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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が5名、聖痕者が1名、共鳴者が3名、天魔が2名、霊媒師が1名、白狼が2名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
―ジラルダン軍・本陣―
[夜風が吹きすさぶ中、赤々とした篝火が天幕を照らし出していた。
その横に掲げられるのは、誇り高き皇帝の竜。深紅の地の上に剣を抱いた竜が駆け昇るジラルダンの軍旗が、高々と掲げられている。
天幕の中では、軍の主立ったものたちが集まり、最高指揮官の到着を待っていた。
やがて、天幕の灯りを風が揺らし、鎧もつけない軽装の将軍が現れる。
座に着いた将軍は、前置きもなく宣言した]
明日正午、サブラを陥とす。
[息を呑む軍団長たちの表情を気に留めることもなく、軍の配置を告げていく]
レオンハルトとカークは南の大門を叩け。
守備兵どもが集まってきたところで、トール、おまえが西門を抜け。西門の防備が一番薄い。おまえの麾下の兵力でも十分だ。
マーティンはおれと一緒に後詰めにいろ。万が一、敵が利口にも西門に兵力を残していたなら、機を見て北門を叩く。
[差配する口調に、揺らぎはなかった。
戦を始める前から、勝敗は見えている。そういった口ぶり。
明日の正午までにサブラへ向かい、攻撃を開始するとなると、軍の速度ではぎりぎりの時間だろう。
が、それもいつものこと。軍団長たちは慣れた顔で頷いた]
俺たちの進軍は、まだほとんど知られていない。
上層部は知っているかもしれないが、今頃ようやく粟食っているところだろう。
民は、そんな噂さえ聞いていない。
今攻撃すれば、簡単に落ちる。
[そう言い切る声には、自信が満ちていた]
[作戦が軍団長たちに伝わったと判断したあと、トールに視線を向ける]
西門を抜けたら、町の東にある領主の館を落とせ。
おそらく、おれたちの突入と同時に火が上がるはずだ。
ハンスという者の協力を得ている。見かけても殺すなよ。
[ハンスの特徴を告げた後、トールの腕を繋いでいる鎖を見て、ひとつ手を打った]
ああ、おまえか。あいつが探しているっていうのは。//
無事に白狼になりました。
そーいや、ローゼンハイムの処遇をまったく考えてなかったよ?
適当に戦火に巻込まれて死ぬんだな。南無。
[サブラ攻略の話を詰めるのと同時に、カサンドラを呼び寄せた]
カサンドラ。おまえには、本隊とは別に、風の砦に行ってもらいたいんだが。
[頼む口調だが、それはほとんど命令と変わらない]
あそこの姫とおまえが親しいと聞いた。
あそこの姫さんを説得して、うちの軍と敵対しないように動かしてくれないか?
そうだな…
[僅かに声音を改め、風の民に伝えるべき内容を告げる]
我々、ジラルダンは、自由なる風の民に敬意を表すものである。
我々が目指すのは、キャスティールなる旧害を取り除くことのみ。
願わくば、我が軍が御身らの土地を通ることを、快く承知されたし。
また、出来得れば、ともに手を携え、彼の国を打ち倒して新しき世界を築かんことを希う。
[ひと息ついてから、これはべつに言っても言わなくても良いが、と前置きして]
御身らが我らを阻むつもりであれば、風の民は草原と共に、業火の中に消え去るだろう。
[そう言葉を締めて、カサンドラにもう一度、頼むぞ、と告げた]//
>>0:290
はっ。それでは直ちに準備にとりかかります。
[一礼して退出しかけるが、ふと先ほどのベルティルデの様子を思い出し、声をかけた]
ヒルデ。出立に関して相談があるので少々付き合ってもらえるか?
「あなたは、霊媒師です。処刑された者や突然死した者の役職を知る事ができます。」
今回は全く役に立たん能力じゃのうw
…「降霊者」はこの国にはなかったかの?
そちらの方がよりシャーマンらしかったのう。
―ジラルダン軍・本陣―
[...は後の方で篝火を眺めてていたが、オズワルドの声がその耳に届けば、少し驚いたように瞬きをしながら顔を向ける]
ああ、あーあーあー
[なにやらぼろぼろとこぼれていく袋の中身をひとつ、またひとつ、ころころ転がる中身といたちごっこしながら]
はいこんばんは。商売の相談ならなんでものりますよ……って細身の剣?
[まじまじと相手を見返して。どう見ても、剣を扱うような人間にはみえない、という思いがありありと伝わったろう。
懐を苦労して探る様子に、受付の椅子もノトカーに勧めつつ]
こりゃ、見事な錆びだ!
[短剣を受け取れば、磨けば使えなくもないのかな、と、うめく]
―キャスティール王城―
[軍議を終え、国王を見送る。フィオンに従って退出しようとしたところで、>>6コンラートに呼び止められた]
はい、コンラート殿。
殿下をお部屋にお連れしましてから、……執務室へ、お伺いすればよろしいでしょうか?
[コンラートが了承すれば、しばしの後、彼の執務室を訪れる]
[当然の様に、軍議中である王の間の扉前には衛兵2人が立番をしていた、外に漏れては不味い類の物だ、厳重警戒は必須である。
...の姿を衛兵が認めると、がちりと型に嵌った見本のような敬礼を向けるが、直ぐに警戒に戻る。]
通しなさい。
『如何に申されようとも駄目です。』
[と、千日手の様な問答が繰り替えされたか。
職務に忠実なのは良いことなのだが、今の自分には歯痒いだけだった。
そうこうしている内に、内部からがたりがたりと席を立つ音が聞こえて。]
……ご苦労様。
今後も忠勤に励みなさい。
[時間切れ、衛兵二2人にそう声を掛けると退出してくるであろう中枢の面々を見送るように、扉の近くに動いた]
さて。作戦は決まったが、敵はどう出てくるかな。
まあ、今回はさして守備兵もいない町攻めだ。
それほど面白い戦いにはならないだろうよ。
―キャスティール王城・王の間周辺―
[ああ、嫌な予感がする……
体内の紅き鼓動が、今にも己の胸板を突き破らんという勢いで鳴り響いている。
額に冷や汗が滲むが、そんな事を気にしている余裕はなかった]
―夜・領主の館―
……俺に人のセンスをどうこう言う権利はないけど……砂漠スタイルってのはこんなもんなの?
[そびえ立つ館の豪勢さ、そしてそれとは裏腹な警備のザルさに眉をしかめる。
一応最前線だと言うのに、衛視のやる気の無さには目を見張るものがあった。あっさり首筋を叩いてやったから、今頃はぐっすりと夢の中だろう]
そんじゃ、失礼しますよっと。
[適当なバルコニーにフックをつけたロープを引っ掛ける。即席で作ったものだから強度は心配だったが、とりあえずは大丈夫だったようだ。窓のガラスを小さくたたき割って、中へと侵入させていただく]
[オズワルドがギルドの扉を開いたのはそんなときだろう]
……。
[用件だけ告げて去っていく相手に、ぽかんとしていたが]
……ぷ、くく。相変わらず、いいやつなんだかこわいやつなんだかわからん。
[吹き出して、とっくに見えなくなった背中に錆びた短剣を持った手をひらりと手を振った]
>>5
[顔を向けた矢先に自分の名を呼ばれれば、流石に面食らったように自らを指さしながらオズワルドの方へと歩み寄りその場に傅いた]
確かに風の砦は進行方向付近にございます。ただ、あそこは中立を貫く地故、こちらが手を出さぬのなら、静観するかと思いますが
まあ念のためでもありますし、委細承知致しました。
……あああと誇り高い民族ですので、恫喝は逆効果かと存じます。
戦闘が明日となれば悠長にもしていられませんね。
では早速向かった方が良いでしょう。幸い夜目は聞く方ですから、今から出向くことに致します。
[言い終わるが否や...は立ち上がり一礼をすると踵を返す]
/* ああそうだ。とうとう1日目が始まりました。皆さん、あらためてよろしく(灰で言うことでもない)
初っぱなから無茶振りの嵐、大量連投で申し訳ない。
ああ、でも、悪役たのしーなー */
―コンラートの執務室―
[ノックをして、部屋へと入る。勧められた椅子に座り、黙って、彼の話を待つ]
あの……。
[「出立の相談」が彼の気遣いだと思い当たったのは、数分の後]
あの、ごめんなさい。
コンラート殿。
……ずっと、聞けなかったことが、あります。
――ジラルダン軍・オズワルド揮下の軍議の場――
[サブラ攻略を話し合う軍議の末席に連なる。
諦観の笑みさえたたえるトールに悲愴さは伺えず、両手首に嵌められた鎖がなければ、彼が虜囚の身であることを失念する者も居そうだった。]
[西門を抜け、町の東にある領主の館を陥とせ、という指示を受け、オズワルドの目を見返す。]
ご下命、承りました。
[内通者はなし、と心の中で情報を付け加える。オズワルドが言わなかったのだ。自力で攻略しろということだろう。]
工兵を10名ばかりお借りします。
[ 思い出したように付け加えられた言葉「ああ、おまえか。あいつが探しているっていうのは」>>3に、やや首を捻る。]
ハンス、という者がですか?
