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戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が9名、占い師が1名、囁き狂人が3名、共鳴者が3名、銀狼が1名いるようだ。
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ロー・シェン……フェン
私はお前を…
[低く、絞り出すような声で、私はかの者の名を呼ぶ。
眸に薄くも暗い光を携えて]*
…少なくとも、
私は、あそこに飾られる宝石のために働く気にはならないなぁ。
[感じた違和感を胸の中に収めつつ、
結局そんな感想を零し、友に向けてもう一度肩を竦めて見せた。]
― 艦内 ―
おいおい、俺らは亡国の住人かよ。
あの姐さん、権力に酔い過ぎて妄想と現実の壁をぶち抜いちまったようだな。
未来視や預言者を気取りたいなら、街角に立つといい。
商売女と間違えられる程、連邦の治安はそう悪くないからな。
[強襲揚陸艦内のモニターで不適な宣戦布告>>0:202を見ることが出来れば、呆れたような感想を漏らすが、話が後半>>0:208に至れば]
舞台の主人公を気取っていらっしゃるか。
(ああいう手合いは、死ぬまで止まらねえか。)
あー、やだやだ。
[言っている台詞はともあれ、宣誓する行動、王国としての目標自体は別段おかしなものではない。だからだろうか、殊更痛いものを見たとばかりに、うんざりした顔で首を振った。]
誰か結婚してやれよ。
家庭を持てば、誇大妄想も少しは落ち着くと思うぜ。
[まさか彼女に酷似した顔を持つ相手を口説いた事のある存在>>0:225が近くにいるとも知らず、そんな毒づきと共に準備に向かった。]
陛下。
……お見事です。
[興奮冷めやらぬ艦橋で
一人冷静に、満足そうな顔で微笑む。
昔の彼女は物静かな王女だった。
それが何故このようになったのか、彼はその理由を知らない。
だが、少なくとも。
昔の彼女であったら、彼女に忠誠心を抱くこともなかったかもしれない。
彼女が唯一この世界の女王として、全ての民を導く。
彼女の覇気とカリスマ性があれば、必ず実現するだろう。
そう信じている]
― 航宙母艦ヴァルフィッシュ・格納庫 ―
お、始まったか……相変わらず、いい音出すなぁ。
[映し出される出征式の様子。
最初に意識が向いたのが楽団の演奏なのは、少年期の名残故。
演説の内容には、僅かに目を細めるのみ。
周囲では『女王万歳!』の声が響いていた]
……おー。
カブトムシさんとこは、元気だねぇ。
[同じ艦に所属する別の飛行中隊の盛り上がりに、思わずこんな呟きがもれた]
―――そのとき、人類が居住する全ての空間に、
女王の宣戦布告が流れた。
この時代に生きる全ての人間が、戦乱の始まりを知ったのだ。
人類を二分する戦争は、
狭義に於いてはまさにこの時始まったのだと言えよう―――
――― Miska Kim Rikhard Nigel
――― 『宇宙戦争史 1』
[王国からの「重大放送」が届く。
どのみちイーゼル進攻批判と抗戦の布告はあるだろうと予想していたが、画面に映し出されたヴァレールの女王が口にしたのは壮大な演説だった。]
…うーむ、
ヴァレールの王国制度ってのは妙な化け物を生んじまったみたいだな。
覇を唱えそれを目指すならば、その先に敗北の文字はありません。
負けることなどお考えにならないでください。
私たちが、陛下の目指す統の階となりましょう。
必ずや!
さあお食事のように整っておりますので。
[シロウの言葉>>0:217に続きそう紡げば、上座へと王女を誘い、そのまま彼女の斜め後方で立ちながら宴の様子を注意深く眺めていた]
/*
ヒール役なので連邦側から憎悪反応が出れば成功だろうけど。
早いうちに恐怖も植えつけないとバランス悪いなぁ。
やっぱり映像では迫力が伝わりきれないね。
[王国からの通信が打ち切られると、全艦隊に向けて]
陛下の演説に感激するのは大いに結構。
だが、ここは戦場だ。
感激は帰るまでにとっておけ。
総員! 戦闘配備!!
敵の電波を妨害せよ!!
― 強襲揚陸艦 ―
はい、スポット溶接機、アーク溶接機の手入れは終わったよ。
ハンマーに当て盤、ハサミもちゃんと拭いといた。
[艦が運行しても尚、仕事は終わらない。
色々あって結局強襲揚陸艦に乗り込んだまま、道具の手入れを続けていた。おかげで初陣前と違って暇で困るという事はない。絵が描けないのはちょっと残念だが。]
修正機は使ってないから、これはこのまま―――何?
[何やら華やかな音楽が流れ出すと手を止めて、
不思議そうに人が集まる所へと自分もひょっこり顔を出した。]
…あれで25歳か。
[娘をもつ男として思うのは戦争とはあまり関係のないことで。
後ろ首をガシガシと掻いて、どこか困惑している様子の部下たちへ声をかける。]
あの王国に蹂躙されないためにも、おれらは軍人の本分を尽くすぞ。
敵はすぐそこまで来ている。
気合いいれてかかれ。
[演説やら式典やらで多少の疲労はあったものの、宴の席では機嫌よく振る舞い、殊勝にも声をかけて来た者たちにも気さくに応対するだろう。
女王のために、本人に気付かれぬよう特別に調整(※)された酒に紅潮するさまは、狂気ともいえる覇王の姿はやや隠れ気味だったかもしれない]
うむ、やはり酒はいいものであるな。
我を忘れてしまわぬようほどほどには努めねばならんが。
[(※)薄い。]
[整備士や、その他の兵員が皆一斉に手を足を止めて、
流れてくる映像を見る。見てしまう。
そんな不可思議な魔力がそこにはあった。]
……。
[>>0:201旧とか言われて、まずぽかーんとした顔になる。思わず口まで開いたけど、ここに居た8割はそんな顔していたからおかしくはない。]
[自らの覇権を誇示するかのように…
不意に割り込んできた女王の演説。
壮麗な赤絨毯と玉座の前で、
自分とよく似た――けれど、身分と立ち位置は天と地程に異なる存在が、
酷く緩やかな口調で、着飾った宣戦布告を披露する]
まあ、あちらの言い分としてはそんなものですよね。
[淡々と感想を紡ぐ。
が、叱咤激励>>0:208で締めくくった流れを聞き終われば、
眼差しに険が加わった]
……何を考えていますやら。
単なる覇を唱えるだけではないとでも?
ま、俺も今更あそこに立てもしないし立つ気もしないし、
[或いは両親が亡命していなかったなら。
フランツの姿はあの場に並んでいたのだろうか。
そう思う自分の姿が、あまりにも想像出来ずに不思議だった。
目は、シロウらの姿を追う。
彼らの姿がズームアウトして消えた時、漸く画面から目を離した]
/*
王国軍で宴に参加してるのは現状女王と腹心2人だけと言う悲しき状態。
半分くらいイーゼル行ってるから、参加出来てリエヴルくらいか…!
/*
もしかして:
王国軍のみんなに面通しの機会を作ってあげようと企画した宴だったけど……総旗艦にPCは囁ける身内しかいない。
リエヴル来てーっ
グレートヒェン・ミツルギです。閣下。
[ここ数ヶ月累計21回目の律儀にも無駄な訂正を添えてから、ほろ酔い加減で士官らと歓談する王女をちらりと眺めれば>>13、直近の部下を呼び寄せて護衛役を託し、それからようやくシロウの元へ歩み寄る]
閣下、グラスが空いておりますわ。
[途中給仕から奪ったワインを手にグラスを促したか]
なんか…私達、悪者?
[全部聞いた後、微妙な顔で首を傾げる。
周囲はざわざわしていたものの、諸手をあげて歓迎する者は居なかった。ここまで露骨に挑発されて喜ぶようなのが居たらとんだドMだ。居たとしても、この場でそれを晒す者は居ないだろう。]
…私さ、女王の顔知らない時、
どんな魔女かミミズクだろうって思ってたんだけど。
[誰に聞かせるでもなく、ぽつりと酷い事を呟いて。]
王様とか偉い人って、
何だか具合が違うのかな?
