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[それは奇しくも息絶えた同胞に告げた最後の言葉と同じものだった。
抱きしめた腕の中で小さな命が流れ消える様をはっきりと感じながら、抱いた手で優しくその身体をさすり続ける。
完全に動かなくなった事を確認すると、その身体をベッドに横たえる。
その表情は笑みのままだっただろうか。
目を閉じさせて、涙の跡や口から零れた血を拭き取り綺麗にして]
口紅位付けてあげれば良かったね。
[髪を梳いて整えながら思い出す。化粧くらいしてあげれば良かったと思うが、いい加減見当を付けられるかもしれないと、変に理性が働いた。
代わりに見張りが手薄になった中庭から今が盛りと咲き誇るコスモスを手折り]
これで、勘弁しとくれ。
[整えたその髪に1輪、コスモスを飾る。
包丁は逆に隠す方が怪しまれるかと、床に落したまま。
そして一口もリーザに口を付ける事無く部屋を後に舌した。
カップを洗い、血が付いた服を部屋に隠して、その夜は……ただ月に吼え続けた**]
口紅位付けてあげれば良かったね。
[髪を梳いて整えながら思い出す。化粧くらいしてあげれば良かったと思うが、いい加減見当を付けられるかもしれないと、変に理性が働いた。
代わりに見張りが手薄になった中庭から今が盛りと咲き誇るコスモスを手折り]
これで、勘弁しとくれ。
[整えたその髪に1輪、コスモスを飾る。
包丁は逆に隠す方が怪しまれるかと、床に落したまま。
そして一口もリーザに口を付ける事無く部屋を後にした。
カップを洗い、血が付いた服を部屋に隠して、その夜は……ただ月に吼え続けた**]
[耳元に微かに 母 と呼ばれた気がして、抱きしめた手に一瞬痛いほど力が籠る]
ダメだよ…。
あたしを 母 と呼んだら…皆…死んでいくんだよ…。
[つ、とその目から光が零れて、一度だけ少女の髪を擦った**]
― 深夜・Erster Stock Drei ―
・・・・・・・・僕も。
こう・・・だったの・・・・かな・・・・。
[夕刻まで今まで。今こうして一人ベッドに腰掛ける少女。
呆然とただ虚空を眺める少女。
でも、独り行動した末に壊れた、自分とは違う。
何故彼女まで、自分と同じ虚空を見ているのか]
[――ノックの音。
ハッ、と弾かれた様に振り向けば、そこに居たのは]
レジーナさ……
――"母様"……
…まさか……
[今こんな状態の彼女を殺すつもりなのか。
深夜にこうして"母"が現れる事の意味]
[思わずリーザを庇う様に、"母"の前に立つが。
所詮死者の言葉も肉体も、届く筈もない]
リーザを殺さないで!
まだリーザは壊れてない!
今はまだ辛いかもしれないけど……っ!
[詭弁かも知れないのはわかってる。
このまま、この少女は逝かせてあげた方が幸せかもしれない。
でも、壊れた人形のままで。自分の様に死なせるのは。
生きたまま幸せになれない事が、どうしても悲しいのに――・・・]
……だめだよ……だめだよ"母様"……
殺しちゃだめ……
[縋る縁は、ずっと昨日に砕けてるのに。
それでも"母"を必死に止めようとするのは。
理由は、今はまだ自分でもわからないまま]
――殺さないで"母様"っ!!
[子供に対する様に抱き締める少女の背に。
涙ながら突き立てられた刃を止める事は――・・・・]
何の為に――。
[大切な親友を生かそうと、少しでも幸せに居れる様に。
死のうが、地獄に落ちようが、構わないと手を取ったのは。
少なくとも、こんな悲しい光景の為じゃなかった筈なのに]
僕は、本当に。
何の為にあんな事を……。
[その場"母"が立ち去った後も。
少女の心を慰める様に、ぽんぽんと、その向日葵色の髪を撫でていた時――]
『……虚しい?"坊や"。
貴方が"それ"を止めたいのなら。
貴方にも"資格"はきっとあるはずよ』
[ハッ、と天井を仰ぐ。
そこには、既に何の気配もしなかったが。
空に響く"母"の咆哮の中、心に響いた"ソレ"の言葉は。
ほんの小さな予感だったのかも**]
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