情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
行商人 アルビン は 村娘 パメラ に投票した。
少女 リーザ は 少女 リーザ に投票した。
仕立て屋 エルナ は 少年 ペーター に投票した。
村娘 パメラ は 行商人 アルビン に投票した。
パン屋 オットー は 少女 リーザ に投票した。
村長 ヴァルター は 村長 ヴァルター に投票した。
少年 ペーター は 村娘 パメラ に投票した。
司書 クララ は 村長 ヴァルター に投票した。
羊飼い カタリナ は 羊飼い カタリナ に投票した。
シスター フリーデル は 村長 ヴァルター に投票した。
村長 ヴァルター は村人達の手により処刑された。
行商人 アルビン は、仕立て屋 エルナ を守っている。
次の日の朝、司書 クララ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、行商人 アルビン、少女 リーザ、仕立て屋 エルナ、村娘 パメラ、パン屋 オットー、少年 ペーター、羊飼い カタリナ、シスター フリーデル の 8 名。
/*
ひっ、ひげーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwww
あれ、村長は生きるのかとてっきりwwwwwwwwwwwwwwww
/*
霊白白|灰灰灰灰灰|村共占共|村狼狼狂
羊屋修|商服娘年妙|楽旅兵書|神樵者長
よしねようそうしよう
くそー墓下いきたかった\(^o^)/
/*
ΣΣクララーーーーー!
俺の癒しが…っ!!
今日辺りCOいっとくか。
態ととはいえ、空気もいいとこで恥ずかしいけどな…!
/*
エルナは灰だから、吊られにいかない限り落ちれないと思いますwwwwwwwwwwww
多分俺が落とせとか言ったら落としてくれたんだと思うけど
あえてトイレの精におま☆かせしてみた。
クララ……。
[ついに。ついに彼女まで……。
けれども今は悲しむより先に、ただ黙って抱擁で迎えよう。
クララがこちらの存在に気づくより先に優しく抱き締めた]
…………
[引き離された共有者たちの再会>>+0に出くわした、が。
炎は灯らずに、黙ってその場を去る。
そこはふたりっきりにしてやるのが、男というものである。]
[――炎は、自然と。ある人物のもとへと。**]
―― 回想・昨夕頃? ――
[もく。
もく。
柔らかい生地に歯を立てると、美味しいクリーム。
とっても甘くて美味しくて、思わず笑みが零れる。
――肉から溢れる血なんかと、比べられない美味しさだろう]
おいしー♪
オト兄ちゃんっ、もう一個食べたいっ!
[甘い物を食べると、昼まであった気まずさも霧散して。
思わずオットーに追加を催促する]
― 早朝:自室 ―
……ん。
[いつの間にか、転寝してしまっていたらしい。
ベッドの上に腰掛けていたはずの自分の身体は、いつの間にか、こてんと。横倒しになっていたようで]
来ると思ってたんだが、なぁ。
……おばちゃんの肉なんて魅力感じないってかー?
[指先で、銀の矢を。くるくるっと回して。
ぱし、と掴むと。再びベッドの下へと置いた]
行くか、ディーター。
[むくりと起き上がって。
胸元の柘榴石へ、短く口接けを落として]
[女の足は、談話室へと――**]
/*いかん、うっかり徹夜してしまった。
シモンさん失明中設定だから、神父がクララさんとこまで連れてかないと…。
というか村長は処刑された…でいいの?とりあえず掲示板待ちでいいかな。うん。*/
[だから、女の中で立てられた、ただひとつの誓い]
[あいつを苦しめるものを、滅ぼす]
……それまで、死ぬわけにゃいかないけど。
[それでも。誰かが襲撃で死ぬのならばと。
あえてあの少年を挑発して、矛先を自分に向ける心算でいた]
[彼に逢いたい想いが無いと謂えば、それは嘘だ。
けれど、ただ死ぬのでは。残る者達に、申し訳が立たない]
[だから女は]
[自分が死んでいたら、自分の投票した相手が、人狼だと。
手紙まで、綴っていたのだった]
……えー?別にいいじゃん。
大体なんでクリームパンって主食じゃないの?
これが毎日の御飯ならずっといいのに。
[頬を膨らませて、またもう一個もふもふと頬張った。
満面の笑みで、胃の満足するか、オットーにいい加減止められるまで、*何個も*]
/*
そういえば、中身予想を投下してませんでした。
ニコルがるみえるさん(掲示板IDで確定しちゃってるけど)で、ペーター君が十六夜さん、エルナさんがさりぷるさんで…カタリナさんがぽるぽさんかな?と予想してます。
ところで、神父の変顔が結構気に入っている。
*/
/*
しかし、
襲撃:空→共→占→共
吊り:村→狼→狼→狂
えらくガチな感じなような、不思議なような。
そしてトーマスさんは大丈夫だろうか。
― 開票 ―
[リーザが2票、パメラが2票、……ヴァルターが3票。
決め手となったのは、ヴァルター本人による、自殺票]
……これで、いいのかよ。村長。
[昨日自殺票を入れた身ではあるが、ぽつりと]
ひとつ、聞きたい。
人狼は。どうして、ゲルトを?
[至極冷静に。女は、問いかける。
答えはあっただろうか。それとも、ヴァルターは黙したままだっただろうか。いすれにしても、女は]
……そうか。
[そう呟くのみ]
[処刑には立ち会う心算で居るが、もし処刑場が少し離れた場所――例えば崖際辺りになるのならば、宿屋に残ると謂っただろう。
そこまでの距離をまともに歩く事が出来ない程度には、女の体力は衰えていた]
[いずれにしても、ヴァルター達が処刑場へ向かい始めるまでの間、女は一度自室へ戻って]
……最近食欲無かったからな。
[そういえば、厨房での仕事もここ数日まともにしていない事を今更ながらに思い出して。恐らく色々任せっきりにしてしまっているのだろうアルビンやオットーに、心の中で詫びる]
[ここ数日は肉を食べた記憶も無かった。ふらつく事が多いのも、無理もない話で]
肉食わなきゃ体力がもたないとか、自分で謂っときながら。
あたしがこうなってちゃ、世話ないよ、な。
[謂った相手は……誰だったっけ?思い出そうとするが、思考にノイズが掛かって。
暫くの間、女はベッドに身を投げ出したまま。眠るでもなく、ぼうっと天井の一点を*見詰めている*]
[ ひらり。 ]
[彼の存在を見つけたなら。
ただじっと、両の琥珀で見やり。]
[村の歴史も、“血”のことも。
聴こうとはしなかったし、話そうともしなかった。
なにも、知らない。
この男、彼らのことをなにも知らないのである。]
[炎はしばらく、その場に留まり。
ゆらり、と一度、揺らめき。ヴァルターの前から、消えた。**]
/*
実はきちんと事情とか話してたら
結構懐柔されてたと思う赤い子だった。
生きてたらアルビンとか普通に裏切るつもりだったs
初回エルナ落ちだと、それも難しかっただろうけど、な!
『狼は人を喰らわんよ』
[いつからそこにいたのか。
2メートル程もある、漆黒の毛並みを持った狼はそう呟いて蹲った]
『生肉を美味と感じるのは狼としての本能だろうがな。
人を襲うのは、ほとんどは、身を護る時。仲間を護る時。
人狼の場合はもう少し感情的な理由も考えられるが…だとえば、怒りであったり憎しみであったり。
俺たちは囁きで会話できる。それ故、いろんな感情…恐怖も伝播しやすい。
……あいつが目覚めたのは、あるいは仲間の恐怖を受けての防衛本能だったかもしれん
麓の村で行われた、人狼狩り…時期的には一致する』
[そう言って欠伸をひとつすると。獣は穏やかな寝息を立て始めた**]
<たべないの?>
[その声は、自分にも聞こえたものだろうか。
と言うか、おおかみが、しゃべったように聞こえたのは、気のせいだろうか。とか。
ぱちくり瞬きながら、どっしりと黒い毛並みに近づいて。
怒られるかなぁ、とおずおず、それへ手を伸ばしてみる]
<おおかみさん は、じんろう なの?
