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>>116
…リヒャルトは確か、キミの船の狙撃主だったな。
オレも知っているが…腕前は確かだったはずだ。それが重症を負うなど、にわかには信じ難いな。
[眉をひそめながら、...はいぶかしげにつぶやいた。]
超越と反則は違うよ。
それに、僕は今のところ積極的に関わろうとは思っていないようだからね――君達が何とかしない限り。
だけれど君は駄目だ。関わらなくちゃいけない。何故なら君は射撃の名手で、軍人なんだから。
[しらっと肩を竦めてそんな言葉]
君が射撃の名手でも、向こうにも君と同じくらいの射撃の名手が居るとは限らない。
いざ戦乱が明けた所で、君に向こうが撃墜されていくだけじゃあ、全然面白くない。反則行為は時にゲームを壊す。
[まるで、これから戦乱が引き起こされる事を確信しているかのように言葉を並べたてる。
それがたとえ銃士の精神を逆上させようと、大蛇は何の気にも留める事は無い]
だから、僕は君とちょっと遊んでみようと思ったのさ。
今まで君が見ている世界とは、全く違う世界で――それでも君が銃を取って『向こう』と戦えたら、僕は君に力を貸してあげよう。
今朝は急いでるから、ジュースで乾杯☆
私のお腹?鋼鉄製よ、うふ♪
サクっと病院行っちゃお。
私はちゃんとついてくから大丈夫。
そう。海猫隊所属の伍長。
昨日は、胡桃を撃ち抜いたらしい。
それで、ちょっとしたお祭り騒ぎになっていたのだけれども。
[答えながら、軍病院の入り口をくぐる]
[ゾフィヤと共に病室のドアを開けようとして、...はドアノブを握ったまま、ふと手を止めた。]
…気配がする。医者が来てるのか?
いや…
おい!リヒャルト!!
見舞いに来た。入るぞ!
[そう叫ぶと、...は返事を待たずに病室のドアを開けた。]//
そうか…
[ステファンの言葉をすべて理解したわけではないが、漠然と感じていたことはそれなりにあって。]
おれひとりの戦力を削いだところで、何になるんだ、と悩んでいた。
予見でもしたのか、と。
おまえが失いたくない何かを――おれが壊すような。
でも、そうだとしたら、おまえはおれを殺しているだろう。
それ故、逆に――
おれに撃ち抜かせたいものがあるのかと考えていた。
おまえの望む時に、望む場所で。
[見えないままに手を伸ばす。
その方向は――偶然にか故意にか、海蛇の本体のある方を指していた。]
おまえの「遊び」のルールは知らない。
ただ、ひとだつけ、言っておく。
おれが銃を捨てることは――決してない。
― シグ・港(昼) ―
[機敏に動くディークに目を細めながら、>>89ポールを案内して回る]
っとまあこんな感じだ。当面は雑用と、あと海の生活に慣れることだな。最初のうちは揺れも気になるだろうが、じきに身体が覚えてくれるだろうよ。
あと海図のと方角の見方だな。いずれは風を読めるようになってくれりゃいい。
……その前にお前の場合はもうちっと身体鍛えた方がいいな。なにせ海賊稼業だ。いつどこで何が降ってくるかわかんねしな。
なんかその手の心得とかあんのか?
[ポールをしげしげと眺めながら……まああまり期待はしていないような面持ちで聞いてみる]
これ、囁きあるとそっちが楽しくて表忘れます!w
私、表ではホント大したことしゃべってない!orz
いけませんね。なるべく表で喋るようにしないと!
――だったら、僕は砲兵の誰かさんに話をつけに行ってただろうね。銃じゃ鱗は撃ち抜けないよ――残念。
[銃士の指さす先を一瞥し、隠しもしない嘲笑を一声。
彼の『宣言』にも、返すのはせせら笑い]
神官は、神を視るために己の瞳を潰す。光り無き世界は闇であり、闇の向こうに在るのは異界だ。
リヒャルト。この光り無き世界で君が銃を、それでも撃てるというのなら――それでも撃ててしまったら、僕は君を僕の司祭として歓迎しよう。
僕は君が立派なヒトデナシになる事を期待している。
それじゃ、来客もいらしたようだしこの辺で。
お先に失礼させていただきますよ?
[言いたい放題、反応を待つ事すらなく。
片目を瞑り、青年はその場から気配ごと掻き消えた**]
★[カークの説明>>131を聞きながら、その全てを丁寧に頭に叩き込む。メモは取らない。筆記用具を持ってないからでなく、そういう訓練を受けてきたからだ。
一度聞いた事は忘れてはならない。そうでなければ、神の子に成り代われないと。
当時は面倒で仕方なかったが、案外役に立つもんだな。青年は妙な所で感心した]
分かった。オレがどのくらいの事が出来るか分からないけど、うん、頑張るよ!
[最後に教えられた言葉に、大きく頷いてみせた。
だが、身体を鍛えた方がいいとの言葉に、きょとんと首を傾げた]
そうなの? やっぱゴリラみたいな体型してないと、他の海賊になめられたりする訳?
[少々ずれている感想を述べつつ、しれっと付け加えた]
一応剣を扱う勉強はした事あるよー。実際に人殺した事はないけどね。//
[ステファンの気配が消えたのがわかって、リヒャルトは深く息をつく。
ステファン――と名乗った何モノか――を「仮そめの姿」で認識できないままに対峙を続けるのは、ひどく重いものにのしかかられているようで、すさまじく精神力を消耗する行為だった。
確かにあれは、ある種の神かもしれない。]
…たいそうなモノに見入られたな。
/*
わあ、ごめんよ、ゲオルグ。
対応待っていた訳じゃないんだ、嬉しいんだけど。
ひとりであわあわしてて文章あれそれでひとりだからいいやーとか暢気にしてただけなんだ。
……うん、でも嬉しい。書けなくてよかった。
[ステファンが言っていた「来客]が到着したらしい。
おまけに、声をかけてきた方は第三独立遊撃隊の司令官だ。
リヒャルトは立ち上がって敬礼――しようとして、いつもと違うベッドの高さに足を滑らせた。]
あっ――
[つんのめって来客に倒れかかる格好になる。]
そういや、ユーリエちゃん?
お前の言う通りゆーれーさんってなら、そういうの知ってんじゃねーか?
