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―現在 ディーター宅―
[床一面に物が散乱した自室に足を踏み入れると、ディーターは大きな溜め息をついた。
入り口に転がっていた空の酒瓶を蹴り飛ばすと、コロコロと少し転がってすぐに小さな木箱にぶつかり、その動きを止める。
日はすっかり沈んでしまった。ディーターはどうにかテーブルまで辿りつくと、そこにあったランプにを灯す]
あン?
[異変に気がついたのはその時だった。先程通った玄関の戸に挟まる、小さな紙切れ。
また積もった物の山を越え、扉に辿り着く。――手紙のようだった。
再びテーブルのランプのもとに戻ると、ディーターはそれを広げる。
そこには、こう書いてあるのだった]
『日没までに、村のレジーナの宿屋にある談話室に来られたし』
[どうやら、野菜の運搬はこれで全て、終わったようだ。
もう一度だけ、手伝ってくれた面々に、ペコ、とお辞儀しながら、もう一つのやらなければいけない事を思い出した。]
(――居れば良いんだけど……)
[実質、宿の取り纏めもこなしたりしているヨアヒムを捕まえて、サラ、と書き込んだノートを見せる。
――それにしても、慣れているだけあって、それなりに綺麗な字で、素早い筆跡だ]
『ヨアヒム、リーザとシスターフリーデル。この宿に居る?』
[ヤコブのメモを見ると]
そっか。それなら良かったな。
……って、もちろん話せるほうがいいに決まってるけどな。
なんか変なこと聞いちゃって悪かったな。
お前が嫌な気分になってなきゃいいいんだけど。
[メモが用意されているのなら、よく聞かれるのだろう。ヤコブはそのことをどう思っているのか気になった。]
>>429
そうですか……おばさん、隣村で人狼騒ぎがあったって行ってましたから、きっと仲の良い方もいましたし、それで様子を見に行ったんだと思います。
あ、でも俺、あの人よく見てましたから、わかります。きっと大丈夫ですよ。
強くて、賢くて……危険な目に飛び込むようなこともないと思います。
[沈痛な面持ちのニコラスを、これ以上不安にさせたくはなかった。だから紡いだのはパメラへ向けてと同じような台詞。努めて明るくはっきりと。
けれど、...はレジーナのもう一つの性格を知っていた。言葉には錘がなかった、彼女の一番大きな物。
強くて、賢い……そして優しい人。
優しさは時に強さを…そして時に弱さを作ってしまう。人狼という狂乱の宴では、それがどちらに転ぶ物なのか。
...にはわからない]
あれ? おばさんに呼ばれたって、手紙ですか?
[目にかかる髪を掻き上げて、問いを投げた男に歩み寄る。
互いの息がかかる距離。
自身より少しだけ背の低い男へと手を伸ばして」
目ん玉開いてよぉく見てみろ。
どう見れば人狼に見えるんだよ。 ……馬鹿か。
[男の前髪を掴み、視線を上へと向かせる。
吐き捨てると同時、荒っぽく手を離せば、男の髪が数本抜けた。]
……で、何でこん中入っちゃいけねぇんだよ。
人狼に滅ぼされた?
お前、まだそんな事言ってんのかよ。
[そうは言うものの、立ち並ぶ家々に明かりは灯っていない。
それだけではない。
束の間、月を隠していた雲が流れゆけば、荒れ果てた村がそこにはあった。]
[ジムゾンと名乗った僧服を着ている男には、軽く会釈をして。]
え。ディーターから?
ああ、そういや後で話そうっていったっけ。
伝言ありがとうな。
しかし……夜に押しかけていっていいのか?
あいつ一緒に寝る女もいないのか……。
[心の中でディーターをこっそりと哀れんだ。]
なんだ、この手紙は…
[何度か裏返して見てはみるものの、差出人の名前も無ければ、宿に行かねばならぬ理由も書かれていない。
その事実を一つずつ理解するたび、ディーターは内心冷や汗を掻くのだった]
まさか宿に人が集まっていた理由って……
[人が集まっているのは、ヨアヒムやパメラが手料理を振る舞うパーティーかなにかの為だと考えていた。
が、この手紙が理由だとするならば……それは大きな間違いだったということになる。
あの二人が宿に人を誘うのなら、こんなガサツな手紙にはしないはずだ。
じゃあ、一体、『誰が?』]
[ぺこりとお辞儀をする農夫>>437に、どういたしまして、とお辞儀で返す。]
[農夫が宿屋手伝いの青年を捕まえたのを確認すると、視線を斜め下に移し、独りごちた。]
でも、どうしてこんなに沢山のお野菜が…もしかして、この後、お客さんがいっぱい来るのかしら?
[大慌てで隣村へ行ったという女将。自分を含めた、何名かの来客。そして、この食料の数々。
――お客さん、とは、もしかしたら、自分達の事で。
やっぱり、もうすぐ、何か、絶望的な何かが始まるのかもしれない。]
[けれど、村人達の穏やかな顔を見ていると、とてもそんな事は思えなくて。
思いたくなくて。]
[やがて、深く考えることをやめた。]
……戻るぜ。
[声をかけたのは。首を下ろしている馬に。
先刻と同じように身軽に馬に飛び乗って、手綱を引く。
去り際に一つ、自衛団に問いかけるのは]
レジーナっていう女見かけたらよ。
早く戻ってくるように伝えてくれ。
特徴…―――デブな女。
[レジーナのこと。
レジーナが谷底の村を訪れたのか、事件に巻き込まれたのかは分からない。
けれど、今は皆に報告しなくては……そう思い、憎まれ愚痴は弱く音を響かせるだけだった。]
そっか。なら安心した。
[ヤコブを見てにっこりと笑った。
ヤコブの様子を見ている限りでは、結構他の連中とも親しくやっているようだ。
――ここは誰でも受け入れてくれる暖かい村だから。]
日没――もう、過ぎてるな…。
[ディーターが宿を出たのは夕暮れ時。この手紙が指示する時間帯に彼は宿にいなかったことになる]
何かが起ころうとしてるのか?
あの宿屋で?
