情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
それは紅求めるものの咆哮か。
或いは朱蒼聖花の慟哭か。
見出すものと護るもの、定め動かす力の主と。
力無きが故の力を秘めしものたち。
紡ぎ合わさる糸は絡まり、綾を織る。
染め上げられるは、深き真紅か無垢なる真白か。
今は誰一人、その結末を知る由なく──。
音楽家 フィオン が参加しました。
音楽家 フィオンは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[そんな言葉だけで、全てを済ませたくはない、とか]
[そんな言葉だけで、全てを正当化などしたくはない、とか]
[そんな、いつもは考えもしない事が浮かぶのは、大抵]
[首筋に、冷たさと熱さを感じる夢が破れるその時で──]
― 自宅二階・仕事部屋 ―
……ん。
[差し込む光に短く声を上げ、気だるげに目を開ける。
どこかぼんやりとした若草色が捉えるのは、見慣れた仕事場の、見慣れたピアノ]
ん……ああ……。
[また、ここで寝ていたのか、と。
呟きながら身体を起こすと、肩からブランケットが滑り落ちる。ぱさり、という乾いた音を聞きつつ、ふと、今まで伏していた仕事机に向いた若草色が細められた。
視線の先には、奇妙に黒ずんだ表紙のスコアブックが無造作に置かれている]
…………。
[しばしの沈黙の後、スコアブックは他の物の間に挟みこまれ。
窓の方を向いた若草色には、やや、不機嫌な色が浮かぶ]
……まったく。
オレンジ色のヤツが出た夜は、夢見が悪い。
[責任転嫁以外の何物でもない呟きの後、椅子から立ち上がって先に落ちたブランケットを拾い上げる。
それを椅子の背にかけ、向かうのは長年使い続けたピアノの鍵盤。
気を紛らわせるよに、白と黒から旋律を紡ぎだす間に、不機嫌さはだいぶ薄れる──ものの]
[家事を預ける居候と顔を合わせたなら、常と変わらぬ挨拶の後]
……シュテラ。
ニンジン、いらないよ?
[一見朗らかな笑顔で、しかし、目だけは真剣な様子で。
きっぱり、こう言い切る事になるのだが。**]
薔薇園芸家の娘 タチアナ が見物人として参加しました。
薔薇園芸家の娘 タチアナは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
失礼します……。
……ああ、もぅ。 また手をつけてない。
お仕事が最近大変なのはわかるけども、だめですよ、お父様。
山と詰まれた書類……減ってるんだか増えてるんだか。 お昼に運んだサンドイッチも手付かずでパサパサなっちゃってるし。
もぅ……仕方ないなぁ。
はい、新しいの作って頂いたの。
あんまり無理して根詰めてもだめよ、少しはお休み入れなくちゃ。
どうぞ、めしあがれ。
それにしても、最近急にお忙しくなって……。
わたくしではお手伝い出来ないし……、お兄様がお手伝い出来たら少しは楽に……とも思うけど。
はふっ。
……あら。
はい、ご馳走様でした。
下に運びますわ、あまり遅くまで頑張らないで適当に切り上げてくださいね。
では、失礼いたします。
放浪小説家 アデル が参加しました。
放浪小説家 アデルは、恋天使 を希望しました(他の人には見えません)。
―クロムウェル邸―
[部屋に一人篭り、机に向かいながらまじめな顔つきで何か呟き目の前の紙に向かい合っている]
うーん……
[悩んでいるのは執筆中のほんの内容について]
やはり、ここで男女の関係をくどくかくよりは心情を重視し、後に絡みを入れるべきか。
それこそ夜這いを…
「そのとき、ケネスはジェニーの体を見て…」
うーん、いまいち文章の形が…
[次に出す小説、しかも官能小説のないようについてまじめな顔つきで悩んでいた。
この家の主が聞けば平気でそんなことを口にする様子とかいろいろ突っ込まれるか、あるいは困った顔をされるかもしれない]
だめだ、いい文章がこない。
[背もたれに体重をかけてのけぞるようにして天井を向き、ぎしりと椅子がきしむ音を背中に感じながら]
んー、トールに相談してみるべきか。
[とんでもないことを口にしていた。
本来ならばローゼンハイム邸に向かう日であり、その準備を終えていなければいけない時間に近くもあった…、
が、準備らしい準備をしてる様子は無かった]
んっ、相談、相談か…
[ふいに何かが降りたのか考え込み、たとえ後ろのドアが開いてもすぐには気づかないだろう]
そうだっ、相談を持ちかけられ、それを聞くうち、いつしか二人は恋仲に。
ケネスさん…、ああ、ジェニー…
抱き合う二人、そしてベッド紡がれる愛に…
[そんな独り言をトールに*聞かれたかもしれない*]
/*
いそがしくなるけども できる限りの努力と尽力をするつもりだ。
よろしく頼む。
今回は中身もアデルのしゃべりかたでやってみようと思う。
調香師 テオドール が参加しました。
調香師 テオドールは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
[夜が明ける前に家を出て、
夜明けと共に家に戻る。
灰色の墓標の前に置かれた萎花を取り
代わりに摘んだばかりの花を置いた。
付近は乾いた土と草の匂いに包まれているが
風が少しばかり湿った匂いを連れてくる。
近々雨が降るのだろう。]
[欠かす事のない墓参りの帰りに
篭に少しばかりカモミールの花を入れ
サイプレスの小枝を折る。
どちらも少し足りなかったはずだと
自宅に残った材料を思い出し、小枝を回しながら。
溜息が落ちる。
何に不満があるわけではなく
それは癖のようなものだった。]
―バラスコ家―
[音を立てぬよう自宅の扉を開けると、
弟子はまだ眠たそうな目のまま、
丁度水場のある扉を開けた所だった。]
おはよう。
[弟子の様子に表情を和らげるが
ささやかな変化は、慣れない者には分り辛い。
持っていた篭を手に、自身は自室へ戻りかけて
一度足を止め弟子の方を振り返った。]
エレオ、昼にはユルゲンの家へ向かう。
支度をしておきなさい。
泊まりになるだろうから着替えを忘れんように。
[用件は既に伝えてあったが、
寝ぼけた頭で理由を問われる事があれば
バラ園に新種の薔薇が咲いた事と、
それを使った新作の香水を作るよう依頼された事、
その為に暫く泊まりになるだろう
という事をもう一度、伝えておいた**]
/*
ゆるゆるペースで集まってますな、と。
昨夜はぱったりいっていたので改めて、の独り言御挨拶。
毎度、お世話になっております、たすく@くろねこでございます。
直前に色々とどたばたありましたが、こうして無事、開演に到達できました!
