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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、薔薇園芸家 ローゼンハイム が参加しました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、黒竜の御魂 ウェルシュ が参加しました。
黒竜の御魂 ウェルシュは、瘴狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― ローゼンハイム邸 ―
[魔導王国ベルンシュタイン王都の一画。
上級仕官や魔導院の導師の多くが居を構える高級住宅街の奥まった場所に、その邸──近所からは『薔薇屋敷』などと称される、魔導院導師アルフォンス・ローゼンハイムの邸宅はあった。
広い邸の住人は無数の文献や資料、色とりどりの薔薇と、一部からは変わり者とも称される主に、それから]
……あの様子だと、また、何かやらかしてきたのかな?
[薔薇園の一角に建てられた東屋から聞こえた声>>0に、ぽつりと呟く少年。
……もっとも、少年というにはいささか微妙な年頃なのだが。
どことなく幼さを感じさせる雰囲気は、その表現に違和を感じさせない]
……養父さん?
今度は、誰とケンカしてきたんですか?
[楽しげに笑いながら問えば、返るのはケンカではなく論戦だ、という言葉。
自説がかみ合わない研究者と意見を戦わせてきた、というのはそれで知れて。
力説される養父の自説を聞き流しつつ、手際よく用意してきた紅茶を淹れ、薔薇のジャムを添えたスコーンと一緒にはい、と差し出す]
まったく、もう……養父さん、そういうのはほどほどにしてくださいね?
[普段は温厚なのに、自説への否定をされるとやたらとムキになる養父。
それがらしさとわかっていても、子としてはその辺りが心配で。
もっとも、養父にしてみれば、大きなお世話という所なのだろうけれど。
などと考えていたら、そう言えば、と話題が切り替えられた]
どうかしまし……え?
[問いかけた言葉は、途中で途切れる]
スマラクト島……への、調査団の派遣?
[養父が切り出したのは、先日の導師議会で承認が得られたのだという、大規模調査団による南海の孤島スマラクトの調査。
それが、養父が最も力を入れている分野に関わるのは知っていた。
だから、養父がその団長となって出向く事自体は、なんら不思議もない──けれど]
俺も……一緒に、です、か?
[派遣の件に続けられたのは、自分も共に、という話で。
それは少し意外で、声には僅か、困惑がのった]
あ……はい、わかりました。
準備しておきます。
[浮かんだ困惑は一先ず飲み込み、了承の返事と共に頷く。
刹那、目を細めた養父の表情には気づく事無く。
それまでに自説をまとめなおす、という養父にほんの少し呆れた視線を投げた後、東屋を辞した]
……スマラクト島……『黎明の黒竜』に、縁ある、と言われる地。
[空を見上げ、小さく呟く]
でも……どうして?
[これまでは、『黎明の黒竜』に関するものに触れる事は決して許さなかったのに、と。
ささやかな疑問は、その時は、薔薇の甘い香りに飲まれて、消えた]
……遠き古。
『世界』の覇権を求めて争いしものたちがいた。
今は『古神』と称されるもの──中でも強き力を持ち、そして、最も覇権を求めしもの。
黎明の黒竜シュトラール。
黄昏の白竜アーベント。
黒き光と白き闇の戦いは、互いが相討つ形で幕を閉じ、そして。
……碧海に閉ざされし島の奥にて眠りし黒き光が、天よりの流星に撃たれし時。
……翠の森の奥に眠りし白き闇は動き出す。
そして、二竜の戦い、その行く末を見届けんとするもの──裁定の古神ヴァーゲもまた。
己が役割を果たさんと動き出す。
奔放なる古神シュラーフェンの見守る中。
古き神々の血と力を継ぎし者たちの運命の輪が、回り始める──。
― 調査団主船・甲板 ―
……しかし、なんというか。
今回の調査には力入れてるんだなあ……。
[甲板後方、船尾の近く。並べられた樽の一つに腰掛けて小さく呟く。
調査団は思っていたよりも大規模なもので、それが養父の、そして王国の今回の調査への意気込みの表れのように思えていた]
……『古神大戦』、その決戦の地──スマラクト島、か。
[ぽつり、呟いて。
甲板を忙しく動き回る人々から、空へと目を転じる]
……なんなんだろう、この感じ。
行きたいような、行きたくない、ような……。
[調査団への参加の話をされてから、ずっと感じているもの。
相反する気持ちは、船団が先へと進むにつれて、強くなるような心地がして。
けれど、養父や調査団に参加している親しい者に要らぬ心配をかけたくはない、とそれはできる限り押さえつけていた]
……考え込んでても、仕方ない、か。
ここまできたら、とにかく行かなきゃならないんだから。
[そんな呟きで一先ず気持ちを紛らわせ、いつも持ち歩いている小さな横笛を出して唇にあてる。
紡ぎ出される音色は波音と絡みつつ、静かに碧の上へと広がった。**]
/*
と、いう、わけ、で!
ちとフライング気味の村建てとなりましたが、『黎明の黒竜・黄昏の白竜』正式起動と相成りました。
途中、これは実働厳しいか、と思う時もありましたが、こうして無事、開演に到れました。
参加いただいた皆様、支えていただいた皆様に、心より感謝を!
リアル不安定な状況ではありますが、LWの大役、頑張って務めさせていただきます。
3人目、白竜の守護者 タイガ が参加しました。
白竜の守護者 タイガは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
─ 回想 ─
───そちらの教団からも1人、同行を?
[調査のための準備を少しずつ進めていた時のこと。
ヴィッセンスと言う教団から調査隊参加の申し込みがあった。
何でも、どうしても調査隊に参加したいと言う人物が居るのだという]
はぁ……それは構いませんが。
その様子ですと、貴方が参加する、と言うわけでは無いのですね。
[確認の問いかけに返ったのは是。
それと共に向けられた表情は、苦笑が滲み出ていた]
……ははぁ、一度も王都を出たことがないのですか。
それで、直接私に。
[苦笑の理由は参加該当者の境遇が絡んでいたらしい。
理由を聞いて、タイガもまた苦笑を浮かべてしまっていた]
護衛だけするなら本職に頼むのが一番良いのでしょうが、それ以外のことならば私かローゼンハイム師父の方が詳しいですからね。
分かりました、その方の指導役、お引き受けします。
[教団からの頼みを引き受けると、訪問者は安堵したような表情を浮かべていた。
余程心配の種なのだろうか、と考えたりもしたが、口には出さないでおく]
それで、その参加希望者と言うのは───。
[当人はこの場に来ていなかったため、名前と風貌、特徴などを訪問者から聞いて。
メモに書き留めて、当日参加者と照らし合わせて接触を図ることにした。
出発前に顔合わせをしなかったのは、準備に忙しくなることが目に見えていたため。
当日参加者全員と話をすれば分かるだろうと言う楽観もあった]
─ 出発当日 ─
[日は巡り、調査隊の出発当日。
必要な荷物を手に、タイガは船へと乗る]
大人数で長期間の調査となると、やっぱり圧巻だな。
[少人数での調査は何度も体験してきたが、ここまで大掛かりなものは初めてで。
船の上から船団となる他の船を見回して、感嘆の息を吐いた。
内に秘めた好奇心が大きく膨らんでいるのが分かる]
と、ワクワクしてる場合じゃ無かったな。
フランツィスカさんは…と。
[風貌や特徴を書いたメモを探しながら、周囲に視線を巡らせる。
頭の片隅に僅かに残る特徴が視線の先に居る人物と一致し、その人物の傍へと足を向けて]
フランツィスカ=アイヒホルンさん?
初めまして、タイガ=クラーク=グラッドストーンと言います。
今回の調査の指導役を頼まれました。
よろしくお願いします。
[にこりと笑んで挨拶をした]
[のだが]
[きちんとメモを確認しなかったために人違いしたことを知ることになる。
それも、2回。
その度に同じように呼びかけと自己紹介をして。
正しくツィスカと接触出来たのは、3回目の呼びかけを行った時だった。
人違いをした対象2人には申し訳無さそうに謝罪することになる]
─ そして現在 ─
師父、予定ではもう少しで到着ですよね。
どんなものが見つかるんですかね……楽しみです。
[師であるローゼンハイムに航行日程の確認をして、調査対象の島が近付いていることに胸を躍らせる。
2・3確認の会話をした後、タイガはローゼンハイムと別れ、船の甲板へと出た。
船が奔ることにより駆けて行く海風が心地良い]
/*
連絡を受けて速攻入る。
どうも、今回も狙撃手のろこあです。
今から結果差分が楽しみすぎるのだが、まだまだ先の話なので今は皆とのやり取りを楽しむんだぜ!
