情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
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投げるだけ投げて後は拾ってもらおう
そうしよう!!!
そんなプランです。どうしようかな
地図を見ながら実際どう攻めようかな
どう守ろうかなとか考えてます。
こちらは守らなきゃいけないんだよね。
17人目、翠の剣聖 ヒース が参加しました。
翠の剣聖 ヒースは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―スカルディス峡谷―
ここに来ると、帰ってきたー、って感じがしますね。
[峡谷の入口、街道の分岐、看板前にて。白い牝馬とともに帰郷した旅人]
[度の入っていない眼鏡をかけた、緑色の髪の少年がため息をついた]
[腰に下がる長剣が、童顔な少年に不釣り合いだった]
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……あぁ。まあじゃあちょうど良いかな。
このままヒースに助けてもらおう。
渓谷に直接来たということは、
私に会いに来たと思って良いんだろうから。
[先に見える隘路にあからさまに首を振る愛馬の鬣をなで]
行きたくない、ですか?
私もあんまり呼びつけられて帰ろうとは思わないんですけれどもね。
あのくそ親父が僕に帰ってこいなんて連絡とってきたなんて絶対ロクなことじゃないですから…。
[くそ親父――引退したクレメンス フォン クラウゼヴィッツ侯爵の考えることなど今度はどことどんな危ない火遊びな駆け引きをする気だと言いたげに]
[しぶしぶ歩き出す馬]
/*
ヒースの顔を見たら、碌でもないことを思い出した。
一昨日あたりにえんじゅと話してたんだけどね…
翠の剣聖を生贄に紅卿を召喚!
とかしたら、最強じゃね?
wwwwwwwwwwwww
わかんないひとごめんwwwww
ほんとうに酷い妄想乙であるwwwww
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋―
[セルベジアに行くには、一つ谷を渡らなければならない]
[谷の底まで降りて、再び登るというのが旧街道だった。今は一つのアーチ橋がかかり、交通の便がよくなった。橋の名前は架橋計画を立てた時の王の妃の名を取り、マリアンネ【Marianne】という]
[大橋の手前、耳を伏せて歩みを止めた馬から降りて]
いったいぜんたい、どうしたのです、メイさん。
[首に顔を寄せなでなでして差し上げて]
まあ、女の子の感は当たるといいますからね。
尊重しましょう。
[親父殿の扱いなんぞそんなものだった]
渡り鳥 ジェフロイ が村を出ました。
― スカルディス渓谷 ―
[騎馬が立てる荒々しい蹄の音。悲鳴。怒号。
両側に高くそそり立つ岩肌に音が反響し、
殷々とした響きが土煙に霞む。
馬を得た王太子の一行は、
再び追っ手に捕捉され、追撃を受けていた。
散発的に飛んでくる矢は威嚇のためか、
殺しても構わないと思っているのか、判断は付かない。
それでも、数少ない供の者たちは、王太子を庇うようにして
ひとり、またひとりと矢を受け、脱落していく。]
『王子! マリアンネ大橋を渡ったら、森へ!
追っ手はわれわれが食い止めます!』
[橋の手前に差し掛かったとき、
僅かに二騎となった供のひとりが叫ぶ。
それに声を返すこともできず、
ただ強張った表情のまま頷いて、馬を走らせる。
程なくして、マリアンネ大橋を渡り始めた時、
橋の向こうに一人と一頭の姿を見つけた。]
[既に先手を打たれていたのか。
動揺が走る中、供の二人が目くばせして、
一騎は予定通り橋のたもとに踏みとどまり、
もう一騎が王太子を守るように追走する。
先頭を行く王太子はといえば、
橋の真ん中で、僅かに馬の足を緩めていた。]
そこは危険だ! 離れて!
『王子! 止まってはなりません!』
[王太子が前方の人に声を投げるのと、
追走する供が叫ぶのは、ほぼ同時だった。]
/*
なんでもいいが、このタイガのRPさ
見覚え あんな……
みおぼえwwあるww気がするwwww
wwwwwwwwwwwwww
wwwwwルナウェイさんだったら爆笑するとこ。
―橋の上での邂逅―
[暫くして、何故愛馬がこの警告に踏み入ることを嫌がったのか理解する]
どうしましょうか?
[胸内に問いかけ、解を得て、橋の真ん中に、再び佇む。愛馬は己の立ち位置を理解して、主から離れて橋の脇に寄り]
殿下、心配には及びません。
[理由を聞くこともなく。王子という呼称、その顔だけで十分で]
我が名はヒースクリフ。
陽の3女神の加護を――
[澄んだ音とともに腰の剣を抜つと同時に、先方から飛来する矢を叩き斬り落とし、セルベシア側から来る追手を見据える]
[軽々しくやってのけた常人を逸した行為に、追手には動揺が広がり……]
貴方がたの事情はよくわかりませんが、我が故郷の友を殺すというのなら、先にこの剣聖が相手になりましょう。
墓碑銘に刻む名を考えてからどうぞ橋へお越しください。
[通り過ぎた馬脚がさらに遠くなることを願いながら、向上を述べる。一歩も引かず、一歩も進まず]
[再び飛来した矢も同じように叩き落として見せて]
17人目、渡り鳥 ジェフロイ が参加しました。
渡り鳥 ジェフロイは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[時をほぼ同じくして渓谷で決死の大脱走が行われているとは知らず、しかし時間は限られている。
刻一刻と状況は変化しているのだから。]
戦、ねえ。
[瞳が王城の方角へと向く。
嘗て身を置いた国軍も、表向きは一枚岩だが、内心は探り合いの最中であろうと推し量る。]
誰が立つのか。
誰が玉座に触れるのか。
[二年前。体面や規律を重んじる軍らしからぬ処罰を下されたことを思う。一個師団の隊長格を非公式の懲罰で半殺しにし、名を永久に剥奪・抹消するなど…
国を根底から揺るがしかねない何かしらの機密に触れたか、貴人の尊厳を著しく犯しかねない挙動でもあったか――]
今更ちょっとした命令違反ではどうということもないと思っていたんだがな。軍規に背かないまでもギリギリで抵触するなんて、よくあることだろう。
[ほんの戯れで王宮に潜り込んだ時も、王家の確執だとか、ご落胤だとか下世話な話を小耳に挟みはしたが、今更そんなものを隠蔽したところでどうにかなるものでもあるまいに。]
そうでなければ情報部に首を突っ込んだことか……
姫様や王子に気軽に手ぇ振ったことか。
それとも、俺が上の奴らの地位を脅かすとでも思われたか。
[重大な過失から関係の無さそうなことまで、枚挙に遑がない。
ふと思考を切って立ち止まり、腕を伸ばす。
何の実にもならぬ物思いよりも、目の前に鈴生りに釣り下がる果実だ。]
軍から離れて気楽といやあ気楽だが、
食い扶持にはちいと困るかな。
[赤い実を二、三個掴んで、森の路をゆく。]
/*
ジェフロイは何をしてるんだ
wwwwwwwww
自分が落胤としれたら
それはそれで面倒なことに鳴るよねわかります。
ジェフロイはなんで追放されたの?
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テオドールにも会ってみたいが、森か。
ジェフロイ/ユーリエ/ロヴィン/ヴェルナー
以上が森組
エディ/カサンドラ/アイリ
以上が王都
他はヒースとライナーだな。
ひっどい配置だな!www会えないよ!!ww
/*
独り言してなかったなぁ
どうも、おやまです
ふり☆ひら からチェーンです
でも、ええ、
3日目死ぬから
スタイリッシュに処刑されにいくから
ち、違いますっ!
ちょっと、道を、間違えただけ、ですわっ!
[とっさの反論に、説得力はなく。
それに気づいて言葉を次ごうとするより先に。
くぅぅ、と何か鳴くような音が響いた]
……ぇぅ。
[とっさの大声で最後の力が使われたのか。
足の力が抜けて、ぺたり、と座り込んでしまう]
……ええと、あの。
[呼びかけて来た者は、どんな顔をしているのか。
見るのも怖い、と思いながら、上目遣いにそっと見上げた。**]
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幻想水滸伝がイメージから離れないので
どこかで風呂場イベントを発生させるべき
わたしはいわゆる敵サイドかなーと
思っているので風呂は!ない!