それか神の島のお偉いさんとか。
あなた、こんな模様、知ってる……わけないか。
[先程ハンスが見せた模様、うろ覚えのまま指で空に画いてみる]
大事な人、か……戻ってくると、いいね。
[同意を求めるように、首を傾げた]
>>142
!
[咄嗟に手を伸ばし、若者の病衣の背中を掴む。が、黒衣の同行者がその身を支えるのを確認して、...は気付かれぬよう、そっと力を抜いて手を離した。]
銃士殿、無理はいけないな。
[ぽんと手を打つ]
あー。そういや、そうだな。
ユーリエがいつから海の上にいるのかは知らないが、少なくともここ最近って話ではなさそうだしなぁ。
[考えたあと]
でも、聞いちゃうとズルしてる気分にならねぇ?そうしたら楽しみが減るからやっぱいーや。
[倒れてきたリヒャルトの身体を、とっさに全身で支えた。]
…ばかもの。
敬礼などかまわないから、けが人はけが人らしく寝てていい。
[――ぱふ。
想定外の柔らかな感触。
後ろから服を引っ張られ、かろうじて没頭…もとい、転倒を免れる。
果実のような甘みの混じる香りが残った。]
――と、失礼しました。
[姿勢を糺して敬礼。]
いや、怪我というか――眼以外はどこも悪くないので。
ま、うさんくさくても行ってみなけりゃ見つかるもんも見つからねぇよ。
お前のそういう性格もいつか実を結ぶと思ってるぜ。
いけすかねぇところをやるって行っても、人様の積み荷を拝借するよりは、気も楽だしな。
……そういや、おっちゃんが先行して出て行ってたんだっけか?
まあ俺らが心配するもんでもねぇけど、でかいの狙うってのはそれだけ危険がつきまとうってことだからな。
ふむ、確かに目立って動きがおかしいところもないな。
[二人に椅子を用意し、自分もどっかと腰を下ろす。]
しかし…一人だったのか。オレの勘も鈍ったかな。
[独り言のようにつぶやき、二人の会話をそれとなく聞く。]
[入り口から近くに来るまでの足音から、歩幅と身長、いくらかは性格要素も掴めた。
ゾフィヤの同行者は、ヴィクトリア船長だろう。
しばらく内地勤務という名の懲罰をくらっていたハズだが、帰還したらしい。
それは素直に嬉しかった。
このふたりに限らず、ハルヴ・マーン王国では、女性の管理職が多数採用されている。
女王を戴いている時代には国が繁栄する、と国民の多くが信じている。
リヒャルトにとっても、有能な女性の下につくのは、ストレスではない。]
★……。
[どうやらディークは説得? 誤魔化し? をしようとしているらしい。
しかし、青年はあっさり頷いてみせた]
分かった。オレも海の男になるからには、先輩の言う事には従う。
「細かい事はきにしちゃいけねぇ」だね。うん、覚えた。
[それから、カークの方へ向き直り、有名人の単語>>151に少し眉をひそめる]
それってもしかして、有名税って奴? 面倒臭いね。
[何故なら、自分の名前が…いや、顔が売れるのは、あまり有難くないと思っているせいだ。
自分が神の子とそっくりなのを、どのくらいの数の人間が判別出来るか分からない。でも、分からないからこそ怖い。
いつどこで、あ! あいつは神の子と瓜二つだ! と言い出されるかと想像すれば、ぞっとする。
そのせいで、その後のカークの言葉を身を入れて聞いていられなかった。
ややあからさまに、気合の抜けた相づちを打つ]
ふーん。そうなんだ。教えてくれて、ありがとう。オレも頑張ってみるよ。//
[リヒャルトは声の位置も相手の背の高さも正確に読み取って、ちゃんと正面に顔を向けて話すから、目が見えていないと気づかれるのが遅かったようだ。]
ええ――見えないんです。
[ヴィクトリアに礼を言って少しだけ手探りで椅子に座り、《銀嶺》号での遭遇を話す。]
それと、船にいた者が今さっきまでそこに…「居た」かどうか定かではないのですが、ともかく、ステファンと名乗り、面妖な話をしてゆきました。
[思い出せる限り、一言一句違えずに、ステファンの言葉を伝える。
神官の訓練も受けたというゾフィヤなら、何か判るかもしれないという期待もあった。]
ああ、うん。
俺はオヤジとは会ってないんでどんな感じまでかはわからないが、最近俺がやった奴も護衛は確かに増えてたからなぁ。
あれくらいでかいのだともっと護衛は多いかもしれん。
/*
今日の教訓。
・さとられプレイは限度が難しいというか、内心描写を表に出すバランスが……ががっ
・もしかしなくてもさとられプレイはそろそろ諦めた方がいいかもしんまい。
・ダミー号に絡みすぎ。本当は猫好きすぎです。
・話をふたつに分けるときは、すっごく注意。ごめん、記号があったらよかったね、そうだよね。
やはり、そうか…。
[唇を噛んでリヒャルトの顔を見る。
狙撃手が視力を失うのは致命的なこと――いかな正確な腕があろうと、狙うべき標的が見えないのであれば…]
それは…災難だったな。
/*
いちおうスタンスを決めておこう。
守る順位、現在は
ディーク>海賊組>船乗りちゃん>その他。
それからいつまで灰で独り言三昧するか決めよう。
ええと、ゲオルグ閣下が墓下に行くまで。たぶん。
紫ログでのスタンスは……
明日決めよう。
よし、寝よう。
災難、か…
お前の話通りなら…その目は単なる「負傷」ではないということか。そして相手は、そう望むだけで人の「光」を奪うことが出来る奴だと。
まるで魔法使いだな。
[そう言うと、...は少し声の調子を落とした。]
…そいつの素性はともかくだ。お前にちょっかい出された以上、軍人としても、友人としてもただで済ますわけにはいかんな。
しかし、気になるな。
……鱗、ね。
[案外と平気そうなリヒャルトに、不安と安堵の混ざった視線を向ける。
そうして近寄って、右手をリヒャルトの肩の上に翳した。]
悪しき者の意志に惑わされず、内にある光を信じて進め。
神は、常にお前の傍らにおられる。
―神の島・神殿の奥―
[...は、オウムへ止まり木に戻るよう指示した後、祭壇に供えた神剣を見つめた。
こうしていると、自分と入れ違いに島を旅立った黒髪の少女が頭に浮かぶ。
その後も巡礼船の護衛の為に、彼女は度々島を訪れているから、強い意思を宿した瞳を明確に思い出せた。
自分が為すべき事を正しく見極め、それに向かって努力を惜しまない人は美しいと思う。彼女が護る巡礼船が無事到着すると聞くと、いつでも安堵していた]
……。
[そしてその度に、自分の気持ちがギュッと引き締まるのを感じる。
初めて神剣を抜いてみなさいと言われた直後のように…]
―神の島・神殿・回想―
[神剣を実際に手にしたのは、3日間に及んだ潔斎を済ませた直後だが、初めて見たのは、島に到着した翌日である。その瞬間、まるで身体を貫くような衝撃が走ったものだ。
”自分は何が何でも、この剣を手に取る資格を得られるよう、頑張らねばならぬ”
”そして命ある限り、いつでも剣を抜く事が出来るよう、己を研鑚せねば”、と。
これこそがまさに神の啓示だと、...は確信した]
もっと荒れていると思いました?
