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― 主船レイルーポルッジート・砲台 ―
[ 黒い乱入者とジェフロイの会話は、剣戟と海賊達の怒号や悲鳴にまぎれて、切れ切れにしか届かず、その内容を掴むには至らない。だが、黒と白の剣の舞いに、次々と倒れていく仲間達の姿に、唇を噛んだ ]
ひー、ふー、みー…倒れたのは8人?
[ それでも、懸命に気持ちを抑えて、代わりに、握りしめたクリスタルの尖った先端で、自らの左の小指の付け根を縦に切り裂くように傷つける ]
いたっ!
[ 自分でやっておいて思わず声が漏れてしまうのもいつもの事、ではある ]
っぁ――……。
これはクル、ねぇ。
[おかげさまで耳がツーンとする。が、手を止めてはいられない。
手早く滑り止めの砂を巻き、下がった砲台を押し返して元の位置に戻すと、次撃の弾を込め始めた。]
あっちは動くかな。
[気にするのは副船。まさか突っ込むとは思っていないが、銅線上にかからないように注意もする。
その間他の慣れた砲主達がどう動くかはまた別。次々と牽制弾が打ち込まれる中、こちらも2弾、3弾とやや遅れて打ち込んだ。]
― 副船ボッカルーポ・帆桁の上 ―
[双方の大将同士の戦いが、主船の上で始まる。
だが青年の瞳は、既にそれを視界の外に置いていた。
海軍の、旗艦以外の船が動き出す。
それに合わせ、唇を開く。]
Notizfine―――
[今や、濃密に漂う風の気配の中心で、
術の、最初の言葉が解き放たれる。
りぃん、と鈴に似た音が響く。]
総員戦闘配備!!!
奴さんらの根を絶つぞ。
リュカ!そっちの備えは任せた!!
[或いは精霊術の応酬もあろう。
ゆえに妹分へと声を投げ、
海上をゆらりと海賊船の一団を目掛け動き始めた]
― マールシュトローム・甲板 ―
…今回はこれを用意しておくか。
[自らの武器。鈎爪が収納された、鉄製手甲と脚甲。
それに、自家の家紋いりのダークブルーの鞘に納まったバスタードソードを腰に下げ]
…おい、大砲に鈎つきの鎖をつけて放てるか?
[マールシュトロームが出航する中、そのように船員へと話を聞いていた。
だが射程範囲へと近づくにつれて、警戒の色を濃くする。]
こちらマールシュトローム。
準備完了。ヴィントホーゼとともに出陣する。
[あちらの準備がはやかったか、同じであったか、こちらがはやかったかはわからぬが、そう報告をする]
― マールシュトローム・甲板 ―
…今回はこれを用意しておくか。
[自らの武器。鈎爪が収納された、鉄製手甲と脚甲。
それに、自家の家紋いりのダークブルーの鞘に納まったバスタードソードを腰に下げ]
…おい、大砲に鈎つきの鎖をつけて放てるか?
[マールシュトロームが出航する中、そのように船員へと話を聞いていた。
だが射程範囲へと近づくにつれて、警戒の色を濃くする。]
Meus conjuratus amicus Notizfine.
Phasmatis teres sanus.
Commodo vestri ops mihi.
Proventus ops adverto phasmatis pro meus vox vocis.
[右目の天青石が淡く、そして次第に強く光を放ち、
天空の青の輝きが、術者を包み込んでいく。
音の精霊に呼びかけ、助力を願う言葉。
かつて、野生の竜を鎮め、操るのに使われた力が、
今は精霊たちを従える力となる。]
/*
余裕あれば手紙小瓶拾って、騎竜とらんでぶー(爆)しときたかったんだが、無理っぽいかなぁ。
むーん。
騎竜が小瓶拾った描写だけでも入れたいところだが、タイミングが無い。
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
障害は、叩いてノして、踏み潰す、ってか?
……嫌いじゃないねぇ、その考え方。
[ユウレンの国政の一部は正しくその通り、というのは余談も余談なのでさて置いて]
わりぃが、『覚悟』の安売りはしない、ってのがウチの家訓でね。
ついでに、踏み潰されるシュミも……。
[軽口めいた物言いは、一時途切れる。
愉しげな表情は、変わらず。
けれど、瞳の奥に、それまでとは違うもの──焔がひとつ、灯った]
[漆黒をすり抜け、飛び込む動き。>>126
さすがに、先ほどまでの団員たちとは違い──速い。
反応は僅かに遅れ接近を許すものの]
……ねぇんだよ!
[途切れた言葉を繋げつつ、後ろへ飛び退くが、切っ先は浅く左の脇を裂く。
が、それに痛みを感じる様子は見せず。
後ろに下がるジェフロイを追い、今度はこちらから踏み込んだ。
右の漆黒が斜め下から、左の真白が横から、順次、繰り出される]
[じりじりと焦るようにしながらも冷静にと心を落ち着かせようとする。
そして間隙とおもわれるタイミングに]
寄せよ!!
[そのタイミングがあってるかどうか、外れて打つものだっていようが、それでも少ない砲弾の中いくほうがいい]
放て!!!!
[今度はこちらからだとばかりに、船をよせ号令。轟音とともに一斉射撃をレイルーポルッジート・船腹砲台へと向けて放たれた。]
[ 本気でやる気なのは、気配で察せられた ]
もう…なんでっ?!
[ 本当は不思議でもなんでもない。彼はずっとこの機会を待っていた。次にアレと出逢ったなら、必ず決着をつける、と ]
カシーム!あと、お願いっ!!
[ 左右に分かれた砲台の一方についているカシムに、再びの無茶振りを投げると、人魚の子は甲板へと飛び降りた ]
― 主船レイルーポルッジート・砲台→甲板 ―
[海軍の艦が次々と動き出す。
それを見据えながら、違う色の調べを唇に乗せた。]
Ventus. Tempestas validus violenter.
In respondeo ut meus vox vocis.
[続く呼びかけは、風の精霊に向けたもの。
先程までとは比べようもなく、声に力が満ち渡り、
集まった精霊たちを強く引きつける。]
Scindo aer, quod currere procul mare.
Fio ingens vesica, quod scindo unda.
Vestigium quod vos went per verto in magnus vertex.