集まってくださいました皆様に深く、ふかく感謝しつつ。
今までやった事のない方向性での八つ目の『場』の物語。
全力で、頑張らせていただきますので、どうぞよしなに。
養子 イェンス が参加しました。
養子 イェンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―ローゼンハイム邸/家人私室―
[寝台の上で、書斎から持ち出した本を読んでいる――風の格好はしていたが、内容は殆ど頭に入っていない。
そもそもそこまで本が好きなわけでもない。暇潰し、部屋から出ない口実、一人を邪魔されない為の予防線に丁度良い手段だっただけ。
だから廊下の足音が、部屋の前で止まったことにも気づいていた]
[手を止めて振り返る。扉を睨みつける。
もしノックの音が響いたなら無言を貫き、扉が開こうものなら罵声の一つも浴びせたことだろう。いつもの通りに。
だが幸いにも相手にそれ以上の動きはなく、足音は遠くなった。
それが階下に消えたのを認識して、漸く視線は開いた頁に戻る]
[館の主はとうに諦めたのか、今では声を掛けてすら来ない。
客人がこの階まで来ることはそうないし、来たとしてもこの部屋に用は無いはず。
だから今の音の主が誰かは容易に判った]
うっとおしい。
[舌打ちと共に洩らす言葉は直接向けたこともある。
そうやって拒絶しても尚気にかけてくる、今では唯一と言ってもいい存在。
無論、彼女とて何も感じていないわけではないだろう。
どんな表情をされても罪悪感を覚えたことはないけれど]
[カーテンすら締め切っている為に今の時間ははっきりしない。
ただそのまま読み進めることも億劫になったから、本を床に放って目を閉じた**]
賭博師 ディーク が参加しました。
賭博師 ディークは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
―村 入り口―
んー。
[地面に荷物を降ろすと一度大きく伸びをする。]
ここに帰ってくるのも、何年ぶりかね?
[と言葉を紡いでも、返ってくる言葉はあるわけもなく。]
……いっぺん家に戻るか。
[一つ息を吐いて家がある方へ足を向けた。]
―→クロムウェル家―
―クロムウェル家―
たでーえまっ。
[勝手知ったるなんとやらで家に入ると、荷物を机の上に放る。
近くにトールがいれば文句のひとつも言われたかもしれないが、取り合う気もあまりなく。]
――は?
[おそらくそこで大体のことを知っただろうか。
その時のトールの表情は見なかったことにした。
見てないったら見てない!]
とりあえず、俺も参加すりゃぁいいんだな?
――ったくめんどくせぇ。
[どこからか一枚のカードを取り出すと、くるりと回した。]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7775023
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14144607
http://www.nicovideo.jp/watch/nm7757211
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9547166
人形使い ゾフィヤ が参加しました。
人形使い ゾフィヤは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
月のいとし子 神のいとし子
紅き月の下へ集い ゆめを紡ぐ
[右手より現れしは、大きな耳と牙、尾を持つ男女二つの繰り人形]
[左手より現れしは、蒼と朱の華持つ男女二つの繰り人形]
双花支えし見出す者
生ある者を 死せる者を
それぞれ見極め 導きゆく
[四つの繰り人形が退場し、次いで現れるは二つの繰り人形]
[一つは占い師の如き姿、一つは神官の如き姿]
狭間に揺らぐ陰の護り手
光なるもの 闇なるもの
対ならざる対なす者達は合わせ鏡の如く
己が役目を果たしゆく
[二つの繰り人形が退場し、現れる相似の二つの繰り人形]
[白を基調とした光の護り手、黒を基調とした闇の護り手]
力ある者を巡る者達
力無きが故に弱く 強く
如何様にも……───
………あ、あれ?
[二つの繰り人形を退場させて、次の繰り人形を出そうとした時だった。
予め決められた場所に人形を置いていたはずなのに、伸ばした手にその感触が無い。
五つ出すはずの人形のうち、二つが手に収まらなかった。
慌てて辺りを見回すと子供が二人、荷の影に隠れるようにしているのが目に入る。
その手には人形劇に使うはずだった人形が二つ、無造作に握られ弄られていた]
くぉおらぁあ!! じゃりんこぉおおぉお!!
大事な商売道具勝手に弄ってんじゃないわよぉ!!
[荷を挟むようにして子供に詰め寄ると、怒号一発。
盗られた人形を取り返そうと手を伸ばすと、子供達は舌を出して逃げて行く]
あっ!
こら待ちなさいっ!!
[それを追いかけ始めてしまい、人形劇は途中で中止となってしまった。
子供達の悪戯は日常茶飯事らしく、見物人達からは苦笑が多数零れていた]
[──数分後。
人形は手元へと戻り、子供達の頭にはたんこぶが一つずつ。
その傍らには恰幅の良い妙齢の女性が立っていた]
全く、人形が無事だったから良いものを。
いーい、あんた達。
この人形はこの世に一つしかない私の手作りの一点ものなんだからね!
