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嵐激の騎竜師 カークは澪氷の騎竜師 ルートヴィヒに投票を委任しています。
落ち零れ騎竜師 タチアナは澪氷の騎竜師 ルートヴィヒに投票を委任しています。
精霊師 エレオノーレは澪氷の騎竜師 ルートヴィヒに投票を委任しています。
精霊師 リヒャルトは澪氷の騎竜師 ルートヴィヒに投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
武器職人 ライナーは澪氷の騎竜師 ルートヴィヒに投票を委任しています。
嵐激の騎竜師 カーク は 精霊師 リヒャルト に投票した
落ち零れ騎竜師 タチアナ は 精霊師 リヒャルト に投票した
澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ は 精霊師 リヒャルト に投票した
精霊師 エレオノーレ は 精霊師 リヒャルト に投票した
精霊師 リヒャルト は 澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ に投票した(ランダム投票)
武器職人 ライナー は 精霊師 リヒャルト に投票した
澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ に 1人が投票した
精霊師 リヒャルト に 5人が投票した
精霊師 リヒャルト は村人の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、嵐激の騎竜師 カーク、落ち零れ騎竜師 タチアナ、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ、精霊師 エレオノーレ、武器職人 ライナーの5名。
投票を委任します。
精霊師 エレオノーレは、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ に投票を委任しました。
/*
いままでずっとルートヴィヒだったのに、最終日だけエレオノーレになった。www
おのーれとか言っておけばいいかな?w
投票を委任します。
落ち零れ騎竜師 タチアナは、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ に投票を委任しました。
精霊師 エレオノーレは、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ を投票先に選びました。
―武舞台・エーヴァルトの肩の上―
にゃーん。
うるうるうる、にゃーん。
[風に向かって鳴いた。いや、精霊たちに向かってと言った方が正確か。
猫には鳴くことしかできなかった。]
― 武舞台観覧席 ―
[落ちる二竜に違和を覚えながらも、おそらくは他の観客と同じように行く末を見守る。
聖竜の中で精霊が暴れている事は、この位置からでは当然知れず。
落ちる音にびくりと身を竦ませながら、走り出すリヒャルトを止める事などできずにその場に立ち尽くしていた。]
……事故?
[見れば騎竜師どちらも気絶しているらしく動きが無い。
どうしたのだろうかとおろりするも、武舞台に降りては邪魔になるだろうかと。
すでに一般の治療師らが向かっているのも見え、結局そこからは動けなかった。]
精霊師 エレオノーレが「時間を進める」を選択しました
―武舞台観覧席―
[聖竜の衝撃に耐え切れずに、相手の竜は落下。
すぐ後にドラコも堕ちて、最中に不可解なタイミングでの咆哮]
……!
[その意図を掴めはしないけれど、僅かに壁から身を浮かす。
危うく追突は免れ、その背から主が落とされることもなかった。
そのことには息を吐く]
[猫の、スノウの鳴き声が聞こえた。
だけれど風精たちの声は、静まりきることはない。
能力の行使が終われば、一目散にそこから離れるのだろう。
聖竜の中の風精たちを心配していても、逃げることのほうが優先された**]
―武舞台観覧席―
[結果的にはこちらの勝利と言う形にはなるが、無論それで表情が晴れることはなく]
……なぁ、カークの兄さん。
[隣の彼の呼び名を『間違える』ことはしなかった。
視線は気を失った様子の対戦相手へ]
あの人、一戦目は確か不戦勝だったよな。
そんでさっき、急にドラコがおかしくなりやがった。
短絡的な考えかもしれねぇが、
……気ぃつけたほうがいいかもな。
[その意図するところは伝わるか。
観覧席を離れ、パートナーとその騎竜の元へ歩き出す]
嵐激の騎竜師 カークは、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ を投票先に選びました。
武器職人 ライナーは、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ を投票先に選びました。
武器職人 ライナーが「時間を進める」を選択しました
[気絶したままのタチアナを乗せた騎竜は、こちらに近寄る者達を威嚇し近寄らせず。
その身に起きたことが明確な悪意を持った、下手をすれば命を失いかねないものであることから警戒の意識を高めていた。
ライナーがくるまでは、誰にも触れさせようとはせず、唯一この場で信用できる相手にのみ、タチアナに触れることを許すだろう]
― 武舞台 観覧席 ―
……ん、ああ。
[呼びかけ>>2に、一つ息を吐く]
さっきの動き……意図的にやったもんにゃ、見えんかったし、な。
……どこの誰の仕業かは読めねぇが……気ぃつけるに越した事は、なさそうだ。
ま、なんにせよ。
今はちゃんと、相方休ませてやんな。
……万全じゃない相手とやりあうのは、俺としても本意じゃないんでね。
[歩き出す背に向ける言葉は、口調は軽いが。
こもる思いは、真剣なもの]
― 武舞台 ―
[救護班の人達が近づいてくれば、
立ち上がって、邪魔にならぬように退く。
つ、と聖竜を振り返った瞳には、
一瞬、酷く憎々しげな光が過ぎり―――]
[すぐにそれは消え去って、心配する表情だけが残る。]
リジーの搬送に手が必要なら、僕も手伝います。
風精に頼んで少し浮かせれば、なんとか運べるかと。
[救護班に声を掛け、手伝えることは手伝い、
やがてはルートヴィヒに従って、医務室を訪れる*こととなる*]
― 医務室・外 ―
[エディが話を聞くその肩で一緒になって話を聞き。
消耗しているルートヴィヒや、心配しながら付き添うリヒャルトとすれ違うことはできた*だろうか*]
落ち零れ騎竜師 タチアナが「時間を進める」を選択しました
……さて、と。
[思わぬ結果にざわめく観覧席の只中、は、と一つ息を吐く]
どーにも、釈然としねぇが……とりあえずは、引き上げる……か。
っと、それはそうと、と。
[その前に、と探すのはエレオノーレの姿。
今の事態は、精霊と近しいものにはどう見えたのか、と。
それが少し、気にかかっていたから。
少し歩いて、動けずにいる姿>>0を見つけたならそちらへ歩み寄り]
……おーい、どーした?
