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─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[指示を飛ばしてから、見張りを一時代わってもらって下に降りると救助した二人の元に向かう。
シメオンが何やら騒いでいる>>228のが見えれば心配は必要なかったか、と苦笑を浮かべたものの。]
は?
あのお嬢さんが?
[なんで、と怪訝な表情に変わる。
が、助けにいかなきゃ、とシメオンのように慌てることはなく。]
落ち着けって。
助けに行くにしても今は無理だし、あのお嬢さんならだいじょーぶだって。
[グレートヒェンが簡単に捕まるタマだとは思わないし、みすみす捕まるヘマもしないはず。
だからこそ、何か狙いがあるのだろうと思いつつも口にはしないまま、シメオンを宥めた。**]
運がありゃ生きてるだろうよ。
ここはそんな
[死を望むものではなくとも、死もまた身近なものだ。
いっそ冷酷に響くかも知れない言葉をあっさりと口にして、
続く満面の笑顔に微妙に表情を変えた]
[あわただしくなり始めた船内、探せーとかお仕置きはいやだーとかそんな声が聞こえる。
さすがにばれたかなと、しかたがないので脱出の手段を考え始める。
捕まったらいろいろと問題もあるのでしかたがない]
ごめんなさいっ♪
通してくださいね♪
[こちらを真っ先に見つけた二人組が襲い掛かってきて、その力を利用し続けざまに二人とも床に転がす。
そのまま走りだして通った道を思い出しながら甲板に出るまでの道順をいくつかシミュレートしていく]
/*
自分の分に必死で周りが見えてn…(´・ω:;.:...
メインマスト折るのが楽しかったなんていえない(
さっき救助した?
あっ、小船に乗ってた人。
[丁度ヴェルナーと念の遣り取りをしていたからだろうか。
マレンマの要請も聞き取れて、その後に続く指示なども含め、何が起きたんだろうと思いを巡らせた]
/*
そもそも潜入って書かれてる時点で、何してるか分かるんじゃ無いかと思うわけだがwww
と言うか、あれを水軍側に拾われた場合はどうする心算だったんだろう。
律儀に連絡してくるとは思ってなかったんだww
上手回しやめ!
ジブをステーに引き揚げろ!!!ブレースを引き戻せ!!
左舷に張り出し、開き戻せ!!
[咄嗟に幾つかの指示を飛ばす。
レイルーポルッジートを助けようというのだろう。
獰猛な意思を持った船は、ぐんぐんと迫りつつあった]
……あんな出鱈目弾に当たるんじゃねえぞっ!!
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
……やっぱ。
ふつーの拾いモンじゃなかった……って事でいいんかねぇ?
[船内やら後方やらから伝えられたあれそれに、ふっと遠い目をして空を仰いだ。
漆黒の仔犬は、さあ? とでも言いたげにわふ、と一鳴きした後。
警戒するような響きでわふっ! と、少し大きく鳴いた]
ん……どーした、クロ……?
[問いかけつつ、視線は仔犬の真紅の瞳が見つめる方へと向いて]
……あの状態で、動くのかよっ!
[何かしら、力による修繕はなされたようだが、すぐには動けまい、と。
そう思っていた敵主船の動き>>235に、表情が険しさを帯びる]
ちっ……やっぱ、追うか!
[ここで下がらせるのは得策ではない、と。
そんな判断を下すのと、砲撃が来るのはどちらが先か]
……急ぎ旋回、まともに喰らうな!
[完全に避けきるのは難しいか、と。
それでも、動きが間に合えば、被害を止めるには十分な距離はあったはず。
が、ここで、操舵手の経験不足と消えぬ動揺が裏目に出た。
これまでの熟練者であれば間に合ったであろう動きは僅かに及ばず、衝撃が船体を震わせた]
[謝るくらいならおとなしく、とか。
倒される瞬間>>+35、二人組の船員はそんな事を思ったかも知れない]
ったく、面倒だなっ!
[被弾の衝撃が一時、艦内での連絡網を乱す。
ノイズ混じりの通信が伝える状況に、知らず、舌打ちしていた]
艦内の被害状況知らせ!
……向こうが実力行使するなら、相応の持て成ししても構わん!
やるからにゃ、やられる覚悟もあって当然!
[なんか最後に無茶言ったのは。
そろそろ、キレが入りつつあるサインでもあった]
ほう…先程のか。
招かれざる荷が入ったならば、排除せねばならないが。
[さりとて、そちらまで飛んでいけるわけではない。
任せるしかないのが実情のまま、ヴェルナーの無茶なお仕置きとか、怒声とかを聞いていたり*した*]
[年の頃の近いヴェルナーとの付き合いは長い。
同じく海に憧れ、家を飛び出したのも一緒。
だが出自は違い、その後背負ったものの大きさも違う。
なれどここの自由を愛し、”祭り”を好む気質は、
かつてと変わらずに通じると感じるもの]
(それが、あんだけ頑張ってちゃなあ…)
[支えようと思う、原動力だ。
…本人に言ったことも言う気もないが]
[艦内のあれこれには、無茶指示一つ放り投げ。
意識はすぐさま、甲板に戻る]
……こっちの被害状況は! どこにもらった!?
[かけてきた伝令へ、真っ先に問うのはそれ。
被弾位置が舵の近辺と聞けば、さすがに緊張が場に走る]
直撃もらったわけじゃねぇんだろ?
……修繕班はすぐに対応。
っつーか、ゲルトはどーしたっ!
[被弾箇所が箇所だけに、案ずるべきものは多い。
旗艦も弟分も、どちらも失えぬ大切なものだから、知らず、声には力が篭もっていた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[副船の健闘もあって、左舷砲台の斉射への妨害は入らなかった。
主船は冠する名、
面舵をとれ!
副船が牽制している間に距離を取る!!
[敵旗艦にも少なからず打撃を与えたと見て、その隙を突いて距離を取ろうと。
メインマストは未だ不安定に絡め取られた状態だったが、風を受ければ帆が僅かながらに張る。
風精の助力をサブマストで受け、水精が作る流れに乗り。
少し離れた位置で再び旋回し、正面から対峙するような状態で船を止めた]
今のうちに修復を急げ!
メインマストは俺が何とかする!!
[この指示を出したため、敵艦隊からの砲撃が無い限り、主船からの砲撃は一時停止する。
ジェフロイもまた精霊師の力を借り、メインマストの強制固定を始めるので*あった*]
/*
[時間があれだろ自分、と思いつつ、緑化がとまらないらしい]
いや、友情縁故大好きは公言してますが、ますが!
わかって踏んでるよね、と言いたくなるのは已む無しって事でいいっすか!
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
舵損傷、修復可能レベル……か。
無理に砲撃する必要はない、回せるだけの人員を修繕に回せ!
[他艦は未だ戦闘状態にあるが、敵主船も修復を優先する構え>>251であるらしい。
それならば、と]
ヴィルベルヴィントはここで待機!
各艦、攻撃は牽制程度に止めて、今は深追いすんな!