[今まで気のせいだと自分に言い聞かせてきた事が、一本の線になる。
凄い形相で隣村に向かったレジーナと、それほどまでに急いでいるにも関わらず何も告げられていないパメラ。宿に訪れる何人もの不思議な客。集まる村人達。そして、この手紙……]
戻るか。
[自宅に戻ったところで、妙な胸騒ぎは止まるどころか、より一層彼を刺激する。この手紙通りなら、既に宿で何かが起こっているのかもしれない。
居てもたってもいられず、彼は足元の物の山を蹴り倒しながら、家を飛び出した。
宿に辿り着く途中の道で、誰かに会う事もあるのかもしれない]
[それなりのビンを詰めていた袋を確認して、宿の中に戻ろうとすると、地面に舞って来た、白い何かが目に付く
……分り切っていた事だが、同じ筆跡で何枚も書かれた、皆が持って居る手紙。
丁度、自分が言葉を書くときみたいに。紙の中央に一文、書いてある]
――――
[興味一つ無い様に、ぺい、と再び手放した]
16人目、宿屋の女主人 レジーナ がやってきました。
宿屋の女主人 レジーナは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
/*
うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
最後の最後でレジーナが…!これはあつい
というわけでもう@0ですね。
でももうすぐ本編だ!えいえいおー!
*/
―→若葉の村―
[不安はあれど、畏怖はない。
けれど、若葉を離れる時よりも、殊更力強く、馬の腹を何度も蹴り、若葉の村へと道を戻る。
宿に向かう途中にある自宅は、教会のすぐ近く。]
そういやぁ、手紙がどうのって言ってたな。
私にも届いてるのかねぇ。
[自宅に辿り着けば、玄関前に無造作に置かれた手紙。
中を読めば、昼間に宿で聞いた内容と同じだった。
レジーナの宿って、まるで他人の宿みたいだ。
レジーナが書いたんじゃなければ、一体誰が……
[まさか、ディーターと同じ事を考えてるとは思いもしない。
手紙を読み捨てて、再び馬は足音を響かせる。
前方には、憎らしい赤毛。]
*/ん??ちょっと待って。
役職希望は「ランダム」以外を選択なんだねぇ。ランダムのままだったよ。一度出直すねぃ。*/
宿屋の女主人 レジーナが村を出て行きました。
16人目、宿屋の女主人 レジーナ がやってきました。
宿屋の女主人 レジーナは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[手紙を捨て、宿に入ろうとした直前――
『ちょっと隣町の喫茶でカフェを楽しんで来たのよ』と言いそうに帰ってきた女将に、少なからず驚いた。
人間の先入観は恐ろしいものだが……話を傍目に聞く限り、もはや何かに巻き込まれた様な気にすら陥っていたのだけれども……]
(無事でよかった)
[純粋にそう思って、ニコリと女将に笑って見せた]
>メモ
ペーター君の代わりに参加していただく方は既にいらっしゃいます。
企画ページで全員入村済みになってるのは、中身バレ防止のために私がチェックしました。
最後の1人は遅れてくるそうです。
[ジムゾンの言葉に大体カタリナが聞いたことは察したが、特に話しには加わらず、視線を移して。]
あれ……ニコラスじゃないか?
[流れるような金の髪の持ち主にそう声を掛けた。]
……ったく、私の視界に入るなと言っただろ?
[手綱を引き、背後から声をかける。
常の勢いがないこと、ディーターなら容易く悟るだろう。]
乗れよ。
宿に戻るぜ。
報告があるんだ。
[女の誘いに、ディーターは何と答えるか。]
>>455
一週間…ってことは結構離れたところからってことですよね。
[この村では殆ど体を成していないが、郵送速度を考えれば、彼女がこれを認めた時期はさらにもう少しさかのぼるだろう。無論人狼などという言葉を聞いたのは、今朝の話だ。それより前にそんな話は聞いたこともないし、レジーナも普段と違った様子など見せてはいなかった]
って、ことは近くに来ているようなら遊びに来いってくらいのことなのかな?
[村人に撒かれた手紙とはやや趣がことなるのだろうか? 考えれば考えるだけわからなくなる。隠す気もなかったけれど、それはそのまま表情に出たかもしれない]
おば…レジーナお姉さん!
[...は心底ほっとしたように駆け寄っていった]
心配したんですよ!谷底の村が封鎖になっていて、そこにレジーナお姉さんが行ったと聞いたので。
村の設定が変更されました。
/*
ももももしや、お薬ですの!?
なんという……(ホロリ
処刑に困ったら、ウウッ!!とかなるための保険なのですが。(コント違う
ってレジーナさんキター!!
これで勝てる!何に?*/
仕立て屋 エルナが村を出て行きました。
>>412
[海の向こうに行ったことがない、と聞けば]
やあ、君は若いのだからまだまだ機会はありますよ。
海の向こうが簡単に消えることはないのだし、行こうと思う気持ちと、
それなりの勇気と、体力があれば…♪
[ふと、ぼんやりと視線を漂わせた青年を、きょとんと見ていたが
商売の話にもどると、またにこやかな笑みを浮かべた]
そうだねえ…ラクダとかいう生き物の皮で作ったベルトポーチや、鉱石がごろごろとついた短剣…まあ飾り用だから切れ味はなまくら気味だけどね。
あとは絵文字が彫られたペンダント、などなど♪
でも、無職なの?あはは、まあ、そんな人生もありだよね…?
16人目、仕立て屋 エルナ がやってきました。
仕立て屋 エルナは、共有者 を希望しました(他の人には見えません)。
[ふと耳元で何事かを呟かれれば]
…いやー、若いねえ♪
うんうん、あとで見においでよ。そういうものも、それなりに扱っているから♪
[普段はのんびりと歩くディーターだが、このときばかりは落ち着かぬ心が足取りを速める。
すると背後から、蹄の音。
振りかえると、そこにはエルナがいた。
今日は良く出くわすな、と感じた刹那、彼女から発せられた言葉>>465は意外なものだった。
普段の憎まれ口ではない。……何かあったのか]
どうした、頭でも打ったか?
だがま、必死にひねり出した親切心だろ?
乗せてもらうことにするぜ。
[軽口を叩くが、ディーター自身それほど余裕が無くなっていることも相まって、軽く返事をすると彼は馬の背に飛び乗る]
[意外な人物が顔を見せた事に驚きつつも安堵する]
……!?
レジーナさんっ!
一体今までどこに行っていたんですか?
