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そんな所とだって取引してるよ。マカローナさんに支払い、滞らせるわけにいなかいし。
まあ、万が一、誰かがあの剣使ってくれるかも知れないしね。
[表情を険しくしたオズワルトに、はあ、と大げさにため息をついてみせる。工房に帰れと言われて、少し言葉を探す間、視線をさまよわせて]
ちょっと会いたい人がいるんだよね。
だからこのまま帰ろうかどうしようか、悩み中。
[それは枷を与えた相手のことであるが…… 頬杖を付いて、どうしようかなあ、と再度こぼす]
[ハンスト名乗った少年の指使いを確認し、笑みを浮かべる。
それはまるで、獲物を、あるいは玩具を前にした猛獣の笑み。
だが、その牙を剥く相手は目の前の少年ではなく]
ハンスか。良い名だな。
おれはオズワルドだ。
[堂々と名乗って右手を差し出す]
おまえ、身よりはあるのか?
なんなら、俺のところで働いてみないか?
そうそう、斬れるようにする人ね。そう、それ正解。
[飾り物の剣の話をしていたから、どこか嬉しそうに、相手に言って。
ハンスが指先で鳥の骨を受け取れば、やっぱり、おーと感嘆詞をつけて拍手した]
ハンス……羊? ──数えたら眠くなっちゃいそうなあだ名だね?
[オズワルドと同じ事をして見せたハンスを、頬杖つきながらのんびりと見上げ。
俺の所で働かないかという、オズワルドの声が聞こえれば、その表情に、くすりと微苦笑を漏らして顔を背けた]
んー 仕事相手、かな。
[オズワルドの問いに、そちらは見ないまま、軽く握った拳、肩幅に上げて見せる。
見る相手がその手の間に、鎖をイメージしたかどうかは気にした風もなく]
なかなか会うチャンスがなくてね。会うべきかどうかも、迷ってるんだけれど。
[自分が鍵を持っているからか、訪ねて会わせて貰えたことはない。まあ、今までそう会おうとしたこともなかったけれど]
オズワルド……
[―――赤虎!
やはり推測通りだった。己の目もそこまで腐ってはいないらしい。思わず叫び出したくなる気持ちを抑えながら、彼が差し出した右手を見やって]
今は放浪の身ですねー。
働くも何も、鍋の恩は果たさないと…と考えていたところですから。わざわざ奢って下さったんですからね。有難い事には礼をしないと。
[”出会いは逃すな”。独立してから己に課してきた信条の一つだ。男の猛獣のような笑みを受け止めて、軽くその右手に己の右手を添えた]
ふ…ん。剣士か…?
[カレルの仕草に誰かを思い出しかけたが、それ以上は興味が続かなかった]
いずれにしても、この町は早く出た方が良い。
おれからの忠告だ。
そうそう、ヒツジです。俺の家、牧羊業やってた…やってるんですけどね。羊飼ってる家の坊主だからヒツジ。
安直だと思いません?
[カレルの言葉には、けらけらと笑み混じりに返しながら、会いたい人の話とやらに耳をそば立てている]
鍋の恩、などと言っていると、高くつくぞ?
[望んだとおりの反応を得て、自然と頬がゆるんた。
添えられた右手を、力強く握る]
夕方、西の門まで来てくれ。
仕事の話はその後でな。
[他の人間がいる前ではできない話だ、というニュアンスを込めて、唇の端を小さく上げる]
まあ、それまでゆっくり食っててくれ。
……さあ、どうなんだろうね。
[剣を握っている所など見たことないから、オズワルドを見ないまま、気楽に首を傾げる]
忠告はありがたく受け取っておくよ、大将。
オレもそうした方がいいと思っていないこともないんだけれどね。
オレの中の『鬼』が、さ。囁くのさ、欲望を。
[改めてオズワルドを見直すと、声をひそめて告げた]
[けらけら笑う相手に、屈託なく笑い返して言ったのはそんなこと]
けっこうあだ名とかってそういうものだよねえ。首切り男爵とかさ。へえ、飛んでくる鳥の骨掴んだりして、とても羊飼いとは思わなかったよ。
[商談が成立したらしい様子に、ふうん、と声をこぼしてから、はっと気づいて]
オレは恩を感じてないから、礼はしなくていいよな? いや、ありがたくは思ってるけど。
[聞いた先は、鍋の恩を言い出したハンスで。ついでに話の流れを聞いていたらノトカーにも確認したかもしれない]
[カレルの言葉に混ざった不穏な気に、目が細められる]
またその話か。
いいかげんなところで止めておけ。…呑まれても知らんぞ。
[一度だけ出会ったことがある。カレルが言う『鬼』とやら。
嬉々として剣を振るうその表情。人間離れした膂力。かなりの手練れでさえ易々とあしらう、その剣捌き。
確かに、あれは『鬼』と呼ぶべきものかもしれない]
殺し合いなど、戦士がすればいいものだ。
鍛冶屋は鋼を打っていればいい。
刀鍛冶が剣に呑まれてどうする。
差額が発生するのでしたら、した時に。
[向こうも相当の利目の持ち主―――いや、一国の将軍なのだから当然の事なのか。
夕方、西の門と口の中で繰り返し、こくりと頷いた]
それじゃ、遠慮なく。
いただきますねー。
[鍋の前に戻ると、ぱあと顔を輝かせて。
少年らしい勢いで、鍋をがっつき始めた]
首切り男爵。例えでその名前を出すんだ……
[思わず素の口調に戻ってしまった事には気がつかず。
羊飼いとは思えない、との言葉には肩を竦めるに留めた。仕事を得るためとはいえ、少々出しゃばり過ぎたか]
暇してるとどうしても手先でモノをいじりたくなっちゃう性分なんですよ。
羊見てるだけって、本当暇ですからね。だからと言って簡単に居眠り出来る仕事でもないですから……
[そんな事を喋ったりしながら、鍋をそれはもう美味しそうに食べ続けるのだった]
[恩を感じてない、などと放言するカレルに呆れた視線を向けて]
安心しろ。別に恩を着せたくておごったわけじゃない。
飯はまあ、大勢で食ったほうが旨いからな。
[屈託のない表情で言った後、鍋の中身を片づける作業に戻る。
足りなければ、もうひとつかふたつ頼むかもしれない。
ここの鍋は、確かに旨い**]
[どんなに真剣な顔をしても、オズワルドは真面目に取り合う風を見せないだろう、だから、自分も気安く話せる]
あはは、そうだね、気をつけるよ。
[刀に飲まれる──その言葉にそっと、下げている剣の柄に手を置いた]
そう、剣士が殺し合えばいいよ。俺の作った剣でね。
[瞳を伏せて、しかし口元には笑みを乗せたまま、つぶやく]
まあでも。
オレはすでに、剣の鬼に飲まれているのかもしれないね、あの時に。
[そしてそれは、男にとっては、拒めるものではないし、拒む必要もないこと]
っと、今のはナシ。
[物騒な言葉を口にしてしまった、と頭を掻きつつ。学者が居たなら、びっくりさせただろうと頭を下げた。
鍋を平らげるのに戻りつつも]
ああ、なんかのんびりしちゃうね、想像するだけで。
[ハンスの口調には気づいたが、その名を出した男は、ごめんごめんと謝るのみで。
羊番をするハンスを思い浮かべて、暢気にそんなことを*口にした*]
―キャスティール王城・中庭→ベルティルデ自室―
[>>32コンラートがフィオンの部屋へ向かうのを見届け、自分は自室に戻る]
急ぎ、支度を調えなければ。
[と言っても、軍人の心得として、必要な物は普段からまとめてある。するべきことは、一通りの確認だけ]
これでいいでしょう。
出立の時刻をお伺いして、それから……
[フィオンのもとへ戻るべく、部屋を出た]
―キャスティール王城・兵舎―
コンラート殿!
[兵舎を出ようとしたところで、コンラートを見かけた。名を呼びながら、足を速めて近づく]
殿下ご出陣、貴殿もお供されるのでしょう?
[当然だと、不思議そうに頷かれ]
殿下は、お優しいお方ですから……大切な側近を危険に晒すことはできないと、よもや留守居をお命じになったのではないかと。
そうですか、やはり。コンラート殿の意向を、お尋ねになったのですね。
[フィオンの言葉>>42を伝え聞けば、ゆっくりと、首を左右に振る]
ええ、もちろん、私も参ります。
いかなる敵からも殿下をお護りするために、私はおります。
はい、軍議にも……えっ!?
[焼き討ちの情報>>90を聞き、顔色を変えた]
村ひとつ、ひとり残さず滅ぼされたと……。
なんという、非道!
