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[と、打診する最中にもリエヴル艦隊は後退に移る。
後退しつつも敵艦隊の隊列は崩れてはいない。
攻撃の手も緩まず、一見しただけでは引き離されたこちらが撤退したかのような錯覚すら感じる。]
この手広い器用さといい、矮小航路を辿って背後に現れた腕前といい──
もしやおまえか、 リエヴル・フォン・アザーシュリング。
[どれが敵別働隊の旗艦か、こちらはまだ掴んでいない。
ただ、自分はあの当時と同じくマオルヴルフ号に乗っているから、向うにはそれと知られているかも知れないと考えた。]
あの「花火」まだ残ってるだろう、 あげてみろ。
[部下に、あの「共闘」の際に宙賊船から没収した「オリジナル信号弾」の使用を指示する。
それは頭の悪そうな宙賊が作ったまさに「花火」というのがふさわしい代物で、本国からも「処分していい」といわれたので、共闘のお祝い代わりにあげて遊んだ。
時間切れで打ち上げずに残った分が倉庫にあったはずだ。]
[敵別働隊へ斬り込むヴィンターニッツ隊の勢いは、
まさに鋼鉄の猪がごとき力強さだった。
だが、それを受け止める敵艦隊の隊列は柔軟で、
容易に抜かせてくれない。
恐ろしいほどの的確且つ素早い対応に加えて、
攻撃能力をもつデコイを効果的に使われている。
早急に敵別働隊を抜き、挟撃を抜け出す心積もりだったが、
予想外に時間が掛かっているうちに、
敵本隊が交戦ラインへ到達しようとしていた。]
………。
くそ…っ。
[舌打ちし、拳を握る。
彼我の戦力を見誤った自分が、腹立たしい。]
[圧倒的な威圧感を持って迫り来る敵本隊を睨みつけながら、
状況の打開策を練る。
敵本隊と味方本隊の数量差は、実に4倍。
一歩間違えれば、逃げ出す以前に包囲され、鏖殺されるだろう。]
…………。
[気付けば指揮卓へかじりつくように身を乗り出しているた。
己の姿勢に気が付いて、ふっと息を抜き、背もたれに体を預ける。]
……あーあ。敵さん元気だなぁ。
こっちは早く帰って昼寝したいっていうのに。
[敢えて声に出して呟けば、
『また始まったよ。総司令のサボり癖』
『寝ながら指揮しないでくださいよー』
なんて声が周りから飛んできて、]
ひどいなぁ。
私だって、サボらないときくらいあるんだよ?
[そんな軽口を叩いているうちに、
心の中から硬いものが溶けて流れ出していく。]
― 現在 ―
[ふと過去に向いた思考を引き戻し、
発信源の情報を確認する。
貨物船のデータを呼び出せば、大破の赤文字。]
……。
[どこから救援を回すべきか。
―――親父さん、に伝えるべきか。
戦況と自分の感情の狭間で、しばし惑う*]
王国大尉 コンラートは、連邦准将 レオンハルト を投票先に選びました。
/*
投票セットOK、確認、と。
ちなみにデフォはユーリエでした。
さて、ネタとシリアス、今の内にちゃっちゃか片付けてしまわんとなー。
― 航宙母艦ヴァルフィッシュ ちょっと前 ―
……いやあ、うん。
わかっちゃあ、いるんだが。
[この、なんともいえない感覚はなんなんだろう、と。
『若様へ』という、これもこれでなんとも評し難いタイトルと並ぶ独特の文字列>>437に思うのはそんなこと。
ちなみに、最初にこれをもらった時、本当に偶然、ケーファ・リーダーにタイトルを見られ。
ものすごくイタイものを見るような目で見られたのは今でもよく覚えている。
ちなみにその後、
『両手に花と同期の大半に羨まれていたヤツが、今では……』
とか言われたもんで、ちょっとした騒ぎに発展した挙句、二人そろって反省文を書かされたのは余談中の余談]
[とはいえ、そんな微妙な心境もメールの中身>>438を見たならどこかへ飛ぶ]
初回限定版とかは、こういう職についてると確保も難しいからなぁ……。
[妙にしみじみとした。
なお、士官学校時代にはその手のものの確保のために寮を抜け出したこともある。
その後どうなったかは推して知るべし、としておこう。
真面目で成績優秀な反面、妙な所は悪童で。
そんなところがあったから、今にも至るつながりを持てているともいえるのだが、それも余談]
にしても。
相変わらずサービスいいよなぁ。
まあ、これがあるから頼りたくなるわけだけど。
[丁度忙しい時期にあたって入手しそびれていたシングル盤。
それもセットになっている、というのが個人的には嬉しくもあり。
何が何でも受け取らないと、と思いつつ、手早く編むのは感謝のメール。*]
/*
えーと。何がどうなってるんだったかな……
・ロー・シェンさんにもう少し何か分かりやすく
・ヴィラーへ向かう
・ローレル回想
・グレートヒェンetc手配の時の回想か何か
・(共鳴回想)
・ついでに王国将兵の名簿か何かチェックすること
・ここらでアレク&シロウ回想か何か入れてもいい
・ヴィラー艦隊描写(ゲルトめ…)
・王国と連邦の皆さんが活躍してから参戦くらいで
・ユーリエと会話してる暇とかあるんでは
・ゲルト過去回想
こんなもんかな、どうなんだ
/*
あとロー・シェンはローレルのところ行きたいんでは。
遊撃で自由に出来るように、どうにかせんと。
ごめんねーーー。PLの狙いも織り込まないとな。
だから、先に機雷原への誘導とは説明したけど、
併せる形で遊撃と警戒も任せたい。
いや、こちらがメインになるかな。
後背の10000、あれは先遣隊だろう…本隊がじきに来るはずだ。
だから、ヴァレール王国軍の内情に誰よりも詳しい貴官に、
本隊への警戒ならびに遊撃的役割を任せたいと思ってね。
遭遇した敵が多数の場合は、その機動力を生かして引いてくれ。
報告はマサリク総司令と私に頼む。
その他、必要と感じた作戦行動は裁量に任せるよ。
───よろしく。
[高火力、高機動の一隊の指揮を委ねて目を細めた*]
― 航宙母艦ヴァルフィッシュ・格納庫 ―
[静聴タイム、の宣言の後、格納庫は静まり返る。
忙しく立ち回っていた整備士もパイロットも、皆息を詰めて演説に聴き入った。
その点は自分も変わらず──そして]
……っとに……ほんとに、半端ない……。
[く、と零れるのは笑い声。
笑うな、というのが無理な相談だと思った。
零れた低い呟きを掻き消すのは、それまでの静寂を完全にどこかへと飛ばす大歓声。
熱狂の中心役は例によって任せつつ、思いを馳せるのは──主星にいる、父]
……『貴方』は、どう動かれるんですかね。
[無意識、声に出た。
『王家への忠誠』を謳いつつ、実際には政治的基盤を固める口実のひとつにしていた父は、どうするのか。
一族を生かすためにしてきた立ち回りが、今後裏目に出る可能性は高い。
そうなったら。
そうなったときには。
……考えるのは、すぐに止めた。
今は、そこに囚われる時ではないから]
ま、間違いなく、叔父上は大笑いしてるな、この状況。
[父とは違った意味で楽才と縁遠く、軍属を選んだ叔父。
こちらは今頃、自分の艦で呵々大笑でもしているところだろう。
そう思考を切り替えて。
少し翳った気持ちを持ち上げて、それから]
……ヒルシュケーファ・リーダーより、各機へ。
これ以上、何かいう必要はないよな?
[通信越し、隊の面々へと呼びかける]
俺たちがなすべきこと。
俺たちが進むべき先。
理屈はいらねぇ、定めたもののままにいくだけだ。
[静かな、けれど、熱を帯びた声。
それに返る声は今までにない力を感じさせる]
……ってわけで。
ヒルシュケーファ・リーダーより、そこのお祭り直前なケーファ・リーダーへ!
出撃のタイミングは、いつもと同じ。
発進後、各小隊をクロス。本隊の動きに合わせて、前に出る……で、OK?