[術式が進むにつれ、精霊の密度がより濃く、密になっていった。
術者の前に渦巻く精霊の塊は、今にも弾けそうに圧を高めている。]
[再び、戦場に砲撃の音が飛び交う。
その音さえも、術者までは届かない。
ふわり、と両の袖が風に舞い上がり、
一点を指し示す。
海軍の艦列の中央。視線が貫く。]
Vado.<行け>
[けしかけるような声。]
―――Ut Vos volo.<望むままに>
[限界まで高められていた圧力が破れ、
奔流が、空を裂いた。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[ 大将同士の一騎打ちへと移った場に、海賊達は傷ついた仲間を運び出して治療しようとしていた ]
[ 傷を洗おうと甲板の一画にある水樽から水を汲み出している一人に近づいて、手桶の中に、クリスタルに溜めた血を零す。本当は飲用した方が効くのだが、これだけでも傷の治りは随分と速くなるはずだった ]
[解き放たれた風の精霊たちは、
塊となって真っ直ぐに海面へと飛んでいった。
動き出した、艦と艦の間、
海上すれすれを、猛烈な暴風となって吹き抜ける。
精霊師の守りがあるだろう艦を、直接狙うものではない。
ただ、風の塊は海面を裂き、波間に深い傷を刻んだ。
長大な刀で斬られたように海面は二つに割れ―――
―――瞬間、轟と音を立てて裂け目が砕ける。]
[溝の底へ、流れ落ちる水。
揺り返し、また戻る波。
にわかに生じた乱流が海面に渦を巻き、
風が抜けた跡を追って、大波が巻き起こる。
そこまでを見届けて、術者はふらりと体を傾がせ、
ゆうらりと甲板に漂い落ちていった。]
― 帆船ルフトシュピーゲルング ―
よっし、喫水線以下はこれで全部のはずだよ。
後は風を掴むだけだ。
[パタパタと動き回って要修理場所を割り出して。
休憩する暇もあまりなかった。けど]
[それだけに高揚感は持続していた。
噛んでいた干し杏子を一つ飲み下して、立ち上がる]
何!?了解した。
取舵をとれ!!風の術者は何が起こるか調べ僅かにでも衝撃を減らすよう努めよ!
[水の精霊術者を操舵にあてている。それを外すのは砲撃の中では自殺行為。外せないゆえの苦肉の策]
総員。衝撃に備えよ!!
[直後、空を裂く、嫌な音が響きわたった]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
「シメオン、これ、お前のだろ?」
[ そのままジェフロイ達に近づこうとした人魚の子を、古参の団員の一人が呼び止め、コートフードを差し出した。どうやら、船腹砲台に脱ぎ捨てていったものを拾ってくれていたらしい ]
あ、ありがと!
[ 受け取ったコートフードを、そのまま羽織る。ひと目で人魚の子と判るヒレ耳が隠れると見た目や表情の子供っぽさも少しは隠れる、かもしれない ]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[タルワールに返る手応えは浅い>>140。
その手応えと相手の様子から大したダメージにはなっていないことを悟り、次の手を講じる。
が、相手の反撃の手の方が早く、漆黒と真白がジェフロイへと迫った]
てめぇの家訓なんざ…知ったことか!!
[飛び退りの着地の足を曲げ、思い切りその場にしゃがみ込む。
その際、漆黒の切先が左頬を掠め、雷傷を残していった]
ちっ。
[しゃがみ込みの勢いに遅れて後髪とファーマントの裾が背へ落ちる。
それをすぐさま跳ね上げ身を起こすと、交差するであろうヴェルナーの腕目掛けてミドルキックを繰り出した]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
やっぱ当たりは悪いなぁ。
[多少掠めはしたものの>>138、直撃にはいたらず。牽制の役目もその動きからは果たしていないようにも見える。]
あちらさんの度胸も並じゃないってことだろうねぇ。
[他の砲手が苛立ちなりを見せる中、当たらないのを悔しがるでもなく、与えられた作業の範囲を超える事もなく忠実に作業を繰り返す。
そこにリズムでも生まれたか、合間を狙って反撃が来た>>141。狙われたのは腹砲台付近。一度砲撃喰らった脆い場所だ。
船の腹辺りから、ばきばきと良い音が聞こえてくる。]
おー………こりゃ腹の砲台またやられた?
[ひょいと縁から下を覗き込むと、腹部分には穴が一つ。
とはいえ先程一発貰った場所なのが幸いしたのか、被害が上塗りされた程度で済んだ模様。]
1つで良かったって言うべきかねぇ?
[他の牽制含めた弾はすり抜けているようだ。
こちらの主船の動きは、甲板で大将戦が始まってから鈍いよう。止まっているかもしれないが、どちらにせよ小回りのきかないガレオンでは逃げらないだろうし、砲弾も上手くかわしきれないかもしれない。]
えー。防衛手も考えろってこと?
めんどくさ………
[最中、先程から動きを変えていた風の精霊が動いたのを確認するのと、シメオンの無茶振りその2>>142が来るのはどっこいか。]
え−!?
ちょっ、お願いする相手違うからー!?
[受け持ち分はやるけど!と追加で背中に声をかけたが届いてないかもしれない。]
―医療船・個室―
[特別扱いといえば特別扱い、専用個室といえばまだ聞こえはいいだろうか。
芋虫みたいに床にはいつくばってるとか、縄で縛られてることを除けば]
んぅ…んんぅ……
[もじもじと身じろぎをするのは別にトイレに行きたいからじゃない。
部屋の中に誰もいないのをいいことにゆっくりと目立たないところの縄に摩擦を与えていく]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[指示>>95をした後上から降ってきた声>>103に、敵船の動きを見ようとしていたその双眸を向ける。
精霊ではなく、風に乗って届けられたその言葉に軽く瞬いた後にっと笑い頷いた。]
あぁ、わかった。
手加減はいらねーから、存分にやっていーぜー。
[リヒャルトにそう返事を返してから、操舵手に繋ぎ。]
敵船が動いても一旦動くのを待ってくれるか?
なんかしてくれるらしーから、さ。
それが終わったら存分に仕事してもらうから、ちょーっと待っててちょーだいよ。
[軽く指示をし、リヒャルトが術を施行する邪魔にならぬように注意を払った。]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・見張り台 ―
[濃密な風の気配に大きく目を見開く]
忍耐!(堪えて!)
[咄嗟に近くの風をかき集め、船の周囲に留まらせて船の強度を若干高める]
波靠近,歸還的(波は寄せては返すもの)
請分散!(散って!)
[だが風の術以外は使えはするけど得意でない。
波への干渉は、舵が完全に効かなくなるのを止めることくらいしか出来なかった]
[引く波、寄せる波に船が大きく左右に揺れるそれは砲撃の比ではない。
それでも溝に飲み込まれずに済んだのは既に砲撃戦をするほど、敵主船に近かったからか。波のせいで離されたかもしれないが、それをいちいち確認もできない。
人工的に作られたとはいえ、自然の猛威、立つこともままならず、屈みながら船尾へと這うように向かい、舵に取り付いていた、操舵手の手の上に手を乗せ、力を込める]
安寧の海などこの世にないことは貴兄らが最もしることであろう!!
なれど海に出るならば!!如何な流れであろうとも乗り切れ!!
[必死でいたため、念の輪にも漏れながら、海の男でもないものに激を飛ばされ、触発される自分のみをまもり助け合うように手をとりあっていた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[ うねる大波からは外れた場所の主船の上からも、その激しさは十分に見てとれる ]
ふあ…すご…あれ、術、なの?
[ 海中で、お魚の群れが風精達に猛抗議しているのが船の上でも聞こえるほどだから、精霊術なのは間違いはない、はずなのだが ]
あんな術使える人、うちにいたっけ?
[ 一瞬、ジェフロイ達の事も忘れて、呆然と呟いた ]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
お。おおー。やるねー。
間接攻撃って有効だよね。
[無茶振りと次弾はどーすんべと思っていた所に>>149>>150副船からの援護が入る。位置的なのと大型船なのが幸いしてか、こちらにまでは大した影響ないらしい。それもまたあの金髪の精霊師の計算の内だろう。
精霊師の大技を、興味深げに眺めていたら『がしっ!』と肩を掴まれた。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[交差の一撃が届くより先、狙う相手が視界から消える。>>156
消えたその位置を示すのは、右に伝わる浅い手応え]
……っとお!?
