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― 一方その頃どれくらいか前ぐらい? ―
[潜入指示をうけた白銀の騎竜士は少し迷いながらも、しゃべりかたはいつもの調子のままそれを承諾。
「あ、特に優先的に欲しい情報あったら言ってくださいね。」
という質問をしながらも、捕まっていた者か、下っ端船員への変装のために必要な、墨やハサミやリボンやフードの用意をするよう頼む。
「なにかの時はごめんなさいを今のうちに言っておきますね。」
と、笑顔で戻らなくても救助は不要である旨を伝えていた。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[自由気ままな風精が船の推進力を生む。
その中で一部、別の動きをする風精>>89に気付いた。
その時は既にグレートヒェンを呼んだ後だったため、異変に対して何か言うことは無く。
誰がその方向にいるかの把握だけに留めた]
[敵は既に目の前に居る。
些事は頭の片隅に押し退け、目視するに至るまで距離を縮めた相手艦隊を見遣る]
「あれがヴィルベルヴィントか」
ああ、俺の因縁の相手だ。
[自らの左腕、育ての親、前団長。
その全てを失った原因が在る場所。
フォルテの問いに答えながら、再び疼いた左腕を右手で握り締めた]
アイツらは、俺がこの手で潰さにゃ気が済まねぇ。
「……感情に囚われすぎるも問題ではないのか?」
分ぁーってるよ。
腕もテオも俺が馬鹿だったから失ったんだしな。
だからって絶好の機会を逃す馬鹿も居ねぇだろ。
[フォルテの諌めの言葉に軽く表情を歪める。
自分の不徳はそれらを失った時に痛いほど自覚した。
けれどその悔しさをぶつける相手はここしか無いのだ。
自己満足と言っても過言ではない]
/*
シュテラさんの方が丁寧な対応してたw
まあ、Ptも勿体無いので残させておいて下さいww
と、リヒャさんも動いたですね。発見しよう!
ここまで来たんだ、ぐだぐだ言うな。
俺のことに限らず、あの船の連中と因縁を持つ奴は少なくない。
「そうか。ならばこれ以上は言うまい」
[意思は固いと知ると、フォルテはそれ以上何か言うことは無くなった。
ジェフロイの左肩で静かに成り行きを見守る]
向こうの船は機動力が高い!
船の動きを読んで見失うな!!
[お互いの砲撃が開始される直前、再度団員達に号を飛ばした。
船の特性は戦術に大きく関わる。
軽んじてしまえば後に大打撃を受けてしまうことになるだろう]
[グレートヒェンの騎竜が乗った船は、戦火に巻き込まれぬよう船団の後方にて停泊する。
人質として残しはしたが、それを見張るのは同船している団員のみの状況。
現状を考えれば仕方が無いことではあるのだが。
もし今逃げられたとしても、気付くのは遅れることになるだろう]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[救援要請してきた女を旗艦に収容した、との報せには、と息を吐く]
とりあえず、事情徴収は落ち着いてから、だが。
……あんまり気ぃ、抜くなよ?
[ぼそ、ともらした呟きは、もしかしたら遅かったりするかも知れないが、それは知る術ない事で。
一度目を閉じ、深呼吸。
敵主船を見据えつつ、そちらへ向けて左手の漆黒を突き出した。
間を置いて、その刀身を黒い靄のようなものが包み込む]
/*
あ。そういやリヒャの風精は存在知覚できるか分んなかったので、普通の風精でも問題ないように書いたつもりだけど、その辺が上手く伝わってなかったらすいません。
と遅まきながら。
―マールシュトローム―
[取舵をとり、旋回するマールシュトローム。]
砲撃を置き去りにまではできなかったな。
[僅かな誤差ゆえの無事。こちらの動きを読み砲を放った読み唸る
浸水こそないが、船体をえぐるようにしてあけられた穴を埋めようと船大工たちが、応急措置のために動いている。]
では二回戦目だ。次は逃げ切るぞ。風を止めるな。
射程を誤らるぞ。
[元々軽く機動性にすぐれる船に水と風の力を加え快速する船は自船の船首より南南西にしてレイルーポルッジート切り離れるようにして、砲を放つ準備をして]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
おー……まぁ向こうも1隻じゃないとは思ってたけど。
同じくらい?
[彼方に見える船は、こちらよりは小さく見えるか。
波にきらめきに反射する光を抑える為、手を翳しながら遠く、水軍の船を見ていた。
距離は徐々に詰め合う形になるか。
砲弾が届くぎりぎりの距離まで迫ると、早速撃ち合いが始まる。]
ってうわぉ。派手な合図だね。
[砲弾の音に、弓持ったまま軽く耳を押さえた。
被害は位置な問題から良く見えなかったが、巻き添え喰らわないように、樽の影へと移動しようとした。]
― 砲撃開始少し前/主船レイルーポルッジート・甲板 ―
誰が乗ってるかなんぞは一目瞭然だ。
お前が乗り込む頃には砲撃が始まってるはず。
向こうの被害状況を先ず調べろ。
一筋縄じゃいかねぇ相手だからな、突破口を作りてぇ。
[変装に使う道具>>112については手の空いた団員に用意させて。
救助不要の言葉には、軽く瞳を細めた後、承諾の頷きを返した]
……何をしてる、早く行って来い。
[変装をした後、再び目の前に現れたグレートヒェンを見て、やや訝しげな表情で声をかける。
看破出来た理由はなんだったか。
騎竜については「ああ」と短く返したのだが]
………何でも良いから行って来い!
[残していった言葉に大きく溜息をつきながら承諾とも取れる言葉を向けて移動を促した。
立ち去る背をしばらく眺めてはいたが、その後意識は敵船団へと向かう]
― 主船レイルーポルッジート・船腹砲台 ―
[ レーダー役を欠いた砲台は、浸水部を応急に塞いで砲撃を続けたが、狙いがいくらか甘くなるのは否めず、主船の防御としては機能しているものの、敵船にそれ以上の損害を与える事は難しくなる ]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・見張り台 ―
もしかして、見張りとは別の伝令かな。
じゃ、ここから。
風,能被動(風よ動いて)
阻礙聲音的潮流(音の流れを阻害して)
[小手調べのように風を、敵主船の船首へと差し向けた]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
作为光和对的做,并且无论什么地方都有的者。
(光と対なし、何処にも在る者。)
作为K色的在帐本包围一切深的K暗的源头的者。
(黒の帳に全てを包む、深き闇の源たる者。)
回答我们的声音,并且我征求的力这里。
(我が声に答え、我の求める力をここに。)
[低く紡ぐのは闇精への呼びかけ。
それに応じて、漆黒の刀身がまとう靄が形を変えてゆく]
在K色狼导致魔的名。
(魔を招く黒き狼の名において。)
这里聚集,并且感到嫉妒,并且使魔灭亡的火炎的獠牙!
