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負傷兵 シモン は、司書 クララ を占った。
次の日の朝、楽天家 ゲルト が無残な姿で発見された。
ついに犠牲者が出た。人狼はこの村人達のなかにいる。
しかし、それを見分ける手段はない。
村人達は、疑わしい者を排除するため、投票を行う事にした。
無実の犠牲者が出るのもやむをえない。村が全滅するよりは……。
最後まで残るのは村人か、それとも人狼か。
現在の生存者は、行商人 アルビン、少女 リーザ、仕立て屋 エルナ、村娘 パメラ、パン屋 オットー、神父 ジムゾン、村長 ヴァルター、旅人 ニコラス、少年 ペーター、木こり トーマス、司書 クララ、ならず者 ディーター、羊飼い カタリナ、シスター フリーデル、負傷兵 シモン の 15 名。
[カタリナのてきぱきとした応急処置は、旅慣れた男の目から見ても非常に的確なものだった。
手慣れた様子に、彼女の身近に処置が必要な人間が居ただろうかと思い巡らせてみたりもするが…一先ずはこれで安心だろう。]
ありがとな、カタリナ。
走ってくれたお陰で処置がスムーズに進んだぜ。
つっても、原因が分かんねェからこれ以上は無理だな。
呼吸も安定している――のかな、そんな気がするし、大事ねェと思いたいが。
[小声で話しかけながら部屋を出ると、オットーの身体がふらりと傾ぐ。]
おいおい、大丈夫かよ。
そういやお前、色々準備を手助けしてくれたんだってな。
俺は料理は全く分からんけど、疲労が溜まるもんなんだな。少し休め。
[談話室の長椅子に横になろうとする>>1:395ディーターにも、驚いたように瞳を見開き]
お前もか!? ……何だ、皆して。
………まさか食あたりとか… いやそんな訳ねェか。聞こえたらエルナに殺されかねねぇ。
兎に角二人とも、空き部屋あるから休んでけ。ああ、金は取らねえから安心しろよ。ほら、こっちだ。
[カタリナはどうするだろうか。念のため宿泊について問い掛けてみる。
男二人には各々部屋をあてがったが、きちんと部屋に向かう幼馴染はともかく、ディーターの方は――その儘寝かせておくのだろう。オットーと扱いが違うのは、ご愛嬌だ。
盛大に溜息を付き、とんぼ返りに広場に戻る。
その後、祭りの片付けに奔走し、宿を必要とされれば受け入れ――自室に戻ったのは、深夜に差し掛かる頃だった。*]
――んなっ!?
何、だよ。
昨日の事なら謝るから!悪かった!
だから。離して、くれ。
それと――
[宿屋がどうして騒がしいのか、知りたい。と告げようとするが。ぱくぱくと口を動かすばかり]
……は?
[続く言葉の最後には、眉を潜めて首を傾げるが。ペーターとリーザが倒れたらしい事は把握できて]
どうしよう。RP村で狼側初めて。
そしてこの状況、自分がゲルト殺すのが多分一番スムーズ。
だのにゲルトの殺し方がわからないっ!!w
えぇと、あれか。今しがた若葉海辺と見てた所、ある程度、場所だとかはぼかすべきなのかな。匿名メモで場所指定とかできると助かるけど、こちらはパスしておく。
うーむ……とりあえず理由付け、殺害描写赤で。んでもってどこで殺しても不自然にならない場所で殺す?
なるほど、これまでのRP村で狼が露出していく利点はこんな所にあったのか。これは結構気付きにくい点。
――だけど露出せずに挑戦してみうっ!!
……リーザ……
[舞台の上で、何があったかを思い出して。
もう今は無事なんだろうか。
何か変な怪我や病気になってないのか。
そんな事を考えて、再び体を横たえた。
まだ少年も、疲弊しきっていた*様だから*]
――そうか……。
畜生、情けない。んな大変な事があったってのに、何もしないで寝てたとか。
……悪かったな。
[そっぽを向いて呟く謝罪は、昨晩の失礼と、そして少年達の介抱を任せてしまった事、両方に対するもの]
他に、あの子達を介抱した奴らは?まだ宿屋に居るのか?
紅茶でも、淹れてくるわ。
[何もかも任せてしまったのなら、せめてそれくらいの事はしなければと。ディーターが手を離してくれないのなら、振り解いてでも厨房へ向かう心算でいると]
あ、おい!
……ったく、しょうがないな。
[男はその場で眠り込んでしまう>>9。ふー、と苦笑まじりの溜息を吐いて。女はディーターを背負って(かなり重かったので、二階は無理だと瞬時に判断した)、空いている部屋を探す。伊達に宿屋の手伝いで鍛えている訳ではない。どうにか引き摺りながら空いている部屋のベッドの上に放り込んで]
……お疲れ。
[掛け布団を掛けてやってから、女は厨房へと向かう]
/*
エルナがディーターを担いだだと!?
すげえ。
任せちまったんで挽回のため色々動いてはみたけど、皆を動きにくくしていないかな。
見落としとか、勘違いによる確定とかあったら済まん。と謝っておくのです。
― 厨房 ―
[談話室でちらりと見えた、女宛のメモ。字面から、アルビンのものである事が推測できて。
女は人数分のコップと、ティーポットを盆に乗せて、各部屋を回ろうとするが]
――……
[そういえば、ゲルトは。悪夢を見ずに、眠れているのだろうか。
ふと気に掛かって。女の足は、ゲルトの部屋へと]
― ゲルトの部屋前 ―
[早朝ならば、起きている可能性の高いゲルト。コンコンと、部屋の戸を叩いて]
紅茶持ってきた。要るか?
[声を掛けるが、返事が無い。いや、それどころか]
[生きているものの気配がしない]
……ゲルト……?
入る、ぞ。
[一先ず盆を足元へ置いて。胸を抑えながら、自分の不安が単なる杞憂である事を確認する為にと、部屋の扉を開ける]
……?
[瞬間。むっとするような鉄錆の香りが、辺りを支配して。
部屋の中に視線を移せば]
[――一面の、赤]
――宿屋の客室――
[シモンが使っている客室。椅子に座った神父は、小さなテーブルに突っ伏してすうすう眠っていた。昨夜は、歓談しながらそのまま眠ってしまっていたらしい。宿の中で起きた異変にはまだ気づかぬまま、夢の中。**]
なんで。なんで、なんで。
ゲルト。ゲルト。
ゲルトっ……!!!
[何があっても、取り乱す心算は無かった。だって、絶対に護ると。心に決めていたのだから。
けれど、その護りたかったものを。こうも易々と、無残に壊されて]
夢だろ?