おおかみ さんは…… たべたい んじゃなくて、
こまった ことがあって。
ひとを おそった……?>
[穏やかな寝息をたてる傍らに、ぽふんと座って。
ぽんやり呟いた]
−開票−
[結局開票まで寝ることもできず、そのまま談話室で時を過ごす。談話室に運ばれるクリームパンを目にすれば、自身は今まで一度も手を付けたことに気付き、おずおずと一つ受け取った]
……美味しい。
[甘美な香りが鼻孔を擽れば、今まで忘れていた食欲が目を覚ます。
期せずしてお腹も主張などしてしまっただろうか?
気恥ずかしさに頬を染めながら、口元へパンを運べば、焼きたてのパン生地に溶けるクリームが口の中いっぱいに拡がり、ついつい表情も綻んでしまっただろう]
[おかわりを要求する少年を、あきれ顔で眺める青年。
こうやって、この村は時を巡っていたのだろう。時に笑いあい、時に助け合って……
少女が初めてここへ来た時から比べても随分と淋しくなったものだけれど、彼らの醸し出す温もりは、未だここに根付いている。……もうすぐ悪夢は終わる。
傷痕が消えることはないのだろう。それでもいつか…
商人の活気のある声が風に乗り、腕まくりした宿屋の娘が作る料理に皆が舌鼓を打つ
パン屋の焼く香ばしい香りは皆の頬を緩め、聖女の想いを注がれた花々は鮮やかな彩りを見せるのだろう
声を失った少女のほんわりとした微笑み、快活な娘が薪を運べば、温もりという名の暖をとる……
そして、絆を取り戻した親子の……眩しい姿
少女にその情景を壊せようはずもなく……]
嗚呼、夢に描いた世界はきっと戻ってくるのだ。
いや、ひとり……この少年は温もりの螺旋からこぼれ落ちてしまうのだろう
ならば……淋しくないようにm元々輪の中にいなかった者がいてあげてもいいのかもしれない。
私は白く何も書かれていなかった紙に、一人の名前を刻んだ]
[今日の読み上げは少女が務めた。昨日読み上げたカタリナの姿が見えなかったのもあったが、自分の記した自分の名前を誰かに呼んで貰うのは、何か申し訳ない気がして、自ら申し出た。]
『いいの?』
[最初に私の書いた票を開いたクララが怪訝そうに私を見上げただろうか?]
うん……では読み上げます。私、Liesa=Schulz自票です。アルビンさんamela=Lorentz、エルナさん……
[アルビンってだれだろう? 遅れてきたローラーヒーローかなにかだろうか? などと思ったかどうかは定かではないが、努めて淡々と名前を読み上げていく。傍らでクララは、記された名前を議事録に書き留めていっただろうか。]
……接戦ね
[残り1票を残す段になって、私、パメラ……そしてヴァルターの名前が並んでいる。自らの名前がそこにならんでいるにも関わらず、心に飛来したのは小さな安堵感。
開かれず残る票はヴァルターのもの。娘と分かり合えたのだ。その顔を見ればわかる。あの人の願いは届いたのだから、私みたいに自分を汚すことはないだろう。ならば、私か……パメラか、はたまた他の誰かか
パメラ……嗚呼そういえば、村に来た時最初に私に話しかけてくれた人だったっけ?
彼女の明朗快活な様が思い起こされる]
[一瞬、感傷に浸ったせいか、最後の票を眺めたクララの表情の変化には気が付かなかったのだろう。無意識に受け取った紙に書かれた名前が、何の構えも覚悟もない眼に飛び込んできた]
な……!
[思わず声が洩れた。紙を持った手が震える。
『そうやすやすとは死なない』
『いつもより少し早いオハヨウが言える』
『娘や君を悲しませたくない』
彼の言葉がぐるぐると頭の中を駆けめぐる
私の様子に、周囲の視線が集まっただろうか? けれど、私が捉えた視線はひとつしかなく]
ヴァ……ルターさん…Walther=MacMillan……なんでよ! この嘘つき!
[きっと睨みつけて、気が付けば手に持った用紙を彼へ向けて投げつけていた]
獲物の喉笛に噛みつくのは獲物を仕留める基本だからな…その様を『人を喰らう』と伝えられたかもしれん。
…全部の人狼が、必ずしも喰わない、わけではないだろうが、な。
[毛並を撫でられ、狼が太い尻尾をゆっくりと揺らした]
だからと言って、霊能者であったゲルトを殺した事が是というわけではないが…
できれば、目覚めて間もないあの子の傍にいてやりたかった。教えるべき事がたくさんあったはずなんだが……な…
[誰へともなく呟いて、またうとうとと瞼を閉じる**]
……そうなのか。
[声だけで、感想を洩らす。]
[はじめて知った。
というか、本当に。聞いた覚えも話した覚えもなかった、だけなのだが。
土地が違えば、生態もずいぶん違うものなのだな、と。今さらながらに思った。
今さら、どうでもいいことだったが。]
[クララの前に、炎は灯る。]
……何を謂ってるか、判る。
[心底、驚いたような表情で。彼女の唇を見つめる。
……もっとも。
自身の真実の言霊であるがゆえに。
生前の妙なイントネーションを纏った、教えられた言葉とはかなり調の違う、この男も。似たようなもんなのだが。
本人、気づいてない。]
<おおかみさんは、そうじゃなかった んだ>
[ふさりと重量のありそうな尾が揺れるのを、目で追いつつ。
毛皮というより、柔らかな針金みたい、と思いながら黒い毛並みを撫で]
<おおかみさんは…… あれ、わたしの しってる
ひと……?>
[ゲルトの名が出れば、ぱちくりと瞬きつつも、其処に誰かの面影を見ようとするかのように、まじまじと見つめ。
けれど眠りに落ちる目蓋を、引き止めようとはしない]
/*
今日で、終わるのかな。
生存勝利は実は何気に初めて。
エピになったら、どうするか。
墓下見てから、決めよう。
とりあえず、何らかの形で、ディーターと逢いたい。
[夜明け後。死んだ者が誰なのかを知った神父は。]
……シモン、村長が処刑されました。…あの、占い師と名乗りを上げていた人です。
それから…………
……クララも、こちらに。
[告げるべきか迷いつつも。今日狼に襲撃されたのはクララだと、視力を失っているシモンに教える。]
…会いに行きますか?
[そう尋ねると。彼が望んだ方へ、手を引いて連れて行くだろう。**]
ああ。
[他と、そう変わらぬ速さで紡がれた言葉>>+10。
音として耳に入ってくるわけでは、ないのだが。
確かに、喋っているように。彼女の言葉を感じることが、できる。]
可愛い声、だな。
[ふ、と。微笑み。]
……お前。
俺ん家。掃除して呉れって、謂っただろ?
[目線の高さを彼女に合わせると。
わしゃわしゃ頭を撫でた。]
/*
ディーターの人、どなただろう。
同村経験ない人のような、気がする。
結局ニコラス=るみえるさん、シモン=はまたんさん、ペーター=十六夜さん、リーザ=ぽるぽさんしか、予想できんかった。
<かわ……っ、
[自分の声が、どう聞こえているのか自分では分からなくて。
可愛いと言われれば、無性に恥ずかしくて、ぶんぶん首を横に振ったけれど]
<か…… 可笑しく、ないですか?