― メリオール・自室 ―
「またお出掛けですか、タイガさん」
[自室に呼びつけた副長に状況を説明しながら、手元では簡単な荷造りを継続する。
何度もやっているので手慣れたものだ]
そっ。うちの姫さん、人使いが荒ぇから。
護衛長を使い勝手のいい私兵としか思ってねぇのよ。
[まあ実際、その通りであるのだが]
ってことで、いつもの通り後は任せた。
何かあったら姫さんの盾になって死んでこい。
[軽口を叩けば、嫌ですよそんなの、と即答された]
「守って、オレも生き残ります。当然でしょう」
[頼もしい部下の返答に、にやりと笑みを噛み――]
[ふ、と獰猛な色を琥珀に乗せた]
今回は…動くぜ、いろんなモンがよ。
流れ始めた歴史は止まらない。
面の皮は穏当なメリオールとて、この機を逃す馬鹿じゃねぇだろ。
協力レベルならいい。
だがセルベシアにとって仇となる萌芽が生まれたとしたら…
――――摘み取るのが、俺の仕事だ。
カスパル、姫さんに近づく奴らの顔ぶれは把握しとけ。
噂や情報の収集も怠るな。
あと姫さんから離れるなよ? 俺の代わりに“見”とけ。
なぁにお前の顔は人畜無害っぽいし、存在も空気っぽいからな。
ひっそり壁の花にでもなってりゃ、居ても居なくても分からんさ。
「それ、さりげに酷いこと言ってませんか…」
[部下の抗議は涼しい顔で聞き流し、重ねて念を押しておく]
いいな? ……姫さんも“注意”しとけ、だぞ。
以上っ。
さ、俺は出立の準備するから行ったいった。
[呼びつけた癖に、しっし、と追い払うように手を動かす。
カスパルは、はいはいと肩を竦めて退散した]
俺は姫さんに期待しているが――
言ったろ? 用心しておいて損は無ぇってな。
[窓の奥に広がるメリオールの緑豊かな景色を眇めながら、
男は不敵に呟いた**]
/*
wwwwwwwいいねいいね。
そしてカスパルが格好いいな。
どーうしよっかなあ。
こりゃ、もうちょいメリオールを信用して一度タイガに起こられるとか美味しいのかも知れないなあ。そっちにするかな。親メリオールな態度は取って欲しそうにしていたもんね。
/*
>目安として、妨害がない状態の早馬乗り継ぎでの移動(=いわゆる最短時間)で、セルベシア-カンティヨン関所が丸一日程度です。
ボーレンス鉱山⇔凪の森が1/3程度の距離に見えるから、朝一で鉱山に向かっても歩きだと半日はかかるな。
明記はしていないから、仕入れ場面と凪の森は時間が飛んでいても大丈夫、かな。
― メリオール・出立の前 ―
……期待、か。
[珍しく愛称を呼んだときの、護衛長の瞳の色を思い出す>>112
僅かに伏せた紫水晶の瞳に、物思う色が落ちた]
────…。
[忘れはしない。かつてメリオールに赴いた、あの時のこと。
今は腹心として傍らにある護衛長と、初めて出会った時のこと。
父を亡くし、宮廷の孤児として所在をなくしていたあの頃。
父の記憶は追いやられ、命の危険すら感じていた。
メリオールに赴くにあたり、つけられたダンテ家の三男坊。
はじめは信じられなかった。信じられるはずもなかった。
護衛など、態の良い見張りであろう。
そうなのだと思っていた]
……わたくしは、
[いつの頃だったろう。こんな言葉を交わしたのは]
父上の無念を晴らしたいのだ。
そしてこの手にセルベシアの王位を取り戻す。
その為に何を利用しようとも、利用されようとも、
いつの日か、必ず───…っ …
[琥珀へと、激情を映した紫水晶が向けられた。
交わされた誓い。遠い日の約束]
…ああ、カスパルか。入れ。
[物思いは、ノックの音に中断された。
やって来たタイガの副長>>138に頷いて、指示をする。
さしたるほどのことはない。
既に有事に備えて、メリオールの援助は取り付けてある。
けれども今は、あくまで叔父の危篤に駆けつける態である]
さて、と。
[しばしの休息を終え、腰をあげる。
近くにつないでいたロバのロープを木から解き、近くに突き立てたタワーシールドとウォーハンマーをロバに括りつけ、残り僅かな帰路へ着こうとする。
胸騒ぎ。
近くで争いが行われいる予感。間に合えば良いのだが。
間にあうとはその争いという事だけではない。
自らが志す”平和のための闘い”にだ]
そうだな。
武器、及びに兵士の補給にはカンティヨン関所を利用する。
…ああ。それはタイガから聞いた。
ライナーとやら、行きにわたくしが直接会おう。
[タイガの言葉を繰り返した、カスパルへと頷く>>113]
そしてもうひとつ。レフ湖を押さえるよう。
禁止されている?馬鹿なことを。
相手が禁を守ると知れたものではないであろう。
あれは水路だ。輸送には使えよう。
湖賊どもがいるであろう?
あれらと渡りをつけても構いはせぬ。使えるものは使え。
なるべく穏当に。
但し敵対するならば、───容赦は、無用。
[紫水晶が、苛烈な色を宿してきらめいた。
指示を飛ばし、慌しい準備は進む。
やがて、メリオールを真紅の旗を押し立てた一隊が出発した。
セルベシアへと向けた、イングリッドの帰還である*]
/*
MemoNPC
使いの兵士は全部名無しでいいか。
小隊長とか出す必要が出てきたら名前をつけよう。
既出協力関係貴族
・ロズベルグ家(荷物を運ばせた貴族)
・リルヒェンフェルト家(エリオット)
復讐のため王家の血筋を断ち切ろうとしているのがジル。
(王政を終了させようとしている、風に持っていく)
王家の血筋を取り戻そうとしているのがイングリッド。
平和的解決を望む?のがウェルシュ。
イングリッド関係でバッティングしそうなあたりを確認するためにメモ書き。
−凪の森−
[うす暗い森の中を、一人の将軍と一頭のロバがゆっくりと行軍する。
こうして完全に孤軍となったのは久方ぶりだ。
若かりし頃自らの祖国を捨てたあの日から、武人としての地位と名声を追い求め常に戦場に身を投じた。勝利することよりも、明日生きていることのほうが難しい戦場で、のし上がるために幾つもの知恵と戦術、そして武術を習得した。
卑怯などという言葉はすでに存在していなかった。
ただ、夜が明けるのを願っていた]
[気が付けば傭兵団の将軍となり、最も厳しい攻城戦の数々を指揮していた。
何でもやった。勝利する為に、自軍の被害を最小限に抑えるために・・・・・・否、自分の命を守るためだった。
いつしかその戦功が噂を呼び、テオドールはいつしか他国から”フレイムタン”と呼ばれ畏怖されるまでになっていた。
彼にはそれが、侮蔑としか感じることは出来なかった。
フレイムタン。その呼び名は彼の戦術が炎のように一瞬で勝機を決するという意味も含まれていたが、きっかけはテオドールの常套手段とも言える”火計”だった]
[少女が振り返るに合わせ、木々の間で白が揺れた。
随分のんびりな反応と、迷子ではないと主張する声には思わず笑みが漏れる。]
はははっ。それを迷子って言うんだ。
[森の中で一際目を引く淡雪の如き銀糸の髪。
全身に白を纏った小さな姿に淡紅の瞳は、小動物を連想させた。]
遠目で見たら子兎か何かかと思ったぜ。
気をつけろよ、ここらは賊も出没するからな。
そうでなくとも、時折獣が降りてくる。か弱そうな娘は喰われちまうぞ。
[小さな鳴き声を聞けば、あの空腹を訴える声が少女のものであったことに思い至る。
噴き出すのを堪えようとしたが、今度もまた失敗した。]
………、くっくく。
いや、失礼。どうやら食いたがってるのは嬢ちゃんの方だったらしい。
果実がある。腹の足しになるかは分からんが、喉は潤うんじゃないか。
腹が減っては戦は出来ぬ―――だろ。
[おずおずと見上げる視線には片眉を上げて笑んで、片手を貸して立ち上がる手伝いを。
それから手にしていた果実を布で拭き、少女の手の中へと投げ渡した。]
[攻城戦は持久戦である。
対城兵器による城壁の破壊だけではない。時には兵糧攻めや、井戸に毒を流す事すらありうる。
そして、城壁に火矢を射つ事も多い。
彼が陥落した城塞は決まって炎に包まれ、その姿を焦がしていた。
そうだ、生きるための知恵なのだ]
それで、何処に向かっていて迷子、いや道を間違ったんだ?
