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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が6名、共鳴者が2名、天魔が2名、賢者が1名、首無騎士が2名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
『良ぉーし!一先ず休憩にしろー!』
[一際声量の違う野太い声が響けば、三々五々と散っていく工員たち、それも見慣れた光景だった。]
……この船は――ああ、海軍様の。
修理?
『ああ、最近海賊どもが活発に成り出したとか言ってなぁ……
仕事が増えるのは良いけどおっつかねぇよ』
銃士 リヒャルトは、薔薇園芸家 ローゼンハイム を能力(占う)の対象に選びました。
[見上げればマストにはそれと一発で判る紋章が染め抜いてあるが、外装等は相当に修羅場を潜って来た傷跡が残っていて。
言葉と裏腹に笑って見せる父親、それも普段となんら変わりが無い。]
『ああ、そうだ。後で頼みたい事が有るから夜は家に居とけ』
あいよあいよ。夜で良いんだ?
そいじゃまた夜。
あ、弁当箱のカラは何時もン所で宜しくな!
[肯定の答えが帰ってくれば、用事も終わったし家に戻ろうと背中を向ける、後から『気ィ付けろよ』と声が掛かった所で、ひらりと手を振った**]
wikiでツィスカの役職希望が村人なのが確認できて、一安心したところです。
# 2010-02-25 (木) 00:03:41 - 企画村ページ/ルー・ガルー戦記 2
― シグの港 ―
だってさわれないもの。開けられないの。
[自分では行儀良く出入り口から出たつもりだから、扉をすり抜けた事に対しての文句は受け付けない、と手を握ったり開いたりしながら、歩く。
酒場からきょにゅーきょにゅーと声が聞こえた気がしたから、ちらりと自分の胸に視線を落としたとか]
……。
[無言の幽霊]
[銀嶺号を降りて、どことなく考え込む顔をしながら、防波堤の方へと歩いていく。
いつもの任務、いつもの役目。なのに、なにか胸騒ぎがする。]
神よ。
かのものに、苦難を乗り越える力をお与えください。
[小さく、祈りの言葉を呟く]
―防波堤―
[次に青年が現れた場所は、港の防波堤の当たりだった。
雑踏から一歩離れて、潮の香りだけが漂う静かな場所。
海風を感じる――気持ちよさそうに、彼はその場に佇んでいる]
あなたは首無騎士です。
毎夜、人狼全員で一人だけ村人を殺害することが出来ます。
また、人狼(と囁き狂人)同士にしか聞こえない会話が可能です。
村人(妖魔を除く)の数を人狼と同数以下まで減らせば勝利です。
ただし、最後まで妖魔が生き残っていると敗北になります。
あなたは他の人狼を襲撃する事が出来ます。
「毎夜、村人か人狼を一人だけ殺害することができます。」
にしたら簡潔でいいんじゃないかと思ったりw
ガチでやってたらスゴイどきどきしたと思う、この血の色のインターフェイスw
[ふと。
視線の先に人影を認めて足を止めた。
――ほんの少しの違和感。
あんなところに、誰かいただろうか。]
…誰。
[相手に届かなくても構わない
そんな言葉を発して、人影を見据える。]
★…ぶっ。おにーさんまで、オレの事を「子」とか言うか!
[さっきユーリエに子と言いかけられたと瞬時に思い出し、むうと頬を膨らませた]
観光なんかしねーよ。オレは船乗りになるんだ!
知合いは全然いないが、何とか雇い主をみっけて、願いを果たしてみせる!
[さっきユーリエに励まされた影響か、いつの間にやらすっかりその気になって、青年は思いきり胸を張ってみせた]//
やあ。
君は、軍の人間――かな?
[人影を認めれば、そしてその人影の外見で彼女の素性を推し量れば、口元を吊り上げて彼女に朗々とした声をかける]
銃士君は、気の毒だったねぇ。
――コルト軍港――
第三独立遊撃隊…またあそこか。
まあ、オレを放り込むには妥当な所なのだろうな。
[さほど嫌そうな様子もなく、...は形式だけの辞令を丸めてポケットにしまった。]
リヒャルトが銀嶺号の上で倒れたの。
病院に運ばせたけど……。
それを知ってるのは、船の人間と、軍医くらいよ。
なのに、何でこんなのが知ってるのかしら。
………怪しすぎるわよ。
ただの観光客だって言ったら、信じてくれます?――うん、無理そうな感じ。
[間を詰められても、表情は飄々としたまま。
彼女は気がつくだろうか――この御曹司然とした青年の足元に影がない事に]
銃士君に、よければ伝言を頼んでも良いかな?
『僕は、君に祝福を与えた』と。嘆く事は無い、海の底を覗きたまえ――と。
いいよ、信じてくれないなら。だが、もし君が信じなければ――彼が自らの運命を嘆くだけになってしまうかもしれないけどね。
[それだけを勝手に言い残して。
御曹司の幻は、唐突に消え去った**]
さて、と…
オレの上官殿は、どこにいらっしゃるのかな?
[軽口を言いながら、...は銀嶺号を係留する綱をぽんと叩いた。]
★……。
[吹き出したデュークを、しばし目を丸くして無言のまま見つめていた青年だったが。
やがて、とんでもなく失礼な台詞を口にした。デュークが気を悪くさせたかも、なんて気遣ってくれている事には、全然気付きもしないで]
いや、悪気はないってのは分かるけどさ。でもおにーさん、見た目より随分年寄りっぽい事言うんだ。
オレ驚いちゃった。おにーさん、一体いくつよ? 懐古主義に走るには、まだ早くね?
[実のところ、3年間監禁されていた関係もあって、見た目の年齢よりも精神年齢は大分若い。初対面だと言うのに、遠慮会釈もなく、思った事をストレートに言う当たり、度胸があるより、只の世間知らずと表現した方が適切だろう]
[夜の港町をいくらか歩いて、船繋りしていない桟橋に腰を下ろす。足をぶらりとさせても海面までは届かない]
なんだろう、海、ざわざわしてる。
[何度か感じたことのある、囁き声が狭い部屋に反響するような、感じ]
何か起こりそう……?
[落ち着かない、この感覚はあまり好きじゃなくて眉をしかめた]
さて、うちの軍、上司ふたりとも女性になりましたが…気が強そ。
儚げな美少女(こいのぼり体形?)はアンデッドだし、無口なミステリアス美形は性別不明だし、眼鏡っ子は健康優良児でおれより腕太いかもですよ?
……
……
…桃無理っぽw
でも、カークはゾフィヤにフラグ立ててるなぁ。
さすがpolpoさん (←ほぼ断定)
ハゲ中年は嫌そうだったけど、まあ帰って来たよ。
オレみたいなのでも、いないと困るんだろうな。
北へ飛ばしたいのか、海で死んで欲しいのかぐらいは、はっきりして欲しいところだけど。
[それは多分、大事な人を失ったときに感じたものと同じだったから]
やだ、私あんなにお祈りしたのに。
[知らぬうちに両腕を抱きしめて頭を振る。けれど繋がる記憶はわき出てきて]
必ず帰ってきてねって、言ったのに。
[海戦から戻ってきたその人は物言わぬ骸となっていて、自分は骸にすがって泣いて泣いて、ついには願ったのだ]
ただの観光客なら、軍港になど来ない。
[相手の言葉を切って捨て、それでも詰め寄りも兵を呼びもしない。]
祝福――だと?
