十分です。
[立ち上がり踵を返し、町の中央へと歩を進める。青年の表情から先程の苛立ちは影を潜めて、常と同じ瞳で。
現状、自分が見据えるべき事はひとつ――
それだけは、*未だ、揺らがない*]
鍛冶 カレルは、逃亡者 テオドール を投票先に選びました。
[トールに近づこうとするカサンドラを目に留めて]
止めろ。
[命じる声には、軍勢を一声で動かす威が籠もる。
そして、僅かにその口調がゆるみ]
おれの目の届くところで、そいつに手を出すな。
行け。
[最後は、兵たちに向かって発せられる]
>>43
あ、カサンドラに回し蹴りしちまったの?
容赦しなかったよ〜
↑まあ、流派モデルは「カポエイラ」です。つーか、まんまかw
手かせをされていた奴隷が、その拘束をとかれないまま鍛錬した格闘技の為、足技を中心に発展したとされる。
手による攻撃は少なく、地面に手をついて蹴ったり、逆立ちをしたり、アクロバティックな独特の動きを持つ。
以前、この演舞をしてみせたときに、フィオンに「教えてー」と言われて教授しようとして、武芸指南役に猛烈に怒られたとかいうエピソードも考えたけど、披露する機会なさそう…
[トールに駆け寄るカサンドラの姿に、肩を竦め、兵を止める]
まあいい。好きにしろ。
[投げ出される声には、僅かに苦笑の響きがあったか?]
だが、脱力した大男一人。女一人の手では運べるものでもないぞ?
[兵たちは駆け寄ったカサンドラもろとも、トールを運び出そうとするだろう]
>>*6
おれは尾崎豊か…
しかし、男に脱がされちまったよー
まあ、熱血村0のときも、ヘクターに脱がされたか?
>>*6
まあ、気が利いた者が居れば、毛布のひとつも掛けてくれるだろうよ。
零下の砂漠はおれより暖かいんだろ?
まあ、がんばれよ。
サシャメモ
「剥かれちゃったトールの変顔差分が、裸エプロンだったら
ネ申だったのにと思う件(・・)」
ねーよww
ちなみに変顔はこれ ←
[考え込んでしまったウォーカーへ向かって、顔の前で右手をぶんぶん振る]
ううん、謝らなくていいのよ。気にしないで。私こそ、変な事聞いちゃって、ごめんなさいね。
[自分に向かって言い聞かせるような音には、同じような音で応え]
私も、貴方と同じ。今気付いたわ。遠くから来た。今いる所から、遠い遠い場所。
こちらに来る時は、覚悟していたはずだったのに。おかしいわね。実は少し不安になっていたの。
…でも、貴方に会えたから良かったわ。本当に。
[痛いのかなあの呟きには、自分も哀しげにりんと鳴らしてから、ためらいがちに]
ええ、そうなの。私も知っているわ。今もなお、古い傷跡で苦しんでいる人を。
それは、心が見えないから。自分の、そして相手の心が。
痛くなっても、どうして痛いのか、分からない。相手が痛いと言っても、どうすれば治せるのか、分からない。だからみんな、迷ったり辛かったりするの。
じゃあね。私はこれで失礼するわ。
[最後に、一際長く響く音で、別れの挨拶を*告げた*]
[それ以上はもはやトールのことも、カサンドラのことも興味を失ったように、軍議に戻る。
風の砦に到着した王国軍について、物見から改めて報告を受け、ひとつ笑った]
帝都に伝令を送っておけ。
書簡は、おれの天幕にある。いつもの文箱だ。
[命令を受けた伝令兵は、その夜のうちに早馬で帝都へと向かっていった]
>>*8
毛布一枚といえど、軍の備品を勝手に持ち出したら私腹=規律違反です。
実は、おれもカレルが貴族の娘に売った短剣、誰にも渡してな…
しばし、おさらばですね、将軍!
[やがて、キャストール軍の尖兵隊と出会うだろう。たかだかニンゲン二人に馬一頭だが、道を譲る気はさらさらない]
このまま、サブラに行くつもり?
[誰何の声をかけられようが、いきなり矢を射られようが、第一声は変わらないだろう。少年と、自分の命の危機が訪れない限り。
素通りするのも、サブラから来た自分から情報を引き出すのも、好きにすればいい。それが、キャストール軍が選んだ*運命だ*]
ほぉ〜ぉ?
貴族の娘にカレルが売った短剣というと、あれか?
前言>>22撤回の必要があるのかな?
よーし。早く帰ってこいよ、トール!!
おまえにまた会えるのが、待ち遠しいなぁ!1
[去り際に...はオズワルドを見据え、押し殺した声で口を開いた]
閣下……一つお聞かせ願いたい。
事実をねじ曲げ、私怨ともとれる責をもってのかの者への処罰。
いえ、むしろ温情とも取る輩もおることでしょう。
しかし、規律を重んじるかの者にとっては屈辱の極み。
示し?