『ケーファ・リーダーより、誰がお祭り直前だ、冷め切り野郎なヒルシュケーファ・リーダーへ。
クロスシフト了解。
……久し振りのシフトだが、遅れるなよ?』
は、そっちこそ。
ちゃんと、こっちが作った道に沿ってきやがれってんだ。
[いつもと同じ、軽口の押収。
出撃のタイミングは、本隊の掃射の後。
味方の火線に焼かれて堕ちるほど、情けないことはない]
……ま、何はともあれ。
『ああ、いつものように』
Sehen wir wieder im Magen des Wals!
[唱和するのは、合言葉。
幾重にも重なるそれは、格納庫に大きく響き。
漆黒に駆ける白き輝き。>>497
それを追うように、銀の翼もまた、漆黒へ。**]
― 戦艦シュバルツ:現在 ―
……さて、どう出るかな。
あまり策を巡らせてる余裕もないとは思うんだけど、
[離脱を指示したあとは、とりあえずやることがない。
激務の後のささやかな静けさを楽しみながら、
フランツは紅茶のカップを手に椅子の背にもたれた。
思うのはロー・シェン・フェン少佐のことである。
小隊を預け、宙域図に地雷原やらの情報を持たせたのは、
無論戦闘に必要だからではあるのだが、
同時に、彼の動きを試してみるためでもある]
何もなければ良し、不自然な動きがあれば…
情報の流れが分かったら、楽なんだけどなあ。
……彼も難しいだろうな……。
[内応者であるならば、と。
王国と連邦、二つの世界に身をおく彼に思いを馳せる───]
[彼女も大忙しであったろう。
確かに、艦の選定と指示はした。
だが正直、駆逐艦二隻の換装が時間内に片付いたのは、
彼女の働きによるところが、かなり大きい]
フランツ・フォン・バルテン特務補佐官より、
グレートヒェン=ドラクスラー=ミツルギ補佐官殿。
貴官のご尽力ならびに、女王陛下のご決断に感謝します。
願わくは、実りある会談とならんことを。
[交渉が成立した後、公式文書とは別に、
これだけの短い謝辞がグレートヒェンの元へと送られた。
短期間の要請に対して、王国側の対応もまた見事であった。
恐らくは有能な補佐官であるのだろう。
彼女の亡命者へと向ける思いは知らぬ。
───更に彼女が、かのロー・シェンと経緯あることも、
神ならぬ身ゆえにまた、知ることはないのだが]
ヴァレール王国……。
[遠い生まれ故郷の名を呟いてみる。
もう二度と戻る気のない国の名前だ。
過去への感傷あるといえども、それも遠い過去の話ではある。
けれど、ロー・シェンはどうであろう。
亡命も僅か2年前の話であれば、
彼の時間の多くは王国で流れてきたもののはずであり、
それを大切に思うのもまた当然のことのように思える。
もしスパイであったとしても憎いと思う気持ちはないが、]
彼は…、どう生きたいのか。
[自分と同じく王国に生まれ、連邦士官としてある身を思う。
二国に挟まれるようにしてある立場は同じ。
ただ、背景と見えている…見ているものが、きっとまるで違う]
……聞いても教えてくれないだろうなあ…。
[もう一人の王国からの亡命者に思いを馳せ、紅茶を口に運ぶ。
ひとつ、長い息が零れた*]
/*
あっ、王国さんはもうきてんのね。はいはい。
そんじゃー今夜は交戦して、どかーん!だよね。
まあ、ゲルトが進行するであろう(
/*
このリアル時計を見つつ進行を気にする感じwww
ああ、るがるだよなあ。
ここらから時間押していくから、気をつけようね…
トーマスに認められすぎわらた つかトーマスかっこよすぎだろなんだこれ
これが褒め殺しか……っ!!wwww
わははは、ちょー熱いわ。いいねぇ。
やべーなこれ認め合いながら殴る系だね
しかし、君の娘さんは……。
全然絡めずに終わってしまいそうだ。対抗陣営だと、難しい。俺会議も出てないからな……
ローレルの話を聞けてたりしないかなぁ。
なんかきっかけがあったら、話したかな。
輸送船ってのも、運び屋的には、ぐぐっとなる……
― 戦艦シュバルツ:休憩スペース ―
[戦場から離脱していく一隻の戦艦など、
広大な宇宙からしてみれば砂粒ひとつほどにも満たないものだ。
さりとて人の身にしてみれば、そこは巨大な艦である。
数千人を収容する艦には様々なスペースが用意され、
中には公園のカフェのように設えられた場所まである。
緑の見えるそこは、フランツお気に入りの場所だった。
誰でも使える場所なのだが、奥の庭先の席が一番気に入ってる。
休憩時間になるとしょっちゅう居るものだから、
ちょっとしたフランツ専用スペースのようになっていた]
『ローレルも元気そうで良かった。
なかなか会いに行けなくてごめん。元気そうだね』
[スヴァローグでの元気な挨拶>>360に笑い返した。
親父さんが飛ばされたのは知っていたから、気がかりだった。
折を見てたずねてみようとは思っていたものの、
任務に紛れて遂にその機会を得ることはなかった]
『ラビット・ラッド……あ、あのうさぎ?
もう卒業したの?』
[かつて貰ったうさぎの絵>>1:348
それが、彼女のオリジナルではないとは知らなかった。
少女らしい可愛らしい絵を褒めてみたものの、
まさか、それが彼女を少し落胆させたなど知る由もなかったが]
― 強襲揚陸艦ビルトシュバイン ―
これはこれはザトゥルン提督。
ご健勝のようで何よりであります。
[通信回線が開けば>>518、笑顔で応じる。実際、見事な不意打ちを受けたのにも関わらずここまで継戦能力を保ったまま持ちこたえた采配は、今の反攻に繋がっている。今の自分達の優位は、彼の手に拠ってもたらされていると言っても過言ではない。]
(とは言え、敵の本隊が動き始めてからはそうも行くまい。)
[その前に目の前の敵を片付けられるかどうか。このままでは無理である。]
デコイでありますか。
確かに奇襲でのかく乱では上手く運用できていたでありましょうが、
寧ろ今は敵将の卓越した後退指揮のお陰で、区別がつきやすくなっておりますな。
ただの障害物ですよ。
[敵艦隊の統一された艦隊運動の中で、機械的にしか動けないでいるものは目立つ。初めは紛らわしくても、慣れてくれば明らかな差は出てくる。砲台と思って対処するように指示を出した。]
とは言え、久々の親父さんの忠告だ。胸にしまっておきます。
総司令からの指示があったと思います。後はそのように。
[消耗しているトーマス隊は適当なところでの撤退――という部分は通信で口に出す事は流石になく。]
『もう、ちょっとしたアーティストだなあ。
それじゃ今度、何かリクエストでもさせて貰うさ』
[他の絵はいらないと首を横に振り、
代わりに軽い口調で次の約束をした。
貰った似顔絵を少し眺め、再び丁寧に折りたたむ。
フランツは再び、紅茶のカップを口元に運んだ。
柔らかな芳香は心を穏やかにしてくれる]
[足並みを揃えている間に、距離が開いていた>>519。追いきれない距離ではないが、一苦労が必要だった。]
やはり敵旗艦に飛び込んで、混乱させることで指揮能力を奪うか?
[このまま逃がし切らず、ある程度の撃破を狙うならばあの旗艦を止めるしかない。そう思ったところで花火>>521があがった。]
なんだ――おい、旦那も洒落てるなあ。
第二種戦闘配備のままだったな。
あれを再び――。
[トーマスの狙い>>520は知らずとも、何か感じたのか。判断を固めたその矢先に邪魔が入る。]
『救援信号でました!』
どこだ!
[舌打ちしつつ、オペレーターに尋ね、詳細>>513を知る。]
/*
のこり!!!!!
・王国将兵の名簿か何かチェックすること
・ここらでアレク&シロウ回想か何か入れてもいい
・夜はユーリエと会話してる暇とかあるんでは
・ゲルト過去回想
----明日かもしれない
・ヴィラー艦隊描写(ゲルトめ…)
・王国と連邦の皆さんが活躍してから参戦くらいで
艦隊描写は早目が親切かも知れん
誰か私に教えれ(
さっきの貨物船か。
[距離はまだ離れきっていない。駆けつけることは出来るが、反撃戦の真っ最中、しかもいち早く敵艦隊を叩き切って抜く使命を受けている艦隊からすれば、無視する類である。とは言え、総司令の願う作戦行動が完遂できる流れとも言い辛い。だからこそ、強引な手を打とうと思っていた矢先である。]
(救難シャトルを飛ばして、貨物船の乗員だけでも救わせるか?)