[そこから蹴りに来るとは読みきれず、交差した腕をそのまま身に寄せて防御の態を取りつつ。
与えられる衝撃に逆らう事無く、後ろへと下がった]
へ?
[振り返るとそこには年季の入った砲台主が一人、にかりと笑み浮かべながらこちらを見ていた。何やら嫌な予感が走る。]
「シメオンがお前に後任せるって言ったんだ、砲台全般の指示はお前がしろ新入り!」
はぁ――っ!?
[シメオンの無茶振り効果は更に酷い無茶振りになってやって来た。]
……っ!?
[着地と同時、感じとるのは力の流れ。
視線は僅かな刹那、今は荒れる海へと向く]
…………。
[思う所は、今は、押さえ込む。
気を逸らして勝てる相手ではないのはわかっているから]
(……元々、長居はする気はなかったが。)
[一つ息を吐き、漆黒と真白を握りなおす。
腕に痺れはあるが、剣振るうに支障はない。
この辺り、魔精霊の力に酔っている影響も少なからずあるのだが]
ま……うだうだ考えてても、仕方ねぇ、ってな!
[やるべき事は定めている。なれば迷いはない、と。
軽く身を屈めた後、勢いをつけて甲板を蹴る。
一度は開けた距離を詰め、相手の間合いに入る直前、踏み出した右足を軸にくるり、とその場で一回転しながら身を沈め。
足元に向けて右の漆黒を薙ぐように振るう。
左の真白は、低く構えて流したまま]
ちょ、ちょっと待って僕新入りでー!
「つべこべ言うんじゃねぇ!
ほら今が反撃のチャンスだろーが!
ちゃっちゃと指示出さんかい!」
む、無茶っ………
[流石に顔が引き攣ったのは仕方ない。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[とはいえ、精霊術を使えぬ男には出来る限り船の揺れを抑える位が関の山だ。
牽制の砲もひかえ、船の動きも最小限に抑える。
が、しばらくの間は距離を保っていた敵船も、1隻、また1隻と落ち着かぬ動きを見せてきた。
レイルーポルッジートに放たれた砲撃>>141に、思わずやり返せと叫びたくなったが。]
、何、だ?
[空気が変わる。
精霊の力は解らずとも、伝わる気に目を瞠った。
自分の頭上から放たれた力>>147が、空を、そして海を切り裂く。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
……すっげ。
[目に映る光景>>149に、思わず言葉を失う。
両腕を失っていると感じさせない男の実力はかなり高いだろうと思っていたが、これほどとは思っていなかった。
しばしその光景に目を奪われていたが、ふわり緩やかに眼下へと落ちていく姿>>150に我に返ると甲板にいる連中へと声を投げた。]
あーもう、最悪!
[精霊術によって起こされた乱流が収まるまでの間、我慢をしていたが、
収まると同時、軽やかな音を立てて堪忍袋の緒が切れた。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
おい、誰かそいつを休ませてやれ!
後の連中は各自持ち場について、攻撃開始だ!
そいつの作った好機をみすみす不意にすんじゃねーぞ!
[上から檄を飛ばすと、視線を海上に戻して砲撃指示に入った。]
―医療船内―
効かないだろうとは思ってたけど、案の定ね。
[去り際の一言にも動じる気配は無かった。
他の船員の姿のないところで、そっと溜息を吐く]
まったく。どうしてよりによって海賊なんか……
その辺の男で妥協してれば、恋愛話の一つでも聞いてあげるのに。
[これでも彼女との仲は良好な方だ、普段は。男さえ絡まなければ]
― 副船ボッカルーポ・甲板 ―
[風の残滓を纏いながら甲板に降り、
両手と膝をついて体を支える。]
ふ、 さすが、に …
[疲れた。
息を吐いて肩を落とし、目を閉ざす。
遠くから逆巻く波の轟きが聞こえ、
相手からの砲撃が間遠になった。
術の効果が発揮されたことに安堵して、
ころりと近くの壁に背を預ける。]
…っっ
[位置関係のおかげか、一番のひどさをやりすごせた中で、飛んできた木片が、額を浅く傷つけ流れた血が、左目に垂れ視界を赤くする]
かすり傷だ…
[舵を安定させるための手では拭うこともできぬ。
傍の操舵手の心配する声に答える]
―医療船―
[少し後で他の者の姿を見かければ、先程の相談事を持ちかけた。
案の定良い顔はされなかったが、医療船からの脱出は容易ではないことも併せて、全てではないにせよ拘束を緩めるくらいは叶うだろうか]
……さて、
[とは言え]
/*
メモ無粋でごめんなさいです。
流れで決めようにも、その流れが読めないので不安になって。
いっそ、やってみたいところに無茶振りしちゃえば良かったのかなぁ。
/*
とりあえずどんどんと自キャラ苛めをしていってみる方向にいくか悩みどころだが、とりあえず相手どう動くか待ちのターンでいいのだよね?うん
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[一度離れるヴェルナーとの距離>>170。
彼から発される魔精霊の気配が強すぎて、周囲で起こった精霊による大きな異変に気付くことは出来ない]
ちっ、左が使えねぇのは厄介だな。
[ぼそりと低く紡ぎ、刹那、視線を左腕へと落とした。
精霊具現武器が使えるほど、疲労は回復しきっていない。
使えたとして一瞬だろう]
無いものを強請っても仕方ねぇ。
右だけでどうにかすっか。
[お互いの刹那の思考。
その間を崩したのはヴェルナー>>173の方だった]
ふんっ!
[間合いに迫る相手に合わせ右足を一歩踏み出し、タルワールを横薙ぎに振るう。
けれど相手は体勢を低くし、足元を狙って来た。
横薙ぎに振るったタルワールは空を切る。
咄嗟、踏み出した右足を踏み切って、体勢の低いヴェルナーを前回転で飛び越えるように身を翻した。
その間、回転する勢いに任せ、下に居るヴェルナーへとタルワールを滑らせる。
その結果に関わらず翻した身はヴェルナーの背後へと背中合わせとなるように降り立った]
……ちっ、掠ったか。
[零しながら左足で更に前方へと飛び、半身回転させて床へと降り立つ。
右足首には赤い飛沫。
踏み切り足にしたため、漆黒の薙ぎを避けきれなかったようだ]
ったぁく、二刀相手はめんどくせぇな。
[ぼやきながらヴェルナーを見据える]
そろそろぶっ倒れてくんねぇかねぇ?
