情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[このヘンな神父が来たのは、おおよそ2年前。
丁度、シスターが派遣されてきたのと前後するくらいでしょうか。
ですが、どうしてだかこの神父はすこぅし昔の村の出来事を知っています。
一人の娘が駆け落ちしたこと
村の中で、大きな諍いがあった事
そうした出来事で村が慌しい最中、ひっそりと、誰にも知られずに誘拐事件があった事
そんな神父は、滅多に名を名乗りませんが、その名は
ジムゾン・ギフトシュピンネ、というそうでした。]
[少食なんです>>405と言われれば、いつものように少しだけ眉を寄せて困ったように]
スープ作るわ。宿の食事には到底かなわないけど…食べていってね。
[それでもすぐに、手伝ってくれると言うヤコブさん>>353と、いまいち状況を理解していないらしいリーザ>>361に笑顔で声をかける]
――――♪
[小さく、古い民謡を口ずさみながらヤコブさんの持ってきてくれた野菜を見繕い、リーザも食べやすいように小さく刻んでいく。]
―僕が帰ってきたら
―君に会いに行くよ
―その時まだ僕が君の愛しい人なら……
[オットーさんのパン、カタリナさんから分けてもらったチーズ、ヤコブさんの所で採れた野菜のスープ。
簡素ではあるが、温かい食事ができれば、皆で食卓を囲んだか。]
神父様、これ、召し上がります?
今日、クッキー頂いたんです。
[果たしてこのクッキーに彼の手が伸びる事はあるのだろうか。]
ありがとうございますだ。
[スープを作るというシスターにぺこりとお辞儀をする。好意は素直に受けるつもりだ。どの道、家に帰っても用意する気力が出るかどうか怪しい。普段より人は減っていても、慣れない人がいるかもしれない宿屋で食べるのは気が進まない。
そのあとは、お茶道具を片付けたりお皿を並べたり程度の準備を手伝う。シスターが口ずさんでいる民謡は自分が知らないものだったが、聞いていると何となく懐かしい気持ちになるから不思議だ。]
[食卓についたのち、シスターが神父にクッキーを勧めるものの、気が向いたらとしか答えない様子にこてりと首を傾げる。
シスターが神父が自分をからかう姿を羨ましいと思っているとは全く考えもしないまま。断られて気落ちしているのだろうか?と解釈して、慰めるような視線を向けて。]
大丈夫。神父様は、大丈夫・・・だよ。
[半ば自分に言い聞かせるような言い方でもあった。大丈夫と言っている間は、きっと何ともない。言葉によるおまじないの効果を信じていたからこその行動だった。
それに加えて、根底には信頼感も含まれている。神父が何かと口にする言葉は、自分には到底真似できない、格好いいと尊敬している。懐いているのも、それが理由の一つだった。唯一自分を可愛いというのだけは勘弁してけれ、とは思っているけれども。
食べる前に祈りを捧げるのは無論忘れない。]
では、いただきます。**
/*村の中では神父に一番懐いている、の一言だけじゃさすがに説得力ないなーどうしたもんかーと思って、「わしにできないことを〜」作戦に出てみた!(きりっ。
/*ヤコブは可愛いと言われて、勘弁してけれと思っているけんども、中身的には全く気にしてない。だって言われてるの自分じゃないし。
/*
……墓荒らしする前にちょっと回想落としたいが、クソ重い&ドン引き必至なので夜中になってからひっそり落としたい……となると1日目に食い込んじゃう、な……。
[慰められたらしい事に気づき>>414、ヤコブさんに微笑む。]
えぇ…
[大丈夫、と言う言葉が一体どこまでの意味を含むかは分からなかったが、心の中で繰り返す。
大丈夫、大丈夫。
なんだかんだで2年、上手くやって来た。
このまま何も変わらない。
食事の前の祈りを捧げる為に目を閉じた**]
―― 宿の一室 ――
[皆に挨拶をして、自らが借りる部屋へと向かう。
パタリ、扉を閉めてしまえば、二階の一角にある部屋までは一階の喧騒も届く事はなく。
窓の外に見える木々の揺らぎが、むしろ静けさを醸し出していた。]
……こうしてここに泊まるのも、久しぶりだなぁ。
[村に家があるのだから、村の宿に泊まる事などほとんどない。
唯一、子供の頃にベッドの上で跳ねすぎて床が抜けてしまい、改修する間だけ泊めてもらった事がある。]
…………ここってこんなに静かだったっけ。
もっと、賑やかだと思ってた。
[祖父が亡くなってからというもの。
夜は寂しいと――…そんなイメージがつきまとっていた。
いつも賑やかなこの宿ならば、寂しさも紛らわせるかと思っていたが。]
………………どこも、こんな感じなのかな。
[寂しげに窓の視線を眺めつつ。
これではいけないと、重い空気を振り払うようにぶんぶんと首を振り。
もそもそと、ベッドの中に潜り込んだ。
――――――――――――…が。]
………………お、落ち着かない……。
[慣れない処に泊まっているからか。
それとも、変な噂のせいで意識しまっているからか。
はたまた、先ほど談話室で居眠りをしていたからか。
眠気は感じていた筈なのに、不思議と今は目がさえてしまっていた。
布団に包まれたまま、ぱちくりと大きな瞳を瞬かせる。]
……はぁ。温かいミルクでも貰うかなぁ……。
[そう呟き、布団から起きあがる。
部屋を出て廊下を進み、階段を下りよう――――…として。
勢いよく、足を踏み外した。]
――――――わっ、わわっ――!!!
―― 宿・階段付近 ――
[けたたましい音が、宿屋中に鳴り響く。
騒音をまき散らした犯人は、階段の下で顔を顰め、腰をさすっていた。]
…………あいったー……。
[痛みで起きあがる事も出来ず、暫し、そこで蹲っているのだった。*]
― 客室 ―
[そこにいた旅人は、談話室でも纏ったままだったクロークを羽織っていなかった。
それどころか、下に着ていた旅装束もベッドの上へ放られている。]
[旅人の手には、水筒の水で濡らした手拭い。]
……本当は浴室で洗いたいけど、まだ誰か起きていても困るから、ね……。
[手拭いが滑っている肌は、男としては華奢で丸みを帯びている。それでも、力仕事をしているせいか、そこそこの筋肉はついているけれど、決して付きすぎているという程ではない。]
“死んだ”ってのに、健気に成長してるよねえ、“ニカ”。
[胸元を見下ろし、苦笑する。]
[村に居た頃も、性別をはっきり匂わせるような言動は取っていなかった。むしろ、汚らしい服装や肉体労働をしている様子から、少年のように思う村人も多かったけれど――
“ニカ”は、男ではなかった。]
――――……。
[首元にある、まだ新しい編み込みの革紐と、その先に繋がれた光るものは、清拭の間も身につけたまま。
大事そうに掌に包み]
もうすぐ……もうすぐだよ。
もうすぐ、開放してあげるから……だから、待ってて……。
[語りかけるように呟くと、替えの装束を纏い、“荷物”を入れた袋を腰に撒き、その上にクロークを羽織る。
あと数刻もすれば、皆寝静まるだろう――と思う。
その時を、じっと待っていた――が]
……ヨアヒムさん?
だ、大丈夫ですか……?