あ、今回イメージCVを最初から決めてきました。
井上剛さんだぜひゃっほぅ。
低すぎず高すぎずの声が良いです。
4人目、白竜の御子 シメオン が参加しました。
白竜の御子 シメオンは、洗礼者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 甲板 ―
[甲板の前方、船首近く。
塩気を含んだ海風がフードを煽り落とし、その下に隠されていた長い、長い銀糸の髪がふわりと舞う。
陽光の下に揺れる白銀は、光を乱反射して煌めいた。
白いワンピースの上からゆったりとしたフード付きのローブを羽織り、袖からは細く白い両腕を延べている。
その手の上には、幾らかのパン屑。
羽ばたきの合間にひらひらと落ちる白い羽]
あわてないで、まだあるから。
[そこには数羽の鴎が、手から餌をつついては空を周回していた。]
今日も、良いお天気。
[目深に頭部を覆っていたフードが無くなっても、その瞳が人目に触れることはない。
顔の上半分を隠す意匠を施された布の物々しさとは裏腹に、
朗らかな口調で言う口許は柔らかく微笑んでいる。]
5人目、裁き見届ける者 ディーク が参加しました。
裁き見届ける者 ディークは、死神 を希望しました(他の人には見えません)。
― 甲板の縁 ―
[男は甲板の縁に腰掛けていた。
海風にあおられて揺れる赤銅色の長い髪を手で抑えつけ、鴎の鳴き声と羽ばたき音>>18を耳に捕らえながらもそちらに視線を向けるでもなく、もう片方の手の中に開かれている羊皮紙をめくる]
――……歌いたまえ
大いなる哀しみをもたらした神々の戦
『世界』の覇権を求めて争いし秩序なき黒き爪の正義と正義なき白き翼の秩序を
――……語りたまえ
運命に翻弄され生まれた犠牲、残された傷痕。
世界を引き裂き、大気を割り、大地を血で染めた戦い。
両雄は決戦の地―――スマラクト島にて相討ち、幕を閉ざす
――……思い起こしたまえ。古神の時代を
黒竜は揺り篭に、白竜は森に、その身を沈め、時が至るのを待つだろう。
――……我々が忘れないように思い出させたまえ
[わざわざ口に出して読んでいたのは、雇い主が読めないため。
長い黒色の袖から伸びる黒の手袋をはめられた指は、羊皮紙でまとめられた叙事詩をぱたりと閉ざすと、視線を文字から外し鴎と戯れる雇用主>>18へと視線を向けた]
詩編の一節ね。ディークが興味あるなんて、少し意外です。
[唇に悪戯めいた笑みを浮かべ、飾り物の目を覆い隠した顔で男を振り返る。
その間も、鴎の位置をまるで正確に把握しているかのように手の位置を微妙に変えていた。]
それは、どなたかからお借りしたのですか?
船旅が予想以上に退屈だったんでなぁ
[彼女こと雇い主>>22がいうように柄ではない。
だから詩編を借りたわけだが、それもまた終わったらどうしたらいいのか。とでもいうように背をもたれかからせ、空を仰ぎ見ながら]
この大掛かりな調査団の団長の養子。ウェルシュだったかな。
[借りた先の名前を口にしながら起き上がる
双蛇の柄に蛇の舌先のような鞘が、床にあたりかちっと音をたてた。]
6人目、黒竜の使徒 アデル が参加しました。
黒竜の使徒 アデルは、魔術師 を希望しました(他の人には見えません)。
― ローゼンハイム邸 ―
突然、こんなお願いをして申し訳ありません。
[調査団へ同行出来ないか、と目の前にいる人物――ローゼンハイムへと頭を下げる。
彼は暫し考えていた風に間をあけて、やがて頷いた。]
ありがとうございます。
若輩者ですが、お役に立てるように頑張ります。
……え、理由ですか?
[何故、同行したいのかと訊ねられて一瞬口篭り。]
…実は私はスマラクト島の出身なんです。
と言っても島にいたのは2歳くらいの頃の話しなんですが。
一度、行ってみたいと思っていたので調査団の話を聞いて同行したいとお願いにあがった次第です。
[ずっと何か大事な事を忘れているような気がしている。
胸中に重い痼りのようにそれがあって、スマラクト島に行けば思い出せるのではないか。
そんな考えに囚われている――でも。
本当はスマラクト島に行くのは怖かった。
何かが変わるような、そんな予感がして。]
養い親の墓もありますし、墓参りもできればと。
はい、どうもありがとうございます。
貴方の調査の方も上手くいくように尽力いたしますので。
[物思いに耽りそうになるのを無理やり押しとどめ、ローゼンハイムへと再度頭を下げ。
二言三言言葉を交わすと、ローゼンハイム邸を後にした。]
7人目、光の神子 ツィスカ が参加しました。
光の神子 ツィスカは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
―回想―
お養父様。
スマラクト、という島へ調査隊を派遣する決定が出されたらしいですねぇ?
[のんびりとした口調でありながら、意思の明確な声を相対する男性に向ける少女。
…とは言っても、年齢的に“少女”と言える歳でもないのだが、それは余談として。]
それなら指導する人、つけてくださいよぅ。
[調査へ行きたいという希望を延々と語り、養父を根負けさせて了承を受け、
こちらは指導役をつける、という事で了承したのがスマラクト島へ向かう数週間前のことになる。]
[船旅が退屈だ、という護衛役に小さく笑み零す。]
そうですか?
わたしはとても楽しいです。
[手の中にあったパンの欠片はすでに無くなり、最後の一羽が白い羽をひとひら残して空へ舞いあがり、帆の支柱へと留まる。
ふわりとローブの裾を翻して、くるりと回るようにしながらディークの方へと今度は身体ごと向き直ると]
こうして海風を感じるのも、船旅をするのも、初めてですから。
頼もしい護衛さんのおかげで何の心配もありませんし。
[船に乗って二週間。
甲板に出ては鴎に興味を示しているうちに、いつの間にか餌付けをはじめていた。
最近では朝起きて一人で勝手に歩き回ってこうして甲板にいることも。
目が見えない、とはいえ視力を補うように備えている能力のおかげで、2週間もいれば船の中は不便なく歩けるようになっていた。]
そうですか、ローゼンハイムさんの…
ね、ディーク。面白かったです?
[詩編をつづった内容、決して面白おかしい内容ではないはず。
ただ船に乗っているだけと、どっちがマシだっただろうかと考えると、少し可笑しかった。]
[養父が都の外へと少女が出る事を渋っていたのは、完全なる余談として。
指導役となるタイガと会ったのは出発当日で。
自分に会うまで二回、人違いを起こしていたと知るのは、タイガと合流した後だったろうか。]
―そして現在・個室―
…………。
[少女は机に向かい、もくもくと本を読んでいる。
本から得られる知識をかみ締めるかのように。]
……ん?
[ホゥ、とお供である白梟のモーントシュテルンの声に顔を上げる。]
[演奏している青年――ウェルシュはどうも苦手だ。
彼が何かしてきたわけではないし、態度が悪いとかそういった事もない。
ただ、何故か彼が近くにいると首筋がチリチリするような感覚に捕らわれる。
それは警戒心というよりも、なにか焦っている時のような感じで。]
―――…。
[ざわつく胸中から意識を逸らすようにウェルシュからも視線を逸らした。]
……もしかして、私また根つめてた?
[確認するようにモーントシュテルンへと問うと、白梟はそうだ、と言うように鳴いて身体を膨らませる。]
……ねぇ、もう1ページだけ、読んじゃ駄目?
[小首を傾げ、白梟へ問うて見るものの、お供からは抗議のためか、ばたばたと羽音を立てられてしまった。]
―甲板―
ん〜〜…!