[かける声は、常と変わらぬ軽いもの]
― 武舞台→医務室 ―
[意識の無いルートヴィヒの傍に担架が運ばれる。
氷竜は意識はあるものの、自力で動けるまでは至らず、リヒャルトの助力を得て医務室傍の竜舎へ運ばれることになった。
未だ意識の無いルートヴィヒに向かってきゅいきゅい鳴いていた氷竜だったが、リヒャルトに宥められて大人しく回復に専念することにしたようだ]
[武舞台傍にはジークムントも来ていて、医務室へ運ぶ前に少しルートヴィヒの様子を見ることになるだろうか。
結局、施術するにしても医務室で行うべきと判断が下され、ルートヴィヒは担架で医務室へと運ばれることになる]
[そのため、ルートヴィヒが意識を取り戻して最初に薄紫眼に映すのは、医務室の天井となるの*だった*]
澪氷の騎竜師 ルートヴィヒは、嵐激の騎竜師 カーク を投票先に選びました。
投票を委任します。
澪氷の騎竜師 ルートヴィヒは、嵐激の騎竜師 カーク に投票を委任しました。
澪氷の騎竜師 ルートヴィヒが「時間を進める」を選択しました
― →宿舎 ―
[ 途中、昨日の情報のおかげで賭けに勝てたと感謝の声をかけてきた男には、曖昧な笑みだけを返し、宿舎に着くと、そのままルートヴィヒの部屋に向かう ]
下手な証拠を残す方ではないはずですが…
[ それでも、一応は、と室内を検分し、もしも怪し気に思える物が見つかれば自分の部屋に隠す心づもり** ]
[風精達がせわしなくルートヴィヒと囲むのは、おそらくリヒャルトのおかげだろう。
それに紛れて、白い竜の腹のあたりから風精が抜け出てくるのが見えて首を傾げる。
あまり多い数ではないように見えたのは、周囲が風精だらけではっきりとしたものが目に映らなかったから。
妖精たちがひやかしに周囲を跳ねる姿に息を吐いていれば、主の声>>5にようやく振り返り。]
あ…主様。
いえ……お二人と二竜とも、大丈夫だろうかと。
[とはいえ遠目にジークムントらしき影も見えた。
自分が行ってもすべき事は少ないだろうと見てるばかり。]
風精が集まっていますから、すぐに回復できるとは思いますが。
…何体か変なところから出てきていますし……。
[変、とはドラコの腹からのこと。
どういう経緯で腹に居るのかは解らず、元々体に精霊を飼う竜だったろうかなどと考えていた。]
―→武舞台―
ドラコ。
[周囲を威嚇する騎竜の元へ。
それに応じて、周囲の風精は殆どが散っていったかもしれない。
見れば彼の主は気を失っている様子で]
……よく守った。
[最初にかけたのはその言葉。
騎竜の背に、労わるように手を置いた]
― 武舞台 ―
[リヒャルトが睥睨するはタチアナの聖竜ドラコ。
一見すれば付き従う主を敗北に追いやった、
憎き存在とも受け止めようか。
彼の内側の想いまでは察せなくとも。]
――すみません、リヒャルト氏。
ルートヴィヒ氏も。
先ずは医務室で診ましょう。
[担架で運ばれていく後ろから付き添う形に。
全身を打ったという事もあり、
喩え風精で衝撃が軽減されていようとも
身体に負担がない訳でも無く。]
― →医務室 ―
/*
は、回復の邪魔をしてしまったかも知れない。
ちなみに理由はなんとなく考えついたが、消化すべきものが多すぎるので果たして出せるかどうか。
[>>+6 『宝珠』奪取時の証拠と言えば、既に処分された衣服くらいで。
部屋には特にそれらしいものは残っていない。
襲撃に使ったものも自分の武器であったから、他のものを用意する必要も無かったのだ]
[ただ、ローゼンハイムやカスパルに会い、襲撃時のことを聞いたなら。
庭園で会う約束をしていたはずのルートヴィヒが姿を現さなかったことを聞くことが出来るだろう。
神殿の者やローゼンハイム宅の家人も、彼がローゼンハイムを訊ねて来て居ないと言う証言をする*はずだ*]
ん、まあ……怪我に関しては、医療班に任すしかねぇだろ。
[振り返りながら告げられた言葉>>8に、こちらも舞台の様子を伺いつつ、言って]
……は? 変な所から……って。
まあ、体内に精霊蓄える竜も、いない、とは言えんけど。
[体内から精霊が、と知れば疑問は募る]
/*
…まぁ、バトルで2時まで頑張る予定、でしたから許容範囲ですよね…!
これ以上はダメですね、寝ないと…。
[明日も明後日も3月中平日はずっと7時起き]
……そういう種なら、制御は出来て然るべき。
さっきの不自然な咆哮が、その制御のためのものだとしても……。
やっぱ、なんか、妙な感じ……だな。
……とはいえ、ここで俺らが悩んでても、答えは出ねぇ、か。
一度、引き上げようぜ。
ここにいても、やれる事、なさそうだし、な。
[気にかかる事は多々あるが、それをまとめるためにも落ち着いた方がいいか、と判断して。
軽い口調で、戻る事を促した]
はい…何だか、少し変な試合…だったように思います。
[やや困惑気味の声色で、主と舞台とを交互に見ながら。]
これも、関わりがあるんでしょうか。
[宝珠を盗んだ犯人と、とは周囲に人の目がある今口にはしないもののおそらくは伝わるか。]
……どうしましょう、これから。
気にはかかりますが、一度宿舎へ戻りますか?
[ここに居てもすべき事がないからと、主を見上げて尋ねた。]
はい…何だか、少し変な試合…だったように思います。
[やや困惑気味の声色で、主と舞台とを交互に見ながら。]
これも、関わりがあるんでしょうか。
[宝珠を盗んだ犯人と、とは周囲に人の目がある今口にはしないもののおそらくは伝わるか。]
……どうしましょう、これから。
[そう尋ねると戻る返事>>12には頷いた。]
―武舞台―
[ライナーの声とともに背におかれる手もあれば頭を伸ばし擦り寄るようにして]
『クルゥ』
[一度小さく、警戒をといた鳴き声を返してから、いまだ目を覚まさないタチアナの身を彼に任せるように体をそちらへとわずかに傾けた]
落ち零れ騎竜師 タチアナは、澪氷の騎竜師 ルートヴィヒ を投票先に選びました。
ああそうだ、戻ったらもう一度、肩と足に力を当てますね。
何回かに分けた方が良いらしい、って聞きましたので。
[問われなければ誰にとは言わずに、そう告げながら。
いつもの様に主の後をついて宿舎へと戻った。]
ああそうだ、戻ったらもう一度、肩と足に力を当てますね。
何回かに分けて回復した方が良いって聞きましたので。
[問われなければ誰からとは言わずに、そう告げながら。
いつもの様に主の後をついて宿舎へと戻った。]
……関わり、か。
ない、と考えるよりは、ある、と考えた方が、自然だな。
[先にライナーとも交わした言葉を思い出して、一つ頷く。
むしろ、その関係と考える方が自然だと。そう、思えていた]
……ん、もう一度?
別に、もう痛みも鎮まってるし、疲れも抜けてるんだが。
[何はともあれ、と宿舎へ歩き出しつつ。
告げられた言葉にはきょと、とするものの、特に逆らう事はせず。
野次馬をかわしつつ、宿舎へと戻った]
― →宿舎・カークの部屋 ―
念のために。明日は大事な日ですし。
[そう言い宿舎に戻れば、ターバンを置いて主の部屋へと訪れ剣を出し主へ向けて手を翳した。
精霊達に呼びかけるも、次第にその目はどこかぼんやりした風になり。]
Flammae saltant venti
Pugno venti―――――
[紡ぐ言葉は、回復のそれではなく、攻勢へと出る時のもの。
精霊達は実行者の意識など知らず、紡がれた通りに風と炎の渦を作り出す。
それが放たれる直前―――]
Ad omnia
[口から出るのは普段の柔らかな音ではなく、低い男の声。
声の違和など気にも留めず、精霊達は請われるままに
その渦を紡いだ本人へと向けた。]
え…きゃああああ!!!
[炎の渦に包まれて、露出していた肌の部分にまともに炎と熱風を受けて焦げた嫌な匂いが周囲に漂う。
身を庇いながら悲鳴を上げると、その声に驚いたように精霊達は、お互い顔を見合わせ肩を竦めて何処かへとまた消えていった。
精霊が消えれば、放たれた力は自然と消えてゆく。
それでも肌の大部分は焦げただれ、激しい痛みへと変わる。
幸いなのは、厚みのある丈夫な服を着ていた為、体の中心へ炎が回る事が無かった事。
不幸なのは短い丈とショートパンツだった為に、両腕は肩まで、両足は腿のかなり上あたりまで、耳から頬にかけて、髪も一部焦げ酷い有様だった事。
立っていられずに、ぐらりと傾ぎ床へと倒れ込み、剣は手から離れ、涙石へと変え床に音を立てて落ちた。
倒れた体から、白い髭を蓄えた小人の老人が出て来て、一度ぎろりとカークを見上げてからフンと息をついた。
一番最後に紡がれた声は、守護たる土精のそれ。
土精は出来る範囲で、宿主にとって一番最良の道を選び出し、それを実行したのだった。]
― 医務室 ―
― 医務室 ―
[運び込まれて来るルートヴィヒを処置台へ移し。
有無を言わせず施術を開始しようと。]
―――…風精で軽減した御蔭です。
リヒャルト氏、貴方の判断は正しい。
遅れていればもっと大事に及んでいたでしょうか。
[ルートヴィヒの怪我の訴えを調べつつ
意識があるようならば、彼の声を先ずは聞く*]
/*
あれを向けられたのがオレでなくて本当によかったと思いました。
[あんなに上手く活かせない的な意味で]
今回は仕掛ける側も受ける側も上手いぜ。
[ライナーがタチアナを抱きかかるのを見ると一度満足げな様子を見せた。
ドラコは自分の言葉の通じない相手に、自らにおきたこととの詳細もそこから推測されることも伝えることはしなかった。
ただ、対戦相手に謝らないところを見ると彼の結論もドラコと似たものをもったのだろうとは思っていた。
自らの勝ちよりも、相手への配慮を第一にしたその姿をじっと見つめてから、かけられた言葉に一度頷く仕草、そのままドラコは自分の足で竜舎へと戻っていった]
― 宿舎・自室 ―
……お前、そういう細かいところは、メルと似てるよな。
[念のため、という言葉>>18に、腹心二人の内、理論的突っ込み担当である兄の既知を思い出しつつ、ぽつりと呟く。
手を翳す仕種は見慣れたもの、そこに違和感を感じる事はなかった──のだが]
……て、え?