[長く続けても消耗戦にしかならない。
そう判断し、短期決着を目論む。
右手に握られたタルワールの峰を担ぐように右肩へとあてた]
[自分と相手の位置把握も碌に出来たものではない隙。だがそうとわかっても転じて行動に移れるわけでもない
しばし安定をまち、次の機をまつことになる**]
[いい意味でいえば一途、相手と自分の立場さえなければなのだが。
マレンマとは小さい頃の付き合いもあり、堅物の姉より姉妹のように親しみやすくはあった。
お互い腹に一物も二物も抱えていそうなところとか、よくお互いの下の妹や弟を、いろんな意味で恐ろしく思わせたりもしていた]
マレンマちゃんもさすがにちょっと怒ってましたねぇ〜♪
でも時には女の友情より、重い恋愛もあるんですよ〜♪
[理解しろというつもりはない、ある意味では一番理解してるのマレンマなのかもしれない]
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
えーと、今まで通りに牽制から、
向こうの隊列乱れてるし、括弧撃破に………
「馬鹿野郎、そんなありきたりな作戦じゃねー、もっとどーんと効果上げるような一発、捻り出しやがれ!」
え、えぇぇ〜〜………
[無茶振りな上に無茶要求された。酷い有様である。
こっちの困り果てた様子などお構いなしに、「今日こそヴィルベルヴィントに一泡吹かせてやるぜええ」とか言っている。]
え、海の人って皆こうなの?無茶なの??
[海軍側にも暑苦しいのが居るとは知らないが、単騎で乗り込んできた大将といい、なんだこれ?海馬鹿?とか思わず思いたくなったが賢明にも口にはしなかった。]
[とはいえ期待に応えないとこっちが吊るされそうな勢いである。
空を仰ぐと気持ちの良いくらいの色をしていて。
なんかこう、色々と観念した。
内側の風精はやれやれと溜息ついたとか。]
………え、えー……と…。
とりあえず、僕が選んだ弾使って砲撃してくれる?
より球に近い弾選んで命中率を上げる。
相手船に、牽制じゃなくて確実に当てていこう。
集中して狙うのは……向こうの主船。
向こうの大将こっち来てる隙にやっちゃおう。
―→医療船・甲板―
ま、何か起これば動くだけね。
[ひとまず、後のことは他に任せることにして。
先の個室には戻らず、様子を確認すべく甲板へ向かう。
念の環や外からの音を通じて、事態が進行しているらしいことだけは把握していた]
……お疲れ様。
ゆっくり身体を休めなさいな。
[途中で運ばれてくる白い獣。
それが操舵手であることは聞いていたから、勿論驚いた様子もなく声を掛けた。
弱弱しく答える金の頭を少し撫でてから見送った]
ほらほら、つべこべ言わず、指示に従うってんなら弾、船腹の砲台にも運んで、ね?
[作戦としてはありきたりの域を出ないだろうが、何より今はスピード重視と言いながら、手近に詰んであった弾を一つ一つ触れてくるりと回した後に、次々と砲手たちに渡す。]
タイミングは各々に任せるよ。
一斉になんてやってたら逃がしちゃうだろうし。
多少遠くても気にせず撃ってね?
[そう言いながら、鼻歌交じりで弾を回した。
砲台手は微妙な顔をしてこっちを見ているが、お構いなし。
―――無論ただの鼻歌ではない。]
Nullam ardent, quia dixi rem violentiam.
[呼びかけるのは砲台付近にたむろする炎精。
弾ひとつひとつに張り付かせて、時には風精と組ませて弾を強化した。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[リヒャルトの放った術は肉眼でも充分に猛威が伝わったが、望遠鏡を通して見ればより一層凄まじいものだった。
既に体勢を整えつつある船も見えたが、それには砲撃は届かないとすぐに他の連中に任せようと判断。
砲が届く範囲にある船はいまだ体勢が整っていない>>182ようにみえたが、それを待つ道理など無い。]
おい、あの葉っぱみてーに揺れてる船が見えるな?
でかいのぶっ放して帆をへし折ってやれ!
[砲手に指示を飛ばし、ルフトシュピーゲルングに砲を向けさせた。]
(掠るだけでも燃える弾の完成、と。
黒鬼の居ない間に、耐えられるかなぁ?)
[騒動が起これば儲け物。起こらなくても、ただ撃つだけでもこちらとしては仕事完了。どっちに転んでも自分は痛くない。
…いや、やりすぎると良くないが、まぁその時はその時だ。
今は目の前の事ひとつひとつに向かうしかないから―――と心の中でいい訳しつつ。
こうして特殊な砲弾が、敵主船に向けて放たれ始めた。]
*ドオオオオオン!!!*
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[振るった漆黒には微かな手応え。
しかし、それは確たるものとはならず]
……くっ!?
[頭上を飛びすぎる影、それが振るった一撃>>184が左の肩を捉えた。
紅が零れ、一瞬、息が詰まる。
それでも、背後に降り立つ気配を感じ取れば、低く構えたまま前へと駆けた]
[くるり、と回転を交えながら立ち上がり、相対した所に向けられる言葉。>>185]
やーなこった。
ここでぶっ倒れたりしたら、あいつらに何言われるか。
[紡ぐ言葉は、ごく軽い。
まあ、来る前も散々あれこれ言われているのだが、それはそれ]
……ま、とはいえ。
長居はしない約束で来てるんでねぇ、俺も。
……そろそろ、お暇させていただく心算じゃあいるんだが。
[異変があったと悟れている以上、長居はできない。
とはいえ、ただ帰してくれるなどとは思ってもいない。
ならばとる道は、一つ、と。
そんな思いを込めつつ、漆黒握る右手に力を込めた]
[がちゃりとドアが開く音に動きが止まる、床からじっと見上げると船員の一人が憮然とした様子でしゃがみこみ縄に手をかけようとして]
どうしましたぁ?そんな顔しましてぇ〜?
[理由はわかっていながらあえてそんなことを口にし、それからじっと見つめながら笑いかけて]
レディーのたしなみですよ〜
[いつもの間延びした様子の声でそう答えていた]
[先ほどの術と同じだけの炎や風の術を行使するほど冷静さは欠いてはいない、が。
ミスリル剣を引き抜くと、指先を軽く傷つける。]
Person, daß ich eine Person von Zigeuner beeinflusse, Georgine・Clausewitz・von・Zigeuner.
Ich schließe keinen Vertrag damit in Blut und dem Namen.
Ich erscheine und komme herüber,Leuchtsignal!
Es gibt mich hier!
[母国語を知る者はこの場にはいない。
そう判断して剣にいる精霊を呼び出すのと同時、契約の術を紡ぐ。
こちらから呼び出して契約するのは一方的な物ではないか等々、悩んでいたのだが。
頭に血が上っている現状、遠い彼方に吹き飛んでいた。
精霊師には火の気がヴィントホーゼに集まって行くのがわかるだろう。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
はっ、ここでくたばりゃ言われることもねぇさ。
[軽く返された言葉>>196に、くつりと喉奥で哂う。
肩に担いだタルワールを勢い良く振り下ろすと、僅かに付着していた赤が床に散った]
逃がしゃしねぇよ。
[右足首の痛みは捨て置いたまま。
ヴェルナーとの距離を詰めるべく床を蹴った。
相手の左下から切り上げるようにタルワールを振るう。
しかしそれは牽制の一手。
振り抜きの勢いで左足を軸にし、回転をかける。
ふわりと舞う白銀のファーマント。
先の無い左腕を大きく振るい、目晦ましを狙った]
[何者なのかという問いかけに向けるのは笑顔だけで、胸倉をつかまれると不自由な体を宙吊りにされるように、上半身をうかされる、ちょっと体勢がつらい]
レディーにキスするときは胸倉じゃなくてあごを掴むものですよぉ〜♪
[思いっきりを頬を殴られて床に転がる、痛い、とっても痛い]
/*
やりたいことは先に言いましょう。
時間有限、基本48hで進行するってもコアがコアだからやれる時間は短いぜ?