[身体を伸ばすように両手を空に向ける。
ずっと同じ格好で持ち込んだ本を読んでいたので、大分体が固まっていた。]
― 調査団主船・甲板 ―
[船室の出入り口を出て直ぐ横の船縁傍へと立ち、海を眺める。
これから向かうスマラクト島。
ローゼンハイムから前回の調査についてある程度聞いているものの、どのような場所であるかは想像の域から出ず。
その想像がまた期待を膨らませる要因にもなっていた]
あそこは『古神大戦』に纏わる逸話が残る場所…。
師父の説の裏づけになるものが見つかれば良いんだが。
[調査隊出発前にもひと悶着起こしたらしい、師を思い出し、つい苦笑が零れ出た。
島に近付くにつれて身の内でざわつく感覚。
それは好奇心の表れと信じて止まなかった]
スマラクト島……。
一体、どんな所なんだろう……。
[初めて訪れる場所に、想いを馳せる。
だけど、どこか懐かしいような気もして。
空の蒼と、海の碧へと視線をやった。]
― 甲板船首方面 ―
ま、イリスからすりゃ、船旅も珍しいことだろう。俺もこんなのに乗るなんて初めてだが、さすがに二週間ともなるとな。
[物騒なことが起きるよりはいいわけだが、暇だというのは否めない。
鴎への餌やりをおえてこちらへと身体を向けるイリス>>28へと波に揺れる船の上で軽やかな足取りで近づくと]
そりゃどうも。だがそう思うなら、あんま好き勝手動き回んな。せめて一言いってけ、じゃないと首に鈴つけるぞ。
[頼もしいという言葉を軽く流しながら、船に乗ってからも、どころか、船にのる道中でのあれこれを思い出して思わずそういいながら
海風により落としたフードへと手を伸ばしそっとかけ直した。]
こういうのを読む機会はなかったが、こういう時間でもないと、読む機会を取ろうとも思わなかっただろうな。
そういうイリスはどうだった?
[本の内容>>29、感心については、特に面白いという感想もないと答えながら、読むことで聞いていたイリスにも会話の継ぎ目程度の流れで聞き返す]
― 甲板船首方面 ―
首に鈴…随分賑やかになっちゃいますね。
はい、以後気を付けます。
[余り悪びれた様子もなく言う。]
あ、ありがとうございます…。
[>>39掛け直されたフードは、目を覆う布のあたりまでを再び目深に隠した。
本人はあまり気にしていないが、里の者から言われているのだろう、少し残念そうにしながら、かけなおしてくれる手に礼を言う。
>>40読みあげて聞かせてくれた詩編へのことを聞かれたのだろう、と判断し。]
著者はとても感受性の豊かな方のようですね。
争う者に正義も秩序もない、と、わたしは思うけど…
忘れないように、というのは、人々が争いによる痛みを忘れ再び争わぬようという戒めでしょうか。
それとも…再び彼の古竜が目覚めると本当に信じているのでしょうか。
わたしの里のように。
8人目、黒竜の血脈 カーク が参加しました。
黒竜の血脈 カークは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 船室の一つ ―
まだか……まだ着かねえのか、なあ。
[船室の窓から見える風景は、広くて青い水がどこまでも広がっている。ベッドでうだうだしている男はぼやいた。]
[事の始まりは数週間前。
以前、仕事で知り合った歴史研究家から、大規模な調査団が護衛を探している、と言うのを聞き。面白そうじゃん、と殆どノリで依頼を受けることにした。その歴史研究家はローゼンハイムの知り合いで、カークの仕事ぶりを気に入っていた為、直接ローゼンハイムに推薦してくれたらしい。
それは非常にありがたかった。だが……]
こんなに船旅が長いってのは聞いてねえ…
[聞き逃したのか、スマラクト島がかなり遠く離れていることは常識だからと説明されなかったのか。とにかく、足のつかない水中に恐怖を覚える男にとって、約二週間の船旅は軽い地獄だった。]
りくーりくー
陸はまだかー!
[何度繰り返したかわからない呟き。
そして、呟いたからとて島が近づくわけでもなく。
しかしながら、じたばた悶えずにはおれないのであった。]
………飽きた。
外にでも出るかぁ……
[ベッドの脇に立てかけておいた相棒。
何の変哲もないショートソードを手にして、腰に携えると、甲板へ行こうと部屋を出た。]
ま、期待しないでおくさ。
[何度もやったやり取り、その都度同じように悪びれてない答えに肩を竦めて]
いや、日焼けしちまうしな。
[残念そうにしながら礼をいうイリス>>41にはあっさりと答える。
銀の髪が隠れるのは少し惜しいかもしれないが、奇異の目で見られるよりマシであろう]
どう考えて書かれたのか知らないが、物語っぽく作ってるから、正義とか秩序とかいってるのかもしれねーな。
だがどっちかというと警告を促してるんだろうと俺も聞こえる。
信じる信じないに関わらず、本当に復活されても困るけどな。
その件の、島にいくことになるわけだが…
[黒の手袋に覆われた指を動かすとカードが一枚出てくる。
雇い主には見えないだろうが、指に挟まれて揺らすタロットカードの『星』]
何か落ちたとも聞くが、そっちでも是非暇してたいものだ。
[暇なことをぶつぶついいながら、都合よく暇を求める言葉を吐き出すと、指で弾くようにして、宙にふわりと浮く。
そのカードに息を吹きかけると星のカードは中央よりひび割れるようにして消えていった]
9人目、白竜の左目 ウルズ が参加しました。
白竜の左目 ウルズは、霊媒師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 調査団主船・甲板 ―
――其は朽ちたり。
肉は崩れ、骨は溶け、意志は無に。
終にはひとつの雫となって、水に還る。
[船尾近くの甲板空の景色は、期待するほどのものではない。連なる船影と穏やかな海とかもめの浮く空。飽きた、とは言わないが、はしゃぐほどの感慨はもはや無い]
せめて白き御霊の安らかならんことを。
[陸でも見えれば、違うのかもしれない。
だが既に、ふるさとは遠く、目的地にはまだ遠い]
― 調査団主船・甲板 ―
――其は朽ちたり。
肉は崩れ、骨は溶け、意志は無に。
終にはひとつの雫となって、水に還る。
[船尾近くの甲板空の景色は、期待するほどのものではない。
連なる船影と穏やかな海とかもめの浮く空。飽きた、とは言わないが、はしゃぐほどの感慨はもはや無い]
せめて白き御霊の安らかならんことを。
[陸でも見えれば、違うのかもしれない。
だが既に、ふるさとは遠く、目的地にはまだ遠い]
[女は吐息のように祓いを唱え終えると、腰に下げた直刀に手をかけた]
はしゃぐほどの歳じゃない、なんてのは言いっこなしよ。
[誰にともなく言う。
口角はいくらか上がり、視線は下がる。
まだ長い髪を右手が束ねる。
と、左手の直刀が髪の束を根本から断ち切った]
― 甲板 ―
[甲板へ出れば、潮風は涼しい…
が、長いこと浴び続けてていれば、いい加減べたつく。
故に爽やかさは感じない。その代わり。]
ん?音楽か……いいな。
気晴らしになる。
[ウェルシュの奏でる横笛に、笑みが零れた。>>9
樽の上に座る線の細い青年。初めて会った時、何故か、どこかで会ったような既視感を覚えたのだが。それがいつ、どこでだったのかはどうしても思い出せず。
思い出せないならば大した記憶でもないだろう、と深く考えないことにした。ただ、ウェルシュの姿を見る度に、何かがざわめく気がして。]
んー………
恋?
[ふざけて言ってみた。]
/*
ちょっと所用が出来てあれこれしてたら、声かけそびれまくっている…。
アデルと話したかったのにな。
寝る前にでも話振ってみたいところ。
/*
無駄な、相当無駄なRPではあるのですが……
あるのですが!
どうしてもね。
言っておきたくなったので。すまぬ。
魂の安らかならんことを。
少しくらい日焼けしたほうが健康的です、きっと。
[微かに唇を尖らせて言うその肌は、透けるように白い。
護衛であるディークからしたら、日焼けによる火傷を心配するのも止むを得ないことなのだろう。]
…警告。
多くの人々が古神大戦のことも、古神のことも忘れ去ろうとしている今を、予見していたのかもしれませんね。
[>>46島について言う言葉には島のあるであろう方向に、形だけ顔を向けて。
形だけ、というのは、実際には自分自身は顔がどちらに向いていようと支障はないが、目の見える人にとってはそうではないからと教え込まれて育っているから。]
……そうですね。何もないと、良いのですが。
[さわりと、何かがさざめく様な感覚を一瞬だけ覚える。
まるで、何かに呼ばれているような、そんな感覚。
白螺の民たる自分を呼ぶとしたら、それは―――
首を振る。]
そしたら、ちょっとお使いつきの、楽しい旅行のままですね。
あ、カードですか、今の。
変な感じに、消えました、手品?
