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[軽口に、広がるのは笑い声。
いつもと同じだが、いつもよりは熱を帯びた声に、く、と笑い声を落として]
んーじゃあ、いつもの如く、最初の撃ち合いの間隙縫って、飛び出すぜ。
[最後に飛ばすのは、出撃前の合言葉。
返る言葉を聞きながら、見据える先は閃光駆ける、星の海。*]
[前方に煌めく光点が無数に見えてくる]
『敵の艦隊を視認いたしました。
あと200秒で主砲の範囲内に入ります』
[オペレーターの報告に艦橋内が水を打ったように静まりかえる。
緊張感と昂揚感でその場が満たされていった。
報告に軽く頷くと、眼鏡を一度直して、
それから白い手袋を嵌めた右手を軽くあげる]
100……
60……
[オペレーターの秒読みの声が響いて――]
/*
きたああああああ!!!!!!
ふぁいえる!!!!
wwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwww
きたあああああ!!!!!!www
[命令を下したと同時に、連邦側からも一斉に
太く眩い閃光が吐き出された。
激しいエネルギーは、
先頭の艦のエネルギーバリアにぶつかって消滅する。
だがそれを突き破った光は、艦船の装甲をも引きちぎり爆散する。
昏い宇宙にぱあっと花火が上がったような美しさ。
彼には、それが開戦を祝うようにも見えた]
― 王国総旗艦 Willem-I ―
[演説の際、視界の片隅にリエヴルの姿はどこかに映ってはいただろう。
しかし今こうして話すまで、彼の顔も名前も認識していなかった。
自分に至ることの無い者には一切の興味がないと同時に、至って来た者は愛でた。
少佐程度であっても彼の存在を忘れることはもうないだろう]
うむ、余の機嫌は良いぞ。
大事に当てる最適な人材を見つけられることは、王にとって至高の喜びじゃ。
[まだ命令の内容を正確に察していないだろうリエヴルを尻目に、女王は上機嫌を隠さなかった。
挨拶等やゆっくりとした雑談は省き、彼が呼び出した航路図(>>117)に目を丸くした]
な……なんじゃこれは?
…う、うむ!
余の名において絶対に明かさぬ、漏らした者がいれば一族郎党皆殺しにしよう。
[女王が知るのは主要航行路のみで、自分の知らぬ小さな航路は存在するということは知識では分かっていた。
だからこそリエヴルの抜擢と奇策の採用を決めたわけだが……実際に運び屋の用いている航路図を見せられれば、これが同じ宙域を表しているとはすぐには信じられなかった。
すまし顔で極秘情報と言われれば、それを冗談は思えずとんでもないことを口走ったがそれだけの価値があるという判断であろうか]
[さらに彼の言葉に耳を傾ける。
その真偽について疑う心づもりはなく、数字を聞かされれば女王の頭は承認の意を示した]
7000か。
良い、その数を委ねよう。
リエヴル・フォン・アザーシュリング少佐。
そなたに艦艇7000をイーゼル星系へ通すために必要な全権力を与える。
余の将兵をイーゼル星系に導き、連邦軍の後背を脅かせよ。
この航路、余に成り代わりそなたが制覇するのじゃ。
[そう任命しながら、携えていた王錫を、がしゃりと音を立てさせてリエヴルの左肩を軽く叩くように置いた。
女王の愛用の品であり王権の象徴でもあるこの王錫が臣下の身体に触れるということは、この抜擢と命令が女王の意思であり保証であることを周囲に示したのだ]
少佐、そなたの働きに期待している。
あぁそうだ…――任務遂行には艦隊司令官の役職が適当なら、戦時特例で特進させて少将にしてやるが?
[最後は戯れであるが、望むなら本当に叶えただろう。
事務方や現場の混乱など知る由もなく。*]
[演説しなきゃいけないから、政治家はしたくない。
父は首相、兄たちも優秀な政治家であれば
当然彼も期待されてもいたのだろう。
けれど彼は政治家にはならなかった──自ら道を選んだ。
それが果たして幸いであったのかは、今はまだ分からない。
けれど──…だからこそ自分たちはこうして出会えたのだ]
苦手だってばれなきゃいいさ。
[笑み含んだ声は至極小さく]
俺もこの目で准将の働きを見るのは初めてだな。
評判は既に聞いているけど。
[そして既に宙域図を通じて、その能力の片鱗は見た。
あとは実戦においてどれほど彼が力を示すか。
───もっとも、試されているのはこちらも同様であろうが]
───…、
[アレクシスとの経緯は、隠しておくことでもない。
けれど私的なことを口にするべきときでもなく、
結局のところ、茶色の髪をがし。と掻く羽目になってしまった。
ごめん。とか、何かそんな気分の時に出る仕草を、
友も当然、もう何度も見てきたはずだ]
[それからのことは事務的なこと。
総司令の最終指示に頷き、旗艦を辞して乗艦へと向かう。
途中、兵を捕まえて伝令を頼んだ]
次士官室のハーゼノア中尉に連絡を。
俺はこれよりシュバルツに移乗する。
シャトルは5番より、標準時間2300に発。
飛びたいなら来るといいよ。
[最後に付け加えたのは、ごく軽い誘い文句の態。
彼女の前所属たる飛行小隊がシュバルツに配属されているのは先刻承知、その上で彼女自身にはまだ新しい辞令は発せられてない。
この前哨戦において、多少の融通を利かせることくらいは
出来るはずで、ゆえに彼女にその選択を委ねたのだ]
― 戦艦シュバルツ ―
[────そして、後。
真新しいスクリーンに映るのは眩いばかりの光の海。
それらを見つめタイミングを測る]
敵艦隊に近づき過ぎないよう。
当たり次第、8時の方向へ緩やかに移動。
右翼との連携も重視すること。
[短く指示を下して、机に肘を突き前方を見る。
漆黒の
それらへと、フランツは一度だけ目を伏せた]
『敵艦隊、主砲射程内まで距離1000……相対速度一定。
カウントダウン切り替えます。
接触まであと60秒……30…
10・9・8………』
[異なる艦橋に、呼応するかの如くにオペレーターの声が響く]
[改めてゲルトから作戦概要>>122を示されれば、麾下となった5000隻へと回線をつなぐ。]
こちらは戦艦『マオルヴルフ』号艦長、トーマス・ザトゥルン大佐である。
ゲルト・マサリク総司令官の命により、諸君は本官のもとで戦ってもらうことになる。
よく来てくれた。
古い言い方だが、同じ釜の飯を食った軍人仲間は家族も同様だ。
そのつもりでいくぞ。
孫の代までの語りぐさにできるような戦いをやり抜こう。
/*
そーいえば、戦艦の航宙母艦機能ありと、重装備航宙母艦の違いが分かっていない、宇宙戦争初心者です(
下っ端で元気に走り回ってた方が良かったかな。
雰囲気としては機能規模の違いだとは思うんだが。
戦艦は重火器の装備箇所が多い、航宙母艦は戦闘機収納量の方が多い。
今回の作戦、トーマス・ザトゥルン艦隊は敵艦隊を囲むべく動くぞ。
こちらは5000隻だ、薄いところがあっても構わん。
包囲攻撃で列を乱してくれるなら楽なものだが、おそらく敵は陣形を保ったまま母艦から戦闘機を出して応戦してくるだろう。
こちらも戦闘機で迎撃せよ。
作戦は以上だ。
[腕を、前方の宇宙へと振る。]
── 出撃。**
備忘録メモ
■リエヴル・フォン・アザーシュリング少佐と面識とろう。
新規航路探索中に鉢合わせしたとかね。
一緒に宙賊征伐したとかもいいかも。
■その他、王国軍との縁故
外交使節の護衛艦勤務でヴァレールまで行ったことがある、とすればなんとかなりそう。
女王のことあまり知らなそうだから先代の頃がいいか。
あとで前振りの回想いれよう。
その余裕があればだが (←
[宴が終わり、出撃準備が整えられたまま焦らされていた王国艦隊は次々と主星ヴァレールを飛び立って行った。
マールス星系を経由し、連邦軍艦隊が迫るイーゼル星系へ向かう王国軍艦艇、その数33000隻――
駐留していた40000隻から差し引いた7000隻は、普通に考えれば主星防衛用のために残されたものであるが――ほどなくしてこの艦隊は姿を消し、主星は密かに無防備となるだろう。*]
― 回想:イーゼル脱出中 ―
[行き違いとなる形でイヴァールへと針路を取る艦隊群、その主だった面々へは、簡易な物ではあるが脱出艇の通信回線より連絡を入れてある。
援軍と護衛を感謝します、スペルブーケ小艦隊を代表してご武運をお祈りする―――と。
膨大な出撃者のリストが流れていたのには目を通してある。その中に幾つか見知った名があることにも。]
アレクシス・フォン・ハイツマン少将……
コンラート・ロートヴィルガー大尉。
[画面スクロールの手を止めて、少しの間逡巡するけれど、先の通信に重ね個別に伝言を入れることはない。
ただ、高速で跳び去る光の帯に深い敬礼を取った。*]
/*
ΣΣ あっ
宴おわっちゃっ
わああん。
何から何までちこくちこくで申し訳ないのです。
ど、どうしようー。
[彼我の号令は、ほぼ同時。
漆黒の虚空を、光の奔流が駆け抜け、エネルギーで満たす。
光を受けた各艦が、それぞれの全力でバリアを展開させ、
力尽きた艦から、爆散していく。
戦列の各所で開く閃光の華に、僅かな時間、瞑目した。]
[互いの距離が縮まれば、交わされる火線も密になる。
主砲による打ち合いから、様々な武装を使った接近戦へ
戦いの様相も、刻一刻と変化していった。]
戦列中央から徐々に後退。
距離を一定に保て。
[戦況を見つめながら、中央本隊に号令をかける。
じわり、と水袋が膨らむように、中軍が隊列の形を変えていく。]
/*
やっほうwwwww
これは、思ってたよりもお仕事ありそーねwwwww
せっかくなので、ケーファもがしがし動かすつもりでいたからなぁwwww
うし、がんがる。
― ヴァレール:王国軍下停船場 ―
どうなることかと思いましたけれど…
何とか無事にヴァレールの地を踏むことが出来ましたわね。
[一部の軍人を除けば研究員は主に一般の民から成る。
一時は死をも覚悟していたのだろう、無事の帰還に咽び泣く彼らや迎えに出ていた家族の肩を叩いて回り、研究長より分厚い紙面データと小さな情報チップを受け取った。]
……ありがとう。
報告を終え次第、今日は早めにお帰りなさいな。
軍部へはわたしと守備兵長から説明しておきます。
[脱出艇の停船場は仕事場とほど近い。
ある者はヴァレールにある総合研究所へ、ある者は自分と同じく早足で軍部へ。
各々が俄かに濃くなった戦時の匂いに何を思うかは分からない。けれど、赴くべき場所は同じ、だ。]
[艦隊司令の号。>>134
数多の煌めき抱く漆黒のそらを、輝きが駆ける。
それは更なる光を引き起こし、特有の音を響かせた]
…………。
[嫌いじゃない、が、好きにもなれない、音。
けれど、それが今の自分が奏でる旋律と割り切っているから──迷いや、恐れは抱く事はない]
ヒルシュケーファ・リーダーより、艦橋へ!