[白兵隊をそのまま救助隊に転じればできなくもない。命令を優先して博打に近い手を打つか、鶏肋とばかりに見切りをつけて諦め、ついでに人員を拾いに行くか。]
(この後に撤退が控えていなければ、迷う事はないんだがな。)
[貨物船の元の所属を知らなかった事や、あちらも救援信号を拾ったかどうかは不明だったが、トーマスに連絡を入れてみるか暫し、迷った。**]
『くっそ、あいつら中々落ちねぇ……っ!
少将!別働隊の救出にいったほうが良くないですか!』
[開いたままの通信回路から飛び込んでくるのは、そんな声]
後背から攻撃を浴びせかけて、こちらに意識をそらせろ。
と陛下が仰せだ!
闇雲に撃つな!
火線を集中させて、ひとつひとつ確実に落としていけ!
[敵はどうやら防御の高い艦を後衛にまわしたようだ>>497
ならばエネルギーバリアを超えるだけの、高出力のエネルギーを
ぶつけるしかない]
/*
そもそも、最初からイーゼルに全軍で行けば良かったじゃん、
とか、
細かいこと考えすぎだよね、
とか、
自分一人でなんでもやりすぎだなぁ、
とか、
反省が既に山のように。
あうあう。
― 重武装航宙母艦レントゥス ―
我らレントゥス艦隊はこれより左翼のアーヴァイン艦隊へ加勢する!
移動艦数は5000。
ベックス艦、エールプティオー艦、イムベル艦はレントゥスを中心にドライエックだ。
『『『Ja!』』』
前進後、アーヴァイン艦隊の上方に布陣する。
各艦砲撃準備!
射程距離到達直後に一斉砲火する!
[該当する麾下戦艦へ通信を繋ぎ、前線へと向かう旨を伝える。
重武装航宙母艦レントゥスを中心に、3つの戦艦が三角形を描くように配置された]
砲艦は5艦リーニエ編成。
ドライエック三連、一部隊15艦で動け。
隊列乱すなよ、各リーニエ編成ごとに一斉砲火を続けろ。
[横一列に並べることで一度の砲撃を幅広くし、それを更に三点配置させ、一斉時の威力を格段に上げる編成。
一箇所に集中させるため、散じられると捉えにくいと言う欠点はあるが、一撃の脅威を与えることは可能だろう]
アーヴァイン艦隊に通信を繋げ。
[オペレーターに指示を出し、アーヴァイン艦隊旗艦との通信を繋ぐ]
アーヴァイン艦隊に伝令。
こちらレントゥス艦隊、シロウ・アマツキ大将。
これより我々レントゥス艦隊は左翼に移動し砲撃を開始する。
我々が左翼に参加することによる指揮系統の変更は無い。
貴艦隊は貴艦隊の方針で砲撃を続けてくれ。
っつーわけでアーヴァイン少将、ちょっくら上方借りるぜ。
[最初こそ真面目に──と言ってもかなり砕けたものであるが──伝達を行っていたものの、最後の最後で大きく崩して笑顔で布陣する位置を伝えた。
相手がどんな顔をしていたかは知らない]
― 戦闘宙域 ―
[そもそも。
二つの中隊を、構成する小隊単位に分割し、同じナンバー同士で組ませてそれぞれの組を独自機動させる……という発想自体が『無茶』と言われて久しい。
同一艦に所属しているとは言え、異なる部隊間でそこまで密な連携が取れるのか、という突っ込みは幾度となくあったが]
取れるのかどうか、じゃない。
取るんだよ。
やれなきゃ堕ちる、やれれば堕ちない。
仮定形でぐちゃぐちゃ言うより、行動あるのみ、ってな。
[中隊単位での連携策としては、さほど珍しくもない、かも知れない。
それをあえて所属小隊単位でやる事で、機動範囲を可能な限り広げ、ターゲットに応じた前衛後衛のシフトチェンジも柔軟に行えるようにした、と。
……そう言っておけば格好はいいが、元は現場の判断で唐突にやらかした編成が発展したものだったりする]
[実際に運用するには、異なる部隊が重なることによる指揮系統のブレなどの障害もあるだろう。
が、そんな無茶を現場で思いついた彼らに限って言えば、そこは自然に役割分担ができていた]
ヒルシュケーファ・リーダーより、全機へ!
ケーファ、ヒルシュケーファの両隊はこれよりクロスシフトを取り、敵艦隊に攻撃を開始する。
今回は、護り重視の戦いじゃない。
味方艦隊の動きをしっかり見て、攻撃を重ねて確実に取ってく心算でいけ!
[通信を通して檄を飛ばすのは、無茶の発案者。
シフト発動時の総括は、自然とこちらが執るようになっていた。
任せる、といわれたわけではない。任せろ、ともいっていない。
隊長同士が無言のまま、互いの背負うものを預けあった結果がこの布陣]
んじゃ、全小隊、散開の後、クロスシフトに移行。
ケーファ各機は、補給に下がるタイミング、逸すなよ!
/*
ドライエック三連だと、
----- ----- ----- -----
----- ----- ----- ----- -----
こんな感じになりそうだな…。
……ありじゃね?(ぉ
連邦中尉 ユーリエは、連邦准将 レオンハルト を投票先に選びました。
― 回想・旗艦スヴァローク ―
少将も前はラビット・ラッドが好きだったりしたの?
ちょっと意外だわ。
[内緒話のようにしながら、約束してくれるローレルに頷いた。>>367
最初に描くと言われた時は、気乗りしない態度になってしまった。あの時は、家族の写真すら一枚もないのに自分の絵だけ持っていてもと、少し卑屈で。
残念そうな彼女の顔にハッとして、ザトゥルン大佐の武勇伝を自分から聞いて話題を変えたりしたのは、ちょっと苦い思い出]
楽しみにしてる。
私も出来上がったら少将みたいに自慢しようかな。
[けれどこの時は普通に、欲しいなと思うことが出来た。
ありがとう、と笑うことが出来たのに]
[大規模戦闘に参加するのは初めてで。
まだ始まったばかりのこの局面で後方部隊にまで大きな被害が出るとは、思ってもいなかった――]
/*
いやあ、なんだ。
めんどーなことをしとるなあ、という自覚はあるw
これやるんなら、佐官クラスで大隊率いりゃよかったんでね?
とか言わそうですが。
佐官なら、艦扱った方が楽しいじゃない、というのもありましてー。
幅を広げるために尉官で留めたら、なんか予想外に色々広がりすぎたでござる。
まあ、ほとんどまっしろだったからなあ、設定。
ここだけは譲れない! 率がめっさ低いからこその現象だよなあ、これ
― 対 リエヴル別動隊 ―
[ 「小型貨物船よりSOS受信しました」
オペレーターの声が割り込んでくる。
このタイミングだ、減圧や火災を起こして航行どころか船外脱出も危うい船なのだろうと判断した──が、オペレーターの顔色を見咎めて詰問する。]
なんだ?
交戦中だろうがSOSはSOSだ、道義上の問題だ。
報告を続けろ。
[その言葉に鼓舞されたように通信士は一気にまくしたてた。
「発信艦は連邦小型貨物船K-am02、位置は──」
「──ザトゥルン艦長のお嬢さんが乗り込んでいる船です」]
― 重武装航宙母艦レントゥス ―
『アマツキ大将、我々の出番は?』
んー? 甲虫部隊に火ぃつけたいなら出ても良いぜ。
んなことしなくても大暴れしてるだろうけどよ。
[飛行隊長からの通信に、けらと笑ってそんなことを言う]
『大将は彼らをお気に召されているようですね』
なかなか面白いことをしてくれるからな。
あの連携は他じゃ見れん。
ま、最初は砲撃で様子を見る。
虫が出てきたら叩いて来い。
『Ja』
[そんなやり取りの後、編成が完了し移動の準備が整った]
[艦橋に流れたのは「イェッサー!」という勢いのいい声。
敵別働隊への攻撃の主軸をレオンハルト艦隊に譲って退こうという頃合い、
それが女王軍本隊の迫る方向へ貨物船救援に行くという、その艦長判断に異を唱える者もなく、むしろ是と認めた彼らはトーマスともども探索隊に左遷された連中だった。]
『大将、いけます』
よし。
レントゥス、参る!!