[握った拳を振るわせる]
その村が落ちたとなれば、敵の手はほどなくサブラにも及びましょう。
これ以上の暴虐を許すわけにはいきません。
私は、殿下のお側へ参ります。
さぞ、お心を傷めておいででしょう。
それでは、コンラート殿。後ほど。
[兵を集めに戻るコンラートへ、*一礼した*]
現在、はっきりキャスティール側なのは
イングリド姫含めて4人。
後の方、みんなジラルダンにいらっしゃいますか……?
サシャ姫がカサンドラのよしみでジラルダンに与すると、キャスティールは動きが厳しいですね。
プロの間、城の外で自由に動けそうな人材がいないのも勧誘に不向き。
護衛官にしたのは失敗だったでしょうか……。
[店内は、活気に満ちていた。
恩人を席へと案内する。最近の、彼の定位置。狭くもなければ広すぎもせず、適度に奥まった、それでも視界は広く取れる場所。
不意の騒ぎが起きれば直ぐ様反応出来るよう、長年の旅生活で培われた無意識の知恵でもあった。
鍋を珍しげに見、僅か表情を和らげたその人を見れば、口に合うだろうかと見ていたノトカーは破顔して]
良かったあ。この鍋、変わった形ですよね。上に穴が空いていて。喇叭に似ているな、なんて思ってしまいましたよ。
この町は10日程前に来たのですが、ここから北には風の砦と呼ばれる場所があるとか。
[地理や、主要建造物の位置、夜と昼の気温差が厳しいこと。自身は水の町からの船便で来てしまった為風の砦は未確認である事、砂の町にも未だ見ぬ風の砦にも、先人の叡智を窺わせる貴重な遺産が残っている事、諸々。
聞かれれば答えて、相手の言葉にも頷きながらあれこれと]
[何気ない会話の中で、この国への意見を求められて、付け合せのスープ皿の上空で止まるスプーン。顔を上げれば、強い眼光に射抜かれる。
笑顔を消し、僅か眉を上げて、瞳を細め考える表情へと。暫し頭を回転させるも、発せられた言葉の裏は量りかねて]
この国、ですか?生まれ育った国ですから、愛着もありますけれど。愛国心とは違うかな。どうだろう。
…って、そういう事を聞いているわけじゃあ、無いのでしょうね。
仕事柄、国の中枢に近い情報を書籍や人伝に得る事もありますが、僕のような平民にとっては、頭がどうであれ…貴方の言う貴族制であってもなくても、変わらないのかも知れない等と。諦め半分です、正直なところは。
貧富の差も、持てる力の差も、「知る」事の出来る内容も違うまま―――
…変わるのならば、面白いと思いますが。ああ、勿論善い方向に変化するなら。
純粋に、興味はあります。見てみたいですね。
[その渦を、変化を――過去形でなく、「現在」として綴れるならば。想像すれば、学者としての興味だけではない何かがノトカーを疼かせた]
とはいえ、今の貴族制を打ち倒す勢力が果たして、あるのかどうか。
…あ、もしかして。
[そんなこと考えちゃってます?と、冗談交じりに突っ込んで]
……はは。こんな事を言っていると、過激派かと思われてしまうでしょうか。
[しー、とでも言うように人差し指を口元に当てて、ごめんなさい、と付け足した。
そして小声で続ける。この席はある意味、内緒話にも適当だ]
在るとすれば、力をつけているらしいジラルダン軍位ですかね。
知っていますか。つい先日も村が焼き討ちに遭ったとか。全面戦争になるのではって、専らの噂です。
>>120 >>121 二重コピペだった…orz
まあ、まだ500ptも使ってないから、足りなくなることはないと思うけど。
なるだろうな、戦争に。
[呟く唇には、不敵な笑み]
キャスティールは、今や芯が腐り切った大木だ。
確かに、見た目は立派だな。貴族も、王族も。
だが、その内実はどうだ?
長い世襲制で、国の中枢はまるで硬直している。
因習と虚飾とくだらない陰謀ばかりがまかり通って、本当にしなければならない仕事をするものなどいない。
民衆から富を搾取して、自分たちを飾り立てることしか考えていない奴らだ。
血筋だけに縋った中身のない一部の連中が、多くの民を搾取して肥え太っている。
そういう国なんだよ。ここは。
平民と貴族の差など、どこにある?
家柄だけの無能が有能なものの上に立って、良い国ができるとでもいうのか?
――王城の隣にある塔の前――
[理解出来ない娘の頭を、手の平で軽くぽんぽんしつつ、父親が豪快に笑う。
「もう少し大人になれば、自然と分かるようになる」
だが、それは...にとって心外な言葉だったらしく、唇を尖らせて反論した]
もう! ドロシー、子供じゃないもん!
そうだ。この国は変わらなければならない。
生まれ落ちた家の紋で、人間の一生が決まるような録でもない国ではなく、
真に能力のあるものが、その能力を生かす事のできる国に。
この国自身では変われないと言うなら、誰かが変えてやるしかないだろう?
[ほどよく押さえた声は周囲のざわめきに紛れ、ノトカーの耳だけにはっきりと届くだろう。
静かな熱気が声と表情を輝かせている。
言われれば、ジラルダンの皇帝も、その第一の将も、平民の出身だったことを歴史家は思い出すだろうか]
「女神プルヌスの加護を受けるのは、情熱を捧げる者トール>>99。
由来は>>110。(>>ドロシーメモ)」
おうw マイ女神さまw
戦場こそ、我が住処。
我が身と魂を御身に捧げまする。
[親子が塔の前を離れようとした瞬間、暖かな南風が...に向かって、囁きかけた。
「約束を守って下さって、感謝致します」]
…え?
[...は慌てて振り返った。しかしそこには、馬にまたがる英雄アスランの銅像があるだけだった。猫の子1匹見当たらない。
...は、銅像の足元に駆寄り、真面目な顔で尋ねた]
えっと。今の、もしかしてあなた? 私に何かご用?
[「おい、ドロシー。どうしたんだ、急に。そろそろ帰るぞ」]
あ、はーい、お父様。何でもありません。
[だが、すぐに父親に呼ばれ、すぐにその場を離れた。どこかで聞いた声だと、思いながら]
[我ながら、物騒な会話だと思う。ひとりで少々反省しながら、勝手に頼んだミルフィーユをぱり、と一口。
相手の返答はあっただろうか、不意に彼が店の外へと反応を示したので、ノトカーも其方に顔を向けた。
見れば、頭に巻かれた布から金髪を覗かせた男。にこりと零れた笑顔を見れば、会釈と笑顔を返して]
おや、オズワルドさんのお知り合いですか。
初めまして。僕はノトカーです。ノトカー・セグラド。
[オズワルドが紹介してくれたので、職は自ら口にせず。
鍋を追加するのにも頷いて、その時初めて少年の存在に気づいた。そう遠くない距離に、此方を―――というより、目の前の相手を――見る彼にも、会釈する。見えたかどうかは判らない。]
良ければ貴方もご一緒しませんか。
大丈夫です、書類はお気遣いなく。使わない時は仕舞ってありますから。
[にこっと笑顔を向けて、増えた2人の為席を空けるように少し椅子を移動しようと腰を上げながら]
え!?ちょっと待って下さい。おごり、って。僕にはお礼をさせて頂く必要がありますからね、払わせてくださいよ?
[妙な部分を耳が捉えた。振り返ってぴっ、と指を突きつけ抗議の言葉を口にした。]
ああ、あんたが現状に満足しているなら、おれの言葉は忘れてもらいたい。
だが、これから間違いなく歴史は動く。そうだろう?この歴史上、滅びなかった国などひとつもないはずだ。
[食事の関の談話で片づけるには過激な話。
おまけに、唇は笑みの形を残しているが、目はまるで笑っていない]
あんたの知識は、これからの世界に生かせるだろうよ。
上さえいなくなれば。これから築いていく、新しい国の仕組みを作り上げる時に、な。
え、大道芸人…?
[カレルと言うらしい男を思わず不躾に上から下まで眺めてしまうが、正しい職を聞けばなるほどと頷く。冗談を言う人だった事が少し意外な気がした]
刀鍛冶さんですか。
このご時勢ですから、注文なども多いのでしょうね。
今度剣を新調する際は、カレルさんにお願いしようかな。いいですか?
[上着の裏の短剣に意識を向けた。歯が錆付きつつあったので、ノトカーにとっては正に渡りに船で]
ええ、今は、数百年前の戦争の記録を物語に近い形で書き起こしています。
水瓶戦争と言われた戦争で……
[ごく近い国の歴史です。と付け足して。初対面の相手、質問への返答は簡潔なものに留め、際限なく喋ってしまいそうな自らの口には、心の中でチャックを付けた]
[おごりは無し、と主張するノトカーに苦笑を見せ]
旨い店を教えてくれた礼だ、といったら、おごらせてくれるか?