[例によってというか、出す指示は大雑把なもの。
が、声音に宿るもの──微かな怒気は、『怒り』が与えるものを知る者には何かしら感じさせるやも知らず。
ゲルトの状態は未だ、伝わらない。
……実は、そこでちょっとした混乱が起きているのは、まだ知る由もなかった。**]
― 念の環 ―
……ま、確かに、それはあるかも、な。
[素直なリュカの言葉>>*41に、僅かに緊張が緩む。
その辺り、シェンの読み>>*44は正しいといえるだろう。
そうでなくても、気を許せる相手、というのは自分にとっては稀少なもので。
それ故の弱点も持ち合わせてはいる──のだが]
とはいえ……茶会は少し、お預けになるかも知れん。
……『遠出』の必要も、ありそうだからな。
[船上における『遠出』。
それが何を意味するかは、ほどなく行動によって、示される事となる。**]
―ヴィルベルヴィント・船内→甲板―
[さて、皆ががんばっている頃、船内の騒ぎは場所をどんどんと上層へと移していっていた。
もはや強行突破に近い様相を示しはじめている。
向こうも生け捕りを目的としてるらしくこちらとしても、突破に向けて動きやすかった]
ふわっ…っとっ…、んしょっ…
[明らかにただものじゃない身のこなしで、なんとか突破をしていきながらすでに甲板近くにまできていた。
最後の強行突破と、途中で足が止まったのは、外にでて並ぶ船の一つにマレンマの姿が見えたから。こちらと目が……合う…………、
簡易的に地図を記していた紙に最後に一言添えた紙を入れたビンを船の外に投げる。ビンは放物線を描き海面へと落ちていった]
『ごめんなさい』
[最後に一言添えられた言葉。
抵抗をやめる合図に両手を挙げて]
降参です♪
[あっさりと降伏していた]
きゃうっ…
[乱暴にそのまま数人がかりで甲板に組み伏せられる]
あうぅぅ……
[痛そうにしてみせるけどさすがに手は緩めてもらえそうになかった。
そのまま今度はしっかり縛り付けられた状態で医療船へと連れて行かれることになった**]
/*
そういや、集計する余裕がなんでかなかったorz
そんなにテンパるログ量でもなかろうに……。
水軍:95 98 26 76 93 計:388
海賊:90 61 84 13 38 計:286
……俺、ここで最大値とか出して。
…………2d以降がこぇぇ。
ヴィルベルヴィントは健在であるな。
[伝令と少し慌ただしい『念の輪』の両方の情報からそう判断し、僅かに同様の走っていた船員にそういってみせながら、マールシュトロームは距離をとりはじめた**]
― 何度目かの一方その頃 ―
[ヴィルベルヴィントにて、武器職人の助言もあり、救助されたものが招かれざる客であることが判明し、にわかに砲撃戦とは違う慌ただしさを醸し出す。
生け捕りを目的とした海兵に数度の突破をし甲板近くまで出た白銀の騎竜士は、武器職人の姿を認め、最後に、簡易的な地図と『ごめんなさい』という一言を添えられた小瓶を海へと投げ降伏。
その後医療船へと運ばれることとなったようだ**]
― 一方その頃・終了 ―
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
……沈むほどにはもらってねぇ、心配すんな!
[聞こえた声>>254に、声を返しつつ、船尾へ向けて甲板を走る。
砲撃の後、ゲルトが見つからない、という報せにちょっとした嫌な予感を感じていた、のだが]
……確かにいない……がっ。
[慌しく動く修繕班の合間を縫い、直撃を受けたらしき樽の残骸の山へと駆け寄る。
木の破片の中から、異質といえば異質な白いいろが覗いていた]
悪い、ちょっと手伝ってくれ。
[それが何かはすぐにわかった。
一体何事かと遠巻きにする船員たちに声をかけ、残骸を避けて行く。
程なく現れたのは、頭の上だけが金色の、真っ白な狼一匹。
もっとも、その毛並みは砲撃の影響で煤け、所々紅くも染まっているのだが]
……衝撃で、変化したか……ったく。
一度変化すると、中々戻れんの、わかってんのかよ、お前。
[ため息と共に抱え上げれば、返るのはくぅぅ、という細い声]
……あー、いい、今は無理に声出すな。
[よしよし、と労わるように撫でてやると、金色頭の白い狼──妖の側面に変化したゲルトはもう一度くぅ、と声を上げて目を閉じた]
……で、例の『お嬢さん』は?
そうか……後の事は、トゥム女史に任すか。
話聞きに行く前に、やりてぇ事があるからな。
[救助した女性が大立ち回りの末に投降した、という報せに一つ息を吐く。
思う所は多々あるが、今はそれは押さえ込んだ。
……正確には、違うものに押し込められた、という所なのだが、それはさておき]
とりあえず……誰か手の空いてるヤツ、ゲルトを医療船へ。
舵の修復は最優先事項、とにかく動けるようにしろ。
[現場に指示を出し、ゲルトを場にいた船員に託して。
再び向かうのは、船首の方]
……互いに動けずにらみ合い、か。
[動かぬ敵主船レイルーポルッジートを視界に捉えつつ、小さく呟く]
ただ見合ってるってぇのも。
面白くねぇ……よなぁ。
[零れる呟き、その声は、低い。
合わせるように、足元に付き従う仔犬がはたり、と尾を振った。
低音の冷えた声が示すのは『怒り』。
8年前、魔精霊と盟を交わした折、共鳴の鍵となった感情。
普段はなるべく抑えているソレの箍が外れると何が起きるか──は、内乱の折、戦列を共にした者であれば見知っているか。
内に秘めし黒き焔、その広がるまま猛るまま。
― 念の環 ―
トゥム女史、ご指名の『お嬢さん』は、そちらに向かいました。
……こっちも色々と立て込みそうなんで、よろしくお願いします。
[環を介して呼びかけるのは、医療船に待機しているマレンマに向けて。
何をどうよろしく、と言っているのかは、多分伝わるだろう]
それと……操舵手のゲルトが一時戦列を外れてそっちに下がります。
今ちょっと白わんこになってたりしますが、驚かないでやってください。
[変化に関しての制御が思うように行かない弟分は、姿に驚かれたりなんだり、というのに精神的に弱りやすいから、そこだけは頼んでおいた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
…………っと。
[勢い良く縁付近まで転がったが、おかげさまで落ちると言う事はありませんでした。
縁に手をかけて立ち上がる。その間、こちらの船は攻撃に転じたようだ。]
よっこらしょと。
んーどうなった?
[首を伸ばして状況確認。
どうやら主船同士はにらみ合いの様相らしい。
その他の船同士は牽制したり引いたりとまあ色々。
誰かが落ちたとか何とか言っているが、さっきの傾きのせいだろうか。]
こりゃ修理手足りないだろうなぁ。
ちょっと行くか。
[弓矢は手にしたままだが、壊れた箇所へと向かいそのまま修繕に向かった。]
―――と、その前に。
[行きかけた足は一度止まり、縁から海へと身を乗り出す。]
(ウンディ。)
[呼びかけると、水の乙女は心配そうに水の合間から顔を出す。]
(Posuit cecidit a navis natavit si erat guy.
Si liberandum navis venit in, potest ego ferre super ibi.
Classe, praedonum, Quod etiam auxilium.)
[精霊語でこっそりと、船から落ちた者の救助を頼んでおいた。
海に落ちた者は海賊水軍に関わらず、近くの船や岸、救助船に上げられたり、深く沈み溺れないように水精達が手を貸すだろう。
広範囲おおざっぱに広げた網の目から、零れる者もいるかもしれないが、そこまで運が悪い奴はまぁその時だ。]
船から落ちた奴が居たら浮かせておいて。
救助船でも来るなら、そっちに運んでもいい。
水軍、海賊、どっちも助けて。
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[他の修復を団員に任せる最中、ジェフロイは精霊師に命じメインマストの周囲に風精を集める。
その準備が整う間に全艦隊へ向けて伝達を発信した]
野郎共! 深追いはすんじゃねぇぞ!!