[遊軍時から発進する時にいつも発される号。
力強い声に応じ、レントゥス以下5000の艦隊は前線を目指し速度を上げた]
/*
ほんとうなら、もう逃げ掛けてる別働隊をほっといて
前衛と遊撃隊も呼び戻したいんだけど、
あんまり指示するのもどうなのかなぁとか、
いろいろ。www
あのあたり、落ちに関係するひとたちだから、
あまり行動掣肘したくないんだよね。
/*
隊崩さないかと思ったよ!
あ、どうしようかなこれ。
わりと無残にざっくりばっくり死ぬ予定が(ひどい
と、とりあえずごそごそ…。
[味方を指し示すレーダーの光点が慌ただしく動き始める。
それは、後方から左翼上方へおよそ5000の規模。
すぐに、遊撃隊が動き始めたのだとわかる>>563]
アマツキ大将も、後ろで見てるのは飽きるよな。
[冗談のように紛らわせるが
その実、連邦軍の防御を突き崩せてないというのが現状だった]
もっとしっかり狙え!
味方を無駄に死なせるわけにはいかないぞ!
― 回想 ―
[広すぎる周りの世界をじっと巣の中から見上げながら、
まだ飛び立てない小鳥たちが羽根を寄せ合うように。
僕の右手と、君の左手。
ちいさな手のひらが柔らかく触れ合う>>439。
縮まった距離と近づいた顔に、胸がひとつ、とくんと鳴った。
見慣れている筈なのに、見慣れない顔。
傍に寄ると、名前の分からない
あまい花の匂いがふわりと香る]
…ふしぎだな。
君に言われたら、そうだって思える。
砲艦50隻単位で編成。
アトランダムに前進して、一撃離脱。
走りまわって相手に照準をつけさせないように。
[続いて、前列に並べた艦の間から、
機動力と火力に優れた艦を小編成で突出させ、
一度主砲斉射したのち、陣の内側に戻す機動を
繰り返させるように指示する。
相手の火力分散と、反撃を狙っての艦隊運動だった。]
ねえ、でも…君は?
僕が行けるなら、君だって行けるよ。
…だって君も、
[人形じゃない――という否定の言葉は、
呟かれた問い>>440に遮られて、喉奥に飲み込む形になった]
[触れ合っていない方の彼女の手に、
しかと大事そうに握られていた萌黄色のスティック。
彼女が声を掛けてくる前、それがくるくると
規則正しく宙に孤を描いていたのを知っている。
その姿と、こないだ立体映像で見た
国立劇場コンサートの光景が重なった。
中央で、力強い眼差しで、指揮棒を振っていた老齢の男性。
テロップには確か、ロートヴィルガー>>2:265と出ていた]
……っつーか、さすがにこっち向いてるのは堅いのか。
[各所に対し広げたままの通信。
そこから拾えるもの>>562と、視認できる状況に小さく呟く]
『どうする、クルト?』
ま、基本に忠実に、でいいんじゃね?
敵さんの目は、俺らでひきつける。その間に、そっちが弱い所に連撃して、離脱。
落としきれりゃ重畳、そうでなくても動きを鈍らせられれば、別隊なり艦砲なりで仕留められる。
『逆に、艦砲で仕留め切れない所に重ねるもあり、と』
ま、そーゆーこと……各機散開!
[軽い口調の最後に続くのは、短くも鋭い号令。
素早く散った銀の合間を、対空射撃が通り過ぎていく]
ま、そんなわけだ、しっかりついてきて、きっちり当てろよ!
ヒルシュケーファ・アインス、撹乱行くぜ!
[音楽が好きなのかな…。
間近な瞳を覗き込む。
全てを映しているようで…どこか朧な、双眸の奥。
僕は、重なった手のひらの指を絡めて、
ぎゅっと握った。強く。]
─ 会見前・Willem-I・回想 ─
なに? 謝辞が届いた?
[水面下の交渉から会談場所の選定、及びリストの送付……短くも多大な業務がようやく一区切りついた頃、通信士から渡される謝辞。>>545
怪訝そうに受け取ればそれを眺め感嘆の息を零す]
フランツ・フォン・バルテンは礼節を知る者だな。
王家の寵愛を一時でも身に受ければ……いやそうではないな。
元王国でもとんでもない走狗が…いやなんでもない。
[元王国の亡命者という境遇が“なかった”何かを思い出させようとすれば、慌てて頭を振る]
え? どうしますか、って?
礼節には礼節を以て応えるのが義の道だ。道なき道を切り開き光を灯し導くが覇なれば、その恩に報いるが義。
義を違えば人の道を外る。人の道を歩いてこそ人だ。
礼には礼を、刃には刃だ。
[思えば迅速なる対応もさることながら、こちらを刺激せぬようと細やかな気配りも感じられた交渉だった。
開戦今際の会談という常識から外れる交渉であったことを差し引いても、円滑に進めたのは、特務補佐官の手腕と、そして人徳の成せる技だろう。
流石に最後の保険金の話は頭も抱えたのではないかと思えば、微かな同情も芽生える。]
『グレートヒェン・ドラクスラー・ミツルギ王国艦隊女王直轄第1軍補佐官より、
フランツ・フォン・バルテン特務補佐官殿
貴官の迅速且つ円滑な対応と、度重なる配慮に感謝申し上げます。
此度の会談が貴国と我が国の歩む未来に導とならんことを祈念します』
陛下の御心は連邦を駆逐し、使役するものでも圧政を以て虐げるものでもないのだ。
一統の願いを理解してくれるなら良いのだがな……ゲルト・マサリクにそれを聞ける器量があれば良いのだが……
それにしてもフランツ・フォン・バルテン…一度は会いたいものだ。
[残念ながら同伴リストには彼の名は記されてはいなかった。
推測でしかないが、亡命に至る道を思えば負の思いもあるだろう。
それでも、文章のみでも僅かに感じたこの度量があるならば女王の言葉が響くのではないかと……微かな思いにも駆られる。
無論それは、声も顔も知らぬ者へのただの空虚な思いであることもわかってはいたが、亡命者の肩書きに少しばかり情状酌量の余地も──]
何にでもなれるよ。
君がなりたいものに、何にでも。
想いが強ければ、
諦めなければ、
きっと、なんだって叶う。
[真っ直ぐ彼女を見つめる月色は、
湖面に映る満月のように眩しく輝いていた]
だがあれはだめだ!
フランツ・フォン・バルテンとはまるで違う。
軽薄でふしだらで浅ましく恩を恩とも思わず
あまつさえ王国を…兄上を裏切って!
そうだ! 外に行きたいなら、いっそさ。
ここごと、動いちゃえばいいよ。
[それは子供ならではの無邪気な発想]
あっちにもこっちにも、この部屋ごと遊びに行こう。
あっちにもこっちにも、君の居る場所を造ればいい。
そうすればほら、
一緒に行ける――…
なにが“俺の天使”だ…
どうせ向こうでもほざいてるんでしょうに
頭に蛆でもわいてたんじゃないのあの年中発情期男
(ぼそ)
そろそろ出立の時間ですわね…
陛下をご案内しなければ……
[通信室から出た私は“何事もなく”会談へと赴くこととなった。
結局の所、会談に寄せた星屑ほどの期待は掠りもせず決裂するに至ったわけだが、かのレオンハルトの挑発に心中腸が煮えくりかえる程の思いに駆られたのは、このフランツとの交渉で得ていた好印象がより大きな落差となって回り回ってひっくり返ったからに他ならなかった。]*
― 戦艦シュヴァルツ ―
レーシィ隊はどうしてるかな。
[王国の甲虫達のような高度連携などはしたことないが。
ヴィラー基地で合同演習をしたことのある、5枚重ねの葉のマークをつけた隊のことを思う。
風に舞う木の葉のように滑らかな動きを得意とする彼らから、機体制御の面で学ぶことは多く。それが今では思い切り良く突っ込んでいける自信に繋がっていたりもするのだった]
でも、乱戦には向かない。
[ビーム砲をすり抜けて、敵艦隊に迫りミサイルを放つのが彼らの担う役目だ。多方向からの砲撃を掻い潜るのは、並大抵のことではない]
こういう時に、後方任務になってるのって。
……ううん、こういうのにも慣れないとだよね。
[この顔で、ずっと苦労した。
だから、この顔の本当の持ち主のことは、だいきらいだった。
そのひとが居なければ、僕はもっと幸せだったのにって。
ずっと、そう思っていた。
初めて、彼女に逢うまでは。
――…なんであの時、
あの小さな手を握ったまま、どこかへ連れ出したくなったのか]
まず王立劇場に行こうよ。
綺麗な演奏を指揮していたおじいさんが、格好よかったんだ。
君も、きっと気に入る――
[結局すぐ取り押さえられて叶わなかったけれど。
そうしてただ一度の面会はなし崩しのうちに終わり、
王女さまの姿は荘厳な分厚い扉の向こうに、消えた*]
― 回想、会談中 ―
[女王の返答>>446を聞き、薄く眼差しを伏せた]
覇道とは、覇王が
だから僕は思いました。
覇道は、覇王から生まれると。
だが今のおっしゃりようですと、
覇王は、覇道を用いる存在とのこと。
まるで、ニワトリの卵のようですね。
鶏が先か、卵が先か。
[本当は。
いつ
けれどこの時点で口に出来たのは、抽象的な質問と無難な感想だけだった]
[訂正の二文字を聞けば、
苦い表情がほんの僅かに閃いて。そして、]
…僕は連邦軍ですから。
[低い声音が拒否を綴る。
彼我の距離を埋め合わす術など無く――
連邦軍中佐の地位を持つ男は、一礼して歩を引いた*]
/*
しかしさっきの発言に、
今は、まだ。
と末尾にこっそりつけたくなtt
そんなんつけたら…どう考えても裏切りフラグである…www
まあどう転ぶかは展開次第だよね!
