情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[体勢を崩しかけたものの、何とか持ちこたえました。]
あれ?そなたは――
[ぶつかってきた相手は女性のようです。どうやら女神候補ではないようですが……
その後、彼女も聖騎士だと聞いて、合点がいきました。
彼女はその後、アイリとともに、泉を離れたようです。]
― そして現在軸:湖 ―
幸福、ですか……
[それは、私が今まで感じることのなかった感情。]
私、は……
[それから考えること数時間。私が出した結論は――]
ともかく、女神候補たちに伝えなければ。
[どこかにいるであろう彼女たちに、伝えます。]
― フィオンのアドバイス&告白 ―
お三方、聞こえますか。フィオンです。
あの後、幸福の定義について私も考えてみました。
何かアドバイスできればと思いまして。
―湖・いつか―
[>>557 響いてきた声にびくっと、動きを止める。
>>111不安なのだと漏らした声を思い出しながら、てててと気配に向かって走る]
……フィオン様。
[その姿を見つけて、あがった息を整えつつ、ゆっくりと立ち止まる]
ここできいていても、いいですか。
あくまで「私」個人としての考えを申すならば。
あらゆる生命が、その生を謳歌し、全うできるなら。
それも幸福の一つの形ではないかと思います。
むしろ、私の願いでもあります。
だからこそ、私は元いた世界で、癒しの術を手に入れました。
といっても、私のいた世界では、魔法の類は存在すれど確認されておらず、それゆえおおっぴらに魔術を行使することはほとんどできませんでしたが……
おや、シルキー。>>558
ええ、別に構いません。さあ、どうぞ。
[シルキーを近くに招き、続けます]
私は、とある一国の王子にして、魔術の類に手を出した身――魔術師です。
人を癒す術を得意としております。
選ばれた当時はまさかとは思いましたが、私が聖騎士に選ばれた事が間違いないと悟ったとき、願いました。
この力が、いつかどこかで、本当の意味で役に立つなら。
そなたら女神候補たちのために、自分にできることがあるなら、と。
――だから、生命の聖騎士に。
誰かの役に立つことで、幸せを感じられるなら、どんなにか。
彼らとともに、生を謳歌できるなら――
私は、ずっとそのように願っていました。
ですが、なかなかそういかない場合もございます。
ゆえに、聖騎士としてのアドバイスは、別にあります。
[>>560 招かれるまま、フィオンの傍らで、その言葉を耳に乗せる]
癒しの術。
……だから貴方の声は、あんなにも優しいのですね。
[そういえばアイリは、自らが癒す手となりたいと。そう願っていた気がする。
耳元でさらさらと流れる声を思い出し、目の前の青年を見つめる]
王子様で、魔術師。
どちらもなれるなんて、なんて素敵なんでしょう、と思うのですけれど。
[>>111を思い出して、痛ましそうに見あげ。言葉の邪魔をしないように、小さく呟く]
……哀しみもきっと、深いのですね。
幸福の定義について、私も考えてみたのですが……
私がたどり着いた結論は、一つだけ。
私は、これが幸福というものだと定義することは、不可能と思っております。
なぜなら、人の欲望はさまざまな方向に向かうからです。
欲望のベクトルがさまざまな方向に向かうことで、これまたさまざまな「幸せの形」が生まれます。
現に一口に聖騎士と言っても、それぞれの聖騎士が何を幸せと感じるかは千差万別です。
世界中の人間たちに規模を拡大しても、同じことが言えます。
[飛行船から降りた後は、相変わらず酷い気分だった。
何かがおかしい。そう感じる。
けれども何故かを考えると、思考はするりと逃げてゆく。
結局のところ、少し疲れているのだろう。そう、結論した]
────……。
[形なき幸福とは、一体何であろう?
思考は物思いの、内へと沈む。
笑顔だと、そう意思を伝えてきた娘の面影が脳裏を過ぎる。
空を見上げる。今、その顔に笑顔はなかった]
笑顔…、か。
[空の青に、氷の青がふと過ぎる。
薄く浮かんだあの微笑みを、>>468
自分はいつかどこかで見たことがなかったか…?]
(それが、お前の──…)
[まだ見ぬ未来。過ぎ去りし時]
(……本当の望みか?)
[あれはいつ交わされた言葉だろう]
[チャンネルがずれたように、時が歪む。
或いはカサンドラならば、見抜くであろうか。
刻の名を冠する彼女であれば、この奇妙な歪みを]
それぞれの本質……、か。
[その彼女からの問いも、この胸のうちに沈んでいる>>510
白銀と、色の名を冠する者の本質は、いずれ己自身にも見えようか]
[――こんなにも、人を癒したいと思う方がいる。
それを奇跡だと思いながら。救いのように思いながら。
それでもいびつさと痛みを孕み、世界は有り続けているという、厳然たる事実]
……いたくてかなしいことなんて、なくなっちゃえばいいのに。
[込みあげる苦い気持ちを、低い囁きで逃がして。
聖騎士からのアドバイスとして。続く言葉>>563に、耳を傾ける。
幸せの形が千差万別であること。幸福を定義することは不可能であること]
だからこそ、幸せとは何か、それをあっさりと定義することは、できないと考えております。
私なりに考えてみましたが、今の私にできるアドバイスは、これが限界です……
[いつしか水面に、涙が落ち始めていました]
けれど、私は、幸せが確かに存在する世界を、作り上げていただきたい。
そして、もし叶うなら。
[一旦すすり上げ、そして]
[息を吐き、こう締めくくりました]
いつか、必ずや……いや、近い将来でも、構わない……
そなた方にとっての、「世界」となるべき場所を……、そしてその場所が、「世界」が、どのように変化していくのかを。
私にも、見せていただきたい。
そなた方への、せめてもの願いです。**
[――雨。暖かい雨。
ぽつ、ぽつ、と零れる美しい滴を、伸べた手のひらで受け止め。彼の手にそっと、手を伸ばす。
叶うなら、その手をぎゅっと握って。
溢れそうなかなしみを、ほんの少しでも引き受けたいと、そう願う]
[>>569 幸せが存在する世界を、作り上げてほしい。それが変化する様を見たいと。
濡れた頬と、懸命な言葉とまなざしに、鼻の奥がなぜだかつんと痛んだ]
……フィオン様。
[幸せの、存在する世界とは。……答えはまだ、出ないけれど]
必ず、お見せいたします。
お約束しますわ。
[涙にぬれた眼差しに、誓いの言葉を口にして。ポーチから白い布を取りだすと、そっとフィオンに差し出した]
/*
つい争奪戦のような気持ちになるけど、世界は3つ出来るんだよなぁ、これ。
さて、どんな世界にしようね?