何を言って―――
ところで…
まさか、その不審者って奴は、リヒャルトの負傷と関わりあるのかい?
もしそうなら、彼の隣のベッドを予約してやるけど。
[...はゴキリと拳を鳴らした。]
>>6
[もしかしてとの問いにはあっけらかんと笑って見せ]
おいおい、ここはシグだぜ。ここらへんの男なんざ殆どが海賊か船乗りだろうよ。
ああやっぱユーリエちゃんの時も思ったけど、その色の髪の毛は綺麗で良いな。
ここいらじゃあんまり見ねぇしよ。
[頬を膨らます仕草には>>8、小動物を見るような眼差しで目を細める]
はは、大の大人がそんな可愛らしくすねたりするもんかよ。
で? 船乗りになりてぇのか?
そりゃまたなんで? 願い?
[...はカークをちらりと眺めた後、空いた席に青年を促した]
ちっとわけを話してみな。おにーさんが相談に乗ってやるよ
>>6
[もしかしてとの問いにはあっけらかんと笑って見せ]
おいおい、ここはシグだぜ。ここらへんの男なんざ殆どが海賊か船乗りだろうよ。
ああやっぱユーリエちゃんの時も思ったけど、その色の髪の毛は綺麗で良いな。
ここいらじゃあんまり見ねぇしよ。
[頬を膨らます仕草には>>8、小動物を見るような眼差しで目を細める]
はは、大の大人がそんな可愛らしくすねたりするもんかよ。
で? 船乗りになりてぇのか?
そりゃまたなんで? 願い?
[...はディークをちらりと眺めた後、空いた席に青年を促した]
ちっとわけを話してみな。おにーさんが相談に乗ってやるよ
[言葉は途中で途切れた。
不意に相手がかき消えたことに、目を見開く。]
――っ!
[咄嗟に右手を剣の柄にかけたまま、呆然とその場に立ちつくした。]
>>22 ゾフィヤ
[防波堤の先に見慣れた黒髪を見つけ、...は声をかけた。]
海の向こうに何か見えるのかい?上官殿!
[片手を上げながら、...はゆっくり歩み寄った。]
[あの人が、面白がって話してくれた海の底に眠る魔物に]
――私をあの人の所へ連れていって。
[海の底には大きな蛇が眠っている。海の魔物は船乗りにとって神にも悪魔にもなりえると。船乗りにしてみれば、海にたゆたう幾多の幸運や災難を象徴する対象だと思って聞いていた、それに]
悪魔だっていい。もうここにはいる意味がないもの。
[自分はそう願って――気がつけばこうして肉体を失った姿で、船を渡り歩いている**]
[声を掛けられて初めて、自分が息を詰めていたことに気がついた。
胸の奥から息を吐き、破邪の聖句を唱えてから、身体ごと振り返る。]
ヴィクトリア?
うん…海には別に……なにも。
―――上官って?
★にじゅーはち?!
[ディークが答えた年齢>>19を聞いた青年は、驚いてグラスをたんっと勢い良くテーブルに置いた]
ええーっ。自分は元お偉いさんだったと威張るじーさんが、私がお前くらいの年齢の時はどうたらって、説教かますんならともかく、サ。おにーさんみたいな若い人から、そんな台詞聞くとは思わなかったぜ。
[まだ若いので、ディークが過去を振り返って懐かしく思う気持ちは、全然理解出来ないのだ。どうしてこんなにこにこしているんだろうな? と不思議に思っているくらいであるし]
ええっと。オレは確か…
[突然不安げな様子で指折り数えて、自信なさげに答える]
ひのふの…19、歳だから。9歳しか違わねーじゃん。//
ああ、めでたく謹慎が解けて、またそっちへ配属になった。
オレとうまくやれるのはキミくらいだってことは、上の連中もわかってるようだな。
はは、この島じゃあーいう子はどこにいっても可愛がられるんじゃねーか?
……尤もあの容姿じゃ悪い意味で気に入りそうなやつもいるか。
[見ようによっては女性的にも見える青年の容姿を眺めて]
そいつは注意したほうがいいかもな。
幻なのか、なんなのか…。
危険なものなのは確かね。
祝福…だなんて言っていたけど、あの言葉、リヒャルトに伝えていいものかしら……。
悪しき者の言葉なら、伝えない方が良いんでしょうけれども。
そう。
[ふ、と表情が緩む]
それは心強いな。
近々、大きな戦いになるかもしれない。よろしく頼む。
[握手をしようと一瞬手を差し出しかけ、ごく小さく苦笑を零してそれを引っ込めた]
★それもそっか。
[カークの、殆ど海賊か船乗りの説明>>18に、極々素直に納得した。
もしかして自分がボケをかましたかもしれないなどとは考えない。人の言葉の裏を読む訓練は、まだあまり出来ていないのだ]
うーん。でもオレ、出来れば別の色が良かったなぁ。
[一瞬は嬉しかったものの。銀の髪でなければ、神の子の偽者として目をつけられ、閉じ込められる羽目にならなかったと思い付き、複雑な表情でため息をついた]
可愛いって言うな! それに勘違いしないで欲しいね。
オレは拗ねたんじゃなくて、断固抗議しただけだっつの!
[強い意思を表すように、テーブルを右の拳でダン!と叩いてから]
で、で、でも、相談に乗ってくれるっていうなら、おにーさんの好意は有難く受け取るよ。…どうも。
[勧められた椅子に座ると、逆に自分が相談に乗る立場であるかのような態度で言った]
訳? んとね、可愛い女の子が頑張れって励ましてくれたから、オレ船乗りになる。以上。//
胡散臭くて危険な奴の言うことなんか、従ってやる必要はないよ。ただ…
いずれは、自分を傷付けた者が何者なのか、オレたちの理解出来た範囲で知らせた方が良いかも知れないね。
リヒャルトは聡い子だし、彼にしてみれば、事実は出来るだけ知りたいと思うんじゃないかな。
――コルト軍港 / ハルヴ・マーン軍病院――
[医者の声のする方に手を出して、リヒャルトは診断書を受け取った。
むろん、なんと書かれているか見ることはできない。]
療養…と言っても、治療法もわからないのでは…
[リヒャルトの指摘に、医師は頭を掻く。それが気配でわかる。]
「そうだな――怪我ならともかく、こんなのはわしには治せん。
いっそ神の島へ詣でて、噂の“神の子”にでも縋った方がいいんじゃないか」
[軍医は冗談で言っているワケではなさそうだった。]
これは、呪いだと…?
[人魚。悪い魔法使い。人狼――
自分が出会ったのは、そんな冬の炉辺で聞いたおとぎ話のようなモノだったのか?]
あれは…一体、何モノだったんだろう――
[出陣前の旗艦に忍び込んで、何をしていたのか。
自分が発見したことで、未然に防げたのか?