適当に暴れたら一旦引いて来い!
連中がこっちに向かってくるようなら、手荒く歓迎してやんな。
[敵旗艦の砲撃も止んだのを見計らい、そんな指示を出して。
正確な被害状況もその時耳にする]
怪我人も多いか…。
現状で出来るだけのことはしとけ。
この状態で島まで戻るのは無理だ。
奴さんが逃がしちゃくれねぇよ。
[命を落としてしまうならそれまでの運命だったのだと割り切り、自分はメインマストへと向き直る]
準備は良いな。
落とすんじゃねぇぞ!
[精霊師達により折れかけたメインマストが支えられたのを確認し、ジェフロイは一度左腕に意識を集中した。
左腕には刹那、籠手を模した意匠の左腕が現出する]
……
[右手を左肘の上に添え、握るように力を籠めながら「意志力」と「精神力」を搾り出す。
今までメインマストを支えていた岩の鎖が解け、メインマストの柱全体を絡めるように取り巻き。
折れかけた部分には更に岩盤のようなものが取り巻いた]
……っ、く。はぁ……!
もう、良いぞ。
お前ぇらも、修復と救助に向かえ。
[上がる息を押さえ込み、精霊師達に他へ回るよう指示を出す。
精霊師達はジェフロイの様子を気にしたようだったが、問題無いと言い張って他へと散らした]
「……全く、無茶をする。
が、これでメインマストは使えるようになるのだろう?」
ああ……航行する分には問題無ぇはずだ。
とは言え、しばらく移動はしないだろうけどな。
[揺れる肩の上で問うてくるフォルテに返しながら、視線は船首の先にある敵旗艦へと向く]
アイツらは逃がす心算はねぇだろうし、俺も逃げる気は無い。
船が動かなくても、やれることはある。
「……ふむ」
[ジェフロイが零した言葉に、フォルテが然り、と言うように声を漏らす。
よもやヴェルナー>>262も同じようなことを考えているとまでは、知る由も無かったが]
だがそのためにはちぃと休まねぇと。
流石にこれ以上は……こいつらが暴走しかねん。
[言いながら、ファーマントの下から左腕を持ち上げ、長く垂れ下げた袖を捲り上げる。
きつくテーピングされた切断面の中央に埋め込まれた茶色の精霊石、そして右腕の腕輪に据え付けられた黄色の精霊石。
今の状態ではその片方を使うことすらままならない]
何かあったら船長室に来い。
俺は少し休む。
[修復は団員達に任せ、ジェフロイは船尾にある船長室へと向かう。
メインマストの強制固定での消耗は見た目より激しい。
ベッドにうつ伏せに身を投げると、すぐさま意識は*落ちていく*]
― 回想:8年前 ―
[ぐったりとした身体に暖かな気>>0:282が届く。
一度に傷を塞いだりするようなものではなく、闇に引き込まれそうな意識にまでじわりと染みとおってくるような気。
他者の繰る精霊力には反発しやすい性質でも、その自然に沿って流れ込む力は素直に受け取ることができた]
にぃ。
[生命の危機から遠ざけられると、剥き出しになっていた妖の感覚が様々な情報を受け取った。女らしい柔らかさや、癒し手もまた疲労の気配を帯びていることなど。
力を掻き集めて首を振り、確認するように顔に触れてきた指をチロリと舐めた。
大丈夫、というのは鳴き声にしかならなかったが。
流れ込む力は止まり、ふわりと誰かが横に伏せる。
まだ顔の近くにあった手に寄り添い、再び意識を手放した]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・甲板 ―
ゲルト兄はヴェル兄がいるんだから、大丈夫。
向こう行くのは、それから。
[スッと息を吸い込んで]
シェン。このままだと海風が
[互いに痛み分けの状態で消耗の高い戦闘は避けたいところ。
気を引き締め、風を読んでシェンに伝え、操帆補助に意識を戻した**]
─ 副船ボッカルーポ ─
[波間に揺らされていた小瓶に入っていた手紙。
署名の有無はともかくその筆跡で誰が書いたのか解ったのだろう、慌てるシメオンはこちらの宥め>>236に納得しただろうか。
仮に不服そうな色が見えてもそれには取り合わず、頭に手を乗せた。]
助けに行く行かないは置いといて。
あのお嬢さんが手紙出すなら、宛先は俺らじゃないだろ?
少し休んだらジェフんとこ届けにいってやりな。
でも、無理して途中で力尽きたら意味無いからそのへん気をつけろよ。
[未だ砲撃が飛んでいる海上に船を出す訳にはいかない。
状況が落ち着くまで待つよりも、シメオンに届けにいかせるほうが早いはずだ。
それに主船にいる誰かが無茶していないとも限らない、その意味でもシメオンを主船に早く戻した方が良いだろう。
ただし主船まで戻る程度の回復が済むまでは休むようにと言い含めてから、意識が戻っていたならリヒャルトにも無理はしないようにと声をかけた後見張り台へと戻っていった。]
/*
さて。
>>*46だが、どーおやって拾おうか。
全く拾わずに済ますなんてできんのだが、今んとこ綺麗な入れ込み方が閃かん。
……だって、ねぇ。
出会った時期的に、すごく存在大きいはずだもんねぇ。
― マールシュトローム・甲板 ―
[積極的な攻勢ではなく迎撃の姿勢をとるリベルヴェリタ。
これ以上は消耗戦になると後退を指示したわけだが]
『ぬぉぉぉぉぉ。今度は海の女神をも魅了するヴィルベルヴィントがぁあぁぁぁ。野郎共ぉぉぉ!!ちくしょぉぉ。ぶっころしてやるーーーー!!!!』
[やけにヒートアップする熱苦しい船大工
いや、あっちのほうが酷いのだがとか思わず我に帰って突っ込みたいとかある中]
『いつもの発作が起きたぞー!鎮静剤(ハンマー)もってこいっ!』
[鎮圧部隊?が動き出す。
ヴィルベルヴィントと同じようでまるで違う慌ただしさがマールシュトロームで起きていたが、戦局とは全く関係ない余談である]
チィッ!!!いい動きをしてやがる。
ふん、この感じ…
……───あいつか。
[ボッカルーポの動きに合わせるよう指示を出しながら、
絶えずそちらの方向へと視線を向けた。
敵ながら見事な隙のない操船だ。
風を掴み、風に乗り砲撃を加えてくる]
舵中央!!
[どおん!と、置き土産のように轟音が鳴った。
音と共に、海面が白い水柱を噴き上げる。
こちらからの”挨拶”も似たような効果を上げただろう。
白い帆がいっぱいに風を孕んだ。
帆船が、軽やかに蒼海の上を駆け*はじめる*]
/*
にょっき。
なにゆえ村に入ってるといつも月一のあれがぶち当たるんじゃろうか。
村に合わせて発生してるとしか思えねぇwwwwwww
(それにしても…、さっきの気配>>131はアレ、よねぇ。)
[交戦中に感じた気配は、頭領―ヴェルナーと盟約せし精霊のもの。
念の環内で微かに掠れていた声も、恐らくそれに付随するものだろう。]
Wenn die Person selbst wer ich werde, und sagte, daß es zu übertreiben, es übertreibt, gibt es überzeugende Macht?
無理をするなって言った本人が無理していたら説得力無いんじゃないの?