>>*18>>*19
……ふふ。はぁい。気をつけますわ。
わたしも、お二人が無理をして、倒れてしまったら、ポーチに入れてベッドに強制連行しますわね。ふふ。
[本当にできるのかは不明]
そして。
もう、癒しの力。お持ちのような気がしますけど。
[ひそりと呟いて、空を見上げる]
―天文台―
ふぁーあ…
[もぞもぞと身を起こし、大きく伸びをする。
上等の酒は、さしたる頭痛を体に残すことも無く、すっきりした気分でぱしぱしと瞬き]
…俺、いつの間にか寝てたんだ…。
ん、…おはよー。
[きょろきょろとあたりを見回す。
ドロシーは其処に居ただろうか。
誰にともない挨拶を口にすると、目を擦り、立ち上がる]
顔、洗いてー…
―泉/いつか―
――ゲルト様。
お言葉、ありがとうございました。
[>>403 ゲルトの言葉の簡潔さ。掴みどころのない、飄々とした態度と言葉を思い出し。
やわらかくゆれる尻尾と、ふわふわの髪を瞼に浮かべる]
でも、端折りすぎです。
なんて、らしいんだろうって笑ってしまいましたわ。
……いえ、貴方らしさを理解している訳ではないのですけど。
掴みどころがないなぁって。
[三つの言葉。その簡単な言葉を形作る糸を少しずつ解きながら、視線を遠くに投げる]
覚えていられること、忘れられること。
……自分の事なら。覚えること、忘れることが可能と。
そうでないなら、受動的な意味。……どちらもなんですわね、きっと。
忘れること、ではなくて。忘れられること、なら。
少し、わかる気がします……。
[忘れたくないこと、忘れたいこと。覚えておきたいこと。不幸なこと。ぼんやりとそれに思いめぐらせて。
それならば私は、幸福なのだろうと思う]
ひとつ質問があります。
……その前に。お顔が見たいので、そちらにゆきます。
[とん、と地面を蹴ると、ゲルトの顔と気配を思い浮かべて、身を空に溶かす]
――ゲルト様。
貴方は、幸福ですか。
いま、もしくは元の世界で?
[ありふれた質問を投げ、すとんと着地する。
彼に跳ね返る様を見たかった。……仮に、何も見えないという事実で*あっても*]
そういや、もう直ぐ騎士サマたちが新世界に来るんだっけ?
[GODの言葉>>4を、脳内に蘇らせ]
……そうなったら行ってみるかな。新世界。
誰が来るかわかんねーけど、歌の材料にもなりそうだしね。
−木立−
[ヴィクトリアを連れ、愛馬にカサンドラを乗せて、故郷の歌など歌いながら歩いている。
ふたりにも歌を強要するかもしれない**]
そういえば…ジークは、原初の幸せ>>163と言ってたっけ。
[自分視点の幸せを語る者が多かった中、原初の、という視点が印象的だったのを思い出す]
原初、…生の喜び。生そのもの。
では生きている実感、とは、どういう時に感じるのだろう?
[ジークならばどう答えるのかな、そんな風にぼんやり思いながら、身体を拭った]
[立ち上がる。
シャツから毀れる水滴の残滓が裸足に落ちた。
しなやかに伸びた足は令嬢とは全く思えぬ、若鹿のような鍛えた作り。
身体の線を露わにするシャツを脱ぎ捨て、用意された質の良い男物の服に身を包んだ。
腰に、元の世界から持ってきてしまった短剣を下げ、
最後に青い瑪瑙をズボンのポケットに仕舞う]
……ふう。
[なんだかんだで、水浴びして着替えるというのは、いい気分転換かもしれない。
まだ髪は濡れているが、そのうち渇くだろうと放っておくことにし、
近くの岩に腰を下ろした。
ふと前方に視線をやれば、近づいてくる白銀の面影>>567]
やあ、いらっしゃい。
[手をひらりと振ってこちらに招いた。>>577の疑問もついでに投げてみたり*]
─木立 ─
♪どなどーなどーな〜
アタイをのーせーて
どなどーなどーな〜
子馬はゆーくーよー
[どこの歌かわからないけれど、このアタイノリノリである。
ノリノリだったので、ほかにもなにかしたかもしれないが、それはまたどこかで語られることもあるかな?]
─しばらくして ─
[アイリの元で少しの時間を過ごしたか? しばらく経って、アタイは独り丘の頂にいた。]
空の世界には叶わずとも、ここには空には無い大地の世界もある。
海が見える。草原も見える
…全てが見渡せずとも世界は見せてくれるさ
空と大地の境界、時間の境界。せかいの狭間
[丘の先は絶壁へと至る。空と大地の狭間を過ぎれば、空と海の狭間
瞳を閉ざし吹き上げてくる潮風を体に受ける]
うん?
[ふと目を開ければ、己の体がやけに希薄な様子を感じる。翳す手の先に向こうの世界が覗き、風の音に躯が流れて行く]
まだ形も定まらぬ世界だからかな? 気を抜くと消えてしまいそうだ。
時の…歪みも見えそうだ。
[元々、形などあってないような存在。理の定まらぬこの世界では影響も受けやすいか?
霧散しそうになりそうな躯に、零れる苦笑もまた希薄なもの。
そんな希薄な存在だったからだろうか? いや、刻故に過敏に共鳴したのか、聞こえるはずの無い理の先の言の葉は>>565私のセカイを微かに覆う]
──鏡は悟りの具にあらず、迷いの具なり
[世界にとけ込むように、言の葉を謳う
──シャラン
鈴の音に似た言霊の旋律が風を抜ける]
熟視すれば迷い惑う
迷えば魔を造ろうぞ
[低く低く 高く高く
それは呪詛にも似た響きを纏い]
汝 鏡を看よ 瞥見にて鏡を看よ
自ら恃み、自ら負へよ
何処にて
熟視の住人たる魔を照らすその日まで
[ふわりと…
私は足を一歩踏み出して虚空を舞う]
飲まれちゃだめだよ
君がその扉を叩く刻はまだはやい
──いつか必ず来るのだから
君が君の世界で魔を照らす日は
今は、女神を護る騎士様なんだからね
[水面に駈ける女の姿はそこになく
それは…虚空]**
― 道すがら/いつか ―
[アレクシスから届いた鳩>>220を、じっと読んで]
んーーー。
[頤に人差し指を押し当て、天を見上げることしばし]
――よし。
[えいっと立ち上がり、黒髪の優しい面差しをイメージしながら、跳んだ]
― 天文台/いつか ―
[場所は何処だろうか。見慣れない堅牢な岩の中だ。
ぐるり、と周りを見回せば、大がかりな望遠鏡が設置されていた。
そうしてお目当ての顔で視線を止めて、]
あの鳩のお手紙に質問があってさ。
直接聞きたくてね。来ちゃった。
[悪戯っぽくふわりと笑う]
ねえ、あのさ。
アレクシスにとって、今の自分の世界は、希望を持つことが許されない世界、なんだろうか?
もし既に許されている世界が在るならば、既存の世界で事足りているってコトだよね。
そうだ。笑顔についても、ちゃんと聞こえたよ。
[先程聞いた声>>259について礼を述べて]
アレクシスってさ、なんていうか…好奇心旺盛だよね。
なんでも、目の前にあるものを目いっぱい感じて、見聞きしようとしているように見える。
[そう唇を綻ばせてから、少し考える様に目を伏せて]
感じること…
ねえ、それは、良いことも、悪いことも…かい?