[傾げた首を、さらに傾げた。]
[女王がスクリーンに映っている間、
フランツの視線が映像に吸い寄せられているのを横目に見る。
視線の先は、どうやら女王の上にはない、と気付いて、
僅かに気遣わしげな目でスクリーンを追った。
友の経歴をそれほど詳しく知っているわけでもない。
知ろう、という気も余りなかった。
話したければ話せばいい。
辛いことならば、話さなくてもいい。
重要なのは、過去の彼ではない。
…というのがいつものスタンスではあった。]
― 航宙母艦ヴァルフィッシュ・格納庫 ―
……っと。
[感慨に浸る周囲を、ある意味あたたかく見守っていた所に飛び込む、総員戦闘配備の命。>>10
『ヒルシュケーファ』に与えられたのは、撹乱と遊撃任務。
どこか緩かった表情が、変わる]
ヒルシュケーファ・リーダー、了解。
[静かな口調で艦橋へ向けてこう返し。
スタンバイしている部隊へ向けて、通信を開く]
……命令、受理したな。
仕事は、明瞭。
ガードを
[艦船攻撃主体でないのであれば、宙間戦闘主体機中心に構成された『ヒルシュケーファ』が前に出るのは常のこと。
飛ばした激に返るのは、演説効果でテンションの上がった各小隊からの了解、の声]
ヒルシュケーファ・リーダーより艦橋へ。
出撃準備は完了、いつでもでれる!
[宴のさなか、グラスを手にしながら航路図に目をやる。
先遣隊の向かっているイーゼル星系を中心に両国の艦隊が激突することになるだろうか。
ただ、自らの意思で全宇宙を巻き込んだ身。
覇王であっても戦闘区域だけ見ていれば良いわけではない。
例えば、中立のフローリス星の財界はこれを受けてどう動くだろうか。
根回しは事前にしてあるだろうが、いろんな意味で覆されたかもしれない。
反対の隅を見やれば――]
あの惑星……。
[ふと気に留めたのは、母星ルー。
違和感や想い出が微かに過ぎった]
相手の目的が将兵鼓舞だとしても、
あんなのを見せられたあとに、そのまま戦闘突入は、
さすがにまずいだろうなぁ…。
[民間に流れた分の対処は、
大口叩いてた首相が何とかするに違いない。
とはいえ、現場は自分がなんとかするしかない。]
めんどうだ……なんて言ってる場合じゃないか。
[首を鳴らしてから襟元を整え、
指揮卓に座って、全艦への通信回線を開く。]
― 連邦艦隊 ―
[女王の演説よりややあって、総司令からの通信が全艦へ届く。
一応服装を整えてはいたが、
見栄えに関しては女王の方が数段上であることは
認めざるをえないところだろう。
軽く咳払いをした後に、気負いもなく口を開く。]
連邦艦隊の諸君。
私が、総司令官のグスタフ・マサリクだ。
艦隊は間もなく、イーゼル星域に到達する。
そこで、王国軍の艦隊と戦闘になる見込みだ。
その前に、諸君にひとつ言っておきたい。
今の放送は、諸君も見ただろう。
あれが、私たちの敵だ。
[煽るでもなく、淡々と言葉を紡ぐ。]
私たちが戦わなくてはならないのは、
あの、覇気過剰気味の専制君主だ。
彼女があの勢いのまま連邦に来たなら、
彼女を信奉する人間以外、
生きづらい世界になるだろうと思う。
私も、毎日女王万歳を唱えるのは、少々胃にもたれる。
もっと気楽に生きていける場所を残しておくために、
私は、ささやかながら防波堤の役目を果たしたい。
諸君らが同じ思いであること、
そのために力を尽くしてくれることを期待する。
以上。
[簡単に開戦前の演説めいたものを締めくくり、
通信のスイッチを切った。]
しかし……
[グラスを前に女王の方を振り返りながら一瞬躊躇をみせはしたものの]
はい。ではありがたく。
[伸ばされた手に>>26持っていたワインを預け、そのまま注がれるのを眺め]
王国の未来に──
[遠慮がちにグラスを重ねた]
[シロウの視線>>28に気付けば、その視線の先に目を向けて、それから少し困ったような表情を湛えながらはにかんでもみたか]
ご心配なら見に行かれても?
[周囲は自分含む下位級の兵たちでざわざわして纏まりがなかった。
自分もそうだ、何だかぐるぐるする。釈然としない。
ふつふつした妙な感情が内側に渦巻いて…。
こめかみの辺りに手を当てて、眉根を寄せると色々な人の声が入ってきた。
女王の発言の目的は何だ、とか。
結局の所目指す所が一つなら上手い発言だ、とか。
これで女王が勝った場合、ヒューグ連邦を吸収する際、今の兵士への女王への悪感情はともかく、民間や後の兵の感情悪化を押さえる一つの策になるやも――、とか。
難しい話は苦手で、眉根を寄せる。
ただ、芸術肌の自分には、とにかく気持ち悪かった。]
/*
イーゼルはさっさと戦闘開始して終了して、
1日目はみんなとゆるゆる会話しようかなぁ。
……なんて思っていた昨日の自分に文句を言いたい。
www
[───金輪際。と、故郷を口にするのは珍しい。
ゲルトと初めて出会った当初、
フランツは未だ連邦共和国に馴染まぬ少年だった。
王国の色を濃く滲ませながらも、連邦軍人を目指す少年。
それは異質な存在だった。
陰口を叩かれ、遠巻きにされたのも無理からぬことであったろう]
ときにシロウ……
イーゼルへ送った先遣隊、勝機はありそうか?
戦術的敗北は責を問わぬつもりであるが、我ら本隊は結果を予想しつつどう受ける?
余があれだけ言ったのじゃ、主星の防備は置かずとも良いと思っている――ゆえに最大戦力を投入できよう。
連邦にとっては主星を占領しようとも余を討たねば戦は終わらぬであろうからな。
[連邦軍将兵は女王を誇大妄想狂を判別したろうが、女王にはこれに伴う冷徹な戦略的視点があった]
…そも、こういうことを華美に行う精神が好きませんね。
[同じ顔……そして、同じ血でなかったならば、
此処まで反発を覚えることも無かったのだろうか。
途絶えた映像通信の残滓を振り払うように、頭をゆるく左右に振った**]
……士官学校は
父上も母上も、働くには慣れてはいない。
[いつだったか、友にぽつと零したことがある。
何故士官学校に入ったか───そんな話になった折のことだった。
いつもは常に笑うような唇をきっちりと引き結んで、
そうやってこの国で生きていくのだと宣言をした。
稚気というべきであったろう。
けれど幼いながら、少年は真剣な思いを篭めて口にした。
あれはこの国を故郷にするという、精一杯の決意でもあったのだ。
以来、必死に勉学に励む姿はいつしか学校にも認められ、
亡命貴族の息子との陰口は、卒業の頃にはほぼ聞こえなくなっていたのだ──*]
/*
まあ、この時間は眠くなるものだからねー……言ってる俺も、ちゃんと動かせるか怪しいもんなぁ。
しかしだな、しかしだよ。
『Wild Falken』は、個人的な事情で芝がココロに広がりましたよ。
……いやほら、うん。
このロートヴィルガーって苗字、大本のネタがタイプLだから(
だから、部隊名がクワガタムシなわけで。
ファルケはねぇ。蒼隼くんという前例がいるから避けたんだよなぁ。
>>32
[女王に続き、艦隊内に司令官の素直過ぎる演説が流れる。]
あっははは♪
胃にもたれるよなー、確かに。
地味なナリしてなかなか言うじゃんか、この司令殿は。
[愉快そうに笑いながら、自身も艦内回線のスイッチを入れた。]
聞いての通りだ。
我らが司令官殿は気楽に生きたいらしい。
偶然にも俺らと同じく。
ま、俺についてりゃこの間みたいに上手く行くから。
そこ!嫌そーな顔しねーでついて来いってば。
[自身にいまだ反発や疑惑もあることを承知で、笑い飛ばす。]
― 連邦旗艦スヴァローグ・次士官室 ―
[通信機に、予定していた相手が映る。
下士官からの叩き上げで飛行小隊を率いている人物は、やっぱりなという顔をして画面の向こう側で苦笑していた]
だって悔しくないですか!?