この行為のどこに理があり
どこに正道たる覇があるのか……それを
いつかお聞かせください。
これでは……
これでは閣下が唾棄する腐敗した貴族政治と何も変わりませぬ
覇道とそこに義を抱いたからこそ、閣下は御主の師を放逐しその身を修羅に染めてまでも、陛下へ忠をつくしておるのであろう。
閣下を信じ集いし者があるからこそ、御身の立ち振る舞いは皆の御旗となりましょう。
冷徹なるは是と存じます。
しかしながら、どうか気高き虎であらんことを
申し訳ございません……言葉が過ぎました。私も頭を冷やすことにいたします。
処罰は……いかようにも
[言葉はか細く、よほど注力しなければ、遠巻きの兵士達には聞こえないものだっただろう]
[...は兵士の手を遮って無理矢理にトールをおぶり、天幕を後にする。酷い剣幕でいた...の表情は、天幕を出た瞬間脱力したように一気に情けないものになり傍らの兵士に苦笑した。膝は震えている……]
ああ、これで私も罪人かな? 思わず言っちゃったよ……あの人の真意もわからないのにね。
いや、わかったから言っちゃったのかもね。
この子にとっては辛いんだよ。そういう子だからね。不器用にも程があるほど実直だから。
少しは落ち着いたと思っていたが、やっぱりまだまだ子供よねぇ……私も。
ああ、ごめんね。怒鳴ったりして。連行は君たちの仕事だからね、好きなところで放逐して。ああ、監視をつけて貰っても構わない。
>>*9
預かり証があるので、軍法上の問題はありません!
また会いたい?
あいかわらず上手ですね、あなたは。
現世では結ばれない仲ですよ、間違いなく。
死合いましょう?
え? 少し構い過ぎやしてないかって?
あはは、そうかもしれない……昔ね弟がいてね、こいつみたいに馬鹿正直で、曲がったことが大嫌いで、良く手を焼いたもんだよ。
だからかな、この手の子にはついつい構い過ぎてしまう。
キャスティールの騎士だとか、そんなものは関係ないでしょ。実際、この者の武勲で我々は多くの勝利をあげてきた。
それは事実だ。だから、私はそういう目では見ない……ただそれだけさ。
ああ、大丈夫おぶっていく……伊達に風の砦にいたわけではないさ。
それに、よく弟をこうやっておぶったもんさ。
[...は明らかに強がりながらも、笑みを湛えて砂漠へと歩を進めた**]
プルヌスも遠くから来たの? 魔界?
……遠くに帰っちゃうの?
[初めこそ常通り気の向くまま、問いかけたが。ふと、気づいた言葉を口にして、硝子の音は沈黙し]
……うん。でもそれは多分、いいことだから。俺、お祝いしなくちゃ。
[絞り出す声は、揺れて。会えて良かったと聞こえても、その揺れは収まらず]
『その人』が、プルヌスの御用の人? こっちに来るって決めた人? 傷は、よく、なったのかな……
[聞きながら、次第に音は弱くなって。別れを告げる音には、ん、と頷いて]
またね、プルヌス。
[別れの音に、ひら、と手を振る。
小さな硝子の音が、名残惜しげに*響いた*]
― 野営地からほどよく離れた砂漠 ―
ああ、この辺でいいのかい?
[複雑な表情を浮かべる兵士達を伺いながらトールを下ろす。肩や腰にぶら下げていた武器や道具袋を思案げに眺めながら]
これって没収? え? そこまでは聞いてないから別にいい?
いやぁ……良くないと思うんだけどなぁ。ああ、そう言ってくれるなら好意はありがたく受け取るよ。
すまないね。勝手ばかり言って。将軍にはよろしくと……本気で伝えるなよ。
まあでも感謝……かな?
理由はどうあれ、上官に楯突いたんだ。殺されても文句は言えないからね。
ん? どうするのか?
それはこいつが決めるだろうさ。私は言ったとおり頭を冷やして……ま、監視がてらね。
その後は……そうしようかね?
ああ、ありがとう。大丈夫だよ。こいつは頑丈だし、私は慣れている。
[...去っていく兵士達に手を振った。その姿が見えなくなるや否や、その場にへたり込む]
お……重かったぁ……
おかしいなぁ、昔はよくおぶって送ってあげたのに。って流石に子供の頃のままとはいかないか。
[傍らに腰を下ろした...は自らの外套をはずすとトールの肩にかけた]
あーあ、まったくこの子も私も、親分も……らしくないといえばらしくない。らしいと言えばらしい真似をしちゃってさ……どうすんだろ、これから。
ま、起きたら聞けばいいか。
そういえばハンスもこの子に用があるって言ってたっけ。ならじきに来るのかな。あの話ぶりだとこうなることは想定内だったのだろうし、無傷でいさせようとするのも、後々なにかさせたかったんでしょうね。
予想はできるけど、ま、それも後の話っと……
[水筒から水をほんの少しだけ布に含ませ、...はトールの強打した部分に当てる]
まったく、無茶しちゃって。冷静なんだか直情なんだか……
しっかし、いつのまにやら足癖の悪い子になっちゃってさ。手癖悪い子のこと笑えないぞ
[悪態をつきながら、風上に座りトールの頭を膝に乗せる]
さぁて、夜は冷えるからね。早く目覚ましてくれよぉ。
留まるにしても動くにしてもね **
― キャスティール王国・執務室(回想)―
[ベルティルデを兵舎まで送った後、彼女の言葉を思い出して物思いに耽る]
−コンラート殿。貴殿は、あの男の行動を、どう考えていますか?