まあ…おれは自分の苦境のために泣いたことはないんです。
傷つこうと、フラれようと、おれはおれであって、それは誰にも変えられない。
そうでしょう?
感情的になるのは、狙撃には必要ないですしね。
もっとも、ついさっきまでは正直、少しイライラしていたんですよ。
自分自身の不自由な状態に対してではなく、医者や皆が、おれに「憐れみ」を向けてくるから。
けれど――アレは違った。
おれに期待しているようでしたよ。
内容はともあれ――そういうのは、愉しいじゃないですか。
それと、あなた方も。
[軍人としても、友人としてもと言ってくれたヴィクトリア、心を強く持てと諭してくれたゾフィヤ。
己のなすべき道を真っすぐに歩み、狼狽えることないふたりの様子に、リヒャルトは自分に通じる“生き様”を感じ、微笑んだ。]
ありがとう。
それにしても……こないのかな。
[ぽつりと漏らす。
船霊の話は実はかなりに広まっていてもちろん自分も噂は知っているのに。ユーリエが当の船霊と気付く由もない。]
あの子は幸運の女神様だからいてくれるほうが嬉しいっていっちゃあ嬉しいんだが。
[本当はそれだけではないのだけれど。]
……試すのは、止めておくわ。
リヒャルト、そういうところは聡そうなんだもの。
それにしても、いきなりお礼とか言われると、ちょっと焦っちゃうね。
むろん、元通り目が見えるようになるに越したことはありません。
ただ、アレの求める解答はそう単純じゃない気がしています。
いずれせよ、おれの流儀でやるしかないでしょう。
そうして、認めさせてやる。
まあ、何はともあれ――銃を取り戻したいのですが。
おれにとって《サイクロプス》は、ゾフィヤ提督の聖印、ヴィクトリア船長の首のロケットみたいなもの。
肌身離さずにいたいんです。
[それなのに、おれが悲観のあまり自殺でもすると思っているのか、医者が渡してくれないんですよ、と文句を言ってみた。]
そろそろ私も出航の準備してくるわ。
艦隊のみんなには今日中って言ってあるから、あんまり遊んでもいられないのよ。
またあとでね**
>>173
…普通に聞けば、気の毒な状況だろうからな。
まあそれも含めて、周りに出来ることなど、僅かなものということだ。
それだけほざいた以上、オレは甘えさせてはやらんぞ。
退屈で窒息する前に、さっさと海へ戻って来い。
他者に感謝出来るということは、彼の気持ちに陰が差していないということよ。私も安心したわ。
…闇に閉ざされて平気な人なんていないわ。
彼がどんな気持ちでいるか、考えることを忘れては駄目よ。
いやあ、もっと落ち込むかな、と泳がせてみたけど、こいつ(リヒャルト)、存外に楽天家だった。
熱血村のせいもあるんだろうけど、根っこが自己肯定だから、あまり暗くならない。
それはトールも一緒だったな。
つーか、発言のノリが同じかも…
はっっっ…、もう2時だよ、明日仕事なのにっ
寝る!!!
[ゾフィヤに続いて病室を出ようとして、...はふと歩みを止めた。]
…認めさせる、か。
お前がヒトデナシの期待に、どこまで応えてやるつもりなのかは…少し、気になるかな。
[青年の方は見ずにそうつぶやくと、...はそっとドアを閉め、病室を後にした]**
出航って、私も一緒でいいのよね?
こっちの船はいつでもOKよ!
今日もお疲れ様。また明日ね!
[...は焦る様子もしっかり記憶し(ry]**
うーん、いまいちきっちり会話出来てない感じです。
表でちゃんと誰かと一対一で会話しないと。
設定とか回想を落とした方が良いのかな?
ちょっと苦手なんだけど^^;
[でも、本当は、一目見たときに気づいていた。
その人こそが、神の子だと。
光を宿した銀の髪、深く澄んだ紅の瞳。聞いていた通りの風貌だったから。
なによりも、身に纏うその雰囲気が、それを教えてくれた。
その人の前に進み出て、ごく自然に片膝を地につく。]
救い主様――お待ちしていました。
[10を少し越えたばかりの少女の口から、固い言葉が飛びだす。]
お母さんに「お母さん」って言っちゃ駄目よ。
「お姉さん」て言うのよ。ふふふ。
[...はなでながら耳打ちした。]
確認ね。
私たちの最初の任務は、ルワージュ船団のお迎え?
それとも何か別の指令が来てる?