[清濁を併せ持ちたいと、そう先日天へと告げた強い蒼の双眸で。
真っ直ぐに相手の瞳を見つめて問う]
― 聖なる泉 ―
[遊牧娘がぎがんてすやさんじゅうななさいと共に去り、
他の連中もいつの間にか消えていて、
泉は随分と静かな場所になっていた。
カサンドラから渡されたタオルで体を拭きつつ、
濡れた服を絞ってばさばさと振る。]
あー。どーすっかな。
さすがにこれ着るのもなぁ。
[服乾かしたい。
なんて考える頭の上に、ぴこーんと電球が浮かぶ。]
そうだ、砂漠行こう。
[なんとも単純な思考だった。]
― オアシス ―
[砂漠で、昼寝出来るところ。
無茶な要求も、イメージは頭にあったから、
すぐに、その場所へとたどり着いた。
広大な砂漠の中にぽつりとある、水を湛えたオアシス。
水辺の回りに広がる草木の緑が一段と鮮やかなのは、
しばらく前に降った雨のせい、だったけれども、
そこまでは知りようもなく。]
相変わらず暑ちぃな。
[なんとなく嬉しげに呟いて、
葉を広げるヤシのような木の陰に、横になる。]
あー。
今頃、みんなどうしてんのかなぁ。
[影をつくる葉の隙間から、強烈な青空を見上げ、
ふと、もといた世界を思い浮かべる。
向こうとこちらとで同じ時が流れているかは知らない。
それでも、あちらの世界の皆が思い出された。
ここから見える光景が、多分そうさせたのだろう。]
……あ。
[遠く熱に揺らぐ砂漠の水平線。
その先に街が見えて、目を瞬いた。]
[蜃気楼だ。
理解してみても、そこに街があるようにしか見えず、
行ってみようかという気に、少しなる。]
……でも、街あっても、人、いなさそうだよな。
[なんとなくそんな気がして蜃気楼から視線をそらし、
瞼を落とした。]
[風の間に、言の葉がくるりと漂う。
いや違う。それは、言の葉ならぬなにものか?
鏡は互いに合わせれば、光を散らして幾つもの姿を生む。
同じく見えるその姿の、すべて同じと何故言えようか?
光は像を、刻は想いを紡ぎ紡いで世界をあざなう。
鏡は前に後ろに斜めに横に、それらを眩しく散らしゆく。
あたかも道を示すかの如く、あたかも道を惑わせるかの如く。
光を鏡に映したならば、その白さに道を失おう]
……、…っ (なんだ?)
[風が揺らぐ。空気が揺らいだ。
そんな気がして、思わず宙を仰いだ。
鋭い光が網膜を灼き、思わず若草の瞳を手で庇う]
──シャラン
[涼やかな、鈴の音が微かに響く>>582
知らず胸元を押さえれば、二重写しの
…… 鏡写しの姿をあらわすように]
熟視すれば迷い惑う
迷えば魔を造ろうぞ
[響き、響くまじないの声>>582
刻を渡る言の葉は、鏡の惑いを覆うかのよう。
鏡は銀の光を弾いて助け手としてそこにあり、]
汝 鏡を看よ 瞥見にて鏡を看よ
自ら恃み、自ら負へよ
[───同時に、惑わし手としてそこにある]
私は……、…。
[ひとつ、頭を振った。
これは夢。それとも現実……?
幸福な夢だった。夢だろう。否、現実だ。
回転する意識の中、鏡像は言の葉を受けて纏められ、
やがて、解けかけた過去と未来はひとつとなる。
そう、未来は未だ見知らぬ向こうに。
そのようなものであり、そのようなものとして、
───今この”刻”は約されているのだから]
これは…、鈴の音……か?
[密やかに響く鈴の音色。
暫しの後、頭の霧は払われたように消え失せていた。
若草の瞳をひとつふたつと、ぱちと瞬く。
同時に脳裏を過ぎる、ひとつの面影]
(───…あなたか)
[刹那。桃色の髪、見知らぬ少女の面影がふわりと過ぎった。
それもひとつの、鏡の映す鏡像のうち。
なれば本質は変わらずに、彼女の裡にあるのであろう]
(……ありがとう)
[何に。とは言わぬ。自ら説明もつけられぬのだ。
けれど確実に何か、助けられたのだと感じるゆえに。
思念を光に乗せ、解き放つ。
幻の鏡が、白銀の光を宿してちかりと空に煌いた──*]
― 川辺 ―
[川辺には、滴るような木々の緑がさざめいている。
色は水面に落ちかかり、陽光を弾いて眩しく煌く。
川面に、涼やかな風が渡っていた。
その傍ら、川辺の岩に腰掛ける乙女の姿が見えている>>578
不揃いだった髪は切り揃えられ、男物の服を纏った快活な姿。
霞草の女神候補だ>>>578]
───ああ、ジル。良いところを、見つけましたね。
[落ち着ける、うつくしい場所だ。
手を振る姿に、穏やかな頷きを向けて歩み寄る。
招きに礼を述べて、手近な岩に同じく腰を下ろした]
― 川辺 ―
うん。水の音が、涼しいよ。
[天を僅かに仰ぎ、そっと目を瞑って耳を澄ませる。
岩肌を爽やかに弾いて白い飛沫を上げる音色。
ああ、でも]
鳥の声も、魚の跳ねる音も、無いね。
生き物は私たちだけしかいない…聖地は、とても静かだ。
それぞれの元の世界の方が、賑やかで楽しいだろうな。
[小さく笑った]
/*
あっ。植物は!?
いいかな。だしていいかなwww
ごっめん、どうにかしよう。書くの遅すぎた。
わあわあwww
ええ、確かに。
[耳に響くのは、水の音。
目に鮮やかに映るこの木々の緑も、或いは幻影だろうか。
木々に遊ぶ鳥の姿はどこにもなく、ただ響くのは葉擦れの音]
ここは神の箱庭であるのでしょう。
生命の躍動は、それぞれの別の世界に。
ああ───。
世界の揺り篭とでも思えば正しいのかな。この聖地は。
[ゆえに美しく、ゆえに寂しい。
同意を返して、投げかけられた問いを聞く>>577]
生きている実感を感じる時…、ですか。
[思索を深めてきたのだろう、娘の問い。
笑顔を幸福と語った娘。
その問いに、若草の瞳の色が僅かに深みを増した]
そうだな──…
生きている実感は、例えばこんな時に。
[言葉を切り、視線を上へと向ける。
緑の葉が、日差しに透けて緑の宝石のように輝いている]
もしくは、誰かと美味しい食事をしているときに。
思い切り剣を振るうときの高揚に。
新たな知識を得たときの興奮に。
基本的には、そんな小さなもので成り立つのではないのかな。
生きる。と大げさに言ってはみても、
結局は日常の連続で、成り立ってゆくものですからね。
……これは想像でしかないのですが。
木々もこうした時に、”生きて”いるのではないでしょうか。
[躍動する、生命の実感。
今、この緑は幻影であるのかも知れないけれども。
風に吹かれながら、返すのはごく小さな事柄だ。
そうして、風に遊ぶ緑の葉に目を細める]
───ジル?私からも聞いて構いませんか。
[若草の瞳が、木々から乙女へと返された。
緑を写し取る瞳が、真っ直ぐに彼女へと向けられる]
幸福とは……何かに「与えられる」ものだと思いますか?
[問いを向け、静かにその答えを待った]
[紺色の丈の短い着物は存外動きやすいと思いつつも、読んだのか枕にしたのか記憶のない本の幾つかを元に戻す]
先遣の二人の役目が曖昧じゃが、
これも減らす事、選ぶ事自体に意味があるのかも知れぬな。
[新世界と聞いても、あまり興味が抱かない。気になるのはやはり、そこに降りる人の方であった]
退屈でない奴であれば、こちらから構いに行くのも一興ではあるの。
[軽く欠伸の*真似事*]
[
七色のひかり降り注ぐ場所。
腕のなかに抱いたぬくもり。
光弾いて突きつけられる、鮮烈な銀。
―――――望みのものを受け取るか?
私の望みなど、知らないくせに。
銀に映る鏡像に、悪態をついてみせる。]
[それは刻のゆらぎがもたらした幻視。
鏡の面払われる前の虚像。
おまえの前に立つ時には、
揺らがぬ自分でありたかった。
また、いつか―――
約束の刻は、まだ先だと思っていたのに。]
/*
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwww
こえあげてわろた。
[揺らぐ揺らぐ、刻の狭間。
共に見た夢は、今は鏡の中に見いだすのみ。
鏡に映る、逆しまの虚像
或いは鏡像が真で、己こそが虚なのか?