こちらに覚えはありませんが…
[ オズワルドの様子からして、軍議に関係なさそうなので、小声でつぶやくだけに留めおく。
必要ならば後で何か言われるだろう。 ]
[立ち上がり、礼をするカサンドラに軽く頷く]
細かなことはすべて任せる。
風の民は、全員が弓騎兵のようなものだからな。
敵対しないに超したことはないさ。
気をつけて行けよ。朗報を待っている。
[立ち去るカサンドラの背を僅かの間見送った後は、すぐにまた軍議に戻った]
/*
なんというすれ違い…。
そして話の進みが相手より遅いが、まあ早く話が進むなら侵攻されないよなってことで相手より遅れてるくらいでちょうどいいのか…。
申し訳ないけど、明日のお昼には全部燃えちゃってるらしいからさ。
これくらいは許して頂戴な。
[物置部屋から―――目論んだ通り、屋根裏に潜入することができた。
後は朝日が昇って、街の南がざわめくのを待っていればいいんだろうか]
…街が大騒ぎになったら、領主さまだって大騒ぎしちゃうよな。
ってことは、だ。
大騒ぎになった時には、もうこの世からおさらばしてもらってた方が、領主サマ自身のためにもなるかな?
[悪戯じみた笑みを浮かべながら物騒な事を呟き。
とりあえずは天井の隙間から、領主の部屋を探そうと蠢き始めるのだった**]
[工兵が欲しいというトールの要請に、当然のように頷く]
ああ、連れて行け。
右側の小門はガタついているから、手間が無くて良いぞ。
[にやりと浮かぶ笑み。偵察に行くと言ったのは、嘘ではない]
[信じられない、と言った表情のフィオンに、に。と笑顔を向けて]
どうしてって、私だって当然気になるのよ。
だから来て見たんだけど、彼らに止められてね。
良い仕事してるわ。
[つ、と視線の先には先ほどの衛兵2人。]
かわいい弟が戦地に赴くのですもの。
姉の私が部屋に篭ってガタガタしている訳にはいかないでしょう?
[フィオンの声にぎょっとしたように固まり]
…イングリット様…?何故このようなところへ…?
[そのまま姉弟を見守るかのように立ち尽くす]
[トールの呟きを耳聡く拾って、首を横に振った]
いや、カレルだ。町の飯屋で出会った。
逃げてなければ、鍛冶ギルドにいるだろうさ。
>>*1
まあそうだな。
[避けられる戦と避けられない戦が選べれば、楽なものなのだが…と呟き、首を振る]
まあ、おまえの手腕には期待している。
こんなくだらない戦は、さっさと終わらせてやれ。
―軍議の後、王の間の前―
[>>16フィオンに従って歩き出しかけ、フィオンに合わせて足を止める]
姫様……?
[そのまま近くで話を聞いていたが、部屋に篭っているわけにはいかない>>23、と聞けば慌てた様子で]
お待ち下さい、姫様!
もしや姫様まで、戦へ赴かれるなどとおっしゃるつもりでは!?
[椅子に座り用件を切り出す直前、
今しがた通ったばかりの扉から覗いたその顔。]
お早い再会ですねえ。どうされました?
[夜闇を背景に立つオズワルドが、先刻別れた時よりも心なしか機嫌が良さそうなのは、気の所為か。伝えてくれた言葉には、ひとつ瞳を瞬いて]
明日、ですか。
僕としては、混乱は避けたい所ですが――
[などと言っている内に消える相手。]
あ、あれ。もう行ってしまいました!?
あの、行くにしても、場所は――――!?
………。
仕方のない人ですねえ。案外、そそっかしいのかな。
[自分の事は棚上げし、ふうと溜息。まさか、駐屯地への道を砂の町の人々に聞きまわるわけにも行かない。
知っている人が居るとも思えない。必然的に、砂の町にもう1泊。]
―軍議の後、王の間の前―
[>>16フィオンに従って歩き出しかけ、フィオンに合わせて足を止める]
姫様……?
[そのまま近くで話を聞いていたが、部屋に篭っているわけにはいかない>>23、と聞けば困惑してコンラートと顔を見合わせる]
[ >>22の笑みに ]
情報、感謝します。
[ 内心、ホントはあんたが壊してきたんじゃないの、と突っ込みつつ。
カレルの名を聞けば、ふと笑んで]
そう…戦場に来ましたか。
[ あとは、短い軍議が解散するまで、その熱気を味わっていた。]
こ、これは歩いて来いということなのでしょうか…?
いやいやいや、ペースに乗せられてはいけない。
でも、
…置いてきぼりになったり、しませんよねえ。
[果てしなく不安になって、空を仰いだ]
済みません、有難うございます…!
[彼方此方に転がる中身を、四苦八苦しながら集め回る。手を貸してくれたカレルには、礼のつもりかチーズクラッカーの束を差し出しながら、申し訳無さそうな表情を向けた]
ええ、剣を。……意外、ですか?
ご心配には及びません。これでも、剣の嗜みは有るんですから。
[何か言いたげな瞳を向けるカレルに、少し胸を張ってみせて。]
尤も、実戦では使った事がありませんが。
今後も、使う必要が無いのが一番。けれど護身の為には、必要かなと思いまして。
[短剣の錆に呻く声を聞けば、取れますかね、と心配そうに床から見上げた。荷物は漸く椅子の上]
[虜囚となっても元の主人に献身するトールのことは、キャスティールでは美談のひとつにもなっているらしい。
当の本人からすれば、読みが浅い、の一言に尽きる。
トールが今の生き方を選んだのは、単に“もっと戦い続けたかったから”に過ぎないのだから。
あんな辺境の小城で、ろくな勝負もできないままに討ち死にの栄誉など、まっぴら御免だった。
それ故に、ジラルダンに投降し、戦場行きを志願したのだ。
やろうと思えば、トールひとりでも、シェイ王子を連れて逃げることは可能だろう。
だが、そうやってキャスティールに戻ったところで、与えられるのは更なる戦場ではなく、勲章と恩給と「もう苦労はしなくていいぞ」という労りのもとに与えられる安全で退屈な城詰め勤務であることは知れきっている。
そんなもの、望んではいない。]
派手な戦功は要らない。
ただ、戦場があれば充分だ。
[捕虜となってオズワルドの前に引き据えられたとき、トールは唇の動きだけでそう囁いて、オズワルドに真意を伝えた。]
[世の風評では、トールは人命を尊重する男とみなされているようだ。
確かに“兵を大切にする”という思想は、善に見えるのかもしれない。
だが、トールは白兵戦中であれば、相手が初年兵だろうが構わず倒せと言っている。ただ、掃討戦などで殺さずともよい兵を殺すことで、将来的に人的資源が枯渇して、戦が続かなくなることが、生きがいがなくなることが嫌なだけだ。
自分では、誠に身勝手な思想だと思っている。]
/*
はーい始まりましたね。みなさんよろしくです。
ポニーテールがあれば何でも出来る! ポニー信者のぽると申します。
うん。ポニーいないね(涙)何でもできないやw
今回は前回同村頂いた某園芸家様のお言葉から、サドっけありそうなカサンドラお姉様を選んでみたんですが……はてはて
受け身な私でこの子使いこなせられるか甚だ不安です。
ちなみに目標は
トールちゃんを堕とすか、トールちゃんを落とすでFA!
なかなか手強そうですが、アレですねT-ogaのカチュア姉さんに習って、サックリやってもいいなぁ……なんて(嘘)
……い、いえいえ最近無理から絡む癖がちょっと自分でもんにょりしてるんで、流れで逝けたらと思ってます……いや安西先生!生きたいです!
*/
戦場が好きだ。
力の限りを尽くせる戦がしたい。
[トールの望みは単純なものだ。
おそらく、オズワルドには伝わっている。
だからこそ、オズワルドは、トールにある程度の自由を与えて動かしているのだろう。]
初めておまえを見たときには、なんて目をする奴なんだろうかと思ったさ。
[トールと、戦の話になると、時々そういって笑う]
こんな奴、敵軍に置いておいても、自軍の牢に入れておいても危険だとな、思ったんだよ。
でまあ、一番安全なところはどこかと考えたら、おれの直属だったというわけさ。
走って追えば……間に合うはずもないか。
[オズワルドが怒濤のごとく去って、収まりきらない笑みを口から漏らしていたが。ノトカーの評価に、とうとう声を上げて笑って]
ああいうの、ずるいよね、ニンゲン味があってさ。まあ、一緒に居る間は、命の保証はするよ、お客様だし。
おれのところにいれば、こいつもおとなしく働くだろうと考えたわけだが…
[不意に言葉を切って、トールを眺める。
その瞳には、危険で凶悪な光]
おれたちがキャスティールを打ち倒して、国が平定したら、おまえはどうするんだろうな?
[瞳にちらつく鋭い光は、すぐに消える。
代わりに浮かぶのは、余裕に満ちた猛獣の笑み]
まあ、物足りなくなったら、いつでも反逆してこい。
受けて立ってやるぞ。
[楽しげなその言葉は、まんざら冗談でもなさそうだった]
平和になったら…?