あんた達の小遣いでどうこう出来るものじゃなくってよ。
これに懲りたら二度と悪さするんじゃないわよ!
[鼻先に指を突きつけながら言い放つものの。
子供達は反省の色無くまた舌を出してくる。
ムカッと腹を立てた直後、子供達の頭には横からまた拳骨が一つずつ落ちていた]
[子供達の非礼を詫びた母親らしき女性は一つの話を持ち出してくる]
……新種の薔薇のお披露目?
へぇ、それって私も参加出来るの?
[話された内容は、集落よりも上流にある家で新種の薔薇のお披露目があるというもの。
方々に招待状が送られているものではあるが、気の良い人だからきっと参加させてもらえるはず、と勧めてくれた。
今回のことの気分転換にもなるだろうから、と言葉を添えて]
良いわね。
私、薔薇は結構好きなのよ。
それじゃあ宿取って荷物預けて行ってみようかしら。
[勧められた話に気分を良くし、表情にも笑みが載る。
手早く荷物を纏めると、一度宿屋へと向かおうとした]
[のだが]
えぇえぇぇえ! 宿がいっぱい!?
くっ、先に確保しとくべきだったわ…。
[女性から湯治客で宿が埋まっていると言う話を聞き、がっくりと肩を落とす。
それを見た女性は苦笑し、件の家で泊めてくれるかもしれないと教えてくれた]
どの道その家に行かなきゃいけないみたいね…。
まぁ良いわ。
色々教えてくれてありがと。
それじゃあ失礼するわね。
[女性に礼を言うと、人形やその他の道具が詰まった荷物を両肩に下げ。
勧められた家への道を歩き始めた]
吟遊詩人 セルウィン が参加しました。
吟遊詩人 セルウィンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 村 入り口 ―
おや、もう着きましたか。
送って下さってありがとうございました。
[外からかかる声に村に着いたことを知り、幌から降りて御者へと礼を述べると荷を運ぶついでだったから気にするなと笑われた。
仕事を済ませるために先に村内へと入っていった彼に笑顔で手を振り見送ると、軽く伸びをして息をついた。]
/*
長ったらしいのが終わったと思ったらウィニーが居たでござるの巻。
素晴らしきタイミングだ。
さて最後まで残る狼役だけど、この赤設定を最後まで貫き通せるか否か…。
いやまぁ最後死ぬ方向で動く気では居るんだけどね。
途中までがあれだから、最後は悪役になれると良いなぁ。
やれやれ、やっと着いたか。
歩かずに済んだだけ良かったとは思うけど、馬車は腰が痛くなるんだよなぁ。
[苦笑して軽く肩をまわすと、足元に置いた二つの鞄を手に取って。
ひとつは肩にかけ、もうひとつは手に持ったまま歩きはじめた。
その足の向かった先は招待状の主の屋敷ではなく、川の方角。]
此処に来るのも久しぶりだしなぁ…
兄さんとシュテラさん、元気にしてっかな。
[思い浮かべたのは、幼少よりの知己と、彼と共に暮らしている女性の顔。
相変わらず好き嫌い言ってるかなとも思いながら、足を進めた。**]
/*
それにしてもツンデレ出来るんだろうか自分。
流石にNPC相手にツンデレにはならんかった。
ウィニー構ってー!!←
ええ、明日からお休み取られるのでしたね。 一週間のご予定でしたわね、ごゆっくりなさってくださいな、その間はわたくしが。
……そういえば、わたくしが物心ついたころは、住み込み2名と通いが6名も居たのでしたね。 あの頃はすごく賑やかで毎日誰かしらが訪問されてましたっけ。
ですわね、寂しくはありますが、今は貴方がいらっしゃるだけでも贅沢といったところですし。 ほんと、ありがとうございます。
村民 ディルドレ が参加しました。
村民 ディルドレは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 自宅 ―
新種の薔薇のお披露目。
…本当、好きなんだねぇ。
[招待状に目を通した後、彼女はその家を思い出した。
二十年ほど前にやってきた新しい村人で、この招待状の主は、たいそう薔薇が好きらしいというのが彼女の思うところである。
花を見れば綺麗とは思うし感動もするが、やれなんの種類が増えた希少価値がどうたらこうたらということには、あまり興味はない。
――とはいっても折角の招待状。
勿論断るなんて考えてもいなかったから、自宅の庭に生える野菜や果物を考えて、手土産の品を作ることにする。
一人にとっては広い家。
一人にとっては多い食材。
だが彼女は、ただ一人の家族である息子を、此処へ呼び戻すなんてするはずもない。]
[玄関の棚に招待状を置いたまま、家庭菜園で新鮮な野菜を取る。
多めに作り、人と分け合い、物をもらう。それだけで生活には事足りる。
葉物や根菜、そして木に生る果物も。幾つか取り、美味しそうなものを選別する。
土を払った先のオレンジはたいそう美味しそうだったので、キャロットケーキを手土産にすることにした。
村の、人参嫌いの青年も招待されているのかなんて考えるわけもない。ついでに言えば、もし彼がいるとしたとて、メニューに変更はなかっただろう。
ここに、実のではないもう一人の息子と言っても過言ではない青年がいたなら、もう一品か二品かが増えていたのかもしれないが――その話は置いておこう。
何はともあれ、料理を作っている最中の彼女は暇とは程遠い。
頭を悩ませる実の息子のことなんて、やっぱり考えるわけもなかった。]
[さて、息子に冷たいんじゃないだろうか。
そう思う人がいてもおかしくはないが――
彼が村を出ていってからも、玄関の鍵はかえていないし、戻ってきたら話をしたりもする。
だから別に、嫌っているわけではないのだ。
……最近はもっぱら、怒ってばかりになるが。
だがそれも仕方ないだろう。
そう、村の人だって殆どそう言うはずだ。]
[――まさか息子が オ カ マ になるなんて。
女手一つでしっかり育てあげたはずの母親は、何をどう間違えたのかと、心底疑問に思っているのだから。]
ローゼンハイムんとこに行くんだろ?