わからない。わからないままに乱れる心を
胸の奥底へと沈めて、
そっと、鍵を掛けた―――**]
/*
っく
かわいい な。かわいい な。
これどうにか返そう、そうしよう。
このやろうwwwwwwwwwwww
[促されるように眼差しを緑が織り成す輝きに向ける]
ああ―――
[綺麗だね、という言葉を飲み込むと、まるでミントの葉を口に含んだかのような清涼な味がした。
耳に届く日常の羅列が心地よい]
大げさなものではない、と言うことか。
[若草が注がれている気配を感じながら、蒼は未だ上。
視線を合わせずに、]
「自らの手で掴み取る方が満足が大きい」んじゃないかな。
でも…与えられる幸福も、幸福の一面だ。
[少し苦笑したのは、課題が出た直後、草原の少女からこそりと聞かれた問いを思い出したからか]
ええ。大袈裟なものにばかり手を伸ばしていては、
……疲れてしまうでしょう?
[小さな笑みを、口元に刻む。
そのように生きる者もあるだろう。
けれど、そのように生きられぬ者も多いのだ]
……、ん。
[交わらぬ視線。
乙女の横顔に視線を置いて、その答えに暫しの沈黙を置いた]
ええ。大袈裟なものにばかり手を伸ばしていては、
……疲れてしまうでしょう?
[小さな笑みを、口元に刻む。
そのように生きる者もあるだろう。
けれど、そのように生きられぬ者も多いのだ]
……、ん。
[交わらぬ視線。
乙女の横顔に視線を置いて、その答えに暫しの沈黙が落ちた]
私は…
[遠くに行きすぎてしまうから、眼差しは伏せて]
元いた世界では幸福だったと思うよ。
でもそれは、自分で勝ち得たものでないものも多い。
それを否定する気は、ないさ。
[緩やかな口調]
───確かに。
[沈黙の後に返した同意。
暫しの沈黙の間は、言葉を捜し纏めるために。
やがて、少しゆっくりと言葉が紡ぎ出された]
確かに、自ら掴み取るほうが喜びは大きい。
掴めるものならば、良いと思うのです。
──掴めると、思える方が良い。
[可能性。
そう語った言葉を、彼女は覚えているであろうか>>164]
ではどちらも好きに選べるのが、最良…かな。
[言葉を重ねるように応じて]
・・・・・・・・。
だが、それでも、
[沈黙を割る声。
娘は右膝を抱えて頬を乗せる。
髪の滴が服に染みて、少しだけ冷たかった。
下から掬いあげるように、蒼が若草を捉えて、]
「幸福とは、各々本人が主体であってほしい」
そう願う私は、ずるいかな――
いいえ。それは、間違ってはいないと思います。
ですが……
では、その手を伸ばせない者は捨て置きますか?
[蒼い瞳と視線が交わる。
甘さを乗せることはなく、若草がその双眸を見つめていた]
[選べるように。
そう口にする娘の、揺れる瞳の奥の表情を見つめている。
恐らくはと思うものがある。
けれども今はそれを見せずに、ただ淡と静かに問いを重ねた]
/*
ようやく昨夜のログ読んでるけど、かわいいなあオズ葛霞wwww
ギィの激シリアスと対比してオズ…
ほんとギィのひとってすげー
しかしほんっと追いつかねえええええええ
何かの取っ掛かりになればと思って読んでると喋れないorz
かもくでごめーんなさいー
[はっと目を見開いた。
両眼に映る白銀が引き金となって、脳裏で再生される言葉]
[そうだ、…白銀の声があの時伝えてきたのは]
未来への、可能性……
新たな世界の可能性を
私はもっと、信じてもいいのか――…?
[自問は唇から零れていた]
── イシュタル号 サロン ──
[酒が入って、そして少し泣いたシルキーを休ませようと部屋を出ようとしたタイミングで、ジークムントとディークがサロンを訪れた。
「感心しません」と非難するジークムントの声に、大人の陰謀を嫌悪する青少年特有の潔癖なまでの正義感を感じる。
自らにも経験のある憤り。
微笑ましくもあり──当時、自分がしたことを思えば、危険なものだと理解もする。]
シルキー嬢は、もう酒を飲んでもよい年齢だろう。
[問題ないと判断して勧めたと、そう伝わるように告げた。]
わたしは、危険があるからと何でも取り上げてしまうことには反対でね。
危険があるなら、事故が起きないよう手を尽くした上で、試させるという方針だ。
[止めても止まらない妹をもった故。]
万一、この酒のせいで、シルキー嬢が女神候補生としての課題を果たせなくなってしまったら、責任はとろう。
それより──、
[ジークムントの、ギィに対するあからさまなまでの反発は何なのだと、声には出さずに訝しむ。
あわせるのを殊更に避けて外される視線。
毒のある言葉の応酬。
それでいて、傷ついた獣のような肢体の強ばり。
それこそ、二人の間に一夜のマチガイでもあったのかと勘ぐりたくなるレベルだ。]
…いや、好きにしたまえ。
[両者の間に何があったにせよ、女神候補生たちを傷つけないよう振る舞う術は心得ていよう。
去ってゆくジークムントを見送る表情には、もの惜しさも浮かぶ。]
イシュタル号でたいした饗応もされなかったと思われれば、わたしの沽券にかかわる問題だな。
[そんな言葉で誤摩化し、飲み直すことに決めたらしいギィやディークとも別れて、フェリクスは、シルキーを寝台のある士官室へ姫抱きに運んでいった。]
[布地を通して伝わる、ほのかな温もり。
華奢な身体つき。
酒と彼女自身の香りの混じった、植物の吐息のような甘さを、腕に抱いて運ぶ。]
好ましくも憎らしく、心惹かれる者──
その者がいることで心が乱されるほどの者──か。
[さきほどのシルキーの言葉を唇に乗せて思案する。]
あなたの人生にそのような人物がいるのだろうこと、
気にならないと言ったら、嘘になるな。
[捨て置くのか。
その問いは、オズワルドからの、笑顔の前に死ぬ存在についての指摘を連想させた。
唇を引き結び、けれど何度か眼差しは迷うように彷徨わせてから。
ぎゅっと両の拳を堅く握って、心の内に有った想いを口にした]
ならば――――
手を伸ばせない者が、いなければいい…
── イシュタル号 士官室 ──
[邸宅のように、とまではいかずとも積載量の多さにものを言わせて整備された士官室のベッドは、しっかりとスプリングの効いたマットレスを備えたもの。寝具は絹だ。
軽い身体を、その上にそっと寝かせながら、シルキーの額にかかる金の髪を指先で静かにはらう。]
聞かせてほしい、
あなたの心に不安の影を落としているものの正体を。
新しい光となるべきあなたが微笑まなくては──世界はずっと雨だ。
[白い額にそっと接吻けを落とした。]
夢の中までも、翼の加護を──
ー天文台、回想ー
しかし、この望遠鏡は誰のものなのでしょうか?