その前に死んでますよ。
たいていの人間はね。
おれも、そんなに悪運が強い方とは思っていませんし。
[差し出されたクラッカーを、目をぱちくりさせてから、ありがとう、と顔をほころばせて]
剣のたしなみ、ねえ?
[錆びた短剣をひら、と振って]
これは、磨いてみてもいいけどね。気に入ったのがあれば、買っていってもいいし、あとは懐と相談、かなあ。
剣なら、この辺だけど……オレが作ったのは、あんま持ってきてなかったから。
[示したのは、鞘に幾何学模様が刻まれた細身の剣]
他の人が作ったのもあるから、見ていくといいよ。
――。
弟ばかりに戦場で命すり減らさせて。
自分だけぬくぬくは出来ないわね。
[側近と護衛にまで意外な顔をされてしまった、当然と言えば当然なのだが。]
…………なんで、貴方ならいいのよ、よくないわよ。
[もう、あの焼き直しは見たくない聞きたくない。心を痛めて歯痒く思うのなんて二度と御免だ。]
>>*12
ん?墓に入れたらつまらないだろう?
おまえのような面白い奴、捨てるにはまだもったいないからな。
[軽く笑い飛ばすが、>>*14の言葉を聞いて真顔に戻る]
おまえまさか、死ぬ気じゃないだろうな?
そんなつもりで戦ってるなら、止めておけ。
[諫める言葉を続けようと思うのだが、適当な言葉も思いつかず]
>>*15
ああ、そうだな。
まずは目の前の戦か。
[ようよう苦笑に戻って、改めて戦場の地図に目を落とした]
[>>35王女の言う「弟」が、目の前のひとりだけではないのだと悟るが]
姫様、お気持ちはお察し致します。
なれど、此度の進軍は、国王陛下がフィオン殿下に託されたもの。
恐れながら、姫様までを戦の場へ送られるのは、陛下の望まれるところでは無いと存じます。
どうぞお心安らかに、殿下のお帰りをお待ち下さい。
[何かに感じたようなフィオンの言葉を聞いてあわててとめようとするが、ベルティルデが口を開くのを見てとり任せることにする]
─回想・マカローナ邸─
広い……
[案内された待合室のソファで呆然とつぶやいてから、慌てて身なりを直す──隙もない完全な作業着に、一瞬考えて、まあしょうがない、とすぐに諦めた。
マカローナ氏と取引するのはこれが初めてではない。独り立ちしてから何度か、商品を引き取ってもらったり、鉄鋼、燃料など剣の原料になるものも仕入れてもらった]
まあ今回の品物のせい、かな。
[魔界について書かれた本の中でもとびきりの曰くありげな代物『悪魔の辞典』、それがようやく手に入ったと知らせが来た。本邸まで取りに来るように、と]
…………。
確かに、ね。
貴女の言うとおり、私の出る幕じゃあないさ。
[言葉に詰まるが、やがて観念したかのように。
真っ直ぐ、側近と護衛を見て]
…………ねぇ、2人とも。
こんな愚弟だけど、よろしく頼むわね。
あの人には……とても、追いつける気はしません。
[自身の先が思い遣られて、再度溜息。
顔を上げれば、ノトカーの言葉に笑うカレル。昼間少しだけ話した時には何処か飄々とした印象を受けたけれど、笑顔は案外と幼く、可愛く思えた。つられて微笑を返す。]
ええ、全くですね。
…ニンゲン味…。カレルさんは、オズワルドさんとは…その、長いのでしょうか?
どういった人なんでしょう。
[何気ない調子で問いかける。自分が所属する事になった、未だ見ぬ軍を想像して一抹の不安を覚える。何せ旅に出てから、派閥といったものに不慣れな身。今は少しでも情報が欲しくて]
――王都アルカナの屋敷の待合室(回想中)――
こんにちはっ。
[...は、ソファに腰掛けた人物を驚かそうと、突然背後から声をかけた。勿論、兎のぬいぐるみも、抜かり無く一緒にいる]
ねぇねぇ。貴方なんでしょ?
ナンとかっていう、怪しげな魔界の本を注文したって人は。
>>41
[ほっと一安心したように]
お任せください。そのために我々がいるのですから。ではこれにて失礼させていただきます。
ヒルデ、後は頼む。
[と言い残して執務室へ向かった]
どう致しまして。
砂の町で扱っている菓子の中でも、一番お勧めなんですよ。
良かった。お願いできますか。
お渡ししたそれよりは質が劣るけれど予備は何本かありますから、短剣はまた機会があれば。
[カレルが示した剣を見れば、感嘆したように声をあげて]
綺麗な鞘です。
うん――折角ですし、カレルさんさえ良ければ、僕にこの剣を譲って下さい。
短剣以外の剣の価格には詳しくないのですが、この位で買えるでしょうか…?
[両手指で価格を示して見せる。慣れぬ買い物に不安げな表情で]
>>41
姫様、おわかり頂けましたか。
[安堵の微笑を浮かべ]
殿下の御身は、我らが身命に換えてもお護り申し上げます。
そして、必ずや、シェイ様をこの国へ、このお城へ。
長い? うーん、どうだろう、短くはないけどね。
[追いつけない、と嘆息するノトカーの肩をぽむりとしただろう、避けなければ。オズワルドの評価を今更気にする様子に、気軽に肩をすくめて見せて]
見たまんま、じゃないかなあ。恐いけれど、意外と面倒見がいい、かな。世話焼きだし。
[あくまで、カレル目線で言う、顎を撫でながら。
せっかくだから、と自分の剣を買うと言ってくれたノトカーに破顔して]
本当だったらこれくらいだけど、いいよ、その金額で。そのかわり。
[相手の示した指金額、払わせる気がないから適当にひと桁くらい増やしながら、おまじない、と剣をわずかに抜くと、ぎらりと光を跳ね返す刃に、親指を押し当てた]
ええ、任せましょう。
命令とでもしましょうか。
[言葉に、ゆっくりと、頷いた。]
流石にこれ以上何か有ったら耐えれそうも無いからね。
余計に心配しちゃうのよ。
それじゃあ、精々今度の出陣に御武運を祈ってることにするわ。
─回想・マカローナ邸─
[ひょい、と後ろから声をかけられて]
わ、あ……
[さすがに緊張していたので、驚いたのはフリじゃない、声を上げるほどじゃなかったけれど。後ろを振り返って見えたのは、ぬいぐるみを抱いた少女で]
こんにちは、お嬢ちゃん。どこでその極秘情報を?
[楽しげな表情が見えたので、芝居がかった口調で言いながら、しぃ、と唇に人差し指を当てる]
― 執務室 (先ほどの時間軸へ移動しました)―
[まっすぐにこちらを見つめる様子に真剣なものを感じて]
…一体どうしたんだ?急に。
……姫様。
[コンラートが立ち去り、フィオンとも十分離れているのを見てとると、声を潜める]
殿下護衛の隊に、姫様と背格好の似た者が幾人かおります。
明朝、中庭にて点呼を取り、そこで数えた人数が、此度の員数にございます。
急な出陣ゆえ、ひとりふたりは予定と異なるやも知れません。
[すました顔で言い放ち]
……私も、帰りを待つだけなど、耐えられませぬ故。
[それから、声量を元に戻す]
差し出たことを申しました。
では、姫様。失礼いたします。
[一礼して、*王女の前を去った*]
……姫様。
[コンラートが立ち去り、フィオンとも十分離れているのを見てとると、声を潜める]
殿下護衛の隊は、明朝、中庭にて点呼を取り、そこで数えた人数が、此度の員数にございます。
急な出陣ゆえ、ひとりふたりは予定と異なるやも知れません。
体格に優れた者が揃うとも限りませんね。中には、姫様ほどの背格好の者も幾人か。
[すました顔で言い放ち]
……私も、帰りを待つだけなど、耐えられませぬ故。
[それから、声量を元に戻す]
差し出たことを申しました。
では、姫様。失礼いたします。
[一礼して、*王女の前を去った*]
[予想通りカレルが驚いて>>49満足したのか、嬉しそうに笑いながら、首をこてんと右に倒す]
ふふ。気になる?
そうね。さっき貴方が口にした、「どこでその極秘情報を?」って言葉。言い方も選んだ単語も、最高機密扱ってますって感じで気に入ったから、特別に教えてあげる。
[そう言って、背後からかの「悪魔の辞典」を取り出して見せた]
じゃーん! 実は私が持ってきたのでしたっ。へへっ。
―コンラートの執務室―
>>17>>50
[一度目を伏せ、それからまた顔を上げた]
「トール = キャシアス = ヴォルフレイム」。
彼奴の「寝返り」……。
殿下は……彼の「真意」を問いたいと、思し召しでした。
コンラート殿。貴殿は、あの男の行動を、どう考えていますか?
―回想・マカローナ邸―
[気になる?と首を傾げられれば、なるなる、とこくこく頷いて]
だってそれ、持っているだけで魔女裁判モノだった時代もあるって……ってお嬢ちゃんがなんで……あ。
[じゃん、と示される黒い表紙、実物を見たことがないので偽物でも気づくのはずっと後だろうが。本と少女を見比べて、ようやく、気づいたように]
キミ、マカローナさんの、お嬢ちゃん?