― そろそろ激戦区になるあたり ―
[リエヴル艦隊が引くのは追わず、遊撃隊は旗艦にならい、拾える味方を拾って宇宙の隘路へ消えてゆく。
それを背に、マオルヴルフ号は単独で救難信号が発せられた宙域へと移動した。
ほどなく、フラフラと漂ってゆく小型貨物船を発見する。]
マオルヴルフをマールス方向に。
K-am02にこれ以上、攻撃を当てさせるな。
ワイヤーランチャーで船体を捕獲、シャトルを出して乗員収容にあたるぞ。
[指示して宇宙服に着替えれば、副艦長が心得て交代に立った。]
[激しさを増していく戦闘のさなか、
オペレーターより報告が入る。]
『戦艦マオルヴルフ、貨物船 K-am02 の救援に向かいます』
[それを耳にして、一瞬顔色が変わった。
戦況だけを見れば、貨物船は見捨てるべきだろう。
だが、救援に行くという心情は、痛いほどに理解できる。
結局、引き返せという命令は、出せなかった。]
― マオルヴルフ艦隊布陣近く:輸送船 ―
ぁれ……
なんで 夕焼け。
[ぽかんと開けた萌黄の目は、今はウサギのように真っ赤だった。
赤いのは目と視界だけではない。仰向けに倒れているらしく、視界いっぱいに映る天井の間を、赤い帯や水玉が飛んでいる。
元々薄い重力がよりより薄くなったのかもしれない。
赤い視界には、ただの帯にしか映らなかったが。]
なんか なつかしいなぁ。
パパの背中に乗って 夕日見てたとき みたい。
[そんな風に思い出しながら漂う帯を掴もうと、ゆらと左手を伸ばそうとしたが上手くいかない。
どうしたのかと左手の方に顔を傾けると、
肘の辺りから先がなかった。]
親父さん、
…… ちゃんと、逃げてくださいね。
いなくなったら、困りますから。
[個人的な通信でのみ、そう伝えておく。]
― 重武装航宙母艦レントゥス ―
『敵艦隊、射程まであと100です』
各艦微減速、隊列の微調整を行え。
『残り60』
一斉準備、照準を合わせろ。
『残り30』
──なぁ、煙草持って来てくんねぇ?
──『前見てください』
──ちっ。
『残り10』
タイミング外すなよ!
『9、8、7、………』
『…… 2、1』
───
[途中アレなやり取りは挟まったが、タイミングは外すことなく編成された艦隊全てからの一斉砲火が為された。
宙を翔ける無数の5連の爆光。
連邦軍が既に穴熊戦法に出ていたなら、押し出された高防御力の艦に光が集中することになる]
/*
複数を相手にすると、どうしてもレスの精度が鈍る。
これも、しまったなぁと思うところ。
あー。
できることなら一からやり直したい(←
/*
あとねあとね。
本当は後方に下がってヒマするのは
僕の役目にしようと思ってたんだけどね。
ついね!
直接会談したくなっちゃってね!
あー。うん。ごめん。
あ よかったぁ。
これなら絵が描ける。
[ころりと仰向けに笑むの整備士の間近では操縦士が、
後ろの席に座っていた者らが、皆倒れて動いていなかった。
彼らと、そして自分から流れ出た血の帯が、マーブル模様のように周囲に幾重も重なって。
小型船の内部は死の匂いで満ちていた。
シューシューと、何かが漏れる音もするが、音が耳に入ってこない。
爆音も、今は耳に遠かった。]
『敵左翼、来ます』
[オペレーターの淡々とした声に、強い白光が重なる。
複数艦から一斉に放たれるビームは
単艦の防御をあっさりと抜いて、無数の華を咲かせた。]
うっわ…。やるなぁ。
隊列組み替え急いで。
砲艦は、タイミング逃さず出て。
[戦列に幾つも空いた穴から、高機動艦の小隊が飛び出し、
主砲を撃ち放っては、小魚のように艦体を翻し、
隊列の間へ逃げ帰る。]
─ 現在Willem-I─
[電光モニターで両軍の艦隊図を凝視しながら軽く指に歯を立てる。
数の有利もあって押し気味に展開……といえば聞こえはいいが、実情連邦の防御を突き崩しているとは言い難く、むしろ攪乱するように小刻みに連動すしつつ後退をする連邦艦隊の足を掴めないでいるようだ]
やはり撤退を旨としているか。
陛下…連邦の撤退を是とするならばこのまま微速前進し、イーゼルを制圧することも可能かと思いますが……
[動くのならレントゥスの行っていないアヴェ・リール艦隊か、それとも中軍の底上げか]
これ以上、司令官殿の周りの人間を困らせるワケにはいきませんからなぁ。
…、ありがとうございます。
そんな風に気にかけてくれる人間がいるうちは頑張れるものですよ。
― 旗艦ヴェーダンタ・少し前 ―
戦局の報告を。
駆逐艦では満足な情報が得られませんでしたのでね。
『我が軍の背後に敵別働隊10000!』
『現在、ザトゥルン大佐とヴィンターニッツ准将が交戦中です』
[副官の報告と状況説明を、険しい顔で聞き終えた後。
首を振って焦りを逃す。
命令を発する声は、常変わらぬ冷静なもの]
本隊右翼3000は、本隊と連動しながら
ヴィンターニッツ准将の突撃に合わせて敵艦隊を攻撃。
ただ遠からず後方からもお客さんは来ますからね。
敵本艦隊の動きがあり次第、すぐ動けるよう柔軟に。
[そしてゲルト率いる本隊と呼応するように、砲撃を開始する]
― 旗艦ビルトシュバイン ―
『マオルヴルフ、救難に向かうそうです!>>575』
わかった。
[その一言で、そちらの事は全て頭から追い出した。戦場を肉眼で見る。]
全速前進!!
猪の角をあの旗艦に立てるぞ。
[全白兵隊員、第一種戦闘配備に付かせ、これまでの足並みあわせの動きから、一気に単独加速をかけた。一時期開いた距離にトーマスの花火、それらからどこかこの膠着に落ち着きから弛緩を齎してとすれば、この無謀ともいえる急速前進は不意の一手。]
艦内全ての将兵に告げておけ。
対衝撃に備えろ!!
