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ほんと、ここに来ると、背筋が伸びる気がしますわ。
自宅の礼拝堂も空気が違う気がしますけれど、それよりも重さを感じますの。
街の教会より小さいのに、雰囲気がなんだか……。
[程なく物色を終え、立ち上がる。成果はまあまあ。
見つけ出した林檎を一つ、皮を剥かずにそのままかじりながら、中央に配置された机を何気なく見やった]
そういえば……
[何となく思い出す。
いつのことだったか、そこにケーキが置かれていたことがあった。
多分どちらかの誕生日だったのだろう。その日も来客は多くて、楽しげな笑い声も聴こえて。
それがどうにも不愉快だったものだから、腹いせに良くできていたそれをナイフでぐちゃぐちゃにした。
集まりがどうなったかは知らない。
誰の仕業かは瞭然だっただろうに、その後特に咎められた覚えもなかった]
そうですね、湯治のお客様と。
そして、篤志家の皆様と……、いえいえ、当家はそんな……。
でも、そういっていただけるのはありがたいですわ。
…
[はじめましての人と話したのは、久しぶりだったので、
なんとなく喉が渇いてしまった。
首元を軽く押さえて、こほん、と喉の奥で咳をする。
きょろ、と辺りを見回した。
水をもらえそうなところは、あるだろうか。
…歩き回っていいのかな、とも思うけれど。
広間にまだ他に人が残っていたら、そんな相談をしたかもしれない。
場所を誰も知らなくても、ぺこと頭を下げ、広間を出るだろう。
広間から出た時、まだ厨房から物音は聞こえていただろうか?]
― →厨房 ―
― → ローゼンハイム邸 厨房 ―
[物音に誘われてか、なんとなくか、
とりあえずはそれっぽい所を見つけたので、
そっと入り口から覗く。]
…
[そこに見えた顔に、声を出すよりも先に、
驚いたようなものへと、表情が変化した。]
―ローゼンハイム邸/厨房―
[林檎が丸々一つ無くなる頃には、広間からの声も数を減らしていた。
その為につい気が緩んでいたのか、気配が一つこちらに近づいていたことにも気がつかなかった。
芯を捨てようと身体の向きを変え]
……あ。
[そこでようやくこちらを伺う影に気がついた。
いつものように警戒を向け――つまり睨み付けてやろうとして、相手の驚いたような表情をみとめる。
そうして]
神のいつくしみを信じ、許しが必要としているあなたのお話をここであなたの言葉でお話ください……ね。
神様……と言っても、何かを直接してくれるようなものではないのは十分に知っているけれど……。
[数瞬後には、同じような顔をして]
え、……ノー、レ?
[幼い頃の呼び名を、そのまま口にした。
紡ぐ声質は当時より低めに変わっていたけれど]
― ローゼンハイム邸 厨房 ―
[>>315呼ばれた名前は、あの頃と同じもの。
確信した相手の名前を、呟く。]
イェンス くん
…
[どうしよう。
最後に会ったのは、6年前 くらいだったろうか。
あの時、以来だ。
色々な思いがあり、何を話せばいいか、頭では解らなくなる。]
うん
ひ
ひさし、ぶり …
[どうにかそう声を出すと、視線をさまよわせる。]
6年前……、わたくしが5歳の頃、その頃、猫を飼ってました。 2年前に天へ召されてしまいましたが。
その仔は当時まだ小さくて、家から外に出したことはまだなかったの……。
最初父が連れてきたお兄様と合ったときは……、すごく怖かった。
目に光が無くて……吸い込まれそうな暗さを宿していて……。
[名前を呼ばれ、口を閉じた。
その響きは確かに覚えのあるもの]
え っと、
[再び口を開くも、喉が張り付いたようだった。声が上手く出せず、久しぶりという言葉にも上手く返せない。
彼女同様に何を話せばいいのか分からないというのもある。
ここへ来て以来、あまり人と話さずにいたから、というのも理由ではある。
でも、それだけではなくて]
わたくし、その顔を見たとき……。
なんだかわかったような気がしたの。
ううん、わかるような予感を感じたと言ったほうが正しいのかもしれませんね。
[暫し時間が経った後で、ぐっと口を引き結び、
視線を泳がす幼馴染に背を向け、逃げ出した。
彼女を見て抱いた感情を――僅かに紅潮した頬を悟られないうちに、と**]
当時は、でも、こんな言葉にはできなかったのだけど。
そう……感じたの。
その時受けた感覚に後から言葉を与えたら、きっとこういう事だったのだろうな……って。
/*
よし、片想いフラグ立てられた。
初回吊りだからこそやってみたかったのでした。
OK、あとは報われないまま死ぬだけだ(
/*
ちなみに今回は、
設定:厨二病(患者のほう)
方針:リア充氏ねじゃなくて死ね
でお送りします。
通常村じゃきっとやれない引きこもり満喫するぜ!