[誇らしげに話すマカローナ氏を思い出し、問うて見る]
[質問への返答には、少し首を傾げながら静かに頷く]
見たまま…そうなのですか。
今日知り合ったばかりですが、面倒見は確かに。
[此処に居るとは一言も言っていなかったが、律儀に探して伝言をくれたこと、羊飼いの少年やカレルへの振る舞いを思い返しつつ]
……でも、やっぱり「うっかりさん」です。僕にとっては。
それも心にメモしておきますよ。
[冗談半分、本気半分。神妙な顔をして見せた]
[細身の剣に自身の示した見積もり。一桁足された指数字を見れば仰天して、思わず口元で両手を振る]
え、ええっ。物知らずで失礼しました!
僕の言い値で良いって。それではカレルさんが大赤字では―――!
[慌てるノトカーとは対象的に、落ち着いた様子のカレル。
鞘から数センチ抜かれた剣。 ランプの淡光を反射して白銀に光る刀身。其処に僅かに押し当てられた親指、それが何を意味するのかは知らぬ儘、その情景に*見入っていた*]
まあ確かにね、隙はある、かな。
[オズワルドは、そんなこと隙だらけだと思っている相手に言われているとは思っていないだろう。くすりと笑って、ノトカーに返す言葉は、わずかに忠告めいて、神妙に]
でもね、そんなうっかりさんでも死なずに生きてる。そういうニンゲンだよ、あの人は。
[星回りなのか、業なのか、運命さえ力でねじ伏せてるのか。それはノトカー自身が確かめればいいと思う]
まあ、オレは嫌いじゃないけどね、大将のこと。
[カレルが「気になる」と頷いた>>54のが更に予想通りだったので、...は更に嬉しそうな顔になった]
ふふ。そう言って貰えるなら、お父様に頼んだ甲斐があったわ。お客様との取引の勉強をしたいから、本を持っていきたいって。
[カレルの問いに、勢い良く首を縦に振る]
ええ、そうよ。私はドロシー・マカローナ。
勿論、本は間違いなく本物よ。お父様に口をすっぱくして、中身を読んだら駄目って注意されたくらいだし。
…もっとも私は、これを読もうなんて思わないわ。分厚くてつまらない本は、勉強用だけで十分だもの。
>>53
[一瞬目を見張ったが、何かを考えるように目を閉じ]
…トールか…。
奴の心理はわからない…。がシェイ様…引いては王家には忠誠を誓っていたのは間違いない。
だが現在ジラルダンの手足となり、キャスティールに多大な犠牲があたえられられているのもまた事実…。
…何を考えているのかすぐにわかるようであれば対応も可能であろうが、それがわからないからこそ苦戦しているわけだ。
…諜報部が一度接触に成功したらしいが、遺体となって帰ってきたという噂もあるしな…。真実かどうかはわかりかねるが。
[その左手は無意識に腰に吊り下げていた剣に触れていた]
[示した指金額に大仰に声を上げる姿に、顔を背けた。よくよく見れば肩が震えて笑いを堪えているのがわかるだろう。
刃に押しつけた指を離せば、刃には朱が残り……それを頭の布きれをとって、丁寧に拭った]
血が残ってると、錆びちゃうから。
おまじない、必要なときには、ちゃんと人が斬れますように、てね。
[それはイコール、買い手の身を守るためでもあるから。
ある本を買ってからするようになったおまじないは、今まで売った剣と同じように、ノトカーに譲る剣にも*施される*]
>>59
[剣に触れるコンラートの手を、視線で追う]
私も、彼奴の忠誠は真実のものと、信じておりました。
あの日、シェイ様が敵の手に捕らわれるまでは。
どちらかと言えば、わかりやすい類の、生真面目な人間だと感じておりました。
なれど、今は。
そう、何を考えているのか、推し測ることができません。
私は……。
[ためらってから、言葉を続ける]
―回想・マカローナ邸―
そうか、キミがドロシー。
オレはカレル……ウォーカー。キミのお父さんにはお世話になっています。
[ぺこっと頭を下げてから、本を受け取ろうと手を差し出し。
本を持つ少女の手の甲、花形の痣が見えるだろうか]
や、マカローナさんが偽物扱うとは思ってないよ、うん。
そっか、オレも勉強は苦手だなあ。おそろい。
[半分は自分に言い聞かせるように、うん、と頷いて。
読んでないという少女に、そうだよねえ、とすでに分厚さにうんざりしたように答えた]
――御苦労。
[妙に恭しく護衛に掛けられた言葉の真意は、どこにあったのか。
もう一度フィオンに向き直ると、抱きしめようとしつつ、声を掛けた]
Good Luck!
[名残を惜しむようにゆっくりと離れ、額を小突く。
そのまま踵を返して部屋に向かった。]
……さて。
[この後、侍女であるグレートヒェンに、秘密裏に仕事が増えたとか増えてないとか。**]
出陣を前に、このようなことを口にするべきでないのはわかっています。
けれど、恐ろしいのです。
私は父が将軍位にありました故、さほど大きな功も立てぬ身で、殿下のお側近くにお仕えする役目を賜りました。
真に命がけの戦場には、出たことがありません。
コンラート殿。
戦は、人を変えてしまうのでしょうか?
自分の命に危険が及べば、人の心は変わってしまうのでしょうか?
[おそるおそる伸ばした手は、コンラートの左手に*触れようとする*]
>>64
[黙ってベルティルデの話を聞いていたが、ふと伸ばされた手で自分のしていたことに気付きあわてて手を引っ込める]
[結果的にベルティルデの手は虚空をつかみ]
あ、ああ…。すまない。
はい、どうぞ。
[カレルへ本を渡すと、ぬいぐるみを右手の脇に抱えなおしてから、両手でスカートを摘み、優雅に一礼した]
この度は誠にありがとうございました。今後ともマカローナ家を、どうぞご贔屓に。
あ、そうそう。料金は、この後すぐに番頭が来るから、渡しておいてね。
貴方のお名前、覚えておくわ。カレルお兄様。
[>>62で勉強が苦手というカレルに、大きく頷く]
そうよね! 普通の人ならそう思うわよね。
なのにお母様ったら、勉強はすればするほど、楽しくなるものよ。なんて無茶言うんですもの。
お兄様とは意見が合って、嬉しいわ。特別にいいものおまけしてあげる。
[そう言って、ポケットから虹色にキラキラ光る、3センチくらいの石を取り出して、テーブルの上に乗せた]
水の町アマゾナイトだけで取れる、珍しい石よ。
/*
『俺、オズワルド嫌い。トール好き』
オレは逆かなあ、トールは……嫌いじゃないけど。
『トールは俺のこと、わかった。俺が居るってわかった。剣士だって認めてくれた』
だから、こわいんだよ、あの男は。
*/
…ヒルデ。私も同じだ。父親が高官であったこと。そして学校を運よくいい成績で卒業できた…。それだけの理由で今ここにいる。
だが…私達には殿下をお守りする義務がある。殿下はいずれは良い国王におなりになるだろう。それをずっと忘れなければ。
きっと変わらずにいられるだろう…と思いたい。
…あまり大した話が出来なくてすまないな。
さ、明日の準備もあるしそろそろ戻ったほうがいい。兵舎まで送るよ。
[そういうと立ち上がり]
[ベルティルデの気が済んだなら、兵舎に*向かうだろう*]
有り難う、ドロシー
[優雅に礼をする姿に、自分もソファーから立ち上がると、胸に手を当てて優雅に……はほど遠いが想像上の紳士の礼を返してみる]
勉強すればするほど……無茶だ。
[受け取った本、ぱらぱらとめくって、既にめまいがしそうだった。
おまけ、と差し出される虹色の輝き、腰をかがめると両手で受け取って、へえ、と物珍しげに光に翳したり]
おまけ、って十分値打ちモノっぽいけど。ありがとう。
[これがおまけに付くなら、本代はいくらだとか、思いつつ。遠慮はしない質だから。しっかりと拳の内に収めて、にっこりと笑ってみた]
この調子で本代もおまけしてもらえないかな?
[もちろん、びた一文まかるはずもなく、当分の借金生活に*入るわけだが*]
[カレル>>68が石を物珍しげに眺めるのを見つめながら、胸を張って答える]
きれいでしょ? お父様とお母様、ドロシーの三人でアマゾナイトへ遊びに行った時、偶然見付けたの。
ほら!
[...はポケットからもう一つ、同じ虹色の石を取り出してみせた]
アマゾナイトに住んでいる人に聞いたの。これは幸運の印って言われていて、持っているだけで、凄く「良い事」があるんですって。
[すぐ大事そうに石をポケットに仕舞いこむと、ぬいぐるみを抱いて、満面の笑みを浮かべた]
お兄様、大事にしてね?
[しかし、本代もおまけして〜の話になると、右手の人差し指を立てて、唇に当てながら告げた]
うーん。そういう難しいお話、ドロシーにはわかんない!