王都に向かうって…このご時勢にか。それなら大きい道に出るまで案内しよう。
ああ、俺はジェフロイ。心配せずとも、獣でも賊でもない。
[ふと、視線が少女の携えた大きな荷物に向く。
漆黒の柄の先を見ずともそれと分かる、独特の戦場の匂いを纏うもの。]
………すげえもの持ってるんだな。
[華奢な体躯にそぐわぬ獲物。
連れ立って歩きがてら、僅かに問うような視線が少女に向いた。**]
[しかし、年輪を重ねるごとに彼の心もまた焦げ摩耗していた。
これが望んだ勲功か。
これが戦争のあるべき姿か。
これが未来のための犠牲か。
終わりのない戦争を求め、ただ領土拡大の為にその戦槌を振る事に限界を感じていた。
未来を創る為。
そう、彼の戦場はここではなかった。
彼は齢38にして、ようやく闘いの意味を悟ったのだ]
ふっ、なるほど。私は最初から孤軍だったのか。
[凪の森がそう教えてくれた。
彼は誰のためでもなく、自分の明日の為に戦場を駆け抜けてきたのだ。
しかし今は違う。彼はやっとその戦槌を万人の平和のために振るう覚悟を決めたのだ。
過去を精算することなどできないだろう。
だからこそ、自らが成し得る役目を全うするのみ。
王都への道は薄暗く険しいが、彼の周囲には爽やかな微風が流れていた**]
/*
メリオールまでは早馬で何日程度だろうな。
結構遠いよな 1週間とかそれくらいは平気で掛かりそう。
凪の森に人が集結しているのだが
コンタクトをはかれまいかな!
自分から出て行けということか、そうか!
護衛隊を連れて行かないと話にならないよn
― カンティヨン関所近く ―
[緑なす草原を、風が渡っていた。
華やかなるメリオールの都を後にし、馬を進めること暫し。
もはや喧騒も届かず、鳥がゆるやかに上空を舞っている。
その下、隊商とは別の騎影が連なっていた。
赤地に飛翔する鷹の紋章をあしらった旗が、ゆるくはためく。
セルベシアへと向かう、イングリッドの一行だ。
数はおよそ100、これはメリオールの兵ではなく、
故国より従ってきた、元々のセルベシアの勢であった。
これほど、とも、この程度──とも言える]
…やはり民兵が必要、か。
[呟きに視線を寄越すカスパルには、紛らわすように首を振った。
戦力として言うならば、絶対に足りない。
けれどもこれだけ、これにタイガの手勢を加えた分の騎兵。
これだけを手元に置くのが精いっぱいだった。
いや。留学との名目を考えれば、むしろ破格だろう。
いくら警備のため、護衛のためといっても多すぎる。
かなったのは、セルベシアからの距離とメリオールの理解による]
……。
戦の気配を嗅ぎつけて、傭兵も集まっていような。
金で動くものは、金で扱える。
動きがあれば知らせよ。今は手が要る。
[カスパルへと、馬上より声を投げた。
セルベシアとメリオールの距離は遠い。
故にウェルシュ脱出の報は未だ届かず、傭兵の知らせも到ってはいない>>87
未だ静穏なメリオールを往き、イングリッドは前方へ目を向けた]
…久しいことだ。
[目前に、カンティヨン関所が見えてくる。
たびたび通る石造りのこの関所も、今は少し変わって見えた。
その向こうはセルベシア。
決戦を迎えるべき、勝ち抜くべき戦いの舞台だ。
景色も変わって見える……いや。それだけではない]
守備を強化したか。
ライナーという男、なかなかに聡い。
[関所の様子を見て取って、朱唇がうっすらと微笑んだ。
はっきりと見えるよう、自らの旗を掲げさせる]
わたくしはセルベシア王位継承者、
イングリッド・ラウラ・ブリュンヒルトである。
───── 開門せよ!
[ばさりと、鮮やかに真紅の旗が風に*はためいた*]
―セルベシア城/部屋―
[ジルは王城の客室のひとつを自室として使っている。
リアンダール家の屋敷はもちろんあるが
こちらに居るほうが好都合であるゆえ城にいる時間のほうが長い。
街へ出向く準備を整えながら広げた地図へと視線を落とした]
…渓谷を越えられたら厄介だな。
[先にあるのは凪の森。義賊やら盗賊やらが根城を構えている。
それから――ああいったところで
隠れ住んでいるものも、居る。]
…――ふん
[視線をメリオールの方へと動かした。
メリオールは遠く、イングリッドの動きも未だ届いては居ない。だが、予測を立てることはできる。それはあちらも同じ事であろう。]
/*
パワーバランス的にいえば
ウェルシュの方に義賊+もういくらか(イングリッドも同様)あったほうが
パワーバランスが拮抗して面白そうだな。
となると傭兵団は残しておくべきなのか
と思ったけど決裂前提で
せっかくだから話しておきたいよねの精神
凪の森ちょっと遠かった!渓谷!こえないといけない!
ルートヴィッヒまだー
― セルベシア軍/情報部 ―
[現王の危篤、王太子の逃亡。
そんな状況下で、情報部の長であるベリアンに呼び出され、下された命令は>>118ロズベルグ公から届くはずの荷がどうなっているのか見てくるように、だった]
それも
とかって。
はっきり言えばいいのにあの――
[あの狸。
言いかけて背後をそっと振り返ったりもする。まだ地獄耳のいる部屋を出たばかりだった]
―セルベシア城/部屋―
[王位継承権を持つもの。
心やさしきウェルシュ。
いささか頼りないと囁かれることもあるが
国民からの人気は上々であろう。
メリオールへと出されたとはいえ
現国王に不満を抱いていたものから
イングリッドを推す声も少なからず出ようか。
――それから。]
/*
ある程度、考える時間がない方がいい気がしてきた。
ぐーるぐーるループして、結局ろくでもないことしか思いつかないの。
くすん。
/*
英雄のメモ張り合戦か…… wwww
ところでジルは、Wikiからあずまさんでした。
本当にありがとう(ry
― セルベシア城外 ―
もっと素直にさあ。
[逃げた王太子の動向を探ってこいとか、国境付近の閉鎖状況を確認してこいとか、つまりメリオール側の動きを探るようにとか(心での叫び)]
言えばいいのに。
[もし内乱ともなれば、国が疲弊して弱くなる。
そうなれば、メリオールのみならず、周囲の国から格好の餌食となるだろう]
…――「何を言えばいい」 のだね?
[文句たらたらと行った風情の声の主に
後ろから声をかけた。
城外に用があったゆえ、たまたまであった。]
うわわ、ちょっとあなたがなんでここに!?
[情報部でリアンダール候の顔を知らぬ者などいない。間接的に文句を言っていた相手が目の前にいて、目に見えてうろたえた]
/*
変顔とか使ってすみません。
密かな目標を地味にこなしています(全表情制覇)
独り言も含めたらいけるよね、つまらないか。
何を驚く。
私とて外に出ることはあるぞ。
[緩やかに腕を組む。]
なるほど本音か、
肝心なところは伏せられていたがな、
カッツェ・ユン?
……そーですよね、外出くらいしますよね。
[さらりと名を呼んでくる相手に、なんで名前まで、と、あわあわしていた手が、へなりと倒れた]
上官から命令がでまして……ちょっと不満だったんです。いや、建前の裏にあるものくらい、わかりますから、命令の内容は理解してます。
けど、少し、距離があるなって。
[ちらりと表情を伺って。
少しだけ、眉を下げて笑う]
― 高級宿 ―
少し待たせたか?
湯浴みをしていたものでな。
[衣服こそ整えたものの、濡れた髪は普段の編みこみではなく、肩口近くまでその金髪を垂らしたまま]
さて、用件を聞こうか。
余は一介の旅の剣士。さほど、力にはなれぬと思うがな。
[使いの者の前でそうぬけぬけと言い放つ彼女の背には彼女の大剣を持った従者が控えていた]
ならば話は早い。今集まっておる分だけで良い。硬貨か宝石、即金で全額先にいただこう。
其の時点でご期待に沿えてご覧にいれよう。
[強欲な眼差しを敢えて浮かべてみせ、使者の反応を窺いつつ]
それと王国内全ての傭兵、並びに民兵などの所謂非正規兵の行動権、裁量権も余に寄越して貰いたい。
余の頭越しに独自に交渉をされたら困るからな。
足並みが乱れるのもそちらも本意ではなかろう?