[どちらからも何も言わないまま、暫しの時が過ぎた時。
さっと逃げるように去る幼馴染を目で追った時には、
すでに背中しか見えなくて。]
…
しかた ないよね
[自分が薄情だったと、自分でも思っている。
あの時に、彼の力に何もなってあげる事が出来なかった。
自分が彼と同じ境遇に立ってみて、色々と解る事もあった。
だからこそ、
もう友達だと思われていなくても、仕方はない、と 思う。
仕方ないと思っているのに寂しいのは、
きっとわがままなんだろう。]
……
[少し、いや、大分表情が落ち込んだものになる。
考えれば考えるほどに沈んでいく思考がある。
幼馴染が去った方向を暫く見詰めた後、]
…
[メイドさんが戻ってきたらお水を一杯貰おうと、
厨房の入り口の壁に*もたれかかった*]
その日は前日から天候が崩れるって言われていて……。
朝からずっと外が暗くて、今にも雨が降りそうな様子だった。
ドア開けてしまっていたのだと思います。
それで、使用人から父まで総出で庭と屋敷中を探したのだけど、見つからずに……。
そうしているうちに鋭い稲光と共に大粒の雨が降り出してしまって……。
でも、わたくしは諦められなくて……。
屋敷の中に居ても叩きつける音がすごい、こんな雨の中にあの仔が居ると思うと居ても立っても居られなくて。
みんなが目を離した隙を縫って厨房から外へと抜け出してミンカを探しに出たの。
今思えば、無謀な事だったわ。
大きな雨粒が叩きつけるように落ちてきて、まるで滝のようで……。
視界も悪い中、当ても無く出て行くなんて。
どこをどう歩いたのだかわからないけど……、頭の奥に響くミンカの声だけを頼りに進んだ気がします。
そのうち、地面にぶつかる雨音の中に鳴き声が混じった気がした。
あの仔は小川の中洲に取り残されてました。
陸続きだったのに、増えた水で分断されて戻れなくなったようで……。
とはいっても、わたくしが歩けない程でもなく……。
少し流れに足をとられながらも、ミンカのところまではいけたのです。
ただ、目を瞑って祈るしかできなかった。
ミンカを雨からかばうように抱え、小さくなってくる足場を見つめるしか出来なかった。
けど、実際は大丈夫ではなかったのですね。
その後どうなったかはっきりとは覚えていないのだけど……、後で聞いたらお父様が二人取り残されたまま抱き合ってるのをまとめて助けてくださったのだそうで……。
もしかすると、お兄様は死に場所を探していた……のかもしれません。
でも、それでもわたくしは忘れられないの、あの、目の奥に宿った強さを。
あとで……お父様にはたーっぷり絞られましたわ。
それはそうよね、運良く助けられたけど、下手すると死ぬところで……。 もう少し遅かったら鉄砲水で流されてしまうところだったらしくって……。
神父様の声が染み渡ってくる……。
「全能の神、あわれみ深い父は、御子キリストの死と復活によって世をご自分に立ち帰らせ、罪のゆるしのために聖霊を注がれました。
神が教会の奉仕の努めを通して、あなたに赦しと平和を与えてくださいますように。
わたしは父と子と聖霊の御名によって、あなたの罪を赦します」
あら……いい香り。
昔、一度だけ食べにきたことあったわね……。
あの後に一度だけ……。
お兄様と外でお食事したのは後にも先にも、あの時だけ。
今ではちょっと考えられないけど……。
お食事も不規則で、体が心配だわ。 去年の冬……すごい熱でうなされてたりもしたし。
― ローゼンハイム邸 書斎 ―
[1階へは降りず3階へと上がる。
その為他の招待客とはすれ違う事はなかった。
階段へと響く声から、既に何人か集められた事は知れる。
登ってすぐの部屋、書斎の扉を叩いた。]
ユルゲン、俺だ。テオドールだ。
[普段は使わない一人称を口にしながら
返事が返れば中へと入った。
相変わらず仕事付けな家主の様子を横目に見て、
ひらりと軽く手を返す。]
報告書か。
[内容の端が目に入れば低く呟き
空いた椅子を引き向かうように腰掛けた。]
……どうした、風邪か?
[見れば家主は何故か若干顔色が悪いようで
不精かと問うが、本人は曖昧に首を振る。]
はぁ、嫌な予感?怖気?