[青年が腰を擦り蹲る様子と、階段の下という場所から、足を踏み外して落ちたのだろうという事は推測できて。]
包帯、持ってきますからじっとしていてください。
……でも強く打ったのなら、薬も必要かな。
宿だし薬箱がどこかに備えてあると思うから、パメラさんか……もしくはアルビンさんが持っているかも……
[もし既にパメラかアルビンが駆けつけていたなら、塗り薬を持ってくるよう頼んでから。彼らがいなくとも、自分は一旦包帯を取りに部屋へ戻る。
この音だ、何にせよそのうち皆ここに来るのだろうから**]
/* くっそおお、予測はずしたああああ!!w
今回は自身もってニコラスは男だと思ってたのにいい!
くそ、るみえるさん(推定と書いてだんてい)の実はおにゃのこ好きの程を見誤っていたちくせう!ww
― 唯 一色の夢 ―
[それは繰り返し何度も見続けた夢。
衝撃的な映像も、映らない。
悲痛に響く叫び声も、聞こえない。
それが果たして幸いかどうかは、少年には判別できないが。
べっとりと、瞳に貼りついた。
唯 一色の夢。
その悪夢に、少年は毎夜飛び起きる]
― 客室 ―
[階下でけたたましい騒音が鳴り響いた。
案外、夢から覚めたのはこの音かも知れない]
……何だろう。
重い物が、おっこちた音?
[寝なおす気には――とてもじゃないがならなかった。
寝るからと着替えた数少ない衣服も、嫌な汗で濡れていた。
両腕に抱えた本ひとつを手にしたまま、やがて部屋の扉を開いて外の様子を窺う]
― 宿 階下 ―
……ヨアヒムさん?
もしかして、階段から落ちたのですか?
[騒音から、既に宿にいる人は皆起き出していたろうか。
階下で腰を擦るヨアヒムの姿を見て、心配そうな表情を浮かべて少年は階段を慎重に降りる]
今は多分、もう夜も遅いですよね。
……悪い夢でも見ましたか?
──回想・宿屋──
[行商人と顔を合わせ、商品について話をする。>>390]
うん!いいよ!
熟成し始めたばかりのチーズがあるから、アルビンが他の村に着く頃にはちょうど食べ頃になってるんじゃねーかな。
きれいな霧に育まれたおいしいチーズかあ……。へへへ。
[暑い時期だと、どうしても運搬中に腐ってしまうが、今の時期なら厳重に封をすれば大丈夫だろう。
そして、珍しいチーズも手に入れてきてくれたと聞けば喜んで。]
やったあ!
あー、どんな味か楽しみ!
明日うちのチーズとお金持ってくるから、その時にちょうだい!
[きっと、チーズ以外にも買いたい物が見つかるだろう。小遣いはどのくらい貯まってたかなと思い起こしたり。]
青カビのチーズ、うちでも作ってみたいんだけどなー。
いいカビが、なっかなか見つかんないんだ。
[木の洞だとか岩場の隙間だとか天井裏だとか、色んな場所にパンを放置してカビを採取したりしているが、チーズを美味しくさせてくれる青カビには未だ出会えていないのだった。]
うん、頑張るよ!
[実際に美味しいと評判のチーズを作っているのは父と祖父であり、カタリナは定められた手順を手伝うことしかできていないが。力いっぱい返事をした。]
──寝る前・談話室──
[羊乳がなくなりそうだから、というパメラに頷く。>>401]
うん、わかった。明日持ってくるな。
今、父さんもじいちゃんも居なくて羊乳をチーズにできねーから、使ってくれると助かるよ。
[一人で作れない訳ではないのだが、乳を無駄にするなと父に叱られるので。]
……そんな風に言ってくれんのは、パメラだけだよ……。
でもやっぱ、美味しいって言って貰えるとやる気が出るなあ。へへっ。
[個性的な味わいで美味しかった、と言ってくれるパメラの言葉に照れながら鍵を受け取った。
──どこの誰とも知れないけれど、優しいお姉さん。記憶を失う前は、どこでどんな生活をしていたんだろう?
知りたいような、思い出してどこかに行かれては嫌なような。そんな相手だった。]
──寝る前・談話室──
ぶんげいがく……。へ、へえ〜。
[話を聞いても>>384、あまりピンと来ていない様子の娘。
本自体あまり読まないが、それを更に研究してる人となると自分には遠い世界の話のようだ。
……そんな人の子どもを、羊飼いにさせていいのだろうか。という不安がチラッと胸をよぎる。そりゃあ、どんな仕事だって賢いに越したことはないだろうけれど。]
うん、おやすみ。ペーター。
……?
[手を振り、先に階段を上がるペーターを見送る。>>386
「良い夢を」なら、よく聞く寝る前の挨拶だけど、悪い夢を見ないようにという言い回しはカタリナは初めて聞いた。
地域によって違うのかなと、その時は思う。]
[食事も終え、ほっと一息つく。
気持ち的にはまるで家族の団欒。
例え、実際の家族でなくともここでの生活に擬似的な家族の姿を見ていた。]
リーザ、眠くない?
宿に戻りましょうか?送っていくわ。
霧も出てるし、何かあると大変だから。
[何か、は別にあの「噂」に限ったことでも無いが、やはり思い起こされるのは昼間の声を潜めた噂話。]
落ち着けなくて寝付けなかったのですか?
もしかしてヨアヒムさん、まだ起きていたのですか。
……あ、あの、身体は何ともありませんか?
階段から落ちたなら、青痣やたんこぶになってしまいそうで。
[落ちたヨアヒムが、笑える程度の怪我で済んでいるのが良かったと思うが、少年は安心までは出来ない様子で。
ヨアヒムの隣に座り込んで、何気なく手にしたままの絵本を脇に置く。
労わる様にヨアヒムの背を擦ろうか、と手を伸ばしかける]
──部屋・宿屋──
[靴と頭巾と、足元が汚れやすいズボンを脱ぎ、ベッドに入る。
人狼の噂はあれど、まだ本当に「噂」だから。すぐ、すやすやと眠り始めていたが。
『ドダダダダーン!』とでもいった感じの音が響いて、ビクッと起き上がる。]
ええっ!? 何、何?!
[裸足のまま、ワンピースの裾を翻して廊下に出た。階下の様子を確認すると。]
あ、ああ……ヨアヒムが階段から落ちた音かあ……。
だいじょーぶー?骨、折ってないー?
[そんなヤワだとは思っていないが、ちょっと心配で声をかけた。]
[食事のあと、フリーデルがリーザを宿まで送ろうかと提案した。]
んだば、わしも一緒にいぐ。女性だけで外に出るのは危険だよ。霧が出てるなら尚更だ。
[薄々フリーデルが言う何かとは、かの噂でないかと見当をつけている。自分が頼りにされるかどうかは不明であるが、馴染みのあるフリーデル、そして初対面とはいえ音楽で少しきっかけがつかめたリーザの身に万が一があったら嫌だ。]
な、なーに、どどどうせわしも自分ちまで帰らねばならね。なんだ、宿屋に寄るくらい、大した手間でねぇだよ。
[ただしその本心は隠して、別の理由を口にした。]
/*BBSん中じゃカタリナが最Loveキャラだけんども、何故か自分が萌えるカタリナってやったことねぇだ。理由ははっきりしてて、自分が萌えるかどうかよりも、他人から見て可愛いと思えるキャラの中から自分がやれそうなもの優先して選ぶから、だな。
カタリナやるからには、全国4100万人のカタリナファンを失望させたらならね!という妙な使命感が出るせい。(何。
/*しかし、自分では可愛さを欠片も狙わないキャラのつもりで設定した奴が、意外にも可愛いとか言われたりするから(例:某村タイガ及びベルガマスコ、世の中わがらねぇ。
カタリナさん。起きられたんですか?