…トールは…。私の考えが間違いではないのならば王家に対して二心を抱くような奴ではなかった…。
奴はあの武術大会の時…。
― キャスティール王国・大広場(過去の回想)―
[雲ひとつない青空。大広場に設置された会場ではトールとコンラートが戦っている。
その様子を王家一同も居並ぶ将兵も固唾をのんで見守っている。実力はほぼ互角なのかなかなか決着がつかないでいたが。やがてコンラートの剣がトールの剣を叩き落し、そのすきにトールの胸元に剣をつきつけ。勝敗は決まった。
国王は大喜びで勝者にひとふりの剣を与えて大会は無事終了したが…。]
― キャスティール王国・大広場からのびる廊下(過去の回想)―
おい、トール。今のは一体どういうことだ。貴殿…最後に手を抜いたよな?
[否定するトールになおもつめより]
…しかしあの試合運びなら私のほうが最終的には負けていたはず。それなのにおかしいじゃないか。
…わかっているんだ。私がこの度フィオン殿下付きになったから…だからなんだろう?王太子の側近が第三王子の側近に負けでもしたら、王太子の沽券に関わるだろう。…貴殿らしいやり方だな。
[肯定も否定もしなかったのでトールの肯定ととり]
こんな…こんな風に勝利を譲られるのがどんなに屈辱かわかるか?…来年は実力で勝ってやる。
[そういい残しその場を立ち去る]
― キャスティール王国・執務室(回想)―
結局…次の年の再戦は適わなかったがな…。
奴はシェイ様のみならず、陛下にも、そして陛下のお子様がたにも忠誠を尽くしていたはずだ。だからわざと負けるなんてことをしたのだろう…。
その奴が本当にキャスティール王国を裏切って…?
[かぶりを振り]
いや考えてみても仕方がない。トールを捕らえることが出来たなら真実も明らかになろう。
[ふと提げていた剣を抜き正面に掲げ]
ヴィンドレール…。我らに勝利を。
[剣の切っ先に唇を押し当てた**]
― 回想終了―
トール、生きてるかな。
[軍議も終わり、自らの天幕に戻って休みながら、にやにやと呟く]
砂漠の夜は冷えるから、ほっときゃ凍死だが、まあ、カサンドラも居るし大丈夫だろ。
ハンスも行っているだろうし、幸い、王国軍も意外と近くまで来てたしな。
今頃、カサンドラと2人、よろしくやってるところか?
ま。お堅いあの2人のことだから、どこまで進んでるかはわからんが。
[くっくっと一人、忍び笑い]
にしてもまあ、カサンドラも言ってくれたものだ。
デモンストレーションとしては上出来か。
しかし、トールもカサンドラも、痛いところをついてくる。
これじゃあまるで、おれが考え無しの馬鹿みたいじゃないか。
―― サブラ周辺 砂漠/ 夜 ――
[オズワルドに打ち倒された重い身体を、カサンドラが乾いた砂に踝まで埋めながら、運んでくれた。
この世の罪を背負う聖人のように――
だが、意識を失ったトールはそれを知らない。
かすかに、温かな息づかいだけは覚えているか。]
[そんなことを考えているうち、町での風姫との邂逅が頭をよぎる。
出会った瞬間に感じたあの気配。なにもかも見抜く、金の瞳。
出来れば敵に回したくはない相手だ。
能力の面でも――]
…姫、か。
[この手で握った、柔らかく小さな手。
やばいなと思いながら、右の拳を握りしめる。
そんな感傷にひたっていたら、戦など出来ない。
首を振りつつその思いを追い出していたら、別の嫌なことが思い起こされた。
宮廷儀礼を覚え込まされていたあの日々。師匠と出会う前の話――]
[夜の砂漠は冷える。
氷点下になることも、少なくはない。
目覚めぬままに放り出されたら、夜明けを待たずして死ぬ――簡単に。安らかに。
そんなことは望んではいなかった。]
[トールは悪寒に身震いしながら、うっすらと目を開いた。]
[裸の上半身にかけられた軍用コート。
かすかに感じたハーブの香り。
この砂漠の中で――幻覚だろうか。]
[自分の頭が柔らかく温もりをたたえたものに支えられているのに気づいて、トールは、確認するまでもなく相手がわかった。]
…マリエッタ。
[打ち身の痛みをこらえて身体を起こす。
そこも、手当がしてあると気づいた。]
ついていてくれて、ありがとう…
また…助けられましたね。
[南へと歩を進めるうちに、あの痛みがぶり返してきた。
悲痛な叫びを上げる民の声が、ありありと聞こえてくるようだった。
どうすれば罪を償えるのか。そんな事ばかり考えていた]
[鼻を鳴らして、引いて行く兵士たちの間を抜けた。
見事な茶番だった。―――どこまでが茶番なのか分からないと言う点においても。
見上げれば満天の星空。砂漠…どこまでも広がる荒野]
…助ける係は、おねーさんに任せちゃっていいよね。
[やがて砂漠に、二つの影を見つけただろうか。
男が意識を取り戻していようがいまいが、無遠慮に近づいて手の中の刃を玩ぶ]
砂漠の夜は冷えるよ、おにーさん達。
[傷の痛みにやや前屈みになり、カサンドラの肩に頭を寄せる。
カサンドラが避けないなら、しばらくそうして頭を預けているだろう。]
………
[罪に手を染めた時点で、キャスティールも、ジラルダンも、同じ穴の狢だ。
なれど、二つは大いに違う。
同じ大地に生きる存在なのに……
ああ、我らが行く先に希望はあるのだろうか]
寄りかかりながら、この先のフリーミッション、どうするのが、熱くなれるか考えているトール ↑
そう、まずは身動きのとれないキャスティールに風を吹き込んでみようか…
[遠くから、何かがこちらに向かってやってくる。
その距離は次第に近くなってゆく。
やがて、その姿は目視で確認できるほどに近づいてくる]
コンラート
「王家に対して二心を抱くような奴ではなかった…」>>56
ああ…今でも、大切には思っているとも。不思議なことにね。
ただ、おれは、戦を続けたいんだよ。
率いるのはどっちの軍でもいいんだ。いや、むしろ、両方ないと戦にならないからな。
戦場で感じる熱さに比べたら、試合など、子供の遊びだと気づいてしまっただけだ――
おまえも…早く、来い。
………うわ、俺ってお邪魔虫かしら。
[肩を竦めながら、トールとカサンドラの様子をじっと見ていたが。やがて痺れを切らしたようにもう少し近づいて、彼等に声をかけるだろう]
まさかとは思うけど、このまま砂漠で一晩越すつもり?