(ここに集え、魔を焼き滅ぼす焔の牙よ!)
[それまでとは一変、鋭い気迫の篭もった声と共に、双剣を同時に頭上へ振り上げ、真白を勢いよく振り下ろす。
漆黒の纏う黒の靄は、今は焔を思わせる形を取り。
真白が振り下ろされるのと同時、焔弾となって飛んだ。
敵主船に達する直前、それは焔を纏う漆黒の狼の如き姿を取る。
魔精霊・黒焔狼──その伝承を知る者であれば、或いは、精霊と呼ばれるものであれば。
象るものの意味する所は、悟る事も叶うやも知れず]
[徐々に二つの船団の距離が縮まり、
各船が戦闘準備を整えていく。
相手側の一隻が、船腹の砲門から火花と煙を上げたのと
ほぼ同時に、腹に響くような砲撃音が足下から響いて、
密やかに眉根を寄せた。]
Quietis…!
[半身たる音の精霊に呼びかければ、轟音がすこし遠のく。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[指示を出したのに前後して、砲撃音が鳴り響き。
相手船団の初撃は主船の船腹へと到達。
船を大きく揺らす]
ちぃっ!!
怯むな!
損傷箇所の確認と応急を急げ!
このまま大きく旋回、体勢を立て直し敵船に照準を合わせ直せ!!
[現場でも既に動いているだろうが、こちらからも指示を出して行く]
― 念の環 ―
[聞こえた色々>>*20 >>*21に突っ込みはいれなかったが。
余裕は失していないらしい、と、そこにはちょっと安心していた。
かも知れない]
Notizfine ―――
[呼びかけるのは、音の精霊。
周囲の音から完全に切り離された無音の世界に、
自分の声だけが響く。]
――― tribuo is sanus.
[音を贈ってあげて。
ごく短い指示で、あちらの見張り台へと音が届けられる。
風が運ぶ音とはまた別の、
甲高く、人を不安にさせるような音が届くことだろう。
たとえて言うならば、ガラスを引っ掻いたような。
微かに、りぃんと鈴の音が混ざる。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[指示を出す最中、船腹砲台を持ち場とする団員が1人、報告のために甲板へと上がってくる]
───シメオンが海に飛び込んだだと!?
ああ、そう言うことか。
そっちはシメオンに任せて、お前は持ち場に戻れ。
損傷箇所からの浸水を防いで砲撃を続けろ。
[シメオンならば海に飲まれると言うことは無い。
その信頼を以て流された団員の対処はシメオンに任せることにした。
砲撃の精度は格段に落ちるだろうが、手を休めるわけには行かない。
撃つことで牽制にはなるため、砲撃継続の指示を出して団員を送り出した]
[滅多に使わぬ術の解放後は、大抵は周囲に異様な雰囲気が漂っているため、近づくものは余りいないのだが。
現場においては、そんな事も言ってられない、というのはヴィルベルヴィントでは共通認識となっている]
ん、ああ。
落ち着いてんならいい、今はこっちも手が離せんしな。
医療船の方には、連絡取ったか?
先々考えると、トゥム女史に面倒見てもらうのが一番問題ないだろうし。
先に、繋ぎはいれとけよ。
[先に救助した女性についての報告に、返す指示はやっぱり大雑把だった。
マレンマに頼む、というのは、あらゆる意味での安全策としてのもの。
まあ、彼女らの関わりについてなどは、全く知らずに出した指示ではあるのだが]
[しかし、すぐ真顔になると]
船員たちも、そうならないようにしなければ、ね。
[被害は少なければ少ないほどいいのだから。]
─ 副船 小型ガレオン・甲板 ─
リーダーからの話は皆もー耳に入れてるよね?
いちおー俺が指揮ってことにさせてもらうけど、基本は慣れてるヤツのほーが的確に指示できると思うんでこいつの指示に従ってくれるー?
俺の指示で動いてもらうときにはそう言うからさー。
[リベルヴェリタ所有の船の中では最も小さいながらしっかりとした造りの副船の甲板に集まった者の中央に、髪の色のままの印象を与える男の軽い声が響く。
要は不意の指示が出たらその場で反応しろ、という無茶を言っているのだがそれに不平を言う者はない。
その程度は出来る腕のものしかこの場にいることはきっと出来ない。
団員達がそれぞれの持ち場につくのを見て、自分は見張り台へと上がっていった。
精霊の動きを見る目はないが、波の動きや潮の流れは見える。
潮の流れに乗ればそれだけ有利になる、なにしろ相手はこちらよりも軽快に動けるのだから。]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
…………ん?
まずっ、精霊弾―――――
[樽の陰に引っ込むと同時に、何やらざわっとした気配を感じる。
それが運悪く自分所に近付いてくるのに気づくのと、衝撃を被るのはほぼ同時だった。]
ドオオオオン!
[音は派手だが、被害がさして大きくないのは、空樽に当てられたせいと、黒い焔弾が大型のものでなかったせいだ。
焔弾は樽の塊にぶち当たるとそこを粉々に砕き、甲板の一部を削り取り焦がした。
黒い炎が甲板に移ると、少しずつその周囲を焦がし始め―――]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・室内 ―
[さすがに一人にはしてもらえず部屋の中でじっと俯いている。
ローブに隠れた表情を伺われることはない。
でこで機を見るか、頭の中でいくつかのシミュレートをしながら、さきほど船に通されたときの船の様子も思い出して整理していく。
被害状況は無いとは言えないが、大きいともいえない、船内の見取りも乗り込むことになれば必要になるだろうか、
自分が通された道筋はしっかりと記憶しておいた]
みなさんは…海軍の方…なんですかぁ…?
[独特に間延びした声は柔らかな印象を与える。
問いかけるのはこの辺のものなら聞くまでもないはずのこと。
そろいの格好などから、推測は不自然なものではなかった。肯定の答えが返ると安堵の様子を見せる]
助かったんですね…私…。
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
……あーら、雁首揃えていらっしゃったねぇ。
[見張り台の上から見える船群に目を細め、伝令管を開く。]
あちらさんおいでなすったぜー。
利子つけて借りぃ返さなきゃなんない相手だからさぁ…
[さて直撃は免れたこちらはというと、粉々になった樽の破片の下に埋もれていた。
ぴくぴくっと、癖のある青髪が直後の風に揺られて跳ねた。]
いっててて……なんだこれ。炎精?闇精?
いやなんか違うぞええとこの感じ………
[半身起こすが痛みは感じれない―――今の所は、だが。
身体を動かしながら、力の根源の素を手繰る。
その辺りは勉強というか特訓というか修行のお陰で、何とか知覚する事が出来た。]
魔精、かな?
[呟く。焦げたような匂いが鼻について渋面になった。]
なにあれ、なにあれ。
根性悪な音っ!
[八つ当たりに喚いて、気を取り直す]
在烟熏!(煙で燻して!)
