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― 王国軍基地:某所 ―
誰の責が問われるかとなれば女王陛下になろう。
万が一も億が一も許されるものではない。
それをゆめゆめ忘れるな。
[もっともこの王国で女王陛下へ責を問える者だといるはずもないのだが。
まあなにかの不利益を被った輩が駆け込んでくるとするならば、陛下の元ではなくこちらになるのは日常茶飯事ではあったので、実質自己責任で収まる話だ。
それにしても、女王陛下は珍しく気にかけていた様子だったのがむしろ新鮮にも映ったか>>390
リエヴルに与えた階級をよく憶えていないご様子の陛下が、果たして彼女の名をいつまで憶えていてくださるのか、気になるところではあるが……閑話休題
ともかくローズマリー自身認めるように>>337彼女の無茶は士官学校時代から私も幾度か見てはいるし、それに乗ったこともいくつかはあった。腕も度胸も買っているが、責の所在を仰々しく持ち出したのはつまり──]
[トーマスとまっすぐに視線を交えるゲルトは、全権指揮をとる自信がない、という顔ではないように見えた。
むしろ、1+1が2ではなく、5にも10にもなる反応を引き出そうとするかに思える。]
それに……私が自責する。
何かあったら怒るし悲しむからね。
[──心配なのだ。心配性と揶揄されても仕方ないくらいにそういう性分なのは彼女もわかってはいるだろう]
そう言ってたわね。アルディヴァーグ卿も過保護だと思うけれど
……それだけ愛娘の貴女のことが大事なのでしょう?
子に何かがあって悲しまない親はいないわ。
[親の話をすれば、思い起こすのはあの時の父の顔。
葬儀の折では『国の為に死ぬは名誉なことだ』と悲しむ素振り一つ見せなかった父だったが、私は知っている。
どれほど深い悲しみにくれていたかを。
その日の夜中に訪れた書斎で目を真っ赤に腫らした父の顔を目の当たりにしたのだから。
そんな父の姿を見ていたのもあるだろう。
ローズマリーの実情を知り得ていない私は彼女の言うとおりに心配性なアルディヴァーグ卿を思い浮かべるだけだった。]
うん…貴女の腕は知ってる。同期生の模擬戦で私が最後まで勝てなかった唯二のうちの一人だもの。
マリーとコニー君が戦闘機で何かあるなんて私には想像できないし、だから万が一なんてないって思ってるけどね。
でも無茶はやめてね。貴女の父上には負けちゃうけど、貴女が大事なのは変わらないよ。
[士官学校時代、シミュレーターによる模擬戦でどう逆立ちしても勝てない……そう痛感した存在は2人だけだ。
もう一人の彼、コンラートは確かヴァルフィッシュ……ならばハイツマン旗下に入り戦いに赴いているだろうか?
彼とも暫く顔を合わせてはいないが、その無事を密かに祈る。
そういえば彼の家もなんだか揉めていたようなことを耳にしたか…なかなか親の思うようには子は育たないのだろうなと、少し目尻がさがる]
[命令ではなく依頼の形を取った申し出。
「期待」ではなく「必要」からの抜擢。]
そういうことであれば、司令官殿の作戦に一枚噛ませていただきましょう。
力の出し惜しみはしません。
[今一度立ち上がり、ゲルトの手から辞令を受け取った。]
/*
そしてしまったーーー!
コンラート君は愛称やめとこうと思ってたのに直すのわすれてたーー><
最近は逢えてなかったからこうやって顔が見れたのは本当に嬉しい。
そうね…あの時からまともに逢えてなかったっけ。
[あの日のことを思い出せば、少しだけ気恥ずかしさを憶えた。
兄の葬儀、軍人としてその身を国へと捧げた……言わば栄誉の場で涙は流すまいと誓い、耐え続けた時間。
その後、駆けつけてくれた彼女と二人並んで庭園に座り思い出話に花を咲かせた。
張りつめた心はそのままに、自らに言い聞かせるよう殉職の意義を国家への忠誠そして尊厳を語ってみせた]
[けれど……彼女には見透かされていたのだろう。
たなびく式服が、人工物にもかかわらずどこまでも続くような果てしない蒼の空へと駆けて征った。
不意に背に伝わる微かな温もりと共に、永久の不変を記す常磐の色が私の眸に映り込む。
その瞬間視界はぼやけ、私の心を溶かすように彼女の瞳の色がソラをかき消して──
私は揺れる撫子に自らの萌葱を重ね大粒の涙を流したのだった。
人前で見せた最後の…最後であって欲しいと願う涙だった。
人前で見せた最後の…最後であって構わないと思う晒した本来の自分だった。
それから少しだけ素直に……様々なことを語った。
兄との想い出やこれからの話、自身の話彼女の話
あの時は確かに“あって”けれど今は“なかったことにした”そんな話──]
―王国総旗艦 Willem-I ―
各艦からの損害報告は上がってるか?
[総旗艦に配備されている事務方に声をかけ、先の戦闘に於ける報告を耳にする]
……流石に無傷とは行かないわな。
だがこの程度で済んだなら上出来だ。
ロートヴィルガーの小僧も出たか。
[アレクシス麾下に居る戦闘機乗り。
報告書の中にその名を見つけて、喉奥で低く笑った]
せっかくだからお茶でも…と言いたいところだけれどお互いそんな時間はないか。
残念……イーゼル宙域到着まで日もあるから、業務にかこつけてお邪魔でもしようかな?
[気恥ずかしさを隠すようにそんな言葉を紡ぐ。残念がる気持ちは本心だったが、公私を都合良く混合できる程器用でもないことは自分でもわかっていた。なにより彼女には彼女の、私には私の成すべき事がある。]
私は大丈夫よ。もう慣れたし……
ううん、そうね…マリーが無茶しないのなら、私も無理はしないわ。
[彼女の口から紡がれる私の愛称。女王に呼ばれる時とはまた違った響きの音色。
この名で呼ばれて心地よく思えるのはごくごく限られた相手だけだった。
彼女はそのごくごく限られた中の一人──]
貴女だってがんばり屋さんじゃない?
ふふ…お互い釘差したんだから、お互いほどほどにね。
今度はゆっくり逢いましょう?
[額に宛がわれた掌を両手で包み、ふわりと笑う。
互いの約束を誓うように──]
[彼との出会いは士官学校へと飛び込んだ頃まで遡る。
貴族間でよくある『挨拶』の折、親に連れられ幼い彼がアマツキ家に来たことがあった。
親の後ろに隠れる人見知りの幼子に手を伸ばし、笑いながら髪をぐしゃぐしゃにするように撫でてやったのはちょっとした想い出である]
そーいやアイツ、俺の艦隊への配属蹴ってくれたよなぁ。
[貴族の長子でありながら、親に反発して軍属の道を選んだ青年。
今は勘当状態であると聞いている。
とは言え、そこは貴族の出。
彼の父が申し出たのかは知らないが、コンラートをシロウの麾下に入れろと兄が言ってきたことがあった。
傘下に入れたい貴族をシロウの、自分の手の届くところに置きたかったのだろう]
── …兄貴、あんまこっちに口出ししねぇ方が良いぜ?
── 前だってそれで失敗しかけてんだろ。
── また後始末に走るのは御免だぜ。
── ま、一応誘いは掛けておくけどよ。
── アイツの経緯を考えりゃ、期待はしない方が良い。
[そう言って兄の要望は突っぱね、結果、本人の希望通りに配属出来るようになったのである]
そういえば…許可が下りなかったと言ってたけど、単独で成したい機会って結構あるの?
その……どこか行きたいとか調べたいとかそういうことなのかな?
[別れ際にふと疑問に思っていたことが口に出る。
免状を望む程なのだから一度や二度許可が下りなかったという程度のことではないのだろう。
戦闘機部隊の内情まではわかってはいなかったが、それでも想像できる限りそういった機会はそう多くないように思っていた。]
何か困ったことあるなら言ってくれていいのよ?
出来ることなら手伝えるし。
[無理に聞くことでもないと思えたので、追求するような真似はしなかったが、不思議そうに彼女を眺めたことだろう]**
── つーかよ。
── 俺の手を借りなきゃならんほど、
── 兄貴の信用は落ちてんのか?