[テーブルを指先でこつこつと叩く。そこには彼女の元に集められた傭兵団の名簿が広げられていた]
もし色好い返答がいただけるのであれば、今城下におる余の手兵をそのままリアンダール候の私兵として貸し出す事もやぶさかではないとお伝えしてくれ。
―セルベシア:城を出たあたりの外>>172―
[さも当然のように名前を呼び、少々慌てたところを見せた相手に僅か目を細めてみせる。]
遠まわしな物言いは好かないか。
だが“そういうもの”だからな。
――些か面倒なこともあろうが情報部はいずれも精鋭ぞろい。長官もそちらに信を置いてのことだろう。
確かに少々遠いがな、
重要な役割だよ。
特に、このような状況下にあってはな。
― 高級宿応接間・使者が帰った後 ―
すぐに先ほどの手紙を――いや、それよりも先に盗賊ギルドに連絡を入れろ。
近々、粛清が起きるやもしれん。
[リアンダール候が未だ軍権を確りと握っていないのであれば、握る為の動きがあるかも知れない]
今城下にいる王太子派は王女派で、彼らにとって後々生かしたい者は手早く匿うなり逃がすなりしておけとな。
[今は何処に対しても恩を売っておくべきと、手を打った]
/*
ダーフィトのメモ
>デュ・ボック村[なでなで]
に、軽く笑う。
だよねぇwww
村に、誰か居てあげてwww
[>>176遠回しな物言いは好かないかと問われれば、少し視線を漂わせた後、唇をとがらせた]
信というか、あの人は狸なだけだから、逆にそのあたりは信頼できる気もするけど。
……オレの口からは漏れませんよって事です。
まあ、いいんです。俺の我が儘だった。
あなたと話して、思い知った。
[さくっと肩をすくめて笑う]
何か俺が手伝える事があったら、呼んでください。名前を呼んでくれたお礼をしたい。
ああでも、戦になったら個人じゃお役に立ちませんか?
[ゆるりと首を傾げる]
―セルベシア:城を出たあたりの外>>178―
狸、ね。成程。そうか。
言い得て妙だ。
[くすりと小さく1つ笑う。
視線を彷徨わせたことには言及せずに]
それは心強いことだ。
個人だとしても な。
――戦において刃ばかりが武器ではないからな。
[そうして、笑みを浮かべる。
情報の扱いに長けるものの重要性は推して知るべし、だ]
でしょう。狸。
あの人敵に回すと、怖いんですよ。
[手を口元に当てて、ほんのわずか、身を寄せて言う。
身を離すと、笑う相手に、こちらもにっこりと笑って見せて]
ふふ。
その言葉が本心であったら、嬉しいなあ。
リアンダール候。
[名を、呼んで、ゆるりと首を傾げた]
― 凪の森、北端 ―
[森を突っ切って先回りした一党は、計算どおりに荷駄隊の頭を押さえるように街道に飛び出した。
多少の護衛はいたが、森に潜んでいたままの子分が背後に出ることで包囲。多勢に無勢もあり荷駄隊は降参した。]
『うひょーすげぇ! 親分これうめーうめー』
[子分たちは酒に目が眩んだようだが、頭領が目を奪われたのは大量の矢と武器だった。
何事にも準備というものが必要である。
大きな事を成そうとするならば、それに見合うだけの準備をしなければならない。
たとえどれだけ密かな計画だとしても、事前に人や物を動かさないわけにいかないのだ。]
こいつぁタダゴトじゃあないねぇ……。
本気でおっぱじめるつもりかぃ?
[矢は消耗品である、戦闘の規模に比例して消費量も膨大になる。
弓矢を放つという同じ使い道でも、この量を見れば演習などの平時とは異なるケースのための準備であるのがわかる。
王都では密かに戦の準備に取り掛かっている者がいるということだ]
― メリオール・出立 ―
[イングリッドが威風堂々と出立する、幾許か前。
配下20の黒騎兵を連れて、タイガがひっそりとメリオールを発った。
黒騎兵の呼び名は、全ての馬が黒馬であることに由来する。
中でも一際立派な鬣を誇るのがタイガの愛馬、ベアトリーチェであった。
独りで動いた方が身軽なのだが、これからのことを考えると、
配下をメリオールに残していても使い道がない]
邪魔ならどこぞに待機させときゃいいだろ。
ひとまず関所だけは越えとかねぇとな。
[向かうは――カンティヨン関所。
セルベシアとメリオールの唯一の入り口と呼ばれる場所である]
[まだ緊の漂わぬ隣国の地を、ただひたと静かに馬を走らせる。
蹄の多重奏が重く大地を染める。
前を。其の先の祖国を――見据え。
ふ、…と景色に重なるように思い浮かんだのは、馴染んだ紫水晶の彩だった]
こるぁぁあ! あんたらぁ、勝手に飲んでんじゃないの!
おい、そこのお前たちでこいつを砦に運び込んどきな。
残りはすぐ出立するよ、そこもう酔っ払ってんじゃない!
ったく、こいつらは……「帰るまでが強奪です」だっていつも言ってンのに。
[場末の酒場でどんちゃん騒ぎするような、明らかに酒の価値が分かっていない飲み方で貴腐のワインを勝手にあおっている子分を叱りつけて無理やり起たせた。]
いいかぃ!
今、王都のほうで何か起きてる。これからこのまま偵察に行く、盗賊が目と耳と鼻で遅れをとるんじゃないよ!
[軍より強いわけではない、弱者を食い物にしないわけにいかない。
誰かに守られることなく弱肉強食の狭間にいる自分たちにとって、食い遊び生き残るための術はすべて講じなければならない。
あの矢の使い道で環境が変わるならば、自分たちもまたそれに合わせて変化適応しなければならない。
だから何事においても出遅れてはならないのだ。
数名をおたからの運搬用に残し、一党は北へ向かった。
盗賊としての勘と、頭をかすめる何かの不安と悲鳴を感じ取って。(→大橋へ)]
[心の裡で、その愛称をそっと転がす。
…最初は、小生意気な女だと思っただけだった。
なんでこんな奴について、隣国まで留学せねばならぬのだと舌打ちした。
ダンテ家はセルベシア貴族の中では新興の部類に属する。
故に家主である父としては、政権での発言力獲得のため、より勢力図の先を見据えて行動する必要があったのだろう。
後ろ盾の薄かったイングリッドに近寄り、その三男坊を護衛という名目で付き添わせたのは、反メリオール派に対しては『見張り』として、何れ彼女が台頭した場合には『側近』として、ダンテ家の息子を重要な立ち位置につけようという思惑以外の何物でもなかった。
それが解らぬ年でもなかったから、駒にされている自分が余計に嫌だったのを今でも覚えている]
/*
黒騎兵wwwww
ああああ、タイガ黒いからなあ!!!
wwwわかった。黒鹿毛やめるわ。どうすっかな…。
月毛とかにするかな、それでもいいか。
威風堂々恥ずかしい…… …
[だが――… あの遠い日の、誓い。
紫水晶が鮮烈に煌めく様に…少しだけ、見惚れた]
……それは、あんたの本心か?
何かを利用するのも、されんのも、どっちも半端な覚悟じゃ出来ねぇぞ。
王位を取り戻してどうする。その後は?
親の無念を晴らして、あんたに何が残る?
[琥珀の双眸が紫水晶の奥を見透かそうと、逃さぬようひたと見据える]
なあ。あんたが手に入れたいもの… 本当に、きちんと見えているか?