使っている形跡はあまりないみたいですね…。
[ぼーっと見ていた時、声をかけられた>>585]
か、霞草の女神、驚きましたよ。
そうですね…、とりあえず椅子にでも座りましょうか。
[近くにあった木製の椅子をすすめ、自分も腰をかける]
まず、今の世界は希望を持てる世界か、ということですが、全くもてない世界ではなかったですよ。とりあえず平和でしたし、作物も飢えるような凶作に見舞われてませんでしたし。
[と、一呼吸おいて]
でも、誰でも希望を持てる世界だったかはわかりません。
/*
>>618
wwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwww一夜のwwwwwwwwww
マwwwwwチwwwwガwwwwイwwwwwwwwww
/*
しかし、当たり前なんだけどどこを見てもフラグだらけである。野郎同士のも含めてな!(含めんでいい)
なので、こう、デバガメが面白くてたまんないんだけど(………)表に触れていいのかどうかに非常に悩む…wwwwww
だってほら
乙女ゲーって基本的に
ほかの人のフラグには触れちゃいけないじゃないですか!
女神候補に関して歌でも歌おうと思ったんだけど、なかなか…難しいなあ。
たとえば身分や生まれ、たとえば性別、たとえば自分の置かれている環境。
自分が決して望んでそうなった訳ではない要因で、諦めなければいけない希望も沢山あります。
おそらく、それらが全て叶う世界というのはあり得ないと思いますが、なるべく希望するものに挑戦する機会がある世界は幸福なのではないでしょうか。
挑戦した結果が希望通りでなくても、何かを得られる、そんな世界がいいですね。
── イシュタル号 格納庫 ──
[軍礼装を脱ぎ、手にとったのはくすんだグリーンの飛行服。
袖を通して、ジッパーを引き上げれば、襟にあしらった雪豹の毛皮が肌に柔らかい。
風防のついた帽子もかぶれば、そこにあるのは若い飛行士の姿だった。]
《グライフ》を。
[要請に応じて準備が整えられたのは、メタリックブルーに家紋を染め抜いた
[家督を継いでからは単独飛行は避けていたが、こうして愛機を前にすれば、気持ちが高揚するのを感じる。]
久しぶりだな、相棒。
[ゴーグルを下し、滑空路へ。
格納庫の扉が開かれれば、上空の冴えた風が吹き込んだ。]
/*
しかしギィとジークは本当にもう………
るがる3をまた読み返したくなってきた…www
あちこち忘れてる事に気づいて、このログに溺れまくってる状態で開きそうになる(*ノノ)
もう一つの感じることについて、ですね。
たとえば、お腹がすきました。お腹がすいた後のごはんはすごく美味しく感じませんか?
たとえば、すごく疲れました。そういう時に倒れこむベッドはすごく気持ち良くありませんか?
どうも、人間というものは辛いことの後に幸せを感じるようです。たとえば、ずっとお腹がすかない、いつまで経っても眠くならない、その場合、食事をする喜びも惰眠を貪る幸せも感じる事が出来なくなります。
まぁ、辛いことは出来るだけ避けたいのですが…。
いろいろな感情が混じり合っての結果に幸福を感じることがあるのであれば、私は辛いことも目を向けますね。
何かを発見するには、苦労がつきものだったりするのです。
/*
そしてフェリクスの、いかにも育ちがよくて、支配者の階級に生まれて、自信を持っていて、ある視点からは傲慢にも見えるけれどそれ相応の実力と努力を兼ね備えた…
生まれながらのノブレス、気品、っていうのかな。そういう人格の表現ってすごいと思うんだよね。
ギィの鬱屈し、追い詰められ、現実主義でありながらも理想に焦がれているところとか、ジークの、あの凛とした美しい軍師の未来を思わせながらも、未だ熟していない、しなやかさのあるところとかも、もうすげーすげーと思いつつ眺めております。
女神候補もそれぞれ素敵だなあ。
ほかの参加者さんたちも、ログ見てて気持ちいいし。
/*
あれっ もしかして悩ませたのかwww
どうなのかwww
公園デート過ぎる、すみません。
「君の大陸の人口何人?」をマジやってるよね……
うーん、とりとめがないですね。
そうですね…、では霞草の女神に質問しましょう。
「笑顔にはいろいろな種類がありますが、女神が一番好きな笑顔はどんな笑顔ですか?」
歌っていたり踊っていたりする時の笑顔、おしゃべりをしている時の笑顔、恋人と語り合っている時の笑顔、もしかしたらライバルと競争している時に見せる笑顔?
いろいろ笑顔がありますよね、どんな笑顔が見たいですか?
[ぽんと手を打ち、グラスを出すと、水差しの水を注ぎ入れ、女神に渡そうとする]
/*
表も緊迫した場面で、すが。
リアルもなんか、あの、
近所で火事が起きた模様………ど、どこだ(汗)
なんか微妙に空気が煙い、のです、が。
/*
Σ え、ちょ、近っ!?
窓から見えるよ!!?(滝汗)
消防車が火消してるみたい…。
煙が真っ白でもくもくで段々よく見えなくなった…。
/*
うっかり窓開けてたら部屋が煙くなった…。
でも換気できない。窓開けられない。
道路で離れてるから、うちがどうこうなることは無いけど。
………焦った…つか、心臓に悪いわ。
[全身の想いを、
今にも零れそうな眼差しと、
震えを必死で留めている玲瓏な声に、篭めて]
『汝ら、心よ強くあれ』
そう…神が告げる。全ての生き物に。世界の定義として。
――でもっ、それは!!
[弾かれたように立ち上がり、ジークムントの前に駆け寄る。
激情の侭、両手を、相手の両肩に、…荒く置いて]
不遜じゃあ、ないのか!
だって、心を定義する、…なんて!
私は酷い傲慢なことを考えているんじゃ、ないのか…?!
私だって、こんなに、こんなに…弱い、のに。
人を、生き物を、勝手に、
最初から、
「強さ」を持つことが普通の事象、普通の概念であって欲しいだなんて…ッ
怖い、 怖いんだ……
世界の可能性という言葉を笠に、
私は、罪深いことを考えているんじゃないかと…
[はらはらと、熱い涙が次々に頬を滑り落ちる。
肩を掴む両手は震えていた。
手を離したら、膝から崩れ落ちてしまいそうだった]
自分がベラベラしゃべりすぎて気持ち悪い。w
あー、PRにはまる人の気持ちがわかる気がしてきた。
他人のキャラが生き生きしてて、一緒の時間を共有していて楽しいですね。
ついでに、このウザ喋りメガネも少し可愛くなってきた。w
―温泉―
[>>635目の前にふわんと白い煙。煙くない。……湯気]
きゃ、きゃあああああああ!!!
ごめんな、さい……っ!!入浴中だとは思わなかったんですの!!
[真っ赤になって目線を逸らしつつ、湯の淵にぺたりと腰を下ろす。顔が見たくて来たのに、見れなくて内心じたばたする]
― 少し前:湖にて ―
[ふと感じる、柔らかな感触。見れば、シルキーが、私の手を握っている。
内心では驚きつつも、それをおくびに出すことなく]
……ありがとうございます、シルキー。
[シルキーに差し出されたハンカチで涙を拭った後、聞こえてきた言葉に>>572]
ええ、私は信じておりますよ、そなた方を。
[彼女が立ち去る前に、ハンカチを返し。自らは、泉へと戻ります]
[……なんとなく。とても、感覚に重きを置く人なのではないかと思っていた。
覚える、忘れる、不幸を知りうること。
それは全て。風景と感覚と、人とのつながりを色濃く連想させる言葉。こうすれば幸せ、という行為ではなくて。
行為の一つ一つを内包する、色や熱を持った何か。
だから、顔が、見たかったのに。
まさか入浴中だなんて!!]