俺たちが言うと洒落にならん発言だな。
[元同僚の乾いた笑いに、うろんげな眼差しを向ける。
こちらの視線お構い無しに、
視線を感じる、だの、鳥肌が、などと呟くのが聞こえたが、
断片的に聞くだけではよく分らなかった。]
まぁ、いい。それよりも打ち合わせだ。
どんな香水にするつもりだ。娘…タチアナ用なんだろう?
何か、イメージがあれば言ってくれ。具体的でなくていい。
[こちらにとっては仕事の話、相手にとっては娘の話に変わると
元同僚の表情は緩んだものになる。
次の彼女の誕生日に送る品にしたい、と
あれそれと香りについての注文と、娘への愛情を
途切れる事なく漏らす男へ逐一頷きながらメモを取った。
終わる頃には、彼の娘への愛は
メモ用紙から溢れる程の量になっていた。]
『愛らしく気品のある
少女から大人の女性へと移行するような』……
…ある程度は、こっちに任せてもらうぞ。
[相反するイメージばかりでは成り立たないが
それをどうにか纏め上げるのも技量のひとつ。
暫くメモを見ながら考え込んでいると同僚が
相変わらず仕事人間だな、などと、
自らを棚に上げて言ってきたので]
ほっとけ。こういう作業をしているうちが一番楽しいんだ。
[憮然として言うと、追い討ちをかけるような言葉が返る
それには薄く溜息を零した。]
タチアナが可愛いのは認めよう。
[元同僚の様を見て、羨む気持ちが無いわけではないが]
……だが俺は妻帯はしない。
そう、決めたんだ。
[告げると、同僚は微妙な顔をする。
言いたいことは分る。
ずいぶん以前にも、話に持ち上がったことで
その時は、まだ今のように
はっきりとした答えは出さなかったが。]
別にお前を、否定するわけではないさ。
妻を娶り子を成すというのは、
人の営みに置いて極自然なことだ。
それに、もう嫁に悩む歳はとっくに過ぎたしな。
歳は取りたくないものだ。
[もしも、組織に属さなければ
何の疑問も抱かずに、妻帯し、子を育てただろう。
そんな胸中は、未だ組織の人間である男には見せず。]
しかし、本当に……お前に似なくて良かったなぁ。
[軽口へと変えて、くっくと楽しげに笑い、隠した**]
/*
覗いた瞬間のタチアナ無双に呆気に取られた俺、惨状!
30分で補完とネタ振り……頑張ろうか。
っつか、頑張りすぎですてばwwwwwwww
― 自宅・一階 ―
……お前ら。
人が稀少な努力をする、と言っているのにその反応はどうなんだ。
[シュテラとセルウィン、それぞれの反応に思わずジト目になった。
しかし、自分でそれを『稀少』というのもどうなのか、という話だが。
そも、驚かれるような偏食ぶりを見せているのは自分なのだから、と突っ込みどころだけは多々あるのだし]
[挑戦への限界自体は、早々と訪れる。
それでも、三分の一は減らせだけでも見事というべきか。
そこまでいけたのも、作り手の気遣い故の事──とか、そんな事を考える余裕は、なかった]
[冷静に考えると、ニンジンだけでなんでそこまで深刻に慣れるのか、という話だが。
そこを突っ込んじゃいけない。多分]
― 自宅二階・仕事部屋 ―
……ったく。
[仕事部屋に入るなり、零れたのは小さなため息]
悪い事じゃないんだろうけど……反応に困る、な。
[呟きは、何に対してのものか。
若草色には、僅かに困ったようないろ。
一度目を閉じて軽く首を振り、机の上に重ねたスコアブックを鞄の中へ。
いつもなら確認してから入れるのだが、やや気が急いていたためか。
常ならば仕舞い込んでおくはずの一冊も入れていたのには気づかずに]
演奏の方も、今回は特に期待していただいてよいかと。
……ヘル・ローゼンハイムも、久しぶりに協奏を御希望のようですし。
頑張らせていただくつもりですよ。
[シュテラも呼ばれた、という事は、その辺りも期待しての事だろう、と。
相変わらず招待状は未読のままだが、状況予測からそんな言葉を口にして、それから]
そうそう……もし、よろしければ、だけれど。
折角だし、フラウの演奏にも期待したいかな。
心配な部分があるなら、事前の練習にもお付き合いしますから。
[社交辞令か本心か、笑みからは読めない言葉をタチアナに投げかけたりしつつ。
話が一区切りして全員の支度が問題ないようなら、ローゼンハイム邸への出発を促す事に。**]
― 厨房→客室A ―
あ、…
[――― 考え事をしながら。
少しの間、待っていたら、
一人の使用人が通り掛かったので、
控えめに呼び止め、