[ヨアヒムの背を擦りながら、階段から降る声に振り向く。
寝る格好のまま様子を見に来たカタリナの髪は、頭巾が取り払われて綺麗な髪が惜しげなく零れてた。
男ぽいだとか散々からかわれていたが、こうしてパッと見ると、そんな想像は出ない程に、可愛く見えた]
ヨアヒムさんは、大丈夫みたいです。
あ、骨が折れたりはしてない、と言う意味ですけれども。
カタリナさん。お薬がどこにあるのか、知りませんか?
パメラさんなら、場所もご存知なのでしょうか?
[ヤコブさんのありがたい申し出>>441に素直に頷く。]
助かります、ヤコブさん。
[彼もあの噂を耳にしているのだろうか?
いずれにせよ、本当に心配してくれているのだろう事がその様子からは伺えて、嬉しい気持ちに満たされる。]
少し寄り道になっちゃいますが、お願いしますね。
頼りにしてますよ?
[お世辞ではなく、でもどこか少し気恥ずかしくもあり、思わず茶化すような言い方になってしまったかもしれない。
実際の所、自分がついていれば霧に飲まれて転んだりとか、そう言った事は防げるかもしれないが…
噂が真実ともなれば、非力な自分にはこの幼い可愛らしい存在を守る術は無いだろう。]
/*ニコラスの目撃イベントに立候補しただが、自分が回そうと思っていたロールと矛盾することに気づいて撤回しただよ。恥ずかしい!
?
[そんな格好って、夜だし寝てたんだから当たり前じゃないかと思った。
憎まれ口を>>443聞くと笑い。]
あー、それ聞いて安心したよ。そーだよなー。
[そして、ヨアヒムの背をさすっているペーターに。>444]
うん。あんな音したら、そりゃね。
薬かあ……。湿布薬とか?
あるなら一階じゃないかと思うけど……。パメラまだ起きてるかなあ。探してみるよ。
[この格好のままだとちょっと寒いので、一旦部屋に戻り。普段と同じ格好に戻って階段を降りる。
ちなみに髪は、色は綺麗かもしれないが、こまめに手入れしている訳でもないのでバサバサした髪質だ。頭巾を被れば、どのみちあまり解らないかもしれないが。]
―回想/談話室―
……面白い本?
[頃合いを見計らってアルビンのティーカップを下げに行った時には、丁度セールストーク>395>が始まっていただろうか。
本は大好きなので、つい心惹かれ。厨房の事もあるけれど、
ちょっとだけ…と楽し気な語り口調に耳を傾けるうち……]
………!?
[アルビンの言葉の何処かに、記憶の薄布がふわりと翻るような、強い引っ掛かりを覚え、眉を寄せる。次いで、一瞬だが鋭い痛みを頭部に感じて、咄嗟に一年前の傷跡を指先で押さえた。]
………。あの、アルビンさん…。
他にどなたも欲しい人がいなかったら、でいいのですが…。
その本、後でご相談させて頂いても、いいですか?
[那辺に引っ掛かりを覚えたのか分からぬまま、頭部から降ろした
片手をきゅっと握って、おずおずとした口調で尋ねた。]
―回想・一旦終了―
い、いや。何、困っだどぎはお互い様だよ。
[フリーデルの口調が何故か茶化すように聞こえて。しかし真意には気づけず、わし何か失敗でもしでかして、それとなくフォローされとるだか?と明後日の方向に思考を巡らせる。だからこういう場合に使う必殺の台詞を口にした。年に何度も濃い霧が発生するこの村では、村人同士助け合わなければ生きていけないのだと、養子になった直後から養父母に口を酸っぱくして言われている。
フリーデルが素直にこちらの提案を受けてくれたからほっとしているが、過剰に恐縮されたら好意も意味がない。]
・・・あ、そだ。神父様はどうする、だ?
[そこで神父に提案した。フリーデルがリーザを宿屋に送って行けば、帰りは自分がフリーデルを教会に送り届けない限り危険なのは同じ。それは全然問題ないし手間にも思わないが、若い女性が男と二人きりになって、変な噂を立てられたらフリーデルに申し訳ない、と思いついたのだ。]
えーと、なんだ。その。わ、わしゃ神父様が一緒だと心強いだでよ。だ、だから、お願いしだいな、っで。
[ただ、その理由は口にできず。あわあわと誤魔化すような口調で追加の説明をする。無論神父がいると心強いのは紛れもない本心ではあるが。]
あ――――……っ
[足が、止まった。]
……すみません。
持ってきておいて何ですけど、僕、不器用なもので……誰か、巻いてあげてください。
いや、自分に巻く分にはぐちゃぐちゃでも平気だけど、他の方にとなるとそうもいかないですからね、ははは。
[口では笑っているけれど、表情はひどく強張っている。]
……お大事に。
[恐らく今いる中で一番手先が器用そうなのはパメラだろうと、彼女へ包帯を差し出す。
渡す際、手が微かに震えている事が、振動で伝わるだろう**]
・・・・私ですか・・・・?
[皆が夕飯を取る間暇つぶしに読んでいた本を閉じ、急に振られた話に怪訝そうな声を上げる。
正直な所、一緒に行く気は更々なかった。]
・・・貴方は?
[どうしたほうがいいか、と含ませながら、フリーデルに問いかけた**]
[服を着て部屋を出た時には、パメラが薬箱を探しに行く様子が見えて。ならばと、ヨアヒムに視線を向ける。]
立てないなら肩貸すよ?
[ニコラスが、「僕、不器用なもので」とパメラに言っているのを耳にしつつ、ヨアヒムにそう話しかけた。]
[ヤコブさんの言葉>>452を聞きながら、そっと神父様の様子を伺う。
食事の間中、本に視線を落としていた彼の返答を、内心どきどきしながら待った。]
えぇと…私は…
[神父様の声>>456は決して、その提案に乗り気なようには聞こえなかった。
思わず口ごもる。]
私は、神父様も一緒に来てくださると…嬉しいです。
[助かります、とか心強いです、とかそんな言葉も過ぎったが。
結局そう言うと、俯いた。
言ってから、あーぁと心の中で呟く。
素直に言葉を出してしまった時ほど、そっぽを向かれるとやっぱりつらいから。]
……え、ええ。
包帯を巻くのはできますけれど…。
[口調とは裏腹に、ひどく硬いような表情に
微かに眉を潜めるも、差し出された包帯を受け取った時。]
……? ニコラス、さん?
[先程まで、とても冷静な様子で、ヨアヒムの状態を確認したり、指示したりしてくれていたように見えたニコラスの指から、微かな震えが伝われば。はっとした表情で、少し高い位置にある瞳を見上げた。]
スープ?
……え、あの。……おかね、ぜんぶやど……。
[>>409食べていって、と言われ、ようやく事態を察する。
首を振り、立ち去ろうとしたが……折よく胃袋に鳴かれて空腹を訴えられて。]
…………。……いいの?
[フリーデルに問いかけ、その言葉に甘える事にして。
>>410小さな歌が聞こえる横で、手伝える事を探しながらうろうろと。]
おさら、ならべる? なにか、きる?