お答え、くださるときの。
ゲルト、さんのお顔が見たかったんです。どうしても、見なきゃと思ったんです。
……そっち、向いて、いいですか。
[温泉付近の熱と、恥ずかしさと申し訳なさでじわっと汗が浮かんだ]
― 湧き出でる水は人の感情にも似て 〜聖なる泉〜 ―
[泉にたどり着くや否や、私は水面に手を浸していました。]
――人の感情も、この泉と似ているのかもしれませんね。
絶え間なく湧き上がり、そして――
[その様は、いつしか私の精神状態を表しているようでもありました*]
―飛行船/昨日明け方―
[とろとろと夢と現を彷徨いながら、まどろみの中で涼やかな声>>530>>531を聞く。
自分に誇りを持ってるから、幸せなのだ、というディークの言葉に、気負いのようなものは微塵もなかった。
自然にそう思い、その心のままに行動しているのだろう。
ゆっくりと瞼を開け、口元を笑みの形に歪める]
――その姿勢、とても好きだわ。
自分を好きでいること、自分に誇りを持てること。
気持ちいい言葉。
生い立ちは。……色々面倒な事を引き起こすけれど。
責めても、何も変わらないのよね……。
[自分のせいで誰かを不幸にしても、という言葉に。
少し考え込んで]
幸せが、誰かの不幸と同じ時。
……できるなら、避けたいけれど。
[譲れないことがある場合、やはり自分も譲る気はないのだ。
どれほど強情だと怒られても、直らない]
─木立─
[女騎士を連れ、散策の足元に、布袋を背負った黒ネコ>>242がやって来た]
ぷっ……あはは!
なあに、お前。誰が出した子?
[抱きあげ、思う様モフった後、背中の布を取り外し、開く]
[一通目>>233は、時に戻りつしながら、ふむふむと読んでいたが、二通目>>241の途中で、ふと表情を翳らせた]
…………。
― 川→どこか ―
……さっあ、てぇ、と。
どー、答えたモンやらなぁ。
[新たに投げられた問い、その答えを考えつつ、川に沿ってのんびりと歩く。
答え、それ自体はある。
ただ、それをどう伝えればいいか、が難しいだけで]
ま、難しく、回りくどくしてもしゃーないけどなぁ。
[先にジルと交わした言葉を思い返しつつ、呟いて。
担いだ太刀で、ぽんぽん、と軽く肩を叩いた]
[羊皮紙に書きつける返事は]
『ゲルトへ
手紙ありがとう。
参考にするよ。ゆっくり考えてみるね
──アイリ』
[ジークへ>>186とほぼ同じ内容の、シンプルな返答。
しかし、二通目には触れないままで]
ほら、お行き。
― イシュタル号・バー ―
……ああ。そうだな。自分を肯定すること。
俺、あんま言葉知らねぇからさ。ちゃんと自分の思ったこと言えてんのか、心配だったけど。
お前が理解してくれるんなら、まああのオネーチャン達にも伝わるか。
[ほっと安堵の色を見せたが、それとは対照的にギィの曇った表情>>546]
……ねえ。
「女」ってさ。
[ヴィクトリア、カサンドラの両方がいただろうか。それともヴィクトリアだけ?
ともかく、後ろを振り向かずに話しかけて]
……損だよね。
そう思ったことはない?
「女のくせに〜」とか「女なら〜」とか。言われたりしない?
―露天風呂―
[>>649ギギギ、と首を風呂の方へ向ける。
特にポロリの気配はないので、なんとなくほっとしてみたりそうじゃなかったり]
まあまあ、ですか?
お湯につかってる顔、結構幸せそうに見えましてよ。
今も。
……ここではないどこかでも。まあまあですか?
[じっとゲルトの顔を見て。心地良さそうなトラオムをちらりと見る。指を伸ばして撫でたいと思ったが。これ以上近づけない。口惜しい]
[語られる彼の言葉。
傍目から見れば、何一つ瑕のない堂々たる姿。
その姿に相応しい誇りだって持っているのだろう。
その男がこれほど弱気になるとは――。
やはりジークとの関係なのだろうか。
立ち去る白銀の後ろ姿を見ていた時の、ギィの姿といったら、まるで恋する娘のように見えた。
だが、今は何もいわない。
今は吐き出したいのだろうから、そうさせてやればいい。
付き合うように、何杯もグラスを傾けた>>549]
/*
なんか戻ってきたら丁度赤が美味しい場面だったとかそんな。
そしてptが増えてる。ジーク飴有難う、てか連投だな!(笑)
そしてまだお返事は来ていなかった。よしこの間にアレクシスへレスをっ。
そして気が付けば100発言目前だった件。はっはっは。
いやあ今日頑張ってるな私。
まあまあ。
……いい塩梅ってことかしら。
[しそうな誤解をするりと訂正され、得心する]
やっぱり、顔を突き合わせていると話が早いですわね。ありがとうございます。
お顔を見れば、なるほどねぇって思ったりしますもの。
ゲルトさんは、今の生き方がお好きなんですのね。
そういうの、いいなって思いますわ。
[言いながら、さほど羨ましい顔でもない。ただ、好ましいと告げるような]
─────…。
[強いまなざし。凛とした声。
真っ直ぐに向けられる瞳は激情を映して、揺れていた>>637
その唇が紡ぐ言葉に、肯定も否定も与えず視線を合わせる]
……ジル。
[肩を掴む手。細い手が、震えている。
名を呼んで、細い肩を支えた。
少しの間、そうして揺れる心の行方を見遣る]
いくら、そんなの関係ない、って思っても。
可哀想な目で見られると、だんだん居心地が悪くなるのがまた、苛立たしいんですのよ……。
聖騎士様たちみたいに、自分の心のままに生きられる強さがあればいいのになぁ、と思いますわ。
あなたはそれでも───、
[告げる。甘えを許さぬ、一言を]
──── それを、超えなくてはならない。
[世界の女神たるならばと。
淡と紡ぐ言葉は甘えを許さず、けれど突き放す響きもまた持たぬ]
……ジル。
私は先ほど、あの飛行船にお邪魔をして来たのです。
この目で、はじめて眼下に雲というものを眺めてきました。
あれは、地上の民には想像もつかぬ光景です。
[ぽつ、ぽつと。考えの筋を辿って言葉にする]
或いは、神の視点も同じようなものではないのでしょうか。
私たちは神ではない。だから、人の尺度で考える。
常に地上にあるものは、天の視点を得ることはない。
人はつい、幸福を獲得するものとして考えてしまう──…
人は、人です。地上に生きる生命だ。
けれども貴女が世界の女神たらんとするならば、
あなたはその域を超えてゆかねばならない。
神の与える「幸福」とはなにものか?
或いはそれは「試練」であるのかも知れない。
あなたのそう言うように、強さを求めるものかも知れない。
……それで、良いと思う。
それで良いのです。
そこに───、あなたの…女神の愛があるならば。
ああ、今の自分で十分だ。
もしも…やり直しがきくとかいわれても、今のままに落ち着くだろう。
いいことと、悪いこと、それらがどちらもそれなりに存在してるってのでな
別に、幸福である必要性を感じねーしな。不幸のままでいるのも嫌だけど…幸せなままでいたら、この状態がこれからも続くのか。壊れないのか。不安に苛まれそうだ。
不幸なままでいたら、まあ普通に苦しいだろうな。
だから、まあまあ、でいいんさ。
時にはどちらかが偏るだってあるんだろうけどな
[そんなふうに芙蓉>>658に真面目に返答しているようで、頬をふにふにするなーと肉球でてしるトラオムの前足をつかんで握手なんてしてたりする]
ジルは分かるけど……でも、シルキーから真っ先に同意が来たのは意外だなあ。
ううん、シルキーに意気地がないって言ってるんじゃなくて。
「男みたいにあれこれやりたい」って思っても、ぐっと我慢できて、周囲が失望しないように動くタイプじゃないかって、思ってたから。
私は一度、未来への可能性の話を口にしました。
その気持ちは、変わりません。
───が、それを与えるよりもひとつ前。
女神たるあなた方が為すべきは、
世界を「愛」することではないのではなかろうか。
求めるものが強さであれ、女神が慈愛をもって求めるものなら、
必ずや世界はその求めに応えるでしょう。
……代わりに女神は、善も悪も美も醜も。
生きとし生けるものを等しく愛し、祝福をせねばならぬでしょう。
女神の愛を魂に抱いたものは、その生に根本的な幸福を得る。
…きっと、その手から零れるものはいなくなる。
そう?