[紡がれる言葉>>19は、常のそれとは異なり]
……ちょっと待てよ、おいっ!
[上擦った声を上げるのなど構う事無く、空間に閃く風と炎。
それを制するよな、低い声。>>20
何が起きているのかの理解は追いつかず、けれど。
一つだけ、認識できたのは]
……エレオっ!
[何かの害意が働いていた事と、それが。
自身に取って大切、と位置づける者を傷つける結果を招いた、という事実]
何があった……っていうか、なんでこんな無茶な真似っ!
[とっさ、抱き起こそうとして。
直接触れるのは危険、と気づき、愛用のコートを脱いで小柄な身体を包み込み、それから。
改めて、視線は現れた土精へと向いた]
[安定と定住を望む土精は、風に焦がれた主に基本的に非協力的ではあるものの決して敵にはならない。
術をかけられた上で本人に自覚が無く解除が出来ず、一度それを必ず誰かに放たなければならないのなら、その矛先は一つしかない。
宿主が主と“仰がなければならなくなった相手”には、死んでも手出ししないだろうと。
だが土精はそれをカークに伝えることはせずに、ただ機嫌が悪そうに宿主の傍に居るだけ。]
……わ、たし……なにを……
[呼びかけられると、自身でも驚いたように目を開いた。何が起こったか理解できていない、そんな風に声は零れ。
だが主に何をしようとしたか、放った呪を思い出し知ると、途端に真っ青になった。]
ど…して……私……
……ごめ……ごめん………
ごめんな……さ………
[理由が解らない故に、口からは謝罪の言葉しか出てこない。
青い顔をして泣きながら震えて、ただ薄れ行く意識の中で主が無事だった事だけは確認して。
その事にだけは、安堵を覚えながらも痛みに目を閉じ意識は落ちた。]
[主が気を失ったのを見ると、土精は机の上によじ登り、紙とペンを持ち出して文字を走らせる。]
「金の髪と水色の目をした小僧は気に入らない」
[それだけ残すと、再び宿主の中へと消えていった**]
/*
中身は元気ですがカークが死ぬと思ったので切り上げ切り上げ。
主への燃料投下にさせてもらいましたリヒャルトさんありがとう…!
―武舞台―
[去り行く聖竜の背には、駄竜と呼ばれていた頃の面影は見当たらない。
近くで見れば少し痩せたようにすら見える彼を見送り]
変わるモンだな。
[などと、感心したように呟いた。
その後、魔術の使えない身では限界があるため、治療は救護班の者に頼むことになるか。
但しその間も、自らは決して傍らから離れようとはしない。
それが済めば武器の点検をしつつ、彼女の目覚めを待つ心算**]
[不機嫌そうな土精の意図は知れず。
それでも、声が聞こえたなら、微か、笑んで]
……ああ、いいから、謝るな……。
お前が悪いわけじゃねぇだろ、どう考えても。
[泣きながら震える様子に、宥めるような声をかけて。
意識を失う様子に、は、と息を吐いた]
……ほんとに何が……って。
[呟いた直後、土精がなにやら記すのが目に入り。
しばしの沈黙]
……金の髪と、水色の瞳……ね。
[思い当たる人物像は、一つ。
瞳に刹那、鋭さが宿る、ものの]
ま、それよりも、先に、だ。
[考えるより先に、やる事がある。
そう、思ったから、エレオノーレの身体を抱え上げ、ベッドに寝かせた。
それから、向かうのは、宿舎の係員の部屋]
……すまんが、内密に治癒の使い手を手配してくれるか?
ああ……ちょっと、あってな。
人手が足りないのは百も承知……ああ、そこまで言うなら神官長殿に繋ぎ取ってくれ。
ユウレン王キリク・フェオリバラムの名において。
癒し手の迅速な派遣を要請する……とな。
[静かに告げる表情は。
ここでは見せぬつもりでいた、本来肩書き相応のもの。**]
―武舞台→―
[運ばれた先は自分の部屋だったか、ライナーの部屋だったか。
治療を受けるといっても切り傷以外に大きな外傷は無く、気絶しているのもショックのためだろうとそう診断されることになった]
…ライ…兄ぃ……?
そっか、ドラコが…それで………
[目を覚まして、最初に見えた姿、その名前を呼んでから、徐々に呼び起こされるおぼろげになっている意識と記憶を辿り]
あっ、そうだっ!
ドラコとルートヴィヒさんと、彼の騎竜っ!!大丈夫だったのっ?
[最初に尋ねたのは、ドラコとそれから対戦相手とその騎竜の安否についてだった**]
― 宿舎・自室 ―
[神官長に繋ぎを、と指示したのは、彼がこの場では数少ないこちらの立場を知る人物だから。
前回大会の棄権の際にも彼にだけは事情を伝えているし、今回も事前に連絡をつけての参戦だった]
……ったく、こーゆー形で頼りたくはなかったんだがな……。
[とはいうものの、事が公になれば厄介事が増えるのもまた、事実。
なら、使えるものは、使う、と割り切った。
突然の報せは回復途中の神官長の療養にもしかしたら差し障ったかも知れないが、そこは気にしない事にして]
……ん、そうか。
迅速な対応に、感謝する。
[治療を終えた癒し手から、状態を聞き、短く礼を言う。
外傷の手当ては済んだが、当面は安静に、との指示にも小さく頷いて退出するのを見送った]
……やれ、やれ。
[一時の慌しさが過ぎ去れば、零れるのはため息。
役員からは別室で休息しては、と勧められたがそれに対しては無用、と返していた]
こんな状況で、一人でおいとけるか、ってぇの。
[その場では言いはしなかった理由が、口をつく。
ともあれ、ベッドサイドに寄せた椅子に腰を下ろして。
もう一度、今度はより深く息を吐いた]
……ったく。
勘弁、してくれよなぁ……。
これ以上、なくしちまうのは、しょーじききっついぜ……?
[口をつくのは、普段は零さぬ本音]
……ってぇか、情けねぇよな、ほんと。
一番大事、そう決めたもんも満足に護れねぇんだから。
[小声の呟きに宿るのは、自嘲。
椅子の背に寄りかかる姿勢で、視線は天井の方に向いていたから。
仮にエレオノーレが目を覚ましていたとしても、すぐに気づく事はなく]
……に、しても。
最初の襲撃に、さっきの試合。それに、今の一件。
……このまま、何事もなく、大会終了、とは。
行きそうにねぇ、よな。
[先ほどの一件は、明らかにこちらを害する意図によるもの。
ならば、その狙いはどこにあるか。
考えられるのは]
……奪われたのは、『宝珠』のみ。
『聖剣』は、まだ、ある。
そーなる、と……。
次に動きがあるとすれば……決着ついた直後、辺り、かね。
ま、なんにせよ。
……ただじゃあ、すませねぇが、な……!