だったら、アデル呼んだ方が良くないか?
[二階を顎で示す様子は、どうするよ、と言った風である。]
俺はここで待ってるから、呼んでくるのはよろしく。
[トールは、デスヨネーな反応をしただろうか。
とりあえず、階下か玄関先で待つ心積もりである。]
天にませます我らが父よ。
御名が聖とされますように。
御国が来ますように。
御心が天に行われるとおり
地にも行われますように。
…………
……
元旅楽師 シュテラ が参加しました。
元旅楽師 シュテラは、狂信者 を希望しました(他の人には見えません)。
― フィンスターニス邸 ―
〜♪
[旋律に合わせた微かな鼻歌。
リズムに乗っておたまは踊る]
……ン。
[聴こえていた音が止むのと同時。
その動きは止まり竈の火も落とされた]
― フィンスターニス邸・一階 ―
これでよし、と。
[コトコト煮込まれていたのは飴色になった根菜の微塵切り。
今朝の献立はライ麦パンと切り出したばかりのチーズに今完成したスープの予定。
左足を軽く引き摺りながら台所を出る]
結局また音楽室で過ごしたのかしら。
[ゆっくりとした足取りで階段の下まで行くと上を見上げて]
― フィンスターニス邸・一階 ―
おはようございます。
[姿を現した家主にまずは朝の挨拶。
続いた言葉には笑顔のまま背を向けて]
ご飯も丁度できました。
降りてきてくださいね。
[美味しく育ったのだと分けていただいたばかりだったから。
普段は続けて出さない橙色攻防戦だが、珍しく連戦の気配がそこにはあった]
朱金色の髪と、ラメがかったライトグリーンの瞳
人狼と人間(守護者)のハーフ。
両親が死んだ理由は薄々察していたものの、
15歳の時、実家に残されていた母親の日記を読んだ動揺で、人狼として覚醒した。
(親戚の家を飛び出した本当の理由でもある)
『場』に遭遇したことはなく、街などで遭遇した人狼の仲間内から聞いたりするのみだった。
人狼名:トワイライト twilight
朱金色の毛並みと、ラメグリーン色の瞳。
長毛種で、もふもふふかふか。
最初の二、三年は満月の日(を含む三日間)は人狼の血が暴走し、
人を食らう獣と化していたが、今はちゃんと制御できるまでになっている。
■年齢:28歳
■職業:賭博師
■経歴:村出身の渡りの賭博師。
幼い時に両親が亡くなり(おそらく他の人狼事件に巻き込まれた)、近くの街の親戚に引き取られるも、村へ遊びに戻ってきていた。
15の時、バイト先で賭博のやり方などを覚え、
賭博師としての才を開花させると親戚の家を飛び出し、渡りの賭博師として放浪し始めた。
男だが、髪の手入れは欠かさない。
女の子を見ればナンパしているが、根っこの部分は真面目でヘタレ。
料理の腕は程ほどにうまい。
食えない事はないが好んで食べないもの:しいたけ
□希望縁故:両親兄弟以外ならなんでも無茶振りもOK
□確定縁故:
トール/二卵性双生児(強)
アデル/ナンパして家まで連れ込んだ(強)
ジャン/友人(強)
/*
お疲れ様です激しく眠くてガクンガクンしておりますt_nukeです。
久々の長期大舞台。ご参加の皆様宜しくお願いしますかしこ。
今回は初渋めのおっさんにチャレンジしつつ
(今までネタなおっさんばっかりやってましたYO)
初回襲撃で久々の墓入りヒャッホーしようかと思ってます。
折角の舞台村なので独り言も控えようかと思ってますが
無理かもしれん(
こう、突っ込みたい所がおお…
しかしディル姉さんいいな。
息子がオカマとか心中お察し。
*/
ところで先ほどマルガレーテさんから伺ったのですが、お客様が見えるんですって?
明日から彼女お休みなのに。
そんな形式ばったお客様ではないから大丈夫ですって? けど……。
ううん、気にしないで、わたくしの好きでやってますもの。
それより、お父様もお気をつけてくださいね。
……はぁい。
/*
レスポップアップが上手く動いてない気がしてあれこれ見てたらこんな時間にΣ
ちゃっちゃかローゼンさんの家行こうかな。
お兄様の痛み……、少しは和らげる事できてるのかしら……。
わからない。
わからないけど……。
でも、いつかきっと……。
料理人 トール が参加しました。
料理人 トールは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
[ 庭で栽培しているハーブを、種類ごとに束にして、麻袋に収めると、出かける用意は完了と言って良かった。
ローゼンハイム氏から、お披露目での食事の用意を依頼されてから、毎日屋敷に通って下ごしらえは全て終わっている。ただ香りが命のハーブだけは、朝摘みが一番だったから、最後に持参して、仕上げに使うことにしていたのだ。
料理人としての依頼とは別に、客人としての招待状も寄越したあたりが、ローゼンハイム氏らしいところだろう ]
[ 久しぶりの再会、とはいえ、とっくに成人した男兄弟、泣いて喜ぶ気は、こちらにも無かったが、それにしても、色々雑なんじゃないか?と、ちょっとじと目にはなったかもしれない。
なんだか、軽くむかついたので、余り歓迎しないのは承知で、ローゼンハイム氏からの招待状を突きつけてやった ]
俺も世話になってる家だから、招待を断るわけにはいかないんだ。解ってくれるよな?
