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[――――この胸に抱くのは、相手と同じ真赤な誓い]
逃がさねえ!
[横転した『門』の上に馬乗りになり、
――何度も何度も、胸部を殴る。
組み替える装甲の内側にあったコアをモニタ越しに視界へ留める。
――もしかしたら。
もしかしたら、この並行世界の、ノルの心臓も―――]
ごめんな……………
[変形する前にそっと手を伸ばし、
―――花の蕾のようなコアを掴む。]
―――ごめんな。
[心臓も――『ダレカ』に継がれる為のもの、なのかもしれない。
ザワールドの掌はコアを大事そうに包みこみ、
しかし、自分の指は、ノルの十字架の髪飾りに触れる。]
…………おれは、ひとごろしにならなきゃなんねえ。
[先ほどまで殴りつけていた凶暴な手は、指は。
壊れ物を扱うように、ゆっくりとコアを――開いてゆく。]
― 回想・シンロ ―
[>>*14シンロを家に呼ぶのは数えるほどしかない。
あいつが入院するほど病弱で遊べる回数があいつらと比べて格段に少なかったからだ。
小ぶりのホットケーキをフライパンから皿に移し、バターを乗っけてルッツの前に置いてやる。]
よし、できたぞルッツ!メイプルいっぱいかけような!
「にいさんのホットケーキ、大好きだ」
[あまり笑わない幼児だけど、甘くてふわふわでおいしいホットケーキを焼いてやればふわっと笑う。
それがまた堪らなくかわいい。
もう一枚焼こうとしてフライパンに火をつけたところで>>*14チャイムが鳴る。
いつのまにか待ち合わせの時間になっていたようだ。
カチッと火を切って玄関へと向かう。
ドアを開けると甘い香りがふわりと漂うだろう。]
よくきたな。
[中を巨大モニタが映し出す―――
開いた蕾の中には、
同じように円形に並んだ椅子に座った人達が居た。]
ノル。
[哀しみを宿した瞳で此方を見上げているノルの顔。
――そして、その周囲に居た者の中に、
ベールヴァルドによく似た人物も、
ティノによく似た人物も存在した。
だけど、イースや―――……自分は、いない。]
――――そーけ………。
はは、俺。 今になっで、
ベールの気持ち、わかった気がする。
遅すぎたなあ……―――
あいづのこど、いっぱい傷つけて、
何が、――守るだ、……
[――俺がせめて、 かわってやれたら>>0:439
やめてくれ――――……、
『――ほだごど嘘でもいうんでねえ……!』
俺の為に、ノルが死ぬなんて。
そんな哀しい世界は――――存在しては、ならない。]
/*
ギルのテーマソングの選んでたやつの聴くとなんか泣けるな
延べられた手を拒んだ その時に と 延べられた手を守った その時に の部分が3dのまさに俺とエリザの手のあれだよな
俺の伸ばした手は拒まれててエリザの手は掴んでるんだよ
曲ぴったりだわ
[大事そうに掌に乗せていたものを――
手の中に、包みこみ、――…握り締める。]
…………勝った…。
[脱力感を身に受けて、コメムシを見上げる。]
国防軍の病院に、…すぐ転送すでくれ。
[そう呟くのとほぼ同時に、目の前が白くなってゆく。
消える刹那に、涙を手で拭い。]
みんな、――勝っでくれよ。
『 またな 』
[彼らを一瞥し、いつもの笑顔を向けて、そう告げる。
―――――――――ホワイトアウト。*]
― 国防軍・病院施設にて ―
[――転送された先。寝台車で運ばれてゆく。
意識はもう、…―――半分くらい無い。]
あ、
[手術室の前、丁度イースは席を外していたのは幸いだった。
ノルが、座していたソファから、腰を上げた。]
…髪留め、もうすこしだげ、いいか?
[掠れた声は、もう生命力が幾ばくも残っていない事を示している。]
…――――た、のむ。
[――ベールヴァルドのこと、イースのこと。]
――――…ごめんな…、ノル。
[ぜんぶ、任せてしまって。
――お前に、俺の死を、背負わせてしまって。
言いたいのに、伝えたいのに、声がもう――……]
…―――あいし、でる。
[―――、愛してる。
たとえ、進む道が違っても、ベールのそばに居るから。
そっと――力の篭らない手で一度、ノルの手を、握った。]
オススメされるたびじゃない、オススメを聞かれるたび、だね。
お兄さん女子力ないからクックパッド先生に聞いてるんだよ…!