[金属の流星を弄びながら、ハンスが声をかけてきた。
トールは顔をあげ、前髪を払って空を見上げる。
星の位置から、熾烈な日差しの降り注ぐ夜明けまではまだ間があると読んだ。]
[カサンドラに向かって囁く。]
…貴女はこのまま隊に戻りなさい。
点呼までに戻らなければ、軍務違反になります。
あなたの上官にも迷惑がかかる。
おれのことは――
[トールは冷えきった地面に掌を置いた。
指を握り込めば、サラサラと砂が零れる。]
おれがどうするつもりかは、聞かない方がいい。
知っていて報告しなければ、それも罪に問われます。
[カサンドラの答えを待ちつつ、促してくれたハンスに頷いて、トールは立ち上がる。]
…何か防寒具があると助かるのだが…
さて、ここからが悩みどころなんですよね。
分岐点ということで、ルートは3つ。
A)カレルに気づかぬ振りして素通り
注意点:カレルから情報を聞き出せないため、サブラに着くまで状況は分からず
B)カレルに話しかけて情報を聞き出す
注意点:情報は聞きだせるが、それが真実とは限らない。また多くの民を救い出す事ができなくなるかも
C)折衷案。素通りと見せかけて(略)
注意点:フェイント技。こんな事して相手に迷惑かかったりしないか心配
ボロでいいなら、あげるよ。
占領記念なんつって、逃げてる行商人さんから投げ売りでいただいたマントがあるんだ。
[己の灰色の外套の中から、色褪せた布をトールに差し出す]
……どこに行くのかは知らないけど、とりあえず好きに使ってくれていいよ。そのマントも、俺も。
/*それぞれの注意点を踏まえて考えた結果、Cルートは却下。
残るはAルートとBルート。よりリスクの少ないほうを、ということで。
フィオン当人的に多くの民が犠牲になるのは耐えられないので、少しでもサブラに近づいて突入を待つか?
というわけで今回はAルートでいきます。*/
ああ、ありがとう。頼りになるな。
[受け取った布を風に広げて、身にまとう。
ただの安布のはずが、均整のとれた体躯とあいまって、古代の大理石の青年神像のように映えた。]
こういうものの方が助かるんだ。
普通の服だと、袖を通せないからな。
[苦笑して、手の鎖を示す。
その動作で、足元に何かが転がり落ちた。
よく見れば、真鍮の小瓶。
処罰という名の暴力の最中に、オズワルドが滑り込ませたもの。>>30]
[いぶかしげに栓を抜けば、強い酒の匂いがした。
しかも、半分ほどしかない。
飲み残しだろうか。>>1:344]
………。
………。
…いるか?
その鎖は、個人的な願掛けか何か?
[袖を通せないのなら、壊してしまえばいいのに。
事情なんて知らないから、そんな言葉がつい口をついた。
小瓶の中身は酒だったらしい。刹那顔をゆがませて、ゆっくりと首を横に振る]
…流石に要らない。
飲んだら、多分何も出来なくなるから。
[私はその影に気づかぬ振りして、素通りを試みる。
しかし、相手も道を譲る気はないようだった。
何故ばれたのかと小一時間問いたい気分だった。
だが、ちょうどその時――]
[泣いてはダメだ
泣いてはダメだ
泣いてはダメだ……
胸の痛みが、またしても激しさを増す。
閾値まで、あと少しというところまで。
己の意思とは全く反対に、涙はただ溢れ出すばかり]
*…………*
―キャスティール王国・王城(回想)―
「さあウォレン。王女様にご挨拶をしなさい」
[父親の声に促されて赤毛の少年が跪き、幼い王女の手を取って、おそるおそる口付ける]
イングリッド様、ご機嫌麗しゅうございますか?