[薄い小さな四角から、何の質量も示さなくなったディークの手の少し上方、カードがほんの少し前まであった場所に手を伸ばして、不思議そうに呟いた]
/*
あーロシェル姉様の髪ー!
って、どうせ見えませんでした。←
さて、船尾にいく理由は笛の音に誘われてとかありますが、船尾に集まりすぎて多角怖いいきたくない病を発病しています。
そもそも船首方向に人がこないのは二人して延々絡んでるせいか。申し訳ない ディークを早く解放しまs。
…まあ、まあ、まだはじまったばっかりだ!
よろしくおねがいします…!
……変な顔。
似合わない?
[くすりと笑いを漏らす。
とりあえず手に持っていた髪の毛は、えい、とかけ声かけて、海に投げた]
ん?いや、もったいねーかな。ってな。
日焼けしたいなら少しずつやりゃいいさ。
[くっと忍び笑いを漏らしながら、妙な縁から知り合い、そして現在>>50子供っぽい様子をみせるお嬢様に答える]
忘れるにも、生々しい傷痕とかが消えきってねーとこがあるが、それでも忘れ去られるのも仕方ないな。
信仰する神なら他にいる。他のやつはどう思ってるか知らないが、古神ってのは信仰の対象というよりも超越者って感じがするしな。
[それを、予見とまでとって実感として考えるには...には古神の知識の接触度合いが不足しているから否定も肯定もない感想にとどめながら、島の方向へつられるように視線を向ける]
それでいいんだよ。物騒なことにわざわざ首突っ込むなんて、趣味が悪いことこの上ないんだからな。
[こうして金を稼ぐ職業についているから余計そう想いながら、カード>>52について反応を示すイリスに楽しげに答える]
そ、ちょっとした手品。どうやったかは内緒だけどな。
ま、どっちにしろ今は平和な船旅みたいだがな。
島につくまでこのまんまだろ。
俺はこの本返しにいくか、飯でも食いにいくかとおもうが、どうする?
[軽く首をかしげイリスにどうする?と聞き、何かしたいことがあるならば、居場所は聞いておいてから別れるだろう**]
― 調査団主船・甲板 ―
[甲板には調査団に参加した者達が何名か出てきており。
その顔触れを順繰りに見遣る。
船が港を出発してから約2週間。
皆、それなりに見慣れた顔触れとなっていた]
ウェルシュは相変わらず…かな?
上手いもんだ。
[流れ聞こえる音に耳を傾けつつ、一度ウェルシュへと視線を向けて。
感心するように小さく呟いた。
笛を奏でているせいもあってか、彼が内に抱く感情に気づくことは無い]
[次いで視線を移せば、船首の方にシメオンとディークの姿が目に入る。
今回の調査にあたり、シメオンには自ら書を記し、助力を請うた。
視力を持たぬ彼女ではあるが、その知識は我々歴史を研究している者にとって大きな力になるはずだ。
その隣に居る男性は親しくしている護衛と聞いている]
……護衛のはず、だよな?
[それが疑問に転じたのは、視線の先でカードらしきものが消えたのを見てのこと。
まるで奇術師だ、と言う感想は心の内に留めておいた]
[それから目に入ったのは、自分が指導役として付くことになった女性の姿]
フランツィスカさん、船旅は如何ですか?
[ツィスカの傍に歩み寄り、声をかける。
今まで王都から一度も出たことが無かったと言う彼女。
当然、船旅も初めてのはずで。
不自由は無いかという確認の意味も込めて、訊ねかけて*みた*]
え!? ぎざぎざ!?
[はさみ、と指摘されれば慌てて手をやる頭]
は、はさみあったけど。
うっかり忘れていたというか。
あれよ、ね!? そうでしょう!?
[頭を抑えたまま慌てている]
/*
あれ、刀はどうしたとか。まあいいか(だめです)
とりあえず、もう少しお待たせしないかんじでログ作ろう。差分を覚えるんだ自分!
え、なーに。
俺の為に髪切ってくれたのー、ロシェル。
[船酔いについてはスルーして、「誰かさんの為に」という都合のいい部分だけを拾ってへらっと表情を崩した。]
ま、貴重なモン捧げたんだ、これで航海も大丈夫だろ。
何かあったりしたらただじゃおかねーよ、海神サマよー。
[冗談っぽく笑った。]
少しづつ、ですね。わかりました。
[>>55こくりと嬉しそうに頷く。とはいえ、日に当たりすぎても赤くなるばかりで全く日焼けしないであろうことは、初日の様子から知れていたかもしれないが。]
超越者ですか。なるほど。
何となく…解る気がします。
[古神をそう評するのには、とても納得した様子で頷いた。
知識をそれほど持たないからこそ見える見地もあるのだろう。]
はい、そうですね、物騒なことは無いにこしたことはありません。
何も成果がなくとも、わたしはこうして出かけられた事だけで満足ですから。
[楽しえな声に、此方も笑ってそう応え、カードが消えた種への返事には少し拗ねて見せる]
内緒?…ずるい、知りたいです。
あ、食事ですか?
わたしはもう少し、此処に居ます。
大丈夫です、鴎をおいかけて落ちかけたりはもうしませんから。安心していってきてください。
[そう言うと、船首の方に積んである木箱に越しかけた。
船尾の方から聞こえてくる笛の音>>9に、ぼんやりと耳を傾ける。
船室は、色彩を一切解することができず、物体として”ある”か”ない”かしか知覚することのできない自身にとって、小さな窓を閉めてしまうと殆ど闇の閉鎖空間だ。
慣れてはいるが、少々息苦しい。]
あー、あとで女性陣の誰かに整えてもらったら?
一気にズバッ、は限界あるっしょ……
……その辺、あんま女っぽくないよなぁ。
[神殿騎士という、お堅い職業についたからか?と
思わず本音をこぼす。
この男、デリカシーというものに少々欠けていた。]
[そうしていれば、しばらくして>>63慌てたような、聞き覚えのある声が微かに耳に届いた。]
あ…ロシェ姉様?
[呟く。
或いは目が見えていれば、甲板に出た時点で彼女に気づいていたのかもしれない。
人がいる質量は知覚してはおれど、近づいて細部まで注意しなければ、それが誰であるかまでは判別は難しい。
だから、ロシェルが何をしていたのか、今どういう状況かは全く解らなかった。
船首と船尾では遠いので、あわてたように上がった声が少し大きくなかったらずっと気づかなかっただろう。]
ギザギザ?
[耳に届いた言葉を反芻してみる。
注意して聞いてみれば、内容までは聞き取れなかったが誰かと話しているようで、一先ず邪魔してはいけないかと思って駆け寄らずにいた]
/*
カークとロシェ姉様の関係が好きすぎて。
これがこの後相討ちの結果に終わる死闘をするとおもうとたまらない
…よいゆめみます!(ぐう
まったく、もう。
[男の背中を見送って、ひとつ、息をつく]
……気をつけないと。
[騎士にあるまじき言動だった。
神殿を離れ、懐かしい顔にもあって、ついゆるむ心を戒める。
男が去った方向はどちらだったか。
船首近くにある木箱に腰掛ける人影が見えたなら、また自分の醜態を思い出してびくりとしてしまうのかもしれず、誰か自分の髪を切りそろえてくれる人がいないかと声をかけるのかもしれず**]
/*
レスを返すの早くするのは、ものすごい課題です。
カークおつきあいありがとう。反応が遅くて申し訳ない。かじりつきで、これだった……
うむ。がむばる。
10人目、白竜の右目 シェイ が参加しました。
白竜の右目 シェイは、賢者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 回想 : 出発初日 ―
[それは自分の中で運命といっても過言ではなかった。
長く煌く髪、褐色の肌、青藤色の瞳。
彼女を見た瞬間、
自分は彼女に呼ばれていたのだと。
自分は彼女に会うためにここに来たのだと。
色々な事柄をすべて置き去りにして、
脳内に電流が走ったような感覚を覚えた。
これは何だろう、と頭で考えるよりも先に。
これは恋だと、心で理解をした。
早い話が ひ と め ぼ れ である。
――― なお、上記のように感じたのは単なるシェイ個人の勝手な感覚である事を、念のため、ここに付け加えておく。]
そこの美人なおーねーえさんっ!