リーザを置いて出ていったみたいだから、つい何かがあったのだとばかり……。
[レジーナの姿を見かければ、心から嬉しそうに]
おばさん! ったく心配させないでくれよ。
聞きたいことは山ほどあるんだけど、まあ今はいいや。
[ほっとため息を零し、急ぎ駆け出していく。パメラは厨房の方だろうか? 談話室を軽く覗き姿が見えなければ、そのまま厨房へと走っていく]
/*
どうしよ、気付きやすいように複線二度張りしたけど、ニコラスにも来てる手紙とレジーナさんの扱いで困ってきた……
(大したことの無い問題なら、レジーナさんはいいかな……?ニコラスさんは………
どうしよ?(・ω・`))
たくさん話題に上がってしまって、設定を追うのが大変そうなレジーナおばさんを影から応援する会。(勝手に)
壁|∀・)ノシ
[突然現れた女性に、宿屋の皆が口々に声をかけている様子をきょときょとと見ていた。
話の流れから、おそらくこの女性が宿屋の女主人であるのだろう、と考えた]
やあこんばんは、私は行商人をやっとります、アルビンと申します。
しばらくこの宿屋に滞在させていただきますね。
どうぞお見知りおきを♪
でも良かったですよ。
レジーナさんが戻ってきてくれて。
本当に安心しました。
[安心したのは二つの意味で。
一つは主のいないままリーザがここにやって来て、そこに謎の手紙が届き何かの騒動に巻き込まれてしまうのではないかという不安から解放された事。
気休め程度ではあるかも知れないが、レジーナの存在は有り難かった。
もう一つは、パメラが料理を作らなくて良い、という事。常に自炊するためレジーナの料理は食べた事は無いが、あまり悪い評判は聞いていないだけでもパメラのそれよりは上だった]
ふぅ……。
[しかし安心してもいられない。レジーナの筆跡を真似て書かれた謎の手紙について、レジーナからの情報が聞きたかった。]
頭打ったように見えるのかよ。
私はいつも親切じゃねぇか。
親切に喧嘩してやってるだろうが。
[ディーターを後ろに乗せると、馬は苦しそうに啼く。
もう少し頑張ってくれ、馬にはそう囁いて後ろに振り向いた。]
重いってよ。
脂肪は筋肉より軽い筈なのになぁ。
どれだけ脂肪ついてんだよ。
……ちゃんと掴まってろよ。
[傍目から見れば、男と女の位置は違うだろう。
けれど、二人にとって、きっと位置など関係ない。]
着いたぜ。
[きょろ、と辺りを見渡すが……村長や翁に樵……他の顔ぶれは顔を見せる様子もなさそうだ。
……唯一気になるのが、あの少年――初対面の時には、行き成り目の前で号泣されて、狼狽した物だけど――が居ない事だが……早く来ないだろうか。
とは言え、元気そうなレジーナに微笑みかけて、さら、とまた文章一つ、書いてみる]
『年配者三人とペーターが居ません。でも、残りは皆、ちゃんと居ます』
[レジーナにそれだけ示すと。本来の用事に戻るため、程なく、談話室に居ると思しき、リーザの姿を見つけるだろう]
[談話室の隅、壁際に設置されたソファーに腰を下ろす。背もたれが柔らかくて楽だ。持っていた布袋からレース糸の束とかぎ針を取り出すと、ちまちま編み始める。決められたパターンのレースを量産するという内容の仕事なので、何度も作って慣れてくればあまり考えずとも指先が動く。体力を使わないし、この少女にはうってつけの内職だったりする。ちまちまと指先を動かしながら、談話室で交わされている話に耳を傾けていた。]
……?
[どうやら、レジーナおばさんが帰ってきたらしい。挨拶に行こう!と立ち上がったところでヤコブと視線が合う。]
―宿屋 談話室―
……あら?レジーナさんの声?
聞き間違いかしら…?
[ひょこ、と談話室から顔を出し、カウンターに向かう]
……あ、やっぱりそうですわね。
お買い物に行ってらしたのかしら。あら、でもたしか、ヤコブさんがいっぱいいっぱいいっぱい色んなものを持ってきていたような……?
そんなに沢山食べる方が、まだまだいらっしゃるのかしら……?
[首を傾げながら談話室のソファーに戻り、ゲルトの隣でくつろぎ始めた]
もう、アルビンさんってば……
[商人らしい滑らかな口上には、返す言葉に詰まりつつ]
ちゃん、でいいですよ。何だか、懐かしいです。
真面目ですか?んん……やっぱり、頭が堅いんでしょうか。
[珍しい本、と聞けば目を輝かせた]
わあ、どんなのですか!?
はい、是非、見せて下さい!それって、
[今にも商人の荷物を覗き込もうとするところへ、皆がレジーナの名を呼ぶのが聞こえた]
[馬の背に乗るなり調子の出てくるエルナ>>482の言葉に、どう反応したのかは覚えていない。
親切な喧嘩なんて言葉聞いた事ねェよだとか、脂肪が云々というのをそっくり言い返してやったりだとか、そんなやり取りをしたような気がする。
だが正直、ディーターはそれどころでは無かった。
何か良からぬ事が起きようとしている、その思いで頭がいっぱいだった。
我に返ったのは、着いたというエルナの言葉>>482だった]
…ありがとな。
ちゃんとその馬、そこの小屋に戻しとけよ。
[彼にとっては珍しい、礼の言葉。
エルナには気持ち悪いと思われただろうか。エルナにどう思われたか、彼は一瞬考えてしまう。
だがすぐに馬から飛び降りると、宿の戸を勢いよく開けた。それどころではないと、自分に言い聞かせながら]
―宿屋・厨房―
[かちゃかちゃ、と乾いた音を立てる食器類を丹念にすすぎ、乾いた布で一枚ずつ丁寧に拭き上げる。
]
それにしても、何だったんだろう……。
[ペーターやヨアヒムから得た情報を脳裏で必死に整理するが、今ひとつ解には繋がらない。
ただ彼女に解るのは、レジーナは何かの覚悟を胸に隣村へ向かったのであろうという事だけだった。]
…………なんだか……慌しい夕暮れだったなぁ。
[突然の来客。普段は顔を見せないような面々まで集まる、賑やかな談話室。
何かの前触れを懸念する以上に、もしレジーナが戻らない場合明日の食事は何にしようかなどと懸念する自分に気付き]
……ま、人間どんな時でも、よく食べよく働いてよく寝る事! ……よね。
[それは、祖母を亡くし悲観にくれていた自分に、かつてレジーナが掛けてくれた言葉だった]
[あっさりと探していた少女は見つかった。
ニコリと笑いながら、軽く手の中の袋を探り、お目当てのラベルが記されたビンを一つ取り出して、リーザに手渡す。
さら、と説明を付け足して、示して見せた]
『ズダヤクシュを煎じた、少し強めの咳薬だよ。夕食を食べた後、お水と一緒に飲むんだよ』
―回想・一年前―
[丁度今と同じ、緑が風にそよぐ季節。彼女を暖かく見守ってくれた祖母は、静かに息を引き取った]
『……あぁ、顔見ないなと思ったら、やっぱりかい。いい加減ウチの宿も急がしいんだから、あんまり無断欠勤されても困るんだよ。』
[家から一歩も出ず、飲まず喰わず寝ず。
そんな生活が5日も続く頃、突如現れたレジーナに腕を掴まれ、彼女は宿に連れて来られたのだ。
勿論、幼い頃から繁忙期には村の女に混ざって、見よう見まねで手伝ってはきた。
しかし、特に忙しいワケでもないこの時期につれて来られ、帳簿の見方や字の読み方、簡単な計算や接客の心得。そのような事を叩き込まれ、最初は困惑した物だった。
……それが、身内に先立たれた彼女を案じるレジーナの優しさと知ったのは、そんな慌しい生活が一ヶ月も続いた頃だったろうか。]
―宿屋・厨房―
――……女将さんには、本当に頭が上がらないわね……。
[乾いた布を手に苦笑すると、最後に拭き上げた一枚を積み上げ。彼女はふわりと、髪を解いた]
[……と。何やら談話室の方が騒がしい]
……? 今度は何の騒ぎかしら……?