……まあ、細かいことは気にするな。
足りなかったら出してもらうさ。
[実際、良い店の、良い場所に案内してくれた礼はするべきだろう。
このあたりの知識を分けてもらったことに対しても]
――王城の庭園(回想)――
[二人の子供が、茂みやベンチの下をあちこち覗き回っている。服が汚れるのも構わずに]
シェイ様。あの猫ちゃん、どこにいっちゃったのかしら?
[...が半分泣きそうな顔で、もう一人の子供―実は第三王子に尋ねる。自分の不注意で猫を逃がしてしまっただけでなく、王子に迷惑をかけているので、申し訳ないのだ
「大丈夫だよ、すぐ見付かるって」
王子は優しくそういうと、友人に向かって微笑んだ]
―― キャスティール王城庭園 (回想)――
そこにいるのは誰であるか。
[誰何した声と険しい表情が、子供たちの姿を認めて、困惑まじりの微笑に溶けてゆく。]
…どうした?
え、…猫?
[それは、どう考えても兵士としての訓練でなんとかなるものではなかったが、子供たちだけで探し回らせて、古井戸にでも落ちたら大事である。
かといって、人を大勢集めるほどでもあるまい。
すなわち、いきがかり上とはいえ、自分が現場指揮官である。]
…見失ったのは何処でかな。
で、でも。シェイ様、もうすぐお勉強の時間なのでしょう? 早くしないと、またお付きの方に起こられてしまうんじゃ…
[ここまで言いかけた時、>>170で、突然声をかけられて、...は思わず飛び上がりそうになった。王子は咄嗟に前に出て、トールの姿に気付く。
「ああ、ちょうど良い所に来た。トール、実は重大な事件が発生した。緊急事態なのだ」
...も、ほっとしたように、笑顔を向けた]
トールお兄様、こんにちは。
今、王城の近くで猫を拾って、シェイ様に見せようとつれてきたら、逃げられてしまったんです。
13人目、逃亡者 テオドール が参加しました。
逃亡者 テオドールは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―砂の町サブラ―
[強い日差しの下、色とりどりの幕を張った露店がずらりと広場に立ち並ぶ。
食料雑貨は言うに及ばず、衣服や装飾品、希少な香辛料や珍しい果物でさえもが売り買いされ、道往く人で街は賑わっている。
およそ戦渦のさなかにあるとは思えぬ繁栄振りだが、それでもこのところの不穏な情勢の変化は、武器の類を扱う店の増加という形で現れていた。
この国の経済を握る、早耳の大商人達は、王国の急使よりも早くジラルダン侵攻の情報を掴んでいたと言う。
しかし下々の庶民には、それは噂と言う形でもまだ届いてはいない。
緊張をはらんだ空気を感じつつ――まだこれまでと同じ生活を続けようとしている。]
重大な事件…緊急事態…
殿下。ご自身のもつ影響力をお考えになり、お言葉は選ばれますよう。
[ひとしきり小言をいってみるが、猫の行方が心配な王子には伝わっていないだろう。
トールは小さく溜め息をついた。
躾のできた犬ならば、呼べば戻ってこようが、猫の探し方などわからない。]
餌でつれますかね…
[悩む耳に、かすかな鳴き声が届く。]
あちらの、木の上にいるのでは?
[トール>>171に問われて、二人はそれぞれに考え込む。
「そこのベンチに座っていたら、急にドロシーの腕から逃げ出したんだよ」
王子がベンチを指差せば、...も続ける]
多分、この近くにいると思います。さっき、ぎみゃーって声が聞こえたもの。鳴き声が他の子と違うから、すぐに分かるわ。
[すると、それに応えるかのように、どこかで猫の声が。
「ぎみゃーん」]
ほら、あの子だわ。すごく変わった鳴き声でしょう?
[どこからか語りかけてくる声]
――フィオンよ……我が息子よ……
……父上!?
――フィオンよ、戦禍の中でも、お前にできる事があれば、厭わずやりなさい
……畏まりました。国のために、できることなら。
――ただし、時には冷酷に振舞わなければならぬぞ?ましてや、一国の指導者には厳しさも必要とされるのだ。
……お前に、その覚悟はあるか?
……私は……私は……
[私に自己嫌悪の念を抱かせる言葉が、脳内でループしている]
[民を見捨てるほど、冷酷になれない――本当はそう言いたかった。だが、私は口を開けなかった。
かつてのように、また平和に暮らすことができたら……
私はどうするだろうか……]
[鳴き声を頼りに猫の場所を探し当てる。
木の枝は細く、自分の身体は大きい。
だが、壁の上から手を伸ばせば、猫のいる枝まで腕が届きそうだった。
トールは子供たちに少し離れて見ているよう言いおいて、身軽に庭園の壁に上る。]
おい、おとなしくこっちに来い!
[怯え鳴く猫の首根っこを大きな手で掴み、枝から引き剥がす。
猫は枝を離れたはいいが、トールの顔に爪をたて、しがみついた。]
うわあああーーーっ
[トールの身体が壁の上から落ちてくる。
猫は、何事もなかったかのように、シェイの腕に納まった。]
―宿屋―
[働き口が見つかった以上、金について心配する必要もないだろう。
暇をつぶす為、安宿のベッドを借りる事にした。手の中には買ったばかりの果物ナイフ―――を加えた、ナイフが数本。街を訪れる度、必ずナイフは買うようにしている。いつ何本必要になるか分からないからだ]
……村が焼き討ち、ねえ。
『ジラルダンも酷い事をするもんだ』……って感じ?
[一本のナイフを真上に向かって投げ、指の間に挟み、呟く]
[ ここにもそんな名も無い民草のひとりが、行く末に垂れ込める暗雲も知らず、暢気に…… ]
「おっちゃん!!」
[ と怒鳴る声に、男はうっすらと片目を開ける。
涼しい木陰に陣取って昼寝を決め込んでいた矢先、足元に仁王立ちの人影。近所の子供で、母親の未亡人には色々と世話になっている。]
……ああ。ヨセフか。何の用だ?
[ 声を掛けられても起き上がらず、地面に寝そべったまま答える。
男の顔は髭で覆われていて、年寄りなのだか若いのだか、顔立ちも定かでない。
それでも飄々と人を食ったような声音だけで、何となく表情は察せられる。
……のほほーんと暢気な、人を食ったような表情だ。]
[「…」
王子はトール>>174に小言を言われて、少々不満顔だ。だが...は、王子の猫好きと、そもそもの発端が自分のせいだと分かっているので、複雑な顔をしている]
ご、ごめんなさい。
[頭を下げてから、指を差された方へ目をやれば、高い木の枝に、まだ大人になりきってない白黒ぶちの猫が必死にしがみついていた。
「ぎみゃーお、ぎみゃーお」
子供の腕から逃げて木に登ったものの、降りられなくなったのだろう。
トール>>176の指示に従った二人は、はらはらしながら成り行きを見守った。]
どこだって同じようなもんだろ。
上に立つお偉方サマは、そのようなヒィ人道的な事なんて絶対しないとか思ってるのかもしれないけど。
[キャスティールの軍を騙った山賊やジラルダンの仕業だろうとか、暴走した前線の兵士たちの過ちだったのだろうとか、そんな噂は、それなりに流れた。
そうなのかもしれないとは思っている。
だが、燃え盛る火柱の中、掲げられた旗に描かれていたのは紛れもない獅子のシンボル―――]
末端の草の一本がどうなった所で、どうせ気付かれもしないのさ。―――ま、だから俺みたいなニンゲンの商売も成り立つんだけどね……
[もう一本投げたナイフは、目の前の壁に音もなく突き立った]
――朔風平原・風の砦――
[…は、砦の物見に立ち、遥か南の地をじっと見つめた]
…南方のうねりが、日に日に大きくなって来ておる…
吾も、風の民も、遠からずその波に呑まれよう。
備えねば、ならぬ。
護らねば、ならぬ…
[落ちてきた猫は、運良く王子が上手くキャッチしたものの。
塀の下で倒れたトール>>177は、子供だけではどうする事も出来ない。
「トールっ! 無事であるか?」]
トールお兄様、大丈夫ですか?