あの時、自分の名を呼ばれた気がするけれど、それは後から駆けつけた仲間の呼びかけだったかもしれない。
記憶はあやふやだ。]
[それから話しておこうと思ったことを思い出す]
ユーリエは……。
あー、彼女は大丈夫だ。ほっといても。
聞いて驚けよ。
あの子は……幽霊なんだ。
そうね…。
理解できた範囲って言っても、不審者が原因だってことくらいかしらね。
それでも、すごく怪しい相手だってことくらいは伝えられるでしょう。なにか、嫌な気配がすることも。
リヒャルト、無事だと良いのだけれども……。
[朝まで休んでいけ、と医者がいうので、リヒャルトはそのまま病院のベッドで寝ることにした。
兵舎に戻って、明日も早朝から教練のある仲間たちの眠りを邪魔するのは悪かったし、まだ何か聞かれるかもしれないから、ここにいた方が探されやすい。
潮風に洗いざらしているシーツの感触を掌に感じながら、リヒャルトは与えられた空きベッドに仰向けに転がる。]
[何もピースが嵌まらない。
むしろ、焦燥感が追いついてくる。]
…それでいいわけないだろ?
[両手を上に差し上げた。
マスケットを握る構えをとり、何処かにいるはずの青年に向かって、架空の狙撃をする。]
…おれの居場所は…
[標的はおろか、確かにそこにある自分の手さえ *見えなかった*。]
大きな戦いか。
無論、オレは役に立ってみせるが…海賊ども相手に、いつまで小競り合いを続ければ良いのだろうな。
[最後はつぶやくように言うと、...は遠く海の向こうへ視線を移した。]
★だから、少年じゃねーって!
[可愛く拗ねるのは、大人の男じゃないと言われたばかりであるのに。綺麗に忘れて、再度むくれた]
でも悪いけど、9年後なんて長すぎて、オレには想像つかないね。…だってこの3年間だって、退屈で退屈で仕方なくって。老衰で死んじゃうかと絶望したくらいなのに、サ。
[デュークに答えるのでなく、ほぼ独語のように呟いた。その瞳に迷子の子犬のような色が宿っているのを、本人は全く気付いてない]
>>30
[不機嫌になったかと思えば不遜な態度にでたり、表情を曇らせたりと、よくもまあめまぐるしくも態度が変わるものだと半ば感心しながらも、その船乗りになりたい理由には、思わず笑みが漏れ]
わけわかんねーぞ。ま、だけど女の子からガンバレって言って貰えりゃ、男は奮起しねえとだな。
[...はうんうんと頷きながら青年の肩を軽く叩いた]
あーわかったわかった。とりあえずだな……ここでまっとうな船乗りを探そうってなら、そういつはちーっとばかし難しい話だ。
周り見てみ? 気質の人間なんかいねーだろ?
俺もそこのあんちゃんも気質じゃねぇ。あのおっちゃんは……
[軽くバルタザールを眺め……]
そういや傭兵だっけか? ま似たり寄ったりだな。
>>*13
…オレも、彼の状態は話でしか聞いていない。
一緒に様子を見に行ってみることにしよう。
ところでゾフィヤ…
[無言で小さく肩を竦め、それから少し首を傾ける。]
……海賊共が、船を襲うのを止めるまで、だな。
それがいつになるか分からないとしても、犠牲になるものがいなくならない限り、私は戦う。
それが、役目だから。
[くっと拳を握って、迷い無く言う]
…あーもう!我慢できなーい!!
>>*9嬉しいこと言ってくれちゃってぇ〜!
会いたかったわゾフィヤ〜♪
[...は大きな胸へもぎゅー!っと抱きしめた。]
身勝手な連中の相手は、ホントに疲れるわ。
男言葉もしかめっ面も、これはこれで神経使うのよ。
私が普通に喋っても変な顔しないのは、うちの子の他はあなただけだものね。
ん? ポール? ボール? まいいか
でだ。お前が別に堅気の船乗りになりてぇってなら、幸島か猫島あたりに行くといい。このご時世だから、ひょろい奴雇ってくれるところがあるかはしらねぇけどな。
ちょうどな、王国の方を見ておきたいとも思ってたから、なんなら明日にでも連れて行ってやるよ。
……そうだな。普通の船乗りより、ちょっとスリリングな旅がしてぇってなら、いいとこあるぜ?
[...はニヤリと笑い]
そんだけでけぇ態度とれるんだ。むしろソッチの方がお前さん向きかもしれねぇな。
そこならアポも試験もなしに雇って貰えるだろうよ。
>>41
[黒衣の上官の様子を見ると、...はその肩へ、後ろから軽く手を置いた。]
今はまだ、肩を力を抜いていて良いと思うぞ。
聞けば、リヒャルトが負傷したそうだな。
オレも気になるし、海に出る前に、見舞いがてら様子を見に行ってみないか?
[そう言って、...は潮風に絡んだ髪をかき上げた。]**
もっちろんよ、ゾフィ♪
また一緒にやれて、私もホントに嬉しい!
ぜーったい護ってあげるからねっ!
リヒャルトは心配だけど、それであなたまで沈んでたら、彼を励ますことも出来ないわよ。ほら、元気出して!(むぎゅむぎゅ)
それと……久しぶりに飲みにでもいかないか?
積もる話もあるし、これからのことも話したい。
今日くらいはゆっくりしても、文句は言われないだろう。
[そんな風に屈託無く笑って、誘った**]
★そっか?
…さっきおにーさん達が言ってた、ちちのでかい女だの顔が良い女だのを嫁にするって動機よりは、よっぽどマシだと思うけどぉ?
[カークにわけわからん>>39と、一笑された恨みを込めて、じっと見つめる]
女の子を容姿でしか見られないって、あんま感心しないぜ、オレは。
[ばしばし叩かれた肩を見つめて軽いため息をしたあと、テーブルに頬杖をついて続けた]
うん。奮起しないとってのは、オレも同意。
でもオレとしては、真っ当かどうかなんて全然考えてなかったから、そっちは割とどーでも良いや。
あの、史上最悪の人間を相手にしないで済むなら、多少の事は我慢出来るし。
[バレンチーノの脂ぎった顔を思い出しながら、カークの言葉に答える]
……傭兵ねぇ。
[バルタザールへ視線をやると、自分を見て驚いた様子から連想した推測を、思い切って質問した]
もしかして、巡礼船の護衛とかしてるの?
むきゅ〜〜。
[むぎゅむぎゅされて、もきゅもきゅー]
うん、頑張るわよ〜ぅ。
ありがとうね、ヴィカ。頼りにしてるよ。
>>46
ふ、上官殿のお誘いとあらば、無下には出来まい。
内地は酒も食事も今一つだったからな。
ありがたくお受けしよう。
[...は慎んで誘いに応じた。]**
★ふーん。そっか。
おにーさんから教わった事、オレよーく覚えておく。
[ディークが心からの親切で言ってくれたのは、流石に理解出来たので、こくりと頷いた]
今までの3年より長い時間がないって分かって、心底ほっとしたヨ。
[いつ終わるともしれない、真っ暗闇の中、手探りで歩く年月はもうご免だ。
ディークがそれを全然感じ取ってない事を、青年は密かに感謝した。何故なら、その間の事はもう2度と思い出したくないくらいだったからである]
★ホに丸でポール。間違えないでくれよ。
[カークに向かって、名前を念押ししてから、身を乗り出した]
さっきも言った通り、堅気かどーかは全然考えてない。つか、オレは違いが分からない男だからな!
[語尾にえっへんと無駄に威張る擬音をくっつけて、青年は胸を張ったあと、カークの言葉に目を輝かせた]
ええっ?! おにーさんが王国に行くのに、オレ乗せてくれるの? まーじーで?