番頭と相談してね。さようなら、お兄様。
[元気良く手を振ると、...は部屋を出て行った。入れ替わりに登場した番頭は、おそらく物凄くビジネスライクに話を進めた事*だろう*]
―キャスティール王城内を全速力で疾駆中―
[馳せる靴音が響き渡る。
私は、ひたすら王城内を駆け回っていた。サブラ方面へ向かう本隊の兵を集め、挙兵を行うためだ]
皆の者、協力を頼む!
軍部の者にも伝えよ!
我に同行する者は王城前の大広場に集合せよ!
全員集合次第、挙兵の式を執り行う!
[城内は騒然としていた。何しろ、国の命運を左右する大事態が、幕を開けるのだから。
初っ端から体力を消耗しては、戦闘にも影響する。しかし、この時の私には、そんな事を考える余裕など、全くもって存在していなかった。
額に汗が滲む。どれだけ走っただろう。
兵どもは王城前へ集まり始めていた。
されど、私は王城内を馳せる。
何度か、転びそうになりながら]
むう、キャスティール軍は速攻でサブラまで進行してしまうかのぅ?せっかく砦へ寄ってくれるのに、留守では申し訳ないのじゃ。
キャスティールはサブラ攻略戦には間に合わんと踏んで、個人的に見届けに行こうと思ったのじゃが…目測誤ったかのぅ?^^;
ぜえ、はあ、ぜえ、はあ……。
[武術訓練で鍛えているとはいえ、己の持久力不足を悔やみながら。
それでも、そんな素振りを見せることなく、兵を集めてゆく]
集まっていない本隊兵はあとどのくらいだ?
[急がなければ。はやる気持ちが、私を走らせる。
と、次の瞬間、私は体勢を崩した。足がもつれたのだ]
う、うわ、わあーーーーーっ!?
[突然の体勢崩壊。それを立て直そうと必死になるが、真正面から襲い掛かる重力に抵抗する術など、持ち合わせていなかった。そんなわけで]
――どぐしゃ。
[私はそのまま後方へ倒れ、上からの重力により床へと押さえつけられた]
さて、どうしようかのぅ。
理由をつけて砦へ戻り、先にキャスティール軍と遭遇するか…その場合、カサンドラは鉢合わせになりそうじゃの。わははw
[軍議は滞りなく進み、戦の前の高揚感が軍団長たちの間にも伝わっていく。
最後に、いつもの言葉で将軍は軍議を締めた]
分かっているだろうが、略奪、暴行は厳禁だ。
これを犯した者は、厳罰に処す。
見つけたら、即処刑しても構わん。
俺たちのものになる町だ。民は傷つけるな。
ただし、貴族どもは一人残らずおれの元に連れてこい。
以上だ。
[軍議の解散を告げ、天幕の外に向かう。
そのとき、トールにだけ聞こえるように、小さく耳打ちした]
トール、ひとつ言い忘れた。
あの町に、もう一人おれの手元に置いておきたい奴がいる。
ノトカーという歴史学者だ。滅多にないような鮮やかな緑の髪をしているから、すぐに分かる。
見かけたら保護して、後で陣内に案内してやってくれ。
[鍛冶ギルドにいるのを見かけたが、今はどこにいるかは分からないと、少し肩を竦めて付け加える]
それと、先の略奪やらの件だが…
[さらに声を潜めて告げるその顔は、楽しげで]
おまえの隊に、それをやらかしそうな奴を入れておけ。
現場を発見したら、町で公開処刑にしろ。
そうだな…あいつが調度いい。
[挙げた名前は、普段から将軍に目を掛けられていると噂される者だった。
盗賊出の男で、過去にも同じような不祥事を起こしては、将軍にかばわれている。
それ故、将軍の怒りを怖れて誰も罰しようとはしない、そんな男だ]
[その名を告げる...の顔は、ますます楽しそうで]
なあトール。おまえ、一度、国に帰ってみないか?
[そう言う顔は、まるで手の込んだ悪戯をしようとしている少年のそれだった]
―未明:ジラルダン軍本陣―
[まだ暗い砂漠の大地に、無数の影が並んでいた。
整列する歩兵たちはひとかたまりの影となり、林立する槍の穂先はまるで夜風にざわめく木々を思わせる。
思い思いの武器を携えた騎兵たちも緊迫した面持ちで時を待ち、轡を並べた馬たちさえも、いななきひとつ零さず、風砂に晒された岩のようにじっと佇んでいる。
戦いの前の緊迫感に押し包まれた兵士たちの前に、鮮やかな緋が翻った]
我が兵士たちよ。出発の時が来た。
[全軍の前に立ち、よく通る声で呼びかける。
甲冑に身を包み、緋の外套を纏った姿は、町に居たときとは別人のような威に満ちている]
我々は今日、ひとつの町を解放する。
悪しき旧態に塗れたキャスティールから、サブラの町を開放するのだ。
[高らかに宣言する声には、熱意が籠る。
それが、軍団長たちに、兵たちに静かに伝わっていく]
破竹の勢いたる我が軍を前に、町の領主どもは民を守ることも考えず、ただ狼狽えるのみ。
かような奴らに、我が勇士たちが敗北するだろうか? 否!
必ずや、勝利は我々のものとなろう!
[高らかな宣言に、兵士たちからの声が唱和する。
甲冑の触れあう音、腰の剣を鳴らす音。砂漠が熱気に包まれる]
女神プルヌスも御照覧あれ!
我らに勝利を!我らが敵に死を!
全軍、進め!!
[号令と共に、ジラルダン軍が動き始めた。
地響きを鳴らして駆けていく歩兵たち。その横を走り抜けていく騎兵たち。
全軍が勝利の確信と戦いの熱狂に包まれていた。
いざ、サブラへ]
こんな時に限って……。かなり恥ずかしい……
[周囲を見渡し、誰も見ていないか確認する。確認を終えれば、すぐに立ち上がる。
上着のポケットから手拭布を取り出し、額の汗を拭う。
体力も少し消耗しているようだ]
おい、コンラートとベルティルデは――
[ふと、こちらに向かってくる二人を確認する。すぐさま二人の元に駆け寄り]
必要な荷物を持ち、王城前の大広場へ向かえ。
挙兵後、風の砦経由でサブラへ向かうぞ!
防衛部隊には既に命令を下している。
そろそろ、各地で守備についている頃だ。
…その仰りようですと、またなにかやらかしたのですか?
[フィオンが言わないでいいことまで口にしてしまうのはまるで日常茶飯時であるかのように]
―キャスティール王城内―
[途中でベルティルデと合流しながら大広場に向かう途中で]
殿下!お部屋にいらっしゃられないので探していたのですが、ここにおられたのですか!
[兵を集めていたとの説明を聞き]
…逸るお気持ちはお察しいたしますが、将自らが身軽にあちこちと動き回らないで下さいませ。
もし。…ないとはおもいますが、もし敵の手の者が我が軍に潜んでいたとしたら大事になります。
…必ずヒルデの側を離れることがないようお願い申し上げます。
[フィオンと共に大勢の兵で埋め尽くされる大広場に入ってゆく。普段は文官のように見えるコンラートだが、武具一式を装備すれば有能な武官に見えないこともなく]
――王都アルカナの屋敷にある自室(回想シーン)――
[...は開いた窓から、両手を大きく広げていた。長い金の髪が、強い風に揺れて、...のまわりを舞っている。時には頬や肩、背中を軽く叩きながら。
もしこの風景を見た者がいたならば、その異常さに驚くだろう。何故なら、マカローナ家の庭園に生える植物は葉一枚すら揺らす事なく、そして屋敷の他の窓は完全に沈黙しているのだから。
そう、風は...の自室目掛けて、まるで飛び込んでくるような吹き方をしていた]
……。
[しばらくそのまま目を閉じて、じっとしていた...が、ふいに呟いた]
明日砂の町タブラにて、大規模な戦闘あり…か。
分かったわ。ありがとう。
[...が言うと、不意に辺りは静かになった。風を操って、両軍の会話を拾い聞きしたのだ。
春を人々に届ける事が仕事の自分にとっては、このくらい造作もない事。何故なら、冬将軍の支配の終わりを告げるものの一つとして、暖かい南風を使っていたから。
だが...は不満げに頬を膨らませた]
ふう。人間の身体って、思っていた以上に不便なのね。転生前は、行きたい場所には思っただけで到着したし、知りたい事全て一瞬で把握出来たのに。
でも、仕方ないわ。
[...は諦め顔で独語すると、音を立てないように、窓を閉めた。
夜で周囲は真っ暗とはいえ、他の人に気付かれないよう用心していた。余計な騒ぎなど、絶対に起こす訳には*いかない*]
/*
さて。私はあまり中の人の独り言を落とさないのですが、折角なんでひとつ。
enjuさん村立てお疲れ様です。そして、開始おめでとうございます。
これを見る頃にはこの村はエピを迎えている訳ですが、良い村になるように願ってやみません。まあそのためにも今から自分も頑張らないと…なのですが。
最初に参加したのがああいう村立ての采配の悪い見本のような村であったにも拘らず、「RP村をやりたい!」と言って下さったのは村立て冥利に尽きます。
本当にありがとうございます。
今回はあえて初回死亡を目指しております。
と言うのも、この村はどうやらRP経験の浅いPLさんが多いご様子。
であれば、村立てのenjuさんも含めて試行錯誤しつつゲームを進めて行った方がおそらくはより楽しく、得るものの多いプレイとなるはず。
開始前の打ち合わせの段階で口を挟んでしまったのが、瓜科国鯖の負担軽減のためとプレイアビリティを考えた末のことは言え、ちょっと悔やまれておりましてねえ。
下手に経験者が口を出すより、ああいうのも自然と自分達で考えていくのがいいんではないのだろうかと。
それが「経験したことのないことをする楽しさ」って物だと反省したのです。
口煩いだけの老害は見苦しいですもんねえ…。
出来るだけ華々しく印象深く、かつ後に残る人のやりやすいように散りたいですね!