[低く呟く声に宿るのは、はっきりそれとわかる、怒りの響き。**]
[風精たちの反応は、段々と変化していた。
こわがってしまっているグループ。
白い腹から出る仲間に安心するグループ。
何にせよ精霊師の力を借りることに喜ぶグループ…。
力を使い運ぶのを手伝ったあとは、風精たちは散り散りになった。ライナーが来たらすぐに逃げるけれど、そうでなければその場にとどまる者もいただろう。]
[最初はこわいしか言わなかった風精たちも、いつものお喋りを取り戻すのも早かった。
危機が現在はなくなったからか。
何があったのかと問う人がいれば、ほんの少しのおびえを含んだ声で、「閉じ込められちゃう。大きな力がある」と、そんなような言葉を返すはず。
翌日になれば落ち着きはするものの、力への警戒を続ける精たちもいる。
その日のうちはどこにも姿を現さなかったドロシーもまた、落ち着きを取り戻して、とりあえずはと大通りの屋台でぶどうを手に入れるのだった**]
/*
狂化フラグはたってるけれど、ぶどうちゃんがあれば大丈夫!とかうキャラ。
まだ子供だからね!
さすがにこのまま狂っちゃまずいよね!
[そもそも狂うなというお話。]
私かける純粋キャラぷらずシリアスシーンってたぶんマイナス方面に一番怖がられるタイプ。自覚してるから大丈夫。
まあフラグたっただけとも言う。
― 武舞台 ―
[担架に乗せられるルートヴィヒをじっと見守り、
きゅいきゅいと心配そうに鳴くリジーの首筋に
そっと手を置く。]
僕が、必ず―――なんとかするから。
だから、心配しないで。
[りぃんと微かに杖の天青が鳴り、
声に乗るのは落ち着きをもたらす音。
意識しての力ではなく、効力も微々たるものだったが、
リジーはじっと術師を見て、鳴くのを止め、
体を丸めて休む姿勢をとった。]
― → 専用竜舎 ―
[やってきたジークムントへ向ける目の色は
暗く、沈んだもの。]
―――よろしく、お願いします。
[低い声で言い、深々と頭を下げる。
服の胸元を掴んだ手は、傍目にも分かるほどに
ひどく震えていただろう。
担架で医務室へ向かう主を見送った後、
リジーを風精に乗せて、医務室側の竜舎へ運ぶ。]
………ごめん…。
[柔らかな羽毛の体に額をつけ、囁く精霊師を、竜はどう見たか。
片目だけを開けて精霊師を見た後、
回復の為の眠りに入っていったようだった。]
ルートヴィヒ様…
[囁くような声を落とし、
膝をついて、その手を押し戴くように、頭を下げる]
……お側に、おります。
[記憶に蘇るのは、かつての光景。
震える声で、許しを求めるように*呟く*]
― 宿舎/自室 ―
[精霊師の部屋から、襲撃に直接関係するものは、
出てこないだろう。
敢えて言うならば、第二試合の後に、
大通りで果物を買い込んだ時の包み程度。
ただ、荷を改めれば、薔薇の宝珠の起動や制御に関する
覚え書きが見つかるだろう。
さらにそれを子細に調べるならば、
裏にうっすらと移った文字に気付くかもしれない。
―――――宝珠……
……エルデ―――…失脚……
…………――――条件…
反転で残された文字は、そう、読みとれる*だろう*]
/*
全文はこんな感じ。
武闘大会に付き添い、宝珠を持ち帰れ。
その力でエルデシュタイン家を失脚させること、
それが、正式な後継者と認める条件だ。
父親からの手紙らしいです。
わざわざ、こんな手紙寄越さなくてもいいのにね。(←
/*
エレオノーレの、あの受け方、すばらしいなぁ。
とても美味しくいただいてもらえました。
うんうん。頑張って仕掛けてよかった。
[専用竜舎に運ばれた氷竜は、身体に額を付けて謝罪を口にするリヒャルト>>+14に、きゅい…と鳴く。
それは責めるような声ではなく、仕方無さを含んだもの。
氷竜自身、ルートヴィヒを護れなかった後悔が身を占めていた。
それ故にリヒャルトの謝罪の本当の意味にまでは気付いていなかったことだろう。
気付いたとしても、何事かをリヒャルトに告げる術は持っていなかった。
今はただ、何とかすると言ったリヒャルト>>+13の言葉を信じ、自分も回復に専念しながらルートヴィヒの復帰を祈るのみ]
― 医務室 ―
[離れ行くナイフを見て、かつての事を思い出した。
あの時も、大事なものは手を離れ、遥か下方へと落下していて。
ナイフが落下して行く様子はフラッシュバックさせるには十分なものだった]
──…ぅ…。
[薄らと薄紫眼を開いたのは幾許の後のことだったか。
その時には既に医務室へと運ばれて居て、ルートヴィヒが最初に見たのはその天井だった]
…こ、こは…?
[最後に記憶に残っているのは落ちて行く2本のナイフを左手で掴んだところまで。
ナイフは落下して尚、運ばれる間もずっと左手に握られていた]
…ベ…ゲ…グリュ……殿…。
わ、たし、は…?
[診察をしていたであろうジークムント>>+10に気付き、自分はどうなったのかと問いかける。
微かに右手を動かすとさらりとしたものに手が触れた。
ぎこちなく首を巡らしてみると、床に膝をつき頭を垂れるリヒャルト>>+16が見える。
先に抱く思いは心配をかけてしまったと言う事。
そして、自分はあのまま地面へと落下したのだと言う事を悟った]
……負け、た、の、です、ね……。
[対戦相手のタチアナも一時的に気絶していたとは知らなかったが、自分がここに運ばれた時点で負けたのだと考える。
ナイフを握った左手に力が籠り。
その影響で全身にも痛みが走り、身体が悲鳴を上げた]
っぁ……!
[症状としては全身打撲。
それに加えて試合で受けた左肩の傷と左手首の刺し傷。
そして右手にも未だ治っていない、腕に沿って走る掠り傷と掌の幅広の引っ掻き傷が確認されることだろう。
どの傷も、ルートヴィヒの体質を考えれば数日でどうこう出来るものでは無かった]
───リ、ヒャル、ト……済み、ま、せん…。
[勝つと約束したのに負けてしまった。
勝たなければいけなかったのに、しばらく動けぬ状態にまでなってしまった。
動けるのであればまだ手段はあったのだが、それすら叶わぬとなり。
その悔しさと絶望を内に抱え、ルートヴィヒは静かに*涙した*]
― 医務室 ―
[医務室にてルートヴィヒは眼を覚ました。
けれど怪我の状態が芳しくなく、今は動ける状態に無い。
氷竜もまた今は回復に専念し眠っている。
大会関係者に確認を取ることがあるのなら、そんな風に話が伝えられる*ことだろう*]
/*
さすがあいかた。私の出現タイミングとかぶるというかリロードしたら>>*6まで見えてたとこだったから不意打ちだった。
/*
ちなみに傷跡萌え属性と主従かわいいよが加わった結果
ぼくと契約して魔法少女になってよ!
どんな願い事でもかなえてあげるよ♪
とか言い出したいきぶんn
(だいじなことはしょうりゃくしました)
― 医務室 ―
…嗚呼、すみません。
是から処置に入ります。
他の治療師の方々もいらっしゃると思うので、
一応個室に戻るかして頂ければ。
[医務室のその場の面々にはそう伝えて。
入れ替わり立ち代りで既に係りの者も来ていた。
手伝いを申し出る者が居れば頼み、
本調子で無いものは個室に行くように促す。
ルートヴィヒの傍に居るというリヒャルトに付いては、]
解りました。
傍にどなたか付いていらっしゃれば、
彼も安心なさるかと。
気がつかれましたか。
良かった。
ああ、全身を強く打っておりますので、
無理に動こうとはしないで下さい。
[>>*3ルートヴィヒにそう伝え、施術の続きを行う。
幸い骨や脊髄、大事な神経は傷ついておらず、
リヒャルトの判断は矢張り正しかったと改めて思うこととなる。]
……痛み入ります。
[負けた、と力なく呟く彼には、そう一言。]
左肩の傷、そして手首の刺し傷と――右手も傷を負っていますね。
治癒力を高める術を幾つか併用しますが、
本日は絶対安静になさってください。
[出来る限りの手は尽くす。
彼の体質も知ってのことか、処置は的確に、
比較的スムーズに及ぶだろう。]
胸部と背中には、軟膏塗布を行いますが…。
[彼の古傷を知ってか、処置の手を緩め。
ルートヴィヒが隠したがっていた事、
上着を脱いでもらう必要と、リヒャルトが傍に居るため、
どうするかとルートヴィヒに尋ねる眼差し。
返事を待ってから、彼の望みどおりにするつもりで居る*]
― 医務室 ―
[ジークムント寄り返される一言>>+19には眉根を寄せるより他なかった。
無理に動くなと言われると、逆らう事無く身体の力を抜く。
それでも、左手に握るナイフを手放そうとはしなかった]
……分かり、ました。
[施術についての説明と注意>>+20がされると、長めの間の後に承諾の返事をする。
軟膏塗布の話には、ゆっくりとした動作でリヒャルトを見てから]
──…リヒャルトだけならば、構いません。
お願いします。
[例の事件の時はまだ抵抗があったが、今は信を置く相手でもあるため古傷を晒す抵抗は他よりも低い。
しかし、他に手伝う者が居るのであれば、その者達には退室を願った。
その願いが叶わぬうちは、肌を晒すことは絶対に*しない*]
―試合後の武舞台周辺―
[医務室に残る人たちには手を振り。
肩にラヴィを乗せて武舞台周辺へとやってくる]
ラヴィ、風精たちの様子はどうだ?