やった! ありがとう! うんうん、オレおにーさんと一緒に船に乗る! 連れてって連れてってー。
[子犬ならば、ぶんぶか尻尾を振るであろう勢いで喜んだが]
★すりりんぐ? いいトコ?
[すぐに首をきょとんと傾げた]
うーん、試験も何もいらないってんなら、こんな楽はないけどサー。そんな旨い話、本当にあるの?
もしかして、「寄付金をもう少し奮発すれば、来世は必ず天国に行けます!」とかって類じゃないだろうね、おにーさん?//
ディーク、お前の船少しの間ダメなんだろ? 少し俺の方手伝ってくれよ。
ちょうど運搬でまた出ねぇとならねぇ。
王都の連中の本気具合も調べておかねぇとな。流石に俺の船でコルトに行けるわきゃねえから、アリサカあたりまでだろうが……
なんならユーリアちゃん連れてきてもいいしさ。
★おにーさん、サンキュ!
これ以上の事情は、例え浅くても、答えるの面倒くせって思ってたトコだから、すげぇ助かったわ!
[カーク>>49に対し、率直過ぎて、生意気もいいとこというか、人を食ったような返答をすると、大きく頷いた]
明日、港だね! ありがとうございます。オレ、絶対忘れずに行く! 宜しくお願いします。
[それでも丁寧なお辞儀をしながら、お礼を言うのは忘れなかった
ただし、カークが何を大笑いしているのか>>53は、全く理解出来なかったようだ]
???
[しばしはてなマークを頭の上に乱舞させてから。考えても仕方ないと首を振った]
いいや。楽かどうかなんて、最初っから考えてないもん。
若い頃の苦労は、買ってでもしろって言うしね? それなりの覚悟で取りかかるよ。
[今までの言動からすれば、全くそぐわない年配者じみた口調で言うと、にぱっと笑った]**
[カークとポールのやりとりをにこにこしながら見守っている。
これが本当に仔犬だったら今頃は頭をわしゃわしゃと撫でていることだろう。
その後海に出るための心得などを暫し尤もらしく語ったあとに酒場をあとにする。
もちろん勘定はちゃっかりカークにつけるのを忘れずに]
おう、いいぜ。
あの様子ならもう少し時間かかりそうだしな。
あの子を見てるのも楽しそうだし。
[こうやって順番に育てられていくのだろうななどと妙に感慨しながら]
[カークの明日の出港を手伝うことになったものの、それをどうやってユーリエに伝えたものか考える]
んー。当たり前だけど連絡手段なんてねーんだよなぁ。
ま、ユーリエのことだから乗りたきゃ勝手に乗って来るだろ。
―シグの酒場―
★[目出度く明日の出航の話が纏まって、青年は一層機嫌が良くなった。
倉庫を飛び出した時は、完全に天任せだったのに、まさかここまで上手く進むとは。
ディークが語る海に出る心得>>55を、目をキラキラ輝かせながら聞き入る]
すっげ! おにーさん、物知りだなあ!
[相手から子犬なら撫で回してると思われてるなんて、想像すらしない。
元々知的好奇心は旺盛なのだ。3年前、周囲の反対を押し切って航海に出たのも、偏にまだ見ぬ土地を訪れて、勉強したいと希望したからである]
早く明日にならないかな〜? 滅茶苦茶ワクワクしてきた!
[本当の素性は言えないから、ユーリエの手前適当にぶっちゃけた船乗りの話も。初めて海に出た時の感情を思い出したからか、大分熱が入るようになった。
ディークはカークに酒代を奢って貰ったようだが、青年は自分の勘定はきっちり払った。船に乗せてもらうだけでも有難いのだ。けじめはキッチリつけなくてはと思っている]
>>0:183
ああ、私は胸が大きい……というよりは健康的な女性が好きだな。
[ この男、ディークと言ったか。カークと同じ気さくな海賊仲間だったか。そういえば、私の事を”バルタン”と呼んでいた。以前、海戦に同行した時、私が船上を騎馬で駆け回った時、「そのターン、もう一度見せてくれ!」「ターン!ターン!バルターン!」と言って盛り上げてくれたな。あれは悪い気分はしなかった。彼に最初その名で呼ばれた時(省略している事もあり)てっきり名前を間違えているのだと勘違いしたが。やはり海賊という者達は、心が清々しくて良い ]
[それにしても、話を聞けば聞く程、このポールという若者は「神の子」とは違う存在のようだ。雰囲気がまったく違っているし、そもそも年齢も合わないはずだ。(私が「神の子」の年齢を正しく知っているわけではないが)ただ、一つ気になる……良く見れば、顔はもちろん、仕草もよく似ている……「神の子」本人が見たらどう思うだろうか……少なくとも、兄弟(信者)達が見たら気を悪くするだろうな…… ]
>>47
[!? ]
ははは。君は面白い事を言う。こんな格好した私が巡礼船に乗ったら、とても嫌な顔をされると思うのだが。
[いきなり、巡礼船のとはあまりにも唐突過ぎる気がする……当然、私は巡礼船の護衛などした事は無い。なぜ、彼はそんな質問を私にしたのだろうか…… ]
[!?……まさか、教会からの刺客か!?もし、そうだとしたら「神の子」に似せた者をよこすなど、あまりにも悪質な手を……バレンチーノの刺客か!?しかし、奴はまだ生きているのか!?(風の噂ではそう聞いたが、最近動きもなかったので、あまり気にはしていなかったが)だとしたらこちらからも、少しカマをかけてみる必要がありそうだな ]
ポール君と言ったか……君の故郷はどこなんだい?