― 回想・シンロ続き ―
[お土産のジャムを受け取れば気にしなくていいのに、なんていいながらも受け取る。
自分の部屋じゃなくルートがホットケーキを食べているキッチンに連れ込む]
まぁ座れよ。
ルッツの口、そこのウェットティッシュでぬぐってやってくれ。
[頬にメイプルをつけたルートを指し示しながら、フライパンを火にかける。
ふわっとなるように、慎重に焼いていく。]
ほら、できた。食えよ。
[シンロが持ってきたジャムも小皿に移してスプーンを添えて出してやる。]
―――― 幕間 ――――
[それから一ヶ月後、ダニエルから施設へと手紙が届いた。
差し出し人の住所はなく、
ただ汚い字でダニエルの名前のみが封筒の外側に綴られている。
中を開けば、やはり汚い字で書かれた、手紙。]
俺の弟たちへ。
そっちはどうだ?まだやばい怪獣たち居んのけ?
俺はこっちの暮らしに、まだ全然慣れやしねえ!
でもな、おめらのこど思い出すと、
環境変わっても、頑張れんだ。
こっちの写真一緒に入れといたっぺ。じゃあまた手紙書くかんな!
[――同封された写真は、丁国の名所にある像。
The Little Mermaidの銅像だった――**]
―――― 幕間 ――――
― 日曜日の昼間・バルサミコスタジアム ―
[会場に着けば姿を見つけられたのはシンロだけだった。]
リヒテンはベンチだとして、マシューやエリザベータは
まだ来てないのかね?
[そう聞けばシンロはどう答えただろうか。]
……というか。
[深呼吸一つ。まだ、キックオフまでは時間があるようだ。]
[『コメムシ』がダンの転送作業をしていた頃だろう。
ぼくらの操縦席の後ろで、何かが動く気配がする]
<ふふ、ねぇ、このザワールドだっけ?ほんとぅにすごいねぇ>
<僕ならもーっと、イイ使い方ができると思うなぁ>
[イヴァンが、<<モナ ウェルシュ>>の頭に銃口を向けていた]
エリザベータは大丈夫なのかね?
その、少なくとも私には
大丈夫じゃないように見えているのだよ。
[回りの様子に注意しながら呟く。
自分には辛くなったら、吐き出すことのできる相手がいる。
しかし彼女はその相手を失ってしまっているように見えた。]
君は比較的落ち着いているように見えるからいうが、
次のパイロットが彼女だったら…
今の彼女にこの星を任せられるのだろうか。
そんな心配をしてしまうのだよ。
……冷たいと思うなら、
私の話は無視してくれて構わないのだよ。
[言うと同時に、ホイッスルが鳴り響いた。]
[ダンのシュートが決まるたび、観客が湧く。
チームメイトとハイタッチするその姿は、
まさか彼が自身の命のリミットを知っているとは思えず、
胸にチクチクと痛みが走る。]
がんばるのだよー!!
ほら、シンロも応援するのだよ。
ダン、もう一点入れるのだよー!!
[痛みを消すように
声を張り上げてダンに声援を飛ばした。]
・・・モナさんっ
[モナに向けられたイヴァンの銃口>>188に、
コックピット内に緊張が走る。
同乗していた他の国防軍人がとっさに銃を取り出そうとするが
イヴァンの一瞥で固まってしまっていた]
<ねぇ、コメムシくん。このロボットは、敵のロボットを倒すために使えばいいのであって、逆に言えば、その他のことに使っちゃいけないわけじゃないよねぇ・・・?ただ、動かす度に人の命が必要なだけで>
[『コメムシ』はどんな顔をしただろう。
その表情の変化にはさすがに皆が気が付いたかもしれない]
<だったらさぁ、ちゃーんと敵を倒して、この地球を救ってあげるから、このロボット、ぼくらにちょーだい?>
[擬態語をつけるとしたら、こてん、と音が響くようにイヴァンは首をかしげた]
<ふふ、ねぇねぇ、君の話だと、パイロットはいくらでも補充できそう>>18だよね。うん、いくらでも補充は出してあげる。幼い子がいいんだっけ?だいじょうぶ、いくらでもぼくのところにはいるからさ。うん、そう、ぼくね、このロボットもらって、この地球上にいる悪い子をやっつけたいなーって>
[子どもがおもちゃをもらったような声でイヴァンは語っただろう。]
<あはは!そんな困った顔しないでよ!うん、いいよ、悩まなくていい方法をとってあげる。ねぇコメムシくん、君はサポート役ってことは、この地球に勝ってもらわないと困るんだよね?だったらさ、>
<契約したパイロットが全員いなくなったら、新しいパイロットを補充するしかないよね!>
[モナの頭にあてていた銃口の、トリガーに人差し指がかかった]
/*
「エリザベータ・ヘーデルヴァーリ」編(アウェー戦)
“アイゼルネ・ユングフラウ(Eiserne Jungfrau)《鉄処女》”。
スリット数11、光点数6。鐘形の胴体に頭部。
胴体が4つに分かれて敵機体を挟み込み、
身動きをとれなくしてから内側の鉄柵で攻撃する。
急所は剥き出しの頭部。
― 回想・【過去編3】 ―
【特に理由はねぇ。
人を好きになるってそんなもんじゃねーのか?