あんたが悪夢を見ていたみたいに。
今度はあたしが、悪い夢を、見ているだけで――……
[血の海の中へ、ふらりと足を進めて。女はがくんと、膝を付く。そして、亡骸を抱き上げて、*静かに泣いた*]
/*
心理描写村側過ぎて、ごめんお。
でもあれだよね。被害者の一番身近な人物だとか、第一発見者だとか。格好のSGのような気も、するんだ。
/*
みんなちゃんと寝ているのかとくにエルナの人。
薔薇の下国のRP村は、話が動く時間が長いなあ。みんなお主も好きよのうなのね。
/*
FOもいいけど、さじ加減に試行錯誤したりト書きから見るPL側の役職推理が出来るという意味で今回みたいな普通の感じも好きだな。
白くなりすぎると狼を動きにくくしちまうし、やっぱりどっか公平感が欠けちまって気が引ける。
かといって不必要に黒くなるとPLを混乱させる。
見えすぎても興を殺ぐし、見えなすぎると行き詰まる。
すげぇ難しいし、俺はまだとても徹底出来ていないけれども。COタイミングに迷うのも醍醐味だなあなどと。つらつら。
[叫び声に、神父はハッと顔を上げた。シモンが目を覚ましているかは見ないまま部屋を出て、声のした部屋──どこからかは、すぐに分かった。血の匂いがしたから。]
あ……!?
[ゲルトの部屋だった。一目で絶命しているだろうと分かる彼の亡がらを抱いて、エルナが静かに泣いていた。真っ赤に染まった部屋に一歩踏み入れてから、神父は小さく震える手で十字を切り、落ち着いた声を心がけながら死者への祈りを口にした。]
ゲルト……。
──主よ、永遠の安息をかれに与え、絶えざる光を彼の上に照らし給え。
[取り乱しも叫びもせず淡々と祈りを唱えるその声は、あるいは非常に冷たい対応と感じられるかもしれない。神父としての務めを求められれば、もちろんその通りにするだろうけれども。]
あたしの。
あたしのせいだ。
あたしの……
[泣きながら、女はぶつぶつと呟いている。ジムゾンの祈り>>19に、気付く事もなく]
[あの時>>1:357。強引にでも、彼の傍についていてやれば良かった。
村一番の暢気者だけれど、家族への想いも強かった弟は。もしもの時に女を巻き込みたくなくて、申し出を断ったのだろう。
そしてその“もしもの時”が訪れても。悲鳴一つ上げなかったのは、やはり女を巻き込まない為で。
今更になって、女はその事に気付く]
ばかやろぉ……
[腕も、エプロンも、ズボンも。血塗れになっているのを気にするでもなく、女は紅に濡れたゲルトの髪を、そっと*梳いている*]
/*
しかし、ニコラスとクララの共有設定、いいなぁ。
自分じゃこうはいかないわ……
後でクララに本もらいにいこーっと。
[劈く様な女の悲鳴に、男は猫の様に跳ね起きる。
その時全身に酷い痛みを感じるも、ジムゾンの後を追い、悲鳴の元へと向かう]
…………はぁ、は…ぁ、は……っ
[壁に寄り添う様に、時間を掛けてすすめば立ちつくすジムゾンの姿が見えて]
ジムゾ……ン?
[声を掛けようとし、酷い血臭に顔を顰めた]
[十字を切る彼の横から中を覗き見れば、
視界に飛び込んでくる暴力的なまでの赤]
…………人狼。
[惨憺たる室内の様に、ぽつりと、男は呟いた]
[…………悲鳴。
ああ、またあの夢か。
届かぬ背への憧憬と、愚かな自尊心と、驕りとが。
全てを奪い去って行った、あの日の―――。
我慢、
……弱音とか、
いっそ怨んでくれれば。
頼むから、そんな顔で、
俺は、ナンノタメニ]
[――――夢、ではない?]
何だ?
[飛び起きると同時、無意識に寝台の横に手を伸ばしたらしい。
荷物の硬い感触に触れ、男の目に迷いが走る。
一瞬の後唇を引き結ぶと、ひとつ舌打ちして指を離した。
何事か自分に言い聞かせながら、悲鳴の聞こえた部屋に走る]
[鼻を衝く異臭は、薄く開いたままの扉から流れ出ていた。
あの場所は紛れもなくゲルトの部屋で、そして、自分はこの臭いをよく知っている。
断りも入れずその場所に飛び込めば、一面の赤。]
ゲルトっ!!!!
[未だ乾き切らぬ血が服を染めるのにも構わず血の海に屈み、異形の骸となった従弟の身体にそっと触れる。
損傷の状態からも、息をしている筈が無いのは明らかだったけれど。
――急速に冷えてゆく体温から現実を突きつけられるだけだとしても、それでも、僅かでも、温もりが残っている事を期待した。]
…………、
…っ………!
[しかし、現実は非情。
脈を取る指は、生の兆しを何も伝えない。]
―回想―
……あ、そうだったね。
[走り出す直前、アルビンに声をかけられて卵の籠を持っていたことを思い出した。
というかアルビンに渡そう渡そうと自分で考えていたではないか]
アルビンさん、それ宿屋に置いてくれて構わないの。じゃあね!
[じゃあねの「ね」の部分で、少女の赤い靴は地面を蹴っていた]
エルナ…………ジムゾン。それと、
……怪我で運び込まれたってのは、お前さんか。
[漸くその場に居た面々へ言葉を発する。
金の髪の少年の名を知らぬので、少しの間の後短い会釈に留めた。
ジムゾンが祈りを捧げてくれたのだろうか。声にならない、空気を震わせるだけの礼を傍らの神父へと口にして、弟を抱きしめるエルナへと腕を回そうとした。
この場に居ないレジーナを除いては、もう唯一の血縁であるふたりを、抱くように。]
…ジム、落ち着いたら、ゲルトの葬儀を頼めるかな。
本当なら、出来るだけ早いうちにしてやりたいところだが、
………こいつの身体の傷に気になる所があるんでな。もしかしたら、正式なもんは少し時間が必要になるかも知れない。
[屈み込んだ姿勢のままジムゾンを見上げ、少し声を落として、感情を隠して願い出る。
と、少年の呟きが耳に入り、男は眉を跳ね上げた。]
[この部屋の主の名前なのだろうか。
ゲルトと叫び、入ってくる男を、隻眼の冬色はぼんやりと見詰める]
…………。
[怪我で〜との言葉には、こくりと頷き部屋の中へ入っていく背を見ようとして]
…………うっ。
[包帯に閉ざされた左目が酷く熱を持ち始める]
[口にしようとした言葉を飲み込んで、別の言葉に作り変え、それを発することにも躊躇われ。
睨むように彼に据えた瞳が、驚きと疑問、迷いの為に複雑に揺れる。]
……どうやら、お前さんにも話に加わってもらわなきゃならねえみたいだな。
でも、怪我が酷ェんだろ。此処にいてもいいけどよ、部屋に戻ったほうが…それとも談話室で休むか?