―神の島・回想―
[15年前、初めて神の島の地を踏んだ時。周囲の歓迎と熱狂振りとは裏腹に、...は酷く困惑した。島の上空には、まるで悪意が固まったかのような真っ黒い雲が浮かんでいたのだから。
もしかして他の人には、あれが見えないのだろうか? ここは、神が住まう最も神聖な場所と伝えられる島ではないのか? と疑問を感じたのを、今でもハッキリ思い出せる。
実際は、黒雲があると知っていた者もいたようだが。バレンチーノ神官長を恐れて、沈黙していたのだと後に判明した。
その頃、島で神の子候補として教育を受けた少女が、最終的に別の道を選んだ事も、人々の不安をかきたてたらしい。また、既に海賊達が活発に出没していて、王国の未来に希望が持てないと悲観的になる者も多かった。
故に入れ違いになる程度の時間差で現れた自分が、尚更神の思し召しであり、救世主に見えるのだろう。
だがその影には、苦しむ人々の気持ちを巧妙に操って、自らの利益を上げるのを目的に、是が非でも神の子を必要とする者がいる。
...は、年齢に似合わぬ冷静さで、そう分析した]
[何故なら、神の子どころか神官としての教育も受けておらず。客観的には同年代より少し落ち付いて見える程度だった自分へ、疑問や批判も囁かれていたのに。特定の神官らが巧妙に握り潰すのを、...は敏感に察知した。
逆に甘言やおべっかを使って、擦寄ってくる者は後を絶たなかったのに。
そこで就任後しばらくは、周囲に驚かれるくらい、腰を低くしていた。相手が誰であっても、意見や考えは素直に聞き、教えを請う姿勢を崩さなかった。
おそらく...に直接会った事がある者は、ほぼ異口同音に告げるだろう。
”歴代の中でも、極めて能力が高いと聞いていたから、孤高で厳しい方と思ったのに。予想とは全然違った”と。
自分がこのように振舞えたのは、両親亡き後、厳しく躾を施してくれた祖父母のお蔭だと...は感謝していた]
[...が産まれ育ったのは王国の内陸―山脈に囲まれ、周囲と殆ど交易がない土地だった。海を見たのは、神の島へ行く時が初めてだったくらいである。
箔をつける為に、神官らが尤もらしく、”神の子が生誕された夜、祖父母は天から”この子供はやがて国を救う偉大な人物になる”との啓示を受けた。そこで、隔絶された山奥で、慎重に教育を施した”と宣伝したが、実はこの話、当たらずと言えども遠からずである。
昔祖父母は、コルトでそれなりに裕福な生活をしていたのだが、...の両親が亡くなったのをきっかけに、世の中を儚み、引っ越したらしい。その経緯は殆ど教えて貰えなかったので、...は知らないが。
だが、”物事を成し遂げようと思うならば、常に人格の向上を目指しつつ、人には寛容に、愛を持って接しなければならない”と教えられた事は、一度として忘れた事がなかった]
―シグの酒場―
★[ははは、とバルタザールが笑う直前>>60、驚愕したように見えた。何故そんな事を自分に聞くのか、理解出来ないといった感じの。
そこで、屈託のない笑顔で答える]
だってオレ、黒い服を着るのって、神に仕えるには、贅沢を戒める必要があるからって思ってる。おにーさんの黒い甲冑も、同じ意味があるんじゃないの? それなら、巡礼の人に嫌がられないと思うけど。
[よくまあここまでへ理屈が出るもんだと自分に呆れつつ、バルタザールは複雑な表情をしているなと思った。まさか相手が、実際にはいない追っ手を警戒して、その上自分がそれだと考えてるなんて、予想すら出来ない。
尤も万が一バレンチーノから、バルタザールを見付けたなら捕まえろとの命令を下されても、鼻で笑って相手にしないだろうが]
★オレの故郷? んとね、王国の地方港があるキャリコ。
[自分の質問の意図を尋ねずに、突然こちらの身元を探る質問をバルタザールがしてきた>>61から、もしかして自分の出方を探っている? と青年は感じた。
そこで偽神の子として叩き込まれた経歴ではなく、正直に話し始める。
理由はそれだけではない。逃走が発覚したあと、神の子と経歴が一致している者がいたとバレたら、一気に足がつくかもしれない。その結果、自分と話をしていた4人にも、迷惑がかかる恐れがある。絶対に避けねばならないと考えた]
船がいっぱい止まって、滅茶苦茶賑やかなトコ。おにーさん、行った事ある?
[そう問いかけながら、バルタザールの顔を覗き込む。
相手が今までどんな人生を歩んできたか、真実を知る術はないが、かなり苦労してるかも? と思った。それで、巡礼に嫌がられるなんて発想が出るのだろうか? と]//
−シグ・港−
[翌朝、港には幾隻の海賊船が停泊している。その中で一隻の海賊船……漆黒の基調が目立つ船の中、それと趣をやや異にしたような仄かな碧を纏う船体。
もし自称ポールが港に来れば、おのずと目にすることになるになるだろう。
澄み切った空の元に林立したマストが、真昼を裂く夜天の如き佇まいで翻える様を。
そして、その傍らで誇らしげに立つ男が一人。
一見して年代物とわかる、やはり同じような夜色の衣装を身に纏う。
帽子を深めに被ってはいたが、そこからはみ出した栗色の髪が揺れている。見ればわかる。彼を呼び寄せた当の本人、カークだった]
よぉ、皆お待ちかねだぜ。詳しい話は後にしよう。ま、とっとと乗ってくれ。
[彼に気付けば、ニヤリと笑い目を細める男。服のせいもあるのだろうが、自信と誇を胸に抱く……酒場では見せなかった“らしさ”は確かにそこにあった。
[船は乗せるべき者達を乗せると、ゆっくりとシグを後にする]
今回は輸送がメインだ。お客人はラクに構えてていいぜ。
ま、何があるかはわからねぇけどな。
ディークちょいと航路みといてくれ。俺はポールを案内してくらぁ。**
>>66
……ああ、あそこは良い所だ。
[ 違和感の正体に、やっと気がついた。彼のその目である。その言動とは異なり、目に明らかな「智」を宿している。と、同時に刺客の類いでもないと言えるだろう。どうやら少し早とちりをしたようだ。興味はあるが、これ以上自分が彼に興味を持つのは不自然であり、こちらも言わなくても良い事を言ってしまうかもしれない。 ]
どうやら、少し飲み過ぎたようだ。
[ 気がつけば、いつのまにかカークもいない ]
私の名はバルタザール……人には「黒騎士」と言われている。縁があれば、また会おう。
[ 彼とはまた会う気がする……それが神の思し召しなのかはわからないが** ]
―シグの酒場―
★黒騎士…バルタザールさん、だね。うん、覚えた覚えた。
[相手の自己紹介を反芻してから、再度にこっと笑った]
縁があって、再会した時はこちらこそ宜しく。いつ、どこでになるか、全然分からないけどサ。
[バルタザールやカーク、ディークと別れた後は、外で今夜の宿を探す事になるだろう。
元々幽閉されて生活していた身。一晩だけなら、寝る場所さえ確保出来ればいいと考えていた。
青年は酒場を出ると、喧騒の中に姿を消した]
― →外へ―
★…あ、うん。分かった。
[カークから畝に乗るよう促されて>>68、漸く気付いた。カークの雰囲気が昨夜と違うように見えるのは、日没後に室内だったのと、太陽の下との違いがあるせいか? と思ったが、どうやらそれだけではないらしい。
堂々として自信に溢れている。そんな感じがした。だから、素直に誉めた]
カークさん、昨夜会った時より、滅茶苦茶格好いいジャン! 服も似合ってるし。
[船が港を出発した直後は、離れる陸地をぼーっと眺めた。シグに連れてこられて、多分1年以上は経っているだろう。しかし全く出歩いてないから、この土地は知らないも同然だった。
それでも、もしかしたらここには二度と戻ってこないかもしれない。そう考えると、珍しくセンチメンタルな気分になる。
でも、船を案内すると言われれば、未練を残す事無くそこから目を離した]
/*
ねむい……じゃなくて。
さとられぷれいむずかしい……。
今思うことメモ。
・シメオンの二役は今後どうするべきなのだろうか。どちらか早めに落とすべきかな。
・集団戦というか、村中の期間が長い戦いって、進行が難しいと思う。いっそ、戦いが始まったところからどちらかの大将の首が飛ぶまでの1合戦で終了(村時間で数時間)のが、進行はらくかなあ。でもロマンとかあれこれ。
・集団戦の参加は自由だけど、参加する人がある程度いないと村が進行しないしこの辺は難しい話し。
・そしてメモを見るたび、ヴィクトリアににやにやしちゃう。ごめん助けてツボ過ぎる。
コルトにはいないけど、私考えるの遅いから大連投しますか!