[ドロシーと仲が良くとも、本来の姿に戻られては見えるはずもなく。
精霊に嫌われてはいないけれど、精霊師のように声をかけることも出来ないから、そちら方面は相方にまるなげにしている。
武舞台周辺で今の試合のことを聞き込んでいれば、違和感を感じたのは精霊を少しでも感じ取れる人たちで。
それ以外の人はオッズ表のとおりだとか、そんなありきたりなことばかり]
んー……なんか仕込んでたのなら、試合前、かあ……
[ラヴィからも同意がかえってくるなら、だろうなと頷いて]
[けれど、今は竜舎には近づけないから僅かにため息をついた]
……そういや、神官長やカスパルさんには会えるんだろうか。
一度、行ってみよう。
[あの二人は医務室にはいなかったから、別の所で治療や警護を受けているのだろうと思い。
通りかかる係員に訊ねる]
[最初はとうぜんのように渋られた]
だー、もう、俺があの人らに危害加えるかどうか心配なら見張りがいてもいいからさ。
被害受けた本人の話も聞かずに犯人の捜索なんか出来ないってのっ。
[短気を起こしてわめけば、肩にいるラヴィがおちつけ、と兎パンチ。
そしてラヴィのフォローもあって、なんとか面会がかなうのだった**]
―宿舎・カークの部屋―
[夢現の状態で声を聞く。耳がぴくりと揺れて、耳飾りが明かりを弾いた。
夢か現実か分からない中で主の声が聞こえて、何だか幸せな気持ちになった。
――自惚れじゃなくてよかったと。]
[5年前、ユウレンに来た耳長の娘は一部から激しく疎まれた。
異民族の妙齢の娘が王子と親しい、というのは許されない事らしい。カークが王になってから、排他の目はより苛烈になっていく。
蜘蛛の死骸を部屋いっぱいに投げ込まれた時は、流石に心が折れそうだった。おかげで余計に蜘蛛嫌いになった。
国を出た方がいいかもしれないと、腹心の二人に一度薦められたが首をふった。
カークの事を想うなら、出ていった方がいいのだとは思いながらも出来なかった。口にはしなかったが、自分もカークを支えている一つだからと、5年間培った物を信じて。
「でしたら臣下として、王に忠誠を誓います。
異民族を支配下に置いたとなればハクにもなりましょう。
二度と友のように振る舞うことは致しません。
ですからどうか―…」
[ここに置いて下さいと頭を下げて、約束通り臣下として、他の全てを切り捨てた。
何より傍に居たいという願いの為に。]
―翌日宿舎・カークの部屋―
[気を失ってから治療を受け、目を開けたのは朝方まだ早い刻だった。]
……。
[ぼんやり辺りを見ると、主の姿が目に写る。自分が借りた部屋でないのを知ると、昨日の事が思い出されて慌て半身を起こした。
――っ。
[急に動いた為か、走る痛みに小さくうめく。
声を殺して主を見ると、眠っているようだった。
障りがないようゆっくりとベッドを降り、机から紙とペンを取りメモを書く。]
『ご迷惑おかけしたうえ、寝床を取ってしまってすみません。
体調の方は回復致しましたので失礼します。』
[短い手紙を書くとベッドに置いた。
本来なら一旦起こして少しでも横にさせるべきなのだが、会わせる顔がなかった。]
[一度主の目の前で手を振り、起きる気配が無さそうなのを確認した。寝ている所を見るのは何時ぶりだろうかと思う。旅暮らしの最中は見慣れたものだったのに。]
……カーク。
[俯いたまま小さな声で、一度だけ名を呟くと、額を頭につけるように、近づけると、癖のある髪が前髪に触れた。]
ごめんね…それから、ありがとう。
今日は頑張って…
……精霊の、加護があらんことを――。
[それ以上は近づかないように、起こさないように。
なるべく音を立てずに外へ出た**]
ドラコは竜舎。
後で見に行くつもりだが、治療も受けたはずだ。
[目を覚ますなり別の者の心配を口にするタチアナに、浮かんだのは苦笑。
まずは彼女の騎竜に関してのこと告げて]
……相手さんも大丈夫だとよ。
ただ大事を取って今は休んでるってさ。竜の方も。
[ルートヴィヒに関しての回答は、実際彼が聞いたものとは少し異なっていた。
単に余計な心配を与えまいとしての選択だったけれど。
必要ならば面会はできないことも一緒に伝えて]
ま、そういうワケだから、お前は自分の心配だけしとけ。
次の試合までそんなに時間ねぇし。
[武器を磨く手を再び動かしながら、彼女はまだ知らないであろう決勝進出の事実をさらりと告げて。
手元から目は離さずに]
……あァ、そういやさ。
さっきの試合の前、なんか変わったコトとかなかった?
[そう尋ねた**]
― 医務室 ―
…余程大事なものなのですね。
看護士の方が其れを外そうとしていたのですが。
[ルートヴィヒの持つナイフを見詰め、掛ける言葉>>*7
放せと促す事は無く、思ったまでを伝え。]
術であらゆる免疫や基礎代謝を上げている反面、
無理に動かすと余計に身体に負担がかかりますから…。
[――精霊はジークムントから伝達を受けているに過ぎない。人では無い彼らが人間の身体に詳しいはずも無く。風は循環を、火は体温を、水は血液の行方を、地は身体を形成する組織を司る。医術精霊師はそれらを識り、患者其々に合う細かい調整を行うのだ。]
ああ、でも治りは早くなります故にご心配なく。
流石に明日明後日で全治、とまでは行きませんが。
[ジークムントの施術を前提として。
『宝珠』を使い、治癒術を行いさえすれば。
恐らくは奇跡的なまでに高い効能を得るだろう――事を、
リヒャルトが思い当たるかまでは、どうか。]
― 宿舎・自室 ―
[椅子に深く腰を下ろしたまま、いつしか意識は眠りの奥へ。
泡沫浮かぶは、十七の時の事。
好奇心に任せて訪れた異民族の郷近くでの、出会い。
風の精霊の力には、寵児と呼ばれるまでに馴染んでいたものの、それ以外の精霊との関わりは薄く。
その力を操る少女と知り合い、言葉交わす内。
惹き込まれていたのはいつからか、その自覚はなかったけれど。
旅立ちの時、ごく自然に手を差し出し、告げていた。
『一緒に、世界、見に行こうぜ』と。
翡翠の耳飾はその時に渡したもの。
『お守り』と伝えた言葉に偽りはない。
『終生護り通す』という誓いを表す翡翠の細工は、自身が守りとなる、という意志の表れでもあったから。
その時にはまだ、幼さ故の勢いもあったけれど──]
[ユウレンに戻って後。
国の安定を第一とする保守派の、エレオノーレへの風当たりの事は密かに聞き及んではいたけれど、手を回す余裕はなく。
腹心二人からは、想うなら距離を置くのも手ではないか、と諭された。
翡翠の意味を知るが故の言葉。
わかっていても、受け入れられなかった。
手を離したくない、と。
そう、思うのを止められなかったから。
翡翠の嵐龍と家族を除けば最も長い時間を共に過ごした存在は、両親と兄を失い重責を負った身には、拠り所と思えていたから]
(……でも、結局、俺は)
[護れていない。何かある毎に、感じる歯がゆさ。
名を呼ばれなくなってからは、それはより一層顕著なものとなっていて。
先の一件はまた、それを更に強めていて。
浅い眠りの中、微かに苛立ちめいたものを覚えた時──懐かしさを感じる呼びかけが、響いた気がした]
(……!)