パメラちゃんや、ニコラスさんやエルナさんや、カタリナさんやリーザさんや、普通の女の子みたいに、聞こえますか?>
[微笑みに、おずおずと落ち着かなく視線を彷徨わせながら尋ね]
<あううぅぁ、ごめんなさいごめんなさい、お掃除は本気でしても良いかなって思ってたんですけど……!>
[忘れてたのは事実だから。
撫でられて揺れる頭を押さえながら、ぺこりぺこりと頭を下げる]
−処刑に至る途中−
[決定がもはや覆ることはないことはわかっていた。一縷の望みをかけて、彼に票を投じた二人を見つめ、最後にヴァルターをしばらくじっと見つめた。泣くまいと唇をぎゅっと噛みしめながら、いつまでもじっと]
私……泣くだけじゃ許さないって言ったよね。
じゃあ、私が死なせてあげるわよ。私みたいな子どもに突き落とされればいいんだわ。恥辱にまみれてせいぜい向こうで笑われなさいよ。
[罵倒をしようとしても、口が震えて上手く回らなかった]
カタリナさん……まだ寝てるのよね。誰か呼んできてくれませんか。
最期に逢えないのはあまりにも……哀しいから。
……私が呼んでこようか? それとも、貴方自身が言いに行く?
さよならも言わずに去るなんて絶対許さないわよ。
怒られて、悲しませて、自分のしたこと分かって逝きなさいよ。
たくさんたくさん泣かれればいいんだわ。
私は後で、怒って、悲しむから……あんたなんかに絶対見せてなんかあげない。
クララ…あの女ったらしの言う事を真に受けるんじゃないぞ
[獣はぐる、と喉を鳴らした。それは笑っているようにも聴こえたかもしれない]
可笑しく?
[ぶんぶん首を振るのに、少しばかり、眼を見開いて。
思わず、軽く噴き出した。]
全然。 他の娘っ子達と変わらんよ。
ついでに、そう遣って照れてる処も、可愛いな。
[例に挙げられた者のなかに、男だと思っていたものがさりげなく混ざっていた件について。しかしあえてスルー。
というか、こっちへ来て、そんな気はしていたのであった。]
ッ、はは。
善いさ。 生きてる誰かが、代わりに遣って呉れるだろうよ。
[アルビンとかオットーとかが嫁入りしてくれたらどうしようか、ともちょっと思いつつ。
彼女の先の一言>>+9には、あえて触れる気はなく。]
だーーれが誑しだ、誰が。
[むぎぃ。と漆黒の尻尾を踏んづける。]
此れだけ硬派な男をとっ捕まえておいて、何を謂うか。
/*
そういや、侵食度合いに合わせてト書きを漢字だらけにしてってたんだけど
いま、元に戻ってるかよくわからないwwwwwwww
最初の頃どんなんだったけw
[ディーターが黒い尻尾を踏んづければ、だめですよ、とあわあわするものの。
漆黒の狼は、堪えた風も無く尻尾を払い。
それにむくれたような表情を向けるディーターを見れば、微笑ましさに、くすくす笑った]
……そう。
[クララが死んだと聞けば、僅かに心の波が揺らいだ。
こんな自分にも優しくしてくれた人だったから。
村長と呼ばれた人については、よく判らない。
ただ、宜しくと告げたそのすぐ後に自分の名前を投票用紙に書かれた悲しさだけは覚えているから]
……いい。
誰にも俺は会いたくない。
ジムゾンだけで、良い……。
[手を繋ぐ彼の影に隠れるように、小さく蹲った**]
[見上げてくるクララに、首を振る。]
そんなもんを鵜呑みにするな。
俺があんまりにも格好良いもんだから、嫉んで居やがるのさ。
[この男、相変わらず大真面目である。
が。彼女が笑顔を見せたなら、思わずつられて笑んでしまうのであった。]
<そうなのですか?
ディーターさんは格好良いけど、狼さんも格好良いですよ>
[嫉むような必要ないのじゃないかと、不思議そうに、真面目な顔をしげしげと。
けれど彼が笑うなら、やっぱりふにゃりと笑っている]
―処刑直前―
[起こされたのは誰にだったか。
リーザたちになら先の非礼と時間内に投票できなかったことを詫びようとしたが。
今日の処刑先は――と聞かされた途端、その余裕がなくなり少女は蒼白な顔をみせた。
更に父親が自殺票を入れたと知れば、衝撃でもう一度気絶しそうにもなっただろう。
ふらふらとおぼつかない足取りで、何も言えずに処刑場までの道のりを歩く]
ふ。
だろ。
[ふにゃりと笑うクララの頭を、もっぺん撫でて。
ふてぶてしい漆黒には、いー、と歯を見せ。]
……さて。
最後の化物は、如何するのか、……ね。
[炎は再び、消えた。**]
[父が、処刑に立ち会っている者たちに別れの言葉を述べたのが一通り終わったなら。
赤ずきんはやっと、彼に向かって口を開いた]
なんで……!?
[……覚悟が全くなかったかと言われたら、そうではなかった。
人狼に与する者とて、投票権を奪うことはできない。
最後まで生かしておくことはすなわち人狼と組んで票数を操作し、無実の人間を数の利で処刑して村を滅ぼす危険を孕むことを意味する……誰かがそう言っていたのを、聞いたことがある。
また、父が人狼でないという客観的な証拠はどこにもないのだ。
だからクララやフリーデルの投票先は、納得とはいかずとも理解はできたが。
自殺票を投じているのが、耐えられなかった]
やだ、カティはやだ……!
[もはや自分が何に対して「嫌だ」と言っているのかもわからず、赤ずきんは駄々っ子のように首を振るばかり]
なんで自分に入れたの、おとうさん……。
言った、のに……わたしを…ひとりぼっちにしないって、言ったのにぃっ……!
[9歳以降から新しく作った『カティ』と、それ以前の一人称『わたし』がまぜこぜになってしまいながら。
ただ大粒の涙を流し、父に叫ぶ]
あんな広い家…………カティひとりじゃ、住めないよぉ……。
[村で一番大きな家。
そこにひとりぼっちで帰ってきて。
おはようやおやすみの挨拶もなくなって。
特訓してほんの少しずつだが上達してきたご飯も、これからは一人分で。
――そんな光景、想像するだけで無理だった]
もう、わたしは、おとうさんの気持ちを疑ったりなんて……しないから…!
せっかく…………やっと、気づいたのに!
ほんとの家族は……血が繋がってるかどうか、じゃなくて…絆の、強さなんだって……。
ほんとの…家族になれたって、思った…のに…………。
[そこからは――もう言葉が出なかった。
しゃがみ込んで、ひたすら咽び泣く。
父親は自分に何か声をかけてくれただろうか?頭を撫でたりしてくれただろうか?
それに返す言葉が――涙と感情の激しい奔流のせいで、搾り出すことすら叶わなかった]
[撫でられながら、こくこくと頷いていたが。
残された呟きに、視線を何処かへ遣り]
<……死神……?>
[それはただ。
音になるなら、不思議そうな響き*]
[話し声が聞こえる。
なにを話しているんだろう。
いつから自分はこうしているんだったっけ?
いつから頬がこんなにも濡れているんだったっけ?
いつからあたたかいものが止まらないんだったっけ?
なんだか永遠とまではいかずとも、長い間な気がする]
―― 開票 ――
…………
[投票の結果の処刑先は――村長]
……それが答えか……
…………そうか……
[ポツリと。誰にも聞こえないように呟いて。
役目を終えた彼へ、感情の起伏を表すことはなく]
[決め手になったのが村長自身の。
『自殺票』だと言う事に、少年は無言で]
……村長さん。
本当に、いいの……?
[その日、少年は確かに言われた。
『もう誰も殺すな』と。せめて自分を殺せと。
その彼が処刑によって死ぬならば、つまりは誰も殺すなと言う事だろうか]
――何か俺に言いたい事はある?