シメオンはほんと絡むのうまくって、うらやましいな><
うまく絡めない私がいる…
― キャリコ 船内 ―
[ハンスは家で仮眠をし、食料、水など船上で必要なものを船に積み込んでいた]
「おーい!!!」
[酒場の親父が、積み込みをしていたハンスに声をかける]
「お前の親方は大丈夫だからな。あいつは殺してもしなねーからよ」
[確かに親方は丈夫かもしれない…。でも思いつめていたのも確かだ。そしてルシエはどこに…]
「コルトにいくんだってな。気をつけていけよ!こりゃ餞別だ!!」
[渡された袋のなかには、酒と小さな白い小石が入っていた]
「幸運をな!!」
[酒場の親父は笑って手をふった。さぁ出航!!]
―神の島・回想―
しゃらん。
[鈴の音に合わせて、黒い巾が舞う。]
しゃらん、しゃらん。
[鼓動を刻んで空に斬りつける、澄んだ音。
斬られた空の間を埋めて靡く、細い黒。
忘我の淵で少女は踊る。
身には神に捧げられた衣を纏い、
手には一対の剣を携え、
少女は踊る。神に捧げる、この島での最後の舞いを。]
[初めて神剣を見たとき、理解した。
自分は、神の子になるべき存在ではないと。
自分には、あの剣は抜けない。そう、直感した。
私には、別の使命がある。
神の子になって人々を導くのではなく、
神の剣となることこそ、自分に与えられた役割なのだと。
そう悟ったとき、島を出ることを決めた。]
たんっ。
[強い踏み込みと同時に、双剣で空を掻き裂く。
舞いの終わり。この島での暮らしの終わり。
しん……と、耳に痛いほどの静寂を聞いてから、剣を下ろし、東に一礼する。
昨日、新たな神の子が島に到着したと聞いた。
それで良い。これで――雲も晴れる。
練習用の舞台から降りて軽く汗を拭く。
もう、未練は無かった
明日には、島を出よう――]
[日を遮る雲は少なく、波はきらきらと光を反射している。港に立つ、素足の女。まぶしさなんか感じないのに額に手を翳す姿は、遠く遠くを眺めるようにも見えた]
……良い風ね。
[風は出し風、アリサカに行くにもコルトを目指すにも、悪くない。船出日和。岬を回って一路、大海原へ]
さあさあ、ヴィカ。起きて。
ちゃんと支度したら、リヒャルトの様子を見に行こう?
昨日のあれくらいで二日酔いだなんて、言わせないわよ?
[女は足下に落ちていた小石を拾う。手の中に収まるくらいの、小さな、白い小石。それを]
えい。
[海へと、高く高く投げ上げる。綺麗な放物線を描いて小石は海へと飛び込んで。ぽしゃん、と幽かな水音をたてたとき、女の姿は水しぶきとなって消える*]
/*
>シメオン
乱入しても良いんだよ?
……と、メモでも書かない私は、鬼?(こくびかしげ)
うん。シメオン忙しそうだから。ね?
― キャリコ付近沿岸 ―
[船は思ったよりスムーズに動き始めた。]
僕にもちゃんとできた。これもいつも厳しく教えてもらった親方のおかげだ。
[親方のことを思い出す…。帆をおろし、風に船をまかせて少し休憩をとった]
酒場の親父は、大丈夫っていっていたけど、親方が心配だった。怪我の事ももちろんだったけど、何をいったい思いつめていたんだろう…。親方は…。
それはやっぱりルシエに関係あるのだろうか…。
/*
やー、でもほら、乱入してもいいよって書くとさ、明らかにそれって、「乱入してv」って言ってる感じになるのが、なんかやーでね〜。
はずかしいじゃん?
― キャリコ沖 ―
[船に呼ばれれば何処へでも行く。それが船霊まがいの幽霊。呼ばれなくても気ままに何処へでも行ける。それがユーリエと言う名の幽霊]
船にしか行けないけどね。
[船から船へと、勝手に渡り歩き――そう言えば、ゲオルグの船も中継に使わせてもらったのだった。苦手な黒猫が自分を見て鳴くものだから、勇気をだしてべろべろべーとして逃げだしたのだけど]
―シグ・ドック内―
[自分の船の船員数名と話している]
……てなわけで、ちょっくらアリサカまでいってくる。こいつのことはよろしくな。
じゃあいってくっから。
[船に挨拶をしてドックを後にしようとしたのだが]
「行くのはいいんすけど調子にのってカークさんに迷惑かけないで下さいよ?」
「そうそう、そもそもこの間だってニセモノの宝の地図を高い金で掴まされてきたじゃないですか。本当に注意してくださいよ?」
[などと口々に言われてしまうが、全部本当のことなので反論のしようもない]
ああ、わかってるよ。全くもーうちの部下どもと来たら……。
[袋から小さな白い小石を手に取り、親方の教えを思い出すハンス]
― 回想 ―
もし困ったことができたら、願いを込めて白い石を投げ上げて、指で輪を作くるんだ。そして輪っかを通して海に落とすんだ。
そうしてぽしゃりと海を跳ねさせるんだ。そうすると沈んでいく石の代わりに、船首像によく似た人が現れてな、船乗りの話を聞いてくれるんだそうだ。
[悲しい思いを押し殺すかのように…。または思いをまっとうさせたいがために、ハンスは思い出した事をやってみた]
どうかルシエが見つかりますように!
願いが一つなら、この願いをかなえたい。そして親方もルシエの無事な姿をみたら、安堵してくれるに違いない!
[海に向けて、白い小石を投げた。小石はぽちゃっといって沈んでいった…]
ルシエ!待っていてきっと!きっと君を見つけ出す。
[不安が占めているハンスの心を、奮い立たせるように、船をコルトに向けて走らせた]
[ちょっといじけていると]
「まあまあ、そこが船長の憎めないところなんだし、お前らだってわかってついてきてるんだろ?」
[やや年嵩の船員がそう嗜める。
その発言にうんうんと頷いていると]
「でもこいつらのいってることも本当ですがね。まあほどほどにしてくださいよ?
ああ、船長が戻ってくる頃には船の修理が終わるようにここの修理工には発破をかけときますから。」
[にやりと笑うとドックを後して港へ向かう]
ゲオルグ、相変わらず獲物が在るときは足が速いね。
[猫を思い出して鳥肌が立った腕をさすりながらいるのは……]
私を呼んだのは、だあれ?
[キャリコ沖で、風に身を任せた船の上。船尾マストの後ろに現れて、そこから小さく見えるキャリコの港を眺める]
コルト行き……?
[流れる白い髪は、風とは少々無関係にふわふわとゆれる]
― キャリコ沿岸 ―
[>>85読んだのはだれ?]
あれ?今声が聞こえた気がしたけど…。気のせいかな…。
ううん、もしかしたら船乗りの間での噂どうり、船霊!?
船霊!いるなら聞いてほしんだ!!親方の事。ルシエの事。
[ハンスは海に向かって、思いのたけをぶつけてみた]
――コルト軍港 / ハルヴ・マーン軍病院――
[手元が寂しい。
《サイクロプス》の整備でもしていられれば落ち着くのに、と思った。
あれの組み立てならば、身体が覚えている。]
[>>88話してみて]
やっぱり…。やっぱりいたんだ船霊!僕は信じてた。そして会いたいと思っていた。
[船霊に会えた幸運に震えながら、話をした]
親方が何者かに怪我を負わされたんだ。そして幼馴染のルシエが連れ去られてしまったんだ!そこには紙が落ちていて、これを元にルシエを探そうとしてるんだ。
[ルシエの部屋に落ちていた紙を船霊に見せた。何かのマークが入っている]
ルシエがどこにいるのか、船霊は知らないかな…。僕…。すごく心配で…。ルシエは体が弱くってね。今もどこかで苦しんで、いるのではないかってね。
[ハンスは不安が頂点に達し、船にへたり込んでしまった]
そういや王都ってあれか。海軍がいよいよ本気でつぶしにきたっていう噂。
確かに少しづつだが護衛している船も増えてきたし、あんまりうかうかはしてられねーだろうな。
んー、もうちょい…
あとちょっとだけ寝かせてヒース…(むにゃむにゃ)
[...は寝ぼけている。ゾフィを息子のように、抱きしめてキスしてなでなでした。]
なに?獲物が見えた?