…当面の任務は、ルワージュ船団と合流、護衛して帰ってくることね。
それとは別に、海賊討伐令が近々正式に出されるかもしれない。海賊の動向を睨みつつ、ということになるでしょうね。
本当は、巡礼船の護衛もしたいのだけれども…ひとまずアリサカに向かいつつ、検討してみる。
―船内―
★[カークの有名税? という問いかけ>>184が耳に入り、青年ははっと我に返った。自分がボーッとしていたと事実に、思わず驚く。
偽者、あるいは身代わり。バレンチーノ達からそう呼ばれていた最中は、本当の事だしと納得して、何も反論しなかったのだけれども。本心は反発を覚えていたのだと、今の感情の動きから漸く気付いた]
あっ、ああ。それもそっか。自己像と周囲の評価が異なる事って、ままあるもんだしね。
[慌ててフォローの為に、カークを見つめて、真面目な表情を作った。
自分の事で精一杯な青年は、カークが先ほどの台詞を後悔しているのが察知出来ない。当然、それに対する反応もなかった。両手をぶんぶか振り回して、大げさな動作をしながら続ける]
と、と、取り敢えず、オレは出来る範囲から確実に攻めていけばいい、って事だね。わ、分かったよ、カークさん。
★「…ちゅちゅ〜」
[その時である。どこから出てきたのか、青年から2メートル程離れた床に一匹の鼠が現れた。人間がいるのにびっくりしたらしく、一目散に逃げていく]
!!
[青年は目にした途端、音を立てずに鼠へ飛びかかった。それは、日向でのんびり昼寝をしていた猫が突然目を覚まし、獲物を捕らえるのを思わせる素早く無駄のない動作。
鼠を右手に掴みながら立ち上がった青年は、カークとディークに向かい、自分が今何を見せたのか、全く意識していない淡々とした口調で告げた]
オレ、こいつを外に放り出してくる。じゃ、あとでね。
[空いている左手をひらりと振って、その場から立ち去る]
―神の島・回想―
[どうも予想以上に少女を驚かせたらしい。一瞬動きが止まる身体。そして、誰? と尋ねる声と、表情の固さ>>188から、...はそう判断した]
……っ。
[申し訳ない事をしたと、反省していると。不意に少女が自分の方へ歩いてきて、目の前で片膝を地についた>>189。
救世主様。
年下の、でも神に仕える修行に関しては、自分より経験も知識も豊富な少女の口から告げられた言葉は、今まで会ったどの神官よりも重く耳に届いた。
彼女の期待に応えたい。自らが決断したその道を、安心して進めるように。神から授かったその才能を、存分に生かしきれるように]
……。
[...は胸に手を当てて、力強く頷いた。
私は必ず使命を果します。神に仕え、人々を愛して導き、島の上空を覆う黒雲を晴らします。
そんな決意を込めて]
「…どちらにいらっしゃいますか?」
[その時、自分に仕える人物の大きな声が聞こえてきた。
気が向くまま、黙って神殿から出てきてしまったので、慌てて探しにきたらしい]
――。
[一瞬そちらへ目を向けてため息をついたあと。...は少女へ微笑んだ。
これから先道は険しくとも、私には貴女の行く手に光が見えます。
そのメッセージを最後に、...は呼ばれた方へゆっくりと歩き始めた]**
海が、いつもと違うから。
[あの絶対的な日の前夜の様に。だから、怖い。感情が海水を振るわせる。肉体を持たない女の思いは、一つ所にとどまらずに広がっていく、まるで声のように]
……あなたも、いつもと少し違うみたい。
[いつも聞く楽しげな声と、どこが違って聞こえるのか。説明出来ずにただ海底を覗き込む]
[幽霊なのに、怖いと感じる自分は何なのだろう。
けれど幽霊はそう思ったことはない]
――ねえ、いつ、あわせてくれるの?
[あの人に。
祈ったら、声が聞こえたのだから。
声の主は当然、あの人が信じた海蛇に違いなく、自分をこの姿にしたのも声の主に違いなくて、だからあの人の所に自分を連れて行けるのも、この声の主だと、信じている。
あの時の事など、何も覚えていないけれど――*]
―シグ・とある宿屋 ―
[ ひときわ大きな馬にエサをやりながら、何かを思い出すように笑う ]
昨日は久しぶりに、楽しい時間を過ごした……海の男達といると(殺伐とした戦に赴く時ですら)そういった時が過ごせる……教会にいた時にはなかった事だ。
そういえば、今朝も彼らに一緒に来るように誘われたよ。いつもなら、一緒に行く所なのだが……
[ 少し、目を閉じ表情を引き締める ]
やはり、私は行かなければいけないようだ……いや、むしろ帰らなければと言うべきか……。
[ 馬が何かを察したかの様に、頭をすり寄せてくる ]
ああ、わかっているさ……だが、行かなければならない。あの青年が来たのは、神の思し召しでは無いにしろ、きっときっかけなんだろう……。
[ 馬をゆっくりと、引きながら ]
あの連中に、別れの挨拶の一つもしていけば良かったか……しかし、多分またどこかで会う気もする。それに船乗りの言葉を借りるなら「世界は、海という名の道で一つにつながっている」というやつか。
[ ゆっくりと、馬に乗り ]
いざいかん、神の島へ!真理を求めて!**
――コルト軍港 / ハルヴ・マーン軍 工廠――
[リヒャルトは看護人に頼んで、造船所や鍛冶場のある工廠エリアに足を運んだ。
船大工たちの掛け声、槌の音。
海賊討伐の準備が活発に進められているようだ。]
おはよう、トーマス親方。
[鍛冶場の親方に声をかける。]
/*
非常に胃が痛いです(NOTゲーム的に)
薬が効きません。
毎回思うけどなんで村にはいると体調悪くなるのかなあ……くすん。
上はどうでも良いけれど。村今後。
・神の島に大集合の気配。
・どうする海賊組襲撃し放題か神の島を目指すか2沢
・むしろ自分はどうしよう!?
[「よう、リコ、どうした」「原因不明の眼疾? そいつは、気の毒に」「ま…世の中、悪いことばかりじゃないと思うぜ」というお定まりの慰めを聞いた後、リヒャルトは改めて、ここへ来た用件を切り出す。]
町へ出たいんだけど、おれの目の代わりになってくれる子はいないかな。
ちゃんと小遣いは出すよ。
[この繁忙期に、兵隊仲間や職人たちに頼める話ではないが、職人の子女で、手の空いている者がいると助かる。
トーマス親方は、心当たりに声をかけると請け負った。]
ところで、最近は何か作ってる?
[話を振ると、トーマス親方は俄然、勢いづいてしゃべり出した。
いわく、「銃身の先に槍の穂先をつけて、白兵戦もできる銃」だとか「銃身を3本まとめて、連射のできる銃」だとかいった試作銃の計画。
「弾丸装填するときに自分の手を刺してしまうよ」「重すぎて支えきれない」などと指摘しながら、リヒャルトは知的好奇心を満足させた。
突拍子もないアイデアも多いが、銃身の厚みや火皿の形状など、地味な研鑽も重ねて銃器の改良を目指すトーマスのことは、その技術ともども、充分に信頼している。]
―神の島・神殿の奥―
[…しゃらん。
突然、神剣の隣に置かれた大きな鈴が、高く澄んだ音を響かせた]
……!