[意識が揺らぐ。
今、手を伸ばせば。
そんな思いが先走るけれど、眠りの内の身体はそれに追いつかず。
結局、目を開けたのは──他者の気配が完全になくなってからの事]
…では看護の方や、治癒師の方も席を外してください。
お手すきならば、氷竜の方やタチアナ嬢の方を頼みます。
[ルートヴィヒが安心するように、処置台周りをカーテンで隠し。人払いが終わり諒解が得られれば軟膏塗布をし、包帯を巻いていく。古傷については、消す事も不可能ではないが頑なに拒まれた事もあり、今となれば一切言及することは無いのだが。]
…もういいですよ、処置は終わりました。
回復魔法を…そうですね、こまめにかける必要があります。
今は鎮痛剤が効いてますが切れた後がお辛いかと。
数時間ごとに、若しくは痛む毎にお願いして構いませんか。
[リヒャルトに眼差し向けるはルートヴィヒの治癒を頼む意。
忠義を尽くす彼を思っての言の葉で。]
……………………ばぁか。
[他に誰もいない部屋の中、ぽつり、零れる呟きは何に向いたのか。
椅子から立ち上がり、身体を伸ばしたなら、机の上のメモが目に入り。
浮かぶのは、苦笑]
ほんとに……どうっしようもねぇ、よな。
[小さく呟き、それから、動き出す。
今は、やるべき事がある。
思い定めた事がある。
そのための準備を一通り、済ませて。
それから、長槍を片手に、竜舎へと赴いた]
/*
つーか。
俺は。
ばとる用のpt足りるのかと……!
しかし、あれを見て何も投げずに、というのは。
さすがに、できんわっ!
― 回想 ―
[武舞台に向かう時にも少し悶着があっただろうか。
行く道の途中でリヒャルト>>+15とすれ違った。
エディの肩の上から物問いたげにじっと見ていたけれど、相手は酷く暗い顔で無反応のまま行ってしまった。
ルートヴィヒがあの状態では仕方がないだろうか。問いかけることはしないままにすれ違って]
ん。幾らか落ち着いてきたみたい。
閉じ込められちゃうって言ってるわ。
強い力があるんだって。
……ここでドロシーを呼ぶのはやめとく。
無理に声をかけると負担かけちゃいそうなの。
この流れなら、明日にでも落ち着いて戻ってきてくれると思う。
[もっと遊んで、というよに触れてくる風精>>+11もいたから。
小さな旋風に力を乗せたりしながら話>>+12を聞いて伝えた]
― 武舞台→神官長達の部屋→医務室 ―
約束していたのに来なかったルートヴィヒさん。
騒ぎになったのは、そのルートヴィヒさんの試合。
何かされたのは相手の竜。
状況的にはかなり怪しい。
けど証拠にまでなるようなものは何もない。
[流石に直接宿舎の部屋を探る許可までは出ないだろうか。
ルートヴィヒから話を聞きたいと思えば医務室に戻ってみるけれど。無理矢理にでもとまでいうのは流石に気が引けた。
治療中は勿論、その後もジークムントに止められれば大人しく引き下がって待ちの体勢となるしかなかった]
[医務室を離れた後、ルートヴィヒが医務室へと運ばれていくのも、見えた。
やはり離れてよかっただろう。自分が居ても邪魔になることはあれども役に立つことはないのだから。
ラヴィ>>4:204の言葉もあったし後は信じるのみ。
賭けに勝って喜ぶもの、常ならぬ大会の様子に場はどこか落ち着かぬ様子を示していた。
それでも決勝戦はおこなれる]
― 回想/医務室 ―
えぇ…。
ドロシーちゃん、やだって言ってたでしょう?
だから、強制的に何か命じられたんじゃないかしら。
でも、そんな力…
…っ、……まさか。
[ジークがずっと己へと添わせていた風から、何処か落ち着かぬようなざわめきが伝わる。
精霊の声を聞くことのできぬ自分にすら感じられるのだから、精霊師には尚更にその混乱がわかっているだろう。
自分の言葉に首を傾げるラヴィ>>+193に己の推測を答えながら、脳裏に過ぎったのは誰がということ。
傍で命じられた訳でもないドロシーにまで干渉するほどの力など、一つしかなく。
思わず視線を向けた映像の向こうでは、地に堕ちた氷竜と聖竜、そしてその騎竜師二人の姿が映し出されていた。]
ジーク…うん、早く行ってあげて。
…あぁ。ありがとう、ユーリエちゃん。
[武舞台の上で動かぬままの彼ら彼女らの元へと向かうというジークを見送り。
同じように医務室を出ていくエディとラヴィにも、気をつけてと声をかけた。
この場に残り片付けをしてくれるユーリエには礼を言い、彼女と共にその場を片付け。
ユーリエが騎竜と共に部屋を後にすると聞けば、微かに笑んで頭を下げた。]
気遣わせてしまって、ごめんなさいね。
落ち着いたら、またお話に来てくれると嬉しいわ。
私が相手で良ければ、だけど。
[穏やかに微笑みを向けてそう声をかけたのは、彼女に師を亡くした頃の自分を重ねてだったかもしれない。
そして女は、誰かが戻ってくるまではと一人この場に残った。
それは、此処を空けてしまうのはという考えもあったが、現状を整理したくもあったから。
不意に制御を狂わせた聖竜。
そのすぐ後に怯え出ていったドロシー。
二つのピースが合わさって、導き出されるのは。]
……どちらなのかしら。
[そう呟きを零したところに、係の者達がルートヴィヒを連れてきた。
ジークの姿を見れば、案じるようにそちらに声をかけ。]
あ…おかえりなさい、ジーク。
…っと…私がいたんじゃ治療の邪魔になるわね。
[そう言って、医務室を出ようとして。
ちらと、ルートヴィヒの傍についているリヒャルトに視線を向けた後。
落ち着きを取り戻した傍らの風に声を乗せジークへと届けた。]
(…何かあれば、すぐに呼んで。
どうか、気をつけて…ジギー。)
[まだ疑いでしかないそれを口に出すことはできず。
彼を想う言葉だけを置いて、女は出て行った。]
― 回想 了 ―
/*
連続投下失礼しました!
こんな感じで繋げていけるかなぁ。
エディはいつもありがとうなの!とここにも埋めておいて。
過去設定とかイマイチ出せてないのですが。
無理にしないようにと自戒しておかなければ。
―――…取りあえずは個室の方に向かいましょうか。
今から人を呼んで貴方を運んでいただこうと思います。
其処で今日はゆっくり休んでください。
[ルートヴィヒだけではなく、リヒャルトにも声をかけて。
二人へ休息を促すと視線は扉へ向かう。]
…ルートヴィヒ氏の竜の方も、
後で見に行くべきでしょうか。
お辛そうなら施術をと思ったのですが。
[竜に為す施術もまた、ルートヴィヒにしたものと同じか。
彼が承諾するのならこの後向かうつもりで居た。]
では―――…お大事に。
[個室に行くにしろ、そうでないにしろ、
ルートヴィヒが休むところまでを確認すると
一度自分も医務室から出て行くこととなった*]
― 竜舎 ―
[支度を整え、竜舎へと。
翡翠の嵐龍は、静かな瞳を向けてくる]
……ん。
色々、思うところは、あるが。
今は、やれる事をやるだけ、だ。
[角の下を撫でてやりつつ、小さく呟く。
返るのは、るぅ、という鳴き声]
现在不过是我们的愿望
(今はただ、我らの望み)
为实现前进
(叶えるため、進むのみ)
[嵐龍の首筋に手を当て、小さく、詞を紡ぐ。
目を開いた時には、既に迷いのいろはなく。
向かうは、戦場たる場所──武舞台]
― 武舞台 ―
[やって来た場所で出迎えるのは、一際大きな歓声。
まともな呼びかけもある、と気づけば、刹那、呆れたよな笑みも過る]
……やーれやれ、調子いいのが多いこって……。
[そんな呟きを漏らしつつ、半身たる嵐龍と共に舞台へ立つ。
黒の柄の先、銀の一角が光を弾いた]
―武舞台 観覧席塀の上―
今日はやっぱりいつもより人が多いね
[スノウに教えてもらった塀の上にカリギュラとともに腰掛けながら見渡す。
やはり決勝だからか人の集いが早い。]
…なにもないといいけれど
[アプサラスに、それが礼儀の一つとしても、話に来てくれると嬉しいと>>+34いわれたが、昨日のような光景をみて、武舞台の近くで見ようと決めたのだ]
― 決勝の日:大通り ―
おじちゃん! ぶどうひとーつ!