おうっし、でかした!
[先行させていた快速艇からの知らせに、船内がどっと湧く。
蜂の巣をひっくり返す騒ぎをものともしない大声をあげて、船長は拳を突き上げた。]
オラぁ、ヤロウども!しこたま宝を積んだのろまな亀どもが、この先でお散歩中だ!
今夜、その重たい中身をいただきに行くぜ。手空きの奴は、今の内に寝ておけよ!
[応、と部下たちが答えて散っていく。
自分もまた夜に備えるべく、副長にしばらく指揮を預ける。
もろもろ準備整えて、さて寝るかと船長室に足を向けたところで、舳先に向かって鳴いている黒猫の姿が見えた。]
どうした、コーレ。
また、幽霊がいるとか言うんじゃないだろうな?
[ずいぶん前にもそんなことがあったと思い出しながら声をかければ、黒猫は耳だけこちらに向け、舳先を向いたままうずくまる。
そんな姿勢は、しょっちゅうのこと。]
はは。いいさ。船霊がいる船はツキがくるっていうからな。
追んだすんじゃねーぞ。
[笑いながら手を振って、階段を下りていった。]
もし私が船霊だったとしても、そんなに万能じゃないよ。
[言ってから、ふるりとかぶりを振って]
ううん、そうじゃない、ね。
私は船の幸運を祈る存在、それに乗る人の無事もね。それ以上の事は、出来ない存在なの。
ルシエという人が何処にいるのかは、私にはわからない、わ。
[わずかに頷くように、頭を下げた]
―コルト港/軍病院付近―
あ、ええと……こちらで宜しいんですよね?ありがとうございます。
その、身内が入院しているものですから。すみません。
[ぺこりと頭を下げて、親切な案内人を見送る。もちろん嘘だ。身内など入院していない]
……まだ、居るのかな。
[ゆらめくカーテンの向こうを見上げながら、口元は自然につりあがる]
―海の底―
[幻影ステファンと、大蛇ハイドロフェンの意識は共有されている。
ステファンが意識的に動いているときも――大蛇ハイドロフェンは、己に投げられた言葉を認識する。
そしてそれに呼応するのもまた、ハイドロフェンであり――ステファンでも、ある]
……どうしたの、急に。
何を言い出すかと思えば、あの人の所に連れて行って?
[何度か耳にしたかもしれない声だ。少女の祈り。
返す言葉はただ面白そうに]
/*
ふなだまゆーりえのじんぶつあれこれ
ローゼンハイム:ばらのようせいさん
ステファン:ひっぱりだこ
ゲオルグ:おひげかっか
ハンス:だいさんじんえい
シメオン:なぞのこ
ディーク:ふんわり船主
バルタザール:ばるたーん!
カーク:いかした兄貴
ゾフィア:にとうりゅう司令
ツィスカ:とーりょー
リヒャルト:もうもく銃士
ヴィクトリア:らぶりー船長!
時間軸あちこち飛ばすのが個人的に面倒なので、出番待ちの多いリヒャルトです。
ゾフィヤとビクトリアが見舞いに来るようなので、それまでまったり。
ちなみに前回は忙しかった気がするので、どんな展開してたのかなーとトールの登場シーンを調べてみた。
プロローグ= ジラルダン軍に所属するまでと現状説明(回想)・カレルとの出会い(回想)・ドロシーとの逸話(回想)・カサンドラとお茶
1日目= 作戦会議・サブラ攻略戦
2日目= 追放劇・砂漠の一夜・キャスティール軍説得
3日目= ベルティルデ説得・コンラート説得・ハンスとの再会・コンラートと会見・風の塔へ移送
4日目= オズワルドとの再会・カサンドラ/ベルティルデと共闘約束・サシャと会う・料理・シェイ王子救出作戦
5日目= カレル/ドロシーとの再会・武装&有志招集・プルヌラ神殿へ・オズワルド救出・ラストバトル
48時間につき3-5シーン+赤ログか。
[石鹸で顔を洗い、髪を梳いて整える。]
…清潔にして、汗や香水にも気を使ってるんだけど…
多分、お風呂もめんどくさがって入らない、くらいに思われてるんでしょうねー、私って(くす)
お待たせー
[>>94船の幸運を祈る存在]
船霊…。ごめんよ…。いってしまったのかい…。
[船を無事だせただけでも幸運なのに、自分の不安まで船霊任せの自分を情けなく感じたハンス。ただハンスにはここ数日、色々ありすぎて気が動転してしまっていたのかもしれない
へたり込んだまま、ハンスは話始めた]
船霊…。でもありがとう。おもいっきり聞いてもらったら、なんだかすっきりしたよ。僕この先もがんばれそうな気がするよ、ほんとうにありがとう。
[船霊に、感謝しながら、海に向かって一例をしたハンスだった]
[甲板にへたり込んだままの少年の顔、覗き込むようにわずかに首を傾げて]
がっかりさせた、かな。
[本当に、しらないの。と、付け足す言葉は幽かな音で。大切な人を心配する気持ちはわかるから、もう一度、小さく頷いて、手を胸に当てて]
私は祈ることしか出来ない。だから、祈るよ。あなたの大切な人が、無事であるように。
――結局、来ちゃったよ。
もちろん、見えて無いよね?目。
[受付も廊下もすっとばして、次に青年が姿を現したのは彼に割り当てられた部屋だっただろうか。
とても暢気な声が、病室に響き渡るだろう]
―船内―
★ねぇ、ディークさん。噂のアレってどうなってるか知ってる?
[カークから一通り船内を案内をして貰った後、仕事が終わったあたりを見計らって、ディークに声をかけた。ふと気になる事を思い出したからである]
ハルヴ・マーン王国の領海のどこかにこっそり隠されているっていう、ウィリアム船長の超凄いお宝。金銀宝石がざっくざくっての。一生遊んで暮らせる金額って言われてるけど、本当なのかなあ。
もう誰か見つけちゃった? それとも、まだ探している最中?
[こてんと首を傾げつつ、ディークに尋ねた]
[ふと顔をあげると]
そうだ。バルタン。あいつも誘ってやりゃ良かったかなぁ。
今回はあいつの力が要りそうな場面はなさそうだけど。
海に出る時は大勢のほうが楽しいしな。
[まだ、ぷんすかとしていた顔が、ぷっと吹き出す]
そういえば、うちの水夫がそんなこと言ってたわ。
ほんとに、何にも見てないんだから。嫌になっちゃうわね。
じゃ、行こうか。
……って、そんな、起こしてもらわなくても、ちゃんと自分で起きるわよ〜!
もう、ヴィカったら!