[……彼女は拭き終えた皿を仕舞うのも忘れ、談話室へと向かった]
そうかぁ……
[恋愛をするつもりがない、という言葉を聞くと、少し困ったように笑う。羊と遊んでいて知り合ったカタリナとの付き合いは、赴任してすぐの頃からだ。だから、その性格は、よく知っていた。最後の言葉が聞こえずとも、何となく察して]
うん、じゃあ、一緒に寝たい、という男の人にはよく気をつけてね。
男の人の中には、恋愛するつもりがなくても誘ってくる人がいるからねえ。
[あまり周囲に聞こえないように、ひそひそとした声で。自分なりにわかりやすく説明したつもり。通じますようにと祈りながら。>>488
ニコラスがカタリナに近づいたのを見れば、そっと二人から距離を取り]
[リーザに笑い掛けながら、視界の端に、何時もこの談話室で寝ている――いっかい談話室で寝るだけでも、宿代取ってやろうか、とか言っていたのは誰だったか――青年を、何度と無くつついている修道女の姿も目に入った。
取り合えず、袋の中から、もう一つのビンを、探し当てておく]
気持ち悪ぃよ。
お前の口は礼を言うためにあるんじゃない。
[内心は違う。
けれど、口は常の言葉を吐き出した。
馬を小屋に戻し、お疲れさんと頭を撫でる。]
アイツ、悩みでもあるのか…?
[馬に触れながら、視線は扉を開ける音がした方へ。
ぽつり呟くのは、馬の上での言い合いに、常の張り合いがなかった気がして。]
……らしくないぜ。
そう思うだろ?左馬。
あ、噛みやがった。馬のくせに生意気だ。
[名前を間違えたこと、気づかずに、馬に笑いかけた。]
─厨房or談話室─
パメラ!
[飛び込むように駆け込めば、果たしてどこで彼女と鉢合わせになっただろうか?
厨房から髪を下ろしながら出てくる彼女を眺めれば、自らが宿を出る前に言った言葉を思い出し、少し申し訳なさそうな表情を向ける。がそれは一瞬のこと]
おばさん帰ってきたよ! よかったぁ……
[状況が状況だ。想像以上に心配し、精神的に疲弊していたのは、つい喜びのあまり彼女の手を握って嬉しそうにぶんぶんと振っていたことに、その本人が気付いた頃だった]
ぁ……ご、ごめん!
[我に返れば自分でも笑ってしまうほどに狼狽えてしまう。
狼狽えながら……けれど嬉しくて
そして、どっと疲れが押し寄せてくるのが良くわかった]
今回、レジーナのこと話題にしすぎてしまった気がしますw
後で入ってきて、やたらにいろいろ言われていてやりにくかったらごめんなさい、あさくらさん。
―宿―
[噛まれた手を舐めながら、ディーターが開けっ放しにした扉を足蹴りする。
閉める時も足蹴りすれば、大きな音が響いた。
どかどかと、まるで男のような足音を響かせて、談話室へと姿を出す。]
生きてたか。
んな事よりも、ちゃんと教育しろよ。
アイツ、噛みやがったんだ。
[クララと話すアルビンに歩み寄り、手をみせる。
すらりと伸びる長い指、大きな掌。
女のものとは思えないだろう。]
―宿屋・談話室―
[勢い良く扉を開けたのはいいが、そこに待っていたのは暖かい空気。
先程まで自宅で背筋も凍るような話を想像していた自分とは、全く違った空気。
なんだ、本当にパーティーか何かだったのか?
周りにいる皆の話を耳に挟めば、レジーナが帰って来ているのだという。
――こんな遅い時間に? 隣村で泊まってくるって手は無かったのか?
疑問は浮けど、真っ先に訪れたのは安堵感。レジーナが帰ってきている。やはり、大した事のない用事だったのだろうか?
彼女は先に休んでしまったというが、突然談話室に姿を現し、怪しげな手紙を送ったけど、実はドッキリパーティーだったのさ、とか言い始めるのかもしれない。
何だ、やっぱり俺の考えすぎだったのか……?
レジーナの帰宅に安心しつつも、何か心の中に引っかかりがある。
『本当に、これだけのことだったのだろうか』……?]
ああ、おかげさまで傷は大分よくなったぜ。ニコラスのおかげだな。
一時は本当に死ぬんじゃないかと思ったもんなぁ。
で、あなたもって?
[問いながら手紙にざっと目を走らせる。そこには談話室に来るようにという内容。]
なんだこれ?