[覚え込まされた礼儀作法を、ひとつの間違いもなく行おうと、まだ幼いと言ってもいい顔に緊張が走る。
これは重大な局面なのだと、父親に聞かされなくとも分かっていた。家の将来を左右する、大切な事なのだと]
どうぞこれをお納めください。
私からの、心よりの贈り物でございます。
[そういって、恭しく捧げ持つのは、輝石をあしらった、白金のバラのブローチ。
輝石の色は、王女の髪と同じ、柔らかな桃の花の色。
その後、2人の間にどんな会話が交わされたのか、幼かった王女が覚えているかは分からない。
長男を王女に謁見させられるほど、オズワルド家の将来は光に満ちていた。
――このときまでは]
―兵学校(回想)―
[なぜ行くんだ?そんなことを問いかけられたのだろう。赤毛の少年は振り返り、友の姿を目に捉えた]
わかってるだろう?おれが平民だからだよ。
[尖った声が口から出る。友に八つ当たりしてもしかたないことは理解していたのだが。
軍に併設された兵学校は、一定以上の学級には貴族しか通えないことになっていた。
無論、貴族の後押しか、多額の献金があれば、別なのだが――
オズワルド家は、そのころ、目に見えて衰退していた。
国王に多額の"贈り物"を繰り返す一方で、事業に失敗してその資産を減らしつつある。
王国でも有数の商家だった面影は、見る間に消え失せようとしていた]
おれの事は忘れた方が良い、コンラート。
……じゃあな。
[友の声を振り切り、兵学校を出ていく。
そう。自分となどつきあっていたら、友の将来にまで影を落とすだろう。
自分は士官など諦め、親の商売の再建に力を尽くすべきなのだ。
そう、心に決めていた]
壊してしまえ――皆、そう言う。
国も、家も、自分の身体すらも――
悪いのは、壊れるものの責任か。
そういうものなのだな。
[酒を断られたことに関しては、充分な理解力をもって応え、ふたたびしまいこんだ。]
―オズワルド家(回想)―
[帰宅した少年の目に映ったのは、家に我が物顔で出入りする兵士たちと、一室に押し込められ、身を寄せ合って震えている父と母、幼い兄弟たちだった。
オズワルド家は、国家反逆の罪を問われて、投獄・財産没収なのだと、そう聞かされた。
国王に献上した果実酒に、毒が混ざっていたのだ…と]
嘘だ!
[少年の叫びは、当然のごとく黙殺され、ひどく小突かれて家族と同じ部屋に押し込められる。
接収監督だという貴族の下士官は、銀の首飾りを無造作に懐にねじ込みながら、わらった]
「貴様等のような平民が、王女様の婿を出せると、本気で思っていたのか?
陛下は、もともとおまえたちの、その過ぎたる財貨を憂えておられたのだ。
平民が財産を持つと、国家反逆のような録でも無いことを考えるとな」
[本当に国王がそういったのか。そんなことは考えられなかった。その言葉を聞き、醜く歪んだ顔を目にした瞬間、目の前が怒りで赤く染まる。
咄嗟、貴族に肩から体当たりして腰の剣を奪い取り、胴を斬りあげる。
貴族の体が床に崩れ落ちたその直後、怒号と共に兵士たちが剣を抜いて殺到する]
「逃げろ、おまえだけでも…ウォレン――!!」
[母や兄弟たちの悲鳴と同時、父の叫びが少年を突き動かす。
獣のような咆吼をあげて、少年は剣を翳し、兵士の群れに飛び込んでいった]
[どこをどう切り抜けたのか。
頭からつま先まで真っ赤に染まって、裸足のまま荒野を彷徨っていた。
刃の潰れた剣は掌に張り付いて、指を外すことも出来ない。
全身傷だらけで、疲れ果て、衰弱しきった少年は、小さな石に蹴躓いて地面に倒れる。
そのまま、動くことも出来なかった]
このまま、死んじゃうのか?おれ…
[呟いたつもりの言葉は声にならず。
力尽きるように目を閉じたそのとき、瞼の裏が不意に陰るのを感じて薄く目を開く。
頭上に、大きな人の影。目の前に差し出されている無骨な手。
その手を取ったそのときから、少年の第二の生が始まったのだった――]
>>85
今度はイングリッド王女にコネクション?!
しかも婿候補?!!!
大きく出たなwww
うむ、人脈は力だよ。
そして、あんたを殺そうとする縁でもある。
壊れる方にいちいち責任とか理由とかまでつける必要もないでしょ。俺にとって『邪魔だから壊す』。……それで良いじゃない。
少なくとも俺はそう思って仕事をしてる。
偉い人の考える事は良く分からないね。
[肩を竦めて、砂漠の地平の先を見据えた。砂漠の先、荒野の先]
で、これからどうするの?
では、ハンス、ついてきてくれるか。
[彼方の砂上に蹲るサブラの町、それから、まだ明け染めぬ東の空を見る。]
[オズワルドの執務室にあった戦略地図。
船団を示したマーカー。
そして、このタイミングでの問答無用の処罰。
それらを繋ぎあわせれば、おのずと結果は推察できる。]
…おれは、フィオン王子に会いにいく。**
まあなんにせよ、無事で帰ってこいよ。
[自分の過去の記憶よりは楽しい思考に頭を切り換え、今頃砂漠を彷徨っているだろう部下の姿に想いを巡らす。
なにしろ、アレが居ないと日々が面白くない]
おまえは、からかって楽しいおもちゃなんだからな。
[仏頂面を想像しながら、心の中でそう声を掛けた]
フィオン王子?
……ああ、キャスティールの第一王子……
[出てきた名前に瞳を丸くするが、すぐに口元は吊りあがって。いいね、と満面の笑顔で同意した]
俺、一度でいいから王子サマの顔をナマで見たいって思ってたんだ。
[懐の中から、無造作にナイフを数本取り出す。
しまった、獅子の紋章入りのナイフは領主暗殺の際に使用してしまったのだった]
俺は足の生えたナイフ。
騎士サマの好きなように使ってくれて、構わないよ?**
おれが戦を好きなように、あなたは人間が好きなんだなぁ…
清濁とりあわせて飲む、といったところですか。
まあ、いただいた酒が饐えないうちに戻りましょう。
それまで、せいぜい矢面に立っててください。
>>48
[先頭に立っていた兵たちが、足を止める]
何事ですか?