もう皆前の日にやりたいこと言っとけ!!(
― 副船ボッカルーボ・甲板 ―
[団員の手を借りて歩き出したけれども、
船の中まで下がるつもりはなかった。
柱や壁に囲まれた一角、
荷物を押さえるための網に寄りかかって、
体の回復を待ちつつ、戦況を眺める。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
砲撃準備まだか?
手間取ってんなよ、あっちに無駄に時間与えちまう。
[目線の先、まだ荒れ収まらぬ波に捕われている船を見据えながら砲手に問う。
あの船にはあの男が居るのだ、少しの時間でも立て直してしまうだろう。
内心の焦りを表には出さぬように努めながら、砲撃の準備が整ったと聞き。]
よっし、あの帆ぉへし折り返してやれ!
[そう叫ぶと同時、ルフトシュピーゲルングに向かって砲門が開かれた。]
[指に傷を血を流したのは、精霊に自身を―精霊の契約者だった子孫だと認識させるため。
暫く後、火の気は収束し、ヴィントホーゼの甲板に現れたのは一匹の炎の狼。
それがミスリル剣の中に存在していた精霊・フレアで。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
逃げるんじゃなくて、帰るんだってーの!
[ある意味、どうでもいいような訂正を投げつつ、呼吸を整える。
左からの一撃──先に切られたそちらの動きは鈍い]
仕方ねぇ……黒焔、『痛み喰い』!
[このまま動きを鈍らせたままでは、と。
身に宿る魔精霊に命じ、一時的に痛覚を遮断する。
……これをやると後で恐ろしい目にあうのだが、今は考えない事にしつつ。
振るわれたタルワールを、動きを取り戻した真白で弾こうとした、その時]
……何っ!?
[翻る白銀が視界を遮る。
戸惑いは一瞬──それよりは、本能が身体を動かす方が僅かに早く]
/*
…………。
二度は。
なかった。
か。
……03見た瞬間、蒼天輪舞の最終日が過ぎったよ、過ぎりましたよ、ええ!
[無事に契約できた事に内心安堵しながら、]
こんな状況で契約、とか望んじゃいなかったけど。
よろし――くぅ!?
[フレアへと挨拶の途中、フレアからの突撃を受けて言葉が途切れ。]
『主、主、主、主ー♪』
[えっらい勢いの大歓迎の口舐めを受けた。]
― ルフトシュピーゲルング ―
[────があんッ!!!
轟音>>205がして、ミズンマストがぐらりと傾いた。
固定鎖で辛うじて、倒れこむのを防ぐ。
ばさりと、帆が垂れ下がってばたばたと音を立てはためいた。
甲板のそこかしこに木片が散っていた。
見れば、甲板の上に赤い流れがある。海水に混じった、血だ]
……の、やろ…。
右舷砲準備まだかッ!!!
整い次第、斉射せよ。目標、ボッカルーポ!
あのどでかい胴を狙え!!!
[喫水ギリギリの線へと低く砲が構えられる。
未だ姿勢の整わぬ中、傍目には無茶とも映るだろう。
が、共に長きを過ごした
―医療船・甲板―
[さて甲板まで出てみれば、こちらの頭領は敵船にて戦闘中。
主のいない主船には砲弾が撃ち込まれ、他の船もそれぞれ窮地に立たされているらしい。
そして例の船大工は相変わらずのようだ]
やれやれ。
[肩を竦めるも、自らの役割を放棄して加勢に行く程の熱さと女とは無縁だった]
………いや嬉しいんだけど、そんな場合じゃないし。
[先ほどまでの気勢は殺がれ―フレアの狙いだったのかもしれないが―落ち着きを取り戻していた。]
[頬に大きな赤い痕つけながら床に転がり、見上げる目は睨みつけるのではなくじっと見つめるようにしながら]
医療船で逆に怪我ふやしただなんて、後で怒られちゃいますよ〜?
[普通に心配する様子で言っているのがなおさら相手を腹立たせたらしく、縄はほどいてもらえたがもう一発殴られていた。
乱暴に閉じられるドア、ガチャリという鍵の音の他に何かがドアの前にドンと置かれる音、重しかなにかだろう]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[逃がさない、その想いが先の思考を捻じ曲げる。
タルワールだけでは足りないと判じ、回転に乗じて左腕に力を集中した。
中身の無かった袖が突如として張りを持ち、茶色の籠手が現れる。
手の甲には刃が伸びていて、虚を突くのを狙い、相手の左から右へと茶の刃を振り抜いた]
[のだが]
っ!!
[現れたはずの刃と籠手が、急速に密度を薄くする。
やはり最初の判断の方が正しく、具現精霊武器を使うにはまだ力が足りなかった。
空を切る左腕。
大きく開いた上体をカバーすべく、右手のタルワールも振り抜こうとするのだが。
如何せん、隙が大きかった]
………特攻かけるつもりだったけど、予定変更。
頭領回収しにいってくる。
皆は他の艦の手伝いよろしく。
[船員たちにある意味、投げっぱなしジャーマンに似た指示を出し。]
フレア、手伝って。
私を乗せてあの大きい船に連れて行って欲しいの。
人、一人つれて帰りたいんだ。
[フレアの鼻先に触れ、願う。
はたり、と嬉しげに尻尾が振られると人が二人乗れる大きさになり。]
こちら、ゲオルギーネ。
これから契約した精霊と共に頭領の回収に向かう。
[念の環を通じて、全員に―回収される本人はソレ所ではないだろうが―告げる。
フレアの背に乗ると他の艦や木板などを足場にして、
レイルーポルッジートの甲板へと向かった。**]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
ち…、狙いが少しそれたか。
[放った砲撃が当たった後尾の帆柱>>209が、傾くのが見えた。
できれば主柱に当てたかったが、それを惜しむ間など無い。]
呑気にしてる暇ねーぞ、船を右に大きく回せ!
[操舵手に回避の動きを取るように指示する。
砲を撃った直後を狙うのは自分自身が良く取る手だ。
つまり、相手にとって今がその時。
体勢が整っておらずとも撃ってくるだろう、あの男はそういう男だ。
望遠鏡から見えた相手の船は、やはり想像通りこちらに砲門を向けてきた。]
……厄介だな。
[何しろ、船は燃える。
強力な火の使い手がいるならば、警戒するべきだろう。
ゆっくりと立ち上がったところで、
足元から砲撃の揺れが伝わってきた。]
やった―――、…?
[相手の船尾側の帆から木片が飛び散る。
命中に歓声を上げかけたのもつかの間、
相手の砲が火を噴くのに目を瞠った。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
…やっぱりなぁ!
全速で走れ!土手っ腹に穴ぁ開くぞ!
砲手はすぐ撃てるように準備!
他の連中はしっかり捕まってろ、くるぞ!!!
………っ!!!