[牽制の砲火も開かず、ビームを防ぐバリアーすらも最小限に、速度を優先する。火線が広がる宇宙空間の中、薄暗い機体が真っ直ぐとブレーキを失ったかのように飛び込む勢いのまま、一度は離脱しかかったリエブル艦隊の組織的後退を指揮している要の旗艦目掛けて、ぶつかりに行った。]
― マオルヴルフ艦隊布陣近く:輸送船 ―
[立ち上がろうと思ったけれど、上手く行かなかった。
仕方がないから左を下に横になる。
思ったより床に打ち付ける痛みがないのは、重力が薄いからだろう。
それ以前に痛みを感じる器官がすっかり麻痺してしまっていたが。]
[何だか無性に絵が描きたかった。
伸ばした右手でペンを探したが見つからない。
ああどうしようと思ったが、すぐに絵の具なんて沢山ある事に気が付いて、広がる水に手を伸ばし、指先に乗せた。
赤い色を使いながら、床に何かを描いてゆく。
それは普段よりも拙く、荒い代物だった。]
[視認とレーダーで連邦軍の動きを追っていると、
彼らは狭い宙域に逃げ込もうとしていた]
あそこだと、余計集中砲火に晒されるぞ。
[もちろん、元より退路はそう広くはなかった。
だが、初戦で見事な動きを見せた連邦軍が、
何の考えもなしに逃げ込むだろうか]
― 回想:旗艦スヴァローク・集会室 ―
[>>249父親へと走っていったので、天使発言は耳に届かず馬鹿発言は綺麗に隠れた。。
>>250真面目な話をするような間柄でもなし、ロー・シェンの胸中やらはまるで知らない。
友人女性仕官の時もそうだが。
知らないからと、よけいに思うまま振舞うばかりなのは悪い癖でもあった。]
― 回想:旗艦スヴァローク・集会室 ―
[>>249父親へと走っていったので、天使発言は耳に届かず馬鹿発言は綺麗に隠れた。。
>>250真面目な話をするような間柄でもなし、ロー・シェンの胸中やらはまるで知らない。
友人女性仕官の時もそうだが。
知らないからと、よけいに思うまま振舞うばかりなのは悪い癖でもあった。]
― 回想:旗艦スヴァローク ―
[>>268あちこち話していた最中か最後。
自分よりずいぶん高い位置から声をかけられてぐっと見上げた。]
あ、ええと確か……准将さん?
[名前の方は覚えてなかったが、階級が耳に残っていてこてっと首を傾げる。
呼び方のせいで名を改めて教えてもらいながら、父の部下のようなものとの紹介に笑みが浮んだ。
それもあってか話があると言われれば、疑う事なくついてゆき。
飲み物を薦められたので、ミルクティをお願いしてみた。]
― 回想:旗艦スヴァローク ―
[缶を両手で持ちながら、レオンハルトの話をじっと見上げて聞いた。
途中顔の位置が変わると萌黄は後を追いかける。
中年臭い仕草は、父で見慣れてるので気にならなかった。
家族の生活に困る事はないと言われて、少し間を空けてから頷いた。
確かに父親と離れて悲しいことではあったけれど、生活に困ることはなかった。母も「単身赴任してると思えばいいの」と父の事を悪く言う事もなかったし、弟も泣きはしたけどそれは愛情の裏返しで。
家族関係は極めて良好だった。]
ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
[艦同士での体当たり。激しく艦内が揺れて、その場にいた全員が衝撃に身体を強張らせていた。]
― 貨物船K-am02 ―
[「内部から空気が漏れ出ている様子です」との報告にシャトルの動きは慌ただしくなる。
貨物船の乗員がちゃんと宇宙服を着ていればいいが、その保証はない。
無理に隔壁を抉じ開けるわけにはいかなかった。
ハッチを抉じ開けて入り、また閉じて、奥に進むという面倒な手段をとって救助隊が辿り着いたのは──宙賊に襲われたかのような乗務員室だった。>>609]
『――敵艦隊よりエネルギー反応!!!来ます!』
[敵の狙いに気づく前に、少数の艦隊からの砲撃が飛んでくる>>582]
なっ……。
[反撃をする間もなく、彼らは急速反転して壁の間に隠れる。
更に、全く別の方角からの砲撃が
二度。
三度。と続く]
そう来るか……!
[どこから来るか予測不能の攻撃。
更には攻撃に報復をくわえようとするせいで、火力が分散される]
蝿には構うな!
防御の網さえ破れれば、あとでどうにでも出来る!
― 王国総旗艦 Willem-I ―
撤退は織り込み済みであろうとしても、彼奴らめ――疾い。
圧力だけでは崩しきれぬか。
[演習や小競り合いはあっても、ここまで大規模な戦闘は両軍の将兵にとって初めての経験なわけで――
別働隊や高い士気の前衛艦隊による猛襲で圧倒すれば、恐怖心による混乱も誘えるという目論見もあったのだが、上手く纏められてしまいそうだ。]
― 回想:旗艦スヴァローク ―
娘さん?
どんな子ですか?いくつ?
[>>269レオンハルトもまた父親なんだと知り、娘の話が出たらきらきらした目でくいついた。写真を持っていると聞けば見せて欲しいとせがんだだろう。
>>268聞くばかりだった話の中に、質問が混ざる。
絵の道を選ばなかった事、軍属を選んだ経緯を尋ねられると、暫くうんと視線を彷徨わせた後、口を開いた。
なおノーズアートに関しては、え、出所ここ!?と言わんばかり目を丸くして、その後わかりやすく睨みもしたが余談か。]
えと。
私、本当は絵本作家になりたかったんです。
でも可愛い子供向けの絵とか、御伽噺みたいな空想の絵は苦手で…。
あ、あと画家には、あんまり興味なくて。
絵を描くのは好きだけど…仕事にしないんだったら、ただの道楽だし。
[本腰を入れれば、否、今でも物にはなっている。
だがコンクールの一件以来、評価不信になってそういう人に絵を見せるのが嫌だった。
嫌な事には手が動かない。
たまに大きな絵を描きたくなる事もあるけれど。
描く絵は殆ど近しい人にしか見せなかったし、それで満足していた。]
艦長、艦を頼む。
俺も出る。
[艦隊を率いる司令官としての行動ではないと一度は止められるが]
……この新艦の初陣だ。
身体はって、前に出ないと誰もついては来ない。
次からはふんぞり返る事にするさ。
[宇宙服を着て、白兵隊の突撃部隊に合流する。]
隊長は誰だ?
[持っていたメモ用紙の束を見せる。
人物風景画はよく出来ているが、途中に奇怪な何か(本人はクマとか猫とか主張)が挟まって見えるだろう。そこらを説明するときは、ちょっと恥ずかしそうにしていたが。]
…こんな調子で。
ご飯食べていける程の才能ないみたいで、一端諦めて。
だったら他に何やろうか、って思った時、
軍属以外思いつかなくて…。
[普通の絵描きにならなかったかと次いで尋ねられたら、「大きいところで評価されるの嫌いだから。」と簡単に説明しただろう。
言いながら、その時の事を思い出す。
丁度普通の学校を卒業する前の事だった。]
― 回想 ―
[ずっと父の背中を見て育ったから、他の道は軍人以外に思いつかなかった。ただ漠然と、軍科の道を選びたい、と言った時、猛烈に反対したのは母だった。
母の言いたいことは解る。明日死ぬかもしれない中、娘まで軍属させたくなかったのだろう。
『パパだって軍人なのに、なんで私は駄目なの?』
『大丈夫だよ、パパだって生きてる。
それに私は整備士とか裏方方面目指すつもりだから、そう簡単には死んだりしないよ。』
という説得も暖簾に腕押し状態で。
ほとほと困り果てて、もういい加減諦めようかと父に話した時に
父は撫でながらこう言ってくれた。]
― 回想 ―
[それから母に何を言われようが梃子でも曲がらなかった。
勝手に軍学校の見学に行ったり、資料や提出書類を貰って用意したり。
それとなく父も母を説得してくれたのだろう。
しぶしぶ母の方が折れて、ようやく軍学校に進む事が出来た。
しばらく父の夕飯のおかずだけ一品少なかったのは、申し訳ないなと思ったが。]
――っ。
……久しぶりだな。
[肉厚の戦斧を担いで向かえば、そこの中で懐かしい顔に出くわした。]
旧交を温めあうのは後だ。
言い分もあるだろうがな。
今は、敵を打ち破るのが先だ。
行くぞっ!!