── 俺の麾下に入れなくても、派閥に入る奴は入るだろ。
── そこは兄貴の手腕じゃねぇか。
[貪欲に自分の派閥を拡大させ、発言力を得ようとする兄。
シロウが軍の上層に上がり、軍全体を掌握する野望は女王の台頭により潰えたが、国に於いての発言力の強化は諦めていないらしい。
シロウはそれに積極的に手は貸さないが、断ち切りもしない。
ただ、兄が女王までも排そうと野望を膨らませるようなら、容赦はしないが]
……あれは面倒な後始末だったからなぁ。
[思い出すのは18年も前のこと。
シロウがまだ中尉の地位に居た時の話だ]
[事の発端は軍部掌握のために根回しをしていた兄の行動。
あの時は兄も若かったと言うことだろうか。
時期尚早だったのと、僅かにあった隙を付け込まれ、野心ありとして敵対派閥に糾弾されかけたことがあった]
[その時に兄が取った方法は、身代わりを立てることだった。
自分は関与していない、彼の貴族が独断で行ったことである、と言い張った。
理由や物証など、その貴族が勝手に行ったことである証拠をでっち上げ、全てを押し付けたのだ。
押し付けた相手である貴族はアマツキ家よりも下級の貴族で。
更には兄の手回しのせいで派閥内に味方を得ることも叶わなかったはずだ。
兄自ら罪状と処罰の宣をしに行く時、シロウも護衛を兼ねて同行したことがある。
その下級貴族──バルテン家の者にとっては悪魔の所業に思えたことだろう]
[兄の排斥は徹底的だった。
敵対派閥にも属せぬよう、この国に居られぬよう、手を回し、噂を撒き散らす。
それが功を奏したのか、長くも無い間を開けて、バルテン家は連邦へと亡命していった。
恐らくその判断は正しかっただろう。
もう少し長く居たら、どの星にも降り立てぬようになっていただろうから]
兄貴は過激すぎんだよ。
まぁ、あの件があったから、今は多少大人しくなったけどよ。
[一人となった廊下を歩きながら、大袈裟に溜息をつく。
野心にぎらつく眼が印象的な壮年男性、それがアマツキ家現当主。
その在り方を否定はしないが、付き合わされる方は溜息を禁じえない。
家族である以上、連帯責任のように家名は付き纏ってくるのだから]
ま、俺は俺の道を行くだけだがね。
[そのために「
遠い昔、倭国と言うところの武家の家柄だったと伝えられるアマツキ家。
刻が経つにつれ、他国の貴族と婚姻したのを切欠に、その意識は薄れていき、受け継がれることの無くなった名前だけが残ったのだと言う。
その名の意味を知り、在り方に憧れ、軍属の道を選び、名を得た。
主と認めた者を護り、援ける存在。
シロウにとっての主とは誰かは、言うまでも無いだろう]
必要なもの、は…そうですな、後ほどリストを作成しますが、宇宙での建設足場移動用のエンジンやスペースデブリ清掃作業船などがあると便利に使えるやもしれません。
その手の作業に慣れた整備工兵もほしい。
探索隊から本国に送ったデータにはもう目を通していただいているようですな。
あれをどう使うか、具体的な策がおありですか。
/*
そういや本来は姓+階級なんだろうけど、
きっと間違える(…)ので、名前+階級を呼び名メインにしているやつ。
『強襲揚陸艦「クレーエ」が、右翼に合流したようです』
[その報>>387が届いたのは、戦局もそろそろ終わりを迎えた頃だったか]
ああ…流石にもう出番も無いでしょう。
こちらに歩調を合わせる意でしょうから、そのままで構いません。
[そうして敵軍完全撤退後――…
インスタント珈琲を一杯飲み干してから、今度はクレーエに通信回線を繋ぐ]
こちら、ラートリー・イクリプス中佐です。
お疲れ様でした、
と言いたいところですが、物足りなかったですかね。
まあ次はそちらの出番もありましょう。
貴艦の活躍に期待しております。
[画面向こうにはレオンハルト准将が……いなかった>>323。
デッキに居るとかで、副艦のロー・シェン少佐が代役を務めている]
なんだ。君か……。
[途端に露骨に嫌そうな顔を浮かべる。
料理店に入って注文したら、苦手なセロリ満載の皿がサーブされてきた心地だった]
――…右翼艦隊は、負傷者回収の後、このまま帰投します。
今後のことの打ち合わせも必要でしょうし、
そのあとスヴァローグに顔を出す予定です。
ヴィンターニッツ准将には、その時ご挨拶しますとお伝えください。
[彼らも戻ることを決め付けているのは、恐らくそうなるだろうと確信しているからだった。
今回の戦役の為に、ゲルト総司令の指示で各地から幕僚が集められた。
が、当然全員が顔見知りという訳ではない。
大戦を前に同軍の結束を図るためにも、
この辺りで一度顔合わせをするだろうことは読めていた]
ではこれで。
[愛し>>361のだの何だの、
未だに顔を合わせる度に冗談を重ねるロー・シェンをかわすように、
用件は済んだとばかりに、さっさと回線を*切り上げた*]
[アレクシスの報告(>>400)を聞き終えれば、片手を水平に挙げ旋回させ――周囲でやりとりを窺っていた者たちへ]
皆の者、聞いたであろう?
我らの相手となる連邦軍の強さ、敵司令官の能力――それは今はまだハイツマン少将の主観に頼らずして測ることはできぬ。
過大でも過小でも、見誤っておれば我らは手痛い目に遭うであろう……が、余はこの評価を信じ、以後の戦闘においての基準と定める。
敵は練度士気とも高く、司令官もまた優秀である。
――我が覇道の障害として不足なし!
覇道において躓くことも、一度や二度の敗北もあろう。
だが、それを乗り越える力の有無で敵に劣ってならん。
そなたらも麾下を叱咤し、戦技を磨き、職務に励むが良い。
[結局のところ、女王はアレクシスの召還は本人を労うと同時に、女王の覇道にあてられて敵を侮りかねない周囲の者を戒めるのが目的だったらしい。]
[場の空気が入れ替わったことを察した女王はアレクシスに向き直り]
アレクシス・フォン・ハイツマン少将。
将兵は余の財産なれど、損害はやむを得ぬもの。
それを800に留めたのは見事なり。
次の戦闘においても、そなたの働きに期待している――。
[がちゃり、と膝をつくアレクシスの肩に王錫を乗せ、女王としての意思をしかと伝えて――小声で]
……次は勝てる数を言うが良い。
これだけの功績を挙げた者を覇道の下で勝たせてやれんのは余も心苦しいし、そなたも煮え切らぬであろう?
[敵を打ち破れなかったことは納得していなかったらしい。
それを正直に告げるぐらいに信を置いたようだ。*]
― 戦艦シュヴァルツ・格納庫 ―
ドッグ艦で纏めて調整ですか。
[各艦でする整備には限界がある。今回は初接触した敵に合わせて調整をかけることになったらしく、移動を伝えられた]
私も行きます。
もし個別にも頼めるなら、お願いしたい事があって。
[この比較的真面目な整備班長さんには頼めなかった。
エンジンがアンバランスになる直前まで出力設定を変えて、スピードを{2}割増しにしてくれとは。
諦めかけていたが、可能ならやりたい]
― 回想 ―
こっちでは艦長代理とは言え、王国でもそれなりの事はやってたんだろ。
手綱はお前が握ってろ。少佐。
俺自身、錆落しもすんでないロートル艦だ。
[突撃の指揮をかける最中、ロー・シェン>>381に自分を艦に見立てながらも声を掛ける。]
おい、今現状の火力の中での全力推進の速度のデータと、設計計算上のデータとの誤差を確認しておいてくれ。
どうせなら格闘兵器も試してみたかったが、まあ無理だろうな。
[物騒極まりない事を言いながら戦場を見回した。]
― デッキ ―
この絵を描いたのはどいつだ?
[艦内の主な士官に対しては慌しい中着任の挨拶(と言っても、本当に挨拶でしかなかったが)は済ませていたが、下位将兵に対してまではどうだったか。階級章のついた制服を着崩しただらしの良くない格好のままで帰投した戦闘機にパイロット、それを整備する整備兵達に適当に声を掛けながら、途中戦闘機の機首に描かれたノーズアートを見てそのパイロットに尋ねる。]
お前が自分でか?
なかなか今時気合が入ってるじゃねえか。
[咎める事もなく「まああんま上手くはないけどな」などと笑いつつ、話の流れで誰か絵の上手い奴はいないのかなどという雑談を、その場にいた数人のパイロット達と交わしているとそれを邪魔そうに機体整備をしていた整備兵の一人が一人の名前を挙げて口を挟んだ。]
へえ、ザトゥルン兵長か。覚えておこう。
ん……ザトゥルン?
あれ? おい…。
[急に表情が変わった指揮官だったが、そこではそれ以上の事はなく、パイロット達を開放して一人ごちる。]
― ドッグ艦移動中 ―
大人しい子だったけれど。
そこまでは出来る子、って確信があるの。
[紅クワガタのパイロットのことは、耳聡い同僚から噂として聞けた。貴族でありながら上級将校ではないという不思議さ。映像で見るといかにも優雅な挙措をしているのに、あの一撃離脱戦法を含めて、なかなか荒っぽい攻撃をしかけてくることなど]
ロートヴィルガー大尉。
あれ、そんな音楽家が王国にいなかったっけ。
[あまり推奨されることではない気はするが。良いものは良い、という母親の信念によって王国の文化にも触れる機会があった]
だからといってどういうわけじゃないけど。
リズム感とか良さそうだよねって。
[戦闘機は細かく動き回って戦局に変化を齎すもの。流れを見切るのなども上手そうだと、頭の片隅においておいた**]
ザトゥルンって、トーマスの旦那の姓だったな。
[気づけたのはつい先ほど、遊撃隊を指揮した名前にそれがあったからとは無関係ではない。強面だの何だのと曰く付きの評判を持ったまま赴任してきた相手に対し、どんなものかとお約束を見舞おうとした結果、見事なまでに叩き潰された昔の事を思い出す。思えば、あの頃の彼の年齢、娘が一人居る点など似通ってきてしまった。時は等しく流れる。]
(娘、か……。)
[怒ったような声をあげた女子整備兵を思い出す。あのトーマスの娘が今はあのぐらいの年齢だった事を思い出すと色々納得がいった。とは言え、気になる事も少なくなかったし、確認したわけでもなかったが。]
とは言え、あの時の旦那ほど、俺は年寄…大人じゃねえ。
[順調な出世街道とは縁遠く感じた彼と、左遷したまま辺境で終わろうとしていた自分が再び同じ戦場で、しかも王国との最前線に招致されるとは思いもよらなかった。一人の総司令官によって。人を見る目があるからこそなのか、使い潰す駒を選んでいるのか。居場所が据わっていなかった感のあるロー・シェンも含めて見る限り未だに計りかねるところがある。どちらにしろ、無能や愚鈍などとは縁遠い存在であるようだった。]
ただの父親の政争の駒って訳じゃなさそうだ。
[良い事か悪い事か。自分にはわかりようがない。見たのは腹心のフランツ一人だ。ラートリーとは追撃戦で若干歩調を合わせた程度。ニアミスが発生していた>>422>>423とは知らなかった。**]
― 作戦会議室 ―
[目の前の人物に兄と比較されているとも知らず、
―――気付いても、別にどうとも思わないだろうが、
大佐が口にした感想に、唇の端を上げた。]
大盤振る舞いだよ。
兵数が足りなければ、もっと増やしてもいいとも思っている。
[必要ならばいくらでも。
権限を委譲したからには、掣肘を加えるつもりはないと言外に示す。
もたらす効果の大きさは、無論計算に入れた上で。++]
/*
ローレルの絵の話、ちょろっと繋げたいところではあるのですけれど、どうでしょう。
まだ仕込みがある感じかしら……(そわ
ありがとう。
これで安心して他の作戦を進められる。
[力強い了承の言葉に、安心した笑顔で書類を渡す。
必要なもの、の列挙にも頷いた。]
わかった。それも大急ぎでヴィラーから届けさせる。