水を一杯いただいた。
丁寧に頭をさげ見送った後に、
何か思い付いたように、
ソワソワそそそと、*借りている部屋へと戻る*]
― フィンスターニス邸・一階 ―
だって。
今日のも駄目かって諦めたところで。
[家主のジト目>>399にはセルウィンと顔を見合わせて肩を竦めたりとか。
村の婦人達にも教えを請うて繰り広げてきた攻防戦。
橙色を使う以外でも料理の腕は上がったのではないかと思う。
次はもっと無理なく食べられるように、とか。
心の中で密かに別の握り拳を握っていたのはここだけの内緒話。それも少しは間を開けての話になるはずだった]
私も荷物取ってきます。
[片付けを済ませた後、仕度しに行く家主を見送り、セルウィンには楽にしてて欲しいと言って自分も部屋へ。
家事用のエプロンを外すと髪を整え小さな鞄を開いた]
― フィンスターニス邸・一階自室 ―
うん、よし。
[新曲の楽譜もちゃんと入っているのを確認し、荷の真ん中で幸せそうに微笑む雪色の少女人形をそっと撫でる。
そういえば。大人達とは違い一歩踏み込んでくれた人形師の少女は今頃どうしているだろうか。
遠い旅空の下を想像しながら鞄を閉じ、古びた革のフルートケースと一緒に持って部屋を出た]
[此処に引き取られてきたばかりの頃は、それ程深い傷ではなかった。
父が死んだこと、母が居なくなったこと、その頃には疎遠になっていた幼馴染のことで色々とショックは受けていたけれど。
でも母はいつか迎えに来てくれるのだと思っていた。
だから最初のうちは何の接点もなかった人間と暮らすことへの戸惑いが強く、接し方が分からなかっただけで、2人のことも決して嫌ってはいなかった。元々人見知りがちで友達もあまりいなかったくらいだ。
それが怖い印象を与えていたとは知らないけれど、だからこそ、嵐の中で迷子になった義理の妹を探しに行くなんて芸当もできたのだろう。
どうしてそうしようと思ったかは思い出せないが]
[だから今となっては、あくまで仮定でしかないが]
『――ローゼンハイムさんも、物好きよねぇ』
[あの言葉が無ければ。
広間で交わされる客人の噂話を耳にしたりしなければ、母が消えたことだってもっと自然に受け入れて、此処にも馴染めたのかも知れなかった]
『よりにもよって、あの“売女”の子を引き取るだなんて』
[あの事件から、数日と経たない日のことだった]
『ほら、何の接点もなかったじゃない』
[養子として引き取られた理由は、未だに知らない]
『さあ、……案外、あの女と関係持ってたりして』
『まさか、真面目な人じゃない』
『でもアイツから迫るくらいはしてそうよね、いい男だもの。一体何人と寝てたのかしら』
[その声には聞き覚えがあった。家が近所で、挨拶くらいはしたこともある]
『まあね。でも親子関係はないわよ、全然似てないじゃない』
『そうだけど……ああ、そういえばあの子、亡くなったご主人にも似ていなかったわねぇ』
『やっぱり実の父親じゃなかったんじゃないの。可哀想にね』
[所詮は無責任な噂話、その中に幾つ真実があったのかは分からない。
けれども子供の心を抉るのには十分だった。
そこに母への失望と、他人への不信感を植え付けるには]
―ローゼンハイム邸/雑品倉庫B前―
[厨房を出て咄嗟に逃げ込んだのは地下だった。
雑品倉庫の壁に背をつけて座り込み、呼吸を整え落ち着こうとするうちに、色々を思い出して顔を歪めた]
そうだ、……ノーレだって、何も言ってくれなかったじゃないか。
[父親の葬儀の時、彼女の姿を見かけた。けれど言葉を交わすことはなかった。
話しかけてこなかったのはきっと彼女も噂を聞いた所為だろうと、後で思った。そう思い込んだ。
思わぬ再会に少しばかり浮ついた心は再び昏く沈む]
今更何だ。
早く帰ればいいのに。
[恨みを吐けばそれが本心のように思える。
それでも先の感情は消えず、胸中に残ってしまうのだけれど**]
/*
まああれだ。
いかに暗い過去を持っていようとも、
<大丈夫ぜんぜん平気僕頑張る
↑的な態度なら同情もされるでしょうが、
<僕かわいそうだよね悪くないよねだから何されても文句言うな
↑ってなるとイラッ☆だよね!というお話。
今回は下をやりたかったので、本当は普通人スキーだけど敢えてちょっと不幸にしてみた。
つまりそんなもの知らんがお前ムカつくんだよって思わせたら勝ち(
村の設定が変更されました。
― フィンスターニス邸内 ―
いや、正しい反応だろ?