これより、飛行中隊『ヒルシュケーファ』、出撃する!
『艦橋より、ヒルシュケーファ・リーダーへ。
出撃、了解。
……ティータイムまでには、戻られますように』
……りょーおかい、っと!
[艦橋通信員からの軽口に返した後、愛機を発進させる。
紅いクワガタムシの部隊エンブレムを描いた銀の翼が、漆黒へ次々と舞い上がった]
[本来の任の報告だけでも膨大な時間を要するのに、イヴァールにおける報告までも引き受けたために、宴が催されていることを思い出したのは大分時間が経ってからのことだった。
わたわたと回廊を駆ける途中、上官やら部下やらにぶつかって何度か弾き飛ばされたりもしたけれど、走っていた自分が悪い。]
ごめんなさい―――!
急いでますの、そこを通し、 ……あぁっ、上官、申し訳ありません!
…後でしっかりと、謝らないと…。
[宛がわれていた個室へ飛び込む。
身体を清め身形を整え、皺の入ってしまった軍服を洗濯機に引っ掛けると、クローゼットから取り出した薄白の軍服に身を包んだ。
荷物を置いてそのままベッドに伏してしまいたいという誘惑に駆られる暇もない。
しゃらりと滑らかな音立てて床に落ちた首飾りに気付く暇も、また。]
― 王国軍総旗艦 : "Willem-I" ―
[暫しの後、その姿は王国軍総旗艦 たる"Willem-I"にあった。
背筋を伸ばし、すこしばかり緊張した面持ちで礼を取る。]
ローズマリー・リク・アルディヴァーグ中尉。まいりました。
イーゼルに赴いておりましたゆえ、女王陛下のお言葉を拝聴するこの場に列席叶わなかったことを残念に思います。
宴にお招き頂けましたこと、光栄に存じますわ。
[まず真っ先に視線が行くは女王アプサラス。
心なしか表情が柔和にも見えるのは宴の最中だからだろうか。
薄いお酒が入っていることも、彼女が酒に弱いことも知らぬ娘はそう判じて……けれど覇気はモニタ越しとは段違いで、知らず襟を正した。
その場に集った士官たちにひとりひとり挨拶をしながら、徐々に会場の内部へと。一介の中尉の身、あまり奥に自ら近づくことはし難い。許されるぎりぎりの場所へ腰を落ち着けることとなる。]
/*
ちなみにヴァレール〜イーゼルの直通航路って、連邦側が主星急襲するのを想定してデザインされたものだと思ってたりする。
でも守備隊を置いて誰かぽつーんと守らせておくのもどうかなぁと思ったのでこちらで使うことにしましたっと。
無礼講とは仰っても、
女王陛下やお偉方の前では、そうそう食べるわけにも参りませんものね。
……お腹は空きましたけれど、我慢、がまん…。
[見れば、女王はアザーシュリング少佐と何事か話をしているらしい。
先の戦に際して、策を講じているのだろうか。
女王の傍らにか、見覚えのある鮮やかな萌黄が見えもして、自然と表情が柔らかくなる。仕官学校時代からの知己だ。彼女は女王のお傍にお控えしていることも多く、近年は公式の場では近くで会話を楽しむこともままならないけれど。
グラスに注がれた軽いお酒を口にしながら、思いを馳せていた。]
[レーザーの打ち合いから、艦隊同士が近づくと
次第に乱戦の様相を帯びてくる。
《ヴィーゼル》の動き自体は艦長に任せて、
戦場全体を把握しようと努めていた。
数の上で優位にたつ敵軍が、王国軍を包囲するために
艦隊を2つに分けることは、十分に考えられることだった。
――中央の敵が徐々に後退してゆく]
敵の動きに合わせて、後退せよ。
戦場の宙域を引き伸ばすようにしていく。
[短く命令を発すると、王国軍は徐々に後退してゆく*]
[
前線で散開していくヒルシュケーファとは違い、こちらは艦隊と一定の距離を保ち、展開する]
……ってぇ、と。
それじゃあ、引っ掻き回しに行くとするか……!
[対艦装備なしの機体で何をどうするか。
自力で落とせぬならば、本隊とも連携する──が、答え。
挑発的な機動を繰り返すことにより、敵艦──天敵である駆逐艦を引き寄せ、味方の射線に引きずり出す、とか。
文字通り、身体を張った機動をするのが単独撹乱時のやり方。
本気で沈める心算の時は、ケーファの各小隊と相互連携を展開するのだが、今回は後ろを任せてきたので、そうも行かない]
― 王国総旗艦 Willem-I 回想:宴 ―
[イーゼル星系へ派遣中の調査技師団が帰還した(>>155)との報がもたらされた]
おぉ無事であったか!
……早かったな、本当に早い。
[女王は調査技師団の救出をアレクシス艦隊に委ねていた。
というのも、連邦軍艦隊の接近を感知して即脱出のために迅速に動けるよう陣頭指揮を採れる者は、戦略拠点にならない小基地にはいないと踏んでのものであった。
怯えて基地内に閉じ籠もるか、それとも試掘中の鉱山にでも身を隠すか――どちらにしても救援を待とうとするだろうから、艦隊を送るしか無いという判断が当時の女王にあった。
その予想を覆す機敏な動きに、女王は強い歓心を示した]
その指揮を採った者を呼び出せるか?
殊勲として讃えられるに相応しい働き、余は見逃すことは出来ぬ。
出征に同航するのならば航行中でも良いが。
あ、っ。
お心遣いありが――
[目の前に傾けられたワインボトル。>>163
そこで漸く、半ば空になったグラスに気付いたのだった。
笑顔と共に顔を上げて……弾かれたように椅子から立ち上がる。]
――っっ!!
トゥルンバルト=アマツキ大将どの…!!!