少し日数は掛かるが、次の戦闘までには間に合うと思う。++
[凛とした力強い声>>426
女王の覇気のあるこの声が、彼の耳には心地よい。
罰せられることはないとは想像していたものの。
実際に女王自身の口から罵声が飛ばないことが、
女王に理想を託した身には、自分の目の確かさの証明にもなって
喜ばしいことだった。
――それだけではない。
戦闘で感じた連邦の強さを、
居並ぶ諸臣に公式見解として伝えられる。
それは自身の目を信頼されたということだ、と理解した。
功が欲しいわけではなくとも、働きが評価されることは
素直に嬉しかった]
……陛下。
栄えある先鋒をお任せいただき、
また、身に余る過分の評価ありがとう存じます。
[肩にかかる王錫は身体に。
自身で艦隊の規模を希望出来るという権利は精神に。
それぞれ重さを伝えてくる。
その重さを1グラムも間違えないよう、しかと受け止めて]
畏まりました。
次は、必ず勝利の美酒を陛下に捧げましょう。
[同じように小声で告げる言葉の中。
同数の兵で防戦という形でなく、
連邦軍と戦ってみたいという欲求が混ざっていた*]
― エルキュール艦にて ―
[端末をかちかちと弄りながら、いつもと何か勝手が違う、と眉を顰める。
ああ、撞球台が恋しい。愛しのミス・マープル。
禁断症状に苦しみつつ、端末からとある管理表を呼び出した。
ハート型のビーカーがネオンサインのごとく点滅し、その量が減っている事を確認する。あそこの部下はとても、マメだなぁ、としみじみ思う。在庫管理は大事だ。
禁断症状にも色々ある。
酒、煙草、薬物、……そして、甘いもの]
[しばし考えてから。
ファイル名を更新して、送信ボタンを押す。
送信先には、アレクシス少将の名前。
……彼に対しては、ファイル名遊びは控えめのつもりだった。なんとなく、いつか怒られそうな気がしたからだ。
『貴方との甘い夜が、忘れられないの』ファイルには、既存のラインナップのリストが。
『最近、いけないあそびを覚えたの……。貴方にも、教えて、あ・げ・る』ファイルには、期間限定のスイーツリストが入っている]
……ううん。
いい加減、ネタ切れを起こしそうだ。
[さて、みなの呆れゲージがマックスになるのと、ネタ切れが来るのと。どちらが早いのだろう]
[策を問われれば、困ったように眉を下げ、
傍らのスクリーンに宙図を呼びだした。]
ごく単純に考えるならば、
辺境宙域から出撃しての敵軍補給路攪乱がメインになる。
でも今回は、それ以外の仕事になる可能性が高いかな。
今ここにいる軍を、周辺の未開拓宙域に雲隠れさせるか、
或いは、大佐の隊だけ残って後方攪乱してもらうか。
敵軍と相談しないと、具体的なことは言えないけれども、
いずれにしても、このあたりの危険宙域に、
密かに拠点を築く形になるだろうと思う。
[スクリーンに浮かび上がるのは、
味方の軍と、敵軍の推定現在位置。
直後に動いたいくつかのシミュレーションは、
総司令が、イーゼル周辺宙域を占拠し続ける気はないことを
明らかに示していた。//]
― 王国総旗艦 Willem-I 航行中 ―
さて、敵軍であるが――
イーゼル星系は敵に奪われたとしても、現在の基地規模では連邦軍の駐留補給を全て賄うことはできまい。
基地の増強はするやも知れぬが、恒久的に大軍を駐留させるにはマールスやヴィラーほど守備に向いておらぬ。
かと言って退くのも芸がなかろうし……
[いくつか思案した後――]
/*
王国の人のとこ行ったら楽しいなーと思いつつ反応無かったら自己回収も予定してたのでした。
好きに使ってくれたら嬉しいなぁ。
/*
そうそうアプサラス女王がYunnさん、フランツさんがるなうぇいさん、リヴェルがディアさん、あたりかなぁと…。
メモがわり。
ゲルトさんとアレクシスさんは夫婦かなぁ…。
ロー・シェンはみかんさんだろうか…。
アザーシュリング艦隊に打電。
近郊に小艦隊の根拠地になりそうな箇所を知っているなら、監視を怠るなと。
連邦軍は分散して展開するやも知れぬ。
秘匿が第一であるが、任意の判断で攻撃を許可する。
なお艦隊全ての出現は次に余の声が戦場全域に伝わった時とする。
[連邦軍が踏みとどまるならこうするのではないか――という読みが当たるとは限らない。
任意として判断を委ねたのは信頼もあるが、自分が感知しない部分を厳命して状況が異なった場合を嫌う傾向がこの女王にあった。
ただ補給線の切り合いや撹乱といった運用よりかは、正面決戦での隠し玉として使いたいという派手好きな趣向が強く出ていた指令となった]
[こちらの要望の品を、ゲルトは何に使うのだと聞いてはこなかった。
任せたと言っておいて後から注文をつけるタイプの上官ではないと判断する。
ゲルトの、「安心して他の作戦を進められる」という言葉は本心だろうと思った。
各人が各分野で最良の仕事を。誇りをもって。
ならばやってみせよう、という気になる。]
[今後の方針をと問えば、ゲルトはスクリーンに宙図を展開してシミュレーションを投影してくれる。]
撹乱に伏兵… いきなりの力押しは避ける形ですな。
は?
今、「敵軍と相談しないと」 と申されたか?
[少しばかり困ったように見える眉の下がり方とともに告げられた言葉に戸惑うも、ゲルトは本気なのだと察した。]
まあ、ダンスはひとりでは踊れませんからな。
…いや、正直、安堵しました。
いずれ主立った者を集めて話し合いがあるとは思っていましたが、その前に面会を申し込んだのは、実は、
「この戦争、どのあたりで手を打つつもりか」
それを問おうと思っていたからなのです。
けれど、あなたなら大丈夫そうだ。
相手をエスコートして、ちゃんと踊り切ることでしょう。
[戦争を始めるのは凡愚でもできる。
だが、戦争を終わらせるには才覚が必要だ。
ゲルト・マサリクにはその力があると認めた。]
あとは、御身大事に。
自分が言えるのはそれだけです。
[敵軍と相談、のくだりで驚かれて、苦笑を浮かべる。]
うん。
こちらが立てた思惑通りに
向こうが動いてくれるわけじゃないからね。
ある程度相手に合わせた柔軟な対応を取ってほしい。
その意味での、遊撃隊だ。
…そう。ダンスはひとりじゃ踊れない。
さすが、良いことを言う。
[当初の固さはすっかり取れて、砕けた物言いに変わる。
この方が楽なのだからしかたない。
人間、楽な方に流れるものだ。++]
[
「この戦争、どのあたりで手を打つつもりか」
問おうと思っていた、と言う内容に、小さく肩を竦めた。]
それこそ敵軍と相談しないと、だからね。
いや、この場合は女王とかな。
やめて、って言って退いてくれるなら、
それが一番楽なんだけどなぁ。
[わりと本気の瞳で、そんなことも言う。++]
忘れないうちにこれを渡しておく。
軍で開発されている、最新型の超高速通信機だ。
今のところ、これを持っているのは私とバルテン少将だけだ。
これを、あなたにも持っていてもらいたい。
[性能について説明しながら、小さな通信機を差し出す。]
任務の隠密性、危険性を考えると、
あなたが持つべきだと思う。
これでいつでも私かバルテン少将に連絡がつくので、
活用してもらいたい。
それと、この後主立った士官を集めて会議を行う。
[あなたの予想どおり、と頷いて、]
もしよければ、それまでスヴァローグでくつろぐといい。
ここのレストランのシェフは、なかなか腕が良いよ。
[そんな言葉で話の終わりを示した。//]
ほう、「最新型の超高速通信機」ですと?
[ゲルトが取り出したものに興味津々で手を伸ばす。
この手の「ハイテク」は大好きだったりする。]
ありがたくお預かりしておきましょう。
極秘のホットラインなのですな?
もうひとかたの
…バルテン少将…というのは
ああ、フランツ・バルテン?
[軍学校を卒業して配属されてきた頃の彼を思い出す。
王国からの亡命組でいろいろ複雑な背景があると耳にしていたが、出世は順調らしい。
娘のローレルを紹介したくらい礼儀正しく「できた」青年士官だったから、さもありなんと思う。]
司令官殿の片腕になっておりましたか。
世話焼き女房ですかな?
[いい機会だから、さっそく二人にメッセージを送ってみる。]
こちら、トーマス・ザトゥルン大佐。
超高速通信機の動作確認中。
ただいまより、機密保持のテストを行う。
[ニヤリとゲルトにウインクしてみせて、超高速通信機を襟にセットしておく。]
では、お言葉に甘えて会議の時間まで、艦内に滞在させていただくことにしましょう。
/*
ちょうこうそくって打つと、
超高速って変換されるんです。・゚・(ノД`;)・゚・
ちょう・こうそく、なら大丈夫。
………。
こちらゲルト・マサリク大将だ。
通信感度良好。
フランツ、実は―――
["親父さん"に遊撃隊を任せたことと、
通信機を渡したことを告げる声には、
かなりの割合で、笑いをこらえる気配が混ざっていた。]
……うん。
またあとで。
[大佐を見送った後、作戦会議室に一人残った総司令は、
珍しくも勤勉性を発揮して、いくつかの作業をこなしていた*]
本隊と合流した我が軍が連邦を押し返し、イーゼル近郊を通過しようとした所で、伏兵に横腹を食われるリスクはあるか。
まあ、それはあちらも、同じ……。
[手を顎に当て、唇を人差し指でなぞる。無意識の癖だった。どうやら、祖父も同じような癖があったらしい。
それを指摘されて苦笑しつつ、周囲の面々を見回した]
ともあれ、隠れ家になりそうな場所を、押さえておくに越した事はないな。
[全艦への回線を開き、はっきりとした口調で指示を告げる]
――再度、全艦に通達。
周囲の監視を怠らないよう。……敵軍が潜んでいる可能性がある。なお、宙域図と異なる部分があれば、宙域図を絶えず更新してゆくこと、引き続き頼む。
異変を感じても、発砲は待て。
なし崩しに戦闘に入るのは、リスクが高すぎる。
目先の武勲より、遺恨より、情報を優先すべき時だ。
主力部隊の到着を待って、挟撃に入る。
……それまでは、自重してくれ。
[おそらく女王の意思というのは、こういうことなのだろうな、と思いながら、通信を切る。
到着までにはしばらくの時間があった。
……そういえば、マープルはどうしているだろう。そろそろマールスについた頃だろうか]
― マープルへの通信 ―
[全艦への回線スイッチを切ると、別の方向へと回線を繋ぐ。……久しぶり(でもないか)に見たジェンダ中尉の顔には、いささか疲労が滲んでいた。
マープルのあれこれを全部おっつけてしまったのだから、当然かもしれない。
『そろそろ、新しい積荷の中身を教えてくれてもいいのではありませんか』
階級が驚くほど離れてしまった後も、彼の口調は変わらない。それどころか、似合わないですね、とか言われた。……まあな。
そんな空気にほっとしながら、口を開く]
……後始末が大変だから、使わないならそれに越した事はないんだが。
それはP-Cといって、デコイの一種だ。
― 連邦艦隊 ―
[その日、イーゼルに展開している連邦艦隊全軍へ
総司令の名で通達が回る。
本日中に、主立った士官は旗艦スヴァローグへ集まること。
同じく本日中にイーゼル基地へ部隊を派遣すること。
次の戦闘に備え、情報収集と損害艦の整備を急ぐこと。]
P-Cが破壊されると、あたりに、除去困難な宇宙塵が撒き散らされる。一時的にハイパードライブ不能な宙域ができるんだ。
……足止めや、補給線を断つためのものだが、反面、こちらの足も止まる。
女王の喉元に切っ先が届きそうな時でもなければ、使うつもりはないよ。
[なんとも言いがたい顔を、彼はした。だって貴方は。
そう呟いた彼の顔のむこうに、愛用の撞球台が見える。
わざわざ撞球台の近くで話しているのは、親切か、意地悪か、どちらなのだろう?