[指示を出されればその通りに動いて。
やがて食卓に並んだパンやチーズ、野菜のスープに、思わず小さく歓声を上げる。
宿の食事は文句なしに美味しいが、独りで食べるには気後れするものばかりだった。]
[と。食事を囲む段に至り、フリーデルを見つめて。]
…………あ、の。ごはん、もらって、ごめんなさい。
しょくじのまえに、おいのり、させてください。すぐおわらせるから。
[眉を下げて、首元の鎖を外せば。服の中から取り出したのは、縦一本に横三本、八端(はったん)の十字架。]
……――――――――――。
―――――――――――――――。
――――――――――――――…………。
[胸に掲げて、遠慮がちに小さく祈る言葉は早く。
詳しい者なら、遙か北の言葉と察しただろうか。]
…………спасибо。
[最後に一言、手短に締めくくって。]
……あの。
わたしは【ヨソモノ】だけど……ママは、【ヨソモノ】じゃないから。あそこでねむっても、だいじょうぶだから……。
だから、その。
…………ごめんなさい。
……いただきます。
[彼女の顔色を伺いながらも。十字架を手早く首へ戻し、匙を取った。]
[食事を終えれば、片付けを手伝おうとフリーデルの様子を伺う。
食堂以外の場所での食事は、故郷に居た時以来か。お祈りの後ろめたさも忘れ、一通り食器を下げ終えて。]
? ……やど? ついてきてくれるの?
[>>438宿、戻る。聞き取れた単語から、大まかな意図を推測して問いかける。]
《霧》……しってる。ママがおしえてくれた。
このむら、ときどきтуман……えっと……しろくてつめたい、あれがでてくるんでしょう?
[幸いこの半月の間、霧の出ていた時間は殆ど宿で過ごしていたのだが。どうやら今日は、霧が深い日らしい。
村の決死隊の話は、肝心な所が聞き取れなかったが。物々しい雰囲気と――――――――を思い返し、素直に頷いた。]
……ありがとう。
こわいひと、どうしようかなっておもってた。
[>>441ヤコブも同意してくれているらしい。
……但し。《怖い人》が指す相手は、フリーデルのそれとは少し違っていたのだが……。]
でも。
それじゃあ、シンプサマ、ひとりぼっち……?
[首を傾げたその時、>>452ヤコブの口からもシンプサマの名前が出て。
>>456フリーデルに何か問いかけているが、>>458フリーデルも共に来て貰いたいらしいのは伝わって。]
……ひとり、あぶないよ? しろいまものに、たべられちゃうよ?
[後押しするよう言葉を添えて。意思が読み取れまいかと、ヴェールをじっと見つめたが。反応はどうだっただろうか。]
/*ヤコブは今回18歳設定だども。
←童顔っぽく見えるだで、実は三十路とかでも面白いかもな。自分が。(何。
・・・やらねぇけんども。
/*
リーザはロシア育ちで、正教会なんだよね。
「異教徒だ!異教徒だ!」みたいなイチャモンを……んー、カタリナのキャラ的に、それは向いてないか。
(熱心なクリスチャンではないだろうから)
/*怪我の第一発見者縁故、募集するの忘れていました…。
唯一自分からお願いする縁故の予定だったのに…(こら
すごく今更ながら、募集してみたりとか。。。
誰もいらっしゃらなかったら、村外の決死隊の誰かでも。
ちなみに、相手の陣営どちらでも、
自分が赤陣営になったら正縁故、
村陣営になったら負縁故予定…。
宿屋中に響いてましたよ?
もしかしたら、宿屋の外にまで響いちゃうかも知れないくらい。
[ヨアヒムがボヤいた言葉を聴いて、隣の少年は素直に告げた。
流石に、宿の外にまで、は云い過ぎかも知れないかな、と後から考えたが。この宿の、一階と二階には良く響いたと思う]
―宿/階段近く―
気にしなくて大丈夫よ。
それよりも……大怪我でなくて、本当によかった。
ほっとしたわ。
[見上げた瞳の持ち主>>460、ニコラスの反応がどのようなものであれ、それを見届けてから。
心配かけてごめん、というヨアヒムの言葉が聴こえれば、
心からほっとしたという様子で胸元に手をやり、首を横に振る。階段から落ちたヨアヒムに、無意識に谷から落ちて大怪我をした自分を重ねていたのかもしれない。]
……でも、やっぱり、かなり痛そうね、
塗り薬と……包帯も巻いておきましょう?
[無理にとは言わないけれど…と口にしつつも、
眉根を下げて首を傾ぐ。]
/*
あ。やっぱりパメラがうみねこさんはFAっぽい(語尾の「〜」とか)。
後、ヤコブ(ト書きの細かな心境描写)とジムゾン(神父で苗字が毒グモ……ヴェールに薔薇付いたのドレスハット……すごく、危ない雰囲気です……しかしなんだろう未亡人っぽくておいしsげふげh)も。
― 宿 ―
…………えと。
パミー ラ、……じゃ、ない。……パメラ?
こんやは、ばんごはん、いらないです。フリーデルさんのところで、たべました。
[フリーデル達は、まだその場にいただろうか?
>>373宿に戻れば、《だんわしつ》と呼ばれている場所へ顔を出し、長い栗色の髪をした女性へ声を掛けた。
部屋の中を見れば。
村で数回見かけた記憶のある姿や、旅人や行商らしき姿。同世代と思わしき姿もあって。]
……こんや、おきゃくさま、いっぱい?
あの。203のへや、ひろいから……もし、べつのへやにいくなら、そのほうが、いい……?
[母娘二人で眠れるよう広めの部屋を取っていたが。母が居ない今、ベッドこそ一つだがあの広い部屋で眠っていてもいいのだろうか? と、女性を見上げて。]
でも……できれば、ママのさいごのへやのままが、いいな……。
[俯いて、ぽつりと呟いた。
宿の手伝いの彼女なら。
半月前、村にやってきた母親がそのまま倒れ、七日七晩の手当の甲斐無く還らぬ人となった事や。
彼女の手当の傍ら、事情を知る村の者が始終複雑そうな表情だった事。
或いは、異国の病気を村へ持ち込んだのではないかと、談話室で子にわざわざ聞かせるよう話していた者も居た事は、知っていただろうか。
或いは。14年前、同じように宿で倒れた旅人に献身的に尽くした末に、回復した旅人が立ち去る折に簡素な書置きを残し村から消えた15歳の村娘の話をする者も。もしかしたら、居たかもしれない。]
―宿からの帰り道―
……霧が出てきてるな。
[薄めたミルクを、夜に溶かしたような闇。
湿った冷たい空気が、黒ビールで微かに火照った身体の熱を奪ってゆく]
あまり、濃くならないといいけれど……。
[ひどいときには、数歩先も見えないような濃霧が続くこともある。
村内ならばまだしも、助けを呼びにいった村人たちは道中で立ち往生だろう。
自分も日持ちのする黒パンを大量に用意するよう頼まれたし、それなりの支度は整えていったはずではあるが、それでも心配ではある]
[ヨアヒムが自力で椅子までたどり着いたのを見届けた時、宿屋の絵本か、と言うカタリナの声に、思わず振り返った]
絵本。ですか?
――――あっ!
カタリナさん、その絵本、僕がもってきたものです!