なんとなく見てたり話したり同じ空間にいて
惹かれる物があったんだろ
気づいたらそいつばっか目で追ってて、
そいつが他の奴と仲良くしてるとなんか気に食わなくって、
昨日より今日、今日より明日って近づいていけたらなって思ってて
『恋』なのか?って聞かれたら違うと首を横に振るかもしれない…
ただ…一緒にいたい、話したい、見ていたい、隣にいたい
好きになった理由は?って聞かれたら俺はこう答えるよ
「好きになったからだ」ってーーー】
[今日は料理教室の日だった。
いつものように学校帰りにカフェに寄り料理を教えて貰う
この日、…は69個の暗黒物質を生み出した
他の子供達が帰った後、帰る支度をしながらなんとなく質問を投げかけた]
なぁ、おまえってキスした事あるか?
キスってどうやるんだ?
したいって思う時ってどういう時なんだ?
[ハッと、自分が変な質問をしている事に気づき言葉を付け加える]
ほ…ほら、俺も中学生だろ?
彼女とか出来るかもしれねーだろ?
[フランシスはどんな回答をくれただろうか*]
─ 回想・カフェ・対ローデリヒ ─
Oui、それではテーブルへどうぞ。
[ここで食べるという彼>>+50を、…はテーブルへと案内するが、
少年の視線は店に置いてあるケーキへと注がれていた]
オススメねぇ…オペラなんてどうかな?
ビスキュイにガナッシュとバタークリームを塗り重ねたケーキだよ。
これこれ。
なんとなく君みたいだよねぇ。
[店のオススメというよりは、生真面目そうな彼の雰囲気から
連想したケーキの名を言ってショーケースに飾ってある一つを示した。
艶やかなチョココーティングに、僅かに散らした金箔が優雅さを醸しだしていた。]
― ダン戦の後>>191>>192>>194 ―
HAHAHA!何か勘違いしてるんじゃないかい?
トニーは俺のものではない。
もう、この地球のものなんだぞ?
[特に臆した様子も無く、イヴァンを睨む。
しかし、この手のタイプはあまり得意では無いので、苦い顔。]
…ああ、勝って貰わないと困る。
負けてしまっても、また別の並行世界に行くだけだけれど。
[パイロットの補充に関しては]
へえ、それはありがたい。
でも、その子供達は戦えるんだぞ。
戦闘への意欲も十分にあるしね。
俺のスカウトしたものを壊さないでくれるかい。
[しかし、その言葉を言い終わる前に発砲音――…]
[這いつくばった床に両手をついて、上半身を起こす。
ぼたぼたと血だまりが床にできるが、
かまわず、椅子の足に背をもたれかけて床に座る]
うう・・・
[2,3回呼吸をしたころには・・・血は止まり穴は塞がっていた]**
― 回想・対アーサー ―
あーあー、もう、見事なツンデレですこと。
……ておいおい、週に3回くらいのメールで履歴が消えるって……。
[>>+62予想通り、すぐに返ってきたメールに…はくすりと笑ったが、
なんて不憫な子なんだろうとホロリと涙を誘う]
From:素敵なお兄さん
To:ツンデレ眉毛
Subject:はいはいツンデレツンデレ
Message:
メルマガに時間も内容も全部書いてあるのに、送る前に聞いてくるのはお前だけですー。
俺からのメールねぇ…。今日のパンツ何色? って毎日聞いてあげようか?(笑)
P.S.あらー、アーサーに返信するのはトモダチのメール消えちゃうみたいだからやめておいたほうがいいわけね。[涙目の絵文字]
お友達と仲良くね。
[アーサーを焦らすために、わざと47]分後に返信をした。ま、俺以外にもたくさんトモダチいるんだからこれくらいわけないよね?]