[くすり、と笑って]
失望させないように動けるなら、とっくに嫁いでいますわよ。ここにはいませんわ。
そうでしょ?
[けれどそれは、人の子ならざる道だ。
すべてを等しく愛する、女神への道。
恐らくは容易ならざる茨の道かと、そう思う]
…ジル。
───あなたに、その道を進む覚悟はあるのでしょうか…?
[容易いことではないだろう。
この細い肩に負わせるには、あまりに重い荷ではないか。
ゆえに問いは追い詰める強さを持たず、
労わるように首を傾け、静かに蒼の瞳を覗き込む//]
[いいことも悪いことも、それなりでいい、という言葉に、捨てかけていた絶対の幸福という思考を、ぽいっと捨てて]
……なるほど。
ふふ、ありがとうございます。
お風呂の邪魔をしちゃって、申し訳ありませんでした。
ちょっと見れない光景でしたので、なんというか。驚きましたけど。
父が知ったら、はしたないとか恫喝されて、3日くらいご飯抜きですわね……
[ここでよかったわ、と言いながら。それならばと思い、すーっと手を伸ばして、トラオムの頭にふかっと指を触れる]
ふふふふふ。ふふふ。
……あッ!
[落ちそうになってわたわた。――ぐいっと上体を後ろに逸らして危機を回避]
ありがとう、ございました。
では、失礼いたしますわね。のぼせないようにお気を付けくださいませ。
……っ、そういえば……。
新世界に行ってもらう聖騎士、決めなきゃいけないんだっけ。
といっても……能力的なものは、皆クリアしてるっていうのが、また難しいね。
得意不得意があって、この騎士にしか出来ないことがある……っていうのなら、決めやすいんだけど。
/*
うわあ、もう、なんていうか…
ジーク凄い!!!!
いやしかし、先生に赤ペン採点されている気分ですよさっきから。
なんというスパルタ女王コース。
[ふと目を伏せ――>>+57ドロシーの呟きを思い出す。
天球から聞こえた、昨夜の遣り取りを]
……
女神の世界、か。
そこでは何でも叶う。
絶対の『幸福』も。
不死も。永遠も。人の心のありようすら思うが侭。
……そうだというなら、
……寝た。かな?
[ギィの頭をつんつんつついてみたが、全く反応はないので、潰れてしまったのだろう。]
ま、それまでにも結構呑んでたみたいだし。
……しかし、まぁったく、何が不満だってんだろうなぁ。
メモでも置いといたら、読むかな?あんま字書くの得意じゃねーけど……。
[カウンターに現れた羽ペンをとりあげると、羊皮紙に向かう]
おまえが何で悩んでるのか知らねーけど。ウソばっかりついてたら全部無くすぜ?だけどどうしてもウソを付かなきゃいけないんなら、カンペキにウソを付けばいい。みんなをだませてるうちは、ホントのことになるし。
自分もだませれば、ウソをついてるってことだって忘れられるぜ。
[書いたものを読み返してみる。おかしなことを書いてないだろうかと、首を捻るが、それ以上思いつかなかったので、そのままで眠っているギィの前に置くと、バーを後にした]
だからこそ、女神はGODの手に拠って「厳選」され――
更に、資質を持った者がこうして試される、んだろうね…。
女神候補だけではなく――
聖騎士サマもドロシーお姉さんも、
もし自分の望む世界を作るとしたら、どんな世界にしたいと望むんだろう。
[霞草の女神候補の、凛とした綺麗な横顔が天球に映っている。
それに指を伸ばし、どこか刹那げに唇を綻ばせる]
――笑顔、か。
[誰かの浮かべている笑顔が憎い、と。
そう考えた事はその乙女には無いのだろう。]
/*
自分でも何を言いたいのかさっぱりです。
そして、ものすごくズレた反応をしてしまったんじゃないかと……不安。
でも、それでいいのかもしれない。
その感情を知るのは、寧ろ、聖騎士サマの役目だと思うから…。
[暖かな、清らかな願いを。祈りを。――包み、護り、穢したくない]
君は、俺たちの女神サマだから。
[芙蓉が立ち去った後、湯からあがり、体を拭い、服を着たところで、葛花にむけていかせたくろねこが返ってくる。]
返信か。
[内容をちらっとみて、それで手紙をしまう]
さーて…と
[両腕を空に伸ばし、どうするかなと考える。くろねこに頼めば、葛花の下までの道案内をしてくれるだろう。が、手紙を届いたばかりなのだろうしななどと考える]
もう話すことがないとか、あたしたちと話すより実際に世界を見てみたいっていう騎士にお願いするといいと思うんだけど……。
一回行っちゃうと、しばらく話せないっていうのが、寂しいよね……。
そういや…
あいつらみんな。悪い世界よか良い世界というのを目指してるのだろうが
…じゃああいつらにとっての良い世界って、なんなんだろうな。
……そうですわね。
これから生き物が生まれゆく世界であれば。
生命の聖騎士様に大地の恵みを与えていただけたらよいのかしら、と思うのですけれど。
お二人ですわよね。ううん……。
お話できなくなるのも、とてもさびしいし。お任せするのも性に合わないので、見に行ってしまいたい!と思うのですけれど。
そうすると、しばらくは戻ってこれませんし。どなたにお願いするのが良いのかしら。
―??―
…よ、っと。
[とん、と床を蹴り、天球に映る光景のひとつに飛ぶ。
足を地に着ければ、そこは別世界。
清冽な小川が涼やかな音を立てて流れ、日差しを映してきらきらと輝いていた。
噎せる様な、草の匂い。
原始の其れを思い出させる光景。
膝を突き、掌いっぱいに水を掬った]
― シュバルツルックス号・甲板の上 ―
[居心地の悪い飛行船から脱出した先はやはりシュバルツルックス号の上]
さて、これからどうするか……な。
[特に当てもないのだが、一つ気になることは残っていた>>1:624]
俺は、アイリのこと、子供扱い。してんのかな……。
[ジークとギィがここで深刻そうになっていた時。確かに少しは、カッコをつける気はあった。
けれど。彼女達をどう扱えばいいのか、わかりかねているのも確かだ]
女神候補だからっていって、崇めるのも性にあわんし。だからといって、女だから。と思ってりゃ、子供扱いすんな。かよ……。
カタギの女の扱いなんて、俺が知るわけねーだろ……
[幸福の定義を論じた時とは、うって変わって情けなさそうな声を出す]
ん…、……。
[顔を洗い、ぷるぷると雫を飛ばすように首を振る。
もうひと掬いして、喉を潤した]
………気持ちいー。
[酔いは残っていないとはいえ、
寝覚めに冷えた水と、頬をなぶる風の感触が心地いい。
肩布で軽く濡れた顔を拭いながら、ふ、と天を仰ぐ。
どこまでも澄んだ青い空]
もうすぐ……今日の答えをすべき時間かあ。
[目を伏せて、思いだすのは、フェリクスの言葉>>142>>143]
あたしは、あたしの世界の住む人々の幸福を制限したくない……。
でも……。
全く制限しない、という逃げもしたくないんだ。
ここで与えられる課題というのは、「あたしがこの世界をどうしたいか」という規準だと思うんだ。
………。
[どこかで呼ばれた気がして、軽く目を見開いた。>>534
それは、幻聴であったのかもしれないが]
――ジークムント様。
なんだか、色々言いたい事がありますが。まずは、昨晩の非礼をお許しください。
わたくしが勝手にまざって、お酒を過ごしてしまったんですの。
ギィ様とフェリクス様にも、後ほど謝罪にゆきたいと思っています。
父にばれたら、5日は食事抜きだと思いますわ。
……酔うことに、というよりは、酔いつぶれたことに怒られそうです。
ウェルシクル家はワイナリーをいくつも持っていますの。お酒で家が大きくなってきた所がありますから。
話が逸れました。
幸せについてのお言葉>>163>>164>>165、ありがとうございます。
原初の幸せは、生。……生の、歓び。
色々あってもやはり、わたくしは人と会う事が嬉しい。嬉しいということは、その人の生が嬉しいという事。
やはり、まずは身体が健やかでなくては、いけませんわね。健やかにあれる世界が。
[生まれたから生きてるのだと思わないこともないのだが、語った話も本当のこと。
美しいあの青年に、薄暗い話をするのは憚られる。
ある意味、酔いつぶれていてよかったんじゃないかとさえ、思う]
それにしても……
この複雑な感情を、どうしたものか……
― フィオンの手記、その文面 ―
あろうことか、私は女神候補たちに対して、とある感情を抱いていました。
それに伴い、正負入り混じった感情が、心の奥底から、湧き上がっていました。
もしもその感情が爆発して、彼女たちを、そして他の聖騎士たちを傷つけてしまったら――?