[少しだけ特徴的な表紙、上等な紙で造られた、絵本の装丁。
他のどの本屋、図書館を巡っても存在しないその絵本は、まさに少年の持ち物。
少年が名乗り出たときの声は、思うより慌てていた。
絵本にしては珍しい見た目のその本の表を見れば、題名は書かれている。
――――『主よ、憐れみたまえ』
絵本に用いる題名にしては不適当な程に硬いそれは、
― 少し前・教会 ―
[お金は全部宿だ、と言うリーザの言葉>>462に胸がきゅっと締まるような気がした。]
お金はね、いらないわ。
[しゃがみ込んで目線を合わせれば、にっこりと笑う。]
パンは、オットーさんにもらったの。
チーズは、カタリナさんにもらったの。
お野菜は、ヤコブさんが持ってきてくれたの。
みんなにありがとうしながら、頂きましょう?
[いいの?と聞かれれば、柔らかな向日葵色の髪を撫でて頷いた。]
お皿並べてもらえるかな?ヤコブさんと一緒にね。
そうしたら、そこの包みにパンが入ってるから…そう、それ。
[こんな風にわいわい食事を作るのはいつぶりだろう。
一人で、二人分作って、空にならないお皿を眺めながら一人で食べるのにも確かに慣れたけど…]
・・・。
[神父からフリーデルに視線を移動させる。果たして彼女は何と答えるのか気になって。]
・・・?
んだなっ!わしも神父様と一緒だと嬉しいだよ。
[フリーデルが答えたあと何故か俯いたのを確認して、理由は分からないまま慌てて同じような台詞を追加した。]
―Kyrie eleison―
[硬い題名の割りに、その絵本の中身は、確かに絵本と呼べる挿絵がいくつもあり、子供にも読みやすい文字で綴られていた]
むかしむかし、ある所にとても平和な村がありました。
村のひとびとはとても優しいひとばかりで、神さまへのおいのりをかかしたことの無い、とても良いひとばかりでした。
-----------------------------------------
その村には、とても優しく、そしてたいへんつよい騎士さまがいました。
ときおり、村をおとずれるおおかみも、悪いひとも、騎士さまがみんなやっつけてしまいます。
村のひとびとは、みんなを守ってくれる騎士さまがだいすきで、騎士さまも、優しい村のひとびとのことがだいすきでした。
ところがある日、そんな村に、とても怖いバケモノがあらわれました。
村のひとびとを殺してしまう、とても悪いバケモノです。
村のひとびとがバケモノをおいだそうとしても、とても強いバケモノを、村のひとびとがおいだすことはできませんでした。
------------------------------------------
悪いバケモノは、村のひとびとを殺すまで、村からはなれようとはしません。
どうしましょう、と困った村のひとびとは、神さまにたすけてくださいとおいのりするしかありませんでした。
そんなとき、村のためにたちあがったのが、騎士さまなのでした。
-------------------------------------------
とてもつよい騎士さまは、ゆうかんにバケモノにたちむかいます。
バケモノは、騎士さまのことを殺してしまおうとしました。
しかし、ながいながいたたかいのおわりに、バケモノをたおしたのは騎士さまなのでした。
騎士さまのおかげで、村はバケモノからまもられたのです
[お祈りを、と言う言葉に頷いて自分も目を閉じようとした時、彼女の十字架>>463が目の端に入った。
気にしないそぶりで目を閉じたが、瞼に八端の十字架が浮かぶ。
見慣れないそれは、でも記憶を辿れば知っている。
遥か北の国の物だと言う事。
彼女が時折発する、異国の言葉とそれが結びつくと、ここまでの道のりのあまりの遠さに唇を噛んだ。]
[さて教会を出る直前、予想以上に深い霧を見て思わず眉を潜める。]
う〜、思ったより霧が濃いだな。もしかして・・・。
[カタリナという名の羊飼いの少女も宿屋に来ているだか?と考えを巡らせる。
自分と比較すると威勢の良い喋り方をする彼女は、会うたび気後れする人物だ。苦手でないが、顔を合わせると気まずさから無言で赤面してしまう。そんな対応をしてしまうたび、相手からどう思われているのか怖くて、余計に喋れなくなる。要するに見事な悪循環に陥っていた。
おまけにいつぞや、養父母経由で貰った特製チーズ>>382はあまりにも口に合わなくて、四苦八苦した記憶もある。だからカタリナは怖くないが、ぶっちゃけカタリナのチーズは少し怖い。ここだけの話、先ほど教会でご馳走になったときも、普通のチーズかどうか、確認してしまったくらいだ。]
しかし、ざんねんながらはなしはそこではおわりませんでした。
とても悪いバケモノは、騎士さまにたおされるとき、あるおそろしいのろいをかけたのです。
そのおそろしいのろいは、かけられたひとを、同じバケモノにしてしまうという、ひどいのろいでした。
なんと、のろいのかかった騎士さまはバケモノになってしまったのです
バケモノをやっつけて、バケモノになってしまった騎士さまのことを、村のひとびとたちもまた、おそれてしまいました。
/*あ、カタリナさんとヨアヒムさんから、縁故OKが…。
う…。赤陣営になったら正縁故(襲撃したくない
村陣営になったら負縁故(一番に狼疑い?
ど、どうしましょう…。
すごく嬉しのですが、負縁故になった時を考えると、
悩む…><。
そ、そして、リーザちゃんが、
パメラの設定の別名を言い当ててます!
もしかして占い師さん?
赤だったらパミーラ、
村だったらパミラにしようかなーと思っていたのですが、
これはびくっとしておくべきですね?
[そして、【ヨソモノ】の言葉の意味を>>465だいぶ取り違えていた事に気づく。
大丈夫。彼女の墓標が立つのなんて、もっとずっと何十年も先の話…
そんな事、今考える必要も無い。]
[ついてきてくれるの?>>467と言う言葉には頷き]
一緒に帰りましょ?
こわいひと、はヤコブさんがやっつけてくれるわ。
[何も怖くない。大丈夫。
いつものように霧が出て、慣れた道がちょっとした冒険みたいになる。それだけ。
「噂」の影はそっと気づかれないように小さく頭を振って追い払う。]
………
[けれど、三人の言葉に神父様がどう答えるのか、は。少し怖いような気持ちで見守った**]
ん――……?
[霧のなか、幾つかの影が見えたような、見えないような。
霧自体はまだ薄いほうとはいえ、夜の暗闇と重なれば、幾らか距離があるだけでも視覚はあてにならない]
――誰かいるのかい?
[夜霧に煙る闇の向こうに問い掛けて、耳を澄ませた]
しかし、騎士さまは、バケモノになってもまだ優しい心をもっていました。
村のひとびとといっしょにいられない騎士さまは、村をでていきます。
そして、騎士さまは、たくさんのバケモノとたたかいはじめたのです。
騎士さまは、村のひとびとにちかづく悪いバケモノを、すこしでもたおしたかったのです。
やがてたくさんのバケモノをたおした騎士さまは、しんでしまいました。
騎士さまのなきがらは、村のひとびとのところにはこばれてきました。
-------------------------------------------
騎士さまがしんでしまったことをしった村のひとびとは、神さまにおいのりしました。
神さま、このかわいそうな騎士さまをおすくいしてあげてくださいと。
すると、村のひとびとのおいのりが神さまにとどいたのでしょうか。
しんでしまった騎士さまのからだが、バケモノのからだから、にんげんのからだへともとどおりになったのです。
神さまのあわれみが、優しい騎士さまののろいをおときになられたのです。
その後、村のひとびとは騎士さまのことをわすれませんでした。
騎士さまはいまも、やすらかにやすらかにねむりつづけています。 ---おしまい
/*絵本けいしきってむずかしいにゃ!!