[驚きのあまり常磐は大きく見開く。
無礼講との言葉はすぐさま飛んでいってしまい、姿勢正して敬礼する。
残念ながら身長はあまり成長してくれなかったので、大柄な上官を見上げるような格好にはなってしまうけれど。]
[友が過去のことを話したのは、
これまで、数えるほどでしかなかった。
置いてきた故郷のことを話すことも、
なぜ亡命するに至ったのかの理由も。
こちらから聞こうとしなかったのは、
友を気遣ってというより―――怖かったからかもしれない。]
[士官学校で出会ったふたりは、
方向は違えども、ともに異質を抱えていた。
方や亡命貴族の貴族の息子。
方や有力政治家の息子。
遠巻きにされていた彼とは違い、
寄ってくるものは多かったけれども、
誰も彼も下心が透けた笑顔ばかり。
だから、居心地がよかったのだ。
親ではなく、自分を見てくれる友の傍らが。]
[自分が近づいたことで、
余計な気苦労を掛けただろう、とも思う。
自分と懇意になろうとしていた連中が、
露骨な舌打ちを彼に向けているのも、見た。
それでも自分は、彼の隣にあり続けた。
この国で生きていくのだと、
時折見せる心の強さは、ほかの誰よりも強かった。
単にこの国に生まれ育っただけの自分が、恥じ入るほど。
彼に触れることで、
自分の中の思いが変わっていくのを感じていたから。]
― Willem-I 女王の前 ―
[差し出した航路図を見て、>>137女王の顔色が変わる。
線の細かな部分はわからずとも、これの意味した所を瞬時に理解したようだ。
さすが、と思いつつ。冗談を真に受けたらしい女王に、慌てて手を振った]
……あ、いや、皆殺しまではしていただかなくとも。
ルートだけわかっても、運行できるものではありませんので。
むしろ、採用されるのであれば、管制官には周知する必要がありますね。
[管制官への指示権限を貰う必要がありそうだ。
戯れに作っていた飛行計画が役に立つかもしれない。……信頼されれば、だが]
[ともに勉学に励み、ともに争って、
やがては、ふたりは並んで立つべきものだと、
周囲の人間にも認識されるようになった。
その関係が続くことを信じると同時に、
壊れることを怖れる自分もいる。
過去を気にしない。
それは、度量ではない。
過去を飲み込み受け止める覚悟がまだ無いからだ。
心の奥にある怖れに触れては
唇を噛む自分が、未だに存在していた…*]
[続く女王の指示に、今度はこちらの顔色が変わる。
運び屋として管制官へどう繋ごう、と思案していたら、艦艇7,000の指揮権限が飛んできた。
後方支援の事しか考えていなかった。……立場上、当然のことだが]
は……?
いえ、艦隊の指揮経験はありますが、辺境の地ですし。最前線の兵の運用は――……。
[何がどうなった、という顔をしながら。
女王の真意を問おうと口を開き――…。
彼女の表情と。王錫が鳴らす音を聞いた。
肩にかかる王錫の感触。――……選択肢など、こちらにあろうか?]
……御意。
[呟いた言葉は、自分のものではないようだった。
突然舞台にあげられた大道具がいるとすれば、こんな心境だろうか。
ともあれ、状況は動いてしまった。ならば]
――つきましては、航空管制塔の指揮権限を一時的に頂きたく。
管制官らの頭に叩き込めば、現状の航路と同様に用いる事ができましょう。
[我ながら無茶な事を言っているが、不可能ではない。
現場から集約した情報を、余すことなく共有することができるなら]
/*
ん。と思ったら途中で船乗り換えたの書き忘れてましたわ!
超速移動ではないのでどこかで補完しない と。
……僭越ながら。
お受けいたします。
[膝をついて、一息に口にすると。
すぐさますっと立ち上がると、微笑んでみせた。他に選べる表情はない。頭の中は今後の事でいっぱいで]
準備がありますので。
中座する事をお許しください、女王陛下。
[簡潔にそれだけ口にすると、一礼してから踵を返す]
…恐縮です。
[いつまでも見上げているのも、却って不躾か。>>165
折角お声をいただいたのだからと、ワインが注がれるなら両手で支えたグラスで受けて、一口唇に含む。
鼻に抜ける芳醇な香りが緊張を多少なり和らげてくれた。]
大将殿のお許しがあるのなら、いただきますわ。
正直なところ、お腹はとても空いておりますの。
[イーゼルでの報告は上部へと届いただろうか。
女王陛下のお耳に入れるには些事だけれど…と思いながら、目の前に美しく並べられたソテーに微笑みを零す。
けれど、結局その美味を味わうことは叶わないのだった。
大将にか、それとも他の兵を通じてか。女王からお呼びが掛かったのだから。>>164]
ああ、誘われない、か。
向こうの司令官も、簡単にはやらせてくれないらしいね。
[こちらが下がる動きに合わせ、敵軍もまた、後退していく。
その様子に、どこか楽しそうな呟きを零した。
戦況モニターを見ていた目に笑みを滲ませて、
次の指示を出す機を計る。*]
― 宴の会場外、エルキュール艦への道 ―
[すぐさま開かれた回線は、旧友との間に通話を繋ぐ。
直に話すのは数ヶ月ぶりだった]
……やあ、久しぶり。元気か?
時間がないから単刀直入に言おう。実は、先ほど女王陛下から――。
[通信の向こうからは、士官学校時代の友人の声。
現在は管制塔に勤務している彼は、出自の低さから、未だ長の補佐の地位にあった]
感想か?……そうだな、なんてこった、って所か。
笑ってんじゃねぇぞ、こっちはな……――。
[げらげらと笑われて、いやぁな顔をしつつ。
具体的な状況と、共有すべき情報を伝える]
/*
週末の用事が終わって、やっとるがるチャンネルに頭を合わせられる気が、する。
がんばれ僕!!!
物凄く出遅れているので気合いれないとー…!
…しかしよく考えると割といつもスロースターターじゃないだろうか自分(
/*
よし、そんな訳で改めてよろしくお願いします!
しかしうちの上層部の日中動きっぷりがぱねぇ。
ちらほら中身が予測つくよーな。うん、うん。
……いや、俺はそちらには詰めない。最初だけ指示は出させてもらうが、突然任命された得体の知れない司令官が後ろにぼーっとしてて、マトモについてくる奴があるかよ。
お飾りだが、エルキュール艦に乗るつもりだ。その後はわからんがね。
マープルのおもりはジェンダに任せた。
あっちはあっちで、やる事があるからな。
[手早くあちこちに指示を出しながら、男は足早に回廊を進んでゆく。
艦艇7,000は、3,2,2、と3分割され、イーゼルから僅かに離れた合流地点で膨れ上がり、
連邦軍のほぼ後ろに回り込むことを目指す。
エルキュールはそのうち、最も大きい航路を、3,000の艦と共に進む事となる。
――邪魔が、入らなければ**]
ああ、そんな硬くなるな。
この宴は無礼講だと、陛下も言ってたぜ?
[驚きの表情から一変、にこやかな笑みを浮かべると、空いていたローズマリーのグラスにワインを注ぎ入れた]
勿論、皆に食してもらうために作られた物なんだからな。
食べずに残すのは作り手に失礼だ。
[そう言って遠慮していた彼女>>172に料理を食すよう勧める。
ローズマリーがソテーに目を向けた頃、女王から言伝を受けた兵>>164がこちらへと近付いてきた]
どうやらお目に留まったようだな。
陛下がお呼びだぜ。
[ローズマリーの階級や為してきたことまではまだ耳に入っていなかったため、その兵の話から何があったのかを知る。
若いのに大したもんだ、と言う年寄り染みた感想は心中のみに仕舞っておいた]
うむ。
航空管制の全指揮権をそなたに委ねよう。
僭越など要らぬ、余の任命を栄誉と思うならば素直に誇れ。
その地位、役職に相応しい働きをするのならば、堂々と胸を張れば良いのじゃ。
そなたの働きに期待しているぞ――アザーシュリング中将。
……む? 違ったか?
[委ねると言っても事務手続きがどうなっているのか女王は知る由もなく。
女王の破天荒な一言にまたも振り回されることになった裏方の懸命の働きにより、リエヴルには望み(>>168)どおりの権限が与えられたことだろう。
中座して去っていくリエヴルを見送る言葉がたった今与えた階級を忘れているもので、周囲の指摘で思い出したあたり、女王が陰の苦労に気付くことはおそらく無いのだろう――]
[自らのマオルヴルフ号も敵へ舳先を向けて進めながら、王国軍と「共闘」した日を思い出す。
あの日──
中立エリアで新規航路を探していた最中に、隠れていた宙賊を発見した。
同じく航路探索をしていたのだろう王国側の船がそこを通りかかり、打診するまでもなく連携して宙賊を撃破したのだった。]
…あれはいい仕事だった。
リエヴル・フォン・アザーシュリング。
おまえもこの戦場に出ているのか?
[かつて知己を得た王国人の名を呟いて、意識をメインモニターへ戻す。]
/*
ふむ。
姫さんは記憶障害でもあるのかね。
深い付き合いをしたものだけは覚えてて、それ以外は一度覚えても忘れてしまう、とか。
……っと。
[乱戦の中を目まぐるしく駆け巡りつつ、小さなレーダー・モニターで戦況を確認するのは怠らない。
飛んでいる自分だけに集中するわけにはいかないから]
ち……ドライの動きが鈍いな。
あそこ、メンバー入れ替えあったばっかりだから、仕方ないかも知れんが。
[連携させている二小隊の一方の被害が大きい事に、苛立ちが口をつく]
ケーファに貸し借り作りたくはないんだがな……。
[勿論、必要とあらば妥協はするが、最初から当て込む心算はない。
その辺りは、お互い様と言えるのだが]
[乱戦となった戦場の動きは目まぐるしくもあり、またどこか緩慢でもあり。
走る閃光や炸裂する一撃により、光と変わるものの中には当然自部隊のものも含まれる。
艦隊戦の中を飛ぶ戦闘機は、最も死に近い。
それとわかっているから、その場で動揺を示すことはない──そんなことをしている間に、自分がそちらへ引き込まれるとわかっているから]
『ヴァルフィッシュより、ヒルシュケーファ・リーダーへ。
本隊の後退を援護せよ』
……ヒルシュケーファ・リーダー、了解!