[口々に叫んで、トールの傍へ駆寄った]
[落ちたはずみで腕の筋を違えたらしい。
起き上がった瞬間に気づいたが、子供たちにはそれと悟られないよう腕を庇いつつ、早く勉強部屋に戻るよう促す。]
[殊に、一連の責任が自分にあると考えているらしいドロシーには、元気づけるよう微笑んで、無事な方の手で頭を撫でた。]
責任をとるべきときには、躊躇ってはいけない。
だが、今はその時じゃないと思うよ。
[その時のトールはまだ知らない。
このときの怪我のせいで、御前武術大会で予想外の敗北を喫し、王太子フィオンではなく、この第三王子の護衛役に正式に任命されることを。
そして、この王子とともに、虜囚となってジラルダンの地へ赴くことを。]
[さらには、幼女の中に眠る女神との関わりあいのことを――**]
―― 回想終了 ――
[十数分前のこと。国の行く末、その問答の続き。彼の言に耳を傾けていた。
誰かが変えてやるしかない。活気付く市場の中、その言葉だけが鮮明に、重い響きを持ってノトカーに届く]
満足はきっと、していないです。
ただ、与えられた物は変わらない、そう割り切ってしまっていましたから。
物事を俯瞰で見てしまうのは、悪い癖です。職業病かもしれません。
……苦しんでいる人が居るのも、現状に不満を持っている人が居るのも、判っているのにね。
けれど、もし、
[勢い良く顔を上げて、その先を言葉にしようと口を開きかけた時、カレルを呼ぶ声に我に返ったように其方に顔を向けたのだった。
知り合いらしい刀鍛冶、それに羊飼いの少年と合流した後も、ちくちくと自身の記憶をを突く感覚だけが残った。
何かが、小さく引っ掛かる。それはまるで、警鐘のように]
「何だよじゃないよ、こんなとこで油売ってさ。市場の荷担ぎの仕事はどうしたんだよ?」
いいんだよ、今日はもう休み。
もうやること無いしぃ、開店休業だし。
[ ごろり、と寝返りを打つ。昼間の猫のようなだれっぷりである。
少年は、ちぇ、と言うように舌打ちした。]
「…ったく。飢え死にしたって知らないぞ。」
俺が暇だってのは良い事なんだよ。
ところで何か用があったんじゃないのか?
[ ぼりぼりと背中を掻きつつ問うと、少年は、あ、と手を打った。]
[『聞いたか、……の話を。一日で村が一つ焼け落ちたらしいぜ。人はおろか、動物一匹残っていなかったそうだ』
『ひでェもんだったぜ。ありゃ、人の仕業じゃねェよ』
『ジラルダンの将は確か…… こうも呼ばれているようだぜ……』
―――ああ。名前、通り名。何と言ったっけ?
記憶を手繰る。ハンスとオズワルドの握手、それを目に映しながら。
目の前の男を「大将」と呼ぶ刀鍛冶。
何かを得たかのように、急に熱の篭った顔をした羊飼いの少年。
貴族、平民。身分というものにまるで辟易したかのような言葉の端々。
戦争になる……確信めいた口振りで呟く姿。
野心か熱情か。ちりちりと赤の見え隠れする瞳。]
『赤虎』
急に焦点が合った。弾かれた様見開かれる瞳、総毛立つ背中。
数々の欠片は繋がり、一つの結論へと。
―――だが、なぜ?間違いではないのか?この人が?
努めて動揺を悟られぬよう、伏せた瞳で隣を伺う。
相手のみに声が届くよう、普段より数トーン低い声で]
貴方は。もしかして――――
[周囲と切り離されたような感覚すら覚える。
『ジラルダンの将は確か平民出だって聞くぜ』
焼き討ちを語った金物屋の言葉が耳に木霊した]
―キャスティール王城内―
[涙も拭かず、歌を紡いでいく]
♪生きとし生ける者は全て この世に生を受けた身
嗚呼、我らもまた生きる者であるがゆえに
誰も運命には逆らえない……
民よ、そなたらの望みは何ぞ?
何をすれば、そなたらが幸せになれるか?
満ち足りぬ民の心の声が――今
嗚呼、我が胸に押し寄せてくる……
[歌はさらに続く]
「そうそう、宿屋の女将が男手が要るから夕方くらいに来てちょっと手伝って欲しいって」
ふーん。分かった。あとで行く。女将に伝えといてくれ。
[ ひらひらと手を振るが、やはりごろりと寝たまま。このままこの場所で、約束の時間まで寝ているつもりなのだろう。
そう見て取った少年は呆れたように溜息を一つ。]
「じゃあちゃんと伝えたからな。忘れないでくれよな。
ったく、うちン家からチンピラ追い払った時はあんなに格好良かったのにさ。
こんなぐうたらオヤジだなんて思わなかったよ。格好悪い……」
[ ぼやく少年の足音が遠ざかるのを瞑目して聞き。
ぽつり一言。]
……俺みたいな人間の出番がない方が、ずーっと良いんだよ。
♪そなたらの満たされぬ想いが
どこかで死に逝く同胞たちの無念が
地上に広がるその悲しみが――今
嗚呼、波となり我を飲み込む……
生きとし生ける者は全て この世に生を受けた身
嗚呼、我らもまた生きる者であるがゆえに
誰も運命には逆らえない
ならば 今を精一杯生きるだけだ
命ある限り 足掻くだけだ……!
[歌い終える頃には、もう既に涙は止まっていて]
[すぐに起き上がったトール>>186を見て、王子は安心したようにため息をついた。
「そなたが無事で、本当に良かった。安心したぞ。分かった、すぐに勉学に取りかかろう」]
……。
[しかし...は、トールに頭を撫でられている間、ずっと複雑な表情をしていた。
只の直感に過ぎなかったが、トールが何か自分達に隠しているのではないか。そんな気がしたから。
とはいえ、トールが自分を元気づけようと、優しく微笑んでいてくれたのは理解したので]
はい、分かりました。トールお兄様に言われた事、よく覚えておきます。
[素直に頷いて、自分が何かを悟った事をトールに気付かれないよう、表情を引き締めた。
でも流石に、この事件とも呼べない小さな出来事が、その後のトールや王子だけでなく、自分の未来にも関ってくる事など、予測する事は不可能だった]
――回想終了――
[一体どれほどの時間、泣いていただろう。
ぐいと涙を拭き、立ち上がる]
……さて、作戦会議の準備をしなければ……
[ふとその場を立とうとした時、ベルティルデがこちらに向かってくるのに気づき、ふと立ち止まる]
知りたいか?
[ノトカーの問いに、唇の端が上がった。
唇の間から牙がちらりと覗くような、獰猛な笑み。
獲物を見定めるように、目が細く絞られる]
名乗ったはずだぞ。
出会ったあの時に。
[瞬間、垣間見せる猛獣の気配。
狩人の、戦士の持つ鋭利な気]
この先が見たければ、おれと共に来い。
おまえの才能は、埋もれさせるには惜しい。
――あるいは、この町で散らすには。
[意味ありげに付け加えた一言からは、既に先程の威圧感は消えていた]
―キャスティール王城・フィオンの室近く―
[廊下を歩いてゆくと、主の歌声が聞こえる。涙混じりの声で歌い上げるのは、民を思う詞。
やがて歌は止み、立ち上がる王子に、女は呼びかける]
殿下。
南の村が焼き討ちにあったとのこと、聞き及びました。
争いは、人の世の常。
なれど、老人や幼子に至るまで、残らず殺し尽くすなど、人の所業と申せましょうか。
……おいたわしい、シェイ様。
ジラルダンが祖国の地を蹂躙する所業、よりにもよってその敵の手の中でお耳にされたことでしょう。
どれほど、お心を傷められたことか……。
――王城の隣にある塔の前――
[「気をつけなさい、ドロシー。首切り男爵が、また活動を始めたという噂だ」
父親の注意に、...は目を丸くする]
首切り男爵? ああ、それって前にメイドがお話してくれた人でしょ。悪い子がいると、夜中枕元に立って、「おーまーえーのくーびーをー……ちょん切るぞ!」っておどかす、とか言う。
[すぐに肩をすくめて、くすくすと笑い出す]
お父様ったら。ドロシーにはそんな子供だまし、通用しなくてよ? どー考えても、ただの作り話じゃない。
[...の口調に父親は苦笑する。実は首切り男爵とは、子供を諌めるのに使われる程有名な、実在の人物なのだが。生憎...は、正確な情報を知らないのだ]
ああ、シェイの悲しみもおそらく、想像に難くないでしょう……
[再び、涙が溢れる。また涙を拭き、真顔に戻った]
ジラルダン軍……どこまでも、冷徹な手を……!
[……のも束の間、私の中で怒りの炎、いや稲妻が轟音を上げていた。
ジラルダンの将軍、通称「赤虎」とやらと邂逅したら、一発殴って戒めてやりたい気分だった]
ヴォルフレイム。憎っくきはあの背信者。
[かつての同僚、トールの姓を呼び捨てる]
親しくお側にお仕えさせて頂いた恩を、栄誉を忘れ。
自分の命惜しさにシェイ様を売り、城を明け渡した。軍人の風上にも置けぬあの男。
今ではすっかり、ジラルダンの百人長とやらにおさまって、我らが軍に弓引いているそうではありませんか。
あの男の所為で、シェイ様は……どんなにつらい目に遭っておられるのでしょう!?
『赤虎』…ジラルダン帝国将軍、ウォレン・オズワルド。
面白い目のヒトだったね。あれは中々消せるニンゲンじゃない。
[獰猛さを一切隠しもしないあの瞳!