[...は一瞬目を大きく見張ったが、すぐに精神統一するべく、座って姿勢を正した。
これは、今から神の啓示が下されるという合図なのである
勿論終了の際も、同じ鈴の音が使われた]
[目を閉じて、呼吸を整える。
山奥にある湖が、次第に波を消し、静かな水面になっていく様子をイメージしながら。
鏡のように、周囲の景色を映した湖が心の中に再現出来た時。
暖かく大きな光が、...の胸いっぱいに広がった。
”10年前、神の島から去った聖騎士が帰ってくる。真理を求めて――”]
[しゃららん。
2度目の鈴の音を耳にして、...はそっと目を開けた]
……。
[彼がどんな理由で、そしてどのようなきっかけがあって、こちらに帰ってこようと決心したのか。
気にはなったが、彼の話を聞く方を優先しよう。...はそう思った。
手を叩いて、身の回りの世話を担当する神官を呼び寄せると。元聖騎士が到着したら、自分の元へ通すように指示を出した]**
― 回想>>122 ―
[長くこの姿で存在し、現世での振る舞いにも慣れた。椅子に座ったり、階段を登ったり。まるで存在するように。すれ違っても気づかれないくらいの振る舞いは身につけた、たぶん。
それに、長く同じ人間に関わらなければ、不審がられても排除されることは先ず無いと、経験してきた。神の島にいる、もとより自分の存在を見抜く人間の一部からは早々に浄化されそうになったこともあるが、今もまだこうしてここに存在している――余談終了]
……。
[夜の海を眺める幽霊は、人の目に慣れすぎて、だから自分を見る人がいることには気づかずに嘆きと祈りを漏らした>>17>>18>>24]
[ひとしきり嘆いて祈って、後は押し黙ってどれほどいただろう。
かしゃり。何の弾みでか、左腕につけた、白い小石の腕輪が音をたてた]
……ん。今は待つだけじゃないもの。
[一緒にいけるから。
つぶやくと立ち上がり、ワンピースの裾をぱたぱたはたいた*]
−船内・自室−
[葉巻を銜えながらペンを走らせる...]
『……ミズンマストがややへたってきてはあるが、航海に支障を来す程ではない。
至って順調。風向きも良く予定より早くアリサカには着けるだろう。
今日から新しい船員を乗船させた。名はポールという。19歳らしいが、にしては若く見えるが、すれた所がないからだろうか? この辺に流れてくる者っぽさは薄い。
少々華奢なのが気にはなるが、肝っ玉は申し分ないだろう。それに……』
しかし、ありゃなんだ。猫でもかぶってんのか?
[華奢とはいっても、それは自分達の基準での話だ。だが、彼の見せた一瞬の動作>>191は、一般人では到底できそうもないくらいに疾く、そして洗練されたものだった。少なくとも普段の愛嬌がありながらどこかそそっかしい様からは、想像もできなかった]
[ポールが立ち去った後]
あいつ結構やるなぁ。あれだけ筋がいいのに今まで気付かなかったってことは、ここに来てから日が浅いんだろうな。
……や、ちょっともったいないなぁとか思っただけ。真っ当な船乗りになりたきゃ王国で正規の訓練所にはいったほうがポールの為にもなるだろうしな。
ん? 猫をかぶる? ……あ〜そうかそうかそういや猫みたいなやつだな。ネズミも捕まえてたし。
[自らの言葉に妙に納得してしまい、思わず笑ってしまう。間諜の類も考えられなくもなかったが、別に探られて困るような物は持ってもいない。まあ恨みを買うような節はこんな家業だ。ありすぎるほどあるのだが]
ま、そんときゃそんときだ。
[今は新しくできた仲間だ。ゆくゆくは友として、同僚として肩を並べてくれはず。軽く頷きながら、またペンを取る]
『後はうまくとけ込んでくれれば、ディークのようになれるだろう。あいつも線は細「かったが、今では界隈屈指の船乗りだ。若いってのはいいもんだ。拡がる可能性がそこにあるのだから』
って、こんなこと書いてんのをおっちゃんに見られたら、鼻で笑われそうだな。
[自嘲気味に笑い、葉巻を消すと大きく伸びをした]
少しなまってきたか?
−船内・甲板−
[人気のない甲板。高台でぽつんと一人哨戒に立つ部下を除けば人の気配も感じられない。船首へ向かいゆっくりと歩いていけば、冷たい潮風が鼻孔をくすぐった。照りつける太陽の元、蒼原の如く拡がるも嫌いではないが、夜の海もまた趣が深い。闇色に染められた海原に、月光を浴びたゆやかに煌めく波が揺れている。]
疾さってんなら俺も自信あったんだけどな。あいつのありゃ才能かな?
ったく、いいもん持ってんじゃねーか。あいつもあの子もよ。
……フッ!
[甲板を滑るように踏み込み抜刀、一閃。握られたは2本の三日月刀が闇を切り裂く。
ぴたりと止め、息を吸い込む。
彎曲した細い剣先が軽く震えた次の瞬間、それは闇に消える。
立て続けに振るわれる手元はしなやかに力強い。
上段から中段の連撃、身を返し変速的に緩急をつけて……淀みなきは剣舞と見えるほどに。獰猛なる牙が如く]
そう、これに俺は魅入られたのだった。
駆け出しのあの頃に……
−神の島近海・回想−
[望んで巡礼船へ乗り込んでいったわけではなかった。巡礼者が抱えてる物などたかが知れている。第一、巡礼船に乗って神様に救いを求めてやってくる者、世界の中では弱者の者をけ落とすような行為は俺の流儀にはない。
だが、狙いやすい所を摘もうとする奴はいる。ましてや海賊ならそれくらい性根が曲がった奴はいくらだっている。どこだろうとお構いなしに蹂躙する連中。そう、それが神域にかかるようなこんなところでもだ。]
で、そんなくだらねぇ欲出して、おまけに苦戦してますだぁ?