[幾つ目か、目に入った閃光が齎した物思いは、母艦からの通信によって、一時、途切れる]
ヒルシュケーファ・リーダーより、ツヴァイ・アインスへ。
撹乱継続しつつ、本隊の後退を援護!
ドライ、フィーアはケーファと連携、敵戦闘機の迎撃に専念しろ!
[短い指示に応じ、各小隊へ指示を飛ばした後、グリップを握りなおして]
……そーお、簡単に。
[言いながら、機体を急旋回させる。
銀の翼は間一髪、閃く光を回避した]
取れると思ったら、大間違いだぜっ!
[旋回の後、リズムをつけて姿勢を立て直す。
レーダーターゲット内に敵機を捉え、躊躇う事無く閃光を撃ち出すトリガーを引いた。
大輪の光の花に重なるように、小さな、けれど、重い光の花弁が開く]
/*
どーでもいいが、部隊名表記がわっかりにくくてごめんね!
うん、なんか暗号状態だねぇ。
そして、部隊構成に関してナニカ間違っているかもしれんが、うん。
そこはすまねぇ、と平伏しておきます、よ……!
しかし、後ろがたのしげです。
いや、こっちもこっちでめっちゃたのしいんやけどね……!
[指令はきっちりと伝達されて、多少の混乱も見せながらも
彼我の距離を広げてゆく]
ふむ。
……大丈夫そうだな。
[メインスクリーンやサブスクリーンに視線をざっと走らせながら呟く。
戦場で怖いのは、事故にしても故意にしても
指令に従わないものが出てしまうことだが、
他に指揮をとるものがいない分だけ、
統率が行き届いているのかもしれない]
さて、次はどうでてくるか……。
[敵の内情を探りたい以上、
さすがにこのまま戦場を離脱するわけにもいかない。
つかず離れずの距離を保って、連邦軍と相対するという方針を
採ることにした]
はい。料理人さまに感謝しながら頂かなくては。
お腹が減っては戦は出来ぬと申しますし…それに、
それだけではなく、美味しいお料理は、見るだけでも心和むものですわ。
[無礼講とは、多くの下級士官にとっては文字通り受け止められるものでもない。かつて羽目を外して大目玉を食らった同期を見て以来、よりその思いは強く。
けれど、アマツキ大将とは肩肘の力を抜いて柔らかな表情で談笑をすることが出来た。大将の言葉を厚意と受け止めたのもあるが、彼の持つ気さくな雰囲気が自ずとそうさせてくれたのかも知れない。]
[言伝が走った。
アマツキ大将に、やがて自分にもそれは伝えられ。]
……女王陛下、が?
わたしに? な、 どうしてでしょうか。
[理由に思い至らず――あるとすれば巻き込まれたばかりの事件だとは思うが。
それでも、女王の御前に呼ばれるなどとは夢にも思わず、折角和らいだ緊張の糸が再びきつく張られることとなった。
目の前の手づかずのソテーに少々の未練を残しながら、その場を辞して陛下の前に歩を進める。]
/*
あちゃ。
お仕事に時間かかったことを加味するとちょっと時間軸ががが。あわない、よう、な。余計な描写でしたの。
まず宴と言うからには数日続くものだと思っていたなんてそんな……(そこから勘違い
ごめんなさいー。
ほう、スペルブーケ艦隊の……。
良い配下に恵まれておるな。
ふふ、安心せぃ、親衛隊に引き抜きはせぬ。
[本来ならば女王の前に立つのは守備兵長だったかもしれない――が、何の紆余曲折があったかローズマリーが選ばれることになったのは、女王の傍にいた者にスペルブーケ艦隊関係者がいたためだろうか。
もちろん、女王には細かい話など知らないし、功績を挙げたのが彼女であると紹介されたのだからそう認識した。
やがて本人が姿を現せば――(>>187)]
そなたか? 話は聞いた。
イーゼル星系からの脱出の指揮、見事な働きであった。
宴の席での褒賞であるが、そなたの望みを聞こう。
何なりと申せ。
[階級か、勲章か、地位か名誉か、それ以外の特殊な何かか――どんな望みであれ、女王は気前良く与えるつもりであったが……急に言われて回答が出て来るものであろうか]
― 回想 ―
はい。
[次士官室で待機していると、名を呼ばれ伝言を受けた。
誘い文句のような締め括りに目を見開いて何度か瞬いた]
すぐに行きます!
[慌しく敬礼をすると、シャトル登場口に向かって走った。
ここ暫くの間、転属につぐ転属となって慌しかった。1年以上所属していた飛行部隊が少将の旗下にあると知って、心騒いで。
転向しろというように廻されていた補佐業務。それも嫌ではなかったけれど。もう一度あそこに戻れるのなら]
― 戦艦シュバルツ ―
少将、ありがとうございます。
ご期待を裏切らないよう、今度はヴィーラ隊の一員として力を尽くさせて頂きます。
[シュヴァルツに到着したシャトルを降りると、僅かに頬を紅潮させながら背筋をピンと伸ばして敬礼し、格納庫方面に向けて走って行った]
― 旗艦ヴェーダンタ・演説合戦時 ―
[女王の演説でざわめく艦内に流れた、総司令ゲルトの演説>>30
幾ら上等でも度数の高い酒は胸を焼く。
先の女王の演説を高級酒に例えるならば、
肩の力の抜けた自然体のゲルトの弁は、
口馴染みの良い柔らかな清涼水のようだった。
毎日飲んでも飽きのこない、
逆に無いと困る大事な飲み物。
その演説の性質は、連邦の者が愛する「自由」によく似ていた]
そうですねえ。
僕も、似た顔に対して万歳三唱するのは流石に勘弁願いたいです。
きっと胃もたれも人一倍ですよ。
[冗談めかして、通信の向こうに相槌を打つ]
[自艦隊の通信回線のスイッチを入れる]
聞きましたね。
うちの総司令官殿は、気楽な方がお好みらしいですよ。
自分の心根に自由であれ。
僕からはこれだけです。
自由を手に入れる為に、共に戦いましょう。
以上。
[自分の言葉の不備には気づいている。
中には心根が自由であることが、共に戦うに繋がらない者もあるだろう。
だが、其処は敢えて無視をする。
自艦隊の心根の有様を信用しているという、暗黙の意だった*]
― 戦艦シュバルツ・格納庫 ―
「なんだ、戻ってきちまったのかい」
[先の通信相手は、呆れ顔で出迎えてくれた]
少将が、飛んでもいいって言ってくれたから。
私もまだここで見つけられてないものあるし。
[艦橋詰めとして動かす側ではなく実働部隊として動く側で、戦場となった場所の空気を肌で感じたい。
そのことはこの年上の同僚にも話したことはなかったが、苦笑した男に背中をバンと叩かれた]
「予備機がなくなっちまうな」
[元から戻れるように手配されていたということか。
フランツへの感謝を新たにしながら、ラストチェックを急いだ]
[連邦軍も同盟軍も初撃はほぼ同時だった。
だがその後、両艦隊は速度を上げることなく、逆に後退してゆく。]
偵察情報によれば敵艦隊は約10000。
マールスに駐留しているほぼ全艦隊だろうということだったが、ここで引くのは策か、警戒か──
まあ、横腹さらした撤退戦が楽じゃないってこと、思い知らせてやろうか。
よし、あれだ。
[王国軍の艦列の中の1隻の座標を麾下に伝える。
その戦艦を撃沈すれば、周囲の陣形に波及するだろうと目算した1隻。
その眼差しは、一撃で木を切り倒そうと木目を読む樵にも似ている。]
あれを射程に入れられる位置にいるのは1割くらいか?
それでも実弾、ビーム砲とりまぜて500も叩き込めば痛かろう。
──照準定め、 撃て!