[本人に聞かせたらなんとも言えない表情になるであろう愚痴を呟く。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
悪い、待たせた。
さーて、餌に食いついてきたヤツらはどれくらい?
[見張り台に戻るとすぐに報告される状況を聞きながら望遠鏡を覗く。
とはいえ、こちらを目掛けて放たれる砲撃>>243にどの船から攻撃を受けているかは嫌でも解った。
他にも攻撃してきている船>>245はあるが、積極的な様子ではないからあれは恐らく牽制だろう。
先程撃ち合いをした船はまだ修繕が終わらないか、前線に戻る気配はみえない。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
…釣れたのは一匹か。
ま、あんまり欲張るのは良くないし、な。
[そう独りごちると同時、今の砲撃でフォアマストの先が折れたと報告が入る。]
フォアならほっとけ、メインが折れなきゃ船は動く!
それよりも折角魚が釣れたんだ、もう無駄弾撃つ必要はねぇ。
暫く遊び相手になってもらおうぜ?
[伝令管を砲手と操舵手に繋ぎ、先程までの乱雑な攻撃から前後左右に揺さぶるような砲撃へと変えさせる。
身軽な帆船は小回りが利く反面、その軽さは波の影響をもろに受ける。
精霊の力を借りれば衝撃を軽減はできるだろうが、動きに制限は出るだろう。
仕留める必要も深追いする必要もない、こちらの体勢が整うまでの足留めになればいいのだから。]
/*
フェリクスたまんないwwwww
すきだ!!!!!
もーうちょい待って遊べば良かったかなああああああ!
あとで拾うわ…… たまらんwww
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
ん。
[突貫修理に必要な木切れ運びの途中、変わった風向きについ視線が動くのは精霊師としての性分だった。
精霊師たちの呼びかけに、風精が集まってメインマストを支えているらしい。>>266
ここの精霊は協力的だよねーとか、関係ない事に意識が飛ぶ中、いつ張られたのか岩鎖が解けて巻きなおし、折れた部分は補強されていた。]
おー……お見事。土精かな。
御頭、精霊師ってわけじゃないのにねぇ。
[力の出所はどうも左腕らしい。精霊具かなと予想とかやっていたら、早くもって来いと急かされたので、そちらに慌てて向かっていった。
炎の拡散防ぐために剥がしたが、船の内側がむき出しだと都合が悪い。格好も悪いのは二の次だが。
雨避け水避け落下防止の為に、薄い木板を突貫で打ち付けて何とか凌ぐ。縁まで木を足す余裕は無いから、そこは空いた互いをロープで繋ぐ事で落下防止の柵になった。
脆い柵だが無いよりはマシだろう。]
僕今すごい仕事してない?
[とか呟いたら、全然足りないと言われたが。]
[さりげなく失礼な事を言っているのにも気づかないのは、
やはり育ちの影響も大きい。]
あら、奇遇ね。
“猫”は喧嘩相手を引っかかなければ気がすまないのよ。
[猫はヴァイスヴァルトの国旗にも描かれている。
そこからお里が知れても、身分さえバレなければ―育ちがいいとバレても―問題ない。多分。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[返された言葉>>279に、微か、笑む。
それきり言葉が途切れた理由は見張り台からの状況報告でわかっていたから、こちらから何かいう事もなく]
で、負傷者の状況は?
わかってるとは思うが、救援を求める者は陣営問わず医療船に収容しろ。
[笑みは僅かな刹那、指示を飛ばせば、むけられるのは苦い視線]
……あー……さっきみたいなのは、早々いないだろ。
それに、医療船に直接収容する分には危険はないはずだ。
あそこは、特別区だからな。
[医療船は、敵味方という柵が一時的に消える中立区。
この船内では、酷く暴れるなどしない限りは何れに属する者も拘束される事はない。
……やりすぎた場合の保障だけはない、が]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[しばらくは互いに砲撃を交わし合い、ある種膠着した状態となった。
が、主船が旗艦へと放った攻撃が現状を動かす切欠になったのだろう。
風が変わったと気付いた瞬間、どおんと高い水柱が海上に立つ。
それを合図とするように、帆いっぱいに風を受けた帆船>>281が駆けていった。
見事と言える動きに思い当たる顔は一つ。]
…この動き方は…あいつ、だろーなぁ。
あぁ、追わなくていーよ。
逃げてく女を追いかけるなんて未練がましーことしないでしょ?
[笑み混じりで操舵手に指示を飛ばす。
その瞳は楽しげに細められていた。]
― マールシュトローム・甲板 ―
こちら、マールシュトローム。
被害は軽微だが、深追いを控え一時後退する。
[横の違う鎮圧戦を無視し、念の輪を通じて報告し]
海に転落したものあらば拾ってゆくぞ。
敵であらば捕虜とせよ。歯向かうならば容赦するな。
[そうして拾えるものがいえば、中立地帯ともいえる医療船へと運ばれることとなるか。そうして徐々に、ヴィルベルヴィント旗艦へと戻っていく。]
― 主船レイルーポルッジート・船長室 ―
[深いような、浅いような。
夢すら見ぬ状態なのに、気配がすれば目が覚める。
そんな夢現の狭間。
習慣と言ってしまえばそれまでかもしれないが、そんな只中にジェフロイは居た]
「………見目は似ているのだがな」
[眠るジェフロイの肩傍の背に乗る形になっているフォルテの極小さな呟き。
それに反応したのか、ゆるりとジェフロイが瞳を開けた]
……どのくらい寝てた?
「然程は」
[問いかけの答えを耳にしながら、ジェフロイは右手を使って身を起こす。
肩にかかっていたファーマントがズレ落ちて、フォルテは起き上がったジェフロイの隣に残る形となった]
「……まだ寝ていなくて良いのか?」
長々と寝てられもしねぇだろ。
[言いながら、ベッドに腰掛けて乱れた前髪を掻き揚げる。
疲労は完全には消えていなかったが、動く分には問題無い]
[そんなやり取りを横目に、漆黒の仔犬は船縁によじっと登って海面をじいい、と眺めていた。
わふわふ、と鳴いて尻尾を振る様子は、人畜無害のくろわんこ、である]
どした、クロ……水の力?