― 回想・いつか、どこかの世界で ―
――――――そう、あなたが『コメムシ』になるのですか。
[目の前の░▓▒▓█▓░░▓▒は震えていた。
おそらくは、運命、世界、自分自分への憤り、そして――――]
―――――だいぶ、イレギュラーなことになりそうですね。
[そして、░▓▒▓█▓░░▓▒への、想いから]**
─ 回想・料理教室後・対アーサー ─
[>>+86何故彼だけはこうもアレなのか。
目の前の山になった良くわからないナニカに…は苦悩する]
俺の教え方、わかり辛い……?
[頭を抱えてアーサー以外の生徒に問えば、一様にしてそんな事ない。
フランシス先生のおかげで料理のレベルが上がり、
彼女が出来ました、浮気していた夫が浮気をやめました、
勉強がはかどり成績が上がりました、
迷子の猫が返ってきました、などと賛美を受ける]
だよねー! あいつの作り方に問題があるんだよね!
良かった、お兄さんまだ頑張れる!
[自らを鼓舞し、生徒達を見送るがアーサーはまだ残っていた。
その作ったブツを持ち帰ってくれ、そう念を送ればいきなりの質問に
…は変な声を出した。]
はぁあああ?
おま、そんな事考えながら俺の神聖な料理教室に挑んでたのかよ。
邪なこと考えてるから暗黒物質が出来あがったわけね。
[はぐらかすように言葉を返すと、アーサーはたじろいで言い訳を重ねた]
…………友達も居ないアーサーに彼女ねぇ……。
ま、お前は性格と眉毛はともかく顔は良いからな、
お付き合いしたいって物好きな子もいるにはいるかもね。
[…は、それからによによと笑い、]
それにしてもキスねぇ…、したいなら試してみる?
なんならお兄さんが実地で教えたげようか? なあ、アーサー?
[アーサーの顎に手をかけて上を向かせる。
…の顔は挑発するような目つきをしていただろう]
葬式について調べてるけど、どう考えてもギルの葬式と被る…?
始業式→次の日(アーサー死亡)→次の日(俺死亡・アーサー葬儀?)→次の日(ギル葬儀)→次の日(シンロがアーサー墓参り)
だとしたら、アーサー死亡日に両親帰って来て通夜って無理ゲーだと思うので、ギル死亡日に通夜、ギル葬儀の日に葬式になる予感。
アーサー死亡から3日目に墓参りは可能だけど。
― 回想・【過去編4】 ―
【学校の屋上。
授業中、リリヤンしてたのが先公にバレて廊下に立たされた俺は、勿論大人しくそこに立っているなどせず、持たされたバケツを置いてそのままここに抜け出して来た】
教科書で隠してたのに何でバレたんだよ
あの教師の目は千里眼かよ…
【いつものように備え付けのベンチで寝ようとしたら、そこには先約がいた
ーーーーーーギルベルトだ>>+28】
こいつ…俺の席で呑気に寝やがって…
………寝顔、意外と可愛いんだな…こいつ
【自分でもなんでそうしようとしたのかわからない。
あいつが本当に寝てんのか顔を覗きこもうとしたはずなのに、気づいたらあいつの顔に自分の顔が近づいてて…唇に…】
……っ
【その手前で俺は唇を噛み締め離れるとあいつをおもいっきりケリ飛ばしていた】
― 回想・バルサミコスタジアム ―
[イースも来るとは聞いていたが、ベンチの近くにはいないようだ。
彼の性格から、きっと観客席の後ろから見守っているのだろう。
そしてそれに気づいたダンとノルがイースに向けてであろう、vサインをノルにもさせwに繋げていた。
その様子を、…もちょっとした呆れと、
微笑を浮かべ見守った]
おい、てめぇ、どこで寝てんだよ
ここは俺の場所だ
【ベンチから落ちたギルベルトを上から見下ろしていると
飲みかけらしい紙パックジュースが一緒に地面に落ちたのが目に留まる】
俺が飲ませてやるよ
【にやりと笑い俺はあいつの紙パックを奪うと残っていた中身を飲み干し、あいつの頭を押さえ付けるとそのまま無理矢理口移しで飲ませていた】
はは、ざまぁねーな!