[駆けつけることが出来たのは、ほとんど宴の終了時刻に近く。
少し前よりも人が疎らになっているからだろう、少しずつ近付く女王の姿がより大きく思え、竦む足を叱咤しながら歩み、適切な距離を取って止まる。]
スペルブーケ小艦隊所属、ローズマリー・リク・アルディヴァーグ中尉と申します。
[陛下の御前で最敬礼をとる。
呼び出しの理由が女王から語られた。
理由には驚きはない。それ以外に理由は――…表だっては何も無いはず。
次いで望みを問われれば、瞳の奥に困惑が揺れた。]
――…この身に余るお言葉ですわ、女王陛下。
ですが、わたくしだけの働きではございませんの。
守備兵の統率はイーゼル滞留守備兵長の指導の賜物。
わたくしは偶然にもその場に居合わせてしまった一兵に過ぎません。
ですから――…
[褒章は彼に。そう言い掛けた。こうして呼ばれるべきが自分でよいのか、そんな躊躇が先立ってしまう。
イーゼル・ヴァレール間の小惑星で軍属艦船と行き逢ったこと。
超高速航法を備えたその艦に中型脱出艇を収納する形を取り、予定を大幅に短縮することが出来たことも報告があったことだろう。確かにそれは自身に権限があったゆえ、加えてその艦船の長がローズマリーの名を知っていたゆえだけれども……]
[地位はいらない、褒賞金もいらない。
けれどこの華々しい場で、陛下のお言葉とあらば頑なに固辞することも出来かねる。ならば、と。]
……では、ひとつだけ。
この度、正式な形で幕を開けたこの戦で、
わたくしに戦闘機を操る権限、を…頂きたいのです。
[一個小隊を率いることは今でもあるが、単独で宇宙に身を投じるのは、どうしても許可が下りなかった。恐らくは、直属の上官などよりももっとずっと上のほうに力が働いているのだろうと思う。]
叶うならば。
[見たいものが、ある。
真摯な双眸が、女王を見上げた。]
― イーゼル/戦場 ―
[両軍の間は、じわりじわりと開いていく。
あたかも、示し合わせて矛を収めようとしているかのように。
それでもなお熾烈な戦闘は続いていた。
光条が視界を切り分け、ミサイルが炎の尾を引いて突き進む。
艦同士の射撃の合間を縫って、戦闘機が乱れ飛ぶ。]
やっぱり、良い動きだな。
……ああ、そろそろ頃合いか。
[横手から回り込んだ遊撃隊が
王国軍の艦列の、ただ一点を狙って火線を吐き出す。
メインモニターにその様子を捉えて、目を細めた。]
[敵前方との距離を保ちながらの戦い。
均衡を保っていたかのように見えたそれは、
横からの痛烈な一撃>>198によって、崩される]
別働隊かっ!
[装甲の強い艦で固めていてはいたが、
火線を密にした集中砲火を受ければ、被害は大きく
狙われた艦のまわりも巻き込んで、大きな爆発を起こし陣形が乱れた]
慌てるな!
これは想定の範囲内だ!
陣形を乱すと余計敵の餌食になる!
砲艦!反撃!
[なおも乱れそうになる陣形を叱咤して整えさせながら
陣形内部から高火力の砲艦で反撃した]
[総司令が艦橋にあって戦況の全てに目を配っている間にも、
旗艦スヴァローグは中軍の前線にあって、
自らもまた火線に身を晒し、眩い炎を吐き出していた。
闇に溶け込むような深紅の艦体は、バリアの淡い輝きに包まれ、
あちこちで爆発するエネルギーの流れを受けて小刻みに揺れる。
それでもなお、艦長の操船よろしきを得て、
総司令はかなり油断した姿勢で、戦況に注意を注いでいられた。]
[敵は艦隊戦の早い内から艦載機を出してきていたらしい。
艦砲で押し潰せばいいというには良い動きをされすぎたよう]
……準備完了!
[フライトリーダーへの伝達、艦橋からの出撃指示を受けて]
[宙へと飛び出した]
― 王国総旗艦 Willem-I ―
ふむ……?
あいわかった、その件は調べ直させ……守備兵長? についても報いるとしよう。
[固辞しそうな雰囲気(>>200)は察したが、褒賞を与えるべきが違う人物だったということになると、当然ながら間違って推薦した者の責を問うことになる。
ローズマリーが望みを口にしたのは様々な人物を救ったことになるが、安堵して胸を撫で下ろす者は女王の視界内にはいなかった。]
戦闘機?
…………そなたがそれが良いと言うのなら、構わぬが。
[意外というか無欲と受け取った、あるいは違和感ばかりであった。
女王として覇を唱え好き放題している身には、役職に縛られやりたいことがやれない苦悩というものは想像できなかったから。
ただ、理解が及ばなかったぶんだけ、直属の上官などよりもっとずっと上のほうよりさらにはるか上から働いた力がどこまで彼女の望みを保証できるだろうか……?]
[集中砲火の先で爆発が確認される。
10000分の1隻であったとしても、]
上出来だ。
[見やったモニターを銀翼が一瞬覆い、飛び去ってゆく。]
…撤退支援の飛行隊か。
こざかしい動きをする。
[横合いからの一撃は、後方を守備していたケーファ中隊の間近に炸裂する]
「……側面からの攻撃っ!? ケーファ・ツヴァイ、ドライ、フィーア、各アインスは被害状況知らせ!」
[動揺は刹那、ケーファ・リーダーは素早く各小隊に指示を出しつつ、自身の隊の状況を確認する]
「母艦は無事か……各隊、隊を立て直しつつ、本隊の援護を!
迎撃シフトに変更ナシ、敵戦闘機を近づけるな!
内側に飛び込まれて陣を乱されたら、洒落にならん!
撹乱は、ヒルシュケーファに任せろ!」
[澱みなく飛ぶ指示に沿い、紅のカブトムシを描いた銀が漆黒を駆ける]
戦闘機はなー、
寄ってたかられると面倒だが、どれが臨時編成の遊撃隊の旗艦かなんぞ、スパイでもいなければ知られんだろ。
まあ、惑わされず主砲は敵艦隊に向けておけ。
当初の予定どおり、戦闘機には戦闘機と機銃で対処だ。
さて、もう一度いくぞ。
敵の目をこちらに引きつけておくだけでも価値はある。
[と、次の獲物を探す間に「高いエネルギー反応! 敵からの反撃です!」とオペレーターが叫んだ。]
全軍に通達。
通常推力にて、全速前進!
[王国軍の横腹に、大きな爆光が閃いたと同時に、
戦いが開始されて初めて、総司令の声が張り上げられる。]
細かいことはいい。
前へ!
[中央が後退し、漏斗状になった陣形のまま、
右翼、左翼と共に、これまでの移動速度を裏切る速さで
王国軍への距離を詰めていく。]
― 王国総旗艦 Willem-I:宴時 ―
[ローズマリーを見送った後も各所へと顔を出して。
ワインボトルが2・3本空になったところで元居た席へと戻った。
女王に呼び出されたローズマリーは既に謁見していて、その光景が見える位置で最後のワインを口へと運ぶ]
名残惜しいがこのくらいにしとくか。
[結構な量を飲んでいるはずだが、深酒となる量では無かったらしい]
さて、向こうはどうなってるかね。
[思いを馳せるはイーゼルへと向かった艦隊の状況について。
無為に兵を散らさぬ、とは言っていたものの、無傷と言うわけには行かないだろう]
― 艦内 ―
ん、総司令より中央前衛を仰せ付かった。
俺らは先行し、後方の火線支援を受けながら全速前進。
戦場の中央に罷り出て、相手の鼻先に拳を突きつける。
そのまま敵艦隊に向けて、ブン殴りに行く。
誰よりも速く! 何処よりも先に、だ!
敵は勿論、味方にも出遅れるな!!
[ゲルトのから入電>>122を受け、操艦に立ち操舵手を筆頭に各要員に向けて順次指示を出していく。]
子供の頃と一緒だな。
やらなかったか? 陣取りごっこ。この公園は俺達のもんだってな。
[下らない冗句を飛ばす指揮官を他所に、日頃からこの時の為に鍛え上げられた精鋭達はオペレーターの指示の元、てきぱきと数瞬後に起こるであろう会戦に向けて支度を始めていた。]
……ってー、今のっ!?
[陣側面の閃光。
それが何か、確かめるより先に飛び込んできたのは、後方での連携撹乱を支持していた3番隊からの通信]
『ドライ・アインスより、ヒルシュケーファ・リーダーへ!
側面からの攻撃により、陣に乱れが生じてます!』
ったあ、めんどーな!
ケーファは動き、変えてねぇんだろ?
なら、無理に喰らいつく必要はねぇ!
ドライ・フィーア共に撹乱継続!
アタマどれかわかんねぇのに、無駄に突っかかるな!
予想通りとはいえ、厄介だな……。
[トントンと指揮卓を指でつく。
このまま横に気を回せば前面はおろそかになり、
かといって前面に気をとられれば、今のザマだ]
……わかった。全力で逃げるぞ。
別働隊のほうが少ないのだろ。
逃げて、本隊と別働隊を引き離すことが出来れば
勝ち目が出てくるかもしれないだろ
[つかず離れずをたもっていた艦隊は、
速度を出して前面から本気で逃げることを選択した]
総員、第一戦闘配置。
交戦が始まり次第目標に突入し、機先を制した後に突入する。
斉射と共に、飛び出せ。絶対に出遅れるな。
[シートに座る事もなく、ブリッジに立ったままモニターで近づく戦場に目を凝らした。先は無数の光点。そこに存在する王国艦隊を睨み付けるようにしながら。]
……主砲準備!
[時計の針が刻まれるように、緊張が全員の身体を強張らせる。声もなく、その時を待った。]
斉射!!
[ゲルトの声>>127からコンマの誤差を得て、命令を下した。]
[指示を飛ばしながらも、自身の、そして自部隊の動きは止めない。
紅で描いたクワガタムシを乗せた銀の翼が翻り、近づく敵機を閃光の花弁に変えてゆく]
……そろそろ、引き時、かねぇ?
[呟きのタイミングは期せずして、後退の判断>>214が下されるのと被るものの。
それが、母艦からの指示として繋がるには、僅か、時を要するか]
バリア展開、衝撃備え!