気遣わしげな空気を振り払うように、ひとつ首を振る]
/*
どうしてこんな役職にしてしまったのでしょうわたしは……。
年齢・経験上大艦隊を指揮する官位を避けて半端なところに設定してしまいましたけれども、艦隊を動かせるとなると相当に上でないと難しいのですわよね。
やりにくい。
自分もやりにくいですし、女王陛下も困っていらっしゃるのではないかしら。
小隊だから、作戦の都度どこかに編入させて頂く形で動けるよう、早いうちに示しておくべきでしょうか。
親父がデブリの事故で死んだのは、話したか。
だが、個人的な嫌悪を戦争に持ち込んでも仕方がないからな。
……一時期、除去のことばかり考えていたから。
どういう塵が嫌なものかってのも、わかってしまうし。
[皮肉な話だが。そう言って笑う]
まあ、使うタイミングが来ないことを祈ろうぜ。
使う前に俺が死んだら、お前にスパムメールが届くから。それ見りゃ運用方法が書いてある。
[へらん、と笑うと、彼はいやぁな顔をした。
日頃からジェンダは、あのスパムメールについて良い顔をしない。ふざけるな、というのではなく、センスがない、というのだ。失礼な。
ならお前が書いて見せろ、というと、そんな趣味はない、と突っぱねられる。
――…冷たいなぁ。
文句を言ってから。撞球台を羨ましそうに見つつ、大人しく回線を切った**]
[同時に、本星及びヴィラー基地へと通信が飛ぶ。
出撃準備中のヴィラーより5000を先発させること。
本星守備隊より5000を回し、穴を埋める形で再編したのち
ヴィラー駐屯部隊を前線に派遣すること。
現在イーゼル宙域にいる部隊は、
予想される王国軍を迎撃するため、この場に残ること。]
……だって、首都防衛軍なんて必要ないですよ。
相手が、ワープ技術でも開発したならともかく。
それに、僕に全て任せるって言ったのは、
父さん…じゃない、首相でしょう?
ちょっとくらいのリスクを負わなきゃ、
勝てる相手じゃないですから。
[そんなやりとりも、あったとかなかったとか**]
/*
戦術とかわかんないからなんとなくそれっぽいことをしゃべっておく。
それっぽくなってたら俺の勝ち!……それっぽいってどんなだろうね。うーむ。
もともと俺補給を確保したり、補給ラインをぶったぎったりする位置にいるのかなーって思ってたんで「例のあれ」とか「裏メニュー」とか出してたんですね。
その名残として出しただけなので使わなくてもよい
むしろどうやって使うんだろう。
主な航路を通行止めにして、周囲から攻撃するのかなぁー。でもその後主力部隊は通れないぜ。
まあ、別の航路から行けば良いわけだが、せいぜい一気には1万しかとおせんしな。劣勢にならない限りは意味がない気がする。
言っただけって感じだナ
/*
手の内の描写を白で落とした途端に対策立てられると、
ちょっともにょる、かな。
もちろん反応したいのはわかるし、
僕もきっとやっちゃうんだろうけど(←
― 出立前 ―
[怒るし悲しむとグレートヒェンに言われれば、微笑む。
女王陛下の補佐官となってから彼女は随分凛々しくなったと思っているが、心配性はそう易々と影を潜めるものでもないらしい。尤も、お互い様かも知れないけれど――]
………愛娘。
そういえば、グレーテのお父様は。
会いに行くことは難しいかも知れなくとも、たまの連絡くらいはしている?
[葬儀の日のお姿を思えば、ご壮健かとは問えなかった。
グレートヒェンに問うことも余り無いのだが、今はつい話の流れでそんなことを口にした。]
[――実父の名は義両親から明かすことはなかった。
しかし、社交界から軍部へと住む世界を移し人脈も広がれば、探らずとも自ずから察することもある。
おそらくこことあたりを付けた壮年の男は、聞けば成程私生児などもっての外かと思うくらいには名のある人物だった。今の養父は彼の部下にあたる。
義両親から十分に愛情は与えられてきた、と思う。
血の縛りはともかくとして、その源流たる貴族に対してはとりたてて今何かを思うことも、揺れることもない。
けれど、時折ちらつくその影に複雑なものを覚えることはあって―――]
[グレーテの声が模擬戦の話に移れば、物思いもまた霧散した。
昔懐かしむように瞳細め、うなずいた。]
あの頃は毎日のように戦っていましたわね。
わたしがあなたに勝てたのは昔。今はどうかしら……
わたしはともかく、コンラートさんのセンスは抜群でしたものね。
……そう、今もきっと
あの方の腕ならば、余程の不利でない限り心配は要らないと思いますの。
心配症ふたりでわいのわいの言ったら、きっとすごい顔をされますわ。
[くすくすと笑う。
とはいえ、早く先駆隊と合流しなければと急く気持ちは大きい。
イーゼルで連邦軍と間接的にでも接触したことを思えば、自然と表情は硬くなる。]
補佐官殿に頻繁に来られたら、上からの通信に追われることになるでしょうね。スペルブーケ小艦隊は何かしでかしたのか、なんて。
…ただ、積もる話もありますもの。
お茶がしたいのはわたしもおなじ気持ちよ、グレーテ。
[彼女の気質は分かっているから、思いも立場も知った上で言う。
続く問い>>415には、ん…と歯切れの悪い音。]
機会はそう、多くないですわね。
ただ立場上あるまじきことだけれど、心向けるものは沢山あるの。
たとえば、まだ、ルーは青く輝いて見えるのかしら とか。
艦船の防壁や無機質なバリア越しではなくて、もう少し近くで……
……。この戦いが落ち着いたらまた会いましょう。
その頃にはきっと、準備が出来ていると思うの。
今度はゆっくりと、お茶でも飲みながら。
[柔らかく包まれた手を額からそっと離し、しばらくはそのまま。
友の気遣いにはもう何度目かの礼を紡いで。
総旗艦に戻る段になれば、シャトルの前まで見送っただろう。]
[宙を飛ぶ機会が欲しいと。
自分も前に。駆ける翼がほしいと。
そう上官に掛け合ったのは、同輩の死をモニター越しにしか看取れぬのをもどかしく感じていたゆえのこと。
けれど恐らく、今はそれだけではない。
陛下直属たる彼女の前で口にするのは憚られることば。
それが友との間に立ちはだかる壁のように思えて、
そんなことを考えてしまったことにもまた、嘆息が洩れた。
僅かな時間、椅子の上で膝を抱えた。]
『……大丈夫。大丈夫よ、グレーテ。
泣いていいの。我慢、しないで。
大事な感情を抑え続けていたら、病気になってしまいますわ。』
『誇り高くあるべきで、私情を表に出せなくて。
…そうね。昔とは違ってしまった。
でも、じゃあ、それなら』
『あなたの嘆きも、涙も、全部、ここで流してしまって。
ここにはわたししか居ませんから。
そうして、気持ちを平面にして、凛々しくまた咲いて。』
[あの日。
大きな瞳から熱い涙をぼろぼろと零すグレートヒェンの隣で、
空の青を追う、自分の視界も大きく滲んでいたのだった。]
わたしもいつか、話せるかしら。
ねえ、グレーテ……
/*
ぽるぽさんがごっついのをお返ししてくれるからついあいがあふれて(
友情とか親友とか、ついつい燃えるのですわ。(*ノノ)
/*
って、ぽるぽさんであってますわよね。
鉄板の中のおひとりですけれど…
いや進行中は中身は考えてないのですが、が!
沢山いただけると、ああそうかあ、ってうれしくなるのです。
― スペルブーケ小艦隊旗艦:Aldebaran ―
帰投されましたの?