あんなに言いたい放題されて。
[私用連絡に時間使ってていいのか、と別方向から水を差され、挑発されきっていた頭も少し冷えた]
/*
ああ。緑に何か来てる。
やっぱりそうなりますよね。
過去捏造の振り合いまくりタイム。
くそ。こいつは戦争だ……っ。(がくがくぶるぶる)
― イーゼル脱出後:輸送艦 ―
[連邦からの入電の報に場は俄かにどよめいたものの、比較的冷静な兵長の指示で、滞りなく脱出は成功した。
守備隊と調査隊は脱出艇に乗り込み、一路ヴァレールを目指し飛び立った。
以後、輸送艦の運行と指示は守備兵長に一任。
娘はといえば、断りを入れて、艦底に格納された小型戦闘機の傍に控えている。
母艦の役目を果たすには心許無いが、この場に居なければ落ち着かないのだ。]
/*
考えなきゃいけないのは、トーマスにいつ通信機渡すか、
なんだよね。
いや、もう渡してることにしちゃっていい気はするのだけど。
あとはあれだ。
みんなの日常会話タイムをどうやって設けるか。
やっぱり、イーゼルの戦闘はさっさと終わらせたいなぁ。
[母星ルーについて戦略的見地での会話は誰かに尋ねられたときに明かすであろう。
ぽつり零したのは、かつての自分の何か――]
ひとつの星にいた頃なら、いつでも会えるのにね――。
[誰に対しての言葉だったか――封じた想い出は、すぐには浮かんで来なかった]
[前方に取り付けられたモニターからは、宣戦布告の模様が届けられている。輸送艦の広いロビーにもそれは映し出されているのだろう。女王陛下万歳と、口々に叫ぶ声が届いている。]
………とうとう、ですのね。
[始まってしまうのかと、呟く。
後方に増す無数の光群は、背後に迫る連邦軍の艦隊だろうか。
それもまた遠ざかり、新たな光群が前方からも見えてくるはずだ。
複雑そうにほのりと眉を下げるが、すぐにふるりと首を振った。
否、既に始まっていたのだ。感傷に浸るときではない。]
――回想:小基地内ドック――
[再編や戦後処理が慌ただしく進められる中。
艦長室で旧式の端末を開きつつ、報告や通達に目を通す。]
…マオルヴルフ?
辺境警備や探査船まで引っ張ってくんのか?
やっぱ変わってるね、今回の指令殿は。
…と、そろそろ行くか。
[面白そうにつぶやきつつ、椅子にかけていた上着を取る。
基地の要所を爆破する任務を受け、格納庫へ足を向けた。]
[女王陛下の宣が響く。国内にも、"敵国"にも恐らくは。
その内容は一国民たるわが身の想像をはるかに超えたもので、
思わず瞠目し、幾度か心の中で反芻してしまった。
口にはしないが、彼女の思想には理解し難い部分もある、 ……けれど。
聞く、凛と通る宣戦布告を。
見る、映像越しでも震えの走るその覇の気配を。
それだけで、軍人としてのわが身には十分であった。]
ふうん……、
[そうして、続くゲルト総司令の演説に耳を傾ける。
華やかさはない。力強さもない。
けれどもすっきりとシンプルで分かりやすいそれは、
連邦共和国の将兵らの気分を、しゃっきりと変えたようだった。
いわば、女王の演説で味わった慣れない味を、
ゲルトの演説が清涼剤となって洗い流したといっていい。
そこかしこで、おし!だの気合の入った声が聞こえてきた]
あ…っ。
[>>30通信が途絶えてから程なくして、別の映像が流れ出す。
それがこちらの司令官だと名乗ると、今度は違う意味で目が丸くなった。名前は覚えていたものの、顔を見るのは初めてで。
父親より全然若い連邦総司令を、どこか期待するような眼差しでじっと見上げた。]
望みと仰るからには……――戦いますわ。
わたしが今、アルディヴァーグとして息をしていられるのも。
星々の大海に思い馳せることが出来るのも。
全て、今の王家が王家たる権威を持っていたゆえ ですもの。
[アプサラス―――
王国の歴史に深く名を刻むであろう類稀なる覇王。
自らの血脈が恩義抱くべきは正確には前王なのだが、
継ぐ者に力添えするはこの身のさだめ。
宇宙の覇権をと望む彼女の大儀が、未だ朧げにしか見えずとも。]
…ま、しんがりになるだろうしな。
どうせこっちに回って来ると思ってたぜ。
…あれ?
[艦の修理にあたってる中に見知った顔を見つけ、顔が明るくなる。]
胃もたれは、確かにするよなあ。
俺は11で既にもたれたクチだし、
[少し大きな声でぼやけば、そこかしこで笑い声が上がる。
いい傾向だ。にやりと艦橋を見渡した]
……じゃー、いくか。
自信過剰の女王のお尻を引っ叩きに!
[どっ。と、艦橋が沸いた。
ゲルトの演説が明るさを齎し、女王の伝播した空気を追っていく。
笑いは弾けるように空気を伝わり、連邦軍の将兵らを鼓舞していく]
>>0:163
[咎める視線を意にも介さず、満面の笑みで。]
いよーうマイエンジェル、ローレル♪
いつこっち来たの?
教えてくれればお出迎えしたのに。
そーいやオヤジ…じゃないオチチウエの船も合流するみたいだぜ?
>>0:166
[無邪気に喜ぶ姿に、こちらの顔もゆるむ。]
嬉しいか?そうかー♪
…ま、確かに飛ばされて戻ってこねー奴っているもんな。
うん、確かに。
[後半は、少し自嘲気味に。]
>>0:169
んじゃ、速攻会いに行くか?
良ければ連れてくぜ?
って!?
うわーお♪
[一瞬ヒゲ面が脳裏に浮かぶも。
柔らかな感触に、さっさと頭から消した。
(お父さんゴメンナサイ)]*
/*
マイエンジェルとか言うな吹くwwwwwwww
いや絡みの余地は残したつもりでいたけど
予想以上の破壊力がwwwwwwwwwww
そうですよね。
[淡々とした総司令官の言葉は、女王の宣告とは逆にじんわりと胸の奥まで滲み込んできた]
防波堤。
覇王という嵐の起こす荒波から、安らぎの場所を守れるように。
[刻み込むように呟いて、大きく深呼吸をした]
[心を落ち着けて、不意に思い出したのは士官学校在学中の演習の最中に口説いてくれた先輩士官のこと。その場は担当教官に二人とも怒鳴られて流れてしまったが。元気にしているだろうか。
フランツ少将もだが、彼も王国からの亡命者だったはず]
女王が今治めている場所の中でだって幸せになれない人がいる。
それを全部に押し付けるのは、間違っている。
[だから]
思いを同じくする人達と一緒に戦おう。
[胸の前で手を握り締めて思いを新たにしていた**]
――回想:小基地内ドック/別の側面――
…んじゃ、俺はMブロックな。
いいって!一人で!
今更こんなとこに誰も来やしねーよ!
[同行しようとする部下を笑い飛ばして、爆薬を積んだ車に一人で乗り込む。
そしてひと気のない一画に来ると、積み荷から爆薬とは異なるものを取り出した。
大きく、旧式な通信機。]
[シロウのグラスが一気に空になっていく様子に少し目を見開いて>>51]
まぁ…エールでもないのですから煽らずとも良いのに
けれど、そういう飲み方を見るのは心地よく思います。
兄もそうでしたから──
[ボトルを翳し拒まなければそのまま注いでいく。
こちらはと言えば流石にシロウのようにもいかないので、薫りを味わいながら少しずつ減らしてもいったことだろう]
全くウチの総司令閣下は…。
[ゲルトの艦内放送>>30を聞き終えれば軽くため息。顔を真っ赤にして怒鳴りたてるような事はなく、落ち着き払った様子で気安く語りかけた姿に前線の将兵達の反応は悪くないようだった。]
(戦争も政治の一部ってなら、さぞかし今度の侵攻もマサリク首相再選に向けての選挙活動って事もなくはないだろうさ。
[捻くれた分析をしつつも、そこによくありがちな悪感情は含まれて居なかった。]
まあ、ウチの大将も言っていた通りだな。
おおっぴらに馬鹿を指差して馬鹿と言う自由も、英雄を見下して嘲笑する気儘も連邦の民主主義にはある。
あっちじゃ姐ちゃんに今日の下着の色を訊ねる事もできねえしな。
[いや、それはこっちでも駄目じゃないかという視線を受け流しつつ、更に口を開く。]
暗愚を擁いて後悔する余地もあるし、
大穴にぶっこんだ掛け金がウン万倍になる希望もある。
姐ちゃんの窮屈でお綺麗な玩具箱の中で、
発条を巻いただけ女王万歳と唱えるだけの人生に、俺らの図体じゃ収まり切らないだろ。
"気楽に生きていける場所"は、もう少し拡張しねえとな。
んじゃ、実働部隊の指揮は先任士官に任せて――ん、誰だったか?