…即座に撃ち返して来るか。
この反応の良さ、正面からぶつかりたくないタイプだ。
[幸いマオルヴルフに損害はなく、感想を述べつつ戦況を確認した視界の端に、味方中央部隊が動き出すのが映った。>>210]
[本当はなにかこの場に相応しい、上手な望みを口に出来れば良かったのかも知れない。けれど、そのような処世術は持ち合わせてはいなかった。
――それに、これはその場凌ぎの望みというわけでもない。]
寛大なお言葉に感謝いたします。
……いざという時だけだと念置けば、
上官や身内も納得してくれることでしょう。
女王陛下のお言葉とあらば、必ずや。
[顔を上げて見上げた先、女王の端整な顔を形作る柳眉の角度を認める。
声色や言葉の抑揚も、少なからず困惑抱かせてしまった徴だろう。
立場の違いからなる彼女の思いは知る由もないが、諾を得たことも、守備兵長に関しての言葉にも、ともあれ恭しく一礼した。]
[翼には雫と取り巻く流水の紋。
カーブを描く青の線は、留まるを良しとせぬ自由なる流れの印]
ブンブンとうるさくされると、困るのよ。
[撹乱のために出ているのだろう敵機を追いかけ。
思うまま飛び回る昆虫達に水浴びせかけようと迫った]
― 戦闘前 ―
[やがて艦隊布陣案>>112と、
此度の戦に参戦する為に集った将校のリストが送られてくる。
ゲルト総司令と懇意の者、
実力者の噂は聞き及んでいる者、
あちらこちらから引き抜いてきた精鋭ばかりのようだ。
それら全てを確認し、
最後に「独自判断」のところを二度読みしてから、浅く頷く]
いつもの通りですね。
――委細、承知しました。
[そして返す言葉も、やはりいつもの通りであった*]
『敵艦隊、後退していきます。』
[オペレーターの報告を待つまでもなく、
王国軍の艦隊が戦線を離脱していくのが見える。]
逃げた、か。
的確な判断だね。
向こうの司令官の名前、なんだっけ。
[さっき聞いたばかりの名前を聞き直し、
アレクシス・フォン・ハイツマンとの回答を得て、
うーん、と唸る。]
― 旗艦ヴェーダンタ・イーゼル戦 ―
[スクリーンの向こうに、王国軍艦隊が泰然と居並んで居るのが視認できる。
イーゼル星系は今、星とは異なる金属の輝きに満たされていた。
もうまもなく、此処に高エネルギー粒子が加わって、
眩しくも盛大なダンスを踊ることになるだろう]
基本は緩やかに戦線を4時の方向へ移動。
左翼との連携にも気を配ってくださいね。
『敵艦接近! あと200秒!』
さて…気合を入れていきましょう。
砲撃用意!
― 王国総旗艦 Willem-I ―
……そうか、開戦したか。
[アレクシス艦隊が連邦艦隊と接触した報は総旗艦にもたらされた。
数の不利は聞いている、地の利が特にあるわけでもない――]
……。
[微かな思案は表立って口にすることはなかった]
[と、正面に移るのは、最大速度で接近してくる敵艦隊>>210
装甲の厚い艦はその分速度もあがらないのだから、
捕まるものも出るだろう……と内心考えながら]
急げ!
急いで、だがバラバラには逃げるな!
[無茶な命令を発する。
逃げるという指令が飛んでいたから、恐ろしく混乱するということはなさそうだが――]
いい連携だ。
[エアコンが効いている艦内が蒸し暑く感じる。
額の汗を拭いながらぽつりと漏らす]
[此の瞬間は、いつも時が捩れて引き延ばされたように感じる。
オペレーターのカウントする声が何処かゆっくりと鼓膜を叩き、
緊張の弦が目一杯引かれて、そして…]
――――撃て!!
[玲瓏な声が高らかに艦橋に響くと同時、主砲の群れが咆哮を上げた]
ヒルシュケーファ・リーダーより、ヴァルフィッシュへ!
こまっけぇ事はいいから、端的に今の状況……。
[説明しろ、と。
怒鳴るのを遮るように、レーダーに反応が増える。
──近い]
ヒルシュケーファ・アインス、散開!
[判断はとっさのもの。
アインス──直属の1番隊は、隊長の無茶振りには慣れているものが多いが、限度はある。
反応の遅れたものは、飛来する水霊>>219の一撃を避けるは叶わぬか]
……ちょいとばかり。
『違う』のが、でてきた……ってとこかね。
[被害状況をチェックしつつ。
ふ、と浮かぶのは不敵な笑み]
―イーゼル付近 エルキュール艦にて―
[不服そうな……というよりは、不可解そうな艦のクルーを説き伏せて、エルキュール艦率いる3,000の艦は、狭い航路を進んでいた。手馴れた艦の進め方に、不信は驚きに、驚きは徐々に彼らの腑に落ちてゆく。
3手に別れた7,000の艦は、じわじわと目的のポイントに迫っている。
それぞれ、ウィンザー艦、エルキュール艦、オーエン艦が中心となり、小惑星やスペースデブリを潜り抜け、航行を進めていた。僅かに遅れた船団に、その都度細やかな指示を出しながら、男は無意識に唇をかみ締めた。……間に合うだろうか。
――戦端が開かれた直後。それらは未だ合流地点の直前に位置していた]
[味方が光のシャワーを抉るように降り注ぐ一方で、
バリアを穿かんとする敵の放射が、味方の艦を大きく揺らす]
なかなかに…やってくれますね。
[後退する中央に気づいた敵艦隊は、すぐさま意図を察して距離を取った。
だがゲルト総司令の打つ手はひとつではない。
二重、三重の策。
艦隊運用の達人と名高いザトゥルン大佐の遊撃は、もうすぐの筈だ]
敵艦隊を注視。
どこかに乱れがあれば、即座に知らせなさい!
[そして、待っていた「時」が来た]
いい連携だ。>>224
ありがとう。
しかし、我が軍は囁きでももちろんリアルでも何も打ち合せしておらんだった。
現場お任せ主義w
赤は囁いてんだろうか?
初戦は本陣動かなそうだけど。
[合流ポイント直前。
エルキュール艦の司令官より、他の2つの船団に回線が開かれた。
画面の男は、中年と呼ぶには少々若い。アザーシュリングは古い名家とはいえ、彼の顔を知るものは少なかった]
リエヴル・フォン・アザーシュリング少将だ。
諸君らの懸命の働きによって、あわただしい旅が終わりに近づいている。
もちろん、ここからが我らの舞台なのだが。
……司令官は得体の知れない男、急ごしらえの部隊。
不安に思う者もあるだろう。
だが我らは女王の信を得てここにいる。
私が、ではない。諸君らは女王の信を得て、ここにいるのだ。
[逃げる敵軍を叩くのは、兵法では常套手段。
だが、指揮系統を保ったまま後退する敵軍を追撃するのは、
多くの場合、悪手。]
全軍に通達。
敵軍を殲滅することが目的ではない。
もう、十分に我々の戦果は示した。
[戦果を示す必要があるのは、
相手にではなく、自軍に対してなのだけれども。]
"深追いはするな"
以上。
[勝利に沸く勢いを止めるのが困難なのは
古今東西、変わらないもの。
むやみに追って逆撃を受けることないように
とだけ指示して、あとは個々の指揮官に委ねた。]
/*
んー。
一週間かかる設定がかなり取り払われている気がする。
時間的にアレクシスが敗退するまで到着しないだろうと思っていたのだけど
[しばし言葉を切り、再び唇を開く]
敵の数に比して、こちらは僅か7,000だ。
――兵数を悟らせるな。
新型デコイは旧式と若干動きが異なる。運用方法は実戦で掴め。
運用次第では、かなりうまい動きをしてくれる。3倍とは言わないが、兵数を2倍ほどに見せられたら上出来だ。
意外な場所からの出現による混乱と、退路が絶たれた事による兵の動揺を誘うことが使命だ。
深追いはするな。我らとて挟撃の危険があることを、頭に叩き込んでおくように。
[回線を切った直後、合流ポイントに進入した事が告げられる。
合流直後の
当たれーっ!
[ビーム砲の引き金を引く。青白い光が伸びて尾部を吹き飛ばす]
あっ!このっ。
[命中四散させるまでは至らなかった。悔しげに左拳を握る。
それでも戦力としては削れたはずだ。散開した敵も位置を取り直している。髪を括り詰めた頭を左右に振って意識を切り替える]
― 王国総旗艦 Willem-I ―
[主星ヴァレールからマールスを経てイーゼルへ向かう途上、現在位置はどのあたりだろうか。
リエヴル○将(憶えていない)の艦隊と連携もあり、戦火の拡大は控えさせているが、潜む彼らの緊張度を考えればあまり時間はかけられないか。]
……ハイツマン艦隊との合流が最優先には変わりない。
[被害を最小限に食い止めたことを知らなければ方針も変わったかもしれないが]
ええ、言われるまでもなく。
[総司令からの通達>>210と前後するタイミングで、
追撃の命令は既に発せられていた]
右翼、全艦前へ!