[わけがわからないという風に声をあげる。]
[にこ、と笑いかけた頃、...は今度は、フリーデルに、似たような薬を渡すだろう。
――ただ、嫌っているとは言え、一応神父から話を聞く限り、彼女はそれなりにキツい病を抱えているらしいので、効果の程は全くもって保障できないが
目が合った頃にでも、ニコ、と笑いながら、そのうち、薬を渡せて同じ様な説明書きを示してみせるだろう]
『チガヤを煎じた、出血の塞がりが良くなる薬です。
強い薬ですので、使う時には、コップ一杯分のお茶に、この液体を半分程、混ぜ込んでください』
―宿屋・談話室―
[談話室で一際目を引いたのは、旅装を解かぬままのこの宿の女主人・レジーナの姿>>458であった]
……女将さん!!! ぶ、無事で良かったぁ! ねぇ女将さん、一体……
[何があったか、あの膨大な食料は一体なんなのか、と問おうとするも、いつに無く疲れを隠し切れていない表情>>481に気付き]
……あ……う、うん。ごめんなさい、女将さん。こっちの事は気にせず、ゆっくり休んでね。
[そう告げて自室に向かう女主人の背を心配そうに見守りつつ、改めて談話室の面々に目を向けた。
ペーターの姿が見当たらない代わりに、先に見かけた時には見なかったヤコブの顔や、行商風の男の姿もある。新たな宿泊者だろうか?
本当に、不思議なまでに賑やかな日だなと思いつつ、彼女は談話室を見渡した]
人増えてるな。
ということは、誰も死ななかったと。
パメラも少しは成長したのかねぇ……
[そうは言いつつも、パメラの料理に手は出さない。
レジーナが帰ってきたと聞けば、内心ほっとしながらその姿を探す。]
……居ないじゃないか。
くそぅ、腹減った。
[誰のためにエネルギーを使ったと思ってるのか。
そんなことを内心呟いて、残り僅かなクラッカーを頬張る。
仕方なく、夕食はそれで我慢することにした。]
いやあああああああああああああ!!!!!!!!
[それは、普段の羊飼いからは、考えられないような、絶叫。]
お母さん!
お母さん!!
お母さん!!!
お願い!やめて!お母さんが!!
[頭を抱えたまま、半狂乱に陥りながら、叫び続ける。]
[視線を手紙から、正面に戻すと苦しむようなカタリナの姿]
おい。カタリナ?どうしたんだ?大丈夫か?
ニコラス。カタリナをあそこに寝かせてやったほうがいいんじゃねぇか?
[談話室にあるソファーのほうを指差した。]
[戻ってきた談話室を見回すと、第一に目に入ったのは苦しむカタリナの姿>>516]
おい、どうした!
[ディーターは異変に気が付いた]
誰か、パメラでもヨアヒムでもレジーナでもいい、宿のヤツ呼んでこい!
[大声で叫ぶ]
ただいま。
知り合いじゃねぇよ。
さっき外で会ってな。馬借りたんだ。
クララこそ、知り合いだったの……な、何だ?
おい、お前ら。
カタリナを苛めるな―――っ、
[カタリナの傍に居る、ニコラスとジムゾンを睨みつける。
けれど、どうやら違うようで。]
落ち着けよ。
[今までも、何度か、こうして頭痛を起こす事があった。
けれど、少しじっとしていれば収まる程度のもので。]
おか、あさん…
おかあ、さ…
[溜まりに溜まった、嫌な予感や不安が爆発し。
――記憶の断片を刺激されたのか、羊飼いは覚えていないはずの母を呼び、泣き叫ぶ。]
うあああああぁぁぁああ、あ、あ
[やがて、叫び疲れたのだろうか。
羊飼いの体は、その場に、崩れ落ちる。]
……落ちた。
[傍に居る人ごみを掻き分けて、軽々とカタリナを姫抱きに。
お前らどけよ、と今度は足で一掃する真似を。]
部屋、空いてるだろ…?
寝かせてくるわ。
/*
うん。カタリナが凄く上手な所で、空気を張り詰めなおしてくれた。
女王の帰還で全員ゲルトモードになっている所を、さり気無い所から。
カタリナ…カタリナ!
[叫び続けるカタリナをぎゅぅっと抱きしめようとした。
自分の温もりで少しでも彼女が落ち着くように。
が、崩れ落ちそうになったのを見て咄嗟に抱きとめた]
/*
ちょ。エルナに姫抱きにされてたりニコラスに抱きとめられてたり、コレはドコを採用すればいいんだ? 先着順かな??w
*/
[自分の周りを取り囲む人々の足音、そして自分を呼ぶ声は、耳に届いたのだろうか。]
[気を失ったまま、なおも涙を流し続ける。]
どの部屋空いてんだ…?
パメラ、案内頼むぜ。
[カタリナに触れるニコラスに、離せと吐き捨てる。
二人の関係は知らない。
此処に居る年下の女は、全員妹のように思っているのだから]
ほらほら、寝込みを襲うなんて卑怯だぜ?
[騒ぎを治めようと、しれっと場違いな言葉を呟いた。]
[エルナに運ばれるカタリナの姿>>523を見て、一瞬抜けていた緊張が再びディーターを襲った。
やっぱ、何かあるってのか? この宿で――!
牧場で良く出会う普段のカタリナからは、まるで想像の出来ない叫び]
何だってんだよ、一体っ――!
[安心したと思ったら、これだ。
やはり今日は、何かがおかしい…。
連続して襲ってきた諸々の出来事に、ディーターの気は高ぶる。
ディーターはカタリナの傍にいた、あの長い金髪の人間>>526の肩を掴み、今の彼に出来る限界まで落ち着いた口調で、聞いた]
おい、カタリナに何があった……!
