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この中で確実に人間だとわかっているのは、シモンだけ…。
[白のキングをこづく]
本物かどうかは知らねぇが、クララは占いの力を、村長は霊能の力を持っている。[白のビショップをふたつ外して]
……この二人を除けば、残りは、7人。
パメラ、オットー、エルナ、アルビン、ヤコブ、ジムゾン。そして、俺。
……この中に、ほぼ確実に狼と、
おそらくは、『狼に味方する人間』が…いる。
[最後の言葉を告げるその時に、瞳に陰りを宿し、暗く、笑う]
―ヨアの家への道→宿屋―
(――ずっと、ずっと)
[くすぐったいような響き。懐かしく、愛しく、安心する声音。
それにとろりと包まれていたいと、思った。何も。何ひとつ、悲劇など起こらなかったかのように]
(――でも、多分それは夢)
(きっと全部。これまでの、全部が)
[暖かく抱き締められ、伝わる体温の意味。自分を包み、守ろうとする気持ちを感じながら、頭の芯が少しずつ冷えていく。
かかっていた靄が晴れ始め、開けた瞼にぼんやりと映るもの。レジーナの宿屋。かつては皆が集い、暖かく語らった日々もあったのに。
今では、主を失い、凍てつくような現実の前に、ただ震えるように、建っている――]
[ふと、何かを言いたくなって、口を開く。僅かに緩まった風が胸を通り抜けていく。
風の吹く方に振り向き、少しだけ立ち止まって]
[――囁くように、さよなら、と呟いた]
パン屋 オットーは、司書 クララ を投票先に選びました。
……帰ったら、オットーが眠るまで、頭撫でてあげる。
オットーの好きな歌、歌ってあげる。
[返事が返らずとも、話し続けた。
彼が言葉を失ったなら、自分がそれを補えばいい]
…いつも、子供扱いするなって、オットーはよく怒ってたけど。まだあの時は、正真正銘のお子様だったくせにね?
……でも、そうしてるとすぐに、眠っちゃうのよね。オットーって。
[声がなくとも、この先何を失っても。
自分にとってオットーは、オットーだ。
そう、思った]
[やがて、主を失った宿に辿り着く。立ち止まった彼の唇から、確かに別れの言葉が零れ落ちて]
――…っ、……
[振り向いて、喘ぐように唇を開く。けれど、同じ言葉を口にはせずに、きゅっと唇を引き結んだ]
―リーザと二人、海の見える丘への道にて―
[少女の姿をした狼と手を繋ぎ、処刑人は処刑場所へと向かう。場所を知らなかったから、リーザに手を引っ張られるような形だった。
道すがら、リーザは色んな事を話した。いつも寝ていたゲルト。優しくしてくれたレジーナ。兄のように慕っていたヨアヒム。両親との思い出。
彼女の話が一通り終わったのを見計らい、処刑人は口を開く]
…人狼の飢餓の苦しみは、人間の俺にはわからないが…大事な者たちを殺さなくてはならない辛さは少しだけ、わかる…
俺は、仕事だと割り切っているが…普通、そう簡単に割り切れるもんじゃないよな。
[そう告げると、少女は少し驚いた顔をした。それから、いつものように無邪気に笑って聞いてきた。
『この村のこと、好き?』と。…男の顔が、処刑人からただの青年の物へと変わる。僅かな間のみ。少女へと笑い返した]
…ああ。好きだよ。ここにいる皆が好きだ。
[顔を上げると、オットーの手を引いて、宿の門をくぐる。談話室を素通りして、手を繋いだまま真っ直ぐ自室へと向かった]
[今日何が起きたか、全く知る由はなかったが、自分が守るべきものは、全てここにある。それを、自分は知っている]
――オットー。
相変わらず、髪、柔らかいわね。
[彼を寝台に寝かせ、帰り道に約束した通り、片手を繋いだまま、空いた手で髪を何度も撫でる。
やがて彼の好きな歌を、細い声で歌い始めた]
……あ。ふふ、やっぱり。
すぐ寝ちゃった。
[疲労が溜まっているせいだろう、程なくして、すとんと落ちるように眠りについた彼の寝顔を、間近で見つめる]
――おやすみなさい、オットー。
また、…明日、ね。
[ごく自然な仕草で屈みこみ、オットーの前髪を掻き上げて、額に唇を落とした。