1回やってみたかった内容だけれど・・・
のどがぜんっぜんたりねえ今やるべきじゃなかったよ!!!ww
裏設定の分だけ発言がもりもりへるへるうわあん。
でも楽しいの
-宿へ向かう途中-
やっば夜は冷えるだな。
[教会から出ると途端に冷たい空気が肺に入り込み、外にさらされた肌を刺す。はあっと子供のように白い大きな息を吐き出して歩き出す。
夜の村は、昼間見せる顔とは全く違った一面を現す。霧で湿った空気は、半年しか経ってないせいかまだ慣れない。早く宿につくといい、それだけを考えて歩いていると、行き先から誰何する声が聞こえた。]
えと、あの・・・。
[一瞬慌てかけたが、フリーデルやリーザを不安がらせてはならぬと思った途端、意外とすぐに冷静さを取り戻せた。しっかり聞こえるよう腹に力を入れる。]
ご、ごきげんよう。わしゃヤコブだよ。今から宿に向かうとこだ。
/*
……プロだけ飴玉自由にすれば良かったかな?
まあでも。配分含めて……だし、プロ3000pt=大体1d分の総合ptと同じだから、これでいいか。
ちなみに、エピでも言う予定ですがエピは飴玉自由です。食べるほど喋る人がどれだけいるのかと言うはなs……
……否。居るな。居たな……(どこかをじーっと見つめつつ
[聞こえた声は、知ったもの。
警戒と緊張を緩めて、安堵の息を漏らす]
ああ……どうしたの、こんな時間に。
夕食には、少しばかり遅いと思うけど――ああ、君も宿に泊まるくちかな?
ヨアヒムが、怖いから宿に泊まる、なんて云っててね……、気持ちは分からないでもないけど、村に残ってる数少ない男手が怖がってるのも困るよね。
[と、くすりと笑う]
あ。そうそう。
この子、カタリナの親戚らしいんだ。
年も近いようだから、仲良くなれるといいな。
[自らの影に隠れたペーターを、リーザへと紹介し。
二人に向けて笑顔を見せた。]
[相手が警戒と緊張を緩めたのが分かると同時に、声の主がオットーであると気づいた。]
え、えと。わしが宿に泊まるんじゃねぇだ。宿にリーザを送っていくどごだ。霧は深いし夜は遅いし、何があっだらいけねって思っだだよ。
[丁寧に説明する。オットーの作るパンは美味しい。教会で食べたものも抜群の味だった。料理の腕がいい人は良い人に違いないと思っている。年は離れているのと、お互い仕事で忙しいのとで、たまに顔を合わせる程度だから多少緊張はするが、好感度は高い。]
ん、大丈夫だ。相手は教会で食べたパンを作ったパン屋さんだでよ。わしが知っでおる人だ。
[自分の名を呼ぶリーザの声を耳に入れて、振り返ると力づけるように頷いた。]
……宿のことまで、気遣ってくれてありがとう。
でも、大丈夫よ。ヨアの言うとおり、
お部屋はいっぱいあるの。
[宿の部屋の状況にまで気を遣ってくれる様子と、
ママのさいごのへやのままが…という言葉を聞けば、
少しでも安心できるようにと、膝をついて視線を合わせ、
大丈夫よ、と頷く。]
203のお部屋は…お母さんと一緒だったお部屋は、
リーザちゃんがいられる間は、
ずっとリーザちゃんのお部屋よ、約束するわ。
[見上げるリーザに、宿で倒れたリーザの母のよく似た面差し重なるようで。この子を遺して逝くしかなかったのは、どんなにか…と思えば、微かに瞳が潤む。
できる限りの手は尽くしたけれど、7日間の手当の甲斐はなく。事情を知る村の人達の噂話や、異国の病気を持ちこんだのではないかという疑いは、小耳に挟んではいた。
レジーナも自分も、そういったことは、出来るだけリーザの耳に入らないようにしようとしたけれど、全て防ぎ切れたわけではなかったかもしれない。]
― 宿:談話室 ―
え、えと……いわないで、ごめんなさい。
……はい。とっても、おいしかった。
[>>499びくり、と震えたように見えたが。気のせいだろうか?
パメラの言葉に笑みを浮かべたが。]
あ……ただいま、です。
えと。……じゃ、ひーむ……ヤー、ヒム……ち、がう……えと。
……ヨア ヒ、ム。……さん?
[>>491よく《だんわしつ》に来てる、……すごく、発音しにくい名前の人。
腫れ物のように扱う大人が多い中、気さくに笑いかけてくれるのは嬉しいのだが。まさか、「あなたの名前言いづらいです」なんて、言えるはずもなくて。作った笑みが笑顔になっていないのが、自分でも解る。]
へや、だいじょうぶ? ……よかった。
[安堵して頷いたその時、>>494旅人らしい姿と目が合った。
遠目でよく見えないが、髪の色からすると……お爺さん、だろうか? やはり異国の訛りはすぐばれるらしい。怪訝そうな眼差しに、会釈を返すだけに留まった。……その時は。]
/*カタリナからもらったブルーチーズが美味しくなかった。→カタリナのチーズが怖い。
オットーの作るパンは美味しい。→オットーは良い人。
やこっちってば、単純ね☆(何。
?
[そういえば養父母からテレージアという名前を聞いたような聞かないような、と思うのと同時に、オットーの声が微妙に陰りを帯びたのを感じて首を傾げる。しかしオットーがリーザの母親とどのような関わりがあるかなんて知る筈もなく。]
宿から家に戻るところか?お互い注意しないど、だな。
[軽く注意だけ促して、あとはリーザに話しかける様子を黙って見守った。]
やくそく……おへや、だいじょうぶ?
……ありがと、ございます。
[>>501>>502身を屈めた女性の言葉は、細かな単語まで全ては聞き取れなかったが。親身にしてくれる事や、微かに揺らめく瞳の光。部分の単語で、意図を察して頷いて。]
ママのはらってたおかね、なくなるまで……もうすこしだけ、ここで、ママにおわかれして。
そしたら……ちゃんと、ここ、でてくから。
それまで、……ごめんなさい。
[……尤も。父親も《居なくなった》今、他に行く当ても見当たらないのだが。
此処に居ると、迷惑になったり、不快な思いをさせる事も多そうで。それでも。]
― 少し前:霧の中 ―
パン? あのパンのひと……《パン屋さん(Becker)》?
[>>500少しやり取りしたヤコブが付け加えた声で、察した。
簡単な物の名前や職業の名は、旅の道中度々母親が教えてくれた。母の発音した通りに言えた筈だが、どうだろう。]
……あ……。
[けれども。相手から>>509母の名が出れば。ぎくりと身をこわばらせ、フリーデルの袖を掴む指に更に力が篭った。
反応の細かな部分は、地域の差もあるだろうが。自分と話す折、母親の名が出るのは……大体、解る。]
…………えと、はい。
はじめまして。……エリーザベト=コリント、です。
パン……ごちそうさま、でした。おいしかった、です。
[応える声は、一語ずつ確かめるよう、ゆっくりと。]
/*
しかし実際それぞれの名前をロシア語にしたらどうなるんだろう?
エリーザベト→エリザヴェータ、ペーター→ピョートル、カタリナ→エカテリーナくらいは割と有名だろうからまあいいとして……。
名前付ける時にざっと見たら、ロシア語って名前のパターンが少な目らしい?