[最期にポソリと『声』にして聞いた言葉に。
きっと、村長はまた同じ事を言うだろう。
優しかったから 少年の殺戮を もう]
―― その後 自室 ――
[村長の処刑を見届けた後。
ふらり、と自室に戻ったときに]
――っ……
弦が……切れた……
[三本目の弦は、既に切れていて。
ヴァイオリンは既に その役目を果たしていない]
―― Taranterra
そんな言葉を、なぜか思い出した。
タランチュラと言う毒蜘蛛に噛まれた者。
毒は狂気を育て、歪な華を咲かせる。
それがタランテラの真髄。
だから、これは。
俺の命とあいつらの命を使わせてもらって奏でる。
四本の弦で奏でた血と死神の葬奏だ。
―― クララの部屋 ――
クララさん、こんばんは。
ごめんね?こんな夜中に。
[夜半にも関わらず、にこやかに。
クララの都合には構わず、直接部屋へ上がりこむ少年。
――その瞳、その姿が]
……えっとね。ひとつ、お願いがあるんだ。
てっきり、怯えるかと思った
ニコラスの様に、殺そうと飛びかかるかとも思ったのに
なのに
『あぁ……っ!?』
彼女は、ただなにとなしに。
ぽふぽふと 獣の頭を撫でた――!?
『人狼』を……撫でたぁっ!?
ふざけるな……
ふざけるな……
何人殺したと思ってる!
『俺』一人で、ゲルトも、ニコラスも、シモンも!
皆殺したんだぞっ!!
[ザク
ザク。
物言わぬ――物言えぬ赤毛の少女の身体に爪を突き立てる。
バッと真紅の華が咲くと、燃え上がる火の粉の様に。
鮮血は天井にまで飛び散る]
あははははっ!!あははっ!
赤いっ! 目の前がっ!
全部赤いっ!!
[まるで狂ったように嗤いながら、少年の変じた黒の瞳の狼は。
何度も爪を突き立てる]
トーマスさんも、村長さんも。ディーターも。
皆がこの村を愛していたのに。
皆が人狼と疑われ、殺されたのに。
なのに俺はまだ独りでここにいる
[血塗れのクララの死体を見下ろした時。
身体を走った衝動が、少年を揺さぶる]
……っ……!!
ガっ……ァ……っ!!!
[目の前の赤が、欲望を揺さぶる。
その血を舐って嘗め尽くしたい。
その肉を牙の元食い散らかしたい。
今まで拒絶してきた禁を破る事が。
少年には、堪らなく魅力的に思える]
[でも、それは少年の中の――]
(――絶対にっ!嫌だっ!!)
[それは少年の禁忌。
あの日母から伝えられた血の定め
それを聞いた日から、兎に角肉が。
人間のソレを食べたくないが為、肉が口に受け付け無くなった。
だから拒絶する]
――ガァアアッ!!!
[衝動を振り払うように。彼女の身体にまた爪を振り下ろして
赤の華が咲き誇る
――――
少年が漸くの体で部屋を出て行ったとき。
多分、ゲルトの頃と比べて、随分と無残な死体が*残る*]
[赤ずきんは、ふらふらと立ち上がると。
初めて、人がいる場所で自分から歌いはじめる。
止まらない涙を拭おうともせずに。
それは、生まれてはじめて教わった歌。
ちゃんとした名も、ちゃんとした詞もない歌。
父の最期の言葉に、何も返せなかったお詫びとして。
潤んでよく見えない目で、父の命が消えただろう崖を見つめながら。
自分の拙い歌に、魂(いのち)が宿ることを*祈りながら*]
とにかく今日はペタの良心部分は徹底的に赤ログで覆い隠して見せましょう計画!
村側視点ではこれでペタも極悪に見えてくるに違いあるまいっ!
でも救いは一つだけ残しておきたいなんで甘え(・ω・`)
[こんな時には茶濁しにも等しい話かも知れないが。
殆どの人狼が変化した時、金色の瞳を宿す理由。
真実なりえないが、有力な説としての一つ。
――瞳に月を宿そうと、イメージするから。
毛並みは兎も角、瞳の色には個人差が現れる。
だから少年の瞳は漆黒。
舞に添えられる、謳い手として。
その瞳には、暗き焔。
そう、なりたいと、望んだから――]
[抱きしめてやりたいと。傍にいてやりたいと。願う時ほどこんなに遠く。
…囁く声さえ届かないのがもどかしい]
『しかし、あの子をそうしたのもまた自分なのだ』
― 処刑直前 ―
[少し部屋で休んだ後>>5、談話室へ戻って。はっきりと、決まった処刑の場所。
そこまで歩く体力は無い。女は、カタリナを連れてくるとだけ告げて、談話室を後にする。自分には、それくらいしか出来ないからと]
― →カタリナの部屋 ―
……カタリナ。
今日の処刑と、場所が決まった。
処刑先は――
[戸を叩き、彼女が出てくれば。努めて淡々と告げるが。彼女が顔面蒼白となり、更に自殺票の事を告げれば、倒れかけ、慌てて支える>>14。自身も勢いで倒れそうになるのを堪えながら。
処刑場まで支えてやりたかったがそれも出来ず、結局、彼女がふらふらとその場所へ向かうのを、ただ見送る事しか、出来なかった]
……こんな悲しい事は。
もう、終わらせなきゃ、ならないんだ。
[ぽつりと呟いてから。自身もまた、何かを待つべく。重い足取りで、自室へと戻って行った>>5:267**]
あのまま、見送らせてあげられないんじゃ、貴方もやるせないわよね。お父さん。
そう? 私なら後悔するけど。
ん? いいの?その方法で。
え? あら、覚えててくれたんだ。そうね…
痛いけど我慢してね。大丈夫…初めてじゃないから。そんなには苦しまないで逝けると思う。
[懐から二つの儀礼剣を引き抜けば]
飾りがついてたって、ちゃんと刃はついてるのよ。
月の使徒は眷属の刃…
先に逝っていて。私もいずれ……
[踊るように躍動し彼の心臓を一刺し、瞬間飛び上がるようにしてのど元へその刃を一気に振り抜いた
鮮血が舞う。
少女も舞う。
紅蓮の剣は血と涙を纏い……
死者の行進は彼の周りをぐるり回る。
返り血に染まりながら……やがて崩れ落ちるヴァルターを全身で受け止め……ることはできなかっただろう。そのまま押し倒されるように倒れる。彼を抱いたまま]
そう……やっぱり妬いちゃいそう。
冗談よ……ありがとう…また近い内に
[血だまりの中で彼の最期の言葉を聞く。その手を握りしめ……
微笑みながら事切れた彼の躯へ、死の接吻を]
/*
Q殺伐したかったんじゃないんですか
Aトーマスに対する理想が高すぎました
トーマスで殺戮系人狼とか私にはむり!!!!