[柱を抱えながら、伝令管に向かいありったけの声で叫ぶ。
放たれた砲は避けきることはできず、船の側壁に与えられた衝撃が船を揺らす。
その衝撃に振り落とされぬようにしながら、砲手に叫ぶ。]
今だ、撃て!!!!!!
[海面すれすれを狙い、砲撃を放たせた。]
あの体勢で、撃って―――
[驚きの声は、着弾音にかき消された。
足元を突き飛ばすような衝撃にバランスを崩し、
側の網に倒れ込む。
高く上がった飛沫が掛かり、唇にすこし塩の味がした。]
/*
流石くろねこさん主催のバトル村で碌に勝てたことが無い俺だぜ(´;ω;`)ウッ…
ダイス勝負して勝った村って、アークくらいなものじゃないか?
他は勝ち進んでも相手の都合でダイス振らず、とか相手が勝ったけど敗北の方向で、とかだったような。
模擬村じゃあ勝てるのになぁ…なんなの。
― ルフトシュピーゲルング ―
[甲板の上を、ばたばたと水夫らが走り回っている。
掌帆長が、その合間を縫って怒声を上げている。
ぎしりぎしりと、頭上からは不吉な音が響いていた。
砕ける波音よりも小さく、怪我を負った者らの呻き声も響く]
ったーく、容赦ねえなあ…。
[敵船へと向け、黄金の双眸を細める。
物騒で獰猛な表情が、愉しげな色を滲ませ男の頬を過ぎった]
…このままじゃ埒があかねえ。
舵中央。進路そのまま。
艦首砲撃ち続けろ。狙わなくてもいい!!!
[ぎしり。また、頭上で軋む音がした。
ミズンマストは、メン・マストの方向へと落ちかかって止まっている。
ならばこのまま、機動力を失うのは時間の問題であろう。
────それくらいならば、いっそ]
────突っ込むぞ!!!
[帆に孕む風は、リュカの風霊の加護を受けただろうか。
傷ついた帆が、それでも懸命に操作され風を孕む。
帆船は敵船へと向け、大胆にも一直線に海を駆けはじめた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[唐突な動きに虚を突かれはしたものの、本能的な危機感が、その場に止まるをよしとはせず。
無意識、半歩後ろへ下がっていた。
その眼前に現れ消える茶の刃]
……はぁ!?
[今のが何か、冷静に思考する余裕はない。
この期を逃して下がれるほど、黒き焔の狼は大人しくはない。
故に]
……おらよっ!
[タルワールが振り抜かれるより先に、一時的に動きを取り戻した真白がそれを往なす。
真白はそのまま、横へと流れ。
同時、漆黒が下へと向けられる]
……裂!
[気迫の声と共に、漆黒が下から、左上へと喰らい付き]
……撃!
[漆黒が駆けた直後、真白が横一閃の一撃を叩き込む。
紅の軌跡を引いた『双聖魔』が、放つ光は他者にも見えるか。
呪詛と祝福、二つを抱えし対なる刃の担い手は、真白を振り切った勢いに乗ってくるりと回った後、大きく後ろへと飛び退き、そして]
/*
ま、おいらもぬっちゃけ眠いさね。
ちなみに、この展開はWiki見た時から想定内だとかね。
むしろそのための、洗礼か、聖痕希望だとかね。
医療船で駄々捏ねるのが、ものっそ楽しみでs(お
黒焔の剣士長 ヴェルナーは、人魚の子 シメオン を投票先に選びました。
………ますます、休んでいられなくなった。
[乗り込んでの斬り合いとでもなれば、
ゆっくりしている暇はない。
ひとつ、ふたつ。
深い呼吸で体を整え、この後に来るだろう衝撃と、
万が一の戦いに備えた**]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
─────!!
[声を出せるのは多少なりとも余裕があればこそ。
具現化の継続が出来なかったことで既に余裕はなく、身を奔る漆黒と真白に対し、衝撃から来る叫びすら零れることは無かった]
「ジェフロイ!!」
[代わりに声を発したのは、人前では極力言葉を紡がないようにしていた白銀の狼頭。
二刀がフォルテの毛並みをも削っていたが、それどころでは無かった。
歪な十字の軌道を描いた二刀はジェフロイの身を裂き、胸部から赤を飛び散らせる。
斬られた衝撃に耐えられず、ジェフロイは仰向けの状態で床へと倒れ込んだ]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
…被害は!
どこに当たったか報告しろ!
[今度は狙い通りに撃ち込まれた砲撃>>222が、少しの時間を稼ぐ。
その間に先の砲撃の被害状況を聞けば、程なく船室が何室か駄目になったと報告が入った。]
いやらしーとこに穴ぁ開けられちまったなぁ。
浸水されても困る、精霊師に結界張らせて板打っとけ!
人数は最小限で、後は持ち場離れんなよ!
[指示を飛ばしながら、これからどうするか考える。
単純な撃ち合いならこちらが上だが、軽快な動きを合わせての撃ち合いはこちらが不利。
ならば、動けぬようにする必要がある。
そう考えたところで、相手の動き>>224に気付いた。
こちらに向かい真っ直ぐに走る帆船。
その狙いは恐らく。]
…お互い考えるこたぁ一緒、か?
ったく、やんなるねぇ。
おい、誰か俺の持ち場頼んだぜ!
[そういうやいなや、交代の者を待たずに見張り台から滑り降りる。
そのまま操舵手の元へ駆け寄り、こちらに向かいどんどん近付く帆船を見据え。]
近付いてきてんのが見えてるよな?
こっちもこのまま真っ直ぐ前進してやれ。
んでもって、ぎりぎりまで近づいたらすぐに後退。
後は俺が合図送るまで離れてろ…良いな?
[そういうと、舳先まで走っていき。
相手にぶつかるすれすれまで近付くと、同時。]
よーう、邪魔するぜ!!!
急なんで手土産はないけどなぁ!!!!
[帆船へと、飛び移った。]
副官 ロー・シェンは、人魚の子 シメオン を投票先に選びました。
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
…i i…aaa…a-
[ それは、最初は高く細い、泣き声のように聞こえたろう。波を震わせ、空を貫く、高い高い、悲鳴のようなむせび泣き ]
持て成しはさせて貰うけどなあ。
…おい、勝手な手ェは出すなよ!!!
[最後、怒声は自らの船員たちへと向けられる。
すらと引き抜く双刀が、陽の光を受けてぎらりと煌いた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
────………。
[既に意識は無く、ヴェルナーの声>>228や魔精霊の咆哮すら耳に入らない。
胸部の負傷に加え、ギリギリの状態で精霊具現武器を使おうとした負担もあったらしい。
力が逆流しなかっただけマシと言えるだろう]
「……………」
[喋ることしか出来ぬ白銀の狼頭はただじっとジェフロイを見詰める。
シメオンがやって来たなら、やはり無言でその様子を*見詰めていた*]
─ 帆船ルフトシュピーゲルング・甲版 ─
何、気にすんな。
仲良くお茶するよーな付き合いでもねーしな。
[出迎えの声>>237に返す声は軽く、その顔に浮かべる笑みも軽い。
他の船員達に手出しを控えさせる>>239のを見れば、よりその笑みを深め。]
おやま、うれしーねぇ。
…んじゃ、きっちり持て成してもらおーか?