あそこなら、皆もいる。
[膝をつく少年が苦しげな息をするのを見れば、様々な感情が長い溜息となって現れた。]
[熱を持つ左目を手で覆う。
包帯に閉ざされた左目に移るのは、赤い髪の女。
心配そうに覗きこむ顔、眠る横顔。
はなせなくて、と唇を動かす、此処にはいないクララが視えた。
その姿は常の侭、人の姿の侭で。
真実を見抜く”眼”が、彼女を人間だと告げていた]
…………ふぅ。
[最後の処置を終えてひと息ついていると、アルビンに話し掛けられる>>4]
……え?
ううん…どう、いたしまして?
ちょっと先走ってないか心配だったけど……そう言ってくれたからほっとしたの。
[歳が大きく離れた親代わりの姉。
彼女は前の村にあった診療所に勤める看護婦だった。
幼かった頃の自分は姉のようになると言っては、背中を追いかけてまね事をしても…結局知識もつかず。
だから、こういった処置ができたのは自分でもかなり驚いている。
積極的で物怖じせず何事も高い水準でこなす様が、女にしておくにはもったいないと周りから言われていた姉は。
――あらゆる意味で。
自分とは正反対の存在だったから]
[エルナの背をぽんぽんと撫でた後、押し殺した声で彼女にも諭すように言う。]
お前もだ。ゲルトと離れたくねェのは分かるが…このままじゃこいつも可哀想だろ。綺麗にしてやらねえといけない。
一度、この部屋を出たほうがいい。
[そうは言うが、エルナにも少年にも、勿論その場に集まった誰にも強制はしない。
ゲルトの安置を手伝ってくれるようならば、むしろ喜んで受けるだろう。
エルナについては、任されてくれる誰かがいるならば、「頼んだ」と引き渡す心算]
[真実を見抜く”眼”の選定が終われば、熱は波が引く様に痛みと共に引いて行き、
漸く男は呼吸を取り戻す]
……はぁ、はぁ……。
[力を行使したことで、左目からはどろりと赤い涙が零れ落ちる。
左目を覆う包帯を赤く滲ませながら、アルビンの聲に顔を上げて]
談話室に……行く。
ふふ……。せっかく奴らから逃げて来たって言うのに。
[自嘲にも似た笑みを浮かべて]
俺は何処までも。この運命からは逃げられないみたいだ。
[ぽつりと呟いた]
仕立て屋 エルナは、仕立て屋 エルナ を投票先に選びました。
― 回想 ―
[ゲルトの身体を、大きな獣の爪が。牙が、蝕む。
意識が薄れてゆく。もう、万に一つも助からない事を、ゲルトは察していた]
『ねえ、さ、』
[せめて、意識が闇に閉ざされる前に。この能力(ちから)を、姉に手渡そうと、ゲルトは指先を、伸ばす。
いや、姉でなくともいい。誰か――自分よりももっと、強い霊力と精神の持ち主へと。
そしてその能力で。どうか、姉を護ってと、願いながら]
――……
[ゲルトの魂は、現から離れてゆく]
/*
うん。
勝手にゲルト霊能者にしちゃったけど、エピでは“村人”って表示されるから。
死ぬ直前に能力を手放したってことで。
[手当はいらない、と手を振った。
まだ痛む身体に鞭うって立ち上がると、壁に凭れて。
はぁ…と大きく息を吐く]
……俺が知ってる事なら。
[包帯の下から滲みでる赤で頬を濡らしながら、
こくり、と頷いた]
[談話室に戻ると、アルビンにこれからどうするか問われる]
あ、カティはまだ動けるから……一度、広場に戻ってみるよ。片付け、多分まだ済んでないはずだし。
[そのまま広場に帰ると片付け組と合流し――聞かれれば事情も説明しただろう。
しかし片付けが終われば自宅まで戻る元気はもう残っておらず、アルビンに頼む形で宿屋で眠らせてもらうことにした]
……ん、感謝する。
[頬を伝う赤に、本当に手当ての要らないものなのかと問い詰めたくなる。
移動すら苦しげな様子にはつい声をかけそうになるが、男が手当て不要と言うからにはこれ以上畳み掛けるわけにもいかないだろう。
彼が無事部屋を出て談話室に向かう廊下に消えてしまうまで目で追っていた。*]
/*
シモンとディーターが開眼しすぎててログを読む俺の腹筋が辛い。
そういう意図じゃねーから!!
と思いながら、表情筋を制御できないのは許されて…
[壁に凭れながら、ゆっくりと談話室へと向かう。
談話室へとたどり着けば、ソファに崩れ落ちる様に座って。
何から話すべきか考えながら、瞳を閉じた]
[どたっ!]
わひゃっ。
[早朝。ベッドから落ちることで目を覚ますという最悪の目覚めを経験する――しかし真に最悪なことは、これから起きることを少女は知らない]
……ん?なんでここにいるのかな…………えっと、広場の片付けの後つかれて…。
[昨日の記憶をゆっくりと思い出す。
ベッドから手荒い起こされ方をしたものの、そういえばヤコブの牧場に行くのにもちょうどいい時間かと。
身支度をして赤ずきんを被った――その時。
悲痛な叫び声が、耳を貫いた]
エルナさん……!?
[気丈な彼女が悲鳴をあげるなど、ただ事ではない――目が一気に覚めていく。
声のした方へと駆けていって……近づく度に死の匂いが鼻をついていって。
あそこに見えるのは……運び込まれた男性?こうして見ると意外に歳は大して変わらない少年なのか。他に誰かいたかもしれない。
辿り着いた先は。そこは――]
…………うぅッ!!