[はっきり何がどう、とは読めぬものの、精霊による干渉がある、と。
わふわふいう声はそんな言葉を意識に結ぶ]
害意のあるもんじゃないなら、構わんさ。
ここには精霊師も多く来てる……誰かが手回ししても不思議はないさ。
[暢気な物言いに、害意があったらどうする、という突っ込みが入るより先に届く、声>>290]
……ヴィルベルヴィント、了解。
深追いする必要はない、速やかに後退と合流を。
[マールシュトロームでの戦いなどは知る由もなく。
知ったら知ったで、間違いなく苦笑が滲むだろうが、それはそれ]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
ま、逃げた魚は置いといて。
今のうちに壊れたとこ直しとこーぜー。
あ、精霊師は海の上に落ちてるヤツら拾えそーなら拾っといて。
ただし疲れてるヤツは休んで、次に備えとけよー。
[伝令管から各々に指示を飛ばしていると、精霊師からまた声が届いた>>287と連絡が入り。
その内容に、軽く笑う。]
そりゃまた、随分と負けず嫌いなお嬢さんだねぇ。
それにしても初っぱなから、色んな事が起こるわね。
[色んな事、は救助を求めてきた女性が逃げだしたものの投降し、医療船へと送られた一連の事を指している。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
……で、と。
問題は……。
[低く呟き、視線を海へ──その先の、敵主船へ]
ちょいと、距離があるんだよ、なぁ……。
一気に跳んでくのは、さすがに無理……か。
[ぽつり、と小さな呟きが零れる。
内容は、かなり意味不明、だが。
声の響きは、どことなく物騒なもの]
……ま、中継に使えそうな漂流物もなくはない、し。
なんとかなんだろ。
― 海中 ―
[水の中を漂う体は、深い眠りに沈んでいた。
それは術の反動であったか。
或いは、精霊が仕掛けた悪戯であったか。
他の意図があったのか。
半人魚の手に触れられても、副船に引き上げられても、
青年は目を覚まさず、穏やかな"音"の波にたゆたっていた。]
現在新入り海賊中 カシムは、黒焔の剣士長 ヴェルナー を能力(占う)の対象に選びました。
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[修繕が終われば怪我人の搬送に続こうとしたが、同じく怪我人のこちらは休んでおけと免除された。
本当はわりとピンピンしてます、とは当然言わずに、どっこら樽に腰掛け、弓の端に顎を乗せて遠く敵主船を見ていた。
「にしても」と一息後に声をかけるのは守護精霊。
「けっこう術使ってるけど大丈夫?」]
まぁ緊急事態だしねぇ。色々手は回しておきたいのよ今後の為にも。
ウンディ達に頼んだあれは、誰でも思いつくような術だから、そう出し所は分んないでしょ。
[遠くで大体思惑通りの思考をされているとは知らないが。その緩さから、既に御頭に目ぇつけられている事には気づいていなかった。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[くくっと喉を鳴らして笑い、精霊師からの返答するかという問いに頷く。]
そりゃね。
わざわざお返ししてくれたのを無視しちゃ悪いでしょ。
ってことで、また伝達頼まれてくれる?
『
とはいえシニョリーナの希望は無碍にしたら男がすたるしね。
いつでも向かっておいで、
……情報が欲しいな。
ちょっと探りも入れておくか。
[するりと手近を飛んでいた風霊を一人呼びつけると、何やら“お願い事”を始めた。
お願いが終われば風精は、敵主船、ヴィルベルヴィントへと飛んで行く。ただ何をするではなく、風精は風精らしく気紛れに、甲板の上を飛ぶばかり。
風集める精霊師たちの命は聞かないが、それも風の気紛れと片付けられる範疇か。]
/*
…溶ける奴はいないよね?
と役職をもう一回確認してくるチキン。
まぁ溶ける奴いたら占い師入れないとは思ってるけど さ(小心者
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[返る念>>299に、また、微かな笑みが掠める。
場に馴染んでるかな、と。過ぎるのはそんな思い。
仔細は問うていないし、本人が言いたくないなら無理に聞き出す心算もないが。
唐突な参加の申し出の裏にあるものは、薄らとは察していた]
……上手く、落ち着きゃいいんだが、な。
[そう思うなら手出ししたら、と。
そんな視線を漆黒の仔犬が向けていたのをスルーしたのは無意識か意図的か]
っと、それはそれとして。
修繕班、修復状況知らせ!
[いずれにしろ、それきり何かいうでなく、視線は一時船尾側へ]
― 夢 あるいは記憶の欠片 ―
[深い眠りの底で、
懐かしい顔と、声を聞いていた。
ただ1人の主と決めたひとの、
困ったような心配そうな顔に、笑顔を向ける。]
もっと、あなたの力になれるように、
強くなって帰ってきますから。
秘宝の代わりになるものも、
手分けして探した方が早いですよ。
―――それに、揃って行動すると、目立ちますから…
[後ろ指さされるのは構わないけれども、
それで目的を果たしにくくなったら困る。
夢の中で、そう説得している自分を見る。]
[本当は、足手まといになるのが嫌だからだった。
敬愛するひとに、自分のことを気に掛けさせるのが
心に痛かったから、側を離れたのだ。
両腕を失った自分を心配してくれるのは嬉しい。
でも、そのことで手と心を煩わせたくなかった。
だから側を離れ、力をつけて帰って、
笑って言いたいのだ。
ほら、一人でも大丈夫でしたよ。
だから心配しないで、…と。]
― マールシュトローム・甲板 ―
…あれは…ヴィントホーゼ?
[船員に船の名を聞きながらも、被害をうけ後退していたヴィントホーゼを見れば、赤の髪の女性]
クラウゼヴィッツ殿?
[先程自己紹介をし、念の輪でも声を聞いていた人の姿をみとめ、周囲に敵がいないのも確認した上で、気づくかはしらないが腕をあげて、左右に振ってみた]
[海賊団に潜り込んで、風を使うのは上手くなったけれど、
まだ、求めるだけの力を得てはいない。
もっと、強くなりたい。
無いはずの両手を強く握って、
唇を噛み締めた。]
― →主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[ベッドに腰掛けた状態で少しばかり目を瞑り。
最後の休息を取るとフォルテを肩に掛ける。
いつも通りのスタイルになると、船長室を出て甲板へと向かった]
修理の進み具合はどうだ?
[近くに居た団員を捕まえて進捗状況を聞く。
焔によって剥がざるを得なくなった船の縁付近の応急処置は終わり、船腹砲台の損傷もとりあえずの修理が終わりそうとのこと]
そうか。
終わった奴から交代で休息を取れ。
これから更に忙しくなるからな。
[そう指示を出し、ジェフロイは甲板の様子を見て回った]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[挑発というには軽い響きの伝達を精霊師に頼むと、伝令管を閉じる。
主船の様子は気にかかるが、心配は要らないだろう。
これで命を落とすタマではないはずだ。]
にしても。
相変わらずいー動きしてやがったなぁ、あいつ。
[つい今しがた対峙していた船を動かしていたのは十中八九あの男だろう。
お互い名乗ってもいないのに名前を覚えてしまったほどに顔を合わせ、何度となく対峙した相手。]
ったく。
あーんな暑っ苦しいのよりも、女の子相手の方がうれしいんだけどねぇ。
[そう言いつつも、口元に浮かべたのは猛禽のような笑みだった。]
[そんな中、樽の上に腰掛けている姿>>300を見つけて、そちらへと近付いて行く]
お前、精霊師だろ。
盗み聞きとは良い趣味してんぜ。
[グレートヒェンを送り出した時、風精が動いた先にはこの青年が居た。
甲板の上での会話に盗み聞きも何もあったものではないのだが、わざわざ風精を使って聞いていたと言う点で、そんな物言いをしたのである]
― 副船ボッカルーボ ―
[ふう 、と意識が夢の底から浮上する。
夢の底から呼び戻したのは、人の声だった。
捕まった、だの助けに行かなきゃ、だの
賑やかに騒ぐ声が側から聞こえる。
普通の人間の声とは微妙に違う響きに触れて、
音の精霊が、なにか嬉しそうにしている気配まで
右目の奥から伝わってきた。]
/*
最高級の精霊石に生命の精霊を封じ込めて秘宝作r(げふんげふん
そんなことを考えた時期もあったり無かったり(
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[舞い込んできた風>>302に気づくものはいない。
否、救命や修繕に当たる精霊師の一部は気づいてはいたのだが。
風精に馴染み、その気質を知るが故にか違和を感じる様子はなく。
「あんまり流れ乱さないでねー」と暢気に呼びかけたりする者もいたとかいないとか]
……航行に支障はないが、戦闘機動はすぐには無理……か。
直進後に取舵、威嚇掃射後に後退。
……この動き、今なら何分でできる?