当人の口から稀少って言葉が出てくる位なんだから。
[>>399フィオンのジト目にはにっこりとした笑みを返してから、シュテラにも同意を求めるように笑顔を向けると二人で肩を竦めて。
ともあれ珍しく天敵に挑む兄貴分とそれを見守る様子の彼女の邪魔をせぬよう席を立つと台所へと食器を運び、洗い始めた。
それからしばらくは一人で洗い物を片付けていたのだが。]
…おや?
兄さん、食べ終わったんだ。お疲れさま。
シュテラさんも。
来てくれて助かった、どこに仕舞うかとか教えてもらえるかな。
[洗い場にあった食器を一気に洗い後は食器を拭いて仕舞うだけというところでシュテラ達が台所に来てくれて。>>267>>401
食事を済ませた相手に似つかわしくない言葉をフィオンに向けて笑い、シュテラにも笑顔でそう問いかけ。
三人で片付けを済ませると出かけの準備をする為にフィオン達はそれぞれ私室へと戻っていった。]
[席を離れる際に楽にしていて下さいと言ってくれたシュテラを見送ると、その場にいるのは自分一人。
手持ち無沙汰になって、なんとはなしに席を離れた二人のことを思い浮かべる。
初めてシュテラを見た時は、フィオンが嫁をもらったと思ったものだ。
それをそのまま口に出して、双方から違うと言われすぐに誤解だと知ったけれど。
二人はお互いを気遣いあえる良い関係を築いているなぁと、時折しか会わない弟分は思っていて。]
…ほんと、嫁さんで良いと思うんだけどなぁ。
あ、お帰りなさいシュテラさん。
[当人達に聞かれたら勝手なことを言うなと言われそうな独り言を零したところで、シュテラが戻ってきたので椅子を引いて座ってもらえるよう促した。
零した独り言には、『誰が誰の』という部分が抜けていたので意味は彼女にはつたわらなかったろう。
仮に伝わっていたとしてもこちらの態度は変わらないけれど。]
あれ?
シュテラさん、荷物はそれだけなんですか?
[シュテラが席についてから自分もまた座り直したところで、彼女の荷物の少なさに気付いて問いかけた。]
[自分の問いに返された答え>>408には、あぁ、と納得して。
フィオンが戻るのを待つ間他愛ない会話を続けている中で、そういえば、と呟いた。]
良かったですね、シュテラさん。
苦労されたでしょう?
[自分もさっきもらったスープ。
あの中の人参は細かく刻まれよく煮込まれていた。
あれを見ただけでも、普段から苦心しているだろうなと察することが出来たから。
だからこそ、フィオンが口にしただけでも嬉しかっただろうと。
そんなことを話していると、来訪を告げる音が聞こえた。
出迎えにいったシュテラの声の後、玄関から聞こえたのは聞き覚えのある声で。>>395]
この声は…
あぁ、やっぱりタチアナさんでしたか。
お久しぶりです、私もお父上からお招きを頂いたんですよ。
[玄関まで行くと、丁度準備を終えたフィオンも階段を下りてきたところで。>>403
フィオンとシュテラの協奏やタチアナの演奏の話には、自分も楽しみだなどと相槌を打った。]
[話が一段落し、それぞれの用も済んでから出発の運びとなっただろうか。>>404
フィオン達と共にローゼンハイム邸に向かう途中、荷馬車でこの村まで運んでくれた御者に声をかけられ足を止めた。
フィオン達には先に行ってくれて良いからと声をかけたが、さて。]
お疲れ様です。
えぇ、本当にありがとうございました。
しばらくここにはいらっしゃ…おや、もう戻られるんですか?
そうですか…仕事とはいえ大変ですね、お疲れ様です。
え?うーん…そうですねぇ、特に急ぎ必要になるものは無いと思うんですが…
……あ。
すいません、ひとつだけお願い出来ますか?