村を一つ焼き払ったと、誰があの男の前で嘘だと叫べるだろう?]
金払いが悪くないんだったら、付いて行ってやってもいいな。
お前らみたいなナイフと違って、俺は足の生えたナイフだ。羊の毛皮を被った、ね。足の生えたナイフが出来る事。それってつまり、自分の使い手を選べるって事だろ?
[並べたナイフの刃の具合を一本一本確かめながら、口元を吊り上げた]
夕方、西門……
……向こうの軍には、トールが……
いまやシェイともども、ジラルダンの地に……
トールに会ったら、私が彼に問いましょう。
キャスティール騎士の地位を捨て、ジラルダンの軍に入った、その真意を。
そして、果たしましょう、我らの使命を。
真意……でございますか?ヴォルフレイムの。
命に換えても護るべき主を敵の手に委ね、祖国に刃を向けるほどの真意が、他にあるとおっしゃるのですか!?
[声を荒げてから、我に返る]
御前で取り乱しまして、申し訳ございません。
はい。
弟君を救出され、地に平和を取り戻すこと。
それが国王陛下の……いえ、天が殿下に与えられた、お役目にございましょう。
私は、殿下の思し召しのままに。
真意……でございますか?ヴォルフレイムの。
命に換えても護るべき主を敵の手に委ね、祖国に刃を向けるほどの真意が、あの男にあるとおっしゃるのですか!?
[声を荒げてから、我に返る]
御前で取り乱しまして、申し訳ございません。
はい。
弟君を救出され、地に平和を取り戻すこと。
それこそは国王陛下が……いえ、天が殿下に与えられた、お役目にございましょう。
私は、殿下の思し召しのままに。
――王城の隣にある塔の前――
[...は、王宮内で響くフィオンの歌声>>192>>194を聞き取って、父親の上着の袖を引っ張った]
お父様。誰かが歌っているわ。とっても辛い、悲しい事があったのね。その人の胸の痛みが、ドロシーにまで伝わってくるの。
[それに対し、父親は首を振った。「只の空耳だろう」と、...の言う事をあっさり否定する。
当たり前だ。広大な王城の、しかも王族にとって最もプライベートな場所である第一王子の自室前での歌声が、常人の耳に入る筈がない。
だが...は、真っ直ぐ歌声の主がいる先を見据えながら、続けた]
ううん、空耳じゃない。あれは…あれは、どこかで聞いた事があるわ。ずっとずっと昔。ドロシーがまだドロシーじゃなかった頃に。
[普段とは全く違う、大人びた娘の表情に、父親は一瞬ギョッとしたものの。...が突然妙な事を言い出す癖は十分承知していた。
「ああ、分かった分かった」と、なだめるように声をかけて、...に馬車へ乗るよう促す。]
……。
[馬車の座席に腰掛けて、...はぬいぐるみを見つめた。自分の中で、何かが目覚める気配を感じながら]
……っ。
[矢張り、現実は否と言ってくれる筈も無く。完全に言葉を失った。名を聞いたのに、思い当たらなかったなどと。完全に……]
全くです。僕としたことが、不覚を取りました。
[培った野生の勘も、強大な野心にはまるで及ばなかった。喉元に刃を突き付けられた様。相手の放つ殺気にも似たそれを前にして、背中を流れる冷えた雫。
けれど、姿勢も表情も崩すまいとし。ややあって、口を開く]
ふふ、命令ならば幾分気が楽です。
選ばせようとしたなら、狡い人だと思う所でしたが。
いいでしょう、行きましょう。僕としてもある意味では願ったり叶ったりです。
砂塵に埋もれるよりは、視界の開けた所で話の続きを綴りたいものですし。もう少しなんですよ、コレ。
[とん、と指先で鞄を指し示す。
どうせ、行かない選択肢は選べない。赤の先に何が在るのか、見届けたいという純粋な欲望。それもまた本音の一つで。
少し首を傾げオズワルドを見据える。瞳は、淡く笑みすら湛えていたかも知れない]
―――或いは、新しい「歴史」を書き留める気にもなるかもしれませんから。
………
[威圧感の消えた相手には、まあでも、そういうことなら貴方の驕りですね?と。何時もの表情でにこり微笑んだ]
/*
驕り違う!!奢り!
まるで意味の違うものに… がくり。
独り言自重、だったらどうしよう。
[二重にジャンピング土下座した]
兵士 カサンドラ が村を出ました。
13人目、貴族の娘 マリエッタ が参加しました。
貴族の娘 マリエッタは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
− フィオンの自室前 −
[いくぶん急いだ足取りでやってくると、ちらりとベルティルデのほうへ目配せし、フィオンに向かって一礼]
殿下。軍議の支度が整いました。陛下も執務が終わり次第いらっしゃられるとの仰せです。
さあ、王の間までお急ぎくださいませ。
― 回想・ウッドゲイド家 ―
ベッドの中でこの日何度目かの寝返りを打った時、その寝苦しさに耐えかねた...は部屋を抜け出した。
これほどに寝付けなかったのは初めてのことだった。
その日はいつものように家事の手伝いを行いベルティルデとお茶を楽しんだ。彼女からは士官学校の話、そして年頃の子にありがちな恋の話などで華を咲かせた。変な勘ぐりなのだろうか、トールのことをしきりに聞いてきていたけれど、考えてもいなかったとだけ答えておいた。これは本音だ。
意識……そうそういう次元ですらない程に彼は身内だった。
そりゃ、身内の贔屓目でもなんでもなく、美形だとは思う。性格も融通が利かないときがあるけれど、真面目だし、実際よくモテていた。
ただ、そういった情景を目の当たりにしても、特別な感情は沸かない。
そう、嬉しくもないけれど悔しくもない。
ホントそれだけ。……うん。多分……
……少しチクリとする気持ちはこの際どこかへ忘れることにした。
そんな日常。
太陽が昇り沈んでいく……
何も変わらないそんな毎日だった。
明日になれば、また日が昇る。
起きて家事を手伝って、勉強をした後にでも誰かに会う。
明日はトールにでもアップルパイを作ってやろうか? 彼はああ見えて甘い物が好きだったりする。近所のコンスタンツェにでも言ったらどんな華をするだろう? 何しろあの子は……うんこの辺の話はここまでにしておこう。
そんな変わらぬ朝が訪れるものだと思っていた。
そう、あの瞬間までは……
寝苦しいのには理由があった。
得も言えぬ胸騒ぎ……これが虫の知らせと言うのだろうか。とにかくこの日はやけに動悸と、そして張り裂けそうになるような不安が私を覆っていた。
その不安は現実となる。
部屋を抜けた瞬間、荒々しく開け放たれる屋敷の扉。
軍靴を響かせ蹂躙する兵士の姿。
何事かと歩み寄った執事のハワードは、次の瞬間には崩れ落ち、絨毯に血の淀みを作る。
そんな一部始終を目の当たりにした。
悲鳴……それが私のものだったのか、それとも他の誰かのものだったかは分からない。
甲高い声を合図にその地獄絵巻は猛々しくおぞましく蠢きだした。
まるでお芝居のように
人が沈んでいった。
踊るように死に
泳ぐように死んでいった
抵抗しながら死に
ただ運命を受け入れるように震えながら死んでいった。
私はただただ立ちつくしてそれを見つめていた。
いや、そこに意志があったわけではなかった。
ただ、立ちつくし、それは自らの自由が奪われていく最中ですら、微動だにせず抵抗らしい抵抗もできぬまま……
両腕に込められた圧力にも、痛みすら感じることができず……
そう、虚空を眺める人形のように……
私の意識は止まっていた。
「マリエッタ! マリエッタ!」
私に向かって手を伸ばしながら遠ざかっていくお父様。
ショックのあまり気を失ったお母様はそのまま抱え上げられていく。
二人を見た最期の情景……
私はただただ眺めていた。
泣いていたかすらもわからなかった。
ただ眺めることしかできなくて……
あの屋敷で覚えている最期の瞬間は……
……な顔をした……と禍々しくも揺れる焔
それがゆっくりと*近づいて*
貴族の娘 マリエッタ が村を出ました。
13人目、弓兵 カサンドラ が参加しました。
弓兵 カサンドラは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
あの日以来、私に日は昇らない
……私にあの時力があったら……いや
失った時間が取り戻せない。
ならば……
私は生きる。
生きて“生”を得なければ……
>>211
[コンラートに目礼し]
参りましょう、殿下。
[フィオンを促し、歩き出そうとする。
フィオンが王の間へ向かったなら、数歩遅れてついてゆき]
……コンラート殿。
[小声で、その名を呼ぶ]
カサンドラが「村を出た」
無発言タイムアウトじゃないよね?! と思ったら、回想シーンだ! 味な真似をww
お、肩書き変更ですね。
>>213 「彼はああ見えて甘い物が好きだったりする。」
了解しました。
えーとー、中の人はあまりお菓子の種類とか知らんので、変なリアクションしたらすまん!