[そんなわけで、やっぱり風に馴染んでいる頭領もまた、ご多分に漏れず違和は感じずに。
修繕班からの報告に、こんな問いを投げていた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
へ?
[お願い事が丁度終わった頃か、急に話しかけられて>>311きょとんと樽の上からそっちを見た。]
え、何のことです?
機密事項なんてさっぱり聞いちゃいませんけど。
[精霊師、との呼びかけられには微かな反応を見せたが、続いた嘘を交えた言葉は、さらさらっと出てきた。半分は真実だから当然といえば当然だが。]
[一体何やる気ですか、と。
答えより先に突っ込みが飛んだのは、ある意味では当然の事だろう]
ん?
いや、ちょっとな。
大した事じゃないさ。
[にっこり笑ってそらっ惚けるものの。
こんな笑顔の時には大抵何か企んでいる、というのは、ヴィルベルヴィントが団の名であった頃から知られていたりする。
今はここにいないシェンが見たなら間違いなく、「よからぬ企み」の存在を看破できただろう]
―念の環―
[剣士長には大まかな場所を伝えて映像を一度切り、その場を離れた。
甲板に出た時、丁度騒ぎの中心>>+36も主船の甲板へと移ったところだった。
目が合った彼女に対してはにこりと微笑む。
そこに何が籠められていたかは、視線を交わした本人たちしか知らないだろう]
ええ、後はこちらで引き受けます。ありがとう。
[万一の場合こちらにも色々と面倒が降りかかることが予想されたから、本人の正体までは明かさなかった。
伝わった言葉>>*48にはただ礼のみを返し]
……ああ、操舵手の子ね。了解しました。
他の人は知っているのかしら。
[仕事の中で獣人との付き合いもあったから、知ったところで大袈裟に驚くことはないのだが。
名のある武器使いでもない彼の正体を見抜く程の力は持っていないから、先に知らせてもらえたのは正解だったかもしれない。
必要なら船内への伝達も引き受けようと告げて]
ああ、それから。
あまり無茶はなさらないでくださいね。
[付け加えた言葉は、単なる心配から来る言葉だったのか、何か含むものがあるのか。
どちらにせよ、声色の穏やかさだけは少しも変わらなかった]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
とぼけんな。
中に居るだろ。
[ここまで近付けば嫌でも判る、不自然な精霊の気配。
身体の中に居るのを指摘すべく、否定するカシム>>315の胸の辺りを指先で示しながら、薄く笑んだ]
ま、機密事項なんざ話しちゃいねぇからな。
聞かれようが聞かれまいがどうだって良い。
力があるなら、それなりに働いてもらうだけだ。
[カシムが団に来た経緯等は一応聞いているが、団に居る以上甘やかす気は無く。
使えるものは使うと言う、カシムが風精を介して聞いた言葉通りに彼をも使おうとしているようだ]
ま、そんなに深刻になるな。
今のところは、もしもの話……動く場合のシミュレーションだよ。
[へらへら。
そんな感じに笑って言っても、説得力は皆無です。
……なんてオーラは、多分、その場の全員から感じ取れたはず。
ジト目に囲まれながらも態度を変えぬ様子に折れたのか、修繕班の班長はため息一つ。
乗艦している精霊師の援護を集めた上でなら、さほど時間をかけずにいけるだろう、と。
ただし、相応の負荷もかかる、と言い添え、答えを返してきた]
そう……か。
わかった。
それじゃ、作業続行してくれ。
[得られた答えは、自分的には十分なもの。
ふ、と口の端に浮かんだ不敵な笑みは、きっとその場に不穏なものをもたらしたが。
同時、ここで大人しくする男ではない、と。
そんな認識もあるからか、強く諌める声は上がらなかった]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[一通りの指示を済ませると、シメオンはもう主船に戻ったろうかと先刻の会話>>303を思い返して苦笑を浮かべた。
確かに捕虜にされた女がひどい目にあうというのは良くある話ではあるが。]
[シメオン自身にも言った言葉をもう一度口にして、苦笑を浮かべた。]
― 副船ボッカルーボ・船室 ―
[飛び上がるように振り返った彼の反応に目を丸くして、
矢継ぎ早な言葉にひとつひとつ頷く。
自分の中から聞こえる精霊の囁きにも頷いて、
笑顔を浮かべた。]
助けてもらったみたいだね。
ありがとう。
[礼を言ってから、ゆるく首を傾げる。]
―――届け物?
危なくない?
[ここにいても、断続的に戦闘の音が聞こえてきていた。]
― 念の環 ―
[その時、その場で交わされた視線を目の当たりにしなかったのは良かったのか悪かったのか──というのは、さておいて]
ええ、それではお願いします。
ゲルトの事は、水軍のメンバーは知ってますよ。
ただ、まあ……救命したあちら側の連中が騒ぐようでしたら、フォローお願いします。
[ゲルトの事を問われると>>+38、唯一の懸念を共に伝えながらこう答え]
…………善処します。
[その後の一言>>+39には、みょーな間を空けてから、どうとでもとれる一言で返していた]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
は?
[が、その苦笑は精霊師からの報に消された。
伝えられた言葉>>316を聞く表情は若干呆れたものに変わる。]
…ほんと、負けず嫌いっつーか。
よっぽどお嬢さんみたいねぇ。
[文の調子からむきになっている様子はない。
返すのが礼儀、と思っているのだろう、育ちの良さがうかがえた。]
[ヴィルベルヴィントの上を舞う風精は、精霊師の声>>313には機嫌よく手を振って返し、お願い通りに運行を妨げたりするような素振りは見せなかった。
ただ持ち前の好奇心と“お願い”の効果で、船の上を行き来する人間を観察したり、頭領である黒い人物の周囲を興味深気に回ったりと気ままに飛び回っていた。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
えー、風精が遊びに来てくれてるだけかと。
精霊師が使う媒体なんて持ってませんし。
[とは笑って言うものの、近付きすぎたなぁ、とは胸中で。ちらりと頭領を見ると、土の気配はやはり色濃く左の腕のあたりから感じられた。
なお媒体に関しては、一見みえないだけで常に携帯しているのだが勿論いうつもりはない。
機密事項云々>>321は、ですよねと同意しつつ。
それなりに働いてもらう、との部分にはあからさまに眉を下げた。]
僕、しがない下っ端で大した奴じゃないんですから、お手柔らかにー。
[精霊師かどうかは名言せずに、そう言う事でやんわり誤魔化し隠しておいた。
なお実力に関しては、精霊師だらけのガイナで神官の位をっただけのキャパシティはある。が、諸々の経緯から本気出さないだけである。
めんどくさいというのは…あったりなかったり。]
―ヴィントホーゼ―
私も戻るつもり。
…といっても修繕しながら、だけどね。
[修繕班の力によって、それなりに航行能力も戻ってきているのだが。
…ヴィントホーゼの状態を見たマールシュトロームの船大工が騒いだかもしれない。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[伝達の相手が自身を猫に喩えた理由に思いを馳せかけたが。
どうする、と精霊師から問われた声に思考を戻して。]
ま、お嬢さんにお付き合いするのも男の甲斐性だし?
もう一回だけ頼まれてちょーだい。
『シニョリーナとの火遊びは悪くないね。
後は言葉じゃなく剣を交わしてお互いを解り合おう?