私宛の手紙がきたらこちらに届けて頂けると助かるんですが…
[何か用があればと申し出てくれた御者へそう頼むと「あぁ、いつものお呼び出しかい?」といわれてしまい、苦笑混じりに頷いた。]
えぇ、そうです。そろそろ届く時期だと思うので。
…、ありがとうございます。
はい、それでは。えぇ、お気をつけて。
[御者が帰る背を見送り、フィオンたちが待っていてくれたならお待たせしましたと謝罪して。
改めてローゼンハイム邸へと向かい歩き始めた。**]
― →ローゼンハイム邸 ―
[あまり遅くなっては、というのもあり、また話は向こうでもできるから、と崖上の邸へと歩き出す。
道ですれ違う人々には、あかるさを崩さずに挨拶をして。
たまに眉を顰められても、気にした様子は皆無。
そんな姿は、セルウィンの知る幼い頃とは完璧に真逆のもの]
ん、知り合い?
すぐ済むなら待ってるよ。
[途中、セルウィンが知り合いと話をするのに離れた時は、こう言ってしばし足を止め。>>420
何かを頼み込む様子に、誰かと待ち合わせでもあるのか、などと思いながら、他愛ないやり取りで時間を潰す]
ん、気にしない気にしない。
それじゃ、改めて行くとしようか。
[セルウィンが戻ってくる>>421とこう言って、改めて邸へと歩き出す]
……ふう。
いつもながら、この坂だけは、なぁ……。
[滝沿いの崖道を登りながら、ぽつり、と呟く。
若草色は時折り、シュテラの方へ様子を伺うように向けられるが。
歩みが安定しているならば、気取られる前にそれは逸らされていた。
口に出して状態を問うのは、限界を超えている、と見えた時のみ。
重ねて案じられるのは、時に重く息苦しい、と。
そんな自身の経験故か、気遣いの形は曖昧な現れ方しかしていなかった]
― ローゼンハイム邸・エントランスホール ―
[崖道を登りきり、たどり着いた邸。
エントランスに入ると、はあ、と息をついて]
さて、それじゃ俺は展望室の楽器に挨拶して参りますか。
[先に主じゃないか、という突っ込みはあっても受け流し。
何気なくホールを見回した若草色が一点に止まり、見開かれた]
あれ……は。
[13体の人形。
一見して、揃いのものと知れるそれ。
初めて見るものだが、それが示すものが何かはすぐに気づいた。
否、気づいてしまった、というべきか。
無意識、右手が左の首筋に触れて、すぐに離れる。
何かを振り払うように首を振る仕種は、周囲に何を思わせるか。
それを、確かめる余裕はなく]
ああ……見事な細工で、ちょっと驚いただけ。
それじゃ、俺は上に行くから、また、後で。
[早口にこう言い放つと、足早に階段を上り。
真っ直ぐ向かうのは、三階の展望音楽室]
― ローゼンハイム邸・展望室 ―
……何なんだよ……ったく。
[展望室に入るなり、零れるのは苛立ちを込めた呟き]
今朝方の夢といい、今の人形といい。
……いい加減にしてくれってば。
[低く呟いた後、息を吐く。
単なる偶然。
そう、思いはすれど。
何故か、それだけとも思えずに、苛立ちが募る。
そんな自分にまた苛立ちが募る悪循環を、一度強く首を振る事で強引に断ち切って]
……少し、気、鎮めるか。
[小さく呟いて、向かうのはこの空間の主の如きグランドピアノ。
白と黒の上に指を落とし、音色を確かめる。
慣れ親しんだ自宅のものとはまた異なる音色に、僅か、気を緩めつつ。
しばし、旋律を紡ぐ事に意識を凝らした。**]
― →二階 客室J ―
[メイドに案内されて二階へと上がり、空いている部屋を好きに選んで良いと言われ。
配置を見て選んだのは、バルコニーの傍にある中央に近い一室。
両肩の荷物を部屋のベッド際に置くと一息ついた]
客室も多いのね。
普段から客が多いのかしら。
[二階全てが客室らしく、それなりの人数を泊めることが出来るようで。
綺麗に整えられたベッドに腰掛けて部屋の中を眺めた]
ふふ、登って来るのは大変だったけど、宿屋より良いわね。
[普段泊まる宿屋の一室より広く綺麗で、その場に居るだけで気分が良い。
しばらくベッドに転がったり調度品を眺めたりしてから、使用を示す札を扉につけて廊下へと出た]
― 二階 バルコニー ―
[足を向けたのは部屋を選ぶ理由にもなったバルコニー。
扉を開けて外に出ると、大きく伸びをした]
景色も悪くないわね。
ちょっと下との行き来が不便な気もするけど、住むならこう言う所の方が良いかも知れないなぁ。
……でもちょっと天候が良くないかしら。
滝の傍にしても、ちょっと湿気が強いわね。
[毛先に癖のある髪。
湿気が増えると形の崩れてくるため、その辺りは少々敏感だ。
指で毛先を弄んでいると、玄関正面の崖道に人影が見えてきた]
あら、またお客さ───!?