なんだよ、おまえキスした事無かったのか?
残念だったな初めての相手はこの俺だ
次俺の場所で寝てやがったらひん剥いて写メ取って送ってやるからな
[そのままギルベルトを屋上の扉から校舎内へ叩き出し鍵を閉める]
…………
…………………
って、なにやってんだ俺ぇぇええーーー!
お、お、おかしいだろ!!!バ…バッカじゃねーの!!
なんて事してんだ!?キ…キスしたのか?
俺あいつとキスしたのか?!?!
俺ギルベルトとキスしちまった…
キスってあんな感じなのか…
【なんかちょっと浮かれた気持ち半分、罪悪感半分…
キスは好きになった女の子とするもんだと思ってたのに…
気づいたら屋上の端っこにしゃがみ込んで丸まって…】
死にたい死にたい死にたい…
【いつものように落ち込んでいた*】
[見守っていた試合は、PK戦に持ち込む位に同点を争った。>>104
その時に自チームのキーパーが負傷し、試合続行が難しくなりつつあった頃。
自分のユニフォームの1番の文字を見た。改めて…は思う。
…そうだべ、俺がいるでねえか――
監督に頼みこみ、試合に出させてくれないかと申し出る。
…の状態を知っている監督はなかなかに応えを出せずにいたが、
ダンの加勢により>>104、承諾を得る。
そして足を踏み入れる数年ぶりのコート。自分に任されたゴールを守る役割。
正直現役の時より体力は衰えている。だが、そんな事は関係なかった。
――――こっがら先は、何人たりとも通さねえ。
自身が病人の事は忘れ、現役の時とはまるで変わらぬ気迫。…は、ゴールの前に立ち塞がった。]
[そして試合終了の合図が鳴った。]
――――勝った。
[…は、少しの参加だったが、ベンチから
自チームと抱擁し、喜び合った。>>96
そして自分の手助けも無駄ではなかった。と思った。
少しの参加だったが、…は1年前の事を思い出していた。
そして車椅子から、観客席からダン達に向けたであろう旗を掲げた人物を見つける。
心なしか、ダンと面影があるその顔を見つめていたら、
ダンから、いきなり眼鏡を外された。
その顔が、ギルベルトに似てると言われれた。]
…そんな不敏ヅラじゃね。
[…なりの冗談だったのだろう。
…にとってギルベルトは、接触は余りなかったが、どちらかというと目立った存在だったので知っていたし、二年の時にもそう言われた事を思い出した。
ギルベルト、アーサーまでもが亡くなっている事は…の耳にも入っていた。辛気臭さをふっとばす意味でも言ったのかもしれない。
しかし、2人の事を思い、顔を曇らせると、ダンが改めて口を開く]
………
[ダンは父親と故郷に帰る話を切り出した。
いきなりの話で面くらった。そしてその後の涙にも。
]
(なじょしても、そうしなきゃならねえべが…?)
出かけた言葉を殺し、…は彼を見据えただろう。
そして突然の話、ドナーが見つかったという知らせに、
軍の病院施設に移動することになった。]
…おめえは行がねえのが。
[ノルとイースがいると心強い、だがいかにもダン自身は、俺はここまでだ、
という風な素振りに、ついてこないのかと聞けば、行けないと応えられた。
そして、その時のノルの涙も、感涙とはまた違う意味を含めているのだろうかと…自身は捉えていたであろう]
[そして、>>117の後の、親愛と願いを込めての、額へとキスをされた後に
ダンの自国のコインを、握らされた。
(…これは大事な)
言いかけようとした時に
彼は早々と去って行った。*]
― 回想・続【過去編3】 ―
[友達も居ないという言葉>>+91に顔を真っ赤にしてすぐに反論する]
友達がいないは余計だよ!!
[付き合いたい物好きな子もいるかもという言葉にはパァッと表情が明るくなり]
そ…そうか?!そう思うか?
[髭でもたまにはいい事言うななどと思いながら話を聞いていると、突然フランシスの手が顎にかけられ上を向かされる。一瞬状況が飲み込めず固まっていたが]
キ…
う、うわぁああああああ
て…てめぇ、な、何やってんだ!バ…バカ!!
バカバカバカバカ!バカァー!!!スットコバカ!
おまえは相手を選ばねーのか!変態!髭!