上手くいきますかね…こういうのは初めてなのでドキドキものですよ…。
上手くいかなかったらごめんなさい。
―砂の町サブラ―
[ その夜。
宿屋で一仕事終えた後、いつものように塒にしている狭い長屋へと帰る途中、男はふと吹き渡る風に何かを感じて立ち止まる。]
…………。
[ 見上げれば満天の星空、明日も晴天の強い日差しが見舞うだろう。
いつもと変わらぬ町の筈だが、何処か何か、定かには分からぬが不穏なものを感じて、足を止めたまま伸び放題の前髪に隠れた眉を顰める。
だが、男は軽く首を振り、自分で自分の予感を打ち消した。
再び家路へと、のんびりと*歩を進めた。*]
[…はふと馬の足を緩め、抜けるような蒼空を振り返る]
…何やら、北方の空も騒がしいのぅ。
じゃが、これは…あまりよろしくない賑やかさじゃな…
[再び南方へ視線を向けた時、平原の遥か遥か彼方に、一つの騎影を見つけ、馬を止めた]
…ほう、これは珍客じゃ。
朋が久方ぶりに草原に帰ってきおったぞ。
カッサンドラ、名前の長い吾が朋じゃ。
…馬の歩が少々乱れておるように見えるが…
何ぞ、芳しくない知らせでも持っておるのか?
仕方のない娘じゃのぅ。
[微笑むと、…は地平にポツンとある影へ、馬首を向けた]//
「もふもふ」とか、「アッ―」とか、「ニヨニヨ」とか、面白いアクションが軒並み出来ないのは、それはそれで寂しいのぅ。
真面目な物語ゆえ、已む無きことであるが。
本編で合法的に「変顔」を使える場面がないか、模索中じゃ(爆)
――王都アルカナの屋敷にある自室(回想シーン)――
[取り敢えず、夜も深けた事だし、明日に備えようと、...はベッドへぬいぐるみと一緒にもぐりこんだ。
暗い天井を見上げていると、ジラルダン軍にいる二人に、自分の名前を出されていた事が頭に浮かんでくる。やはり、戦いの前だからだろうかと、思わず微笑した。相手には、自分の声が届かないと百も承知で、返事をする。
まずトール>>0:272には]
私も楽しみだわ。どちらかに、自分の心を動かす人がいるかもって考えただけで、わくわくしてくるの。
今は目覚めたばかりで情報も少ないから、静観させて貰うけどね。ふふふ。
[しばらく笑った後で、カサンドラ>>0:277には真面目な顔で]
そう。どんな大義名分を掲げようとも、戦争に犠牲はつきもの。
国破れて山河あり、城春にして草青みたり…。
[小さな声で、昔の詩を朗読してから、ため息をひとつ]
私が何度も春を告げて、どんなに時間が経っても。人々の心に残った痛みを、完全に消し去る事は出来ない。こんな時は、例え神と呼ばれる身であっても、流石に力の限界を感じるわ。
…でも貴女、優しいのね。ここにいても、その気遣いが伝わってくるわ。
[記憶の中のマリエッタと、現在のカサンドラとの違いを思い浮かべながら、でも人に気遣うあまり、貴女が辛い思いをしなければいいけど…と、心配げに目を細めた]
――回想終わり――
―きっと明け方ごろ―
[朝日が差し込んでくれば、それは肌で分かる。
外が騒がしくなったら、それも耳で分かる。
軍隊が迫っている事が知られたら―――その時がチャンスか]
……け破ってやろっと。
[天井裏に軽くナイフを突き立てながら、ぽつりと呟く]
それにしても、見るからにエラソーな顔!
赤虎さんもエラソーだけど、こっちは根拠の無い偉さだね。流石初めから偉い事が決まっているお人だ。
近くの村が焼け落ちたこと、この人はどう思っているんだろう?
……口ではどれだけでも言えるけど、実際のところはどうなのかなってハナシさ。
[くるりと手の中のナイフを一回転させ、付きたてた後の穴の隙間を覗く。
気が付いていないのか、面倒な事は全て部下に押し付けているのか。ベッドの中すやすやと眠る間抜け顔**]
お、燭台は燃えてるみたいね。よかった、火種には困らなくて済みそうだ……
――王都アルカナの屋敷にある自室――
[暖かいベッドの中で、ぬいぐるみを抱いたまま、ころんと寝返りを打つ。覚醒した今は、一人でも眠りにつく事は出来そうな気はするが。長年の習慣を突然変えて、不審がられるのは面倒だ。
だが夜明け前、突然目を覚ました。オズワルド>>77が、自分の名を呼んだのに気付いたからだ]
随分早起きなのね。
[軽くあくびをしてから、そっと上半身を起こし、両手を大きく伸ばす。昨夜は遅くまで粘っていたし、いつもなら深い眠りについている時間である。まだ子供でしかない身体は、中々自分の思い通りに動かせないのだ。何度も目をこすって、ようやく頭が働き始めた]
あら、我らに勝利をと言う割りには、私に加護を求めてないのね。本当に見ているだけでいいのかしら?
[しばらく考え込んでいたが、やがてある事に気付いて、小さく微笑む]
…違うわ。どうやら私に祈らなくても、絶対に勝つ自信があるみたい。
彼、どんな戦い方をするのかしら。更に興味が沸いてきたわ。
…でも取り敢えず、今は寝ましょう。明日寝坊して、怒られるのだけは絶対避けたいもの。
[それだけ呟いて、パタンと後ろに倒れこむと、すぐに*夢の中へ*]
―王城前・大広場へ移動後―
[その後、本隊の挙兵の式が行われた。私は大勢の兵を前に、演説を開始する]
この場に集まってもらったのは他でもない、我と共にジラルダンとの戦いに臨んでもらうためだ。
そなたらもご存知の通り、数日前、ジラルダン軍の手により、国境近くのサンセット村が焼き討ちに遭った。
その際、村の民は一人残らず焼き殺された……
[熱を帯び、緩みそうになる涙腺を叱咤し、演説を続ける]
その後、ジラルダンの一隊は、砂の町サブラに向かっていったそうだ。
その一隊――通称「赤虎」の部隊が、今度はサブラを攻め落とす可能性もある。
もしかすると、サンセット村の時と同じような手を使い、サブラを陥落させてくるかもしれない。
もちろん、別の手を打ってくる可能性も否定してはならない。
[ほんの一瞬、ざわめく兵たち。場が静まったところを見計らい、さらに続ける]
サブラにも守備隊を配置しているが、油断はできない。
奴らがどんな手を使ってくるかは、ある程度予測はできても、完全には分からない。
無力なれど罪なき民衆の命を、町や村ごと奪っていく――
[深く息を吸い]
いったい誰がっ!!このような残忍非道極まりない行いを許す事ができようか!!
[兵たちが高揚感に沸き立つ。許せぬ、見過ごせるわけがない、そんな声さえ聞こえてくるようだった]
我は、奴らのような非道な真似をするつもりはない。
[キッパリと述べ、さらに続ける]
我は、最大限に人道的なやり方で、ジラルダンと戦い抜く所存だ!
[再び沸き立つ兵たち。熱気は、さらに大広場に拡散していく。
先程から吹き込んでくる微風が、一団の周囲を囲むように並ぶ獅子の紋章の旗を翻している]
良いか、皆の衆!
焼き討ち・略奪・民衆や兵――陣営無関係に――に対する暴行の一切を禁じる。
その他諸々の非人道的な行いも控えよ。
禁を破った者は、それ相応の罰をもって戒める。
最悪の場合、戦への参加を禁ずる事もある。
これをしっかり肝に銘じておけ!
――死刑は行わん。人道的なやり方で戦うと言っておきながら、国家の名の下に命を奪うなどすれば本末転倒だからな。
さあ、皆の衆!出発の時は近いぞ!
[眼光は次第に鋭さを増していた。体内の紅き鼓動は、情熱と正義に燃え、力強く、されど穏やかなペースで全身を駆け巡る]
我らの手で、残忍非道なるジラルダンに正義の鉄槌を下すのだ!!