被害総数は………そうですか。
多くが無事に済んだと。良かった。
[ともかく、ほうっと息をついて胸を撫で下ろす。
撫で下ろしながらも……]
といいいますか、珍しいですのね。
また嗜好品に囲まれて怪しいメールの遣り取りをされているのかと思いましたわ。
[アルデバランの指揮を任せきりの上官が珍しく顔を出し、
合流完了の報が齎されたことを伝えてくれた。
怪しいメールではない、業務連絡だ、と反論されたが、それには笑みを返すのみ。
小隊とはいえこれでいいのかしら、とは常々思う。]
そうそう、カモミールの紅茶が切れてしまったようです。
もしまたその怪しいなんとやらと連絡をされるのでしたら、二包みほど届けていただけるようお願いしますわ。
[ともあれ、Willem-Iに少将が居るとなれば、こちらは指示を待つばかりだろうか。
スペルブーケは小艦隊、作戦に応じてどの指揮官の指揮下に入れるようにも訓練されている。
ここぞというとき以外は存在感の薄い上官の重い腰を、ぐぐっと押し上げることの出来るようにも訓練されているのはまた別の話。]
コンラートさんにも連絡を入れてみましょう。
そろそろ落ち着いた頃であれば良いのですけれど…
[端末に手を翳すと、軽やかな音を立てて回線が開かれる。]
スペルブーケ小艦隊旗艦:Aldebaranより、ローズマリー・リク・アルディヴァーグ中尉ですわ。
此度の作戦にて無事のお帰りなによりです、ロートヴィルガー大尉。
[部下や同輩達の手前、しっかりと役職名を付けての発信。私信ゆえ多少口調が硬いのは仕方のないところか*]
― 航宙母艦ヴァルフィッシュ ―
[報告の後に自室に戻り、多少なりとも、と休息を取る。
休むのも軍人の仕事の内、とは、士官学校の教官の弁だったか、それとも、一度だけ顔を見に来た叔父の言葉だったか。
いずれにせよ、疲労で判断を鈍らせていい立場でないことは、自覚しているから、今の内にと取った眠りの中で、夢を見た。
幼い頃の記憶。
容姿こそ父譲りではあるものの、気質は穏やかな母譲りで頼りない、と言われていた幼い頃。
『挨拶』として出向く先であう人々からは、強い畏怖を感じる事が多かった。
だから、その時も向けられる視線から逃げるように、父の後ろに隠れていた。
大抵は、父に言われるタイミングでお辞儀をしておけば問題はなかったから、その時もそれで終わりと思っていた。
いたのに]
(……あれは不意打ちだったよなぁ……)
[夢現、ぼんやりと思う。
手を伸ばされるのも頭を撫でられるのも、外では初めてのことだったから、とにかく驚いて。
ぽかん、と見上げた先にあったのは、笑み。
──『なにかちがう』と。
幼心に、刻まれた瞬間だった。
その後は、縁が交差することもなく。
唯一交差するかと思われた機会は、こちらから蹴った。
その裏側のことなどは、当然の如く知るすべもなく、ただ]
(蹴った挙句に、無様な堕ち方をするわけにはいかない)
[かつて幼心に刻まれたものは、こんな思いを抱かせて──今に、至る。*]
― ドッグ艦 ―
大丈夫です。
ヴィーラ隊の者なら、私でなくても扱えます。
というより机上論を実践に変えてくれたのが彼らですから。
どうしてもというならサスに安全弁をつけていただいても。
必要な時だけこちらで外します。
[自信たっぷりに言い切り詰め寄られると、整備科の担当少尉は頭を抱えながらも請け負ってくれた。
小さくガッツポーズをすると、交渉成功の連絡を待機組の面々に飛ばして、邪魔にならないように整備されてる艦艇を見学した]
/*
戦闘機の資料が消えてしまった…。
抜き出しメモでなくお気に入りにアドレス残しておくんでした。
かなり適当を言いました。至らなさすぎる。
― 強襲揚陸艦 ―
[乗り合わせていた強襲艦の損害は、軽微だったろうか。
おそらくドッグ艦へとの移動命令も下っているのだろう。
強襲艦から出撃予定の小型機の損害はあまりないようで、
手の空いている者はドッグ艦へとたどり着けば、そちらでの作業に従事する事になる。
艦がドッグ艦へ向かわなくても『余っている手』である何名かは、ドッグ艦へと移動するだろう。
そのなかに自分も含まれている。]
あらら、ローさんとこからまた移動かぁ…。
まぁ下っ端だから、あちこち回されるのはしょうがないけど。
[とは同僚らに苦笑した。
なおレオンハルトの階級等には気がついていない為、実質ローの船と思い込んでいた。親しさ度合いもおそらく影響している。]
決戦においての布陣であるが……。
アレクシス艦隊への展開を見るに、連邦軍は数を効率的に綺麗に使おうという節があるな。
こういう軍は、存外に小細工抜きの力押しに弱いと思うが――どうじゃ?
犠牲を払う覚悟が整わぬ者に、余に至ることなどできるまい。
― 連邦ドッグ艦 ―
中央で敵艦隊を受け止めていた隊の艦ですか。
バリア層をここまで抜くとはどれだけの火力が。
え、作戦のせい?
率いてたのはヴィンターニッツ准将。
……やっぱりそっち系の人だったのね。
[本人の前ではちょっと言えない感想を口にした。
近くにいた整備兵がケラケラと笑う]
― 航宙母艦ヴァルフィッシュ・格納庫 ―
[まどろみの時間は、長くもなく短くもなく。
目覚めた後に向かうのは格納庫。
整備が終わり、待機中の愛機のシートは、何かしら考え事をするための場所となるのが常だった]
……さて、と。
[呟いて、端末を起動する。
予備人員のリストを引っ張り出し、人員再編をしようとした矢先、それ>>478は飛び込んできた]
……そちらこそ、危険区域からの無事の脱出、何よりだった、アルディヴァーグ中尉。
[通信に最初に返すのは、こちらもやや形式ばった挨拶。
それでも、こちらの現場はあまり気負う必要もない場であり]
……まったく……無茶しいは、相変わらずのよーだな?
[すぐに、口調は崩れるのだが]
― 王国総旗艦 Willem-I ―
よぉハイツマン少将、ご苦労さん。
[謁見を終えたアレクシスに労いの声を掛ける]
連邦軍について報告したこと以外に何か気づいたことはあったか?
あれば後ででも教えてくれ。
[戻って来たばかりだから今は休めと言葉を繋げて、その時は直ぐに別れた]
>>429
…なーにがロートルだよ。腹筋8つに割れてるクセに。
白兵だったら、俺でも3回に2回は逃げるぜ。
[レオンハルトに聞こえないように言いつつ。
後ろを向いた隙に舌を出しながら。]
推進力はエンジンご機嫌なら8〜9割、風邪引いてたら7割時々停止ってとこッスね。
一応確認はします。けど!
…あと准将、格闘兵器ってのは試すようなもんじゃねーよ。
命カラガラ帰った後に「そーいや使ってたっけ?」と思い出すもんです。
[物騒極まりない物言いに、肩をすくめた。]*
― 連邦ドッグ艦 ―
そういえば。
ローレルちゃん……ザトゥルン整備士も今回は前線に出てきてるって聞いたんだけど。
どこに配属されてるか知りません?
[転々とさせられてドッグ艦にも来ているとは知らず。
何度もお世話になって親しくしている彼女のことを聞いた]
うん。会えそうなら渡したいものがあって。
[フローリスでフランツに付き合っても、土産を買う相手など殆どいなかった。何もなしは寂しいので、買ってきた飴の缶が入っているポーチを小さく揺らした##]
――回想:戦闘後――
うん、後退戦で陣形がずれた。
ショウガネェヨナー
[…と見せかけて、一時右翼艦隊に合流する。]
間違っても左にゃ行かねーし。
[さっさとデッキへ降りてしまった准将に代わり、戦後処理をしながらカードをめくる。]…そろそろか?
[果たして、予期していたかのように通信が入った。]
[繋がって直ぐ瞳に飛び込んで来た鮮やかな髪。>>484
グレートヒェンに同じく、意識をぱりっと切り替えてくれる朋の色だ。]
ありがとうございます、大尉。
女王陛下の指示と援軍の速さに――そして連邦側からの勧告に助けられた形ですわ。
イーゼルの扱いについて、未だ情報は届いていないようですのね。
[最初に話をするのは矢張り業務連絡で、
その後すぐに崩れた相手の口調に微笑を浮かべる。]
ちょっと、崩れるのが早いですわ、コンラートさん。
もう少しもつかと思っていましたのに。
無茶って、どれのことですの?
[澄ました顔で首を傾げてみせた。]
>>422
『お疲れ様でした』
いよーう、愛しのラートリー♪
物足りないなんてとんでもないぜ。
レーザーとミサイルの嵐の中、1秒でも早くキミの元へ馳せ参じようとしてたとこさ。
あ、准将は部下との親交をお求めあそばされて今デッキな。
>>425
[愛の言葉は華麗にスルーされ。
「ではこれで」の「で」を言い終わる前に通信は切れた。]
…つーれないねぇ。
男の人生の54%は、美人との語らいのためにあるのによー
[落ち込む様子もなく。相手の性別なぞ気に留めることもなく。]*
それでは、私は戻らせていただきます。
失礼します。
[女王への簡単な報告を済ませると、立ち上がって敬礼をする。
その頃合いを見計らって、シロウ>>485に声を掛けられた]
アマツキ大将。
お言葉ありがとうございます。
はい。詳細はまたご報告させていただきます。
それと、連邦軍の別働隊を率いていた指揮官の姓名が
もしわかるようでしたら。
[自分で調べることも可能だが、上層部のほうが早いと踏んだのだった。
シロウに敬礼をすると、シャトルの操縦手とともに《ヴィーゼル》に戻った]
実働部隊のところに話が降りてくるのは、どうしても遅れるからな。
[情報関係については、こう言って軽く肩を竦める。>>491
あとひとつ、階級が上がればその辺りも変わるだろうが、そこは考えには入れていない]
現場で堅苦しい口調で話してたら、かわいい部下どもから「熱あるんですか」、とか聞かれるんでね、俺んとこは。
[崩れるのが早い、との突っ込みにはさらりとこう返す。
もっとも、こんな風に砕けて話せるのも、気を許している相手だから、というのが大きいのだが]
……どれって、お前。
強いて言うなら、全部?
[澄ました顔で首を傾げる様子に、にっこりわらってこう返す]
俺に無茶と思わせるって、どんだけ、って思うんだが。
現時点で運用出来る戦力がハイツマン少将と対峙した分だけと考えるなら、限られた戦力で効率的にと考えるのも自然かね。
緒戦ゆえの様子見、とも取れるが…力押しに弱い、と言うのはありそうだ。
全艦隊、突破型の布陣で当たるか?
― ドッグ艦・格納庫 ―
[そんなわけで出向いたドッグ艦・格納庫にて。
機体の修理もそこそこのうちに、突然機体乗りに話しかけられた若整備士は、スパナ片手に腰に手を当て、中途半端な格好で怒っていた。]
だーかーらー。
整備士が機体にノーズアートなんて描かないってば!
そういうのは、もっと前にやることでしょー!?
それに私は、風景とか人の顔は得意だけど、デザイン系も苦手…。
だーかーらーーっ!
[まさか小さな噂が地味に広がって行っている>>430とは露知らず、さっきから堂々巡りもいいとこで。
人の話を聞けぇと言わんばかりにぷんすこしていた。]
そこが中間管理階級の辛いところですわね。
[上層から末端までの情報伝達の速度。
遅いわけでもないのだろうけれど、前線ではそれが生死も勝敗をも分ける。]
あら。部下の方々とのコミュニケーションは上々ですのね。
そりゃあ…今のあなたが急に堅苦しくなったらわたしだって病気を疑いますけど。昔はもう少し静かだったように思いますわよ。
[士官学校時代を引き合いに出して、揶揄するように瞳細めた。
知り合って長いこと、互いに敬語で話していたような気がするけれども、さて。]
ぜんぶ… って。
…聞きましたのね。
こういう情報は回るのが早いんだから。
基本的には今まで通りですのよ。
交戦が始まれば、場合によっては宙に出る。それだけです。
うむ、わかりやすくて良いな。
じゃが最初から突撃陣形では容易に対応されよう。
こう、不意を突くというか意表を突くように瞬時に陣形を変えて慌てさせたいところ……
初手は平凡に行くが良いか。
グレーテはいかに思う?