[…は顔を真っ赤にしながら動揺のあまり叫び
わちゃわちゃ抵抗しようと暴れるだけ暴れてみた]
/*
移植されたのを、すぐに知らされるか、
現時点では知らず、少し先に分かる展開、
どちらがいいか悩み中なう
*/
─ 回想・アーサーの葬儀 ─
[海外にいたアーサーの両親は、警察関係者からの連絡を受けて
その日の夜には帰国を果たし、翌日の葬儀を執り行った。
しかし平日と言う事もあり、参列した人間は少ない。
というよりも、もとより家族のみで済ませるとのことだったが
ピーターに呼ばれ、…はアーサーの葬儀へと出席する事になった。
友人と言うには年が離れている事にアーサーの両親に怪しまれたが、
ピーターの口添えもあり式へと出る事を許された。]
(……ザワールド。子供達の命で動く、ロボット、か)
[牧師の言葉が響く中、…はアーサーの仏頂面の遺影をぼんやりと
眺めながら昨夜モナから聞いたことを思い出す。]
[アーサーは、一応は戦ったらしいが動かす前に
敵が自滅し不戦勝で終わったというが──]
(きっとあいつは事故で死ななくても、アレを動かしてあそこにいたんだろうな。)
──可哀相に
[運命付けられたような死に、…は形の良い眉を顰めて言い放つ。
小さく呟いた声は、牧師の言葉に重なって誰の耳にも届かなかっただろう。
式が終わり、棺が運ばれるのを見送ってから、…は
教会から離れた*]
[移植手術は無事成功した。
預けられた心臓によって、…は再び、健康な体を取り戻しつつあった。
あれから数週間後―――――
目まぐるしい回復力と共に
医者も驚く位に予定より早く、彼は退院出来たのだ。
…は、移植した心臓の主はダンのものだとは、現時点ではまだ、しらない。
…がもう少し年を重ねれば、すべてを受け取れる時がくれば
真実を知る日が必ず来るだろう。
故郷に帰ったダンの事を、不思議を寂しいとは思わなくなった。
―――――寧ろ前より彼が、近くにいる気がした。
…が、もう少し年を重ね、真実を知るその日まで―――――。
この真実はもうしばらくの間、深く氷に閉ざされる。]
……ぷっ、ははははははは!
冗談だっつの、そんなにマジになんなって!
[その表情に思わず吹き出してアーサーから手を離す]
相手? 勿論選ぶに決まってるよ。
この俺がお前みたいなちんちくりんに手をだすわけないじゃなーい。
[喚くばかりではなく、暴れ出したアーサーから…は更に距離を取る。殴られてたまるか]
まあ、その反応だとお前彼女できないんじゃないかな?
というかまず告白すら危ういし、一生童貞だろうなぁ。可哀相に!
[アーサーの未来を勝手に想像し、勝手に嘆いてみせた。]
― 数日後 ―
[移植手術は無事成功した。
預けられた心臓によって、…は再び、健康な体を取り戻しつつあった。
あれから数週間後―――――
目まぐるしい回復力と共に
医者も驚く位に予定より早く、彼は退院出来たのだ。
車椅子のない生活。
だが、そこにはダンがいない。
数日後に、きっとノルからダンが自分の命と引き換えに戦うパイロットであったこと。
いなくなる際に、自身の心臓を移植させた事を…に伝えただろう。]
[…は初めこそ、驚きを隠せずにいたが、
静かに話に耳を傾けた。そして応えた]
…どうりでな。これ…うっつあしぐらい動いででよ。
本当あいつだない。
[…は、冷静な位に聞き入り、そして涙を流した。
真実なのもすぐ納得がいった。
思い出すのは、眩しい太陽のような彼の笑顔。流していた涙を手の甲で拭った。
ダンはこれからも…の中で生き続ける。
だから寂しくなんかない。
これからも、共に、生きよう。
…は目を閉じ、自身の胸をそっと撫でた。**]
―コックピット―
[ここは……見覚えがあるわ。何度か来てる、気がする。
ずらりと並んだ椅子を見回す。
中には、見覚えのある黒い社長椅子。それから、ピアノ椅子。
…………あぁ、そうだった。私たちは、ここで戦って死んでいくんだった。
その為に、その為だけにかろうじて生きてるんだったわ。
私は、傷の残る左腕を右腕で掴んだ。
痛い。
痛い。この痛みは、生きてる証拠。
大丈夫、私はまだ、なんとか生きていける。この世界を守って死ぬまでは。
大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、
私は、ちゃんと死ねる。あいつが、あの人が守ってくれた、この世界を。
まだ、かろうじて、大事なものが残ってるから。]
[どれほどそうしていたのかしら。
視線を移せば、モニターに映るダン君と、もうひとり別の――――
――――――あれ、敵?