[指差したのは敵主船の砲門の一つ。
そこから上がっている黒煙を風に運ばせようとした]
咳き込んじゃえばいいんだよっ!
― 海中 ―
[ 飛び込む前に、フードコートは脱ぎ捨てていたから、人魚の子は、まさしく人魚の子としての姿で水中に躍っていた ]
[ 人間の泳ぎ方とは違い、身体全体をしなやかにうねらせて、魚と同じ…或いはそれ以上の速さで水中を進む ]
ちょっと、コレは……厄介だねぇ。
[先ほどののんびりした調子は影を潜めて。
ほんのすこしだけ真面目な声色で、瓦礫の下で、内なる守護精霊に呼びかける。]
ウィンディ、「針」打ち込むよ。
上手いこと封じられてくれるかわかんないけど。
[精霊は待ってましたとばかりに、するりと身体から抜け出た。
まだ瓦礫の下、その姿は目視できる者にも捉え難いだろうが。]
ん?程度?ひっくいのでいいよ。
高度な術なんかかけたら、たどり着く前に警戒されるだろうし。
封じるのも、魔精霊まるごととかじゃなくていーや。
精々今のが打てなくなるような、ん―――……“ねじる”感じ?
Nunc ego capere fluxum?
A puero sic etiam videri properabis.
Baptismus acus mandatorum―――。
─ 副船ボッカルーポ・甲板 ─
あちらさんの喉笛に、しーっかり牙ぁ立ててやろうぜ?
[にやり、と笑って告げると甲板のあちこちから声が返った。]
[被害に他の海賊らが集まる前にと、呼びかける言葉は途中から精霊語に変わり術と成る。
金の髪に翠の目、勝気な容貌を湛えた守護精霊に、ふっ、と息吹きかけるよう語り終えると、呪受けた精霊は、風の如く水軍の主船へと飛んだ。
放たれた術の軌跡を追いながら、風に愛される土地を飛ぶ。
そのまま敵艦、ヴィルベルヴィントのその上に居るだろう、魔精のその主を、すり抜けるように風は通った。
すれ違い様に、ごく小さな封じの呪いを落としたが、それがどう効くかどうかは果たして―――。]
(このまま調子づいて帰れぬようにならぬようにせねばならんが…さて)
[黙考する。その横で]
『神に愛された船体の曲線美がーーー!!ぬぉぉぉぉゆるせねぇぇ!!!』
・・・・・・すまぬが…あれはいつものことなのか?
[とりあえず横に置いていたが今にも一人で泳いででも突貫しそうなぐらい気合をいれてるのを見て、さすがに無視できない。思わず周囲の者に聞くと、苦笑いで返された。]
[各々の気合の入った声を見張り台の上から聞きながら、相手の動きを見ようと望遠鏡を覗くとこちらに向かい砲を向ける一隻に気付いた。]
ちっ…
狙われてるぞ!
右舷回避…いや、間に合わねぇな全速で後退しろ!
土手っ腹に穴開けられるより良い!
[伝令管から操舵手に叫ぶ。
衝撃を受けるか受けないかのところで、砲手につなげ。]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・室内 ―
[その後の指示のことは知らずに、しばらくしてから顔を上げて]
私…、これからどうなるのでしょうかぁ…?
[不安げに聞くと優しく、悪いようにはされないはずだからと声をかけられる。
震える身を抱きながらじっと見上げるような視線を訴えるように向けると不意に抱きしめられる]
[そう…仕向ける動きをしたのもあるが、案外あっさりとかかってくれた。
のんびりと調べるのも手だが、すでに開戦した状況では時間がない]
ごめんね…
[不意にかけられた言葉に、相手は戸惑いながら、そのままそっと胸の辺りを押すような動き
相手の呼気と同時に動きを奪い、荒立つ音を立たせないようにしながら首を絞め、意識も奪った]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
ちっ、一発目から良いのを貰っちまったな。
『アレ』使ってやるかねぇ。
[被弾は想定内であるため、それに対する苛つき等は無い。
代わりに表情に浮かぶのは、笑み。
そして呟きながら、甲板に備え付けた特性の小型の大砲へと近付いた]
───っ、この気配。
[その直後、感じた気配にヴィルベルヴィントの方向へと視線を走らせる。
目に映ったのは、ジェフロイが乗る主船に迫る、漆黒の狼を模した焔>>131]
あの時の剣の気配…!
[じくりと左腕が疼く。
あの時はそれが何なのかまでは気付けなかった。
今もその仔細を理解出来ているわけではないが、それが精霊であり、放ったのが誰なのかは判る]
随分と派手にやってくれる…!
[船が焦げる匂い。
被害は少なくない。
思わず相手旗艦に照準を定めたくなったが、熱くなりかけた心を無理矢理押さえつけた]
ふん、アイツは後回しだな。
先にちょろちょろしてる奴らに落とすか。
[大砲での対決より、直接この手で決着をつけたい。
その想いが強く、意識を別へと切り替えることに成功する。
そうして砲撃の準備に取り掛かるのであった]
―――…っ。
[砲門から不自然に漂ってきた黒煙にまかれて、息を詰まらせる。
指示せぬ風が独りでに袖を巻き上げ、
口元を覆ってくれなければ、盛大に煙を吸い込んでいただろう。
それでも目に染みた煙は、視界をぼやけさせた。]
…………Discedo.
………去れ。
[醒めた瞳で短く言葉を紡げば、
体の中心から噴き出すように風が渦を巻き、煙を払う。]
― 念の輪 ―
こちらマールシュトローム。
…波打ち際をピクニック中だ。
[囮になってる現状報告めいたものを洒落をこめて念じる]
ふふふ、潜入作戦開始です♪
[緊張感のかけらも感じられないいつもの笑顔を浮かべながら、意識を奪った相手を部屋の隅に、髪のリボンを解き後ろ手に机に縛りつける。
船内の家具の為固定されていることもありこれで一人ではどうにもならないだろう。
すこしでも発見を遅らせるためスカートの裾を破いて轡にして噛ませる]
[ドア越しに、外の気配をうかがうと忙しそうな船内の様子が伝わってくる。
ドアを音を立てないようにあけて、一直線になってる通路をゆっくりとした足取りで進む、曲がり角の先、見張りがおそらくいるだろうか]
…っ!
[さっと飛び出し、機先を制して見張りに飛びつきぎゅっと胸の中に抱きしめるようにして首を絞める。
あまりアクティブなのは得意なほうではないがそうもいってられない。
ずるずるっと船員を引きずり先ほどの部屋へ。
見張り交代の時間はいつになるだろうか、あまりゆっくりはしていられないなと考えながら船内の捜索にでることにした]
[さらさらっと紙に簡単な文字を書きとめる]
『現在:潜入直後
被害状況:航海に問題なし。
船員状況:よく訓練されている。』
[それから甲板から自分が通された部屋までの道を簡単な地図にまとめ、通された部屋と通路にバツ。
いくつか見えていた通路などは途中までを記載した。
紙を小瓶に入れて封をし、手近な船窓から海へと。
この騒動の中海の底に沈む可能性は高く気休め程度だが、そうでなければ自分の騎竜が見つけてくれることだろう]
Notizfine.