それじゃ、
[軽い調子の口調で頼むと、精霊師から口説いてるみたいだと言われたが。
それに笑いだけ返して、真意は口にしなかった。**]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[そのまま、船尾に止まり作業の状況を見やる。
風>>331には相変わらず気づかぬまま。
声>>329が届いたのは、そんな折]
ヴィルベルヴィント、了解。
ま、活きが悪いの相手にするよりは……ってとこだろ。
[さらり、と返しつつ。
途切れた言葉に、ひとつ、瞬いて]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
身体の中においてる奴なんざそうそう居ねぇ。
[あくまで否定の様相を見せるカシム>>332に対し、軽く瞳を細めた]
…まぁ良い。
少なくとも、お前に精霊の加護があるのは確かだ。
[明かしたくない何かがあるのだろうと判断し、言及はそこまでで止める。
とは言え、彼の言葉を信じたわけではないのだが。
ちなみにカシムには土精の気配とは反対側の、右腕にある腕輪からは雷精の気配を感じることが出来るはずだ]
それは状況次第だな。
[大した奴だろうが無かろうが、状況がそれを良しとしないことは多々ある。
承諾の言葉は紡がず、薄い笑みを浮かべたまま、ジェフロイは肩のファーマントを翻し背を向けた]
―医療船・甲板―
……それにしても。
[大立ち回りの末捕えられた知り合いが連れて来られるのを待ちながら、海原へと視線を落とす。
張り巡らされた水の網には気づいたものの、こちらへの害意はなさそうだったので放置しておいた]
来てみるものね。
こうも面白い人材揃いとは。
[有名な武器についての知識は一通り頭に叩き込んであるし、何処かで珍しい武器が生み出されればあらゆる手を尽くして調べるのは、武器職人一家の長女にとっては当然のこと。
故に(性別までは流石に読めずとも)、特殊な鋼で作られた武器と併せて使われる術についても多少は学んでいる。
何年も前に“外遊”に出た一国の王女と共に消えた、双剣の片割れについても然り。
尤もそれをネタに何かを強要するつもりも、誰かに密告するつもりもなかったが]
あとでお話ができればいいのだけれど、彼女とも。
……できれば“契約”して貰えるとありがたいのだけど、ね。
[他には聞こえない程度の声で、独り言を洩らしていた]
― 副船ボッカルーボ・船室 ―
[グレーテお姉さん、ジェフ。
固有名詞に一瞬首を傾げてから、ああと頷く。]
団長さんが待っているなら、しかたないか。
でも、気をつけて。
beatus vos.<祝福を>
[心ばかりにと、祝福の言葉を送る。
海中を進むのだろう彼に風の守りは必要ないかもしれないが、
小さな飛来物を弾く程度の御利益はあるだろう。]
僕は、もうしばらく休んでから戻るよ。
団長さんの側に居たら、こき使われるからね。
[片目をつぶっておどけてから、
思い出したように付け加えた。]
もし良かったら、そのうち歌を聴かせてくれないかな。
余裕ができた時で良いから。
― マールシュトローム ―
そうですな。まだ初戦、無理をするべきところではなく…
[被害を受けているヴィントホーゼを目視し、修繕しながらという納得していたところで]
こちらは今余裕がありますので、人員を…
[貸して…などとそう思っていたとき。鎮痛剤(ハンマー)で落ち着いていた例の船大工が目を覚ました]
『なぁぁにぃぃぃ!!!碧海にマーメイドの如き美しさを誇るヴィントホーゼまでも被害をうけただとぉぉぉぉ!!!』
[精霊術の補佐もないのによく響く熱い船大工の声が響く。
また起き上がったぞー。なんて後方で聞こえたりなんかもした中]
『可愛い、ヴィントホーゼ!!今直してやるぞ!!』
[大工道具をもつ船大工は走り、翔んだ]
/*
船大工wwwwww
なんつか、その、あれなんだが。
ヴィジュアルが、何故か某和の国の船大工で再生されるんだがどうすればいいwwwwww
じゃあ、また後でね!
[ 元気に手を振り船室を後にすると、そのまま甲板から海へと飛び込み、一気に主船まで泳ぎ戻る ]
― 副船→主船 ―
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[置いてないって言っても信用ないよねーこれ、これもまた胸中で。
精霊師でないジェフロイがどこまで看破出来ているのか、逆にこちらは良く分からない。ただの精霊師より厄介だなぁと声無くぼやいた。]
あーうん、まぁ、それは一応。
[加護については否定せず、だが煙に巻くように真実は見せず。
のらりとしていれば左側――御頭にとっては右にあたる場所からは雷精の気配が感じられて、はたりと一つ瞬いた。
精霊師でもないのに二属性操りは大したもの、と感心する片方では、これ負担もでっかいんだろうなぁと、案じるでもなく見た事実そのままの感想を思い。]
そうならない様に祈ってまーす。
[状況次第、には軽く敬礼取るように手を額から空へと上げて、背を向ける今は実質自分の上に当たる男の背を見送った。]
[相手がちょっと離れたところではぁっと溜息をつく。]
わーい、余計に面倒な事になったねぇこれ。
[「自業自得っ」と、風精からの突っ込みに、軽く肩を竦めたとか。]
これで深追いしたら被害はこれ以上になるからね。
軍だろうが国だろうが、まず優先すべきは人命、ってね。
[国は大地に
耳に蛸ができるほど言われ続けたことだ。
そして――]
― 主船レイルーポルッジート ―
ジェ…リーダーッ!これ…!拾ったんだ、海で!
[ 主船に乗り込み、ジェフロイの姿を見るや、ぺたぺたと濡れた足音を立てて駆け寄り、小瓶ごと手紙を差し出す ]
[ ジェフロイ自身が、どこか普段より疲れて見える事にも気付きはしただろう ]
― 副船ボッカルーボ・船室 ―
[慌ててヒレ耳を隠す仕草に笑みを零し、
了承の言葉を聞いて嬉しげな顔で頷く。]
うん、ありがとう。楽しみにしてる。
初めて会ったときから、良い声だなと思ってたんだ。
[人魚の声と気付いたのは、助けられてからだけれども。]
───被害状況は。
おい!そこの切れた揚げ索を滑車に通し直させろ。
[被害報告を受けながら、幾つか細かい指示を出す。
被害軽微とは言いながら、乱戦の中砲弾を当ててきた敵手に、
男の口元が微かに皮肉な弧を描いた]
……相変わらず、やぁなやつ。
[ぼそ。と呟かれた素直すぎる感想は、
或いはリュカ辺りの耳には聞えるか否かといった音量。
厄介と素直に認めて余りある技量が、あの敵手にはある]
ったくなあ。
あれが綺麗なお嬢さんでもありゃ、面白みもあるってもんだが。
[野郎じゃなあと、ぼやくように呟いた。
けれど生き生きと愉しげに輝く黄金は、声の調子を裏切っている]
────…ま。そろそろ決着しねえとなあ。
[きっと敵手も同じく考えるだろう。
そう自然と思い浮かべるのは、
フェリクスと過去幾度となくやりあって得た感覚だ。
いい機会だと言わんばかりに、口元には薄い笑みが浮かんだ]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[絶賛修繕中の旗艦で、どこかで飛びきれなかった大工がいればなぁ、なんて。
そんなため息がつかれていたのは、一先ず余談としておいて。
何かを悟られたとしても、止められなければ──いや、止められてもやる時は、なのだが、とにかく動く気だけは現状有り余る頭領はと言えば]
……おう、来たか、ご苦労さん。
結局、出てもらう事になっちまったわ、すまん。
[緊急時の交代要員として乗船していた操舵手に、どこか済まなそうな口調で頭を下げていた]
……で、だ。
このまま膠着してんのは、時間が勿体無いんでな。
交代早々悪いんだが、一仕事頼むぜ。
[済まなそうな表情は一転、愉しげな笑みへと変わる。
それに、やっぱり周囲からジト目が飛んだが気にせずに。
作業完了後、速やかに報告を、と指示を出した後、自身は右舷側へと足を運んだ]
ねぇ、あの人馬鹿なの?