隊列の乱れた敵艦隊に、更なる混乱をプレゼントしてやりなさい。
[味方艦隊が、待っていましたとばかりに其の速度を上げた]
アプサラスとラートリー、並ぶとまじやばい
替え玉してもいいくらいの双子っぷり!
だが一方は男性だ……!!
さてファイエルタイム行きますか
深追いはせず、だな。
そいつは結構なことだ。
[少なくとも正面に相対する本隊は、
逃げる軍を追うつもりはないらしい。
指揮を乱さぬまま逃げるというのも、これで神経を使うものだ。
出来れば追わずにいてくれたほうが助かる、という本音が零れる。
もっとも、功に逸って追ってくるものでもいれば、
十分に本隊と引き離したあとに、集中砲火を浴びせる気は満々だった]
時間軸不明すぎである。
とはいえ、終結後に背後にいても仕方がない……
仕方がない気がする。
一旦ひらかれた戦端をフラットに戻すための動き、という理解でいるのだが、それでいいのかな?
― 重装備航宙母艦レントゥス ―
[宴が終了した後。
リエヴルの部隊が運んできた荷も積み込んで、重装備航宙母艦レントゥスの出撃準備は整う。
女王が乗り込む総旗艦Willem-Iを始め、続々と飛び立つ艦隊>>151と共にレントゥスも
計器が狂ってるとか、不備はねぇだろうな。
今更そんなことになったらぶん殴るだけじゃ済まねぇぞ。
……よし、レントゥス、発進する。
[言葉と手の動きで出立の合図を出す。
エンジン機器等の唸る音の後、巨大な航宙母艦はその身を宙へと躍らせた]
[船体に刻まれるエンブレムは王国軍を示すもののみ。
その魂こそが乗員達の象徴なのだ]
輸送部隊から届いた荷物はどうした?
セットAは弾薬庫、セットDは貯蔵庫へ運べ。
…ああ、セットDにある別包装は俺の部屋だ。
開けたら承知しねぇぞ。
[誰も開けませんて、と言う副官の突っ込みを受けつつ、分配がまだだった荷の移動を指示する]
まぁ開けられて困るものは入ってねぇけどな。
久々に良い煙草が吸えそうだ。
[弾薬・食糧の発注と共に注文していたシロウ好みの嗜好。
とある場所でしか販売していないその葉巻を運ぶ時は一緒に梱包してくれと頼んでいたのだった]
え? 艦橋で吸うな?
んな小難しいこと言うなよ。
空調だって効いてんだから良いじゃねぇか。
[煙いと主張する副官に対する声は軽い。
戦場へ向かうとは思えない、緊張感の薄い光景。
この和やかな光景も、航路を進むにつれて緊張に染まっていくのだった]
[航行ルートはマールスを経る形。
最短距離を行ったリエヴルより到達に時間が掛かるのは致し方ないこと]
出撃準備はしておけ。
こちらが奇をてらったように、向こうも何か仕出かしてくるとも限らん。
[部下に指示を出し、何があっても対処出来るよう準備は怠らない]
/*
なんだろう。
わりと距離感近いよね。
るがるしりーず毎回思うけど、
戦場狭いよねwwww
まあ、あるある。あるある。
ヒマしてるのやだしな。
― 航行中、女王居住ブロック ―
[玉座の傍から抜けられる先は、女王の私生活の空間。
軍務や政務や――つまり女王の一日の責務を終え、翌朝までの時間帯を過ごす場所。
基本的にここに入ることができるのは、護衛する親衛隊、あと侍従たちと――そして特に信頼する2名の腹心に限られていて]
……。
[自室を訪れれば、軍服の上だけ脱いだ姿で本に目を落とす女王の姿があったろう]
『ヴァルフィッシュより、ケーファ、ヒルシュケーファ各リーダーへ!
艦隊は陣を立て直しつつ後退、援護に集中せよ!』
『ケーファ・リーダー、了解!』
……ヒルシュケーファ・リーダー、了解。
[母艦からの指令に低く、返し、それから]
ヒルシュケーファ・リーダーより、ツヴァイ、ドライ、フィーア、各アインスへ!
後退する本隊の援護に集中!
……俺はちょいと遅れるかも知れんが、定刻には間に合わす!
[一撃加えてきた水霊>>234 >>235を放置しての後退は難しかろう、と。
下したのは、そんな判断]
リーダーより、アインス各機へ!
……ここで無駄にダメージ被るのは、いただけん。
あちらさんにゃ、迅速に、お帰り願うぜ!
のんびりしてる時間はねぇし、指揮官らしいのに直接仕掛ける!
各機、旋回軌道から、俺の援護!
[無茶な指示を飛ばしつつ、水霊へと機首を向け、速度を上げる。
援護を受けながら接近、そこからぎりぎりでの一撃離脱は、無茶と評判の得意戦法]
[味方中央部隊の進撃からほぼ間を置かず、王国軍は完全撤退に移る。]
全力航行されると、もう狙い撃ちは効かんなあ。
[ほどなく射線を横切ってゆくのは王国軍ではなく味方部隊になりそうだ。]
ここはガッつくな。
遊撃隊が勘違いしちゃあいかん。
[そういう先から「深追い禁止」との通達が回ってくる。>>232]
/*
えっ。
二度見した。
イーゼルまで一週間?
っていうと通常行軍なのですね。
そしていまいち分かっていないのですが、
初日から全軍ヴァレールを出てしまう形なのかし ら…。ヒューグとヴァレールから各惑星を攻略する形式でなく、最初から全面衝突は想定外であわあわ…。
/*
この戦場が収まりついたら、
イーゼルの処理をして、援軍の差配をして。
次の戦場は、もう一度イーゼルで、
その次の戦場はヴィラーを想定。
第二次イーゼル戦で最初の落ちがあるとして、
次の落ちをヴィラーまで持ってくるのは
タイミングとして早すぎるから…
(ぶつぶつ)
[…が。
躊躇なく退却を選択した敵軍に、ほう…と感嘆がひとつ落ちる]
此処で無理をする必要は無い、か。
――でしょうね。
イーゼルの守備隊は既に退去済みですし。
まだあちらには、本国に大軍勢が控えている…。
まあそれでも、即座に退却を選択できる手腕は敵ながら見事ですね。
[其処に再度、深追い禁止との全軍通達が入る>>231]
鼠を追ったら虎が出てきました、か。
確かにご遠慮ですね、そんなのは。
[やれと緩く肩を竦めた後、通信スイッチを入れる]
― 戦艦シュバルツ:少し前 ―
[眼前で繰り広げられる艦隊の運用は見事なもの。
突出をすることもなく、徐々に距離をあけていく敵艦隊に、
ライトグリーンの視線がじっと向けられていた]
『ヴィーラ隊、出撃準備完了。出ます。』
[オペレーターからの報に頷く。
それは先に、ユーリエが復帰した>>191飛行小隊の名前だ。
彼女が補佐につけられた折に、その経歴は確認をした。
ほぼ地上勤務といえるような任務に同行させて暫し、
その処理能力は随分とフランツを助けてくれたわけなのだが、]
うん、頼む。
[短い言葉で送り出した、それに返る表情が何よりも雄弁だ。
必要だろうと準備していた予備機は、
以前彼女が愛用していたものと同じ型のものを手配していた]
…、
[飛散する光の輝きに、一瞬その無事を祈る。
けれど次の瞬間、意識は再び戦場へと戻された。
彼女には彼女なりの、自分にはまた自分の責務がある]
───さて。どこらで引くかな。
[殺到するエネルギーの奔流を眺めながら呟いた。
恐らくは王国艦隊は離脱を図るだろう。
それに合わせて、こちらも程好いタイミングで手を引く。
それで十分にこの戦いの目的は達せられるはずだった]
……しまったな、一緒に聞いておけばよかった。
[航行中、ふと思い出したのは母星ルーについて。
極秘の航路データを見せてくれたリエヴルならば何か知っているかもしれないのに尋ねるのを失念したことを軽く後悔した。
彼は作戦行動中、しかも隠密性の高い任務を与えているため、私用の超光速通信で訊くのはさすがに不味い]
――次で良いか。
[そのときに思い出せるのかはともかくとして、無事に戻って来ることを期待した]
右翼に通達。
深追いはせぬよう――ただし、あっさり返しても、礼を尽くさず失礼でしょう。
本隊と離れすぎない距離までは追撃し、
逃げる敵軍の背後に砲撃を浴びせて、嫌がらせをしてやりなさい。
[薄い笑みを閃かせながら、命令を発した]
「撃墜よりも散らすの優先だぞ!」
[注意する、というよりは、自分にも言い聞かせているような僚機からの通信に息を吸って吐く]
先鋒から湧いてくるだけはあるか。
手強いね。
[急襲しての三機一体戦で仕留め損なったのは始めてのこと。
棹を握る手がじっとりと汗をかいている]
/*
ところでだな、ところでだよ。
……ついつい、4の時に集めた空戦資料を引っ張り出したくなったんだよ、うん。
いやあ、なんていうか、なんていうか。
まさか、戦闘機乗りさんこられるとは思ってなくてね……(*ノノ)
[※対艦戦闘もやりようでできるからほか全員艦船乗りでもだいじょうぶだろー、という認識でいてたから、同タイプでの宙間戦闘ができる状況にびっくりしています]
― 航行中:女王居住ブロック ―
[目的の場所までは1週間の行程。
警戒はするものの、イーゼルに近付くまでは余程でない限りは順調に航行するはずだ。
その合間を縫い、レントゥスからWillem-Iへと移り、女王のプライベートルームへと向かった]
シロウ・アマツキが拝顔に来たと伝えてくれ。
[いきなりずかずかと部屋に入り込むほど礼儀知らずではない。
侍従の一人に言伝を頼み、許可を得てから女王の自室へと入った]
深追いは無用。
砲台のオペレーターは飛行隊のサポートに全力。
飛行各隊、王国軍を追い散らし次第順次帰投せよ。
[彼我の距離が開けば、自然と彼らの闘いも終わるだろう。
けれど撤退を意図する側は、後追いを防がんとするはずであり、
彼らの熾烈な戦いはすぐに終わるとも、またいかないはずだった。
…とはいえ、艦の援護がなければ場の優劣は明らかになろうが]
― ちょっと前。イーゼルへの航路途中 ―
[カーソルを叩いて、送信ボタンを押す。
シロウの他、幾人かの名前が送信先に並んでいる。
送信フォルダには
『彼が帰ってこなくて淋しいの。今夜あたしを慰めてください……』だとか、
『今なら80%オフ!お値段に気づかれない新作ジュエリー!』だとか、
『夫がカモノハシになって3年が経ちました』
だとか、ふざけた題名が並んでいる。
もちろんその中には、いつもの兵器ファイルが入っていた]
……我ながら。
これを開けるなよ、と言いたいセンスだな。
[そもそもそんな名前付けて送るなよ、という説もある。
端末を睨んで情報を弄りすぎたのか、くたくたになっていた。毛布に包まると、仮眠をとるべく目を閉じる。
開いたままの端末には、イーゼルの様子が映し出されていた]
[援護を絡めつつの単独突進は、実地で編み出した機動。
無茶だ無謀だと言われることも多いが、性にあうやり方の一つであるのは間違いない]
……っと!