[ふ、…と、其処で琥珀の色が緩まった]
――いいだろう。
あんたの一番傍で、其れが本心かと、正義かと、あんたを一番疑う立場で居てやる。
あんたが道を違えぬよう、この目でしっかり見届けてやる。
だから――――…
[遠い日の、其れは]
[……馬上で何処か愉しげに、タイガは哂う]
期待させろよ、姫さん。
違わぬ以上は走ってやる。
[目の前にはようやく、カンティヨン関所が見えてきたところであった**]
―セルベシア:城を出たあたりの外>>181―
そうか――覚えておこう。
[もとより知ってか知らずか、
身を寄せこそりと伝える言葉にそのように答え]
本心だとも。
[緩やかに再び眼を細めた。]
私は、――少なくとも狸ではないからな。
― 凪の森、北端が見えるところ ―
ほぅ…
[凪の森を這うように進みながら王都を目指していたが、途中道にある、その地面についていた車輪の跡…その重みに興味をもち、セオトコスをかけさせたところで見た光景は、
荷駄隊を襲う賊の群れであった。
包囲した上、多勢に無勢。降伏(>>182)をするのは懸命といえただろう。噂に聞くマイユマート義賊団ならば特に。
既に奪うことまで終えている手際のよさに、逆に感心しつつ、奪ったものに目を奪われてるのをいいことに、さらに近づき、高い地より、興味があった荷のほうに目を移し、目を細めた。明らかに平時にはいらぬ武器の量]
/*
エディの「美少年美少女」範疇に入りそうな人
・ユーリエ
・カサンドラ(?)
・ヒースクリフ
(よくわからない予想)
ジルはもう青年なので。
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋、南―
……ゥン?
ホントにタダゴトじゃあないね。
[橋の手前で立ちはだかるように佇む翠の剣士。
その奥遠くに見える、朧げな人影――が誰なのか、自分にだけはハッキリと分かった。
彼の顔を思い描けば、失ったもの、これから失くすものへの悲痛な叫びが聞こえてくるような気がした――と同時に、彼がどうしてこんなところにいるのか、今どういう状況なのか想像は難くない。]
左右の高台にも射手がいる、駆け登れ!
落としたら、アレをやるよ!
[盗賊団とはいえ、練度と実戦経験だけは正規軍にも劣らない。
首魁の命令を受けると部隊は素早く綺麗に3つに分かれ、親友の行く手を阻む射手たちを沈黙させていった]
[そのまま王都方面に向かうのと荷を運ぶのに別れて行動をする集団>>185
おそらくアレが何を意味するのか。わかった、もしくは確かめにいったのだろう。でないと王都までいく意味がない。]
決まりってことか。
情報がいるなー。商人にでもきけばわかるだろ。
[嫡子はまずこれに関わるのだろう。先程の賊たちが、嫡子関わりが深いとは知らずにはいた。が、それ以外は誰かは、まだこちらにきて間も己にはわからぬことだが、傭兵と同じく、儲け話に聡い商人に聞けばわかるだろう。懇意にしている商人の顔を思い浮かべながら、賊の集団を追うことはなく...は馬首をデュ・ボック村へと向けた。]
/*
ところで。
ところでだよ。
思わずかっこいいとおもって
鳩で伝令を送ったけど
念話があるじゃないか
wwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwww
ごっめんルートヴィヒwwwww
[ごまか芝が酷い。わああああああ]
/*
あっ
美少年美少女カテゴリに
ウェルシュ忘れちゃいけないと思った!
美少女がいるからという理由で裏切られるとかあるのかな(謎の期待)
じゃあ、信じます。
[>>190悪びれた様子もなく、頷いて見せる]
使えるべき狸は、ひとりでいいですしね。
[さらに悪びれずにあっけらかんと付け加えた]
ジェフロイさん、ですね。
私は、ユーリエ・スケグルと申します。
……獣や賊でないのはわかりますわ。
もしそうでしたら、声より先に、手を出した方が早いですものね?
[くす、と楽しげに笑みながら名乗りを返した後。
漆黒を見て、向けられた視線に、ほんの少しだけ、身を竦ませた]
……ええ、と。
[少女らしい装いと、小柄な体躯にそぐわぬ無骨な得物。
それを奇異に思われる事には慣れている]
かあさまの形見、なのですわ。
[ぽつり、と端的に事実を告げる。
薄紅の瞳が、緩く伏し、それから]
……ぇぅ?
[そう、遠くない所から、何か聞こえた気がした。
薄紅を幾度か瞬き、首を傾げる。
瞳とよく似た色の小花の髪飾りが、揺れた]
……何、か。
騒がしい気がしません?
[どうしたのか、と問われたならば、こう返す。
今いる場所からそう遠くない森の端で、荷駄隊が襲撃されていたとは、その時には知らぬ事。**]
―デュ・ボック村へ向かう道すがら―
そういえば、ルートヴィヒに離れるって一言ぐらいいってくりゃよかったか
[ビーケン神殿とデュ・ボック村と比較的近い位置関係のせいか。
最初にデュ・ボック村訪れ賊を退治したとき救援に来たのも彼であった。
その後も賊退治などで何度か顔を合わせ、時に共に戦っていたわけありらしき修道士の名を口にする。
最も彼が、次代に向かう芽と親しき間柄など知ることもなく、ちょっと用事ででるから何かあったら頼むなー程度の感覚であった
ひどく今更の話である。]
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋、南―
『ぐわっ!』『ぎゃっ!』
[高台からウェルシュと翠の剣士を狙う射手が次々と倒れる――と、陽光を背中に受けて黒い影を落とす子分たちが声を挙げた]
『山在るところ山賊あり!』
『水在るところ湖族あり!』
[そして中央。高く前足を上げ、大きくいななく騎馬。]
義の在るところ義賊あり――
義の無いところ義賊あり――
義の叫びに誘われて!
マイユマート義賊団、ここに参っ上ッ!!
[高く掲げられた長剣が、正義をあざとく誇るように陽光を撥ねた]
出しませんよ。でしょう?
[長官の面倒事程度、なんてこともないというように笑って]
こちらの方こそ、候の予定を邪魔してしまったんじゃないかな、すみません。
御武運を。
[道を譲るよう、一歩下がると敬礼。
少しの間その優美な後ろ姿を見送ってから、動き出した]
おい、そこのドサンピンども!
そのおたからはウチのもんだ! 今すぐ手を引かないとアンタらの首から下だけ峡谷に叩き落としてやるよッ!!
[両蹄を力強く岩場に叩きつけ、包囲下に置かれた刺客たちを強く煽った。
同時に、くいっと顎をしゃくると、その方面だけ囲む輪が解かれて道を開けた。
こんなところで本気で交戦して死傷者を出すのも馬鹿らしい、逃げ道で潰走してくれるならそれでよし]
/*
ちなみに。
ゆーりえは、餌付けされると好感度が上がる仕様なのです。
というか、はぅ、とか、ぇぅ、とか。
……特定の方には一撃で通じる中バレわーどですわねぇ……。
いえ、設定出しの時点でバレていた可能性も高いのですけれど。
そんなくろねこたすくです。
この長丁場の村で精神力消費の激しいおにゃのこ選択。
……無茶してますね、うん。
それでも、最後まで頑張って参りますので、皆様どうぞ、よしなに願います。
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋―
[橋を行こうとする弓騎兵らとにらみ合いを続けつつも、崖上に登る討手に気付かないわけはない。どうしたもんかー、とぼんやり考えていれば]
[>>204 次々撃ち落とされてゆく追手たち]
[そして、平時なれば名乗る口上にぱちぱちと拍手したくなる気にもなるのだが今はその余裕もなく]
どうします?
頼みの綱の伏兵も撃ち落とされてしまったようですが。
[追手たちの返事はなく、行動もまた早かった。馬首が返され、セルベシア方面へと去る。彼らにとっては王太子の首と自らの命と情報を天秤にかけた時、後者の方に偏ったようだ。それでも馬の足音が去るまで剣は抜いたまま――]
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋―
[橋を行こうとする弓騎兵らとにらみ合いを続けつつも、崖上に登る討手に気付かないわけはない。どうしたもんかー、とぼんやり考えていれば]
[>>204 次々撃ち落とされてゆく追手たち]
[そして、平時なれば名乗る口上にぱちぱちと拍手したくなる気にもなるのだが今はその余裕もなく]
どうします?