ロー=シェン!!!
[名を呼ぶと同時に、駆けた。
その手には腰から抜いた片刃の煌き。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
aa-a----!!!
[ 聲は、やがて、音を喪い、鳴動する大気の螺旋となって、聞く者の耳とその奥の脳を揺さぶる波と変わる ]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[ それは、歌、ではない。最早、音ですらない。聲という名の、物理的な凶器だ。
仲間達に耳を塞げとは言えなかった。(ジェフロイはすでに意識を喪っていたかもしれないが)伝えれば、敵にも対処の隙を与えることになる。
それに、誰にも止められず事を為すには…その方が好都合だったから ]
[ 魔精霊のいとしごに、その聲の効果がどれほどあったかも判らない。或いは物理的には少しも効かなかったかもしれない。
だが、彼の中の、海に連なる血と魔精霊は聞いただろう ]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[ 人魚の子の、聲…その中に潜む、己の大切な者を、奪われようとする事への恐怖と、哀しみ、怒り…魔精霊が喰らうには、十分過ぎる程の、ココロ ]
((ヤメテヤメテヤメテ…モウ、ウバワナイデ…!!))
[ 少しでも魔の刃がこちらに気を取られたなら、人魚の子は手にしたカトラスに、その刃を絡め、引き寄せる…そう、はねのけるのではなく、引き寄せて、そのまま刃を抱き、諸共に海を目指すだろう。
自らの身体が裂かれる事は、気にも止めずに…ただ、大切なものから、引き離すためだけに** ]
短い付き合いでもねえし、
────…きっちり持て成してやらァ!!!!
[ぐっと男の体が沈み込む。
次の瞬間、右に構えたカットラスが振り抜かれた。
横薙ぎの剣をかわさず打ち合わせると同時、
左からもう一本の刃が中段を薙ぐ]
/*
あ、そーか、さすがに57は有り得んよな、うんwだめだ、もう寝ようwww
フェルー、後よろしくねー(こんなんばっかです、このこ
/*
道理でダイス目低いと思ってttt
すまんすwww
お墓だ、お墓だー。海に落っこちていいんですよn
←照れ顔があまり見えない日焼け陣営
─ 帆船ルフトシュピーゲルング・甲版 ─
[横に薙いだクレイモアと、振り抜かれたカットラス。
その二つが打ち合い、ぎぃん、と鈍い音が響き。
少し遅れて、また、響いた。
それは。]
久しぶり過ぎて忘れたか?
俺の牙はここにもあるってこと。
[ベルトに添えていたはずの手の内にあるダーツが、もう一振りのカットラスを受け止めた音だった。]
─ 帆船ルフトシュピーゲルング・甲版 ─
ったく、俺は忘れたことなかったのに、な!
[そう言いながら両腕の力を一旦緩め、均衡が崩れた一瞬を狙い二振りのカットラスを跳ね上げる。
そして出来た隙をついて縦に振り下ろしたクレイモアは、今度こそ
っくそッ!!!
[その隙を見逃す男ではなかった。
キン!と、鋭い音を立てて双剣が弾かれる。
バックステップで咄嗟に身を引いた。
けれどもそれを上回る速さの、
───────、
ジェフロイさん…大丈夫ですかねぇ〜……?
[向こうはこっちの心配なんかしてないのかもしれないが、簡単な情報だけでも伝えられたかどうか。
叶うならば届いて欲しいと、相方にあたる騎竜のことはあんまり心配してなかった。
ジェフロイさんに任せたのだからという、信頼に近いものがそこにあった]
さて、ボディーチェックが甘いのはどうかとおもいますけど。
[スカートを捲くり、ふとももの辺りからハサミをとりだす。ちょきちょきっと裾を切ると紐状にして懐にしまっておく。
それから部屋の壁をこんこんと確かめるように叩いてまわり]
むぅ〜、今回ばかりは脱走も厳しそうですねぇ〜……
[マレンマの手引きだろうか、よく分かっている。
今頃はなんで海賊なんかにとかぼやいてる頃だろう。
ボディーチェックがなかったのも自信の表れなのだろうと推測し]
時を待つしかなさそうですねぇ〜♪
[程なくして食事だと、ドアの隙間からスープの入った皿だけ*さしだされた*]
[ざんッ!!!と切り裂かれた、腕に走ったのは衝撃だった。
続いて、灼熱の痛みが右の肩から切り裂かれた腕を襲う。
陽の中に、赤が舞った。
ぼたりぼたりと滴る血に、剣が───
マレンマ=トゥムの手になる剣が真紅の色に染め上げられていく]
……。そぉんなに、
[くっと男の唇に、笑みが浮かんだ。
力の入らぬ右を諦めて、左の腕が持ち上げられる]
─ 帆船ルフトシュピーゲルング・甲版 ─
そりゃあねぇ。
何度俺のこと追い回してくれたと思ってんの。
お前みたいなうっとーしいヤツ、忘れろってほーが無理っしょ?
[剣を引くと同時後ろに軽く下がりつつ、嗤った。
ボッカルーポは指示に従い後退していたか、それとも接船したままか。
どちらにしても、単身真っ先に飛び込んだフェリクスは敵に囲まれた中に一人であったにもかかわらず、愉しげに。]
─ 帆船ルフトシュピーゲルング・甲版 ─
[切り裂いた腕と、その先に握る剣を赤く染めながら笑う男>>252に目を細める。]
…ったく。
まーだ遊び足りない顔だねぇ?
そーんなしつこいとモテないよ?
[呆れた口調ながら表情は楽しげなまま、手をひらりと翻す。
それが、ボッカルーポの雄叫びが響く合図となった。**]
海賊団員 フェリクスは、人魚の子 シメオン を投票先に選びました。
さぁて、覚えてねえなあ。
生憎、野郎を覚えてるほど暇じゃねえし。
……へーえ?何、お前。
ひょっとして───、寂しかった?
[軽く返して、鼻の先でわらう。
しんと息を飲んだような静かさの中に、波の音がやけに響いた。
いや、ザラザラと響くこれは耳鳴りの音か]
簡単に”お客さん”を帰したんじゃ悪ぃだろ?
ゆっくりしていけよ、友達。
[徐々に身体が重くなり始めている。
けれどもその重みも、寒気も、痛みの一切を黙殺して、
自らの怪我をも面白がるかの色を双眸に躍らせてみせた。
───やがて。蒼海に、ボッカルーポの雄叫びが響く**]
黒焔の剣士長 ヴェルナーは、副官 ロー・シェン を能力(襲う)の対象に選びました。
― 主船レイルーポルッジート・甲板、砲台付近 ―
[一端砲台の方に意識を向いたら、御頭同士の戦いに注意を払う余裕がなかった。忙しかったのだから仕方ない。
向こうの被害状況はさておいて。]
いっ!?