[見れば、対向してきた一頭の馬と、互いに道を譲り合わずにいる。馬上には、子供を連れた金の髪の青年]
[青年は、どこをも見ていないような目を――まっすぐに王子へと向けていた]
殿下、あの者は、いかが致しましょう。
殿下?
[>>84またしても涙を零す理由も知らず、ただ困惑して手巾を差し出す]
[青年は問う]
『このまま、サブラに行くつもり?』
なぜ……いえ、その通りです。
[こちらがキャスティールの軍であることは、一目瞭然。進軍先が、ジラルダンに侵攻されたサブラであることも、推測するまでもないだろう]
貴方は、サブラから逃れて来られたのですか?
よろしければ、知っていることをお話し頂けないでしょうか?
[そう持ちかけながら、相手を観察する。少なくとも、ジラルダンの軍人ではなさそうだった。だが、どこか、ただの民間人とはいえない雰囲気を纏っているように感じた]
[私は考えていた。どうやって通してもらうべきか……
少しでも情報は手に入れておくべきだが、その間にも、民が犠牲になっていくのが、私には耐えられなかった]
――王都アルカナの屋敷にある自室・夜――
[窓を開け放した部屋の中で、...は白いフリルがついた寝間着を揺らせながら、目を閉じて踊っていた。それは、風に舞い散る花びらを思わせる動き。月と星だけが、その風景を見守っていた。
やがて、周囲に春の暖かい空気が満ちて。...は動きを止めると、右手を上げて、それをふわり。砂漠へと送り出す。トールとハンスがいる所へ]
砂漠では、どのくらい役に立つか分かりませんが。これが私の心。あの日、貴方に貰った親切に対する感謝ですわ。
[ゆっくりと目を開いて、苦笑する]
本来なら、自然の摂理を曲げるのは、良くない事。動植物に多大な影響を与えるから。
…でも、今夜一晩。しかも、ごく限られた地域だけですから、大目に見てもらえますよね?
[...は月に向かって軽く右目をつむってみせると、窓をパタンと*閉じた*]
[問いには苦笑が零れる]
このままってわけにはいかないでしょ? 普通はね。
まあこのお堅い子が「俺は言われたとおりここにいるんだ!」って言うなら、私はその無意味な我慢大会に付き合ってもいいけれど?
>>73、>>74
[トールならそう言うだろう。それは予測できた言葉だった。……いや、彼の言い分は正しい。それはわかっていた。そのまま帰れば……おそらくあの将軍は私に責を求めることはしないだろう。そういうこともわかっていた。心に僅かばかりの葛藤はあったのかもしれない。...は黙ってトールの言葉を聞き、ボロを身に纏う様を眺めていた。心許ないながらも彼の暖が取れたことを確認すれば、ようやく口を開くだろう]
ん? 私の役目はキミを砂漠に放ってくること。その後どうしろとも、どうするなとも言われていない。
言われていないことをする道理はない。禁止されてないことをしない道理もない。
そうでしょ?
それに……
[わずかな沈黙のあと、少しだけ肩をすくめて]
サブラの状況か。いいよ、答えられることなら。オレ、別に誰に肩入れするつもりないし、今のところは。
[他意なく笑ってみせるのは、やはり紫髪の女へ。戦が終わったサブラの状況、問われるままに答えるだろう//]
――王都アルカナの屋敷にある自室(回想)――
[サブラへ向かう、キャスティール軍の様子を見ながら、思わずむーと声を上げる。
戦にはあまり詳しくない自分だが。かの戦上手な赤虎将軍を相手が相手となれば、長い行程により疲労した兵達は、不利ではないか? そんな事を思い付いたのだ。下手したら、]
あーあ。こうなるんだったら、地上に出る前に軍神へ弟子入りして、戦の勉強しとくんだったわ。
[椅子に座ったまま、両足をバタバタさせて後悔するが、既に時遅し。であった。
勝利を司るようになって日が浅いせいか、自分では副業気分が抜けない。
何故なら、そもそも勝利の女神と呼ばれるのは、自分でも全く予想外の出来事だったからだ。しかし、春の女神としての仕事は、要するに季節労働。暇な時…しかも、気が向いたら手を出せばいっか♪ くらいの軽い気持ちで了承したのが、そもそもの始まりだ]
[そんな折、イングリッドの呟き>>38が耳に入る]
そうねぇ。取り敢えず、両軍の様子は見ているわ。まだ中立を保っているしね。
[いつものように、相手の問いに答えてから。目をゆっくりと伏せて、ぼそりと呟いた]
でも貴女が思っている以上に、私が気まぐれでいい加減だと知ったら…どう思うかしら?
貴女の方こそ、私に飽きてそっぽを向かない?
>>100
[歩き初めて、少しばかり周囲を巡らす]
……それにしても珍しい。
砂漠の夜にしては、過ごしやすい風が吹いているね。
ふふ……どこかで私みたいなお節介焼きの……妖精さんでもいるのかね?