……聞く限りじゃ随分と手馴れた感じだったな。
艦隊運用もそうだが、出現タイミングや狙いの見極めも見事だ。
相当のキャリアを持っててもおかしくねぇ。
[情報官を一人捕まえると、至急連邦軍の別働隊で動いていた者の割り出しを命じる。
程なくして届いた情報は、シロウを介してアレクシスへと直接伝達されることだろう]
[困ったような表情で、いいえがおをちらと見た。
…が、無茶と断じられたなら、少しじとりとしたか。]
弾丸のあなたにきっぱり言われてしまうと、何だかとっても腑に落ちませんわ。
グレーテと心配していた分、ちょっと損しましたわ。
― 《ヴィーゼル》艦橋 ―
ふう……。
[謁見から戻ってシートに腰を埋めると、ため息が零れた]
ここが一番落ち着く……。
[女王やシロウへの拝謁は苦にはならなかった。
それよりも、居並ぶ幕僚の面々。
彼らを見ていて、王都にいる父親のことを
思い出してしまったからだった]
[ハイツマン家は代々軍人の家系である。
アレクシスの父親も軍人と呼ばれる身ではあるものの、
実態は碌な仕事もない窓際部署に所属しているだけだった。
彼には、軍人としての素質が欠けていたのだ。
辛うじて現在、軍にいられるのは曲がりなりにも貴族だったからで
これが平民だったら、士官学校を退学させられていただろう。
その事実は父親の誇りを傷つけたのか
彼は随分と卑屈な性格だったが、
アレクシスが生まれてからは自分の失ったものを取り返すように、
息子を優秀な宇宙船乗りするために何でもした。
その中には軍部の有力者への媚や贈り物も含まれていた。
そのことが仮に出世のスピードを早めていたとしても、
それで実現したいことがやりやすくなるのだから、それは構わなかった。
というものの、父親が阿る姿を見ているのを好きなはずもなく。
ゆえにマールスへの赴任が決まった時は、
これで父親から離れられると喜んで赴任したのだった]
艦隊戦の基本は数でありましょう。効果的な運用は即ち兵の分散となりますし、こちらも馬鹿正直にそれに合わせてしまえば、後手に回るだけでなく戦闘の長期化と兵の摩耗も招く恐れがあるかと。
なにより此度の戦いの全ては陛下の御身、陛下の存在でありましょう。
我らにとっても…連邦にとっても。
陛下がおられる限り覇道は尽きず……なれば分散も包囲も展開もまずは不要。
小賢へ剛を以て駆逐する。……と考えておりました。
……不意を突くですか?
アザーシュリング少将の別働隊がその任を担えるとも思っておりましたが。
時に陛下はいかような布陣を想定されておられるのでしょうか?
ま、そこらは割り切ってるさ。
その分、どうしても必要なものは情報に限らず優先して回してもらえるから、やり易くはある。
[飛行部隊は消耗も激しく、また、戦況の細部を見極める必要性もある。
だからこそ、その辺りは安定しているとも言えて]
……って、そこまで言うかよ。
そりゃま、学校入ったばっかりの頃は、俺も吹っ切れてなかったからなぁ。
[大人しい音楽少年の面影を引き摺っていた当初は、どちらかと言えば控えめで、口調も砕けていなかった。
弾けた切欠は確か、シミュレーターでの模擬戦で熱くなった事だったか。
困ったような表情と共に向けられた言葉には、ひとつ、息を吐いて]
……その『場合によって』が、できるだけ起きない事は祈っとく。
[短く告げる言葉には、案ずる想いが込められていた、ものの]
……って、弾丸はないだろ、弾丸は。
ちゃんと帰って来るんだからさ。
[じとりとした視線にまた、楽しげにわらう。
心配していた、という言葉と共に紡がれた名には、僅かに碧を細めた]
ああ……会う時間、あったんだ。
あっちも今は、忙しいんだろうなぁ……。
[もう一人の同期の今の立場。
状況柄、相当に目まぐるしいであろう事は、容易く想像できる]
ま、一応、何も考えずにただ無茶してるわけじゃないから、大丈夫。
……俺に、命預けてくれてる連中がいて、心配してくれる相手がいることは、わかってるから。
一重の罠で通用するとは思えぬし、こちらが講じる算段を思い通りに使わせてくれるとも限らぬ。
シロウの指揮能力が敵に劣ることは想定せぬが、他の準備は怠れぬ。
[……と、近臣の意見を突き合わせ汲み上げて]
まず平凡に横に広く展開。
機を見て中央が突進し両翼がこれに倣って巨大な紡錘陣形となり敵を貫く――
陣形変更の機会は敵中央に隙を作らせた時。
そのため、序盤は両翼の攻撃を厚くして敵の注意を外へ逸らす――これでどうであろ?
良いなら艦隊の割り当てであるが……腹案はあるや?
― ドッグ艦・格納庫 ―
機体に宇宙って趣味?趣味なの?
右向いても左向いても好きなだけ宇宙なんだからそれで我慢してよも――
[宇宙色に染めてくれ的な注文した乗り手には何やら別の思惑もあったようだが、おかまいなし。
ぶんっと勢いよくスパナを振り上げたのと、ユーリエに背後強襲されたのはほぼ同時だった。]
うひゃあっ!?
[思いっきり驚いて、振り上げた手はそのまま勢い良く後ろに飛び。
さながらブリッジするように背中が仰け反り、全体重+手からすっぽ抜けたスパナがユーリエに襲いかかった。
体重のかかり具合によっては、一緒に倒れこむだろうか。]
/*
待機中、だったから動いていいのかと思ったけど。
何か用意してるところだったらごめんなさい。
あと、とてもゆっくりと書いてあるのに絡みに行くのは良くないことだったら、そちらもごめんなさい。
村内での行動感覚が掴めてなさすぎると自分でも思います。
みなさま、すみません。
― Willem-I ―
[女王の気まぐれは今に始まったことではない。解散を告げる声と共に書記官の元へ歩み寄れば二言三言耳打ちする。
報告を終えていない幕僚を次の閣議に回すわけにもいかないわけで、追って伺いに回り必要ならば各艦隊にまで赴き、女王に報告する。何か言づてがあればそれをまた伝達する……七面倒くさい話ではあったが、これも最早通常業務になりつつある]
[アレクシスの謁見は隅に控えつつ聞くこととなった。彼の報告も女王の叱咤も謝辞も表情一つ変えぬまま直利不動で聞き入っていた。
血気盛ん、覇気上々の陛下に対し、苦笑を堪える不埒には?>>437 チラリと横目で眺めながら眉をピクリと動かしたやもしれないが……]
やはりか…
[アレクシスが虚言を以て自らの武功をひけらかすような……そのような男だとは思っていない。彼だったからこそ損害をあれだけで留め、且つ敵陣営の動きを報告できるほどに観察できたのだろう。
効果的な艦隊運用、別働隊の挟撃…ナメてかかれる相手ではない。元々軽視するつもりは毛頭なかったが、一層の引き締まる思いに駆られる。]
先の無用な伝達、ハイツマン少将へは詫びねばならぬな……
[心配性な性格で無用な伝達…さぞ面白くはなかったであろうと思えば、彼のシャトルの前でシロウとの会話を終えるまで待ち、敬礼と共にねぎらい方々その件の詫びを行ったことだろう]
ご苦労様でした。
卿の報告から情報、本部の方でも役立てたく思います。
それと……すまぬ。封書の件、出過ぎた真似をした。
[後ろに結んだ髪が大きく弧を描くくらいに勢いよく頭を下げながら彼を見送ったことだろう]
― スヴァローグ/集会室 ―
[総司令官がみなを呼び集めたのは、普通の集会室だった。
作戦会議室であれば防諜対策も取られているが、
集会室にはそれほどの設備はない。
おまけに、入場者のチェックも少々甘かった。
本来呼ばれているのは士官だけだったが、
それ以下の階級の者が入っても咎められはしない。
ふらりと現われた総司令はといえば
護衛も付けず、武装もせずの身軽な格好。
時間になれば適当に話し出す気配だが、
話途中の入室も、止められそうな様子はなかった。]
なるほど……
[理に適った布陣であるとは思う。
展開させる手前、逆に一点を疲れそこから陣形が崩れる危惧はあれど、そうやすやす崩されるような軟な艦隊は王国旗下にいるとも思えず──]
異論はありません。
きゅうっ。
[ローレルに抱きついたまま、引き倒すような形で床に転がった。
一応は鍛えている身体、下敷きになっても酷い怪我はない]
うう、ごめん。
どこかぶつけたりしてない?
そういえば。
コンラート・ロートヴィルガーも無事に戻ったようだな。
[戦闘機のことは、各中隊に任せてあった。
特に、航宙母艦ヴァルフィッシュに配属されている二人の中隊長は
士官学校の同期ということもあるのか息もぴたりと合って、
マールス駐留艦隊の中では、有名な存在だったが、
それだけが、彼を気に掛ける理由ではなかった]
ああ、出撃前にあいつと話をしたのが拙かったかな……。
[父親の行動を半ば認めて、半ば納得いっていない自身にとっては、
公然と父親に反発するコンラートが、からかいたくなる対象なのだった]
全く。余計なことを思い出してしまった。
[つまらないことを消去しようと、軽く頭を振って、
新しいメールが届いていることに気づいた]
[コンラートの口ぶりからは連携が出来ていることが窺えた。
不便が無ければ、こちらも安心して見送れる。]
何が切欠で変わるか分かりませんわね、ほんとうに、人って。
でもそうね、昔は昔で可愛らしかったですけど、
今のコンラートさんの方がお話していて楽ですわ。
[試験勉強という名の模擬戦にグレートヒェンと挑んだことがあった。
どうしても分からない戦略があり、丁度その場を通りかかったコンラートにも混ざって貰って。三人寄れば文殊の知恵ではないが、難題があっと言う間に解けてしまったことで、少しずつ会話をするようになった。それからの付き合いだ。]
って、このような戯言を口にしてしまうのも、戦の中にあるからかしらね。
……大丈夫ですわ。ありがとうございますの。
[ぶっきらぼうだがその中にあるものはきちんと汲み取った。
礼をひとこと、告げて。]
/*
村で真剣に遊んでる時って、
ついつい相手の行動に文句つけたくなることがあるけど、
自分を顧みれば、けっこう自分でもやりがちなことに
文句言ってたりするんだよね。
そこらへん、もっとおおらかにいきたいなぁと、
自戒を込めて。
てーげーてーげー。
なら、最新式の電動フリスビー?