[視界の端に飛び込む死のいろは、白砂を塗り潰そうとするかのような容赦なさで瞳に焼き付けてくる。
まともな音が、口をついて出てこない。
それがゲルトだったものであったと理解が追いついてくれば、昨日の食事が逆流しそうになって。必死で口元を押さえた]
― 広場にて ―
[微笑んでくれたシスター>>1:342に、心配されてたとはまた、知らないのだけど。
乾杯のお株を奪われて、しょんぼり気味の村長に、申し訳ないけれどくすくす笑わせてもらったり。
レープクーヘンは大分売れていたので、チーズをしょりしょり掛けてサラダを頂いたり。
リーザが舞うのを、始まって初めて知れば、食器を置いて。
ペーターが誘われて奏で始める音色に、教会で聞いた、明るく強くなった音の意味を知れば、ふたりへ共々、見入ったのだけど。
微かな笑み>>1:360が、すこし気になって。
いつも通り、にしか見えないアルビンの様子を、時折見つめていた]
[さっきまで、あんなに熱気に溢れていたのに、がらんと風さえ吹き抜ける会場を、見回す。
舞台などの、大掛かりなものが普段、何処に仕舞われているかとかは、分からないから。
分かるひとが来た時に、少しは手間をかけないよう。
テーブルの上を片付けたり、椅子を纏めたり。
それくらいのささやかな、ひとりで出来ることをし終われば。
ゆっくり、いつもの歩みで宿へ向かった]
[アルビンと少年が何事か話しているが、赤ずきんの耳には音が入っていくだけですり抜けていった]
…………ッ。
[吐き気を押し戻しながら、もう一度部屋の中を覗く。
それは自分でも意識しない行動だった。
ゲルトの亡骸を抱き上げて泣き崩れるエルナが見える。
血の海。ひとはこれほどな血を流すのか。
赤に、紅に染まった部屋。
――いや。
その中にひとつだけ。
赤くないものが、あったのだ]
[――エルナの肩に止まり。
まるで姉を慰めるかのように佇んでいる。
一頭の蒼い蝶]
…………ゲルト、さん。
[赤ずきんの声が聞こえると、蒼い蝶はひらひらとエルナの周りを舞いはじめる。
もしこれが驕りでないなら――やっと自分を見つけてくれた、と言っているようにも、見えた。
そして、静かに赤の世界へと消えてゆく。
――やはり、自分は昨夜の月読の夜をきっかけにチカラを取り戻してしまっていた]
― 翌朝、宿へ ―
[何が出来ずとも、やっぱり気にはなって。
談話室にお邪魔させて貰おうかと思えば、赤毛仲間の先客がいるやら、廊下でふらつくひともいるやらで。
これは帰ったほうが邪魔になるまい、と一旦自宅へ戻ったのだった。
水で身体を清めれば、宿のお風呂に入り損ねているなあと、呑気な考えも過ぎる程度には、頭もすっきりした]
…――?
[そうして宿の戸を開けて、一番に感じたのは、異臭。
微かなものではあったけれど、料理も評判なこの宿が、レジーナが不在とはいえ、こんな匂いを出すだろうか。
首を傾げつつ、足を踏み入れ。
いくつかの、密やかな声らしきが聞こえるほうへ、ぺたぺたと進んで行けば、それだけ異臭も強くなって、いよいよ首を傾げたが]
っ ……!!
[あかく、どぎつい色に染まった室内。
その中心を抱く姿、そこへ寄り添う姿。
それから]
<カタリナ さん?>
[青い顔をして、なのに室内に目を向けたままの少女の袖を引く。
目が逸らせないのだろうかと、幾度か]
[――エルナの肩に止まり。
まるで姉を慰めるかのように佇んでいる。
一頭の、蒼い蝶]
…………ゲルト、さん。
[赤ずきんの声が聞こえると、蒼い蝶はひらひらとエルナの周りを舞いはじめる。
もしこれが驕りでないなら――やっと自分を見つけてくれた、と言っているようにも、見えた。
そして、赤の世界に消えてゆく。
――やはり自分は、六度目の月読の夜をきっかけにチカラを取り戻してしまったのだ。
昨夜の激しい動悸も、チカラに身体が過剰反応を起こしたからか]
『姉さん――姉さん。
僕のこの能力(ちから)のかけらを、姉さんへ。
……いえ、姉さんでなくてもいい。
僕よりももっと強い霊力と、精神(こころ)の持ち主へ、渡りますように。
そしてその能力で。姉さんを助けて、護ってあげてください』
『どうか。
母さんと、僕の代わりに。
どうか――……』
[ゲルトの最期の願い>>52、女には届いていない。
女には、“その能力”のかけらは無かったから。
だから彼の夢の内容を聞いても、それが実際に起こった事などとは、思えなくて。
けれど今となっては。単なる夢で一蹴できるものではない。
彼が最期の夜に、女に辿々しく告げた>>355言葉――]
『母さん、処刑され、ちゃった。
――人間、だった』
…………
[確かめなければならない。けれど今は、この悲しみから立ち直れそうに、なくて。
背中に残る温もり>>27にも、自分に向けられる言葉>>33にも、自分をどこかへ移そうとする者にも。反応する事は、*できないでいる*]
/*
なん…だと…
一番心弱い奴に受け継がれてやがる\(^o^)/
しかも死者の姿も声も感じられないてふてふしか見えない落ちこぼれ霊能者だし\(^o^)/
/*
お。占い師に霊能者、揃い踏みのようだ。
[旅-司[羊-兵][商]でいいのかね。
意外と皆CO早いな!w
そいや、処刑先はPL視点だけど、襲撃&護衛先はどうなんだろな。まあ襲撃と処刑は1セットだし、護衛の方も流れ読んで選ぶわけだからどっちみちPL視点強くなるんだろうが。
基本GJ出ないように動くって、ちょっと楽しそうだ。
…………?
[蝶が見えなくなると同時に。
何かの想いが――願いが。
自分の中に流れ込んできた気がした。
少女はチカラを授かった一時期の間、死者の声をはっきりと聞き取ることはできなかった。
自分でも、この点で霊能者とも呼べないかもしれない落ちこぼれであるとはっきり劣等感を抱いていたのだが。
その想いが尊くて暖かで誰にも汚せない高潔なものであることは……しっかりと感じとれた]
クララさん…。
[そこでようやく、クララに袖を引かれていたことに気づき部屋から目を背ける。
今見たことを淀みなく伝えることはできず、弱々しく彼女の肩にもたれかかった。]
あ、ごめ……なさい。
[また思わずとってしまった行動に、慌てて謝罪する]
―6年前―
[月読ではない、別の村。
そこで起こった人狼騒動。
容疑者は第一の被害者が残したメッセージから住人の十数人程度までに絞られ、その容疑者候補で話し合いを進め――最後の狼が殺されて、それは幕を閉じた]
ねえ、お月さま……。
[姉が亡くなった日の月夜。
村が平和になった日の月夜。
今より短い金髪と白砂の瞳をもつ少女は、歌を歌い終わった後月に向かって問い掛けた]
お月さまが、おねえちゃんを狼さんに変えてしまったの……?