[妖精などという言葉が、自らの口から漏れたことに気がつけば、少しばかり恥ずかしげにフードを被り直す]
ハンスは読んだことがあるかい? 『プルヌス様と風の妖精たち』キャスティールじゃ割と有名な童謡なんだけれど、女の子には特に人気があってね。
気まぐれで、でもとても優しいプルヌス様と妖精さんが、世界のあちこちに小さな幸せを届けてくれるってね。私もこの子も小さいときは目を輝かせて読んだものさ。
男の子は『魔神様と黄金の剣』っていうお話の方が人気だったんだけど……
[さりげなくトールのマントを地肌から離れぬように、結んでやりながら、かつての情景を思い浮かべれば、今との差異に笑みが漏れるだろう]
トールはプルヌス様のお話の方が好きだったよねぇ。ふふ、また読んで聞かせてあげようか?
ま、気まぐれな妖精さんだからね、たまぁにいじわるをするって話もあったな……あれもまたたのしい話だったよね。
プルヌス様……か。
どうか……をお守りください。どうか……
[少しだけ離れて歩き出した...は星を見上げ、二人に聞こえないように小さく呟いた]
>>*13
おれにだって、好き嫌いはあるぞ?
たとえば……
ん。酒は強くて透明なやつか、濁ってるやつの方が好きだな。
水みたいなやつは好かん。
そこに理由をつけるのが分からないって話さ。
邪魔だからぶっ壊す。必要ないからぶっ壊す。鈍らな刀はいらない。頓珍漢な方向に飛んで行く弓なんて持っているだけ無駄。
何を苦悩するの?
どうしてそれを己の『罪』とか言って背負いこもうとするの?結局はそういうことでしょう。
壊したのはあんたで、壊されたのはあんたじゃない。
消したのはあんたで、消されたのはあんたじゃない。
壊すのは勝手だ。消すのも勝手だ。消された後には何も残らない―――インクの一滴すらも。
だから、理由つけなんか必要ないんだ。壊された方には壊されたって事実しかないんだから。
[女の言葉>>106に、気が付いたらそんな長台詞を吐いていた。刹那砂漠の先を睨みつけた後、やれやれと首を横に振る]
[カサンドラの返答を聞き終え、ゆるりと首を振る。
諦観か、落胆か。]
マリエッタ、「言われていないことをする道理はない。禁止されてないことをしない道理もない」…それは屁理屈というものです。
自分はしたいことをする――そう言う人間の方が、おれは手を組み易いし、信用できると考えますよ。
例えば…そこのハンスのような。
おれの頼み>>75は、あなたがおれと共に来るのならば意味のないこと。
酷なようだが、おれがこれから赴こうとしているキャスティールに貴女の居場所はありません。
髪を染め、口調を変えても、その烙印は削れない。
だから――
だから、貴女に後事を託したいと考えたおれが短慮でしたか…
おれと同じ方向に歩きたいのならば、どうぞ。
ですが、この件について、おれは貴女を守ることは約束できません。
[唇を引き結んで、歩き出す。
強情なのはどっちもどっちだった。]
―――何もかもが無くなった先の地平って、案外見通しが良いものだと思わない?
[そして、聞こえるか聞こえないかくらいの声でぼそりと呟いた。
そう、とても綺麗で美しかったのだ。何もかもが燃え尽きてしまった村から見えた朝日は。
遮るものは、最早全て壊された後だったから。
ついてくる女を横目で見ながら、淡々と砂漠を歩く。
春の女神の童話の話には、露骨に顔を顰めた]
俺はキャスティール人じゃないから、あんまり聞いた事が無い。女神様や勇者様のハナシより、風とか、馬とか、精霊とか…そんなハナシの方が、馴染みがあったよ。
カサンドラさんとは、ホントに、ホントに感性がずれるというか、意思伝達ができないですね…
ま、それも人間模様のひとつです。
せっかくの据え膳ががが
もったいないけど、スタンスはないがしろにできん。
[ナイフを弄び、自らをナイフに例えるハンスに、強い視線を向ける。]
おれが生きている限り、王子を傷つけることは許さない。
[強い語気は一呼吸で消し去り、教師のような顔になって諭す。]
それはそうと、あまり自分から得物は見せびらかさない方がいいぞ。
能ある鷹はなんとやら――いうだろ?
それから――
自分をナイフなどと言うな。
おれはおまえを人として扱うし、おまえにもそうしてもらいたい。
ああ…、まだ名乗っていなかったか。
おれの名はトール = キャシアス = ヴォルフレイム。
トールと呼んでくれ。
[握手の代わりに、歩きながら拳を軽く突き出す。]
…………。
[ナイフなどと自称するな。
トールの言葉に彼を鋭く睨みつけ―――しばし黙り込んだが]
…ま、そこは考え方の違いってやつなのかな。
[軽く息を吐き、彼の拳に自身の拳を軽くぶつけた]
名前は知ってる。赤虎さんから聞いたから。
……一応こっちも名乗っとく。俺はハンス。だけど、名前で呼びたくないときはヒツジって呼んでくれて構わないよ。
[砂漠には珍しい、温かな東風が届く。
砂を飛ばすほどではなく、髪をわずかにそよがせる程度の。]
『恩寵満ちたる春の風。窓辺に薔薇の香を届け、…』
[古詩の一節をふと思い出して、トールは微笑んだ。
あれを朗読していた幼い声の主は――]
…元気でいるか。
[キャスティール――]
…会いにいく。
[砂丘の他には遮るものとてない砂漠だ。
遠からず、キャスティールの斥候がトールたちを発見するだろう。]//
―回想:キャスティール王城内―
――母上!何故です……?