頼みの綱の伏兵も撃ち落とされてしまったようですし、すっかり包囲されてるみたいですし。
[追手たちの返事はなく、行動もまた早かった。包囲網が解かれれば、馬首が返され、セルベシア方面へと去る。彼らにとっては王太子の首と自らの命と情報を天秤にかけた時、後者の方に偏ったようだ。それでも馬の足音が去るまで剣は抜いたまま――]
―セルベシア:城下へ>>196―
ふ、
[小さくまた笑う]
それくらいのほうが面白くて好い、
カッツェ・ユン。
[もう一度名前を口にしてから>>205鷹揚に頷いた。]
私の方は構わない。
それでは。
[従者の待つ方へと、歩き去る。向かうは高級宿の方面であった。]
―凪の森北端〜スカルディス峡谷 マリアンネ大橋 南―
[森を抜け、王都へと至る峡谷にかかる橋へと至ろうとした所、前方から感じる戦の気配]
森が騒がしく感じたのは、これが原因か。
[ロバの背から戦槌と楯を取り、近くに木に括りつける。
橋のほうへと振り返り、争いの場へと足を向かわせる]
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋―
おーし、そのまま警戒態勢。
もういないと思うけど、気ィ緩めるんじゃないよ。
[高台組にそう告げ、周囲に睨みを効かせる。
他の通行人がいれば迷惑この上無いが、無害であれば(ウェルシュが気にするかもなので)通してやるつもりだが、一般人は戦闘があった現場を通りたがらず旧街道の方に逸れて行っていた。]
―セルベシア城下―
[緩やかに、蜂蜜色の髪を耳にかけ直すような仕草をする。
“声”が聞こえないか確かめるためだった。]
…――、…早く
[わずかに伏せた瞳は呼ぶ。
早く帰って来い。ルートヴィヒ。と。]
[今頃は訓練の最中であろうか。
最近はめんどうをみなくてよくなりつつある自警団を思い出す。
武術指南役を引き受けてからというもの、基礎体力の強化、武器の扱いかたからはじまり、個々人の武ではなく、連携を重点的に鍛え上げた。それはみる者が見れば手馴れた調練であったことだろう。
それをデュ・ボック村だけではなく他の農村にも行なってきたこと。
これが、民兵となりえるものたちを募兵するにあたって、いつのまにか力の底上げにつながっていたことなど...はまったくもって考えない。
ただこの戦いに参加…いや愉しむには、兵にまじってコツコツといくか。何かしらの戦に横から入り込むか。
運がよくなければこの二択だろう。などと考えながら、馬を村に向けて疾走させた]
[見えなくなってから――しかし、納剣することなく振り返り、ウェルシュの姿を探す]
危ないところ助かりました
マイユマート義賊団の方々。
[ひとまずは礼をいうも。戦闘がひとまず終わったことを察して主に頭を垂れて寄る愛馬の手綱を片手で握る。ウェルシュが誘拐されようもんなら強行突破・斬りかかってでも阻止するといわんばかりの、納められない剣]
そんなに呼んでくれたって、もうなにもでないですよ。リアンダール候。
[>>208従者と共に去る姿に、ぽそりとつぶやく。
去りゆく方、確認するまでもない。高級宿の方角]
ふぅん?
[ゆるり首を傾げる。
リアンダール候の用事がなんであったのか、>>73追い払われた役人の事を聞けば、推し量ることができるだろう]
―セルベシア城下町―
[天然の要塞に囲まれた王国。
街は石造りにして歴史を感じさせる。
だが路地を一歩入れば歪みも見える。
貧富の差、それは確かに存在する。
城にすむ者の一声で変わるのだ。
母の嘆き、そして省みぬ父―――現国王を重ねたか
“王様って、そんなに偉いのか”
幼い頃、ルートヴィヒへと
ジルは拳を握りしめながらそう呟いたのだった。]
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋―
あ、や。
遠巻きだったけど、アンタが橋守ってたのはよく分かったよ。
[こちらから見ればこの翠の剣士は敵ではないが、相手から見れば味方とは限らない。
まずは警戒を解くことが大事だと自分の得物は納め、橋の方に近づく。
姿がハッキリと見えるようになると、最初に感じたのは優しさや柔らかさ漂う風貌。
ウェルシュと似た夢見る少年ぽさを残す純粋さが漂っている。
次いで気付いたのは、あの位置に立っていて、矢が一本も刺さっていないこと。
致命傷にならず受けても別状はない矢まで捌いたということであり、よほどの手練でなければ達成は難しい話だ。
パッと見でそんな風貌に見えない所がまた謎っぽくて隙がない]
……っておい。
[礼に応えあって寄ろうとすると、翠の剣士はウェルシュのほうに行ってしまった。
知己なのか護衛なのか分からないが、言葉の通りほど危ないところを助けたわけでもなさそうである。
肩をすくめていると、今度は後ろから気配――(>>214)]
/*
んー。後はどうだろうね。エディとジェフロイぐらいは知ってそうだが、残りはしらないんじゃないかね?
まあ振られたらまた別だからそのとき考えよう。
そしてこっちもテオドールに申し込もうとして考えていた最中だった。
いい仇敵ができるかわからないがよろしくおねがいしますっ。
あー さて。
本当にどやされる前に、仕事しないと。
[両手を組んで、*のびをする*]
役に立たない駒ではしょうがないからな。
/*
バランスは考えないでいいといったが…
ジル陣営にはエディ(まあ移るかもだが)とカサンドラ。
ウェルシュ陣営には、ヒースとテオドール。
イングリッド陣営にはライナー。
残りは不明気味かね?ジェフロイとユーリエはウェルシュかジルのほうかねぇ?
こいつはどこでもいけるからどこでもいいっちゃどこでもいいのだよな。
[まー、何かできたらとっくに何かできているわな、と、ウェルシュの傍までいっては思い当って、きっちり剣を収め]
本当にびっーーーくりしたんですよ。
セルベシアに帰ってくるのはー、えーっと、1年ちかくぶりになるのですが。
いつからこう陽の出てる街道でドンパチ始めるようになったのか。
[ひとまずは緊張を解くかのように、正直に思ったところを話す。義賊という言葉をその額面ほど信じるわけではなかったが、見た目から気品を隠せないウェルシュを今すぐにでもどうこうするのは簡単であるのに、リーダー格であろう茶色の髪の男がそれを指示する様子がない。ある程度なら信用してもよさそうだ、という線引をし――]
―スカルディス峡谷 マリアンネ大橋―
[すでに騒ぎも一段落しているようだが、未だに物々しい雰囲気を醸し出している集団と、そしてその奥にちらりと見える、正規軍の印章を付けた騎馬。
警戒しながら、その集団の長であろう青年に声をかける]
さて、この先にある王国へ行きたいのだが、通らせて貰えるのかな?
何やら正規軍相手に物取りをしているようだが・・・・・・?
[どこか迷うような素振の後、告げられた言葉には、
自分の視線に萎縮したかと申し訳なさそうに苦笑して]
いや、問い詰めるつもりじゃあない。
俺も似たような形の獲物を扱うから、興味が湧いたのさ。
その―――鎌と呼べばいいのかな、それは。
こっちは鎌とは違うが、刃が半月の形をしているところが、似てる。
[くいと親指で指し示す背には、厳重に布で巻いた長柄の武器。
鉱山へと遠出をした為、自宅代わりの小屋に置いておくわけにも行かず持ち歩いていた。
已む無く背負っていたことを忘れていた、と、本来の持ち方に戻せば、大きい獲物を両手に携え森をゆく奇妙な二人組が出来上がったことだろう。]
― カンティヨン関所 ―
[やはりイングリッドが到達する幾許か前。
タイガは気さくな態度でいつものようにライナーを訪問した。
偶に、しかもこちらの用があって此処を通る時に会話する程度の付き合いである。
しかし二人には、高いところで空を見上げるのが割と好き>>54>>67という…単純な、それゆえに理屈で説明できない共通点があり、まあそんなところが、ライナーが自分に融通を利かせてくれる理由なんじゃなかろうかと、タイガは勝手に思っている]
よーう、元気か。ライナー。
[顔を見れば、ひぃらり、親しげに手を振って]
また通してもらいたくてな。
つーことで頼むわ。
あ。今回は俺以外にも、ちまっといるんだけどよ。
[20人をちまっと、と言っていいのかは目をつぶる]
母さんの形見か。大事なもんなんだな――― ―――?
[ユーリエが首を傾げると同時、金の双眸が森の端に向いた。
油断無く周囲へと注意を振り分ける。]
………ユーリエも聴こえたか。
獣じゃねえ、人の仕業だろうな。何かが起きてる。
[森の切れ目は間近に迫り、先には峡谷が控えている。
連れてゆくべきか暫し迷うが、足の向く先が王都であれば通らぬ訳には行かぬ場所。送り届ける予定であった道には到達しているが、まさかこの状況で一人で行かせる訳にも行くまい。
気をつけろ、と声を落とし、峡谷の方向へと歩を進めた。]
ああ。そうそう。
…――届いてんだろ?