まるで、ずっと前からいつもそうしていたようだと、心の片隅で不思議に思った**]
―海の見える丘―
[やがて、少女にとっての最期の場所にたどり着いた。波の音、潮のにおい。今は暗くてよく見えないが、朝になればきっと海がきれいに見えるのだろう。
しばらく海を見つめていたリーザは、意を決したようにこちらに振り向いた。エルナからもらった造花を手に、こちらを真っ直ぐに見据えていた。
…取り出したダガー。カタリナの命を奪った物だ。今、更なる命を奪う為に振るわれる。そして]
――――。
[肉を裂く感触。処刑人は、ダガーを少女の胸に突き刺した。心臓に達した辺りで、一気に引き抜く。噴出す血が処刑人を赤く染めた]
[リーザの顔が一時、苦痛に歪められる…
だが、痛みを堪えてこちらに向けてきたその最期の顔は、笑んでいた。
男の顔に表情は無い。少女がその場に崩れ落ちていくのを、ただ見守っていた。
…ダガーについている血を持っていた布で拭い、上着へと仕舞った]
[少女の目蓋をそっと閉じさせ、背中に背負う。
だらりと垂れた腕から、エルナの造花が力なく落ち…それを、かがんで拾い上げた。
もし、今の彼らを見た者がいたとすれば、青年が、眠ってしまった幼子を背負っているだけに見えたであろう。
よくある風景だった]
[処刑人がダガーを振り下ろす様が、銀の狼にはスローモーションに見えた。]
『やめて………っ!!! 』
[銀の狼は、声にならない声で叫ぶけども、その言葉は届かないまま。]
[少女が、ダガーの鞘と化した瞬間を、紅い瞳で見つめた。]
[赤い、赤い、赤い……。]
[銀の狼は、*月に悲しく吼えた。*]
―海の丘からの帰り道―
[そうして、来た道を戻っていく。二人で歩いてきた道。今度は歩いているのは一人だ。…ふいに、男は違和感を覚えた]
………?
[背中にいる少女が重くなった、気がしたのだ。最初は気のせいだと考えて進んだ。が]
…まさか…東洋で噂に聞いた、こ、子泣きジジイって、奴か…?!
[明らかに背中の少女は重くなっていた。それは…少女の変身が解け、元の狼の姿へと戻っていったからである。
…だいたいの狼の体長は1メートル以上。人狼は?知らないが、背中の重さは小さな子供のものではなかった。そして]
――どぐしゃ。
[よろよろ歩いていた所を、石につまづき…男は狼に押しつぶされた]
―自室―
――さて。
どうするべき、かしら。
[談話室のソファー、オットーの部屋のベッド、他の空いている部屋――選択肢は、いくらでもあった。
でもそこに行けば、オットーと手を繋いでいられなくなる。
選択肢は、初めからひとつきりだった]
……お邪魔、するわよ?オットー。
まぁここ、元々は私のベッドなんだけどね……
[起こさないよう小声で呟いてから、同じ布団に潜り込み、身体をぴったりと寄せた]
……ん。
やっぱり、うちの布団は落ち着くわ…
…今日はなんか、あったかいし。
[そんな事を呟きながら、自分が眠りにつくまで、オットーの背中を何度も何度も撫でていた**]
……ド畜生。聞いてねえよ…
[狼の下で男は呻く。宿では『殺されるならそれはそれで』等と考えていたが、こんな圧死は嫌だった…何となく。
地面に思わず、ダイイングメッセージとして『りーざ』と書いたりしていたが…やがて男は起き上がり、自らの任務を遂行する]
教会までは…運ぶ…
ちくしょお…誰か手伝いに来いよ…
俺、こう見えて病み上がりなんだぞ…
[男のぼやきは闇に溶け、聞く者はいなかった]
[息も絶え絶えに、狼を背負った男は教会の墓地までその遺骸を運んできた。背中から狼を下ろすと、地面にそのまま崩れ落ちた]
も…もう無理…もーう俺一歩も動けないし動きたくないぞ。埋葬は明日だ明日、チクショー。
[ごろりと地面に大の字になって、空を眺めた。すぐに睡魔はやってきて、屋外だというのにも関わらず、男は眠ってしまった。
…まだ気づいていなかったのだ。リーザに仲間がいることを。手ごわそうだからヨアヒムを襲った、という言葉の意味を。
…悪夢はまだ終わらない。だが、今はしばしの*休憩タイム*]
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