[口調は静かに、語りかけるように。]
Tribuo pacis somnus.
Tribuo somnus talis ut nex.
subsido suus pectus pectoris penetranter......
[りぃん、と鈴の音が柔らかく鳴る。
穏やかに、優しげに、音の精霊が起こす音の波が
小うるさい精霊の使い手を包みこもうと広がり揺れる。
安らかに、深い眠りを誘う音の揺らぎ。
身を委ねれば、心地良い夢の園へと誘われるだろう。
もちろん、激しく揺れる高い見張り台の上、
寝入ってしまえばどうなるか、自明でもあったが。]
/*
どうもカシムの人とは言葉の齟齬が出るな…。
Wikiでの役職希望出した時と良い、今と良い。
先に打ち合う描写してからやっても良かったはずだが。
まぁやりたいこと(呪い)があったからなんだろうけどよ。
― ルフトシュピーゲルング・甲板 ―
[海が荒れ、白波を砕いて渦を巻く。
恐らくは精霊も暴れているのだろうが、それを知ることはない。
代わりに黄金色の双眸は、海流を読み風を読んだ]
おー、おー。派手にやってんなあ。
…ふん。レイルーポルッジートが出てきたか。
[帆を捌き、舳先を波に立てて乗り越える。
同じく熟練した海の男たちが、この船を支えている。
荒れる波間の向こう、海賊の主たる船影に男は瞳を薄く細めた]
/*
ちなみにあんまり被害がない→燃やしちゃったから被害甚大だと船が落ちると突っ込まれるのを危惧してのメモでした。
蛇足だったかな。
/*
うん、この辺の感覚と日本語の齟齬すまぬ。
とはいえ長々とメモで言うのもあれかと思うので今は埋めておこう(うめうめ
…んーいや、何か足した方が良いような気がしつつ何を足すべきなんだろう。
― 一方その頃 その2 ―
[激しい遠距離戦がなされているころ。
潜入を果たした白銀の騎竜士は、中海の底に沈む可能性は高く気休め程度だが、そうでなければ自分の騎竜が見つけてくれることだろうと信じて、一通の手紙をいれ、封をされた小瓶を海へと流していた。
手紙には
『現在:潜入直後
被害状況:航海に問題なし。
船員状況:よく訓練されている。』
と書かれ、また甲板からグレートヒェンが通された部屋までの道を簡単にまとめ、通された部屋と通路にバツ印。
いくつか見えていた通路などは途中までを記載したが地図書かれていた]
― 海中 ―
[ 沈みかけていた砲手に追いつくのは容易かった。とりあえず意識を喪っているらしいのを確認すると、その身体を抱えて、海上を目指す ]
[ 魚達が、ひらりひらりと、近づいては、危険な海域を教えていってくれたので、頭を出したのは、海戦から少し外れた場所だった ]
― →海上 ―
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[砲撃を目視して咄嗟に取った行動は、全速後退。
相手からすれば横に移動した形になっているはずだ。
砲撃を受けた船首は壊れたものの、甲板や船腹に穴を開けられるよりは被害は少ない。
少なくとも、入れ違いにこちらから放った砲が与えた衝撃の方が大きな被害を生んだだろう。
とはいえ、被害を受けたには変わりない。]
少し引くぞ!
直してる間は援護に留めろ!
[伝令管からそう指示をすると、望遠鏡で周囲を見ながら船の動きを指示する。
主船や他の副船にも砲撃が飛んでいるのは見えたが、そちらへのフォローはまだいけそうになかった。]
ふぁ…。
ダメ、さっきも聞こえてた、んだから……。
[欠伸を抑えようと右手を口元に。
フラリと傾きかける身体。
砲撃戦で激しく揺れる見張り台の手摺を、左手で強く掴んで]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[潜在魔力に関しては相当なもの、と言われているが、開花させていなければないと同義。
故に、精霊術という形で力を行使する際にはブレやムラが生じやすい。
そんな状態で撃ち込んだ焔弾の効果の程はどれほどか。
着弾点の様子は、視認するにはいささか遠い]
……さて、挨拶代わりはこんなもん、と。
それじゃ……。
[次の一手はどうするか。
各艦の動きを見つつ、思案は巡る。
艦隊での撃ち合いも好む所ではあるが、本来は己が身と剣にて立ち回るが本領の剣士長。
直接挨拶に出向く心算はきっちりある。
……さすがに、現状は自重しているが]
『……わふ!』
[足元に控えていた漆黒の仔犬が不意に声を上げる。
鳴き声に重なり、聞こえるのは警告の声]
どうした、クロ……っ!?
[問うた直後、身をすり抜ける感触。>>150
自然のものではない──のは、それが打ち込んだモノが端的に物語っていた]
ちっ……!
[宿したものと、打ち込まれたものの反作用。
視界が僅かにブレるが、膝を突くのは、耐えた]
んなろ……『魔精霊の
[低く吐き捨てつつ、真白を握る手により強い力を込める。
焼魔の名を冠する真白は、魔を鎮める力を秘めるもの。
ある意味では、不安定な盟約を支えるバランサー。
そこから流れる力により、荒れる気配を見せる己が内の均衡をやや強引に均した]
……その場凌ぎだが、今動けりゃいい。
[打ち込まれた力、それ自体は消えてはいない。
遠距離の術攻撃は、しばらく無理か、と。
そんな分析をしつつ、ひとつ、息を吐いた]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[守護者である風精が一時離れると、ずきりと足に痛みが走った。]
……………。
うわー、痛ったー。
何これ。変な方に曲がってら。
[精霊が緩和しておいてくれた痛みが、離れた事でか一気に脳に伝わって軽く呻く。呻き方が若干間延びしているのは、きっと性分。
その間、樽を粉砕した黒い炎は、その木屑に乗り移ると周囲を焦がし始める。間近に居たのに自分の身に炎が飛び火しないのは、勿論といっていいのか風精の残した加護のおかげだ。]
[炎の気配に徐々に海賊らが集まってくる。
大丈夫かぁ?の声に何とか手を振って応えた。]
僕はそれなりに平気だよ。
あ、それよりこの火、気をつけた方が良いよ。
そうそう、多分精霊の炎。
多分すっごく消えにくいから、水かけただけじゃ消えないかも。
[なお実際この炎が消え難いかどうかは知らないが、魔精の気配感じる黒い炎、警戒するに越した事はないのだ。
魔精とまでは口にしないが、ここいらまで飛んできた炎がただの火でない事くらいは、精霊の知覚能力が無い者にも認識できるだろう。
仕方ねぇとばかりに、海賊らが炎が散った周辺の木板を、斧を片手に船を砕き始めた。縁の一部も剥がしとられ、焔弾の打ち込まれた周辺は大きく剥がされる。
炎のついた木切れは、そのまま海に投げ捨てられた。]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・見張り台 ―
――ごっちん☆
[ちょっとイイ音が響いた]
いったぁぁいー!