[機銃の掃射>>254が、銀の上で爆ぜる。
それが伝える衝撃に僅かに眉を寄せながら、僅かに機首を傾ける。
レーダーターゲットは頼れない、否、頼らない。
すれ違い様に放つ閃光の一撃は、姿勢を変える水霊を真っ向捉えるには、僅かに遅いか。
掠めたかどうか、それを確かめることはなく、速度を維持して距離を取る]
アインス各機、再度散開!
距離開けて、合流するぜ!
― 私室 ―
[侍従はいちおうは取り次ぐだろうが、彼を止めることは無いので形式的なものとなっている。
女王にとってもシロウの来訪ならばノックの音で判別つくであろうと踏んでいるがさておき]
おぉシロウか。
この本か? 宴の時の褒賞で戦闘機乗りを志した者がいたであろう?
艦船の指揮はできても空戦は余の及ぶところではなかったのでな、これを気にちと勉強をな。
……さすがに玉座で軍学書を読んでいては皆が不安に思うであろうし。
[ちらりと見せた古ぼけた本には
シロウに微笑みかけた直後、大きく伸びをしてみせて]
ん〜〜〜っ!
さすがに頭が疲れた、何か甘味でも持って来させよ。
そなたも付き合え。
[ずっと昔の頃を思い出すかのように、椅子をひとつ勧めた]
/*
一方的に攻撃してごめんね……フルボッコごめんねである。でも多少目立つ攻撃しないと、アレクシスこっちに気付けないだろ!?(
www適当にちょろっと食らうか眺めるかでいいですからね。と、灰で思うwww
『敵の一部が追撃をしてくるようです!』
[スクリーンに映るのは敵の右翼>>252が、
逃げる背中に砲を打ち込もうと、猟犬のように追う姿だった]
ここでやつらと遊んでいたら、
すぐに敵さんの本隊におっつかれそうだな……。
[機をみるに、すぐに全速力で向かってきた王国軍だ。
全く一瞬の気も抜けない]
とはいえされるがままなのも癪だ。
追うだけ追わせて、敵が諦めた瞬間に撃てるものは撃て。
無理に撃つ必要はないぞ。
[そう指示を下した]
[元より、深追いをする気はない。
深追いをしてくれるならば、それはそれで本隊へ仕掛けられるリスクを減らせるが、そこは相手次第。
これが昇進前──配属間もない少尉の頃であれば、反転して更に喰らいつきもしたのだが]
……俺が帰らんわけには、いかんしな。
[今は、多くの部下を預かる身と。
その自覚があるが故に、引き時は誤れない]
[戦場から離脱する王国軍と、
それを追撃する両翼の隊列がスクリーンに映る。
下手を打ちはしないだろう、という確信はあった。
左翼は友が指揮する部隊であったし、
右翼を任せているのは、慎重かつ周到で鳴らしている
イクリプス中佐だ。
これまで幾度も共に戦場へ赴き、
その指揮運用能力と危機管理能力には
一目も二目も置いている。
とはいえ、口に出すのは、]
……あのひと、怖いんだよなぁ。
よく、昼寝しているところにこう、
じとーーーっ、って目で見てくるんだよ。
敵なんて来るわけないじゃん、って言ったのに、
『いつ何時も油断を欠かさないのが、
軍人たる者の努めではありませんか。』
……だっけ? 怒られてさ。
あれは、敵軍よりも怖かったなぁ。
[愚痴めいた独り言と共に、その時のことを思い出したらしい。
ぽりぽりと頬を掻いて、苦笑を隠す。]
/*
やってみてわかったこと:
スペースオペラの専門用語というか利用単語がよくわからんでござる。
考えてみるとあんまり読んだこと無かったんだよなあ。
さらっと浮かばない自分の文章力にもがーっとなる。
/*
アレクシスにはどっかで通信を開かないとね。
頃合を見るか。
やーーー長期RP村がっつり系は久しぶりなので、テキスト組むの本当に時間がかかるな!いつぶりだ、10ヶ月ぶりじゃねーの……('A`)
余裕がなくて自分から縁故をほとんどふれてない。振ってくださった方、ありがたや、ありがたや……。
クオリティは置いておいて、わかりやすい文章を目指したい。わかりやすい文章を!
心理描写はなるべくのけつつ、でもわかりやすさ優先。
わかりやすかったらがんがん書く!
[ともかくも不毛な回想に蓋をして、本隊に指示を下す。]
追撃を掛けている両翼に対し、
いつでも援護に入れるように準備しておくように。
平行して、損害艦、負傷者の収容を進めて。
イーゼル基地降下部隊の準備も始めておいて。
戦闘終了したら、すぐに進発できるように。
[いくつか指示を出したあと、だらんと指揮卓に突っ伏す。]
ふぁ……
もしも、敵軍がなんにもないとこから沸いてきたら起こして。
それまでは起こさないでね。
[無茶を口にして、目を閉じた。
まったくもって、部下に怒られたことが身になっていない。
そういえば、なんで彼はあんなに女王に似てるんだろう?
なんて疑問は、浮かんだ側からどこかに飛んでいった。]
― 航行中:女王自室 ―
ああ、アルディヴァーグ中尉、だったか。
あそこであんな風に望むってことは、余程のことなんだろう。
[読んでいた本についてを聞き、納得したように声を零す。
玉座で軍学書は読めないと言うのにも、確かに、と苦笑しつつ同意を向けた]
随分と読み込んでたようだな。
甘味か……折角来たんだ、相伴に与ろう。
[甘味好きと言うわけではないが、誘われて断る理由も無く。
逆に懐かしささえ覚えて、勧められた椅子に腰掛けた。
指示を受けた侍従が場を辞すのは視線だけで見遣る]
/*
今夜:イーゼル星系前哨戦終了
明日:アレクシス回収、本隊到着
区切りつけて進めるならこうかなぁ。
でもちょっとやることなくなる時間帯出て来るのがなぁ。
[戦場を離脱しつつある王国軍。
味方両翼からの安定した掃射。]
この局面は決しましたな。
うちの連中は慣れない指揮官の下でよくやってくれましたよ。
自分たちの手で戦果をあげたことは自信にもつながるでしょう。
[司令本部にはそう回答し、麾下には迎撃に出た飛行隊を回収しつつ順次回頭してイーゼルへ向かうよう指示する。]
王国守備隊は撤退し制宙権は得たとはいえ、イーゼルはまだ占拠が終わっていない。
何が起きるかわからんから、今のうちに交代で休んでおけ。
一撃離脱。助かった……。
目晦ましも殆ど効いてなかったぽいし。
[詰めていた息を吐き出しながらぼやく。
機動は止めることなく、後方援護を散らしてくれていた僚機と合流し三機一体陣形に戻った]
さて、
少し落ち着いたら総司令官のとこに顔出しに行くか。
[当の司令官が、だらんと指揮卓に突っ伏して寝ている状況など知るよしもなかった。]
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