[ にっこり、笑顔もおまけにつけてやる。めんどくさいとか、ぶつくさ言っていた気もしたが、聞こえないったら、聞こえない ]
ああ、そうだな、今俺も呼びに行こうとしてた所だ。
[ その後の言葉>>58を聞くと、どうやら、自分が連れてきた娘の事を忘れてはいないらしいのに、なんとなく安堵しつつ、頷いて二階へと向かう。ノックをしようとして、今度は部屋の中から聞こえた声>>18に、額を押さえた ]
アデル、ローゼンハイム氏には、若いお嬢さんが居るんだから、せめて向こうの屋敷では声に出しながら書くのはやめておいてくれ。
[ 出会ってすぐの頃は、彼女の行動にいちいち赤くなったり青くなったりしたものだが、今ではすっかり日常茶飯事となった光景に、出て来るのは諦観まじりの、そんな言葉 ]
それに、そろそろ準備もしないと。
………ディークも帰って来たから、一緒に出かけよう。
[ 玄関で待っているはずの、双子の片割れに、ちらりと向けた視線は、僅かに揺れていた** ]
― フィンスターニス邸 ―
[溜息の気配にも振り向かずに台所へと戻る。
一応味が目立たないようにとか、見た目から気分減衰しないようにとか気をつけてもいるのだが。なかなか勝てない]
一口でも食べてくれればいいのに。
[呟きながらスープを器によそって盆に乗せる]
― フィンスターニス邸・一階 ―
はい、おまたせです。
[盆を持ち運ぶ足取りもゆっくりとしたもの。
一度完全に「砕けた」と診断された左足は、出来る限りの治療をされても元には戻らない。歩けるようになっただけでもかなりの幸運だと言われている。自分でもそう思う。
腕は砕かれなかったことも含めて]
まだちょっと熱いから気をつけてくださいね。
調香師 エレオノーレ が参加しました。
調香師 エレオノーレは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
― バラスコ家 ―
[今日も師匠は家を出る。
家を出る所を見た事は、きっと、”一度”だけ。
>>21帰ってきたその人と目が合ったのは、
丁度水場のある扉を、私が開けた所でだった。]
くぁふ
[油断して、かみ殺した欠伸が耳の奥に響く。
口元を押さえ、口の中でひとつ呼吸を整えた後、]
…
…、おかえり、なさい
おはようございます、師匠
[バツが悪そうだった表情を、ひっそりと綻ばせた。
師匠ほど解りにくくはない表情のうちのどれが、
さて、彼の表情を和らげたのか。
もうすっかり見慣れた表情を、
私はちゃんと見分ける事が出来る。
へへ、 照れ隠しのような小さな笑みを口元に浮かべたまま、
水場へと向かおうとしたけれど――、]
はい
[>>22呼び止められて、視線を向けた。]
わかってます、大丈夫です
薔薇園に、行くんですよね?
新種の薔薇… わたしも、すごく楽しみなんです
どんな、かおりなんでしょうね
でも宿泊… なんにちくらいに なるのかな
[あれやこれやと考えながらも、表情は楽しみだと語る。
そうして師匠が自室に向かうのを見送った後、
水場へと自分もむかった。]
/*
>>92
いやわかりにくいだろ
思った以上にわかりにくかった
ところで 薔薇の下 初です!
わあわあ表情これすごい ころころ
これいれてなかったらかわんないんだー
へえー
ありがたいありがたい。
― 自宅・一階 ―
[テーブルに落ち着きつつ、台所に向かい、戻る足取りに注意するのはいつもの事。
もっとも、それと気取られる前に若草色はそこから逸れるのが常なのだが]
……はい、はい。
火傷する趣味はないから、それは大丈夫。
[冗談めかした口調で返しつつ、くるり、手にしたスプーンは皿の中身をかき回すだけ]
……あ、それはそうと、何か、手紙来てたよね。
中、見ないで置いて行ったような覚えだけが、微かにあるんだけど。
[正確には差出人名を見た瞬間に、逃げたのだが。
薔薇園芸家は仕事先であり、村に来たばかりの頃、多少なりとも世話になった相手ではあるのだが。
何気に、苦手意識の抜けない相手でもある]
時期的に、何となく想像はつくんだけど……見ないわけにはいかない、よねぇ。
[ため息混じりにこう言って、また、スプーンをくるり。
あらゆる意味での時間稼ぎは、もう少し続きそうだった。**]
― →ローゼンハイム邸 ―
…くぅ、この荷物を担いで更に歩く羽目になるとは思わなかったわ
[額にやや汗を浮かべながら、集落上流にある家を目指し崖道を進む。
普段から荷物が多く、それを肩に掛け歩くことはざらだったが、崖道を登るとなると話は別だった。
途中で力尽きることは無いだろうが、なかなかにきついものがある]
……ああもう、こんなことならウィニーに連絡とって合流しておけば良かった。
[そのセルウィンもこの村を訪れているとは知らず、小さく愚痴を零して。
どうにか自力で崖道を登りきった]
つ、疲れた……。
早く荷物置いて休みたいわ。
[肩に掛けていた荷物を一旦地面へと下ろして呼吸を整える。
そうしてから扉についている呼び出しのリングを掴み、四度ノックをした]
[扉を開いたのは屋敷のメイドらしき人物。
用件を訊ねられて、少しだけ遠慮がちにしながら口を開いた]
あの、ちょっとお願いがあって。
宿屋に部屋が空いてなくて、ここを紹介されたのだけど…。
[お披露目の件はまず置いておき、死活問題である宿泊場所を借りたい旨を口にする。
そのやり取りをしている最中に館の主が現れ、こちらに声をかけてきた。
どうやら部屋へと戻る途中だったらしい。
それを聞いてメイドは一歩後ろへと下がった]
ええ、一晩で良いので部屋をお借り出来ないかしら。
……ああ、ありがとう、助かりますわ。
[主から承諾を得て、ホッとした表情を浮かべた]
そう言えば、新種の薔薇のお披露目もあるとお聞きしたわ。
私も拝見してもよろしいかしら?