[三度沸き立つ兵たち。正義の鉄槌を、奴らに裁きを――
共に歩みを進めていくであろう彼らの熱い想いが、熱風となってこちらに吹いてくる]
[私は女神への祈りで演説を締めくくる]
嗚呼、荘厳なるかな、荘厳なるかな、荘厳なるかな。
春と勝利の女神プルヌスよ!
願わくは我らが軍に力を与えたまえ!
そなたに情熱を捧げ、愛と正義と勇気と希望を胸に生きる者全てに、等しく加護を与えたまえ!
そして願わくは、この過酷な試練を乗り越えて生き延びた者にも、戦場を渡る道中にて力尽きた者にも、等しく祝福を与えたまえ!
この祈りを、フィオン・ヴァン・キャスティール5世の名において捧げん!
――私からは以上だ!
死なずに、数千もの兵を率いて……。
まるで、女神の加護でもあるかのようですね。
[僅か声を落としての神妙な言葉には、半開きの扉に視線を向けながらそう呟いた。
剣を前にカレルが肩を震わせるのを見れば、ああ矢張り赤字なのだ。と誤解を重ね、大幅に値切ってしまったらしい自身を内心で責めている。
鍛冶職人が刃を拭う。「儀式」が終わったそれを、何処か眩しげに見て。
ふと思い出したように椅子に預けた荷物から絆創膏を取り出すと、封を開けて彼の指に巻こうとしただろう]
刃もですけど、ご自身の指も大事です。
おまじない、有難うございます。
[人を斬る、その言葉には少し逡巡するも]
……はい。自らの信念に誓って、必要な時にだけ。
[顔を上げ、真直ぐカレルを見据えて、はっきりと口にした。
やがて、懐から財布を取り出し、本当にいいのでしょうか…などと伺いつつ自身の示した額を遠慮がちにカウンターに置いて]
カレルさん、剣を有難うございました。
短剣の方は急ぎませんので、お手隙の時で結構です。
[大事に剣を手にして、購入していた布で巻いた。身に付けるのは、「その時」までお預け]
オズワルドさんが、明日の事を伝えてくれましたね。
多分、この町に不穏な事が起きるということなのでしょう。貴方もどうかお気をつけて。
…ああ、僕は、今後暫く彼の軍に身を置く事になると思います。何かあれば其方まで。
それでは又、道が交わった時にお会いしましょう。
[置かせて貰っていた荷物を腕に持ち直し、扉の前で丁寧にお辞儀をする。
赤い林檎がひとつばかり転がって行ったが、*気づく事無く*]
[かくして私は、演説を終えた。
兵たちの表情にも情熱と高揚感が宿っているのが、目に見えて分かった。
そう、何があろうとも、我らは、一つ――
絶対に、彼らを裏切るまい。その誓いを胸に、私は天を仰ぐ。
この戦時下においても、許されうる最大限に人道的な生き方を、私は――絶対に貫いてみせる――
その数刻の後、挙兵の式は*終わりを迎えた*]
[何があろうとも、我らは、一つ――
これから遠く離れた地に向かう事になる。それでも、我らの想いは繋がっている。
そう思いたいと、強く願う]
―少し先なのかもしれない話―
じゃ、そろそろ決行致しますっかね。
―――実は領主さまが有能でしたー、て事になっちゃうと洒落にならないでしょー?
[領主が目を覚ました。もうそれなりに良い時間だ。呑気な事だ。ナイフを構え、音を立てて―――そう、音を立てて天井の板を外す。思わずと言った表情で見上げる脂ぎった男の視線と目があった。
そして、眉間にナイフを投げた。
『獅子の刻印が描かれた』ナイフを]
なんかねー、サブラを攻略するのにね、領主サマが居ると凄い邪魔らしいんだ。
永い間お疲れ様。ゆっくり眠ってて下さいな。
[領主であったモノに、けらけらと笑いながら言葉を投げる。もちろん答えなど無い。
窓の外に目を向けた。南の端に、そろそろ軍勢が見えてきた頃合いだろうか]
このサーベル、良いね。切れ味が凄まじそう。綺麗な宝石もくっついてる……ガーネットかな。
決めた。今回の俺へのご褒美はこれにしよ。
[モノ言わぬ死体の横で、平然と戦利品を物色する。死んでしまえば人間も結局はモノと同じだ。生きている人間だって、時にはモノと同じに扱われるのだから。
やがて、ようやく侵攻に焦りを成したのか、部下らしき―――これも豪勢な貴族らしい服を纏った男が、数人の兵士を伴って部屋へと転がり込んできた]
領主サマはまだお休み中みたいよ。いつ目を覚ますかは知らないけど。
…え、俺?そんなのどうでもいいじゃない。ただの迷い込んだヒツジが一匹だよ。
[部下は蒼白の表情で自身を見つめている。兵士が槍をつきつける。思わず大声で笑ってしまった]
そこで直ぐに処刑出来ないから駄目なんだよ。
あんた達、キャスティールのお貴族様だろ?覚悟しといた方がいいよ。あのヒト、特に貴族様には容赦ないじゃないかな?
[あらかじめ撒いていた油に向かって、燭台を倒す。
勢いよく上がる火柱を尻目に、少年は窓ガラスを蹴破って外に転がり出たのだった**]
――「祭り」前夜・サブラメイン通り――
うわあ。すっかり暗くなってしまいました。
町の外に避難するように言われたんですよね、確か。
明日、と言っていたっけ……
[明確な時間は聞くことが出来なかった。カレルへの忠告を思い返すと、少なくとも仕事が始まる迄は安心していられるだろうか。
自身を巻き込んだ運命のうねり。
漠然とした予感は、ノトカーに少なからず混乱を齎していた。
出来事を整理する時間が必要だ。だから、砂の町でもう一夜を明かす事は悪くない選択肢。
今迄泊まっていた宿屋は、危険だろうか?]
おばさん、親切にしてくれましたっけ。朝食も美味しくて。
………規模は、どの位なのでしょう。
酷い事にならなければいいんですけど。
[暫くして、意を決したように通りを右に曲がり、元居た宿屋へと歩を進めた。
大きくも小さくもない、宿泊者に甘過ぎず足りな過ぎない。居心地が良いその匙加減。
不意に、宿屋の方角から歩いて来る人影を認める。足を止めたその影は男性のよう。長い前髪と髭が目を引いた。
彼もまた「その一人」だとは、今のノトカーには知る由も無く。旅人でしょうか、と何の気なしに追い越して、宿屋へと]
/*裏でこっそり。
そういえばなんか忘れてるようなと思ったら。
歌 っ て な か っ た よ !
行軍のシーンで一篇落としたいですがーがー。
果たして、間に合いますかどうか。*/
――砂の町サブラ・宿屋――
遅くにごめんなさい、イルマおばさん。もう一泊させて下さい。
……え?あはは。そうでしたね。失礼しました、"女将さん"。それでは、お休みなさい。
[今迄使っていた3階の部屋へと荷物を運び込む。おばさんじゃないでしょ、そう笑って咎められれば、くすくすと笑って謝罪をしながら。
一息付こう、そう思って部屋で靴と服を脱げば、足元は砂、砂、砂]
……靴に入った砂を意識しなくなった程度には、この町にも慣れてきたということ、かな。
今夜はゆっくり風呂に入って寝る。そうしましょう。
朝になったら、少し町から距離を取りますから。……済みません。
[よく休み早起きすれば、有事に反応が遅れる事は無いだろう。伝令してくれたオズワルドに迷惑は掛けまい。絞るような謝罪は、彼と……何に向けた物だったか。
危険は承知。けれど滞在最後の夜は此処で過ごす。そう決めたから*]
キャスティールに戻れ?
戻って、おれに何をさせたいとお考えなのか、まず伺っておきましょう。
おれは、前線指揮官――いわば戦争屋です。
フィオン王子の暗殺やら、情報収集をしてこいというなら、お断りします。
それは、おれの職分じゃありません。
そうではなく、例えば――
おれが「王の御前で申し開きしたい」「正式な裁判を受けたい」と主張して、王都にしょっぴかれれば――騒ぎを起こすことはできるかもしれません。
王都には、おれが身代金を肩代わりして釈放した兵士が大勢います。おれに命を救われた恩義を感じているだろう者たちが。
彼らに、おれの助命嘆願という理由を与えて行動を起こさせれば、ささいな抗議行動から内乱を誘発することもできるかと。
彼らを率いて、キャスティールの根幹を揺るがすような戦なら、してみたいですね。
煽動役が必要かな。ならば――
マリエッタ…弓兵カサンドラ・ヴェローゾの出自はもうお調べになっておられるでしょうが、彼女はキャスティールで粛正された貴族の娘です。今の王家に遺恨がある。
おれを救出するという任務を与えてみれば、乗り込んで、世評を動かしてくれるかもしれません。
むろん、動きを間違えば、おれもろとも刑場の露でしょうが。
/*
うーん。うーん。こっち陣営がフィオン1人に丸投げ状態に…。
気の利いたことが書けなくて済みませぬ…。
このままじゃあっちの勢いが強すぎて初日にしてキャスティール負けフラグが立ちそう…。元々人数比が少ないし、こういうお話って基本支配してる国のほうが負ける感じだしね…。
だからといってこのまま物語的にずるずる負けそうなのは切ない。(というか最初からコンラートが負けるつもりなのは変だしな…)
結局何がいいたいかというと…自分、頑張れ(ぽむ)
脱獄の保険として、ハンスのバックアップは期待してよろしいですかね?