[わかっていた、これは八つ当たりだと。
だから月も少女に罰としてチカラを授けた。
お前が姉を裏切って殺したようなものだと、思い知らせるために。
そのチカラは月読の村に引き取られる直前には消えてしまったが。
チカラを手にした数日間――少女は、自分に怨嗟の言葉を吐いて死んだ姉の、魂の欠片ともいえる蝶に*ずっとずっと追いかけられていた*]
<だいじょうぶ>
[謝罪するカタリナに、ふるふる首を振り。
その力なさに、そっと抱きしめて背を撫でる。
ふたりめ、だからなのか。
それとも、あまりに赤い部屋が、現実味の無いせいか。
冷えた指先以外は、冷静でいられて。
カタリナが身を預けてくれるなら、とりあえず談話室まで、寄り添って連れてゆくつもりで。
未だ呆然としているエルナも、連れ出したいと思ったけれど、従兄弟の声も届かぬさまを、自分にどうにか出来るとは思えなくて。
トーマスやディーターの姿が未だ其処に無ければ、視線を彷徨わせた*]
/*
それにしても、ぎゅーして回るしかしていない気が。
なにこの無能共有。ニコラスさん見習え。
希望はじかれたとしても、縁故なっしんだし、静かに吊られていく村人するよ! のつもりだったら確定人間が回ってきて吹いたとかそんな。
まあ静かに初回襲撃で消える線もわりとあるし、大して変わらないか。
そして本日のデフォ投票がシモンさんです。
恩を仇d
− 微睡み −
[網膜に残る残像は一面の紅だった
眼前に迫る焔の紅
暴徒と化した民衆達の瞳に宿る紅の情念
……鮮血の紅
憎しみに染まる紅い草原
どす黒い血で塗り固められた紅い空
全てを埋め尽くすのは紅
紅、紅……紅
蹂躙され奪われ踏みにじられる
圧倒的なチカラ。私の全部が無くなっていく
紅、紅……紅
そこにひとつだけ
……紅に染まらないモノがあった。
月だ
月だけは白く
謡い続けていたのだ]**
− 宿・自室 (夜明け前)−
ねぇ、ヴァル……
月が……怖いの
…どうして私をここから遠ざけたの?
[いつだったかはわからない。
そこに誰がいたかもわからない。
無意識に少女の口から零れた言葉は
過去の狭間に置き忘れたココロ……]
− 宿・自室 −
厭な朝……
[昏睡から微睡みを経て覚醒へ……酷く身体が重い。
全身に気怠さがまとわりつき、体内に籠もった熱が夢と現を曖昧にさせる。
少女の味わう夜明けの香りは気持ちの良いものではなかった。
しばらくぼんやりと天井を眺め、ベッドから這い出ると、膝が軋みをあげそのまま床へ倒れ込む]
/*
共共|占|霊|灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰|白
旅書|兵|羊|商妙服娘屋神長年樵者修|楽
村人CO:神
赤疑惑?:妙年者
多分ここ白だろーってのは、トーマスか。
アルビンは人間かな?でも狂人っぽくはあるかも?
フリーデルは偽シスター疑惑があるけど、赤ブラフだったりするのかな。
/*
つーか
なんで麓の村で処刑されたレジーナの判定が、月読の村に居るゲルトに解るんだっていう突っ込みどころが!
この物語はフィクションですから(キリッ
……?
あぁ……熱に当てられたとでも思ったのかしら?
火にアテられるのは私じゃないわよ。……あのフリルの子じゃない?
ん? ディーターって言ったかしら? Garfinkel……あの紅蓮よね?
こんな所で聞くとは思わなかったわ。
[口内に流れ込むしょっぱい味に一瞬顔をしかめたが、その刺激が覚醒を促してくれたようだ。二、三回頭を振れば歩く分には問題がないくらいには、意識が戻ってくる]
[瞳を閉じると、軽い睡魔が身体を襲う。
まだ治りきっていない身体に、”眼”の力は確実に負担を与えていた]
……く。
[ソファに爪を立て、意識を失わない様に奥歯を嚙みしめた]
/*
リーザにはイルーゼが憑依してる感じかな?
いやぁ皆のRP見るの楽しいな。
カタリナにも拾ってもらえて嬉しい><
それにしても、今回村側能力者希望してる人が多そうやね。
C狂だし、赤系に集中するかと思いきや。
[部屋の扉をあければ、その異変はすぐにわかった]
この臭い……そっか
月に連れて行かれちゃったのね。
[ゆっくりと異臭のする方へ歩いていけば、何人かとすれ違ったり、ざわめきが耳に届いただろうか?
扉から部屋をのぞき込む。そこは赤の世界。予感も予想もしていたのだから、驚きはなかった。
ただ、一抹の寂しさを覚えただけ]
― 回想:宴の夜に ―
[満月を見ても、女は何を感じる事はない。
恐れも。昂ぶりも。力が漲る感覚も。
なぜなら女は何の能力も持っていないのだから]
おい、ゲルト?
[ケーキを口に入れようとする手を止めて。
じ、っと満月を見上げている、ゲルト]
……おーい?
[はっとして、ゲルトは女へ振り向く。何時もの朗らかな笑みを向けたので、ただ見とれていただけか、と女は息を吐いて。
けれど女が村人達から離れた後>>1:292、ゲルトは再び満月へと視線を移す]
[この時からゲルトは自覚していたのだ。人狼の存在を否定していた>>0:0自分が、死んだ者を人間か人狼かを見分ける能力を持つ――霊能者である事を。
自覚した状態でその能力を発揮したのは、たったの一度だけ>>53、だったが]
/*あるぇー。カタリナさん霊能か!予想外れた。
シモンさん占いは当たってたか。共有者占いGJ!
と言う事は、ペーター君は狼側っぽいなー。
そしてリーザちゃんが怪しくなってきました。ディーターさんと非仲間感だから…どっちかが狩人なのかな?*/
木こり トーマスは、仕立て屋 エルナ を能力(襲う)の対象に選びました。
[談話室につき、皆の表情を眺めれば、ため息も漏れただろう。]
昨日は……ご迷惑お掛けしてごめんなさい。
[そんな場合でもないだろうという気もしたが、逢う人逢う人に頭を下げる。
この身では亡骸を運ぶようなことはできないだろうし、させてもくれないだろう。
暫く、物憂げにソファーに座りながら、誰も動く様子がないようなら、誰かに尋ねて飲み物でも運んだかもしれない]
[『人狼』と呟く声が聞こえて、神父はハッとシモンの方を見た。──そうだ、人狼だ。数日前に発見された旅人の遺体。あれが本当に人狼の仕業だったのだとしたら──それが、この村まで来た。という事か…!?
信じたくない話だ。だが…人の仕業だとしても、一体誰が? この村に居る誰が、何の目的でこんな事をすると言うのだ。人狼と言うのも信じがたいが、その可能性よりはまだ考えられる気がした。]
…………はい。
[落ち着いたら葬儀を…と言う>>28アルビンの言葉に、静かに頷く。恐らく、自分と似たような事を考えているのだろうが。医学の知識の無い神父には関われない部分。葬儀は、彼の了解が出てから執り行おう。]
…シモン?