[思い出したように薔薇についてを訊ねると、是非にと言う言葉が返ってきて。
それに対しても礼を述べて嬉しげに笑みを見せる。
中へと促され、メイドの手も借りて荷物と共にエントランスホールへと足を踏み入れた]
あ、と。
お部屋をお借りするのにただと言うわけには行かないわね。
[そう口にすると、御代は結構と言う言葉が返って来る]
そう言うわけにも行かないわ。
お金だと遠慮されるなら…そうね。
私の作った人形ならどうかしら。
これでも最近は名が売れてきてるのよ。
[にこりと笑みながら言い、荷物の中から数体の人形を取り出した]
幻燈歌ってご存知?
あれを基にして作った人形なの。
13体で1セットなのだけど……全て差し上げるわ。
[幻燈歌と言う言葉に主の顔が僅かに翳ったかもしれないが、それには気付くことなく。
13体の人形全てを宿泊代金代わりに、と差し出すと流石に主も戸惑ったようだった]
バラバラにしてしまったら価値もなくなってしまうのだもの。
だから、1セットで御代代わりとして差し上げるわ。
遠慮しなくてもよろしくてよ、また作れば良いのだもの。
[やや強引に人形を押し付けると、主は苦笑してようやく人形達を受け取った。
その後人形はメイドへと渡り、どこか展示出来る場所へと飾るよう主は言いつけていた。
最終的に人形はエントランスホールの階段横、玄関の正面となる棚の上に全て飾られることとなる]
[ノックの音には最初気付かず、声をかけられてようやく気付きそのままのけぞるように扉のほうを見る。
椅子がさらに大きく軋みながら後ろに傾き器用にバランスをとっている]
ああ、問題はない。
私もそれなりに常識は育っている……つもりだ。
[最後の言葉は少し心もとなかった。
昔に比べ向こうもこちらの行動に慣れたもので、あきらめの混じったものを最近は感じる。
とはいえ彼らの前でなければ余りそういう姿をみせないように自分も成長はしている]
何、私もいつまでも小娘のままではないということだ。
[そうつけたしながら、ばたりと椅子を戻す反動のまま立ち上がる]
― →広間 ―
[主とはエントランスホールで別れ、ゾフィヤは一度広間へと通される。
客室へ向かう前に飲み物でも、と勧められ、それに応じたためだった]
なかなか良いところね。
宿屋に泊まるより断然良いかもしれないわ。
[辿り着くまでは大変だったけれど、その苦労の分の見返りはあるように見えて。
しばらくは広間で物珍しげにしながら用意された紅茶を口にし、しばしの休憩をとるの*だった*]
今いく、少し待つといい。
[机の上を手早く片付けるとカバンの中へと仕事道具を片付け、本を一つ手にする。
自分が執筆した本の一つ、でお土産に持っていく予定だった。
最近シリーズで書き始めたいわゆるファンタジー世界での冒険ものの本。
ドアを開けるとトールに微かな笑みを浮かべながら]
さぁ、いこうか。
[それから玄関のほうへと二人で向かい、ディークにもトールに浮かべたような微かな笑みを向ける。
どちらも自分なりには精一杯の親愛を二人に向けたつもりだった]
久しぶりだな。
まだ向こう側が透けるような体になっていないようで安心したぞ。
[遠慮のない言葉にディークには苦笑を返されたか、同じく遠慮のない声を返されたかもしれない]
さぁ、行こうか二人とも。
余り待たせては申し訳ないからな。
二人が世話になった相手ということは、私が世話になった相手も同然だ。
[遅らせた張本人であることは棚上げしながら、二人と共にローゼンハイム邸へ向かった。
途中会話などがあれば、いつものごとく表情をほぼ変えない様子で答えていただろう**]
/*
人形13体。
この後誰かに弄られないようなら村中で使う予定。
弄られてもやるかもだけどね!
さて、人形が1体足りない理由に気付く人は居るだろうか。
本当なら12人+ローゼンさん+タチアナで14人。
1日……で、済めばいいが。
尤も日数が延びても問題は無いだろう。
それほど距離があるわけでもない。
[足りなければ取りに戻ればいいと告げ別れた後。
一度自室へ戻り、手にした篭を机に置いた。]
― フィンスターニス邸 ―
[若草色が向いているのを見たことはなかったから、感じている以上に気遣われているとは思ってなく。
この時もその視線に気づかぬまま配膳するだけだった]
いただきます。
[冗談めかした口調には小さく笑って返し、自分も席に着いた。
祈りの形に手を合わせてからスープを飲み始める。味は悪くない、と思う。橙色もかなり柔らかく煮えているし。
それでも口まで運ばれない家主のスプーンを時折ちらちら見る。今回もダメか。パンを千切りながら小さく嘆息する]
手紙?…あぁ。
ローゼンハイムさんからのですか。
[食事の手を止めて飾り棚に置かれている籠を手に取る。
汚れ避けの布の下、手紙は確かにまだ封がされたままだった]
私にもいただきました。
新種の薔薇のお披露目をしたいというお話で。
堪能できるようにゆっくり滞在して欲しいって。
演奏も聴きたいとありましたね。
まだ見てなかったんですか。
お招きされているのって、もう今日ですよ?