[真夜中にたたき起こされて聞かされた報告は、呆れを通り越してもはや喜劇にしか思えず、俺に深い深い…おまけに不快なため息と共に、沸々と滾ってくる怒りに口元がひきつった。
甲板にでて明後日の方角を眺めれば、夜でもよく見えた。船が燃えている]
ありゃダメっぽいな……おい、回収にいくぞ。
[放っておこうと言う者もいた。それに頷きかけたくなる気持ちを必死に留め、俺は首を振った。]
船長一人だったら勝手にのたれ死ねとも思うけどよ。それじゃあ付いていった連中が浮かばれねぇ。
−巡礼船・回想−
[俺を出迎えてくれたのは青色吐息の海賊達と、気勢をあげる神殿騎士達。甲冑から王国本土の騎士なのはなんとなく分かった。数では明らかに海賊が勝っていたにもかかわらず、こうも一方的になのはそれだけ手練れ揃いということだろうか?]
ボートを用意している。俺が引き留めておくから、とっととずらかれ。
[不機嫌なのを隠す気もないようなぶっきらぼうな口調で、俺は騎士達の前に立ち、連れてきた数人の部下達もそれに続いた。頃合いを見て退くようにとは既に伝えてある。それを確認するように軽く目配せをすると、連中に見せつけるようにゆっくりと抜刀した]
―コルト・軍港―
[軍の病院を出てヴィクトリアと別れ、旗艦に向かう。
その途中で、自分を探していた従卒に出会った。]
どうした、エリオット。
…ん、指令書か。
[金髪の少年から手渡された書簡を手に銀嶺号の自室へと戻り、書簡を広げた。
軍の司令部から命じられた任務は二つ。
一つは、ルワージュからの商船団と合流して、これを護衛すること。
一つは、近隣の海賊の討伐を行うこと。
二つ目は通常の任務だが、ルワージュからの大船団が来るこの時期こそ、成果を上げよと上層部は言いたいのだろう。]
[通常の巡礼船護衛の任務も疎かにするわけにはいかない。
思案する顔で窓から海を眺める。]
今日出る巡礼船をアリサカまで護衛するのは決まっているけれども、問題はその後…ね。
[呟きながら見つめる海原の上では、何隻もの船が波の上を滑っていた。]
というわけだ。少し遊んで貰うぜ。
[挑発的に笑ってみせれば、海賊の増援を見て一瞬身じろぎをした騎士達の目も鋭くなる。血の気の多そうな男が一人、力に物を言わせて突進してきた。こういうわかりやすい奴の扱いは慣れている。流れるような動作で半身をひねり、手に持った柄で鳩尾に一撃を見舞ってやる]
……
[もんどり打って転がる男に一瞥をくれ、周囲に視線を走らせた。部下達はどうだろう? 一人は一進一退、一人はやや優勢か……もう一人は]
……?
[その部下へ視線を向けた瞬間だった。一瞬だけ剣閃が見えた。と、次の瞬間漏れる部下のくぐもった声]
へぇ……
[思わず感嘆のため息が漏れた。その部下は、俺が知る限りなかなかの手練れだ。それをこうも簡単に退けた騎士の実力にも感心する。だがそれだけではない]
女の子かよ……
[宙を舞うが如く繰り出される二つの軌道は、一切の無駄を感じさせず……疾く鋭い。
目があった。月の光をあびた漆黒の髪が潮風に揺られながら鈍く光る。
とてもいい目をしていた。見入ってしまうような緋色の瞳。
その瞳から凛とした空気が放たれ自らの頬を震わすようにも錯覚する。
血の踊る常闇の園で見るはずもないだろうと、それほど場違いにも思えるほどに、ある種の神々しさすら覚えた。
……戦いの最中でありながらだ]
綺麗だな……天女みたいだ。
[思わず呟いた]
−船・甲板−
別に見とれてたわけじゃねぇんだけどな。
[泡沫のような至福の時間だった。歯が立たなかったことがいっそすがすがしいくらいに、完全にしてやられたことがだ。
気がつけば海水をしこたま飲み込みながらボートを掴んでいた。落ちたのか、落とされたのかすらあやふやなくらい、その辺のことはどうでも良かった。それほどまでに...体中に走る痛み以上に、自身に深く突き刺さった剣技の舞]
次がありゃ、もう少しマシな戦いができるたぁ思うが……
嗚呼、だからおもしれぇ……
生きてりゃいろんなもんが見れるからな。
[名前も知らぬ、今後見ることもないかもしれない。そんな存在でも
一瞬の邂逅が男に何かをもたらすこともある]
あいつらに偉そうに言ってるが、ま、俺もまだまだなんだろうよ
[自嘲と共に翻る曲刀]**
― 船内・食堂 ―
[カークの船の乗組員となにやら雑談をしている。話は王国の情勢やら乗組員の誰がどうしたというたわいない話からニセの宝の地図の話にうつり]
や、アレはすげえ本物っぽかったんだってば。黄ばんでたりかなり破けてしてて、インクの色も薄かったしさ。
[熱心に皆に話を聞かせる。幼い頃から未知のものや冒険に憧れていた。家は貧しくて碌に食えなくてそれでこの稼業についたところもあったのだが、小金持ちの家にでも生まれついていればきちんとした教育なりうけて、正規の船乗りかあるいは学者にでもなっていたのだろう。]
―神の島近海・回想―
[巡礼の船を襲うような海賊は、人間の屑だ。
同僚は、そう言う。
別に否定する気はない。
良き人々の命を奪おうとする者を退けるのが我らの役目。
軽く固く鞣した革の鎧を身につけ、舞うがごとき足取りで海賊たちの間を縫う。
その一足ごと、一振りごとに散り飛ぶ赤。]
[その動きは、正しく舞いの型を踏んでいた。
呼気を整え、流れに乗り、時にせせらぎのように、時に激流のように。
一瞬たりとも留まることなく、戦場を巡る。
きらりきらりと煌めく一対の曲刀は、陽を浴びた雪の動きに似てゆったりと軽く、その実、鋭く巧みに敵手の防御をかいくぐって、露わな肌を裂く。
楽の音がないのが不思議なほどの、優雅で残酷な舞い。]
[海賊の増援が来たと聞いたときには、少々驚いた。
仲間を助けに来るような海賊などいない、と思っていたから。
近づいてきたのは、宵闇の空にも似た碧の船。
乗り込んできた海賊たちの佇まいに、優勢な戦いに勢いづいていた仲間が緊張するのがわかる。
巡礼船を襲った下衆たちとは違う。
紛い物ではない自信を纏っていた。
同僚の騎士が気勢を上げて突撃するのに合わせて、リーダーらしき男の脇を固めている1人を狙う。
海賊特有の、嵐のような速さと激しさで斬りつけてくるのをステップを踏んで避け、弧を描いて横から斬りつけた。
軽くとも的確な斬撃で、確実に相手の戦闘力を奪う。
顔を上げれば、突撃した同僚が床に沈むところだった。]
なくしてしまう、と意識している時点で――君はまだ何かを持っていようとしているんだね。
あまりそんな部分で謙虚になる必要は無いと思うよ。
[それは励ましの意から放たれたものではない。――おそらく。
意識に直接語りかけてくる存在に、大蛇は僅かばかり言葉に喜びの色を載せる]
ん。
ちょっと違うといわれたら、多分そうなのだろうね。
欲しいものを目にしたときの子供のような心情?ちょっと違うか。
[波の底から、響くのは深淵の蛇の声]
……僕は冥界の王ではないから、それについて答える事は出来ないよ。
だけれど、ある意味で……彼に会えるかどうかは、きっと君次第なんだ。そんな気がする。
>>*51
そんな…おどおどなんてされたら…
いじめたくなっちゃうじゃな〜い♪
ゾ〜フィ〜、お〜し〜お〜き〜よぉ〜〜!(どろどろどろ)
――コルト軍港・真昼の太陽――
ふむ、アリサカ以後は東に逸れるのか?