[したっ。と彼女――水神の聖堂騎士の前へと急に現れ着地すると、]
名前は?恋人いる?好みのタイプは?年下とかどう?金持ちは嫌い?いきなり言われても困るよね大丈夫気が向いたら答えてくれたらそれで良いからとりあえずは名前だけでも知りたいな!
[そこまでを1セットに捲し立て、キラッと良い笑顔でウィンクを送る。]
俺様の名前は、シェイ・ライアン。
スマラクト島調査団の一人さ!
ここにいるって事はそっちもそうなんだろ?
しばらく一緒、よろしくなっ。
[自己紹介の後はふられる前に風のように立ち去った。
さて。その光景を見ていたのが誰かなどは、 *残念ながら俺の視界には入らなかった*]
/*
ログ把握だけでほぼ終わる昼休憩(滅。
しかし、黒竜組の反応が嬉しい。
ていうか、ときめく(*ノノ)
あと、ディークにはこんにゃろさすがだな! の一言を送りますね!
さて、どう動こうか、な。
11人目、黎明を彷徨うもの アリーセ が参加しました。
黎明を彷徨うもの アリーセは、夜兎 を希望しました(他の人には見えません)。
[離れてからはや19年。
島はどうなっているだろう。
幼き日々の記憶は淡く美しく。
どこか感傷的な気分すら感じていた……]
― 出発当日 ―
はい?
[呼ばれた名前は知らないものだったので、最初は自分に話しかけられているとは思わなかった。
けれど、周囲には他に女性の姿がなくて……フランツィスカという名を持つ男性はあまりいないだろう……微笑む男性>>15は確かにこちらを向いていたから]
えぇと、人違いされてません?
私はアリーセ・アイゼンドルン。
一介の武器職人にすぎないんですけど。
[こてん、と首を傾げながら、さりげなく相手を観察する。
ここで偶に悪い癖が出ることもあるが、武器の類が見当たらなかったこの時は何事もなく済んだ]
確かに今回は調査団の一員。
魔法鉱石の鉱脈を確認するために参加していますけれど。
[申し訳なさそうに謝罪する姿に、構わないと首を振って]
ふふっ。そんなに若く見えました?
金の髪の女の子なら、ほら。あそこにも。
[指し示した先には、髪は短いけれど自分と良く似た横顔の姿。
ああ、オリーブのような瞳の中に過ぎった光を見たのが知り合いだったなら、何か企んでると知れただろうに。
その後どうなったかは、出会った当人達に聞いてみるのがよろしいかと]
/*
美味しく料理してもらっていた(笑)。
同じ顔が3つと知ってから、人違いはやっておきたいネタだったのである。
― 現在・団長船室 ―
では、ローゼンハイム様とご一緒した時にも、父はこれを使っていたんですね。
[机の上に置かれているのは、抜き身の剣。
一般的な長剣より少し短い刃の根元には、月桂樹の意匠が施されている]
はい。フェルディナンド様も同じように仰ってました。
私もおぼろげには覚えているんですが、何故か小さい頃の記憶にしかなくて。
家中探しても見つかりませんでしたから、父の命と一緒に失われてしまったのかもしれません。
[軽く俯き、剣を取り上げると鞘に収めた]
お話聞かせて下さってありがとうございました。
父は島での思い出話は全然してくれなかったんです。
まるで、何かを忘れておこうとするかのように…。
…いえ。大丈夫です。
同じところまで自力で来い、と言われてるのかもしれませんし。
[気遣わしげな声に、首を振って笑顔を作る]
心強い共同研究者もいますので。
今回の調査で良い鉱石が手に入ったら、それを元にこれを越えられるようなのを作り上げてみせますから。
[ぐい、と力瘤を作って宣言してみせれば、団長も楽しげに笑いながら頷いてくれて。
それから暫くの間、団長の部屋からは談笑の声が断続的に響いていた**]
/*
昨日はあまりの眠さに負けてしまったが、今日は頑張ろう。
取り敢えずウェルシュ・ツィスカとは話したいな、占いフラグ的に。
タイガも三日目の事を考えるとがっつり絡みたいところ。
タイガとツィスカが今一緒にいるみたいだから、そこに特攻してもいいけど。
ウェルシュが近くにいるし先にそっち行こうかなぁ
― 回想 : 出発初日 ―
[さて。そのときの話をしよう。
女は未だに少しだけ、迷いを残した浮かない顔で船を見ていた]
スマラクト島なんて。
[ぽつりと口から零れるのは、故郷の神殿から、どんな遠眼鏡を使っても見ることが出来ない孤島の名。
かつて魔法鉱物を多く産出し、しかし、20年前の謎の物質の墜落によってか怪物に踏み荒らされる土地となりはてた――それくらいの知識は、女にもあった]
― 回想 : 出発初日 ―
[さて。そのときの話をしよう。
女は未だに少しだけ、迷いを残した浮かない顔で船を見ていた]
スマラクト島なんて。
[ぽつりと口から零れるのは、故郷の神殿から、どんな遠眼鏡を使っても見ることが出来ない孤島の名。
かつて魔法鉱物を多く産出し、しかし、20年前の謎の物質の墜落によってか怪物に踏み荒らされる土地となりはてた――それくらいの知識は、女にもあった]
[そんなスマラクト島に調査団が派遣されるという話しを聞いたのは、正神殿で神官長と向かい合ったときだ。
『調査団に参加し、スマラクト島に残る信仰を調べよ。異端が在り可能であれば――』
神官長が何故自分を呼び出したのか意図を知る。
神に武をもって仕える。それがどういう意味を持つのか、女は理解していた。が]
まだ見ぬ古神伝承のひとつでも持ち帰れば面目は立つ、でしょうか。
[参加する名分だけで済めばよい。心のどこかでそう思ってしまう]
[神の教えなど、結局はどれも似たようなものなのだ。
人がそれぞれ何を信じようと自由――自分が水神を信じ、聞こえる彼の神の声を信じる自由があるように。
神という存在には、興味がある。それが、神殿からは異端とされるものであってもだ。いつもなら、知らぬ土地に調査に行けと命じられれば喜んで行くが、今回はどうしても、そんな気になれない。
久しぶりに聞いた、不吉な水神の声のせいで――]
………………わたし?
[どこからか沸いて出た(ウルズにはそう見えた)少年は明らかに自分を見ていて、「びじんなおーねーえさん」という言葉が自分に向けられているものだと、受け入れざるを得ない]
え、え……あの……そ……だ………お……え、と。
[矢継ぎ早だ。
むしろ弾丸だ。
肺活量いくつだ]
ウルズ――
[ようやく答えた名前にも被る勢いで続く言葉に、びくりとなる。
ぽかんとした顔、相手は見ただろうか。
颯爽と去っていく少年を見送る以外の選択肢が思い浮かばなかった]
よ、よろしく……
[ようやく言えたのは、少年が船に消えた頃。
ウインクと共に飛んできたような気がした何かが、額に当たったような気がしてそこを撫でる]
[自分の見えない額を見上げれば青い空が見えて、ああ彼は空から降ってきたのかも知れないな、と思う。唐突に、突然に]
沸くわけ無いか、人間が。
[苦笑する。
少しだけ気分が軽くなっている事に気づいた。
だから、少年には感謝している。
びっくりさせられた分を差し引いて、本当にほんの、少しだけ*]
― 甲板・船尾近辺 ―
[音色奏でる間に向けられる視線、そこにこもる想いは知る術なく。
旋律を紡ぎ終え、細い銀を膝の上へと下ろす]
……ん。
[その目の前を過ぎる、淡い色の光の珠のようなもの。
光の力が過剰に集う事で生まれると言われている、ヒカリムシ、と呼ばれる原始精霊の一種だ]
……おいで。
[微かに笑んで伸ばした指に、ヒカリムシは懐くよに戯れた後、気紛れに風に散ってゆく。
それを見送った後、とん、と音を立てて樽から立ち上がった。
腰から下げた細身の剣が揺れる]
さて、と……どうしようかな。
[船旅の暇つぶしに、と持ってきた本も大半読み終え、他者に貸しているような状態。
あと、やる事として思いつくのは、剣の鍛錬くらい……なのだが]
……なんというか。
抜いた瞬間に駆けつけられそうで、怖いんだよなあ……。
[右腰に下げた愛剣を見つつ、ぽそり、と呟く。
養父とも知り合いの、武器職人の女性。
別に、嫌っている訳ではないのだが……どうにも、苦手意識が抜けない相手だった]
[魔導院での光魔法の制御の修行の後、興味が向いたのは剣の鍛錬だった。
制御方法の一環として『モーントリヒト』との共鳴の利用が組み込まれていた事もあり、ある意味では自然な選択と言えたかも知れないが。
そんな訳で剣技の基礎を学び、16の頃から国内の遺跡探索などに出向くようになって。
かの武器職人の女性との出会いは、そんな探索に向かう途中の出来事だった]
― 回想:二年前 ―
あー、もう、なんなのっ!