―― 深夜・露天風呂 ――
……ふぅ……
[空の月を見上げて、湯船の外で、温泉の御湯を被る。
何時もよりもべっとりと付いた赤が、床張りをすり抜けて目に見えない所にまで流れて行く。
――トーマスが教えてくれた。
この温泉が、『血』を洗い流す土壌になるなんて、思いもしなかった
数時間も洗い流されてしまえば、夥しい量の『血』も、薄められ、流され、そして匂いすら発しない]
……今は、入れるわけないな
[湯船に浸かったら、さすがにバレそうなのが残念であるが]
― 回想 ―
[結局、男は昨日と同じ名を書いた。
無邪気な笑顔が騒動に身を置くうちに徐々に消えてゆく様が痛ましく、村人のそれではないかと幾度も葛藤した。
けれど、決定的な要素が彼女には無い。
彼女の従兄である幼馴染にも、心の中で謝罪しながら、一番最後に投票箱に紙片を投じる。]
今更、何故かなどと聞かない。
ただ、あんたがいねェと―― …平和んなった後の村の事を思うと、心配だぜ。
全く。年長のモンから軒並み居なくなりやがって。
[この村にはもう、年若い者や子供達しか残っていない。今まで村を引っ張ってきたトーマスと村長、二本の柱を喪うのだと。
明らかに空元気といった声になってしまい、苦笑が漏れる。]
………それじゃあ、な。
[彼の死によって心の支えを喪う者は、彼が思う以上に多い。口にはせずとも、男もその一人。
皆に慕われ敬愛された村長に一礼して、帽子の鍔を引き下げた。]
― 回想/処刑後・夜 ―
[白黒ついた者とそうでないもの、残存する村人を思い描き、虚空を睨む。]
………頃合、かね。
処刑の後、談話室に居残る奴って居たっけか…
[談話室に人気が消えた頃を見計らって議事録を開き、オットーのクリームパンを片手に誰のものともつかぬ文字で走り書く。]
『生存潜伏中。
護衛先:
クララ→カタリナ→ヴァルター→
-----狩人』
[今日自分の命に危険が及ぶことはまずない、とは思うのだが。一先ずは生存を仄めかすに留めた。
気づかれるとしたら恐らくは朝、万一夜間のうちに見るものが居たとしても、今日の護衛先は書いていない。
いずれにしても、明日には名乗りを上げるつもりでいた。
ただ―――匿名であり、見たものがどの様に解釈するか・また利用するかはある種未知数。]
………クリームパンは、こんな時でも甘ェのな。
[一口齧った其処から広がる甘さ。
安堵、また一方で寂寥と焦燥とが心に去来する。
議事録を閉じ筆記具をころん、と転がすと、部屋に戻って行った**]
/*
ペタリザの話楽しみだな。
処刑描写も。
あ、あとオットーフリーデルのあれこれもか。
やべ、共同墓地顔だそうとしてた。
なんつーお邪魔虫。変更変更。
/*
とりあえず今日でやりたいことなう!!
・げぇっ!?リーザ!?(深夜に待ち構えられ)
・オト兄ちゃんと最期に(同じく深夜に訪問)
・最期の論戦(パメラSGで論戦RP)
・月読の舞(リーザとでーと)
どこまでできるだろうなぁ。
てか喉持つかなぁ(・ω・`)
/*
心持ち白ログは控えめに。論戦もガチでいっても穴を幾つか用意してみたりで思い切り反撃して欲しいとか。
でも赤ログは発言数実質上無限なくらいあるし自重しないでいいよね!?
[>>+23誰にも会いたくないと言って神父の影に隠れたシモンに、驚いた。]
……シモン?
[一瞬、凄い殺し文句ですね…と思ったが。言葉の端々から悲しさと淋しさが感じられて、神父は深いため息をついた。]
話せば…解り合える事もあるんですよ、シモン。痛みから逃げているだけでは…なんにもならない。
[半分は自分に言い聞かせるように。そして、動けば繋いだままの手が捩れそうになるのに少し笑って手を繋ぎ直し、背後のシモンの方を向くと。]
でも……辛い思いをさせたくないとも、思います。駄目ですね、過保護ですね私。
──だから…しばらくの間、眠っていなさい。せめてクララにだけでも、シモンがこの世界で一人道に迷っているのではない事…伝えたいんです。
大丈夫です。手は、離しませんよ。
[シモンの目の辺りを、そっと指先で撫でる。自分が発した「眠っていなさい」との言葉で強制的にそうなったのか、シモン自身の意思かは解らないが──どうやら眠ったように見えるシモンを背負い、どこにいるのか解らない人達を探して歩き始めた。*]
/*なんという確定ロール。不在者をここまで動かした事がないのでちょっとドキドキ。
誰か来ないかなーと待つロールの方が良かったかな…? いやでも、神父ならこうする。*/
―深夜・宿屋―
[目を覚ますと、そこは宿屋の一室で。
一瞬、なんで家に帰らなかったんだろうなんて思ったけれど]
あぁ…………。
[帰っても一人なんだ、と。
再び熱いものが込み上げてきてしまう。
結局あれから一人で自宅には帰れなかった。どうやって宿屋に着いたのかすらもよく覚えていない]
……いかなきゃ。
[こんな状況でも、チカラを使える刻になると覚醒してしまうこの身体は正直恨めしかった。
窓を開けてそこから外に出ていく]
―月夜の丘―
[襲撃されたらどうしよう、なんて怯える気持ちもどこか遠くに行っていた。
辿り着いた丘から眺める月は、相変わらず悲しいぐらいに綺麗]
…………。
[すぅ、と息を吸い込む。
――今宵の歌は、特別なもの]
みんなと同じ振りをしたかっただけ
本当のわたしの心は真っ暗で凍えそうで寂しくて
過去を思い出す度に歪んで、歪んで
信じることが怖かった その先に待ち受ける痛みが怖かった
弱いくせに心に蓋をして ただ目を背けてきたの
[それは、今まで歌ってきた姉に教えてもらった歌ではなく。
赤ずきんが自ら作った歌。
作った歌――というよりは、即興で作ったメロディに乗せた想いと言った方が適切かもしれない]
だからあなたのぬくもりが とてもあたたかくてうれしかった
きっとこれからもたくさん 間違って迷って空回りする
忘れてきたものもたくさんあるの
今からでも見つけることはできるかな
傷も後悔も涙も わたしの生きた証にできるかな
[現れた父親の『影』の前で赤ずきんは歌う。
声が震え、涙がはらはらと零れても]
わたしは太陽や月のような眩しい光にはなれないかもしれない
それでも 星のささやかな煌めきをあなたが覚えてくれるなら
それだけで十分なの
[ゆらゆらと形を変えていく父の『影』は、涙で朧げにしか見えなかったが。
赤ずきんは、歌うことを止めない。
歌を媒介として霊視する霊能者としての使命感からではなく。
――自分の、意志で]
願っていいですか?
わたしが生まれ変わったら
またあなたの家族として生まれてくることを
名前を呼んで 頭を撫でてもらうことを
信じていいですか?
わたしは決してひとりぼっちじゃないことを
目に見ることはできないけれど
あなたのやさしさが傍にあることを
[最後の方は声を何度も何度も詰まらせ、歌と呼ぶべきものですらなくなっていたかもしれない。
それでも赤ずきんは、最後まで詠いきった]
………………おとうさん。
[目の前の蒼い蝶に、語りかける]
…………ごめんね、昨日から…泣きっ放し、で。
もう少し…したら。とりあえず前には歩きだして、みるから…。
だから……それまで、許してくれる…かな。
[そして、幼い頃に戻った時のように声をあげて泣いた。
一番最後、とまでは贅沢言えないけれど。
悲しむのは――自分のこれが最後の方で*ありますように*]
―回想・開票の時―
[自分と、ヴァルターと、リーザに二票。
その時点で、半ば覚悟をしていた。
村長の投票先が昨日と同じなら、自分に三票目が入る。
だから目を固く閉じていて――]
[けれど、リーザの叫び声>>11に、はっと目を見開く。
彼女が投げつけた紙に目をやれば――そこには、村長の名が二つ書かれていた]
そ……んな……
[自分は、彼に投票しなかった。
他に居るはずの人狼を見付けるためか、それとも――彼の命をここで奪う事に躊躇いがあったのか。
そのどちらの重みが勝ったか、今となってはわからなかったが。
しかし結果だけ見れば、彼は自ら、死を選んだという事になるのだろう]
なんで……
[カティと、リーザの顔を見る。
こんな顔をさせるくらいなら、自分が――
そう思って、自分が入れた票を見据えたけれど、もはやどうしようもなかった]
― 早朝:談話室 ―
[ヴァルターを喪った村は、随分と寂しくなってしまっていた。
村に残る半数以上が十代というこの状況。若い心に多くの傷を負ったであろう彼らの今後が心配で。
全ての人狼を倒したとしても、村を立ち直らせる事は可能なのか。何度も心折れそうになった(実際には、何度か折れた)女には。若い彼らを導ける自信は、はっきり謂って、無い]
[女が手に取って開いた議事録には。これまで殆ど話題に上がってこなかった能力者の事が書かれてあった]
狩人……か。
[護る力を求めた女は、狩人の真似事をしようとした事もあったが>>3:71。今となってはもう、“何”を“何”から護りたいと思っていたのか、解らない。
特に護りたいと思っていた者達――母と弟、親友。そして、トーマス。けれど彼は人狼で。彼が“襲う側”であったと知った時。女は、護りたいと思う事を一度はやめた]
[けれど、ディーターが処刑されて。彼の中に、彼を蝕む人狼が居たのだと知った時に。女の中で、新たな感情が芽生える]
[あいつを苦しめる存在だけは。絶対に、許さない]
[――だから彼の“弱味”を握ったと云う人狼を、倒す]
[そしてその人狼から、皆を護りたいと思った。だから――女は、こいつこそが“人狼”だ、と思った相手に。昨日は躊躇なく、投票した]
……けど、処刑する為には決め手が無い。
[きっとどこかに――割と直ぐ近くに、“奴”を追い詰める材料があるような気がするのに]
……くそっ。
もたもたしてっと、更に犠牲が増えるかもしれないっての、に……
っ!?