あとえーと…いちごいっぱい。
[果物を買うのはいつもの通りであった。
大好物の葡萄は自分で食べる。もちろん。
それから袋に苺を5パックくらい入れてもらって、向かう先は、医務室。]
[左手に握るナイフについては、気付いていても、
言及するようなことはしなかった。
大切な物なのだろう、とおぼろに思うのみ。
左肩や手首の傷にも息を呑んだが、
右の手の平に刻まれた傷を見て、肩を落とす。
その傷に、気付けなかった自分を責めて。]
[軟膏塗布のために、服を脱がせる。
そうジークムントが言い、ルートヴィヒへと
物問う視線を投げかけた時には、体を硬くする。
だが、在室が許されれば、その緊張は解けて流れ去った。]
ありがとうございます…。
[自分の失敗で大怪我をさせ、
その治療に立ち会えなかった苦い記憶が、
ようやく、昇華されて消えていく。]
[やがて、人払いがされた医務室の一室で、
ジークムントを手伝って、主の服を脱がせる。
そうして、服の下から現れた傷跡の数々に、
小さく、息を呑んだ。]
――――――、………。
[これは、と尋ねたい気持ちを抑え、
口を噤んで、施術の補佐に徹する。
それほどまでに、主が隠したいと願っていることならば、
問いかけることなど出来なかった。]
―自室―
[問いかけに返る答え、その一つ一つに安堵の表情を浮かべたり、悲しげな表情を浮かべたりとしていた]
そっか、よっかた、
でも、後で謝らないと……
[面会ができないのならば言伝だけでもと、
「ルートヴィヒ様との試合がこのような形に終わり残念に思います。
また、大事に至らなかったとはいえあのようなことを起こしてしまったこと、深くお詫びいたします」
その言葉は後ほどライナーを経て誰かからルートヴィヒに届けられるか、あるいはライナーが伝える際に少し違った形となり伝わることになるだろうか]
[ライナーが初めて造った武器、自分の使うレイピアが目に入る。
何度も新しいものをと、その提案を断り調整だけに努めていたのは、愛着やライナーの処女作だからということだけではなかった。
それは至らない自分を武器のせいにも、他の何のせいにもしたくなかった為。
それを口にしたことは一度も無かったが、妹のようにずっと自分を見てきた相手にはすでに気づかれていたかもしれないこと]
えっ?
私が勝ったことになったの?
[さらりと告げられた言葉には驚き、それから手放しに喜ぶことはさすがにできなかった]
[それから何か変わったことはとの問いには]
ドラコが、仕組まれたとか言ってた気がする。
[朝ごはんを嫌がったことを異変と思わなかったのは、またいつもの気まぐれと思っていたから]
そうだ、ドラコに会いに行かないと。
[そのまま外出をしようとすれば、ライナーに止められ今日は安静を言い渡されることになるだろうか]
―翌日/→竜舎―
[早朝、慌てた様子のドアノックの音に目を覚ます。
急いでくるように告げられて、とるものもとりあえず竜舎へとそのまま連れられた。
昨日は結局簡単な治療の後ドラコが誰も寄せ付けようとしないので誰も近寄らないでいたこと、
今日の朝、ほとぼりが冷めた頃かと確認に向かったら今の状態になっていたことを伝えられ…]
ドラ…コ…?
[向こうから返る挨拶があれば、それは間違いの無い相手なのだろうことはわかった。
ただ、そのこちらに伝わる言葉は普段よりもはるかに饒舌なものだった]
―決勝当日 医務室あたり―
[人型だったから、つい警備の人に捕まった。
うー、めんどくさーい。と、思わず逃げた。
本性に戻り、のんびりと風を辿る。
ラヴィの声が聞こえたから、そちらの方に向かっていく。
すぐそばで本性から人型にもどることになる。]
うー、お見舞いよ!おはよー!
[脈絡もなにもなかった。]
おはよう、タチアナ。
昨日はとんだ災難でしたね、具合はどうですか?
私の方は少し見た目が変わりましたけど問題はありません。むしろ調子がいいくらいですし。
[朝の挨拶とともに送られる言葉]
どうしたのですか?私ですよドラコです。
まさか私がわからないだなんていいませんよね?
[しばし固まっていると、自分のことをわからないのかとドラコから問われて慌てて首を振る。
目の前にいる聖竜は昨日までと比べその印象も見た目も大きく変わっていた。
大きな体躯でありなら洗練された体は威厳と風格を漂わせ、流れるような白い長毛はどこか神秘的なものを感じさせる姿。
でっぷりとした聖竜はもうそこにはおらず、空の王者と冠するにふさわしい姿のもの]
さすがに一晩でこんなに変わると…驚くよ…。
[それでも気を取り直して、そう答えると返る言葉はとても多かった]
[ 二人の服を処分した時のように、すぐに焼いてしまわなかったのは、薄く残った文字を目にしたためか…それとも他の理由でか ]
[ そして、結局、その日、男が医務室に姿を見せる事は無かった ]
ええ、私も正直ここまで急激ですと驚きものですが、それでも体調が悪くないところを見れば試練を超えたということでしょうね。
ああ、まずは説明はしないといけませんね。
私達聖竜には口伝のみしかもそれを乗り越えたものにしか伝えられないが事柄あります。試練の時期と呼ばれておりますが、体調や体質に著しく問題を起こす時期があるのです。
今回で言えば、私のその…太る、ことでしょうか…
[そこがやや口ごもり気味なのは乙女の恥じらいからだろうか]
とにかく、そのように騎竜師と騎竜の本当の絆を試される時期があるのです。
そして、それを乗り越えた先にあるのは試験をただ合格しただけではない、真の騎竜と騎竜師の関係になれるのです。
つまり今、こうして私がこのような形でいるということは試練を乗り越えたということになります。
それでも…、体質に大きな変化を及ぼしたのはおそらくは昨日の事件のためではないかと思います。
[続けて語られるのは昨日の事件関係のことで]
あの時私の中では風精達が暴れておりました。
外部から仕掛けたならばすぐに犯人は見つかるでしょうから、おそらくは時限式の封印か何かを施し私の体内に仕込んでおいたのでしょう。
乙女の体の中に仕込むとか、とても許されざる犯人ですね。見つけ出したらただではおきません…
っと、話がそれるところでした。その仕込まれたタイミングなのですが、おそらくはあの日の朝に食べた果物が怪しいと踏んでおります。あの時私はあの果物に何か悪意を感じました。
それから完璧なまでの封印の力、普通ではない力ということは盗まれた宝珠との関係性は疑う余地もないと思います。
そして今回起きている二つの事柄、すべてルートヴィヒさんが得するような流れ、これはルートヴィヒさん本人か、あるいは得することを望む人間の犯行である可能性も高いと考えております。
とはいえ、今は目の前の試合のこと、それに集中することが第一ですね。
ちなみに私は別に怠け者ではなく言葉や行動が少なかったのはあの体でも必要なときにきちんと飛ぶための力を蓄えるためだったんですよ。
[その語られる言葉をやや混乱する頭で整理していく。
要約すれば、口伝でのみ伝えられることで聖竜達には体質等に不調を及ぼす時期があり、それを乗り越えることが聖竜を操る真の騎竜師としての試練なのだということ。
ドラコが太っていたのはそのためで、今はそれを乗り越えたのだということ。
そうとはいえ急激な体質変化を起こしたのは昨日起きた事件がきっかけであろうこと。