[そう言うと、すぐさま正面を向いた。どの艦であろうと特殊な設計でもなければ、居住区や機関部などの、ぶちやぶっていい場所とそうでない場所はある程度目安はつく。猪の牙と称した工作兵器は敵艦の外壁をぶち破り、工作隊がその穴を加工して突入用の大穴を作り終えていた。]
― 回想:旗艦スヴァローク ―
…それで、軍学校に進んで、整備士になったんです。
私、ずっとパパがお仕事頑張ってるの見てきたから、
軍人になりたいなーってすぐ出てきました。
その、だから、もしリーザちゃんが軍人になりたいって言ったら、それって絶対レオンハルトさんのせいだと思います。
だけど、それはきっとパパが大好きだったり、尊敬してるからだと思うから…
きっと、心配する事ないと思います。
[と語ったものの、当のリーザがどうなるのかは解るはずもない。
まだどうなるかわかりませんけどと、と、慌てたように付け足した。]
[機動力をもって機敏な艦隊運動を繰り返す砲艦の
最大の難敵は、敵戦闘機部隊だっただろう。
より素早い動きで迫ってくる戦闘機に対して
機動力で躱しきることもできずに、
落とされる艦が増えていく。
なおかつ敵戦闘期待の編成は高度に有機的>>585で、
変幻自在の攻撃に、砲艦の能力では対応しきれない]
……慌てるな。
前衛防衛艦の後ろに駆逐艦を配置して弾幕を張れ。
追い縋ってくる戦闘機から順に撃ち落とすように。
[砲艦への攻撃に夢中になる機体があれば、
あるいは、戦列の内側に入ってこようとする機体から、
優先的に撃ち落とすようにと、指示をだす。]
[撹乱と、迎撃機の撃墜に務めつつ、ケーファ・アインスの対艦攻撃のための隙を作る。
特に示し合わせる事はないが、互いに『あちらはこう動く』という意識があるから、自然、自部隊に指示を出すに止まる。その辺りはケーファ側も同じで、さすがは元僚機と言うべきか。
他の組も、そこまではいかぬものの、互いにフォローをし合いつつ、砲火の合間に爆発の花弁を広げてゆく]
っても、このままだと効率悪いな……エーヴァ、できる限り艦隊の攻撃にタイミング合わせていくぜ!
無駄撃ちして、補給のラグをつかれるのもバカらしいだろ!
[火線集中を優先させる艦砲に>>622に、更に対艦攻撃を重ねる形に。
分散する意義は、現状、薄い]
あとは、気を散らさせないためにも、向こうの対艦攻撃機を抜けさせないようにしねーとな……。
[後方には、スペルブーケ小艦隊もいる。
そちらが対応に動けるだろうとは思いながらも、同時に、通したくない、という意識が働くのはまあ、已む無しか]
[その絵はどこまで描かれていたか。>>615
おそらく唯一の生存者だろうローレルを見つけた救護隊が酸素パックの中に彼女を押し込もうとする──//]
突撃!!
[近くにいて無事だった者達か、個々に数本レーザーが飛び掛るが、白兵戦用の防護宇宙服に傷つくほどの火力でもなかった。]
押し売りの訪問販売の時間だ!!
勝手口はあちらだぜ。お客さん!!
[敵艦の将士も最初の体当たりの衝撃からは立ち直り、対処するべく動いていただろうがこちらは最初からそのつもりで完全武装をした白兵部隊。迎撃に出る相手のレーザーは斧の腹を盾にしつつ怖れずに飛び掛って襲い掛かる白兵隊とはどうしても差は出るだろう。]
目的の奇襲は既に成功しただろ、お前ら!!
後は女王様にご褒美を貰うべく帰るだけだろーが。
[既に宇宙服とその得物は返り血と様々な体液や肉片の付着で赤黒く染まっていた。手向かう者は討ち果たし、隠れる者は引きずり出して追い払いながら、突破口から後方へと敵将兵を追い立てる。]
こっちは殺すのが仕事だが、殺人鬼ではねえんで逃げる相手の首までは取らねえ!
脱出するなら、背中は打たん。
― 重武装航宙母艦レントゥス ―
『大将、敵艦隊からの反撃が来ます。
小規模艦隊の模様』
エネルギーバリア展開、一斉に注意しろ。
ドライエック三連解除、3艦ドライエック編成に変更。
固まったまま被弾して大爆発なんて愚の骨頂だ。
一斉は3艦ドライエックの広域ペンタグラムで行け。
イムベル艦、右下方から前へ!
連中の攻撃を通すな。
[レーダーに映る敵艦隊の動き>>610にオペレーターが声を上げる。
即座に編成変更を行い、防御特化された戦艦を前に出して航宙母艦の防御に回した。
小規模ながらも主砲の一斉は威力が高く、散開させた艦のエネルギーバリアを押し切り、装甲に被害を与えたりしている]
― 回想:旗艦スヴァローク ―
そっかー。絵に興味があるとか聞くとなんか嬉しいな。
[>>271レオンハルトの娘自慢も、にこにこしながら付き合った。
>>272星と友達になったというリーザの評価は、絵描きにとって最大の賛辞だと思った。]
そっか、リーザちゃん本当にその絵が大好きなんですね。
いいなぁ。
私もそんな風に言われる絵を描いてみたいなぁ。
[大きな星の絵と聞いて、昔そんな絵を描いた事を思い出した。
だがレオンハルトの家に行っているとは思ってもいなくて。]
ちっ、斉射しては奥に引っ込んでんな。
小賢しい。
ベックス艦、エールプティオー艦、次にやつ等が出てきたら斉射をお見舞いしろ。
砲艦は出来得る限り数を合わせて防御艦の爆破に勤しめ。
[2戦艦からの一斉は敵小隊への牽制にし、斉射を乱すのを目的とする。
その間に砲艦は斉射の準備に入り、敵小隊が引っ込んだ後の防御艦突破の集中させることにした]
あ、レオンハルトさん!
いつかリーザちゃん家に遊びにいきますね。
絵に興味あるなら、何か教えてあげられるといいな。
それにリーザちゃんが大好きだって言う絵も見てみたいし。
[去り際、そんな風にすれ違いながら手を振って、
それじゃまた、と准将とは別れたのは
少し前の時間のはずだったのに*]
生きて帰ってこそ、じゃねえのか!!
さあ選べ! 不利な中、その場の激昂に駆られるか! 捲土重来を狙うか!!
[女王万歳を叫びながらライフルを乱射する将兵には、斧を盾にしながら飛び掛り、その頭を斧で飛ばす。ありったけの悪口を飛ばしながら、小銃を打ち続ける兵士の身体は次の瞬間、まるで嘘のように壁にたたきつけられ、へしゃげたまま動かなくなった。
彼は力はある。それ以上に技術、経験がある。
錆び付いた身体といいながらも、慣れた動きで軽々と重い戦斧を駆使して先頭に立ち続ける姿は、その場にいた白兵隊員全てよりも上回っていた。]
/*
よーしレオンさんの大物終了。
………してる間に救出された!
ど、どうしよう遺言
パパがくると思ってなかったからこう言う場合の事を考えてなかtt(((
[敵指揮官を初め、どう対処し、どう応対を続けたか。それでも結局は武装の差と勢いの差から、序盤の攻勢を堅持し、一帯を切り取る事に成功した。]
この辺りは制圧したか。
数分かれて、探索に入れ。
隠れている者、死に損なっている者、見落とすな!
[追い散らすのが主目的。最良は艦を捨てて脱出してくれる事だが、暫く組織的な反撃に出られないだけでも違うし、こうしている間、この艦から他の艦へ指揮は出せない。撃沈すれば逆に、指揮系統が移転する事もあろうが、指揮官がこの船に残っている限り、それもない。この状況下で、どこまで指揮を取れるかと思えば、そう悪い流れではない。]
― リエヴル艦・娯楽室 ―
とは言え、長居は禁物……だな。
[自身も、数名と共に中央通路の殺戮現場から他の部屋へと見回りに向かう。そこは娯楽室だったのか、遊具が衝突の衝撃であちこち転がっていたが、戦闘中だったことも有り、人の気配は無さそうだった。]
よし、戻るぞ。
[その時、不意に腹と太股に熱いものが迸った。]
がっ!!
[膝を付く。至近距離、ほぼ背中から大口径のレーザーで撃たれた。その時、耳に憎悪の声が飛び込んで来る。]
『味方殺しがっ!!』
御意。惑星軌道上敵軍排除後陸軍上陸部隊を派遣。
占領作戦に移ります。
[確かに今更イーゼルをどうこうした所で利は薄い。が……
現状を見るに想像以上に連邦の防御は固い。
攻勢を捨て守勢と離脱に全力を賭けているからこその鉄壁と言うべきだろうか?