でも、他の名前見てる感じ、ヨアヒムとか言いにくそうだよなとかちょっぴり……いやそんな事ないのかもしんないけど実際どうなんだろう。教えてロシアの方!(←こら
― 宿に着く少し前 ―
[霧の中に突如響いた声に驚き、思わず身を竦ませる。
聞き覚えのある声に思われたが、この霧と夜の闇の中では、果たしてその声が自分の知っている「本物」であると見分けるのは困難な気がして…]
大丈夫よ、リーザ。
[袖を掴むリーザの小さな手を握り返す。
自分の不安も抑えようと、繋いでいない方の手は胸元を十字架の上から痛いほど押さえ付けた。]
[やがて、リーザが宿に戻ってきたのに気づき。]
あ、リーザ。こんばんはーっ。
[彼女と、その母親が村にやってきた時は色々な噂が流れた。
何が本当かはよく解らなかったので噂自体は聞き流していたが、祖父が『もう数年早く帰ってくれば良かったものを……』と、悲しそうに呟いていたことは印象強かった。
帰らぬ娘を待ちながら三年前に亡くなった、コリント夫婦の孫。リーザに対する認識は、それだった。
ヨアヒムの祖父や、リーザの母のこと。最近、村には悲しみが多い気がする。
だからといって、自分まで気落ちしたりはしないが。なるべく優しくしなきゃ、とは思っていた。]
[ヤコブさんが声をかけ、霧の向こうの相手がオットーさんだと分かれば>>496、全身の力が抜ける思い。]
ね、リーザ。
分かる?さっきのパンを焼いてくれたオットーさんよ。
[ヤコブさんの言葉>>500に繰り返すように繋げる。
人見知りで、普段どこかおどおどした感じの抜けないヤコブさんの振り返った顔は、お世辞抜きで頼もしく見えた。
この先、きっともっと色々な顔を見られるようになるのだろう、などと思いを巡らせれば、一刻も早く噂の黒い霧が晴れればと願うばかり。]
/*
あ。しかもちゃんと調べたらジョアンがロシア圏ではヨアンナだから、もしかしたらヨアヒムもそのままな気がしてきた。
ま……まあ、ええと。スペルが解んないんだよ、多分!
[テレージアさんの娘>>509、その言葉にぴくりと肩が震える。
この村で誰かがその言い回しをする時、必ずと言って良いほど、リーザにとって嬉しい話にはならなかった。
自分の知り得ない出来事なだけに、その件について皆がどう思っているかの実際の所は想像の域を出ないが。
オットーさんの言葉に滲む、陰のある余韻にパン屋での楽しい時間とは真逆の感情が思わず芽生えそうになる。]
んだ。それであっでるだよ。覚えがええだな、わしゃ感心しただ。
[自分に補足を加えるフリーデルのあとで、リーザの発音を誉める。
その直後か、フリーデルが自分に向ける視線に気づいて、にこっと笑いかけた。何を考えているかまでは分からないが、霧の中での遭遇が不安なのはフリーデルも一緒だろうと思っての配慮だ。だから身をこわばらせたリーザは見落としていた。
リーザの答える声がゆっくりなのは、夜霧のせいで余計緊張が高まっているのだろうと判断している。]
[リーザが遠い国から来たらしい、ということは何となく知っていた。
ペーターと自己紹介し合う様子を、ちょっとばかしハラハラしながら見守ったり。心配するまでもなく、無事に済んだようだが。]
……それにしても。
リーザもペーターも、ちょっと「いい子」すぎるよなぁ。
[ふっと溜息をついて、独り言。
お金が無くなったらここを出て行くと言うリーザ。>>512
「ご迷惑では」と、随分遠慮していたペーターの姿と重なって。>>115
子どもで、頼る者も居ないのに。出て行っても最悪、死ぬだけだと、それが解らないような子達じゃないだろうに。
そんなに良い子でいることが大事なのだろうか。
割と好き勝手に生きてきたカタリナには、解らない心理だった。]
……
[あいさつだけ、と言うことは、きちんと話せるワケではないのだろうし。少し固めのニュアンスは、これが母国語ではないようだ。
しかし不思議と、母親のアクセントに似ていた気がして。
目を見開いて、同じように返せば。お辞儀に、こくこくと頷いて。]
…………?
[暫くは。不思議そうに、首を傾げて旅人をちらちらと見ていたかもしれない。]
……、あの人はさ。
テレージアさんは、ここに戻ってくるまでは、どこに――……、
[少女にそれを訊ねようとして、そうして、やはりまた、首を振った]
……いや、もう遅いね。立ち話でするようなことでもない。
いや――……子供の頃、お母さんにはよく遊んでもらってて、ね。
……もし良かったら、そのうち、お母さんの話を聞かせてくれるかな。
[――かつて、憧れていたこともある年上の女性。
彼女が村に帰ってきたあと、ゆっくりと話をすることもできずに、ああなってしまったから。
失ったばかりの母親の話をさせるのは、酷という自覚はあったけれど。
それよりも、村を出てからの彼女がどうやって生きてきたのかという興味が勝ってしまった]
[リーザを褒めたヤコブさんと目が合った>>524。微笑まれれば、不安だった気持ちは急速に溶けていく。
微笑み返して…すぐにまた身を固くした>>521のだが。]
/*開始まであと二時間半足らずで389pt。多分足りると思うけんども、ダミーの飴見でいるど欲しぐなってぐるだな。(じー。
[リーザに話しかけるオットーさんの様子>>528を黙ってうかがう。
もしリーザが耳を塞ぎたくなるような話をするならば、いかにオットーさんと言えども…と半ば戦闘体制だったが]
よく…遊んだ…
[意外な言葉に思わず声が漏れた。
彼が、リーザの母親の失踪に興味本位だった訳ではなく、その人を思い出し…偲んでのあの陰だったのか、と思い当たり恥ずかしさにかっと頬が熱くなる気がした。]
…ごめんなさい…
[小さく小さく、聞こえないように謝罪の言葉を呟く。
リーザを傷つけるものを快く思わない余り、先走った自分の感情が恥ずかしかった。]
[それにしても――]
(……寝ない。みんな寝ない。困った。)
[既に深夜へ差し掛かるというのに。
ヨアヒム事件で目が冴えてしまった人もいるのだろう、こうなると徹夜組も出てくる勢いだ。]
(そうなると……)
……すみません、少し夜風に当たりに行ってきます。
ああ、霧の事もありますから、ここから離れた場所へは行きませんし、すぐに戻りますので――
[いっそ人が多いうちに、どさくさに紛れるように出てしまう方が得策だろうと、そそくさと談話室を後にしようと、部屋の面々へ背を向けた*]
・・・・・・・・・・・・・・わかりました・・・・
[一つだけ溜息を落とすと席を立ちさくさくと扉の方へ向かって。
濃霧の中、ゆらりゆらりと歩く姿は格好もあり、本当に幽霊のように見えるだろう。
やがて、その中でオットーの姿を見ても、その声の陰りを聞いても何の反応も示さず黙ってみているだけだった。]
や、今夜の濃い霧の中で誰がいるっでわがっだら、誰だって思うのが普通だよ。それに初対面同士挨拶するのは当然のマナー。気にしてねぇから、気にするな。
[呼び止めたことを謝るオットーに、右手を上下に振って大丈夫とのサインを出す。
だがオットーがフリーデルに話しかけると、先刻何があったか知らないものの、オットーを見て身を固くしたあと謝ったフリーデルに思いが及ぶ。
そのとき、二人に何かあったのだろうか?と短絡的に考えた。まさかリーザの母親関連で、フリーデルがオットーを警戒しているとは思いもよらない。元々他人にはあまり興味を持たない性格、リーザやリーザの母親についての噂を全然聞いてない筈はないのだが、一度も会ったことがない故に右から左へと聞き流して忘れていたからだ。
ただし詮索する気はないから黙っている。]
[先刻は…と声をかけられれば>>532、はっとして。]
あ…えぇ…先ほどはありがとうございました…
今日のパンもとても美味しかったです、皆で夕食に頂きました。
[何か言いたそうな雰囲気を感じ、逃げるように帰った事を思い出す。
けれど、あの時言いかけた不安を吐き出してしまったら…まさに言霊…現実になってしまうような気がして。
例え聞かれたとしても、言えなかっただろう。]
えぇ…もう遅いですから…
また、明日。
[また、明日。
明日がずっと続いて行くおまじない。
お護りとか、おまじないとか、そんなものを心の支えにしなければ立っていられない。]
[フリーデルから向けられた感情が、気付かぬうちに乱高下していたなどと知る由もなく]
……?