セルベシアの噂。
[国境最前線の此処に、情報が落ちぬ理由がない。
タイガは目を細めて低く笑う]
うちの姫さんもな、動くことにしたらしいんだわ。
ほら話したことあんだろ?
男勝りなメリオール留学中の王女サマ。
[本名をまさか呼ぶわけにもいかない。共がいる前で呼び捨てにするわけにもいかない]
お久しぶりです。
家出にしては、些か過激ですね。
何にしても、無事でよかった。
[ローゼンハイムの急な体調悪化による危篤の話も、激変する王都の政変の話も未だ耳にしておらず。……一体何があったのか聞きたげな気持ちと、今は精神も体調も気遣ってどこか休ませるべきという気持ちが混ざり合った複雑な表情をし]
[家出するまでは年近い身分の高い家門の子弟ということで王子とは机を並べて学に励む機会があった。――ということになってるが実際は頭悪過ぎて励めなかった――チャンバラしようにも当時は相手にならなかった。むしろ脱走の仕方や王都の美味しいメシ屋など悪いことを教えた気がする――友に、声をかけ]
/*
ようやく帰ってきたんで矢関係補完しようかと思ったけど、ロズベルグ公って誰だ(
乗っかろうと思ったけど不明瞭な人相手だと怖いな…うーん。
そのうち此処にも来るぜ?
ああ。あんたのことは姫さんに紹介しといた。
…――ま、基本はあんたの好きにしたらいいが。
会って見定めるくらいの時間を割くことは、お勧めしとくぜよ。
さっ、そんじゃ急いでるから、まーたな。
[次に会うのは此処か、戦場か。
はたまた別の場所か。
未来を見通せぬ身には解らぬことなれど――――
ともあれタイガたち黒騎兵は、速やかに関所を通り抜けた**]
[そんな呑気なことを考えている...も昔は「鬼」などと呼ばれ味方からも忌避されていた。
だが己は改めることなく、むしろそれをあっさりと受け入れた。
『悪』という一文字を特殊な外套の背に記し、常道も行うが外道を厭うことなく行う。そして顔を覆面で覆われた部隊は異質であっただろう。
そして己の信念を語ることはなく、主に忠節を尽くし、主が逝った後、その国を去った。その後国がどうなったかは知らない。興味に値しなかったのだ。
今彼がつけている外套も、裏を返せば黒の生地に深紅の『悪』という文字が記されている。
最もそれが今はみえることはなく、将軍の頃の姿はそれっきり身を潜めていた。]
とうわけでいつも遊んでくれている面々もいれば初めての方もいますbdhekiです。
よろしくお願いします。
腹心の設定そのままで入った影響でウォルシュへ合流する心積もりでいましたが、渓谷周辺の集合っぷりが強いので考え中です。
― 大橋の南 ―
あー……。
おっちゃん、悪ィんだけどここは通行止め。
さもなきゃちょーっとだけ待ってくれるかな。
これ以上いろいろ巻き込んだらこっちも危ないんでねぇ。
ま、義賊団は損得抜きで動くこともあるってことで……。
いやま、損得考えてるけどね。
[声をかけてきた男(>>222)が只者ではないのは分かる。
ウェルシュを気付かせたくはないのだが、突っぱねると洒落じゃ済まない気もする。
なるべく穏便に、なるべく朗らかに接した。]
― カンティヨン関所 ―
[何かが起きて欲しい。
そう期待する理由のひとつには、メリオールに留学中の王女の存在があった。
危篤状態の現国王の異母兄の娘。
大人しく黙っている性格なら、動かないであろうが、果たしてどうでるか。
彼女の護衛長をしている男が、たびたびセルベシアに戻っていることは知っていた。
男が、王女を裏切っているのでなければ、目的はセルベシアの動向を探ることだろう。
そうであれば――動く可能性は高いと思われた]
『関所の封鎖をせよ』
[その命令が下る前に動けるかどうか。
まずは……両者の動きを見定めよう。
決断はそれからだ]
[>>222, >>232 ダーフィトの話声を耳にし、誰を相手にしているのかな、こんな橋を通りたがるなんて年よりか子供か、と思って顔を向ければ]
[あ、と少し口をあける。知っている人だが、思いだせないとばかりにしばし、口をぱくぱくさせた]
[国外に出てどれくらいの時か。剣聖を賜る前後だった気がする。遠い異国にて、セルベシア出身の将軍がいる、という話を聞いて是非お会いしたいとお願いし面通りが叶ったことがあった。話す内容は他愛もないご当地話。その中には変わりものの友人の話もあったかもしれない。だが、まさかその時出会った将軍だとは。変わり果てた雰囲気から結びつけることができずにいるのだ]
ここまでのまとめ。
イングリッド+タイガ→メリオール〜関所〜デュ・ボック村
ウェルシュ+ダーフィト→凪の森〜大橋
ジル+ルートヴィヒ→セルべジア
この付近にいる星の欠片がそれぞれの軍に合流すると仮定すると
イン軍:ヴェルナー、ライナー
ウェ軍:ヒース、ジェフロイ、ユーリエ、ロヴィン、テオドール
ジル軍:カサンドラ、エディ、アイリ
/*
エディに負縁故振りたいが、勝手に振っていいのだろうか。
おっけーって書いてる人意外は怖いなぁ…。
エディ関係なく勝手に一方的に、は良いだろうか。
というわけで、現状ウェ軍一極集中しているのでテオドールはイン軍のほうに流れたほうがいいのだろうか、と考え中。
それはそれで将軍級がウェ軍にいなくなってしまうので悩み物だが・・・・・・
― 高級宿・自室 ―
[城内や城の外で状況が刻々と動く最中、ベッドで横になりながらごろごろとダラけていた。枕元には王国の地図が無造作に広げられている]
今以上に人をより集めるのなら渓谷を出た辺りの草原で駐屯すべきだろう。
城に来る前に拾い上げられる可能性もあるしな。
[出かけて行った従者の姿はなく、代わりに残っていたのは浴室にいた二人の清童に一人の幼い体つきの少女。何れも高級娼館から手配した選りすぐりの美形揃いである。其の分費用も尋常ではなかったが]
[名を告げた後、ほんの少しだけ様子を伺う素振りを見せるのは、この2年で身についた癖。
それと覚られる事は余りないものの、一族の名が忌まれた事は少なくないから]
えっと、はい、鎌……です。
……似たような?
[得物の話題にきょと、と瞬き一つ。
恐らくは初めて見る形のそれに、薄紅はしばし、見入る素振り。
大事な、という言葉には、こくり、と頷いた。
母が遺した唯一の物。
大切でない、という事はない、けれど──]
……ええ。
何か事あったとしても、大きなものではない、でしょうけれど。
……本当に、よろしくない情勢になっているのですわね……。
[旅立った時は穏やかだった。
少なくとも、自分はそう思っていたし、母もそう感じたからこそ、この地を離れた]
……今は、近づくべきではないかも知れませんわね。
情勢が把握できていない以上、迂闊な動きは災いを呼び込みますわ。
[動きの制限されやすい場所では、長柄の武器を振るう事になった場合、不利となる。
何より、自身の戦い方の特性が生かせない。
刹那、険しさを帯びた表情で紡ぐのは、冷静な判断だった]
[そんなことを考えていた時だったろうか。
当のタイガの訪問を受けたのは]
……ヒマだ。
お前がここで暴れればヒマじゃなくなるけどな。
[いつもと同じ調子で声を掛けられて、いつもの言葉を返す。
どういう経緯で彼と話すようになったのかは、もう忘れたが、
よく高いところから空を見上げている。と聞いてからは
なんとなく親近感が沸いてきて、それから多少のことには目をつぶるようになっていた]
ほほう、通行止めとは。野党にしては随分と権力を持っているな。
[敵視、というよりは大人が子供を嗜めるように冷静な口調で言い放つ。
彼の奥から視線を感じる。そちらに目をやると、見覚えのある顔のような気がする。しかし数多の傭兵とも顔を合わせてきたテオドールにとっては、その中にいた若い兵士の一人だったのではないかという所に落ち着いた]
まあいい、奥にいる国賓に傷をつける素振りもなさそうだな。
ならばここは君たちの通行止めを真に受けるとしよう。
・・・・・・だが、君たちの行為が王国の未来を大きく揺るがす可能性があるなら、あまり火遊びはしないほうがいいぞ。
無論、あくまで隠居寸前の老兵の戯言だがな。
[そう言うと、この場は穏便に済ませるべきと察しダーフィト達に背を向ける。何が起きているのか。何事も無く王都へ至る前に情報を集めるべきかもしれない。思いつくのはデュ・ポック村]
さて、どうするかな。
[空を見上げる。雲は何者にも縛られずそこに自由に漂っていた*]
だが、情勢がわからぬ内に動くのもな。
[思ったより城側の反応が良かった。この理由を知らずして動くのはと思うと、自然動きも鈍る。半裸の清童の一人が同じく半裸で横たわる彼女の脹脛を揉み解し、もう一人がワインのお代わりを杯に注ぐ]
含め。
[注がれた杯を赤い下着姿の少女に突きつける。そしておずおずと口をつけ啜ったその唇を塞ぎ、彼女が口に含んだワインを奪うようにして飲み干す]
ちまっとには、ちーと多過ぎるんじゃないか?