[彼自身の人相も相まって、その表情は恐ろしく見えてしまったかもしれないが]
[邪魔にならないよう後ろに下がり、カタリナが運ばれて行く様子を黙って見守る。]
…………。
[カタリナのあまりに悲痛な叫びに感情を刺激されて、じわりと涙が浮かんでくる。少女の母親も昔に亡くなってはいるが……カタリナの様子からすると、何か余程酷い事があったのだろうと推察される。あまり想像しないようにしながら、壁際のソファーにまた腰を下ろした。]
うるさい。
[エルナをきっと睨みつけるも、気絶したカタリナのことを慮って大声は出さない。
ここで奪い合っていたところでカタリナのためにはならないのだから]
私は医術の心得が多少ある。
ついていかせてもらう。
不謹慎なことを言うのはやめろ。
おお、頼みもしてないのに気が利くな。
……ん。
[ヨアヒムに案内された部屋にカタリナを運ぶ。
ニコラスが離れないようなら、聞こえるように溜息を吐くだけにするだろう。
″卑怯な男″という烙印を押すのは確実。]
何があったか知らないが……まぁいいや。
でも、あまり泣くと可愛い顔が台無しだぜ。
[聞こえていなくても、カタリナは優しい声かけを。]
[カタリナを抱きしめる旅人>>526の手から、すっと彼女をさらい姫抱きにしたエルナの姿>>525を見つけ]
あ、良かった、エルナ……今、空き部屋に……
[そう告げるが、その前にヨアヒムがエルナに声を掛けている>>529のに気付き]
……ってそう言えばあたし、今日どの部屋が空いててどの部屋が埋まってるのか、把握しきれてないんだった……エルナ、ヨアヒムに着いて行って。あたし、コレもって一緒に行くから。
[彼女の杖を拾い上げ、後を追う事にした。後で必要な物があれば、すぐさま用意をできるよう、氷嚢や毛布の補完庫の位置を脳裏に浮かべながら]
[気を失ったカタリナを心配する面々。おそらくは殆どが付いてきただろうか?]
パメラ、水とタオルの用意頼む。
[気を失ったせいだろうか、相変わらず苦悶の表情には変わりないが、徐々に呼吸は落ち着いてきているだろうか? 部屋に入ればシーツをめくる]
なるべく頭を揺らさないように。
ヤコ、君の菜園に頭痛薬あったよな。あと……解熱はリズのを流用できるか……
[ふ、と思い出した……確か、何か適当に、精神安定の薬を仕込んでいたりしなかっただろうか――?
しかし、今はヨアヒムの傍で手伝う方が急務だろうし、恐らく、今の彼女に飲ませるのは難しいだろう。
起きてから渡すようにしよう、と決め、再び...はその場でとどまる]
……エルナか。
[そう呟くと目の前のやりとりを見つめ。]
……なんか知らんが随分やっかいなことになりそうだなぁ?
[頭を振ると、悪友に声を掛ける。]
ディーター。あとはエルナとニコラスに任せようぜ。
倒れたもんは倒れたもん。大勢で騒いでもしょうがないだろ。
―宿屋 談話室 少し前―
[ヤコブがリーザに何かを手渡しているのを、不思議そうに見やっていると、ふいに振り向いたヤコブと目が合った。にっこりと微笑まれ、それに目を丸くする]
………?あの……?
[なんとなくおろおろしていると、微笑みとともにビンと紙が手渡された。>>511受け取って紙を覗き込むと、そこには渡された薬の説明が書かれていた]
え……?わたくしに、ですの?
なぜ……?
[理由が分からずにヤコブを見上げたが、そこには暖かい微笑みがあるだけだった。どうしていいかわからずに、手紙とビンをぎゅ、と握りしめる]
あの、ありがと……ざい、ます。
[礼を言うか言わないかのうちに、カタリナの悲鳴が談話室に響き、慌ててそちらに振り返る>>516]
お母さん…
[仕立て屋の胸の中を、母のものと錯覚しているのか。少し落ち着いて、心地良さそうにしていた。]
[羊飼いはそのまま、眠りに落ちる。数刻もすれば、一人で起き上がるだろうが、暫くは誰の声にも答えそうにない。]**
>>507
はは、おかげさまで…♪
[エルナの手に噛みあとを見つけると]
やあ、これはすみません。
あなたの健康的で、よく働く女性の手に、不躾な跡をつけてしまいまして。
…あー、もしかして、名前間違えませんでしたか?
けっこうあの馬くんたちは自意識がしっかりしているので、気をつけてくださいね…♪
[そう言いながらおもむろにエルナの手をとり、荷物から出した薄く軽い、光沢のある絹の布を巻いていく]
よろしければ、このハンカチーフを跡隠しにでもお使いくださいね。
強度の強い糸で織られているので、エルナさんのようにいつまでも美しく、かつ芯のしっかりした布なのです。
[そういって布を巻き終わると、にっこりと笑った]
[と、先ほどカタリナを抱きしめていた旅人に医術の心得があると知り>>538]
……お医者様? ですか?
良かった、それなら一緒に付いて来て下さい。何か必要な物があれば、すぐ準備しますから。
……エルナ>>533、この人多分悪い人じゃないわ。素人判断で取り返しがつかなくなる前に、ちゃんと容態を見てもらいましょ? ね?
ヨアヒム>>541も。お医者様が居るなら、その判断に従った方がいい筈よ。水とタオルは、すぐ用意するから。……あ、コレ宜しくね。
[気性の荒い姉貴分にそっと声を掛け、ヨアヒムにカタリナの杖を渡すと。彼女は水とタオルを用意しに、一旦厨房へ戻った]
…ほう、医術の心得ねぇ。
なら、治して貰おうじゃないか。
[ニコラスの睨みに怯むことなく、余裕ありげに答える。
できるだろう、と言いたげに、挑戦的な眼差しを向けて。
杖を持って一緒に行くというパメラには頷いた。]
……さて。
私の仕事はこれで終わりだ。
パメラ、ついてやってて。
[そう言うと、部屋を出て談話室へと戻る。
力仕事でない限り、女にできることはない。]
[自分に肩を掴まれても自分のペースを貫くニコラスの様子と、冷静な対応を示したシモン>>543やジムゾン>>552の言葉を受け、ディーターはニコラスの肩から手を離した]
ちッ…わァったよ。
[つい熱くなってしまった事を思い返す。
ここまでのいきさつを知らぬ周りの者からすれば、何をいきり立っているんだと思われても不思議ではない事を今更のように考える。
が、同時に心の中の不安がより大きなものとなっていた。ディーターはシモンの姿を見つけると、宿の玄関まで来るよう促す]
身体や起きてからなら暖める必要があるけれど、覚醒前は脳への血行を沈めてからの方がいいんじゃないか?
ああ、いいや。俺のは所詮親の財産、それに薬学の方だ。実践は薄いから、その辺豊富ならそれは助かる。
[小さくため息をついて部屋を出て]
……ホントいろいろある日だな
―宿屋・談話室―
[引き裂くような悲鳴に、胸をつかれる。皆は立ち上がり、泣き叫ぶカタリナを取り囲んだ。
――やがて悲鳴は途絶え、彼女は気を失ったようだった]
……あ、あ………。
あった。こういうの……。誰だっけ……?