それは幸せとは言いがたく、むしろ悲しいことなのではないか?
私は――
未来への可能性。……お甘いかしら。
甘い話をし続けるのは、苦いことだと思いますの。甘くて苦い、……お酒みたいな。
……ってわたくし、懲りてませんわね。すみません。
したい質問はひとつ。
未来への可能性を持ち続けることは、未来を信じることは、難しいことだとわたくしは思っています。
貴方は、どのようにそれを。胸に抱き続けているのでしょうか。
それだけ、お聞かせください。
[結局オブラートに包みながら言ってしまったが、彼に聞きたいことといえば、多分そこのような気がした。
言葉を風に溶かし、彼の元へ]
[それはきっと各々の幸福を願うものによって見えるだろうか?
見えないだろうか。少なくとも今は推測ですら形作れない有様で]
ま、なんにせよ、女神候補たちの気苦労が伺えてしまうな
[何か他に、彼女らにできることはあるだろうか?と改めて考えてみるが特に浮かぶでもなく、ふらふらと目指す目的もなく歩いていた]
既成概念を捨て去るか……。
……そういえば、ギィ>>167>>168も似たようなことを言っていたっけ。
新しい世界の住人は、「人間」である必要はないと。
そう……。
今ある世界で出来る事なら、新しい世界じゃなくてもいい。
他の女神に出来る事なら、あたしじゃなくてもいい。
……あたしにしか、造り出せない世界、かあ。
そういえば、レベル上げに必死になりすぎて、恋愛イベントあまり起こしてないの巻。
……っく!
お姫様扱いされて、ちやほやされる予定……
など、もともとなかったけどっどっどっ……!
私は…
私、は……
[肩を支えてくれる大きな掌はあたたかい>>659
けれど、決して包み込むものではない。
支えるだけだ。
また、甘えた…
目の前で泣いてしまったフィオンの顔が、少しだけ浮かんだ。
同時に、私達を信じると…そう宣言してくれた優しさも>>279
――しっかりしろ、ジル。
自分を、叱咤する]
[持って出たライアーを、草の上から持ち上げる。
すう、と息を吸った。
艶やかに指は弦を爪弾き。
どこか哀切にも聞こえる、音階をつくりだした]
わが愛する者の聲きこゆ
視よ 山をとび 岡を躍りこえて來る
わが愛する者 われに語りて言ふ
わが友よ わが美はしき者よ起ていできたれ
視よ 冬すでに過ぎ
雨もやみてはやさりぬ
もろもろの花は地にあらはれ
鳥のさへづる時 すでに至り
班鳩の聲 われらの地にきこゆ
――余計なことを考えるのはやめましょう。
今は、彼女たちを支えるのが先決。
でも、お三方が作る世界を、見てみたいというのも本音。
今はそれが叶うのを、待ちながら。
やるべきことをやらなければ。
[水面から手を引っ込め、ハンカチで水気を拭き。女神候補たちの答えを待ちます]
無花果樹は そのき果を赤らめ
葡萄の樹は花さきて その馨はしき香氣をはなつ
わが佳よ わが美しき者よ 起て出きたれ
磐間にをり 斷崖の匿處にをるわが鴿よ
われに汝の面を見させよ
なんぢの聲をきかしめよ
なんぢの聲は愛らしく
なんぢの面はうるはし
[両腕を、ぐっと、力を入れて突っぱねた。
荒い呼吸を繰り返して、でもなんとか、気持ちを落ち着けようと葛藤する。
瞼を乱暴に瞑った。目尻の端から雫が零れる。振り払う。]
私は――
此の世界に呼ばれる時。
私の使命を聞いた時。
一度、 選んだ。
[覗かれた蒼の双眸を、涙に濡れた瞳を、
それでも強く煌かせて、――若草に告げる]
貴族の子女としての生活も、人としての普通の生き方も、
家族も、姓も、何もかも。
この…長かった髪と共に、元の世界に捨ててきた。
われらのために狐をとらへよ
彼の葡萄園をそこなふ小狐をとらへよ
我等の葡萄園は花盛なればなり
わが愛する者は我につき
我はかれにつく
彼は百合花の中にてその群を牧ふ
なんぢの目は 面覆ひのうしろにありて鴿のごとし
なんぢの髮は ギレアデ山の腰に臥たる山羊の群に似たり
なんぢの齒は 毛を剪たる牝羊の浴塲より出たるがごとし
おのおの雙子をうみて
ひとつも子なきものはなし
なんぢの唇は 紅色の線維のごとく その口は美はし
なんぢの頬は 面覆ひのうしろにありて
石榴の半片に似たり
なんぢの頸項は 武器庫にとて建たるダビデの戍樓のごとし
その上には 一千の盾を懸け列ぬ
みな勇士の大楯なり
――――ジーク、
私は最初から、善も悪も美も醜も…否定する気は、ない。
全てには多様な貌がある。
ならば、その全てを信じて、其の全てを受け止めて、
私が、私達が、ちゃんと見守っているから、
”生きろ”と――
真っ直ぐ前を向いて伝えよう。
それを世界を「愛」することと言うのならば…
[息を、吸う。
胸の何処かが痛い。痛い、けれど]
私は、慈愛もつ女神への階段を、進もう。
[凛と言い切った//]
おのれの愛する者に
荒野より上りきたる者は誰ぞや
林檎の樹の下にて われなんぢを喚さませり
なんぢの母 かしこにて汝のために
なんぢを産し者 かしこにて劬勞をなしぬ
われを汝の心におきて 印のごとくし
なんぢの腕におきて 印のごとくせよ
其の愛は強くして死のごとく
嫉妬は堅くして陰府にひとし
その焔は火の焔のごとし
いともはげしき焔なり
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新