[ものすごく呆れた表情を浮かべ、マーズへ問う。
船を愛しているが故だと理解はできるのだが。]
Aye,Aye.
皆、申し訳ないんだけどさ、さっきの人引き上げる小船用意してくれる?
[ゲオルギーネの精霊との相性は風精と火精以外は悪く。
熱い船大工の救助は人の手を介しての救助と相成った。]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・甲板 ―
ああ、おやっさんなら無問題。
昔っからああだもんね。
[また落ちた人がいると風に聞き、どんな人かを聞いたら名物船大工>>341だったので、クスクスと笑った。
一時休戦の流れであり、一番気になってたところは聞けたから、ありがとうと風に伝えて開放した]
どういたしまして!
って、これが僕の仕事だもん。
風と同時に扱えるくらい習熟しなきゃだよね。頑張る!
[シェン>>354の感謝には得意げな顔になりながら。
向上心を見せて元気に敬礼した]
でも、あんな攻撃の仕方もあるんだね。
こっちの船の弱点をしっかり突いてくるなんて、厄介な敵さんが多いなあ。
[甲板へと向かう間にも、
資材や弾薬を抱えた団員たちと幾度もすれ違う。]
人魚の歌、楽しみだね。
君も歌えたりしないかな。系統が違うから、難しい?
[慌ただしい空気の中、暢気に音の精霊と話しつつ甲板に出て、
舳先のほうへと歩いていった。]
―ユウレン水軍・医療船内―
[船内に連れられる途中、マレンマと視線を合わせないように目を逸らした。
個室へと通されそこの床に転がされる。
後ろ手に縛り上げられていた手はそのまま机にきつく縛り付けられる。
両足も縛られ身動きがまともにできない状態で冷たい床の上に転がされる]
むぅ…レディーの扱いにしては乱暴ですねぇ
[そうされるようなことしてきたのだからしかたがないのかもしれないが]
[旗艦と遣り取りするのはシェンがするので特に伝達することもなく。遠出って何するのかなあとワクワクしただけだった。
シェンとヴェルナーの間に流れた妙な間にも気付いてるのかいないのか]
あの女の人も大人しくなったんだ?
マレンマさんがいるとやっぱ、腕も立つから心強いね。
余裕あればゲルト兄の顔も見に行くんだけどなあ。
[体質に似たものがあり、同じ後見を受ける身同士。
無事だったけど戦線離脱したという青年のことを案じて、医療船の話を聞いたりしていた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[カシムから離れ甲板の様子を見て回って。
途中、名を呼ばれた>>353のに気付き、そちらへと振り返った]
シメオン、無事だったか。
……これは?
[駆け寄ってくる勢いのまま小瓶を受け取り、中の手紙を引っ張り出す。
疲れが隠せていないのは判り切ったことであるため、隠そうとする素振りは見せない]
………潜入は成功したみたいだな。
また連絡が来るかもしれん。
同じような小瓶を見かけたら回収してくれ。
それと……地図は頭に入れておけ。
必要になるかもしれねぇからな。
[一通り目を通してから、地図を記憶しておくよう指示を出した。
これは後に他の団員にもさせる作業となる]
― 副船ボッカルーボ・甲板 ―
[甲板へと上がっていった頃には、
散発的な戦闘の音はまだ聞こえていたが、
全体として、収束に向かっているようだった。
自分が意識を失っていた間の状況を知ろうと、
船の舳先近くに立って、海上を見渡す。
だが、障害物や煙も漂っている中、
低い位置からでは見えづらいなと、考えるそぶりをした。]
……泳ぎっぱなしで疲れてねぇか?
これからまた忙しくなる。
少し休んでおけ。
[自分のことは棚に上げ、シメオンを労い休むよう声をかけた]
Ventus, fio meus pennae.
風よ、我が翼となれ。
[おもむろに口にした言葉に応えて、
風が足元から渦を巻いて立ちのぼり、
ふわりと体を持ち上げる。]
やっぱり、この国は風が使いやすいな。
[楽しげに言ってそのまま真上へ飛び上がり、
メインマストの帆桁の先に、ちょんと留まった。]
……さーって、と。
『わふ』
[低い呟きに合わせるように、漆黒の仔犬が一声、鳴く]
どーせやるなら、大盤振る舞い……ハデにいっとくかねぇ。
[呟きと共に、ゆら、と揺らめき立つのは黒い焔の如き波動。
力を術として使う事は現状叶わないが。
違う使い方──というか。
『本来の』使い方をする余裕は、今なら多分、ある]
船で撃ち合うのも悪かぁないが……やっぱり、ねぇ?
[何がやっぱりなのか、と突っ込みいれる声はなく。
軽く呼吸を整えた後、無造作に、右手を横へと突き出す。
それに呼応するように、漆黒の仔犬が腕に飛びつき、噛み付いて──そのまま、するり、と。
噛み付いた場所を基点に、腕の中に吸い込まれるように──消えた]
………否定する要素が今のところ見つからぬ。
[呆れた表情で問うゲオルギーネ>>362に一応なりとも、自分の下にいたものなので庇いたい思いはあったけども、庇うことはできなかった。まあ砲撃戦のときはそのようなことしていなかった時点で最低限の分別はあるのだろうけれど]
「おやっさんの船への愛情は半端じゃねーからなぁ。」
「ありゃ妖よりも妖だ」
「飛べない大工はただの大工だ」
[船員も口々にそんなことを言われている、一応分類上は人間に属するらしい(認めていいか...はまよっている)船大工が助けられるのを見守ったりしつつ、最低限の人員を残し休息の指示も出して]
そろそろヴィルベルヴィントに着きますな。
共に参りますか?
[気を取り直して…というかすっぱり横に流すことにして。
移動用の小舟を更に用意させながら、ゲオルギーネへと聞いた。
その旗艦ヴィルベルヴィントにて頭領が何を企んでいるかも知らず]
……ん、ああ。
久し振りだってーのに、直接挨拶しないのも、なんだからな。
ちょっと、向こうの主船まで行って来る。
[端的な問いかけ>>*53に、さらり、返す。
声音がいつもと違う、どこか熱を帯びたものとなっているのは、容易く気づけるもの]
如果別把亂來稱為的本人亂來想意義沒有,不過!?
無茶するなって言った本人が無茶したら意味ないと思うんですけど!?
― 念の輪 ―
今…何か変わった声が聞こえたような気がいたしましたが…
[主船までいってくる。とかそんなのとか、ね]
うわ……
ずいぶんやられてるな。
[高いところからの光景は見晴らしも良かったが、
景色を楽しむ余裕もなく、見えたものに眉をしかめる。
まず、自分が乗っている副船のフォアマストも
先が折れているのが見える。
海賊主船レイルーポルッジートは手酷くやられたようで、
メインマストをいくつもの精霊の力を集めて、
むりやりにつなぎ止めているのが感じられた。]
さすがは海軍、ってところかな。
精霊術の使い手も、何人か強い人が来ているみたいだし。
[唇を舌の先で湿らせて、
先程、術を競わせた精霊師がいた船を視線で探す。]
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