[人々がカタリナを部屋へ運びながら、様々な事を言っているのが聞こえた。あまりにもざわついていて、よく理解できない。
――でも、カタリナはたしか……ジムゾンと話していたはずだった]
………よく、聞こえませんでしたけれども。もしかして、何かひどい事を言われたのかしら。
そうでなければ、あんな悲鳴なんて……。
[拳を胸元にあてて、ぎゅ、と握りこみながら、ジムゾンの方を睨むようにじっと見つめた]
[2階にあがる面子を見送りながら、あそこまでニコラスに突っかかったディーターを安心させるように。]
まあ、ニコラス……。あの兄ちゃんのことだけど。あいつ医術の心得あるしな。俺も少し前に世話になったけど、腕は確かだからまあなんとかするだろ。
[そこまで話した後、ディーターが何か合図を送ってきたのを感じて、宿の玄関まで向かう。]
[薬を持ってきた後、程なく、部屋には数人を残して、出て行くだろう。
自分と同じ様に階段を降りたヨアヒムの顔色を見て、心配そうな顔で、彼を覗き見ながら、探り当てたページを示す]
『少し、疲れた?』
―談話室―
お母さん、ねぇ……
私がいつカタリナの母親になったよ。
[カタリナを抱いていた腕の先―――アルビンに巻かれた絹の布を見遣りながら、ぽつりと呟く。
カタリナの体は軽かった。けれど、微かに手が痛む。]
ったく、名前間違えたくらいで噛むなよな。
右も左も大して変わりないだろうが。
[右手を動かすと、光沢が変化する。
ほぅと感心の息をついて、暫し視線を奪われた。]
悪い人じゃない―――なら、良い人か?
そうは見えなかったけどなぁ。
まぁ、そのうち此処から出ていくだろ。関係ねぇな。
[一緒に閉じ込められることになろうとは思いもせずに。]
[談話室まで降りれば、そこにいる面々に状況をかいつまんで話す]
と、まあ旅人さん詳しいみたいだから、大丈夫だと思うよ。
ん〜突然って感じだったけれど、何があったのかな?
[よいしょと、ソファに座り皆の様子を眺めた]
―宿・玄関―
[玄関までやってきたシモン>>564に対して]
お前にだけ相談しておきたい事が山ほどあるんだ。
[ディーターは昔の縁から最も信頼のおける、判断をしっかりしてくれそうなシモンに相談することにした。
レジーナが凄い形相で隣村に向かい、何事もなかったかのように夜には帰って来た事。パメラに何も告げていなかった事。突然頭を痛めたカタリナの事。そして――]
この、手紙なんだが。
俺にはどうも、良からぬ事が起こるような気がするんだ。
[ディーターはシモンに、差出人不明の例の手紙を見せた。
……『日没までに、村のレジーナの宿屋にある談話室に来られたし』]
>>566 お医者さん…旅をする、お医者さん?
[先ほどクララに借りた本の話をつい連想したが、カタリナさんに本当に必要なのはもっと別の何かに思えてクララの言葉に頷いた。
そして少女の動揺は、自分が思っている以上に伝わっていたようで。>>562 少女は行商人が渡してくれるポプリの袋を、多少とまどいながらも受け取り。]
ありがとうございます。ほんとだ…いい匂い。
アルビンさん…でしたよね? 私は、リーザと言います。私も、しばらくここでお世話になりますので、よろしくお願いします…。
[クララや他の人との会話の端々を聞いていたらしい少女は、同じく宿に泊まる予定らしい商人にそう言って少し頭を下げた。ちょっと元気が出たようだ。]
[ディーターとシモン。ジムゾンとフリーデル。
アルビンとリーザに……クララ。
面々を見遣りながら、姿少なくなった談話室で紫煙を燻らす。
一応、窓は開けてみたけれど、部屋に煙草の香が漂った。]
……へぇ、ヤコブが居るとは珍しい。
[窓の縁に腰掛けて、僅かに目を見開く。
何やらヨアヒムとやり取りをしているようで、少しばかり興味を覚えるも女は動かない。]
ディーターにシモン。
逢引終わったら話あるんだ。
[憎らしい相手と、その悪友。
先刻のことを伝えるのは、まずは気心知れた存在に。
二人が此方に来るようなら、谷底の村でのことを話すだろう。*]
いや、俺も考えすぎかもしれねェって、何度も思った差。
だが、これだけ色々な事が起こると……
そう、上手く言えねェんだが…妙な雰囲気になってくるじゃねェか。
[このときディーターは、パメラからある決定的な情報を聞きそびれていた。
その情報さえ持っていれば、シモンの経験とディーターの不安とが繋がり、何かしらのアクションを起こせたのかもしれない。
決定的な情報。
――“人狼”という言葉……]
[サイドボードに置かれている見覚えのある包みは、ヤコブの持ってきた菜園の薬>>550だろうか。使うか否かの判断は旅人に任せるのが最良だろうとぼんやり考えつつ、そう言えばこの旅人の事は台帳で名前を確認したきり>>238だった事を思い返した。
ふと、先にレジーナが帰還した際旅人が彼女を『叔母』と呼んでいた事に気付き]
…………ニコラスさん、でしたっけ。もしかして、女将さんの御親戚ですか?
[カタリナを気遣いつつ、旅人に小さくそっと声を掛けた。
もし彼がカタリナを診るのに集中しているようであればそのまま押し黙り、次の彼の指示を待つ事だろう]
―宿屋 談話室―
[>>569姿勢を正し、呼吸を整えてから口を開いた]
……何かって。カタリナさんのことですわ。
直前まで話していたのはあなたじゃありませんの。
あなた、カタリナさんに何をしたんですの?
何を言ったんですの?
あんな風になるなんて、ただ事じゃありませんわ。何か、ひどい事を言ったんでしょう。可哀想に……。
なぜそんなことをするんですの?
[びし、とゆびを指しながら、ジムゾンを睨みつけた]
[不安を解消してもらうつもりで聞いたシモンの言葉>>576は、ディーターの心を更に圧迫した]
ニコラス…って、あの旅人がか――?
[ますます訳が分からなくなると同時に、ディーターはある結論に辿り着く]
偶然帰って来たお前は覗くとしても……
もしかしたら皆、こういった手紙で呼び出されているんじゃないか?