そいつ、どこ行ったんだ?
[そう言って*周囲を見回した。*]
さぁて、派遣の第一目標は調査技師団の救出だからな。
それを護り切ることが勝利と言うなら、勝機はあるだろう。
だが連邦軍を打ち負かすと言う意味で言うなら……。
[敢えて切った言葉に続くのは否定であることは雰囲気からも伝わるだろう]
元より一時撤退を見越しての派遣だしな。
*金盞花*から*トルティーヤ*…
夜更けは川へ…
「体の一部を失う」に警戒…
【斬】偃月刀 と コットン を…
アランセーター を着たに…
……………………………………………………
……………………………………………………
この先で取れる戦略は大まかに2つ。
総力を以てイーゼルまで侵攻してきている連邦軍を潰すか、軍を二手に分けてフローリス経由でヴィラーをも狙うか。
主星の防備を捨てるなら、後者も悪手では無い。
[暗号めいた通信を送った後、確実に吹っ飛ぶよう、通信機の傍に爆弾を仕掛ける。]
…超光速通信は警戒されまくってるからな。
一方通行で時間気にしなきゃ、これで十分ってな。
[軽快な口調と裏腹に、どこか自嘲めいた笑みを浮かべた。]
[しばしの後、いつもと変わらぬ調子で連絡を取る。]
…全員作業済んだか?
んじゃま、撤退。
静かに、大急ぎって無茶な仰せだ。
乗り遅れるなよ。馬鹿過ぎて涙も出ねーから。
[爆破装置の刻む音がやけに響く中、一度だけ振り返ると、その場を後にした。]**
胃もたれ。
あー…そっか、もたれるんだこれ…。
[連邦総司令の言葉は、女王のそれよりとてもあっさりとしたもので、解りやすく掴みやすい。それは明確な敵の存在があればこそかもしれないが。
原因が解って、ちょっとすっきりした顔になる。]
…うん。
そだね、もっと楽に生きたい。
難しい話ずっと聞かされるのはヤだなぁ。
[周囲のざわめきの大半は、ようやく一定の方向へと目指し落ち着いてくる。女王の演説の後のように、万歳三唱はなかったがそれがいい。
そこでようやく上官からの叱咤の声が入った。
サボってないで持ち場に着けとモニターの前から追い払われて、置きっぱなしの道具の前に戻っていく。]
[軍略に関しては歴戦のシロウはもとより、その門弟たる女王陛下に口など挟むことなどまずなかったのだが、イーゼルの話に至れば先に書簡を受け取っていたことを思い出し]
恐れながら陛下、そしてアマツキ閣下。
ハイツマン少将よりこのような書簡を受け取っております。
[懐から取り出した書簡を献上する。>>0:67、>>0:144]
無駄に兵を散らすような真似はしない。と少将の弁を考慮するならば、当初の予定通り救出を旨とし、引き際は弁える。つまり大規模な戦闘に発展する可能性は薄くも思います。
熟練のハイツマン艦隊とはいえ、防衛線駐留軍を加えての突貫陣営なれば組織力、兵力の観点からも突っかかっていくとも思えませんし、何よりかの忠臣が言葉違えることもないかと存じます。
[>>63散る前ふと耳に届いた声に、じとりとした視線を向けたりもしたが。上官に追い立てられるように持ち場に着くと、自然拳を握った。
そんなに明確な意識があるわけじゃない。
自分が軍属入りしたのは生きるため、生活するためだ。
胸に燻る夢はある。だけど女王の世界じゃ絶対に叶わない気がして。]
…頑張ろう。
[ぐっと握りこむと、拭いた道具を片付け始めた*]
あのアレクシスなる者が、冷静に引くならば良し。
余の旗のもとに踏みとどまったとしても責められぬ。
フローリス経由は中立勢力の反発を招く。
やるからにはヴィラーを必ず陥落させねばならん。
……要塞戦についてもシロウに教えてもらったが、あまり出来が良くなかった覚えがあるぞ。
……いちおうじゃが、案はもうひとつある。
ヴァレールからイーゼルまで真っ直ぐまで通し、奴らの横腹に出る奇襲。
航路は開拓されておらぬが……
この航路図を見るからに薄めの部分が続いていよう。
大軍の航行には向いておらぬゆえ、小艦隊になるが。
/*
落ちる前にご挨拶など埋め埋め。
ルガルでは初めましての兎猫です。
気合は入れてたのですが、何か空回ってしまって。最初から踏み外した感満載ですが最後まで宜しくお願い致します(ぺこり)
予定メモ
・少将が移動するようなら一緒にシュバルツに移動。
・ロー少佐との馴れ初め>>60をもう少し描写。
土日でも昼間動けるかは怪しいのが悩みどころ。
王国側の誰かとも縁故は欲しいところ。飛行部隊出身にしたのは、コンラート大尉と接点になるかなと思ってですが。
(連邦側に戦闘機乗り一人もいなかったら寂しくないですか)
コンラートさんの中身? …分からない振りで(ぁw
[そこへグレーテから渡される書簡]
……ほぅ。
兵を預けたからには信用しよう。
グレーテが支持するならば余は疑いはせぬ。
ならば基本は正面から征くか。
忠臣の帰還を出迎え損ねるルートでは功績を讃えられぬ。
グレーテ、良きタイミングで出してくれた。
そなたの進言無くば余は道を誤ったやも知れぬ。
これからも良き意見を寄せてくれ、遠慮は要らぬぞ?
― 回想:小基地内ドック ―
[>>54肩叩いて来たのがロー・シェンだったので、危ないの声に>>0:163眉間の皺のおまけまでついたのは仕方が無い。
顔を見かけてはよく話しかけてくれるこの人は、苦手というか何というか…。
嫌いではないのだが、とにかくいつも]
って誰が天使だっ!恥ずかしいなぁ…。
[と、言動>>56に突っ込まざるを得なかった。
皆に言っているし今更でもあるのだが、聞くたび聞くたび恥ずかしいしむず痒くもなる。]
― 回想:小基地内ドック ―
[と、そんな仏頂面も、父参戦の声>>56を聞けばすぐに明るくなって。うっかり抱きつきもした。これくらいなら、父親にしていた延長線のような感覚でいるから本人的には許容範囲だ。
父親が良い顔しないのは知っているが、癖みたいなものだから仕方ない。親しく無い人にやるほど節操なしでもないのだが。
>>57言葉の最中で少し落ちた声色には首を傾げ。]
あれ、ローさん左遷された知り合いでもいるの?
[ロー・シェンの経歴は深く知らないので、悪気もなく尋ねてみたが返答はあったかどうか。]
― 回想:小基地内ドック ―
[>>58ともあれ父親に会いたいというお誘い兼誘惑は胸中ねじ伏せ我慢して。沢山の感謝を伝えて(抱きついた時点で十分以上返した気はするが)気合いれて更なる仕事に望んだのだった*]
私もそう思います。身に合わぬ飲み方をすれば酒にも失礼というもの。
はい。ヘイゼル・ミツルギ中将…
国境前線で反乱鎮圧の際に。
軍人の責務を果たされました。
隊も違いますし、大規模な編成は演習を除けばここしばらくはありませんでしたから、面識がある程度だとは思いますが。
[悲しむ風もなく淡々と言葉を重ねる。当時を思い起こせば心中穏やかでもいられぬが、律する術くらいは心得ていた]
閣下を拝見していますと良く似ていましたので。
酒の飲み方にも軍人のしきたりでもあるのかと思っていましたわ。
[酒が入ったせいだろうか? 冗談めかして少し砕けた表情も見せたころだろう]
覇王は全てを飲み込むが、決して勇者ではない。
何事にせよ、己の力のみで成し遂げることはできない。
強き将兵やそなたらのような者あってこそじゃ。
我が覇道の支え、しかと頼むぞ?