[港にある宿舎から、身支度を整えて軍の病院へと向かう。
昨日は遅くまで飲んでいたはずだが、そんな様子は微塵も見えない。]
リヒャルト・ロートリンゲン…ね。
無事ならいいのだけれども。
失うには、惜しい才能。
[>>98あなたの大切な人が、無事であるように。]
ありがとう船霊。
[そのやさしげではかない言葉を聞きながら、ハンスは海に向かって再度一礼をした。そして決意を新たにしている自分に気づいた]
必ずルシエを助ける。待っていてルシエ。
[以前にやや大きな競り合いがあった時にバルタザールに援護を頼んだのだった。]
さすがに馬も一緒に乗っけてくれと言われたときはびっくりしたけど、あいつすげー強かったよなぁ。馬もあんなに揺れる船上の上でよくも暴れないで言うことを聞いてたな。
馬ってのは臆病だっていうのに。
[その時の戦いぶりやら普段の身のこなしからも、きちんとした訓練を受けているであろうことは推測はついた。
だがいちいち詮索する気もなかった。過去を話したければ受け入れるし、話さないなら過去はどうでもいい。大事なのは今なのだから。]
名前はステファン。宜しく?
[答えにならない答えを告げて、手に持ったステッキをぴたり、青年につきつけてみる。
目が見えていないことは、全て認識済みの上で]
そ。結局。
あんまり人づてにうんぬんってのは、僕のシュミじゃないから。どーせ暇だし。直接言う事言っとこうかなって思って。
――船なんて興味ないよ。興味があるのは君だった。君がそこに来たから、僕もそこに居た。それだけのハナシ。
百発百中の銃士さんなんて、ある意味『ハンソク』じゃない?
だから、ちょっと面白くしてあげようと思ってさ。
――コルト軍港/軍宿舎・少し前――
ルワージュからの船団…予定通りなら、そろそろ領海に入っている頃か。
ゾフィヤも懸念していたが…確かに、この航路は良くないな。
[簡易な海図を広げながら、...は誰にともなくつぶやく。]
…思うところあっても、勝手に動けないのが組織の欠点か。
常ながら、歯痒いものだな。
[苦笑しながら、お茶を口に運ぶ。続いてコーヒーで眠気を飛ばし、野菜ジュースでさっぱり。最後は牛乳でお腹を締める。]
…さて、それじゃぼちぼち出かけるとするか。
[そう言うと、...は声をかけてきた黒衣の上官に向かって、視線を上げた。]
しかし、随分とまたでかい夢を見てるんだな。いや先が楽しみだ。
[勝手にお宝を狙っていると思い込んでポールの肩をばんばんとたたいた。]//
ステファン…
[聞き覚えのない声と名前だ。
因縁をつけられる覚えもない。]
『ハンソク』?
おれは、銃弾の届く範囲で標的を撃つだけだ。
自然の法則に逆らったことをした覚えはないが。
[ステファンの魔法じみた行為を皮肉る。]
[最後の一言は、船霊としてではなく、ユーリエとしての、お節介だが]
お礼なんてしないで。
[またね、の代わりにそう言って。
何処ともしれぬ海面で水の跳ねる音がすれば、女の姿も飛沫となって消える*]
[>>102少し進路を南に]
さあコルトに向けて、再度出発!!
[気分の晴れ上がったハンスは、進路を少し南に変更した。船霊に背中を押されて、気分も乗っていた]
コルト―
いったいどんな港なんだろう
[船乗り見習いハンスは、一歩成長したのを感じていた]**
なにか、いやな感じがする。
昨日のあれといい。
悩んでいるより、当人に確認した方が早いから。
[ヴィクトリアの顔を見て頷くと、立ち上がり、宿舎を出た。]
−シグ・港(回想)−
[...の住まいは船上である。一応シグから少し離れた町に、住まいはあるが、殆ど帰ることはない。以前は同居していた者もいるにはいたのだが……]
ま、誰もいねぇとこに帰ってもしゃーねーわな。
[埃と思い出に浸る気は今は毛頭ない。いや……浸りたいと思えど、浸れば後悔することくらいわかっていたから、帰ろうとしないだけなのだろうが]
おぅ、ご苦労さん!
ドックから戻してくれたんだな、ありがとよ。また明日には出航だ。後は俺が見てるからうまい飯でも喰ってこいよ。
[雑用に追われていた、まだあどけなさも残る部下達にに声をかけ、食事代にしてはやや多めの駄賃を放ってやった。申し訳なさそうな、けれど嬉しさを隠すことができないまま急ぎ足で去っていく部下を苦笑混じりに見送る...]
ったく、嬉しい時は嬉しいって顔しとけばいいんだよ。……いずれはてめぇらで掴まなきゃなんなくなるんだ。
[俺の元で働く船員は総じて若い。いや、古参がいないわけじゃないが、他の船に比べればかなり少ない部類だ。別に俺自身がそういう趣味の持ち主というわけでは決してない。大事なことなので決してないと二度記してておこう。
身よりもなくこの島に流れてくる子供は概ね二種類しかいない。海賊稼業に変な幻想を抱いているか、もしくは生きるために流れてきたかだ]
[貧富の差がこれだけはっきりしているご時世、後者のケースはかなり多い。そうならざるを得なかった理由も様々だ。大抵は面白い話でもなければ、感動にむせび泣くようなストーリーでもない。
ただ切なくなるだけだ。忘れたい者だっている。
俺がそうだったからだ。
だから……身の上話は言ってこなければ聞くことはしない]
俺の役目は至極単純だ。そんな風に流れてきた者たちに機微を教えてやることだ。
海賊としての気概。仲間意識。その他諸々……生きることの楽しさも少しばかりは
― 海中の海面近く ―
[ただ波にたゆたうのは、意識。幾つもの祈りを集めて作られた、ユーリエと言う名の意識]
……ここにはもう、いないもの。
[大切な者を無くしてから、幾度嘆きの言葉を紡いだかしれない。
深い海の底から聞こえる声が楽しげに揺れているのを知って]
私、また、口にしたのね。『連れていって』って。
[ため息混じりに、言う]
[身寄りがなくなった大概の子供はのたれ死ぬか奴隷として売られる。けれどそれに抗い生を求めた連中。多くは飢えている。生にも富にも……
そしてそういった本能は放置してしまっては色々と不幸な結末を迎えるだけだ。本人にも周りにも。だから教えてやる。自由にも払わなければならない対価があることを。悪党にも悪党なりの流儀があることを。
汚い例えで言うなら躾をしてやるわけだ]
気概も誇りもねぇ馬鹿が、海なんざ出るようになっちまったら、海賊の一瞬でおわっちまう
それに……それを無くしちまったら、そいつはもう人間じゃねぇ。
ただの畜生だ。
[俺自身もゲオルグにそう教えられた。時は巡り俺もその歯車を担う。]
そうやって時代は流れてくもんだろ? な、おっちゃん。
ならよ、俺も次につなげていかねえとな。
[今までも多くの若者達を乗せこの船は走ってきた。こんな稼業だ。皆が皆生き残れるわけではない。この船の連中だって例外じゃない。だが、一人でも多く生きて巣立っていけるように。俺とこの街が背を預けるに値するような、本当の海の男になって巣立っていけるように]
まあ、見守っていこうぜ相棒!
「...は壁を軽く小突いた」
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