[理由はわからない。
わからないのだが、何故か一人で探索に向かうと、四大の属性を持つ魔物によく襲われた。
その時も、街道沿いの水場で休息していたら、唐突に地中から現れた蛇のような姿の魔物に襲われて]
危ないから、下がっててください!
[同じ水場で休息していた他の旅人たちに声をかけつつ、媒介でもある愛剣を抜いて]
Nadel des Lichtes!
[不安定に形変える光の魔力に言葉で形を与え、光の針へと変えて解き放つ。
針は違う事無く蛇を貫いていくが、どうにも数が多い。
これは広範囲術も使うべきか、と、他の旅人を下がらせようとして]
……わ。
[もう一度、下がるようにと声をかけようとした相手が下がる所かしっかり立ち回っている様子に、惚けた声があがった。
とはいえ、これはこれで、と。
目先の事を優先したのは、今ではびみょーに後悔している]
……すみません、少し、集中します!
時間を稼いでください!
[そんな言葉を投げて、左手の剣──『モーントリヒト』に魔力を集める。
集められた魔力に呼応して、細身の剣は水晶さながらに蒼く透き通る。
蒼き月光の如き剣──ある者たちからは、『聖剣』とも称されるそれは、魔力を増幅する媒介となリ、そして]
Ring des Blitzes.
Spalte dich offen!
[集められた魔力は天へと駆け上がり、そこで弾ける。
自身を中心として展開した魔力の円陣は群がる蛇の魔物を焼き尽くし。
どうにか事なきを得た──はず、だったのに]
― そして現在、甲板・船尾近辺 ―
……なーんで、あんな事になったんだろ。
[ふる、と首を振ってびみょーな思い出を振り払う。
片がついて、無事を確かめ礼を言おうとした──ら、物凄い勢いで剣を見せてくれ、と迫られた。
物凄い勢いだった。
……正直、怖かった。
思わず、鞘に収めた剣を両腕で掻き抱き、ダメ、と言う代わりにふるふると首を横に振り続ける、という、なんとも情けない姿まで晒す羽目になった。
一応、落ち着いた後に謝罪はされたものの。
その時の事はびみょーな思い出として焼きついていて。
……養父とも縁がある、と聞いた時は、なんと言えばいいのか、評価に困ってへんにゃり、としたものだった]
……悪い人じゃないだけに。
なんとも、困るんだよなあ……。
[ぽつり、と零れ落ちたのは、本音。
その後、彼の武器職人とは何故か遭遇する機会も多く、決して険悪な仲ではない……とは、一応思うのだが。
今回、調査団の一員として顔を合わせた時も、やっぱりじりっ、と引いてしまったほどで。
苦手意識は抜けそうにない、と再確認したのが二週間前の事だった]
[肌を焼いてみたいのだろうか?
嬉しそうに頷くイリス>>65をみてそのように思いながら]
ああ、ただただ…人では決して及ばない存在。だな。
[慕われるとか、崇められるというよりも、その生々しい力こそが、最も記憶にも、大地にも残っている...は記憶には遠くとも、御伽噺と否定しない現実を感じた程度のものなのだ]
[視線を逸した先にはタイガとフランツィスカの姿があった。
タイガは同じ孤児院出身で年も近く、幼馴染のような者だ。
気心の知れた彼が調査団に参加していたのは偶然――ローゼンハイム氏を師事する彼ならば必然でもあるが。
この調査団に参加する事に決まってから、どうにも精神が安定しない。
期待、不安、焦り、後悔。
色んな感情が自分を揺さぶってくる、理由も分からないままに。
そんな時に親しい人物が近くにいるというのはとても安心だ。
特に信頼も篤いタイガなら尚更に。]
[タイガに声を掛けようかと思ったが、フランツィスカと仲良さ気に話すように邪魔をするのも悪いと思い直し。
ふと笛の音に魔道書が微かに反応している事に気づいた。
パラリ、とページを捲ると何も書かれていない白紙の羊皮紙に淡く光が浮かんでいる。]
…なんだ?
[笛の音が止めばその現象も止まり。
光っていた部分を指でなぞると、意を決したようにウェルシュへと近づき。]
こんにちは。
君も暇しているのかな?
[にこり、彼へと笑いかけた。]
次もまた不思議に思いたいだろう?だから内緒だ。
じゃねーと見世物にならねーだろ?
[それぐらいで拗ねるイリス>>66に苦笑しながらも答えると]
どうだかな。イリスはおっちょこちょいだからな。
その言葉、戻ってくる間ぐらいまでは信じさせてくれよ。
[からかうようにいうと]
いってくる。後でな。
[そう言い残して、本を肩に乗せるようにしながら、船尾のほうへと歩いていった]
あ。
[もう一度、ふる、と首を振って気持ちを切り替えようとするのと、呼びかけられる>>104のは、ほぼ、同時]
ええ、そんな感じです。
……持って来た本も読みきってしまいましたし……身体を動かすにしても、できる事は限られますからね。
[瞬き一つした後、こくり、と頷く]
あなたも、やっぱり、暇に捕まって?
―甲板 船尾方面 ―
[食事をといっていたが、まずは本を返すことを選ぶ。
少し前まで聞こえていた笛の音源は、この本の持ち主だというのは、ここ二週間の間で知っていたためだ]
よぅ、アデル、ウェルシュ。
何か二人で内緒話か?
[途中混じらせていた会話も聞かずに、同業者の傭兵と、そして本の持ち主であり、直接の雇用関係ではないがこの調査団の長の養子へと軽い調子で、もし重要な会話であれば離れるというニュアンスを持ちながら
声をかけながら]
あ、これ、読み終えたから返しにきた。
ちょっとはひまつぶしになれた。ありがとな。
[ウェルシュに借りていた本を礼とともに差し出す。
その際、普通の人にはない六本目の指が見えぬよう、手の平のほうを上向きにしていた]
― 調査団主船・甲板 ―
楽しんでおられるようで何よりです。
[はしゃぐツィスカ>>91に笑んで一つ頷いた]
フランツィスカさんにとっては見るもの全てが新鮮なのでしょうね。
私は何度かお世話になっているので、見慣れたものも多いのですが。
客船ではないので娯楽等はありませんが、船旅も悪くないものでしょう?
……まぁ、船酔いが無ければ、ですが。
[自分はそれに悩まされることは無いが、時折船酔いで船室に篭ってしまう人を見かける。
それを思い出して口にしながら、小さく苦笑を漏らした]
遠い、というのは、俺も聞いてはいましたけれど。
こんな事なら、読みそびれの本、全部持ってくればよかった、って後悔してますよ。
[ため息をつくアデル>>107に頷きつつ、滲むのは苦笑。
けれど、話題が剣の事に及ぶと、浮かぶのは楽しげな笑みへと変わる]
剣の本職さんに付き合ってもらえたら、きっと、いい鍛錬になるだろうなぁ……。
まだまだ、始めたばかりで。
魔法との併用に頼る事の方が多いですから。
[言いながら、どこかで機会があれば、と考えていたりするのだが。
特に、カークには──今、言葉を交わしている青年にもだが、どこか、何か、近しいものが感じられて。
初対面にも関わらず、気軽に接せられる相手、と、こちらからは認識していた]
私も何冊か持ってきているし、後で貸そうか。
ついでに私も君の本を借りられればお互いにいい暇つぶしが出来ていいだろう。
[ウェルシュと話しているとやって来た男の声が聞こえ(>>109)
そちらへと視線を向ける。]
ああ、彼がどうも暇で暇で仕方ないらしくてな。
剣で少しばかり暴れたいらしいぞ、お前が付き合ってやれば丁度いいんじゃないか?