[女王用の酒(※薄い)が微かに残ったグラスを二人に掲げてみせた。**]
要塞戦は物量ありきになっちまうからな。
相応の準備も必要になる。
[戦略として可能な案を最初から排除するのも、と考えて口にしたが、案の定女王>>*4の嗜好からは外れていたらしい。
フローリス経由でのデメリットも大きかったため、その案についてはすぐさま自ら棄却した。
グレートヒェンへと向けた言葉>>*5も加味しつつ、改めて女王の案に対して意見を口にする]
ならば回り道は無しだ。
ハイツマン少将らを回収しつつ進軍するのが良いだろう。
で、ヴァレールからイーゼルまでの直路を通るって案だが…。
悪くは無い。
小艦隊であれ、虚を突くことで混乱を齎すことは可能だ。
万一囲まれそうになっても、小艦隊なら元来た道に入れば障害物が目晦ましにはなる。
俺は陛下の手足だ。
支え、護り、刃となる。
天月侍郎の名に於いて、誇り高き我らが女王陛下の
[掲げられるグラスに合わせるように、ワインの注がれたグラスを高らかに掲げた]
/*
こ、こまったなぁ。
わりと知らない人が多いぞどうしよう。
いや敵はこの際仕方ないのですが、
ユーリエさんラートリーさぁん…(めそ
御意
[グラスを掲げる王女に>>*6 一礼し恐縮しながらもグラスを掲げる]
挟撃のルートですか……
[二人から出された正面突破以外の作戦。数を以て挑むが王道中の王道と疑わなかった自身には出てこなかった作戦。
同数でぶつかり合えば被害もまた軽視できるものではないだろう。それに、敵の指揮を見定める必要もある。]
アマツキ閣下、連邦の指揮官…確か首相に息子というのは聞き及んでおりますが、どういった人物なんかとか御存知でしょうか?
[今は一介の補佐官、されど許しを戴いたのならば>>*5それに報いるのが臣の務め。そう思えば考え巡ることも多々あった]**
[酒を飲み進めながら、グレートヒェンの兄が殉職したと同時期に、亡命をした士官が居たことを思い出す。
軽薄で目立つ存在だったため、記憶の片隅に残っていた]
お、嬢ちゃんこのカナッペ美味いぞ。
[話の合間に一口サイズの料理を勧めたりなんかして。
深酒にはならない程度に宴を楽しんで*いた*]
/*
返答に悩んで凄まじく時間が掛かっている。
ヤバい、自信がなくなって行くww
ロー・シェンの暗号に挑もうかと思ったけど、あっちで何かアクションがあるかもしれんから止めとこ。
タイミング的にも今拾える感じがしないしな。
さて寝よう。
おっと、若いお嬢ちゃんがいたか。
悪い悪い。
[幾つかの視線の中から女性の存在>>69に気づき、自身の下品な喩えに軽く謝罪しつつも、軽く眉を潜めた。]
(ん…。)
[会った事はないが知らないでもないようなそんなあやふやな錯覚を感じて、若干戸惑う。そんな逡巡の間に整備士班と共に姿を消したか。]
何か怒鳴り声を思い出すんだよなぁ。
[まだ捻くれ具合すら未熟だった頃、独特の野太い声で散々どやしつけられた記憶が何故か重なった。]
ご苦労さん。
貴官がクレーエの艦長代行か。
本官はレオンハルト・ヴィンターニッツ准将だが、他の上官は知らないが面倒だし俺お前でいい。
お上品な部署でもないしな。
[ロー・シェンらのいるクレーエのブリッジで小基地からの帰投してきたタイミングで彼を出迎えると、チューブに入った飲料を投げて渡す。]
総司令閣下のどういう思し召しか身一つで着た上、未だ専属艦の手配もない。
少なくても暫くはこちらで指揮を取らせて貰う事になるが、今までやってた事をやってくれて構わねえ。今更どうせ基本やることはそう違わないだろ。
[艦に関する電子ノートの資料とチューブ入りの飲料をそれぞれ片手に持ちながら、いかにも適当に頁を開いて眺めた振りをしてすぐに閉じた。]
新しい艦長の手配は、現状無さそうだ。
少佐の階級が上がれば自然、そのままスライドするだろうさ。
[資料には彼の亡命の記録も記されていた。]
ま、美人の姉ちゃんでなくて悪いが宜しく頼む。
[注記にあったその素行についても。]
連邦准将 レオンハルトが「時間を進める」を選択しました
―主星ヴァレール―
[辺境から物資を集めた何千もの輸送船は、主星ヴァレール各地の港に引き揚げられ、
一旦は庫に集められる。
渋滞は人類が地に足をつけていた時代から今まで、根絶されることはない。
並ぶ船は管制塔の指示の元、のろのろと進んでいる。
渋滞の只中の船からいくつかの報告を受け、男は端末に向かって手を振った]
そのまま安全運転でよろしくな。
……例のやつはのんびり陸路で頼む。使わずに済むなら、それに越したことはない。
取り扱いには重々注意のこと。
[並ぶ船をよそに、特別な航路を通って直接出航艦付近の港にドッキングされるものもある。
こちらは渋滞とは無縁である。輸送船マープルもそのひとつだった。
とろとろ進む船を横目に、高速レーンに切り替えたメープルはスムーズに港に吸い込まれてゆく]
じゃあ、お先に。
……まあそうぼやくなよ。
こっちのルートは、それはそれで気を使うんだぜ。
[苦笑しながら端末を切って、男は席を立った。
礼儀や流儀、裏にある暗黙の了解に応じて動く事は、この国に来てから当たり前のようにやってきたが。
できることと好きな事は、たいてい別のものだ]
― 王国総旗艦 Willem-I 〜宣戦布告時〜 ―
[慌てて身支度を整えて出征式にたどり着いた時には、
会場は異様な熱気と興奮に包まれていた。
儀式。宴。形式であるそれは、なんだかんだで人を動かすには不可欠なものだ。
すました顔で将官の列のはじっこに並びつつ、女王の登場を待つ。
―ー音楽が静かに消えてゆく]
マープルの受信機の感度は良好ですが、やはり直に女王にお目にかかりたかった。
空気を味わっておかないと、私の方の感度が鈍りますから。
[グラスを傾け、軽く首を傾げてみせてから。
今思いついたように口にする]
――……そうそう。
セットAとD、入荷いたしておりますよ。
先日お声がけ頂いた時には、ご準備できませんでしたので。
[そう口にすると、背後で歓談する将官や兵らのざわめきにちらりと目を向ける。ざわめきの温度。ここでの会話の温度。……僅かな違いを捕捉しようとしながら、再び二人に向き直る]
細かい事は閣下の有能な部下と、うちのものにさせておけば問題ないでしょう。
他にご入用なものがあれば、なんなりと。
[先ほどの演説を思い出す。特に、後半部分を。
――あの挑発が、どう出るか]
……色々と面白いものも手に入れました。
これはいわば裏メニューなので、オーダーリストには載せていません。
後ほど、例の端末にお送りしておきます。ご興味があれば、ご連絡ください。
[スパムメールまがいの刺激的な題名のリストが、将官ら数名の端末に送信されている。
……それと知らなければ、ただダストボックスに入れられるような類の。
用件を言うだけ言うと、男はのんびりとシャンパンを飲み干した**]
指揮能力は高く有能…閣下の耳にも及ぶということは、
仰せられるように、縁故で司令まで上って行ったというわけではないのですね。
[シロウの言葉に>>*11小さく唸るようにしながら思案顔。女王自らの出陣に加え、その有能さではで疑いようのないシロウもいる。先発のハイツマン隊を加えれば、兵力的にもひけをとらないばかりか、連邦が母星防衛に戦力を割いているのならば基本戦術だけでも圧倒はできるはずだ。
──相手が並の指揮官であるならば]
そのヴァレールからイーゼルへの直行ルートを遊撃として運用はできないものでしょうか?
短期間での時間差攻撃で挟撃する…とか?
[ただまともにぶつかってしまえば勝敗はともかくとして被害も甚大になる危険もある。ならば、それを抑えるべく布石がやはり欲しいか。]
/*
俺何注文したんだ、と思ったじゃないかwww
お気に入りの嗜好品とかにしとくかな。
酒と煙草(葉巻)。甘味は今回無し。
Aが弾薬、Dが食糧・嗜好品かな。
へんなデコイが気になるな…!