むろん、あなたの手駒を使う前に、昔の同僚の情に訴えてみますが。
…柄でもなく陰謀じみたことを考えてしまいました。
それはそれとして、わざと軍令違反を行いそうな兵士を作戦に参加させる件>>*17、承知しました。
どう利用するかは、あなたの手腕次第ですが、おれとしても、軍規に背くような輩は処刑して当然と思いますので。
では、隊の編成を少しばかり弄ってきましょう。//
/*
ていうか自分が激しく場違いな気がしてきてならない…。と毎回言ってますが、実のところ本当にこんなに上手く動けない人がいても大丈夫なんでしょうか(汗)
負けず嫌いなところだけは熱血なんですけどね…。
>>*17の「将軍」って、オズワルドじゃないジラルダンの将軍?
ここのとこ、ちと文意が読み取れないんですが、赤ログ相談の質問をメモでするわけにも行かず…
ま、どっちでもいいように描写してきますか。
[夜明けを迎えた屋敷で、日課の勉強に取りかかっていた...は、ふとペンを止めた]
…こちらでも始まったようね。
[自室の机に向かったまま、語学の本から顔を上げる。今度はフィオン>>100の呼びかけに気付いたのだ]
物凄く必死さが伝わってくるわ。
もしかしたら、兵の前で演説するのは初めてなのかしら? 父王から挙兵の指示を受けた時、ためらいがちだったらしいから、十分有り得る話ね…。
[昨夜父親が、夕食の席で口にした話を元に、そう推測した。机の上で頬杖をつき、しばし思索にふける]
……。
[以前ならば、無意識の内に足をぶらぶらさせただろう。しかし、今は大人しく座り続けている。覚醒前後で、行動に差が出てきた事に、本人はまだ気付いていない。
やがてスッと表情を引き締め、王城の方向へ視線を向ける]
さっき口にした貴方の決意。これから戦場において、どんな風に実行するのかしら?
戦いはまだ始まったばかり。いろんな困難や妨害、予期せぬ事故が発生するでしょう。
そこで貴方が、何を学び、何を糧とするか。私は注目しているわ。
ドロシーの飴みて気づいた。
さっそく1000ptきってる奴らがいるが…
フィルター下にしとくと忘れるなー
左に移そう。えい。←
―― ジラルダン軍 幕舎前 ――
[砂の町・サブラ攻略へ向けて準備を進める。
配下に作戦を伝えつつ閲兵し、体調の悪そうな者は外した。
速度が要求される作戦である。万全の態勢で挑みたい。
欠けた分は、オズワルドの予備兵から騎馬の扱いに長けた者を、と要求して借り受けた。
それと、西門を閉められないよう細工する工兵10名。]
[出発は、未明となった。
オズワルドの演説を、淡々と聞く。]
独創性がない…
[この場に立つのがフィオンならば、何と言うだろうかと考えてみる。
彼も、戦場に立っておかしくない年頃だし、今回は間違いなく親征になるだろうという噂も聞いている。
あの優しい王子が戦場に出る、その遠因のひとつは、シェイがジラルダンに囚われたことだろう。
それを思えば己が罪をまた思い知らされるが――]
[先程まで大漁に荷物が乗っていた椅子に腰掛けて、そういえばノトカーに気をつけて、と返さなかったのを思い出した]
……ま、いっか。
あの剣は、ちゃんと人が斬れるように作ったし。
[ぼんやり天井を見上げながら]
斬ってくれなきゃ困る──
[工房から聞こえる音で賑やかな受付でひとり、呟く。りぃん、と硝子を叩いたような音が響いた]
まあ、兵は充分にやる気ですし、あんな演説をぶちかます裏で、あなたが、おれに命じている内容を知ったら、世の人は、あなたを「人でなし」と呼ぶでしょうよ。
そんなあなたと出会って、こうして語り合えるおれは、運がいい。
もっとも、あなたのことだ、おれに見せている顔も、どこまでが本性かわかったものではないですけれどね。
−荒野−
[月と星々の光を頼りに荒野を疾走する影]
……あの時もこうやってたんだっけ。世界が変わったあの日もこんな月夜だっだっけ?
あの時は手綱にしがみつくのが精一杯だったっけか?
……もう6年、長いようで短いようで……でもきっと長いのだろうな。
ふふ、そういえばエルフィードともあの日からずっと一緒だね。
[...は微笑を浮かべ、軽く相棒である馬のたてがみをなで上げた。その手が一瞬止まり]
ん……
[遙か前にうっすらと見えた影に思わず手綱を引く]
[フィオン王子は、戦場を知って、強くなられるだろうか…?
それを見届けるのは自分ではないのだろうけれど。]
頼むぞ――
[かつての同僚の顔を思い浮かべながら、トールは垂れる鎖を握りしめた。**]
狼? いや……
あれは……もしや……ああ、やっぱりサシャだ。はは、一瞬狼かもとか思ったなんて言ったらまたむくれちゃうか。
こんな時間にこんな所で会うなんてね。よし……
[...は軽くエディの脇を蹴りサシャの元へ向かう。サシャの方も気づき……いやあちらの方がこういう能力は長けているのだから、おそらくは...が気付く前に発見していたのだろう。馬から下り軽く手を振っている。]
姫さん!
[速駆の状態にも関わらず...はエルフィードから飛び降りるとそのままの勢いでサシャに抱きついた]
あは♪ ホントに姫さんだ!
久しぶりだねぇ〜会いたかったよ♪
[再会一番いきなり飛びかかられて、目をぱちくりするサシャにはお構いなく、背中を叩き髪を撫でて、再会の喜びを表した。小豆色の綺麗な髪が月の光を浴びて鈍く光る。...は嬉しそうに目を細めた]
ちょうど姫さんの所へ顔を出そうと思っていたんだ。ほら、姫さんの大好きな林檎。あと砦の皆のために香辛料も持ってきたよ。野兎に合うからね、重宝するでしょ?
でもこんなところで会うなんてね。
でも一体どうしてこんなところで、それも一人で? お姫様が一人でこんなところまで出てきてたら、爺やあたりがうるさいんじゃないの? //
「…諜報部が一度接触に成功したらしいが、遺体となって帰ってきたという噂もあるしな…。真実かどうかはわかりかねるが。」>>59
素晴らしいぞ、コンラート!!!
おれのやりたいシーン(赤でだけど)の描写と一致する!!
よし、後日、そのシーンやるからな! できたら!
できなかったら、灰に埋める…
ぎゃー! いつものクセでエディって書いちゃった(汗)
エディ可愛いよエディ!
アデルも可愛いよアデル!
「...はどこかにいるかもしれない双子をなでりこでりした」
[突然、全く別の事が頭に浮かんだ。砂の町にてノトカー>>101が呟いた、女神の加護という言葉が]
なるほど。人によっては、そう見えるかもしれないわ。…でも、他の女神はどうか知らないけど、私はやたらに加護を与える程、お人よしじゃなくてよ?
[くすくすといたずらっ子のような笑みを漏らす]
だってそんな事をしたら、自分からは努力せず、神に背中を押されるのを待つばかりの、トコロテン人間ばかりになってしまう。
そんなの、とってもつまらないじゃない? 私は、人が必死に努力しているのを見るのが、大好きなんだもの。目標に向かって、ひたすら精進する姿は、何よりも美しいから。
…さて、私も地上生活を送る以上、勉強にも励まないと、ね。
[気を取り直して、机に向かったその時。どこからか、りぃんという音が響いた]
何かしら。まるでガラスを叩くような、綺麗な音…。
―キャスティール城内・大広場―
[フィオンの後ろにベルティルデと控えて演説に聞き入っている。
静寂の中、フィオンの常より幾分高揚した声が大広場の隅々まで拡がり、兵も次第に熱気を帯びてくる。
やがて熱気は最高潮に達し。あちらこちらから声が聞こえてくる。曰く−]
「キャスティール王国万歳!」
「フィオン殿下万歳!」
「極悪非道なジラルダンを許すな!」
「女神プルヌスのご加護を!」
[ふとベルティルデと目が合い]
…さすが殿下だな。兵の心がひとつになる良い演説だった…。改めて思ったよ。大丈夫。私達は絶対に変わらないよ。
…ヒルデ。必ずや勝利を掴み、シェイ様を…そして平和を取り戻すんだ。
お優しい殿下のこと。内心は迷いもあるに違いない。…このような思いをさせてまで殿下を出征させるのは此度だけで十分だ。
/*
そうか、わかった。
自分がやらないといけない仕事より、何故か話の空気を感じて綺麗におさめることに意識を向けるから、ややこしいことになるんだな。
[...が目を閉じると、今まで感じた事のない存在がそばにいる事が分かった。
しかし何も聞こえない。何も見る事もない。それなのに、何者かの気配があると、しっかり感知できる]
そこに、だれか…いるの?
[恐る恐る尋ねる]
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