[それでも見張り台から落ちることなく。
帆柱にぶつけた額も今はまだ赤くなる程度で済んでいるのは、かなりの幸運だったのだろう]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
[甲板に据え付けられた特製の小型大砲を扱えるのはジェフロイのみ。
使う弾が特殊なものであるためだった]
最下級の精霊石の使い道ってーと限られっからなぁ。
こんなもんでも売りゃあかなりなんだろうが……こっちに使っちまうのも悪かねぇ。
[懐から取り出したのは、2粒の精霊石の欠片。
精霊具現武器として使ってしまえば1回こっきりの脆い代物]
さぁて、どこに撃ち込んでやるかねぇ。
[そのうちの1つを撃ち込む弾へと装着し、もう1つを大砲へと装着する。
下級の精霊ではあるが、2種の精霊がそれぞれ精霊石の欠片に籠められていた]
― 念の環 ―
こちらヴィルベルヴィント、了解。
……お茶の時間には、遅れんなよ?
[聞こえた報告>>*28へ、出来うる限り軽い口調で返す。
実際にどこまで軽口の余裕があるかは、微かな声の掠れが物語るかも知れないが、それはそれ]
[次々と入ってくる被害情報に、内心舌打ちをする。
士気が下がり始めている船員の前で、上に立つものが苛立つのは得策とは言えず。]
半分は修繕の方に力を入れて。
水が入ってこないように風精に頼んでるからマシだと思う。
残りは後退準備!
[船員達へ改めて指示を出すと、相手の船へ苦々しい表情で視線を向けた。]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・見張り台 ―
選出聲音(音を選んで)
遠遠離開鈴聲(鈴の音だけ遠ざけて)
[すぐに立ち直り、風霊に呼びかける。
身体の周りをゆるく風が取り巻いた。
眦には涙滲ませつつ、もう同じ手は喰らわないぞとばかりに相手を睨んで]
そっちが夢でも見てればいいんだっ。
跳舞光幻惑!(あいつを惑わせて!)
[キラキラと輝く光の粒を相手の周囲に集わせた。
そのまま舞うように纏いつき妨害する、というものなのだが。
光は風に次いで適性があれど自覚は無くてまだまだ未熟。
そう長い時間は邪魔しきれるものでないかもしれない]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[こちらの放った砲撃は思惑通りの損害を与えた>>169>>178らしく、追撃がくる様子はなかった。
望遠鏡で主船を見ると、火を纏った部分を壊したり剥がしたりしている様子>>175が目に入り舌打ちをする。]
直しはどこまで行ってる?
動けるようになり次第、リーダー達のフォローに入る。
急げ!
[伝令管から口早に指示を飛ばすと、周囲に視線を動かす。
海の上に見慣れた姿>>173があるのは見えただろうか。]
[ぶん、と首を一度振り、周囲を見回す]
……各艦の被害状況、報せ!
挨拶はすんだ、一先ず友軍の援護に回るぜ!
[『双聖魔』は、一つ鞘へと一度戻し、指示を出す。
個としてやりたい事はあれど、それよりは全体を優先するのは常の思考]
……っつーか、ふらついてんぞ、ゲルト!
[その一方、初の実戦への動揺を示す新米操舵手に激が飛ぶ]
できねぇと諦めない限り、できねぇ事なんざねぇ!
落ち着いていけ!
― 海上 ―
[ そうこうするうちに、砲手が意識を取り戻す ]
あ、気がついた?さすがに今、泳いで船に帰るのは危ないから、戦況落ち着くまで、ここで待ってて。
[ 自分だけなら水中を割合安全に帰ることができる。けれど彼を一緒には連れて行けないから、と、そう告げると、砲手は素直に頷いた ]
じゃ、あとで迎えに来るからね!
[ ぱしゃん、と海中に身を翻し、向かったのはクマノミが導く先 ]
片舷斉射用意!!
照準レイルーポルッジート、メン・マスト。
奴さんらを海に浮かぶ箱にしてやれ。
[僅かに砲の仰角が調整される。
それは船を沈めるためのものではなく、足を止める為のもの。
生き生きと愉しげな黄金色が、敵主船へと向けられた]
/*
あ、修正してたら表情間違えてたっ!
挑発にしておこうと思ったのに。
最初はヤンデレにしようかとも思ってたからですねw
―ヴィルベルヴィント・船内―
[衣服を着替えたとしてもすぐにばれるであろうことから人の気配を避けつつ船内を探っていく。
幸い戦闘の忙しさのおかげで隠れながらの行動はしやすかった、見張りや自分と部屋にいたものはいつごろ気付かれるだろうか。
今はまだ自分を探すような気配は感じられない。船倉の方へと身を潜めるために落ち着いた頃合をみてもう少し船内を見回るつもりでいた]
ふぅ…どきどきしますね……
[言葉とは裏腹に口調とその様子はそうは見えないものだったりもした]
/*
……ランダ神、おちつけや!
しかし、一番ダメージがないのがヴィルベルヴィントなんだよねぇ……まあ、2dの突貫考えると、それはそれでいいのかも知れんが。
/*
>シェンの数字
うん、中の人込みで予測はしてたが酷い数字wwwwwwww
水軍鬼wwwwwwwwwwwww
― 海中 ―
[ 砲撃と精霊の飛び交う海域に、魚の群れに混じって戻って来る、このまま水中を進む方が安全なのだが、小瓶を回収するためには、そうもいかなかった ]
(あれ、かあ…)
[ それがグレートヒェンの流した物とは、知るはずもなかったが、敵船から流れてきたものとあれば、意味が無いとも思えない。意を決して、小瓶の浮かぶ場所へと浮き上がった ]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
剥がした部分の修復は後回しで良い!
砲撃の手を休めるな!
[致命的な損傷以外は捨て置き、砲撃を続けるよう指示を出す。
ジェフロイは小型大砲の傍に立ったまま、そこから視認出来る船を見定めた]
来やがるか。
[相手艦隊に属する船>>185がこちらに照準を定めていることに気付き、手元の小型大砲をそちらへと向けた。
小型大砲は射程距離が短いと見られてもおかしくないサイズ。
船に対して使うものでは無いと判じられても仕方が無い見目をしていた]
[けれど]
行けっ!!