[自分は行くつもりで仕度をしてあるのだが。
どうするのかと困惑顔で小首を傾げた**]
― → バラスコ家・エレオの部屋 ―
[>>106師匠の予想に、こくこくと小さく頷く。
へえ…と口の中だけで呟いた。
表情にはやはり、”楽しみ”がありありと浮かぶ。]
そうですね
別に遠出 という距離でもないです
[別れる際には頷くような会釈をひとつした。]
― バラスコ家・エレオの部屋 ―
[薔薇園に宿泊する準備をする。
部屋に置いてあるのは自分用の器材、図書。
使おうとしている努力の跡は見られるけれど、
腕はまだまだ、師匠には遠く遠く、及ばない。
当たり前の話ではあるのだけれど。]
えっと
[カチャ、カチャ。
私自身が使うかは――正確には、使わせてもらえるか、は、
解らないけれど。
弟子入りしてかなりの年数が経つとはいえ、大きな依頼だ。
自分の出る幕があるかは果てしなく疑問であった。
依頼の先は、師匠なのだし。
…でも。
ぽつりと思う。]
― バラスコ家 ―
[支度や、家にいる間にやるべき事などを全て終えると、
ソワソワしながら荷物を持って、師匠を待つ。]
…
[そういえば……。]
ローゼンハイムって、
[薔薇園、という以外にも、
どこかで覚えがあったような――…?
どこだっただろう。
*思い出すのはきっと、その屋敷についてからの事*]
/*
ばらのした
たのしいな!
― ―
░▓▒▓█▓░░▓▒>>**/* */[ ]
すげえなにこの 至れり尽くせり
へー へええ すげえええええええ
―バラスコ家・自室―
[窓に薄布の覆われた室内は、朝だというのに薄暗い。
作業場も兼ねた自室では、精油が劣化しないよう
必要以上の光は寄せ付けない。
篭の中の草花は、自室の隅に逆さに吊るした。
数日もすれば乾燥し、香りが内へと篭るだろう。
前日に洗浄しておいた、スポイト、硝子棒、空の小瓶。
それからエタノールの入った瓶に、香りを移し調べるムエット。
麝香や龍涎香、いくつかの草花を蒸留・精製し詰めた小瓶、
それらは全て割れぬよう、古い鞄の中に丁寧に入れた。
ふと、棚に置いてあった木箱に視線が止まる。
暫しの逡巡の後、それも詰め込んだ。
何故そうしたか、後になって自問しても
おそらくは答えられない。]
[支度と雑事、軽い朝食。
あまり得意とは言えない調理の
後片付けは弟子に任せて再び自室へと戻る。
机の上には封の切られたユルゲンからの依頼書
というよりは、招待状に近い文面の手紙がひとつ。
中を開き、何度目かになる内容を読み日時を再度確認する。
溜息が零れた。
今度は意味ある物。
本音を言えば、人の多い場所に愛弟子を連れて行きたくない。
それは長い目で見て彼女の為にならないと、
理解しているからこそ、ユルゲンの
仕事依頼込みの招待に、彼女を連れて行くと決めたが
彼女の“花”を知るからこそ、一抹の不安が残る。
弟子とユルゲンの義息の関係を知っていれば
やはりと考えを改めたかもしれなかったが、
不幸なことにそうする事はなかった。]
[物思いに耽ると時は一気に走ってゆく。
鎖時計を見ると、すでに昼近かった。]
もうこんな時間か。そろそろ行かんと日が暮れるな。
さてユルゲンの奴、あの新種には
『タチアナ』と名付けるんだろうか…。
[娘に甘い元同僚の事を思うと呆れを含む好意的な笑みが浮かぶ。
30年近く付き合いのある、信頼のおける相手。
だが彼には弟子に鮮やかに咲く花の事は伝えていない。
組織を離れてから知った事だからこそ
その事実は密やかに内に収めていた。
組織にいた頃の自分であれば、例え実物を目にしてなくとも
予測や可能性のある事柄は、事細かに報告していただろう。
以前保護し、今もこの村に住む
フィオン・フィンスターニスの時のように。]
[弟子の歩調に合わせるように足を進め、その前を歩きながら
彼女が弟子入りしてからの事を思い出す。
早いもので、数えて10年になり
自分も実に老けたものだとしみじみ思うのだった。]
10年か。
[呟くと、弟子はこちらを見上げたか。
前を向いたままでは、見る事は出来なかったが。]
良い機会だ。
薔薇園の薔薇を使って、匂い袋を作ってみなさい。
それが合格点を取れれば――
[と、少し言葉を区切り。]
次に卸す匂い袋の調合は、お前に任せてみよう。
[そう告げた後はひたすら真っ直ぐに足を進め、
ゆっくり時間をかけた後、ローゼンハイム邸へと辿りついた**]
―→ローゼンハイム邸―
― 自宅・一階 ―
[嘆息されている事には気づく事はなく。
当人的には、『何故そこまで』的なものもあるのだが、それはそれ]
……ああ、やっぱりその関係、か。
いや、お招きされて、行かない、って事はないよ?
あちらの楽器もそろそろ調整の必要な時期だし。
[困惑顔に返すのは笑み。
手紙の文面は見てはいないが、恐らく自分宛のものにはそちらの仕事も含められている。
師が村にいた頃には、専ら彼女宛にその依頼はされていたものだったが]
ただまあ、そうなると数日は捕まるな……ちょっと、予定の見直しがいるか。
……まったく……俺の仕事予定に、わざと被せてんじゃないかね、あの御仁も。
[つい、そんな言葉が口をつく。
麓の町から、演奏会を開いてくれまいか、という打診のあった直後の招待。
彼の薔薇園芸家の『仕事』の一端を知るが故に。
彼が自分の『過去』の一端を知るが故に。
そんな邪推めいた考えもふと、浮かんでしまう]
[どこか冥い物思いは短い時間のもの。
表層のあかるさはほとんど崩れず、ついでに、スプーンの動き方も変わっていない]
しかし、演奏依頼か……なら、新しい譜面も幾つかお持ちするとしますかね。
新種のお披露目、って事は、それなりに人も集まるだろうし。
[そう、言葉を紡ぐ様子はどこか楽しげでもあり。
窓の方へと流れた若草色には、柔らかないろが浮かんでいた。**]
― →フィンスターニス邸 ―
[村の入り口から川辺に向かって歩いていくと、兄さんの家が見えてくる。
5年前に偶然再会した彼は、幼い頃とは印象が変わっていたけれど。
それでもやはり会えたことは懐かしくもあり嬉しくもあり、それ以来時折顔を見せるようになって。
父母達とも距離を置いた今では、気を張らずにいられる相手の一人。
久しぶりだと思うと、知らずその足は速まっていたかもしれない。]
― フィンスターニス邸 ―
[玄関前まできたところで、足を止めて空を見上げるとまだ朝の清清しい空気を残したままで。
それを見て少ししまった、と眉を顰めた。]
…ちょっと早く来すぎたか?