[犠牲――と考えて、はっとした。今日は誰が襲われた?
可能性があるのは――クララ、カタリナ、オットー、フリーデルか。“奴”と親しく話していた事を考えれば、リーザも候補に挙がるかもしれない。
女は教会に暮らすフリーデル以外の“候補”の部屋を、片っ端から回るべく。談話室を後にした]
― 回想・クリームパン……タイム? ―
[従妹の満面の笑み>>45を見たのは、久々だった。]
お粗末さまでした、と。
そんだけ旨そうに食われりゃ、パンも本望だろうさ。そこにパンの意思は無くとも、しかめっ面で食われるよりかは、よっぽどな。
[そして。ぷう、と頬を膨らませ、もう一個と頬張る少年>>3の笑みに、]
クリームパンが主食になるワケないだろ。
人間ってのはな、満遍なくちゃーんと食べなきゃ体が持たないように出来てんだよ。水、パン、野菜、魚……
[かつて兄弟子に説教された通りに《肉》、と続けかけて。ふと。]
…………。
……ま、いいか。ちゃんとメシも食うんだぞ。幸い、野菜だけはたっぷりあるから。……うし。ちょっと寒くなってきたし、今日は温野菜のサラダにでもするか。
[……何かが、繋がった気がした。しかし、用紙に記した名は、変える事は無かった。*]
― 二階廊下 ―
ぅぐっ……
[ゲルトの時と違い、扉が閉まっている状態でもはっきりと解る、血臭。
女はふらつく足取りで、駆ける。匂いの元へと]
――クララっ!!!
[バン、と。勢い良く扉を開けると、
そこは――紅かった]
― 回想・開票 ―
[クララの代わりに、今日はリーザが票を読み上げる。淡々と自殺票を告げる彼女の声に、自身の投票を後悔する。序盤なら未だしも、幾らなんでも、この局面で自殺票は。……そう、青ざめたのもつかの間。
開票の結果は。……最多得票、ヴァルター。決め手の一票は、……自殺票、だった。
読み上げたリーザが用紙を投げつける様子を無言で見つめて。
……結局人間として確たる証拠も無い彼の処刑は。手順から言えば、最善。遠い村の共有者……否。結社員の声が。脳裏に、響いた。]
[床が壁が天井が真紅に染まっている]
[まるで、この部屋は最初からこんな色をしていたっけ、と錯覚してしまうほどに]
[真紅の中心で、あらゆるモノを飛び散らせ、あまりにも無残な姿を晒しているにも関わらず――穏やかに、眠るようにして事切れている、赤毛の少女]
あ、あぁ……あ、
[くらり、と。視界が揺れる。ゲルトの時よりも更に無残な躯。加えて、当初よりも心身共に憔悴している状態で、吐き気を催さない筈も無かったが。
それでも、女は。のろのろと。紅く染まった少女へ歩み寄り、その小さな身体を抱く]
クララ……クララっ
[親友が護ろうとしていた、“相方”の少女。忌むべき存在から護れなかった現実を受け止めて、そして]
――畜生!!
[ばしゃ、と。悔しげに紅い床を殴りつけた*]
― 処刑直前 ―
……俺。ここに戻って、親父亡くした時。何の為にここに戻ってきたんだろう、って……ちょっと、考えてたんすよ。
いや……勿論、パン屋の仕事もあるし、従妹もここに居ますけど。アイツももうそろそろ、年頃だし。10年もここ離れてて、最初、見知らぬ土地に来たみたいな感じにもなっちゃったりで。
[こんな時だと言うのに、口を付いて出るのは、こんな言葉ばかり。]
でも、その……村長に、声掛けて貰ったり。そんなんで、随分救われたトコあるっつーか。
……ああ、その。覚えてないかも知れないっすね。ホントに、何気ない言葉ばっかだったから。妙に気遣われるよか、かえって安心したりもして。……村長の事ですから、そこまで考えて言葉選んでくれてたんでしょうけど。
[どうして。喪われた時にだけ、すっと言葉にできるのだろう。]
この間も……無茶振り、とか言っちゃたかもしれませんけど。名物にどうだろうか、って、仕事の……温泉パンの相談持ちかけてくださったり。
……なんだろ。そのお陰で、人の間じゃなく、村の中に居場所がちょっとずつ出来てった感じで。ホントに、嬉しかったし、楽しかったんですよ。
[ああ、だから。……だから、信じたかったのかもしれない。今更に、それに気付かされながら。]
……本当に。ありがとう、ございました。
向こうで、親父やトーマスさんに、宜しく言っといて下さい。もっかしたら俺もすぐ、追いかけるかもしんないけど。
[……別れの決め手の言葉は告げずに。ただ、その最期を見送った。*]
―― 回想・昨夜 ――
……オト兄ちゃん……起きてる?
[開票の前か、処刑の後。クララを殺す前か。
オットーの部屋に小さくノックして、部屋に入り込んだ]
へへ、ごめんね。こんな夜に。
ちょっとびっくりしちゃった?
こんな時間だから
[人狼が来たとでも思って――と繋げはせず、暗に示す。
オットーが起きていたならば、ベッドの辺りにでも腰掛けて]
− 処刑・崖 −
[処刑に選んだのは、かの神父が月へと消えた崖。少女の力では、大の大人を容易には殺すことはできない。できたとしても、ディーターがトーマスへ行ったような剛腕ではいくまい。
……すぐには死ねないだろう。
崖の高さなら……苦しみもなく、きっと途中で意識を失って逝けるのだろうから。]
……ちゃんとさよなら言ってきたの?
[少し前、しゃがみ込んでむせび泣く彼女の姿>>18。何度か呼んで肩も揺すったが、放心したように反応は希薄だった。できることならば、彼の大切な娘に彼の最期を見届けて欲しい。
『おとうさん』と泣きじゃくる女の切ない様は、少女が抱いていた黒い情念をいつの間にかゆっくりと溶かしていた]
時間……だね
[時の移ろいは人の心を癒すと言う。けれど、同じ時間は二度と巡ってはこない。
それは、今まさに月への旅路を征く彼とて例外ではなく……少女が彼と過ごした空虚な思い出もまた、再び巡ることはない。放心状態のカタリナを哀しそうに眺め、月の底へと続く路を歩いていく]
ねぇ……手握って
[震える声で彼に告げた言葉。最期の思い出。記憶の果てに覚えた温もり。
おずおずと手を差し出せば握ってくれるその温もりは、在りし日の……私が私であった最後に覚えた温もり。力強く、荘厳で恐れもなく……慈愛に満ちた彼の手
おびえて震える自身のなんとみすぼらしいことか。
私の震えを感じた彼は、私をなでてくれただろうか? 握る手の力が強くなっていく。
生と死を分かつ境界が迫る]
……ぃかないで
[か細い声が風に消えれば、彼は優しく、けれど力強く首を振る。もう引き返す道はどこにもないのだと、無事に送り届けるのが月を冠する者だろうとその目が告げた]
『ぃゃ……やだ』
[思いに反し、繋がれた手の指が一本、また一本と離れていく]
『やだよ……』
[指が全て離れ、その手が背をゆっくりと押す。
内なる慟哭に抗ったのは、誇りという名の約束
私が彼を送ると、そう決めたのだから……]
!!
