情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
…。
[リヒャルトもまた、死にかけていた。
――――――フレデリカの声でよくわかる。
遠くではアデルもまた死ぬのだろう。
――――――タイガの様子越しにだが、それも理解できた。
瞑目する。
せめてシュラーフェンよ、夢の中では安らぎを。
ここは死後の世界であって、夢見る世界では無いと、知りながらも。]
― どうでもよくはないけど過去の話 ―
(ねぇ、生き返りたい?)
(アタシの眷属になるなら、生き返らせてあげてもいいわよ?)
[それに否と言えるほど、自分は老成してはいなかった。
生き返りたかった、まだ子供だった。
やりたい事は山のようにあったのだから。
そして契約は成立し、神から直接力を賜るという
ああ…。
[言われて>>+204、ようやく納得の色を見せる]
そう言う意味で言うなれば。
私には分からない、としか言いようがありません。
何せ、神の死を目の当たりにしたわけではないし、死して尚存在するものを見たことはありませんから。
文献にあった消滅と言う言葉も、単に肉体が消えたと言う話なのかもしれません。
肉体が消えた後の力と魂が可視なものでない限りは、その存在すら感知出来ないのですから。
ただ……そうですね。
自分を失う、と言うのは、誰しも恐ろしいものだと思います。
[美しい女神に死して手を引かれ連れて来られたのは、地上の何処にも無い世界。だけど地上の何処からも繋がる世界。
夢の領域。
そこで悠然と腰掛ける女神は、面前の水鏡に映った地上をガン見していた。]
「ほらあそこ、ねー、あっちの奥さんブッサイクじゃない?
ああ容姿はそれなりだけどさぁ、正確が悪いっていうか…ワガママ。
可愛さ鼻にかけてるっていうか。だから旦那の目が他所向いちゃうのよ。
まぁ、元々糸が別に繋がってたんだから、仕方ないかしら。
…………ところでマカロン食べる?」
[女神の元手からだが出来上がるまで暫く暮らし始めてから気づいたのは、彼女はとてもお喋りだということだった。そして、とても浮世離れした美しい外見とはかけ離れたような俗物だった。]
[心残りはたくさんある。
たくさんある。でももう、叶うものはひとつもない。
地に落ちた剣。
シメオンの事。
タイガの事。
頼りにしたいと思ってくれたウルズ。
ごめん、と謝る思考は、どこにあるのか。
―― ああでも、
一度でいいから、*ロシェルって、よびたかったな*]
[背に地を付けてウェルシュを見上げる。
意識を灼く激痛にも関わらず、ああ、懐かしいなと。
この風景には、とても覚えがある。
周囲には巨大キノコの群生地。
剣を抜いて、二人して吹っ飛ばされて。今と全く同じ姿勢で、先に立ち上がったウェルシュが手を伸べてくれるのを見上げていた、あの時。]
…趣味が悪いよ、シュラーフェン。
「フッ、甘いわね。人間の尺度で測ったらダメよ、ヴィー。
アタシは神様なのよ?
神様が見守ってあげるって、もうこれ以上の幸運且つ素晴らしい祝福は無いでしょ?」
…見てるだけじゃないか。
「ばっか、神様がヘタに手を出して、人生変な方向に転がってったら、アタシの夢見が悪
………コホン。
そーじゃなくって、神さまってのは大抵見てるだけってのが定石でしょ?
根暗な黒竜や策士の白竜やカタブツのくせにムッツリの天秤みたいに、神さまカサにきて眷属増やしまくって覇権がどーのってやって他人の人生狂わせるよりはマシじゃないの。」
[他の神など知ったことかの勢いで(あくまで主観で)喋り捲る神に、
毎度なんと言ってよいのか、言葉に苦労するのだった。
上手く切り返せるほど、当事は成熟していなかったのだから仕方ないのだが…。]
[そういえば当事はタメ口だったなぁ、とは、大きくなってから時々思い出す。
それを気にしない神は、おおらかといえばおおらかでもあった。]
「…でも人間ってさ、誰の介入がなくっても勝手に踊っちゃう不思議生物だから、ついつい手ぇ出したくなるのは仕方ないかもねぇ。
まぁ、それでも上手く回ってくのが人間のフシギなトコ、なんだけどね……」
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新