>>214 執事のハワード
議事国キャラかいww
― 陣営内 士官用天幕 ―
[...が中を覗き込むと静かな寝息が聞こえていた]
感心感心、ちゃんと言ったとおり休んでるじゃない。でも、人の気配で目が覚めないのは……疲れてたんだろうな。
[暗闇に近い天幕の中、...はトールの側に腰を下ろすと、その頭を静かに撫でた]
ふふ、寝ている時は面影あるわよねぇ。体は大きくなっても変わらないな。
境遇は随分変わってしまったけれど…… //
[笑顔を浮かべたノトカーに、やはり微笑を返した]
ああ。心おきなくおごらせてもらうとするさ。
[おどけたように言って、右手を差し出す]
あんたの頭の中身には期待している。
よろしく頼む。
[屈託無く言う笑顔に、もはや赤の影はない。
欲しいものを手に入れて、満足げに鍋を平らげる。
店を出れば、夕刻までノトカーに町を案内させる心づもりだった]
―キャスティール王城・王の間―
[フィオンに続き、父王も入ってきた。フィオンは己の席の近くで、二人の到着を待つ]
しかし、とんでもない事態になりましたね……
[壁に刺さったナイフを引き抜いて、窓の外を見る。
そろそろ良い頃合いだろうか]
……よし、っと。
じゃ、行きますかね。
[女将に快活に挨拶をして、宿を出る。
ぶらぶらと陽気に鼻歌を歌いながら、少年が向かうは街の西]
>>220
うわあ。今度は寝てたですか。
か、確定ロールですが、対応、頑張ります。
これくらいならまだまだっ
寝なさいって言われてたのに、そうしなかったこちらも不親切だったのです。
―夕刻:砂の町サブラの西門―
[ちょっと買い物に歩いているとでもいうような気軽さで、サブラの西門に向かう。
――ハンスと言ったか。あれはよい拾いものをした。
そんな事を思いながら、約束の場所に到達した]//
― 陣営内 士官用天幕 ―
[ うっかり、懐かしい手の感触に無警戒でいた。
はっと気づいて、鎖をジャラリと鳴らして腕を跳ね上げる。 ]
…不覚だ…
寝込みを襲われるとは。
>>225
…わかった。とにかく今は一刻をあらそう時でもあるしな…。
[王の間に入り居並ぶ重臣をひとめぐりした後所定の位置に座る]
テオドールメモ「とりあえず初回吊り襲撃を目指して」
目指さんでくださいーw
いや、そういう人も有り難いんですけどね。
それにしては、テオドール、まだ謎すぎるw
想定していた村と違ってテンション下がっているのでしたらゴメンなさい(m_ _m)
14人目、第一王女 イングリッド が参加しました。
第一王女 イングリッドは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
―王城・自室―
――……。
[眼下に広がる風景は変わらず、けれども騒がしさを含む空気は幾ら部屋に居ようが感じ取れて。
熱を帯びるように盛り上がってくる鉄火の気運に、何も思わないほどではないが。]
[矢継ぎ早に様々な状況が耳に入ってくる最中、一つ強く目だったモノがあった。
第一王子ことフィオンの参陣。
それを聞き入れた時から暫く、思考がぐるぐると駆け巡る。
流されるままでは、居られない。
強く強く、そう考える。]
……どう立ち動くべきでしょうねぇ。
居た居た。
遠目で見ると普通の人に見えなくもないんだけどなー。ま、ちょっと偉そうっちゃ偉そう?
[灰色のマントについた砂を払い、ぶらりと門の前に姿を現す]
やっほー、オズワルドさん。
さっきはお鍋、どうもありがとね。
……で、何すればいいわけ?
[陽気さはそのまま、しかし口調から敬意は取っ払う。
向こうがどこまでこちらを見抜いているかは分からないが、自身が”そういう類”の人間である事を隠すつもりは無いのだった]
[...はね除けられた手を弱く握り変え軽く小突く]
襲うだなんて人聞きの悪い!
まったく、キミはいつからそんなに乱暴な口を聞くようになったんだい?
って、冗談よ。珍しく熟睡してた?
[トール起きあがり明かりを灯そうとすれば...は制止し、自ら進んで明かりに火を灯すと、まじまじと彼の顔を覗き込んだ]
おはよう。うん、昼間見たときよりも随分ましにはなってるわね。ダメよ。ちゃんと体は労ってあげなきゃ。キミが信じる人を守らなきゃならないとき、そんななりだったら守れる物だってまもれやしない。
はい、寝起きにはこれがいいわよ。さっき作っておいた物だから冷めちゃってるけど、あと……
[...は包みからアップルパイを取り出すと、それをトールに渡す]
出来合い物だけれどね。疲れたときは甘い物がいいのよ。
それに好きだったでしょ? 子供の時、なんとなく思い出して買って来ちゃった。軍議の前に少しでも胃は満たしておいたほうがいいわ。 //
[二人が到着すると、自らも席に着き]
静粛に!
これより、キャスティール軍議を執り行う。
先程、伝令より聞いた話だが、南方の村――サンセット村が、焼き討ちに遭った。
焼き討ちを行ったのはジラルダン軍の一隊。どうやら村民を一人残らず亡き者にしたそうだ……
さらにジラルダンは6000ほどの兵を今回の戦いに投入していると聞いた。
他に入っている情報はあるか?
∩∩
(・x・) <突然ですが、うさうさ劇場第二段。
ナカノヒトーは僕の名前を、子供がつけそうな変な名前として、超適当にポコンタンを選んだそうだよ。
でも、登場人物一覧の中に僕の名前を見付けた時は、流石にもちっとナンとかした方が良かったかしらんと赤面したみたい。
[ 簡易寝台から身体を起こして立ち上がる。
そうすると、カサンドラよりも頭ひとつ分はゆうに背が高いだろうか。 ]
ああ…熟睡…していたようですね。
起こしにきてくれてありがとう。
招集がかかりましたか?
感心だ。
逃げずに来たか。
[まるで悪役のような言葉を口にしながら、顔は楽しげに笑っている。
頼もうとする内容の割には、口調も気軽で]
この町の領主を"説得"してもらいたい。
できるか?//
―キャスティール王城・王の間―
[フィオンの声に一様にざわざわする家臣達。だが誰も挙手をして話すものはいなく]
…残念ながら他に情報をもっているものはいないようです。
ところで、村をひとつ焼き滅ぼすという非道な所業を行った者はやはり…あの噂の…。
逃げたら生活の糧が無くなっちゃうでしょ。
宿に部屋取っちゃったから、懐極寒なんだよ。
[世間話のノリで応える。
オズワルドの”説得”の言葉には、軽く首を傾げた]
”説得”?…ん、出来なくはないかな。
領主サマのお答は必要?それとも完全に口塞いじゃって大丈夫な訳?
[即ち領主を生かすか否か。流石に口に出すのは物騒な単語なので、言外に問いかける]
逃げたら生活の糧が無くなっちゃうでしょ。
宿に部屋取っちゃったから、懐極寒なんだよ。
[世間話のノリで応える。
オズワルドの”説得”の言葉には、軽く首を傾げた]
”説得”?…ん、出来なくはないかな。
領主サマのお答は必要?それとも完全に口塞いじゃって大丈夫な訳?
[即ち領主を生かすか否か。流石に口に出すのは物騒な単語なので、言外に問いかける]
>>238「でも将軍戻ってきたみたいだから」
まだカブラにいて、ハンスと話してるっぽいですけど?!