この時間だと朝食とってる最中かもしれないな。
[呟きながら、戸を叩こうかどうしようか暫し悩んだ後。]
でもまぁ、兄さんのことだからまだ寝てるかもしれないし。
食事中だったら謝ればいいか。
[開き直ってそう言うと、軽く戸を叩いて。]
朝早くに失礼します、フィンスターニスさんはご在宅でしょうか?
[中に声をかけて、返事が来るのを待った。**]
[私はいつも、一種の香をつけている。
それは小さな頃、
師匠に弟子入りする切欠になった香り。
元々身体の丈夫でない私は、
薬というものがあまり好きではなかった。
どうしても気持ちが落ち込んでしまう。
控えめな性格は、そういった部分からも形成されているのだろう。
そんな時に出会ったのが、”調香”。
修行から帰ってきたという男性の仕事は面白く、
興味を引かれ、その香りは心を癒してくれた。
やがて彼の元に入り浸る事になり、
半ば押しかけのような形で弟子にしてもらい今に至るけれど。
それに出会ったのは、もう10年前。
もっとも、正式に弟子だと認めてもらったのは、
もう少しあとの話になるけれど。]
[長いような短いような。
時はあっという間に過ぎた覚えしかない。
その間あったいろいろな事は、
今はあまり、思い出さない。]
― バラスコ家→
[>>116朝の食事の、後片付けは私の仕事。
料理は私も得意ではないので、師匠とは当番制にしている。
おいてもらって何もしないのは、だって、とても、申し訳ない。
これでも少しずつは上達しているのだ。
いつか師匠を追い抜く日だって近いと自分で思っている。
>>119頭を撫でられると、子供扱いに、
照れるような、安心するような。]
…
[空気だけをもらすような、ひっそりとした笑みを浮かべた。]
はい
[出かけると声をかけられると、荷物を持ち彼とともに出る。]
[私の足はおそい。もたもたと歩くその歩調に、
師匠がいつもあわせてくれているのに、
やっぱりまた安心して、でも少し、申し訳なくて。
けれど無理をして急ぐとこける可能性もあるから、
私はその状況を甘んじて受け入れている。
それでも申し訳ないなぁと、ひっそり思っていると、
>>120師匠の声がふってきたので、そっとそちらを見上げた。
10年、それは。]
…
えっ
[続いた言葉、匂い袋。それは、]
い、いいんですか?
[合格したら――、その言葉に、息の詰まるような思い。
ぎゅうっと口元を引き締めて、手にもった荷物をにぎりしめる。
わあ わあ わああ…!
心の中がはしゃぎだしてしょうがない。]
が がんばります … !
[もれた言葉にこめられた興奮の色は、
きっと師匠に気付かれただろう。
師匠の物憂いも知らぬまま、
ゆっくりゆっくりと道を歩き、見えてくるのは――]
*― →ローゼンハイム邸 ―*
[久しぶりに見る昔の夢だった。
母があまり家に帰らない本当の理由も、
目は母と似た色なのに、髪はどちらとも違う色だった理由も、
そんな一家に周りが向けていた視線も。
それから、その頃いつも一緒だった幼友達がいずれ離れて行ってしまうことも。
何一つ知らない“Lyckseth”だった頃の夢]
[そんな夢の最後には決まって少年が出てくる。
黒い服を着た黒髪の少年は、こちらに手を差し出して、
『キミは何も悪くないよ』
『悪いのはみんなのほうだ』
そう言って、赤い目を細めてわらう]
―ローゼンハイム邸/家人私室―
[ノックの音に、夢は余韻を残し霞んでいく。
待っているのは現実の暗い部屋。
扉に目を向ける。半ば八つ当たりのように睨む。
食事をと告げる声にも返事をせずやり過ごすつもりでいた。
だが]
……そうだ、鍵……
[昨晩は鍵をかけずに寝てしまったことに気づき、不愉快そうに眉を寄せた]
[鍵を掛けていれば開けられる心配もないし、放っておけばそのうち居なくなるのだろうが。
仕方なく口を開き]
要らない。
[突き放すような一言だけ返し、再び口をつぐんだ。
家人が運んでくる食事に手をつけること自体が数える程、それも初めのうちだけだった。
尤も義父がするように食事自体を取らないわけではなく、空腹を感じれば何かしら口には入れる。あくまで出されたものを拒否するだけだ。
メイド長は知っているそれを彼女も知っていたなら、強要はされないだろうと踏んだのだが。
どの道物理的に扉を塞ぐことはできていない]
[扉を睨みながら、相手の動向を伺った。
そのうち階下で来客を告げる音がすれば、その分だけ不機嫌さは増す。
相手が誰か確認できずとも、どうせ一緒のこと**]
「だいすきなお兄様へ
明日からメイド長のマルガレーテさんがお休み取ります。 通いのお二人だけになるのお知らせしておきますわ。 それと、お父様がお客様を招いてて騒がしくなるかもしれないの、ごめんね。
タチアナより」
アデル、この世で一番カッコいい俺様が、
向こう側が透けるような体になる非常事態なんか起きるわけないだろう?
[なんか格好つけながらおかしな―ある意味通常運行な―ことを言ったよ?]
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新