[声なき絶叫が闇へと走る
消えゆく彼の口元が微かに動くのなら……彼はその名を呼んでくれただろうか?]
ぁぁぁぁぁぁぁあ
[伸ばした手は虚空を掴む
けれど、その先のあの人の手は
私の心から抜け出したあの人の手は……私の中のあの人は……]
オカアサン カエッテキタヨ
サヨウナラ オカアサン
[言の葉は……絶壁の闇を超え、月へと還る]
―翌朝―
[処刑が行われる崖まで、見届けに行った。
記憶が曖昧でまるで夢を見たようなのは、精神が疲弊しているせいか、連日続く人の死に慣れてしまったせいなのか。
ぼんやりとしたまま自室に戻り、そのままぱたりと倒れてしまった]
[――ドアの開く音で、目が覚めた。
いつになく鮮烈な匂いが、鼻腔に入りこんで来る]
誰!? 今日は誰なのっ!!
[叫んで部屋を飛び出した]
おに――
[出掛かった言葉を抑える。
こんな時にそれを言っては駄目だ、と。
そして、その足が止まったのは]
―クララの部屋―
[既に、その部屋のドアは開いていた。
恐る恐る覗き込んで――途端に、目に飛び込んで来る惨状]
[娘は、ゲルトの死に様を知らなかった。
その他の犠牲者も、正視はして来なかった。
だから比較など出来なかったけれど、それは――]
いやぁぁああっ! クララ、クララ――っ!!
[喉を破ってしまいそうなくらいの悲鳴を、娘に齎した]
[靴底が滑って、べちゃりと膝を着く。
昨日、自分の背中を擦ってくれた手は。
優しく文字を綴って励ましてくれた手は。
冷たくなって、落ちていた]
う、く、ううっ……
[骸を抱くエルナの横で蹲る。
衝撃に胃の奥から突き上げるものがあり、意識も吹っ飛びそうだったが、強烈な哀しみがそれを繋ぎ止めていた]
――あ、
[何気なく、床に手を着いた時。
小さな段差が掌に伝わって、それを拾い上げる。
それは、声無き少女が生前使っていたスケッチブック。
奇蹟的にも、表紙以外はほぼ白いまま残るそれを、震える指先でめくる]
――――っ
クラ、ラぁ……っ
[表側に記されたのは、見慣れた彼女の文字。
娘が知っている言葉も、知らない言葉も、彼女の想いを表すような様々な筆致で書かれていた
けれど、その裏側は――決して、見る事の出来なかった裏側は]
[平和な頃の村の風景が、彼女らしい優しい筆触で遺されていた**]
(――ごめん、やっぱり嘘)
[自分で手を下すなんて、できない。
カティが大丈夫か、それも勿論心配だけど。
それでも、自分の手で彼を手に掛ける事はできない]
―宿屋―
[身体の中の水分が失われるかと錯覚するぐらい涙は流れ、やっと止まってくれた。
正直今の顔は泣き腫らして真っ赤な目やら涙の跡やらでとてもみっともないんだろうなと思うが、おそらく犠牲者がいることを考えれば顔を洗う暇もない。
おずおずと宿屋に入るなり、耳に飛び込んできたのは――エルナ、続いてパメラの悲鳴]
…………クララさん!?
[彼女たちの悲鳴で、誰が襲われたかは瞬時にわかってしまった]
――あ……リーザ……
[無表情な顔で一瞥をくれてから、少女は裾野を駈けて行った。
追いかける事もできたろうが。
一人にしたほうが良いと、何と無く思った]
―― 朝・共同墓地 ――
……いい加減、クララの死体見つかってるよな?
[めっきり人の減った村内を歩きながら、少年はぼやく
――彼は未だ、襲撃された死体を一度として見ていない]
……『俺』は死体を二回も見るような趣味はないからな
[だからクララの死体には興味もなく。
目指す場所は、また何時もの黄色の花畑。
朝日が差すと、黄金の花畑に見える、あの場所]
Mir tut es leid
Eine warme Decke
Es ist ich gebrannt zu haben
[少年は今日も謳う。この花畑に囲まれて。
自らが殺した者達に囲まれるこの場所で]
Wenn ich stattdessen einen Wettkampf aufstellte
Ich bin deine schöne Hand verbrannt
[鎮魂の歌を謳った所で、魂は慰められるか?
自分を殺した者に慰められて、死者が満足できるか?]
Wenn ich eine verbrannte Hand abkühlen werde
Du bist empfindungslos gewesen
Mir tut es leid
[それでも少年は今日も謳う。
それはまるで、今まで奏でる事で聞こえなかった歌が
今、少年の口から直接に紡がれているように溢れる]
ごめんなさい
暖かい毛布を
燃やしたのは僕です
[平和に時が過ぎれば、誰も悲しまず、ぬくぬくと暖かい日々を送る事ができたろう]
代わりにマッチをあげたら
貴方の綺麗な手を燃やしてしまいました
[せめて、一つの暖かな絆くらいなら、壊さずに済んだんじゃないか?]
焼けた手を冷やそうとしたら
貴方は凍えてしまいました
ごめんなさい
[だから少年は謳う。
ほんの少しの、懺悔を籠めて、今日も]
― 夜・自室 ―
[まだ血臭の漂わぬ頃。……改めて横になると。考えてしまうのはどうしても、自身に下された判定。]
……そっか。……人間なのか、俺。
[……安堵、とも違う感覚。
紅葉と炎で埋め尽くされた、6年前の記憶。もし、自身が人狼と言われれば。あの日の兄弟子の言葉は、自身を人狼と看破しての物と、そう思えたのに。]
……そ、……っか……。
[……人間と判った今。兄弟子に疑われ。もしかしたら、その手に掛けたのかもしれない不安だけが。どうしても、離れなくて。……眠れないまま。]
― 回想 投票前 ―
[思いは、行ったり来たりする。
ヴァルターの名を書くべきか、もうひとり、気になる人物の名を書くべきなのか。
人狼ではないけれど、人狼に与していたものの名か。
人狼かもしれないけれど、人かもしれないものの名か]
……オットー さん。
[>>5:240ふと、遠慮がちに降る声に顔を上げる。
それから、すとんと足を床に下ろした。
生きていたら、と口にする青年の顔を無言で見上げる自分の表情は、きっといくらも間の抜けたもので]
どうぞ。
[待っています、と。言ったときには。
多分、我慢したような、笑顔だったろう*]
―― 回想・夜 ――
えへへ、うん。ちょっと、眠れなくって
[警戒を解いて微笑むオットーの表情に、少年も顔を綻ばせる。
ベッドに腰掛けてから暫く。
どう切り出せば良いかと、最初の言葉を捜して視線を彷徨わせるが]
……ちょっとだけ、オト兄ちゃんに謝りたくって。
……僕、オト兄ちゃんの事、避けてたから……
[少し恥ずかしげに視線を逸らしながらそう笑って]
見るな……パメ、ラ……
[>>63劈くような悲鳴を背中越しに聞く。数日前までの自分であったなら、無理やりにでも彼女を部屋の外へと追い返しただろうが、今は弱々しく呟く事しかできなくて]
……それ、は……
[>>65やがてパメラがスケッチブックを拾い上げる。彼女がそれをぱらりと捲れば、可愛らしい文字が視界に飛び込んできて。文字が書かれていない方は。裏側には――]
くっ……!!