オリジナルの面影が無いくらいぎゅいん!って曲がりますのよ。
一時期隊内で流行りましたの。
[帰ってくるという言葉が、安堵のようにすとんと胸に落ちた。
心配しないと言いつつも、矢張り友のこと、してしまう。
一掃するかのように、ひゅん、と握った形の右手を振りぬく動作を示して。]
……ええ。陛下直属ですもの、何かと雑務も多いみたいですの。
もしもお話する機会があったり姿を見かけたら、声をかけてあげて欲しいわ。きっと喜ぶと思いますから。
[多くの命を預かる側。帰還を待たせる立場。
無茶はしても匙加減は間違わない――知っている。]
その言葉、信頼していますわ。
あと何か言うとしたら、そう…
ちゃんと寝てください、かしら。
[言っても仕方が無いかも知れないが、言わなきゃ聞かないから一応、言う。それから、軽く背筋を正して敬礼した。]
回線は開いていますから、有事の連携はいつでも。
忙しい時にお時間いただき感謝しますわ、大尉。
ふむ……。
では前列中央をハイツマン艦隊に。
両翼をロートヴィルガー艦隊と……えぇとあと将官誰だっけ。
[自分に至らないものについては本当に物事を憶えない女王であった。
やがて示されるまま前線向きの将官を指名したろうか]
ではもう一枚偽装して、当初は両翼で押されるようにしよう。
中軍の余なりシロウなりが増援で駆けつけて押し返せば敵も本気で対応してこよう。
[言葉では隠されているが、初期配置の両翼前衛は捨て駒と言わんばかりである]
― ドッグ艦・格納庫 ―
わあああすみませーん!!
ってユーリエさんっ!大丈夫!?
[何事かと下に敷いた物を見たらお馴染みの顔があり、あわててぐるっと反転して横に下りると具合を尋ねた。]
私は大丈夫で…って頭打ってないですか?スパナ!
[少し離れた場所に落ちてた仕事道具とユーリエを交互に見る。
そんな様子をしっかり見ていた同僚整備士が、救急箱を持ってきてくれて。
受け取り救急箱かかえて見上げるように、彼女の様子を伺った。]
/*
しかし嫌な予感がしたのもあって副官立候補あきらめたり、前線部隊やらなくて良かったよ…。
箱でないと全体状況把握やら追いつけないー。
戦闘機乗りとか楽しそうだけど無理はできん…。
― 出立前 ―
父上? ええ今は離れの別荘でのんびりしている。
連絡は……大丈夫だよ。機を見て会いに行ってるから。
[ローズマリーの問いに>>469 こっちは大丈夫と小さく手を振る。
ミツルギ家の直系はもはや私しかいない。将来を期待された兄の姿はもはやなく──何れは当主となるのは私となるだろう。
……故にあれほど老け込んでしまったのだろうけれど、あの人の目に私はどう映っているのだろう。
士官学校卒業後、艦隊勤務や女王と肩を並べての特別指導も受けさせて貰った。
補佐官として階級を一度凍結しているが、直前まで年齢にしては十分に高い階級を得て、艦隊運営を任されたこともある。
これ以上ないエリートコース…家の庇護がなければ歩めぬ道だろう。
それでも父の私を見る目は刻一刻と曇っていっている。
凡庸などと自らを卑下する気はない。家に恥じぬ実績は積み上げてきたと自負している。
それでも……まだ足りないというのか?
思えば無意識に表情も曇っていく]
[こちらも物思いに更けていたせいか、彼女の思いに>>470気付くことはできなかっただろう。
きっと同じタイミングで霧散した思いは、そのまま学舎へと飛んでいく]
もう私は殆ど乗る機会がないからね……今なら尚更勝てるとは思わないわよ。
そうねぇ…私も負けず嫌いだからよく付き合わせちゃったけど、やっぱり二人には勝てなかったしなぁ。
二人ともセンスは抜群だよ。私が保証する。
まぁ……二人とも無茶したがるところも同じだけどね。
マリーもその心配性な性格をもう少し自分に向けてくれたらいいんだけどなぁ。
[茶目っ気を含んだ笑みのまま目を細める。
良くも悪くも基本軸で動く私では、やはり何度やっても結果は変わらないだろう。
実際このまま実績を積めば、二人は歴史に名を残すエースにもなれるはず。
お世辞でもなんでもなく純粋にそう思っている]
コニー君とは逢ってる? 私はなかなか逢えないけど、同じ職種なら会う機会あるかなって?
……部隊が違えもそうもいかないか
今度は三人で逢いたいね。
[同期生は他にも何人もいたが、私の記憶の大半を占めるのはこの二人。
よく一緒にいたのだな…と今更ながらに思う。]
後はアルディヴァーグ中尉かね。
スペルブーケ艦隊に所属している。
ほれ、例の戦闘機に乗るのを希望した奴だ。
[それ以外で行けばリエヴルが居るが、彼は別働隊であるために名は挙がらない]
ふむ、そうなるならあちらさんも警戒するだろう。
それで行くか。
[両翼がどんな位置に立たされたかは理解するものの、それを指摘し異を唱えることはしない。
多少の犠牲なくして勝利はあり得ないのだから]
母星ルー 人類の母なる星…か。
[別れ際に聞いた星野名前。きっと誰しもが一度は思いを馳せる星の名前]
じゃあ、せっかく免状もあることだし、ルーへはマリーに連れて行って貰おうかしら?
ちゃーんと複座式の航宙機用意しておくから、お茶の件もろもろよろしくねー
[シャトルまで見送られれば、努めて明るく振る舞って、最後に軽く抱きしめてから別れたことだろう。
これから進む先は笑ってはいられない。だから僅かな時間でもあの日々に還るように──]*
[並んだメールのタイトルを見て、頭を抱えたくなった>>442
一目みただけで、送り主もその内容も察しがつくような
個性的なタイトルではある]
だからといってなぁ……。
[女性スタッフの目に触れれば、セクハラで訴えられるようなタイトル。
一度は抗議をしなければと思いながらも、まだ実現していなかった。
メールを開いた時の興奮で、タイトルがひどいことを忘れてしまうのだ。
今日もどきどきしながらメールを開くと、
綺麗に着飾った写真と、誘惑するような刺激的な文面がずらりと並ぶ。
甘いひとときを想像するだけで、自然と口の中に唾が溜まってくる。
それほどに送られてきたメールの中身は魅惑的だった。
真剣な目でゆっくりとそれらを検分すると、
気に入ったものを選んで、送り主に返信をした]
― ドッグ艦・格納庫 ―
大丈夫。
角にはぶつかってないから。
[上から退いてもらったので、上半身だけ起こして苦笑する。
額に綺麗なたんこぶは出来てしまったが、出血はない]
冷やすのだけお願いしていいかな。
[救急箱を抱えて見上げるローレルに、冷却シートだけ貼ってもらうことにした。
落ち着いてから、改めて笑いかける]
― ドッグ艦・格納庫 ―
でも元気そうで良かった。
ついでにここで会えて良かった。
[言いながら取り出したのは、合成品ではなく生の果汁を使われているドロップスの缶。フローリスならではの珍しい果物から作られたもの入っている]
艦隊勤務だと地上のように気楽には手に入らないでしょ。
貰ってくれると嬉しいな。
ほんとにな。
[変われた切欠は、当時予想もしていなかったもの。
けれど、それが大きなものなのは今も変わらない]
って……かわいい、ってなぁ。
昔の評価とはいえ、それ、言われて素直に喜べんぜ?
今の方がラクって言われるのは、わるかないが。
[目覚めに見た、撫でられる夢とも相まって、滲むのは苦笑。
礼の言葉には、ん、と小さく頷くに止めた。
状況がそれを求めない、とは、誰にも言えない。
ただ、願わくば、と思うのは、動く宙の厳しさを知るが故のこと]
電動フリスビーって……ああ、なんか見たなぁ、それ。
[駐留している頃に、隊の誰かが持ち込んでいたような記憶がかすかにある。
どうあっても、薙ぎ払うもの認識はかわらんのか、と、仕種を見ながら思ったりしつつ]
そう、か……ん、俺はともかく、向こうが暇ナシな気もするが……機会があれば、な。
久しく顔あわせてないのは確かだし。
[グレートヒェンのことには、ひとつ、頷く。
立場的なものに、案ずる所は少なからずあるのは事実。
話すことで多少なりとも息抜きになれれば、という思いはあった]
……ああ。
その信頼、裏切らないように努めるよ。
[危うい生の糸を繋いでいるのは、そんな想いのひとつひとつだから。
向けられるそれは、堕ちぬ決意を強くする]
って、そこでそれかよ?
……ちゃんと寝てるから、大丈夫だって。
[最低限、がつくがそれは口にはしない。
言わずともバレているからこその一言なのも、察しはつくから]
ああ、何かあった時は。
そちらも、何かあったら遠慮なく……ある程度の現場裁量権は、与えられているから。
[背筋を伸ばしての言葉には、こちらも居住まいを正して礼を返す]
いや、有意義な時間を過ごせたよ。
こちらこそ、感謝している、中尉。
ロートヴィルガー大尉、アルディヴァーグ中尉となれば…ええ、将官ではありませんので艦隊運用とはなりませんが、戦闘機運用としての部隊ならば相当有効になるかと。空母襲撃や攪乱など効果も期待できましょう。
[かって知ったる同期生の名が出れば、それに補足を加える。身内びいきの心算がないわけではなかったが、その腕前に疑いを持っていないこともまた事実。記録としても誇張ないスコアを出してくれるだろう。]
両翼は防御に秀でた部隊となりましょうか?…アヴェ・リール、アーヴァインの両小将あたりが適任でしょうか?
[どちらも経験豊富な老将。敏捷性と突撃性には難ありだが、守らせればその老獪さで計算もたつ……捨て駒的ポジションといえども、瓦解されては元も子もない。極力生存率をあげるべく模索した]
― 航行中 ―
『王勅第60号
女王よりアレクシス・フォン・ハイツマン少将へ。
次会戦時において、麾下の艦隊を前列中央に配置する。
最も苛烈な箇所となるが、よく守り、よく戦い、そして中央突破の先頭に立てるよう尽力されたし。
貴官の働きに期待している――』
[2戦立て続けとなる栄誉には、依怙贔屓という不満の声もどこかに挙がったろう。
だが最重要ポジションを委ねる重用ぶりは、アレクシス艦隊の将兵にも指揮官への信頼を強めさせる効果もあったろうか]
『追伸:
先もじゃが、せっかくの栄誉であるのに出撃時に直接命じてやれぬこと済まぬと思うておる。
ゆえに、生還せず労えぬようなこと無きようにな』
[後半部は公文書ではなく別個に届けられた私信に近しいもの。
これも異例中の異例であったろうか]
/*
遺品はドロップス。
うん、まず脱落者に選ばれるかと思うので。
自分では上手く縁故を組めなかったし、どうしようもない。
もっと遠慮せず出してけば良かったんだろうなと、後の祭り。
さて、旗艦の集会にはどうやって辿り着きましょう。
― ドッグ艦・格納庫 ―
すいません…コブになってなきゃいいけど。
[冷却剤の入ったパックを叩いて、急激に冷えたそれを薄い布に包むとユーリエの頭に当てた。]
……えっと、お久しぶりです。
ユーリエさんの名前が機体破損リストに入ってたから、元気してるんだろうなーとは思ってたけど。
[普通逆だろうという突っ込みは知らず。
ようやくちょっと笑いかけた。]
/*
[首を傾げた]
俺の発言pt、なんかおかしくね?w
今回は、削除してないよな、まだ。
一人遊びが大半でこれっていうのはどうなんだ……!