これは、ルワージュの船団を迎えに行けということか…
[航路図を見ながら、手にしたリンゴをかじる。少し強い酸味が、口中に広がった。]
…まだ少し早かったか。
[苦笑してリンゴをたいらげると、...は船員の行き交う軍港を、自身の船に向かって大股に歩き出した。]
お前ら、身体はなまってないだろうな。
なまってるのは、退屈で死にそうだったオレだけで十分だからな。
[港のそこかしこに部下たちの姿を見つけ、声をかける。「船長」「キャプテン」「ボス」「アネゴ」…呼び方は様々だが、どの顔も生き生きと迎えてくれるのを見て、厳しい表情も少し緩んだ。]
…こっちはこっちで、相当退屈させられてたようだな。
全くここのお偉方は、「無駄」をすることに関しては大陸でも指折りだ。
[船の舳先にある、翼を広げた海姫(セイレーン)像のところまで来て、...は友人に挨拶するかのように右手を上げる。]
暇をさせて悪かったな、相棒。拳が熱くて仕方ないだろう。
[歌うセイレーンの両手は組んで前に突き出され、それはそのまま船の衝角(ラム)となっていた。元々<海姫号>だったこの突撃船は、拳を振り上げ突進して行く様から、いつしか<海姫の鉄槌>と呼ばれるようになった。]
商船にとっては、海賊など会わぬに越したことはない。
が、会わんことには討伐も出来んしな。
[そうつぶやくと、...は海姫を見上げながら不敵な笑みを浮かべた。]**
― コルト 港 ―
[やっとついたコルト。やはり軍港だけに、港の規模も大きい]
わー、すごいなー!ここがコルトか!!
[ハンスははしゃぎながら、行きかう大型戦艦を眺めていた]
―コルト・港内―
おや。あれは…?
[考え事をしながら海を眺めていると、一艘の小さな船が港に入ってくるのが見えた。]
……ずいぶん、危なっかしいな。
民間の船か?
[民間の船が出入りする場所なら、この先である。
部下に命じて先導させようかと思ったが、思い直して自らボートに飛び乗った。]
わーほんとすごいな!!
[コルトはキャリコと違い、大きな珍しい船がいっぱいあった。しかも軍保有の船など見たことのないハンスにとって、それはうれしい限りだった]
「ごぼっ…。ごぼぼ…。」
ん?へんな音がする。おかしいな。どこから音がするんだろう…。
[舵を固定しないまま、ハンスは音のする方向へ見に行ってしまった]
―船内・甲板―
★[鼠を放り出した後、一面に広がる海に目を奪われた]
わー。やっぱ海はいいな。
[生まれた時から見慣れたその風景は、心を穏やかにしてくれる]
ひゃっほー!
[大きな叫び声と共に、両腕を突き上げた後。夢中で靴を両方とも脱いで放り出し、マストを登り始める]
「バカッ! 何してるんだお前! 危ないだろうが?!」
[カークの船にいる乗務員の中では、年配に属する人物が大声で注意してきた]
大丈夫大丈夫。オレ、滅茶苦茶若いもん♪
[一旦止まってそちらへ向き、答えになってない返事をした後。再びぐいぐいと上を目指す]
―狼島北東海上―
[すぐ側の海域をのたのたと進んでいる商船団を襲うべく、海賊船は息を潜めて夜を待つ。
そこに、後ろから近づいてくる船がある、との報告があった。]
ちっ、こんな時に。なにもんだぁ?!
[甲板に出て見れば、荒海を渡るには小さく頼りない、ぼろぼろの船が一艘。
船長に会わせて欲しいとの要求に、舌打ちしながら応えて、訪問者を迎える。]
[上がってきたのは、みすぼらしい身なりの男数名だった。
しかも、なぜか子供まで連れてきている。]
なにもんだ、おめぇら。
[問いかければ、とつとつと男たちは境遇を語った。]
★うーん、潮風が気持ちいい〜。
[適当な所で休憩すると、子供のように目を輝かせながら、当たりを見回した。
昔から高い木に昇るのも、そこから景色を眺めるのも大好きだった。気が向けば、何時間でも過ごす事がよくあった。
そのせいか、人に「お前って猫っぽいよなあ」と何度も言われたものである。
だが今回登ったのは、カークが所有する船のマストである。折角好意で船に乗せてもらったのだから、余計な迷惑をかけたら悪いなと思い、早々に甲板へ降りた]
[冗長な身の上話を簡潔にまとめると、こうだ。
彼らは善良な民間人なのだが、軍から海賊のスパイとの嫌疑をかけられたのだという。
そして、軍の者に拷問を受け、そこの子供、――ルシエという名だそうだ――を殺すと脅されて、海賊の手引きをしていたと”自白”させられたのだと。
処刑されるところだったのを、何とか逃げ出してきたものの、あてもなく海原をふらついていた、とのことだった。]
……王国軍の奴ら、酷いことをしやがる。
ああ、いいぜ。しばらくはオレの船に置いてやる。
その代わり、きっちり働いてもらうぜ。
[頷いて、この奇妙な訪問者を受け入れることにした。]
で、この坊主だが…しゃべれないんだと?