↓この辺の灰で、オズワルドの突っ込みがあると予想。
―宿屋―
[ 灰色のマントの客が出て行ったのと丁度入れ替わりに、髭面の男がふらりと宿屋に現れた。
一瞬視線がその背に向けられたが、すぐにへらりと緩んだ雰囲気に変わり、]
おーい、女将さん。来たぞー。
何を手伝えばいいんだ。
[ 帳場に見える女将にむかって暢気な声を掛けた。]
[微笑と共に差し出された右手。躊躇するも、ややあって此方も片手を差し出した]
ご馳走様です。
けれど、きっと素直に聞く命令はこれっきりですよ。
僕が行くのは、興味があるからです。貴方に。そして、この国がどう変わるのか。
[そう言った言葉には、他意も含みも無い。
……付いて行くのは『視る』為なのだと、自分に言い聞かせながら]
[ 鎖に視線を落として。]
似合うとか、似合わないとかいう問題ではないのですよ。
信用、と言いますかね。
それに、これは特別の品なんです。
著名な鍛冶職人の手によるものでしてね…
[ そう話す口調はいつものトールだったが、シェイ王子のことに言及されると、やや表情が暗くなる。
これ以上、追求すると地雷を踏むことになるかもしれない。]
それは、難儀しているんだな。
[軽く笑った後、懐から出した金貨を一枚、指で弾いてよこす]
前金だ。必要なものがあれば、そこから出せ。
…領主の顔は、あまり見たくないな。
アレは、少々脂っこくて、好かない。
館ごと火葬にしてやるのが親切だと思うんだが。
[軽口のような言葉の裏で、鋭い光を帯び始めた目が、確実にできるか?と問いかけていた]//
村の設定が変更されました。
もしかすると、彼らの一隊はサブラにまで来ているかもしれない。
[嫌な予感がした。もしかしたら、サブラが敵の手に落ちるかもしれない。そして、最悪の場合は――]
――少し前・砂の町サブラ――
[奇しくもジラルダン軍に腰を落ち着けることとなったノトカーは、将の興味の赴くままに各所を案内していた。町を一周して、元居た食事処の前に歩き付くと]
――はい、到着です。僕が案内出来るのは、今の所こんなものでしょうか。
ああ、もう直ぐ夕刻ですね。僕は一度買い物に行こうと思っています。
身の回りの物で必要になりそうな物、色々ありそうですし。
オズワルドさんはどうされます?
[彼は何と答えたか。ハンスとの約束の事は知る由も無い。もし彼が事情を話したとしても、邪魔になってはいけないと判断し一度散開する事にしただろう]
それでは又。
…本陣は此処ではないのでしょう?
戻る時や用があれば声を掛けて下さい。僕は大抵この通りに居ますからね。
[胸元で片手を軽く振り、マーケットへと歩き出しただろう]
――王都アルカナの屋敷にある、自室――
[「お嬢様、おやすみなさいませ」
いつものように、メイドが就寝の仕度を整えて、部屋を下がったあと。...は暗闇の中で眠らずにじっとしていた。]
……。
[やがて周囲から、完全に人の気配が消えるのに気付いて、そっとぬいぐるみを抱きかかえると、ベッドから抜け出した]
戦いが始まる。
[顔に感情を浮かべずに呟く。そこには、争いが怖い戦争は嫌いと泣いていた、子供の面影が感じられない。ただ事実を淡々と口にしているような口調だった]
さんきゅ。……ああ、久しぶりのぴかぴか金貨様だよー……
[前金で金貨一枚。唯一心配していた金払いだったが―――悪くはなさそうだ]
館ごと火葬、ねー。お兄さんも言う事派手だねぇ。
……いいよ、一番の俺の得意分野だ。
あんまり警備も厳重じゃなさそうだしね。
[街の向こうに聳える館を一瞥し、肩を竦める]
で、いつやればいいの?
■業務連絡
ただいまを持ちまして、飛び入り参加の受け付けを終了します。
各自、役職希望を再確認してください。
第一日目は約1時間後の0時開始です。
更新を挟んでも、そのままシーンを続けてくださって問題ありません。
では――
集いし者たちの運命を巻き取って、物語の糸車が回り始める………
>>242
[...はトール顔色の変化を見て取れば、小さくため息をつくと皿に置いたアップルパイを彼の口元にあてがった]
ほら、そこ、しんみりしない。時間もないしとっとと食う!
キミが決めた生き方なんだ。もっと胸を張ってればいいのよ。
……少なくとも私はキミを責めてないし、キミのありかたは立派だと思うわ。もっと多数に紛れるこすい生き方だってできるのだしね。
それをしないのはキミらしい。……うん私が知ってるトールちゃんだ。
多数を構成しているものは、少数の有力な先導者の他には、大勢に順応するならず者と、同化される弱者……だからもっと胸はっていこう。
有名な鍛冶職人が作った鎖? じゃあその鎖が解かれたら、キミはもっと大きくなれるかもね。//
[町の北側にそびえる、壮麗な領主の館。
今は西風だが、日中には南風に変わるだろう。
ノトカーから得た知識を思い起こして、頷く]
明日の正午、南から"祭"が始まる。
それに合わせて動いてくれればいい。
残りの報酬は、領主の館の跡地でな。
>>248
[フィオンの取り乱しようには心当たりがないわけでもなかったが口にはださずに]
ええ。そもそも辺境であるとはいえ、むざむざとジラルダンにしてやられたこと事態、キャスティール国の威信に関わる問題です。
この上は一刻も早く敵の首領を討伐し、我が国の栄光を見せ付けてやるべきです。
―キャスティール王城・王の間―
[軍議の場で、フィオンの席の後ろに立っている。国王の信頼を得た、軍の中枢が居並ぶこの席で、狼藉をはたらく者がいるはずもないが]
>>248
「彼らの一隊が、サブラに侵攻している可能性がある」
[フィオンの言葉に、真剣な表情を更に引き締めた]
[ 口に突っ込まれたアップルバイをもぐもぐと食う。
昔と変わらない、彼女の手作りの味だ。
懐かしい味を飲み下しながら、冷静になれ、と自分に言い聞かせる。
彼女を傷つけたくて話しているわけじゃない。
彼女の生きてきた道筋は、ある意味、自分より遥かに過酷だ。]
…話を変えましょうか。
おれは本日待機命令でしたが、戻ってきた者から焼き討ちの話は聞きました。
貴女は現場に?
完全に思い出したわ。
ここにまだキャスティール国がなかった頃。そう、私が勝利の女神の称号で、呼ばれる以前のあの時。
私は気まぐれを起こして、その日下界で初めて見かけた彼…アスランの夢に現れて、こう告げたのよね。
[右手を星空に伸ばし、まるで歌うように言った]
『私の名前はプルヌス。貴方が常日頃から口にする情熱は、不純物が全く無い本物? それとも、ただのメッキ? 果してどちらかしら。
さあ、その証拠を私に示して御覧なさい。もし、見事私の気持ちを動かせたのなら、貴方に力を貸してあげてもいいわ』
明日の正午?
……りょーかい、白昼堂々ってやつね。流石は赤虎将軍。
[微かに瞳を丸くしながらも、頷く。
懐のナイフが急に存在感を増した気がした]
。oO(明日の正午だって言うんなら、今夜から館に忍びこんどこうかな……。こーゆーのはオーソドックスな手段が一番って言うしね)
俺、派手好きな人は嫌いじゃないよ。
トールの鎖が解かれるのは…死ぬとき以外にないでしょうね。
何故なら…
この鎖でキャラだてしてるからさ!!! (爆
真面目な話、これはトールにとって武器であり、防具であり、身元保証でもあるんで、外す必要を感じないというか…
↑すべて、キャスティールに帰らない前提で話してますけどね!
鎖があって困るのは、服だよ、服w
袖に腕通せないんだわ、これが。
いちいち、腕の下とか身体の脇でボタン留めしてるとおもわれ。
めんどい…
あんまりその名前で呼ぶなよ。
照れるだろ。
[真顔で言ってから、指先で頭を掻く。
それから、例の笑みを浮かべた]
なに。夜まで待ってたら、増援がこないとも限らないからな。
派手さを求めるなら、夜の方が好みなんだが。
まあ、頼んだぞ。
[あとはいつもの表情に戻って告げ、ハンスに背を向ける。
軽く肩越しに手を振って別れを告げた後は、市場へと足を向けた。
そろそろ陣へ戻らねばなるまい。
その前に、ノトカーに一言告げるつもりだった]
>>257
物資でしたらマカローナ家にでも一任するのがよいでしょう。
金で手に入るもので彼らに揃えられないものは…なにもない。
肝心の資金のほうはなんとかなりますでしょうか?
殿下は…税金を上げることはお望みではないでしょうが、最悪の場合は…。
>>257
こちらより寡数で来ますか、王子様。
風の部族がどっちにつくかなー
ジラルダンにつかなかったら、焼き討ちしそうだけどね、うちの大将。
ああ、そうそう。
鎖があってできないことがもうひとつ。
長弓使えません。
クロスボウならいけそうだけど、熱血には接近戦だ!!