[ふと気づけば、シモンが包帯の上から左目を押さえてひどく苦しそうにしていた。『せっかく奴らから逃げて来たって言うのに』という声に、かけようとした言葉を失ってしまう。]
……すみません、シモン…あの怪我をしている彼の事を、誰かお願いします。
[談話室へ歩いて行こうとする彼の姿に、神父はその場に居た誰かに声をかけ。彼はシモンという名だと言う事を教えつつ、怪我の具合が悪そうな彼の世話を頼もう。自分で様子を見に行きたかったが、死者の方についているべきだろうと。もしアルビンに何か頼まれれば、指示に従って動くつもりで。**]
/*
>楽天家 ゲルト を殺害した。
だれが?wwwwwwww\(^o^)/
人喰う気ゼロですまんwwwwなwwwwwwww
[目を覚ますと、どこかの部屋の中だった。]
― 空き部屋 ―
[なぜだか、眠る前と違う場所にいる。
寝ている間に移動でもしたのだろうか。誰の、仕業かなどと考えることもなく。
横になったまま、自分の手を見つめる。
なにかを掴んでいなかったか。いや、本当に掴んで、居たのか?]
え、る――
[他のものと聞き間違えようのない、声>>16。]
ッ、エルナ……!?
[部屋を飛び出し、その声の元へ――]
/*
そういや、霊能者取れてたら、もう少しメンタル強い子になる予定だったんだよ、あたし。ほんとだよ!
能力者である以上、非情な判断も下せなきゃいけないもの、ね。
[赤一色、の中に。佇む姉弟。
なにが起きたか。なにものの所業か。
考えずとも、理解が先に降って湧く。]
――ッ、くそ……ッ!
[ダァン!]
[部屋の外、廊下の壁を思いっきり、殴る。
奴らの好きには、させない。
――――成らない。]
/*
あれ?ディーター村側?
C狂あるかなーと思ったけどアルビンの方がCっぽく見えるし、なぁ。
狼ではなさそうな、感じだし。
そういや狩人だれだろ。
<めが もともと、わるい ですか?>
[出来損ない、と一過性でない口ぶりが気になった。
くちびるの動きを読み取ってくれるのだから、少なくとも見えている側は問題なさそう なのだけど。
濡れタオルが、じわじわと染まっていくのを、血止めが必要だろうかと不安気に見つめて]
[赤一色、の中に。佇む姉弟。
彼女の方、は無事なのだと判ると。
酷く、安心した。
ゲルトには悪いが、彼のことは半分くらいどうでも良かった。]
[――そして。
次に降って湧いたのは。]
[ これをやったのは、俺か? ]
/*
それにしても。ディーター可愛カッコイイなぁ。
絡んでくれてありがとな!
プロで入室してきた時点で、めちゃめちゃ絡みたかったん、だ。エルナさん絶対ディーターと衝突しそうだなと思ってw
ほんと、男の子ってやせ我慢が好きよね……うん? 私も人のこと言えないけど。
[部屋の隅で壁に背を預け、ほぅっとため息。相変わらず身体は重い。
ペーターと言ったか? あの少年の痛いのを我慢して無理して笑って……見ている方はそっちの方が辛いだろうに。カタリナさんも大変よね……とそこまで頭を過ぎった時]
あ……
[そう言えば、昨日私が倒れてしまって、一番驚いたのはかの少年だろう。そういえば今日はまだ姿を見ていない。少しそわそわした様子で、辺りを眺め、その姿を捉えることができなければ、彼と一番懇意に見えていたカタリナの姿を捜しただろうか? そのせいだろう少年兵の自身を訝しむ視線には気付くことはなかった。]
クララは人狼って知っているか?
人の姿を借り、さっきみたいに……人の肉を喰らう怪物……人狼。
俺は《結社》と呼ばれる、人狼に対する組織に作られた――…
[包帯の下。赤い涙を流す左目を、男は開く]
出来そこないの占い師、なんだ。
[開いた左目には、眼球ではなく。
青々と輝く水晶が、まるで義眼の様に埋め込まれていた――]
―回想・深夜の露天風呂―
……ふぅ。
[いろいろなことが今日はありすぎて…。
手の中の月長石を見つめた。
月長石は、月の満ち欠けによってその輝きを変えると言われているその石は、表面に青白い光をさっと走らせた。
握り締めて月を見上げる]
!?
[月が。かつて優しく金色の光を投げかけてくれたあの月が。
禍々しいまでの血の赤に染まっていた]
あ……ぁ……。
[温かい湯に浸かっているはずなのにこの寒気はなんだろう。
震えが止まらなかった。
それは月読ではない別の村。あの村で見た月もこんな月だった]
ヨア……。
[自分を抱くようにぎゅぅっと腕を握り締めた]
<ちから?>
[無意識に、服の下のペンダントに手を当て。
外される包帯に、換えが必要かと慌てて立ち上がろうとして]
っ!?
[赤に濡れる青い石が、童話の少年像のように、そこには在って。
タオルをまた、手にとって、そっと目の下に当てながら]
<じん ろう ……?
だって、それは おとぎばなしじゃ なく て……?>
[言いつつも、脳裏にはヨアヒムの無残な傷跡や、ひとの手では到底撒き散らせそうにない、ゲルトの赤い部屋や。
それらが浮かんで、ふつりと問いは途切れる]
[赤い 紅い アカイ
目の前にかつて見た光景が広がっていた]
エルナ!
[亡骸を抱きしめて泣くエルナを背中からぎゅぅっと抱きしめた]
――――
[手を離す。
ぱたり、と朱の中に落ちたそれを、暫し、眺めていたが。
不意に。視線を上げ。
弟を抱いたままの彼女へと、琥珀を向ける。
アルビンがまだ居たなら、任されそうになった>>33かもしれない。
クララがまだ居たなら、視線が飛んできた>>59かもしれない。
が。]
[ ………… ]
[なにも言わずに、部屋を出た。]
― 回想?:ゲルトの部屋 ―
[女の背に、少し固いぬくもりと>>28、柔らかなぬくもりが>>96流れ込んでくる]
[アルビンと、ニコラスか――認識は出来ているものの、身体が動かない]
[部屋を出たほうが良い>>33との言葉には、小さく首を横に振って]
いや、だ。
いやだ……
離れない。
ゲルトはあたしが、護るんだもん。
[駄々をこねる子供のように、幼い口調で。綺麗なままのゲルトの顔をぎゅっと腕に抱く]
[けれどその力は普段の腕力からは考えられないくらい弱々しくて。女と彼を引き離そうとするものがあれば、あっさりと*剥がされてしまうだろう*]
[抑えるそばから、また赤く染まるタオルに、泣きたい気持ちになりながら]
<それを つかった の?>
[昨日には落とされていた橋。とうに通行止めの崖。
今日、赤く染められていたゲルト。
崖や橋の話を知らなければ、震えるくちびるがいくつか紡ごうとした単語で、それと知れただろう]
<いま、むらのなかに じんろうが いるって おもうの?>
[奴かもしれない。]
[夢で見た、ゲルトの手。
己の両手を、見遣る。
彼を殺したのは。この手かもしれない。]
ああ。
[――――俺は未だ、人間、だよな?]