[その最中、耳に届く怪音。咄嗟に守護精霊が耳を塞いでくれなければ、こっちも耳をやられただろうそれ。]
な―――何今の…。
[暫くの後、驚いてぱちくり。
出所を空気の震えからウィンディが指差し示すと、御頭達を取り囲んでいた海賊たちは、各自耳をやられて蹲っていただろうか**]
投票を委任します。
風火精霊師 ギィは、黒焔の剣士長 ヴェルナー に投票を委任しました。
― 副船ボッカルーポ・甲板 ―
[海軍の帆船がぐんぐんとその存在感を増していく。
甲板の中ほどあたりでそれを見守っていると、
足元の船もまた帆を張って波を蹴立て始めた。
更なる速度で、相手の船が近づいてくる。]
こちらからぶつかりに行く気なのか。
[血の気の多い。
いや、それが正解なのか。
ぶつかると思われたその時、
絶妙な機動で互いの船首が離れていく。]
やっぱり、血の気が多い。
[離れていく船の舳先に移動して、
相手の船を眺める。
向こうでは、乗り込んでいった彼と、
相手の船長との一騎打ちが起こっているようだった。]
……まったく。
囲まれて捕殺でもされたら、困るっていうのに。
[安堵半分、呆れ半分で呟いてから、
囲まれ云々は勝負がついた後のほうが怖いなと
思い直して、じっと戦いを見つめる。
その時、どこからか細く高い"声"が聞こえてきた。]
[音の源は、探さずとも精霊が教えてくれた。
海が嘆き空が悶えるような慟哭は
どこまでも高く高く上り詰め、
ある一点で、ふつと途切れる。
それでもなお、大気の震えは止まず、
"音"が続いていると、精霊は言う。]
あれが、人魚の声―――
[近くでまともに聞いていれば、
ただでは済まないだろう。
音色を、その力を耳朶の奥に刻みつけながら、
視線を、前へと戻す。]
[向こうの帆船の上では、
いましも決着がつくところだった。
刃の交錯は、しかとは目に捉えきれなかったけれども、
蒼い空を後ろにして、赤が鮮やかに舞うのが見えた。
どちらが―――
団員たちが息を呑んで見守る中、
明るい髪の男が、軽やかに手を挙げる。
瞬間、歓呼の雄叫びが空を衝いた]
[叫び騒ぐ団員たちの間で、密やかに精霊を呼ぶ。
いくつかの言葉が紡がれ、右目が淡く輝いた。
やがて、ボッカルーボに声が響く。]
今だ!船長をお迎えに行くぞ!
海軍の連中を叩きのめしてやれ!
[どこからとも知れず聞こえた声に、
団員たちは疑うこともなく嬉々として同調し、
一旦離れていた船を前進させる。]
接舷!乗り込め!
適当に暴れたら、船長回収して撤退!
[小さな声で指示を出しながら、青年もまた舳先に向かう。
指示の声は増幅され、容易に人を従える力を帯びて
団員たちを動かしていた。
軽い衝撃と共に二つの船はぶつかり、
次々ロープが投げ渡されて繋がれる。
斬り込む団員たちに紛れ、風の支えを借りつつ、
青年も綱渡りの要領で相手の船に乗りうつっていった。]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・甲版 ―
[遠く、波面を渡って歓声が響く>>263
対照的にこちらに満ちたのは、最初はざわめき。
続いては危険な怒りに満ちたどよめきだった。
男たちの剣の打ち合いのため鈍っていた船足は、
ゆえに、敵船の再接近を容易にすることなる>>265]
チィ…ッ、せっかちな奴だ。
お前一人だけのもてなしじゃ、悪かったかもなァ?
おい!!!奴らを持て成してやるぞ。
遠慮は要らねえ、盛大に食らわしてやれ!!!
[両の足を踏みしめ、声を張る。
男の日に焼けた顔は蒼褪めていたが、
黄金の双眸には未だ強く意思の光が宿っていた]
っらああああッ!!!
[男をこの場の主と見てだろう、海賊らが向かってきた。
ひとまず思考を振り払い、目前の剣に集中する。
振り上げられた剣を下から掬うようにして打ち払い、
左右に翻弄して右払いに切り裂く。
左後ろからの突撃を身を開いて交し、あいた脇に左を突き出す]
───甘えんだよっ!
[荒い息に肩を揺らして、意地で唇の端を持ち上げた。
男の動いた後には、床に血の道が出来る。
自らの腕から滴る血に、敵を切り伏せた血が混じって床を流れた。
明るい髪の好敵手も、こちらの水夫らに囲まれているのが見える。
この場においてさえも愉しげな空気を纏い、
圧倒的な技量と的確な判断で相手を追い詰め、切り伏せていく]
はッ!!!
[向かってきた男を、今度は足で蹴飛ばした。
不運な男は、そのまま昇降口へと転がり落ちる。
そちらを見遣ることもなく、目標に呼びかけるわけでもなく、
男は金の髪の青年に辿りつく意思を明確にして、剣を振るった]
[乗り込んだ団員たちと迎え撃つ水兵たちで、
帆船の甲板はたちまち狂騒に満たされた。
斬りつけてくる水兵の剣を身軽に躱し、
時には風弾で弾きながら、明るい髪の男を探す。]
船長回収に集中して。
あまり奥まで斬り込まないで。
[時折団員たちに指示を飛ばしながら、
水兵に囲まれている船長に近づいていく。
同時に、彼と斬り合っていた相手も視認した。]
あのひと……
[腕から濃い血を流しながら
的確に、鋭く団員たちを切り払っている。
その技量と気力に短く感歎の息を吐いた。]
ばらばらに掛からないで。
一斉に攻撃を。
[相手船長の周囲にいる団員たちに指示を飛ばしながら、
小さく肩を竦める。]
……動くのも辛いんだろうに。
放っておいたら、勝手に倒れるかな?
[ひっそりと呟いたとき、明らかに相手の動きが変わった。]
え、…こっちに来る……?
[避けるか、当たるか。
少しの間逡巡したあと、体を戦闘の態勢に整える。
このまま団員たちが当たり続けて消耗するより、
幾分かはマシだろう。
囁くような呪に応えて風精が周囲に集い、
ふわりと衣服を靡かせた。]
邪魔くせえんだよ!!!!
[常は左右を受ける、右の剣が今は使えない。
動きも常よりは鈍くなっているのだろう。
海賊の剣先に脇を軽く捉えられ、唇から短い呻きが零れた。
お返しとばかりにカットラスが首筋を襲い、新たな赤が戦場に飛沫く]
ああ、やっぱり。
[相手船長を挟み込むように攻撃を仕掛けた団員たちが、
鮮やかに切り倒される。
首筋から噴き出す赤を見て、一瞬目を伏せた後、
向かってくる相手を睨みつけた]
下がって。
[周囲の団員たちに、肉声で指示する。
戸惑ったような顔に構わず、ざっと周囲を風で吹き払った。
押し倒すほどではないが、気圧されて団員たちが下がり、
そこに空間ができる。
乱戦で精霊術を使うのは難しい。
味方ごと、なぎ倒してしまいかねないから。]
[船の縁ぎりぎりに立って、相手が近づくのを待つ。
口元に刻まれた不敵な笑みまではっきりと見える距離になって、
短く、言葉を発した。]
Ventus. Tear sursum.
[切り裂け、と命じる声に従って、
左右の空気が短剣ほどの刃となり、
唸りを上げて標的へと飛んでいく。]
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