[その中に見えた姿に驚きで言葉が途切れた]
ちょ、何で居るのよ!?
[それはこの崖道を登った時に呼べば良かったと思った人物の姿。
バルコニーの手すりから身を乗り出すようにしてしばし相手を見詰めていた]
そりゃぁ、可愛いものは可愛いからさ。
可愛さと美しさは、正義だ!
[いや、そこは握りこぶしを作ってまで強調するところなのか?]
― →ローゼンハイム邸 ―
[道中、知り合いに呼び止められたセルウィンには、気にせずにと首を振り。家主と違うのはその場で待たなかったこと。
痛みが気にならない心境でも、歪になった足の動きはどうしても鈍い。坂道を上がるともなればどうしても遅れてしまうから、少し先へと進んでおいたのだった]
そういえばさっきお嫁さんがどうとか。
セルウィンさん、好い人でも出来たのかしら。
[再び合流する少し前、思い出したように呟いた。
家で独り言>>418を聞いた時には、前後の繋がりが分からなかったので特に触れず流したのだが。
なんとも微妙な掛け違い、絶賛発生中だった]
/*
みんな走り出したなwww
そんな中おっさんは人付き合い悪いポジ邁進中。
あれ?立ち位置がイェンスとかぶr(げふげふ
*/
そうでしたの……、それで遠路はるばると……。
ごめんなさいね。
でも、来てくださってわたくしも嬉しいですわ。
― →ローゼンハイム邸 ―
でも、この道に見合うだけのものが待っていますよね。
薔薇のお庭も、展望室も。
[家主の言葉>>423にまたクスリと笑う。
さりげない気遣いにはどこまで気が付いているのか。あまり気遣われすぎるのは嬉しくないから、そうした態度はとてもありがたいものだった。
もしセルウィンやタチアナが気にしてくれるなら、それはそれとしてありがたく受け止めるのだけれど]
……ふぅ。
[薔薇屋敷に着くと深呼吸を一つ。
バルコニーに見えた人影>>432は、咄嗟には記憶と結びつかず。招待客の一人なのだろうと軽く会釈を送って。
家主の後を従うようにして玄関ホールの中へと]
懐かしい……ですわ、ここ。
昔、父の誕生会で曲を奏でて驚かせてあげようって思って……、押しかけて……。
お屋敷で練習するわけにもいかないから、ここで習って。
― ローゼンハイム邸・エントランスホール ―
……フィオン?
[そのまま何かを言う前に、首を振る家主が見えた。
軽く瞬いて不思議そうに首を傾げる]
はい。とても素敵な作品です。
もしかしてこれって。
[ゾフィヤの作品だろうかという言葉は続かず。
急くようにして階上へと上がっていく家主の後ろ姿を見送った]
―ローゼンハイム邸/雑品倉庫前―
……あ、忘れてきた。
[何となく落ち着いた頃、先程物色した品を厨房に置いて来たことを思い出した。
少し逡巡するも]
いいか。今更要らないし。
[今から厨房に戻らずとも食糧庫はすぐ近くの部屋だが、動揺した際に食欲などとうに飛んでしまっていた。
小さく息を吐いて、部屋に戻ろうと立ち上がる]
― ローゼンハイム邸 書斎 ―
[暫しの他愛も無い談笑
それが途切れた頃、ぽつりと口から零れるのは]
『因子が覚醒する兆しは見えず』、か。
[先ほどちらりと見た報告書の一文。
覗き見た事を軽く咎めてくるものの、口だけだ。
吹聴するわけでもなし。]
まだ引き篭り気味なのか?イェンスは。
[話しに聞く事が主で、殆ど顔を合わせた事がない、
彼の義息について尋ねると相手は渋い顔になる。
娘の時とは違い息子の事になると、
元同僚はまあなと一言呟くだけだった。]
そうなんですよ、それが、ちょうどメイド長のお暇と重なってしまってて……、父らしいと言えばそうなのだけれども。
それでわたくしも少しだけどお手伝いしてるの。
…そうか。
[手を焼いている様子はありありと見えるが
元々人付き合いが得意ではない自分が
何か良い知恵を与えられるはずもない。
イェンスの生い立ちは噂話程度の事しか知らず。
フィオンにした時のような事が、
彼に通用するとはあまり思えなかったのもあり
結局は傍観するに留まる。
ただ、ユルゲンが養子に取ったという事は
蒼花の因子がその身にある可能性が高いのだろうと
そんな気付かなくて良い事に目が行ってしまう程度、
組織の色に染まったまま抜け出せてはいなかった。]
― ローゼンハイム邸・エントランスホール ―
あっ、はい。
私は階段に近いお部屋をお借りできると嬉しいです。