/*
厨二病さいこーでござる^^^^^^^
シモン「っぐわ!……くそ!……また暴れだしやがった……奴等がまた近づいて来たみたいだな……」
ジムゾン「何してんの?」
シモン「っふ……水晶眼を持たぬ物にはわからんだろう……」
こんなかんじですね、わかりません(むしろ邪気眼
<わたし は……>
[確かに、人間だ。
けれどそれは、皆もそうで、誰かに改めて言われる>>102ことがあるなんて、思ってもみなかった。
添えられた手から伝わるぬくもりも、流れる赤のあたたかさも。
彼もまた人間だと示しているとしか思えないのに。
その顔立ちも、まだ幼さを残した少年のそれなのに]
…… 、
[ぎゅう、とその頭を抱きしめる。
目元を圧迫しないようにではあるけれど、力は篭められていた]
<できそこないじゃ ないよ。
そんな、すごい ことができる なら、なおさら。
ちゃんと、じぶんも だいじに して>
[腕を解けば、頬を手で挟みこみ。
まっすぐ見つめてそう 口に]
エルナ。あなたがそんなでどうするの。
[本当は。痛いぐらいに気持ちがわかる。
今、目の前にいるのがヨアなら、自分も同じことをしていただろう。
けれどこれは続く。わかっているだけに放ってはおけなかった]
ゲルトはあなたがこんな風になるのを望んでなんかいないよ。
一度血の宴が始まったら、奴らを全て滅ぼすまでそれは終わらない……。
もし助かりたければ……隣人を疑い、その皮をかぶった狼を処刑して行くしかないんだ。
[赤く染まるタオルを外し、水晶の瞳でじっと見詰めた*]
[ゲルトの遺体の様子をすばやく見た]
これは。獣に襲われた傷……。
(ヨア。あなたもこんな風に?)
[やはり人狼が。怒りがこみ上げてきていた]
[強い視線を向けてくるニコラス>>106。その月草色に浮かぶものは、怒りか悲しみか。女は、ヨアヒムの死を知らない。そして、彼女がヨアヒムの死を知っている事も。
けれど彼女を見て思い出すものは、ヨアヒムが村を去る前に告げた言葉>>265]
(――そうだ。あたしは、託されたんだ)
……ごめ、ん。
[彼女の行動は、一歩間違えば女を益々自分の殻に閉じ込めるものだったかもしれないけれど]
あたしには、まだ。
[護るべきものが、残っているから。
自分がここで心を壊してしまえば、それこそ。ゲルトが完全に“死んで”しまうから。
だから少しでも、冷静さを取り戻さなければ――]
……クララ。誰か偉い人に伝えてくれ。
この村に潜む人狼は、血の宴に目覚めてしまってる。
もう…人狼を滅ぼさない限り、犠牲者はこれからも出続ける……から、
[だから……続けて。
処刑の準備を…と、その先を口にできずに。
苦しげに言葉を濁した**]
ねえ、エルナ。
ゲルトのことをこんな風にした“人狼”がこの村にはいるの。
今のエルナのままだと、そいつらにたやすく殺されてしまうよ。
ゲルトがそんなこと望んでると思う?
“守る”んでしょ?
[じっとエルナの目を見つめた]
ゲルトの……ヨアのためにも。私たちがしっかりしないと。
[目の端に涙が光っていることにエルナは気づいただろうか]
[それぞれが動き出したのを見てとって、部屋にまだ残っていた面々を見渡して告げた]
みんな。話があります。
落ち着いたら談話室の方へ。
ここにいない人にも後で集まるよう言ってもらえますか?
<うんめいなんて ないよ>
[声は響かずとも、冬いろの眼差し>>107を見つめたまま、きっぱりとそう言った]
<わたしが、きょうまで いきてる のは。
うんめい なんかじゃ ないもの>
[例えば、置き去られた赤子が、そのまま気づかれず死亡する確率。
例えば、豊かとはいえない暮らしの中、人売りにでも預けられる確率。
それらを乗り越えてきたのは、運命よりずっと頼りない、誰かの善意とか、優しさとか、そういう不確定なひとの力だと思うから。
諦めたようなシモンの言葉に、憤りすら感じた]
<ちゃんと、いきて。
うんめいが いやなら。ちゃんと、あらがって。
ただの にんげんにも、できるんだから。
できるよ>
……あ、あははは……
[足が、手が。
身体中が震えて仕方ない。
何故なら 足元には
無残に変わり果てた
ゲルト『だった物』が在るから]
……俺が、やったんだ……
[でも、なんでこんな事?
確かなのは昨夜の事。
リーザは、舞を最期まで続けられなかった。
身体を流れる血への『覚悟』が足りなかったから。
少年はそう思いこんで、悔やんだ。
間違っているかもしれないけど。
少なくとも、本気で、そう思っていた]
[ 神のマリオネット
気付いた時にはもう、ゲルトの無残な姿があった。
――辺り一面が 赤と 赤と 赤と 赤に
染まりきった 赤と 赤]
……人、狼……
[少年の手元に べとり と付着した赤を見つめて]
……ははっ……はっ……っ!
[赤色の水浴びを存分に済ませながら 少年は笑う 嗤う
神は気分直しの宴を御望みの様だ!
喜劇と 悲劇と 惨劇を御望みだ!!
でも少年は それに抗う気にはなれなかった
だって魅力的だったから
だって]
―談話室―
[皆が集まったのを見計らうと、皆の顔を見回して話し出した]
みんなは“人狼”の存在を知ってますか?