「はい。軍に薬を飲まされたようで、声が出なくなって…」
[嗚咽を零す男に鬱陶しげな視線を向けてから、ルシエの頭に手を置く。]
良いか。
何があったかしらんが、生きていきたきゃ働け。
泣くんじゃねぇぞ。わかったな?
[幼い瞳がなにかを訴えるように震える。
だが結局、小さな頭がこくりと頷いた。]
「ごぼ…」
あれー、おかしいどこから音がするんだ。
[船を見渡していると、一台の船がこっちに向かってきてるのが見えた]
危ない!!
[ハンスの船はギリギリの所で、危険を回避できた]
はー。危なかった…。親方の船を壊すわけにはいけないのに。
[落ち込みながら、ハンスは港へ向かっていった]
……なんか、意外。
[ちょっと違うかと相手は否定するが、自分には嘘ではないように聞こえて]
欲しいもの……神様でも悪魔でも、手に入れるまでが楽しいのね。
[上手く、言葉にできないが、そんな存在が『手に入れていない』状況があるのが、少し意外、そんな響きでいったが。冥界の王ではない、と続く言葉にいささか瞬きを繰り返して]
……だって、あなたでしょう、私をこうしたの。なのに、私次第なの?
[海蛇の声は突き放す様には聞こえなかったから、なおのこと不思議そうに言葉を届けた*]
[ふらふらと向かってきている舟に乗っていたのは、子供が1人。
ボートを駆って近づけば、船体から異音が聞こえる。
明らかに、船体に水が入っている音。]
そこの!
急いで港につけろ!
桟橋じゃない、浜辺の方だ。乗り上げさせろ!
[>>229港に向かうとまた船がこっちに向かってくるのが見えた。可愛げな女性がこちらを見ている]
あれ?僕に用かな…。いやそれともなんか、まずいことしてしまったのか、僕…。
[不安になりながらも、女性がこちらにくるのを待っていたハンス。]
[港の様子を見回る中、ふと、居並ぶ軍船の間に、小船に揺れる黒い髪を発見する。]
…指揮官殿自ら海へか?
何かあったか…?
[...は、そちらから目を離さずに、足早に歩を進めた。]
[やがて乗組員は一人づつ持ち場に戻っていき一人になる。手伝いとはいえ客待遇なこともあり夜にする仕事は割り当てられてはいなかった。航海中は無論禁酒なので手持ち無沙汰になるとふと過去を思い出す。]
しかしこう船の上でヒマだとなんか落ちつかねーな。とはいえ他のやつらの仕事の邪魔をするのもなー。
……それにしても俺は恵まれてるよなぁ……。あの時死んでてもおかしくなかったのに……。
― 回想・船の上 ―
「なんだって?鼠が出たって?」
「あっちのほうに逃げたぞ!すぐに捕まえろ!」
喧騒の中を一人の少年が息を潜めて隠れている。どうやらこっそり食料を漁りにいったのを見つけられてしまったらしい。
何ももっていなかった。路銀も身を護るナイフひとつさえも。
――きっと見つかったら殺されてしまう。折角ここまで来れたのに。
だがそこそこ大きいとはいえ所詮船上で四方は海に囲まれていて逃げられるはずがない。
ほどなく見つかってしまった少年は船長らしき男の前に引き渡された。
怯えている少年。その頭を男は大きな手で髪の毛が乱れるほど撫で。そうしてシグにやってきた。
そうして読み書きすら満足にできなかった少年は、やがて海図の読み方を覚え風の読み方を覚え、そしてようやく一国一城の主となったのだ。
まあ、ステファンなんて名前、どっちかというと一般的なものだし。
悪魔の辞典を探すより、隊の名簿を見た方がヒットする名前だよな…
[前髪を掻き上げつつ、ふと司書に尋ねてみる。]
魔物じゃなくて、ステファンっていう名の魔人は存在するかな?
[図書カードを引き出すまでもなく、司書は答えた。]
「ステファン・ワルプルガのことですかね」
[船を追いかけて、ボートを接岸させる。
浜に乗り上げた船の底には、思った通り小さな穴が空いていた。]
良く、無事だったわね。
どこから来たの?
ずるいわ、一人だけ体動かすなんて。
私も誘いなさーい♪
まあ、どこにいてもこうして通じ合えるから、いつも一緒でなくてもいいんだけどね。ふふ。
― シュバルツルックスの舳先 ―
[まだいたらしい。舳先にちんまり座って、猫とにらめっこ中]
ディークが猫飼うって言ったら、私反対しよう。いっつも舳先に追い立てられるんじゃかなわないもの。
[船主思い出して、ぽつりとこぼす。
それから、いつもより反撃の数が少ない黒猫に、はっぱかけるように舌を出しかけて、騒ぎに気づいた]
―同時刻・アリサカ近海―
[一艘の舟が波間に浮いている。
ここは、秘密の話をするのに具合が良い。
言葉を聞いているのは、海くらいだろう]
「神官長。手配全て、つつがなく終わりました。」
「あの子供の家には、海賊王の印を残してきたか?」
「間違いなく。」
[くく、と波間に忍び笑いが落ちる。]
「それで良い。
海賊と王国軍の間に次々と憎しみの種を撒いてやれ。
争いが激しくなり、血が多く流れれば、神の子の権威も失墜する。
そのときこそ、私が再び表舞台に立つときだよ。
この、バレンチーノこそが正しき栄光を手にするべきなのだ。」
[陶酔したような声がひとしきり響いて、消えていった。]
>>249
と思ったら黒幕ありかー!www
何というか、そういう役もPCがやるか、もしくは割り切ってゲームマスターをつけるとかの方が、RP経験少ない人でも動きやすいかも知れないね。
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