[適当に話を捏造しつつ声をかけてきたディークへとそう返す。
ディークからウェルシュへと渡される本を見ながら、ふと不信気に眉を寄せ。]
…ディークでも本なんて読むんだな。
[ぼそりと失礼な事を呟いた。]
― 甲板・船尾近辺 ―
あ、ディークさん。
[新たに呼びかけてきた声>>108に、そちらを振り返る]
いえ、内緒話、というわけでもないんですけれど。
なんというか、暇を持て余すな、って、そんな話を。
[笑いながら返した所に、本を差し出され]
あれ、もういいんですか?
他にもまだありますから、読みたくなったら言ってくださいね。
[素直に受け取る。
隠されている事もあり、六本指の違和には気づいていない。
気づいた所で、妙に感心したり驚くだけに止まりそうではあるのだが。
……良くも悪くも、少年は天然だった]
[>>73 木箱から立ち上がると、>>73声のする方へと歩き出す。
彼女は此方に気が付くだろうか。]
ロシェ姉様。
[軽くステップを踏んで、ふわりと後ろから抱きついた。
しかし、そこで違和感を覚え、首を傾げる。
あるはずの感触がないのだ。
あの柔らかな、自分と同じ長く伸ばした髪が。]
あれ…髪を結っているんですか?
[顔を覗き込むように見上げて、小首を傾げた。
幼いころに出会って、手を引いてもらって以来、ずっと姉のように慕ってきた人。
生まれつき目が見えず、自分と同じ銀髪だと言われても、ピンとこなかったけれど、どうやら同じであるらしいことは嬉しかった。
日焼けをしたい、と言い出したのも、実のところ、ロシェルの肌は自分とは違い褐色という日焼けをしたような色なのだと聞いたから。
船で最初に彼女の存在に気付いた時の喜びようは、その日は彼女の船室に泊まるのだと言って聞かないほどだった]
暴れたいって、見た目にそぐわず豪快なんだな。おい
[直前の会話を聞いていないぶん脚色もしらないが、見た目少年のウェルシュをしげしげと本当か?というように眺めたりしながら、本は無事ウェルシュの手に渡れば、目立たせる前に自然と手を引く]
てっめぇ…!…失礼なやつだな。文字がよめりゃ本も読める。ただ機会がないだけだ。
[腹の足しにならないとか。金にならない。とかだいたい考えていることはこんなことだから機会がめぐってこないどころか掴む気もないやつはそれでも反論するようにアデル>>111に言い放つ]
ああ、そうか。
うん、それはお互いに有益ですしね……是非、お願いします!
[本の交換貸し出しの申し出>>111にすぐに飛びつくのは性分。
魔導院での修行に出るまでは、どちらかというと薔薇屋敷に引きこもって本に齧りついていたが故のもの。
アデルが大切そうにしている書物についつい目が行くのも、そんな性分故の事なのだが。
だが、その時はその書物の事に触れるより先に]
え、あ、いやその。
鍛錬は、とは言いましたけど、別に暴れたいわけじゃっ……。
[捏造された話題に、ちょっと意識はそれた]
いえ、動きたい、っていうのは、なくもないですけど。
[でもそこは本音だった。
ナニか違うものがこわいだけで]
/*
どんだけ怖がってるんだ、っていうせるふつっこみをだね……!
しかし、うん。
ふわふわしてるけど、よく動くな、このこ。
というか、この年頃も久し振りだなぁ……10代男子って、いつ以来よ。
ちなみに、回想で使ってる呪文は、ライトニードルとライトニングです。
……ライトニングは、あの使い方しちゃいけません、とは、わかる人にはわかるかも(
12人目、繋がりをもつ者 フレデリカ が参加しました。
繋がりをもつ者 フレデリカは、共有者 を希望しました(他の人には見えません)。
…僕も、ですか?
[スマラクト島へ派遣される調査団の護衛につけとの指示。
それは誰から伝えられたか。
他所属の者からか、もしくは直属の上官からか。
その姿を映す緑青色の瞳に、先に浮かんだのは怪訝な色だった。
けれど。]
え。
ルト…じゃなかった、ラウさんも?
解りました、お受けします。
[同じ王国兵の一員でもある幼馴染も同行すると聞いて、あっさりと快諾した。
ついで島までの移動方法や調査団の規模などの説明を受けて。
隻眼の上官の同行も、この場で聞かされたことだろう。
他にも見知った人が同じ船に乗るとは、まだこの時には思いも寄らなかった。]
なんだ、こっちもそうか。まあずっと風景も変わらねーし、船の上しかいるとこねーもんな。
ああ、いつまでも借りたまんまってわけにもいかねーし、今日は本のない夜を過ごしたいから借りるならまた後で頼むわ。
[暇を持て余すというウェルシュ>>112言葉には納得をしながら本を返し終える。
もし指のことをばれたとしての反応をしったら、こういうところが少年のように見えるのだろうな。などと想いそうだが、それは知らないまま]
─ 出発当日 ─
ふわぁ…すっごいな。
こんなに多いんだ。
[乗り込んだ船から、周囲を見渡して感嘆の声をあげる。
かといってぼうっとしている訳ではなく、船室に荷物を置きに行こうとしていたのだが。]
なんだ。鍛錬のほうか
[慌てて訂正するウェルシュ>>116の言葉にわずかにじとっとアデルに視線を送るが、それは礼儀みたいなもので特に怒りなどがあるわけではないのはわかることか]
なんかしたいなら少しぐらい付き合ってもいいが、どうする?
[さすがに船上で本当に暴れるとまでするのは困りものだが鍛錬なら問題無いな。と聞き返した。]
─ 出発当日 ─
…へ?
僕?
[不意に呼びかけられた声>>15に、思わず足を止めた。
問われた名は自分のものではないけれど、目の前の男性は明らかに自分に声をかけている。
戸惑いながら念の為に辺りを見回したところで、笑みを浮かべている姿>>82を見つけた。
自分と姉妹に間違われることも多い彼女も、この男性に呼び止められたのかもしれない。
いや。多分そうなのだろうと、彼女の笑みに含まれたものに気付いて溜息をつき。]
─ 出発当日 ─
ごめん、タイガさん。
僕もフランツィスカさんじゃないんだ。
初めましては合ってるけどね。
[苦笑しながら答え、申し訳無さそうに謝罪するタイガ>>16に頭を振る。]
ううん、謝るのはむしろこっちっていうか。
気にしないで、フランツィスカさん?探しに戻りなよ。
指導の人と合流できないと、その人も心細いだろうしさ。
─ 出発当日 ─
[言いつつ、楽しげに笑んでいるリセに目を向けた。
幼少から自分を知っている彼女が人違いに気付かない訳がない。
彼女の悪戯心に巻き込んだだろう男性を見送ろうとして、あ、と声をあげた。]
そうだ、僕の方は名乗ってなかったね。
僕はフレデリカ・フェルディナンド。
一応護衛の一員なんで、危ないことがあったら頼ってほしいな。
それじゃ、よろしくね。
[そう言って笑うと、改めて*手を振った。*]
― 二年前:白螺の里 ―
お顔に触れても―――…良いですか?
[幼さの抜けぬ声で、控えめに尋ね、白い手を延べた。
木を使い風通し良く造られた屋敷の一室は、庭園に面して朱塗りの格子に紙を貼った扉で囲まれていた。
西の方ではまずお目にかかれない建築様式だろう。]
タイガさん、………でしたよね?