[放たれた弾は火球と化し、風の補助を得てあらん限りのスピードで船──ルフトシュピーゲルングへと迫り行く]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
[動揺を鎮めるだけなら、方法はなくもない。
今の一撃で不安定になっているとはいえ、漆黒の仔犬自体を介する事で精神を鎮める術くらいは使えるだろう。
が、初戦からそれに甘えさせては成長の余地を奪う事になる。
そんな判断から、檄を飛ばすに止まったわけだが]
(ここで乗り切れんようじゃ、先が続かねぇのは確かだしな)
[多少なりとも、その効果はあったか。
少なくとも、先ほどまで見えた震えは止まっているらしかった。
これなら大丈夫か、と。
その時は思ったわけだ。
その時は]
[どうやら相手はこちらの術に耐えたらしい、と、
残念そうにしている音の精霊の気配で悟る。]
やっぱり、直接じゃないとだめかな。
[苦笑しながら瞬きしているが、涙で滲んだ視界は
いっこうにクリアにならない。
煙自体は晴れたはず、と首を傾げるうちに、
周囲を舞う煌めきが、涙の残滓では無いことに気が付いた。]
光の精霊……?
鬱陶しいなぁ、もう。
[ふるふると幾度か頭を振る。
それで離れるものではないと承知していたけれど、
ついやってしまう反射の行動だった。]
― マールシュトローム・甲板 ―
しゃきっとせよ!ベッドと間違えて海に飛び込むでないぞ!
[海賊側主船の砲撃の嵐に飛沫があがり、船が左右に揺れ動く。
...も船員も、海水に濡れながら、足がもつれる。
直撃打こそないものの、全て完全に回避できるわけではない、それだけ際どいラインを進んでいたのもあったが、僅かに削り取るように傷をおっていく。
そのたびに、熱い船大工の精神がガリガリと削られていくことになるが、まあそれはそれである]
― 主船レイルーポルッジート・甲板→医務室 ―
とっとっ……いやぁ、ごめんごめん。助かるよー。
[変な方向に曲がった足では身動き取れず、海賊の一人の肩を借りる。
振り返ると、だいぶ剥がされた船は無残な様相に成っていた。
修理大変そーとか内心呟きながら、肩を借してもらっている海賊には、軽く笑いかけた。]
また助けられたねぇ。ありがと。恩はちゃんと返すから。
え?恩より稼げ?
………あーうん、そうだね。
母さんの薬買うためにも頑張って稼いでかないと。
[肩を借りているこの海賊が、命の恩人その人である。
恐らく自分より年上のおっさんだが、情に厚いらしきその人に、ニヒとやや力なく笑いかけた。
ともあれ足が折られて動くのもまま成らない状況。
治療の為にと一端医務室へと強制連行されていった。]
[だが、視界を塞がれた上での不用意な動きは、
最悪な結果をもたらした。
ふらり、と体が傾いたと同時に船が大きく揺れる。
船の動きを把握していなかったがための失態。]
――――――ぁ …
[体はあっというまにバランスを崩して舷側を乗り越え、
小さな声上げる暇もあらばこそ、波の間に沈む。
水の中より上がってきた泡の一部が、
慌てたような不自然な動きで再び下へ返っていった。]
こちらはヴィントホーゼ。
船への被害が大きく、水が船内へと入らないように精霊術を行使しながら修繕しながら、後退している。
[念の輪を通じ報告をヴィルベルヴィントへと送り。
す、と媒体である水晶と天青石がついた短杖を持ち、
風精に頼んで今やりあった戦艦へ言葉を送る。]
私の名はゲオルギーネ・クラウゼヴィッツ。
この借りは必ず返す。
[相手がどう反応するかはわからないが、少しこちらの気は晴れた。
*修繕が終わるまで術の維持を行っている*]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[目に入る状況は、あまり良いものとは言えない。
相手にも多少の損害を与えられてはいる、が。]
……形勢は今んとこ、あっち寄り、か。
[伝令管の蓋を閉めて、小さく呟いた声は低かった。
望遠鏡を覗いたまま視線を海上に動かすと、そこに見えた姿に目を丸くした。]
― 主船レイルーポルッジート・医務室 ―
[医務室で簡単な治療――主に当て木をしてもらい、痛み止めを貰っただけで追い出された。後がつかえるし取り込み中だから、軽症者は働けということらしい。片足折れても軽症って厳しいなぁとは胸中ぼやくが、船医はお構いなしだ。
医務室には他にもちらほらと怪我人が運ばれている中には重傷者も居るようだが、ここに居るのはまぁ運が悪い奴らばかりだろう。
例えるなら序盤でうわぁ〜とか悲鳴上げて死んでいく雑魚?みたいな。
そんな同じ穴の狢の冥福を祈りながら(死んでないが)、ひょこひょこと、人気のない船室の通路を歩いていると、風精がふうわり戻ってきた。]
お、お帰りウィン!いやぁ丁度良かったぁ。
ちょっと折れちゃったから治療お願い〜。
[少しだけ甘えたような声を出すと「気持ち悪い」と風精に罵られたが、風精は望みの通りに折れた足を癒し繋ぐ。無理をしなければ問題ないだろうが、精霊術使ったと知られたくはないので当て木は外さずにおいた。
それから>>171>>172通り抜けた時の事を聞かせてもらう。]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
……シメオン!?
[砲弾の行き交う波間に揺れる姿>>190に、思わず驚きの声をあげる。
主船にいるはずだろうに、何故、などと思うよりも早く伝令管の蓋を開く。]
前方海上にシメオンがいる!
船で近づいて…いや、精霊師の手を借りてくれ。
あのままじゃ弾の巻き添えで海に沈んじまう。
[海に浮かぶ人間にガレオンで近づくわけにはいかない。
かといって小舟を出したところで砲弾に沈められるのがオチだから、と。
精霊の加護を頼み、シメオンをこちらの船へ保護しようとした。]
[ どんなに波に巻かれたとしても、人魚の子が溺れる事は無い、だが、荒ぶる海に翻弄されれば、さすがに体力は消耗するわけで ]
う〜〜
[ それでも、しっかりと小瓶は握りしめたまま、波間でふるふると頭を振る]
フン…、大したことはねえな。
ひとまず応急処置でいい、適当なもんで塞いどけ。
上手舵!!
メン・トプスルに裏帆を打たせろ。
───…さあて。
[通りすがりの挨拶は済んだ。
出方を見るように、右舷後方に流れ去った敵船を眺める]
/*
血がだばだば出るとかびっくりした。
[夕飯作ってるときにうっかり左手中指をきった。]
深いと『熱い』ってホントだね。
さすがに血は止まったけど。[ぱたり**]
― 念の環 ―
ん、そうしてくれ。
茶が冷める前に、な。
[軽さ崩れぬ様子>>*32に、こちらの状態は気取られてはいないか、と。
そんな安堵が過ぎったものの]
……ん、ああ。
それは重々承知の上だって。
茶菓子に期待もしてるしなっ。
[からかうかの声に紛れる気遣い>>*33や労わりの響き>>*34に。
不調がバレるのも時間の問題か、と。
そんな思いがふと、過ぎった]
魔精霊のいとし子、って言ったの?