[そこまで話したところで、ディーターはこちらを見つめるエルナ>>575の姿が目に入った。
顔を見る。どうやら一刻を争う事態のようだ。
もしかしたら、手紙の件かもしれない。普段なら憎まれ口の一つでも叩くところだろう。が、ディーターはシモンを誘うと、エルナの元へ向かおうとするが、シモンは止めるだろうか]
―宿屋・談話室―
………。
[…まさか、カタリナと話していた内容が、異性と寝る寝ないの話だった……とは、言える筈もない。色んな意味で。>>578]
…あなたと一緒にしないで下さい。私は、病気や死を祝福だ等と言って、はしゃいだりはしませんよ?病気で苦しむ人や、死を悼む人に対して、喜ぶように、などと…
[フリーデルに抱いているのは、嫌悪感。それを隠す事もなく、はっきりと告げて]
ただの雑談に対して、とんでもない言いがかりですね。疑うならば、カタリナちゃんに確認を…いや。
あなたこそ、カタリナちゃんを呪ってたりしてないでしょうね?彼女に近づかないで下さいよ?
>>572
よろしくね、リーザちゃん。
君はとても可愛らしい子なんだから、笑っていた方がもっとずっと素敵ですよ。
この村の女の子は皆しっかりものですね。
私も見習わないといけません…♪
[クララとリーザを見ながら、あははと笑って頬をかいた**]
─回想・葬送の日─
[両親の亡骸が大地へと還っていく。
昨日まではあんなにも元気だった。
死などという言葉は、俺の世界には存在するものではなかった。
そう、あの瞬間を迎えるまでは……
死の今際で泣くことがなかった俺も
こうやって、生から死へ
有機から無機へ
生者の世界から隔絶されていく様を見れば
強烈な喪失感を覚え……
涙を堪えることはできなかった。
格好悪いなどと、背伸びをすることも出来ずに
泣きちらした
……ヒトがヒトでなくなることを知ったあの日
初めての絶望
その絶望の淵からひきあげてくれたのがレジーナだった]
え? 養子?
[それから何年過ぎただろうか?
幼年から少年へ……そして少年から
そんな狭間に示してくれた彼女の愛情には、心から喜んだ
照れもあった。普段なら冗談で返したかもしれない。
けれど、そんあ無粋な真似をするほどには
俺にとって彼女は他人ではなかった
だから……柄ではないとわかっていても真摯に見つめ返す]
ありがとう。そうだね。僕がおばさんを“おばさん”じゃなくて“母さん”って呼べたらどんなに素敵だろう。本当の母さんよりも長く一緒にいるって気もするよ。
でもごめん……今はまだだめだ。
僕は、ヨアヒム・ヒッツフェラルド。薬学者の息子だ。
親が人生をかけて挑んだ研究
あの人たちに手が届いて…そうすればきっと・・なんてなくなる
もう、あんなことがおこらなくなる。
きっと果たしてみせる
だから……その時になるまで。おばさんと……
今はおばさんと呼ばせて? 母さん
────────────────────
[想いとは裏腹に……
これより数年度、大切な親友は
翳した手は何も掴めず
そうやって逃げていく……
────────────────────
俺だって好きでアイツと絡みてェわけじゃねェさ。
ま、それでもガキの頃思い出して少し楽しいような気もするけどな!
[シモン>>585に答えると、2人はエルナの元に辿り着く]
何だよ、こちとら昔話に花を咲かせてたってのに。
お前も加わりたいのか?
[常のようにエルナに軽口を叩くが、彼女もまた手紙を貰っているらしい事を聞くと、ディーターの表情は一変した。自分の持つ情報を伝えると、谷底の村について彼女が見聞きした事を伝えられる]
――――…………?
[ぎゅぅ、として頭も撫でたのに、何だろうか。
反応を示す様子の無いヨアヒムの事が気に掛かり、...は彼の表情を窺うようにして覗き込み、目の前で手を振ってみせる。
目が合った時にでも、また笑い掛けるだろう]
―宿屋・談話室―
[>>582 嫌悪感をあらわにしたジムゾンに、はっきりと言葉を続ける。声のトーンが若干下がり、握りしめた手の震えは、収まりつつあった]
………。今ちょっと、答えるまでに間がありましたわね。何か思い当ることがあるんじゃありませんの?
でも多分、確認はしない方が良さそうですわね。
[目をすっと細めると、首を軽く振って]
あなたは相変わらず、何もわかってはおりませんわ。病や死は、神に愛されている証なのです。苦しみや悲しみは、より高みにあるための尊い修練なのです。
いたずらに痛みや苦しみを遠ざけたところで、それらが無くなるわけでもありません。ならば、悦びをもって迎えいれるべきではありませんか。
[呪い、という言葉に、くすりと笑い]
……あら。あなたがいらっしゃるのに、邪教徒のわたくしが呪ったくらいで、カタリナさんの苦痛が強まることになるんですの?
それは随分と、自信のないお言葉ですわね。あなたの神様はそんなにも無能なんですの?
>>581
だぁ! 首を絞めるな! 首を!
[身をよじらせてわたわたと暴れてみるが、多分逃れることはできなかっただろう]
ったく。どうしてこう同じようなことをするかなぁ。
ああ、別に非難なんかしてないぞ。ヤコはヤコだ。あいつにゃ、薬草の類なんて『草? 食べれる?』ぐらいのもんだったし、野菜は美味しくそだてらんねぇからな。
[容姿は言うまでもなく、行動もどこか似てはいる。けれど同じというわけではない。
彼がどんな過去を歩んできたかはわからない。
けれど……]
お前といると少し安心できるさ。
[それは、パメラやレジーナとはまた違った安堵感。彼の容姿が自らの記憶と似ても似つかないものだったとしても、それは多分変わらなかっただろう]
……谷底の村で、人狼だって……?
[意外過ぎる言葉に、ディーターは驚く。
人狼なんて話が、おとぎ話なんてまるっきり信じないようなエルナの口から出るなんて。
最初は悪ふざけかと思ったが、表情を見ればどうもそうではないらしい。
湖畔で神父と交わした話>>86を笑い飛ばした記憶が蘇る。何かが起ころうとしているのだろうか…]
ンなバカな話、あるわけねェだろ……?
[顔から血の気が引いて行くのに気が付く。
シモンの反応がどうあれ、ディーターは三人で谷底の村まで様子を見に行く事、今は暗すぎるので夜が明け次第それを行う事を提案するだろう。
二人が話に乗ろうが乗るまいが、夜が明ければ彼はきっと谷底の村に向かうに違いない]
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