こんなことを言うと笑われてしまうかもしれないのですが、この先の未来、わたしはもう一度、あなたに会うような予感がするんです。
それが何時のことかは、ちっともわからないのだけど…
もう一度お会いした時に、あなたが解るように、確りと覚えさせて欲しいのです。
[ある程度の形は解っても、細かいデティールは通常の視覚障害者と同じく、触れて覚えるのが一番確実だった。
承諾は得られただろうか。
数日の滞在の後、客人を送り出す最後の日のこと。*]
[剣の話になると笑みを浮かべながら話すウェルシュの様子は、年相応の普通の青年に見える。
本に飛びつくのも、身体を動かしたいと本音が漏れるのも自然体で。
不信、違う。
警戒、似ている。
焦燥。
そうか、ウェルシュの近くにいて感じる感覚。
これは焦燥感。]
それじゃ、後で部屋に持っていこうか。
私が持っているものはほとんど魔導関係の書物ばかりで面白みはないがな。
[自分の持っている魔道書に向けられた視線には気づいた。
だがこれは大切な物で貸す事は出来ない。
何よりこの魔道書に内容などない――ただの白紙でしかないのだ。]
………ふなよい?
[話には聞いた事はあるが、この少女には縁遠いもののようだ。
モーントシュテルン、という小さな?お供もいるおかげもあるかもしれないが。]
― 現在・船室 ―
……はぁ。
あと何日かかるのかなぁ。
[船室のベッドの上、ぱたりと力なく足を落として息を吐く。
護衛の任を受けはしたが、陸の心得しか持っていない為に船上で出来ることは少なく。]
せめて魔法が使えれば、もーちょっと役に立てるかもしれないのに。
[無いもの強請りと解っている愚痴をこぼして、ぼふりと枕に顔を*沈めた。*]
わりぃか?それだけあれば今まで生きるのに苦労もなかったからな。
[ふんっと僅か不機嫌にアデル>>117返す。便利程度のものでしかない以上仕方がないが]
ああ、暇なら…ちゃんとした魔道書ってのも見たことほとんどないしな。
[魔術も扱う人間として問題発言をしながら、同じように周囲を見渡す。船の専門家じゃないから詳しいことはないが、邪魔にならず何か壊さなければいいだろう。]
― 甲板・船尾近辺 ―
船旅って、初めてだから最初はわくわくしていたんですけれど。
……長く続くと、という感じですねぇ。
[納得するディーク>>119に、小さく息を吐きつつ言って。
また後で、という言葉には、はい、と素直に頷いた]
……いいんですか?
[続いた申し出>>121に、きょとり、と瞬く]
あ、でも。
ディークさん、お仕事は?
[彼には個別に護衛する相手がいたはず、と思い出して首を傾げる。
そう問いながらも、視線に期待がこもっているのは、誰の目にも明らかなのだが]
[その頃のお供の白梟といえば。
主と共に甲板へ出た後、ちょろちょろと動き回る餌を捕まえては食していて。
食事に満足した後は、主のいる船の甲板上空を浮遊している。]
― 八年前 白螺の里近くの森 ―
くっ…はっ……はっ……
[ぽたりぽたりと、汗と血が落ちる。
足取りは重く、落ち葉や枯れ木を踏む音もどこか遠い。]
ん……はっ…はっ…くぁっ……
ここは………どこだ……
[重い傷を負っている左腕を右手で抱えるようにしながら、賊を撒くために入った森の中、時間も忘れ昼なのか夜なのかもわからないが、鬱蒼と生い茂る木々にそれを判別する術すら与えてはくれない。暗闇の森]
いえ、魔導書にも興味はありますから!
……光以外の魔法は、全然使えないですけど、理論とか、そういうのには興味ありますし。
[アデルの胸中の想いは知る由もなく。>>126
嬉しげに返す様子は無邪気とも言えるもの。
元々、懐こい所のある少年だが、ここまで短期間で気を許す、というのは珍しいと言えば珍しい]
うぐっ……くらくらするな。
[左腕以外には目立つほどの傷はないが、細かい傷は無数に存在し、なにより血を大量に失っている。だが既に血止めをするという思考もなく]
……はぁっ………方位…どこやったっけ…
[腰につけられた。双蛇の柄に蛇の舌先のような鞘の倭刀をぶらさげながら、歩く]
[奪った倭刀に特徴があったから、突き止めた。
殺した。村を焼いた賊を。
そして、逃げて、今がある。]
気でも…狂ってるのか。俺は…
[責任を他につけたところで意味はない。これは酷く自然なことだ。そうやって、一瞬気を抜いたのが命取り。足が地面を滑る、一瞬の浮遊感]
(――――――……俺。死んだのか?)
[どれだけたったのかわからない。浮上したのか残ったままだったのかわからない意識は小さな足音をとらえていた*]
いいや、悪くない。
傭兵なんてモノは仕事が出来ればそれでいいからな。
[じとっとこちらを見る視線は無視しつつ答え。
僅かに不機嫌そうな響きを声から感じ取り、揶揄うのは止める。]
魔道書を見たからといって何があるわけでもないけどな。
理論も大事なんだろうが、実践に勝るものはないと思うよ。
…ま、暇つぶしにはなる。
[ディークとウェルシュは本当に鍛錬を始めそうだ。
そうなら見学でもしようと思いながら甲板を眺める。
防御壁を展開すれば物が壊れる事はないだろう、その手の魔術は得意分野だ。]
― 回想/出発当日 ―
えっ、人違い…?
[挨拶の後に返された一声>>80に、タイガは驚きの声を上げる]
そう…でした、か。
これは失礼しました。
聞いていた特徴とあまりにも一致していたもので…。
[相手の名乗りを聞いて、本当に違うと言うことを理解し、申し訳無さそうに頭を下げた]
ええ、十分お若いように見えます。
っと、本当だ。
お時間取らせてすみませんでした。
アリーセさん……でしたね。
これからしばらくご一緒することになりますので、よろしくお願いします。
[示された女性についてを確認した後、改めてアリーセ>>82に挨拶をする。
その後に傍を辞すと、先程教えられた女性に声をかけるため、そちらへと移動して行った。
勿論、アリーセが瞳に宿していたものについては知る由も無い]
[そして、フレデリカ>>123の方にも声をかけたわけだが]
…えっ、違うんですか?
[返って来たのは否定の言葉。
また驚きの声を上げて、幾度か瞬きをしてしまった]
こんなに似てる人が2人も居るだなんて……驚きです。
ああいえ、人違いをしたのは私の方ですから。
お気遣い感謝します。
[人探しに戻ると良いと言われ、改めて謝罪をしてからその場を離れようとする。
が、直後に声をかけられて>>124、再度フレデリカへと向き直った]
ご丁寧にありがとうございます。
一応自衛の心得はありますが、本職の方がいらっしゃるのは心強いです。
よろしくお願いします、フレデリカさん。
[そう挨拶をして、フレデリカの傍からも離れた。
それからしばらくして、ようやくツィスカとの合流を果たすのである*]
― 甲板・船尾近辺 ―
船旅ってのはこういうもの。なのかもしれないがな。
不謹慎かもしれねーけど、退屈だ。
[僅か肩をすくめてみたが、直後のいい反応>>132に目を瞬かせる。]
まあいいけどよ、うちの姫さんこと雇い主は元気みたいだし大丈夫だろ
[ウェルシュの言葉にいつのまに、船尾側にきたのか。
褐色の女性を後ろから抱きしめている雇い主>>113を見て答え]
ただ俺、木刀とかもってないぞ。持ってるか?
[実際の刃しかもってない男はさすがにそれでする気はなく聞き返した]
/*
[ 芝中略 ]
やばい、>>144の不意打ちに吹いた。
しかし、25回で1000ptジャストとか……!
狙ったわけじゃないのにwww
[知り合って間もない自分に対して気を許している風なウェルシュに戸惑いを覚える。]
私も光魔法以外はあまり得てではないな。
全く使えないわけではないんだが、どうも相性が悪くて…。
[焚き火に火をつけるための小さな炎を出す、せいぜいその程度しか出来ない。]
…そうか、君も光魔法が得意なのか。
なら、この魔道書が反応したのも納得出来るか……おい。
[突然目を塞がれ(>>144)身を強ばらせるが、聞こえてくる声には聞き覚えがある。
みっともなく悲鳴をあげなかった自分を内心で褒めつつ、低い声を出し。]
ナンパする程可愛い子がここにはいないと思うんだがな?
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