[彼女の不自然な反応は気になったが、しかし、小さな子供もいる一行を寒い夜道に留めるのも気が引けて]
……そうですね、また明日。
いつもどおり、店で待ってます。
[そうして、少し迷って、一言付け加えた]
……何か話があったなら、そのときにでも。
…………。
あ、の。
おそくまで、おじゃまして。ごめんなさい。
もう、ねますね。
……『また明日』、おやすみなさい。
[そう述べて、談話室を辞した。
……夜遅い上、霧も出ていた。
だから、フリーデルたちも宿まで突いてきてくれたのだろう。
明日探した方が良いのかもしれないが、あれは今となっては唯一父が残した物。
居てもたっても居られず。
皆の目を盗むよう、夜の闇へと滑り出た。]
…………。
あ、の。
おそくまで、おじゃまして。ごめんなさい。
もう、ねますね。
……『また明日』、おやすみなさい。
[そう述べて、談話室を辞した。
……夜遅い上、霧も出ていた。
だから、フリーデルたちも宿まで着いてきてくれたのだろう。
明日探した方が良いのかもしれないが、あれは今となっては唯一父が残した物。
居てもたっても居られず。
皆の目を盗むよう、夜の闇へと滑り出た。]
――ん。
また明日、エリーザベト。
[少女に告げ、ヤコブに向き直り]
それじゃ、この辺で。
宿まで送ったあとは、君もひとりの帰り道は気をつけなね。
[と、言ったあとで]
[リーザまでも挨拶をして談話室を出るとなれば、手をあげてその姿を見送る。]
リーザちゃんおやすみ。
[そう声をかけ、視線を戻す。
その姿が部屋とは違う方向に行くのには、気付かぬままに。]
さて。盛り上がってる最中失礼致します。
入村締切時刻が近づいた為、此処でアナウンスをば。
C国編成、現時点で飛び入り無しの為
ゲルト込み13名でのスタートとなりそうです。
13人 狼狼囁占霊狩村村村村村村楽 ←今ココ!
14人 狼狼囁占霊狩村村村村村村村楽
15人 狼狼狼囁占霊狩村村村村村村村楽
16人 狼狼狼囁占霊狩共共村村村村村村楽
参加CO済の方は全員揃っているようですので、
【0:00になった時点で入村を締め切り、編成を確定致します】
もし16人前提の役職希望(共鳴者)で入村されていた方などが
どうしても希望選び直しを! という場合、
入村し直しは0:00までに行って頂けますよう
ご協力お願いいたします。
(ただし、再入村すると個別フィルタが出せなくなってしまう為
その辺りも踏まえてするしないのご判断をお願いします)
―談話室へ移動する前/階段近く―
[見上げたニコラスの前髪の下の表情には、微かに怯えのような感情の色が混じっているような気がした。]
……そう、ですか…。
[混乱しているという言葉には違和感を感じつつも、頷きかけてから。ふと、この人は村人ではなく、旅人だった…と思い出す。ニコラスがこの村に住んでいたかもしれないなどとは、知る由もなく。]
あの…今日会ったばかりの人間にこんなことを言われても、
と思われるかもしれませんが、
私は…ニコラスさんにも、何かあったら…悲しいです。
もし…もしもですけれど、
何か不安なことがあるのでしたら……。
わたしでもいいし、他の人にでも、誰にでもいいから…
― 回想・遠い昔 ―
[幼い頃――あれは、まだ10にも満たない頃だったか。
父親に連れられて、霧霞の村に住む大好きな祖母のもとに遊びに訪れていた。
そして、冬の寒い午後、彼女に出会った。
父とコリントさんは幼馴染だった。コリントさんは、娘を連れて久しぶりに村に帰ってきていた父に会いにきてくれたのだ。
父親の手をぎゅっと握っていた彼女――テレージアは、どんよりした冬空の下、紅い頬をして、綺麗な澄んだ瞳で自分を見ていた。
初恋だった。一目ぼれだったのだと思う。
今でこそ行商のために初対面だろうが、お得意さんだろうが、大勢の人々といろんな話をできるようになってはいるが、当時は照れ屋で人見知りも激しかった。
だから、もじもじと祖母の後ろに隠れていることしかできなかった。]
[霧霞の村は自分の生まれた湖水の村からはかなり遠く、祖母のもとに遊びに来れたのも、数年に1回程度のこと。
テレージアと会わないことはなかったが、照れくさくて、まともに話すこともできないまま、年月は過ぎた。
15才になった自分は、父親と同じく行商の旅に出る道を選び、霧霞の村を訪れることはしばらくなかった。
10年前、霧霞の村に行商に訪れたとき、テレージアの顛末について知ってしまった。
彼女が、見知らぬ男と駆け落ちをしたと――…。]
[霧霞の村は自分の生まれた湖水の村からはかなり遠く、祖母のもとに遊びに来れたのも、数年に1回程度のこと。
テレージアと会わないことはなかったが、照れくさくて、まともに話すこともできないまま、年月は過ぎた。
15才になった自分は、父親と同じく行商の旅に出る道を選び、霧霞の村を訪れることはしばらくなかった。
10年前、霧霞の村に行商に訪れたとき、テレージアの顛末について知ってしまった。
彼女が、見知らぬ男と駆け落ちをしたと――…。]
[昼間ヤコブに貰った言葉のように、誰かに話して…と言い募りかけて。本当に?誰にでもいいのか?という疑いが脳裏に浮かび、不意に唇を噤む。]
(誰にでも、は、だめ…だめ…。)
[急に沸き起こった強い感情に、途方に暮れたような表情を浮かべ、何かを振り払うように、一瞬だけぎゅっと瞼を閉じる]
……ごめんなさい。
私も……少し混乱しているようです…。
[中途半端な言葉を謝罪するかのように、瞳を伏せて、
ヨアヒムの方に向き直ったのだったか。]
[それはもはや昔の話。
別の村で別の愛する者を見つけた自分には。
結局、ただの一度も自分の気持ちについて言えないままに終わってしまった彼女について、何も言うことはできまい。]
― 回想・遠い昔2 ―
ねえ、アル。
[背後から急に呼びかけられてびっくりして振り返ると、陽光のようなキラキラした髪の彼女が自分に笑いかけていた。
慌てて手にしたものを隠す。]
今度は長めにいられるんでしょ?
[もちろんだ。俺は、今度こそ君に――…。]
― 回想・了 ―
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新