へへ、私は相変わらずです。
まだまだ怒鳴られる事も多いけど…。
[主にサボりの件で、とは言わないが、彼女もよく知っているだろう。
取り出された缶を興味深そうに眺めていたら、
思いがけないプレゼントに、萌黄の瞳が輝いた。]
わ、いいんですか?
遠慮なくいただきます!
[でも、とか断るという意識はない。
貰える物は嬉しく大切に、という意識で嬉しそうに受け取った。]
私もあげられる物があればいいんだけど…。
ユーリエさんの絵は描いてなかったしなぁ。
[しまったなぁ、とポケットから取り出したメモをぱらぱらとめくる。
一番上にはゲルト、その下にはフランツや父、他昔の既知やら、見た事のある動物や風景が並んでいる。
時折見えるファンシー生物のページは素早くめくって見え難くしたとか。]
[そんな攻防から続いた久しぶりの対面がひと段落着いた後、話しかけてきた上官をうっかりキッと睨みつけてしまったのは大変申し訳ないが条件反射だった。]
わぁすいません!
サボってたわけじゃ無いんですよ?
みんな無茶な注文してくるし、怪我させちゃうしで…。
[とはいえうっかりヒートアップした感は否めない。
上官の咳払いにしゅんとすると、暫しの沈黙の後気を取り直したように、話しかけて来た。]
えっ、パ……っと、父が?
[言いやすい呼び名をわざわざ言い換えて、瞬く。
整備上官曰く、父親が今旗艦にいるとの報と、上位仕官者に召集がかかっているのでついでに行って来いとのお達し。
破格の融通に、ただでさえ大きな目は余計に大きく丸くなった。]
それは……会いにいけるものならと思ってましたけど。
でも、いいんですか?
[嬉しいけど、だが困ったように首を傾げて眉下げる。
一応仕事中だという意識はあるわけで…。
途中、一度ちらっとユーリエの方を見た。
上位仕官、という曖昧な括りに彼女は入っているのかな、と、そんな期待が見え隠れしている。]
[一瞬Wild Falkenのあの糞伯父貴をどちらかへ放り込んでやろうかとも思えど、それは思うだけにした。
くだらない私情を挟む気も毛頭ないし、第一アレでは戦術的に役にも立たないだろう……文字通り犬死ににしかならない
軍議に間に合うよう、決められていく配置を端末に記していった]
― 重武装航宙母艦レントゥス ―
トーマス・ザトゥルン…。
兄貴より年上だな。
こりゃあ年季入った相手だ。
[御前会議の再開も無く、頼んだ照会のデータを受け取り内容を眺めながらシャトルでレントゥスへと戻る。
照会データはすぐさまアレクシスの下へ。
レントゥスの自室へと戻ると、副官が一枚の伝書を手に部屋を訪れた]
どうした。
………ああ、それはこっちに回せ。
[伝書を渡すと副官は部屋を辞し、シロウはそれに目を通す。
旧式の通信機から発されたそれは旧式の通信機でしか受信出来ない。
旧式ゆえに受信も時間が掛かり、伝達には文字を書き起こさなければいけないと言う面倒さがあった。
だがそうしなければいけない理由がある]
……?
余の挙げたロートヴィルガーは将官のつもりで、中尉とは言っておらぬが……グレーテ、かの家の者に知り合いでもおるのか?
[女王視点でロートヴィルガーとは、コンラートの叔父にあたる人物しか面識が無かった。]
航空戦闘は至近距離で力を発揮する。
敵を上手く引き込めてからが良いな……とすると最序盤で前列には出せんな。
両翼についてはその両少将で良いか?
[良いかどうかは女王にはまったくわからないのでシロウに視線を投げた]
― 集会室 ―
[みなに軽い飲み物などが行き渡ったあたりで、
定刻となり、総司令が立ち上がった。]
諸君。まずは緒戦の勝利を祝おう。
みなの働きに、感謝する。
[一応の威厳を整えて最初の言葉を口にして、
紅茶のカップで乾杯の真似事をする。]
先の戦いでは損害艦数百隻と、非常に軽微だった。
これもみなが奮闘してくれた結果だ。
[戦闘不能の艦が2〜300隻程度であって、
損傷艦を含めればさらに増えるだろう。
だが敢えてそこに言及はしない。]
しかし残念なことに、枕を高くして寝る暇はないらしい。
情報によれば王国軍の大規模な艦隊が
既に主星ヴァレールを出発してこちらに向かっている。
おまけに、向こうのニュース番組が正しければ、
女王親征という話だ。
[まったく真面目なことだね、
とでも言いたげな口ぶりで状況を説明する。
別に口には出さないが、
詳細な情報解析の結果も、同じことを示していた。]
/*
あ、睨むのはおかしかった。
ユーリエさんと絡む前に書いた原稿だったかr
ま、まぁいいか…。
ちょっとおかしくてもローレルだからしかたn(
まったく、毎度ながらあの男は……。
[お馴染みの台詞と口調>>492に、思わず眉間に皺が寄る]
「中佐、表情が硬いですよ」
[クレーエとのの通信を終えた直後の上司の顔を見やって、
副官がからかい混じりの声を掛けてくる]
……あんな態度を取られたら、誰だって仕方ないでしょう。
僕が規格外って訳じゃないです。
[むすっと感情が零れる様子は、年齢相応の子どもっぽさだった*]
女王の軍は、今ここにいる我々の
2倍から3倍程度という話だ。
数としては多いけれども、
幸いなことに、ここイーゼルの周辺には
航海可能宙域が狭くなっている場所もある。
ヴィラーの軍も後ろに控えているし、
いまの兵力で十分食い止められるはずだ。
―――それに、
あの女王さまに直接アタックすれば、
話くらいは聞いてもらえるそうだからね。
十分にお近づきになる機会はあると思っている。
[言葉の内容と口ぶりで、
勘の良い者は、直接対話を試みるつもりだと気付くだろう。
あるいは、女王を主砲の照準に捉える機会、
と、読み違える者もいたかもしれない。]
ともあれ、実際の戦闘までにはまだ間がある。
各自、自分も部下たちも、しっかり休みをとって
次に備えて欲しい。
[そう言って話を締めくくり、
あとは、個別の質疑に応じるという名目で
しばらくは歓談の時間とした。*]
し、失礼しました
閣下よりアルディヴァーグ中尉の名を聞いたもので…そちらの運用の件かと誤認いたしました。
尚ロートヴィルガー中将閣下のご子息は大尉にございます。
[一瞬うわずりそうになる声をぎゅっと抑えて、淡々と言葉を紡ぐ。階級の訂正は忘れることはなかったが]
― ??? ―
中…ではなかったか?
大…とな?
えぇい面倒じゃ、中…に落とせばよいではないか。
――この間も似たような事を余が言うたじゃと!?
[気前よく階級を上げる女王は、気楽に下げようともする。
それはさすがに不味いと周囲の者が必死に押し留め、なんとか撤回させた――とはついこの間もあった騒動であるが、この国ではわりとよくある話である。*]
― ドッグ艦・格納庫 ―
これくらい、訓練でも日常茶飯事だしね。
って、そこで元気認識なの?
[確かに宇宙に散っていれば修理に回ることはない。
間違ってはいないが、何か複雑な気分だった]
でも、うん。
今回も真っ先に乗っちゃったわ。
[任務の枠を超えて仲良くなれるくらい常連だったから。
自業自得か、と笑った]
うん。バルテン少将に着いてフローリスまで行ってたから。
幸せはお裾分けするものだよね。
[その分け合える相手があまりいないというのは寂しいところであるが。ヴィーラ隊の仲間以外で浮かんだのはローレルの顔だけだった]
あ、そんなつもりじゃなかったから。いいの。
暇な時間ができたら、お願いするね。
あっ、すみません。
私も邪魔をしちゃいました!
[咳払いするローレルの上官に、一緒に頭を下げた。
その後続いた話は、本来自分は含まれないものだったけれど]
え。手伝い?
[シュヴァルツは処女航海となったからか、艦橋も他より忙しいのか。手が空いてるなら来る様にと連絡を受けた]
ロートヴィルガー家長子コンラート・ロートヴィルガー大尉は学友でございました。
ローズマリー・リク・アルディヴァーグ中尉もです。
[知り合いがいるのかと問われていたことも>>*71一瞬忘れていたくらいに動揺してしまっていたせいか、それに答えたのは一度言葉を切ってそらから随分経ってからになってしまったか。
気恥ずかしさで一部の単語以外は消え入りそうな声になってしまう]
― エルキュール艦 ―
[頬杖をつきながら、マールスに集められていた物資の減り具合をチェックする。
基本的にはジェンダに任せておけばよいのだが、なにぶん、今は無理をさせている。
多分ミスがあるだろうなぁ、と思って特権IDで強引に入り込んで眺めていると、
『ラビットラッドぴょんぴょんめざまし 10,000個 』
という発注項目が目に留まった]
……少なくとも一桁は多いよな、これ。
というか、発送先はフローリスなんじゃないのか?
[ふわもこのラビッドラッドのアラームでキリッと起床する兵たちを思い浮かべて、
多分違う、多分違う、と首を振る。
それはそれで、精神衛生にはよいのかもしれないのだが]
いや。……かさばるだろ、普通に考えて。
あいつめ。返品できなかったらどうするんだ。
ローレル整備兵、一緒に行きましょう。
臨時補佐をお願いします。
[補佐の補佐なんてありえないが、どうせ口実だ。
旗艦に着けばザトゥルン大佐も口添えしてくれるだろう]
[それはさておき、今ここの問題は。
……彼女が、冗談が通じる女性かどうか、ということだ]
まあ、今更か。
これまでも怪しいメールを送ってきたのだし。
[キーを叩き、発送の手配をした事を告げるメールを作成する]
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