どう言う形状が良いか上手く思いつかん。
小艦隊での運用であれば閣下の仰る通り奇襲戦術も小回りも利きましょう?
そのルートを辿れば陛下の仰せのごとく、通常侵攻ルートより外れた腹部からの攻撃が可能。
主力艦は基本ルートを辿りますからこちらに敵の目を向ける効果もありましょうか?
そうやって秘密裏にそのルートへ艦隊を進めるかが問題になるかとも思いますが…
例えば隠密性に優れた小型艦を中心とした編成、且つ開拓されていない航路を辿る故、航海能力に優れた人材。
航海経験豊富な…例えば各所への最短距離を進む必要がある輸送船団を率いたことがある者…とか?
[リエヴル少佐の姿が目に入ったのは>>84ちょうどそんな折だっただろうか?]
[女王の演説から少しの後、今度は味方総司令官の訓示があると知らされた。
画面に映る新司令官の姿は、若い。
女王と比べても10歳は違っていないだろう。
だが、頼りなさは感じなかった。]
ふむ…、
[ゲルトの酷薄な色の視線は、女王の煌めく熱狂とは正反対に穏当だ。
揺らぎ彷徨うことはなく、瞬きの回数も通常の範囲。
あの女王の演説の後で、売り言葉に買い言葉にならない冷静さは安心できる。]
敵は「専制君主」に「生きづらい世界」か。
しれっとした顔で煽りおるわ。
[共和国に生きる者たちが本能的に嫌う思想を持ち出して、愛国心をそそる。
自分たちが守るのは「自由」だと定義させる。
その手腕。]
これが自分らを引き抜いた「期待の俊才」か。
グレートヒェン・ミツルギです。閣下。
[シロウの言葉>>76に、{4}ヵ月累計22回目の訂正を挟んでから、勧められるままカナッペを口に含み、そして美味の意を示すように頬を綻ばせた]
似てると言いましても仕草の一端程度のものでしたから…背格好はちょうどあちらの方が近い…かしら?
[自身と同じ萌黄の髪は、特徴的といえば特徴的だったとはいえ、その他目立った特徴があったわけでもなく、気さくな性格でも大将閣下相手にくだけた態度は取ったことはなかっただろう。彼が腑に落ちないのも道理である。
例えとして、ちょうど目に留まった士官を掌で指せば、折しもその士官がこちらに向かって来た。よくよく見れば見覚えのある顔で]
あら、アザーシュリング少佐…輸送業務ご苦労様です。
[歩み寄って来たリエヴルの姿に、軽く頭を下げつつその労を労う。
Willem-Iでも勿論だがWild Falken在艦時においても輸送業務を段取りする際に何度か会話を交わしている。
無論、輸送艦隊は彼以外にもあったが、彼の隊は割と無茶な要求でも迅速に対応してくれたことも覚えており、印象の深さも残っていた。]
食事は…閣下おすすめカナッペ>>76 少佐も如何です?
こちらのブルーチーズのものなど絶品ですわ。
[先ほどシロウがすすめてくれたカナッペをリエヴルにも勧める。彼がシロウに語りかけている間は>>86、邪魔にならぬよう一歩退きながら王女の様子を垣間見たりしていた──裏メニューの言葉には僅かに眉が反応したかもしれないが]**
/*
なんかこう、……なんかこう、
みんなから持ち上げられると痒いよねwww
ちょっとまってwwwわりと適当に言っただけなのwww
ごめんwwwwww
……ってなる。
うはぁ。
[ゲルトの宣言で地に足のついた心地になった兵も多いようだ。]
よし、5000隻を受けいれて配備する準備を続けろ。
女王の「覇」に乗っかった敵さんは、ここを先途とばかりに炎の勢いで向かってくるぞ。
それに引きづられるなよ。
側面包囲を意識しつつ、指示あるまで手は出すな。
イーゼル駐留部隊に対しては無条件撤退勧告も出ているからな。
お迎えともどもおとなしく帰ってくれれば叩く必要もない。
[娘は麾下に入るという5000隻のどこかにいるだろうか、という考えがふと胸をかすめた。
露骨に呼び寄せようとまでは思わないが、親としては近くに置きたい気持ちも確かにある。]
[その娘が現在、強襲揚陸艦「クレーエ」に乗り込んでいて、ロー・シェンやレオンハルトに「俺の天使ちゃん」だの「今日の下着の色」だのといった言葉を聞かされているとは露しらず。
彼らの脳裏に自分が登場しているとも思っていなかった が、]
…っくしょい!
[お約束っぽいものが発動した。]
[ふと誰かが、調査船を逃がすだけなら
このままオレたちも逃げればいいんじゃあ……
と漏らしているのが耳に入った]
そういうわけにはいかん。
命令こそ逃がせとはいうものの、
今回の出陣は一戦して敵の様子を見よ、との意図もあるんだろう。
それに、あんな演説聴かせられたあとで
逃げ出したいなんて思う奴はいないだろ?
それはもちろんおれもだ。
[そういう口調は常よりくだけたもの。
こちらが地なのだった]
[出撃直前の緊張感の中、計器をチェックする。
いつもと違う熱気は、先の演説の残したものか。
その熱に飲まれるでなく、だからと言って冷めているでもなく。
ただ、それの齎す昂りを楽しんでいる、というのが実際の所]
……出撃前にオーバーヒートしなきゃいいんだが、『ケーファ』の連中。
[あちらは隊長が女王に対して熱狂的であるため、盛り上がりは相当なもの。
一方の『ヒルシュケーファ』は隊長がこんな調子のためか、対照的に静かともいえた]
[表には出してはいないが、だからと言って忠心がない、という事はない。
そして、弱いほうでもない──とは、思っている。
それが表に出ない理由は単純で]
……四六時中発揮してたら、普通にうっとーしいからなぁ。
[こんな思考に到ったのは、ヴァルフィッシュに配属されてから。
原因がお隣さんなのは言うまでもない。
同じ艦の所属ではあるが、二つの中隊は隊長の気質において対照的であった]
[もっとも、理由はそれだけではなく。
『王家への忠誠』を常に前面に押し出していた父への反発もある──否、むしろそちらの方が大きいか]
…………。
[計器のチェックを終えた後、何気なく手へと視線を落とす。
布告の放送は、主星で暮らす母にも届いていただろう。
士官学校に行く、と宣した自分に寂しげな瞳を向けていたひと。
直接連絡をとることはないし、会いにいくこともない。
ただ、自分が家を飛び出してからは、父とも距離を置くようになった、と家令から聞いていた]
……また、沈んでそうだな……。
[母は、争いごとを嫌う、穏やかな気質のひとだった。
『その手で紡ぐのは、旋律だけにしてほしかったのに』と。
別れ際、小さく呟かれた言葉は、今でもどこかに残る小さな棘。*]
/*
やること終わったああ!結構遅くなった!!
にしても、昨夜はマジで眠かったなwww
眠いときのログとか恥ずかしくて読み返せない。ダメだな、これww
/*
……ぉぉぅ。
>>97、読み返したらどうみても「は」が一個多い所があるぜやっほう。
それにしても相変わらず、この変顔はなごむ……w
余も前王の子じゃ、王位が親あってこそなのは違いない。
ゆえに縁故でしかるべき地位に登った者を侮りはせぬ。
それでも今はまだ余に至っていない者に過ぎぬが。
[そのため、敵司令官の名前を憶える気はまだ無いらしい]
ふむ……。
主星で戦力を分割し、艦隊を残して我らが出撃したとしても、連邦側には主星防衛用に残したと映るであろうな。
隠密行動させるには条件が揃っておる。
シロウ、グレーテ。
その分艦隊を任せられる人材がこの場におるか?