[平和だった頃の村の風景。クララが描いたものと思えば、殊更それは優しいものに見えて]
どうして、なんだよっ……!!
[なぜ、こんなにも無垢な少女を手に掛けた?女は“奴”へ、心の中で問いかける]
[やがて、男達も駆けつけてきただろうか。そうであればクララの躯を彼らに渡して。そうでなければ他の女性達と協力しながら、彼女を教会へと運び、弔う。
彼女がニコラスの墓標へそうしたのと同じように。女は、クララの墓標へ、少し短い日長石のペンダントを*掛けた*]
― 開票時 ―
[ヴァルターの死に最後の票を積んだのは、彼自身だった]
あなたが死んでも……あなたの大事な人が襲われるかもしれない。それで、いいんですか。
[数少ない、ヴァルターの名を書いた投票用紙。うちの一枚は自分が書いたものだというのに、そう問うて。
そのとき自分に向けられた表情に、ようやく、気づいた。
リーザは叫んで、カタリナは泣き崩れ……あと、彼が大事にしたものはどうしただろう。
処刑のために宿を出る。自分は、一緒に行く。自分が票を入れた者が向かう場所だ、その最期は見届けるべきだと、そう、自分に命じた*]
何だ、そんな事か。
……こっちこそ。ゴメンな。
[微笑みながら。恥ずかしげに告げる少年に、嫌がられなければ頭を撫でようと手を伸ばし。]
……少し。痩せたか?
[ふと。……問いかけた。]
ううん。解ってた事だから。
僕が勝手にやった事だもん
[伸ばされて、頭を撫でる手が暖かい。
嫌がる素振りも見せずに]
んー……最近、ちゃんとご飯食べて無いから。かな。
[特に肉類は一ヶ月の間。全く取っていない。
恐らくそれは、知っている者も多いから敢えて言わないが。
そう答えて、暫く黙り込んだが、また少し恥ずかしげに]
……ね、オト兄ちゃん。
あの。ちょっとだけ、さ。
ぎゅ、ってしてくれない?
暖かい……暖かい、ぬくもり。
これだけは、僕の最初で最期のわがまま。
こんな事しちゃ駄目だってわかってても。
せめて最期に、この暖かいの。
ほんの少しだけ、欲しかったから
ああ。
そうか。
[声だけで。男は、呟く。]
あんたには未だ、聴こえて居るのか。
……ッ、は。
当然か。化物だもの、な。
可笑しなもの、だな。
――――俺も人間という、化物だと謂うのに。
[そして、声も。消える。**]
それでも。……ごめんな。
[今度は嫌がられる事もなく、しかし。……繰り返す謝意は、先日のそれに対する物ではなく。]
ん、まあ。……倒れなければ、それで大丈夫なのかもしれないけどな。
何か昔、人が何かを「食べたい」って思うのは、それがその人に足りてないからだって話も聞いた記憶があるし。
[……それでも。成長期の少年なら、ああまで頑なに肉を拒む事は異様だと。
考えるたびに、頭を撫でるその手は止まらず。
……ふと、少年に、小さな声で乞われれば。]
少年 ペーターは、村娘 パメラ を投票先に選びました。
早く……全て終わらせたいね。
オト兄ちゃんも、早く。
……『人狼』を見つけてみせてよ。
終わらせて見せてよ。
[まるで、聞き取り方によっては
『できるのか?』と挑発するような言い方。
ぎゅう、とオットーに抱きつく腕を強くして]
『麓にあるだろう? 『食料庫』』
『オトに……こわい……』 『三本、弦、弾けた』
『あなたは、人間ではないの』
『暗き焔は高らかに』
『これが血の宿命』……でないと。
『人間で居ようとしたから』
『肉なんて、食らうものか!』
『お母さんの友達……?』 『『俺』が居なければ』
『失敗させたんだ……』 『嫌だっ!嘘でしょお母さんっ!』
――――
おやすみなさい、お兄ちゃん
また明日ね
[たった今、深く澱む声を出したのが幻かの様に。
オットーに言葉を挟ませないまま、にこやかに部屋を*辞した*]
――あははっ……
[何で、泣いてるんだろう。
暖かかったんだから、笑っても良いのに。
涙が止まらないのに、見せられないのは何でだろう]
……だな。
[心も、言葉も、ぬくもりも。喪った後でしか、気付けない物が多すぎて。
少年の顔は窺い知れなかったが、今はただ。少年を抱きしめ、そっと頭を撫で続けた。]
『そうだ、な』
[漆黒の獣はそう言って目を伏せた。
ディーターの姿が、人狼の血に目覚めた自分を化物だと呪った昔の自分自身にも重なって見えて]
(…あいつなら、何と言っただろう)
『俺は、お前と、あいつの声が聞こえた時…少し、嬉しかったよ』
[結局気の利いた事など言えず。
狼は静かに聴こえる『声』に耳を傾けた]
生存……潜伏中。
[記された名前の数からして、昨日の内に書かれたものなのだろう。
そして今日の死者から考えるなら――その人物は、今も生きている]
誰?
……ううん、それより。
嘘、じゃ、ないよね……。
[ジムゾンが実は狩人だったりしたなら、成り代わりを狙うのも在り得るだろう。
しかし、狩人が自ら処刑に名乗りを上げるだろうか?
なら]
……信じて、いいはず。
[自分に言い聞かせるように、少女は一つ頷いた]
[ふと。少年が、腕の中で呟く。]
……そうだな。早く、終わらせないとな。見つけてみせないとな。
[どこか、他人事のように呟く少年に、一際強く抱きつかれ。]
なぁ。パメラ。
以前、あんたはあたしに「強い」って謂ったよな。
……あたしは弱いよ。多分、この村の誰よりも。
毎日のように、大事なヤツを喪って。
正直、こうやって立ってるだけで辛いくらいに。
……疲れちまった。
そうやって喪う事へ立ち向かおうとするパメラの方が。
ずっと、強い。
皆、戦ってるのに。
大事なヤツを喪っても、それでも。
前を向いて生きようと、してるのに。
あたしは、…………
――――。
……。
…………おやすみ、ペーター。……また、明日。
[……ぞくり、と背筋が粟立ったのは、どこまで隠しきれただろうか。去りゆく足音か、或いはその背に向かってか。言葉を投げかけ。
……ああ。きっと今宵、俺の元に人狼は訪れまいと。漠然と、感じた。*]
―談話室―
[クララの部屋には、事態が落ち着いた後にひっそりと立ち寄っただろうか。
紅の蝶の大群かと見間違うような一面の赤に、人狼は彼女に何の恨みがあったのだとやるせない気持ちを覚え。
――やさしい言葉をかけてくれたのに、満足にお返しができなくてごめんなさい。
そんな謝罪を心の中で唱えながら、クララに祈りを捧げた]
……昨日は、みっともない所を見せてしまって、迷惑をかけて。
本当にごめんなさい。
[談話室にいた者には、開口一番昨日の非礼を深々とお辞儀する]
― 朝 花壇 ―
[自室で、目を覚ます。
朝の勤め、掃除、花壇の世話、それからそれから。
やらなければいけないことを思い描いて、途中でやめて、教会の外に出た。
少し歩く。果樹園にも見える自分の花壇。白い花、オレンジの花、濃いピンクの花、みんな人間達など素知らぬ顔で咲いている]
……あ。
[花壇に駆け寄って、ひょこりと伸びだ雑草を引き抜いた]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新