敵のパイロット?
敵のパイロットの顔は、どこかで見た事があるような気がしたけれど、わからなかった。]
[しばらくして、ダン君はコックピットに戻ってきたわ。
病院の服の上にコスチュームを着こんだダン君の姿。
そうだ、あのコスチュームはリヒちゃんとモナちゃんが作ってくれたんだったわね。]
……けほっ、
[ぼんやりとした思考の中で、モニターをじっと見つめる。
あいつの戦闘の時は、見てやれなかった。あいつって誰?
だからせめて、これから先の戦闘は、全部見ていてやらなきゃ。そう思った。
ローデリヒさんのように上品な感じではない、荒々しい、端的に言ってしまえばがさつな戦い方。
あいつみたいね。それを見ていて、ちょっとだけ胸の奥が痛くなった。]
[激しい殴り合いを抜けて、ダン君は敵のコアを掴んだの。
蕾のようなそれを、ゆっくりと開いていく。
モニターに映し出された蕾の中には、他にも人がいたわ。
そう、私たちは、彼らを殺さなくてはならない。自分の、自分たちの大事な人を、大事な世界を生かす為に。
ぐしゃりと、ザワールドの手のひらがコアを握りつぶす瞬間まで、ずっと見ていた。]
……またね。
[戦闘は終わった。操縦者の命は、失われる。
そんなときに、ダン君は笑ったの>>181。
それなら、悲しい顔はするべきではないわよね。
私は笑みを顔に貼り付けて、そう呟いた。]*
「ふふ、ねぇ、このザワールドだっけ?ほんとぅにすごいねぇ」
「僕ならもーっと、イイ使い方ができると思うなぁ」
[その時、不意に聞こえた声。
ぐらぐらする頭の中で、不快に響いた。
声の方を見ると、大人が、誰だか覚えてないけれど大人が、銃をモナちゃんの頭につきつけていたの>>188。]
…………
[続けられた言葉>>191に、私は大人を睨みつけながら呟いた。
どうせ誰も知らないでしょ、私の国の言葉なんて。
スラングには事欠かないし、本当に便利。]
[なんて汚い。
そんなに殺したい奴がいるなら、自分の手で殺しなさいよ。
嗤う露国軍人>>192が酷く耳障り。
発砲音>>194。
露国軍人の手から銃が飛ぶ。
少し安心したけれどそれも束の間、すぐに別の拳銃が取り出されて、その銃口がシンロちゃんに―――]
―――シンロちゃんッ!!!!!
[その間に私が飛び出す前に、別の影が横切った。
そして、乾いた発砲音>>197。]
マシュー君…!?
[けれど、倒れていたのはシンロちゃんじゃなかった。
床に倒れ込んで、アカイものを流しているのは、マシュー君。>>199
―――あぁ、彼も生きてるのね。]
マシュー君、大丈夫!?
すぐに止血を――――
[私は彼に駆け寄って、止血をしようと自分の服を破いたんだけれど――――]
[先ほど別れたばかりのダンの友人の顔。
一瞬びっくりして戸惑うも、
以前コメムシに見せられた映像にフランシスと
そっくりな男性が写ってたことを思い出し、
敵の住んでいるところが平行世界だということを思い出す。]
…あのノルさんにも大切な人…世界があるのですね。
[ポツリとそう呟く。
だが自分たちは負けるわけにはいかなかった。
自分も大切な物を守りたいから―。]
[ダンの戦いは、無我夢中でまるでサッカーをしている時の彼のようだった。
また、敵の戦闘機は同じタイプのものらしく>>157、
急所も同じところにあるらしいが、少しだけ違って、
こちらの急所は隠せないとのこと>>159。
が、やはりサッカーをするみたいにザ・ワールドが蹴りで打ち抜けば>>166、
ゆっくりとコアを摘み上げればぐしゃりと手のひらに握りつぶす。
みんな勝ってくれよ―と>>181言われれば、]
私…必ず手術の経過…生きてる限り見守りますから!!
貴方の心はいつまでも皆と共にあります…!
[と、叫ぶようにして伝え、
そのまま転送されるダンを見送っただろう。]
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