……ま、いいけどな。
どうぞお通りください。
[依頼には、軽く突っ込みはいれておくものの、
特に誰何するつもりもない。]
ああ、国王の話ならここにも届いてるぜ。
お前らが動くだろうってのも予測の範囲内だ。
そうこなくっちゃ、面白くない。
いっそ、ここはシダに任せて一旦町を出るか。
[ワインを零さずに、口に注ぎいれた少女の頭を撫でながら、広げられたままの地図を見る。彼女以外の人間の存在などいないかのように、独り言を続ける]
リアンダール候の評判も聞いておきたいところだ。
[道中道草もせずそのまま一気にセルベシアに着た事で、周辺を知る機会があまりなかった。このまま城下にいる限り、時間の差はあれ必要な情報は大概入ってくるのではあるが]
[冷静な言葉に、ほう、と感嘆の息を吐く。
それがユーリエ自らが武器を振るうことを前提としているのだとは思いもしなかったが。]
折を見て近付く方が懸命か。
ほとぼりが冷めるまで何処かで待つか?それとも一度引いて出直すか?
…何れにせよ、早いとこ腹を満たせるような場所に辿り着かねえと可哀想だな。
[腹の虫が、と指先で腹を示しながら意思を問う。
気楽な調子の反面、峡谷を睨む瞳には険が混じる。]
[前隊長であり、今は名を捨てた一族の族長であった父が亡くなり、その後を継ぐ事になったのは今から少し前。
能力のある物が指揮を取るのが通例になりつつある中、世襲により弓騎兵隊を指揮していた。
若いから、女だから、と他の隊に侮られる事はあったが、弓騎兵隊の中でそれは無い。与えれた責務を滞りなく全うするだけの能力は、亡き父から叩き込まれている。
父は戦場において、誇れる力を持つ人だった。
なのに――と、今尚思う。
戦わない事を選び、草原を捨てる道を選んだ父。
相手は傭兵を雇い数でこちらを圧倒してきたから、父の選んだ道は生き残るという意味で間違ってはいない。
だがあの赤い色は、苦味と共に今も鮮烈に目に焼きついている。
今であれば、その意味も理由も一定の理解を示す事が出来るが。
当事はただ、故郷を何もせずに捨てる道を選んだ父を恨んだ。
今の状況は、その時の事を思い起こさせた。]
/*
ナネッテさん来ないねぇ。
そして、私は今、非常に酔っ払いである。
大丈夫か、これ。
まともにタイピングできないレベル。
やばい。
wwwwwwwwwwwwww
草もまともに生やせない。
wwwwwwwwwwwwww
― セルベジア王城・外 ―
[清潔な衣服へと替え、王城へと上がろうとする前。
慌しく駆けて行く者を見つけ声をかけた。]
何かあったか?
[相手はこちらを知っていたらしく、尋ねたことには素直に返事が返ってくる。
曰く、ロズベルグ公が手配していた荷が襲われたらしい、と。>>118
こちらへと流れる予定だった矢も奪われたらしい事を知り、内容を聞いて眉根を寄せる。]
盗賊団か。
[向こうに義賊だと主張されそうだが、こちらにしてみれば変わりが無い。]
― スカルディス峡谷・マリアンネ大橋 ―
[橋の中ほどに立つ人影>>126
その、鮮烈な程の翠の髪。
一瞬にして、記憶が蘇る。]
―――ヒース!
[傍らを駆け抜ける一瞬、その名を呼んで、
馬は、たちまちに彼我の距離を引き離した。
背後から追い縋る矢が、そこから途絶える。]
ふーん。紹介ねぇ。
[考え込むように、下あごに手をやってさする]
そうだな。俺もそうしよう、と思っていた。
もちろん、お前んところの王女サマだけじゃなくて、
セルベシア側、もだけどな。
[隠すことなくそう告げると、彼らの通る道を開けた]
ん、じゃあ。また、な。
[また、があるのかさえ定かではないけれど]
今、踏み込んで行って、穏便に済むかわかりませんもの。
それなら、時を置いて情報を得てから動いた方が得策だと思いますわ。
[軍略にはさほど明るくはない。
けれど、実戦を間近で見て、身に着けたものはある。
このまま進むをよしとなかったのは、そんな経験からのもの]
……ですから、出直す方がよさそ……。
[よさそう、と告げようとして]
…………。
[指の指し示す先に、思わずジト目になった。
やっぱり意地悪い。
そんな脳内印象修正を入れつつ]
……どこか、あてはありますかしら。
[少しだけ、拗ねたような口調でこう問いかけた]
― 大橋、南 ―
権力ねぇ……。
ま、野盗が仕切ったほうが上手く行くこともあるってことで。
火遊びになるかどうかは……火種に文句言ってほしいねぇ。
こちとらただの可燃物なんで。
……おっちゃんもそのへん分かって言ってるんじゃないの?
[ウェルシュが先に仕掛けたということなどあるはずがない。
国賓といった目の前の人物(>>240)なら知っているだろう。
ただ……それを承知でなお言ってくるからには、想像以上の騒動になるのだろうなと感じた。
きっと無事と再会を喜んでいる暇もないのだろうな――と。]
あーあと。
盗賊騙されるわけにはいかないんで……隠居なんてまだ早いよ。
[きっと謙遜なのだろうけれど、意図して老け込んでいるような感じにひと風入れてから立ち去るのを見送った]
[橋を渡りきり、一息つく間もなく前方より迫る土煙。
一瞬息を呑んだものの、その中心に見知った姿を、気配を感じて、
たちまちに喜色が顔を染めかえた。]
フィ…ダーフィト!
来て、くれた……
[言い終わらぬうちに、彼の率いる荒くれたちが
見事に3つの流れを作り、追っ手を―――伏兵たちを
次々と切り伏せていく>>194
橋からすこし離れたところに馬を止め、
ここまで付いてきてくれた供一人と共に、
彼らの活躍に、安堵と感嘆の息を吐いた。]
―セルベシア城下:高級宿―
[歩けば嫌でも目立つリアンダール候の訪問に、宿の一同は少々ざわついた。]
赤纏う団の長と話をしにきた。
先んじて使いの者は訪れているはずだが?
[告げ、伝わるのを待つ。
リアンダール候――今代で急速に台頭してきた貴族。見目の華やかさも手伝い目立つ存在だとそう聞き及べよう。]
18人目、傀儡の次期国王 エリオット が参加しました。
傀儡の次期国王 エリオットは、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―セルベシア王城 ―
おうちに帰っちゃダメなの…?
[いつもより豪奢な衣装を着せられた少年は、半ズボンの裾をキュッと掴んで小声で聞いた。
見慣れぬ場所、見慣れぬ近従、そして重苦しい雰囲気に華奢な背を丸めて怯えている。
国王陛下が病気だからと説明されたけれど、自分が何故、ここにいるかよくわかっていない。
それでも、両親に逆らうことなどできない大人しい子供であった。
エリオット・フォン・リルヒェンフェルト。
それがこの幼い少年の名であり、リアンダール候が傀儡にと目をつけた王家傍流の次期国王後継者であった。]
[いつもの口上>>204に聞き惚れている間に、
フルプレートに身を包んだ壮年の男が、
橋を渡ろうとしているのに気が付く>>222]
あ……今は危ないから―――
[注意をしようとして、
果たしてそれが相応しいのかと思い悩んでいる間に、
翠の髪の友が近づいてきて>>221、気が逸れた。]
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