[...は“貴方”の言い方を聞けば少し苦笑が混じる]
別によそよそしくしなくてもいいのに。てかなぁに、もうちょっとムードある話でも振りなさいよ。……そりゃミーネも呆れるわね。
あ、うん……私は前線。焼き討ちは見てきたわ。
下手に生かしておいた場合の、反撃を恐れるは常とう手段ではあるけれど……あそこまでやるのは気分は良くないわね。
ただ、抑止力にはなるのだろうけれど……どっちが犠牲が少ないか……それは私にはわからない。
[...は冷たくなった紅茶を口に含んで虚空を眺めた]
――砂漠の町 鍛冶ギルド――
[マーケットの袋を幾つか抱えて、時折よろけそうになりながらメモを開く。雑貨屋の店長から書いて貰った鍛冶ギルドへの地図。]
えっと。此処でいいのでしょうか…
[コンコン、とノックをしてみるも、返事が無い。扉に耳を当ててみれば、中からは声や音が頻りに聞こえていて]
聞こえていないのかな。
お邪魔します。
[遠慮がちに扉を開き、隙間から「済みませーん」と呼びかけている。手の中の荷物が傾いて、慌てて押さえ込みながら]
>>260 「貴女」は「貴方」「あなた」とはニュアンス違って、特別扱いなんですよ、トールの中では。
伝えきれてないとこもトールだと思って勘弁。
そして、紅茶持参www
[次の瞬間、つまらなそうにため息をひとつついた]
ふーん。こうして真実を思い出してみると、お父様が私に説明した言葉>>110は、随分意訳されて伝わっているのね。…私、そう簡単に力を貸すって言う程、親切な性格はしてないんだけど。
―砂の町サブラ・鍛冶ギルド一室―
[ギルドというのはこんな時に便利だな、と、男は思う。ギルドに借りた部屋のベッドに寝転がりながら。全国何処の町へ行こうとも、ギルドさえあれば、寝るところに困ることはまずない]
戦が始まる。
[口にすると、どくり、と胸が高鳴る。
この胸の鼓動が果たして自分の物なのか、内に宿る『鬼』の物なのか──]
──区別が付かない。
[それは、自覚はしなかったけれど、わずかな焦りを含んだ言葉]
僭越ながら、申し上げます。
国王陛下のご下命にて、既にエーヴァルト殿よりマカローナ家へ物資調達の依頼をしております。
[担当の官吏、エーヴァルトはこの席にいない]
本日商人が王城に参っておりました故、殿下のご出立に合わせ、当面の準備は整うかと存じます。
>>261
王家の財産、売れば多少の足しになりますよ。
ま、足元みられるとか、ヤバいという噂が流されるのは難ですが。
増税+徴兵は…いろいろ終わりそうです、キャスティール…
[かつり、とドアを叩く音。続くドア越しの声は『唯今より王の間にて軍議が始まった模様です』との侍女の声。]
ご苦労様、グレートヒェン。
下がっていいわ。
[先の話を聞いたときから、このような事が近いのは予想していた。
す、と眼が細まる。]
流石に割って入るのもねぇ。
何が出来るかしら。
[其処でふるりと首を振る、そうじゃない。
何かを、するのだ。
この国の為。
3人の弟達の為。
引いては、自分自身の為。
くすり、頬が緩んだが、直ぐに引き締まる。
部屋を出、向かうは軍議中である王の間]
漆黒の空に真っ赤な炎が立ち上る様は確かに綺麗だよね。
ぜぇんぶ燃やしつくしちゃうから。あれはいいよ、ゾクゾクするよ。
……っと、ごめんごめん。
[流麗に言葉を吐いてしまうのは、ありありとその様を思い描けてしまうから。
何度か起こしたし、起こされた事もあったから]
ん、任せといて。
[市へと去る背中を能天気に見送る。
腕を組んで、もう一度領主の館を見上げた]
…油と、一日分の籠城用の食料か……
天井裏あるとすっごいありがたいんだけどな。…見たところ大丈夫そうだけど。
それに……
[言葉を切ってためらうが、国王に促されて続ける]
マカローナ家なれば、件のサブラに商会を構えております。
情報の提供と、彼の地における継続的な支援を要請されるのがよろしいかと。
[だが、すぐに気を取り直したらしく、ふわりと柔らかい笑みを浮かべる]
でも、まあいいわ。本人に真意が伝われば、それで十分だもの。
アステル。貴方との約束通り、私はここへ来た。
将来愛する国と民に危機が訪れた時、自分の代わりに見届けて欲しいという、最後の願いを叶える為に…ね。
[ベルティルデの報告にはうなずき]
>>261
…殿下にしては見事なお心がけ…いや、なんでもございません。
では…具体的には何時どのように兵を進めましょうか。
[ミーネ、と聞いて首を傾げる。
誰のことだか、覚えていないらしい。]
ムードにかかわらず、戦況分析は必要なことだと思いますが。
[真顔で答える。報告を聞けば――]
オズワルト将軍らしいやり方ですね。
“愛されるより、畏れられる人間であれ”
ジラルダン…あるいはオズワルド将軍の覇道と、キャスティールの足掻き…いや、努力。
いずれが…勝利の女神ブルヌスを振り向かせるのでしょうか。
/*
という事でこんばんは。
ちょっと前の練習村で「参加しないよ」とかホザいてたHALと申します。
いや、はずかしながら旅行日程勘違いしていまして。
とまぁ、参加は出来るようになったのでよろしくお願いします。
共鳴とか大丈夫か俺!
頑張ってフィオンの引き立て役に回りたい所存で御座います!
……キャラがまだ降り切ってないのであやふやになりそうですが。
*/
[何となくじっとしていられなくて、黒鞘の剣を掴むと散らかし放題の部屋を出て、ギルドの受付へ。そこは工房が近くて賑やかで、慣れた音が心地よい]
……ええと、あれ、学者先生、じゃなくてノトカー、さん?
[思わず深呼吸したりしていると、扉から顔を覗かせた男に気づいて]
とりあえず、買いすぎ?
[ええと、と周りを見回すと物が置けそうな椅子を、使う? と首を傾げた]
あの村を襲った悲劇を触れ回れば、キャスティール領にある周囲の村は戦わずして門戸を開くでしょうが――
それは、おれのするべきことではないと思いますので。
[つい、と目逸らし。
自国の民が焼き討ちにあったなどと聞けば、フィオンがどんな反応をするか予測がつく。
つくが――ここにいる自分の思いはフィオンの理想とは異なる。それが、わかるから。]
自警団程度の戦力しかもたない村が、たてつくからいけないのですよ。
自分の力量を弁えない者に、災厄が降り掛かるのは自明の理です。
…おれは、本当は貴女のような女性が戦場に立つのも反対なんです。
自立した人間と認めていないわけではありません。
ただ、持って生まれた能力が男とは違いすぎる。
だから、私は私の道を進むわ。キミもキミの征く道をね。
その道程がたとえ違っても、同じ方角を向いている限り、私の鏃はキミを守る。
そう、あの時のようにね……
[外から聞こえる伝令の声を聞けば、立ち上がって天幕を抜ける]
時間ね。行きましょう。
[そう言いながら歩き出すと...はトールに聞こえるか聞こえないかの声で小さく呟いた]
そうそう、人がね、その世界から追い出されずに住む唯一の楽園は"思い出"なのよ**
>>276
あえてトールの狭量なとこ出してます。
カサンドラが嫌いなワケじゃないんだ!
騎士的正道主張+戦争ジャンキーなんです。
カサンドラPLさんに与える心境プレッシャーに関してはなんとかフォローしようと思いつつ。
[市場の中で聞き回り、鍛冶ギルドにいるらしいと噂を聞いてそちらへ向かう。
果たして、ギルドの建物の中にノトカーの姿を見つけ出した]
ノトカー。探したぞ。
[実のところ、そんなに探すのに苦労したわけでもなかった。
鮮やかな髪は、砂漠に生える緑のようによく目立つ。
人に聞けば、大量の荷物を抱えていたことまで皆から教えてもらえた。
カレルもその場にいるのに気づき、手を挙げて挨拶するが、時間も無いので、手短に用件だけを告げる]
明日は、町がちょっとばかり騒がしくなる。
混乱に巻き込まれたくなければ、一緒に来るか、町の外へでも避難しておいてくれ。
ああ、北側へはあまり行かない方がいいな。
カレルも、町を出ないなら、明日は仕事を休んだ方が良いぞ。
[ノトカーがなんと答えるにせよ、言いたいことだけを言ってギルドを出る。
そのまま、適当な馬を調達して、自軍の陣へと馳せ戻っていった]
>>279
畏まりました。それでは早速そのようにいたしましょう。
私とベルティルデ殿は殿下に付き従うということでよろしいですね?
[中から聞こえた声に、あ、と表情を緩ませる。見れば、先刻紹介された金髪の鍛冶師]
ああ、良かったあ。カレルさん、今晩は。
[悠長に挨拶を。椅子を勧められればそのまま座った。手の中の袋達は相も変わらずぐらぐらしている]
ふふ。そうですね、買い過ぎました。
あれもこれも必要な気がしてしまうのは、マーケットの罠ですかね。
突然済みません。ご迷惑ではなかったでしょうか。
剣を新調しようと思っているので、相談に乗って貰えないかなって。
この位の大きさの短剣と、大袈裟でない、軽めの細身の剣があれば嬉しいのですが。
[苦労しつつ、懐から短剣を取り出しカレルに手渡そうと。一番上の荷物袋が床に落ち、中身がばらばらと散らばった。
慌てて拾おうとして気づく。椅子を勧められたのは手の中の物を置く為だったのだと]
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