……あっぶねーもんに愛されてんのなぁ。
[こちらの認識している魔精霊と、それが全く同一かは知らないが。
思う点は一つ、宿主にしても敵にしても「厄介」だという事。]
んで針は一応、上手くいったのね。
いーの。そんだけやれば上等。
長距離来ないだけでも儲けもんだよ。
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
っ!!
[自分が放った弾の行方を見る暇も無く、相手船から斉射された弾が主船を襲う。
狙いは船体ではなく、甲板に聳え立つメインマスト]
ちぃっ!!
[まともに食らったメインマストから木片が舞い、ぐらりと大きく船が揺れる。
砲撃を受けたメインマストもまた、大きく傾き始めていた]
落として……たまるか!!
「 ! ジェフロイ、そっちは…!!」
[フォルテが止めにかかろうとしたが、ジェフロイは聞く耳を持たない。
否、ここで止めれば船の、ひいては乗船している者達の大事に至る。
ファーマントの下で、僅かの間、無いはずの左腕が垣間見えた]
[傾き落ち始めたメインマストに岩の鎖が絡みつき、サブマスト数本に繋ぐようにして甲板への落下を押さえつける。
だが被害は大きく、メインマストを使用しての航行は難しくなってしまっていた]
っ、は、ぁ!
くっ、そ、やってくれる…!!
[息を荒くして悪態をつく。
小型大砲に凭れかかるような体勢で、甲板への落下を免れたメインマストを睨み上げた]
降りるからどいてーっ!
[落ちる、とは言わない。当然ながら。
まだ残る風の力も借りながら、甲板まで身を躍らせた]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・甲板 ―
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[見失わぬようシメオンから目を離さずに指示を飛ばす。
そんな中船に届けられた声>>196は、力を持たぬ男の耳には聞こえなかった。
が、それを聞いた精霊師から伝えられると目を細め。]
ふぅん。
わざわざ名乗るってこたぁ、育ちがいーお人なんだろーねぇ。
そりゃあ面白くねぇだろーなぁ。
[にやり、と口端を意地悪く上げた。]
― 主船レイルーポルッジート・→甲板 ―
それに……相手がユウレンの海軍のトップなら、なおさら大事にさせたくないし。
[ユウレンの国事情は、ざっとだけ調べてある。
おそらく今来てるのはユウレン王国軍の務総括だろう。国王の腹心だというのも知っている。つまり]
エレの懇意の可能性大なんだよねぇ…。
懇意でなくたって、ユウレンの要職者に手は出したくないのが。
[周囲に人が居ないからこそ、ぽつりと呟く。
立場が随分と変わってしまった幼馴染。異民族なのに、異国の王妃だなんて所に上り詰めれば、きっと苦労もあるだろう。
彼女の事だから、真面目にやってるんだろうとは思う。
だからこそ、ここにきて余計な苦労をかけたくないわけだが。]
ってもなぁ。恩知らずにもなりたくないのが。
「あんたがのんびりしてるからでしょ」と、きつい一言は勿論風精。
お小言に返す言葉もなく、ぽりと後ろ頭を掻いて甲板へ、再び弓持ち配置へと出かかったら。]
[砲撃の音も精霊のざわめきも遠い海の中、
青年は薄い泡の幕に包まれ、漂っていた。
咄嗟のことで衝撃を殺しそこね
意識を無くして水に揺られている。
海のうねりか他の作用か、浮かぶことも沈むこともせず、
仰向けのまま、そこにとどまっていた**]
― 旗艦ヴィルベルヴィント・甲板 ―
……初手としちゃ、上出来、か。
[見張り台の船員が把握した状況と、伝えられた報告>>196に小さく呟く。
現状、旗艦が大きな損壊を受けていない、というのも大きい。
不安点も抱えてはいるが、そこは置いといて]
……ここで畳み掛けるか、大事を取るか……さて、どうするか。
[損傷の激しい艦もあるが、向こうの主船にも相当なダメージが入っているのは視認できている。
時間をかけずに行くのなら──と。
そんな思いは、あるのだが。
一応、独断で動かないだけの冷静さは残っている。心算。
内側の鬩ぎあいは、危ういバランスを保っていたりもするのだが]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
…そうだ。
あちらさんに、こう返しといてくれないか?
『俺はフェリクス=クーパー。
借りっていってもねぇ。
狼は噛むもんなんだから仕方ないじゃん?』
ってね。
[精霊師に伝達を頼むのはそんな内容。
あちらが名乗ってきたからといって、こちらが返す義理などは無い。
それなのに名乗りを入れたのはほんのきまぐれだが、相手はどう受け取るかは知らない。]
ギィ姉のお菓子まで付くお茶は楽しみ。だけど。
ヴェル兄、どうかしたの?
[あれこれ余裕が持てなくて、不調の気配などにはトンと気付けなかったのだが。
少し落ち着いてきた後、シェンやギィの念が伝える調子に小首を傾げ、直球を投げていた]
―回想―
[さて、盟友関係にあり彼女の夫の生家でもあるアバスカル家は、騎竜師の名門。
彼らのパートナーである聖竜の龍峰には、中々手に入る事のない珍しい鉱石が眠っているが、立ち入ることが赦されているのは彼らを除いてはトゥム家の一族のみ。
その権利を狙う者は未だに多い。
穏便に交渉を持ちかけて来る者の方が珍しく、仮に最初はそうでも結局は力づくになることが多かった]
[弟たちが不在の日、依頼先に向かう途中で囲まれたことがあった。
一人きりなら然程問題は無かったのだが、丁度先日新しい命が宿ったと分かったばかり。つまりあまり派手には動けない。
夫の心配を撥ね退けず、連れてくれば良かったと思っても後の祭り。
さて如何したものかと、周囲の刺客たちを見渡して――
それが“二度目”となった]
―医療船―
……さて、始まったようね。
Gib mir Augen――Will o' the wisp.
[周囲に漂う光精を集め、指示を下す。
この場にいる精霊を通じ、離れた場所にいる精霊からの情報を得て、壁に映し出されるのは味方側の船の様子。
破損状況や乗組員の様子、そして武器の破損具合をチェックする。むしろ後者が主だったと言ってもいい。
その中に船内を探る姿>>+29が映ったのは何時頃のことか]
あら。あの子……
[例え武器や騎竜がなくとも、家ぐるみで付き合いのある相手を見間違えることなど、決してない。
僅かに目を細めた後、腕に巻かれた輪に視線を落とした]
―念の輪―
お忙しいところ申し訳ありません。
[戦況を伝え合う念話に紛れて、
一見穏やかな声は、さて何処まで届いただろうか**]
お手空きの方がいらしたら、此方に連れて来て欲しい子がいるの。
私の知り合いなのだけれど――此処にはいないはずの。
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[風の結界に包まれたシメオン>>214がこちらに近付いてくるのが見えると、微かに安堵の顔をうかべた。
が、何やらシメオンが訴える様子を見て取り示される方向に視線を動かすと、波に揺らされているリヒャルト>>216の姿があり。]
は?