信じがたいかもしれませんが、存在するのです。
[惨劇を起こすのは 人を殺すのは
人狼である事への 確かな証だったから]
『俺』が……やる……
……血の宴を……紅の祝詞を……
……眷属の 理 は
ヒトの胸に 舞い降りて
暗き焔は 高らかに謳う
[足ががくがく震えそうだった。逃げ出したくなる気持ちをおさえるように拳をぎゅっと握り締めて続けた]
数日前に旅人の遺体が発見されたそうですね。
その旅人のことは、私はくわしくは知りません。
けれど。私を心配して確かめに出かけたヨアは、おそらく人狼によって…。
[どうしても泣きそうになる。けれども自分がしっかりしないと。
エルナにああ言った手前、自分がしっかりしないと]
ゲルトの傷は、見られる人には見てほしいのですが、大きな獣による傷です。普通の獣による傷ではありえません。
ヨアにゲルト、そして最近、この近辺で人狼によって襲われたものの報告が相次いでいます。
それらの死亡状況はすべて同じ。
知ってる方はご存知だと思うのですが、この村の吊り橋が落とされていました。
それも村側からです。
出入りできない状況。通常ではありえない獣によって襲われた犠牲者が村内に出た。
――人狼はこの村にいます。
人狼に抗うため、対策結社が結成されました。
私はその一員です。
[月長石のペンダントを外して居合わせる人々に見せた]
これがその印。
ヨアヒムは結社員でしたが、5年前にこの村に訪れた私をパートナーとして選んでくれました。
そのときにくれた物がこれです。
似たようなものを彼も持っていましたが、彼の死に居合わせたクララが受け継いだようです。
このペンダントはお互いが人狼ではないことを示す結社員の証。
人狼はどういう生き物か。
昼間は人間のふりをして、夜に正体を現すのですが、既にいたものが成り代わっているのか、人狼の血に突如目覚めるのかはわかりません。
ぱっと見では知り合いでも実は人狼だったということがありえる。
その人狼を退治する方法は一つ。
人間の姿でいる間に処刑することです。
そのままでは見分けがつかない。それを処刑で排除とはいささか乱暴な方法だと思われるでしょう。
けれど、現状、それしか方法がないのです。
今のままでは。今のままでは人狼に村が滅ぼされてしまう。
それを防ぐためには処刑しか方法がないのです。
―― 夜明け 宿 ――
…………
[二度目の目覚めは、御世辞にも快適ではなかった。
だって、すぐ外では、こんな時間、もう既に慌しい喧騒。
加えて、鉄臭くて、甘ったるくて、凄く嫌な香りが、少年の元にまで届けられていたから]
この匂い、なに。
闇雲に処刑していたのでは、無実の人間を処刑してしまい、人狼に翻弄されるだけです。
ただ、人狼が紛れ込んだ村には、人狼に抗うための特殊能力を持つものが現れるはずです。
人と狼を見分ける力を持つもの“占い師”
処刑したものが人か狼だったかわかるもの“霊能者”
狼の襲撃から守ることができるもの“狩人”
それぞれ1名ずつですが、確実にこの村にいるはずです。
そして。狼への対策として遣わされる互いを人だと認識できる“共有者”。別名結社員も。
それが私とクララです。
[――そう。
鉄臭くて、嫌な血の臭いなのに。
少年に取っては 甘ったるくも感じる臭いなのが]
……胸糞悪いな……
血の臭いって、気持ち悪い……
[人狼には、それこそが極上のワインと謳う者も居るらしい。
が、少年は、それで口紅を施す事すら忌避された]
一つ注意しなければならないのは、狼と通じ、そちらに協力する裏切り者の人間が存在するということ。
見分ける手段はこちらにはないです。
でも、能力者と村人が手を携えて協力すれば恐れるるに足りません。
能力者の力を使い、狼と思われるものを処刑していく。
繰り返します。この方法でないと村は滅びます。
皆、特にこの村の長には抵抗があるでしょうが、ご協力下さい。
[深々とお辞儀をした。
話すことは話した。皆の反応はどうだろうか**]
[あの子の想いに応えるためにも>>20、あの涙に報いるためにも>>112]
あたしはまだ、“死んじゃ”いけない――
[腑抜けている場合ではない。ニコラスが謂っていた“人狼”――御伽噺で読んだ程度にしか知識のない女には、にわかには信じられないけれど。
ゲルトの死に様を思い出し、ごくりと喉を鳴らす]
[先日殺された旅人の遺体は、父の死の状況と酷似していて。噂などではない、旅人の死の真相を確かめる為に、母は麓の村へ向かったのだと、ゲルトは謂っていた。
――父の死の状況の事なんて、女すら聞かされていなかったのに、なぜ知っているのかと問い詰める前に。母の魂が教えてくれたのだと、彼は告げて。
そして嫌疑を掛けられた>>1:98母が、麓の村の住人達によって処刑されて――その結果、人間であった事を、弱々しく告げていた]
[母は本当に処刑されたのか。彼の見た悪い夢に過ぎなかったのではないかと、今でも思いたくて。女は麓の村へ向かおうと――]
……え!?
[けれど麓へ繋がる橋は、落ちていた――否、何者かによって落とされていた]
どうして……
[これでは、確かめようがない。女は崖の向こう側を、暫し呆然と*見詰めていた*]
……え…………?
今、なんて言ったの……
[勿論、すぐに誰かしらが教えてくれただろう。
このとんでもない血の宴が始められた事を
少年には、さすがに死体を直視する度胸までは無かった。
思い切り吐く事も想像できたし
ゲルトも、そんな無残な姿を曝したがらないかも、と]
別に 俺は
二回も死体を見る変態じゃない。
[どうせ、ゲルトを見ても動じないだろうとは分かってた。
だって、殺害者だもん]
―― 談話室 ――
[暫く後には、何故か、この村の住人と言う訳でも無いニコラスが村人達を集めた上で、真剣な趣で話を始める]
……
…………
[人狼 結社 占い師 霊能者 狩人 共有者
この村に居る 処刑 協力者 村が滅びる]
………………
[少年に取っては、それこそ、御伽噺がそっくり現実になった
そんな、ある意味とんでもない話の内容を聞いて]
冗談、とかじゃないよね……?
[まず最初には、誰かしらは思うだろう思いを代弁するように
心持ち、青褪めた顔色で。
でも、恐らく冗談の類でないのだろうと悟ると]
……ヒドイ……
[無実の人間が殺されるかも知れ無い事にか。
殺しあわなければいけない事にか。
そうとだけ、ポツリと呟いた]
……嗚呼本当に非道い……
占い師 霊能者 狩人 共有者
……『俺』の知識にある限りの邪魔者、皆この村に揃ってるんだ
[昨晩は確か、この村は人狼の村なのか、と村長と話もしたが。
どれだけ少なくとも、只者じゃない者がわんさか居る事だけは、疑いようが無い事実らしかった]
本当にヒドイな……
[まだ少年は、橋を落としたのが誰かは知らないが。
人狼であるトーマスが閉鎖空間を創り上げて。
人狼であるペーターがこの惨劇を創り上げた。
後から知ったなら、少年に取っては、痛烈な皮肉だろう]
……どうしようか……
[今、もう暫く、ニコラスの様子を淡々と見つめていた]
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