昨日起きたのは何者かに仕込まれた風精が体内で暴れていて、おそらくは朝に食べた果物に見事な封印を施して仕込まれたのだろうこと。
それからその手口などから犯人は宝珠を奪ったものであり、ルートヴィヒかルートヴィヒが得することを望む人間がやったのではないかということ。
最後にドラコは怠け者なんじゃなく、ただあの体でもしっかりと飛ぶための力を蓄える為だったこと]
うん、そうだね。
とりあえずは目の前の決勝戦…ついにここまで来たんだね…。
[いろいろあってごたごたしていたがいざそれを意識すると緊張も走ってきた]
いろいろあるみたいだけど、全部はその後にかな。
そうですね。ここで勝ちを決めれば。
誰もがタチアナのことも私のことも認めることになるでしょう。
それに…
[人ならば少し悪戯っぽい笑みを浮かべていただろう様子で]
ライナーにもきっと、許婚として認めてもらるはずですよ。
[施術の間中、ジークムントを手伝い、
そのひとつひとつの処置を、じっと観察し、記憶する。
人の体の構造など知らぬ。
それらの処置が、どんな意味を持つのかも分からぬ。
ただ、精霊を動かす術だけは、心得ていた。]
― 施術後/医務室側の廊下 ―
[あの二人が襲撃を企てたにせよ。
男は治療を拒む事はしない。傷つくものが居る限りは、
訴えられる限りは手を差し伸べ続けるが信念。]
…甘い、のかもしれませんが。
それでも、私は。
でも、うん、確かにここまできたからには私も優勝したい。
今のドラコと一緒なら、どこまでも行けそうな気がするよ。
それじゃあ、また試合の時によろしくね。
[それからドラコから返る言葉、知らなかったドラコのことをより知ったような気もした。
一通りの会話を終えると、問題がないことを世話係りのものに伝えて決勝に望むための準備を自分は始めるのだった]
ええ、私も今なら天翔けるタチアナの翼としてどこまでも行けそうな気がします。
試合のときに、驚かせてあげましょう皆さんを。
[いろんな意味でとやはりどこか楽しげな様子に、ドラコって本当はこんな性格だったのかと意外な一面を見た気がした]
回復魔法を…。
はい、わかりました。
[全ての処置を終えたジークムントから、
後の治癒について指示を受ければ、しっかりと頷く。
そうして、深々と頭を下げた。]
ありがとうございました―――
[一度のみならず、二度も、
この人は、敬愛する主を救ってくれた。
そのことに、ただただ深く感謝を述べるのだった。]
―→武舞台―
[そうして時間は過ぎていき、決勝を執り行う時間となるとドラコとともにそこに立っていた。
周りから驚く声や視線を感じる。無理もないと思う]
よろしく、お願いします。
[緊張した様子でカークへと挨拶をしていた]
[そうして、その日はずっとルートヴィヒの側にいて、
主を癒し、励ますことに力を注ぎ続けた。
自分が何をするべきかは分かっていた。
だから、待ったのだ。決勝が行われる時を。
みなの注意が、空へと向く時を*]
― 決勝戦の日/医務室・外 ―
ルートヴィヒさん。ううん。
また精霊で何かするつもりなら……
わっ!?
[ぼんやりと考え事していたせいだろうか。
風精の気配にも最初は気づかず、驚いてピョンとその場で跳びあがる]
うん、いちごー!
[やっぱりうさぬいバッグから、ごそごそ探って取り出す苺のパック。瑞々しい苺がびっしりと詰められている。
へたの際まで赤く、そして粒も大きく、立派な苺だ。]
えっへっへー
いっぱいあるの!いっぱい食べて!
ラヴィも元気そう、嬉しい♪
昨日はいきなりいなくなって、ごめんなさい。
[渡した、というか出した後で、ちょっとしゅんとした声で謝った。]
― 決勝の日 ―
[ 早朝から、男は宿舎の厨房を借りていた。
作ったのはイーストで発酵させて揚げた生地に、林檎の甘煮を詰めたアプフェルクラップフェンと、薄く伸ばした生地に卵、ベーコン、発酵クリーム、タマネギ、ジャガイモの薄切り等を流し込んで焼いたツヴィーベルクーヘン。甘味の少ないいキッシュに似たそれは、軽食にもなるはずのものだった ]
[ かなり大量に作ったそれらを、二つの大きな籠に入れて、医務室へと向かう ]
― 宿舎→医務室 ―
― 回想/廊下 ―
(…ニーシャ。
彼が試合敗退した以上は、もう何も無いと思う。
怪我の具合も、数日で治る程度ではないし。)
[案じる声には、漸く返事を返して。
現在、ルートヴィヒに掛かっている施術に上乗せする形で、宝珠の力を使われさえしなければ、の話ではあるが。
この後男は用事を済ませると、
医務室へと向かい、一日を終えたのだった。]
― 武舞台 ―
[呼びかける声>>66にそちらに向き直り。
見えた聖竜の姿に、瞬きひとつ]
……おやま……一晩で、随分と様変わりしたもんだなぁ、おい。
[零れ落ちたのは、素の感想。
それから、居住まいを正して、礼を返す]
泣いても笑っても、この一戦が全て、決める。
……互いに良き、空の交差を。
[その先に望むもの、思うものはあるが。
今、この瞬間に願うのは、ただ、それだけ]
[でも、何か起きてしまうのだろう。
ジークムントとの会話でわかったが、自分たち一般人には知らないことがおきているのだ。
それが解決したため規制が終わったという話も聞かない以上]
― 翌日/医務室 ―
さて…。
本日は如何しましょうか。
[ルートヴィヒの事も気がかりであるものの、
篭りがちは良くないと解った上。]
折角の決勝ですし。
空の下、どちらの応援もしたいところです。
[ちら、と映像板を見やる。
どうせならば動けそうにない
ルートヴィヒにらに見せたほうがいいのでは、
と思うところあり。]
わわ、何あれ、昨日とはまるで違うみたい
[今は決勝を間近で見ていよう。と決めつつ、聖竜の様変わりには驚いた。
漂う威風も、神秘的な輝きも息を飲むほどだ。]
― 回想/医務室 ―
──…これだけは、手放したくないのです。
[ナイフについて声をかけられ>>+24、伏目がちになりながら言葉を紡ぐ。
常に身に着けていた2本一対のナイフ。
唯一残った大切なもの。
治療中も手から離したくは無いと言うように、両手で握り腹部の上へと置いた]
……ありがとうございます、ベルゲングリューン殿。
お手間かけます…。
[施術についての言葉にはただ礼を言うしか出来ず。
その様子は酷く消沈しているように見えることだろう。
事実、ルートヴィヒは今、絶望のただ中に居た]
ルッツ…ルッツ…!
私はどうあっても貴方を救うことは出来ないのですか──!
[幼き頃、彼には助けられてばかりで自分は何一つ返すことが出来なかった。
それどころか、彼の命が失われる時も、手を伸ばすことが出来ず。
消え行く灯火をただ見詰めるしか出来なかったのだ]
― 回想/医務室 ―
[ジークムントにより人払いが行われ、カーテンで仕切りを作った後に軟膏塗布が行われる>>+26。
身体を起こすのにも服を脱ぐのにも手を借り、処置台の上に座り上半身を晒した。
身体の至るところに残る古い獣傷。
致命傷となるものは無いが、碌な治療をされなかったために残った傷であることが見て取れるか]
[軟膏塗布が終わる間、ルートヴィヒは口と瞳を閉じ、大人しく治療を受けるのだった]
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