おいおい、あいつもかよ。
[目を丸くして零すと同時、風の精霊から伝え聞いた>>221のだろう精霊師からも報告があり。]
あぁ、確か…リヒャルトってヤツだ。
そいつも一緒に保護してくれ。
― 戦闘海域・海上 ―
[ けれど、それが何なのか、精霊師ならぬ身で知ることは出来ずに ]
…近いのは…フェリクスの船の方、だよね、やっぱり。
[ ちら、と主船を見やるが、今そこに戻るのは無謀だと判ってもいた。そもそも既に消耗し過ぎて、砲台の指揮に戻る事も出来ないだろう ]
[今、間接的に撃ち合った相手の事情やら思う所>>213は、知る由もない。
知ったら知ったでまあ、微妙な気分になるかも知れないが。
自身にとっては実の兄弟とも言うべき、奔放なる風の寵児がどれだけ苦労しても、と傍らに望んだ王妃とは、直接接する機会は余りない、が。
方向性は全く違うものの、『出自で苦労する』という点は共通項でありその点で気にはかけているとかなんとか。
まあ、他が甘やかしている分、あんまり目立ってはいないのだが]
ったーく。
落ちてねえっつっても、”落ちて”来てんだろが。
[下から見ればの話だ。
この程度のことが出来ない娘ではないと知っている、けれども]
怪我は。
[短く問うのは、彼女の戦いをも含めてのこと]
/*
っと、あ。誤魔化してくれて構わないのですが、勿論。
この時間なのにって悩ませてたらごめんなさい、ヴェル兄。
そしてジェフさんに目撃してもらうの、失敗しましたね。
もっとアピールした方が良かったのかな。リヒャさんの報告入れば居ることも伝わるとは思うけど。うん。
― 念の環 ―
……は?
いや、別にどうもしとらんぜ?
[リュカの直球>>*36に、知らず、声が上擦る。
精霊術を放った事は気取られているだろうが、それと不調がすぐに結びつきはしないだろう、とは。
一応、思っているのだが]
―ヴィルベルヴィント・船内―
[少しばかりあたりの人気が引いたのを見計らい、船倉から再び船内の方へと、偶然曲がり角で出くわした相手に、
とっさに当身を食らわせ気絶させる。
結構派手な音をたててしまい、慌てて駆け出す]
むぅ〜、やっちゃいましたぁ〜
[困った様子でいながら、その言葉はやっぱどこか緊張感に欠けるかのような声色。
よもや、そんな姿とか全部見られていたり、あげく旧知の知り合いがそこにいなどと思いもしていなかった]
─ 副船ボッカルーポ・見張り台 ─
[シメオンとリヒャルトを救助できたこと自体は安堵を抱くものの、状況は良くない。
主船のメインマストの受けた被害は傍目からも大きく、ただでさえあちらに比べ動きが鈍いこちらの動きは、より悪くなっていた。]
動くに支障がないなら、もう船の直しは後でいい!
主船の援護に入る、ありったけの弾ぁ使うつもりで砲撃しまくれ!
当たらなくても構わねぇ、とにかく主船にこれ以上攻撃させねーぞ!!!
[そう全員に伝令した。**]
……って、知り合い?
ここにいないはずの……って。
[もう一つ、聞こえてきた穏やかな声>>+33。
思い当たる節はある、というか、一つしかない]
……もしかして、さっき救助した……?
ああ、何れにしろ、そちらに預けるつもりでいましたから。
[知り合いならば好都合か、と。思いながらこう返して。
マレンマから居場所を聞くのと、巡検兵から船内の異常が伝えられるのは、さて、どちらが早かったか]
― 帆船ルフトシュピーゲルング・甲板 ―
落ちたんじゃなくて、降りたんだもん…。
[周囲の水兵達も頷いているから、反論の声は小さくなった。
客観的に見ればどちらであるかの自覚もちゃんとある。
あのままだと結局落ちると思ったから先に行動したのだし]
/*
ああそうだ。
黒笑み宰相の心労一つ取り除けるんじゃない?
そんな目算にwktk
って書こうと思っていたんだった(←
……ったく。
手ぇ空いてるヤツは、さっき拾ったお嬢さんを速やかに『保護』しろ!
……手ぇ抜いたやつは、後で飯抜きな。
[さらっと酷いお仕置き宣告を交えながら、指示を出す。
戦闘海域のそれとは違う慌しさは、程なく船内に広まるか]
― 主船レイルーポルッジート・甲板 ―
っ、は。
…あのままにゃ、しておけねぇ。
「止めろジェフロイ。何度も使っては身が持たん」
うっせぇ、この状況でメインマストの修理なんざほとんど出来ねぇだろが。
『岩』で固めちまう。
なぁに、この程度じゃくたばんねぇよ。
[岩の鎖を作り為した力───左腕に埋め込んだ地精が籠められた精霊石の力。
熟練した錬金術の知識と力があれば使える、精霊そのものの力。
ただし、使った後の消耗は激しく、そう何度も使用出来るものではない]
新たに力を引っ張り出すんじゃなく、出した分で補強するなら、そんなに消耗はしねぇさ。
精霊師の連中に風精で抑えてもらってりゃ落ちても来ねぇ。
「全く……ああ言えばこう言うな、お前は」
[飽きれる様なフォルテの言葉に、ジェフロイはくつりと喉で笑う。
何を判りきったことを、と言わんばかりのそれは、フォルテに溜息をつかせた]
「メインマストのことはそれで良いとして。
これからどうする心算だ?」
レイルーポルッジートの損傷がちぃとでかいからな…。
このまま砲撃戦を続けるのは難しい。
弾だって無限じゃねぇ。
……まぁ、ここで船を止めておくのも手かも知れんな。
[船の修復の意味と、もう一つの意味を込めて]
が、このままやられっぱなしって訳には行かねぇなぁ。
左舷船腹砲台、敵旗艦ヴィルベルヴィントに向けて照準用意!
[指示はすぐさま伝達され、動かないかに思われた主船レイルーポルッジートは左舷船腹を敵旗艦へと緩やかに向ける。
風精の補助を受け、サブマストによって為される方向転換。
見ようによっては撤退行動にも見えたやも知れない]
一発でかいのを食らわせてやれ。
撃てぇ───っ!!
[左舷船腹からの一斉射撃。
これと言った狙い無く、のはずだったのだが。
運良くと言って良いのだろうか、弾は敵旗艦の操舵士が居る辺り目掛けて射出された]
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