無論無理矢理に前進を続ければ戦果をあげることも可能ではあるが、あの穴熊作戦を敷かれている以上は物資の無駄な消費を懸念する結果ともなろうか?]
陛下御自ら降り立たれることはないかと思います。
[基地も有名無実化している現状、熱狂的に迎える市民があるわけでもないだろう。リスクを考えればオススメはできなかった]
『ビルトシュバイン、敵別働隊旗艦に突入したようです。』
[オペレーターの声が、やはり淡々と、
ヴィンターニッツ准将が敵艦に直接攻撃を仕掛けたと伝える。]
旗艦に直接攻撃か。
さすが、音に聞こえた猛将だなぁ。
[これで、あの別働隊は当面の間、
戦力外と換算しても良いだろう。]
引き際を間違うことはないだろうけど、
念のため、連絡のチャンネルは常に開いておいて。
貴様……か……。
[いつの間にか、後ろにいたのは一人きりだった。かつて自身が率いていた隊の隊員で、今の白兵隊隊長の男>>632がそこに立っていた。レーザーを構えながら。]
『あの日のこと、俺は一生忘れませんでしたぜ。隊長。』
[蔑みの眼差し。懐かしい。あの日>>82を思い出す。ぽつりぽつりと語り始める相手の口からは、何を言っているのかどこか遠い。聞き取り憎いが、言い終わると相手がレーザー銃を捨てたのが見えた。]
『ですが、これで俺も味方殺し。アンタと同類になっちまったって訳です。』
[どこか諦めたような、投げやりな言葉。そして致命傷を与えたくせに止めを刺さない相手。]
(ちっ…。)
[そこから望むものを導き出し、立ち上がろうとして、ふらつく。が、歯を食いしばって耐えると、手にした戦斧を捨て相手のヘルメットを片手で掴んだ。顔をぶつけるように近づける。]
『ケーファ・ドライより、ヒルシュケーファ・リーダーへ!』
どした!
『防衛網の後方に、
天敵出てくんのは当然だろ……っていうか、ウチのドライ・アインスは!
『……軽被弾。現在は機体の維持に集中してます』
……あんの、バカは……!
ヒルシュケーファ・リーダーより、全機へ!
目先の
[そう、指示は飛ばせど、元より士気に上がりすぎの部分もある。
完全に止める事は適わぬ以上、駆逐艦の砲火に晒され、散る銀は決して少なくは、ない]
― 撤退戦宙域 ―
『対艦ミサイル、残数僅か!』
[50ずつに分けられた砲艦と連携し、主砲にミサイルを添えて突破力を上げるために働いていた
『戻るには距離が離れすぎてるな。
……撹乱戦に切り替える』
[対飛行部隊には別の隊も出ていたはずだが、高度な連携に阻みきれないまま撃墜される数が多かった。
自分達も焼け石に水としかならないかもしれない……だが撤退までの時間稼ぎくらいはできよう。
指示が飛び、レーシィ隊は敵艦を落とすためではなく、敵主砲を黙らせる方にミサイルの照準を合わせ始めた]
白兵隊、撤退だ。
撤退の指揮はお前が取れ。俺は――戦死とでもしておけ。
[囁くように告げるその言葉に、男は驚いたように目を見開いた。]
道徳のお時間は生憎、売り切れだ。
(俺に殺されたかったんだろ。ったく、いい年して甘えやがって。)
戻ったら、艦長に告げて本隊に指揮を仰ぐように言え。
せめて、新造艦だけは総司令の元に無事返してやらねーと、俺の――ごぶっ。
[ヘルメットが吐血に塗れた。がくりと全身の力が抜けると、慌てて抱き起こそうとするのが判る。が、応じる体力は尽きかけていた。]
― 戦艦シュヴァルツ・休憩スペース ―
おかわり持ってきました。
[紅茶のポットを手に、少将の定位置に顔を出す。
スヴァロークの時ほどではない忙しさの後、艦橋員から届けるよう頼まれた。
手持ち無沙汰に歩いてる所を見られて押し付けられたともいう]
今ならまだ反攻するにしろ猶予がある。
俺はそうだな……引き際を見失っていたとでも報告しておけ。
言うまでもないが、この事は誰にも言うな。
過去の方は好きにしろ。命令する類じゃねえ。
だが、この場の事は、俺がボスだ。わかるな。
[自白して、楽になる事を禁じた。]
ああ、一生抱えて生きていけ。
(俺のようにな。)
[そうして、抱えられながら二人して中央通路まで戻る。指揮官の負傷に白兵隊達は慌てるが、隊長が一喝した。自分を残して撤退するように命令し、最後にこちらを見たので頷いて応じた。そのまま壁に寄りかかった姿勢のまま、味方の撤収を見送る。もうその姿を見る視力は殆ど残っていなかった。遠ざかる足音を聞く耳も。]
― 貨物船K-am02 ―
[ユーリエの絵を描くと約束した。
フランツのリクエストも喜んで受けると笑って言った。
ラートリーと女王の絵を描いて、見比べてもみたかった。
レオンハルトが見せてくれた、リーザの絵も描いてみたかった。
だが描いていたのは、いつかユーリエが言っていた事を元にして思い描いていた>>1:573>>1:590夕日を写しこむ湖畔に佇む両親の絵だった。
血塗れた指で描かれた絵は鮮明ではいうえに、まだ粗く描きかけだったが。特徴のある髭で朧気に伝わるだろうか。]
[>>636急に
だめ まだ、 描きかけ…
[呼吸は浅く、抵抗は弱い。
されるがまま救護隊に酸素パックに押し込められて、赤い目できょとんと見覚えのある顔を見上げた。]
[とはいうものの、彼らの攻撃に全く対処しなければ、
こちらの損害が大きくなるだけだ]
『ですが、閣下。
彼らの攻撃に全く対処しなければ、
こちらの損害が大きくなるだけです!』
[副官の指摘通り、少数の艦でも集中砲火を加えられれば
エネルギーバリアを通りぬけ、装甲は破られてしまう]
……そのための遊撃だろ。
[左翼上方から、砲撃を牽制するような攻撃が
しきりにくわえられていた>>640]
アマツキ大将、そちらはお任せします。
[開かれたままの回線に向かって告げた]
『ですが、閣下。
彼らの攻撃に全く対処しなければ、
こちらの損害が大きくなるだけです!』
[副官の指摘通り、少数の艦でも集中砲火を加えられれば
エネルギーバリアを通りぬけ、装甲は破られてしまう]
……そのための遊撃だろ。
[左翼上方から、砲撃を牽制するような攻撃が
しきりにくわえられていた>>640]
アマツキ大将、そちらはお任せします。
[恐らく開かれたままの回線に向かって、告げた]
[別働隊旗艦が敵艦の揚陸攻撃を受けていると聞けば]
なっ――!
[鎮座する女王の腰が玉座から微かに浮いた]
おのれ……やってくれる。
余はまだ少将を失うつもりは無いというに。
[艦船の撃ち合いレベルまでであれば全体の戦局からどうにでも左右できるし、だからこそ増援を送らなかったわけであるが――白兵戦ともなればその決着について外部から干渉のしようがない。
――今は怒りを蓄えながらも無事を祈るしかなかった]
/*
@1時間!
ユーリエさんとフランツさんの補完は
私の遅筆じゃ無理だn
いやまぁ補完返しになるしパパに力使いたいし(さっき返事遅かったし)墓で出来たら補完するよ…!
[一方で、砲撃を集中されて、
前線を支える艦が次第に削られてきている。
穴埋めするにも、そろそろ限界が見えていた。
オペレーターに命じ、イクリプス中佐の乗艦へ
通信回線を開かせる。]
中佐、そろそろ、逃げ出す準備に掛かるよ。
後衛の艦から散開させるから、
撤退の援護を頼む。
[援護の指示を出してから、
今度はスヴァローグの全チャンネルを使って、
連邦軍全体への通信回線を開いた。]
宇宙…見えるな…。
[どれほどの時間が経過したか。既に五感を失っている自分にはわからない。太股からの出血は、赤い血の帯から血溜まりにとなっていた。]
(ほし… か…)
[広大な宇宙。その宇宙には木枠が埋められていた。そして
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