おるなら紹介せぃ。
余自らの抜擢ならば誰も文句は言うまい。
[グレーテがどこかに視線をやった(>>*13)のには気付いたかもしれない]
― 旗艦スヴァローグ ―
……で、ゲルト。
イーゼル基地守備隊は既に逃走、
但しマールス方面より発した王国艦隊およそ1万は交戦を意図。
既に電波妨害は始まっているな。
…ああ、こっちも適当に付き合っといて。
[言葉の後半は艦橋の士官に向けたもの。
既に演説の余韻は薄くなり、辺りは戦いに向けた空気に変わりつつある]
トーマス・ザトゥルン…
トーマスの親父さんから意見具申が上がってきてるな。そら。
[ひょい。とモニターを示す>>0:190
見事に示された円筒陣]
こいつを採るなら、遊撃…ないし本隊からの強襲が必要か。
円筒をすり抜けて逆包囲なんて笑えないし。
敵部隊の目的は、恐らくは威力偵察──となると、
あまり手の内見せてもナンだが舐められるのも嬉しくないしね。
ちょっとは痛い目見て、帰ってもらおう。
俺が出てもいいんだけど……、ああ。
ヴィンターニッツ准将の隊もいるなあ。今はクレーエか。
ロー・シェン・フェン艦長代理ね。
強襲揚陸艦なら、やはりこちらが出る方がいいかな……。
ええと、敵旗艦はヴィーゼル。
指揮官はアレクシス・フォン・ハイツマン少将……
[名前を読み上げた青年の目が丸くなった。
名前がふと、王国時代の懐かしい空気を運んでくる。
ライトグリーンが数度瞬いて、やがて小さく微かな息が零れた]
ごろごろと知った名前ばっかり出てくるなあ…。
[苦笑して傍らに、かつての知人の名だと告げる。
いずれ機会を見つけようとは思うものの、今この時に説明をする暇はない]
大丈夫、こっちは問題はないよ。
[友に向ける顔を笑顔に切り替えかけて、
結局は少し情けないようないつもの顔で、へにゃりと笑った*]
/*
あれっ 開戦は夜なのかい?>ゲルトメモ
まずは当たるだけだから、昼なんだと思っててwww
アレクシスさんとか多分そのつもりじゃないのかなww
[専制君主といえど、全ての事項を自分の才覚と思考のみで決めるとは限らない。
進言という形にしろ、周囲の者に意見を求めそれを採用することは多くある。
宴のさなかにしても、今は出撃前で――密かな会話で練らせた案を実現すべく動いていた]
…――この者か?
[近臣の推挙を受け、女王は王錫を携えて――輸送船の艦長を務めるある少佐の前に立った。]
/*
ちょっとね、シロウさんの排斥の方向によって王国時代の設定とか性格とか決めてった方が面白いんじゃないかと思っていてね。アレクシスさんは少しお待たせするかも知れないみたいな、そんな気分なんだが、こう。
先に絡みが来そうだから、軽く悩むというねwwww
どう しよ っかなーーーーー
リエヴル・フォン・アザーシュリング少佐。
そなたの腕前を見込んで命じたいことがある。
主星ヴァレールからイーゼル星系までの最短距離――航路図によれば難路の空間でも航行可能なルートが微かに見えるだろう。
輸送のスペシャリストよ。
そなたならば、艦艇いくつ通すことができる?
――今の階級に見合った数を言う必要はないぞ。
[無茶な要求。
しかし敵艦隊のすぐ傍に飛び出すことができるこの航路、実現すれば価値は計り知れない。
最後に付け加えた言葉は、専制君主だからこそ可能な融通の現れであろうか]
[トーマス・ザトゥルン大佐のことを、
フランツはトーマスの親父さんと呼ぶ。
出会ったのは、まだ士官学校を出たばかりの駆け出しの時。
もう10年も前の話になるであろうか。
既にベテランの風格漂わせたトーマスの下で、
1年ほどの時を過ごしていたことがある。
艦隊運用の巧妙さ、その技術は彼に学んだところが大と言っていいだろう。
当時から鉄拳艦長として恐れられていた彼ではあるが、
その不器用なまでの真っ直ぐさ、そうして揺るぎのなさが、
フランツには好ましかった]
[勤務が変わり、所属が変わっても思い出したように連絡をした。
お互いにまめに連絡を取ったというほどのものではない。
けれど途切れることは決してなく、いつだったか、
彼の娘が軍学校に入学した折には彼女と顔を合わせることもした]
『これを君が描いたのか。上手いなあ…!』
[ローレルに見せてもらったのは、幾枚もの絵>>0:132
画家にならないのかと訊ねたのは、半ばまでは本気である。
フランツには残念ながら才能がなかった。
センスが乏しいのだろうと本人は思っている。
常に持ち歩いているわけではないが、
当時、彼女から貰った絵が一枚だけある。
ファンシーなうさぎを描いた絵だ。
きっとその頃の彼女のお気に入りか何かだったのだろう。
愛らしい絵は、今は机の片隅に仕舞われてある]
ザトゥルン大佐なら、上手いこと王国軍を追い込むだろう。
あの人の艦隊運用の上手さは職人並だ。
あとは敵の大将が並みの将であれば、
本隊にぶつかって殴殺ということもあろうけれども、
[ひとつ年上のアレクシスの面影は、
記憶の中では怜悧にして貴族らしい誇りを持った少年だ。
彼がどのようにその後の時を過ごしたかは知らず、ただ、
1万の援軍を駆ってきた彼が無能とは思い難かった]
…お手並み拝見かな。
[赤で示された光点を見つめた目が、細められた*]
閣下、少佐は?
[王女の言葉を受けて>>*14、送っていた視線を一度シロウへと向ける。
以前収集した士官のリストから記憶が確かならば、勤務成績は良好。実際その働きの恩恵に肖った身としては充分に推挙したい存在ではあったが、書面と僅かな邂逅だけでは独断の推挙へは至らない。
会話を見聞きする限りは>>86シロウと彼はそれなりの知己があるようだ。ならばと向けた視線はそれ以上述べずとも意図は雄弁に語っていたことだろう。
彼の弁を以て推挙したかは定かではなかったが、他に適任を探す術も無く。
かくしてあげられた名に対しての女王の反応も疾かった。>>104]
[戦闘開始前の訓辞に近いものを終えて、
ぐったりと椅子の背もたれに体を預ける。]
やっぱり慣れないなぁ。
[立場上何度かこういうことはしてきているけど、
演説めいたことをするのはどうも苦手だった。
こんな時は演説大好きな父や兄の才覚が欲しいと
すこしばかり思う。
それでも、艦橋内の空気が軽くなったのを感じて、
ほっとした息を吐いた。]
やめろよ照れくさい。
[賛辞を送ってくる友へは、顔をしかめてみせる。]
苦手なの、知ってるだろ?