[シェイが生まれて数年後のある日――
外を馳せる北風、窓を叩く吹雪――
王城の一室、その病床にて、4姉弟の母こと王妃オクタヴィアが、息を引き取った……
私は母の遺体にすがりつき、室外の付き人たちに聞こえるほどに泣きじゃくったが、父上が涙を流すことはなかった。
元より少し冷淡なところがあった父だが、その冷酷さをより増し始めたのは、愛する妻を失って数ヶ月足らずのことだった]
/* ん?さっきの独り言、アンカー張り間違えたな。
ただしくは、王子を傷つける云々>>120のところだ。
べつに、トールと内緒話ログを120まで伸ばしたい訳じゃない */
/*
あれ中の人独り言ってこれが初めて?しまったwww
薔薇の下は初参加のあきはし、です。
とりあえずヒール。ヒールなのです。ちゅうがくにねんせいなのです。でもがきんちょみたいな。
……全然上手く動かせて無いじゃないかー!orzいやもう本当申し訳ない。だけどこのまま突っ走るんだぜ!がんばる。
/*
自分吊りになるとしたらどう持っていけばいいんだろう。暴走して特攻→返り討ちみたいな?それだと皆さんに物凄い迷惑かけちゃうような気がするので、もちっと考えてみよう。
[ある時、オズワルド家より果実酒が献上された。
王の間での晩餐会にて、父王にその果実酒が振舞われた。
彼が果実酒に口をつけたとき、異変が起こった。父上が、苦しみに悶絶し始めたのだ]
父上!?父上!!
誰か!誰か侍医を呼べ!!父上が……!!
(回想は続く)
>>88
「悪いのは、壊れるものの責任か。そういうものなのだな。」
そういうものだと皆が思い込んでいるから、おれも肯定されているんだよ――
おれにとって破壊は「邪魔だから」>>92でもなく、「知らんぷり」>>106でもない。
抗っているわけではない――
おれは、呼吸をするように自然に、破壊の宴…戦場に惹かれる。
この鎖がなければ、人間であることすら喪失しそうな、狂気。
それだけの存在だ――
ハンス、おまえの意見におおむね同意だな。
そして、そんなおまえのことを「人として扱う」と言ったが――あれは嘘だ。
戦場に立てば、おれには命など、賭けに使うチップに過ぎない。
おれ自身の命も含めて。
[私の叫びに応じて、幾人かが侍医を呼びにいき、数刻の後に戻ってきた。
王の間に入ってきた侍医は、父王の症状を調べている]
ああ、ジークムント……父上は……
「どうやら、毒が混入された果実酒を飲んでしまったようですね……」
[ジークムントはすぐに解毒処置を行った。これにより、父王の症状も瞬時に改善された。
幸い、毒性は弱かったものの、大量に飲んでいたら危なかったという話だった]
[その数日後。私が王の間を通りかかっているとき。
偶然とはいえ、父王のこんな台詞を聞いてしまったのだ……]
「くそ、オズワルド家の輩め……献上品に毒を混入するなどと……
これは国家に対する反逆だ……」
[内部に目をやると、そこにはマカローナ家の当主が居合わせていた。
父王はさらに続ける]
「おのれ、財産を全て奪い取ってくれるわ!」
そろそろ夕食の時間だし、一旦休憩にしましょう。…でも、その前に。
[焼け落ちた領主の館から届けられた、ノトカー>>40>>41へ意識を向ける]
貴方の疑問へ、答えましょう。
人の運命は儚いものよ。どんなに努力しても、思い通りの結果が得られない事の方が多い。だから、神にすがりついて、何とかお助け下さい。そう考える人も出てくるのよね。
[そこで、右手を頬に当てて、やや大仰にため息をひとつ]
それにどうやら私の事、勤勉だって勘違いしてる人も、中にはいるみたい。
根拠は、毎年欠かさず春は来るから。人間の営みに関係なく、季節は正しく巡るから。故に春の女神様は心優しく。人の願いを届けて下さる…なんて。嫌ね。神である私が、自分の仕事を放棄する訳ないじゃない。
おまけに勘違いも甚だしいわ。人間達の為だけに、春を届けている訳じゃないのよ?
[ひときしり憤慨してから、ノトカーに対して、満面の笑みを向ける]
でも、女神が大変って貴方の気遣いは、確かに受け取ったわ。
「甘えるな。自分で動け」にも全面的に同意。貴方に対して好感度上昇、ぴんぴろりろりん♪ ね。
[その時、メイドが「お嬢様、御夕食の準備が整いました」と、部屋のドアをノックした。...はすばやく子供の顔に戻って、了解の返事をすると、軽やかに部屋を出て行った]
――回想終了――
>>*14「酒は強くて透明なやつか、濁ってるやつの方が好きだな。
水みたいなやつは好かん」
人の好みも似たようなものでしょうに。
あなたを酒に例えるならば、オークの樽で寝かせたウィスキーでしょうか?
あなたは人を酔わせる強い酒です。
命取りになるほどの、美味で強い酒だ。
待ってください!父上!
[私は思わず、王の間の内部に飛び出していた]
「フィオン!まさか、近くで聞いていたのか……まずったか」
まずったかなどと申している場合ではありません!
全ての財産を奪い取るなど、非人道的にも程があります!!
[私は、思わず叫んでいた。いくら父上が相手とはいえ、民を苦しめるような真似は許せなかったのだ]
>>*15
人の好みは…って、人が誤魔化したことを、いちいち指摘するな!
これだから、おまえは…。
――照れるぞ?
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