[見送った後はまた人形の方を見ていて。
声をかけられてようやく顔を戻した。
足の悪さから以前に借りたのもDの部屋だったか。
同じ部屋だとありがたいなと思いながらタチアナに伝えた**]
― ローゼンハイム邸・展望室 ―
[しばし旋律を紡ぐ事で、気は大分鎮まって]
……やれ、やれ。
情けない……。
[一度手を止め、小さく呟いて。
また、軽く首筋に触れる。
そこに何があるかを知る者は少なく、そして、それを何がなしたかを知るのは、恐らくは一人だけ。
彼がこの邸の主に話していれば、二人となるのだろうが。
は、と息を吐いて、先ほどまでとは異なる、穏やかな旋律を紡いでゆく]
余計な事に気ぃ、とられる事はないんだから。
……落ち着け、フィオン・フィンスターニス。
― →ローゼンハイム邸 ―
[川辺の邸から崖上にある邸へと向かう道中、すれ違う人達に愛想良く声をかけるフィオンをちらと見。
幼い頃と随分変わった彼に、再会した当初は正直戸惑ったよなぁ…と内心ひとりごちた。
見た目はそう変わっていないのに本当にフィー兄かと確認してしまったのは、言動の変わりようの激しさのせい。
そういえばあの時兄さんに会えたのもローゼンハイムさんのお邸でだったけか、などとも思いつつも口には出さなかった。
途中御者との会話で足を止めさせてしまったことには申し訳ないと謝って。
先を進んでいたシュテラにも少し駆け足で追いつくと、フィオンを足止めさせてしまって申し訳ないと謝った。
そして改めてローゼンハイム邸へと足を進める。
崖道を登る際に、シュテラに案じる声はかけなかった。
大変ならフィオンが声をかけるだろうし、彼がそうしないなら要らぬ気遣いだとも思ったから。
もしもフィオンが彼女に声をかけたなら自分は彼らの分の荷物を引き受けただろう。
シュテラに声をかけぬ代わりといってはなんだが、タチアナには疲れていたら手を引きますよなどと声をかけた。]
[そんなやり取りをする内に目的の邸に辿り着いたのだが。]
…ん?
[邸に入る寸前、どこからかすごく聞き覚えのある声が聞こえた気がして。
ちょっと立ち止まって左右をきょろきょろと見回したのだが該当する姿は見えず、首を傾げつつもとりあえず中へ、と進んだのだが。]
兄さん?
どうし……
[先に邸内へと足を踏み入れたものの、立ち止まって何かを凝視しているフィオンにどうしたのかと聞きかけて。
自分も同じように固まってそれを凝視することになった。]
/*
人形が良い感じに『場』経験者の琴線に引っかかってるなぁ。
本当はプチホラーやるために用意したんだけど、これはこれで良いかも。
[勿論固まった理由はフィオンと異なり、そして固まったが故に彼の仕草を気に留める余裕もなく。
数瞬固まった後、はたと気付いたように顔を玄関へと向けるときびすを返して外へと飛び出し、先ほどは見なかった上を見上げた。
見上げた視線の先にあるバルコニー。
そこから同じようにこちらを見ていたのは、]
……いつ来たんだよ、ゾーイ。
[つい先刻御者に届けてくれと頼んだ手紙の差出人だった。]
―ローゼンハイム邸/雑品倉庫前―
[壁から身を離す。
地下書庫や食料庫には時々入るが、ここと奥にもう一つ倉庫には6年で一度も足を踏み入れたことはなかった。
特に奥のほうの倉庫には重そうな鍵が掛けられている。多分鍵は義父が管理しているのだろう。
中に興味はなくもないが、鍵を貰ってまで見たいとは思わなかった。
階上の音に耳を澄ませながら、階段を上がる]
― ローゼンハイム邸 書斎 ―
[蒼花なぞ、咲かなければ咲かないに越したことはない。
そう口にしそうになるが、それは飲み込んだ。
元居た組織――『Blue rose』は、
その名が表すように蒼花主義の気が強い。
程度はあれど、同僚にもその傾向は多少あり
故に自身の蒼花に対する想いや、組織を抜けた経緯について
詳しくは友にも語っていなかった。
ピアノの音が聞こえる。
旋律から引き手を知るほどの耳はないが
何となく、フィオンであるような気がした。]
フィオン、は。
まだあの娘と暮らしているのか?
[話題をイェンスから別なものへと逸らした。
逸らした先も、けして良い方向とは言えなかったが。]
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