[演説しなきゃけないから、政治家はやめたんだ。
そんなことを語ったこともあった。]
[フランツの軽口が駄目押しとなり、
笑いとともに女王がもたらした空気が払拭されていく。
良い意味での軽さを取り戻した空気は、
やがて、戦いを前にした高揚と緊張に変わっていくだろう。]
[続々と準備完了の報が手元にあがってくる。
航空母艦ヴァルフィッシュからの報告>>25には自然と笑みが浮かぶ]
そうだ。
それでよい。
[直接命を下さずとも、思い描いた作戦が展開されるのは心地よい。
名物の対照的な二人の隊長は、どんな働きを見せてくれるだろうか]
― イーゼル星域 ―
[順調に航行を続ける艦隊は、
今まさにイーゼル星系へ到達しようとしていた。
次第に強くなってくる電波妨害が、
敵の接近を如実に語っている。]
敵艦隊は1万。こちらは1万5000。
ごく普通に戦えば、包囲に持っていくのが定石だけれども。
[旗艦の艦橋で、フランツと作戦の検討を進める。
実戦に向けたものではあれども、
パズルに二人で取り組んでいるようでもあって、
知的な興奮を感じていた。]
ザトゥルン大佐の腕ならば、
この陣形も難なく成功させてくれるだろう。
うまくいけば十字砲火に捉えられる―――けれども、
今回は、ヴィンターニッツ准将の実力も
できたら確認しておきたいんだよね。
どこかで、強襲揚陸部隊を投入できたらいいんだけど。
[モニターに示された陣形をみながら、うんうんと頷く。]
こんな前哨戦で損害を出したくないのは、あっちも同じだろう。
逃げ出したくなる形にする、のが最高だな。
[左翼を任せてもらいたい。
友の進言に二つ返事で了承する。]
なら任せる。
中央本隊は、敵と当たり次第後退する予定だ。
[あとはわかるだろ、といわんばかりに友の顔を見る。]
スペシャリストとは光栄ですが。
私は運び屋に過ぎません。
私の立場では、輸送船1艘が限度です、とお答えするところですが。お言葉に甘えてそのあたりは省略させていただきましょう。
ご存知のとおり、整備された航路は大量の資材を運ぶ事ができますが、いささか遠回りです。
……口で説明するのも難しいですから、こちらを。
[少し考えてから、男はもう一枚の航路図を呼び出し、女王に手渡した]
[指し示した航路図には、公には航路とされていないものばかりが書き加えられている。
小惑星等がひしめくマールス星系などにも、迅速にタイムリーに物資を届けるために不可欠な情報だった]
……これは、私が普段用いている航路図です。
運び屋の生命線のようなものですから、無論、極秘情報です。
[すました顔で冗談を言う。女王に対し、極秘情報などあるはずもない。
指先が、いくつかのルートを指し示す。
ひとつ、ふたつ、みっつ。……そのどれも、公の航路ではなかった]
[敵将の名を知った時の友の顔は、
あまり見ない類のものだった。
かつての知人だと告げられ、
掛ける言葉に迷って、結局頷くに留める。
関係を問うべき時ではないし、
慰めの言葉を掛けるのも、違う気がする。
気に留めないのがよいのだろうと思うけれど、
へにゃりと笑った友へ応える表情は、
少しばかり眉が下がったものになってしまった。]
……ご覧のとおり、航行可能な最短ルートは1つではありません。
ただし、航空管制塔に情報を集め、適切に交通整理ができるなら、という条件付です。たどり着く前に事故を起こしては目も当てられませんので。
[極秘情報と言いつつ、共有情報としての運用を進めるべく、言葉を続ける。
軍の管制塔に情報を集め、綿密なスケジュールを組めるなら。主星とイーゼルの距離は存外、近い]
中央8000隻は私が統括する。
うち強襲揚陸部隊を含む800隻をヴィンターニッツ准将麾下とし、
機を見て敵艦隊に突入するものとする。
左翼バルテン少将。
右翼イクリプス中佐。
共に2000とし、本隊と連携をとりつつ進軍することとする。
戦況の変化によっては、独自判断で動くこと。
5000はザトゥルン大佐の麾下とし、遊撃からの包囲を任せる。
[改めて布陣を示し、艦隊の再編成を行う。]
[3,2,2、と小さく呟いてから、少し首を傾げて、口にする]
いくつか、というご質問へのお答えは難しいですが。
スピードだけ重視して、いちどきに送り込む、のであれば。それぞれの航路を合わせると、そうですね、……まあ現状でも、7,000は通せるかと。
もちろん、補給をまったく考えていませんから、スケジュールを組む必要がありますが。
そちらは現在の航路を使う事になりましょうから、若干タイムロスがありますね。
[顎に手を当てつつ、各航路の状況を脳裏に思い浮かべる。……さて、命ぜられるものとは何だろう?//]
/*
ひーひー、ふー。
戦況のバランス大幅に変えるとチートだし、とりあえずこんな感じでどーだ!!それっぽく書いてみた!
きゃーー女王陛下ーー!!
ごっどせいぶざくいーーん!!
そして、ばしばしはさんじゃってすまないゲルト……!!ごめんよゲルト!!あたふた!!
>左翼バルテン少将。
>右翼イクリプス中佐。
パルプンテ少将、とそらめしてしまった
[やがて、恒星イーゼルの光が届く宙域に差し掛かった頃、
前方に、無数の光点が現れた。]
『敵艦隊視認。間もなく交戦距離に入ります。』
[オペレーターの声が無機質に響き、
艦橋の空気が、触れられそうなほどの緊張に張りつめる。
淡々と彼我の距離を読み上げる声は、
まるでカウントダウンのように響いた。]
[その頃には、敵の司令官の情報が入ってくる。
イーゼル星系にて、連邦の降伏勧告を受けた時に
総司令の名が使われたのだろう]
……ゲルト・マサリク。
首相の息子、か。
[その名はもちろん王国にも知れ渡っていた。
首相の三男坊は、軍略に優れた人物だと]
とにかく絶対に深追いはしないこと。
戦ってまずいと思ったらすぐに撤退の準備を整える。
敵さんの数が多い上に、指揮官も優秀ではな。
如何に損害を出さずに、王都に逃げ帰られるか、が重要だ。
[女王の演説によって士気が最高潮に達している分、
「勇猛すぎる」という状態になることは考慮しておかねばならない。
重ねて、全軍にその意志を徹底させる。
それほど、警戒をしてよい人物の名だったが、
彼の傍らにかつての友人がいることは、未だ知らなかった]
/*
別々に3-2-2でたどり着いても各個撃破されるだけなので、直前の中継ポイントで合流という事になるかな。
強襲部隊っぽいので、あまり強力な航路にしたくない。
どっかで相手の主な航路にデブリをまきちらして
補給ラインを絶つとかやりたいなー
やりたいなー
まあこまけぇことはいいんですよ!
だって宇宙の常識とかわかんないもん!ぴゃー!!
『敵艦隊、主砲射程内まで、
距離1000、900、800、………』
[オペレーターのカウントダウンが0を告げる。
同時に、総司令は淡々と口を開いた。]
全艦、主砲斉射。
[それが、始まりだった。]
/*
は、はじまったーー!
ファイエル!ファイエル!!!
ヤシャスィーーン!!
[グラスがしゃーんがしゃーん(それはプロージット)]
[リエヴルが女王と会話をし始めた頃、ワインを口に運びながら彼の背格好を何となく見遣る。
先程、名の訂正と共にグレートヒェンに言われた言葉>>90が原因だった]
(髪の色は嬢ちゃんと同じだったはずだが…。
確かに、背格好は少佐に似てるか)
[彼女の兄を思い出しつつ、思考は次いで中将の死と同時期に亡命した者についてに移り。
更にはそれ以前に亡命した、否、トゥルンバルト=アマツキ家が関わった政権派閥のゴタゴタが原因で足切りした下級貴族についてが頭を過ぎる]
(あれから18年……ってぇことは、あのガキも良い歳だな。
生きてれば、の話だが)
[足切り以前はそこそこ顔を合わせたことがある相手。
歳が10も離れているため、共に遊ぶと言うことはあまりなかったが。
不意に思い出した記憶の少年が、今は連邦軍の特別補佐官になっているとまではまだ知る由もない]
[さて、リエヴルと女王の会話はどこまで進んだか。
可能ならば内容を耳にしようとそちらに意識を向ける]
[美味い酒と美味い料理。
宴として申し分ない場での作戦会議。
戦争は既に始まっていると、改めて感じる光景だった]
……ヒルシュケーファ・リーダーより、ケーファ・リーダーへ。
出る前にいちおーいっとくが、帰るねぐらがなくなりましたオチはやらんでくれよ?
[ふと思い立ち、通信を開いて『ケーファ』の隊長へと軽口めいた言葉を投げる]
『ケーファ・リーダーより、ヒルシュケーファ・リーダーへ。
そちらこそ、帰って来る道を見失いましたオチはナシにしてもらいたいもんだね』
言ってくれんねぇ……。
まー、お互い、きっちり凱旋報告できる程度に気ぃ入れていくか。
後ろは、頼むぜ?
[出撃前に交わす軽口はいつものもの。
士官学校時代も、訓練前には誰かに向けて何かしらの軽口を投げていた。
反応は、相手により様々だった。
諌められたり呆れられたり、が大半ではあったが]
ヒルシュケーファ・リーダーより、ツヴァイ、ドライ、フィーアの各アインスへ。
わかってるとは思うが、ウチは艦船攻撃力がちょいとばかり低い。
その分、身は軽いから、引っ掻き回しには有効なわけだが……フィーアはやや後方寄りで、対艦能力は可能な限り温存。ドライと連携しろ。
ツヴァイは右翼方面撹乱、左翼は
中央は、砲火の行き交う密度が高いからな……味方の邪魔になるわけにはいかんし、そこを越してくのは『ケーファ』が出迎えるだろうが、一応、ドライとフィーアもラインは押さえとけ。
……いずれにせよ、対艦攻撃機は、一機たりとも通すなよ。
ケーファの連中にメシ奢らなきゃならなくなるからな。
俺の給料じゃ、さすがに賄えん。
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